JP2009500143A - 手術用アクセスデバイス、システム、および使用方法 - Google Patents

手術用アクセスデバイス、システム、および使用方法 Download PDF

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Abstract

手術用アクセスデバイスは、第1の断面寸法を有するルーメンを一緒に画定する複数のレトラクタ部材を含むことができる。手術用アクセス通路を作り出すため、複数のレトラクタ部材のそれぞれを半径方向外方に少なくとも第2の断面寸法に移動させることができる。手術用アクセスデバイス、手術用アクセスデバイスを備えるシステムおよびキット、並びに、手術用アクセスデバイスの使用方法は、細長い部材を身体の外部から手術部位まで挿入する機構、レトラクタ部材を半径方向外方に移動させる機構、レトラクタ部材の半径方向外方への移動を案内する機構、レトラクタ部材のそれぞれをある位置範囲に固定する機構、および、手術部位を照明する機構を含むことができる。デバイス、システム、キット、および方法の変形は、侵襲性が最小限の手術を実施するため、手術用アクセス通路を作り出し、維持するのに有用である。

Description

本発明は、手術用アクセスデバイス、手術用アクセスデバイスを備えるシステムおよびキット、並びに、手術用アクセスデバイスの製造および使用方法に関する。本発明の実施形態は、侵襲性が最小限の手術を実施するのに有用である。
関連出願の相互参照
本出願は、2005年7月11日に出願された同時係属中の米国仮特許出願第60/698,430号明細書の利益を主張し、参照によりその内容全体を本明細書に援用する。
体内の深部に位置する病変および/または外傷に対する従来の外科的処置は、介在組織に著しい外傷を引き起こす可能性がある。開放外科的処置は、長い切開、広範囲な筋肉剥離、長期にわたる組織の圧排、除神経、および組織の脈管遮断を必要とすることが多い。これらの手術のほとんどは、外科的処置中の全身麻酔の使用と組織の破壊のため、数時間の回復室時間と数週間の術後回復時間を必要とする。場合によってはこれらの侵襲的処置は永久的な瘢痕と痛みを引き起こす。
関節鏡術などの侵襲性が最小限の代替法では、痛み、術後回復時間、および健常な組織の破壊が減少する。侵襲性が最小限の手術では、大きい切開を通してではなくポータルを通して病変部位にアクセスし、このようにして介在組織の完全性を保つ。これらの侵襲性が最小限の方法は、局所麻酔しか必要としないことも多い。全身麻酔を回避すれば術後回復時間と合併症のリスクが減少する。
体内の深部の位置にアクセスする必要性と重要な介在組織の損傷の危険性のため、脊椎および神経外科への適用には侵襲性が最小限の手術法が特に望ましい。例えば、椎間板ヘルニアのための一般的な開放処置、椎弓切除術とそれに続く椎間板切除術は、背部の主要な筋肉を剥離または切開し、脊椎を露出させることを必要とする。後方アプローチでは、硬膜嚢の周囲の脊髄神経および血管、靭帯、および筋肉を含む組織を圧排し、皮膚から椎間板への経路を開かなければならない。これらの処置は、全身麻酔下で実施すると通常少なくとも1〜2時間かかり、少なくとも数週間の術後回復期間を必要とする。長い回復時間に加えて、組織の破壊が、開放脊椎処置の主な欠点である。その結果、多くの患者は脊椎の症状によって起こる痛みの解決法としての手術を受けたがらないことがある。
術後回復時間と脊椎および他の処置に関連する痛みを減少させるため、顕微鏡下手術法が開発されてきた。例えば、顕微鏡下椎間板切除術では、小さい切開を通して患者の背部の表面から椎間板まで経路を切って作ることにより椎間板にアクセスすることができる。手術用顕微鏡を使用して術野を可視化することができる。直径の小さい顕微鏡下手術機器を小さい切開に通過させ、2つの椎弓の間を通して椎間板に入れてもよい。切開と外部−内部間の経路が小さいため、介在組織の破壊が少ない。これらの顕微鏡下手術処置は侵襲性が小さくなるが、それらは依然として、神経根および硬膜嚢の損傷、神経周囲の瘢痕形成、手術部位におけるヘルニア再形成、および過剰な骨除去による不安定性などの、開放処置に関連するのと同じ合併症リスクの幾つかを含む。これらのタイプの合併症に関するこのような顕微鏡下手術法の欠点は、これらでは外科医が手術部位を直視できないことである。
経皮的脊椎処置は、必要とする筋肉切開(行われる場合)が最小限で済み、局所麻酔下で実施され得るため、経皮的脊椎処置の開発の結果、回復時間が短縮され、術後の痛みが減少した。例えば、このような方法の1つは、好ましくはX線透視法のX線下で、側方アプローチを使用する経皮的腰部椎間板切除術である。別の経皮的脊椎処置は、後側方アプローチを用いた脱出椎間板の除圧を含む。このアプローチは、脱出椎間板の小部分を取り除く作業カニューレと、内視鏡を挿入するための可視化カニューレの両方を経皮的に配置することを含むバイポータル(biportal)処置である。この処置により、椎間板処置において可視化と吸引、灌注および切除を同時に行うことが可能になる。しかし、このような従来の処置では手術部位を直視できないため、また、患者の体内への複数の入口ポータルを必要とし得るため、このような従来の処置は限定されている。更に、このような側方アプローチおよび後側方アプローチは、正中線アプローチ、または、骨の除去若しくはインプラントを必要とし得る脊椎症状に対処しない。
内視鏡手術法により、患者の身体で身体の比較的小さい切開を通して、限られた量の身体組織破壊で外科的処置を実施することが可能になる。内視鏡手術は、典型的には、身体の小さい切開に挿入されるカニューレとして知られる管状構造を使用する。カニューレは、切開を開放状態に維持し、身体の外部と、手術が実施される体内の局部領域との間に延びる導管の役割をする。カニューレによって画定される体内への通路のサイズは比較的小さいため、後方椎間板切除術および操作可能な手術機器を使用する処置などのある一定の外科的処置は、内視鏡法を使用して実施するのが困難なことがある。
手術用アクセス通路を作り出す経皮的アプローチの1つは、漸次増大する一連の拡張カニューレの使用である。この方法では、直径の小さいカニューレを手術部位に経皮的に挿入する。次いで、周囲組織を伸張させるため、小さいカニューレの周りに直径がそれより僅かに大きいカニューレを挿入する。周囲組織を徐々に圧排するように直径を増加させるため、前に挿入されたカニューレの周りに漸次増大するカニューレ(例えば、1ダースのカニューレ)を1つずつ挿入することができる。このアプローチには、多数の滅菌されたカニューレを使用する必要があり、より大きいカニューレを挿入する度に組織を傷つけるという欠点がある。
米国特許第6,800,084号明細書(デービソン(Davison)ら)に開示されている手術用アクセス通路を作り出す別のアプローチは、第1の管状部分と第2の管状部分とを有する管状カニューレを含む。第2の管状部分は、管の形状に巻かれ、第1の管状部分の遠位端に取り付けられたカニューレ材料の弓状セグメントを備える。カニューレが手術部位に経皮的に挿入された後、カニューレを通して拡張器具を挿入することができる。拡張器具の円錐台形の先端を使用して、弓状のセグメントを円錐台の形状に広げることによってカニューレの遠位部分を拡張させることができる。
デービソン(Davison)らによって開示されたデバイスおよび方法には幾つかの欠点がある。このアプローチは、手術部位に(カニューレの遠位端に)拡張された作業領域を提供するが、外科医が手術部位全体を直視することを可能にするように、カニューレの長さ全体に沿って、より大きい一定の断面直径を提供しない。カニューレの第2の管状部分の拡張には、第2の管状部分を完全に拡張させるために多くの位置で操作されなければならない別個の拡張可能な機器を使用することが必要である。デービソン(Davison)らによって開示されたデバイスおよび方法には、また、第2の管状部分を円錐台の形状の完全に拡張した位置に効果的に維持する機構がないという欠点もある。その結果、処置中に周囲組織が元に戻り始めて術野に入り、手術部位の可視化と外科的処置自体の両方に干渉する可能性がある。
侵襲性が最小限の処置に使用される手術デバイスは、手術部位を照明する光源の提供を必要とすることが多い。従来の顕微鏡下手術デバイスおよび内視鏡機器は、デバイスまたは機器と一体化されたまたはそれに取り付けられた光源(例えば、光ファイバケーブル)を含むことが多い。経皮的処置では、手術用アクセス通路を通して光ファイバケーブルなどの光源を配置すると、通路が実質的に塞がれ、そのため手術部位の直視が妨げられる可能性がある。
従って、経皮的にアクセスされる手術作業空間における外科的処置の拡大された直視を可能にするデバイスおよび方法が必要とされている。手術部位の可視化を妨げることなく手術部位へのアクセスおよび/または手術部位の照明を提供するこのようなデバイスおよび方法が必要とされている。患者の体内へのポータルの数を減少させるこのようなデバイスおよび方法が必要とされている。様々な用途およびアプローチに有用な、このような経皮的で侵襲性が最小限の手術に提供されるデバイスおよび方法が必要とされている。
本発明は、手術用アクセスデバイス、手術用アクセスデバイスを備えるシステムおよびキット、並びに、手術用アクセスデバイスの製造および使用方法を提供する。本発明の実施形態は、ヒトまたは動物で侵襲性が最小限の手術を実施するための手術用アクセス通路を作り出し、維持するのに有用である。
一実施形態では、本発明は、近位端、遠位端、および複数のレトラクタ部材を含む細長い部材を備える手術用アクセスデバイスを提供する。レトラクタ部材のそれぞれの内面が、一緒に細長い部材のルーメンを画定する。細長い部材のルーメンは、第1の断面寸法を有する。複数のレトラクタ部材のそれぞれを半径方向外方に少なくとも第2の断面寸法に移動させることができる。1つの変形では、レトラクタ部材の外方への移動により、身体の外部から手術部位まで細長い部材の近位端と遠位端との間で実質的に一定の断面寸法を有する手術用アクセス通路が作り出されるように構成されている。得られる手術用アクセス通路は機器を受け入れ、手術部位への直接のアクセスおよび/または手術部位の直視を可能にすることができる。
手術用アクセスデバイスは、レトラクタ部材を半径方向外方に移動させる機構および/またはインターフェースを含むことができる。デバイスは、レトラクタ部材の半径方向外方への移動を案内する機構および/またはインターフェース、並びに、レトラクタ部材のそれぞれをある位置範囲に固定する機構および/またはインターフェースを含むことができる。デバイスは、細長い部材を身体の外部から手術部位まで挿入する機構および/またはインターフェースを更に含むことができる。デバイスは、手術部位を照明する機構および/またはインターフェースを更に含むことができる。
本発明は、手術用アクセス通路を作り出し、維持するためのこのような手術用アクセスデバイスを備えるシステムの実施形態を含む。本発明は、このような手術用アクセスデバイスを備えるキットの実施形態を含む。幾つかの実施形態では、キットは、要素の様々な組み合わせを備えることができる。例えば、キットは、細長い部材、レトラクタ部材を半径方向外方に移動させる機構、レトラクタ部材の半径方向外方への移動を案内する機構、レトラクタ部材のそれぞれをある位置範囲に固定する機構、細長い部材を身体の外部から手術部位まで挿入する機構、および/または、手術部位を照明する機構を含むことができる。
本発明は、手術部位にアクセスするため、手術用アクセス通路を作り出す方法の実施形態を含む。このような実施形態は、細長い部材が患者の体内に位置決めされた後、第1の断面寸法から半径方向外方に少なくとも第2のより大きい断面寸法に移動させることができる複数のレトラクタ部材を有する細長い部材を備える手術用アクセスデバイスを使用することができる。本方法は、細長い部材を身体の外部から手術部位まで挿入するステップ、レトラクタ部材の移動を半径方向外方に案内するステップ、レトラクタ部材のそれぞれをある位置範囲に固定するステップ、および/または、手術部位を照明するステップを更に含むことができる。
本発明の手術用アクセスデバイス、システム、キット、並びに手術用アクセスデバイスの製造および使用方法の特徴は、本発明の実施形態の1つ以上で、単独でまたは組み合わせて実現され得る。当業者には分かるように、本発明による手術用アクセスデバイス、システム、キット、並びに、手術用アクセスデバイスの製造および使用方法の多くの異なる実施形態が可能である。本発明の他の用途、利点、および特徴は、本明細書の詳細な説明で検討されている例示的実施形態に記載されており、以下の考察で当業者には、より明らかになる。
本発明は、手術用アクセスデバイス、手術用アクセスデバイスを備えるシステムおよびキット、手術用アクセスデバイスの製造方法、並びに手術用アクセスデバイスの使用方法を含む。本発明の実施形態は、侵襲性が最小限の手術を実施するのに有用である。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用するとき、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」は、文脈で別途明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。従って、例えば、「レトラクタ部材(a retractor member)」は、単一のレトラクタ部材またはレトラクタ部材の組み合わせを意味するものとする。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用するとき、「近位」は、起点、取り付け点、または身体の正中線などの基準点により近い方と定義される。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用するとき、「遠位」は、起点、取り付け点、または身体の正中線などの基準点からより遠い方と定義される。従って、「近位」および「遠位」の用語は、それぞれ、デバイスの先端部(即ち、遠位端)が患者の体内に挿入された状態で、患者に医療用デバイスを挿入する術者(例えば、外科医、内科医、看護師、技術者など)により近い方向、および術者からより遠い方向を指す。例えば、患者の体内に挿入された医療用デバイスの端部は医療用デバイスの遠位端であり、患者の身体の外側にある医療用デバイスの端部は医療用デバイスの近位端である。
一実施形態では、本発明は、体内(in situ)で(即ち、細長い部材が患者の体内に位置決めされた後に)細長い部材を外方に移動させる機構を備える、細長い部材(例えば、カニューレ)を備える手術用アクセスデバイスを提供する。外方に移動させる機構は、それぞれの内面が一緒に細長い部材のルーメンを画定する複数の剛性の相互接続されたレトラクタ部材を備えてもよい。レトラクタ部材は、第1の断面寸法から半径方向外方に少なくとも第2のより大きい断面寸法に移動可能であってもよい。レトラクタ部材のこのような外方への移動により、身体の外部から手術部位まで細長い部材の近位端と遠位端との間で実質的に一定の断面寸法を有する手術用アクセス通路を作り出すことができる。得られる手術用アクセス通路は機器を受け入れ、手術部位への直接のアクセスおよび/または手術部位の直視を可能にすることができる。
