JP2009503422A - 筐体及び蒸気発生器装置を有する組立体 - Google Patents

筐体及び蒸気発生器装置を有する組立体 Download PDF

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Abstract

蒸気発生器装置(10)及びプラスチック筐体(20)の組立体において、蒸気発生器装置(10)は、筐体(20)の内部に配置され、以下の構成要素:水及び蒸気を有する蒸気発生器シェル(11);蒸気発生器シェル(11)及びその内容物を加熱する加熱素子(14);及び、加熱素子(14)と蒸気発生器シェル(11)との間における熱伝達を向上させるよう加熱素子(14)と蒸気発生器シェル(11)との間において配置されるヒータ板(12)、を有する。ヒータ板(12)と蒸気発生器シェル(11)との間における接続に不具合がある場合、ヒータ板(12)全体及び加熱素子(14)が筐体(20)の下部(21)上に落下することを防止するよう、ヒータ板(12)を支持する取付け支持部(30)は、筐体(20)の下部(21)上に配置され、高温に耐える材料を有する。

Description

本発明は、組立体に係り、当該組立体は、
・ 筐体、及び、
・ 筐体の内部に配置され、水及び蒸気を有する蒸気発生器シェルと、該蒸気発生器シェル及びその内容物を加熱するよう蒸気発生器シェルに対して接続される加熱手段とを有する、蒸気発生器装置、
を有する。
かかる組立体は、周知であり、蒸気アイロン装置、コーヒーメーカー、及び顔面用サウナ装置等である、稼働中に蒸気を運搬するよう適合される装置において、適用される。
組立体の稼働中に熱をもたらすことを目的として、多種の適切な種類の加熱手段が適用可能である。例えば、加熱手段は、蒸気発生器シェル上に配置される、管状加熱素子又は平らな抵抗加熱トラックの集合を有し得る。また、加熱手段は、加熱素子及びヒータ板を有し得る。ヒータ板は、加熱素子と蒸気発生器シェルとの間において配置され、加熱素子と蒸気発生器シェルとの間における熱伝達を向上させる役割を果たす。
後者の可能性に関し、蒸気発生器シェル、加熱素子、及びヒータ板を共に接合する多種の方途は、既知であり且つ実際に適用される。例えば、鋳造により加熱素子をヒータ板と一体にすること、また、蒸気発生器シェル上に事前に溶接されるスタッド上へとナットを有してヒータ板を締め付けることによって、ヒータ板を蒸気発生器シェルに対して接合することは、既知である。他のよりコスト効率の良い方途によれば、ヒータ板は、溶接によって蒸気発生器シェルに対して接合され、所定の位置においてスタッドを溶接する段階、制御可能な力を加えてナットを締め付ける段階、及び、ヒータ板及び蒸気発生器シェルとの間にペースト又はグラファイト等である熱伝導材料を適用する段階等である、複雑な工程を行う必要はない。
スタッド及びナットが蒸気発生器シェルに対してヒータ板を接続する目的で使用される際、ナットが大変よく締め付けられることは、重要である。このようにして、ヒータ板と蒸気発生器シェルとの間における優れた接触が得られ、それに基づいて蒸気発生器装置の稼働中のヒータ板から蒸気発生器シェルまでの熱の優れた伝達が実現される。しかしながら、ナットの堅い締付けの結果、スタッドが蒸気発生器シェルに対して溶接される場所において、大きな応力がもたらされる。溶接の質及び強度は大変重要であり、溶接は、蒸気発生器装置の動作に関連付けられる熱サイクル応力(thermal cyclic stresses)に抵抗することができるよう、強くなければならない。溶接の質が悪い場合、スタッドは、疲労により最終的には落下する。結果として、ヒータ板全体と加熱素子は、蒸気発生器シェルから分離され、蒸気発生器シェルの下部上に落下する。
ヒータ板が蒸気発生器シェルに対して溶接される場合、多くの重要な段階が採られる必要がある。とりわけ、ろう着剤(brazing agent)及びろう着材料は、所定の割合に従って混合される必要があり、ヒータ板の表面及び蒸気発生器シェルは、いかなる形状の汚れでも除去するよう、完全に洗浄されなければならない。温度、圧力、及びろう着混合物の供給量等である重要な工程パラメータはまた、所定の基準に従って設定される必要がある。更には、表面は、適度に優れた平坦性を有するよう接合される必要がある。溶接工程が多くの重要な段階を有するという事実を考慮すると、手違いの危険性は大きい。結果として、溶接が悪く且つ不完全である危険性は、大きい。
