JP2009518265A - 有機修飾された層状複水酸化物を調製する方法 - Google Patents

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Abstract

層状複水酸化物の個々の層間に約1.5nmの距離を有し、電荷を均衡させるアニオンとして有機アニオンを含んでいる、有機修飾された層状複水酸化物を調製する方法であって、(a)二価金属イオン源および三価金属イオン源を含んでいる前駆体懸濁物を調製する段階、および(b)該前駆体懸濁物をソルボサーマル的に処理して、層状複水酸化物を得る段階を含んでおり、段階(b)の層状複水酸化物の形成の前もしくはその間にまたは該層状複水酸化物の形成に引き続いて有機アニオンが添加され、その結果、該有機修飾された層状複水酸化物が得られ、ただしデオキシコール酸が唯一の有機アニオンであることを除く方法、さらに、層状複水酸化物の個々の層間に約1.5nmの距離を有し、電荷を均衡させるアニオンとして有機アニオンを含んでいる、有機修飾された層状複水酸化物を調製する方法であって、(a)二価金属イオン源および三価金属イオン源を含んでいる前駆体懸濁物を調製する段階、および(b)該前駆体懸濁物を熱的に処理して、層状複水酸化物を得る段階を含んでおり、段階(b)の層状複水酸化物の形成の前もしくはその間にまたは該層状複水酸化物の形成に引き続いて有機アニオンが添加され、その結果、該有機修飾された層状複水酸化物が得られ、ただし、段階(a)において該三価金属イオン源が該二価金属イオン源の添加前に60〜85℃の温度で4〜8時間該有機アニオンと反応されそして段階(b)がその後に90〜95℃の温度で4〜8時間実施されること、を除く方法
【選択図】なし

Description

本発明は、有機修飾された層状複水酸化物を調製する方法に関する。
このような方法は従来技術で知られている。
特許文献1は、有機修飾された層状複水酸化物(LDH)を調製する方法を開示しており、該方法ではイオン交換によってLDH中へと有機アニオンが導入される。水中にLDHを懸濁し、その後該懸濁物のpHが4未満の値に下げられることによって、イオン交換は実施される。次に有機アニオンが懸濁物に添加され、そのpHが8を超える値に調節される。この方法はかなり複雑であり、一般に塩を含有する廃棄物流を生み出す。
特許文献2は、層間に挿入されるアニオンとして有機アニオンを含んでいるLDHの調製方法を記載している。これらの修飾されたLDHは、二価および三価金属イオンの塩、たとえばマグネシウムおよびアルミニウムの塩化塩またはアルミン酸ナトリウムを利用して、種々の様式で調製されることができる。特許文献2に記載された方法は、少なくとも部分的には廃棄物流となることになる塩を要求するので、これは望ましくない。さらに、これらの方法に使用される塩は比較的高価であることが指摘される。
結局のところ、これら上記の方法の経済性は、経済的により魅力的でありかつ環境により優しい方法の必要をはっきり顕す。
国際公開第99/35185号パンフレット 国際公開第00/09599号パンフレット
したがって、本発明の目的は、有機修飾された層状複水酸化物を調製するためのより簡単なかつ環境により優しい方法を提供することである。
層状複水酸化物の個々の層間に約1.5nmの距離を有し、電荷を均衡させるアニオンとして有機アニオンを含んでいる、有機修飾された層状複水酸化物を調製する方法であって、
(a)二価金属イオン源および三価金属イオン源を含んでいる前駆体懸濁物を調製する段階、および
(b)該前駆体懸濁物をソルボサーマル的(solvothermally)に処理して、層状複水酸化物を得る段階
の段階を含んでおり、ここで、段階(b)の層状複水酸化物の形成の前もしくはその間にまたは該層状複水酸化物の形成に引き続いて有機アニオンが添加され、その結果、該有機修飾された層状複水酸化物が得られ、ただしデオキシコール酸が唯一の有機アニオンであることを除く方法によって、本発明の目的は達成される。