細長い部材を外方に移動させる機構はリテーナリングを更に備えてもよく、リテーナリングは、身体の外部付近の細長い部材の近位端に位置決めされることができ、細長い部材と同心である。一実施形態では、リテーナリングは、レトラクタ部材がカニューレの周りに同心に離間配置されるようにそれらを位置決めすることによって、レトラクタ部材を相互接続する機能をする。リテーナリングは、レトラクタ部材に接続されたレトラクタアームが挿入され得るガイドチャネルを更に備えてもよい。このようにして、レトラクタ部材の外方への移動は、少なくとも部分的に、ガイドチャネルを通したレトラクタ部材アームの移動によって案内されてもよい。
リテーナリングは、レトラクタ部材のそれぞれを、第1の断面寸法を備える第1の位置と、第2のより大きい断面寸法に対応する少なくとも第2の位置の両方の適切な位置に固定する機構を更に備えてもよい。一実施形態では、レトラクタアームのそれぞれを、リテーナ部材ガイドチャネルの1つの特定の位置に固定することができる。アームを所望の位置に位置決めした後、例えば、ねじまたは他のタイプの調整可能なデバイスを使用して、レトラクタアームがガイドチャネル内で移動することを防止してもよい。一実施形態では、レトラクタアームを所定の位置に係止する機構は、レトラクタアームに並置され、レトラクタアームと係合するように調整可能にリテーナリングに挿通され得る複数のホイールロックを備えてもよい。
本発明の手術用アクセスデバイスは、治療を必要とする部位にデバイスを位置決めするための要素を更に備えてもよい。例えば、デバイスは細長い部材を手術部位まで経皮的に挿入するためのスタイレットを備えてもよく、そのときレトラクタ部材は第1の閉鎖位置にある。スタイレットは、ガイドワイヤ上にスタイレットを位置決めするためのガイドワイヤ穴を含んでもよい。
本発明の手術用アクセスデバイスは、レトラクタ部材を半径方向外方に移動させる機構を更に備えてもよい。レトラクタ部材を半径方向外方に移動させる機構を使用して、レトラクタを第1の閉鎖位置から少なくとも第2の開放位置に動かしてもよい。レトラクタ部材を移動させる機構は、細長い部材の第1の閉鎖断面寸法より小さい第1の非拡張断面寸法と、細長い部材の第2の開放断面寸法と実質的に同じである少なくとも第2の開放断面寸法を備えてもよい。一実施形態では、レトラクタ部材を移動させる機構は、バルーンカテーテルまたは他の膨張可能な部材を備えてもよい。或いは、他の拡張可能なデバイスを使用してもよい。
本発明の手術用アクセスデバイスは、光源などの手術部位を照明する機構および/またはインターフェースを更に備えてもよい。一実施形態では、手術部位を照明する機構を細長い部材の外部に位置決めしてもよい。例えば、手術部位を照明する機構を、別個のカニューレの遠位端で動作するように構成することができる。別個のカニューレは、患者の体内にアクセスする機構を備えてもよい。このような実施形態では、別個のカニューレは、手術部位の周囲に光源を位置決めするため、第2の穿孔経路を通して手術部位まで案内される経皮的挿入が可能であってもよい。
代替の実施形態では、手術部位を照明する機構および/またはインターフェース、または光源を細長い部材の内部に位置決めしてもよい。例えば、レトラクタ部材の遠位端に、またはレトラクタ部材の長さに沿って手術部位を照明する機構を設けることができる。別の実施形態では、手術部位を照明する機構は、手術部位の方に向けられるようにリテーナリングの内(遠位)面に設けられていてもまたは取り付けられていてもよい。別の実施形態では、手術用アクセスデバイスは、レトラクタ部材が第2の断面寸法を備える位置にあるとき、レトラクタ部材の内側に位置決め可能な安定化機構を更に備えてもよい。このような実施形態では、安定化機構内にまたは安定化機構上に手術部位を照明する機構を設けてもよい。手術部位を照明する機構を備える本発明の実施形態では、手術用アクセス通路は手術部位を照明する機構で塞がれない。
ここで図を参照すると、図1〜図7に示されている実施形態では、手術用アクセスデバイス10は、近位端12と遠位端13を有する細長い部材11を備えてもよい。細長い部材11は、それぞれの内面15が閉鎖位置で一緒に細長い部材11のルーメン16を画定する複数のレトラクタ部材14を有してもよい。細長い部材のルーメン16は第1の断面寸法17を有する。レトラクタ部材14のそれぞれは、第1の断面寸法17を有する閉鎖位置から少なくとも第2のより大きい断面寸法18を有する開放位置まで半径方向外方に移動可能である。レトラクタ部材14のこのような外方への移動によって、身体の外部から手術部位まで細長い部材11の近位端12と遠位端13の間で実質的に一定の断面寸法を有する手術用アクセス通路を作り出すことができる。得られる手術用アクセス通路は、機器を受け入れ、標的とする手術部位への直接のアクセスおよび/または標的とする手術部位の直視を可能にすることができる。
一実施形態では、細長い部材11は複数のレトラクタ部材14、例えば、図1〜図7に示すように、4つのレトラクタ部材14を含むことができる。レトラクタ部材14の数は、2〜20、または2〜12、または2〜6、または2〜4の範囲とすることができる。支持背骨(support spine)19は、例えば、レトラクタ部材14の外部で、少なくとも部分的に各レトラクタ部材14の長さに沿って延びてもよい。レトラクタ部材14が外方に移動し、より大きい断面寸法18に対応する位置に維持されるとき、外側支持背骨19は、レトラクタ部材14に更なる剛性を提供し、細長い部材11に支持を提供するのに役立つ。
レトラクタ部材14は、好ましくは、半径方向外方に移動するときに周囲組織を圧排し、外科的処置中、その組織を圧排された位置に維持するのに十分な剛性がある。レトラクタ部材14はそれぞれ、挿入中に組織への外傷を最小限にするため、鈍いまたは僅かに丸みの付いた遠位端13を有することができる。同様に、外側支持背骨19のそれぞれの遠位端は鈍くても、または組織を通した挿入を容易にするように僅かに内側に傾斜していてもよい。レトラクタ部材14の1つ以上は、手術部位におよび手術部位から物質を移送するため、中空の部位を備えてもよい。
各レトラクタ部材14は、半径方向外方に少なくとも第2の断面寸法18を有する開放位置に移動することができ、半径方向内方に第1の断面寸法17を有する閉鎖位置まで戻ることができる。一実施形態では、各レトラクタ部材14を他のレトラクタ部材14とは独立に移動させることができる。レトラクタ部材14のそれぞれ、例えば、図1〜図7の実施形態に示されている4つのレトラクタ部材14のそれぞれを半径方向外方に移動させ、少なくとも第2の断面寸法18を作り出すことができる。一実施形態では、レトラクタ部材14のそれぞれを同時に移動させることができる。
各レトラクタ部材14は、細長い部材11の長手軸と垂直になるように、近位端12から実質的に90°の角度で外方に延びるレトラクタ部材アーム20を更に備えてもよい。レトラクタ部材アーム20はレトラクタ部材14と一体であっても、または他の方法でレトラクタ部材14に取り付けられていてもよい。図7〜図10に示すように、レトラクタ部材アーム20はレトラクタ部材14の外側支持背骨19と一体であってもよい。
リテーナリング21は、複数のレトラクタ部材14の近位端12に、複数のレトラクタ部材14と同心に配置されるように構成され得る。リテーナリング21は、標的とする手術部位上の患者の皮膚に支持されるように構成および/または適合され得る。リテーナリング21は、複数のレトラクタ部材ガイドチャネル22を含むことができ、そのそれぞれの中にレトラクタ部材アーム20を位置決めすることができる。レトラクタ部材アーム20は、ガイドチャネル22内で摺動可能であってもよい。
手術用アクセスデバイス10は、取り付けられたレトラクタ部材アーム20およびレトラクタ部材14を第1の断面寸法17を備える第1の位置に、および、第2の断面寸法18を備える少なくとも第2の位置に固定する機構を含むことができる。例えば、レトラクタ部材14を適切な位置に固定する機構は、リテーナリング21のホイールロックガイド24を通して各リテーナ部材ガイドチャネル22に挿入されるホイールロック23とすることができる。ホイールロック23を、そのガイドチャネル22内のレトラクタ部材アーム20と調整可能に接触するように位置決めすることができる。例えば、ホイールロック23を回転下降させて、レトラクタ部材アーム20に移動を制限する力を加え、それを所望の位置に固定することができる。同様に、レトラクタ部材アーム20がガイドチャネル22内で摺動できるように、ホイールロック23を上昇するように回転させて、レトラクタ部材アーム20にかかった移動を制限する力を解除することができる。
図1に示すように、手術用アクセスデバイス10は治療を必要とする部位にデバイス10を位置決めするための要素を含んでもよい。例えば、デバイス10は、細長い部材11を手術部位まで経皮的に挿入するためのスタイレット30を備えてもよい。スタイレット30は、スタイレット30を操作するためのハンドル31、尖った先端32、および、スタイレット30の長さ全体に延びるガイドワイヤ穴33を含んでもよい。レトラクタ部材14が第1の閉鎖位置にあるとき、スタイレット30を細長い部材11のルーメン16に挿入することができる。このようにして、細長い部材11を手術部位に位置決めするため、スタイレット30のガイドワイヤ穴33を、ガイドワイヤ(図示せず)上に案内することができる。
様々な方法を使用して、手術用アクセスデバイス10を標的とする手術部位まで経皮的に挿入し得る。例示的実施形態の1つでは、標的とする手術部位上の患者の皮膚に刺創または小さい切開を作ることができる。鋭利な先端を有する小さい挿入カニューレ(図示せず)、例えば、トロカールカニューレを使用して、手術部位まで組織を貫通することができる。ガイドワイヤ(図示せず)を、挿入カニューレを通して挿入してもよい。ガイドワイヤを所定の位置に留置して、挿入カニューレを撤去することができる。次いで、細長い部材11のルーメン16にスタイレット30を挿入した状態で、スタイレット30の中心ガイドワイヤ穴33を通して、スタイレット30と細長い部材11をガイドワイヤに通すことができる。ガイドワイヤは、細長い部材11を正確に手術部位まで案内するのに十分な直径と剛性を有する。細長い部材11が所望の位置にくると、ガイドワイヤとスタイレット30を細長い部材11から撤去することができる。図2は、スタイレット30が撤去された後の、例えば、細長い部材11が手術部位への手術用アクセス通路を作り出すために適切な位置に配置された後の手術用アクセスデバイス10を示す。
別の実施形態では、手術部位への最初の経皮的経路を作り出すのに使用される挿入カニューレは、ジャムシディ(Jamshidi)針(図示せず)とすることができる。スタイレット30と細長い部材11をジャムシディ針に通して手術部位に至らせることができる。細長い部材11が所望の位置にくると、ジャムシディ針とスタイレット30を細長い部材11から撤去することができる。或いは、挿入カニューレとガイドワイヤ、ジャムシディ針、または他の挿入機構をスタイレット30および/または細長い部材11のルーメン16内に配置し、スタイレット30および/または細長い部材11と一緒に手術部位まで挿入することができる。
好ましくは、レトラクタ部材14の縁部が互いに隣接するように、レトラクタ部材14は畳まれた位置または閉鎖位置で手術部位まで経皮的に挿入される。この閉鎖位置では、レトラクタ部材14の内面15は一緒に細長い部材11のルーメン16を画定する。細長い部材11のこの閉鎖したルーメン16は、第1の断面寸法17を備える。細長い部材11が経皮的に挿入され、手術部位に隣接する所望の位置に位置決めされたとき、それによって形成された手術用アクセス通路を取り囲む患者の皮膚上に、リテーナリング21を被支持(resting)位置で配置してもよい。
図3に示すように、レトラクタ部材14を半径方向外方に移動させる機構は、バルーンなどの拡張可能な物体40とすることができる。拡張可能な物体40を細長い部材11のルーメン16に挿入してもよく、半径方向外向きの力を加えてレトラクタ部材14を移動させるように作動させることができる。レトラクタ部材を半径方向外方に移動させる機構を小さいカニューレまたはカテーテルなどの細長い部材41の遠位端に取り付けることができる。拡張可能な物体40を細長い部材11のルーメン16に非拡張状態で挿入することができる。適切な位置にくると、拡張可能な物体40を拡張させて、細長い部材11のレトラクタ部材14を元の閉鎖位置から半径方向外方に移動させることができる。レトラクタ部材14が半径方向外方に移動すると周囲組織が圧排され、その結果、外方に移動したレトラクタ部材14の内側に手術用アクセス通路が生じる。
レトラクタ部材14のこのような外方への移動によって作り出された手術用アクセス通路は、ルーメン16の第1の断面寸法17とリテーナリング21の内径に等しい断面寸法との間の断面寸法範囲の断面寸法を備えることができる。例えば、手術用アクセス通路の断面寸法は、3/4インチ〜1 1/4インチの範囲の直径を有してもよい。実施形態では、外科的アプローチが要求するとき、または外科的処置が必要とするとき、手術用アクセス通路の断面寸法は3/4インチ未満のまたは1 1/4インチより大きい直径を有してもよい。
バルーンなどの拡張可能な物体40は、細長い部材11のレトラクタ部材14の長さに近似する長さを有することができる。一例として、脊椎の外科的処置に有用な本発明の一実施形態では、細長い部材11の長さは、3〜4インチの範囲であってもよい。従って、拡張可能な物体40の長さは3〜4インチとすることができる。一実施形態では、拡張可能な物体40の長さは、レトラクタ部材14の長さより短くてもよい。例えば、拡張可能な物体40は、レトラクタ部材14の長さの約三分の一の長さを備えてもよい。長さがレトラクタ部材14の長さより短い拡張可能な物体40を、例えば、レトラクタ部材14の遠位三分の一に隣接するように、細長い部材11のルーメン16に挿入することができる。この構成では、拡張可能な物体40を拡張させるとき、手術用アクセス通路の遠位部分が円錐形となるように、レトラクタ部材14の遠位三分の一だけが半径方向外方に移動してもよい。
図4の実施形態に示すように、拡張可能な物体40などのレトラクタ部材14を半径方向外方に移動させる機構を、レトラクタ部材14の内側で拡張または外方に移動させることができ、その結果、レトラクタ部材14の1つ以上が外方に移動し、このようにして隣接する周囲組織を圧排する。拡張可能な物体40とレトラクタ部材14が外方に少なくとも第2の所望の断面寸法18に移動すると、リテーナリング21の上面のホイールロック23を下降するように回転させて、レトラクタ部材アーム20に接触させ、アーム20とレトラクタ部材14を適切な位置に固定することができる。