ヒータ板と蒸気発生器シェルとの間における粗悪な溶接の結果、ヒータ板から蒸気発生器シェルまでの熱伝達は悪くなる。最終的には、ヒータ板全体及び加熱素子は、蒸気発生器シェルから引き離され得、筐体に触れ得る。
ヒータ板に対する加熱素子の接続はまた、溶接工程を用いて実現され得る。かかる場合において、加熱素子がヒータ板から引き離され、筐体の下部上に落下する可能性もある。同様に、加熱手段が溶接又は同様のものを介して蒸気発生器シェルに対して直接接続される加熱素子のみを有する場合、蒸気発生器シェルに対する加熱素子の接続に不具合が生じ、すぐに加熱素子が筐体に接触する、可能性がある。
多くの場合、筐体は、プラスチック材料を有して作られ、筐体の溶融をもたらし得るか、あるいは出火までし得るため、ヒータ板及び/又は加熱素子との接触は大変危険である。
本発明は、加熱手段全体又はその一部分が、関連される接続に不具合がある場合に筐体の下部上に落下する、という上述された問題を解決する、ことを目的とする。一般的には、本発明の目的は、加熱手段の少なくとも一部が加熱手段の他の部分及び/又は蒸気発生器シェルから接続を断たれる場合において、筐体が焼かれる危険性を低減すること、である。この目的は、前述された蒸気発生器装置及び筐体の組立体を用いて達成される。該組立体は、加熱手段の少なくとも一部の蒸気発生器装置の残余部分(remaining portion)に対する接続に不具合がある場合に加熱手段の表面と筐体との間における直接接触を防ぐ手段、を更に有する。
以下において、「潜在的に害を及ぼす部分(potentially harmful item」という語は、明確にするよう、蒸気発生器シェル及び/又は蒸気発生器装置の他の構成要素から引き離され得る部分、又は加熱手段全体又はその一部を有し得る部分を示すよう、使用される。本発明に従った組立体では、接触防止手段の存在により、確かに潜在的に害を及ぼす部分が筐体に決して触れないようにされる。
本発明の範囲内において、接触防止手段の多くの適切な実施例は、実行可能である。例えば、接触防止手段は、筐体と加熱手段の少なくとも一部との間において障害を構成するよう形成される。かかる接触防止手段は、例えば潜在的に害を及ぼす部分の落下を防ぐよう構成され得るが、そのことは、原理上かかる接触防止手段も潜在的に害を及ぼす部分の制限的な落下のみを可能にするよう構成され得る、という事実を変えることはなく、潜在的に害を及ぼす部分の落下は、潜在的に害を及ぼす部分が筐体に達する前に止められる。例えば、接触防止手段は、筐体の下部の少なくとも一部上に配置される熱絶縁及び難燃性材料の層を有する、ことが可能である。潜在的に害を及ぼす部分が蒸気発生器装置の残余部分から引き離される場合、部分と筐体との間の直接接触は、該層によって防止される。更には、層の存在により、筐体の加熱工程は減速される。
更に、接触防止手段は、加熱手段の少なくとも一部を蒸気発生器装置の残余部分に対して適所において保持するようブラケット等である保持手段を有し得る。保持手段は、蒸気発生器装置の残余部分に対して取り付けられる。かかる保持手段は、蒸気発生器装置の残余部分に対する部分の接続が断たれる状況を含む全ての環境下で潜在的に害を及ぼす部分を適所に保持するよう適合される。接触防止手段のこの実施例は、この実施例に従った接触防止手段が適用される場合において、蒸気発生器装置の残余部分に対する潜在的に害を及ぼす部分の接続に不具合がある際に蒸気発生器装置の性能が大きくは低減されないため、望ましい。蒸気発生器装置の不具合防止の観点において、接触防止手段が表面を保持するよう適合される場合が最も望ましく、該表面を介して、加熱手段の該表面と蒸気発生器シェルとの間における接続に不具合がある場合に、加熱手段が蒸気発生器シェルに対して接続される(connected to the steam generator shell against the steam generator shell)。
第1の実際的な可能性によれば、接触防止手段は、筐体上に配置される取付け支持部を有し、加熱手段の少なくとも一部が取付け支持部によって支持される。実際的な一実施例では、取付け支持部は、高温に耐える材料を有する。取付け支持部があることにより、潜在的に害を及ぼす部分は筐体に決して触れ得ず、筐体のプラスチック材料の燃焼は完全に防止される。
有利には、蒸気発生器シェルは、取付け支持部によって支持される加熱手段の部分によって支持され、蒸気発生器シェルもまた取付け支持部によって間接的に支持され、蒸気発生器シェルを支持することを目的とする他の方策を採る必要はない。
