JPS63501568A - リポソ−ムに有効に組み込まれた疎水性シス−プラチナ複合体 - Google Patents

リポソ−ムに有効に組み込まれた疎水性シス−プラチナ複合体

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JPS63501568A
JPS63501568A JP61505588A JP50558886A JPS63501568A JP S63501568 A JPS63501568 A JP S63501568A JP 61505588 A JP61505588 A JP 61505588A JP 50558886 A JP50558886 A JP 50558886A JP S63501568 A JPS63501568 A JP S63501568A
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コーカー、アブデュール・アール
ロペズ‐ベレスタイン、ガブリエル
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ボ−ド・オブ・リ−ジェンツ、ザ・ユニバ−シティ−・オブ・テキサス・システム
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新しく合成された疎水性を有するプラチナ複合体に関する。予め合成 した該新規複合体を組み込んだリポソームの、抗癌化学療法における用途に関し ても記載する。
シス−プラチナ(CDDP)は、ヒトの種々の新生物疾患の治療において非常に 効果的な薬物である(レーラー(L oehrer)ら、(1984年)、アナ ールズ・オブ・インターナル・メディシン(Ann、I nt。
Med、 )、第100巻、704〜713頁)。しかし、重篤な全身毒性、と りわけ腎毒性および神経毒性の故に、その用途は限定されている(ラウェリング (Zwelling)ら、プラチナ・コンブレフシーズ(P latinum  Complexes)、ファーマコロジック・プリンシブルズ・オブ・カンサー ・トリートメント(P harmacologic principlesof  cancer treatrAent)、(1982年)、編ビー・ニー・チ ャブナ(B、 A、 Chabner)、ソーンダース(S aunders) 、フィラデルフィア、ペンシルバニア)。CDDPの治療指数を高める試みにお いて、ここ十年来、新規な誘導体が合成されている。しかし、このような有望な 類縁体の開発は、その水溶性が乏しい故に困難であり、臨床的使用の可能性が低 い(パーチェナル(Burchena 1)ら、(1979年)、カンサー・ト リートメント・レボーツ(Cancer Treat、 Rep、 )、第63 巻、1493〜1497頁)。
リポソームは、乾燥脂質フィルムに水溶液を加えると自然に形成し得る脂質小胞 である(メイヒュー(Mayhev)ら、リポソームズ(L iposomes )、(1983年)、編マーク・ジェイ・オストロ(MareJ、 0stro )、マーセル・デツカ−社(Marcel Dekker、Inc、 )、ニュ ーヨーク、ニューヨーク)。リポソームは、それぞれリポソームの疎水性または 親水性のコンパートメントに保持した疎水性または親水性薬剤用の薬剤担体とし て使用し得る。多重ラメラリポソームは、疎水性コンパートメントが親水性コン パートメントよりも大きい故に、疎水性薬剤用担体として特に適当な多重脂質小 胞(MLV)である。動物に対して(カシ(Kasi)ら、(1984年)、イ ンターナショナル・ジャーナノいオブ・ヌクレアー・メディシン・アンド・バイ オロジー(I nt、 J、 Nucl、 Med、 Biol、 )、第11 巻、37〜37頁、ロペツーベレシュタイン(L opez −B erest ein)ら、(101984年)、カンサー・ドラッグ・デリバリ−(Canc erDrug Deliv、 )、第1巻、199〜205頁)、およびヒトに 対して(ロペツーベレシュタインら、(2)(1984年)、カンサー・リサー チ(Cancer Res、 )、第44巻、375〜378頁)静脈注射する と、MLVは、細網内皮組織(RBS)細胞の多い肝臓、膵臓および他の器官に 集中する。
リポソームは、これまで、イン・ビトロで化学療法剤を輸送するため(メイヒュ ーら、リポソームズ、(1983年)、編オストロ、マーセル・デツカ−社、ニ ューヨーク、ニューヨーク)、イン・ビトロで免疫調節剤および抗菌剤を輸送す るため(メータ(Mehta)ら、(1984年)、イムノロジー(I mmu nology)、第51巻、517〜527頁)、並びにイン・ビボで動物に( ロペツーベレシュタインら、(4X1984年)、クリニカル・アンド・エクス ベリメンタル・メタスタシス(C,1in Exp Metastasis)、 第2巻、127〜137頁、およびロペツーベレシュタインら、(1983年) 、ジャーナル・オン・インフエクシャス・ディシーズ(J Inf Dis)、 第147巻、937〜945頁)、およびヒトに(ロペツーベレシュタインら、 (1985年)、ジャーナル・オン・インフエクシャス・ディシーズ、第151 巻、704〜710頁)用いられてきたち近年の研究によって、リポソームが、 特定の薬剤関連毒性、例えばドキソルビシン心臓前(フォーラセン(Forss en)ら、(1981年〕、プロシーディンゲス・オン・ナショナル・アカデミ −・オン・サイエンシーズ(Proc、 Natl、 Acad、 Sci、  )第78巻、1873〜1877頁、オルリン(Ol5on)ら、(1982年 )、ヨーロピアン・ジャーナル・オン・カンサー・アンド・クリニカル・オンコ ロジー(Eur、 J、 Cancer Chin、 0nco1. )、第1 8巻、167〜176頁、ガビゾン(G abison)ら、(1982年)、 カンサー・リサーチ、第42巻、4734〜4739頁、ヘルマン(Herma n)ら、(1983年)、カンサー・リサーチ、第43巻、5427〜5432 頁)およびCDDP腎毒性(フリーザ(F reise)ら、(1982年)、 アーカイブズ・インターナショナルズ・デ・ファーマコダイナミー・工・デ・セ ラピー(Arch、 Int、 Pharmacodynamie Thera pie)、第258巻、180〜192頁)を低下し得、遅延放出機構(メイヒ ューら、(1978年)、アナールズ・オン・二ニー・ヨーク・アカデミ−・オ ン・サイエンシーズ(Ann、 N、 Y、 Acad、 Sci、 )、第3 08巻、371〜386頁、バテル(Patel)ら、(1984年)、インタ ーナショナル・ジャーナル・オン・カンサー(Int、 J、 Cancer) 、第34巻、717〜723頁)、癌細胞によるより高い薬剤吸収またはより選 択的な器官分布(ガビゾンら、(1983年)、カンサー・リサーチ、第43巻 、4730〜4735頁およびメイヒューら、(1983年)、カンサー・ドラ ッグ・デリバリ−(Cancer DrugDeliv、 )、第1巻、43〜 58頁)によって抗癌活性を高め得ることがわかった。米国特許第4,330, 534号においては、例えば、リポソームに組み込まれたN4−アシルシトシン アラビノシドが、癌にかかった動物に投与して治療するのに有効であることが見 出されている。このような有望な結果にもかかわらず、主に処方、薬剤安定性お よび大規模な製造上の問題の故に、リポソームに保持された抗癌剤の臨床的適用 は遅れている。
CDDPは、これまでにもMLVに保持されているが、保持率は非常に低く(7 ,4%)、安定性も乏しがった(o、9%NaCl2溶液中、48時間で75% )(フリーザら、(1982年)、アーカイブズ・インターナショナルズ・デ・ ファーマコダイナミー・工・デ・セラピー、第258巻、180〜192頁)。
米国特許第4,256,652号には、!、2−ジアミノシクロヘキサン(D  A CH)の分割した立体異性体を含んで成るプラチナ化合物が記載されている 。用いられた異性体は、シス−DACH,)ランフ、−RR−DACHおよびト ランス−8s−DAcHであった。
該特許に記載のプラチナ化合物は、分割DACH異性体に加えて、2個の親水性 プラチナ配位子、例えばプロミド、ヨード、ナイトレート、ブロモアセテート、 スルフェートまたはグルクロネートを有していた。トランス−RR−DACHを 有するプラチナ化合物は、しばしばシス−DACHを有するプラチナ化合物より も治療活性が高いと記載されている。
欧州特許出願第83306726.7号には、ジアミノシクロヘキサン(立体化 学的に分割されていない)を有していてよく、脂肪酸置換ホスファチジル基を存 する特定のプラチナ化合物が記載されている。これらの化合物は、血漿に殆ど溶 解せず、脂質小胞担体と共に使用することが好ましいと記載されている。このプ ラチナ化合物−リン脂質小胞は、単ラメラ小胞を得るように、超音波処理によっ て調製することが好ましいと記載されている。
本発明は、式; で示されるプラチナ(■)4配位複合体を含んで成る。この式において、R1お よびR2は、それぞれ疎水性基を有するカルボキシレート、最も好ましくはネオ デシルであるか、または互いに結合している場合は、疎水性基を有するジカルボ キシレートである。R1およびR4は、それぞれ、式: −N−R。
で示される基である。この式において、R6は、水素、炭素原子数2〜6のアル キル、例えばイソプロピル、アリール、アラールキル、アルケニル、シクロアル キル、例えばシクロアキル、シクロアルケニルから成る群から選択される基およ びそれらを組み合わせた基である。R6は、好ましくは水素、炭素原子数1〜2 0、より好ましくは炭素原子数6〜12、最も好ましくは炭素原子数2〜6のア ルキルまたは炭素原子数3〜12のシクロアルキルである。
更に、R5およびR4は、結合して一つの基を形成していてもよい。
R8およびR4が結合している場合、炭素原子数的3〜7のシクロアルキル−1 ,2−ジアミノ基および炭素原子数2〜12のアルキル(好ましくはエチル)− 1,2−ジアミノから成る群から選択される基であることが好ましい。好ましい シクロアルキル−1,2−ジアミノ成分は、とりわけトランス−R,R−または トランス−8,S−型の1.2−ジアミノシクロヘキサンである。
前記複合体において、R,およびR,のカルボキシレートは、好ましくは炭素原 子数的5〜20のアルキルカルボキシレート、アリールがフェニル、ナフチルま たは炭素原子数的12〜16のアルキルフェニルであるアリールカルボキシレー トである。
複合体がR1およびR3をジカルボキシレートとして有する場合、ジカルボキシ レートは、好ましくは炭素原子数的5〜20のアルキルジカルボキシレート、ア リールがナフチル、フェニル、またはアルキル基中の炭素原子数的6〜12のア ルキルフェニルであるアリールカルボキシレートである。前記のように、アリー ルは、好ましくは炭素原子数的6〜!4の基として更に定義付けられる。同様に 、アルケニルは、好ましくは炭素原子数的5〜20の基である。
本発明においてシクロアルキルとは、好ましくは、炭素原子数的3〜12の基で ある。前記のようなシクロアルケニルは、好ましくは炭素原子数的5〜20の基 である。前記のようなアラールキルとは、好ましくは炭素原子数的7〜20の基 であり、結合したアリールおよびアルキル基を有する。アリール部分は、好まし くは炭素原子数的6〜lOで、アルキル部分は、好ましくは炭素原子数的1〜l Oである。R3およびR4が一体となっている場合、炭素原子数的3〜20のシ クロアルキル−1,2−ジアミノであることが好ましい。シクロアルキルのアル キル環は、好ましくは炭素原子数的3〜12である。
