JP4435682B2 - タンデム飛行時間型質量分析計および使用の方法 - Google Patents

タンデム飛行時間型質量分析計および使用の方法 Download PDF

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Description

発明の分野
この発明は質量分析の分野に関し、特に、2つの飛行時間型質量分析計を含む装置での高スループットの包括的なタンデム質量分析に関する。
発明の背景
質量分析計は、試料を気化およびイオン化して、次に静的または動的な電場を使用して、形成されたイオンの質量対電荷比を測定する装置である。タンデム質量分析は、複雑な混合物内の化合物の構造解析および識別で使用される。実質的にすべての用途において、MS−MSの手順は、以下の動作の順番、すなわち、単一の質量対電荷比(m/z)の親イオンの質量の選択、それらのイオンの断片化、断片の質量分析、の順番に従う。非常にさまざまなのタンデムMS−MS機器があり、それら自身の強みおよび弱みがあるが、それらはすべて1つの共通の特徴、すなわち、それらはすべて一度に1つの親イオンを使用するという共通の特徴がある。イオン種の残りは1次イオンビームから除去され、失われる。
トリプル四重極機器は最も一般的なMS−MS機器である。たとえば、エレクトロスプレー(ESI)などの連続イオン供給源は、第1の四重極質量フィルタにイオンを導入し、これは対象のイオンのみが質量フィルタを通過するように調整される。1次ビームの構成要素の残りは拒否され失われる。選択されたイオンは、mTorr(1Torrは0.00133barに相当し、以下同様である)の圧力のガスで満たされ、無線周波数(RF)四重極ガイドを備えた、いわゆる「衝突誘起解離」(CID)セルに伝達される。注入されたイオンの運動エネルギは質量フィルタの静電バイアスにより制御され、それはガスの衝突を介してイオンの断片化を誘発するよう調節される。断片イオンはCIDセル内で衝突減衰され、次に質量分析のために第2の四重極に導入される。第2の四重極での質量の走査には時間がかかり、約1000倍だけ付加的なイオンの損失を生じさせるため、トリプル四重極機器は、親および断片のイオンの質量が知られている既知の種の検出に対して主に使用される。
四重極飛行時間型タンデム質量分析計(Q−TOF)の導入は、MS−MS機器のスループットを大きく向上させた(モーリスらのRap. Comm. Mass Spectrom. v.10, pp.889-896, 1996を参照)。トリプル四重極は、第2の四重極質量フィルタが直交TOF MS(oa-TOFMS)により置換されるように変形された。この代用により、一度にすべての断片イオンの並行分析の利点が得られ、したがって、第2のMSでの高い感度および高速の取得の利点が得られ、第2のMSの分解能および質量の精度が向上された。しかしながら、四重極は、1つ以外のすべてのイオン種の拒否を伴う親イオンの選択に対して依然として使用される。並行分析の考えは親イオンまでは拡張されていない。
もう1つの一般的なMS−MS装置は、ポール(Paul)イオントラップ質量分析計(ITMS)であり、March, R.E., Hughes R.J. 四重極蓄積質量分析(Quatrupole Storage Mass Spectrometry), Willey-Interscience, New York 1989で十分に説明されている。イオン供給源で生成されたイオンは定期的にITMSに注入され、無線周波数(RF)場によりITMS内で捕捉される。「望まれない」種は、たとえば、広帯域の共振AC信号を印加することにより除去され、対象のイオンのみがトラップ内に留まる。選択された親イオンは次に先駆物質の永年運動と共振する別のAC場により励起される。親イオンは、緩衝ガスとのエネルギの衝突で運動エネルギを得て断片化する。断片は共振排出技術を使用して質量分析される。RF場の振幅は、イオンがそれらのm/zの値に従って順番にトラップを出るように傾斜される。
断片イオンのより正確な質量分析のために、3−DポールトラップをTOF分析器と結合することが知られている。Quin and D. Lubman, Rap. Comm. Mass. Spectrom. 10, 1079, 1996およびシマズによるWO 099/39368を参照されたい。D. Douglasによる米国特許第5,847,386号、B.A. ThomsonおよびL.L. Joliffeによる米国特許第6,111,250号、T. Dreschらによる米国特許第6,020,586号、B. ReinholdおよびA. VerentchikovによるWO 01/15201では、線形のイオントラップ(LIT)がTOF分析器に結合されている。すべてのイオントラップタンデムは、複数ステージのMS−MS分析に主に向けられている。親イオンは他のイオンの構成要素を失って選択される。
最近導入されたタンデム飛行時間型質量分析計(TOF−TOF)は、用いられるハードウェアが類似することにより、以下に説明されるこの発明に最も近い基本形である。TOF−TOFの例は、Schlagらによる米国特許第5,032,722号、T.J. Kornichらによる米国特許第5,464,985号、T. Bergmannによる米国特許第5,854,485号、M.L. Vestalによる米国特許第WO99/40610、C. Kosterらによる米国特許第6,300,627号、およびC. HopによるWO99/01889に説明されている。すべてのTOF−TOFタンデムでは、パルスイオンビームが第1の高エネルギのTOFで時間分離され、時限式のイオン選択器によりフィルタリングされ、対象のイオンのみがCIDセルへと通過する。CIDセルは低いガス圧力(通常1mtorrより低い)のガスで満たされて、イオンの断片化に十分な、緩衝ガスとの単一の高エネルギの衝突を導入するが、依然としてイオンパケットを維持するために短い持続時間を保持する。断片イオンのパルスビームは第2の高エネルギのTOFで分析される。断片イオンの大きなエネルギの拡散に対処するため、第2のTOFは2次の場の電位または付加的なパルス加速を用いる。
A. VerentchikovによるWO 00/77823では、TOF−TOFタンデムの変形例は、断片の衝突減衰を用いた親イオンのCIDセルへの低速の注入、および後続の直交するTOFへの注入を用いる。この機器は、用いられる構成要素を考慮すると、この発明の最も近い基本形である。断片化セルでの衝突減衰は、第2のTOFの上流でのイオンビームの特性を改善し、高い分解能および断片イオンの質量の正確な測定を可能にする。第1のTOFは、1kVのエネルギ、および短いタイムスケールで動作する。CIDセルの前のタイムゲートにより、一度に1つの親イオンの質量のみが入る。
説明されたすべてのタンデムでは、第1の質量分析器(四重極、イオントラップまたはTOF)は、一度に1つの親イオンの質量を選択し、他のすべての構成要素を拒否する。薬物代謝の研究のような一部の用途では、対象の1つの化合物を追跡することが受容される。(ゲルからのタンパク質の特徴付けのような)複雑な混合物の場合、しかしながら、複数の親イオンを分析することが必要である。既知の技術を使用した、複数の先駆物質の連続的なMS−MS分析は、冗長で感度が悪い。
最近導入されたタンデムIMS−CID−TOFは、イオンの損失なしに実現される可能性のあるタイムネストされた(time-nested)取得の原則を用いる。D.ClemmerによるWO 00/70335を参照されたい。イオン可動性分析計(IMS)での分離はミリ秒のタイムスケールで行なわれ、TOF質量分析はマイクロ秒のスケールであるため、各イオンの可動性の破片に対して断片スペクトルを取得することが可能となる。この技術の欠点は、可動性の分解能がR=50を下回る貧弱なIMSの分離であり、これは約10の質量分解能に対応する。IMS−TOFタンデムは、タイムネストされた取得を用いた包括的なタンデム質量分析の原則を用いるため、この発明の基形として選択される。
親イオンの損失のないMS−MS分析の考えは、B. ReinholdおよびA. VerentchikovによるWO 01/15201にも開示される。イオンは共振励起により選択され、他のイオンの構成要素を拒否することなく、イオントラップ間で動かされる。この手順は冗長で長く、イオン供給源からのイオンは失われる。いわゆる並行イオン処理は、KirchnerによるWO92/14259で複数のイオントラップで用いられ、ビームは複数のトラップで分割される。感度を犠牲にすることにより時間が節約される。
イオン供給源から来るイオンを拒否することなく、並行して複数の親イオンに対する急速かつ感度のよいMS−MS分析を提供する機器が依然として必要とされている。そのような機器は、MS−MS分析のスループットをさらに向上し、複雑な混合物の分析で望ましい。
発明の概要
本願発明は、2つの飛行時間型(TOF)質量分析計を使用して、すなわち、親イオンの分離のために低速なTOF1を、断片質量分析のために高速なTFO2を使用してネストされた時間分離の原を実現できることを評価している。したがって、この発明のタンデム質量分析は、2つの飛行時間型の分離を用い、同じ質量対電荷比では、第1の分離のステップでの飛行時間は、第2の分離ステップでの飛行時間よりもはるかに長く、イオン供給源からの1回のイオンの注入当り、複数の親イオンが分離され、断片化され、質量分析される。
この発明のタンデム質量分析計は、パルスイオン供給源、親イオンの時間分離のための飛行時間型質量分析計(TOF1)、断片化セル、断片イオンの質量分析のための第2の飛行時間型質量分析計(TOF2)、およびデータ取得システムを含む。基本形のTOF−TOFシステムに対して、TOF1での飛行時間は、断片化セルを通る通過時間およびTOF2での飛行時間の両方よりも実質的に。典型的にはミリ秒の範囲のTOF1での延長された分離は、典型的には1から100eV前後のはるかに低い運動エネルギでより長いTOF1を動作しつつ、3から10keVのエネルギでより短いTOF2を使用することにより実現され得る。隣接する親イオン種の到着間の時間は、断片化および断片を質量分析するのに十分になる。したがって、この発明により、親イオンを拒否することなく、リアルタイムの複数の親イオンの急速なMS−MS分析が可能となる。MS−MSの取得サイクルは、数ミリ秒続き、感度および信号の品質を改善するために複数回繰返し可能である。
