JP2009300849A - 帯電部材清掃部材、帯電装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

帯電部材清掃部材、帯電装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】研磨粉などの異物に起因する色点などの画像欠陥を低減することができる帯電部材清掃部材を提供する。
【解決手段】画像形成装置に備えられる帯電部材の表面に接触して清掃するための、芯材と、芯材の外周に形成された円筒状の弾性層と、弾性層の外周に形成された網目構造を有する繊維層とを有する帯電部材清掃部材である。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯電部材清掃部材、帯電装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置に関する。
近年、プリンタや複写機などの画像形成装置に用いられる現像剤の小径化により、帯電ロールなどの帯電部材などの各部材の現像剤汚染により、画質欠陥が生じるため、さまざまな清掃部材が提案されている。清掃部材の形状としては、シート形状、パッド形状、ロール形状などが提案されており、近年では、ロール形状の発泡体を用いた清掃部材が多用されるようになっている。
現在使用されている発泡体を用いた清掃部材は、発泡体を切削して製造されるため、清掃部材から切削時の研磨粉などの異物が発生することがある。その研磨粉などの異物が帯電ロールなどの帯電部材に付着することにより、色点などの画像欠陥が発生してしまうことがある。
特開2008−26415号公報
本発明は、研磨粉などの異物に起因する色点などの画像欠陥を低減することができる帯電部材清掃部材、その帯電部材清掃部材を備える帯電装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置である。
本発明は、画像形成装置に備えられる帯電部材の表面に接触して清掃するための、芯材と、前記芯材の外周に形成された円筒状の弾性層と、前記弾性層の外周に形成された網目構造を有する繊維層とを有する帯電部材清掃部材である。
また、前記帯電部材清掃部材において、前記網目の数nが1mm平方あたり10個以上30個以下の範囲であり、前記繊維層を構成する繊維の太さが5μm以上100μm以下の範囲であることが好ましい。
また、前記帯電部材清掃部材において、前記弾性層が、発泡ウレタンを含んで構成されることが好ましい。
また、本発明は、画像形成装置に備えられる像保持体の表面を帯電させる帯電部材と、前記帯電部材清掃部材とを備える帯電装置である。
また、本発明は、像保持体と、前記像保持体の表面を帯電させる帯電部材と、前記帯電部材清掃部材とを備えるプロセスカートリッジである。
また、本発明は、像保持体と、前記像保持体の表面を帯電させる帯電部材と、前記帯電部材清掃部材と、前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記像保持体の表面に形成された潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、を備える画像形成装置である。
本発明の請求項1によると、繊維層を有していない場合に比べて、研磨粉などの異物に起因する色点などの画像欠陥を低減することができる帯電部材清掃部材を提供することができる。
本発明の請求項2によると、繊維層の網目の数nおよび繊維層を構成する繊維の太さが本範囲外の場合に比べて、研磨粉などの異物に起因する色点などの画像欠陥をより低減することができる帯電部材清掃部材を提供することができる。
本発明の請求項3によると、弾性層が発泡ウレタンを含んで構成されていない場合に比べて、研磨粉などの異物に起因する色点などの画像欠陥をより低減することができる帯電部材清掃部材を提供することができる。
本発明の請求項4によると、繊維層を有していない場合に比べて、研磨粉などの異物に起因する色点などの画像欠陥を低減することができる帯電装置を提供することができる。
本発明の請求項5によると、繊維層を有していない場合に比べて、研磨粉などの異物に起因する色点などの画像欠陥を低減することができるプロセスカートリッジを提供することができる。
本発明の請求項6によると、繊維層を有していない場合に比べて、研磨粉などの異物に起因する色点などの画像欠陥を低減することができる画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る帯電部材清掃部材を用いた帯電装置の一例の概略構成を示した側面図である。また、図2は、本実施形態に係る帯電装置の一例の概略構成を示した正面図である。図1の帯電装置1は、画像形成装置に備えられる像保持体の表面を帯電させる帯電部材であって、軸中心に回転する円筒状の帯電部材である帯電ロール10と、帯電ロール10に接触して帯電ロール10の表面を清掃するための帯電部材清掃部材であるクリーニングロール12と、を備える。帯電ロール10は、導電性芯材14と、導電性芯材14の外周に形成された帯電層16とを備える。クリーニングロール12は、芯材18と、芯材18の外周に形成された円筒状の弾性層20と、弾性層20の外周に形成された繊維層22とを備える。