本発明の他の態様は、式: [式中、R3およびR2は、一体となって、式:0C−CH 00(、−CH a (式中、R8は炭素原子数的lO〜20のアルキル、好ましくはペンチル、ネオ ペンチル、デシルまたはネオデシル、R7およびR8は、それぞれ水素または炭 素原子数的l〜5のアルキルを表す。)で示されるジカルボキシレート、好まし くはシス−ジカルボキシレートを表す。コ で示されるプラチナ(■)4配位複合体に関する。前記のように、R8およびR 4は、それぞれ、式: で示される基である。
R8およびR4が一体になっている場合、炭素原子数的3〜7のシクロアルキル −1,2−ジアミノ基および炭素原子数的2〜12のアルキル−1,2−ジアミ ノから成る群から選択される。シクロアルキル−1,2−ジアミノは、好ましく は1.2−ジアミノシクロへキサン、より好ましくはトランス−R,R−1,2 −ジアミノシクロヘキサンまたはトランス−S、S−1,2−ジアミノシクロヘ キサンである。前記のように、この複合体は、実質的にメタノールまたはクロロ ホルムに可溶で、水には実質的に不溶性である。
本発明の重要な態様は、脂肪物質、例えばリン脂質、要すればコレステロールお よび前記4配位プラチナ複合体を含んで成るリポソーム、並びに該リポソームの 製造および用途を含む。本発明のリポソームは、プラチナ複合体およびリン脂質 を、好ましくは約l:lO〜約l:30の比で、より好ましくはl:15の比で 含有する。
該リポソームの好ましいリン脂質には、ホスファチジルグリセロール、ホスファ チジルコリン、スフィンゴマイニリン、ホスファチジン酸またはホスファチジル セリンが含まれ、より好ましくは、リン脂質は、ホスファチジルグリセロール、 ホスファチジルコリンまたはその組み合わせである。最も好ましいホスファチジ ルグリセロールは、本質的にシミリストイルホスファチジルグリセロールから成 り、最も好ましいホスファチジルコリンは、本質的にシミリストイルホスファチ ジルコリンから成る。本発明のリポソームがシミリストイルホスファチジルグリ セロールおよびシミリストイルホスファチジルコリンを含んで成る場合、その比 は、約1:10−10:1゜より好ましくは約3ニアであることが好ましい。
本発明のリポソームは、多重ラメラ、単ラメラであるか、または定義されないラ メラ構造を有していてよい。該リポソームおよび薬学的に許容し得る担体または 希釈剤を含んで成る薬剤組成物を、癌のような病態の治療に使用し得る。
本発明の焦点は、プラチナ(■)4配位複合体に感受性のある癌細胞に冒された 宿主動物の治療方法である。この方法は、ある量の前記プラチナ(■)4配位複 合体、またはリン脂質および癌細胞抑制有効量の前記プラチナ複合体を含んで成 る本発明のリポソームを宿主に投与することを含んで成る。投与は、非経口的に 、および静脈内、動脈内、筋肉内、リンパ管内、腹腔内、皮下、胸膜内または胸 膜内注射によって、もしくは局所適用によって、または経口的に行うことが好ま しい。時間表に従って、例えば2週間にわたって1日2回、このような投与を反 復することが好ましい。治療は、癌が退化するか消滅するまで行い得、外科手術 または他の剤を用いた化学療法のような他の癌治療法と組み合わせて行ってよい 。
このような癌治療方法は、細網肉腫のような癌の転移の抑制にも用いてよい。プ ラチナ(n)複合体または該複合体含有リポソームをワクチン注射様方法で予備 処置して、転移の防止に用いてよい。
プラチナ(■)4配位複合体は、ラセミ(非分割)DAC)(、トランス−RR −DACHまたはトランス−5S−DACHを用いて調製した。トランス−RR −DACHまたはトランス−5S−DACH。
およびシクロペンテン−カルボキシレートのような2個の疎水性配位子を含んで 成るプラチナ複合体は、ラセミDACHを含んで成る類縁複合体よりも、リポソ ームへの組み込みが良好であることがわかった。
該プラチナ複合体を組み込んだリポソームは、水性環境中で安定であり、非腎毒 性であり、ネズミ白血病L−1210に対して活性であることがわかった。
通例、本発明の方形平面状のプラチナ(■)4配位複合体は、式:[式中、R3 およびR2は、好ましくは、疎水性基を有するカルボキシレートモノアニオンを 表す。コ で示される。R3およびR2は、カルボキシレート基が結合原子に結合し、それ が基に結合している単一のカルボキシレートジアニオンであってもよい。更に、 R3は、ビンナルジアミノアルカンまたはピンナルジアミノシクロアルカンであ る。R7は、2個の異なるアルキルアミン、シクロアルキルアミンまたはアンモ ニアで構成されていてよいと考えられる。これらの成分により、複合体は、実質 的に室温においてメタノールまたはクロロホルムに対して溶解性となり(通例、 約5 、 Ovi/rQを越える。)、実質的に室温において水溶液に対して不 溶性となる(約0.5ytg/xQを越えない。)。
カルボキシル基または中間の基もしくは結合基に共有結合している疎水性基とし ては、アルキル、置換アリール、アリール、アルケニル、シクロアルキルもしく はシクロアルケニル基またはこれらの基を組み合わせたもの、例えばアルキルア リールまたはアリールアルケニルが挙げられるが、他にも多くの可能な疎水性基 の組み合わせがある。疎水性基は、通例、炭素原子を5〜20個有する。この疎 水性基がアルキルまたはアルケニルを有する場合、この基は直鎖または分枝状で あってよい。疎水性基上に置換された例えば水酸基のような極性基は、疎水性を 低下させる傾向があり、本発明の目的に対して有用性が小さくなる。
R1およびR3の基が相互結合し、例えば2個のアセテートまkはプロピオネー ト基が窒素原子によって結合している場合がある。このような場合、R3および R9基は単一のカルボキシレートアニオンである。炭素原子数6〜20のアルキ ル疎水性基、例えばn−デカンを架橋窒素に結合し、得られる化合物を、本発明 のプラチナ(■)4配位複合体の合成に用いることができる。
カルボキシレートモノアニオンに特定の疎水性基(例えばシクロペンテン)が結 合している場合、pt複合体のリン脂質リポソームへの有効な組み込みは、R3 基の性質に依存することがわかった。例えば、R8が1,2−ジアミノシクロヘ キサン(D A CH)である場合、アミノ基は、幾つかの相対的な立体化学配 置、シス、トランス−RRおよびトランス−9S(これらの混合物を「ラセミ体 」と称する。)であってよい。シクロペンテン基(R,およびR,)および種々 の立体化学種のDACHを有するプラチナ(II)複合体の場合、トランス−R R−DACHおよびトランス−5S−DACH複合体は、ラセミDACH類縁複 合体よりも、リン脂質リポソーム(小胞とは、リポソームと同義語である。)へ の組み込みが良好であることがわかった。
ネオデカノエート(C,。R2゜07、実験式)におけるように、疎水性基が炭 素原子数9の分枝状アルキルである場合、ラセミDACHまたはトランス−RR −DACHを含んで成るプラチナ(II)複合体の組み込み率は最大であった( 100%)。すなわち、炭素原子数的6〜12の直鎖または分枝状のアルキル基 の存在によって、DACH含有プラチナ(II)複合体の、リン脂質リポソーム への組み込み率を高めることができる。
本発明のプラチナ(If)複合体を含有するリポソームは、天然または合成のリ ン脂質を含む種々の両親媒性物質から調製される。リポソームの製造に使用し得 るリン脂質は多種であり、通例当業者によく知られているので、詳細には例示し ない。これらのリン脂質には以下のようなものがあるが、これらに限定されるも のではない:レシチン、ホスファチジルエタノールアミン、リゾレシチン、リゾ ファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシト ール、スフィンゴマイニリン、カルジオライピン、ホスファチジン酸およびセレ ブロシド。本発明の態様に最も好ましいリン脂質には、シミリストイルホスファ チジルグリセロール(DMPG)およびシミリストイルホスファチジルコリン( DMPC)がある。リン脂質およびプラチナ(II)複合体に1%未未満的約5 0の少量のコレステロールを含有させて、本発明のリポソームを調製し得る。D MPGおよびDMPCを3ニアの比で組み合わせることが好ましいが、それには 限定されず、1:10〜10:lの比で通例十分であると考えられる。プラチナ (II)複合体とリン脂質の比が約1:10−1:30であれば十分であるが、 研究には主に1:15の比を用いた。
単ラメラもしくは多重ラメラまたは他のプラチナ(I[)複合体含有″ リポソ ームを、本発明において使用し得る。本発明のプラチナ(II)複合体は実質的 に水不溶性であり、リポソームラメラのリン脂質二重層に組み込まれると考えら れるので、多重ラメラリポソームが好ましい。
通例、本発明のプラチナ(n)化合物の合成方法は、以下のように記載すること ができる:(1)ビシナルジアミノシクロアルカンまたはアルカン約10mmo f2を、KtPtC124(3,5g)の水溶液50m12に加え、室温で6〜 8時間撹拌する。シス−ビス−ジクロロ−1,2−ジアミン−Pt(n)を含有 する生成した黄色固体を濾取し、水、メタノールまたはアセトンのような液体で 洗浄し得る。次いで、固体をHx O約20m12に懸濁させ、AgtOs4約 0.75gを含有する水溶液をそれに加える。暗所で約24時間撹拌後、沈澱し たAgCffを濾去してよい。次いで、スルファト−ビシナルジアミン−Ptを %H1O約1O0m12に溶解し、カルボキシレートアニオンのアルカリ土類金 属塩的2 mmof2に加え、約30分間撹拌し得る。濾過によってBaSO4 を除去後、例えば結晶化または溶媒の蒸発除去によって、本発明のプラチナ(n )複合体が得られる。
後述の実施例に記載の特定のプラチナ(n)複合体調製方法および特定のプラチ ナ(n)複合体を用いた化学療法は、単に適当なビシナルジアミンまたは疎水性 基含有カルボキシレートモノアニオンを換えることによって、同様に記載され、 本発明の範囲に含まれる複合体の製造および用途に容易に適用し得る。
リン脂質およびプラチナ複合体を含んで成る本発明のリポソーム(Pt−リポソ ーム)は、癌の増殖および転移の抑制に有用である。
このようなPi−リポソームは、非経口、局所または経口的に投与し得る。この ようなPt−リポソームの経口または非経口投与用量は、多くの場合、約2.5 〜25 H/ lag体重で充分であると考えられる。癌にかかったヒトを治療 する場合の用量は、患者の症状、癌の種類および程度並びに用いるpt−リポソ ームの毒性に従って場合に応じて変化させることができる。
薬剤組成物に含まれるリポソーム−プラチナの量および本発明の治療方法に用い る用量は、患者の症状、治療する癌の性質、リポソーム−プラチナの抗癌活性、 毒性および溶解性などに応じて変化させることができる。リポソーム−プラチナ を、組み合わせた治療法において、他の抗癌剤と組み合わせて投与してもよい。