イオンの損失を避けるため、イオン供給源は、MS−MSサイクルのミリ秒の時間と互換性のある約100Hz繰返し速度でパルスモードで動作される。マトリックス支援レーザ脱離/イオン化(MALDI)イオン供給源は、使用可能なパルスイオン供給源の一例である。この発明は、ESI、ガス冷却を用いたMALDI、化学的イオン化およびガスで満たされた光イオン化イオン供給源などのさまざまな連続イオン供給源とも互換性がある。イオンの流れは蓄積無線周波数(RF)装置内で連続して蓄積され、TOF1へと定期的にパルス排出される。前記蓄積装置は、ポールトラップまたは蓄積多重極、好ましくは四重極であり得る。
著者の知る限りでは、新規のタイムネストされたTOF−TOFの方法は、性能をひどく犠牲にすることなしに既存のTOF−TOF機器で実現することはできない。この発明は、低いイオンエネルギ(1から100eV)で動作して分離時間を拡張する、5つの新規のTOF1セパレータを開示する。
それら新規のTOF1分析器のうちの2つは、無線周波数(RF)場の閉じ込めとDCの2次の場との組合せを用い、相対的な大きなエネルギの拡散を備えたイオンビームの一時的な集束を提供する。それら分析器は、1から10eVの特に低いイオンエネルギで動作することができる。好ましい一実施例では、新規のTOF1分析器は、DCミラーによって囲まれた、線形の多重極イオンガイド、好ましくは四重極を含む。両端のDCミラーはオンおよびオフされて、TOF1の一端からのイオンの注入、複数のイオンの反射、および他端からの後続のイオンの解放を実現する。別の好ましい実施例では、新規のTOF1分析器は、DC電極の2つの外部の行、およびTOF1の軸にわたって配向されるRFのみのロッドの2つの内部の行を含む。この構造は、TOFの軸に沿って2次の電位分布と組合された2次元のRF−トンネルを形成する。イオンは軸に対して小さな角度でTOF1に注入され、軸に沿って複数の反射を生じ、軸にわたって低速で移動し、数回の反射の後にTOF1を出る。
別の3つの新規の分析器は、100eV前後の中位のエネルギで動作する静電装置である。それらのうちの1つ、「スパイラトロン(spiratoron)」は同軸の円筒形の電極の対を含み、それらの間にDC電圧が印加されている。イオンはそれらの軸に対して小さな角度で上記電極間で注入される。中位のエネルギ(100eV)のイオンは中央の電極のまわりでターンしつつ、軸に沿って低速で漂流する。いくつかのターンの後、イオンは、DC場の外乱を避けるために両面プリント回路板により形成されたカットオフ領域を通ってTOF1を出る。他の2つの静電セパレータは平面および円筒形のマルチパス分析器であり、グリッドレス(gridless)ミラーを用い、同時にレンズのように作用する。有効な飛行経路はマルチパスモードの使用により延長され、高いエネルギにかかわらず、10msのタイムスケールが実現される(RF支援TOF1と比較して)。
この発明は、ガス衝突、表面との衝突および光によるものを含むさまざまな断片化方法と互換性がある。断片化セルの設計は、伝達時間および時間の拡散を低減するように調整される。CIDセルは短く(1cm前後)、比較的高圧(約0.1mBarを越える)のガスで満たされ、伝達を加速しかつTOF2と同期してイオンビームを変調するために軸方向のDC場により補われる。表面誘起解離(SID)セルは、パルスレンズを使用して一時的な集束(バンチング)とともに空間的な集束を提供する。イオンは、(タイムシフトを通じて)バンチングレンズおよびTOF2パルスと同期されるパルスプローブ電位によりSIDセルから排出される。
第2の飛行時間型分析器の選択は重大ではないが、タンデムの例の大半において、直交イオン注入(o−tof)を用いたTOFがより好適である。直交注入の効率(いわゆる動作周期)を改善するため、直交注入パルスと同期してかつそのわずかに前に断片化セルからイオンを排出することが好ましい。
この発明のTOF−TOFタンデムは、たとえば、10usの、主に第2のTOF MSのスピードによって制限される、中位の分解能で親イオンを分離することが予想される。300のオーダのTOF1の推定される分解能(詳細な説明を参照)は、親イオンの同位元素のグループを隔離するのに依然として十分であり、先行技術のイオン可動性分析計での親の分離の分解能よりもはるかに高い。分離のより高い分解能は、より長いTOF1内で、またはCIDセルの前のタイムゲートによるイオンの定期的な選択により、実現され得る。
この発明はデータの取得の複数の戦略を可能にする。最も単純かつ頑強な方法では、MS−MSのデータは連続して取得され、複数の親イオンのMS−MSスペクトルは後に再構築される。しかし、MS−MS分析を2つのステージで行なうことが賢明である。第1の、MSのみのステージでは、親イオンは親イオンの質量分析のために連続してTOF2に入れられる。親イオンの質量についての情報は第2のMS−MSのステージで使用される。タイムゲートは、親イオンの分離の分解能を向上しかつ化学的な背景からの信号を回避するために、対象の複数の親の到達時のみ開く。TOF2の信号は、意味のないデータのフローを拒否するために選択された時間窓のみに対して取得される。親イオンについての類似の情報は、TOF1の後のどこかにある任意のオンライン検出器を使用して獲得され得る。
高感度かつ急速なMS−MS分析に加え、この発明は複数の種類のMSのみの分析を提供する。TOF1単独では、ピークを時間で拡散するためにMSのみの分析で使用可能であり、検出器の飽和を回避し、費用がかからずかつ低速な一時的な記録器を使用する。パスモードでTOF1を使用しつつ、親イオンのよりよい品質のスペクトルをTOF2で取得することができる。いわゆる「親の走査」、すなわち、特定の断片のセットを有する親イオンのスペクトルは、複数の供給源の注入で平均化された、MS−MSデータから再構築することができる。データは最終的には親の質量のみに対して蓄積され得る。
MS/MSスペクトルは、単一のイオン注入で対象のすべての先駆物質イオンに対して取得されるため、この発明は、1秒で10から30のフルサイクルと推定される例外的なスピードのMS/MS分析を提供する。MS−MS分析のスピードは、クロマトグラフ分離のタイムスケールと互換性があり、リアルタイムのLC−MS−MS分析は、現在イオントラップおよびQ−TOFで用いられている「データ依存取得」などの以前の制限なしに可能である。この発明のMS−MSタンデムの高い取得スピードおよび感度により、最新流行のネストされたLC−LC分析のための機会も開かれる。
この発明は特許請求の範囲に詳しく説明される。この発明の上述の利点およびさらに別の利点は、添付の図面とともに以下の説明を参照することにより、よりよく理解することができるであろう。
発明の詳細な説明
の発明のタンデム質量分析の方法は、異なる検体イオンの混合物を含むイオン供給源でイオンパルスを生成するステップと、低エネルギで動作する第1の飛行時間型質量分析計内で飛行時間に従って検体イオンを分離して、それらの質量の順番にイオンパケットの列を生成するステップと、分離されたイオンパケットを混合することなく、検体イオンを順番に断片化するステップと、第1の分離のステップのタイムスケールよりもずっと短いタイムスケールで第2の飛行時間型質量分析計内で断片化されたイオンを質量分析するステップと、イオン供給源からの単一のイオンパルスで複数の検体イオンの質量対電荷比に対して断片質量スペクトルし、任意で複数の供給源のパルスにわたって検体イオンの各々に対して断片スペクトルを合計するステップとを含む。
この方法の基本は、同じ質量対電荷比に対する断片化時間および断片質量分析の時間よりもはるかに長い第1のTOFでの分離時間を配置している点である。タイムスケールにおける実質的な差は、イオン供給源からの単一のイオン注入当り複数の親イオンに対して、分離し、断片化し、断片を質量分析するために使用される。タイムスケールにおける実質的な差は、第1のTOFでより長い飛行経路、および/または低いイオンのエネルギを選択することにより実現される。
図1を参照すると、この方法が主なタンデムMS−MSの構成要素のブロック図により示される。タイムネストされた取得11を用いた一般的なTOF−TOF機器は、順番に通信するパルスイオン供給源12、第1の飛行時間型質量分析計−TOF113、断片化セル−CID/SID14、第2の飛行時間型質量分析計TOF2 15、およびタイムネストされた取得のためのデータシステム16を含む。パルスイオン供給源は、TOF1分析計と比較して電圧源17により小さな電位差でバイアスされ、TOF1は、CIDセルと比較して電圧源18により電位差でバイアスされる。TOF1の分離を向上するため、任意の時限式ゲート19をTOF1 13とCIDセル14との間に挿入してもよい。
簡単に言うと、動作において、パルスイオン供給源は検体(親)イオンのイオンパルスを生成し、電圧源17により制御される、典型的には1から10eVの間の低減されたエネルギでイオンをTOF1に注入する。これがこの発明と先行技術との重要な差である。TOF分析計は通常3から30keVの間のエネルギで動作するためである。すなわち、TOF1内のイオンエネルギは通常のTOF2中のイオンエネルギの1/100以下であることを意味する。TOF1での分離は典型的には数ミリ秒で行なわれる。案内となる例として、TOF1=8mの有効長、平均イオンエネルギE=3eVおよびイオン質量m=1000a.m.uを考える。この例では、イオン速度はV=800m/sであり、飛行時間は10msである。時間分離された親イオンは、TOF1とセルとの間のDCバイアスにより制御されて増大されたエネルギレベルでTOF1からCIDセルに順番に排出される。キャリアガス分子とのエネルギ衝突が親イオンを断片に変える。後続のガス衝突により断片イオンの衝突減衰が生じる。断片はセルを通って急速に移動し、TOF2分析