加熱手段は、ディスク型構成要素を有し得る。望ましくは、かかる場合において、取付け支持部は、加熱手段のディスク型構成要素の円周方向リムの一部を受けるよう凹部を有する。加熱手段のディスク型構成要素を安全に取り付けるかかる方途は、構成要素の少なくとも円周方向リムが覆われないままにされる際に、実現され得る。
第2の実際的な可能性によれば、接触防止手段はまた、筐体の下部上に配置される取付け支持部を有する。しかしながら、この可能性によれば、蒸気発生器シェルは取付け支持部上にあり、筐体の下部は、耐熱部材を介して、加熱手段の少なくとも一部の下部側と接触する少なくとも1つの突出部を有する。耐熱部材が存在するため、筐体の下部の突出部のプラスチックの溶解は避けられる。潜在的に害を及ぼす部分が蒸気発生器シェルから引き離される場合、該部分は、突出部によって適所において依然として保持される。
第3の実際的な可能性によれば、接触防止手段は、加熱手段において配置される穴を介して延在する少なくとも1つのロッド状固定部材を有し、固定部材の一端は、蒸気発生器シェルに対して接続される。例えば、接触防止手段は、少なくとも1つのスタッド及びナットを有し得る。スタッドは、加熱手段において配置される穴を介して延在し、スタッドの一端は、蒸気発生器シェルに対して接続され、ナットは、スタッドの他端上に配置される。望ましくは、少なくとも2つのスタッド及びナットが適用される。ナットが潜在的に害を及ぼす部分が落下することを防止する目的でのみ使用されるため、高い締付け力は必要なく、スタッドと蒸気発生器シェルとの間における接続は、重荷重を受けない。潜在的に害を及ぼす部分がナットを越えて動き、ナットがスタッドを用いて蒸気発生器に対して適所に保持されるため、潜在的に害を及ぼす部分は、蒸気発生器シェルから完全に離され得ない。したがって、上述された少なくとも1つのスタッド及びナットを適用することによって、加熱手段が筐体に触れる状況は、発生し得ない。
本発明に従った組立体の加熱手段が、熱をもたらす加熱素子、及び、加熱素子と蒸気発生器シェルとの間における熱伝達を向上させるよう加熱素子と蒸気発生器シェルとの間において配置されるヒータ板を有する、ことは可能である。かかる場合において、望ましくは組立体は、ヒータ板に対して適所において加熱素子を保持する保持手段、及び、ヒータ板において配置される穴及び保持手段において配置される穴の両方を介して延在する少なくとも1つのロッド状固定部材を有する。固定部材の一端は、蒸気発生器シェルに対して接続される。例えば、加熱素子が溶接を介してヒータ板に対して接続される場合、加熱素子がヒータ板から引き離される危険性があるため、保持手段を有することは有利である。保持手段が適用され、加熱素子とヒータ板との間の接続が断たれる際、加熱素子が筐体に触れる危険性、並びに筐体を溶解するあるいは燃焼させる危険性はない。
更には、保持手段も蒸気発生器シェルに対して適所においてヒータ板を維持する目的で適用される固定部材を用いて固定されるため、保持手段を固定する追加的な手段の適用は、避けられる。例えば、保持手段はブラケットを有し、固定部材はスタッドを有する。スタッドの一側は、蒸気発生器シェルに対して接続される。かかる場合、ヒータ板の上方側は、蒸気発生器シェルに対して位置付けられる。複数のスタッドは、例えばヒータ板における穴を介して延在するよう配置され、ブラケットは、ヒータ板の下部側上に配置され、スタッドもブラケットにおける穴を介して延在する。故に、かかる場合において、ナットがスタッドの自由端上に配置される際、スタッドが通る穴を有するブラケットの部分及びヒータ板は、蒸気発生器シェルとナットとの間においてクランプされる。
本発明に従った組立体の上述された実施例は、多数の実現可能な可能性のうちのいくつかのみを示す。本発明の範囲内において、いかなる種類の接触防止手段も適用され得る。加熱手段又はその一部と蒸気発生器装置の残余部分との間における接続の不具合の場合において、かかる手段は筐体と加熱手段の表面との間における接触を防止することができる、ことが重要である。
本発明はまた、稼働中に蒸気を運搬するよう適合される装置に係る。当該装置は、本発明に従った組立体を有する。かかる装置の例は、蒸気アイロン装置、衣類スチーマ、コーヒーメーカー、顔面用サウナ装置、蒸し器、蒸気清浄器、及び掃除機である。
本発明はこれより、図面を参照してより詳細に説明される。同様の部品は、同一の参照符号によって示される。