図5は、レトラクタ部材14が半径方向外方に移動し、拡張可能な物体40が収縮して細長い部材11から撤去された後の、手術用アクセスデバイス10を示す。この位置では、レトラクタ部材14は、外科医が外科的治療部位を直視することを可能にする手術用アクセス通路を提供することができる。その結果、外科医は、手術用アクセス通路に隣接する手術部位(例えば、椎間板)の解剖学的構造およびどのような外傷および/または病状も直視することができる。椎弓切除術または椎間板切除術などの外科的処置の実施中、外科医は手術機器の動きを直視し、より正確にモニタし、手術部位の組織を操作することができる。
図6は、細長い部材11、レトラクタ部材14、およびホイールロック23が取り除かれた図1のリテーナリング21を示す。各レトラクタ部材アーム20は、レトラクタ部材14が半径方向外方および内方に移動できるように、T形のレトラクタ部材ガイドチャネル22の軸に沿って摺動することができる。図7は、図4に示されている手術用アクセスデバイス10の断面側面図であり、拡張位置にある拡張可能な物体40と半径方向外方に移動したレトラクタ部材14を示す。レトラクタ部材ガイドチャネル22の真上に配置された、螺合するようにねじが切られたホイールロックガイド24またはねじ穴の中にホイールロック23を挿入することができる。図7に示すように、レトラクタ部材14が所望の位置にくると、ホイールロック23を下降するように回転させてレトラクタ部材アーム20に接触させ、それとレトラクタ部材14を適切な位置に固定することができる。同様に、レトラクタ部材14を別の位置に、外方または内方に、移動させることが望ましいとき、レトラクタ部材アーム20がガイドチャネル22に沿って別の位置まで摺動できるように、ホイールロック23を上昇するように回転させてホイールロック23とレトラクタ部材アーム20の接触を解除することができる。細長い部材11を手術部位まで経皮的に挿入するため、ホイールロック23を使用してレトラクタ部材14を閉鎖位置に固定することができる。
一実施形態では、1つ以上のレトラクタ部材14が中空であってもよく、手術部位から物質を除去するのに、および/または手術部位に物質を挿入するのに使用することができる。
手術用アクセスデバイス10の幾つかの実施形態では、その目的のために異なる機構および/またはインターフェースでレトラクタ部材14を半径方向外方に移動させることができる。拡張可能な物体40またはバルーンで外方に移動させることに加えて、油圧(hydraulic)機構で、機械的作動で、または他の好適な機構でレトラクタ部材14を半径方向外方に移動させることができる。
例えば、図19A〜19Bの実施形態に示すように、手術用アクセスデバイス10は2つのリテーナリング、上リテーナリング25と下リテーナリング26を含むことができる。上リテーナリング25の底面は下リテーナリング26の上面に支持される。上リテーナリングと下リテーナリング25、26は互いに係合可能であり、互いに対して摺動回転可能である。リテーナリング25、26を互いに対して回転させるのに適切な様々な方式で、上リテーナリングと下リテーナリング各25、26を互いに係合させることができる。例えば、上リテーナリングと下リテーナリング各25、26は、リテーナリング25、26の摺動回転を可能にする係止溝をインターフェース面に含むことができる。上リテーナリングハンドル27および/または下リテーナリングハンドル28をもう一方のハンドル27、28の方にまたはそれから離れるように移動させることによって、上リテーナリングと下リテーナリングの互いに対する摺動回転を達成することができる。
下リテーナリング26は、図1〜図3、および図6に示すように、各レトラクタ部材アーム20のためのレトラクタ部材ガイドチャネル22(図19A〜図19Bには示されていない)を含む。図19A〜図19Bの実施形態では、下リテーナリング26は、各ガイドチャネル22上に、各ガイドチャネル22の長手軸に平行に配置された下リテーナリングスロット34(図19Bのリテーナリング25、26の分解図に最もよく示されている)を含む。レトラクタ部材アーム20のそれぞれが、レトラクタ部材アーム20から実質的に90°の角度で上方に延び、レトラクタ部材アーム20上に配置された下リテーナリングスロット34を通るペグ35を含む。レトラクタ部材アームペグ35のそれぞれが下リテーナリングスロット34を通って延び、下リテーナリングスロット34内で移動可能である。即ち、レトラクタ部材アーム20が各ガイドチャネル22を通って外方および内方に移動するとき、レトラクタ部材アームペグ35は、レトラクタ部材アーム20と同じ方向と距離、そのガイドチャネル22上の下リテーナリングスロット34内を外方または内方に移動する。
上リテーナリング25は、各下リテーナリングスロット34上に配置された上リテーナリングスロット36を含む。各上リテーナリングスロット36の中心は、おおよそ、その下にある下リテーナリングスロット34の中心上に配置される。各下リテーナリングスロット34を通って延びるレトラクタ部材アームペグ35はそれぞれ、その下リテーナリングスロット34上に配置された上リテーナリングスロット36を通って上方に延びる。上リテーナリングハンドルと下リテーナリングハンドル各27、28を互いに対して移動させると、上リテーナリングスロット36がスロット34、36を通って延びるペグ35を押し付け、ペグ35がハンドル27、28の移動方向に応じて外方または内方に移動するように、各上リテーナリングスロット36は、その下にある下リテーナリングスロット34の向きに対して角度をなしている。このようにして、レトラクタ部材アーム20とそれに接続されたレトラクタ部材14を所望の量、外方および/または内方に移動させることができる。このようにしてレトラクタ部材14を半径方向外方に移動させると周囲組織が圧排され、その結果、外方に移動したレトラクタ部材14の内側に、手術部位への直接のアクセスと手術部位の直視を可能にする手術用アクセス通路が生じる。
摺動係合可能な上リテーナリングと下リテーナリング各25、26を有する手術用アクセスデバイス10の一実施形態は、リテーナリング25、26を所望の位置に固定するのに好適な機構を含むことができる。例えば、リテーナリング25、26は、ホイールロック23(図1〜図4に示されているような)と類似のホイールロック(図19A〜図19Bには示されていない)を含むことができ、それを上リテーナリング25のホイールロックガイド24に挿通させ、下リテーナリング26と調整可能に接触させることができる。リテーナリング25、26を所望の位置に固定するため、ホイールロック23を下降するように回転させて、上リテーナリングと下リテーナリング各25、26の間に移動を制限する力を加えることができる。従って、第1の断面寸法17を備える第1の位置と第2の断面寸法18を備える少なくとも第2の位置にレトラクタ部材14を固定するように、リテーナリング25、26を固定することができる。同様に、リテーナリング25、26を互いに対して移動させることができるように、ホイールロック23を上昇するように回転させてリテーナリング25、26間の移動を制限する力を解除することができる。リテーナリング25、26を所望の位置に固定するのに好適な他の固定機構を使用することができる。
図19A〜図19Bに示されている実施形態では、上リテーナリングスロット35は、下リテーナリングスロット34に対して約45°の角度をなしている。他の実施形態では、上リテーナリングハンドルと下リテーナリングハンドル各27、28を互いに対して移動させるとペグ35が外方におよび/または内方に移動するように、上リテーナリングスロット36は様々な程度、角度をなしていてもよい。
代替の実施形態では、上リテーナリング25は下リテーナリング26から取り外し可能であってもよい。図19A〜図19Bに示されている実施形態は、各レトラクタ部材アーム20に対して1つの上リテーナリングスロット36を含む。上リテーナリング25が下リテーナリング26から取り外し可能である実施形態(図示せず)では、上リテーナリング25はレトラクタ部材アーム20の数より少ないスロット36を含んでもよい。例えば、一度にレトラクタ部材14を1つだけ移動させることが望ましい場合、上リテーナリング25はスロット36を1つだけ備えてもよい。このようにして、上リテーナリングハンドルと下リテーナリングハンドル各27、28を互いに対して移動させることにより、第1のレトラクタ部材14を所望の位置に(外方または内方に)移動させた後、上リテーナリング25を下リテーナリング26から取り外すことができる。上リテーナリングスロット36が第2の下リテーナリングスロット34およびペグ35と位置が合うように、上リテーナリング25を下リテーナリング26と再係合させることができる。次いで、ハンドル27、28を互いに対して移動させ、第2のレトラクタ部材14を所望の位置に移動させることができる。必要に応じて、これらのステップを繰り返し、他のレトラクタ部材14を移動させることができる。レトラクタ部材14を互いに独立に移動させると、様々な形状を有する手術用アクセス通路を作り出すことができる。
図20A〜図20Cは、手術用アクセスデバイス10におけるレトラクタ部材14を半径方向外方および内方に移動させる機構の別の実施形態を示す。手術用アクセスデバイス10のこの変形では、リテーナリング21は各レトラクタ部材アーム14上に位置決めされたリテーナリングスロット36を含む。リテーナリング21は、レトラクタ部材ガイドチャネル22(図1〜図4に示されているような)に対して回転可能である。例えば、リテーナリング21は、2つのインターフェース部品、即ち、リテーナリングスロット36を含む上部品と、ガイドチャネル22が配置されている下部品とを備えることができる。上部品と下部品を互いに対して回転させるのに適切な様々な方式で、上部品と下部品(図19A〜図19Bに示されているような上リテーナリングおよび下リテーナリング各25、26と類似していてもよい)を互いに係合させることができる。例えば、上部品と下部品は、上部品と下部品の互いに対する摺動回転を可能にする係止溝をそれらのインターフェース面に含むことができる。このような実施形態では、上部品を回転させることによって、上リテーナリング部品と下リテーナリング部品の互いに対する摺動回転を達成することができる。
レトラクタ部材アーム20のそれぞれが、レトラクタ部材アーム20から実質的に90°の角度で上方に延び、そのレトラクタ部材アーム20上に配置されたリテーナリングスロット36を通るペグ35を含む。レトラクタ部材アームペグ35のそれぞれが、リテーナリングスロット36を通って延び、リテーナリングスロット36内で移動可能である。即ち、レトラクタ部材アーム20が各ガイドチャネル22を通って外方および内方に移動するとき、レトラクタ部材アームペグ35は、レトラクタ部材アーム20と同じ方向と距離、そのガイドチャネル22上のリテーナリングスロット36内で外方または内方に移動する。
各リテーナリングスロット36は、その下にあるガイドチャネル22の向きに対して角度をなしている。図20A〜図20Cに示されている実施形態では、リテーナリングスロット36は弓状の形状を備え、そのそれぞれの中心は、おおよそ、その下にあるガイドチャネル22の中心上に位置決めされている。このようにして、リテーナリング21を回転させると、リテーナリングスロット36は、スロット36を通って延びるペグ35を押し付け、回転の方向に応じてペグ35を外方または内方に移動させる。従って、レトラクタ部材アーム20と、それに接続されたレトラクタ部材14を所望の量、外方および/または内方に移動させることができる。このようにしてレトラクタ部材14を半径方向外方に移動させると周囲組織が圧排され、その結果、外方に移動したレトラクタ部材14の内側に、手術部位への直接のアクセスと手術部位の直視を可能にする手術用アクセス通路が生じる。
このような実施形態は、レトラクタ部材14を所望の位置に固定するのに好適な機構を含むことができる。例えば、リテーナリング21は、ホイールロック23(図1〜図4に示されているような)と類似のホイールロック(図20A〜図20Cには示されていない)を含むことができ、図1〜図4を参照して説明したように、それをリテーナリング21を通るホイールロックガイド24に挿通させ、ホイールロック23の下にあるレトラクタ部材アーム20と調整可能に接触させることができる。
ペグ35に対するリテーナリングスロット36の移動、および、それに関連するレトラクタ部材アーム20とレトラクタ部材14の移動を、図20A〜図20Cに示されている一連の位置で説明する。レトラクタ部材14は図20Aに閉鎖位置で示されており、レトラクタ部材アーム20に取り付けられたペグ35はリテーナリングスロット36の内側の方に隣接して位置決めされている。レトラクタ部材14が第1の開放位置(図20Bに示されているような)に移動するように、この閉鎖位置からリテーナリング21をガイドチャネル22に対して回転させることができる。この第1の開放位置では、レトラクタ部材アーム20に取り付けられたペグ35は、リテーナリングスロット36の中心付近に位置決めされている。この場合、完全に開放した位置である第2の開放位置(図20Cに示されているような)にレトラクタ部材14が移動するように、リテーナリング21をガイドチャネル22に対して更に回転させることができる。レトラクタ部材14が完全に開放した位置にくると、レトラクタ部材アーム20に取り付けられたペグ35は、リテーナリングスロット36の外側の方に隣接して位置決めされている。ガイドチャネル22に対するリテーナリング21のこのタイプの回転運動、および、それに関連する図20A〜図20Cに示されているレトラクタ部材14の半径方向の移動は、カメラレンズを被覆および露出させることができる調整リングの回転運動と類似している。レトラクタ部材14を半径方向外方および内方に、完全に閉鎖した位置と完全に開放した位置の間で任意の数の位置に移動させることができる。
レトラクタ部材14、レトラクタ部材アーム20、およびリテーナリングスロット36の数は様々であってよい。図20A〜図20Cの実施形態は、6つのレトラクタ部材14と接続されたレトラクタ部材アーム20、および6つのリテーナリングスロット36(各レトラクタ部材アーム20に対して1つのスロット36)を含む。(便宜上、図20A〜図20Cでは、レトラクタ部材14、レトラクタ部材アーム20、およびリテーナリングスロット36のうちそれぞれ2つだけに符号を付けている。)