計に注入される。TOF2は、10から100μsの間のはるかに短いタイムスケールで断片イオンを分離する。すなわち、上述のTOF1中の飛行時間10msは、TOF2中の飛行時間の少なくとも10倍大きいことを意味する。TOF1とTOF2とのタイムスケールにおける劇的な差により、供給源パルス間の異なる親イオンに対応する複数の断片スペクトルのデータ取得が可能となる。特別なデータ取得システム16は、タイムネストされた態様で複数の断片スペクトルを取得し、個々のスペクトルはともに混合されない。各親イオンに対する断片スペクトルはいくつかのイオン供給源パルスにわたって統合される。イオン供給源で生成されたイオンパルスは、すべてのステージでイオンを拒否することなく、複数の親に対するMS−MSデータの完全なセットを取得するために使用される。
図2を参照すると、典型的な時間図が、この発明の方法、個々の装置の同期、およびタイムネストされたデータ取得の原則を示す。上部のグラフ21は取得サイクルを示し、イオンの注入は10msごと、すなわち、1秒に100回行なわれる。親イオンは10msの時間内でTOF1で分離され、CIDセルは、親イオンの質量に従って整列されたイオンパケットの列を受取る、グラフ22。親イオンはセル内で部分的に断片化され、セル内での短い伝達時間のため、断片はそれらの親とほぼ同時にTOF2に到達する、グラフ23。イオンの各新しい系統(すなわち、親および娘)は、10μsごとに高エネルギのTOF2へと直交パルスされ、各親の質量に対するTOF2スペクトルを生成する、グラフ24。各TOF2スペクトルは、供給源パルスに関するTOF2のパルスのタイムタグ、すなわち、TOF1タイムタグ獲得する。同じTOF1タイムタグを備えたスペクトルは、2つのTOF2スペクトルを同じTOF1タイムタグと接続する破線によって示されるように、複数のイオン供給源パルスにわたって合計される。
上述の動作モードでは、タイムネストされた取得は直接的に行なわれる。機器の動作パラメータは、イオン供給源からのイオンビームの構成にかかわらず同じであり、データはずっと取得される。親イオンスペクトルおよびさまざまな親に対する断片スペクトルのようなすべての情報は、後続のデータ分析で抽出される。
「データ依存取得」と呼ばれるべき別の動作モードでは、MS−MS分析は2つのステップで行なわれる。第1のステップでは、親の質量スペクトルがTOF2で取得され、TOF1およびCIDセルは、断片化なしに連続してイオンを通過させる。第2のステップでは、機器はMS−MSとして動作され、すなわち、TOF1は親イオンを分離し、断片化セルは断片を形成し、TOF2はタイムネストされたデータの態様で断片質量スペクトルを取得する。タイムネストされた取得は、親イオンの質量についての情報を利用し、かつ親イオンが来ない空白時間でのデータの取得を回避することにより向上される。任意の時限式ゲート19を使用して、TOF1の分離および化学的な雑音の抑制を向上してもよい。当然、TOF1から来るイオンパケットは、CIDセルの出口の同じイオンパケットよりも短いことが予想される。時限式ゲートは、親イオンの到達に対応する複数の狭い時間窓でのみイオンを入れる。そのようなゲーティングは化学的な背景から来るイオン信号を抑圧し、検出の限界を改善する。ゲートの操作を使用して、感度を犠牲にすることにより近い質量の親イオンの対の分離を向上してもよい。MS−MSデータのいくつかのセットが取得され、時限式ゲートは一度に対の1つの親の質量のみを入れる。
わかりやすくするため一般的な方法を説明したので、詳細な実施例を、まず個々の構成要素のレベルで検討し、次に一体型のTOF−TOF装置の例として示す。一部の用いられる構成要素は当該技術分野で周知であるが、それらの構成およびパラメータはこの発明の目的に適合するように変更される。選択された妥協案を理解するため、まずTOF−TOFの方法および装置における主な課題について検討する。
この発明の方法は、それが複数の理由で実行できないと称されるため、非常に直感に反している。当業者は、次のように反論を唱える:TOF1の分解能は、供給源でのイオンエネルギの拡散がTOF1でのイオンエネルギに匹敵するため、極度に低い、TOF1の分解能は、弱い加速場での所要時間(当初の速度拡散によって生じる時間拡散)のためにも損害を受ける、TOF1の予想される大きな長さ、およびTOF1での低速なイオンビームの高い分岐のため、TOF1を通じたイオンの損失は破壊的なものと予想される、TOF1の真空ステージおよびガスで満たされたCIDセルは小さな開口部により分離されるべきであるため、イオンの損失はより高くなると予想される、10から100μsのタイムスケールでのCIDセルを通じた素早い伝達はあり得ないように思われる。大抵の既存のCIDセルは200から10,000μsの時間の拡散を有する。現在TOF技術で用いられている利用可能なデータ取得システムは、予想されるデータフロー速度を処理することができない。
これらは主にTOF1に集中しており、高エネルギで動作する既存のTOF質量分析計についての知識からのものである。発明者は、TOF1の複数の機構で中位の分解能での低速の分離が可能であることに気付いた。一部の実施例では、TOF1の分解能の改善は、エネルギの拡散を補償するとして知られる2次の電位分布を備えたイオンミラーを用いることによって行なわれる。この現象は弾性振動に類似であり、周期は振動振幅に依存しない。2次の場はTOFの技術分野で十分に研究されている。たとえば、Int. J. of Mass Spectrom and Ion Process, v.146/147, 1995, pp.165-182のMakarovらを参照されたい。残念ながら、そのような分析器は大きなビームの分岐も導入する。発明者は、低エネルギのTOFは、少なくとも一方向でイオンビームの無線周波数閉じ込めを導入することにより改善可能であることに気付いた。RF閉じ込めはイオンビームの分岐を低減し、低エネルギの装置に重大な表面の充電も排除する。RF閉じ込めを軸方向のDC2次電位と組合せた、新規の種類のTOFが見つかった。
図3を参照すると、新規の低エネルギの飛行時間型セパレータ31の好ましい実施例は、RFのみの多重極32、2つの静電ミラー33およびパルス発生器34を含む。ミラーは、分割抵抗器35の鎖によって相互に接続される複数の電極で構成される。ミラー33の外部電極はパルス発生器34に接続され、ミラー33の中間の電極は接地である。端部の場は開口部36によって終了され、電位はパルス発生器34の最大限の電位の一部分として調節される。
動作において、RF場は、図3の矢印37により示される半径方向の閉じ込めを提供する。半径方向のRF閉じ込めは、軸に沿ったイオンの動きに影響しない。軸方向の放物線状の電場は、多重極のロッド間の場の貫通によって形成される。放物線状の場は、大きくイオンのエネルギに大きく非依存で、イオンのm/zの平方根に比例する、周期での軸方向の反射を提供する。ミラー端部でのパルス電位は、TOF1へのイオン注入、TOF1内でのイオンの反射39、およびTOF1の他端での後続のイオンの解放の間の切換を可能にする。有効な飛行経路L1EFFは、TOF1の長さLよりも約Nπ+1倍大きく、Nはフルターンの数である。全体として、RF閉じ込めおよび複数の反射は、イオンの損失のない延長された時間分離を可能にし、2次の電位はTOF1の分解能を向上し、高い相対的なエネルギの拡散を備えた低速のイオンビームの分離を可能にする。
理想的な2次の機構は、TOF1からの、およびTOF1への進路での自由飛行セグメントの存在により変更される。Makarovらによる上述の出版物によると、実質的に場の自
由飛行の場合でも、ここでは、約30%のL EEFの場合、50%までの相対的なエネルギの拡散のイオンパルスに対して2000の質量分解能が実現可能である。自由飛行経路を0.3L EEF未満に保つために、この機構は2回のフルターンに対応する少なくとも5回の反射を必要とする。これはL1EFFを7.3Lに増加させるのに役立つが、親イオンの質量の範囲を係数2に低減し、すなわち、MMAX/MMIN≦2にする。
図4を参照すると、新規の低エネルギの飛行時間型セパレータ41の別の実行可能な実施例は、静電電極43のセットによって囲まれたRFチャネル42、終端電極44、およびデフレクタ45を含む。RFチャネルは、交互のRFの位相を備えY軸に沿って整列される複数のロッド46によって形成される。静電ミラー43の電極もY軸に沿って整列され、分割抵抗器47の鎖を介して接続される。
動作において、交互のRF電位を備えたロッド46はRFトンネルを形成し、Z方向でイオンを閉じ込める。電極43、44の電位は抵抗器の鎖によって分散され、TOFの中央面で最も小さいX軸に沿った2次の電位を形成する。外部のDC電極の場はRFチャネルを貫通し、弱いが依然として2次の電位分布を提供する。フリンジ場を考慮しないと、Y方向には場はない。イオンはX軸に対して小さな角度で注入され、偏向板45によって偏向され、平均エネルギを備えたイオンに対する偏向角度を2倍にする。偏向は、X−エネルギの拡散により生じるY−空間的な拡散を低減する。イオンの動きは、Y方向に沿った低速の漂流とX方向に沿った複数の反射との組合せである。全体として、イオンの軌道は波形を有し、RFトンネルの境界で終了する。イオンはTOFの出口でいくらかの空間的な拡散を得るが、これはイオンの後の加速およびレンズによる集束により部分的に補償される。