非経口投与は、腹腔内、皮下、胸膜内、胸膜内、尿道内、静脈内、動脈内、筋肉 内またはリンパ管内投与であってよい。このような非経口投与は、薬学的に許容 し得る溶液、例えば滅菌等張水溶液中のPt−リポソーム懸濁液を用いて行うこ とが好ましい。これらの懸濁液は、完全に調製するか、または予め生成している 成分を用いて得ることができる。当業者既知のように、Pt−リポソームは、ベ レットまたは粉末として調製される。これらのベレットまたは粉末を薬学的に許 容し得る溶液と混合して、非経口投与用懸濁液を形成してよい。
pt−リポソームの局所投与は、完全に調製するか、またはPt−リポソーム粉 末またはベレットから調製される懸濁液、クリームまたは軟膏のような薬剤組成 物を用いて行い得る。このような局所投与は、例えば上皮または粘膜のような癌 病変の近辺に行い得る。
Pt−リポソームの経口投与は、Pt−リポソーム粉末またはベレットを包嚢す ることによって、包嚢から遊離する前にPt−リポソームを胃腸の消化作用から 保護して行うことが好ましい。
所望により、例えば他の癌治療剤またはリポソームの安定化のための抗酸化剤を 含有するようにpt−リポソームを調製し得る。
とりわけリポソームの成分としての本発明の複合体の主要な用途は、癌増殖の抑 制および癌転移の防止である。例えば、第1に、宿主が、しばしばプラチナ(■ )複合体によって増殖が抑制される細胞を通例有することがわかっている癌にか かっていることを確認する。
宿主における癌増殖は、本発明のPT−含有リポソームを宿主に投与することに よって抑制し得る。
同様に、宿主の癌の転移を抑制し得る。しばしばプラチナ(n)?Jt合体に感 受性であることがわかっている転移性の癌または転移の可能性のある癌に宿主が かかっていることを第1に確認する。本発明のPT−含有リポソームを該宿主に 投与することによって、転移を抑制し得る。
以下の実施例は、本発明の好ましい態様をより詳細に説明するためのものであっ て、本発明を制限することを意図するものではない。
KtPtCQ4を、AESAR(ジョンソン−7シ一社(J ohnsonMa tthey、I nc、 )、シーブルック、NH)から入手した。シクロペン テンカルボン酸を、ファルツ・アンド・バラエル社(Pfaltz andBa uer、I nc、スタンフォード、CT)から: 1,2−ジアミノシクロヘ キサン(D A CH)を、アルドリッチ・ケミカル社(A ldorichC hemical Co、 、ミルウオーキー、Wl)から; トランス−RR− DACHおよびトランス−8S−DACHを、モードル・チオコル社(Mort al Th1okol、Inc、、ダンヴアース、MO)から;およびネオデカ ン酸を、エクソン・ケミカル社(Exxon ChemicalGo、、ヒユー ストン、テキサス)から入手した。プラチナ複合体の元素分析は、インテグラル ・ミクロアナリティカル・ラボラトリーズ社(integral Microa nalytical Laboratories、Inc、 、レライ、NC) およびロバートソン・ラボラトリ−社(RobertsonL aborato ry、I nc、、フローハム・パーク、N、J、)によって行った。複合体( KBrペレットとして)の赤外スペクトルは、ニコμ(N 1colet) 6 000フーリエ変換赤外スペクトル計を用いて、600〜4000cm”−’の 範囲で行った。
この研究に用いた、分析(薄層クロマトグラフィー)的に純粋なシミリストイル ホスファチジルコリン(D M P C)およびシミリストイルホスファチジル グリセロール(DMPG)は、アヴアンティ・ポーラ−・リピッズ(Avant i Po1ar Lipids、バーミンガム、AL)から入手した。コレステ ロールは、シグマ・ケミカル社(SigmaChemical Co、 sセン ト・ルイス、MO)から入手した。
シス−ビス−シクロペンテンカルボキシレート−1,2−DACI(−プラチナ (If)は、リポソーム−プラチナ(L −F T)製剤の開発に通例用いられ る、1種のシス−プラチナ疎水性類縁体であった。
この複合体の一般構造は式: 該複合体は、ラセミDACHに関する記載(コーカー(Khokhar)ら、イ ンオーガニック・キミカ・アクタ・バイオインオーガニック中セクション(In org、 Chem、 Acta、 Bioinorganic 5ectio n)、第108巻、63頁、(1985年))のように、多段階反応によって次 のように合成した: DACHo、96gを、KtP tcI2−(HtO50 mQ中3 、5 g)の濾過水溶液に加え、混合物を室温で6〜8時間撹拌した 。シス−ビス−ジクロロ−DACH−Pt(II)含有黄色固体を濾取し、H, O、メタノールおよび最後にアセトンで洗浄した。
最終生成物を減圧下に乾燥後、収率は56%であった。次いで、シス−ビス−ジ クロロ−DACH−Pt(II)1.0gをHtO20m1!に懸濁させ、Ag xSO−CHvO150m(2中0.75g)の水溶液を加え、水溶性スルファ ト=DACH−Pt H,Oを得た。反応混合物を暗所で24時間撹拌し、沈澱 したAgCQを濾去した。黄色溶液を45〜50℃で減圧下に蒸発乾固させ、黄 色生成物をP、05で減圧下に更に乾燥した。スルファト−DACH−Pt(n )HtOの収率は90%であった。最後に、スルファト−DACH−Pt(It )0.423g(I mmoQ)を、HtO100m!2に溶解し、B a(O H)t O、3gをH,0中のシクロペンテンカルボン酸0.226g(2mm o12)に加えることによってバリウムシクロペンテンカルボキシレートを調製 した。これらの成分を混合し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。BaSO 4沈澱を濾去し、黄色濾液を、回転蒸発器を用いて45℃で減圧下に蒸発乾固し た。黄色固体が得られ、これをメタノールから精製した。生成物を最後に減圧乾 燥した。収率は70%であった。分析:040.26%、H5,65%およびN 5.05%Or llH3o N t O4P t(P TX理論値:C40, 67%、H5,65%およびN5.27%)。複合体(KBrベレットとして) の赤外スペクトル/C=0 1632cm’および/C−01398cm−’。
シス−ビス−シクロペンテンカルボキシレート−1,2−DACH−Pt(n) は、メタノールおよびクロロホルムに対する溶解性が高く、水にはわずかじか溶 解しない(0、5mg/m(!未満)。前記合成方法を、トランス−RR−DA CHおよびトランス−3S−DACHの両方を用いて行い、シス−ビス−シクロ ペンテンカルボキシレート−1,2−DACH−Pt(n)のトランス−RRお よびトランス−8S異性体を合成した。シス−ビス−シクロペンテンカルボキシ レート−1,2−)ランス−RR−DACH−Pt(II)−3HtOの分析値 は次の通りであった:C−37.36%、H−5,50%、N−5,12%(理 論値(、−37,93%、H−5,82%、N−4,8実施例2に記載のように 合成したスルファト−ラセミDACH−プラチナ(ITXo、423g)を、水 10x(!に溶解した。この溶液に、ネオデカン酸のカリウム塩(0,420g )を加え、反応混合物を室温で30分間撹拌した。ゴム状塊が得られ、これをク ロロホルムで抽出し、クロロホルム抽出物を無水Mg5Oaで乾燥した。MgS O4を濾過によって分離し、濾液を蒸発乾固させた。オフホワイトの固体生成物 が得られ、これを減圧下にP、0.で乾燥した。この最終生成物を0℃で貯蔵し た。
最終生成物の元素分析: C−48,30%、H−8,10%およびN−3,9 2%。実験式Ct * Hs t N * 04P tの化合物の元素分析計算 値:C−4,7,93%、H−8,00%およびN−4,30%。
シス−ビス−ネオデカノエート−DACH−プラチナ(If)の構造式は次の通 りである: [式中、R,R’、R”は、実験式C1゜H,、O,(MW=172)のカルボ キシレート基を与えるように、CHs、Ct HsまたはCs H?であり得る 。コ。
シス−ビス−ネオデカノエート−DACH−プラチナ(Il、)は、メタノール およびクロロホルムに対しては溶解性が非常に高く、水には不溶性であった。
前記合成方法を、トランス−RR−DACHを用いて行い、シス−ビス−ネオデ カノエート−DACH−プラチナ(II)のトランス−RR異性体を合成した。
シス−ビス−ネオデカノエート−RR−DACH−プラチナ(n)の分析値は次 の通りであった:C−47.75%、H−8,16%、N−3,98%(理論値 (、−47,93%、H−8,00%、N−4,30%)。
実施例4 シス−ビス−n−デシルイミノジアセテート−D A CH−プラチナ(n)の 合成 実施例2に記載のように合成したスルファト−DACH−プラチナ(II)Ht O(0,423g)を、HtO10rnQに溶解した。、Na0H(0,08g )を水50酎中のN−デシルイミノジ酢酸(0,273g)に加えることによっ て、n−デシルイミノジ酢酸のナトリウム塩を合成した。このナトリウムN−デ シルイミノジアセテートの水溶液を、スルファト−DACH−プラチナ溶液に加 え、室温で30分間撹拌した。得られた溶液を回転蒸発器で減圧下に40℃で蒸 発乾固させた。このようにして得られた黄色固体をメチルアルコールに溶解し、 セライト(Celite)で濾過した。黄色濾液を回転蒸発器で減圧下に蒸発乾 固した。黄色結晶生成物が得られ、これを1−プロパツールから更に精製した。
収率は80%であった。
生成物の元素分析:C−39,28%、H−7,12%およびN−6,68%。
実験式c、oH+、Nao、Pt−2H,Oの化合物の理論組成: C−38, 95%、H−7,02%およびN−6,81%。複合体(KBrペレットとして )の赤外スペクトル/C=OI 580cm−’および/C−014] Ocm −’。
シス−ビス−n−デシルイミノジアセテ−)−DACH−プラチナ(II)の構 造式は次の通りである:[式中、R=n−デシルまたはより長い直鎖もしくは分 枝状アルキル基を表す。]。
シス−ビス−n−デシルイミノジアセテート−DACH−プラチナ(II)は、 メタノールおよびクロロホルムに対しては溶解性が非常に高く、水には不溶性で ある。前記合成方法を、トランス−RR−DACHを用いて行い、シス−ビス− n−デシルイミノジアセテ−)−DAcH−pt(I[)のトランス−RR異性 体を合成した。シス−ビス−n−デシルイミノジアセテート−トランス−RR− DACH−PL(II)の分析値は次の通りであった:C−38.60%、H− 6,87%、N−6,82%(理論値C−38,95%、H−7,02%、N− 6,81%)。
前記化合物は、前記一般式のR,およびR9が同じであり、そのカルボキシレー トモノアニオンが、疎水性アルキル基を有する架橋原子によって互いに結合して 、実際はカルボキシレートジアニオンを形成している構造を有する。
、実施例5 プラチナ含有リポソーム(L−FT) 前記プラチナ複合体(FT)を保持する多重ラメラ脂質小胞(ML■)またはリ ポソームを、他の化合物に関する前記のような記載(ロペツーベレシュタイン( L opez −B erestein)ら(401984年)、クリニカル・ アンド・エクスベリメンタル・メタスタシス(CIin。
