JP5110985B2 - 接触式帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Description
例えば、スジ状、ポチ状の汚れ起因の画像が発生することがあり、長期の繰り返し使用に伴い、この傾向は顕著になる。これは、低温低湿のような放電現象の起こりにくい環境条件において、助長される。
特に、近年、高画質化の要求と共に、長寿命化、カラー化などの要求が高まり、中でも帯電ローラーを含むプロセスカートリッジの目標寿命値の延びが目ざましく、帯電ローラーの耐汚染性が必要とされている。
更には、本発明の粗し粒子を複合粒子にすることにより、誘電損失を抑える作用が高まり、また、複合粒子起因の粒子表面の微小な凹凸性により、上記の作用効果がより長期的に維持される。
更には、前記粗し粒子は、前記層状化合物から選ばれる子粒子を母粒子の表面に被覆した複合粒子であり、前記母粒子は、樹脂粒子、又は、無機系粒子から成る。本発明の粗し粒子に由来する凸部を有する帯電部材を、接触帯電用の帯電部材として用いた時の表面層の構成を図1に示す。
DC帯電におけるスジ状の帯電不良の抑制に対しては、帯電部材表面における凸部の形成が有効であることが本発明者らの検討で分かっている。これは前記ニップ内放電の作用効果であると考えられる。すなわち、ニップ部上流側の空隙で発生した帯電が不均一になる場合でも、ニップ内放電にて均す作用があると推測される。
以上より、感光体とのニップ部上流・下流の空隙での放電と凸部によるニップ内放電により本発明の効果が発揮される。
帯電部材の十点平均表面粗さ(Rzjis)が3μm未満となると、放電を安定に制御することが困難になり、帯電性が不均一(ムラ状)の帯電ムラ画像が発生することがある。また、帯電部材の十点平均表面粗さ(Rzjis)が20μmを超えると、帯電部材の凹凸が大きくなるため、放電不良起因の画像などが発生することがある。
ここで、十点平均表面粗さは、JISB0601に準じて、帯電部材の無作為の6点における10点平均表面粗さを測定した測定値である。その測定は、表面粗さ測定器「SE−3400」((株)小坂研究所製)を用いて行った。
また、窒化ホウ素、窒化ケイ素、二硫化モリブデン及び二硫化タングステンから選ばれた本発明の層状化合物は、誘電損失を抑え、帯電能が向上するので、特に放電不良起因の画像の発生を抑えることができる。
樹脂粒子の例としては、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリウレタン、スチレン−アクリル共重合体、ポリメチルメタクリレート、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、セルロース、ポリオレフィン、シリコーン粉末等が挙げられる。
また無機粒子の例としては、シリカなどの酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ストロンチウム、ケイ酸バリウム、タングステン酸カルシウム、粘土鉱物、マイカ、タルク、カオリン等が挙げられる。この中でも複合粒子とした際に、層状化合物と誘電率の差が大きくなるものとして、樹脂粒子、及び、無機粒の酸化ケイ素が好ましい。
使用される母粒子の平均粒子径は、粗し粒子としての平均粒子径が1μm以上30μm以下に制御されていれば良く、特に限定されるものではないが、好ましくは1μm以上25μm以下である。平均粒子径が1μmよりも小さい場合、層状化合物の被覆が難しくなる。母粒子を被覆する層状化合物の平均粒子径も特に限定されないが、好ましくは0.005〜5μm、さらに好ましくは0.1〜3μmである。平均粒子径がこの範囲にあるとき、母粒子への被覆性が向上する。なお、平均粒子径は、平面部面積と同面積の円相当径により表したものである。
母粒子がナイロンやシリコーン等の有機の軟質材料で構成されている樹脂粒子である場合、母粒子と層状化合物を上述した配合比で混合し、主として苛電現象を利用して、静電気力により母粒子の表面に付着させる。次いで、母粒子との結合を強固にするために、高速気流中で衝撃を与える。このような処理により、母粒子を構成する高分子の表面が一部軟化し、層状化合物の埋め込みにより強固に結合する。物理的な力を強制的に加える装置としては、高速ジェット気流粉砕機、ハイブリタイザー、メカノフュージョン等の周知の複合化機器が用いられる。