発明者によるSIMIONのシミュレーションによると、50%のエネルギの拡散でも、50x30cmの装置により、隣接するターンとイオンを混合することなく、N=4から5の反射の対が可能となる。装置の有効な飛行経路はL* π *Nに等しく、LEFF=7.5mに到達する。RF場はTOF1の分解能をR=1000までに制限しない。明らかに、RF閉じ込めW型TOFと呼ばれ得る第2の種類のTOF1は、より単純な動作およびTOF1でのより長い飛行経路を提供し、2つのTOF分析器間の飛行時間の比によって主に制限されるTOF1での分解能を改善する。TOF1の複雑さは、プリント回路板(PCB)アセンブリを使用することにより低減可能である。
上述の両方のTOF質量セパレータでは、各反射の周期はイオンのエネルギに大きく非依存であり、イオンのm/zの平方根に比例する。イオンはRF場により閉じ込められ、イオンの損失は実質的に排除される。新規の低エネルギのTOF分析器の導入は、この発明を実用的なものとし、上述の反論を解決する、a)高い相対的なエネルギの拡散は、DC電場の多重極ガイドまたはトンネルへの貫通により作られるイオンミラーの電位の2次の分布により補償される、b)高い相対的なエネルギの拡散で動作するTOF1の能力に
より、従来のTOFと比較して、それはより低いイオンエネルギかつはるかに長いタイムスケールで動作することができる。結果として、この装置はイオン供給源からのより長いイオンパルスを許容し、所要時間はもはや障害ではなくなる、c)TOF1およびTOF2のタイムスケールにおける劇的な差により、タイムネストされたデータ取得が可能となる、d)イオンの損失は、無線周波数ガイドまたはトンネル内でイオンを案内することにより実質的に回避される、e)RF場によるイオンの閉じ込め、およびCIDセルの前での後の加速により、イオンビームのCIDセルへの最大限の伝達が可能となる、f)CIDセルでの時間の拡散は、付加的な軸方向のDC場を備えた短い高圧力のセルを使用することにより低減される、g)大きくかつ高速の平均のメモリを備えた一時的な記録器が現在ではスイスの企業Acquiris(www.acquiris.com)により導入されている。
詳細な説明を個々の構成要素のレベル、つまり、パルスイオン供給源、この発明の方法および装置の目的のために特別に作られた断片化セルおよびTOF2のレベルで続ける。時間の拡散の問題について特に注意を払う。
図5を参照すると、この発明のTOF−TOFの方法および装置は、供給源ハウジング52、分析された試料54を備えた試料プレート53、パルスレーザ55、低電圧電力源54、および出口開口部56を含むパルスMALDIイオン供給源51を用いる。
動作において、分析のための試料は、当該技術分野で知られるマトリックス内で準備され、試料プレート53上に堆積される。パルスレーザ55は試料を照らし、検体イオンの短いパルスを生成する。イオンは300から600m/sの速度で排出されることが知られており、これは1kDのイオンに対する.5から1.5eVの間の当初のイオンエネルギに対応する。イオンは数ボルトの電位バイアスによって加速される。1kDのイオンは、数マイクロ秒の時間の拡散および1eV未満のエネルギの拡散でイオン供給源を出ると予想することができる。真空MALDIイオン供給源の主な欠点は、従来の高エネルギのMALDIで十分に説明されている、イオンの一時的な不安定性である。この発明は、ソフトマトリックスまたは赤外線レーザを用いる、よりソフトなMALDIイオン供給源に適用可能である。イオンの一時的な安定性は、後に説明する衝突冷却により改善される。
図6を参照すると、この発明のTOF−TOFの方法および装置は、ガスを満たされたパルスMALDIイオン供給源61を用いる。供給源61は、供給源ハウジング62、分析された試料64を備えた試料プレート63、パルスレーザ65、低電圧電源66、および開口部67Aなどの真空MALDI供給源の特徴を含む。供給源61は、ガスをハウジング62に供給するガス入口68、TOF1のポンプへのガスの負荷を低減するために出口開口部67Bによって終了される付加的なポンプステージ69も含む。
動作において、供給源ハウジング62はガス入口67を介して緩衝ガスで満たされる。供給源ハウジング内のガス圧力は、イオン衝突冷却(www. asms. org内のASMS会議のVerentchikovらを参照)を提供するように.01から1torrの間に維持される。2つの1mmの開口部67A、Bおよび2つの従来の250l/sのターボポンプ(1つはTOF1をポンプする)を備えた差動ポンプシステムは、TOF1内の真空を1E−6torrより良好に維持する。レーザパルスは試料からの急速な(1から3ns)のイオンの排出を生成する。レーザ65はイオン生成を向上するために高エネルギのレーザである。緩衝ガスとの衝突はイオンの内部エネルギを緩和する。ガスとの衝突はイオンの運動エネルギをほぼ熱エネルギ、すなわち0.01から0.1eVに減衰するが、依然としてイオンビームのパルスの特性を保持する。イオンは、試料プレート上の約1V DCバイアスによって支援される開口部を通るガスの流れによってサンプリングされる。イオンは次に、開口部67A、Bの間のDCバイアスによって制御されて必要な運動エネルギまで加速され、イオン供給源を出る。内部的に冷たいイオンは安定しており、イオンの分解なしに長い
TOF1内での分離に耐える。全体として、MALDI供給源でのガス減衰は、この発明のTOF−TOFの方法に利点を与えつつ、時間およびエネルギの拡散を、低速のTOF1の分離に実現可能な10μsおよび1eVの境界内にする。
図7を参照すると、この発明のTOF−TOFの方法および装置は、出口開口部73を備えたソフトイオン化72を用いた連続イオン供給源、および付加的なポンプステージ75に包囲されたガスを満たされたRF捕捉装置74を含むパルスイオン供給源71を用いる。連続イオン供給源は、以下の1つ、すなわち、エレクトロスプレー(ESI)、APCI、ガスを満たされたMALDI、PIまたはCIの1つであり得る。捕捉装置は、以下の1つ、すなわち、3−Dポールトラップ、軸方向の排出を用いた線形のRFのみの多重極、半径方向の排出を用いた湾曲されたRF多重極の1つであり得る。軸方向の排出を用いた線形の四重極イオントラップが好ましい。使用されるとき、四重極74はDC電極76および開口部73,77によって囲まれる。
動作において、四重極は1から100mtorrの圧力の緩衝ガスで満たされる。差動ポンプシステム75はTOF1のポンプへのガスの負荷を低減する。イオンはイオン供給源72で生成され、連続的にRFのみの四重極イオンガイド74を満たす。ガスの衝突はイオンの運動エネルギを減衰し、四重極の軸に沿って、および電極76ならびに開口部77によって十分に作られたDCの底部でイオンを閉じ込める。定期的に、電極76および出口開口部77の電位は、蓄積されたイオンを軸方向でTOF1に排出するように調節される。この構造は、1eV未満のエネルギの拡散および10μs未満の時間の拡散を有するイオンパルスを生成する。
すべての上述の例では、パルスイオン供給源は、1eV未満のエネルギの拡散および10μs未満の時間の拡散でイオンパルスを生成することができる。同位元素のグループを分離するのに十分な、300から500の所望のTOF1の質量分解は、600から1000の時間分解を必要とする。10μsの当初の時間の拡散のため、1kDのイオンに対する飛行時間は、数電子ボルトのイオンエネルギ、および5から10mの有効飛行経路で到達可能な少なくとも10msでなければならない。上述のマルチターンTOF1分析器は、5から1mの装置内で10mの有効経路を提供する。次の必然的な質問は、1次の分離が破壊されないように10μs内でイオンを断片化できるかということである。
図8を参照すると、TOF−TOFの方法は、イオンの断片化のため、短く、高いガス圧のCIDセル81を用いる。CIDセル81は、真空ハウジング82、入口レンズ83、ガス入口85に接続されるCIDチャンバ84、CIDチャンバに包囲される任意のDC電極87を備えたRF集束装置86、および出口イオンレンズ88を含む。CIDセルは任意の時限式イオン選択ゲート89も含む。ガス入口は緩衝ガスをCIDチャンバに供給する。CIDチャンバ83は開口部83A、Bを含む。真空ハウジング82は開口部82A、Bおよび真空ポンプ82Cを含む。RF集束装置は好ましくはRFのみの四重極である。
典型的には10から20cmの長さの従来のCIDセルは、約10mTorrのガス圧で動作する。急速なイオンの移動を実現するため、この発明で用いられるCIDセルは、はるかに短く、典型的には5から10mmであり、300mTorrを越えるはるかに高いガス圧で動作する。高圧力領域はチャンバ84に集中され、差動ポンプの付加的な層によって囲まれる。典型的には1.5mmの直径の開口部84A、Bは、真空ハウジングへのガスの合計の流れを約0.1torr*L/sに制限する。ポンプスピードが300L/sのポンプ82Cは真空ハウジングを約3E−4Ttorrに排気する。開口部82A、Bは、典型的には1.5mmの直径であり、TOF1およびTOF2へのガスの流れをさらに低減し、1E−6torrより低いガス圧で動作する。ガスの放出を避けるため、RFの振幅は、好ましくはピークからピークで300V未満に低減され、好ましくはこれ
に1MHzを下回る周波数の低下が伴う。
動作において、イオンはセルの前で加速されて、イオンの断片化に十分なエネルギ、典型的には50eV/kDaに加速される。イオンパケットは開口部82Aおよび84Aを介してセルに入り、レンズ83によって集束される。300mtorrのガス圧では、ガスの密度はn=1E+22m−3に等しく、σ=100Å の断面を備えた1kDの質量のイオンは平均自由行程λ=1/nσ=0.1mmを有する。L=1cmの典型的な四重極の長さでは、イオンは約100の衝突を生じる。衝突の数は、イオン/ガスの質量比より3倍大きく、後続の減衰を用いた断片化を確保するのに十分である。第1のエネルギの衝突はイオンの運動エネルギをイオンの加熱に変換し、イオンの断片化を生じさせる。一旦イオンが運動エネルギを失うと、後続のガス衝突が断片イオンを安定させ、それらの運動エネルギをさらに減衰し、RF場の集束により軸にイオンを閉じ込める。衝突減衰の現象は、Don DouglasおよびJ. Frenchによる米国特許第4,963,736号に十分に説明されている。
