JP5892258B2 - タンデム四重極型質量分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特定の質量電荷比m/zを有するイオンを衝突誘起解離(CID=Collision-Induced Dissociation)等により解離させ、これにより生成されるプロダクトイオン(フラグメントイオン)の質量分析を行うタンデム四重極型質量分析装置に関する。
分子量が大きな物質の同定やその構造の解析を行うために、質量分析の1つの手法として、MS/MS分析(タンデム分析とも呼ばれる)という手法が知られている。構造が比較的簡単で廉価であるタンデム四重極型質量分析装置(三連四重極型質量分析装置とも呼ばれる)は、幅広く利用されているMS/MS分析が可能な質量分析装置の1つである。
特許文献1に開示されているように、タンデム四重極型質量分析装置は一般に、イオンを解離させるコリジョンセルを挟んでその前後に四重極マスフィルタをそれぞれ備え、前段四重極マスフィルタにおいて目的化合物由来の各種イオンの中からプリカーサイオンを選択し、後段四重極マスフィルタにおいてプロダクトイオンを質量電荷比に応じて分離する。コリジョンセルは比較的密閉性の高い箱状構造体であり、その内部にはアルゴンや窒素などのCIDガスが導入される。前段四重極マスフィルタにより選択されたプリカーサイオンは、適宜のコリジョンエネルギを有してコリジョンセル内に導入され、コリジョンセル内でCIDガスと衝突し、衝突誘起解離を生じてプロダクトイオンが生成される。
コリジョンセル内でのイオンの解離効率は、イオンが持つコリジョンエネルギの大きさやコリジョンセル内のCIDガス圧などに依存する。そのため、後段四重極マスフィルタを通過したプロダクトイオンの検出感度もコリジョンエネルギの大きさやCIDガス圧に依存する。
タンデム四重極型質量分析装置は、既知化合物の定量を高い精度で行うために、前段及び後段四重極マスフィルタの両方においてそれぞれ通過するイオンの質量電荷比が固定される多重反応モニタリング(MRM=Multiple Reaction Monitoring)モードの測定が実施されることが多い。そのため、従来のタンデム四重極型質量分析装置において、コリジョンセル内のCIDガス圧は、MRM測定モードでできるだけ高い検出感度が得られるように予め製造メーカ側で調整された値(通常数mTorr程度)に設定されるようになっている。
一般に、コリジョンセル内のCIDガス圧が高いほうが、イオンがCIDガスに接触する機会が増えるのでイオンの解離効率は高くなるものの、該ガスとの衝突によってイオン(プリカーサイオン、プロダクトイオンともに)の運動エネルギが減衰し、イオンの飛行速度は全体的に低下するとともにその速度の幅が拡大する。MRM測定モードの場合には、或る程度の時間に亘って、同一質量電荷比を持つイオンの解離、並びに同一質量電荷比を持つプロダクトイオンの選択及び検出が実行されるため、上記のようなコリジョンセルにおけるイオンの飛行速度低下や速度幅拡大の影響は比較的小さい。
ところが、前段四重極マスフィルタにおいて所定質量電荷比範囲に亘る走査を行うプリカーサイオンスキャン測定モードやニュートラルロススキャン測定モードなどを行う際には、コリジョンセル内でのイオン飛行速度低下及び速度幅拡大が問題となることがある。即ち、前段四重極マスフィルタにおいて質量走査を高速で行うと、或る質量電荷比Mを持つプリカーサイオンから生成されたプロダクトイオンが検出器に到達する前に、そのプロダクトイオンに、質量電荷比がM+ΔMであるプリカーサイオンから生成されたプロダクトイオンが追いついてしまうという現象が起こり易くなる。これは、マススペクトル(MS/MSスペクトル)上で或るイオンピークとそれに近接する他のイオンピークとの分離が悪くなることを意味する。また、プロダクトイオンの飛行速度の幅が拡大することで、ピークトップの強度低下も顕著になる。
国際公開第2009/095958号パンフレット