図2に示すように、帯電装置1において、帯電ロール10は、像保持体である感光体24に対して導電性芯材14の両端部に設置したコイルバネ26などの弾性部材により感光体24の表面に押し付けられ、感光体24に従動する。一方、クリーニングロール12は、帯電ロール10の導電性芯材14とクリーニングロール12の芯材18との軸受けの距離でベアリング28で保持され、クリーニングロール12は、所定のニップ量で帯電ロール10に従動する。なお、帯電ロール10およびクリーニングロール12はそれぞれ感光体24、帯電ロール10に従動させてもよいし、別個に駆動させてもよい。
クリーニングロール12は、少なくとも清掃領域において、弾性層20の外周に形成された繊維層22を備える。繊維層22が弾性層20を覆っているため、弾性層20から切削時の研磨粉(通常、大きさ150μm以上500μm以下)などの異物が発生したとしても、その異物が帯電ロール10に付着することを防止することができ、色点などの画像欠陥を低減することができる。
ここで、清掃領域とは、帯電ロール10の帯電層16と、クリーニングロール12の繊維層22または弾性層20とが接触する領域のことを指す。
クリーニングロール12の繊維層22は、繊維により構成される網目構造を有する。網目構造を有することにより、網目の段差によって帯電ロール10の帯電層16に付着した異物を除去することができる。また、弾性層20から切削時の研磨粉などの異物が発生したとしても、その異物が帯電ロール10に付着することを防止することができ、かつ、弾性層20が帯電ロール10の帯電層16から離脱した異物を取り込むことができ、クリーニング性を保つことができる。
このとき繊維層22において、網目の数nが1mm平方あたり10個以上30個以下の範囲であり、繊維の太さが5μm以上100μm以下の範囲であることが好ましい。網目の数nが1mm平方あたり10個未満であり、繊維の太さが5μm未満であると、弾性層20から切削時の研磨粉などの異物が発生した場合に、その異物が繊維層22をすり抜けて帯電ロール10に付着する場合がある。網目の数nが1mm平方あたり30個を超え、繊維の太さが100μmを超えると、弾性層20が帯電ロール10の帯電層16から離脱した異物を取り込むことができず、クリーニング性が悪化する場合がある。網目の数nが1mm平方あたり15個以上25個以下の範囲であり、繊維の太さが15μm以上40μm以下の範囲であることがより好ましい。
繊維層22の厚みは、例えば、100μm以上300μm以下の範囲である。繊維層22の厚みが100μm未満であると研磨粉が発生する場合があり、300μmを超えるとクリーニング性が悪化する場合がある。
繊維層22を構成する繊維の材質としては、特に制限はないが、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ナイロン、ゴム、金属、毛、天然繊維、その他の繊維などで、ストッキング、包帯などに用いられているポリウレタン、綿、レーヨンなどの繊維を含むことが好ましい。繊維層22を構成する繊維が伸縮性を有することにより、繊維層22を弾性層20の外周に密着して形成することができる。繊維層22は、例えば、筒状の伸縮性を有する繊維によって弾性層20の外周を覆うことにより、形成することができる。
また必要に応じて、弾性層20と繊維層22との間に接着層を設けて、弾性層20と繊維層22とを密着させてもよい。接着層に用いる接着剤としては特に制限はなく、公知の接着剤を用いることができる。接着剤の影響による画像欠陥の発生を防止する観点からは、接着層は設けないことが好ましい。
繊維層22を構成する繊維が伸縮性を有する場合、例えば、弾性層20の外周を覆う前の通常の状態で網目の数n’が1mm平方あたり35個以上50個以下の範囲のものを伸ばして弾性層20の外周を覆うことにより、上記網目の数nを1mm平方あたり10個以上30個以下の範囲にするとよい。これにより、弾性層20の上で繊維層22にしわが生じることにより、ずれが生じるのを防止することができる。
本実施形態において、帯電ロール10とクリーニングロール12との平均ニップ量は通常0.2mm以上3mm以下の範囲である。平均ニップ量が0.2mm未満であると従動せずフィルミングを発生させたり、駆動機構が必要となる場合があり、3mmを超えるとブレーキ作用が働き従動しない場合がある。なお、平均ニップ量とは、帯電ロール10の導電性芯材14の中心とクリーニングロール12の芯材18の中心との軸間距離、および両部材の半径から求める値である。例として軸間距離が10mm、帯電ロール10の半径が7mm、クリーニングロール12の半径が5mmであれば平均ニップ量は2mmとなる。
クリーニングロール12の芯材18の材質としては、快削鋼、ステンレス鋼などの金属、樹脂などが使用され、摺動性などの用途に応じ材質および表面処理方法は適時選択され、導電性を有さない材質についてはメッキ処理など一般的な処理により加工され導電化処理が行われてもよく、もちろんそのまま使用してもよい。また、弾性層20および繊維層22を介して帯電ロール10と適度なニップ圧力で接触するため、ニップ時に撓みのない強度を持った材質またはシャフト長に対して十分剛性をもったシャフト径が選択されることが好ましい。