CIDセルでのイオンビームの時間の拡散は、この発明の重要な関心事である。高圧力領域の前の移動時間はTOF1を調節するときに仮定され、それは時間の遅延のみを作り、時間の拡散は作らない。ガスの衝突は短いCIDセルでも大きな時間の拡散を生じさせ得る。拡散を低減するため、セルを通るイオンの通過は、開口部84A、BのDC電位によって作られる軸方向の静電場によって支援される。内接する直径D=1cmおよび長さL=1cmの典型的な四重極では、フリンジ場はRF四重極を貫通し、2倍未満だけ抑制されている。20Vの加速電位は約500m/sの速度でガスを通じてイオンのドラッグを提供することができ、最大限の通過時間を20μs未満に、および時間の拡散を10μs未満に制限する。通過時間を制御することは、TOF2への注入の前にイオンを集めることに役立つ(すなわち、イオンパルスの持続時間を圧縮する)。CIDセルでの加速場は変調され、(タイムシフトとともに)TOF2の注入パルスと同期される。
図9を参照すると、この発明のTOF−TOFの方法および装置は、イオンの断片化のために表面誘起解離(SID)を用いた断片化セル91を用いる。SIDセル91は、バンチング(一時的な集束)、空間的な集束およびステアリングのレンズ92、好ましくはフルオロカーボンの単一層で被覆されたプローブ93、プローブに装着されたパルス発生器94、接地シールド96によって囲まれたDC加速コラム95を含む。DC加速コラムはパルス発生器98に接続されたメッシュ97を含む。
動作において、時間分離された親イオンのイオンパケットは約50eV/kDaの特定のエネルギにパルス加速され、レンズ92によって集められる。磁石セクタ−TOFタンデムで以前に用いられていたバンチングは、イオンパケットの持続時間をdT<1μs未満に圧縮することが知られている。レンズ92は親イオンパケット99をプローブ93の中心に集束しかつステアリングする。イオンビームは或る角度、たとえば45度で表面に衝突する。フルオロカーボンの単一層の表面との中位のエネルギの衝突は、ペプチドおよび小さな分子イオンの断片化を誘発すると知られている。断片イオンは約500から2000m/sの速度で表面から跳ね返り、1次イオンパケットの持続時間のdT<1μs内で2mm未満を移動する。衝突中、小さな減速電位がメッシュ97に印加され、断片イオンがTOF2分析器に漏れるのを防止する。1次イオンパケット全体の衝突に対応する適切な遅延の後、パルス発生器94および98が作動され、電気パルスがプローブ93およびメッシュ97に印加される。断片イオンはTOF2分析器へとパルス加速される。
CIDセルと比較して、SIDセルは、以下の利点、すなわち、低圧力で動作し、したがって、ポンプシステムへの要件を低減する、断片化のステップでの時間の拡散を除去する、1次イオンのより幅の広いビームを受入れる、という利点を有する。
SIDの欠点は、中位の質量のイオンの、特徴に乏しい断片パターン、TOF2の分解能を低減する断片イオンのより高いエネルギの拡散、TOF2分析器での断片イオンの準安定の消滅、である。CIDセルは、インラインTOF1により好適であり、SIDセルはW−TOF1により好適である。
図10を参照すると、この発明のTOF−TOFの方法および装置は、断片イオンの質量分析のために、好ましくはCODセルとともに従来の直交TOF101を用いる。o−TOF101は、直交パルス加速器102、イオンミラー103、浮遊自由飛行領域104、TOF検出器105およびインライン検出器106を含む。両方の検出器は、高速の一時的な記録器107を含むデータ取得システムに接続される。TOF分析器101は真空チャンバ108に包囲され、ポンプ109によって排気される。
o−TOFの動作は当該技術分野で十分に説明されている。連続またはパルスのイオンビームは約10eVに加速され、加速領域に入る。定期的なパルスは直交して約3keVにイオンを加速し、TOF分析器にそれらを注入する。イオンはイオンミラーで反射され、TOF検出器105に当る。当初のイオンビームの一部分はインライン検出器106で取得される。断片イオンの急速な分析に対応するため、o−TOFのパラメータはわずかに変更される。分析器は小さく、L=10から20cmであり、約100KHzの高い繰返し速度に対応するために高いTOFエネルギ(5から15kV)で動作する。小さなサイズの分析器によって、1E−5Torrをわずかに下回るガス圧での動作が可能になる。従来のTOF分析器は、高電流2次電子倍増器(SEM)またはハイブリッドMCP/PEMを検出器に使用し、かつ高速の平均の一時的な記録器をデータ取得システムに使用することによっても変形される。短い長さおよび短い飛行時間はTOF2の分解能に制限をもたらす。TOF2の分解能を改善するため、以下の1つ、すなわち、IMS走査間に挟み込まれた10μsのタイムゲート、およびTOF2の低速なパルス速度を使用する、100KHzの速度でTOF2をパルスさせ、TOF2内のイオンをいくつかの検出器へとそらす、100KHzの速度でTOF2をパルスさせ、TOF2で位置に感度のある検出器を使用する、のいずれかによりTOF2内の飛行時間を増加しつつ、入れられるイオンの時間窓を制限することができる。TOF2には、TOF1からイオンが来ない空白時間での信号の取得を避けるためにインライン検出器を備えてもよい。
図11を参照すると、TOF−TOFの方法は、断片イオンの質量分析のために、好ましくはSIDセルとともに従来の反射TOF111も用いる。TOF111は、組込みのSIDセル91、電気的に浮遊した自由飛行領域112、検出器シールド113を備えた検出器114、イオンミラー115、真空ハウジング116、ポンプ117、およびデータ取得のための一時的な記録器118を含む。
動作において、断片イオンのパルスはSIDセル91内で加速され、場のない領域112を通って飛行し、イオンミラー115で反射され、検出器114に当る。イオンの軌道は線119によって示される。検出器からの信号は一時的な記録器118で取得される。ここでも、急速なデータ取得のために、分析器は比較的短く、L=10から20cmであり、100KHzの高い繰返し速度に対応するために高い加速電位で動作する。
個々の構成要素を説明したので、一体化されたTOF−TOFの方法および装置の概念および特色を把握するのが容易になる。以下にこの発明のTOF−TOFタンデムの具体的な例を示すが、実現可能な複数の組合せを制限しない。
図12を参照すると、TOF−TOF機器121の好ましい実施例は、連続イオン供給源72を備え順番に接続されたパルス供給源71、蓄積四重極74、電極76,77、2
つのパルスイオンミラー33A、Bに囲まれRFのみの四重極ガイド32を備えたインライン飛行時間型質量分析計TOF1 31、開口部84A、Bに囲まれRF四重極86を備えた短くガスを満たされた衝突CIDセル81、パルス加速器102を備えた第2の直交する飛行時間型質量分析計o−TOF2 101を含み、アナログデータ取得システム107を備える。個々の構成要素は既に説明されており、図3、図7、図8、および図10に示されており、それらの以前の番号は以下の説明でも保持される。
動作において、連続イオン供給源71は親イオンを蓄積四重極74に供給する。10から20msごとに一度、イオンはDC電極76および出口開口部77のパルス電位によって蓄積四重極から排出される。複数の異なる親イオンを含む排出されたイオンパケットは、10μs未満の長さであり、1eV未満のエネルギの拡散を有する。排出されたイオンパルスの平均エネルギは、電極76および77のパルス電位を選択することによって約2eVに調節される。第1のミラー33Aの電位を低下させることにより、イオンはTOF1セパレータに入れられる。イオンは四重極のRF場によって半径方向で捕捉されるが、四重極の軸に沿って自由に移動する。すべての質量(Mmax/Mmin=2の比に制限される)の親イオンが第1のミラーを通過すると、第1のミラー33Aはオンされる。第2のミラー33Bは以前のサイクル内でオンにされている。イオンは、TOF1の軸に沿った2次の電位分布を備えた2つのミラー間で複数の反射を生じ、好ましくは5回の反射を生じる。振動の周期はイオンのエネルギに大きく非依存であり、親イオンの質量の平方根に比例する。分析器の有効な飛行経路は、TOF1の物理的な長さより2π+1α=7.3倍まで長い。好ましい数(好ましくは5回)の反射の後、イオンは、第2のミラー33Bの電位を低下させることよりTOF1から解放される。時間分離されたイオンパケットの列はCIDセルに入る。時間分離の典型的なタイムスケールは10msのオーダであり、1kDaのイオンの飛行時間として測定され、親イオンの質量に対応する各パケットの持続時間はほぼ10μsである。親イオンは、500の質量分解能に対応する約100の時間分解能で分離される。
TOF1を出た後、各イオンパケットは、ガス衝突で断片化を誘起するのに十分な50eV/kDaの特定のエネルギに加速される。イオンはレンズシステムによって集束され、開口部82Aおよび84Aを介して高圧力のCIDセルに注入される。イオンはセル内で断片化し、断片イオンは衝突減衰され、RF場によって閉じ込められる。セルは、TOF2のパルスに関して同期されかつタイムシフトされる2つのCIDの開口部84A、84Bのパルス電位によって活発に空にされる。イオンは直交加速領域102に入り、TOF2分析器に注入され、時間分離され、次にTOF2で質量分析される。TOF2への同期された注入は、時間のギャップを排除し、すなわち、TOF2のパルス間で断片はほぼ失われない。同期した注入はTOF2の動作周期も改善する。断片イオンの大半は、TOF2のパルスの時間に加速領域102内に閉じ込められる。
TOF2のスペクトルは、時間分離された親イオンの質量ごとに断片スペクトルを提示する。同じTOF1のタグを備えたスペクトル(すなわち、同じm/zの親イオンに対応する)は、複数の供給源の注入にわたって合計される。1秒の取得内では、データは100の断片のスペクトルを含み、100の供給源の注入にわたって平均される。
