JP2009512162A - 直交加速を備えた多重反射型飛行時間質量分析計 - Google Patents

直交加速を備えた多重反射型飛行時間質量分析計 Download PDF

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Abstract

開示された装置は、一対のグリッド無しイオンミラー(12)、ドリフト空間(13)、直交イオン加速器(14)、オプションの偏向器(15)、イオン検出器(16)、一組の周期的レンズ(17)、及びエッジ偏向器(18)を備えた多重反射型飛行時間質量分析計(MR‐TOF MS)(11)を有する。MR‐TOF MSにおける長い飛行によって決定される低い繰り返し速度でのイオン注入のデューティーサイクルを改善するために、多様な対策がとることができる。入射イオンビームと加速器をMR‐TOF内のイオン経路に対して実質的に直交する方向に向けることができ、イオンビームの初期速度は、加速器を傾けビームを同じ角度だけ旋回させることで補償される。任意の多重反射、又はマルチターン質量分析計のデューティーサイクルを更に改善するために、イオンガイドを用いて軸方向イオン速度を変調することによってビームを時間圧縮することができる。加速器内におけるイオンの滞留時間は、ビームを静電トラップ内に閉じ込めることによって改善できる。加速器内における滞留時間を長くした装置は、感度と分解能の両方を改善できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に質量分光分析の分野に関し、より詳細には、多重反射型飛行時間質量分析計(MR‐TOF MS)を含む装置及び方法、並びに低い繰り返し速度での直交注入のデューティーサイクルを改善する装置及び方法に関する。
飛行時間質量分析計(TOF MS)は、独立した装置として、或いは、Q−TOFやTOF−TOFなどの質量分析タンデム装置の一部としてますます一般的になってきている。このような飛行時間質量分析計は、高い速度、感度、分解能力(分解能)、及び質量精度の独特な組み合わせを提供する。最近導入された多重反射型飛行時間(MR‐TOF)質量分析計は、10を超える大幅な分解能の上昇を示した(J. Mass Spectrom. (38 (2003) pp. 1125 - 1142)において発表された、Michisato Toyoda、Daisuke Okumura、Morio Ishihara、及びItsu Katakuse による"Multi-Turn Time-of-Flight Mass Spectrometers with Electrostatic Sectors"と題された文献、及び2005年にRussian Journal of Technical Physics (JTP) (vol. 50, No. 1, pp. 76-88)において発表されたVerentchikovらによる文献を参照)。
本発明者らによる共に係属中のPCT国際特許出願(WO2005/001878 A2)(その開示全体を本明細書の一部を構成するものとして援用する)においては、平面形状と一組の周期的収束レンズとを備えたMR-TOFが示唆されている。多重反射方式は飛行経路を大幅に伸ばして分解能を改善し、平面(実質的には2次元)形状は全質量範囲の維持を可能にする。MR-TOFの無電界空間に設けられた周期的レンズは、イオンの挙動を主たるのこ刃状(jig-saw)軌跡に沿って安定的に閉じ込めることを可能にする。MR-TOFを連続イオンビームに結合するために、MR-TOFのまばらなパルスの間にイオンを蓄積するための気体充填型高周波(RF)イオントラップが提案された。
しかし、ASMSでの発表(B. N. KozlovらによるASMS2005及びASMS2006の抄録)において示されたように、イオントラップソースは、少なくとも2つの大きな問題、即ち、1)気体上でのイオンの拡散及び2)イオンビームパラメータに対する空間電荷の影響という問題を引き起こす。これらの要因は、イオンパルスに変換できるイオン電流を制限する。RFイオンガイドの出口近傍でイオンを蓄えることについての実験は、蓄積されたイオンの数がN=30,000を超えたときに、イオンによる空間電荷が放出されるイオンのパラメータに影響し始めること示している。同様の見積もりが、リニアイオントラップ及び3D(Paul)トラップについての論文においても得られている。気体の分散のために1mtorr未満のガス圧での動作が必要となり、T=10ms程度の減衰時間を必要とする。即ち、パルス繰り返し速度がF=100Hzで制限されてしまう(B. N. KozlovらによるASMS2005及びASMS2006の抄録)。これらは、N*F=3,000,000ions/s(電流I=0.5pAに対応)を超えるイオンフラックスが往復時間と放出されたイオンのエネルギーの広がりに影響を与えるであろうことを意味する。この電流は、ESIやAPCIなどの現代のイオン源の強度に比べ、少なくとも30倍低い。もし対策を採らない場合、TOF MSの分解能と質量精度はイオンビームの強度に依存し、従って、分析対象サンプルのパラメータに依存することになる。液体クロマトグラフィー質量分析計(LC−MS)や液体クロマトグラフィータンデム質量分析計(LC−MS−MS)等のクロマトグラフィーを備えたタンデムの場合、質量スケールは、クロマトグラフ的ピークの溶出時にシフトするであろう。ピーク強度を自動的に調整することで、質量スケールを安定化できるが、追加のイオン損失が生じ、トラップのデューティーサイクル(連続イオンビームを イオンパルスに変換する効率)が数パーセントに制限される。
3次元イオントラップの代わりにリニアイオントラップを使用することにより(J. Franzenによる米国特許第5763878号参照)、空間電荷の影響を減少できる。リニアイオントラップは、最大で束当たり10個のイオンを有する複数のイオン束を発生することが知られている(LTQ−FTMS)。この解決策は、気体上でのイオンの散乱、遅いパルシング、及びその結果としての、検出器やデータ獲得システムに対する大きな負荷に関連する問題を依然として有しており、現状では、ダイナミックレンジが制限されていることが知られている。
直交パルス加速の方法が飛行時間質量分析(oa-TOF MS)において広く使用されている。これにより、非常に短い時間の広がり(最短で1ns)で、連続イオンビームをイオンパルスに変換することが可能となる。分散の少ないイオンビームで動作できるため、所謂往復時間が大幅に短くなる。パルスが高周波(10kHz)であり、イオンビームが細長にされているため、従来のoa-TOFにおける変換効率(所謂デューティーサイクル)は極めて好ましいものとなり、一方で空間電荷の問題を避けることができる。一回反射(singularly reflecting)TOF(所謂「反射」)においては、直交加速器のデューティーサイクルは、スペクトルでのm/zが最も高いイオンについてK=10〜30%程度であることが知られている(他のイオンについては、m/zの平方根に比例して低下する)。