層状複水酸化物の個々の層間に約1.5nmの距離を有し、電荷を均衡させるアニオンとして有機アニオンを含んでいる、有機修飾された層状複水酸化物を調製する方法であって、
(a)二価金属イオン源および三価金属イオン源を含んでいる前駆体懸濁物を調製する段階、および
(b)該前駆体懸濁物を熱的に処理して、層状複水酸化物を得る段階
の段階を含んでおり、ここで、段階(b)の層状複水酸化物の形成の前もしくはその間にまたは該層状複水酸化物の形成に引き続いて有機アニオンが添加され、その結果、該有機修飾された層状複水酸化物が得られ、ただし、段階(a)において該三価金属イオン源が該二価金属イオン源の添加前に60〜85℃の温度で4〜8時間該有機アニオンと反応されそして段階(b)がその後に90〜95℃の温度で4〜8時間実施されること、を除く方法によっても、本発明の目的は達成される。
本発明の方法に使用される二価金属イオン源および三価金属イオン源は、これらの金属イオンの塩ではなく、特にこれらの源は二価および三価金属イオンの塩化物塩もしくは過塩素酸塩ではなく、または三価金属イオンがアルミニウムであれば、アルミン酸塩ではない。これらの源は、懸濁媒体中に部分的に溶解してもよいことが指摘される。
二価および三価金属イオン源は、一般に該二価または三価金属イオンの酸化物もしくは水酸化物である。二価金属イオンの例はZn2+、Mn2+、Ni2+、Co2+、Fe2+、Cu2+、Sn2+、Ba2+、Ca2+、およびMg2+である。三価金属イオンの例はAl3+、Cr3+、Fe3+、Co3+、Mn3+、Ni3+、Ce3+、およびGa3+である。本発明の方法によって調製される層状複水酸化物中に、3以上の異なった金属イオンを使用することも想定される。これらの金属イオンのうちで、Mg2+および/またはZn2+とAl3+との組み合わせが好まれる。好適なマグネシウム源の例は酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、ヒドロキシ炭酸マグネシウム、重炭酸マグネシウム、ドロマイト、およびセピオライトを包含する。酸化マグネシウムが好まれる。2以上のマグネシウム源の組み合わせも考えられる。アルミニウム源は、典型的にはアルミニウムの水酸化物または酸化物である。このようなアルミニウム源の例は、三水酸化アルミニウム、たとえばギブサイトおよびバイヤライト、オキシ水酸化アルミニウム、たとえばベーマイト、ダイアスポアまたはゲーサイト、および転移アルミナであり、これらは当業者に知られている。
本発明の方法に上記の二価金属イオン源および三価金属イオン源を使用することは、環境により優しい方法をもたらす。というのは、本発明の方法から生じる廃棄物流中に残留する塩が(たとえあったとしても)大幅により少ないからである。その上、二価および三価金属イオン源、特にマグネシウムおよびアルミニウム源は、一般に層状複水酸化物の製造に普通に使用される対応する塩よりも費用がかからない。加えて、本発明の方法は、より少ない段階を要求しおよび/または廃棄物流の後処理を要求しないので、該方法は一般により簡単である。さらに、これらの方法は、はるかにより短い時間で実施されることができ、このことは次なる結果として、慣用の方法と比較して有機修飾された層状複水酸化物のより高い製造速度をもたらすことができる。
本発明の方法の1の実施態様では、二価金属イオン源および/または三価金属イオン源を含んでいる懸濁物が熱的にまたはソルボサーマル的に処理される前に、両イオン源は活性化される。「活性化」の語は、二価および/または三価金属イオン源を活性化し、このようにして本発明の方法におけるこれらの反応性を増加することを言い、このような活性化は、たとえば乾式もしくは湿式粉砕によっておよび/または酸処理によって実施されることができる。金属イオン源の活性化のさらなる利点は、本発明の方法の際に生成される不純物、たとえばブルーサイトまたはギブサイトが有意により少ないことである。本発明の方法によって得られた生成物中のこのような不純物の低減または不存在は、該生成物をポリマー状マトリクス中に使用すると、改良された動的および/または機械的特性を有する最終複合物質がもたらされることができるというさらなる利点を有する。