本発明の一実施形態では、手術用アクセスデバイス10は、例えば、図20A〜図20Cに示すように、レトラクタ部材14に取り付けられ、圧排された組織とレトラクタ部材14の外方への移動によって作り出された手術用アクセス通路との間にバリアを提供する材料39を含んでもよい。一実施形態では、材料39は、図20Aに示すように、閉鎖位置でレトラクタ部材14の外部の周りに配置される固体の管状材料、例えば、ラテックスなどの薄いポリマー弾性材料とすることができる。例えば、高周波若しくはレーザ封止、または他の好適な機構で材料39をレトラクタ部材14に封止することによって、材料39をレトラクタ部材14の外部に取り付けることができる。代替の実施形態では、材料39は、隣接するレトラクタ部材14に取り付けられる、薄いポリマー弾性材料のシートなどのシート材料とすることができる。バリア材料39をレトラクタ部材14の少なくとも2つの間に取り付けることができる。或いは、バリア材料39を隣接するレトラクタ部材14の各対間に取り付けることができる。図20Bおよび図20Cに示すようにレトラクタ部材14を外方に移動させて手術用アクセス通路を作り出すとき、材料39(管状またはシートの形態)は外方に伸張し、圧排された組織と手術用アクセス通路との間にバリアを提供する。このようなバリアは、手術部位への直接のアクセスと手術部位の直視を容易にするため、妨げのない通路を提供し維持するのに役立つことができる。
別の実施形態では、手術用アクセスデバイス10は、図21に示されている、レトラクタ部材14を半径方向外方および内方に移動させる機構を含むことができる。この実施形態では、レトラクタ部材14のそれぞれが、ねじが切られたレトラクタ部材アーム29に接続されている。ねじが切られたレトラクタ部材アーム29をレトラクタ部材14との接続点で(回転可能なピボットジョイントなどの周りに)回転させることができるように、ねじが切られたレトラクタ部材アーム29はレトラクタ部材14に接続されている。即ち、ねじが切られたレトラクタ部材アーム29を回転させることができるが、レトラクタ部材14は回転しない。各ねじが切られたレトラクタ部材アーム29は、図1〜図3および図6に示されているレトラクタ部材ガイドチャネル22に類似の、螺合するようにねじが切られたレトラクタ部材ガイドチャネル(図示せず)に回転するように挿通される。ねじが切られたレトラクタ部材アーム29の端部38が回転ホイール37を通って延びるように、各ねじが切られたレトラクタ部材アーム29はまた、リテーナリング21の外部に隣接する回転ホイール37を通して挿入されてもよい。
回転ホイール37は、ねじが切られたレトラクタ部材アーム29に固定的に取り付けられていても、またはねじが切られたレトラクタ部材アーム29の周りに回転可能であってもよい。回転ホイール37が、ねじが切られたレトラクタ部材アーム29に固定的に取り付けられている実施形態では、レトラクタ部材14を外方および内方に移動させる機構は、回転ホイール37およびねじが切られたレトラクタ部材アーム29を備えることができる。回転ホイール37を回転させてねじが切られたレトラクタ部材アーム29を回転させ、ねじが切られたレトラクタ部材ガイドチャネルを通してアーム29を半径方向外方および/または内方に移動させ、取り付けられたレトラクタ部材14を半径方向外方および/または内方に移動させることができる。
レトラクタ部材14が所望の位置、例えば、組織を圧排して第2の断面寸法18を形成するのに役立つ位置にくると、レトラクタ部材14をその位置に固定することができる。ねじが切られたレトラクタ部材アーム29および取り付けられたレトラクタ部材14を様々な好適な機構で所望の位置に固定することができる。例えば、リテーナリング21は、ホイールロック23(図1〜図4に示されているような)に類似のホイールロック(図21には示されていない)を含むことができ、それを、リテーナリング21のホイールロックガイド24に挿通させ、ねじが切られたレトラクタ部材アーム29と調整可能に接触させることができる。ねじが切られたレトラクタ部材アーム29と取り付けられたレトラクタ部材14を所望の位置に固定するため、ホイールロック23を下降するように回転させて、ねじが切られたレトラクタ部材アーム29に対して移動を制限する力を加えることができる。同様に、ねじが切られたレトラクタ部材アーム29と取り付けられたレトラクタ部材14を別の位置に移動させることができるように、ホイールロック23を上昇するように回転させて、ねじが切られたレトラクタ部材アーム29に対する移動を制限する力を解除することができる。
回転ホイール37が、ねじが切られたレトラクタ部材アーム29の周りに回転可能である一実施形態では、ねじが切られたレトラクタ部材アーム29を回転させて、ねじが切られたレトラクタ部材ガイドチャネルを通してアーム29を外方に移動させ、取り付けられたレトラクタ部材14を外方に移動させることができる。次いで、回転ホイール37がリテーナリング21の外面に当接支持されるまで、回転ホイール37をねじが切られたレトラクタ部材アーム29の周りに回転させてもよい。このようにして、標的とする手術部位への直接のアクセスと標的とする手術部位の直視を提供するため、ねじが切られたレトラクタ部材アーム29とレトラクタ部材14を所望の位置に固定し、組織の圧排を維持する機構として、回転ホイール37を使用することができる。
ねじが切られたレトラクタ部材アーム29が各レトラクタ部材14に回転可能に接続されている実施形態では、各レトラクタ部材14を他のレトラクタ部材14とは独立に外方および内方に移動させることができる。従って、このような実施形態は、非対称の断面を有する手術用アクセス通路を作り出し、維持するように、組織の不均一な圧排を可能にする操作融通性を提供する。例示的用途の1つでは、手術用アクセスデバイス10を患者の体内に椎体の棘突起に隣接して挿入することができ、その場合、組織が棘突起の方に移動することを制限するのが望ましいことがある。術者は、棘突起に隣接するレトラクタ部材14を元の内方の位置に残留させたまま、図21に示されている実施形態のレトラクタ部材14の3つを半径方向外方に移動させ、組織をそれらの3つの方向に圧排するようにしてもよい。このようにして、棘突起の方に組織を変位させることなく棘突起に直ぐ隣接して、侵襲性が最小限の手術用アクセス通路を作り出すことができる。
本発明の手術用アクセスデバイス10の実施形態は、手術部位を照明する機構および/またはインターフェースを含むことができる。図8〜図9の実施形態に示すように、手術部位を照明する機構は、リテーナリング21に回転可能に取り付けられた回転可能なアーム50と、回転可能なアーム50に取り付けられた湾曲した挿入部材51とを備えることができる。回転可能なアーム50をリテーナリング21上の回転可能なアーム支持体53のピボット52に回転可能に取り付けることができる。湾曲した挿入部材51は、鋭利な先端を有し、回転可能なアーム50の遠位端に取り付けられた湾曲したカニューレとすることができる。湾曲した挿入部材51の遠位端に光源60を取り付けるかまたは一体化させることができる。光源60は、手術部位を照明するのに好適な任意の光源とすることができ、例えば、光ファイバ光源が挙げられる。従来の手術法では、圧排デバイスとは別個の光源を手術用アクセス通路に通して挿入することにより、手術部位を照明することがある。このアプローチでは、処置中、光源が手術部位へのアクセスおよび/または手術部位の可視化に干渉することがある。
図9の実施形態に示すように、湾曲した挿入部材51が、手術用アクセス通路とは別個の副穿孔経路を介して、皮膚および皮下組織層を通して挿入されるように、回転可能なアーム50を下方に回転させることができる。このようにして、挿入部材51の経皮的挿入により、湾曲した挿入部材51の遠位端の光源60を手術部位の周囲の所望の位置に位置決めすることができる。湾曲した挿入部材51が経皮的に挿入され、回転可能なアーム50が細長い部材11の長手軸に対して約90°の角度などの所定の位置に到達すると、湾曲した挿入部材51の先端が手術部位の周囲の所望の位置に正確に位置決めされるように、回転可能なアーム50の長さと湾曲した挿入カニューレ部材51の長さと湾曲を予め決定することができる。湾曲した挿入部材51は、挿入されたときに湾曲した挿入部材51の先端を手術部位と位置合わせすることができるように、寸法の異なるレトラクタ部材14を有する細長い部材11に対して異なる長さと湾曲を有することができる。その結果、湾曲した挿入部材51の光源60は、外科医の手術部位へのアクセスおよび/または手術部位の可視化に干渉することなく、手術部位の照明を提供することができる。
図10〜図11に示すように、別の実施形態では、本発明の手術用アクセスデバイス10の手術部位を照明する機構は、直線状の挿入カニューレまたは部材70を備えることができる。直線状の挿入カニューレ部材70は、鋭利な遠位先端と、遠位先端に取り付けられたまたは一体化された光源60を有することができる。リテーナリング21は、直線状の挿入部材70を受け入れ、その経皮的挿入を案内するためのガイドスロット71を含んでもよい。一実施形態では、リテーナリング21は、リテーナリング21の平面内で横方向外方に延びるアーム72を有することができる。図10〜図11に示すように、リテーナリングアーム72にガイドスロット71を含んでもよい。ガイドスロット71は、直線状の挿入部材70を手術部位に案内するため、所定の角度を有することができる。直線状の挿入部材70の先端の光源60を手術部位の周囲の所望の位置に位置決めすることができるように、直線状の挿入カニューレ部材70をガイドスロット71に通して案内し、手術用アクセス通路とは別個の副穿孔経路を介して、皮膚および皮下組織層を通して挿入することができる。
リテーナリングアーム72は、1つ以上のガイドスロット71を含むことができ、各ガイドスロット71は、直線状の挿入部材70を特定の長さのレトラクタ部材14の遠位端にある手術部位の周囲に案内することができるような角度を有する。各ガイドスロット71は、長さの異なる細長い部材11とレトラクタ部材14によってアクセスが作り出された手術部位の正確な位置に直線状の挿入部材70を案内するため、異なる角度を有することができる。一実施形態では、リテーナリング21は、1つ以上のリテーナリングアーム72を含むことができる。各リテーナリングアーム72は、傾斜の異なるガイドスロット71を含むことができる。或いは、それぞれが異なる角度を有する複数のガイドスロット71を各リテーナリングアーム72に含んでもよい。リテーナリング21および/またはリテーナリングアーム72は、そのリテーナリング21と一緒に使用可能な細長い部材11とレトラクタ部材14のそれぞれの長さに対して傾斜の異なるガイドスロット71を含むことができる。一実施形態では、リテーナリング21は、切断用器具(incisor tool)またはカメラなどの、他の手術機器アクセサリのための足場領域(staging area)の役割をすることができる。
直線状の挿入部材70は、直線状の挿入部材70が手術部位の方にガイドスロット71を通して前進された距離を示す表示などの挿入ガイド73を含むことができる。一実施形態では、挿入ガイド73は、直線状の挿入部材70がガイドスロット71を通して前進されることを直線状の挿入部材70の長さに沿った選択された点で停止させるためのカラー(図示せず)などの機構とすることができる。直線状の挿入部材70の先端が手術部位の周囲の所望の位置に正確に位置決めされるとき、挿入ガイド73がリテーナリング21またはアーム72の上面と位置が合うように、直線状の挿入部材70上に挿入ガイド73を配置することができる。直線状の挿入部材70上の表示およびカラーなどの挿入ガイド73は、外科医が、直線状の挿入部材70を手術部位の方に挿入するのに、および直線状の挿入部材70の遠位端および光源60を手術部位の所望の位置に位置決めするのに適切な距離を決定するのに役立つことができる。
別の実施形態では、本発明の手術用アクセスデバイス10の手術部位を照明する機構は、複数のレトラクタ部材14の1つ以上の遠位端13に光源60を備えることができる。光源は、例えば、発光ダイオード(LED)、光ファイバ光源、または手術部位を照明するのに適切な任意の光源とすることができる。図12に示すように、別の実施形態では、リテーナリング21は、それぞれが隣接するレトラクタ部材14間に位置決めされる1つ以上の副レトラクタ部材80を含むことができる。このような実施形態では、手術部位を照明する機構は、副レトラクタ部材80の1つ以上の遠位端に光源60を備えることができる。1つの副レトラクタ部材80の遠位端の光源60の一実施形態を図13に示す。主レトラクタ部材14または副レトラクタ部材80の光源60、例えば、光ファイバ光源に、レトラクタ部材14、80の内部の電池で、または外部電源への接続81を介して電力を供給することができる。主レトラクタ部材14または副レトラクタ部材80の遠位端13の光源60は、手術部位へのアクセスおよび/または手術部位の可視化に干渉することなく、手術部位の周囲から手術部位の照明を提供することができる。
一実施形態では、主レトラクタ部材14を半径方向外方に移動させるとき、副レトラクタ部材80も半径方向外方に移動させることができる。或いは、主レトラクタ部材14を半径方向外方に移動させた後、レトラクタ部材ガイドチャネル22間にあるリテーナリング21のガイドスロットまたはブラケット(図示せず)を通して副レトラクタ部材80を挿入することができる。図12に示すように、外方に移動した主レトラクタ部材14に隣接する位置にくると、外方に位置決めされた副レトラクタ部材80は、圧排された位置に維持される組織に対して追加の圧排面を提供し、このようにして手術用アクセス通路に更なる安定化を提供することができる。
別の実施形態では、図14に示すように、本発明の手術用アクセスデバイス10は、レトラクタ部材14を半径方向外方に移動させた後に安定化させる安定化機構を更に備えることができる。安定化機構は、レトラクタ部材14の内側に、レトラクタ部材14の長さに沿って位置決め可能な安定化リング90を備えることができる。レトラクタ部材14が例えば、図4に示すように拡張可能な物体40を拡張させることによって半径方向外方に移動し、拡張可能な物体40が収縮して撤去された後、リテーナリング21を通してレトラクタ部材14の内側に安定化リング90を挿入することができる。好ましくは、レトラクタ部材14の遠位端13付近に安定化リング90を位置決めすることができる。安定化リング90は、組織を圧排された位置に維持するのに役立つように、レトラクタ部材14の内面15に剛性支持を提供することができる。安定化リング90は、第2のより大きい断面寸法18に対応する位置などの、外方に移動した様々な位置でレトラクタ部材14に剛性圧排支持を提供する様々な寸法を有することができる。