本発明の帯電部材は、導電性支持体、導電性弾性体層、表面層などから成る。
導電性支持体は、例えば、鉄、銅、ステンレス、アルミニウム、ニッケル等の金属やその合金を挙げることが出来る。これらの表面に耐傷性付与を目的として、導電性を損なわない範囲で、メッキ処理等を施してもよい。導電性支持体の形状は、帯電部材の形状を定めるものであって、例えば、円筒、円柱、平板状、ブレード状、ベルト状、シート形状、フィルム形状等などを挙げることができる。
導電性弾性体層は、導電性支持体上に設けられ、感光体表面を均一に帯電できるように、帯電部材に導電性、弾性などを付与するために設けられる。
ローラー形状の導電性支持体a上に形成された帯電部材を示す。図2は表面層cの1層を有するもの、図3は導電性弾性体層bと、導電性弾性体層b上に形成された表面層cの2層を有するものである。また、図4は導電性弾性体層b、抵抗層d、表面層cの3層を有するもの、図5は導電性弾性体層b、抵抗層d、第2の抵抗層e、表面層cの4層を有するものなどを挙げることができる。
平板形状の導電性支持体a1上に形成された帯電部材を示す。図6は最外層c1の1層を有するもの、図7は導電性弾性体層b1と、導電性弾性体層b1上に形成された表面層c1の2層を有する。
ベルト形状の導電性支持体a2上に形成された帯電部材を示す。図8は最外層c2の1層を有するもの、図9は導電性弾性体層b2と、導電性弾性体層b2上に形成された表面層c2の2層を有する。
表面層に用いるバインダーとしては、公知のバインダーを採用することができる。例えば、樹脂、天然ゴムやこれを加硫処理したもの、合成ゴムなどのゴム、熱可塑性エラストマー等のエラストマー等を挙げることができる。
上記樹脂としては、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ブチラール樹脂、スチレン−エチレン・ブチレン−オレフィン共重合体(SEBC)及びオレフィン−エチレン・ブチレン−オレフィン共重合体(CEBC)等を挙げることができる。
上記合成ゴムとしては、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリルゴム及びエピクロルヒドリンゴム等を挙げることができる。
上記熱可塑性エラストマーとしては、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー及び塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー等を挙げることができる。
これらのバインダーは、単独で用いてもよいし、混合又は共重合体として2種以上用いてもよい。これらの中でも樹脂を用いることが好ましい。
上記導電性微粒子としては、金属酸化物系導電性微粒子、金属系導電性微粒子、カーボンブラック、カーボン系導電性微粒子等を挙げることができる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
カーボンブラックとしては、ファーネスブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック等が挙げられる。金属酸化物系及び金属系導電性微粒子としては、例えば、酸化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、銅、アルミニウム及びニッケル等の粒子を挙げることができる。カーボン系導電性微粒子としては、金属酸化物系粒子にカーボンブラックを被覆した複合導電性微粒子等が挙げられる。
膜厚は、作製した帯電部材をカッターナイフなどで切断し、層の断面を光学顕微鏡又は電子顕微鏡により観察し、その厚さを実測することにより求めることができる。
このような表面層の形成方法としては、上記の表面層を構成する材料を、サンドミル、ペイントシェーカ、ダイノミル及びパールミル等のビーズを利用した従来公知の分散装置を用いて公知の方法により分散させる。次に、得られた表面層形成用の塗料を、静電スプレー、ディッピング、ロールコータ、コイルコータ、カーテンフローコータ、電着塗装、静電塗装、紛体塗装等の塗工手段を用いて塗工することで表面層を形成することができる。表面層塗料の利用効率を考慮すると、ディッピング法がより好ましい。