図1は、本発明の第1の望ましい実施例に従う、蒸気発生器装置10及び筐体20の組立体1を概略的に示す。蒸気発生器装置10は、プラスチック材料を有して作られる筐体20の内部に位置付けられる。組立体1は、蒸気アイロン装置、多機能アイロン台、スチーマ、スチームクリーナ、又は顔面用サウナ装置等であるスチーム運搬に対して適切な装置の一部であるよう、意図される。明確にするため、稼働中に蒸気発生器装置10によって生成される蒸気を導くホース又は同様のものは、図示されない。
蒸気発生器装置10は、水及び蒸気を有する蒸気発生器シェル11を有する。蒸気発生器シェル11は、ステンレススチールから製造され、溶接によって接合される予め形成された2つの半分を有する。更には、蒸気発生器装置10は、蒸気発生器シェル11の下部13において配置されるヒータ板12、及び、ヒータ板12の下部側において配置される加熱素子14を有する。例えば、加熱素子14は、U字型又は円の弧状の形状であり得る。
図1中に示される例において、ヒータ板は、ろう着によって蒸気発生器シェル11の下部13に対して取り付けられ、熱の伝達を向上させる合金層が形成される。同様に、加熱素子14は、ろう着によってヒータ板12の下部側に対して取り付けられる。
蒸気発生器装置10の稼働中、加熱素子14は、作動される。加熱素子14によってもたらされる熱の影響を受けて、ヒータ板12は加熱される。工程において、熱は、ヒータ板12から蒸気発生器シェル11まで伝達され、蒸気発生器シェル11も加熱される。最終的には、このようにして、蒸気発生器シェル11において存在する水が蒸発するよう加熱される、ことは達成される。
筐体20が稼働中に1つ又はそれより多い蒸気発生器装置10の高温部分によって接触される場合に、不利な結果、即ちプラスチックの溶解又は燃焼が得られるため、蒸気発生器装置10と筐体20との間における直接接触を避けることは重要である。したがって、蒸気発生器装置10は、高温に耐え得る材料を有して作られる少なくとも2つの取付け支持部30上に取り付けられる。
特には、ヒータ板12は、蒸気発生器シェル11の下部13全体を覆い、ヒータ板12の円周方向リム15は、蒸気発生器シェル11の下13に対して突出する。ヒータ板12の自由円周方向リムの部分は、取付け支持部30において配置される凹部31の内側において収容される。この構造において、蒸気発生器シェル11は、ヒータ板12によって支持される。この構造の利点は、ヒータ板12と蒸気発生器シェル11との間における接続に不具合がある場合において、ヒータ板12及び蒸気発生器シェル11がいずれも適所に留まることであり、蒸気発生器装置10の高温部分が筐体20に触れるリスクは無く、筐体20のプラスチックの溶解又は燃焼が避けられる。
図2は、本発明の第2の望ましい実施例に従った、蒸気発生器装置10及び筐体20を有する組立体2を概略的に示す。本発明の第2の望ましい実施例に従った組立体2は、本発明の第1の望ましい実施例に従った組立体12に大幅に類似する。組立体1と組立体2との間の相違は、加熱素子14がヒータ板12に対して接続される方途、及び、蒸気発生器シェル11に対するヒータ板12の接続に不具合がある場合にヒータ板12が落下しないよう与えられる手段の種類に関連付けられる。
本発明の第2の望ましい実施例に従った組立体2の蒸気発生器装置10において、加熱素子14は、鋳造によってヒータ板12と一体にされる。このようにして、加熱素子14がヒータ板12から引き離される、ことは可能である。
本発明の第1の望ましい実施例に従った組立体1と同様に、本発明に従ったの第2の望ましい実施例に従った組立体2は、少なくとも2つの取付け支持部30を有する。しかしながら、本発明の第2の望ましい実施例に従った組立体2において、取付け支持部30は、蒸気発生器シェル11を直接支持する役割を果たす。この構造において、取付け支持部30は、ヒータ板12と蒸気発生器11との間における接続に不具合がある場合、ヒータ板12が落下しないようにする役割を有さない。その代わり、追加的な手段は、筐体20の下部21の少なくとも1つの突出部22の形状において適用される。該突出部は、例えば断熱ゴムを有する耐熱部材32を介してヒータ板12の下部側と接触する。耐熱部材32があるため、筐体20の下部21の突出部22と蒸気発生器装置10の高温部分との直接接触は避けられ、突出部22の溶解又は燃焼が避けられる。
筐体20の下部21の突出部22は、適切な形状を有し得る。例えば、突出部22は、隆起又はリブ状に形成され得る。本発明の第2の望ましい実施例に従った組立体2においては、ヒータ板12の蒸気発生器シェル11に対する接続に不具合がある場合、ヒータ板12全体及び加熱素子14は、筐体20の下部21の少なくとも1つの突出部22によって支持されるため、依然として適所に留まる。