Exp、 Metastasis)、第2巻、127〜137頁およびロペツー ベレシュタインら(1983年)、ジャーナル・オン・インフエクシャス・ディ シーズ(J Inl’ Dis)、第147巻、937〜945頁)に従って調 製した。簡潔に記載すると、脂質(所望のモル比)のクロロホルム溶液およびP Tを、脂質−PT比15:1で混合し、クロロホルムを回転蒸発器内で蒸発させ た(ブチ(Buchi)、ブリンクマン・インスツルメンツ(B rinkma nn I nstruments)、ウェストバリー、NY)。次いで、得られ たPT含有乾燥脂質フィルムを、激しく手で振盪することによって水溶液(水中 NaCl20 、9%)に分散させた。次いで@濁液を30,000Xgで45 分間遠心し、上澄を除去し、PT含有ペレットを0.9%NaCl2溶液に再懸 濁させた。
プラチナ複合体含有MLVまたはリポソームは、脂質およびプラチナ化合物を含 有する凍結乾燥粉末から調製することもできる。脂質およびプラチナ化合物を、 前記の比で疎水性溶媒第3級ブタノール(M、P、26℃)に溶解する。この溶 液を凍結乾燥し、白色粉末を得る。手で穏やかに振盪しながら、水中の0.9% NaCQ溶液を凍結乾燥粉末に加えると、プラチナ化合物含有MLVが生成する 。
リポソーム懸濁液およびベレット中のプラチナ元素(P t)を、文献(ザイフ ェルト(S eifert)ら、<1979年)、(Proc、 Amer。
Ass’n、 Cancer Res、 )第20巻、168頁)に記載のよう に、ザ・デパートメント・オン・アナリティカル・ケミストリー、ザ・ユニバー シティ・オン・テキサス・メディカル・スクール(theDepartment  of Analytical Chemistry、The Univers ityof Texas Medical 5chool、ヒユーストン、TX )において、X線蛍光によって測定した。プラチナ複合体(PT)の量は、上澄 中、波長224nmの紫外線スペクトル法によって測定した。EEは、以下の2 つの式を用いて最初に計算した:1’、EE−ペレブト中のPt/最初のリポソ ーム懸濁液中の全Pt2、EE=最初に加えた全Pt−上澄中のPt/最初に加 えた全Ptこれら2方法による結果は非常によく対応しており、第2の方法はU Vスペクトル法によってPTを測定するだけでよいので、殆どのEE測測定、第 2の方法で計算した。
4℃における0、9%NaCρ溶液中の種々のリポソーム−PT(L−PT)製 剤、および37℃における0、9%NaCQ溶液中の50%ヒト(AB)血清の 安定性を、以下の式を用いて測定した:安定性測定に用いたEE値は、UVスペ クトル法(0,9%NaCQすることによって得た。最初の調製から14日後ま で0.9%NaCQ中の安定性を測定した。更に、14日日目L−PT調製剤顕 微鏡で観察して、小胞の形態を調べた。50%ヒトAB血清の安定性は、インキ ュベーション後188目まで測定した。
DMPC:DMPGの比が7:3の多重ラメラ小胞に、種々のシス−プラチナ類 縁体を保持させた。Pt−シクロペンテンカルボキシレート−ラセミDACHの 保持率は66%であった。純粋なトランス−RR−DACHまたはトランス−3 S−DACH異性体を使用した場合には、保持率は顕著に高かった(それぞれ8 8%および90%)。Pt−ネオデカノエート−ラセミDACH,Pt−ネオデ カノエート−トランス−RR−DACH,PL−n−デシルイミノジアセテート −ラセミDACH複合体の保持率を以下の第1表に示す。
第1表 種々の類縁体を用いたし−PTの保持率ブラヂナ類縁体 保持率%1 pt−シクロペンテンカルボキシレート−ラセミDACH混合物 66 pt−シクロペンテンカルボキシレート−トランス−RR−DACH88 pt−シクロペンテンカルボキシレート−トランス−9S−DACH90 pt−ネオデカノエート− ラセミDACH混合物 99 Pt−ネオデカノエート− トランス−RR−DACH99 Pt−N−デシルイミノジアセテート−ラセミDACH混合物 100 Pt−N−デシルイミノジアセテート−トランス−RR−DACH98 1少なくとも3回の実験の平均値。リポソーム組成+ DMPC:DMPG 7 :3 DMPCのみ、DMPGのみ、コレステロールのみ、コレステロールを用いた場 合または用いない場合のDMPCおよびDMPGの他の濃度の組み合わせを用い て同様の実験(記載せず)を行ったが、より良好な保持率は得られず、EEか低 下した場合が多かった。
製剤を0.9%生理食塩液に懸濁させ、4℃で14日間インキュベートした。リ ポソーム組成物を光学顕微鏡で観察し、生理食塩液中の遊離PTの量を測定した 。PTを含有し、DMPGを唯一のリン脂質とするリポソームは、顕微鏡で観察 すると、顕著な構造の損失が見られた。遊離PTを測定し、リポソーム中に残っ ているPTの割合として安定性を計算した。この測定の結果を第2表に示す。
第2表 14日後の生理食塩液中におけるL−PTの安定性1プラチナ類祿体 安定性% Pt−シクロペンテンカルボキシレート−ラセミDACH89 pt−シクロペンテンカルボキシレート−トランス−RR−DACH94 pt−シクロペンテンカルボキシレート−トランス−9S−DACH−− pt−ネオデカノエート− ラセミDACH100 Pt−ネオデカノエート− トランス−RR−DACH99 Pt−イミノジアセテート− ラセミDACH100 ! リポソーム組成二DMPC:DMPG 7:3上記のデータかられかるよう に、Pt−シクロペンテンカルボキシレート−トランス−RR−DACHも、P t−ネオデカノエート−ラセミDACHも、Pt−シクロペンテンカルボキシレ ート−ラセミDACHよりも高い安定性を示す。
実施例8 L−PT(シクロペンテンカルボキシレート−ラセミDACH)の毒性試験 ザ・ユニバーシティ・オン・テキサス・サイエンス・パーク(The Univ ersity or Texas 5cience Park、バストロープ、 TX)から入手した、体重22〜25gの、生後6〜8週間のCD−1スイス( Swiss)マウスを用いて、毒性試験を行った。ヒドロキシプロピルセルロー ス中の懸濁液中の遊離PT、DMPG、DMPG−FT、DMPC:DMPC7 :3およびDMPC:DMPC7:3−PTを、0.1〜0.3mCの量で腹腔 内(ip)投与した。DMP C:DMPC7:3−FTは、1回の注射または 3日間1日1回の注射で静脈内投与も行った。臨床的作用および生存時間を毎日 調べた。
注射後14日までの死亡数から、LD、!、5LD5゜およびL D 9゜を計 算した。
ヒドロキシプロピルセルロース中の懸濁液中のFT、DMPG−FTおよびDM PC:DMPC7:3−PTのLD5゜用量レベルは、1回の腹腔内(ip)注 射の場合には同様であった(それぞれ、91mg/ kg、86 mg/ kg および75 mg/kgX第3表)。DMPGおよびDMPC:DMPC7:3 から成る空のリポソームのL D s。用量レベルで保持すべきPTの量はより 高かった(それぞれ183 ll1g/ kgおよび> 304 mg/kg) 。iv注射したDMPC+DMPG7:3−PTのL D s。用量は、2種の スケジュールにおいて同様であった:単一の注射および3日間1臼I日の注射( 82mg/kgと96 mg/ kg)。ipおよびiv毒性試験の両方におい て、注射後5〜10日目に最も死亡が多かった。これらの結果を第3表に示す。
第3表 腹腔内および静脈内に投与した種々のL−FT(シクロペンテンカルボキシレー ト−ラセミDACH)製剤の毒性L−PT製剤 投与方法 L D + o L  D s o L D a。
mg/ kg mg/ kg +ng/ kg遊離PT 1pX1 61 91  125DMPG−PT 1pXl 56 86 133DMPC:DMPC7 :3−PT ipX I 54 75 94ivX1 −− 82 100 ivqdX3 63 86 107 107D* ipX l + 58 183 228DMPC:DMPC7:3 * 1pX1 >304 >304 >304*結果は、空のリポソームのL  D 1o1L D s。およびLDso用量レベルで保持すべきF T 量(m g/ kg)で表した。
体重22〜25gのCDIスイスマウスの眼窩後叢から得られた試料中の血液尿 素窒素(BUN)を、CDDP、ヒドロキシプロピルセルロース中のPT−シク ロペンテンカルボキシレート−ラセミDACH,DMPG−FTまたはDMPC :DMPC7:3−PTを前記LD、。に相当する用量でip注射(1回)を行 ってから96時間後に測定した。毒性を試験したL−FT製剤はすべて、実験当 日に滅菌条件下に調製した。ヒドロキシプロピルセルロース中の懸濁液中のPT 、DMPG−PTおよびDMPC:DMPC7:3−PTをL D s。
用量でip投与後、顕著なりUN上昇は無かった(96時間後のBUNは、それ ぞれ34.4±9 、6 mg%、30.0±4 、6 mg%および32.0 ±2 、3 mg%)。結果を第4表に示す。
第4表 CD、マウスにおける、L D s。用量のCDDP、遊MPT(シクロペンテ ンカルボキシレート−ラセミDACH)およびL−PTの急性腎毒性1 製剤 L D s。用量 96時間後の1回のip注射(mg/ kg) B  U N (mg%)1CDDP 17 78.3±8.0 遊離PT 91 34.4±9.C DMPG−PT 86 30.0±4.6DMPC:DMPC7:3 75 3 2.0±2.31正常値=27.2±mg% 実施例10 L1210細胞に対するシクロペンテンカルボキシレート−ラセミDAC)(− PLのイン・ビトロ抗癌活性L1210白血病細胞を、10%ウマ血清、グルタ ミン、ストレプトマイシンおよびペニシリンを含有するマツコイ(Mc Cay ) 5 A培地(ギブコ・ラボラトリーズ(G 1bco L aborato ries)、グランド・アイランド、NY)中で、5%CO7空気中、37℃、 相対湿度95%で懸濁培養によって増殖させた。細胞懸濁液4zQを培養管に入 れ、適当な濃度の遊離PTまたはI、−PTを加えた(最終濃度0.01−10 μg/x12)。96時間後、対照および実験培養の細胞濃度をコールタ−・カ ウンター(コールタ−・エレクトロニクス(CoulLerE 1ectron ics)、ハイアレー、PL、A)で計算し、抑制の割合を計算した。以下の製 剤を試験した:遊離FT%DMPG、DMPC:DMPG7:3、DMP G  −P TおよびD M P C: D M P G 7 : 3 PT0結果を 、50%の増殖抑制を達成する用1i(ID、。)として表した。空のリポソー ムの結果は、そのID5゜濃度に対応して保持させるのに要するFTの量として 表した。
遊離シクロペンテンカルボキシレート−ラセミDACHのID5゜は、1.3μ g/+Qであった(第5表)。試験した2種のL−PT製剤のうち、DMPG− PTli、DMPC:DMPC7:3−FTよりもわずかに活性が高かった(こ れらの実験の平均ID5o;それぞれ0.7および1.6μg/xQ)。DMP Gから成る空のリポソームのID5oは3.7μg/rrtQであり、DMPC :DMPC7:3から成る空のリポソームのID5oは>10μg/icであっ た(第5表)。
第5表 L1210細胞に対する遊離PTSL−PTおよび空のリポソームのイン・ビト ロ抗癌活性(PTは、シクロペンテンカルボキシレート−ラセミDACH−PT ) 遊離PT 1.3 −− −− − DMPG−PT O,71,01,40,7DMPG’ 3.0 3゜0 5. 0 3.7DMPC:DMPC7:3−PT 1.9 2.0 0.9 1.6 DMPC+DMPG?:3’ >10.0−一一一−−’ CDDP ID5G =0.1μg/x(1’ID5oは、空のリポソームのID5o濃度に対応して 保持するのに要するPT量(μg/m12)として表した。