残念なことに、従来の直交加速方式は、次の2つの理由でMR−TOFには上手く適用できない。
a)飛行時間がより長く(1ms)、繰り返し速度がより低くなるため、一桁以上デューティーサイクルが低下る。
b)ドリフト方向におけるイオンパケット幅に対する分析計の許容範囲が小さくなるため、周期的収束レンズの口径で制限されるイオンパケットの長さを短くする必要があり(この長さは5〜7mm以下であると推定される)、この場合もデューティーサイクルが制限される。
従来の直交加速器を備えたMR−TOFの予想される全体的なデューティーサイクルは1パーセント以下である。
直交加速器のデューティーサイクルは、質量範囲の減少と引き換えに、所謂「パルサー(pulsar)」方式(例えば、T. Dreschによる米国特許第6020586号に開示されている方式)で改善できる。この方式は、リニアイオンガイド内にイオンをトラップし、イオンを周期的に解放することを示唆している。直交加速器はパルスを放出するために同期される。この方式も、連続イオンビームの方向に大きなエネルギーの広がりを導入する。この方式の利点は、飛行時間が長い場合であっても、不十分なものである。
「パルサー」方式における質量範囲は、直交加速器の位置において異なる質量のイオンを束ねる、時間依存静電界を加えることによって広げることが出来る(例えば、米国特許出願公開US2004/0232327 Al参照)。しかしながら、この解決策は、MR−TOF MSへのイオン注入には適していない。何故なら、束が作られる際に、異なる質量のイオンは異なるエネルギーを獲得し、連続イオンビームの方向に対して本質的に異なる角度で直交的に加速されるからである。そのような大きな角度の広がりは MR−TOF MSによって受け入れることができない。
要約すると、平面型多重反射分析計は、分解能を大幅に改善するとともに、全質量範囲を提供する。しかし、従来技術のイオン源は、数パーセントを超える十分なデューティーサイクルを提供できないか、或いは他の欠点が生じる。したがって、高い分解能とイオンフラックスのイオンパルスへの効率的な変換を同時に提供できる計測器に対するニーズがある。
WO2005/001878 A2 米国特許第5763878号 米国特許第6020586号 米国特許出願公開US2004/0232327 Al
本発明の一様相によれば、イオンビームを発生するイオン源と、イオンビームをイオンパケットに変換する直交加速器と、イオンパケットをのこ刃状軌跡の平面内において多数回反射させる平面型多重反射分析計とを有し、イオンビームが実質的に軌道平面を横切るよう方向付けられている多重反射型飛行時間質量分析計(MR‐TOF MS)が提供される。
本発明の別の様相によれば、MR‐TOF MSは、例えば、イオン源とTOF又は直交加速器との間に置かれる気体が充填された高周波イオンガイドを有し、このイオンガイドは、イオンの軸方向速度を周期的に変調して、直交加速のパルスと同期され適切に状態が整えられた準連続イオン流を得る手段を備えている。この時間変調に加え、イオンガイドから直交加速器へのイオン供給を早めるようにしても良い。これは、転送イオン光学系においてイオンを大幅に加速し、その後、直交加速器の直前又は直交加速器内において減速することで行われる。
本発明の別の様相によれば、多重反射型飛行時間質量分析計(MR‐TOF MS)は、イオンビームを発生するイオン源と、イオンビームをイオンパケットに変換する直交加速器と、イオン源と直交加速器との間でイオンを移送するためのインターフェースと、静電界内においてイオンパケットを多数回反射させる平面型多重反射分析計とを有し、直交加速器は静電トラップを備えている。
本発明の別の様相によれば、多重反射型飛行時間質量分析方法は、イオンビームを形成するステップと、イオンビームに対して実質的に直交する方向にパルス電界を印加することによってイオンパケットを形成するステップと、イオンパケットを、実質的に2次元の電界を形成しドリフト軸に沿って細長にされたイオンミラーの間の無電界空間に導入するステップと、イオンパケットがドリフト方向への低速変位と組み合わされて多数回反射されて軌道平面内にのこ刃状のイオン経路を形成するようにパルス電界の向きをドリフト方向に対して実質的に直交するように決めるステップとを有し、イオンビームは、軌道平面に対して実質的に直交方向に進む。
本発明の別の様相によれば、多重反射型飛行時間質量分析方法は、イオンビームを形成するステップと、イオンパケット形成領域にビームを供給するステップと、イオンビームに対して実質的に直交する方向にパルス電界を印加することによってイオンパケットを形成するステップと、イオンパケットを多重反射型飛行時間分析計の静電界内に導入して、イオンパケットが多数回反射されるようにするステップとを有し、イオンビームを供給するステップは、中間ガス圧でイオンガイド内の軸方向電界によってイオンビームの強度を時間変調するステップを含み、変調は直交電気パルスと同期される。
本発明の別の様相によれば、多重反射型飛行時間質量分析方法は、イオンビームを形成するステップと、イオンパケット形成領域にビームを供給するステップと、イオンビームに対して実質的に直交する方向にパルス電界を静電トラップ内において印加することによってイオンパケットを形成するステップと、イオンパケットを多重反射型飛行時間分析計の静電界内に導入して、イオンパケットが多数回反射されるようにするステップとを有し、静電トラップのパルス化電界内にイオンビームを供給するステップは、静電界にイオンを閉じ込めるステップを有し、閉じ込められたイオンの少なくとも一部は、パルス状加速領域に留まる。
本発明の以上その他の特徴、利点及び目的は、以下の明細書、特許請求の範囲及び添付図面を参照することにより当業者によって更に理解され評価されるであろう。
本発明者らは、MR−TOF MS内への直交注入のデューティーサイクルを改善するための複数の関連する方法を見出した。一方法においては、連続イオンビームはのこ刃状折畳みイオン経路の面を実質的に横切る方向に向けられるが、これにより、直交加速器内でのイオンパケットの長さを延長できる。イオンビームは、垂直軸から若干傾斜しており、イオンパケットは折畳みイオン経路の対称面内に戻るように旋回され、傾斜及び旋回の時間歪みが互いに補償される(図1及び図2)。
本発明の第一の様相によれば、多重反射型飛行時間質量分析計(MR−TOF MS)は、イオンビームを発生するためのイオン源、前記イオンビームをイオンパケットに変換するための、イオン源に続く直交加速器(OA)、及び、重ならないのこ刃状経路を提供するために一方向(Z)に実質的に延びた一組の平行な静電気ミラー(X軸に直交)を含み、前記イオンビーム及び前記加速器は、前記イオンパケットが前記のこ刃状軌道(X−Z平面)を横切るように実質的にY方向に細長くなるように方向付けられている。