上述の装置では、3つのほぼ等しい(約10μs)の時間の拡散の供給源があり、TOF1の分離の分解能を低下させる。すなわち、イオン供給源で得られる時間の拡散、CIDセルでの時間の拡散およびTOF2のデジタル化(すなわち、不連続な時間でのスペクトルの取得)によるものである。それら3つの供給源の間に相互関係がないと仮定すると、全体的な時間の拡散は17μs(各拡散よりも高い3つの平方根)であると推定される。TOF1の分離の結果的な分解能は300に等しくなり、これは親イオンの分離に依然として適切な分解能であると見なされる。比較して、商業用のMALDI TOF−TO
FでのTOF1の分解能は約100であり、高感度モードでのQ−TOFの四重極の分解能は約300である。この発明のTOF1の分解能は、以下の手段のいずれか、すなわち、TOF1の長さを1mを越えるように増大する、TOF1内でイオンエネルギを最適化する、走査の間に挟み込まれる複数の狭い出力窓を備えた時限式ゲートを適用する、TFO2をより速くパルスし、イオンをいくつかの検出器にそらせる、TOF2で位置に感度の高い検出器を使用する、のいずれかによって改善され得る。
図13を参照すると、この発明のTOF−TOF装置の別の好ましい実施例は、ガスを満たされたパルスMALDIイオン供給源61、W型TOF1 41、SIDセル91および同軸のTOF2 111を含む。供給源61は、ガスを満たされたチャンバ62、試料プレート63、レーザ65、および試料プレート63に接続された低電圧バイアス源66を含む。TOF1 41は、偏向プレート45、終端プレート44を備えた2つの静的な反射器43、および2次元のRFトンネル42を含む。静的な反射器43は、RFチャネル42を囲んで2次の電位分布を形成する。SIDセル91は、バンチングおよび集束のレンズ92、ならびにフルオロカーボンの単一層で被覆されたプローブ93を含む。TOF1 111は、一時的な記録器114に接続される2次電子倍増器SEM113を含む。供給源61およびSIDセル91は、TOF1 41内で複数のイオンの反射が可能になるようにオフラインにある。要素の上述の選択された組合せは、主に、以前のTOF−TOFの実施例には説明されていない要素間の相互反応を示すために選ばれている。
動作において、レーザ65のパルスは、50から100Hzの繰返し速度で、試料プレート63からの1次イオンの短いバーストを生じさせる。供給源チャンバ62は、イオンの内部エネルギを緩和しかつイオンの分解を防止するためにガスで満たされる。イオンは電場およびガスの流れによって薄いガスの層を通じてサンプリングされ、イオンパケットは10μsよりも短いままで、1eV未満のエネルギの拡散を有する。イオンパケットは、低電圧バイアス源66によって提供される別の数ボルトの電位により、Y軸に対して小さな角度で複数反射のTOF1 41へと加速される。ステアリングプレート45は、角度を2倍にして、Y軸のエネルギの拡散に関してX軸での空間的な拡散を低減する。TOF1内でのイオンの動きは3つの独立する成分、すなわち、Z方向でのRF場の閉じ込めでの振動、ほぼイオンのエネルギに非依存の周期でのY軸に沿った複数の反射、および直交するX軸に沿った低速の漂流を有する。いくつかのYの跳ね返りの後、イオンはTOF1を出て、SIDセル91のバンチングレンズ92に入り、イオンパケットの列へと時間分離され、それらのm/z比に応じて整列される。小さなイオンエネルギでの複数の反射により、10msのオーダの延長された時間分離が可能になる。TOF1での2次のDC場はイオンエネルギの拡散を補償するため、TOF1での分離はイオンパケットの前記10usの時間の拡散を増加させない。したがって、TOF1を出た後、親イオンは約300から500の質量分解能で分離される。
定期的に、たとえば、10μsに一度、イオンは約1μsのパケットに時間で集められ(time bunched)、パルスレンズ92により約1mmに空間的に集束される。パルス集束されたイオンパケットは、フルオロカーボンの単一層で被覆されたSIDプローブ93の表面に当る。表面との衝突はイオンの断片化を誘発する。表面から低速で移動する断片は、1μsの時間内で約1mmだけ拡散する。プローブ93に印加される遅延された電気パルスは断片イオンを加速し、それらを第2のTOF2 111分析器に注入する。断片イオンの当初のパラメータ(すなわち、プローブパルスの前のパラメータ)は、数千の分解能でTOF2内で質量分析を行なうのに十分良好である。信号は、高い動的な範囲でSEM114で検出される。信号は一時的な記録器113に渡され、データはタイムネストされた態様で取得される。さまざまな親イオンの断片スペクトルを表わすTOF2の過渡電流は、ともに混合されない。各断片質量スペクトルは、供給源パルスとバンチングレンズパルスとの間の時間として測定されるTOF1の分離のタイムタグを獲得する。TOF1
のタイムタグは親イオンのm/z比についての情報を運ぶ。同じTOF1のタイムタグを備えたTOF2スペクトルは、信号対雑音比を改善するために複数のレーザパルスにわたって平均される。
この発明の包括的なTOF−TOFの方法は、単純な静的なTOF1を用いて実現可能である点が認識される。以下に静的なセパレータのいくつかの例を示す。静的な場でのイオンビームの保持は、100〜200eV前後の比較的高いエネルギでの動作を必要とする。ミリ秒の分離時間は、飛行経路を延長しかつ特別に設計された静電場の集束特性を使用することにより実現される。
図14を参照すると、低エネルギの飛行時間型セパレータ121の別の実施例は、静電レンズ122、デフレクタ123、および入口ユニット124、それらの間にDC電圧が印加されている2つの同軸の電極125および126、ならびにデフレクタ128およびレンズ129が続く出口ユニット127からなる分析器を含む。上述の装置は「スパイラトロン」として知られ、Bakker I.M.B., The Spiratron-In: Adv. In Mass spectrom, London, 1971, V.5, pp.278-280で説明されている。この装置をタンデムTOFシステムで低エネルギセパレータとして使用することにより新規性が導入される。
動作において、パルスイオン供給源71からのイオンビームは、レンズ122によって、比例して低い角度の拡散を備えた幅の広いビームに変形される(「準平行ビーム」)。このビームはデフレクタ123により偏向されて、電極125および126の軸に対して傾斜の制御された角度αを提供する。たとえば、電極125および126を固定された角度に位置付けることによって同じ効果が実現可能である。イオンビームは入口ユニット124の開口部を介して電極125および126の間の半径方向の静電場に入る。入口ユニット124の好ましい一実施例は、3つの両面プリント回路板(PCB)を含む。これら回路板の外面はデフレクタ123に面し、等電位面を作るためにそれらの上に金属被覆を有する。これら回路板の反対の面は電極125および126の間のギャップに面し、金属被覆の帯のセットを含む。これら帯は、電極125および126の間の理想的な対数電圧分布に適合する電圧分布を提供する抵抗電圧分割器に接続され、イオンの軌道に沿ったこの場の摂動を最低限にする。出口ユニット127は類似の構造を有し得る。
イオンが入口ユニット124を通って通過した後、それらは螺旋形の軌道に沿って動き始め、電極125のまわりに巻付き、それらの質量対電荷比に従って飛行時間で分離する。イオンビームのサイズを最小限にするため、この螺旋は円形である必要がある。これは電極125および126の間の電圧Uが次の式によって規定されるように平均イオンエネルギVに対応するときに実現される。
Figure 0004435682
ここで、r1およびr2は、それぞれ電極125および126の半径である。いくつかの回転の後、イオンは軸に沿って距離Hだけ漂流して、出口ユニット127を通って場を出る。出口ユニット127の構造は注入ユニット124のものと類似である。回転の最大数は、イオンビームの最大限の角度の拡散Δαによって主に制限され(Δα<<1)、これは次の式によって規定されるように当初のイオンビームの有効温度kTによって制限される。
Figure 0004435682
ここでMはレンズ122の拡大であり、係数pは必要な信頼水準のレベルに依存する(95%のイオンに対してはp~4、99%のイオンに対してはp~5、99.9%のイオンに対してはp~6.6)。スパイラトロンの分解力は、回転の最大数および50〜70のレベルのエネルギの拡散の両方によって制限される。
Figure 0004435682
たとえば、長さH=0.5m、kT=0.05eV、V1=100V、m=5では、飛行経路の合計はL1≒22mである。TOF1とTOF2との間のタイムスケールの比を上式のように規定する。上記のパラメータに関して、TOF2の有効な経路長はL2=0.5mであり、平均加速電圧V2=5000Vであり、比率≒150である。すなわち、TOF1中の飛行経路はTOF2中に比べて少なくとも30倍以上大きい。上述のTOF1分析計と比較して分解能は劣るが、スパイラトロン装置は、単純性、より高い動作エネルギの利点を有し、TOF2の前のストロボ技術なしに働く。
新規の静的な低エネルギのTOFは、上述の断片化システムおよびTOF2分析計または断片分析のいずれかと結合することができる。図14を参照すると、TOF1 121はCIDセル81および直交TOF101に結合される。この組合せの主な課題は、1次ビームをCIDセルの入口に集束することである。イオンビームは高い100eVのエネルギを有し、ビームは出口では幅広くなるが、ビームは大きく平行であり、従来のレンズによって小さな開口部へと十分に集束することができる。