CDDP、ヒドロキシプロピルセルロース中のPT、DMPG。
DMPG PT%DMPC:DMPC7:3およびDMPC:DMPC7:3− PTのイン・ビボ抗癌活性を、L、 1210−BDF、マウスモデル(25) で試験した。BDF、マウスは、チャールズ・リバ(Charles Rive r、ウィルミントン、MA)から入手した。体重18〜22gのマウス6〜8匹 の群に、L1210白血病細胞l×10@を0日目にip接種した。L1210 細胞は、異なる実験から何週間も経過したDBA、マウス中に保持したものであ った。癌接種の24時間後に、全L−PT製剤を、0.1〜0 、3 x(lの 量でip注射した。2種の異なる投与スケジュールを用いた: 1日目に1回注 射するか、または1,5および9日目に注射した(複数回)。用いたCDDPの 量は、予め実験において最大抗癌活性を示した量であった。PTSDMPG−P TおよびDMPC:DMPC7:3−PTは、3.125〜50rng/kg( およそのLD、。)の量で用いた。全動物が死亡するまで、臨床的作用および生 存時間を調べた。結果は、%T/C(処理マウスの生存時間の中央値/対照マウ スの生存時間の中央値X100)および長期間生存動物の数で表した。1回およ び複数回注射スケジュールのそれぞれについて、30日および60日よりも長く 生存したマウスを長期間生存マウスとした。抗癌活性を試験した全L−PT製剤 は、実験当日に滅菌条件下に調製した。第1の実験において、CDDP、遊離P T、DMPG−PTおよびDMPC:DMPC7:3−PTの1回ノip投与に よる、L1210白血病治療効果を試験した。12 、5 mg/kgおよび2 5mg/kgの用量の遊離PTで処置したマウスの%T/cは、CD D P  l Omg/kgテ処置した場合のそれと匹敵していた(162と178.3実 験値の平均値)(第6表)。I 2,5mg/kg、 6.25mg/kgおよ び3.125mg/kgノ用量のDMPG−PTの抗癌活性は、遊離PTおよび CDDPのそれに匹敵しティた(平均%T/C= 175 (12,5mg/k g);158(6,25mg/kg);および163(3,125mg/kg) X第6表)。25mg/kgまたはそれ以上の用量のDMPG−FTは、L12 10白血病にかかったBDF、マウスに対して毒性であった。25mg/kg1 12.5o+g/kgおよび6.25mg/kgの用量のDMPC:DMPC7 :3−PTで処置したマウスの%T/cは、CDDP、遊雌FTおよびDMPG −PTによる%T/Cと同様か、それよりもわずかに高かった(平均値:%T/ C=215(25mg/kg); 178(12、5mg/ kg) :および 200 (6、25mg/kg)X第6表)。50mg/kgの用量のDMPC :DMPC7:3−PTは、LI210白血病にかかったBDF、マウスに対し て毒性であった。DMPGおよびDMPC:DMPC7:3から成る空のリポソ ームは、空でない粒子(L−PT)の最適の用量に匹敵する用量において、抗癌 活性を示さなかった(%T/C=105(DMPG)および93(DMPC:D MPC7:3))。長期間生存マウス(6匹中1または2匹)は、CDDPlD MPG−PTおよびDMPC:DMPC7:3−PTで処置した群においてみら れた(第6表)。
複数回投与スケジュールを用いた実験において、CDDP7.5mg/kgX3 投与によって最も高い%T/C値253が得られ、遊離PT12.5mg/kg X3投与では%T/Cは284、DMPG−FT6.25mg/kgX3投与で は179およびDMPC:DMPC7:3−PTl 2.5n+g/kgX3投 与では403であった。長期間生存マウス(6匹中1匹)は、DMPC:DMP C7:3−PTで処置した群においてのみ見られた(第7表)。
第6表 マウスL1210白血病に対するCDDP、遊離PTおよびL−PT腹腹腔膜投 与18目)のイン・ビトロ抗癌活性(PTは、シクロペンテンカルボキシレート −ラセミDACH)群 製剤4 %T/C(30日口の生存マウス数)番号 実 験11 実験22 実験3s I CDDP 10 mg/kg 167 189(1/6)2 遊離FT 2 5 mg/kg −−168312,5mg/kg 173 136 1794  DMPG−FT 25 mg/kg 100 −− −−5 12.5 mg /kg 160 209(2/6) 1586 6.25mg/kg −−15 8 73,12mg/kg−−−−163(2/6)8 DMPC:DMPC7:3 −FT25 mg/kg 213 200(1/6) 232(1/6)9 1 2.5 mg7kg 167(1/6) ” −189(1/6)10 6.2 5mg/kg −−200!対照の生存日数中央値−7,5日間 2対照の生存日数中央値=11日間 3対照の生存日数中央値=9日間 4製剤は、いずれも、1xlO”L1210細胞のip接種から24時間後に0 .1〜0 、3 xQの量でip注射した。
第7表 マウスL1210白血病に対するCDDP、遊離PTおよびL−PT腹腹腔膜投 与l、5および9日日)のイン・ビボ抗癌活性(PTは、シクロペンテンカルボ キシレート−ラセミDACH)群 製剤1 用量 %T/C T号 (60日口の生存マウス数) l CDDP 7.5 mg/kgx3 2532 遊離P T 25 mg/ kgx 3 1583 12.5 mg/kgX3 2844 6.25 mg /kgx 3 16g5 DMPG−PT 12.5 mg/kgx3 105 6 6.25 mg/kgx 3 1797 3.12 mg/kgx 3 1 688 1.56 mg/kgX 3 1159 DMPC:DMPG7二3− PT 12.5 mg/kgx 3 403(1/6)10 6.25 mg/ kgx 3 25311 3、125mg/kgX 3 210(1/6)1製 剤は、いずれも、癌の接種から24時間後、5日後および9日後にO91〜0  、3 x(lの量でip注射した。
実施例12 L−1210ネズミ白血病に対する種々のL−PTT縁体の抗癌活性を、前記の ように、L−1210−BDFマウスモデルにおいて評価した(0日月に癌接種 、18目に処置、ip)。CDDP(%T/C=175)と比較すると、L−P TT縁体は、L−PT(シフペンテンカルボキシレート−トランス−5S−DA CH=155およびN−デシルイミノジアセテート−ラセミDACH=150お よびN−デシルイミノジアセテート−トランス−RR−DACH=162)以外 は、同等またはわずかに高い抗癌活性を示した。これらの結果を第8表に示す。
第8表 L1210白血病3に対するシス−プラチナおよび種々のりボソームープラチナ 類縁体1の抗癌活性 プラチナ類縁体 用量’(mg/kg)%T/C’PT−シクロペンテンカルボ キシレート−ラセミ−DACH25213 PT−シクロペンテンカルボキシレート−トランス−RR−DACH25187 PT−シクロペンテンカルボキシレート−トランス−5S−DACH25155 PT−ネオデカノエート− ラセミ−DACH50187 PT−ネオデカノエート− トランス−RR−DACH25175 PT−N−デシルイミノジアセテート−ラセミ−DACH25150 PT−N−デシルイミノジアセテート−トランス−RR−DACH25162 シス−プラチナ(CDDP)’ 10 1751リポソ一ム組成: DMPC: DMPC7:3sO日目に、lX10’L1210細胞を1pJH14処置:  10目にip 5生理食塩液に溶解、Img/村 実施例13 マウスM5076細網肉腫の肝臓転移に対するI、−PT−ネオデカノエート− ラセミ−DACHのイン・ビボ抗癌活性肝臓転移に対するL−PTの抗癌作用を 、実施例6に記載のように調製したL−PT−ネオデカノエート−ラセミ−D  A CHlおよびもっばら肝臓に転移するマウスM5076細網肉腫を用いて試 験した。
2種の異なる接種物および投与スケジュールを用いたM5076の肝臓転移の治 療において、L−PT−ネオデカノエート−ラセミ−DACHは、シス−プラチ ナよりも活性であった(第9表および第1O表)。105M5076細胞の静脈 内接種から30日後、L−PT−ネオデカノエート−ラセミ−DACH(25m g/kg、8.12.16日回しは、シス−プラチナ<7.5mg/kg、8. 12.16日回しよりも、肝臓転移数を2倍以上低下した(肝臓転移数平均値上 5D=39±21(L−PT)、+14±38(シス−プラチナ))(第9表) 。L−PT−ネオテカノエ−)−ラーt?ミーDACH(25mg/kg、 4 .8.12日1)は、10’M5076細胞の接種から45日後に、M5076 の肝臓転移を完全に抑制したが、シス−プラチナ(7,5mg/kg、4.8. 12日1)で処置した動物の4/6は、肝臓転移が175またはそれ以上であっ た(第10表)。
L−PT−ネオデカノエート−ラセミ−D A CHハ、M5076細網肉腫の 肝臓転移の予防に有効であった。L−PT−ネオデカノエート−ラセミ−DAC H(37,5mg/kg、−10目)は、シス−プラチナ(1(lag/kg、  −]日日目および未処置動物と比較して、IO’M5076細胞の静脈内接種 (θ日日に接種)から21100肝臓転移数を5倍低下した(肝臓転移数平均値 ±5D=52±20(L−FT)、256±54(シス−プラチナ)、および2 26±21(対照))(第11表)。
第9表 L−PT−ネオデカノエート−ラセミ−DACHによる、M5076細網肉腫の 肝臓転移の処置 用量 スケジュール 30日口の 肝臓転移数 L−PT−ネオデカノエート− ラセミ−DACH258,12,1639±21*10 C57BL/6マウス の群に、0日目に、IO’M5076細胞を静脈内接種した。8.12および1 6日回し、シス−プラチナまたはL−PT−ネオデカノエート−ラセミ−DAC Hで動物を処置した。未処置動物の生存時間の中央値は19日間であった。
処置動物を30日口の殺し、肝臓を解剖し、ブーアン固定液に入れ、肝臓癌コロ ニー数を数えた。
第10表 L−PT−ネオデカノエート−ラセミ−DACHによる、M5076細網肉踵の 肝臓転移の処置 用量 スケグ 45日目の ニール 肝臓転移数 L−PT−ネオデカノエート− ラセミ−DACH254,8,120,0,0,0,0,1*6 C57BL/ 6マウスの群に、θ8目に、IO’M5076細胞を静脈内接種した。4.8お よび12日目に、シス−プラチナまたはL−PT−ネオデカノエート−ラセミ− DACHで動物を処置した。未処置動物の生存時間の中央値は30日間であった 。処置動物を45日目に殺し、肝臓を解剖し、ブーアン固定液に入れ、肝臓癌コ ロニー数を数えた。シス−プラチナで処置した動物のうち2匹は45日目までに 死んだが、L−PTで処理した群の動物のうち死んだものはなかった。
第11表 L−PT−ネオデカノエート−ラセミ−DACHによる、M5076細網肉腫の 肝臓転移の予防* 用量 スケジュール 21日目の 肝臓転移数 処理 mg/ kg 日 平均値±SDなし −−−−226±21 シス−プラチナ 10 −1 256±54L−PT−ネオデカノエート− ラセミ−DACH37,5−152±20*6 C57BL/6マウスの群を、 −18目に、シス−プラチナまたはL−PT−ネオデカノエート−ラセミ−DA CHで処置した。08目に、10’M5076細胞を動物に静脈内接種した。未 処置動物の生存時間の中央値は21日間であった。処置動物を21日目に殺し、 肝臓を解剖し、ブーアン固定液に入れ、癌コロニー数を数えた。