また、本発明者らは、直交加速器を備えた多重反射型或いはマルチターンTOFのデューティーサイクルは、移送イオンガイドを通る準連続イオン流を形成しこのような流れの変調を直交加速機内のパルスと時間相関させることにより更に改善できることに気づいた。このような変調は、例えば、イオンガイドの少なくとも一部において緩やかな軸方向電界を変調することにより達成できる。
本発明の第二の様相によれば、MR−TOF MSは、イオン源とTOF或いは直交加速器の間等に配置される高周波ガス充填イオンガイドを含み、該イオンガイドは、直交加速のパルスと同期された良好に状態の整えられた準連続イオン流れを達成するためにイオンの軸方向速度を周期的に変調するための手段を有する。時間変調に加えて、移送イオン光学系においてイオンを大幅に加速しそれに続いて直交加速器直前或いは直交加速器内で減速することによって、イオンガイドから直交加速器へのイオンの供給を速めることができる。
更に、本発明者らは、多重反射型或いはマルチターンTOFの直交加速器のデューティーサイクルは、連続(又は準連続)イオンビームの伝播フェーズにおいて直交加速器内での多重イオン反射を用いることにより更に改善できることを実現した。
本発明の第三の様相によれば、MR−TOFは、直交加速器内の静電トラップを含む。例としては、静電トラップは、小型の平行な平面静電気ミラーにより形成され、ミラーは、トラップ軸に対して垂直にイオンを加速するための窓を備えたドリフト空間によって離間されている。この静電トラップは、電気パルスによってメッシュ/スリットを通してイオンを抽出する前に、イオンがミラー間で多重反射するのこ刃状運動を可能とする。これに替えて、静電気ミラー同士は、軸対称とし、直交抽出に先立つミラー間のイオン運動がシャトルタイプ運動となるように同軸に配置できる。
本発明は、同時係属出願中のPCT特許出願WO2005/001878 A2に記載の平面MR−TOF MSに特に良く適している。このMR−TOF MSにおいては、イオンミラーの電界は、好ましくは、イオンエネルギーと軌道面を横切る空間的及び角度的広がりとに関して高次の空間及び飛行時間収束を提供するように配置され、後者は、軌道面を横切って延びたイオンパケットの受入れを可能にする。MR−TOF MSは、イオンを中央折畳み軌道に閉じ込めるために、ドリフト空間内に一組の周期的レンズを有することができる。MR−TOF MSは、イオンをドリフト方向に反射して折畳みイオンの経路の長さを2倍にするための偏向器を有することができる。
本発明は、連続、準連続及びパルス化イオン源(真空イオン源及びガス充填イオン源を含む)を含む全ての公知のイオン源に適用可能である。ガス充填イオン源は、ガス充填RFイオンガイドを介して直交加速器に結合できる。ESI、APCI、EI、ICP等の連続イオン源を用いる場合、イオンガイドは、軸方向電界(本発明の第二の様相)を変調するための手段を有することができる(本発明の第二の様相)。UVやIR MALDI等のパルス化イオン源を用いる場合、準連続イオンビームは、一定の軸方向電界を有するイオンガイドを用いて形成するのが普通である。この場合、イオン源のパルスは、イオン移送遅延を考慮して直交抽出パルスと同期させる。EI、CI、FI等のイオン源は、直接的に使用するか或いはイオンガイド内で変調された軸方向電界によってイオンの中間コンディショニングを行って使用できる。
本発明は、クロマトグラフィーや電気泳動法を有するLC−TOF、CE−TOF、LC−MS−TOFMS等のタンデム、及び少なくとも一段階において本発明のMR−TOF MSを含むTOF−TOF、LIT−TOF、Q−TOF等の二重質量分析システム等の各種タンデムに適用可能である
図1を参照すると、直交イオン加速器を備えたMR−TOF MS11の第一の実施形態のX−Z平面における上面図が示されている。図示のように、MR−TOF MSは、一組のグリッド無しイオンミラー12、ドリフト空間13、直交イオン加速器14、偏向器15(任意)、イオン検出器16、一組の周期的レンズ17、及びエッジ偏向器18を有する。各イオンミラー12は、平面状且つ平行な電極12C、12E及び12Lを有する。ドリフト空間13は構成要素14〜18を収容する。更に、図1は、図の略X−Z平面に沿って方向付けられた中央イオン軌道19を示す。
更に、X−Y平面における側面図21を示す図2も参照すると、MR−TOFの第一の実施形態は、イオンビーム 23を発生する一般的なイオン源22を有する。更に図2はX軸25及びY軸26を規定しており、Y軸はイオン軌道面に対して垂直である。更に図2は、24で示す小さな角度αだけY軸に対して傾斜しているイオンビームを示す。角度αは、好ましくは10度未満、より好ましくは5度未満、更に好ましくは3度未満である。換言すると、初期ビームは、イオン軌道面に対して略直角(即ち、垂直)にMR−TOF分析計に導入される。イオンビームの方向を以下詳細に検討する。
上のように平面グリッド無しイオンミラー12を周期的レンズ17と組み合わせると、同時係属出願中のPCT特許出願WO2005/001878 A2に記載の多重反射型TOF質量分析計が形成される。この特許出願の全体を、本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。この分析計は、イオンミラー12によるイオンパケットの多重反射(ここではX軸方向)とゆっくりとしたドリフト(ここではZ軸方向)とによって特徴付けられており、これらによりX−Z平面に平行なのこ刃状のイオン軌道が形成される。中央軌道19に沿ったイオンドリフト及び閉じ込めは、一組の周期的レンズ17によって強制される。エッジ偏向器はイオン経路を2倍にできる。この分析計は、高次の空間及び飛行時間収束が可能であり、全質量範囲を維持しながら飛行経路を大幅に延ばす。MR−TOF MSへのイオンの導入の細部は本発明の一主題である。
動作においては、イオン源22は、連続、準連続又はパルス状のイオンビーム23を形成する。イオンビームは、実質的にY軸に沿って、例えばX−Z平面(軌道面ともいう)を実質的に横切って角度αで導入される。角度αは、10度未満、好ましくは5度未満、より好ましくは3度未満である。イオンビームは、直交加速器14において周期的電気パルスによってイオンパケット19に変換され、直交加速器14は実質的にX軸に沿ってイオンパケットを放出する。他の箇所に記載の直交加速器の動作原理によれば、形成されたイオンパケットは、Y軸に沿って延びており、特定の実施形態によってはY軸に対して若干傾斜している。偏向器15は、イオンをX−Z平面に平行となるように旋回する。イオンは、Z軸方向にゆっくりドリフトしながらX軸方向に多重反射し、X−Z平面においてのこ刃状のイオン軌道を形成する。イオンパケットは、周期的レンズ17によって収束され偏向器18により偏向された後、飛行時間スペクトルを記録するための検出器16に到達する。