弾性層20は、多孔質の3次元構造を有する発泡体を含んで構成された円筒状の弾性発泡層であることが好ましい。発泡体を用いることにより、帯電ロール10に振動が伝わりにくく、帯電むらが発生しにくい。発泡体としては、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリアミドまたはポリプロピレンなどの発泡性の樹脂またはニトリルゴム(NBR)、エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合ゴム(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴムなどを材質としたものより選択される。弾性層20は、帯電ロール10との従動摺擦により異物を効率的にクリーニングすると同時に、帯電ロール10の表面に弾性層20の擦れによるキズをつけないために、また、長期にわたり千切れや破損が生じないようにするために、引き裂き、引っ張りなどに強い、ポリウレタン、ニトリルゴム、エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合ゴム、スチレン−ブタジエンゴムおよびシリコーンゴムのうち少なくとも1つがより好ましく用いられ、ポリウレタンが特に好ましく用いられる。
ポリウレタンとしては特に限定するものではなく、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリエステルやアクリルポリオールなどのポリオールと、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネートや4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートなどのイソシアネートの反応を伴っていれば良く、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパンなど鎖延長剤が混合されていることが好ましい。また、水やアゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ化合物などの発泡剤を用いて発泡させるのが一般的である。さらに必要に応じて発泡助剤、整泡剤、触媒などの助剤を加えてもよい。
本実施形態に係る帯電部材清掃部材は、例えば、芯材18に、このように作製した発泡体を接着などにより一体化し、切削や研削などの除去加工によって、最終形状に加工することができる。
次に、帯電ロール10について説明する。この帯電ロール10は、導電性芯材14上に帯電層16として導電性弾性層、表面層などが順次形成されたものである。
帯電ロール10の直径は好ましくは直径5mm以上直径15mm以下、より好ましくは直径7mm以上直径14mm以下で、帯電層16の肉厚が1.5mm以上4mm以下であることが好ましい。直径が15mmを超えると周面1箇所あたりの異物に接触する回数が減り、また放電回数が減るので、汚れや帯電性能に対する長期安定性には優れるものの小型化の観点から不利である。直径が8mm未満であると画像形成装置などを小型化できるので優位であるが、周面1箇所あたりの異物に接触する回数が増え、また放電回数が増えるので、長期安定性に対して不利となる。
この帯電ロール10であるが、所定の帯電性能を有するものであれば以下の構成に限定されるものでないことは言うまでもない。
導電性芯材14の材質としては、快削鋼、ステンレス鋼などが使用され、摺動性などの用途に応じ材質および表面処理方法は適時選択され、導電性を有さない材質についてはメッキ処理など一般的な処理により加工され導電化処理が行われていてもよい。
帯電ロール10の帯電層16を構成する上記導電性弾性層は、例えば、弾性を有するゴムなどの弾性材、導電性弾性層の抵抗を調整するカーボンブラックやイオン導電材などの導電材、必要に応じて軟化剤、可塑剤、硬化剤、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、シリカおよび炭酸カルシウムなどの充填剤など、通常ゴムに添加され得る材料を加えてもよい。通常ゴムに添加される材料を添加した混合物を、導電性芯材14の周面に被覆することにより形成される。抵抗値の調整を目的とした導電剤として、マトリックス材に配合されるカーボンブラックやイオン導電剤のような、電子およびイオンのうち少なくとも1つを電荷キャリアとして電気伝導する材料を分散したものなどを用いることができる。また、上記弾性材は発泡体であってもかまわない。
上記導電性弾性層を構成する弾性材としては、例えばゴム材中に導電剤を分散させることによって形成される。ゴム材としては、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合ゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、天然ゴムなど、およびこれらのブレンドゴムが挙げられる。中でも、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムおよびこれらのブレンドゴムが好ましく用いられる。これらのゴム材は発泡したものであっても無発泡のものであってもよい。
導電剤としては、電子導電剤やイオン導電剤が用いられる。電子導電剤の例としては、ケッチェンブラック、アセチレンブラックなどのカーボンブラック;熱分解カーボン、グラファイト;アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス鋼などの各種導電性金属または合金;酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化スズ−酸化アンチモン固溶体、酸化スズ−酸化インジウム固溶体などの各種導電性金属酸化物;絶縁物質の表面を導電化処理したもの;などの粉末を挙げることができる。また、イオン導電剤の例としては、テトラエチルアンモニウム、ラウリルトリメチルアンモニウムなどの過塩素酸塩、塩素酸塩など;リチウム、マグネシウムなどのアルカリ金属、アルカリ土類金属の過塩素酸塩、塩素酸塩など;を挙げることができる。