シス−ジアミン−ショート−プラチナ(IIXNH3)tP t I tを以下 の方法でまず調製した: Ktptcc4(5g)を水(20j+12)に溶解した。Kl(3g)の水溶 液を加え、暗褐色溶液を得た。水性濃アンモニア(2xQ)を混合物に加え、室 温で2〜3時間撹拌した。混合物を濾過し、固体を過剰の水、エタノールおよび エーテルで洗った。生成物をP、0.で減圧下に乾燥した。収量4.5g(77 %)。
次いで、本発明の化合物を以下のように調製した:(NH3)2 P t I  t(1,0g)を水(50R&)に懸濁させ、A g N O3の水溶液(0, 68g 20rnQ H,O)を加えた。反応混合物を、暗所で室温で一晩撹拌 した。Agl沈澱を濾過し、濾液を回転蒸発により濃縮した。濃縮溶液に、ナト リウムネオデカノエートの溶液(メタノール20叶中のネオデカン酸0.688 gおよびIN NaOH。
4mのを加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。黄色反応混合物を、回転蒸 発器を用いて減圧下に40℃で蒸発乾固させた。ゴム状生成物が得られ、これを クロロホルムで抽出し、クロロホルム抽出物を無水MgSO4で乾燥した。M  g S O4を濾去し、回転蒸発器を用いて減圧下に濾液を蒸発乾固させた。ク リーム色の固体が得られ、これを減圧下にP、05で乾燥した。最終生成物を0 ℃で貯蔵した。
最終生成物の元素分析は、C41,5B、H8,03,H4,45%であった。
C7゜H,、N!、Ptとしての計算値は、C42,00,H7,7、H4,9 0%である。
シス−ビス−ネオデカノエート−シス−ジアミン−プラチナ(II)の構造式は 次の通りである: [H3Nコt P t [00CCR’ RR”]t[式中、R,R’、R”は 、実験式〇+oH+sOt(MW=171)の力、ルポキシレート基を与えるよ うにCH,、C、H5またはC3H?であり得る。]。
シス−ビス−ネオデカノエート−シス−ジアミン−プラチナ(n)は、クロロホ ルム、メタノールおよび他の通常の存機溶媒に対する溶解性が高いが、水には不 溶性である。
プラチナ(■)2水和物の調製 アンモニアの代わりにシクロヘキシルアミン配位子を用いて、実施例14の方法 を行った。複合体は、クロロホルム、メタノールおよび他の有機溶媒に対する溶 解性が高いが、水には不溶性である。
元素分析; C32He −N t O−・2H30としての計算値、C49, 71: H8,80、N3.62%、実測値C49,31,H8,39,N3. 16%。
シス−ビス−ネオデカノエート−ビス−シクロヘキシルアミン−プラチナ(II )の構造式は次の通りである:[CeH++NHt:L Pt [OOCCR’ RR″]。
[式中、R,R’、R”は、実験式C+oH+eOt(MW=171)のカルボ キシレート基を与えるようにCH8、C,H5またはCs H?でありアンモニ アの代わりにエチレンジアミン配位子を用いて、実施例■の方法で、まずシスー ジョードーエチレンジアミンープラチナ(If)を、生成物収率96%で調製し に0スルフアトーエチレンジアミンープラチナ(n)・Htoを以下の方法で調 製した。
シスービスージョードーエチレンジアミンープラチナ(If)、(3゜9)を、 HtO10ttr(!に懸濁させ、Ag、Sotの水溶液(Ht020OmQ中 2 、2 g)をこれに加えた。反応混合物を暗所で室温で一晩撹拌した。Ag lを濾過により除去し、回転蒸発によって黄色濾液を減圧下に40〜45℃で蒸 発乾固さ什た。最終生成物を減圧下にP、05で乾燥した。生成物収量は2.3 5g(81%)であった。
次いで、本発明の化合物を以下のように調製した:スルファトーエチレンジアミ ンープラチナ(II)、HtO(0,369g)をHyO(20rtr(Dに溶 解し、ナトリウムネオデカノエートの溶液(ネオデカン酸、メタノール20jl Q中0.344gおよび1.NNaOH12Jli2)を加えた。反応混合物を 室温で2〜3時間撹拌した。
回転蒸発により、反応混合物を減圧下に、40〜45℃で蒸発乾固した。ゴム状 生成物が得られ、これをクロロホルムで抽出し、クロロホルム抽出物を無水Mg SO4で乾燥した。Mg S O4を濾過により分離し、回転蒸発器を用いて濾 液を減圧下に蒸発乾固した。最終生成物を減圧下にP、05で乾燥した。゛生成 物を0℃で貯蔵した。
元素分析: CttHaeNyO−PL’ H20としての計算値、C42゜8 6、H7,79,H4,54%、実測値C43,07,H7,32;H4,71 %。
シスービスーネオデカノエートーエチレンジアミンープラチナ(II)は、クロ ロホルム、メタノールおよび他の通常の有機溶媒に対する溶解性が高いが、水に は不溶性である。
シスービスーネオデヵノエートーエチレンジアミンープラヂナ(II)の構造式 は次の通りである: [式中、R,R’、R’は、実験式〇、。H,02(M〜V=171)のカルボ キシレート基を与えるようなCH3、Ct HaまfこはCa H?でありシス −ビス−ネオデカノエート−ビス−イソプロピルアミン−プラチナ(II)の調 製 エチレンジアミンの代わりにイソプロピルアミン配位子を用いて、実施例16の 方法で、まずシス−ビス−ネオデカノエート−ビス−イソプロビルアミン−プラ チナ(U)およびスルファト−ビス−イソプロピルアミン−プラチナCTJ)を 調製した。
次いで、本発明の化合物を以下の方法で調製した:スルファトービスーイソプロ ビルアミンープラチナ(n)・H20(0,427g)をr(to (501f f)ニ溶解し、ナトリウム−ネオデカノエートの溶液(メタノール20mQ中ネ オデカン酸0.344gおよび1、NNaOH12mQ)を加えた。反応混合物 を室温で2〜3時間撹拌した。回転蒸発器を用いて、反応混合物を減圧下に40 〜45℃で蒸発乾固した。ゴム状塊が得られ、これをクロロホルムで抽出し、ク ロロホルム抽出物を無水M g S O4で乾燥した。MgSO4を濾過により 分離し、回転蒸発器を用いて濾液を減圧下に蒸発乾固した。生成物を減圧下にP 、0.で乾燥した。生成物を0℃で貯蔵した。
元素分析; C2@HssNtO4Ptとしての計算値、C47,63,H8, 53,H4,26%、実測値C47,74: H8,47,N3.93%。
シス−ビス−ネオデカノエート−ビス−イソプロピルアミン−プラチナ(II) の構造式は次の通りである:([HaC]zcHNHt)t−Pt [OOCC R’RR”コ。
[式中、R,R’、R”は、実験式C8゜H+sOt(MW= 171 )のカ ルボキシレート基を与えるようなCHs、Ct HsまたはC8H,であり得る 。]。
シス−ビス−ネオデカノエート−ビス−イソプロピルアミン−プラチナ(II) は、クロロホルム、メタノールおよび他の有機溶媒に対する溶解性が高いが、水 には不溶性である。
実施例18 シスービスーデカノエートートランスーR,R−1,2−ジアミノシクロヘキサ ン−プラチナ(II)の調製スルファト−トランス−R,R−1,2−ジアミノ シクロヘキサン−プラチナ(II)・HtO(0,423g)をHtOC20m のに溶解し、ナトリウム−ネオデカノエートの溶液(メタノール20酎およびl NNa0H2xρ中ネオデカン酸0.344g)を加えた。反応混合物を室温で 2〜3時間撹拌した。回転蒸発器を用いて、反応混合物を減圧下に40〜45℃ で蒸発乾固した。固体が得られ、これをクロロホルムで抽出し、クロロホルム抽 出物を無水M g S Oaで乾燥した。
Mg5Otを濾過により除去し、回転蒸発器を用いて濾液を減圧下に蒸発乾固し た。生成物を減圧下にP t Osで乾燥した。最終生成物を0℃で貯蔵した。
元素分析−CyaHstNtOaPi HtOとしての計算値、C46゜59、 H8,06,H4,18%、実測値C45,94: H7,87゜H4,31% 。
シスービスーデカノエートートランスーR,R−1,2−ジアミノシクロヘキサ ン−プラチナO1)は、クロロホルムおよび他の有機溶媒に対する溶解性が高い が、水には不溶性である。
シスービスーデカノエートートランスーR,R−1,2−ジアミノシクロヘキサ ン−プラチナ(II)の構造式は次の通りである:実施例19 シス−ビス−ネオペンタノエート−トランス−R,R−1,2−ジアミノシクロ ヘキサン−プラチナ(II)スルファト−トランス−R,R−1,2−ジアミノ シクロヘキサン−プラチナ(II)・H,O(0,423g)を水(20IQ) に溶解し、バリウム−ネオペンタノエートの溶液(メタノール5jlIl!中の ネオペンタン酸0.204gお上びHt O50mQ中のBa(OH)!・8H tO0゜3gを組み合わせたもの)を加えた。反応混合物を室温で2〜3時間撹 拌した。回転蒸発器を用いて、反応混合物を減圧下に40〜45℃で蒸発乾固し た。残渣をメタノールで抽出し、濾過し、濾液を蒸発乾固した。固体が得られ、 これを更にクロロホルムで抽出した。
クロロホルム抽出物を蒸発乾固し、クリーム色の生成物を得た。生成物を減圧下 にPyOsで乾燥した。
元素分析 Cr s H3t N t 04P t・2H20としての計算値、 C35゜oo; H6,57,H5,11%、実測値C35,16,H6,17 ゜H5,27%。
シス−ビス−ネオペンタノエート−トランス−R,R−1,2−ジアミノシクロ ヘキサン−プラチナ(II)は、クロロホルム、メタノールおよび他の通常の有 機溶媒に対する溶解性が高い。
シス−ビス−ネオペンタノエート−トランス−R,R−1,2−ジアミノシクロ ヘキサン−プラチナ(II)の構造式は次の通りである:脂質親和性シスプラチ ナ類縁体の保持率および抗癌活性実施例14〜19において調製した化合物のリ ポソーム保持率を、実施例6に記載の方法によって試験した。これらのリポソー ム保持化合物を、実施例12に記載のように、イン・ビボにおける癌増殖阻害剤 としての最適用量および活性を決定するために試験した。第12表のデータは、 測定結果である。
第 12 表 リポソーム中に組み込まれた脂質親和性シスプラチナ類縁体の保持率および抗癌 活性 化合物 保持率 最適 %T/C 用量 L1210ip/iP mg/kg 1回投与 シス−ビス−ネオデカノエート− シス−ジアミン−プラチナ(n) 95% 50 200シス−ビス−ネオデカ ノエート−ビス−シクロヘキシルアミン−プラチナ(II) 89% 100  125シス−ビス−ネオデカノエート− エチレンジアミン−プラチナ(II) 82% 75 144シス−ビス−ネオ デカノエート−ビス−イソプロピルアミン−プラチナ(II) 87% 100  150シスービスーデカノエートートランスーR,R−1,2−ジアミノシク ロヘキサン−プラチナ(u) 96% 50 187シスービスーネオベンタノ エートー トランスーR,R−1,2一 実施例21 ヒト悪性細胞ラインに対するイン・ビトロ細胞毒性コロニー形成阻害アッセイを 用いて、結腸癌の3種類のヒト悪性セルライン(LoVo、SW620およびS ’W403)に対して、シス−ビス−ネオデカノエート−1,2−ジアミノシク ロヘキサン−プラチナ(II)をリポソームの形で試験した。コロニー形成50 %阻害を達成した薬剤濃度(IC50)は、4〜8uMであった。これらのセル ラインに対するシスプラチナのIC50は3〜7uMであった。