従来技術の直交加速方法(他の箇所に記載)においては、イオンビームは、ドリフトZ方向に位置合わせされるであろう。このような場合、直交する2つの運動は独立であるため(ガリレオの法則)、Z方向のイオンビーム初速度はX軸方向の直交加速に関わらず一定である。イオンビームの初期運動はイオンパケットのゆっくりとしたドリフトに変化し、当然、ドリフト方向に変位が生じ、これにより軌道面が形成される。しかしながら、イオンビームのZ軸に沿った通常の向きは、イオンパケットの長さとMR−TOF内での反射数を制限する。更に、Z方向に細長いイオンパケットは、周期的レンズによって歪められ、検出器での時間信号をぼやかしてしまう。
本発明は、これに替わるイオンビームの向き、即ち軌道面を横切る(ここでは略Y軸に沿った)向きを提案する。これは、MR−TOF分析計と共に用いたとき、特に平面型MR−TOF分析計と共に用いたときに幾つかの恩恵を提供すると考えられる。このような向きは、最も重要な飛行時間X方向において幅の狭い低発散性のイオンビームを提供するが、これは従来の直交加速方式の特性である。平面MR−TOF分析計は、Y方向(のこ刃状軌道面を横切る方向)において高い許容範囲を有しつつ、この方向の座標イオン広がり(coordinate ion spread)に関して高次の時間収束を提供する。従って、提案した直交加速器の方向は、(従来の方向に比べて)イオンパケットの長さを増加でき、デューティーサイクルを改善する。Z方向の狭いビーム幅は、レンズ17の非常に小さな周期とイオン経路の非常に密な折り畳みとを許容し、更に、イオン経路のゲインを改善する。狭いビーム幅及び反射当りの小さい前進(変位)は、MR−TOF MSの周期的レンズ17及び偏向器内での時間歪みを低減する。しかしながら、提案されたのこ刃状軌道面を横切るイオンビームの方向は問題を惹き起こす可能性がある。イオンビーム初速度には、Y軸に沿ったイオンパケット速度成分が導入され、中央軌道面(ミラーの対称面)からの変位が生じる。このため、イオンパケットを軌道面内に戻すように旋回することが望ましい。しかしながら、これは、大きな時間歪みを生じさせる。
次に、図2を参照しつつ、大きな時間歪みを伴わずに長いイオンパケットを旋回するための技法を検討する。イオンビーム23及び加速器13はY軸に対し小さな角度α(24)だけ傾斜させ、MR−TOF MSにおける連続イオンビームにおけるイオンネルギーε及び加速電圧Uaccは、次の式を満たすように選択する。
Figure 2009512162
図3を参照すると、傾斜した加速器31を備えたMR−TOFは、イオン源22、イオンビームのための旋回装置32(任意)、傾斜した加速器33、及び偏向器34を含むことができる。各部品は、図示のように、X軸(25)及びY軸(26)に対して向きが決められている。
動作においては、イオン源22は、連続、準連続又はパルス状のイオンビーム23を作成する。最終的なイオンビーム35がY軸に対して角度αだけ傾くように、イオン源22がY軸に対して角度αだけ角度が付けられているか(図示せず)、或いはビームが旋回装置32で旋回される。直交加速器33の各プレートをイオンビーム35に対して平行に、即ち、同様にY軸に対して角度αだけ傾くように位置合わせする。これは、ビーム方向に対する垂直線36がX軸に対して等しい角度αだけ傾斜していることも意味している。連続イオンビーム23のエネルギーεy及び直交加速器の加速電位Uaccは等式(1)に従って選択される。この場合、放出されたイオンパケット37は、垂直線36に対して角度2αだけ傾斜し且つX軸に対して角度αだけ傾斜した軌道を進む。イオンパケット(等質量フロント(iso-mass fronts))は、37Fで示すように直交加速器33の各プレートに対して平行に、即ち、Y軸に対して角度αだけ傾斜するように位置合せされる。旋回装置(ここでは、一組の偏向プレート34として示す)の電位は、イオンがのこ刃状軌道に沿って直線的に進むように、ビームを角度αだけ旋回するように調節される。タイムフロントは、偏向器34を通った後、のこ刃状軌道に対して正確に直交するように向きを変えられるが、これにより全体の時間歪みが抑えられる。尚、ビームの傾斜及びイオン旋回の個別の歪みは大きい。例えば、5kVの加速でα=2度の実施例の場合、イオンビームのエネルギーは20eVに設定しなければならない。1cm長のイオンパケットを用いる場合、個別の時間歪みは、m/z=1000のイオンでは10nsに達する。提案した方法は、傾斜及び旋回によって発生する時間歪みの相互補正する。プログラムSIMION7.0の助けを借りたコンピュータシミュレーションは、全体の時間歪みを1nsより低く低減できることを示している。
図4を参照すると、これに替わるイオンパケット旋回方法は、複数の小型偏向器内の偏向を利用している。この特定の実施形態のMR−TOFは、図1及び図2に示したものと同様であるが、更に、イオン源22、直交加速器43、及び図4に示すような終端プレート44(任意)を備えた一組の多重旋回プレート45を含む。プレート44及び45は、イオン軌道面X−Zに対して正確に直角であるY軸に対して位置合せされている。イオンビーム23は、旋回装置42(任意)によってY軸に対して正確に平行となるように位置合せされる。イオンビームは、各加速器プレートに印加される電気パルスによってイオンパケット47に変換される。次に、イオンパケットはX軸に対して2α(即ち、数値例としては4度)の傾斜角で飛行する。ビームを軌道に戻すため、ビームは多重偏向器45内で旋回される。m/z=1000についてのイオンで時間歪みを1nsより小さく低減するためには、周期<0.5mmの非常に密な偏向器の組が必要であろう。0.5mm長のビームを角度2α=4度で旋回した後は、タイムフロントの30μmの歪みが現れるであろう。これは1nsの時間広がりに相当する。
本発明の直交加速器は、メッシュ上でのイオン散乱を最小限に抑えるように配置されている。特定の一例(図3)においては、加速器43の出口メッシュの代わりにアインツェルレンズを用い、このレンズは、イオンパケットの空間的発散を補償するように調整される。別の特定の例(図4)においては、出口メッシュを、軌道面に平行なワイヤで形成する。このようなワイヤの向きであれば、ドリフト方向であるZ方向においてはイオンビームを狭く維持できる。