図3は、本発明の第3の望ましい実施例に従った、蒸気発生器装置10及び筐体20を有する組立体3を概略的に示す。本発明の第3の望ましい実施例に従った組立体3は、本発明の第2の望ましい実施例に従った組立体2に大幅に類似する。組立体2と組立体3との間の相違は、加熱素子14がヒータ板12に対して接続される方途、及び、蒸気発生器シェル11に対するヒータ板12の接続に不具合がある場合にヒータ板12が落下しないよう与えられる手段の種類に関連付けられる。
本発明の第3の望ましい実施例に従った組立体3の蒸気発生器装置10において、加熱素子14は、ろう着によってヒータ板12の下部側に対して取り付けられ、合金層が形成される。更には、本発明の第3の望ましい実施例に従った組立体3は、少なくとも2つのスタッド40及びナット41を有する。スタッド40の一端は、溶接を介して蒸気発生器シェル11の下部13に対して取り付けられる。スタッド40は、ヒータ板12において配置される穴16を介して延在し、ナット41はスタッド40の自由端上に配置される。このようにして、ナット41はバリアを形成し、ヒータ板12と蒸気発生器シェル11との間における接続が断たれる場合に、ヒータ板12が落下することを防ぐ。望ましくは、ナット41は、蒸気発生器11の下部13に対してヒータ板12を押し付けるようには使用されず、その結果として、スタッド40の端部と蒸気発生器シェル11の下部13との間における溶接は重荷重を避けられ、実際にスタッド40が蒸気発生器シェル11を損傷させるリスクが無い。
図4は、本発明の第4の望ましい実施例に従った、蒸気発生器装置10及び筐体20を有する組立体4を概略的に示す。本発明の第4の望ましい実施例に従った組立体4は、本発明の第3の望ましい実施例に従った組立体3に大幅に類似し、本発明の第4の望ましい実施例に従った組立体4との相違は、組立体4が、ヒータ板12上に配置され且つヒータ板12に対する加熱素子14の接続に不具合がある場合に加熱素子14を適所に保持する役割を果たす、少なくとも2つのブラケット50を追加的に有することである。
各ブラケット50は、基部51及び保持部52を有する。基部51において、穴53が与えられる。ブラケット50は、スタッド40及びナット41を用いてヒータ板12の下部側において取り付けられる。特には、各スタッド40は、は、ヒータ板12における穴16及びブラケット50の基部51における穴53を介して延在し、スタッド40の一端は、蒸気発生器シェル11に対して取り付けられ、ナット41は、スタッド40の自由端上に配置される。
ヒータ板12の下部側上のブラケット50の正しい位置とは、ブラケット50の基部51における穴53がヒータ板12における穴16と位置合わせされ、また保持位置52が加熱素子14の位置の下方に位置決めされる、位置である。このようにして、ヒータ板12に対する加熱素子14の接続に不具合がある場合、加熱素子14のヒータ板12からの落下を防ぐ、ことが達成される。
本発明の第4の望ましい実施例に従った組立体4において、スタッド40及びナット41は、ヒータ板12と蒸気発生器シェル11の下部14との間における接続が断たれる場合にヒータ板12を保持する機能、また、ブラケット50を固定し、該ブラケットを用いて加熱素子14がヒータ板12に対して保持される機能をいずれも有する。このスタッド40及びナット41の二重の適用の利点は、上述された機能を別個に実行するよう別個の手段を与える必要がないことである。しかしながら、本発明の範囲内において、蒸気発生器シェル11に対するヒータ板12の接続に不具合がある場合にヒータ板12が筐体20に接触しないよう適用される手段はまた、ヒータ板12の下部側に対して加熱素子14を保持することを目的として適用される。例えば、ブラケットがヒータ板12へと圧力嵌めされること、又は、ヒータ板12へと圧力嵌めされるスタッド40及びナット41を用いてブラケット50がヒータ板12に対して取り付けられることは、可能である。後者の可能性は、本発明の第5の望ましい実施例に従った組立体5が図示される図5を用いて示される。本発明の第5の望ましい実施例に従った組立体5は、本発明の第1の望ましい実施例に従った組立体1に大幅に類似し、相違は、ブラケット50が、加熱素子14とヒータ板12との間における接続に不具合がある場合にヒータ板12に対して加熱素子14を保持するよう与えられることであり、加熱素子14がヒータ板12から落下することは可能ではない。