図15Aおよび図15Bに示すように、このような実施形態では、手術部位を照明する機構は、安定化リング90に光源60を備えることができる。光源60を、電源装置接続81により外部電源装置に接続することができる。或いは、例えば、電池などの電源装置を安定化リング90内に収容することができる。光源60は、光を安定化リング90の遠位端から遠位方向に提供し、手術部位の広い部分を照明することができる。或いは、図15Bに示すように、光源60は、手術部位に集光される光、または「グローリング(glow ring)」効果を作り出すように、安定化リング90の内面から内方に光を提供することができる。一実施形態では、安定化リング90の光源60は、広いパターンで遠位方向に向けられる光と、手術部位の中心の方に集光される光の両方を提供することができる。手術部位を照明する機構が安定化リング90に光源60を備える実施形態では、手術部位へのアクセスおよび/または手術部位の可視化に干渉することなく、手術部位の周囲から手術部位の照明を達成することができる。
別の実施形態では、手術部位を照明する機構および/またはインターフェースは、リテーナリング21の内縁付近に光源60を備えることができる。このような実施形態は、図16〜図17に示されており、そこでは、レトラクタ部材14は外方に移動した位置で示されている。リテーナリング21は、リテーナリング21の底面に1つ以上の凹部91を含むことができる(図17には4つが示されている)。各凹部91は、隣接するレトラクタ部材14間に配置され、光源60を収容することができる。一実施形態では、光源60を凹部91に収容することなく、リテーナリング21の内縁付近に取り付けることができる。手術部位の異なる領域、例えば、異なる四分円に照明を提供するように各光源60を向けることができる。光は手術部位の中心の方に集束してもよい。手術部位を照明する機構がリテーナリング21に光源60を備える実施形態では、手術部位へのアクセスおよび/または手術部位の可視化に干渉することなく、手術部位の周囲から手術部位の照明を達成することができる。
光源60は、任意の好適な光源、例えば、発光ダイオード(LED)とすることができる。LED光源、光ファイバ光源、および/または本発明の実施形態に使用可能な他の光源は、光源に電力を供給し、作動させ、制御するため、電源装置への接続81および電子部品(図示せず)を含むことができる。或いは、手術用アクセスデバイス10の特定の構造内に電源装置、例えば、電池を収容することができる。
本発明の幾つかの実施形態は、従来の手術用アクセスデバイスおよび方法に優る利点を提供する。手術部位への直接のアクセスおよび/または手術部位の直視を提供するため、例えば、本発明のデバイス、システム、キット、および/または方法の実施形態を使用して、手術用アクセス通路を作り出し、維持することができる。このような実施形態では、約3/4インチ〜約1 1/4インチの範囲の直径を有する手術用アクセス通路が可能である。このような手術用アクセス通路の寸法は、従来の侵襲性が最小限の外科的アプローチによって提供されるアクセスポータルと比較して、手術部位への直接的な視線の量が改善されている。このように手術用アクセス通路が大きくなった結果、手術部位を直視して多数の手術機器を同時に使用することが可能である。このような機器としては、例えば、操作可能な機器、シェーバー、解剖器具、鋏、鉗子、レトラクタ、拡張器、内視鏡手術機器、およびビデオカメラが挙げられる。
本発明の幾つかの実施形態は、外科医が従来のアプローチよりも少ない機器を使用して、より短時間で直視手術用アクセス通路を作り出し、維持することを可能にすることができる。従来のアプローチは、複数の拡張器および/またはレトラクタの使用を必要とする可能性がある。例えば、手術用アクセス通路が、レトラクタや体内領域で外科処置を実施するのに必要なサイズの機器を挿入するのに十分な大きさになる前に、直径が増大していく複数の拡張器の挿入を必要とすることがある。更に、従来の組織レトラクタは、嵩張り、重く、所定の位置に維持するのが困難なことがある。本発明の一実施形態では、組織を徐々に拡張する一段階プロセスでレトラクタ部材14を外方に移動させ、手術用アクセス通路の一連の断面寸法に沿った様々な位置に固定することができる。図1〜図4の実施形態に示すように、断面積の範囲は、細長い部材11の閉鎖したルーメン16の第1の断面寸法17からリテーナリング21の内径に等しい断面寸法までの任意の断面寸法または面積を含むことができる。
一例として、直径が2分の1インチの手術用アクセス通路で十分な場合、外科医は細長い部材11のレトラクタ部材14を半径方向外方に移動させ、断面が2分の1インチの通路を作り出すことができる。直径が1インチの手術用アクセス通路が望ましい場合、外科医は細長い部材11のレトラクタ部材14を半径方向外方に移動させ続け、断面が1インチの通路を作り出すことができる。このようにして、同じ機器を使用して異なる断面寸法を有する手術用アクセス通路を作り出すことができ、それによって、より時間がかかり、より労力を必要とし、より装置を必要とする処置の必要が回避される。従って、例えば、拡張カニューレの一定のサイズに制限されない、一連の寸法に沿った多数の漸増する様々な寸法から手術用アクセス通路の断面寸法の範囲を提供することができる。従って、本発明の実施形態では、従来のデバイスおよび方法に使用されるアクセスするため、および圧排するための別個の機器とは対照的に、手術部位にアクセスし、身体の外部から手術部位まで通路に沿って組織を圧排するために、単一の手術用アクセスデバイス10を使用することができる。このようにより少ない機器を使用して、より短い時間で手術用アクセス通路が実現され、手術部位に直接アクセスする能力および/または手術部位を直視する能力が向上した結果、手術のリスクが減少し、侵襲性が最小限の外科的処置にかかるコストが減少する可能性がある。
細長い部材11のレトラクタ部材14を様々な量で移動させることによって、手術用アクセス通路のサイズを個々の患者の手術部位の必要に合わせてカスタマイズすることができる。組織の圧排中、外科医は、筋肉などの特定の組織が過度に伸張され始めているとき、それを感じることができる。従って、本発明の実施形態によって提供されるカスタマイズされた手術用アクセス通路は、外科医が筋肉および他の組織に引き起こす外傷を少なくすることができる。その結果、感染および失血などの外科的処置の起こり得る合併症のリスクを減少させることができる。従って、術後の不快感、治癒時間、および入院期間の長さを減少させることができる。
本発明の幾つかの実施形態では、レトラクタ部材14の移動を様々にすることができる。一実施形態では、細長い部材11のルーメン16を画定する元の閉鎖位置から、各レトラクタ部材14を半径方向外方に移動させることができる。別の実施形態では、レトラクタ部材14のそれぞれを半径方向外方に同時に移動させることができる。更に別の実施形態では、レトラクタ部材14の1つ以上を、レトラクタ部材14の他のものより多くまたは少なく半径方向外方に移動させてもよい。例えば、図1〜図7に示すように、4つのレトラクタ部材14を有する手術用アクセスデバイス10の例示的実施形態では、2つの対向するレトラクタ部材14を半径方向外方に第1の位置に、この第1の対のレトラクタ部材14間を2分の1インチの寸法などに移動させることができる。他の2つの対向するレトラクタ部材14を半径方向外方に第2の位置に、例えば、この第2の対のレトラクタ部材14間を1インチの寸法に移動させることができる。そのように、楕円形または長円形の断面形状を有する手術用アクセス通路を提供することができる。一実施形態では、本発明による手術用アクセスデバイス10によって作り出される手術用アクセス通路は、身体の外部の細長い部材11の近位端12から手術部位の細長い部材11の遠位端13まで実質的に一定の断面寸法を備えることができる。このような実施形態では、様々な非円形の断面形状を有する手術用アクセス通路を作り出すことができる。このようにして、外科医は、手術部位のサイズおよび形状に合わせてカスタマイズされた手術用アクセス通路を作り出すことができる。個々の患者に必要なサイズと形状に基づいた手術用アクセス通路により、処置中に外科医が外傷を与える組織を少なくすることができ、このようにして感染や失血などの外科的合併症のリスクが低減し、不快感や治癒時間が減少する。
本発明の一実施形態では、手術用アクセスデバイス10によって提供される圧排の程度は、異なる組織層では異なってもよい。例えば、レトラクタ部材14を閉鎖位置から半径方向外方に、皮膚では第1の開放断面寸法に、脂肪組織では少なくとも第2の開放断面寸法に、および、手術用アクセス通路の残りの組織では少なくとも第3の開放断面寸法に移動させることができる。組織圧排におけるこのような可変性は、従来のデバイスおよび方法よりも、様々な外科的アクセスアプローチを容易にすることができる。
本発明の幾つかの実施形態は、手術用アクセス通路を介した手術部位への直接のアクセスおよび/または手術部位の直視を妨げることを回避する、手術部位を照明する機構を含むことができる。従って、別個の観察要素、例えば、内視鏡などの光学機器を必要とすることなく、本発明の手術用アクセスデバイス10、システム、キット、および方法の実施形態を使用することができる。別個の観察要素の回避によって、手術部位の正確で、より直接的な可視化、並びに、侵襲性が最小限の手術アクセスへの従来のアプローチに優るコスト削減という別の利点が提供される。
本発明は、ヒトまたは動物の外科的治療または他の治療のための手術用アクセス通路を作り出し、維持するのに有用なシステムの実施形態を含む。このようなシステムの一実施形態は、複数のレトラクタ部材14を備える細長い部材11を備えることができ、複数のレトラクタ部材14は、体内(in situ)で(即ち、細長い部材を患者の体内に位置決めした後)、第1の断面寸法17から半径方向外方に少なくとも第2のより大きい断面寸法18に移動可能である。システムは、レトラクタ部材14を半径方向外方に移動させる機構および/またはインターフェースを更に備えることができる。システムは、レトラクタ部材14の半径方向外方への移動を案内する機構および/またはインターフェースと、レトラクタ部材14のそれぞれをある範囲の位置に固定する機構および/またはインターフェースを更に備えることができる。システムは、細長い部材11を身体の外部から手術部位まで挿入する機構および/またはインターフェースを更に備えることができる。システムは、手術部位を照明する機構および/またはインターフェースを更に備えることができる。
このようなシステムの例示的実施形態では、細長い部材11の複数のレトラクタ部材14のそれぞれが、図2に示すように、一緒に細長い部材11のルーメン16を画定する内面15を有する。閉鎖したルーメン16は、第1の断面寸法17を有する。レトラクタ部材14のそれぞれが、手術用アクセス通路を作り出すため、閉鎖したルーメン16の第1の断面寸法17から少なくとも第2のより大きい断面寸法18に半径方向外方に移動可能である。一実施形態では、第2の断面寸法18は、身体の外部から手術部位まで細長い部材11の近位端12と遠位端13の間で実質的に一定とすることができる。このようなシステムによって作り出される手術用アクセス通路では、通路は機器を受け入れ、手術部位への直接のアクセスおよび/または手術部位の直視を可能にすることができる。
レトラクタ部材14の半径方向外方への移動を案内する機構は、複数のレトラクタ部材ガイドチャネル22を有し、複数のレトラクタ部材14の近位端12に、複数のレトラクタ部材14と同心に配置されるように構成されたリテーナリング21を含むことができる。レトラクタ部材14のそれぞれが、レトラクタ部材14の近位端12から実質的に90°の角度で外方に延びるレトラクタ部材アーム20を、各レトラクタ部材アーム20がガイドチャネル22の1つの中で摺動可能となるように有することができる。レトラクタ部材14のそれぞれを固定する機構は、リテーナリング21のホイールロックガイド24を通して各レトラクタ部材ガイドチャネル22に挿入されるホイールロック23を備えることができる。レトラクタ部材14をそのガイドチャネル22内の適切な位置に固定するため、ホイールロック23はレトラクタ部材アーム20と調整可能に接触することができる。レトラクタ部材14のそれぞれを、第1の断面寸法17を備える第1の位置、第2の断面寸法18を備える第2の位置、および間にある多数の選択された位置を含む位置範囲に固定し得る。
システムの一実施形態では、身体の外部から手術部位まで細長い部材11を挿入する機構はスタイレット30を含むことができ、スタイレット30は、尖った先端32と、スタイレット30を通って延びるガイドワイヤ穴33とを備える。細長い部材11を手術部位までガイドワイヤ上で案内するため、スタイレット30をルーメン16に挿入することができる。
このようなシステムの一実施形態では、レトラクタ部材を半径方向外方に移動させる機構をルーメン16に挿入し、半径方向外向きの力を加えてレトラクタ部材14を移動させるように作動させてもよい。一実施形態では、レトラクタ部材14を半径方向外方に移動させる機構は拡張可能な物体40を備える。代替の実施形態では、レトラクタ部材を半径方向外方に移動させる機構は、機械的機構または油圧(hydraulic)機構とすることができる。
このようなシステムのレトラクタ部材14を半径方向外方に移動させることによって作り出される手術用アクセス通路は、ある断面寸法範囲の断面寸法を備えることができる。このような断面寸法範囲は、ルーメン16の第1の断面寸法17、リテーナリング21の内径に等しい断面寸法、およびこれらの2つの寸法の間の任意の断面寸法を含むことができる。例えば、手術用アクセス通路の断面寸法は、約3/4インチ〜約1 1/4インチの範囲の直径を有してもよい。一実施形態では、手術用アクセス通路の断面寸法は、3/4インチ未満の、または1 1/4インチより大きい直径を有してもよい。一実施形態では、レトラクタ部材14の1つ以上を、レトラクタ部材14の他のものより多くまたは少なく半径方向外方に移動させてもよい。このようにして、非円形の断面形状の断面寸法を有する手術用アクセス通路を作り出してもよい。
システムの一実施形態では、図8〜図9に示すように、手術部位を照明する機構は、リテーナリング21に回転可能に取り付けられた回転可能なアーム50と、回転可能なアーム50に取り付けられた湾曲した挿入部材51とを備えることができる。光源60を湾曲した挿入部材51の遠位端に取り付けるかまたは一体化させることができる。湾曲した挿入部材51は、湾曲した挿入部材51の遠位端の光源60を手術部位の周囲の所望の位置に位置決めすることができるように経皮的挿入が可能である。
システムの一実施形態では、図10〜図11に示すように、リテーナリング21はリテーナリングアーム72を含むことができ、リテーナリングアーム72は、リテーナリング21から横方向に延び、アーム72に傾斜したガイドスロット71を有する。手術部位を照明する機構は直線状の挿入部材70を備えることができ、直線状の挿入部材70は、直線状の挿入部材70の遠位端に取り付けられまたは一体化された光源60を有する。光源60が手術部位の周囲の所望の位置に位置決め可能であるように、直線状の挿入部材70はガイドスロット71を通して案内される経皮的挿入が可能である。直線状の挿入部材70は、挿入部材70がガイドスロット71に対して手術部位の方に挿入された距離を示す表示73または他の機構を含むことができる。このような挿入ガイド73は、外科医が直線状の挿入部材70の遠位端と光源60を手術部位の周囲の所望の位置に位置決めすることを助けることができる。