これらの導電剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その添加量は特に制限はないが、上記電子導電剤の場合は、ゴム材100質量部に対して、1質量部以上60質量部以下の範囲であることが好ましく、一方、上記イオン導電剤の場合は、ゴム材100質量部に対して、0.1質量部以上5.0質量部以下の範囲であることが好ましい。
帯電層16を構成する上記表面層は、異物による汚染の防止のためなどに形成しているものであり、表面層の材料としては、樹脂、ゴムなどの何れを用いてもよく特に限定するものではない。ポリエステル、ポリイミド、共重合ナイロン、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、メラミン樹脂、フッ素ゴム、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、セルロース、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体などを挙げることができる。
このうち外添剤による汚れ防止の観点から、ポリフッ化ビニリデン、4フッ化エチレン共重合体、ポリエステル、ポリイミド、共重合ナイロンが好ましく用いられる。共重合ナイロンは、610ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、のうちのいずれか1種または複数種を重合単位として含むものであって、この共重合体に含まれる他の重合単位としては、6ナイロン、66ナイロンなどが挙げられる。ここで、610ナイロン、11ナイロン、12ナイロンよりなる重合単位が共重合体中に含まれる割合は、質量比で合わせて10質量%以上であるのが好ましい。上記重合単位が10質量%以上の場合は、調液性および表面層塗布時における成膜性に優れるとともに、特に繰り返し使用時における樹脂層の磨耗や樹脂層への異物付着が少なく、ロールの耐久性が優れ、環境による特性の変化も少なくなる。
上記高分子材料は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。また、当該高分子材料の数平均分子量は、1,000以上100,000以下の範囲であることが好ましく、10,000以上50,000以下の範囲であることがより好ましい。
また上記表面層には導電性材料を含有させ、抵抗値を調整することができる。該導電性材料としては、粒径が3μm以下であるものが望ましい。
また、抵抗値の調整を目的とした導電剤として、マトリックス材に配合されるカーボンブラックや導電性金属酸化物粒子、あるいはイオン導電剤のような、電子およびイオンのうち少なくとも1つを電荷キャリアとして電気伝導する材料を分散したものなどを用いることができる。
導電剤のカーボンブラックとして、具体的には、デグサ社製の「スペシャルブラック350」、同「スペシャルブラック100」、同「スペシャルブラック250」、同「スペシャルブラック5」、同「スペシャルブラック4」、同「スペシャルブラック4A」、同「スペシャルブラック550」、同「スペシャルブラック6」、同「カラーブラックFW200」、同「カラーブラックFW2」、同「カラーブラックFW2V」、キャボット社製「MONARCH1000」、キャボット社製「MONARCH1300」、キャボット社製「MONARCH1400」、同「MOGUL−L」、同「REGAL400R」などが挙げられる。
上記カーボンブラックはpH4.0以下であることが好ましい。一般的なカーボンブラックに比べ、表面に存在する酸素含有官能基の効果により、樹脂組成物中への分散性がよく、前記pH4.0以下のカーボンブラックを配合することにより、帯電均一性をよくすることができ、さらに抵抗値の変動を小さくすることができる。
上記抵抗値を調整するための導電性粒子である導電性金属酸化物粒子は、酸化錫、アンチモンがドープされた酸化錫、酸化亜鉛、アナターゼ型酸化チタン、インジウムスズ酸化物(ITO)などの導電性を有した粒子で、電子を電荷キャリアとする導電剤であれば何れも用いることができ、特に限定されるものではない。これらは、単独で用いても2種類以上を併用することができる。また、本実施形態の効果を阻害しない限り、何れの粒径であってもよいが、抵抗値調整および強度の点より、好ましくは酸化錫、アンチモンドープがされた酸化錫、アナターゼ型酸化チタンであり、更に、酸化錫、アンチモンドープがされた酸化錫が好ましい。
このような導電性材料によって抵抗制御を行うことにより、表面層の抵抗値は環境条件によって変化せず、安定な特性が得られる。
さらに、上記表面層には、フッ素系あるいはシリコーン系の樹脂などが用いられている。特に、フッ素変性アクリレートポリマを含んで構成されることが好ましい。また、表面層の中に粒子を添加してもよい。これにより、表面層が疎水性となって帯電ロール10への異物の付着が防止されるように作用する。また、アルミナやシリカのような絶縁性の粒子を添加して、帯電ロール10の表面に凹凸を付与し、感光体24との摺擦時の負担を小さくして帯電ロール10と感光体24相互の耐磨耗性を向上させることも可能である。
<プロセスカートリッジ>