本発明の方法によって調製された有機修飾された層状複水酸化物は、約1.5nmの個々の層間の距離を有する。これらの有機修飾された層状複水酸化物が使用されると、たとえばポリマー状マトリクス中に使用されると、これは利点を有する。ポリマー状マトリクス中において(たとえば、ナノ複合物質またはコーティング組成物中において)、より大きい層間距離は、該ポリマー状マトリクス中で本発明の層状複水酸化物を容易に処理可能にし、さらに該層状複水酸化物の容易な層剥離および/または層剥脱を可能にして、修飾層状複水酸化物とポリマー状マトリクスとの改良された物理的特性を有する混合物をもたらす。好ましくは、本発明に従うLDH中の層間距離は少なくとも1.5nm、より好ましくは少なくとも1.6nm、さらにより好ましくは少なくとも1.8nm、最も好ましくは少なくとも2nmである。以下に概説されるように、X線回折および透過型電子顕微鏡(TEM)を使用して、個々の層間の距離は測定されることができる。
本発明の好まれる実施態様では、二価および/または三価金属イオン源、特にマグネシウムおよび/またはアルミニウム源は、段階(b)の前に粉砕されまたは活性化される。本発明の方法では、二価および/または三価金属イオン源は、一般に20μm未満のd50値および50μm未満のd90値を有する。好ましくはd50値は15μm未満でありかつd90値は40μm未満であり、より好ましくはd50値は10μm未満でありかつd90値は30μm未満であり、さらにより好ましくはd50値は8μm未満でありかつd90値は20μm未満であり、最も好ましくはd50値は6μm未満でありかつd90値は10μm未満である。当業者に知られた方法、たとえばDIN 13320に従うレーザー回折を使用して、粒子サイズ分布は測定されることができる。層状複水酸化物の生成がより迅速に進行することを、この粉砕段階は許す。さらに、二価および三価金属イオン源がマグネシウムおよびアルミニウム源であるならば、不純物、たとえばギブサイトまたはブルーサイトの量を、これは低減することができる。
本願明細書の文脈では、「熱処理」および「熱的」の語は、大気圧において30℃〜前駆体懸濁物の沸点の温度における前駆体懸濁物の処理のことを言う。懸濁媒体が水であるならば、熱処理の温度は一般に30℃〜100℃、好ましくは40℃〜95℃、最も好ましくは50℃〜90℃である。
さらに、「ソルボサーマル処理」および「ソルボサーマル的」の語は、大気圧を超える圧力および一般に大気圧における前駆体懸濁物の沸点を超える温度における前駆体懸濁物の処理のことを言う。圧力は一般に1〜200バール、好ましくは2〜150バール、最も好ましくは3〜100バールである。懸濁媒体が水であるならば、温度は一般に100℃以上、好ましくは100℃〜300℃、より好ましくは110℃〜250℃、最も好ましくは120℃〜200℃である。
熱処理およびソルボサーマル処理の双方に適した懸濁媒体は水、有機溶媒またはこれらの混合物であることができる。有機溶媒の好適な例は、アルコール、たとえばメタノール、エタノール、1−プロパノール、およびイソプロパノール、およびアルカン、たとえばペンタン、ヘキサン、およびヘプタン、ならびに芳香族炭化水素、たとえばベンゼン、トルエン、およびキシレンを含む。本発明の方法に特に適した溶媒は水である。
電荷を均衡させるアニオンとして炭酸イオンが層状複水酸化物中へと取り込まれないことを確実にするために、前駆体懸濁物中におけるCOまたは何らかの炭酸イオンの不存在下に、本発明の方法は実施されることができる。これはさらに、電荷を均衡させるアニオンとして有機アニオンが層状複水酸化物中へと取り込まれることを許す。
本発明の1の実施態様では、段階(b)が進行する前またはその間に有機アニオンは前駆体懸濁物に添加される。このようにして、有機修飾された層状複水酸化物は1段階で調製され、このことは一般に本発明の方法をより簡単およびより迅速にし、したがって経済的により魅力的にする。