尚、軌道面を横切るビームの向きは、多重反射型TOF、例えば本発明者らの各同時係属出願特許に記載の多重反射型TOFや、Toyoda M., Okumura D., Ishihara M., KatakuseI, J. Mass Spectrometry, vol. 38 (2003) pp. 1125-1142やT. Satoh, H. Tsuno, M. Iwanaga, Y. J. Kammei, Am. Soc. Mass Spectrometry, vol. 16 (2005) pp. 1969-1975に記載のマルチターンTOF等にとっては特に有利である。前者の場合、分析計の静電界はイオンミラーによって形成され、後者のマルチターンシステムの場合は、静電セクタによって形成される。しかしながら、単反射TOF MSの場合も有利である。このようにイオンビームを向けることにより、長い加速器及び長い偏向器を使用でき、TOF MSのデューティーサイクルが改善される。
多重反射型或いはマルチターンTOFにおける直交加速器のデューティーサイクルを更に改善するため、イオンガイドを使用でき、ガイド内の軸方向イオン速度を変調できる。
図5を参照すると、MR−TOFの別の実施形態51は、イオン源52、一組の多極(multipole)ロッド53、一組の補助電極55、出口孔57、及びMR−TOF MSの直交加速器60内に素早くイオン移送するためのレンズ59を有する。RF電界を発生させるため、多極ロッドは、RF信号発生器54に接続される。パルス化軸方向電界を発生させるため、パルス化電源56aは最初の補助電極に接続され、DC電源56cは最後の補助電極に接続され、信号は、分割抵抗器のチェーン56bを介して他の補助電極間で分配される。最大で100pFの浮遊容量の存在下において短いパルス立ち上がり時間(10μs未満)を維持するために、10kΩ未満の抵抗器が選択される。
動作においては、補助電極55の電界はイオンガイド53の電極間の間隙を貫通し、弱い軸方向電界を発生させる。このような電界は、発生器56aがパルスを発生したときのみ形成される。パルスがない場合、一定の抽出電位で出口孔57からイオンがサンプリングされる末端以外では、軸方向電界は消滅するか極めて弱くなる。連続又は準連続のイオンビームは、ここではエレクトロスプレーイオン源52として示すイオン源52から発せられる。イオンは、ガス圧P、長さLのガス充填多極イオンガイドに入るが、ここでP*L>10cm*mtorであり、これにより、熱運動化、即ち、イオンが略完全に停止するまで減衰されることが保証される。遅いガス流及び自己空間電荷はイオンを緩やかな速度で駆動するが、その速度は約10〜30m/s(1〜3cm/ms)と他で測定されている。これに替えて、遅い伝播速度は、パルス間のフィリングタイムにおける弱い軸方向電界によって制御される。イオンガイドの第一部分はイオンを減衰させる。イオンガイドの第二部分には、軸方向電界を時間変調するために補助電極が備えられている。尚、この配置であれば、異なる電極の組に対してRF信号とパルス化電位とを独立して印加することができる。
フィリング段階(fill stage)では、軸方向電界は遮断されるか低減される。完全に減衰したイオンビームはゆっくりと伝播し、イオンガイドの各パラメータは、ビームがガイドの全長を満たすように選択される。スイープ段階(sweep stage)では、補助電極に対してパルスが加えられ、補助電極は、イオン伝播を助ける弱い軸方向電界を発生するため、出口孔57付近でイオンフラックスが一時的に増加する。準連続イオン流61は、TOF MSの直交加速器60に導入される前に異なる質量のイオンの飛行時間分離を最小限に抑えるために、イオンレンズ59により迅速に移送される。完全連続方式と比較すると、イオンフラックスの圧縮は少なくとも10倍になる。この倍率は、スイープ段階及びフィリング段階における軸方向イオン速度の比によって規定される。準連続ビーム61はレンズ59内で加速された後、直交加速器60の直前で減速され旋回される。レンズのイオン光学特性は、加速器内で略平行な準連続イオンビームを発生するように調節される。部分的な飛行時間分離がレンズ内及び直交加速器内で起こるが、移送時間(10〜20μs)は準連続イオンビーム61の持続時間(50〜100μs)より短いため、このような部分的な分離が起こっても、異なる質量のビーム同士は重なり合ったままとなる。この重なりが、レンズ59内のイオンビームの位置62と直交加速器60内のイオンビームの位置63とに対応する異なる時間におけるイオンビームの輪郭で示されている。(スイープパルス56aに対して)若干遅延した同期電気パルスが、イオンビームが加速器を通過する時点で加速器60の電極に印加される。準連続イオンビーム63の一部は、MR−TOFに向かって進む短いイオンパケット64に変換される。
実施例として、軸方向速度が変調されるMR−TOFの各種パラメータを次のように選択する。即ち、ガス圧は25mtorr、イオンガイドの長さは好ましくは15cm、速度変調領域の長さは5cmとする。HRTのパルス速度は1kHz、軸方向電界電位の増幅は数ボルト(実際のパルス振幅は、電界貫通効率に依存する)とする。このようなパラメータは、イオンビームを完全に準連続ビームに変換するように選択される。
図6を参照すると、充填ガス圧25mtorrの10cmイオンガイドを用いたSIMIONイオン光学シミュレーションの結果により、イオンフラックス圧縮の効果が確認できる。各シミュレーションは3次元の電界(補助電極のRF電界及びDC電界)を明らかにする。また、各シュミレーションは、イオンとガスの衝突、及び30m/sでのガス流の緩やかな風を明らかにする。軸方向電界強度は、イオンを約300〜500m/sの速度で引くように選択される。図65は、周期1200μs、持続時間200μsで印加された軸方向電界パルス68を示す。m/z=1000(図66)及びm/z=100(図67)のイオンの時間信号は、大幅に圧縮され十分な時間重なりを有するイオンフラックス69及び70の時間依存性変調を示す。これは、両質量のイオンは加速器内の準連続流63内に存在し、上述の圧縮方法の質量範囲は少なくとも一桁の範囲であると予想されることを意味している。準連続流の典型的な持続時間は約100μsである。この特定のシミュレーション例においては、イオンフラックスのゲインは12倍に達している。また、各シミュレーションは、軸方向エネルギーはエレクロトンボルトの何分の1かに達するであろうが、半径方向のエネルギーは依然としてかなり減衰されることを示している。これは、ターンアラウンドタイムを低減し直交加速器60の出口において短いイオンパケット64を発生するのに重要なことである。