図示されるブラケット50は、加熱素子14とヒータ板12との間における接続に不具合がある場合にヒータ板12に対して加熱素子14を適所に保持する手段の、少なくとも1つの実行可能な例である。本発明の範囲内において、クリップ等である他の適切な手段は適用され得る。
本発明の範囲が前述の例に制限されない、ことは当業者にとって明らかであるが、その複数の補正及び修正は、添付の請求項において定義される本発明の範囲から逸脱することなく可能である。
例えば、本発明の第1の望ましい実施例に従った組立体1において、円周方向リム15の一部が取付け支持部30において収容される、ことは必須ではない。また、ヒータ板12が取付け支持部30の上部上に位置付けられることは可能であり、ねじ等である適切な接続手段は、取付け支持部30上にヒータ板12を固定するよう適用される。
本発明の第2の望ましい実施例に従った組立体2において、上部上に耐熱部材32を有する筐体20の下部21の少なくとも1つの突出部22は、ヒータ板12と蒸気発生器シェル11との間における接続に不具合がある場合にヒータ板12全体及び加熱素子14を適所に維持することを目的として適用される。このことは、筐体20の下部21の突出部22を省略することが可能であり、並びに、蒸気発生器シェル11を支持すること、及びヒータ板12と蒸気発生器シェル11との間における接続が断たれる場合にヒータ板12全体及び加熱素子14が筐体20の下部21上に落下するのを防ぐことの両方を目的として、取付け支持部30のみを適用することが可能である、という事実を変えるものではない。
更には、取付け支持部30、又は上部上に耐熱部材32を有する筐体20の下部21の突出部22が、例えば加熱素子14と接触するよう、並びに、加熱素子14とヒータ板12との間における接続、及びヒータ板12と蒸気発生器シェル11との間における接続に不具合がある場合に夫々、加熱素子14及びヒータ板12の両方が落下することを防ぐよう配置される組立体を有することは、可能である。
図3及び4中に示される通りスタッド40及びナット41の代わりに、リベット等である他の適切な固定部材は、蒸気発生器シェル11に対するヒータ板12の接続に不具合がある場合にヒータ板12が落下することを防ぐよう適用され得る。一般的には、ロッド状固定部材を適用することが有利であり、固定部材の一端が溶接等を介して蒸気発生器シェル11に対して取り付けられる。
前述では、蒸気発生器装置10及びプラスチック筐体20を有する組立体1−5が示される。蒸気発生器装置10は、筐体20の内部に配置され、水及び蒸気を有する蒸気発生器シェル11、蒸気発生器シェル11及びその内容物を加熱する加熱素子14、及び、加熱素子14と蒸気発生器シェル11との間における熱伝達を向上させるよう加熱素子14と蒸気発生器シェル11との間において配置されるヒータ板12、である要素を有する。
ヒータ板12と蒸気発生器シェル11との間における接続に不具合がある場合にヒータ板12全体及び加熱素子14が筐体20の下部21上に落下することを防ぐよう、接触防止手段30,31;22,32;40,41が与えられ、ヒータ板12と筐体20との間におけるパスを妨害し、及び/又は、ヒータ板12と蒸気発生器シェル11との間における接続に不具合がある場合にヒータ板12を蒸気発生器シェル11に対して保持するようにする。更には、加熱素子14とヒータ板12との間における接続に不具合がある場合に加熱素子14が筐体20の下部21上に落下することを防ぐよう、接触防止手段はまた、加熱素子14と筐体20との間におけるパスを妨害するよう、及び/又は、加熱素子14をヒータ板12に対して保持するよう、適合される。例えば、接触防止手段は、ヒータ板12の下部側において取り付けられるブラケット50を有し、ブラケット50の保持部52は、加熱素子14のすぐ下方において延在する。
図1−5中に示される筐体20及び蒸気発生器装置10を有する組立体1−5は、稼働中に蒸気発生器シェル11及びその内容物を加熱することを目的として、ヒータ板12及び加熱素子14を有する。ヒータ板12は、加熱素子14と蒸気発生器シェル11との間における熱伝達を向上させる役割を果たす。更には、ヒータ板12があるため、稼働中に行われる加熱工程は、大変優れた制御が可能である。しかしながら、図示されるヒータ板12の適用は必須ではなく、蒸気発生器シェル11及びその内容物を加熱するよう加熱素子14のみが適用される本発明の組立体の実施例は、実行可能である。図6及び7において、本発明に従った組立体の2つの実施例は、概略的に示され、ろう着によって蒸気発生器シェル11の下部13に対して直接取り付けられる加熱素子14を有する。