以下の請求の範囲に記載の本発明の概念および範囲から逸脱することなく、本発 明に記載の種々の組成、要素、工程および方法に変化を加え得る。
国際調査報告 LLI+u11ml−aへalAl−−Ilejl+asso、PCτ/υ58 6102181

Claims (123)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [R1およびR2は、それぞれ疎水性基を有するカルボキシレートであるか、ま たは結合している場合は、疎水性基を有するジカルボキシレート▽であり、R3 およびR4は、それぞれ式:▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R5は、水素、アルキル、アリール、アラールキル、アルケニルもしく はシクロアルキル、シクロアルケニルから成る群から選択される基またはその組 み合わせである。)で示される基であるか、または結合している場合は、炭素原 子数約3〜7のシクロアルキル−1,2−ジアミノおよび炭素原子数約2〜12 のアルキル−1,2−ジアミノから成る群から選択される基である。] で示され、メタノールまたはクロロホルムに実質的に可溶性であり、水に実質的 に不溶性であるプラチナ(II)4配位複合体。
  2. 2.R3およびR4が、炭素原子数1〜20のアルキルまたは炭素原子数3〜1 2のシクロアルキルを含んで成る第1項記載の複合体。
  3. 3.R5が炭素原子数1〜20のアルキルである第2項記載の複合体。
  4. 4.アルキルの炭素原子数が6〜12である第2項記載の複合体。
  5. 5.アルキルの炭素原子数が約2〜6である第2項記載の複合体。
  6. 6.カルボキシレートが、炭素原子数約5〜20のアルキルカルボキシレート、 またはアリールがフェニル、ナフチルもしくは炭素原子数約12〜16のアルキ ルフェニルであるアリールカルボキシレートである第1項記載の複合体。
  7. 7.ジカルボキシレートが、炭素原子数約5〜20のアルキルジカルボキシレー ト、またはアリールがナフチル、フェニルもしくは炭素原子数約6〜12のアル キルフェニルであるアリールジカルボキシレートである第1項記載の複合体。
  8. 8.アリールが、炭素原子を約6〜14個有する第7項記載の複合体。
  9. 9.アルケニルが、炭素原子を約5〜20個有する第1項記載の複合体。
  10. 10.シクロアルキルが、炭素原子を約3〜12個有する第1項記載の複合体。
  11. 11.R1およびR2が、シクロアルケニルの炭素原子数約5〜20のシクロア ルケニルカルボキシレートであり、シクロアルケニルの炭素原子数が6またはそ れ以下である場合、R3およびR4が、一体に結合して、トランス−S,Sまた はR,R−1,2−ジアミノシクロヘキサンである第1項記載の複合体。
  12. 12.アラールキルが、結合アリールおよびアルキル部分を含み、炭素原子数約 7〜20である第1項記載の複合体。
  13. 13.アリール部分の炭素原子数が約6〜10である第12項記載の複合体。
  14. 14.アルキル部分の炭素原子数が約1〜10である第12項記載の複合体。
  15. 15.R3およびR4が、一体になってシクロアルキル−1,2−ジアミノ基で あり、炭素原子を約3〜20個有し、シクロアルキル環の炭素原子数が約3〜1 2である第1項記載の複合体。
  16. 16.1,2−ジアミノシクロヘキサンが、トランス−R,R−1,2−ジアミ ノシクロヘキサンであり、R1およびR2がシスのデカノエートである第15項 記載の複合体。
  17. 17.R1およびR2がネオデカノエートである第16項記載の複合体。
  18. 18.R2およびR2が、結合して式:▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R6は炭素原子数約10〜20のアルキル、R7およびR8はそれぞれ 水素または炭素原子数約1〜5のアルキルである。]で示されるジカルボキシレ ートである第1項記載の複合体。
  19. 19.R7およびR8がそれぞれ水素である第18項記載の複合体。
  20. 20.シクロアルキル−1,2−ジアミノが、1,2−ジアミノシクロヘキサン である第18項記載の複合体。
  21. 21.1,2−ジアミノシクロヘキサンが、トランス−R,R−1,2−ジアミ ノシクロヘキサンまたはトランス−S,S−1,2−ジアミノシクロヘキサンで ある第20項記載の複合体。
  22. 22.R6がデシルである第21項記載の複合体。
  23. 23.R6がデシル、R7およびR8が水素であり、ジカルボキシレートがシス である第21項記載の複合体。
  24. 24.R7およびR8が水素であり、ジカルボキシレートがシスである第18項 記載の複合体。
  25. 25.R7およびR8が水素である第18項記載の複合体。
  26. 26.R1およびR2がネオーペントエートである第16項記載の複合体。
  27. 27.ジカルボキシレートがシスである第18項記載の複合体。
  28. 28.1,2−ジアミノシクロヘキサンがR,R立体配座である第18項記載の 複合体。
  29. 29.R5が水素である第1項記載の複合体。
  30. 30.R1およびR2がそれぞれアルキルカルボキシレートである第29項記載 の複合体。
  31. 31.アルキルカルボキシレートがネオーデカノエートである第30項記載の複 合体。
  32. 32.R1およびR2がシスである第12項記載の複合体。
  33. 33.R3およびR4が結合しておらず、それぞれ式:▲数式、化学式、表等が あります▼ [式中、R5はシクロヘキシルである。]で示される基である第1項記載の複合 体。
  34. 34.R1およびR2がそれぞれアルキルカルボキシレートである第33項記載 の複合体。
  35. 35.R1およびR2がそれぞれネオ−デカノエートである第33項記載の複合 体。
  36. 36.R1およびR2がシスである第33項記載の複合体。
  37. 37.R3およびR4が結合しておらず、それぞれ式:▲数式、化学式、表等が あります▼ [式中、R5はイソプロピルである。]で示される基である第1項記載の複合体 。
  38. 38.R1およびR2がそれぞれネオ−デカノエートである第37項記載の複合 体。
  39. 39.R1およびR2がシスである第37項記載の複合体。
  40. 40.R3およびR4が結合して、炭素原子数2〜12のアルキル−1,2−ジ アミノ基である第1項記載の複合体。
  41. 41.アルキルがエチルである第40項記載の複合体。
  42. 42.R1およびR2がアルキルカルボキシレートである第41項記載の複合体 。
  43. 43.アルキルカルボキシレートがネオ−デカノエートである第42項記載の複 合体。
  44. 44.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [R1およびR2は、それぞれ疎水性基を有するカルボキシレートであるか、ま たは一体に結合している場合は、疎水性基を有するジカルボキシレートであり、 R3およびR4は、それぞれ式:▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R5は、水素、炭素原子数約1〜20のアルキル、または炭素原子数約 3〜12のシクロアルキルである。)で示される基であるか、または一体に結合 している場合は、炭素原子数約3〜7のシクロアルキル−1,2−ジアミノおよ び炭素原子数約2〜12のアルキル−1,2−ジアミノである。]で示され、メ タノールまたはクロロホルムに実質的に可溶性であり、水に実質的に不溶性であ る4配位プラチナ複合体と、リン脂質とを含んで成るリポソーム。
  45. 45.第44項記載のリポソームおよび薬学的に許容し得る担体または希釈剤を 含んで成る薬剤組成物。
  46. 46.R5が炭素原子数約6〜12のアルキルである第44項記載のリポソーム 。
  47. 47.カルボキシレートが炭素原子数約5〜20のアルキルカルボキシレート、 またはアリールがナフチル、フェニルもしくは炭素原子数約12〜16のアルキ ルフェニルであるアリールカルボキシレートである第44項記載のリポソーム。
  48. 48.ジカルボキシレートが、炭素原子数約5〜20のアルキルカルボキシレー ト、またはアリールがナフチル、フェニルもしくは炭素原子数約12〜18のア ルキルフェニルであるアリールカルボキシレートである第44項記載のリポソー ム。
  49. 49.各疎水性基が、アルキル、アリール、アラールキル、アルケニルもしくは シクロアルキル、シクロアルケニルであるか、またはその組み合わせである第4 4項記載のリポソーム。
  50. 50.複合体がシス−ビス−n−デシルイミノジアセテートートランス−R,R −1,2−ジアミノシクロヘキサン−プラチナ(II)である第49項記載のリ ポソーム。
  51. 51.複合体がシス−ビス−n−デシルイミノジアセテートートランス−R,R −1,2−ジアミノシクロヘキサン−プラチナ(II)である第44項記載のリ ポソーム。
  52. 52.複合体がシス−ビス−ネオデカノエートートランス−R,R−1,2−ジ アミノシクロヘキサン−プラチナ(II)である第44項記載のリポソーム。
  53. 53.複合体がシス−ビス−アミン−ビス−ネオデカノエート−プラチナ(II )である第44項記載のリポソーム。
  54. 54.複合体がシス−ビス−デカノエート−トランス−R,R−1,2−ジアミ ノシクロヘキサン−プラチナ(II)である第44項記載のリポソーム。
  55. 55.複合体がシス−ビス−ネオペンタノエート−1,2−ジアミノシクロヘキ サン−プラチナ(II)である第44項記載のリポソーム。
  56. 56.複合体がシス−ビス−シクロペンテンカルボキシレートートランス−R, R−1,2−ジアミノシクロヘキサン−プラチナ(II)である第44項記載の リポソーム。
  57. 57.複合体がシス−ビス−ネオデカノエート−エチレンジアミン−プラチナ( II)である第44項記載のリポソーム。
  58. 58.複合体がシス−ビス−ネオデカノエート−ビス−イソプロピルアミン−プ ラチナ(II)である第44項記載のリポソーム。
  59. 59.複合体が、シス−ビス−デカノエート−トランス−R,R−1,2−ジア ミノシクロヘキサン−プラチナ(II)である第44項記載のリポソーム。
  60. 60.複合体が、シス−ビス−ネオペンクノエート−トランス−R,R−1,2 −ジアミノシクロヘキサン−プラチナ(II)である第44項記載のリポソーム 。
  61. 61.複合体が、シス−ビス−ネオデカノエート−ビス−シクロヘキシルアミン −プラチナ(II)である第44項記載のリポソーム。
  62. 62.リン脂質が、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルコリン、スフ ィンゴマイェリン、ホスファチジン酸またはホスファチジルセリンである第44 項記載のリポソーム。
  63. 63.リン脂質が、実質的にホスファチジルグリセロール、ホスファチジルコリ ンまたはその組み合わせから成る第44項記載のリポソーム。
  64. 64.コレステロールを含んで成る第44項記載のリポソーム。