本実施形態に係るプロセスカートリッジは、像保持体と、像保持体の表面を帯電させる帯電部材と、上記帯電部材清掃部材とを備える。本実施形態のプロセスカートリッジは、必要に応じて、帯電した像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、像保持体の表面に形成された潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、像保持体の表面に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、転写後の像保持体表面を清掃する像保持体清掃手段とからなる群より選択される少なくとも一種を備えていてもよい。
本発明の実施形態に係るプロセスカートリッジの一例の概略構成を図3に示し、その構成について説明する。プロセスカートリッジ3は、静電潜像が形成される像保持体としての感光体(電子写真感光体)24と、感光体24の表面を接触帯電する帯電部材としての円筒状の帯電ロール10と、帯電ロール10に接触して帯電ロール10の表面を清掃する帯電部材清掃部材としてのクリーニングロール12と、感光体24の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段としての現像ロール52と、感光体24の表面に接触して、転写後に感光体24に残ったトナーなどを清掃する像保持体清掃手段としてのクリーニングブレード56とが一体に支持されており、画像形成装置に着脱自在である。画像形成装置に装着されたときには感光体24の周囲に、帯電ロール10、レーザ光あるいは原稿の反射光などにより感光体24の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段としての露光装置58、現像ロール52、感光体24表面のトナー像を被転写体である記録紙62に転写処理する転写手段としての転写ロール54、クリーニングブレード56がこの順序で配置されるようになっている。前述のように、クリーニングロール12は、少なくとも清掃領域において、弾性層の外周に形成された繊維層を有する。なお、図3では、他の電子写真プロセスにおいて通常必要な機能ユニットは、その記載を省略してある。
本実施形態に係るプロセスカートリッジ3の動作について説明する。
まず、感光体24表面に接触された帯電ロール10に対して電圧を高圧電源(図示せず)から給電することによって、感光体24の表面を一様に高電位に帯電する。このとき感光体24および帯電ロール10は図3の矢印方向にそれぞれ回転する。帯電後、感光体24表面に露光装置58により画像情報に応じた画像光(露光)60が照射されると、照射された部分は電位が低下する。画像光60は画像の黒/白などに応じた光量の分布であるため、画像光60の照射によって感光体24表面に記録画像に対応する電位分布、すなわち静電潜像が形成される。静電潜像が形成された部分が、現像ロール52を通過すると、その電位の高低に応じてトナーが付着し、静電潜像を可視化したトナー像が形成される。トナー像が形成された部分に、所定のタイミングでレジストロール(図示せず)により記録紙62が搬送され、感光体24表面のトナー像と重なる。このトナー像が、転写ロール54によって記録紙62に転写された後、記録紙62は、感光体24から分離される。分離された記録紙62は搬送経路を通って搬送され、定着手段としての定着ユニット(図示せず)によって、加熱加圧定着されたあと、機外へ排出される。
プロセスカートリッジ3に設けられた帯電ロール10にはクリーニングロール12が設置され、高圧電源からベアリング28に電圧が印加され、クリーニングロール12が帯電ロール10と電気的に同極性を有することで、異物をクリーニングロール12および帯電ロール10表面に蓄積させることなく移行でき、クリーニングブレード56で回収させることができるため、帯電部材に付着したトナーなどの異物を長期にわたり、安定的に除去することができる。また、クリーニングロール12が弾性層の外周に形成された繊維層を有することにより、帯電ロール10表面上に付着、固着などする付着物を効率的に除去することができる。このため、長期にわたり帯電ロール10に汚れが蓄積することなく、均一帯電性能において優れたものとなり安定した帯電性能が維持できる。
感光体24は、少なくとも静電潜像(静電荷像)が形成される機能を有する。電子写真感光体は、円筒状の導電性の基体外周面に必要に応じて下引き層と、電荷発生物質を含む電荷発生層と、電荷輸送物質を含む電荷輸送層とがこの順序で形成されたものである。電荷発生層と電荷輸送層の積層順序は逆であってもよい。これらは、電荷発生物質と電荷輸送物質とを別個の層(電荷発生層、電荷輸送層)に含有させて積層した積層型感光体であるが、電荷発生物質と電荷輸送物質との双方を同一の層に含む単層型感光体であってもよく、好ましくは積層型感光体である。また、下引き層と感光層との間に中間層を有していてもよい。また、感光層の上に保護層を有してもよい。また、有機感光体に限らずアモルファスシリコン感光膜など他の種類の感光層を使用してもよい。
露光装置58としては、特に制限はなく、例えば、感光体24表面に、半導体レーザ光、LED光、液晶シャッタ光などの光源を、所望の像様に露光できるレーザ光学系、LEDアレイなどの光学系機器などが挙げられる。