上のシミュレーションは、本明細書に記載の速度変調を用いた方法が、以前に提案された米国特許第5689111号に記載のイオントラップ及びイオンガイド内での開放を用いた方法に比較して有利であることを示している。この従来技術は、イオンガイドの出口孔58の電位を変調することを提案している。この米国特許第5689111号特許に記載のプロセスは、ガイド内でのイオンの自由飛行と反発電位からの周期的な反射である。しかしながら、実際には、イオン空間電荷及びガス風がイオンをイオンガイドの出口端に向けて押す。その結果、イオンは出口付近に蓄えられてしまい、空間電荷が蓄積される。蓄積された空間電荷は、貯蔵時間が長い場合、放出イオンの各パラメータに影響する可能性がある。従って、言及したこの従来技術の方法は、飛行時間の長いMR−TOFへの適合性は低い。イオンは略3次元の電界内で蓄えられるため、放出パルスを出口孔に印加すると、軸方向及び半径方向の両方向のイオンエネルギーに広がりが生じる。更に、出口付近でのイオンの蓄積は、イオンガイドの出口でイオンパルスの持続時間が短くなる原因にもなる。その結果、この従来技術の方法の質量範囲は2に達することは殆どない。一方、本発明においては、弱い軸方向電界(0.3〜0.5V/cm)が空間電荷を低減し、TOF MSのための定常状態イオンガイドに用いられる最良のイオン環境に対応している。質量範囲は、各シミュレーションから分かるように少なくとも一桁の範囲に達すると予想される。
本発明の速度変調方法は、飛行時間の長い(1ms以上)多重反射型或いはマルチターンTOF MSに最も適しているが、従来の各種TOF MSと一緒に用いることもできる。
当業者であれば、軸方向イオン速度に影響を及ぼす各種公知の方法を適用できるであろう。パルス化軸方向電界は、RF電圧が供給される短い多極組の間に配置されたリング電極の組に対して、分配された電気パルスを印加することにより形成できる。この構成は、リング開口が多極の間隙の大きさに略等しいときに特に良好に動作する。同様に、より大きな補助リング電極を、細長い多極の一組を囲むように配置できる。パルス化軸方向電界は、湾曲した楔の形状を有する補助電極に対し、貫通静電界が軸に沿って略直線的に変化するように電気パルスを印加することにより形成できる。この場合、補助電極の数を最も少なくすることができる。各種補助電極を備えた上述の構成では、異なる電極の組に対してパルス化電圧及びRF電圧を印加できる。非共振RF回路を用いれば、同一の組の電極に対してパルスとRF電圧を印加できるようになる。更に、パルス化電界は、傾斜ロッド或いは円錐状ロッド間に形成するか、或いは楔状開口を備えた分割(直線状)多極に形成できる。軸方向イオン速度は、パルス化ガス流により、或いは非均一なRF電界或いは電界の軸方向伝播波により変調でき、電界は一組のリング内に形成される。
多重反射型又はマルチターンTOF MSのための直交加速器のデューティーサイクルを更に改善する別の追加的な方法は、加速器内でイオンビームの保持を延長するための静電トラップを使用することである。
図7を参照すると、静電トラップを備えた直交加速器の特定の例が示されている。この加速器は、ワイヤメッシュ73を備えた上部電極72、2個の平面静電反射器74、75、及び下部電極76を有する。これら電極は、小型多重反射型システムを形成している。
動作においては、イオンビーム77は、Y軸に対して小さな角度で導入される。ミラー74は、好ましくは、イオンビームを反射するためにZ軸に沿ってシフトされる。電極の形状及び電位は、X方向の周期的な空間収束を提供するように選択される。イオンは、Z方向にゆっくりドリフトしながらミラー間をY方向に跳ね返り、この通り道がのこ刃状イオン軌道78を形成する。その結果、イオンが蓄積領域に滞在する時間が長くなり、滞在時間は跳ね返り回数に比例して増加する。任意ではあるが、ドリフト方向を逆転させるために偏向器を一端に取り付けることができ、これにより、加速器内の滞在時間が更に増加される。周期的に下部電極76に電気パルスが印加され、イオンは、二方向(各方向は、パルス時のイオンの速度のY方向に対応している)に進むイオンパケット79、80を形成しながら、メッシュ73から放出される。
尚、イオンビームの残りの半分(軌道79)は各種の異なる方法で利用できる。軌道79は、全体的なイオンビーム強度を監視するために追加の検出器に向けることができる。軌道79は、例えば選択された狭い質量範囲の高分解能分析のため、異なるイオン経路を進むように異なる組のレンズを介してMR−TOFに導入できる。これに替えて、両イオン軌道79及び80を、MR−TOF MSにおける主たる解析のため、より精巧なレンズシステムによって合流させることができる。
加速器内滞在時間を延長する上で提案した方法は、各種タイプの静電トラップを用いることができる。例えば、
・イオンが周りを軌道運動する個別の或いは一組のワイヤ、
・電子ビーム、即ち、正イオンをトラップする場合は負イオンのビームの空間電荷によって形成されるトラップ、
・プレート、ロッド或いはワイヤによって形成される交流静電位を有するチャネル、が挙げられるが、これらに限定されるものではない。チャネルの場合は、非常に遅いイオンビームをチャネルに導入できる。これにより、イオンの加速器内滞在時間は増加し、加速器のデューティーサイクルが改善される。
直交加速器内で静電トラップを用いる他の方法は、予備的にイオン貯蔵するための線形イオントラップと静電トラップを組み合わせることである。図8を参照すると、連続イオン源82(例えばESIやガスMALDI)とTOF分析計の間のインターフェース81は、線形イオントラップ83、移送レンズ85(任意)、及び直交加速器86に組み込まれた静電トラップ87を有する。静電トラップは2個のキャップ(キャップ1及び2)で形成され、これらは図8において87A、87B及び87Cで示す軸対称電極の組を同軸となるように配置したものである。任意ではあるが、各組の電極の1個(例えば87B)は、トラップ内での周期的イオン収束のためのレンズを形成する。
動作においては、イオンは連続又は準連続イオン源82で発生した後、線形イオントラップ83内に導入される。線形イオントラップ83は、RF多極イオンガイドで形成されており、RF多極イオンガイドは、好ましくは、線形トラップの出口付近において最小のDC電位を有する。周期的に、線形トラップ83は、スキマー85の電位を下げることにより、緩やかなエネルギー、例えば10〜30eVでイオンを放出する。次に、イオンパケットは静電トラップ87に入るが、このトラップは、2個のキャップ(キャップ1及び2)と直交加速器(OA)86の等電位間隙とによって形成されている。各キャップは、2〜3個の電極で形成されている。注入段階では、種々の質量電荷比m/zのイオンパケットを移送するために少なくともキャップ1の外側電極87Aの電位が下げられる。目的の最も重い種がキャップ1のパルス化電極を通過すると、キャップ1は反射段階に導かれる。イオンは静電トラップ87にトラップされる。両キャップは、多重反射型TOFと同様、レンズ電極87Bにより弱い空間収束を行うイオン反射器として作用する。電界は、空間収束を伴うイオンの無限閉じ込めを提供するが、イオンエネルギーに関しての飛行時間収束を避けるように調整される。イオンパケットの長手方向の小さい速度広がりのために各質量電荷比のイオンがトラップに沿って分散するように、トラップ段階は十分長い時間(数百μs)継続される。