  65. 65.ホスファチジルグリセロールが、本質的にジミリストイルホスファチジル グリセロールから成り、ホスファチジルコリンが、本質的にジミリストイルホス ファチジルコリンから成る第63項記載のリポソーム。
  66. 66.ジミリストイルホスファチジルグリセロールおよびジミリストイルホスフ ァチジルコリンの比が約1:10〜10:1である第65項記載のリポソーム。
  67. 67.ジミリストイルホスファチジルグリセロールおよびジミリストイルホスフ ァチジルコリンの比が約3:7である第65項記載のリポソーム。
  68. 68.プラチナ複合体およびリン脂質の比が約1:10〜約1:30である第4 4項記載のリポソーム。
  69. 69.プラチナ複合体およびリン脂質の比が約1:15である第44項記載のリ ポソーム。
  70. 70.多重ラメラである第44項記載のリポソーム。
  71. 71.単ラメラである第44項記載のリポソーム。
  72. 72.リポソームを動物に投与することを含んで成る、プラチナ(II)4配位 複合体に感受性のある癌細胞に侵された動物を治療する方法であって、該リポソ ームは、リン脂質と、式:▲数式、化学式、表等があります▼ [R1およびR2は、それぞれ疎水性基を有するカルボキシレートであるか、ま たは一体に結合している場合は、疎水性基を有するジカルボキシレートであり、 R3およびR4は、それぞれ式:▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R6は、水素、炭素原子数約1〜20のアルキル、または炭素原子数約 3〜12のシクロアルキルである。)で示される基であるか、または一体に結合 している場合は、炭素原子数約3〜7のシクロアルキル−1,2−ジアミノもし くは炭素原子数約2〜12のアルケニル−1,2−ジアミノである。]で示され 、メタノールまたはクロロホルムに実質的に可溶性であり、水に実質的に不溶性 であるプラチナ(II)4配位複合体とを含んで成る方法。
  73. 73.カルボキシレートが、炭素原子数約6〜12のアルキルカルボキシレート である第72項記載の方法。
  74. 74.カルボキシレートが、炭素原子数約5〜20のアルキルカルボキシレート 、またはアリールがナフチル、フェニル、もしくは炭素原子数約7〜16のアル キルフェニルであるアリールカルボキシレートである第72項記載の方法。
  75. 75.ジカルボキシレートが、炭素原子数約5〜20のアルキルカルボキシレー ト、またはアリールがナフチル、フェニル、もしくは炭素原子数約12〜18の アルキルフェニルであるアリールカルボキシレートである第72項記載の方法。
  76. 76.各疎水性基が、炭素原子数約5〜20の、アルキル、アリール、アラール キル、アルケニル、シクロアルキルもしくはシクロアルケニルまたはその組み合 わせである第72項記載の方法。
  77. 77.リン脂質が、実質的にホスファチジルグリセロール、ホスファチジルコリ ンまたはその組み合わせから成る第72項記載の方法。
  78. 78.リポソームがコレステロールを含んで成る第72項記載の方法。
  79. 79.ホスファチジルグリセロールが、本質的にジミリストイルホスファチジル グリセロールから成り、ホスファチジルコリンが、本質的にジミリストイルホス ファチジルコリンから成る第77項記載の方法。
  80. 80.ジミリストイルホスファチジルグリセロールおよびジミリストイルホスフ ァチジルコリンの比が、約1:10〜10:1である第79項記載の方法。
  81. 81.ジミリストイルホスファチジルグリセロールおよびジミリストイルホスフ ァチジルコリンの比が、約3:7である第79項記載の方法。
  82. 82.リポソームが、複合体およびリン脂質を約1:10〜約1:30の比で有 する第72項記載の方法。
  83. 83.リポソームが、複合体およびリン脂質を約1:15の比で有する第72項 記載の方法。
  84. 84.リポソームが多重ラメラである第72項記載の方法。
  85. 85.リポソームが単ラメラである第72項記載の方法。
  86. 86.静脈内、動脈内、筋肉内、リンパ管内、腹腔内、皮下、胸膜内もしくは胞 膜内注射または局所適用または経口的に投与する第72項記載の方法。
  87. 87.時間表に従って投与を反復する第72項記載の方法。
  88. 88.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [R1およびR2は、それぞれ疎水性基を有するカルボキシレートであるか、ま たは一体に結合している場合は、疎水性基を有するジカルボキシレートであり、 R3およびR4は、それぞれ式:▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R5は、水素、炭素原子数約1〜20のアルキル、または炭素原子数約 3〜12のシクロアルキルである。)で示される基であるか、または一体に結合 している場合は、炭素原子数約3〜7のシクロアルキル−1,2−ジアミノまた は炭素原子数約2〜12のアルキル−1,2−ジアミノである。]で示され、 メタノールまたはクロロホルムに実質的に可溶性であり、水に実質的に不溶性で あるプラチナ(II)4配位複合体の製法であって、スルファトートランス−R ,R−1,2−ジアミノアルカン−プラチナ(II)複合体と、疎水性基を有す るカルボキシレートモノアニオンのアルカリ土類金属塩とを反応させて、該プラ チナ(II)4配位複合体を合成することを含んで成る方法。
  89. 89.R5が、炭素原子数約1〜20のアルキルである第88項記載の方法。
  90. 90.水性環境中で反応を行う第88項記載の方法。
  91. 91.アルカリ土類金属のスルファト塩を濾過によって除去し、結晶化または溶 媒の蒸発除去によってプラチナ複合体を得る第88項記載の方法。
  92. 92.蒸発を減圧下に45〜50℃で行う第88項記載の方法。
  93. 93.プラチナ複合体を乾燥剤で更に乾燥させる第88項記載の方法。
  94. 94.乾燥剤が、五酸化リンである第93項記載の方法。
  95. 95.第88項記載の方法によって製造されるスルファト−トランス−R,R− 1,2−ジアミノアルカン−プラチナ(II)複合体。
  96. 96.リポソームの製法であって、 (a)式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [R1およびR2は、それぞれ疎水性基を有するカルボキシレートであるか、ま たは一体に結合している場合は、疎水性基を有するジカルボキシレートであり、 R3およびR4は、それぞれ式:▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R5は、水素、炭素原子数約1〜20のアルキル、または炭素原子数約 3〜12のシクロアルキルである。)で示される基であるか、または一体に結合 している場合は、炭素原子数約3〜7のシクロアルキル−1,2−ジアミノまた は炭素原子数約2〜12のアルケニル−1,2−ジアミノである。]で示され、 メタノールまたはクロロホルムに実質的に可溶性であり、水に実質的に不溶性で あるプラチナ(II)4配位複合体を調製し、(b)疎水性溶媒中で、該複合体 をリン脂質と約1:15の比で混合し、(c)疎水性溶媒を蒸発させてリン脂質 および複合体のフィルムを調製するか、混合物を凍結乾燥して粉末とし、(d) 該フィルムまたは粉末を水溶液に分散させてリポソームを調製する ことを含んで成る製法。
  97. 97.R5が、炭素原子を約6〜12個有する第96項記載の方法。
  98. 98.リン脂質が、実質的にホスファチジルグリセロール、ホスファチジルコリ ンまたはその組み合わせから成る第96項記載の方法。
  99. 99.工程(b)において、前記複合体をリン脂質およびコレステロールと混合 する第96項記載の方法。
  100. 100.ホスファチジルグリセロールが、本質的にジミリストイルホスファチジ ルグリセロールから成り、ホスファチジルコリンが、本質的にジミリストイルホ スファチジルグリセロールから成る第98項記載の方法。
  101. 101.ジミリストイルホスファチジルグリセロールおよびジミリストイルホス ファチジルコリンの比が、約1:10〜10:1である第100項記載の方法。
  102. 102.ジミリストイルホスファチジルグリセロールおよびジミリストイルホス ファチジルコリンの比が、約3:7である第100項記載の方法。
  103. 103.リポソームが、複合体およびリン脂質を約1:10〜約1:30の比で 含んで成る第91項記載の方法。
  104. 104.リポソームが、複合体およびリン脂質を約1:15の比で含んで成る第 91項記載の方法。
  105. 105.リポソームが多重ラメラである第96項記載の方法。
  106. 106.リポソームを超音波処理に付して単ラメラリポソームを調製する工程を 更に加える第96項記載の方法。
  107. 107.工程(c)が、回転蒸発を含んで成る第96項記載の方法。
  108. 108.プラチナ(II)複合体によって増殖が抑制される細胞を通例有するこ とが知られている癌に宿主がかかっていることを確認し、第44項記載のリポソ ームを宿主に投与することを含んで成る、宿主の癌増殖を抑制する方法。
  109. 109.リポソームが多重ラメラである第108項記載の方法。
  110. 110.リポソームが単ラメラである第108項記載の方法。
  111. 111.リポソームを非経口的に投与する第102項記載の方法。
  112. 112.プラチナ(II)複合体によって増殖が抑制される細胞を通例有するこ とが知られている癌に宿主がかかっていることを確認し、第1項記載の複合体を 宿主に投与することを含んで成る、宿主の癌増殖を抑制する方法。
  113. 113.プラチナ(II)複合体によって抑制されることが通例知られている、 転移の可能性があるか、または転移性の癌に宿主がかかっていることを確認し、 第44項記載のリポソームを宿主に投与することを含んで成る、宿主の癌転移を 抑制する方法。
  114. 114.リポソームが多重ラメラである第113項記載の方法。
  115. 115.リポソームが単ラメラである第113項記載の方法。
  116. 116.リポソームを非経口的に投与する第113項記載の方法。
  117. 117.プラチナ(II)複合体によって抑制されることが通例知られている、 転移の可能性があるか、または転移性の癌に宿主がかかっていることを確認し、 第1項記載の複合体を宿主に投与することを含んで成る、宿主の癌転移を抑制す る方法。
  118. 118.複合体を非経口的に投与する第117項記載の方法。
  119. 119.第44項記載のリポソームを宿主に投与することを含んで成る、癌転移 に抗するために宿主にワクチン接種する方法。
  120. 120.リポソームが単ラメラである第119項記載の方法。
  121. 121.リポソームが多重ラメラである第119項記載の方法。
  122. 122.リポソームを静脈内に投与する第119項記載の方法。
  123. 123.転移が細網肉腫によるものである第119項記載の方法。
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