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、前段四重極マスフィルタにおいて特に高速の質量走査を行う場合であっても、得られるマススペクトル上で目的とするイオンピークの形状の崩れを防止し、高い分離能及び高い感度で測定を行うことができるタンデム四重極型質量分析装置を提供することにある。
上記課題を解決するために成された本発明は、各種イオンの中で特定の質量電荷比を有するイオンをプリカーサイオンとして選択する前段四重極マスフィルタと、前記プリカーサイオンを所定ガスと衝突させることにより該イオンを解離させるコリジョンセルと、該解離により生じた各種プロダクトイオンの中で特定の質量電荷比を有するイオンを選択する後段四重極マスフィルタと、その選択されたプロダクトイオンを検出する検出部と、を具備するタンデム四重極型質量分析装置において、
a)前記コリジョンセル内に前記所定ガスを供給するガス供給部と、
b)前記前段四重極マスフィルタで質量走査を行う測定モードにおける質量走査の走査速度に対応して、コリジョンセル内の所定ガスのガス圧の情報又は該所定ガスを供給するための制御情報を記憶しておくための設定情報記憶部と、
c)少なくとも前記前段四重極マスフィルタで質量走査を行う測定モードの実行時に、前記設定情報記憶部に記憶されている情報に基づいて、コリジョンセル内の所定ガスのガス圧が実行する質量走査の走査速度に応じた状態となるように前記ガス供給部を制御する分析制御部と、
を備えることを特徴としている。
ここで、前段四重極マスフィルタで質量走査を行う測定モードとは、プリカーサイオンスキャン測定モード、ニュートラルロススキャン測定モード、及び、後段四重極マスフィルタにおいて質量電荷比に応じたイオン選択を実施することなく前段四重極マスフィルタのみで質量走査を行う、通常のスキャン測定モードと同等の測定モード、である。
本発明に係るタンデム四重極型質量分析装置では例えば、装置製造メーカが、前段四重極マスフィルタにおける質量走査の複数段階(最小2段階)の走査速度毎に、マススペクトル上でピークが十分に分離され且つ検出感度が最大になるようなガス圧を実験的に調べておき、これに基づき走査速度に対応した情報を作成して設定情報記憶部に格納しておく。当該装置を購入したユーザが、前段四重極マスフィルタで質量走査を行う測定モードの実行を指示すると、分析制御部は、そのときの分析条件の1つである走査速度に対応付けられている情報を設定情報記憶部から読み出し、該情報に基づいてガス供給部による所定ガスの供給流量や供給圧を制御する。それにより、コリジョンセル内の所定ガスのガス圧は、実行される質量走査の走査速度に対応して十分に高いピーク分離特性及び検出感度が達成されるように設定される。
なお、「前段四重極マスフィルタで質量走査を行う測定モード」とは異なる測定モード、つまり、プロダクトイオンスキャン測定モード、MRM測定モード、及び、前段四重極マスフィルタにおいて質量電荷比に応じたイオン選択を実施することなく後段四重極マスフィルタのみで質量走査を行う、通常のスキャン測定モードと同等の測定モード、では、前段四重極マスフィルタにおいて最も低速の質量走査が行われるとみなすことができるから、設定情報記憶部に記憶されている情報の中で、最低の走査速度に対応した情報を用いた制御を行えばよい。
上述したように設定情報記憶部に記憶される情報は装置製造メーカで予め決めておくようにすることもできるが、好ましくは、ユーザ側において例えば自動装置調整の一環として、標準試料に対する実測結果に基づいて走査速度毎に最適な値が設定されるようにするとよい。
そのために本発明に係るタンデム四重極型質量分析装置は、
前記前段四重極マスフィルタで質量走査を行う測定モードにおいて、該質量走査の走査速度を複数段階に変化させた各段階においてコリジョンセル内における所定ガスのガス圧が複数段階に変化するように前記ガス供給部を制御しつつ所定試料に対する測定を繰り返し実行し、それら測定により得られるマススペクトル上で目的とするピークの形状及びそのピーク強度に基づいて質量走査の走査速度毎に適切なガス圧を求め、該ガス圧の情報又は所定ガスを供給するための制御情報を前記設定情報記憶部に格納する設定情報自動作成部、をさらに備える構成とするとよい。