あるいは、有機アニオンは層状複水酸化物の形成後に添加され、この場合には層状複水酸化物は、電荷を均衡させるアニオンとして主にヒドロキシルを含んでいる。電荷を均衡させるアニオンとしての当該ヒドロキシルは、有機アニオンによって容易に交換されることができる。
本願明細書の文脈内で、「電荷を均衡させるアニオン」の語は、結晶質LDHシートの帯電荷の不足を補償するアニオンのことを言う。LDHは典型的には層状構造を有するので、積層されたLDH層の層間中に、その端に、またはその外表面上に、電荷を均衡させるアニオンは位置することができる。積層されたLDH層の層間中に位置するこのようなアニオンは、層間挿入イオンと呼ばれる。
このような積層されたLDHまたは有機粘土は、たとえばポリマー状マトリクス中で層剥離または層剥脱されることもできる。本願明細書の文脈内で、「層剥離」の語は、LDH構造の少なくとも部分的な層の剥がれによるLDH粒子の平均積層度の減少と定義され、これはそれによって体積当たり有意により多くの個別のLDHシートを含有する物質をもたらす。「層剥脱」の語は、完全な層剥離、すなわちLDHシートに垂直の方向における周期性の消失と定義され、これは媒体中における個々の層の無作為な分散をもたらし、これによって積層秩序を全く残さない。
LDHの膨潤または膨張は、LDHの層間挿入とも呼ばれ、X線回折(XRD)によって観察されることができる。何故ならば、底面反射(すなわち、d(00l(エル))反射)の位置が層間距離を表し、この距離は層間挿入後に増加するからである。
XRD反射の、消失に至るまでの、広幅化として、または底面反射(00l(エル))の増加する非対称性によって、平均積層度の減少は観察されることができる。
完全な層剥離、すなわち層剥脱の特性解析は、依然分析上の難問であるが、一般に元のLDHからの非(hk0)反射の完全な消失によって判断されることができる。
層の秩序状態、したがって層剥離の程度は、さらに透過型電子顕微鏡(TEM)によって視覚化されることができる。
本発明のLDHは、当業者に知られた任意のLDHであることができる。典型的には、これらのLDHは、膨張または膨潤する能力のある鉱物LDHである。(個々のLDH層とも呼ばれる)帯電した結晶質シートを含んでおり中間に電荷を均衡させるアニオンが挟まれている層状構造を、このようなLDHは有する。「膨張」および「膨潤」の語は、本願明細書の文脈内では、帯電した結晶質シート間の距離の増加を言う。膨張性LDHは、適当な溶媒、たとえば水中で膨潤することができ、電荷均衡イオンを他の(有機)電荷均衡イオンと交換することによってさらに膨張され修飾されることができ、この修飾は層間挿入として従来技術でも知られている。
本発明の有機修飾された層状複水酸化物は、一般式
Figure 2009518265
に相当する層状構造を有し、この式でM2+は二価金属イオン、たとえばZn2+、Mn2+、Ni2+、Co2+、Fe2+、Cu2+、Sn2+、Ba2+、Ca2+、Mg2+であり、M3+は三価金属イオン、たとえばAl3+、Cr3+、Fe3+、Co3+、Mn3+、Ni3+、Ce3+、およびGa3+であり、mおよびnはm/n=1〜10であるような値を有し、bは0〜10の範囲にある値を有する。Xは少なくとも8炭素原子を有する電荷均衡有機アニオンであり、または層間挿入イオンの少なくとも一部が少なくとも8炭素原子を有する有機アニオンである限り、当業者に知られた任意の他のアニオンである。
従来技術で知られた他のアニオンの例は、水酸化イオン、炭酸イオン、重炭酸イオン、硝酸イオン、塩素イオン、臭素イオン、スルホン酸イオン、硫酸イオン、重硫酸イオン、バナジウム酸イオン、タングステン酸イオン、ホウ酸イオン、リン酸イオン、ピラー形成アニオン、たとえばHVO 、V 4−、HV12 4−、V 3−、V1028 6−、Mo24 6−、PW1240 3−、B(OH) 、B(OH) 2−、[B(OH)、[B(OH)2−、HBO 2−、HGaO 2−、CrO 2−、およびケギンイオンを含む。