図15を参照すると、さらに「静電マルチパスセパレータ」としても知られる、この発明の第1(すなわちTO1)の飛行時間型セパレータ151の別の実施例は、自由飛行チャネル152、および集束電極154ならびに反射電極155を含む線形153および2つの静電ミラーを含む。自由飛行チャネル152は入口および出口の窓156を有する。すべての電極はY軸に沿って延在し、静電場はイオンの経路の区域で2次元である。パルスイオンビームは空間的な集束レンズ157およびステアリングプレート158A、Bのセットを介してマルチターン静電TOF151に導入される。イオンのイオン経路は線159によって示される。典型的な軸方向の電位分布U(x)はグラフ160によって示される。
動作において、イオンパルスはレンズ157により平行なビームに集束され、プレート158A、Bによってステアリングされる。ビームはX軸に対して小さな角度で入口の窓156を介してセパレータ151に導入される。イオンはX軸に沿って複数の反射を生じつつ、Y軸に沿って低速で漂流する。複数のフルターンの後(各フルターンは反射の対によって形成される)、イオンは出口の窓157を通ってセパレータ151を出て、それらのm/z比に従って時間分離される。フルターンの数、したがって、飛行長は、ステアリングプレートの電位によって調節可能である注入角度によって異なる。
静電ミラーは、グリッドレスTOF装置のミラーと同様に設計される。ミラー電極に印加される静電電位は、空間的な集束および飛行時間集束の条件を満たすように調節される。グラフ160は、それら要件を満たす軸方向の電位分布U(x)の種類を示す。Z方向に沿った空間的な集束を提供するため、静電ミラー153の各々は、自由飛行領域(破線によって示される)の中央面の近くにある焦点を備えたレンズを形成する。イオンビーム(線159)は入口の窓156で平行なビームとして開始する。右側のミラーでの第1の反射の後、ビームは中間面にある点に集束される。なお、すべてのイオンの集束は、軸に交差する単一のイオンの軌道によって図面では示される。左手のミラーでの反射の後、ビームは再び平行なビームに変換される。
SIMIONプログラムを使用した発明者のイオン光学機器のシミュレーションによると、特定のTOF1 151での空間的な集束は、少なくとも1次での飛行時間集束と互換性があり、すなわち、当初のエネルギおよび直交する変位での飛行時間の第1の導関数はゼロに等しい。イオンビームは、当初の空間的な拡散がTOF1の幅の5%より少なく、かつ角度の拡散が2度より小さい場合のみ閉じ込められる。3%より下のエネルギの拡散では、TOF1の飛行時間分解能は10,000を超える。そのような当初の条件は、線形の蓄積四重極からのパルス排出の後に約30≧eVに加速されるイオンビームに対して現実的である。
他の実施例と比較して比較的高いエネルギ(30から100eV)での動作は、TOF1でのミリ秒のタイムスケールの分離を実現するためにTOF1での長いイオン経路(30から100m)を必要とする。イオン経路は、TOF1の設計の複雑さが少ないこと、およびその静的な動作のため、容易に延長可能である。約20のフルイオンターンを用いた1mの長さの機器は、少なくとも50mの有効な飛行経路に対応する。
図16を参照すると、この発明の別の実施例は、2次元の場を円筒形の場へと折畳むことにより形成された、変形された静電マルチパスセパレータを利用する。この実施例では、小型の設計のために円筒形のマルチパスセパレータ161と呼ばれ、各細長い電極は、同軸の円筒の対、すなわち、内部および外部の円筒の対に変換される。セパレータ161は、円筒162、163によって形成される自由飛行チャネル、および集束円筒164ならびに反射円筒165を含む2つの静電ミラーを含む。自由飛行チャネル162の外部の円筒は入口および出口の窓166を有し、ビームデフレクタ170を備える。パルスイオンビームは、空間的な集束レンズ167、ステアリングプレート168の対を介し、入口
の窓166およびデフレクタ170を通じて、セパレータ161に導入される。イオン経路は線169によって示される。
動作において、円筒形のセパレータは上述の2次元の静電マルチパスセパレータに非常に類似している。イオンはミラー間で複数の跳ね返りを生じさせられつつ、レンズの電極によって空間的に集束される。イオンを同じ半径の軌道の近くに保持するため、付加的な電位が外部および内部の円筒162ならびに163の間に印加される。半径方向の偏向電位を電極164および165の外部および内部の円筒の間に印加してもよい。
イオンの入口および出口は複数の態様で組織することができる。図16は、X軸に沿ってイオンビームを整列する後続の水平な偏向を用いたスリット型の窓166Bを通じたイオンの導入の例を示す。フリンジ場を低減するため、デフレクタ170Bはメッシュによって囲まれる。図16は、円筒形の分析器の全体のセグメントのカットアウトを通じたX軸に沿ったイオンの導入の例示す。ビームはプレート170Cによる水平な偏向の後に分析器に注入される。場の歪みは、カットアウト内で両面PCB、等電位を使用することにより最小化され、円筒形の分析器に向かって配向された側の分散された電位を備える。上述の静電マルチパスセパレータは、上述のパルスイオン供給源、断片化セル、および高速のTOF2とのさまざまな組合せでこの発明の包括的なタンデムTOF分析計で使用するために提案される。
RFの閉じ込めを用いたセパレータ、スパイラトロンおよび静的なマルチパスセパレータを含む、TOF1セパレータの示された例は、延長された時間分離を提供しつつ、イオンビームを保持するTOF1のすべての可能性を示すわけではなく、むしろ、この発明の包括的なタンデムTOF質量分析法の一般的な方法の実現可能性を証明している。
上述のこの発明のタンデムTOF分析計は、既存のTOF−TOF質量分析計と比較して、分析のスピードおよび感度を向上する。この改善は、初めてタンデムTOFに適用されるタイムネストされた取得の原則を用いることによって実現される。イオン供給源からのイオンパルスが十分に利用され、複数の親イオンが単一の供給源パルス当り分析される。この発明は、これもタイムネストされた取得を用いる最も近い基本形のIMS−TOFと比較して、MS−MSの情報の速度も改善する。改善は、親イオンの分離のステップでより高い分解能を得ることによって行なわれ、より複雑な混合物の分析が実現される。
タンデムMS−MS分析によって提供される高いスピードは、現実的なタイムスケールで複数ステップの液相分離をタンデムMS分析と結合する大きな機会を提供する。そのような分離技術は、イオン交換分離、結合性分離、液相クロマトグラフィ(LC)および毛細管電気泳動(CE)を含み得る。短いタイムスケールでの高スピードのLCおよびCEの分離はLC−MS分析で普通になる。しかしながら、LC−MS−MS分析はMS−MSステージの低スピードによって通常は低速化されるが、この発明の包括的なTOF−T
OFの方法および装置を導入した後は当てはまらない。
有用な要素を組合せのいくつかの例とともにこの発明のさまざまな実施例を説明したので、当業者には、この概念を組込んだ他の実施例も使用され得ることが明らかであろう。したがって、これらの実施例は開示された実施例に制限されるべきではなく、請求項の精神および範囲によってのみ制限されるべきである。
この発明の方法を示すブロック図である。 タンデムTOF−TOF質量分析計の動作のタイミング図である。 新規のインラインTOF1の概略図である。 新規のW型のTOF1の概略図である。 真空パルスMALDIイオン供給源の概略図である。 衝突減衰を用いたパルスMALDIイオン供給源の概略図である。 パルス蓄積四重極を備えた連続イオン供給源の概略図である。 CIDセルの概略図である。 SIDセルの概略図である。 直交TOF2の概略図である。 同軸のTOF2の概略図である。 インラインTOF1およびCIDセルを備えたTOF−TOFの概略図である。 W型のTOF1およびSIDセルを備えたTOF−TOFの概略図である。 静的な同軸のTOF1を備えたTOF−TOFの概略図である。 平面の静電マルチパスTOF1の概略図である。 円筒形の静電マルチパルスTOF1の概略図である。

Claims (36)

  1. タンデム質量分析計であって、パルスイオン供給源、第1の飛行時間型質量分析計(TOF1)の形の親イオンセパレータ、断片化セル、第2の飛行時間型質量分析計(TOF2)、および複数の親イオンに対して断片質量スペクトルを取得するタイムネストされたデータ取得システムとを含み、同じ質量対電荷比のイオンでは、前記TOF1での飛行時間は前記断片化セルを通る通過時間および前記TOF2での飛行時間の和よりも大前記TOF1での前記飛行時間は前記TOF2での前記飛行時間よりも少なくとも10倍大きい、タンデム質量分析計。
  2. 前記TOF2内に比べて前記TOF1内において1/100以下の小さな平均イオンエネルギを有する、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  3. 前記パルスイオン供給源はMALDIイオン供給源を含む、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  4. 前記パルスイオン供給源は無線周波数(RF)蓄積装置、および連続イオン供給源を含み、イオンは前記イオン供給源から連続的に供給されて蓄積され、前記蓄積装置からパルス排出される、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  5. 前記蓄積装置は、非ゼロの軸方向の電場を作る少なくとも1つのDC電極によって補われる少なくとも1つの線形の多重極を含む、請求項に記載のタンデム質量分析計。
  6. 前記TOF1は、軸方向の2次電を備えた二つのパルスミラーによって囲まれる線形の多重極を含む、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  7. 前記TOF1は、2次電を備えた2次元のDCミラーによって囲まれる2次元のRFのみのイオントンネルを含む、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  8. 前記TOF1は、それらの間にDC電圧が印加される同軸の電極の対を少なくとも含み、イオンは或る角度で前記電極間で注入される、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  9. イオンは、両面プリント回路板によって形成されるカットオフ領域を通じて前記電極間のギャップから出入りする、請求項に記載のタンデム質量分析計。