システムの別の実施形態では、図12〜図13に示すように、手術部位を照明する機構は、1つ以上のレトラクタ部材14の遠位端13にまたはその付近に光源60を含むことができる。更に別の実施形態では、図16〜図17に示すように、手術部位を照明する機構は、リテーナリング21の内縁付近に光源60を備えることができる。
このようなシステムは、レトラクタ部材14が半径方向外方に移動したとき、レトラクタ部材14を安定化させる機構を更に備えることができる。このような安定化機構は、例えば、図14、図15Aおよび図15Bに示されているような安定化リング90とすることができる。このような実施形態では、手術部位を照明する機構は安定化リング90に光源60を備えることができる。
本発明は、ヒトまたは動物の外科的治療または他の治療のための手術用アクセス通路を作り出し、維持するのに有用な、本明細書に記載されているような手術用アクセスデバイス10を備えるキットの実施形態を含む。このようなキットの一実施形態は複数のレトラクタ部材14を備える細長い部材11を備えることができ、複数のレトラクタ部材14は、細長い部材11が患者の体内に位置決めされた後、第1の断面寸法17から少なくとも第2のより大きい断面寸法18に半径方向外方に移動可能である。キットは、レトラクタ部材14を半径方向外方に移動させる機構を更に備えることができる。キットは、レトラクタ部材14の半径方向外方への移動を案内する機構と、レトラクタ部材14のそれぞれをある範囲の位置に固定する機構を更に備えることができる。キットは、身体の外部から手術部位まで細長い部材11を挿入する機構を更に備えることができる。キットは、手術部位を照明する機構を更に備えることができる。
幾つかの実施形態では、キットはこれらの要素および/または他の要素の様々な組み合わせを備えることができる。例えば、一実施形態では、キットは細長い部材11、レトラクタ部材14を半径方向外方に移動させる機構、レトラクタ部材14の半径方向外方への移動を案内する機構、および、レトラクタ部材14をある範囲の位置に固定する機構を含むことができる。この実施形態では、キットは、身体の外部から手術部位まで細長い部材14を挿入する機構を含んでも、または含まなくてもよい。例えば、細長い部材11を身体の外部から手術部位まで挿入するためのスタイレット30以外、キットの部品が再使用可能であることが好ましい場合、使い捨てスタイレット30を別個に提供してもよい。別の実施形態では、このようなキットは、手術部位を照明する複数のまたは代替の機構を含むことができる。
このようなキットの例示的実施形態では、細長い部材11の複数のレトラクタ部材14のそれぞれが、図2に示すように、一緒にレトラクタ部材14のルーメン16を画定する内面15を有する。閉鎖したルーメン16は、第1の断面寸法17を有する。レトラクタ部材14のそれぞれが、手術用アクセス通路を作り出すため、閉鎖したルーメン16の第1の断面寸法17から少なくとも第2のより大きい断面寸法18に半径方向外方に移動可能である。一実施形態では、第2の断面寸法18は、身体の外部から手術部位まで細長い部材11の近位端12と遠位端13の間で実質的に一定とすることができる。このようなキットの手術用アクセスデバイス10によって作り出される手術用アクセス通路では、通路は機器を受け入れ、手術部位への直接のアクセスおよび/または手術部位の直視を可能にすることができる。
キットの一実施形態では、レトラクタ部材14の半径方向外方への移動を案内する機構は、複数のレトラクタ部材ガイドチャネル22を有し、複数のレトラクタ部材14の近位端12に、複数のレトラクタ部材14と同心に配置されるように構成されたリテーナリング21を含むことができる。レトラクタ部材14のそれぞれが、レトラクタ部材14の近位端12から実質的に90°の角度で外方に延びるレトラクタ部材アーム20を、各レトラクタ部材アーム20がガイドチャネル22の1つの中で摺動可能となるように有することができる。レトラクタ部材14のそれぞれを固定する機構は、リテーナリング21のホイールロックガイド24を通して各レトラクタ部材ガイドチャネル22に挿入されるホイールロック23を備えることができる。レトラクタ部材14をそのガイドチャネル22内の適切な位置に固定するため、ホイールロック23はレトラクタ部材アーム20と調整可能に接触することができる。レトラクタ部材14のそれぞれを、第1の断面寸法17を備える第1の位置、第2の断面寸法18を備える第2の位置、および間にある多数の選択された位置を含む位置範囲に固定し得る。
キットの一実施形態では、身体の外部から手術部位まで細長い部材11を挿入する機構はスタイレット30を備えることができ、スタイレット30は、尖った先端32と、スタイレット30を通って延びるガイドワイヤ穴33とを備える。細長い部材11を手術部位までガイドワイヤ上で案内するため、スタイレット30をルーメン16に挿入することができる。
キットの一実施形態では、レトラクタ部材14を半径方向外方に移動させる機構をルーメン16に挿入し、半径方向外向きの力を加えてレトラクタ部材14を移動させるように作動させてもよい。一実施形態では、レトラクタ部材14を半径方向外方に移動させる機構は拡張可能な物体40を備える。代替の実施形態では、レトラクタ部材14を半径方向外方に移動させる機構は、機械的機構または油圧機構とすることができる。
このようなキットの手術用アクセスデバイス10でレトラクタ部材14を半径方向外方に移動させることによって作り出される手術用アクセス通路は、ある断面寸法範囲の断面寸法を備えることができる。このような断面寸法範囲は、ルーメン16の第1の断面寸法17、リテーナリング21の内径に等しい断面寸法、およびこれらの2つの寸法の間の任意の断面寸法を含むことができる。一実施形態では、レトラクタ部材14の1つ以上を、レトラクタ部材14の他のものより多くまたは少なく半径方向外方に移動させてもよい。このようにして、非円形の断面形状の断面寸法を有する手術用アクセス通路を作り出してもよい。
キットの一実施形態では、図8〜図9に示すように、手術部位を照明する機構は、リテーナリング21に回転可能に取り付けられた回転可能なアーム50と、回転可能なアーム50に取り付けられた湾曲した挿入部材51とを備えることができる。光源60を湾曲した挿入部材51の遠位端に取り付けるかまたは一体化させることができる。湾曲した挿入部材51の遠位端の光源60を手術部位の周囲の所望の位置に位置決めすることができるように、湾曲した挿入部材51は経皮的挿入が可能である。
キットの一実施形態では、図10〜図11に示すように、リテーナリング21はリテーナリングアーム72を含むことができ、リテーナリングアーム72は、リテーナリング21から横方向に延び、アーム72に傾斜したガイドスロット71を有する。手術部位を照明する機構は直線状の挿入部材70を備えることができ、直線状の挿入部材70は、直線状の挿入部材70の遠位端に取り付けられたまたは一体化された光源60を有する。光源60が手術部位の周囲の所望の位置に位置決め可能となるように、直線状の挿入部材70はガイドスロット71を通して案内される経皮的挿入が可能である。直線状の挿入部材70は、挿入部材70がガイドスロット71に対して手術部位の方に挿入された距離を示す表示73または他の機構を含むことができる。このような挿入ガイド73は、外科医が直線状の挿入部材70の遠位端と光源60を手術部位の周囲の所望の位置に位置決めすることを助けることができる。
キットの別の実施形態では、図12〜図13に示すように、手術部位を照明する機構は、1つ以上のレトラクタ部材14の遠位端13にまたはその付近に光源60を含むことができる。更に別の実施形態では、図16〜図17に示すように、手術部位を照明する機構は、リテーナリング21の内縁付近に光源60を備えることができる。
このようなキットは、レトラクタ部材14が半径方向外方に移動したとき、レトラクタ部材14を安定化させる機構を更に備えることができる。このような安定化機構は、例えば、図14、図15Aおよび図15Bに示されているような安定化リング90とすることができる。このような実施形態では、手術部位を照明する機構は安定化リング90に光源60を備えることができる。
本発明の幾つかの実施形態は、本発明のデバイス、システム、およびキットの製造方法を含むことができる。例えば、本発明の手術用アクセスデバイス10をステンレス鋼または他の外科用材料若しくはプラスチックから製造することができる。本発明による手術用アクセスデバイス10、システム、およびキットの部品を、様々な外科的処置で期待される機能を果たすのに十分な強度と耐久性を有する材料で製造し得る。例えば、レトラクタ部材14を好ましくは、様々なタイプの組織の面を分離するのに十分な強度のある材料で製造し得る。このような手術用アクセスデバイス10、システム、およびキットの全部または部分は滅菌後に再使用されるように設計されてもよく、または1回使用した後に使い捨てされてもよい。例えば、一実施形態では、細長い部材11、レトラクタ部材14の半径方向外方への移動を案内する機構(リテーナリング21など)、レトラクタ部材14をある位置範囲に固定する機構(ホイールロック23など)、および手術部位を照明する機構は、再使用されるように製造され得る。このような実施形態では、レトラクタ部材14を半径方向外方に移動させる機構(拡張可能な物体40など)、および、身体の外部から手術部位まで細長い部材11を挿入する機構(スタイレット30など)は、使い捨て部品として製造され得る。
本発明の幾つかの実施形態は、ヒトまたは動物の外科的治療または他の治療のために手術部位にアクセスするため、手術用アクセス通路を作り出す方法を含むことができる。図18は、このような方法100の一実施形態を示す。このような実施形態では、本明細書に記載されているような手術用アクセスデバイス10を提供してもよい(104)。このような手術用アクセスデバイス10の細長い部材11を患者の体内に位置決めした後、細長い部材11の複数のレトラクタ部材14を、第1の断面寸法17から半径方向外方に少なくとも第2のより大きい断面寸法18に移動させることができる。レトラクタ部材14の移動を半径方向外方に案内することができる。本方法は、レトラクタ部材14のそれぞれをある位置範囲に固定するステップ(112)を更に含むことができる。本方法は、細長い部材11を身体の外部から手術部位まで挿入するステップ(101〜103、105〜106)を更に含むことができる。本方法は、手術部位を照明するステップ(113)を更に含むことができる。このような方法で作り出される手術用アクセス通路では、第2の断面寸法18は、身体の外部から手術部位まで細長い部材11の近位端12と遠位端13の間で実質的に一定とすることができる。このような方法で作り出される手術用アクセス通路では、通路は、機器を受け入れ、手術部位への直接のアクセスおよび/または手術部位の直視を可能にすることができる。
手術用アクセス通路を作り出す方法の例示的実施形態は、近位端12、遠位端13および複数のレトラクタ部材14を備える細長い部材11を提供するステップ(104)を含むことができる。レトラクタ部材14のそれぞれの内面15は一緒に、第1の断面寸法17を有する細長い部材11のルーメン16を画定することができる。標的とする部位上の患者の皮膚に作られた刺創または小さい切開を通して、細長い部材11を手術部位まで経皮的に挿入することができる(105)。細長い部材11が手術部位に隣接する所望の位置にくると、拡張可能な物体40を細長い部材11のルーメン16に挿入し(107)、拡張させて(108、109)、複数のレトラクタ部材14のそれぞれを半径方向外方に少なくとも第2の断面寸法18に移動させることができる。次いで、拡張可能な物体40を収縮させ、手術用アクセス通路から撤去することができる(111)。
このような実施形態では、細長い部材11の手術部位への経皮的挿入は、手術部位への挿入通路を提供するため、まず挿入機器(図示せず)を経皮的に挿入するステップ(102)を更に含むことができる。挿入機器は、鋭利な先端を有する小さいカニューレ、例えば、トロカールカニューレとすることができる。挿入機器は、ガイドワイヤ穴と、ガイドワイヤ穴に挿通されるガイドワイヤを備えることができる(101)。挿入通路を作り出すため、挿入機器を手術部位に挿入した(102)後、ガイドワイヤを挿入通路に残留させたまま、挿入機器を撤去することができる(103)。一実施形態では、尖った先端32と、スタイレット30を通って延びるガイドワイヤ穴33とを備えるスタイレット30を細長い部材11のルーメン16に挿入することができる(104)。次いで、ガイドワイヤにスタイレットガイドワイヤ穴33を通すこと(105)によって、スタイレット30と細長い部材11を、挿入通路を通して手術部位まで挿入することができる。細長い部材11が適切な位置にきた後、スタイレット30とガイドワイヤを細長い部材11のルーメン16から撤去すること(106)ができる。或いは、スタイレット30なしで挿入機器を細長い部材11のルーメン16内に直接配置し、挿入機器と細長い部材11を手術部位まで一緒に挿入することができる。
別の実施形態では、手術部位への最初の経皮的経路または挿入通路を作り出すのに使用される挿入機器は、ジャムシディ(Jamshidi)針(図示せず)とすることができる。細長い部材11は直接ジャムシディ針に通されて手術部位に至ることができる。細長い部材11が所望の位置にくると、ジャムシディ針を細長い部材11から撤去することができる。
このような方法の一実施形態では、レトラクタ部材14のそれぞれを、第1の断面寸法17を備える位置、第2の断面寸法18を備える位置、および、間にある任意の断面寸法を含む位置範囲に固定してもよい(112)。例えば、リテーナリング21を複数のレトラクタ部材14の近位端12に、複数のレトラクタ部材14と同心に位置決めすることができる。細長い部材11の挿入によって形成される手術用アクセス通路を取り囲む患者の皮膚上にリテーナリング21を被支持位置で配置してもよい。レトラクタ部材14のそれぞれが、レトラクタ部材14の近位端12から実質的に90°の角度で外方に延びるレトラクタ部材アーム20を有することができる。リテーナリング21は複数のレトラクタ部材ガイドチャネル22を含むことができ、各レトラクタ部材アーム20はガイドチャネル22の1つの中で摺動可能となるように位置決めされ得る。