本発明のLDHは、ハイドロタルサイトおよびハイドロタルサイト様のアニオン性LDHを包含する。このようなLDHの例は、ハイドロタルサイトおよびハイドロタルサイト様の物質、ミックスネライト、マナサイト、パイロオーライト、ショグレナイト、スティッチタイト、バーベロナイト(barberonite)、タコバイト、リーベサイト、およびデソーテルサイトである。好まれるLDHはハイドロタルサイトであり、これは一般式
Figure 2009518265
に相当する層状構造を有するLDHであり、この式で、mおよびnはm/n=1〜10、好ましくは1〜6であるような値を有し、bは0〜10の範囲にある値、一般には2〜6の値、しばしば約4の値を有する。Xは、上で定義された電荷を均衡させるイオンである。
m/nは2〜4の値、より特には3に近い値を有すべきことが好まれる。
LDHは従来技術で知られた任意の結晶形態をしていることができ、たとえばCavaniら(「Catalysis Today」、1991年、第11巻、173〜301ページ)またはBookinら(「LDHs and LDH Minerals」、1993年、第41巻、第5号、558〜564ページ)によって記載されたものである。LDHがハイドロタルサイトであるならば、該ハイドロタルサイトは、たとえば3H、3H、3Rまたは3Rの積層を有する結晶多形であることができる。
本発明の方法に使用される有機アニオンは、層間挿入後に本発明に従う有機修飾された層状複水酸化物を与える任意の有機アニオンであることができる。本発明の方法に好適に使用されることができる該有機アニオンは、有機アニオンの塩または酸から誘導されることができる。ステアリン酸イオンのアルカリ金属塩のような塩から誘導された有機アニオンの使用は、対応する酸から誘導された有機アニオンと比較して、溶媒中へのそのより高い溶解度の故に好都合であることができる。あるいは、酸から誘導された有機アニオンの使用が好都合であることができる。というのは、塩イオンが廃棄物流中へと導入されることにならず、その結果、廃棄物流は塩イオンを除去するための追加の処理を必要とせずに、本発明の方法をより安価にかつより簡単にするからである。
本発明の方法に適した有機アニオンは、一般に8以上の炭素原子を含んでいるが、ただし電荷を均衡させるアニオンとして存在する唯一の有機アニオンがテレフタル酸イオンであることを除く。このような少なくとも8の炭素原子を有する有機アニオンは、モノ、ジもしくはポリカルン酸イオン、スルホン酸イオン、ホスホン酸イオン、および硫酸イオンを包含する。好ましくは、有機アニオンは少なくとも10炭素原子、より好ましくは少なくとも12炭素原子を含んでおり、かつ有機アニオンは最大でも1,000炭素原子、好ましくは最大でも500炭素原子、より好ましくは最大でも100炭素原子、さらにより好ましくは最大でも50炭素原子、最も好ましくは最大でも20炭素原子を含んでいる。2以上の有機アニオンを使用し、そのうちの少なくとも一つが少なくとも8炭素原子を有しかつ得られたLDHが少なくとも1.5nmの層間距離を有し、他の有機アニオンのうちの一つが従って8未満の炭素原子を有することが想定される。
酢酸イオン、コハク酸イオン、安息香酸イオン、およびテレフタル酸イオンからなる群から選択された一種のみの電荷均衡有機アニオンを含んでいる有機修飾されたLDHは、より低度に好まれる。というのは、これらは1.5nm未満の層間距離を有し、一般にポリマー状マトリクス中で容易に層剥脱または層剥離されないで、これらの修飾されたLDHを、たとえばナノ複合物質またはコーティング組成物への使用に、より低度に適したものにするからである。このような有機修飾されたLDHの例は、米国特許第5,728,366号に示されている。さらに、デオキシコール酸を唯一の有機アニオンとして有することも、これは高価過ぎるので、より低度に好まれる。その上、デオキシコール酸は2のヒドロキシル基を有し、これらはポリマー状マトリクス中における層剥脱または層剥離を非常に困難にまたは不可能にさえすることがある。層間挿入された2以上のデオキシコール酸アニオン間の相互作用による、または単一のデオキシコール酸アニオンが2の異なった粘土小板と相互作用することによるある種のピラー形成挙動によって、これは引き起こされると考えられる。本発明の1の実施態様では、デオキシコール酸が電荷を均衡させるアニオンとして使用されないことが望まれる。