図6は、本発明の第6の望ましい実施例に従った、蒸気発生器装置10及び筐体20を有する組立体6を概略的に示す。本発明の第6の望ましい実施例に従った組立体6は、本発明の第2の望ましい実施例に従った組立体2に大幅に類似し、本発明の第6の望ましい実施例に従った組立体6においては、ヒータ板12が欠如している、という相違を有する。更には、本発明の第6の望ましい実施例に従った組立体6において、筐体20の下部21の少なくとも1つの突出部22が適用される一方、本実施例において、突出部22は、耐熱部材32を介して加熱素子14に接触する。図6中、2つのかかる突出部22が示される。加熱素子14と蒸気発生器シェル11の下部13との間における接続に不具合がある場合、筐体20の下部21の突出部22は、加熱素子14が筐体20の下部21上に落下することを防ぐ。
図7は、本発明の第7の望ましい実施例に従った、蒸気発生器装置10及び筐体20を有する組立体7を概略的に示す。本発明の第7の望ましい実施例に従った組立体7は、本発明の第4の望ましい実施例に従った組立体4に大幅に類似し、本発明の第7の望ましい実施例に従った組立体7において、ヒータ板12が欠如する、という相違を有する。更には、本発明の第7の望ましい実施例に従った組立体7において、ブラケット50が適用される。本発明の一実施例において、ブラケット50は、蒸気発生器シェル11の下部13に対して加熱素子14を適所に維持する役割を果たす。結果として、この実施例において、蒸気発生器シェル11の下部13から延在するスタッド40及びスタッド40の自由端上に配置されるナット41は、蒸気発生器シェル11の下部13に対してブラケット50を取り付けることを目的として使用される。ブラケット50の基部51は、蒸気発生器シェル11の下部13とナット41との間においてクランプされる。加熱素子14が蒸気発生器シェル11の下部13から引き離される際、加熱素子14は依然として、ブラケット50によって適所に維持される。
本発明の範囲内において、筐体20と蒸気発生器装置10の加熱手段12,14との間における接触を防ぐよう適用される手段は、必ずしも、加熱手段12,14又はその一部が落下することを防ぐよう適合される必要はない。原理上、加熱手段12,14は、該手段12,14が筐体20の下部21上に落ちるという状況に限り、落下が許される。加熱手段12,14が加熱素子14及びヒータ板12を有し、且つ、加熱素子14、並びに、加熱素子14の全体及びヒータ板12のいずれもが落下を許される組立体の一例は、図8中に概略的に示される。
特には、図8は、本発明の第8の望ましい実施例に従った、蒸気発生器装置10及び筐体20を有する組立体8を概略的に示す。この組立体8において、蒸気発生器シェル11は、取付け支持部30によって支持される。更には、ヒータ板12は、ろう着によって蒸気発生器シェル11の下部13に対して取り付けられ、加熱素子14も、ろう着によってヒータ板12の下部側に対して取り付けられる。
組立体8は、ヒータ板12と蒸気発生器シェル11の下部13との間における接続に不具合がある場合、蒸気発生器シェル11の下部13に対してヒータ板12を維持する手段を、有さない。また、組立体8は、加熱素子14とヒータ板12との間における接続に不具合がある場合、ヒータ板12の下部側に対して加熱素子14を維持する手段を有さない。加熱素子14、あるいは加熱素子14及びヒータ板12が、関連する接続に不具合がある場合、筐体20の下部21に直接接触することを防ぐよう、断熱及び難燃性材料を有する層23は、筐体20の下部21上に配置される。加熱素子14、あるいは加熱素子14全体及びヒータ板12が落下する際、加熱素子14、あるいは加熱素子14全体及びヒータ板12は、層23上に落ちる。層23が存在するため、筐体20の加熱工程は減速し、組立体8のユーザが筐体20の燃焼を避けるよう適切な動作を行う時間がある。工程において、ユーザは、筐体20が加熱されることを警告される、ことが重要である。このため、適切な検出及び指示手段は、適用され得る。例えば、検出手段は、筐体上へと噴霧される少量の感熱塗料の形状における熱センサを有し得、指示手段は、熱センサが許容温度より高い温度を感知する際にノイズを発生させるよう作動されるブザーを有し得る。