この構成において、設定情報自動作成部は、マススペクトル上で所定試料に含まれる既知化合物由来のピークの形状とそのピーク強度とを判定して最適なガス圧を決めればよい。このうち、ピーク形状は目的ピークと近接するピークとの分離が十分に行えるようなピーク形状であればよい。
本発明に係るタンデム四重極型質量分析装置の具体的な一実施態様として、前記設定情報自動作成部は、目的とするピークの半値幅が0.7u以であってピーク強度が最大となるガス圧が適切なガス圧であると判定する構成とすることができる。
また、所定試料に含まれる既知の化合物に、安定同位体元素のみからなる化合物と安定同位体以外の同位体元素を含む化合物とが存在する場合には、マススペクトル上で、安定同位体元素のみからなる化合物由来のピークに近接して、例えば略1uだけ離れた位置に安定同位体以外の同位体元素を含む化合物由来のピークが現れる。そこで、本発明に係るタンデム四重極型質量分析装置の別の実施態様として、前記設定情報自動作成部は、目的とする化合物由来のピークのうち安定同位体元素のみからなる化合物ピークと安定同位体でない元素を含む化合物ピークとが分離され且つピーク強度が最大となるガス圧が適切なガス圧であると判定する構成としてもよい。
本発明に係るタンデム四重極型質量分析装置によれば、前段四重極マスフィルタにおいて高速の質量走査を行う場合であっても、マススペクトル上でのピーク波形形状の崩れを軽減し、近接するピークと分離性を確保して高い質量分解能を実現することができる。それとともに、観測したいイオンピークの強度低下を軽減し、高い感度で目的イオンを検出することができる。
本発明の第1実施例によるタンデム四重極型質量分析装置の要部の概略構成図。 本発明の第2実施例によるタンデム四重極型質量分析装置の要部の概略構成図。 高走査速度(2500u/s)のプリカーサイオンスキャン測定モードにおけるマススペクトルの実測例を示す図。 高走査速度(2500u/s)のプリカーサイオンスキャン測定モードにおけるCIDガス供給圧とイオン強度との関係の実測例を示す図。 低走査速度(100u/s)のプリカーサイオンスキャン測定モードにおけるマススペクトルの実測例を示す図。 低走査速度(100u/s)のプリカーサイオンスキャン測定モードにおけるCIDガス供給圧とイオン強度との関係の実測例を示す図。
以下、本発明に係るタンデム四重極型質量分析装置の一実施例について、添付図面を参照して説明する。
図1は第1実施例のタンデム四重極型質量分析装置の要部の概略構成図である。
本実施例のタンデム四重極型質量分析装置は、図示しない真空ポンプにより真空排気されるチャンバ1の内部に、試料中の化合物をイオン化するイオン源2と、特定の質量電荷比を有するイオンをプリカーサイオンとして選択的に通過させる前段四重極マスフィルタ(慣用的にQ1と記される)3と、その内部でプリカーサイオンを解離させて各種プロダクトイオンを生成するコリジョンセル4と、プロダクトイオンの中で特定の質量電荷比を有するイオンを選択的に通過させる後段四重極マスフィルタ(慣用的にQ3と記される)6と、後段四重極マスフィルタ6を通過したイオンを検出する検出器7と、が配置されている。コリジョンセル4の内部には、イオンを収束させつつ輸送するイオンガイド(慣用的にq2と記される)5が配置されている。また、コリジョンセル4の内部には、例えばガスボンベ、調圧器又は流量調整器などを含むCIDガス供給部8から連続的に又は間欠的にアルゴンなどのCIDガスが供給され、それによって、コリジョンセル4内のガス圧はチャンバ1内で且つコリジョンセル4の外部である領域のガス圧よりも十分に高いガス圧に維持される。