図9Aを参照すると、小型静電トラップの特定の一例のイオン光学シミュレーションの例が示されている。この図には、トラップの寸法と電極に印加される電圧とが提示されている。曲線は、発散が1度で10eVのエネルギーで飛行するイオンのシミュレートされた等電位とイオン軌道を示す。複数の軌道が重なり、ビームのエンベロープを表す中実のバーを形成している。明らかに、イオンは、トラップの軸付近に閉じ込められたままである。キャップの内面の孔は、加速器内のイオンビームの空間位相を制限するように作用する。図9Bを参照すると、全ての質量のイオンがトラップに沿って広がった後、放出パルスが直交加速器の各電極に印加され、トラップされた全ての質量のイオンの一部は、加速器の窓から抽出される。加速器内の電界の歪みを低減するため、窓は、細いスリットとして形成してもよいし、メッシュによって覆ってもよい。図9Bに示すように、放出段階においては、下部プレートにプッシュパルスが印加され、上部プレートにプルパルスが印加される。イオンは、上部プレートの窓から放出され、飛行時間質量分析計、好ましくは多重反射型質量分析計かマルチパス(multi-pass)質量分析計に注入される。放出の直前、イオンは、トラップの軸に沿った両方向に進む。従って、直交加速後には、軌道角度が異なる2個の別個のパケットが形成される。このTOF分析計は、ストッパによって一方のパケットを除去することもできるし、異なる検出器に向けるか異なるレンズシステムを介する等により両ビームを用いることもできる。
本発明者らが自ら行ったシミュレーションは、このシステムにより提供される連続イオンビームからイオンパケットへの変換は次の特性を有することが期待されることを示唆している。
・少なくとも一桁の質量範囲
・その範囲において質量の差別的取り扱いが無い
・多重反射型飛行時間分析計に対して短い(6mm)のパッケージを用いた場合、デューティーサイクルが5%以上
・最も重要な点であるが、変換器によりMR−TOFパルスの周期が制限されない
イオンの各初期パラメータは、小さな位相空間容積内で十分に制御されているように思われる。特定の一例においては、捕捉されたイオンは、トラップされたイオンのリボンの厚さが1mm未満であり、角度発散プロファイルの固有幅(characteristic width)は1度未満である。これにより、放出されたイオンパケットの時間及びエネルギーの広がりが著しく改善されると予想される。
多重反射型TOF MSの直交加速器のデューティーサイクルを改善するための上述の各方法及び各装置は、理論的に接続され、多様な組合せを構成でき、互いに増強できる。
上の対策全てを組み合わせたものは、以下の通りである。
a)軌道面を横切るイオンビームの方向付け(これに加え、時間歪みを最小限に抑えながら幅広のイオンパケットを旋回する方法を行ってもよい)
b)イオンガイド内の速度変調
c)静電トラップ或いは高周波閉じ込めイオンガイドを用いた、加速器内滞在時間の延長、及び
d)イオントラップやイオンガイドのマイクロマシーニング
これらは全て、広範囲のm/zのイオンに対して50〜100%に達する非常に高いデューティーサイクルと、MR−TOFのより大きな飛行経路と、より良いイオンパケットパラメータとを導き、MR−TOFの分解能を改善する。
上述の各方法及び各装置は、ESI、APPI、APCI、ICP、EI、CI、MALDI(真空及び中程度のガス圧)等のパルス化、準連続、或いは連続イオン源に良好に適合できる。本方法は改善された信号を提供し、これにより、より高速での意味あるデータの取得の加速を助ける。1kHzというMR−TOFのパルス速度は、質量分析計をLC、CE、GC等の高速分離技法やLC−LC、LC−CE、GC−GC等の更に高速の二次元分離と組み合わせるための障害になるものではない。
上述の質量分析計は、各種MS−MSタンデムにも適している。MS−MSタンデムでは、第一分離装置が、四重極、イオン放出が半径方向又は軸方向の線形イオントラップ、或いはイオン移動度計等である。タンデムは、フラグメンテーションセル、イオン−分子、イオン−イオン又はイオン−電子反応器、光解離用セル等の各種反応セルを含むことができる。
上の説明は、単に、好ましい実施形態を説明したものである。当業者或いは本発明を実施或いは使用する者であれば本発明の変形を行えるであろう。従って、図に示し上に説明した各実施形態は単に例示を目的としたものであり、本発明の範囲を限定することを意図したものではないと理解される。本発明の範囲は、特許請求の範囲に規定されており、均等論を含む特許法の原則に従って解釈されるものである。
直交加速器を備えたMR−TOF分析計の第一の実施形態の上面図である。 イオン軌道面に対して略横断方向にイオンを導入した第一の実施形態の側面図である。 MR−TOF分析計の第一の実施形態における直交加速器及びイオン偏向器の概略図である。 直交加速器及びイオン偏向器の別の実施形態を示す。 MR−TOF分析計の第一の実施形態におけるイオンガイド内のイオン変調の概略図である。 イオンガイド内のイオン変調の時間ダイアグラムである。 平面静電トラップ内にイオンを捕捉する直交加速器の概略図である。 軸対称静電トラップ内にイオンを捕捉する直交加速器の概略図である。 軸対称静電トラップ内のイオンエンベロープ及び等電位線の例を示す。
符号の説明
11 多重反射型飛行時間質量分析計(MR‐TOF MS)
12 イオンミラー
13 ドリフト空間
14 直交加速器
15 偏向器
16 イオン検出器
17 周期的レンズ
18 エッジ偏向器
22 イオン源

Claims (27)

  1. イオンビームを発生するイオン源と、
    イオンビームをイオンパケットに変換する直交加速器と、
    前記イオン源と前記直交加速器との間でイオンを移送するインターフェースと、
    のこ刃状軌道の平面内においてイオンパケットを多数回反射させる平面型多重反射分析計とを有し、
    前記インターフェースを通過したイオンビームは、前記軌道平面を実質的に横切るように方向付けされる多重反射型飛行時間質量分析計(MR‐TOF MS)。
  2. イオンパケットを旋回させるイオン偏向器を更に有し、イオンビームの方向とエネルギー、及びそれに対応してイオン旋回の角度が、イオン旋回によって導入される時間歪みを補償するように調整される、請求項1に記載のMR‐TOF MS。
  3. 前記イオンビームと前記軌道平面に対する垂直軸との間の角度が10度未満である、請求項1に記載のMR‐TOF MS。
  4. 前記イオンビームと前記軌道平面に対する垂直軸との間の角度が5度未満である、請求項1に記載のMR‐TOF MS。
  5. 前記イオンビームと前記軌道平面に対する垂直軸との間の角度が3度未満である、請求項1に記載のMR‐TOF MS。