現像手段は、感光体24上に形成された静電潜像を静電荷像現像用トナーを含む一成分現像剤あるいは二成分現像剤により現像してトナー像を形成する機能を有する。そのような現像装置としては、上述の機能を有している限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、トナー層が感光体24に接触する方式のものでも、接触しない方式のものでもよい。例えば、図3のように静電荷像現像用トナーを現像ロール52を用いて感光体24に付着させる機能を有する現像器、あるいはブラシなどを用いてトナーを感光体24に付着させる機能を有する現像器など、公知の現像器などが挙げられる。
転写手段としては、紙などに直接転写する方式のものでも、中間転写体を介して転写する方式のものでもよい。例えば、図3に示すような記録紙62を介して直接接触して転写する導電性または半導電性のロールなどを用いた転写ロール54および転写ロール押圧装置(図示せず)を用いることができる。また、記録紙62の裏側(感光体と反対側)からトナーとは逆極性の電荷を記録紙62に与え、静電気力によりトナー像を記録紙62に転写するものを用いてもよい。転写ロール54は、帯電すべき画像領域幅、転写帯電器の形状、開口幅、プロセススピード(周速)などにより、任意に設定することができる。また、低コスト化のため、転写ロール54として単層の発泡ロールなどが好適に用いられる。
定着手段としての定着ユニットとしては、記録紙62に転写されたトナー像を加熱、加圧あるいは加熱加圧により定着するものであれば特に制限はない。
トナー像を転写する被転写体である記録紙62としては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンタなどに使用される普通紙、OHPシートなどが挙げられる。定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、転写材の表面もできるだけ平滑であることが好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂などでコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙などを好適に使用することができる。
<画像形成装置>
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、像保持体の表面を帯電させる帯電部材と、上記帯電部材清掃部材と、像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、像保持体の表面に形成された潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段を備える。本実施形態の画像形成装置は、必要に応じて、像保持体の表面に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、転写後の像保持体表面を清掃する像保持体清掃手段とからなる群より選択される少なくとも一種を備えていてもよい。また、本実施形態に係る画像形成装置は、上記プロセスカートリッジを使用するものであってもよい。
本実施形態に係る画像形成装置の一例の概略構成を図4に示し、その構成について説明する。画像形成装置5は、静電潜像が形成される像保持体としての感光体24と、感光体24の表面を接触帯電する帯電部材としての円筒状の帯電ロール10と、帯電ロール10に接触して帯電ロール10の表面を清掃する帯電部材清掃部材としてのクリーニングロール12と、レーザ光あるいは原稿の反射光などにより感光体24の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段としての露光装置58と、感光体24の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段としての現像ロール52と、感光体24表面のトナー像を被転写体である記録紙62に転写処理する転写手段としての転写ロール54と、感光体24の表面に接触して、転写後に感光体24に残ったトナーなどを清掃する像保持体清掃手段としてのクリーニングブレード56とを備える。画像形成装置5において、感光体24の周囲に、帯電ロール10、露光装置58、現像ロール52、転写ロール54、クリーニングブレード56がこの順序で配置されている。前述のように、クリーニングロール12は、少なくとも清掃領域において、弾性層の外周に形成された繊維層を有する。なお、図4では、他の電子写真プロセスにおいて通常必要な機能ユニットは、その記載を省略してある。画像形成装置5の各構成、画像形成時の動作は図3のプロセスカートリッジ3と同様である。
画像形成装置5に設けられた帯電ロール10にはクリーニングロール12が設置され、高圧電源63からベアリング28に電圧が印加され、クリーニングロール12が帯電ロール10と電気的に同極性を有することで、異物をクリーニングロール12および帯電ロール10表面に蓄積させることなく移行でき、クリーニングブレード56で回収させることができるため、帯電部材に付着したトナーなどの異物を長期にわたり、安定的に除去することができる。また、クリーニングロール12が弾性層の外周に形成された繊維層を有することにより、帯電ロール10表面上に付着、固着などする付着物を効率的に除去することができる。このため、長期にわたり帯電ロール10に汚れが蓄積することなく、均一帯電性能において優れたものとなり安定した帯電性能が維持できる。