導電性弾性体層としては、弾性を与えるために上記で例示した合成ゴムや熱可塑性エラストマー等のエラストマーなどが挙げられる。帯電部材と感光体との十分なニップを確保する観点から、合成ゴムがより好ましい。さらに、合成ゴムとして極性ゴムを用いると、抵抗を容易に均一にすることができる。極性ゴムとしては、NBR、エピクロルヒドリンゴムを挙げることができる。
導電性弾性体層の体積抵抗率は、上記の導電性弾性体層材料中にカーボンブラック、導電性金属酸化物、アルカリ金属塩、アンモニウム塩等の導電剤を適宜添加し、調整することができる。極性ゴムを使用する場合は、アンモニウム塩を用いることが好ましい。
導電性弾性体層に添加剤を用いる場合、添加剤のブリードアウト防止を強化する観点などから、導電性弾性体層と表面層との間に、1層又は2層以上の抵抗層を設けてもよい。
本発明の電子写真画像形成装置は、電子写真感光体と、上記帯電部材と、露光手段と、現像手段と、転写手段とを有するものであれば、特に制限されるものではない。一例として、図10の概略構成図に示す電子写真画像形成装置を挙げることができる。
図10に示す電子写真画像形成装置には、被帯電部材である直径24mmなどの円筒状の感光体151が設けられこの感光体151は、矢印方向に、250mm/sなどのプロセススピードで回転駆動する。感光体151に、例えば、一端で4.9N(0.5kg重)、両端で合計9.8N(1kg重)重のバネによる押圧力で、接触、当接される帯電部材である帯電ローラー153が設けられている。前記帯電ローラーは感光体151の回転に対して順方向に回転するようになっている。帯電ローラーには直流電圧のみを印加する電源S1が接続され、帯電ローラー153に、電源S1から、例えば、−1000Vの直流電圧が印加されることで、感光体151の表面が−400V程度に帯電処理(接触帯電)されるようになっている。
上記感光体151の具体的構成としては、図11に示されるように、導電性支持体1aと、この導電性支持体1a上に形成される感光層1bとを有する。感光層1bには、図示するように電荷発生層11bと電荷輸送層12bとを積層した構成を好ましくは用いることができる。
以下に示す製造例で、帯電部材は導電性支持体、導電性弾性体層、表面層の構成からなるローラー形状である。
(1)−1 製造例1 導電性弾性体層(導電性弾性ローラー)
エピクロルヒドリンゴム(商品名:「エピクロマーCG105」、ダイソー(株)製)100質量部に対し、以下の化合物を添加し、オープンロールで30分間混練した。
MTカーボン(充填剤、商品名:「N991」、Thermax社製) 35質量部
酸化亜鉛 5質量部
ステアリン酸 1質量部
前記混練物に、さらに以下の化合物を添加し、オープンロールで15分間混練した。これにより、混練物Iを得た。
ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド(加硫促進剤、商品名:「ノクセラーDM−P」、大内新興化学(株)製) 1質量部
テトラメチルチウラムモノスルフィド(加硫促進剤、商品名:「ノクセラーTS」、大内新興化学(株)製) 0.5質量部
イオウ(加硫剤) 1.2質量部
導電性弾性体層(導電性弾性ローラー)の製造例1と同様にして導電性弾性ローラー2〜8、C1〜C4を作製した。
層状化合物である二硫化タングステン1.0kgを冷却固化してペレット化し、二重円錐型回転混合機により均一混合後冷凍粉砕した。その後、目開き15μmのメッシュを通過し、目開き8μmのメッシュを通過しないものを採取し、平均粒子径11.5μmの二硫化タングステン粒子を得た(粗し粒子1)。
層状化合物を表1に示すように変更し、通過させるメッシュの大きさを変えた以外は、粗し粒子の製造例1と同様にして粗し粒子2〜4、C1〜C4を作製した。
ナイロン−窒化ホウ素複合粒子の製造:
平均粒子径が約5μmのナイロン母粒子70gと、窒化ホウ素粉末(h−BN、平均粒子径:1μm)30gとをボールミルに投入し、30分間混合して静電気力により母粒子表面に窒化ホウ素粉末を均一に付着させた。さらに、母粒子と窒化ホウ素粉末の結合をより強固にするために、上記混合粒子を高速ジェット気流粉砕機の粉砕室に投入し、200m/秒の高速ジェット噴流にて粒子同士の摩擦と衝突を起こさせ、窒化ホウ素粉末を母粒子の表面にめり込ませた。複合化された粒子は、粉砕室内を上昇し、分級機を通って回収し、目開き12μmのメッシュを通過し、目開き5μmのメッシュを通過しないものを採取し、平均粒子径が8.4μmのナイロン−窒化ホウ素複合粒子を得た(粗し粒子5)。
母粒子と子粒子を表1に示すように変更し、通過させるメッシュの大きさを変えた以外は、粗し粒子の製造例5と同様にして粗し粒子6〜8を作製した。
表面層溶液として、下記化合物の混合溶液を調製した。
カプロラクトン変性アクリルポリオール溶液(商品名:プラクセルDC2016、ダイセル化学工業(株)製) 100質量部
メチルイソブチルケトン 312質量部
製造例1で作製した粗し粒子1 50質量部
導電性酸化スズ(商品名:S−1、(株)ジェムコ製) 150質量部
変性ジメチルシリコーンオイル(商品名;SH28PA、東レ・ダウコーニングシリコーン(株)製) 0.08質量部
HDIヌレートのブロック体とIPDIヌレートのブロック体(7:3の混合物) 80.14質量部
このとき、HDIとIPDIの混合物は、(HDIとIPDIの混合物のイソシアネート基)/(前記アクリルポリオールの水酸基)=1.0である。HDIとIPDIについては、HDIヌレート(商品名:デュラネートTPA−B80E、旭化成工業製)、IPDIヌレート(商品名:ベスタナートB1370、デグサ・ヒュルス製)を使用した。
450mLのガラス瓶に上記混合溶液210gと、メディアとしての平均粒子径0.8mmのガラスビーズ200gを混合し、ペイントシェーカー分散機を用いて36時間分散して表面層溶液1を得た。
粗し粒子を粗し粒子2〜8、C1〜C4に変更した以外は、表面層溶液の製造例1と同様にして表面層溶液2〜8、C1〜C4を製造した。
表面層溶液の製造例1で得られた表面層溶液1を、導電性弾性ローラーに1回ディッピング塗布し、常温で30分間以上風乾し、次いで80℃に設定した熱風循環乾燥機にて1時間乾燥した。更に、160℃に設定した熱風循環乾燥機にて1時間乾燥して、導電性弾性ローラー上に表面被覆層を形成した。ディッピング塗布浸漬時間は9秒、ディッピング塗布引き上げ速度は、初期速度が20mm/s、最終速度は2mm/sになるように調節し、20mm/sから2mm/sの間は、時間に対して直線的に速度を変化させた。
このようにして、帯電部材1を作製した。作製した帯電部材の物性を表1に示す。
帯電部材の製造例1と同様に製造を行ない、帯電部材2及び4〜8、C1〜C4を作製した。作製した帯電部材の物性を表1に示す。
ディッピング法ではなく、導電性弾性ローラー3を入れ、その外周に表面層溶液3を注型して、常温で30分間以上風乾した。次いで80℃に設定した熱風循環乾燥機にて金型ごと1時間乾燥し、更に160℃に設定した熱風循環乾燥機にて金型ごと1時間乾燥して、常温まで冷ました後に、金型から脱型して帯電部材3を作製した。作製した帯電部材の物性を表1に示す。
帯電部材1について以下の評価を行った。
[耐久画像評価(耐汚染性評価)]
作製した帯電部材を図10に示す構成の電子写真画像形成装置に装着し、ベタ画像を100枚出力して帯電部材に汚れを付着させた。その後、現像装置、クリーニング装置を交換後、1枚画像を出力して、電子写真画像形成装置の回転を停止させた後、また画像形成動作を再開した。前記動作を繰り返し(E文字1%印字画像を間欠耐久)、5000枚の画像出力耐久試験を行った。
評価条件は直径24mmの電子写真感光体ドラムに、一端で4.9N(0.5kg重)、両端で合計9.8N(1kg重)のバネによる押し圧力で当接、帯電部材には直流電圧のみ−1000Vを印加して、23℃/50%RH環境において耐久評価を行った。トナーは平均粒子径5.0μmの重合トナーを、電子写真感光体ドラムは、商品名:「HP Color LaserJet 3000」(ヒューレットパッカード社製)のモノクロ(ブラック)カートリッジに搭載の感光体ドラムを使用した。耐久試験中はプロセススピードを250mm/sに設定し、ハーフトーン画像を用い、その出力画像を、以下のランク基準により汚れ起因の画像不良について評価した。