前段四重極マスフィルタ3にはQ1電源部11から、直流電圧U1と高周波電圧V1・cosωtとを合成した電圧±(U1+V1・cosωt)、或いはこれにさらに所定の直流バイアス電圧Vbias1を加算した電圧±(U1+V1・cosωt)+Vbias1、が印加される。イオンガイド5にはq2電源部12から、高周波電圧±V2・cosωtのみ、或いはこれに所定の直流バイアス電圧Vbias2を加算した電圧±V2・cosωt+Vbias2が印加される。後段四重極マスフィルタ6にはQ3電源部13から、直流電圧U3と高周波電圧V3・cosωtとを合成した電圧±(U3+V3・cosωt)、或いはこれにさらに所定の直流バイアス電圧Vbias3を加算した電圧±(U3+V3・cosωt)+Vbias3、が印加される。これら電源部11、12、13は、制御部30の制御の下に動作する。
検出器7は入射したイオンの量に応じた検出信号を出力し、その検出信号はアナログ/デジタル変換器(ADC)9でデジタルデータに変換されてデータ処理部20に入力される。データ処理部20は収集されたデータに基づいて、例えばマススペクトル、トータルイオンクロマトグラム、マスクロマトグラムなどを作成する。電源部11、12、13やCIDガス供給部8などを制御する制御部30は、測定条件記憶部31を内蔵している。また、制御部30には、ユーザが測定条件等を入力するための入力部40、及び、ユーザが測定条件や測定結果等を確認するための表示部41がユーザインターフェイスとして接続されている。
なお、データ処理部20や制御部30の少なくとも一部は、パーソナルコンピュータをハードウエア資源とし、該コンピュータに予めインストールされた専用の制御・処理ソフトウエアを実行することによりその機能を実現するようにすることができる。
本実施例のタンデム四重極型質量分析装置において、測定条件記憶部31には測定を実行する上で必要な様々な測定条件パラメータが予め格納される。この記憶部31は、ユーザにより書き換えが可能である暫定記憶領域と、ユーザによる書き換えはできず製造メーカ(又は装置の修理などを請け負うサービス担当業者など)による書き込み若しくは書き換えのみが可能な既定記憶領域と、を仮想的に含む。一般に質量分析装置には、オートチューニングなどと呼ばれる測定条件の自動最適化機能が備えられており、ユーザ側においてそうした機能を利用して得られたパラメータ又はオペレータが手動で設定した若しくは変更したパラメータは暫定記憶領域に格納される。一方、装置メーカ自身が実測等により求めたパラメータは既定記憶領域に格納される。
例えば、図1では記載を省略しているが、電子増倍管などを含む検出器7にはゲインを設定するための電圧が印加されるが、そうした電圧のデフォルト値は既定記憶領域に格納されており、測定条件の自動最適化調整が行われない状態ではこのデフォルト値が測定に用いられる。測定条件の自動最適化調整が行われると、そのときの装置状態においてイオン強度が最適になるような検出器ゲインを与える電圧値が算出され、これが暫定記憶領域に格納される。そして、以降の測定では、デフォルト値に代えて暫定記憶領域に格納される電圧値パラメータが用いられることになる。
本実施例のタンデム四重極型質量分析装置では、測定条件記憶部31の既定記憶領域に、前段四重極マスフィルタ3における質量走査の走査速度とCIDガス供給圧との関係を示すCIDガス条件テーブル31aが格納されている。図1に示した例では、走査速度はH、Lの2段階に区分され、各区分に対してそれぞれCIDガス供給圧P1、P2を設定することが可能となっている。
前段四重極マスフィルタ3における質量走査の走査速度とCIDガス供給圧との関係について図3〜図6の実測例を参照して説明する。図3は高走査速度(2500u/s)のプリカーサイオンスキャン測定モードにおけるマススペクトルの実測例を示す図、図4は同じく高走査速度のプリカーサイオンスキャン測定モードにおけるCIDガス供給圧とイオン強度との関係の実測例を示す図、図5は低走査速度(100u/s)のプリカーサイオンスキャン測定モードにおけるマススペクトルの実測例を示す図、図6は同じく低走査速度のプリカーサイオンスキャン測定モードにおけるCIDガス供給圧とイオン強度との関係の実測例を示す図である。これらは既知化合物を含む標準試料に対する測定結果である。