本発明の第1の望ましい実施例に従う、蒸気発生器装置及び筐体を有する組立体を概略的に図示する。 本発明の第2の望ましい実施例に従う、蒸気発生器装置及び筐体を有する組立体を概略的に図示する。 本発明の第3の望ましい実施例に従う、蒸気発生器装置及び筐体を有する組立体を概略的に図示する。 本発明の第4の望ましい実施例に従う、蒸気発生器装置及び筐体を有する組立体を概略的に図示する。 本発明の第5の望ましい実施例に従う、蒸気発生器装置及び筐体を有する組立体を概略的に図示する。 本発明の第6の望ましい実施例に従う、蒸気発生器装置及び筐体を有する組立体を概略的に図示する。 本発明の第7の望ましい実施例に従う、蒸気発生器装置及び筐体を有する組立体を概略的に図示する。 本発明の第8の望ましい実施例に従う、蒸気発生器装置及び筐体を有する組立体を概略的に図示する。

Claims (14)

  1. 組立体であって:
    ・ 筐体と;
    ・ 前記筐体の内部に配置され、水及び蒸気を有する蒸気発生器シェルと、該蒸気発生器シェル及びその内容物を加熱するよう前記蒸気発生器シェルに対して接続される加熱手段とを有する、蒸気発生器装置と;
    ・ 前記加熱手段の少なくとも一部の前記蒸気発生器装置の残余部分に対する接続に不具合がある場合に、前記筐体と前記加熱手段の表面との間の直接接触を防ぐ手段と、
    を有する、
    組立体。
  2. 前記接触防止手段は、前記筐体と前記加熱手段の少なくとも一部との間において障害を構成するよう適合される、
    請求項1記載の組立体。
  3. 前記筐体上に配置される取付け支持部を有し、
    前記加熱手段の少なくとも一部は、前記取付け支持部によって支持される、
    請求項1又は2記載の組立体。
  4. 前記蒸気発生器シェルは、前記取付け支持部によって支持される前記加熱手段の前記一部によって支持される、
    請求項3記載の組立体。
  5. 前記加熱手段は、ディスク型構成要素を有し、
    前記取付け支持部は、前記加熱手段の前記ディスク型構成要素の円周方向リムの一部を受けるよう凹部を有する、
    請求項3又は4記載の組立体。
  6. 前記筐体の下部上に配置される取付け支持部を有し、
    前記蒸気発生器シェルは、前記取付け支持部上に置かれ、
    前記筐体の前記下部は、耐熱部材を介して、前記加熱手段の少なくとも一部の下部側と接触する少なくとも1つの突出部を有する、
    請求項1又は2記載の組立体。
  7. 前記接触防止手段は、前記加熱手段において配置される穴を介して延在する少なくとも1つのロッド状固定部材を有し、
    前記固定部材の一端は、前記蒸気発生器シェルに対して接続される、
    請求項1又は2記載の組立体。
  8. 前記接触防止手段は、前記筐体の下部の少なくとも一部上に配置される、断熱及び難燃性材料の層を有する、
    請求項1又は2記載の組立体。
  9. 前記接触防止手段は、前記加熱手段の少なくとも一部を前記蒸気発生器装置の残余部分に対して適所において保持する保持手段を有し、
    該保持手段は、前記蒸気発生器装置の前記残余部分に対して取り付けられる、
    請求項1記載の組立体。
  10. 前記保持手段は、ブラケットを有する、
    請求項9記載の組立体。
  11. 前記接触防止手段は、表面を保持するよう適合され、該表面を介して、前記加熱手段の前記表面と前記蒸気発生器シェルとの間における接続に不具合がある場合に、前記加熱手段が前記蒸気発生器シェルに対して接続される、
    請求項1記載の組立体。
  12. 前記加熱手段は、熱をもたらす加熱素子と、前記加熱素子と前記蒸気発生器シェルとの間における熱伝達を向上させるよう前記加熱素子と前記蒸気発生器シェルとの間において配置されるヒータ板と、を有する、
    請求項1乃至11のうちいずれか一項記載の組立体。
  13. 前記加熱素子を前記ヒータ板に対して適所において保持する保持手段と;前記ヒータ板において配置される穴と前記保持手段において配置される穴の両方を介して延在する少なくとも1つのロッド状固定部材と、を有し、
    前記固定部材の一端は、前記蒸気発生器シェルに対して接続される、
    請求項12記載の組立体。
  14. 稼働中に蒸気を運搬するよう適合される装置であって、
    例えば、蒸気アイロン装置、衣類スチーマ、コーヒーメーカー、顔面用サウナ装置、蒸し器、蒸気清浄器、又は掃除機であり、請求項1乃至13のうちいずれか一項記載の組立体を有する、
    装置。
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