ランクA:未発生
ランクB:端部にスジ状、ポチ状の画像の軽微な発生
ランクC:スジ状、ポチ状の画像が一部に発生しているが実使用上問題無い
ランクD:スジ状、ポチ状の画像が数箇所発生しており、画像品質が劣る
ランクE:スジ状、ポチ状の画像が画像全体に発生しており、画像品質が大きく劣る
その結果、表2に示すように端部に軽微なスジ状の画像が発生しているが、実使用上全く問題のないレベルであった。
上記、汚染性評価で得られた5000枚画像出力後の帯電部材を、低温低湿環境(15℃/10%RH)において1枚画像を出力して、電子写真画像形成装置の回転を停止させた後、また画像形成動作を再開した。前記動作を繰り返し(E文字1%印字画像を間欠耐久)、1000枚の画像出力耐久試験を行った。評価条件も同様に、直径24mmの電子写真感光体ドラムに、一端で4.9N(0.5kg重)、両端で合計9.8N(1kg重)のバネによる押し圧力で当接、帯電部材には直流電圧のみ−1000Vを印加して、耐久評価を行った。トナーは平均粒子径5.0μmの重合トナーを、電子写真感光体ドラムは、商品名:「HP Color LaserJet 3000」(ヒューレットパッカード社製)のモノクロ(ブラック)カートリッジに搭載の感光体ドラムを使用した。耐久試験中はプロセススピードを250mm/sに設定し、ハーフトーン画像を用い、その出力画像を、以下のランク基準により汚れ起因の画像不良について評価した。
ランクA:未発生
ランクB:端部にスジ状、ポチ状の画像の軽微な発生
ランクC:スジ状、ポチ状の画像が一部に発生しているが実使用上問題無い
ランクD:スジ状、ポチ状の画像が数箇所発生しており、画像品質が劣る
ランクE:スジ状、ポチ状の画像が画像全体に発生しており、画像品質が大きく劣る
その結果、表2に示すようにスジ状、ポチ状の画像が一部に発生しているが、実使用上問題のないレベルであった。
粗し粒子の種類及び添加質量部数を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電部材を評価した。その結果、表2に示すように耐汚染性評価及び放電評価にて、スジ状、ポチ状の画像が一部に発生しているが、実使用上問題のないレベルであった。
粗し粒子の種類及び添加質量部数を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電部材を評価した。その結果、表2に示すように耐汚染性評価では端部に軽微なスジ状、ポチ状の画像が発生しており、放電評価にてスジ状、ポチ状の画像が一部に発生しているが、実使用上問題のないレベルであった。
粗し粒子の種類及び添加質量部数を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電部材を評価した。その結果、表2に示すように耐汚染性評価では端部に軽微なスジ状、ポチ状の画像が発生しており、放電評価にてスジ状、ポチ状の画像が一部に発生しているが、実使用上問題のないレベルであった。
粗し粒子の種類及び添加質量部数を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電部材を評価した。その結果、表2に示すように耐汚染性評価及び放電評価にて端部に軽微なスジ状、ポチ状の画像が一部発生しているが、良好な画像が得られた。
粗し粒子の種類及び添加質量部数を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電部材を評価した。その結果、表2に示すように耐汚染性評価ではスジ状、ポチ状の画像不良は未発生であり、放電評価にて端部に軽微なスジ状、ポチ状の画像が一部発生しているが、良好な画像が得られた。
粗し粒子の種類及び添加質量部数を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電部材を評価した。その結果、表2に示すように耐汚染性評価ではスジ状、ポチ状の画像不良は未発生であり、放電評価にて端部に軽微なスジ状、ポチ状の画像が一部発生しているが、良好な画像が得られた。