図5には、本実施形態に係る画像形成装置の別の例として、タンデム方式のフルカラーの画像形成装置7が示されている。この画像形成装置7の内部には、感光体24や現像器などを有する画像形成ユニットが、イエロー(64Y)、マゼンタ(64M)、シアン(64C)、および黒(64K)の各色毎にそろえられている。感光体24としては、例えば、表面に有機感光体などを含む感光体層が被覆された導電性円筒体が用いられ、図示しないモータにより、矢印X方向に例えば約150mm/secのプロセススピードで回転駆動される。
感光体24の表面は、感光体24に接触して配置された帯電ロール10によって所定の電位に帯電された後、露光装置58から出射されるレーザービームによって画像露光が施され、画像情報に応じた静電潜像が形成される。
この感光体24上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像器66Y,66M,66C,66Kによって現像され、所定の色のトナー像となる。
例えば、フルカラーの画像を形成する場合、各色の感光体24の表面には、帯電、露光、現像の各工程が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応して行われ、各色の感光体24の表面には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が形成される。
感光体24上に順次形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、用紙搬送ベルト68上に保持された記録紙62に順番に転写された後、さらに、トナー像が転写された記録紙62は、定着装置70へと搬送され、この定着装置70によって加熱および加圧されてトナー像が記録紙62上に定着される。その後、片面プリントの場合には、トナー像が定着された記録紙62は、排出ロール72によって画像形成装置7の上部に設けられた排出トレイ74上にそのまま排出される。
―方、両面プリントの場合には、定着装置70により第一面(表面)にトナー像が定着された記録紙62を、排出ロール72によって排出トレイ74上にそのまま排出せずに、排出ロール72によって記録紙62の後端部を狭持した状態で、排出ロール72を逆転させるとともに、記録紙62の搬送径路を両面用の用紙搬送路76に切り替え、この両面用の用紙搬送路76に配設された搬送ロール78によって、記録紙62の表裏を反転した状態で、再度、用紙搬送ベルト68の転写位置へ搬送して、記録紙62の第二面(裏面)にトナー像を転写する。そして、記録紙62の第二面(裏面)のトナー像を定着装置70によって定着させ、記録紙62を排出トレイ74上に排出する。
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体24の表面は、感光体24が1回転する毎に、感光体24の斜め上方に配置されたクリーニングブレード56によって、残留トナーや紙粉などが除去され、次の画像形成工程に備えるようになっている。
画像形成装置7に設けられた帯電ロール10にはクリーニングロール12が設置されている。高圧電源からベアリングに電圧が印加され、クリーニングロール12が帯電ロール10と電気的に同極性を有することで、異物をクリーニングロール12および帯電ロール10表面に蓄積させることなく移行でき、クリーニングブレード56で回収させることができるため、帯電部材に付着したトナーなどの異物を長期にわたり、安定的に除去することができる。また、クリーニングロール12が弾性層の外周に形成された繊維層を有することにより、帯電ロール10表面上に付着、固着などする付着物を効率的に除去することができる。このため、長期にわたり帯電ロール10に汚れが蓄積することなく、均一帯電性能において優れたものとなり安定した帯電性能が維持できる。
本実施形態に係る帯電装置を用いた画像形成装置の帯電装置以外の構成については、これらに限らず、従来から電子写真方式の画像形成装置の各構成として公知の構成が適用できる。すなわち、上記帯電部材清掃部材以外の構成、例えば、帯電手段、潜像形成手段、現像手段、転写手段、像保持体清掃手段、除電手段、給紙手段、搬送手段、画像制御手段などについて、必要に応じて従来公知のものが適宜採用される。これらの構成については、本実施形態において特に限定されるものではない。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<クリーニングロールの作製>
直径6mm、長さ320mmの芯材に、直径12mmの発泡ウレタン層(イノアック製)を形成し、伸縮性を有する市販のストッキング((株)ATSUGI製、網目構造を有し、通常の状態での網目の数n’が40個/mm、繊維の太さが20μm、30μm)を筒状(直径6mm×長さ225mm)に加工した後、発泡ウレタン層に被せ、筒状の繊維層を形成した。そのときの繊維層の網目の数nは、10(個/mm)であった。ストッキングおよび繊維層の網目の数は、Keyence社製VXH−200で観察して測定した。筒状の繊維層を形成した状態での繊維層のしわの確認は目視にて観察し、しわは見られなかった。
<クリーニングロールの研磨粉の数の測定>
得られたクリーニングロールの芯材を中心にして100rpmで回転させながら、目開き64μmのナイロンメッシュフィルタを装着した直径17mmの吸引口を有する吸引装置(アマノ(株)社製、CLEAN MAC 3Σ)にて、吸引口の先端から1cm離した位置での吸引風速30m/sec、クリーニングロール表面と吸引口との距離1mm、吸引装置のローラ軸方向への移動速度100mm/minの条件に設定して2往復吸引し、クリーニングロールの全面に残留している研磨粉を採取した。ナイロンメッシュフィルタの吸引面を光学顕微鏡(Nikon社製、SMZ−U ZOOM 1:10)で観察し、研磨粉数を測定した。結果を表1に示す。