プリカーサイオンスキャン測定モードで2500u/sという高速の質量走査を行う場合、図3に示すように、CIDガス供給圧を高くするに伴い目的化合物由来のピークの形状が崩れてゆき、290[kPa]以上では、主ピーク(安定同位体元素のみからなる化合物由来のピーク)とそれよりも質量電荷比が大きい同位体ピーク(安定同位体以外の元素を含む化合物由来のピーク)との識別が困難である。230[kPa]以下であれば、主ピークと同位体ピークとは識別可能であり、このときの分解能(半値全幅 :FWHM=Full Width at Half Maximum) は0.7u程度である。
また、図4に示すように、目的化合物由来のピークの強度は、CIDガス供給圧を大きくしたときの低下が著しいが、CIDガス供給圧が190[kPa]など低すぎても強度が下がる。これは、CIDガスとプリカーサイオンとの衝突の機会が減ることによるCID効率の低下が原因であると考えられる。この例では、ピーク強度が最大となるのはCIDガス供給圧が230[kPa]のときである。
したがって、この実測例によれば、走査速度が2500u/sであるプリカーサイオンスキャン測定モードにおいて、ピーク形状が良好であって且つピーク強度が最大となるCIDガス供給圧として230[kPa]を選定することができる。このとき、ピーク形状が良好であるとの判断の基準は、例えばピークのFWHMが0.7u以下、又は主ピークとこれに最も近い同位体ピークとの分離が可能(換言すれば識別が可能)などとすればよい。
一方、プリカーサイオンスキャン測定モードで100u/sという低速の質量走査を行う場合、図5に示すように、CIDガス供給圧を高くしても目的化合物由来のピークの形状の顕著な崩れは起こらず、設定したCIDガス供給圧範囲ではいずれも、主ピークと同位体ピークとが分離されている。また、図6に示すように、CIDガス供給圧を下げたときに、目的化合物由来のピークの強度低下が著しく、ピーク強度が最大となるのはCIDガス供給圧が290[kPa]のときである。
したがって、この実測例によれば、走査速度が100u/sであるプリカーサイオンスキャン測定モードでは、CIDガス供給圧がピーク形状に与える影響は実質的に殆どなく、ピーク強度のみに着目して、最大のピーク強度を与えるCIDガス供給圧290[kPa]を選定すればよい。
上記実測例はプリカーサイオンスキャン測定モードにおける結果であるが、CIDガス供給圧の相違による結果は後段四重極マスフィルタ6の駆動状態の影響を受けないので、プリカーサイオンスキャン測定モード以外に、ニュートラルロススキャン測定モードや後段四重極マスフィルタ6でイオンの選択を行わない(つまりは実質的に後段四重極マスフィルタ6を素通りする)測定モードでも結果は同様である。
上記実測例の結果を図1に示した本実施例のタンデム四重極型質量分析装置に適用した場合には、CIDガス条件テーブル31aに、走査速度H:2500u/sに対応してCIDガス供給圧P1:230[kPa]、走査速度L:100u/sに対応してCIDガス供給圧P2:290[kPa]、がCIDガス供給圧を制御する情報として格納されることになる。もちろん、この数値は一例にすぎない。
上述したようにCIDガス条件テーブル31aに情報が格納されている本実施例のタンデム四重極型質量分析装置により、任意の試料に対する測定を実行する際の動作について説明する。
オペレータは測定に先立って入力部40から、実行したい測定モードや該測定モードを実行するのに必要な測定条件を入力する。いま、ここではオペレータがプリカーサイオンスキャン測定モードを指定し、1つの測定条件として走査速度を1000u/sと設定したものとする。なお、走査速度はその値が直接設定される以外に、例えば所定時間(例えば1秒間)中に実行する質量走査の回数、或る質量走査の終了から次の質量走査の開始までのインターバル、質量電荷比範囲などの他の測定条件に基づいて、計算により算出される場合もある。