このような配置では、レトラクタ部材14が半径方向外方に移動するとき、レトラクタ部材アーム20のそれぞれがレトラクタ部材ガイドチャネル22を通って外方に摺動することができる。リテーナリング21を通して各ガイドチャネル22に調整可能に挿入され、各ガイドチャネル22内に位置決めされたレトラクタ部材アーム20と固定接触するホイールロック23で、レトラクタ部材アーム20を固定することができる。拡張可能な物体40をルーメン16の第1の断面寸法17とリテーナリング21の内径に等しい断面寸法との間の断面寸法範囲の1つの断面寸法に拡張させることができる(109)。拡張可能な物体40でレトラクタ部材14を半径方向外方に移動させると、周囲組織が圧排され(108)、それによって、外方に移動したレトラクタ部材14の内側に手術用アクセス通路が作り出される。拡張可能な物体40が拡張され、レトラクタ部材14が所望の断面寸法に対応する適切な位置にくると、螺合するようにねじが切られたホイールロックガイド24を通したホイールロック23の下降を調整し、レトラクタ部材アーム20とレトラクタ部材14をその位置に固定することができる。次いで、拡張可能な物体40を収縮させ、細長い部材11から撤去することができる(111)。このようにして、手術部位に直接アクセスするために、および/または手術部位を直視するために、手術用アクセス通路を作り出し、維持することができる。
このような方法で作り出される手術用アクセス通路は、身体の外部にある細長い部材11の近位端12と、手術部位にある細長い部材11の遠位端13との間に実質的に一定の断面寸法を備えることができる。このような手術用アクセス通路は、約3/4インチ〜約1 1/4インチの範囲の直径を有する断面寸法を備えることができる。実施形態では、外科的アプローチが要求するとき、または外科的処置が必要とするとき、手術用アクセス通路の断面寸法は3/4インチ未満の、または1 1/4インチより大きい直径を有してもよい。方法の一実施形態では、非円形の断面形状を有する手術用アクセス通路を提供するため、レトラクタ部材14の1つを、レトラクタ部材14の別のものより多くまたは少なく半径方向外方に移動させてもよい(110)。
手術用アクセス通路を作り出す方法の一実施形態は、手術部位の周囲に位置決めされる光源(例えば、LED光、または光ファイバー光)60で手術部位を照明するステップ(113)を更に含むことができる。一実施形態では、手術部位を照明する機構は、細長い部材11の外部に位置決めされてもよい。例えば、別個のカニューレ51、70の遠位端で動作するように、手術部位を照明する機構を構成することができる。別個のカニューレ51、70は、手術部位の周囲に光源60を位置決めするために、手術部位まで第2の穿孔経路を通して案内される経皮的挿入が可能であってもよい。代替の実施形態では、手術部位を照明する機構を細長い部材11の内部に位置決めしてもよい。例えば、手術部位を照明する機構をレトラクタ部材14に、リテーナリング21の内(遠位)面に、および/または、外方に移動したレトラクタ部材14の内側に位置決め可能な安定化機構上に設けることができる。このような実施形態では、手術用アクセス通路は手術部位を照明する機構で塞がれない。
手術用アクセス通路を作り出す方法の一実施形態は、複数の手術機器を手術用アクセス通路に挿入するステップ(114)を更に含むことができる。方法の一実施形態は、手術部位に直接アクセスして、および/または手術部位を直視して外科的処置を実施するステップ(115)を更に含むことができる。
治療または診断の目的のために、手術部位に直接アクセスする、および/または手術部位を直視するためのアクセスが望まれ得る場合常に、本発明を具体化するデバイス、システム、キットおよび方法をヒトおよび動物の多くの適した体内部位や外科的処置のタイプに使用されるように適合させることができる。例示的実施形態は、骨の治療に使用されるデバイス、システム、キット、および方法に関連して記載されている。例えば、手術部位は脊椎または関節とすることができる。他の実施形態では、本発明を他の体内部位または組織のタイプに使用してもよい。
特定の実施形態に関して本発明を説明してきたが、これらの実施形態は本発明の原理を例示するに過ぎないことを認識すべきである。当業者には、侵襲性が最小限の手術を実施するための手術用アクセスデバイス、システム、キット、および手術用アクセスデバイスの製造方法および使用方法は、他の方式及び他の実施形態で構成され、実施され得ることが分かる。更に、前述の方法およびステップが特定の順序で行われるある一定の事象を示す場合、本開示の利益を有する当業者は、ある一定のステップの順序は変更されてもよく、このような変更は本発明の変形によるものであることを認識するだろう。更に、ステップのある一定のものを可能であれば並行プロセスで同時に実施してもよく、前述のように順次実施してもよい。従って、本明細書の説明を、本発明を限定するものとして解釈すべきではなく、他の実施形態もまた本発明の範囲内に包含される。
本発明の一実施形態における、リテーナリング、4つのレトラクタ部材、4つのホイールロック、および手術用アクセスデバイスのルーメンに挿入されたスタイレットを示す手術用アクセスデバイスの1つの変形の斜視図である。 本発明の一実施形態における、スタイレットのない、例えば、デバイスが手術用アクセス通路を作り出すために適切な位置に配置された後の、図1に示されている手術用アクセスデバイスの斜視図である。 本発明の一実施形態における、非拡張状態の手術用アクセスデバイスに挿入されたバルーンデバイスなどの拡張可能な物体を示す、図2に示されている手術用アクセスデバイスの斜視図である。 本発明の一実施形態における、拡張可能な物体が拡張され、その結果、手術用アクセスデバイスのレトラクタ部材のそれぞれが半径方向外方に拡張されている、図3に示されている手術用アクセスデバイスの斜視図である。 本発明の一実施形態における、レトラクタ部材が拡張され、拡張可能な物体が収縮し、撤去された後の、図1〜図4に示されている手術用アクセスデバイスの上面図である。 本発明の一実施形態における、レトラクタ部材、レトラクタ部材アーム、およびホイールロックが取り除かれた、図1に示されているリテーナリングの斜視図である。 本発明の一実施形態における、拡張位置にある拡張可能な物体、半径方向外方に移動したレトラクタ部材、および、レトラクタ部材アームとレトラクタ部材を移動した位置に固定するホイールロックを示す、図4に示されている手術用アクセスデバイスの断面図である。 本発明の一実施形態における、リテーナリングに回転可能に取り付けられた回転可能なアームと、先端が鋭利な湾曲したカニューレとを有し、回転可能なアームの遠位端に光源が取り付けられている、図1〜図4に示されている手術用アクセスデバイスの側面図である。 本発明の一実施形態における、湾曲したカニューレの先端が手術部位の周囲に位置決めされるように、湾曲したカニューレが副穿孔ポータルを介して、皮膚および皮下組織層を通して挿入されるように回転可能なアームが下方に回転されている、図8に示されている手術用アクセスデバイスの側面図である。 本発明の一実施形態における、リテーナリングが外方に延びるアームを有し、光源を有する直線状のカニューレを受け入れ、その経皮的挿入を案内するためのガイドスロットを含む、図1〜図4に示されている手術用アクセスデバイスの側面図である。 本発明の一実施形態における、直線状のカニューレの先端が手術部位の周囲に位置決めされるように、案内穴を通して案内された直線状のカニューレを示す、図10に示されている手術用アクセスデバイスの上面斜視図である。 本発明の一実施形態における、それぞれが遠位端に光源を含む1組の4つの副レトラクタ部材を含む、図5に示されているリテーナリングの上面図である。 本発明の一実施形態における、遠位端の光源を示す、図12に示されている副レトラクタ部材の1つの斜視図である。 本発明の一実施形態における、レトラクタ部材の遠位端に位置決めされた安定化リングを含む、図4に示されているリテーナリングと外方に移動したレトラクタ部材の斜視図である。 本発明の一実施形態における、遠位端の光源を示す、図14に示されている安定化リングの斜視図である。 本発明の一実施形態における、リングの中心の下で集束される光源を示す、図15Aに示されている安定化リングの上面図である。 本発明の一実施形態における、外方に移動した位置のレトラクタ部材を有し、リテーナリングの下の遠位側または底面側の光源を示す、図4〜図5に示されているリテーナリングの斜視図である。 本発明の一実施形態における、各スロットが発光ダイオード(LED)などの光源を収容しているリテーナリングの底面側の4つのスロットを示す、図17に示されているリテーナリングの底面斜視図である。 本発明の方法の一実施形態における、手術用アクセス通路を作り出すステップを示すフローチャートである。 本発明の別の実施形態における、手術用アクセスデバイスの摺動回転可能な上リテーナリングと下リテーナリングの1つの変形の上面図である。 分解された配置のリテーナリングを示す、図19Aの実施形態に示されている上リテーナリングと下リテーナリングの斜視図である。 本発明の一実施形態における、閉鎖位置のレトラクタ部材を示すリテーナリングの別の変形の上面図である。レトラクタ部材アームに取り付けられたペグは、リテーナリングスロットの内側の方に隣接する閉鎖位置で示されている。 中間の開放位置のレトラクタ部材と、リテーナリングスロットの中心付近にあるレトラクタ部材アームに取り付けられたペグを示す、図20Aに示されているリテーナリングの上面図である。 完全に開放した位置のレトラクタ部材と、リテーナリングスロットの外側の方に隣接するレトラクタ部材アームに取り付けられたペグを示す、図20Aおよび図20Bに示されているリテーナリングの上面図である。 本発明の別の実施形態における、ねじが切られたレトラクタ部材アームと回転ホイールを有する手術用アクセスデバイスの斜視図である。

Claims (74)

  1. 近位端と、遠位端と、それぞれの内面が一緒に細長い部材のルーメンを画定する複数のレトラクタ部材とを備える細長い部材であり、前記ルーメンが第1の断面寸法を有する細長い部材、
    を備えるデバイスであって、
    機器を受け入れることができる手術用アクセス通路を作り出すため、前記複数のレトラクタ部材のそれぞれが半径方向外方に第2の断面寸法に移動可能であるデバイス。
  2. 前記手術用アクセス通路が、前記近位端と前記遠位端との間で実質的に一定の断面寸法を更に備える、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記手術用アクセス通路が、手術部位への直接のアクセスを更に備える、請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記各レトラクタ部材の近位端から外方に延びるレトラクタ部材アーム、および
    複数のレトラクタ部材ガイドチャネルを備え、前記複数のレトラクタ部材の近位端に、前記複数のレトラクタ部材と同心に配置されるように構成されたリテーナリングであって、各レトラクタ部材アームが前記ガイドチャネルの1つの中で摺動可能であるリテーナリング、
    を更に備える、請求項1に記載のデバイス。
  5. 前記複数のレトラクタ部材のそれぞれを、前記第1の断面寸法を備える第1の位置に、および前記第2の断面寸法を備える第2の位置に固定する機構を更に備える、請求項4に記載のデバイス。
  6. 前記複数のレトラクタ部材のそれぞれを固定する機構が、前記リテーナリングのホイールロックガイドを通して各レトラクタ部材ガイドチャネルに挿入され、前記ガイドチャネル内の前記リテーナ部材アームと調整可能に接触するホイールロックを備える、請求項5に記載のデバイス。
  7. スタイレットであって、尖った先端と、前記スタイレットを通って延びるガイドワイヤ穴とを備えるスタイレットを更に備え、前記細長い部材を手術部位までガイドワイヤ上を案内するため、前記スタイレットが前記ルーメンに挿入可能である、請求項1に記載のデバイス。
  8. 前記ルーメンに挿入可能であり、半径方向外向きの力を加えて前記レトラクタ部材を移動させるように作動可能な機構を更に備える、請求項1に記載のデバイス。
  9. 前記レトラクタ部材を移動させる機構が、拡張可能な物体を備える、請求項8に記載のデバイス。
  10. 前記複数のレトラクタ部材が長さを有し、前記拡張可能な物体が、前記レトラクタ部材の長さに近似する長さを備える、請求項9に記載のデバイス。
  11. 前記複数のレトラクタ部材が長さを有し、前記拡張可能な物体が、前記レトラクタ部材の長さより短い長さを備える、請求項9に記載のデバイス。
  12. 前記レトラクタ部材を移動させる機構が、油圧機構を更に備える、請求項8に記載のデバイス。
  13. 前記レトラクタ部材を移動させる機構が、機械的機構を更に備える、請求項8に記載のデバイス。
  14. 前記手術用アクセス通路が、前記ルーメンの前記第1の断面寸法と、前記リテーナリングの内径に等しい断面寸法との間の断面寸法範囲の1つの断面寸法を更に備える、請求項4に記載のデバイス。
  15. 前記手術用アクセス通路が、3/4インチ〜1 1/4インチの範囲の直径を備える断面寸法を有する、請求項1に記載のデバイス。
  16. 前記手術用アクセス通路が非円形の断面形状を更に備える、請求項1に記載のデバイス。
  17. 前記レトラクタ部材の1つ以上が、手術部位におよび手術部位から物質を移送する中空の部位を更に備える、請求項1に記載のデバイス。
  18. 手術部位を照明する光源を更に備える、請求項1に記載のデバイス。
  19. 前記複数のレトラクタ部材の近位端に、前記複数のレトラクタ部材と同心に配置されるように構成されたリテーナリング、
    前記リテーナリングに回転可能に取り付けられた回転可能なアーム、および
    前記回転可能なアームに取り付け可能な湾曲した挿入部材であって、前記挿入部材の遠位端に前記光源を有し、前記手術部位の周囲まで前記光源を経皮的に挿入することができる挿入部材、
    を更に備える、請求項18に記載のデバイス。
  20. 前記複数のレトラクタ部材の近位端に、前記複数のレトラクタ部材と同心に配置されるように構成されたリテーナリング、
    前記リテーナリングから横方向に延び、傾斜したガイドスロットを備えるリテーナリングアーム、および
    直線状の挿入部材であって、前記挿入部材の遠位端に光源を有し、前記光源が前記手術部位の周囲に位置決め可能となるように、前記ガイドスロットを通して案内される経皮的挿入が可能な挿入部材、
    を更に備える、請求項18に記載のデバイス。
  21. 前記直線状の挿入部材は、前記挿入部材が前記手術部位の方に挿入された距離を示す表示を更に備える、請求項20に記載のデバイス。
  22. 前記複数のレトラクタ部材の少なくとも1つの遠位端に前記光源を更に備える、請求項18に記載のデバイス。
  23. 前記レトラクタ部材が前記第2の断面寸法を備える位置にあるとき、前記レトラクタ部材の遠位端の内側およびその付近に位置決め可能な安定化リングを更に備え、前記安定化リングが前記光源を備える、請求項18に記載のデバイス。
  24. 前記複数のレトラクタ部材の近位端に、前記複数のレトラクタ部材と同心に配置されるように構成されたリテーナリングを更に備え、前記光源が前記リテーナリングの内縁付近に光源を含む、請求項18に記載のデバイス。