  6. 前記平面型多重反射分析計は、グリッドの無い複数のイオンミラーを備え、それらの間には無電界空間が形成され、前記一組の周期的レンズが無電界空間に設けられている、請求項1に記載のMR‐TOF MS。
  7. イオンビームを発生するイオン源と、
    イオンビームをイオンパケットに変換する直交加速器と、
    前記イオン源と前記直交加速器との間でイオンを移送するインターフェースと、
    静電界内においてイオンパケットを多数回反射させる多重反射分析計とを有し、
    前記インターフェースは気体を充填した高周波イオンガイドを備え、
    前記イオンガイドが、軸方向の電界を周期的に変調する手段を備えている多重反射型飛行時間質量分析計(MR‐TOF MS)。
  8. 前記イオンガイドと前記直交加速器との間に設けられた移送チャンネルを更に有し、この移送チャンネルは、50μs未満の高速イオン移送のための加速電圧に接続されている、請求項7に記載のMR‐TOF MS。
  9. イオンビームを発生するイオン源と、
    イオンビームをイオンパケットに変換する直交加速器と、
    前記イオン源と前記直交加速器との間でイオンを移送するインターフェースと、
    静電界内においてイオンパケットを多数回反射させる多重反射分析計とを有し、
    前記直交加速器が静電トラップを備えている多重反射型飛行時間質量分析計(MR‐TOF MS)。
  10. 前記静電トラップは、ドリフト空間によって分離された小型の多重反射グリッド無しイオンミラーと、ドリフト空間の一方の側のメッシュ又はスロットとを備え、これらの要素が、イオンビームが電気パルスによって前記メッシュ又はスロットを通して取り出される前に前記イオンミラーの間で多数回反射されるように配置されている、請求項9に記載のMR‐TOF MS。
  11. 前記静電トラップは、直交加速ステージの周りに配置された一対の同軸のイオンミラーを備え、前記イオンインターフェースは、イオンビームの強度を変調する装置又はイオン蓄積装置を備えている、請求項9に記載のMR‐TOF MS。
  12. 前記イオン源は、ESI、APPI、APCI、ICP、EI、CI、SIMS、真空MALDI、大気圧MALDI、中間ガス圧MALDI、タンデム質量分析計のフラグメンテーションセル、及びタンデム質量分析計のイオン反応セルの内の一つである、請求項1、7、又は9に記載のMR‐TOF MS。
  13. 多重反射型飛行時間質量分析方法であって、
    イオンビームを形成するステップと、
    イオンビームに対して実質的に直交する方向にパルス電界を印加することによってイオンパケットを形成するステップと、
    イオンパケットを、実質的に2次元の電界を形成しドリフト軸に沿って細長にされたイオンミラーの間の無電界空間に導入するステップと、
    イオンパケットがドリフト方向への低速変位と組み合わされて多数回反射されて軌道平面内にのこ刃状のイオン経路を形成するようにパルス電界の向きをドリフト方向に対して実質的に直交するように決めるステップとを有し、前記イオンビームは、軌道平面に対して実質的に直交方向に進む方法。
  14. イオンミラーでのイオン反射の間にドリフト方向にイオンパケットを周期的に収束させるステップを更に有する、請求項13に記載の方法。
  15. イオンミラーの電界は、イオンエネルギーと軌道平面を横切る方向の空間的及び角度的広がりとに関して高次(high order)の空間的及び飛行時間収束を提供するために配置されている、請求項13に記載の方法。
  16. イオンパケット形成ステップの後にイオンパケットを旋回させるステップを更に有し、旋回ステップによって導入された時間歪みを補償するために直交パルス化電界が軌道平面に対して傾けられている、請求項13に記載の方法。
  17. 前記イオンビームは前記軌道平面に対しての垂直軸から10度未満の角度で進む、請求項13に記載の方法。
  18. 前記イオンビームは前記軌道平面に対しての垂直軸から5度未満の角度で進む、請求項13に記載の方法。
  19. 前記イオンビームは前記軌道平面に対しての垂直軸から3度未満の角度で進む、請求項13に記載の方法。
  20. 多重反射型飛行時間質量分析方法であって、
    イオンビームを形成するステップと、
    イオンパケット形成領域にビームを供給するステップと、
    イオンビームに対して実質的に直交する方向にパルス電界を印加することによってイオンパケットを形成するステップと、
    イオンパケットを多重反射型飛行時間分析計の静電界内に導入して、イオンパケットが多数回反射されるようにするステップとを有し、
    前記イオンビームを供給するステップは、中間ガス圧でイオンガイド内の軸方向電界によってイオンビームの強度を時間変調するステップを含み、変調は直交電気パルスと同期されている方法。
  21. 前記変調されたイオンビームを直交パルス化電界に高速で移送するためのイオンビーム加速・減速ステップを更に有する、請求項20に記載の方法。
  22. 多重反射型飛行時間質量分析方法であって、
    イオンビームを形成するステップと、
    イオンパケット形成領域にビームを供給するステップと、
    イオンビームに対して実質的に直交する方向にパルス電界を静電トラップ内において印加することによってイオンパケットを形成するステップと、
    イオンパケットを多重反射型飛行時間分析計の静電界内に導入して、イオンパケットが多数回反射されるようにするステップとを有し、
    静電トラップのパルス化電界内にイオンビームを供給する前記ステップは、静電界にイオンを閉じ込めるステップを更に有し、閉じ込められたイオンの少なくとも一部はパルス状加速の領域に留まる方法。
  23. 静電トラップの閉じ込め静電界は平面であり、イオンはフィールド構造体の縁を通して注入される、請求項22に記載の方法。
  24. 静電トラップの閉じ込め静電界は同軸であり、イオンはパルス状の切り替えフィールド(pulsed switched field)を通して注入される、請求項22に記載の方法。
  25. イオンビーム形成ステップの前に液相でサンプルを分離する追加のステップを更に有する、請求項13、20、又は22に記載の方法。
  26. イオンビーム形成ステップは、ESI、APPI、APCI、ICP、EI、CI、SIMS、真空MALDI、大気圧MALDI、及び中間ガス圧MALDIの内の一つを用いて行われる、請求項13、20、又は22に記載の方法。
  27. 分析方法が、イオンビーム形成ステップの後に、イオン質量分離及びフラグメンテーションを行う追加のステップを更に有する、請求項13、20、又は22に記載の方法。
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