プリカーサイオンスキャン測定モードなど、前段四重極マスフィルタ3で質量走査が行われる測定モードが指定されると、制御部30は測定条件記憶部31に格納されているCIDガス条件テーブル31a上の情報を読み出し、その時点で設定されている走査速度に対応した適切なCIDガス供給圧を算出する。具体的には、例えば上述した2段階の走査速度H、Lに対応したCIDガス供給圧P1、P2を読み出し、それら2点を直線補間することにより走査速度とCIDガス供給圧との関係式を求める。そして、この関係式に基づいて設定された走査速度:1000u/sに対応するCIDガス供給圧を算出する。上記数値例では、走査速度H:2500u/sに対応してCIDガス供給圧P1:230[kPa]、走査速度L:100u/sに対応してCIDガス供給圧P2:290[kPa]であるから、走査速度:1000u/sに対応するCIDガス供給圧は約267[kPa]と求まる。
なお、走査速度に対応するCIDガス供給圧は上記のような直線補間などにより求まる関係式に依らず、例えば単に走査速度に所定の閾値を定め、走査速度がその閾値より大きい場合と閾値以下である場合とでCIDガス供給圧を切り替えるようにしてもよい。即ち、走査速度を互いに異なる複数の範囲に区分し、その区分毎に適切なCIDガス供給圧を定めておくようにしてもよい。ここで重要なことは、あくまでも前段四重極マスフィルタ3の質量走査の走査速度に応じてCIDガス供給圧を複数段階に切り替え可能となっていることである。
前述のように、そのときの走査速度に応じた適切なCIDガス供給圧が求まると、制御部30はその供給圧になるようにCIDガス供給部8を制御するとともに、前段四重極マスフィルタ3、イオンガイド5、後段四重極マスフィルタ6にそれぞれ所定電圧が印加されるように各電源部11、12、13を制御する。これにより、試料に対するプリカーサイオンスキャン測定が実行される。即ち、イオン源2においては試料中の化合物がイオン化され、生成された各種イオンが前段四重極マスフィルタ3に導入される。Q1電源部11から前段四重極マスフィルタ3に印加される電圧が走査されることで、前段四重極マスフィルタ3では所定の質量電荷比範囲の質量走査が繰り返され、質量電荷比が走査されたプリカーサイオンがコリジョンセル4に導入される。
コリジョンセル4では、プリカーサイオンがCIDガスと衝突することで解離され、それによって生成されたプロダクトイオンは後段四重極マスフィルタ6に導入される。Q3電源部13から後段四重極マスフィルタ6に印加される電圧は所定値に固定されており、プリカーサイオンの質量電荷比に拘わらず一定の質量電荷比を有するプロダクトイオンが後段四重極マスフィルタ6で選択されて検出器7に到達する。データ処理部20はADC9を経て得られたデータに基づいて、プリカーサイオンの質量走査に対応したマススペクトル(MS/MSスペクトル)を作成する。上記プリカーサイオンスキャン測定の際にコリジョンセル4内のCIDガスのガス圧は走査速度に応じたほぼ適切な値に設定されているため、前段四重極マスフィルタ3の質量走査の走査速度に拘わらず、データ処理部20では、ピーク波形形状が良好であってその強度も十分に高いマススペクトルを作成することができる。
プリカーサイオンスキャン測定モード以外の、ニュートラルロススキャン測定モードや、前段四重極マスフィルタ3において質量走査を行い、コリジョンセル4内でCIDにより生成した各種プロダクトイオンを後段四重極マスフィルタ6において選択せずに検出する測定モードが指定された場合も同様に、制御部30はCIDガス条件テーブル31aに格納されている情報に基づき、走査速度に応じたCIDガス供給圧を定めればよい。これにより、これら測定モードでも走査速度に拘わらず、ピーク波形形状が良好であってその強度も十分に高いマススペクトルを作成することができる。
一方、前段四重極マスフィルタ3において質量走査を行わない測定モード、例えば、プロダクトイオンスキャン測定モード、MRM測定モードなどが指定された場合には、前段四重極マスフィルタ3において質量走査の走査速度が極端に遅いものとみなすことができるから、制御部30においては例えばCIDガス条件テーブル31aに格納されている情報の中で最低の走査速度に対応付けられているCIDガス供給圧を選択し、CIDガス供給部8を制御すればよい。これにより、プロダクトイオンスキャン測定モード、MRM測定モードなどにおいても、ピーク波形形状が良好であってその強度も十分に高いマススペクトルを作成することができる。