  25. 前記レトラクタ部材の少なくとも2つの間にバリア部材を更に備える、請求項1に記載のデバイス。
  26. 隣接するレトラクタ部材の各対の間にバリア材料を更に備える、請求項1に記載のデバイス。
  27. 前記手術用アクセス通路が、ヒトまたは動物の体内にある、請求項1に記載のデバイス。
  28. 前記手術用アクセス通路が、脊椎へのアクセスを備える、請求項1に記載のデバイス。
  29. 前記手術用アクセス通路が、関節へのアクセスを備える、請求項1に記載のデバイス。
  30. 近位端と、遠位端と、それぞれの内面が一緒に細長い部材のルーメンを画定する複数のレトラクタ部材とを備える細長い部材であり、前記ルーメンが第1の断面寸法を有する細長い部材、
    各レトラクタ部材の近位端から外方に延びるレトラクタ部材アーム、
    複数のレトラクタ部材ガイドチャネルを備え、前記複数のレトラクタ部材の近位端に、前記複数のレトラクタ部材と同心に配置されるように構成された下リテーナリングであって、各レトラクタ部材アームが前記ガイドチャネルの1つの中で摺動可能である下リテーナリング、および
    前記下リテーナリングと係合可能で、前記下リテーナリングに対して摺動回転可能な上リテーナリング、
    を備えるデバイスであって、
    機器を受け入れることができる手術用アクセス通路を作り出すため、前記上リテーナリングと前記下リテーナリングを互いに対して回転させると、前記複数のレトラクタ部材のそれぞれが、半径方向外方に第2の断面寸法に移動可能であるデバイス。
  31. 前記下リテーナリングが、各ガイドチャネル上に、各ガイドチャネルに平行に配置された下リテーナリングスロットを備え、
    前記上リテーナリングが、前記下リテーナリングスロットの中心と位置合わせされる中心を有し、且つ前記下リテーナリングスロットの長手軸に対して角度をなしている上リテーナリングスロットを備え、
    各レトラクタ部材アームが、前記下リテーナリングスロットと前記上リテーナリングスロットを通って上方に延びるペグを備え、
    前記上リテーナリングと前記下リテーナリングを互いに対して回転させると、前記上リテーナリングスロットが前記ペグを押し付け、前記レトラクタ部材を半径方向に移動させるようになっている、請求項30に記載のデバイス。
  32. 前記上リテーナリングと前記下リテーナリングを互いに対して所望の位置に固定する機構を更に備える、請求項30に記載のデバイス。
  33. 前記複数のレトラクタ部材のそれぞれを、前記第1の断面寸法を備える第1の位置に、および前記第2の断面寸法を備える第2の位置に固定する機構を更に備える、請求項30に記載のデバイス。
  34. 手術部位を照明する光源を更に備える、請求項30に記載のデバイス。
  35. 前記手術用アクセス通路が、前記近位端と前記遠位端との間で実質的に一定の断面寸法を更に備える、請求項30に記載のデバイス。
  36. 前記手術用アクセス通路が手術部位への直接のアクセスを更に備える、請求項30に記載のデバイス。
  37. 近位端と、遠位端と、それぞれの内面が一緒に細長い部材のルーメンを画定する複数のレトラクタ部材とを備える細長い部材であり、前記ルーメンが第1の断面寸法を有する細長い部材、
    各レトラクタ部材の近位端に回転可能に接続され、各レトラクタ部材の近位端から外方に延びる、ねじが切られたレトラクタ部材アーム、
    螺合するようにねじが切られた複数のレトラクタ部材ガイドチャネルを備え、前記複数のレトラクタ部材の近位端に、前記複数のレトラクタ部材と同心に配置されるように構成されたリテーナリングであって、ねじが切られた各レトラクタ部材アームが前記ガイドチャネルの1つの中で回転可能であるリテーナリング、
    を備えるデバイスであって、
    機器を受け入れることができる手術用アクセス通路を作り出すため、前記ねじが切られたレトラクタ部材アームを回転させると、前記複数のレトラクタ部材のそれぞれが半径方向外方に第2の断面寸法に移動可能である、デバイス。
  38. ねじが切られた各レトラクタ部材アームが、前記リテーナリングの外部に隣接する回転ホイールを通して固定的に挿入され、前記回転ホイールの回転によって、前記接続されたレトラクタ部材が半径方向に移動する、請求項37に記載のデバイス。
  39. 前記複数のレトラクタ部材のそれぞれを、前記第1の断面寸法を備える第1の位置に、および前記第2の断面寸法を備える第2の位置に固定する機構を更に備える、請求項37に記載のデバイス。
  40. 手術部位を照明する光源を更に備える、請求項37に記載のデバイス。
  41. 前記手術用アクセス通路が、前記近位端と前記遠位端との間で実質的に一定の断面寸法を更に備える、請求項37に記載のデバイス。
  42. 前記手術用アクセス通路が手術部位への直接のアクセスを更に備える、請求項37に記載のデバイス。
  43. 近位端と、遠位端と、それぞれの内面が一緒に細長い部材のルーメンを画定する複数のレトラクタ部材とを備える細長い部材であり、前記ルーメンが第1の断面寸法を有し、前記複数のレトラクタ部材のそれぞれが、手術用アクセス通路を作り出すために半径方向外方に第2の断面寸法に移動可能である細長い部材、および
    複数のレトラクタ部材ガイドチャネルを備え、前記複数のレトラクタ部材の近位端に、前記複数のレトラクタ部材と同心に配置されるように構成されたリテーナリングであって、各レトラクタ部材が前記ガイドチャネルの1つの中で摺動可能であるリテーナリング、
    を備えるキット。
  44. 前記手術用アクセス通路が、前記近位端と前記遠位端との間で実質的に一定の断面寸法を更に備える、請求項43に記載のキット。
  45. スタイレットであって、尖った先端と、前記スタイレットを通って延びるガイドワイヤ穴とを備えるスタイレットを更に備え、前記細長い部材を手術部位までガイドワイヤ上で案内するため、前記スタイレットが前記ルーメンに挿入可能である、請求項43に記載のキット。
  46. 前記レトラクタ部材を半径方向外方に移動させる機構を更に備え、前記機構が前記ルーメンに挿入可能であり、半径方向外向きの力を加えて前記レトラクタ部材を移動させるように作動可能である、請求項43に記載のキット。
  47. 前記手術部位を照明する光源を更に備える、請求項43に記載のキット。
  48. それぞれの内面が一緒にルーメンを画定する複数の相互接続されたレトラクタ部材であって、前記ルーメンが第1の断面寸法を有し、前記複数のレトラクタ部材のそれぞれが、アクセス通路を作り出すため、半径方向外方に第2の断面寸法に移動可能である複数の相互接続されたレトラクタ部材、および
    前記複数の相互接続されたレトラクタ部材の移動を制御するように構成された機構、
    を備えるシステム。
  49. 前記アクセス通路が、近位端と遠位端、および、前記近位端と前記遠位端との間で実質的に一定の断面寸法を更に備える、請求項48に記載のシステム。
  50. 前記レトラクタ部材の移動を制御する機構が、前記ルーメンに挿入可能であり、前記レトラクタ部材を半径方向外方に移動させる力を加えるように作動可能である、請求項48に記載のシステム。
  51. 前記レトラクタ部材の移動を制御する機構が拡張可能な物体である、請求項50に記載のシステム。
  52. 前記拡張可能な物体がバルーンを含む、請求項51に記載のシステム。
  53. 各レトラクタ部材の近位端から外方に延びるレトラクタ部材アーム、および
    複数のレトラクタ部材ガイドチャネルを備え、前記複数のレトラクタ部材の近位端に、前記複数のレトラクタ部材と同心に配置されるように構成されたリテーナリングであって、各レトラクタ部材アームが前記ガイドチャネルの1つの中で摺動可能であるリテーナリング、
    を更に備える、請求項48に記載のシステム。
  54. 前記複数のレトラクタ部材のそれぞれを、前記第1の断面寸法を備える第1の位置に、および前記第2の断面寸法を備える第2の位置に固定する機構を更に備える、請求項48に記載のシステム。
  55. スタイレットであって、尖った先端と、前記スタイレットを通って延びるガイドワイヤ穴とを備えるスタイレットを更に備え、前記細長い部材を手術部位までガイドワイヤ上で案内するため、前記スタイレットが前記ルーメンに挿入可能である、請求項48に記載のシステム。
  56. 前記アクセス通路が、前記ルーメンの前記第1の断面寸法と、前記リテーナリングの内径に等しい断面寸法との間の断面寸法範囲の1つの断面寸法を更に備える、請求項53に記載のシステム。
  57. 手術部位を照明する光源を更に備える、請求項48に記載のシステム。
  58. 前記レトラクタ部材の少なくとも2つの間にバリア材料を更に備える、請求項48に記載のシステム。
  59. 隣接するレトラクタ部材の各対の間にバリア材料を更に備える、請求項48に記載のシステム。
  60. 手術用アクセス通路を作り出す方法であって、
    近位端と、遠位端と、それぞれの内面が一緒に細長い部材のルーメンを画定する複数のレトラクタ部材とを備える細長い部材を手術部位に経皮的に挿入するステップであって、前記ルーメンが第1の断面寸法を有するステップ、
    拡張可能な物体を前記細長い部材のルーメンに挿入するステップ、
    前記拡張可能な物体を拡張させ、前記複数のレトラクタ部材を半径方向外方に第2の断面寸法に移動させるステップ、および
    前記拡張可能な物体を収縮させ、前記拡張可能な物体を前記手術用アクセス通路から撤去するステップ、
    を含む方法。
  61. 前記細長い部材を経皮的に挿入するステップが、
    ガイドワイヤ穴と、前記ガイドワイヤ穴に挿通されるガイドワイヤとを有する挿入機器を提供するステップ、
    前記挿入機器を経皮的に挿入し、前記手術部位への挿入通路を提供するステップ、
    前記ガイドワイヤを前記挿入通路に残留させたまま、前記挿入機器を前記挿入通路から撤去するステップ、
    スタイレットであって、尖った先端と、前記スタイレットを通って延びるスタイレットガイドワイヤ穴とを備えるスタイレットを前記細長い部材のルーメンに挿入するステップ、
    前記スタイレットガイドワイヤ穴を前記ガイドワイヤに通し、前記スタイレットと前記細長い部材を前記挿入通路に入れて前記手術部位まで挿入するステップ、および
    前記細長い部材のルーメンから前記スタイレットを撤去するステップ、
    を更に含む、請求項60に記載の方法。
  62. 前記レトラクタ部材を、前記第1の断面寸法を備える位置に、または前記第2の断面寸法を備える位置に固定するステップを更に含む、請求項60に記載の方法。
  63. レトラクタ部材アームが前記各レトラクタ部材の近位端から外方に延び、
    複数のレトラクタ部材ガイドチャネルを備えるリテーナリングを、前記複数のレトラクタ部材の近位端に、前記複数のレトラクタ部材と同心に配置するステップであって、各レトラクタ部材アームが前記ガイドチャネルの1つの中に位置決めされ、その中で摺動可能であるステップ、
    を更に含み、
    前記レトラクタ部材を固定するステップが、前記リテーナリングを通して各ガイドチャネルに調整可能に挿入され、各ガイドチャネルの中に位置決めされた前記レトラクタ部材アームと固定接触するねじが切られたホイールロックで前記レトラクタ部材アームのそれぞれを固定するステップを更に含む、
    請求項62に記載の方法。
  64. リテーナリングを、前記複数のレトラクタ部材の近位端に、前記複数のレトラクタ部材と同心に配置するステップ、
    を更に含み、
    前記拡張可能な物体を拡張させるステップが、前記拡張可能な物体を前記ルーメンの前記第1の断面寸法と前記リテーナリングの内径に等しい断面寸法との間の断面寸法範囲の1つの断面寸法に拡張させるステップを更に含む、
    請求項60に記載の方法。
  65. 前記手術用アクセス通路が、身体の外部にある前記近位端と前記手術部位にある前記遠位端との間で実質的に一定の断面寸法を備える、請求項60に記載の方法。
  66. 前記手術用アクセス通路が、3/4インチ〜1 1/4インチの範囲の直径を有する断面寸法を備える、請求項60に記載の方法。
  67. 前記複数のレトラクタ部材を半径方向外方に移動させるステップが、前記レトラクタ部材の1つを、前記レトラクタ部材の別のものより多くまたは少なく半径方向外方に移動させ、非円形の断面形状を有する手術用アクセス通路を提供するステップを更に含む、請求項60に記載の方法。
  68. 前記手術部位を前記手術部位の周囲に位置決めされた光源で照明するステップを更に含む、請求項60に記載の方法。
  69. 複数の手術機器を前記手術用アクセス通路に挿入するステップを更に含む、請求項60に記載の方法。
  70. 前記手術部位を直視して外科処置を実施するステップを更に含む、請求項60に記載の方法。
  71. 前記手術部位が脊椎を含む、請求項60に記載の方法。
  72. 前記手術部位が関節を含む、請求項60に記載の方法。
  73. 手術用アクセス通路を作り出す方法であって、
    近位端と、遠位端と、それぞれの内面が一緒に細長い部材のルーメンを画定する複数のレトラクタ部材と、各レトラクタ部材の近位端から外方に延びるレトラクタ部材アームとを備える細長い部材を手術部位まで経皮的に挿入するステップであって、前記ルーメンが第1の断面寸法を有するステップ、
    複数のレトラクタ部材ガイドチャネルを備える下リテーナリングであって、各レトラクタ部材アームが前記ガイドチャネルの1つの中で摺動可能である下リテーナリングと、前記下リテーナリングと係合可能であり、前記下リテーナリングに対して摺動回転可能な上リテーナリングとを、前記複数のレトラクタ部材の近位端に、前記複数のレトラクタ部材と同心に配置するステップ、および
    機器を受け入れることができる手術用アクセス通路を作り出すため、前記上リテーナリングと前記下リテーナリングを互いに対して回転させ、前記複数のレトラクタ部材のそれぞれを半径方向外方に第2の断面寸法に移動させるステップ、
    を含む方法。
  74. 前記下リテーナリングが、各ガイドチャネル上に、各ガイドチャネルに平行に配置された下リテーナリングスロットを備え、
    前記上リテーナリングが、前記下リテーナリングの中心と位置合わせされる中心を有し、且つ前記下リテーナリングスロットの長手軸に対して角度をなしている上リテーナリングスロットを備え、
    各レトラクタ部材アームが、前記下リテーナリングスロットと前記上リテーナリングスロットを通って上方に延びるペグを備え、
    前記上リテーナリングと前記下リテーナリングを互いに対して回転させると、前記上リテーナリングスロットが前記ペグを押し付け、前記レトラクタ部材を半径方向に移動させるようになっている、
    請求項73に記載のデバイス。
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