さらに、電荷を均衡させる有機アニオンは1以上の官能基、たとえばヒドロキシル、アミン、カルボン酸、およびビニルを含んでいることが想定される。このような有機修飾されたLDHがポリマー状マトリクス中に使用されるならば、これらの官能基は該ポリマーと相互作用しまたは反応することができる。
本発明の有機アニオンの好適な例は、モノカルボン酸、たとえば脂肪酸およびロジンに基づいたイオンである。
1の実施態様では、有機アニオンは8〜22炭素原子を有する脂肪酸またはその塩である。このような脂肪酸は飽和または不飽和脂肪酸であることができる。このような脂肪酸の好適な例はカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、デセン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、およびこれらの混合物である。
本発明の他の実施態様では、有機アニオンはロジンまたはその塩である。ロジンは、自然源から誘導され、容易に入手され、かつ合成有機アニオンと比較して比較的安価である。ロジンの自然源の典型的な例は、ガムロジン、ウッドロジン、およびトール油ロジンである。ロジンは普通、約20炭素原子を通常有するモノカルボキシル三環式ロジン酸の多種多様の異なった異性体の懸濁物である。各種のロジン酸の三環式構造は、主に二重結合の位置において異なる。典型的には、ロジンは、レボピマール酸、ネオアビエチン酸、パルストリン酸、アビエチン酸、デヒドロアビエチン酸、セコデヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸、ピマル酸、およびイソピマル酸を含んでいる物質の懸濁物である。自然源から誘導されたロジンは、重合、異性化、不均化、水素化、ならびにアクリル酸、酸無水物、およびアクリル酸エステルとのディールス・アルダー反応によって著しく変性されたロジン、すなわちロジン懸濁物も包含する。これらの方法によって得られた生成物は変性ロジンと呼ばれる。従来技術で知られた任意の方法、たとえばロジン上のカルボキシル基と金属酸化物、金属水酸化物または塩とが反応して、ロジンせっけんまたはロジン塩(いわゆる樹脂酸塩)が生成される反応によって、天然ロジンは化学的に変えられることもできる。このような化学的に変えられたロジンはロジン誘導体と呼ばれる。
有機基、アニオン性基またはカチオン性基を導入することによって、このようなロジンは変性されまたは化学的に変えられることができる。有機基は、1〜40炭素原子を有する置換もしくは非置換の脂肪族または芳香族炭化水素であることができる。アニオン性基は、当業者に知られた任意のアニオン性基、たとえばカルボン酸イオンまたはスルホン酸イオンであることができる。
ロジンに基づいたこれらの物質のさらなる詳細は、D.F.ZinkelおよびJ.Russel(「Naval Stores,production−chemistry−utilization」、米国、ニューヨーク州、1989年、第II部、第9章中のもの)およびJ.B.Class(「Resins,Natural」、第1章:「Rosin and Modified Rosins」、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、インターネット掲載日:2000年12月4日)から収集されることができる。
1以上の有機アニオンを含んでいる本発明のLDHを使用することも意図される。1の実施態様では、層間挿入されるアニオンは脂肪酸とロジンとの混合物である。