次に、本発明の第2実施例によるタンデム四重極型質量分析装置について図2を参照して説明する。図2は第2実施例のタンデム四重極型質量分析装置の要部の概略構成図であり、図1に示した第1実施例の装置と同じ構成要素には同一符号を付してある。
第1実施例のタンデム四重極型質量分析装置ではCIDガス条件テーブル31a中に走査速度とCIDガス供給圧との関係を示す情報が予め書き込まれており、これを利用してコリジョンセル4に供給されるCIDガスの供給圧が制御されるようになっていた。これに対し、この第2実施例のタンデム四重極型質量分析装置は、ユーザ側において走査速度とCIDガス供給圧との関係を自動的に算出するための制御及びデータ処理を担うCIDガス条件自動調整部32、並びに、目的試料に替えて調整用の標準試料をイオン源2に導入するための流路切替バルブ14及び調整用試料供給部15、を備える。通常、調整用の標準試料は質量電荷比が既知である所定の化合物を高純度で含むものである。
即ち、オペレータが入力部40において自動パラメータ調整実行の指示を行うと、CIDガス条件自動調整部32は流路切替バルブ14を調整用試料供給部15側へ切り替え、調整用の標準試料をイオン源2へ導入する。また、CIDガス条件自動調整部32は、CIDガス供給圧を予め決められた複数の値に順次切り替えるようにCIDガス供給部8を制御し、そしてその異なるCIDガス供給圧毎に、標準試料に含まれる化合物由来のイオンの質量電荷比付近の所定質量電荷比に対するプリカーサイオンスキャン測定を異なる走査速度で少なくとも1回ずつ実行するように各電源部11、12、13を制御する。CIDガス供給圧は例えば、図4、図6に示したように190、210、230、260、290、350[kPa]の6段階に切り替えればよい。また、走査速度は例えば100u/sと2500u/sの2段階に切り替えればよい。もちろん、時間が許せばさらに細かく条件を切り替えてもよい。
上記のような標準試料に対する測定が実施されると、データ処理部20では、複数段階のCIDガス供給圧毎に、図3、図5に示すような、所定の化合物由来のイオンピークが観測されるマススペクトルが作成される。CIDガス条件自動調整部32は、こうしたマススペクトル上に現れているピークを検出し、そのピークの波形形状及びピーク強度に基づいて、走査速度毎に最適なCIDガス供給圧を決定する。この際の判断基準としては、上述したように、ピークのFWHMが0.7u以下、又は主ピークとこれに最も近い同位体ピークとの分離が可能であるようなピーク形状であって、最大のピーク強度を与えるCIDガス供給圧を選択すればよい。こうして走査速度毎に最適なCIDガス供給圧を決定したならば、CIDガス条件自動調整部32はその情報をCIDガス条件テーブル31aに書き込む。
上述のようにCIDガス条件テーブル31aが作成されたあとの、試料測定時におけるCIDガス供給圧の制御は第1実施例と同様である。
なお、上述したCIDガス条件テーブル31aの作成に関する分析やデータ処理は、例えば各部へ印加される電圧パラメータなどの最適値を決定するオートチューニングと共に行うようにすることができる。
第2実施例のタンデム四重極型質量分析装置において作成されるCIDガス条件テーブル31aは、直近の装置の使用環境や状態などを反映している。したがって、この第2実施例の装置は第1実施例の装置に比べて、より良好な測定を実行できる、つまりはマススペクトル上のピーク形状がより良好でピーク強度も高い状態を実現できるような測定を実行できる可能性が高いといえる。
上記実施例はいずれも本発明の一例であるから、本発明の趣旨の範囲で適宜に変形、追加、修正を行っても本願特許請求の範囲に包含されることは明らかである。