粗し粒子の種類及び添加質量部数を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電部材を評価した。その結果、表2に示すように耐汚染性評価及び放電評価にてスジ状、ポチ状の画像不良は未発生であり、良好な画像が得られた。
粗し粒子の種類及び添加質量部数を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電部材を評価した。その結果、表2に示すように耐汚染性評価においては、スジ状、ポチ状の画像が一部に発生しているものの問題はなかった。しかし、放電評価においてはスジ状、ポチ状の画像が画像全体に発生しており、画像品質が大きく劣った。
粗し粒子の種類及び添加質量部数を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電部材を評価した。その結果、表2に示すように耐汚染性評価にて、スジ状、ポチ状の画像が数箇所発生しており、また放電評価にてスジ状、ポチ状の画像が画像全体に発生しており、画像品質が大きく劣った。
粗し粒子の種類及び添加質量部数を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電部材を評価した。その結果、表2に示すように耐汚染性評価においては、スジ状、ポチ状の画像が端部に軽微に発生しているものの問題はなかった。しかし、放電評価においてはスジ状、ポチ状の画像が画像全体に発生しており、画像品質が大きく劣った。
粗し粒子の種類及び添加質量部数を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電部材を評価した。その結果、表2に示すように耐汚染性評価及び放電評価にて、スジ状、ポチ状の画像が数箇所発生しており、画像品質が劣った。
b、b1、b2 導電性弾性体層
c、c1、c2 表面層
d 抵抗層
e 第2の抵抗層
P 転写材
RP 粗し粒子
151 感光体
153 帯電部材(帯電ローラー)
154 露光装置(レーザービームスキャナー)
154L 露光光
155 現像装置
155a 現像部材
155b 撹拌部材
155c トナー規制部材
156 転写部材(転写ローラー)
S1 電源
S2 電源
Claims (6)
- 導電性支持体、及びバインダー樹脂と導電剤を含み、前記導電剤により導電性を付与されている表面層を有する接触帯電用の帯電部材であって、前記表面層は更に、前記バインダー樹脂中に分散している粗し粒子を含み、前記粗し粒子は、窒化ホウ素、窒化ケイ素、二硫化モリブデン及び二硫化タングステンから選ばれる層状化合物を含み、平均粒子径が1μm以上30μm以下であり、前記表面層は、表面に前記粗し粒子の含有に由来する凸部を有し、前記帯電部材の表面粗さRzjisは、3μm以上20μm以下であり、前記粗し粒子が、前記層状化合物から選ばれる子粒子を母粒子の表面に被覆した複合粒子であり、前記母粒子が、樹脂粒子、又は、無機系粒子からなることを特徴とする帯電部材。
- 前記粗し粒子の含有に由来する表面層の凸部が、被帯電部材とのニップ部において空隙を生じさせることを特徴とする請求項1に記載の帯電部材。
- 導電性支持体上に、少なくともバインダー樹脂中に前記粗し粒子と前記導電剤を分散させてなる表面層を有する帯電部材であり、前記表面層は、前記粗し粒子と前記導電剤を添加した塗料を塗工することにより形成された塗膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電部材。
- 少なくとも、請求項1乃至3のいずれかに記載の帯電部材と被帯電部材とが一体化されてなり、電子写真画像形成装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 少なくとも、請求項4記載のプロセスカートリッジと、露光手段と、転写手段とを有することを特徴とする電子写真画像形成装置。
- 前記帯電部材に直流電圧のみを印加し、被帯電部材を帯電処理することを特徴とする請求項5に記載の電子写真画像形成装置。
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