一般に、本発明に従うLDHの種類中に層間挿入されるイオンの全量の少なくとも10%は有機アニオンであり、層間挿入されるイオンの全量の好ましくは少なくとも30%、より好ましくは少なくとも60%、最も好ましくは少なくとも90%は有機アニオンである。好まれる実施態様では、層間挿入されるアニオンの全量の少なくとも10%は、脂肪酸から誘導されたもしくはロジンに基づいたアニオンまたは両アニオンの懸濁物であり、層間挿入されるイオンの全量の好ましくは少なくとも30%、より好ましくは少なくとも60%、最も好ましくは少なくとも90%は、脂肪酸から誘導されたもしくはロジンに基づいたアニオンまたは両アニオンの懸濁物である。
本発明は、以下の実施例においてさらに説明される。
商業的に入手可能な脂肪酸が、受け取ったまま使用された。パルミチン酸とステアリン酸とのブレンドであるKortacid(商標) PH05が、Akzo Nobel Chemicals社の一会社であるOleochemicals社によって供給された。
酸化マグネシウム(Zolitho(商標)40、Martin Marietta Magnesia Specialties社供給)50グラムおよび三水酸化アルミニウム(Alumill F505)39グラムが、脱イオン水648グラム中で混合され、2.5μmの平均粒子サイズ(d50)になるまで粉砕された。スラリーは高速度撹拌機を備えた油加熱オートクレーブに供給され、80℃まで加熱された。次にKortacid(商標) PH05の102グラムが15分間にわたってオートクレーブに添加された。添加前に、該脂肪酸ブレンドは80℃まで加熱された。該酸の添加後、オートクレーブは閉じられ、170℃まで加熱されそこに1時間保たれた。それからオートクレーブは約40℃まで冷却され、得られたスラリーが取り出された。スラリーは次に2,000rpmで約10分間遠心分離された。液体がデカンテーションされ、固形分が80℃において一晩オーブン中で真空下に乾燥された。
脂肪酸ブレンドを含んでいる得られたハイドロタルサイト様粘土は、X線回折を用いて分析されて、層間間隔すなわちd間隔が測定された。上記で調製されたハイドロタルサイト様粘土のXRDパターンは、ハイドロタルサイトに関連した小さい非(hk0)反射を示し、これはアニオン性粘土の層間挿入を表している。層間挿入物は29Åの特性的なd(00l(エル))値を示す。
中国産ガムロジンを溶融しそれを235℃まで加熱することによって自社内で、安定化ロジンが製造された。溶融の間にロジン当たりVultac(商標)−2(Arkema社)3.5重量%が添加された。溶融ロジンは235℃で15時間撹拌され、その後ロジンは冷却され直ぐに使える状態とされた。
酸化マグネシウム(Zolitho(商標)40、Martin Marietta Magnesia Specialties社供給)50グラムおよび三水酸化アルミニウム(Alumill F505)39グラムが、脱イオン水648グラム中で混合され、2.5μmの平均粒子サイズ(d50)になるまで粉砕された。スラリーは高速度撹拌機を備えた油加熱オートクレーブに供給され、それを閉じた後120℃まで加熱された。次に上記で調製された安定化ロジン115グラムが30分間にわたってオートクレーブに添加された。添加前に、該ロジンブレンドも120℃まで加熱された。該酸の添加後、オートクレーブは170℃まで加熱されそこに1時間保たれた。それからオートクレーブは約40℃まで冷却され、得られたスラリーが取り出された。スラリーは次に2,000rpmで約10分間遠心分離された。液体がデカンテーションされ、固形分が80℃において一晩オーブン中で真空下に乾燥された。
脂肪酸ブレンドを含んでいる得られたハイドロタルサイト様粘土は、X線回折を用いて分析されて、層間間隔すなわちd間隔が測定された。上記で調製されたハイドロタルサイト様粘土のXRDパターンは、ハイドロタルサイトに関連した小さい非(hk0)反射を示し、これはアニオン性粘土の層間挿入を表している。層間挿入物は23Åの特性的なd(00l(エル))値を示す。