例えば上記実施例では、CIDガス条件テーブル31aに走査速度とCIDガス供給圧との関係を格納していたが、走査速度とコリジョンセル4内のCIDガス圧に関連する他の情報、例えばCIDガス供給流量、CIDガス圧自体などとの関係を格納するようにしてもよい。また、当然のことながら、走査速度とCIDガス供給圧などとの関係はテーブル形式でなく計算式など、他の形式で以て記憶されていても構わない。
1…チャンバ
2…イオン源
3…前段四重極マスフィルタ
4…コリジョンセル
5…イオンガイド
6…後段四重極マスフィルタ
7…検出器
8…CIDガス供給部
11…Q1電源部
12…q2電源部
13…Q3電源部
14…流路切替バルブ
15…調整用試料供給部
20…データ処理部
30…制御部
31…測定条件記憶部
31a…CIDガス条件テーブル
32…CIDガス条件自動調整部
40…入力部
41…表示部

Claims (5)

  1. 各種イオンの中で特定の質量電荷比を有するイオンをプリカーサイオンとして選択する前段四重極マスフィルタと、前記プリカーサイオンを所定ガスと衝突させることにより該イオンを解離させるコリジョンセルと、該解離により生じた各種プロダクトイオンの中で特定の質量電荷比を有するイオンを選択する後段四重極マスフィルタと、その選択されたプロダクトイオンを検出する検出部と、を具備するタンデム四重極型質量分析装置において、
    a)前記コリジョンセル内に前記所定ガスを供給するガス供給部と、
    b)前記前段四重極マスフィルタで質量走査を行う測定モードにおける質量走査の走査速度に対応して、コリジョンセル内の所定ガスのガス圧の情報又は該所定ガスを供給するための制御情報を記憶しておくための設定情報記憶部と、
    c)少なくとも前記前段四重極マスフィルタで質量走査を行う測定モードの実行時に、前記設定情報記憶部に記憶されている情報に基づいて、コリジョンセル内の所定ガスのガス圧が実行する質量走査の走査速度に応じた状態となるように前記ガス供給部を制御する分析制御部と、
    を備えることを特徴とするタンデム四重極型質量分析装置。
  2. 請求項1に記載のタンデム四重極型質量分析装置であって、
    前記前段四重極マスフィルタで質量走査を行う測定モードとは、プリカーサイオンスキャン測定モード、ニュートラルロススキャン測定モード、及び、後段四重極マスフィルタにおいて質量電荷比に応じたイオン選択を実施することなく前段四重極マスフィルタのみで質量走査を行う、通常のスキャン測定モードと同等の測定モード、であることを特徴とするタンデム四重極型質量分析装置。
  3. 請求項1又は2に記載のタンデム四重極型質量分析装置であって、
    前記前段四重極マスフィルタで質量走査を行う測定モードにおいて、該質量走査の走査速度を複数段階に変化させた各段階においてコリジョンセル内における所定ガスのガス圧が複数段階に変化するように前記ガス供給部を制御しつつ所定試料に対する測定を繰り返し実行し、それら測定により得られるマススペクトル上で目的とするピークの形状及びそのピーク強度に基づいて質量走査の走査速度毎に適切なガス圧を求め、該ガス圧の情報又は所定ガスを供給するための制御情報を前記設定情報記憶部に格納する設定情報自動作成部、をさらに備えることを特徴とするタンデム四重極型質量分析装置。
  4. 請求項3に記載のタンデム四重極型質量分析装置であって、
    前記設定情報自動作成部は、目的とするピークの半値幅が0.7u以であってピーク強度が最大となるガス圧が適切なガス圧であると判定することを特徴とするタンデム四重極型質量分析装置。
  5. 請求項3に記載のタンデム四重極型質量分析装置であって、
    前記設定情報自動作成部は、目的とする化合物由来のピークのうち安定同位体である元素のみからなるピークと安定同位体でない元素を含むピークとが分離され且つピーク強度が最大となるガス圧が適切なガス圧であると判定することを特徴とするタンデム四重極型質量分析装置。
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