  10. 前記TOF1は、2次元の自由飛行チャネル、および集束および反射の電極によって規定される二つの平面の集束静電ミラーを有する平面のマルチパス静電飛行時間型質量分析計を含む、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  11. 前記TOF1は、半径方向の偏向を備えた同軸の円筒の対、および同軸の円筒によって形成される二つの集束静電ミラーを少なくとも有する円筒形のマルチパス静電静電飛行時間型質量分析計を含む、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  12. 少なくとも1つの時間窓内でイオンを伝達するように適合される前記TOF1と前記断片化セルとの間の時限式ゲートをさらに含む、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  13. 記TOF1と前記断片化セルとの間の静電オフセットは前記断片化セル内のイオンのエネルギを調節する、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  14. 前記断片化セルは、ガスで満たされた衝突誘起解離(CID)セルおよび少なくとも1つのDC電極によって補われる少なくとも1つのRFのみの多重極を含む、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  15. 前記CIDセル内のイオンパケットの時間の拡散を減ずるように、前記CIDセルは、1cm未満の長さおよび0.133mbar以上の圧力を有する、請求項14に記載のタンデム質量分析計。
  16. 前記断片化セルは、前記セル内で軸方向のDC場の変調を使用して断片イオンを蓄積し、前記TOF2内でイオンを加速するために用いられたパルスと同期されたパルスビームを排出する、請求項に記載のタンデム質量分析計。
  17. 前記断片化セルは、パルスされた1的な集束および空間的な集束のためのレンズ、およびフルオロハイドロカーボンの単一層被覆されたターゲットを含む、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  18. 前記TOF2は直交するイオン注入を有するTOF MS(o−TOF MS)を含む、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  19. 前記TOF2は高電流検出器および一時的な記録器を含む、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  20. 前記TOF1内の時間分離の分解能は次の手段のいずれかによって高められ、すなわち前記TOF1内の多数の反射を使用し、1mより長いTOF1を使用し、および複数の狭い時間窓を備えた前記時間式ゲートを使用して、前記TOF1の任意の反射器がイオン経路に沿って2次の電位の分布を形成する、請求項12に記載のタンデム質量分析計。
  21. 前記TOF2に接続されるインライン検出器をさらに含む、請求項1に記載のタンデム質量分析計。
  22. 包括的なタンデム質量分析法分析の方法であって、
    (1) パルスイオン供給源からさまざまな質量対電荷比を有する複数の親イオンを排出するステップと、
    (2) 第1のイオンセパレータ内で時間の関数として前記親イオンを分離するステップと、
    (3) 間分離された親イオンを断片化するステップと、
    (4) 第の飛行時間型質量分析計内で断片化された親イオンを分析するステップと、
    (5) 異なる親イオンの断片スペクトルを混合することなく、イオンパルス当たり複数の親イオンに対応する断片化された親イオンのスペクトルの取得をタイムネストするステップとを含み、
    MS−MS分析の感度およびスループットを改善するため、時間分離する前記ステップは第の飛行時間型質量分析計内で行なわれ、前記親イオンの分離の時間は断片化分析両方の前記ステップの時間を超え、前記第1の飛行時間型質量分析計内の前記飛行時間は前記第2の飛行時間型質量分析計内の前記飛行時間の少なくとも10倍大きい、包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  23. 親イオンをパルス排出する前記ステップは、約0.133mbrの真空下でMALDIイオン供給源で行なわれる、請求項22に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  24. 親イオンをパルス排出する前記ステップは、蓄積四重極からのパルス排出を含み、イオンは、連続イオン供給源から、前記蓄積四重極に導入される、請求項22に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  25. 親イオンを分離する前記ステップは2次のDC場で行なわれ、前記第の飛行時間型質量分析計でのイオンのエネルギは前記第の飛行時間型質量分析計内に比べて1/100以下に小さい、請求項22に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  26. 前記2次のDC電位で親イオンを分離するステップは、前記2次のDC電位に直交する少なくとも1つの方向でのRF場の閉じ込めによって支援される、請求項25に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  27. 前記RF場での閉じ込めのステップは或る軸に沿って実現され、イオンは前記RF場のゾーンの一端から注入され、前記2次DC電位での複数の反射の後に反対の端部から開放される、請求項26に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  28. 前記RF場での閉じ込めのステップは2次元の平面に沿って実現され、前記イオンは前記DC電位の勾配に平行な前記第の飛行時間型質量分析計の軸に対して鋭角で注入され、前記イオンは前記DC電位で複数の反射を生じつつ、RF場の出口に向かって、直交する方向で漂流する、請求項26に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  29. 前記親イオンを分離するステップは静電場で行なわれ、前記第の飛行時間型質量分析計での前記イオンの前記エネルギは前記第の飛行時間型質量分析計内より1/10以下に小さく、第1の飛行時間型質量分析計での前記有効な飛行経路は前記第2の飛行時間型質量分析計内よりも少なくとも30倍大きい、請求項22に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  30. 前記親イオンを分離するステップは、一対の同軸の電極によって作られる静電場で行なわれ、前記親イオンは電極の軸に対して或る角度で前記静電場に注入され、その境界での前記静電場の外乱は複数の両面プリント回路板によって低減される、請求項22に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  31. 前記親イオンを分離するステップは、平面の自由飛行チャネルおよび平面の集束イオンミラーによって形成される平面の静電場で行なわれ、前記親イオンは前記第飛行時間型質量分析計の軸に対して鋭角で注入され、前記ミラー間で複数の跳ね返りを生じる、請求項22に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  32. 前記親イオンを分離するステップは、複数の同軸の円筒によって形成される円筒形の静電場で行なわれ、少なくとも1つの対で半径方向の場が適用され、前記親イオンは前記第飛行時間型質量分析計の軸に対して或る角度で注入され、複数のミラー間で複数の跳ね返りを生じる、請求項22に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  33. イオンを前記断片化ステップに提示する前に複数の時間窓をサンプリングすることによって前記第1の飛行時間型質量分析計でのイオンの時間分離を分解するステップをさらに含む、請求項22に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  34. 前記断片化のステップは、以下のプロセスの1つ、すなわち、ガスとのエネルギ衝突、表面との衝突、または光によるものの1つで、実現される、請求項22に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  35. 分析する前記ステップは、前記第1の飛行時間型質量分析計をパスモードで使用しつつ前記第2の飛行時間型質量分析計で親の質量スペクトルを取得するステップと、有意の親イオンの到達に対応する衝突セルの前の時間窓をサンプリングすることによって、それら時間窓のみに対する断片スペクトルを取得するステップを含み、前記時間窓は、先行する測定値からの親の質量に基づいてその場で選択される、請求項22に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
  36. 完全なMS−MSデータセットを使用して、断片イオンの所定のセットを有する親イオンのスペクトルを再構築するステップをさらに含む、請求項22に記載の包括的なタンデム質量分析法分析の方法。
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