酸化マグネシウム(Zolitho(商標)40、Martin Marietta Magnesia Specialties社供給)252グラムおよび三水酸化アルミニウム(Alumill F505)240グラムが、脱イオン水3,513グラム中で混合され、2.4μmの平均粒子サイズ(d50)になるまで粉砕された。このスラリーの一部(704グラム)が撹拌機、窒素流、および還流冷却器を備えたガラス製反応器に供給された。該スラリーは90℃まで加熱された。次に溶融されたKortacid PH05(T=90℃)の147グラムが90分間にわたってガラス製反応器に添加された。反応混合物は90℃にさらに19時間保たれ、それから50℃未満まで冷却された。得られたスラリーは次に2,000rpmで約10分間遠心分離された。液体がデカンテーションされ、固形分が80℃において一晩オーブン中で真空下に乾燥された。
脂肪酸ブレンドを含んでいる得られたハイドロタルサイト様粘土は、X線回折を用いて分析されて、層間間隔すなわちd間隔が測定された。上記で調製されたハイドロタルサイト様粘土のXRDパターンは、ハイドロタルサイトに関連した小さい非(hk0)反射を示し、これはアニオン性粘土の層間挿入を表している。層間挿入物は28Åの特性的なd(00l(エル))値を示す。

Claims (7)

  1. 層状複水酸化物の個々の層間に約1.5nmの距離を有し、電荷を均衡させるアニオンとして有機アニオンを含んでいる、有機修飾された層状複水酸化物を調製する方法であって、
    (a)二価金属イオン源および三価金属イオン源を含んでいる前駆体懸濁物を調製する段階、および
    (b)該前駆体懸濁物をソルボサーマル的に処理して、層状複水酸化物を得る段階
    の段階を含んでおり、段階(b)の層状複水酸化物の形成の前もしくはその間にまたは該層状複水酸化物の形成に引き続いて有機アニオンが添加され、その結果、該有機修飾された層状複水酸化物が得られ、ただしデオキシコール酸が唯一の有機アニオンであることを除く、方法。
  2. 層状複水酸化物の個々の層間に約1.5nmの距離を有し、電荷を均衡させるアニオンとして有機アニオンを含んでいる、有機修飾された層状複水酸化物を調製する方法であって、
    (a)二価金属イオン源および三価金属イオン源を含んでいる前駆体懸濁物を調製する段階、および
    (b)該前駆体懸濁物を熱的に処理して、層状複水酸化物を得る段階
    の段階を含んでおり、段階(b)の層状複水酸化物の形成の前もしくはその間にまたは該層状複水酸化物の形成に引き続いて有機アニオンが添加され、その結果、該有機修飾された層状複水酸化物が得られ、ただし、段階(a)において該三価金属イオン源が該二価金属イオン源の添加前に60〜85℃の温度で4〜8時間該有機アニオンと反応されそして段階(b)がその後に90〜95℃の温度で4〜8時間実施されること、を除く、方法。
  3. 有機アニオンが、段階(b)が進行する前に水性前駆体懸濁物に添加される、請求項1または2に従う方法。
  4. 有機アニオンが、層状複水酸化物の形成に引き続いて添加され、この場合に該層状複水酸化物が、電荷を均衡させるアニオンとして主にヒドロキシルを有する、請求項1または2に従う方法。
  5. 二価金属イオンがMg2+でありかつ三価金属イオンがAl3+である、請求項1〜4のいずれか1項に従う方法。
  6. 二価金属イオン源および/または三価金属イオン源が段階(b)の前に粉砕され、該二価金属イオン源および/または三価金属イオン源のd50値が好ましくは10μm未満である、請求項1〜5のいずれか1項に従う方法。
  7. 有機アニオンが8以上の炭素原子を含んでおり、ただし電荷を均衡させるアニオンとして存在する唯一の有機アニオンがテレフタル酸イオンであることを除き、該有機アニオンが好ましくは10〜40炭素原子を有する、請求項1〜6のいずれか1項に従う方法。
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