<画質評価>
画像形成装置DocuPrintC1100(富士ゼロックス製)に帯電ロールの清掃部材として上記クリーニングロールを取り付けて、A4用紙を用い、画像密度5%のハーフトーン画像について、10,000枚画像を形成した後、Cin30%のハーフトーン画像を出力し、その画像について帯電ロール1周分の長さに相当する用紙上の領域における150μm以上の色点発生個数と濃度ムラを目視にて確認した。なお、濃度ムラの画質の評価を以下の基準で行った。結果を表1に示す。
◎:画質良好
○:部分的に軽微な濃度ムラ発生
△:部分的に濃度ムラ発生
×:全体に濃度ムラ発生
(実施例2)
実施例1と同じストッキングを用いて、繊維層の網目の数nを29(個/mm)とした以外は、実施例1と同様にクリーニングロールを作製した。結果を表1に示す。筒状の繊維層を形成した状態での繊維層のしわは見られなかった。
(実施例3)
実施例1と同じストッキングを用いて、繊維層の網目の数nを32(個/mm)とした以外は、実施例1と同様にクリーニングロールを作製した。結果を表1に示す。筒状の繊維層を形成した状態での繊維層のしわがやや見られた。
(実施例4)
実施例1と同じストッキングを用いて、繊維層の網目の数nを7(個/mm)とした以外は、実施例1と同様にクリーニングロールを作製した。結果を表1に示す。筒状の繊維層を形成した状態での繊維層のしわは見られなかった。
(実施例5)
実施例1と同じストッキングを用いて、繊維層の網目の数nを20(個/mm)とした以外は、実施例1と同様にクリーニングロールを作製した。結果を表1に示す。筒状の繊維層を形成した状態での繊維層のしわは見られなかった。
(実施例6)
実施例1のストッキングの代わりに、伸縮性をほとんど有さないナイロンメッシュ(サンプラテック社製、網目構造を有し、網目の数n’が25個/mm、繊維の太さが60μm)を筒状(直径8mm×長さ220mm)に加工したものを用いて、繊維層の網目の数nを25(個/mm)とした以外は、実施例1と同様にクリーニングロールを作製した。結果を表1に示す。筒状の繊維層を形成した状態での繊維層のしわは見られなかった。
(比較例1)
繊維層を形成させない以外は、実施例1と同様にクリーニングロールを作製した。結果を表1に示す。
Figure 2009300849
実施例1〜6のクリーニングロールを用いることにより、研磨粉などの異物に起因する色点などの画像欠陥を低減することができた。
本発明の実施形態に係る帯電部材清掃部材を用いた帯電装置の一例の概略構成を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る帯電部材清掃部材を用いた帯電装置の一例の概略構成を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の他の例を示す概略構成図である。
符号の説明
1 帯電装置、3 プロセスカートリッジ、5,7 画像形成装置、10 帯電ロール、12 クリーニングロール、14 導電性芯材、16 帯電層、18 芯材、20 弾性層、22 繊維層、24 感光体、26 コイルバネ、28 ベアリング、52 現像ロール、54 転写ロール、56 クリーニングブレード、58 露光装置、60 画像光、62 記録紙、63 高圧電源、64Y,64M,64C,64K 画像形成ユニット、66Y,66M,66C,66K 現像器、68 用紙搬送ベルト、70 定着装置、72 排出ロール、74 排出トレイ、76 用紙搬送路、78 搬送ロール。

Claims (6)

  1. 画像形成装置に備えられる帯電部材の表面に接触して清掃するための、芯材と、前記芯材の外周に形成された円筒状の弾性層と、前記弾性層の外周に形成された網目構造を有する繊維層とを有することを特徴とする帯電部材清掃部材。
  2. 請求項1に記載の帯電部材清掃部材であって、
    前記網目の数nが1mm平方あたり10個以上30個以下の範囲であり、前記繊維層を構成する繊維の太さが5μm以上100μm以下の範囲であることを特徴とする帯電部材清掃部材。
  3. 請求項1または2に記載の帯電部材清掃部材であって、
    前記弾性層が、発泡ウレタンを含んで構成されることを特徴とする帯電部材清掃部材。
  4. 画像形成装置に備えられる像保持体の表面を帯電させる帯電部材と、請求項1〜3のいずれか1項に記載の帯電部材清掃部材とを備えることを特徴とする帯電装置。
  5. 像保持体と、前記像保持体の表面を帯電させる帯電部材と、請求項1〜3のいずれか1項に記載の帯電部材清掃部材とを備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 像保持体と、前記像保持体の表面を帯電させる帯電部材と、請求項1〜3のいずれか1項に記載の帯電部材清掃部材と、前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記像保持体の表面に形成された潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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