JP2012053391A - 画像形成装置用の清掃部材、帯電装置、プロセスカートリッジ、および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円筒状の芯体2と、少なくとも1本の短冊状の弾性体4からなり、該弾性体4の特定の一面が芯体2の外周面に相対し且つ下記(1)および(2)の関係を満たすよう芯体2の外周面を被覆する弾性層と、を有する画像形成装置用の清掃部材。
(1)芯体2の軸方向と直行する方向から見た場合における、芯体2の軸方向と弾性体4の長手方向とがなす鋭角側の角度が5°以上10°以下
(2)芯体2の外周面における弾性体4によって被覆されていない領域の周方向の長さが、芯体2の軸方向の何れの領域においても、弾性体4の厚み以上
【選択図】図1
Description
これに対し、帯電部材の表面に板状のブラシやスポンジを接触させ、帯電部材の表面汚れを掻き落とす清掃方式が提案されている。また、ロール状の清掃部材を帯電部材の表面に接触させる清掃方式も提案されている。これらの態様において、例えば帯電部材の表面粗さをトナー径に比して小さくする態様(例えば特許文献1または2参照)や、帯電部材の十点平均粗さを3μm以上40μm以下にする態様(例えば特許文献3参照)や、帯電部材の十点平均粗さを30μm以下にする態様(例えば特許文献4参照)が試されている。
例えば、螺旋状の弾性部材で摺擦し清掃するクリーナー(例えば特許文献5参照)、螺旋状のクリーニング部材で帯電ロール表面を摺擦して清掃するクリーナー(例えば特許文献6参照)、数本の螺旋状のスリットを有する清掃部材(例えば特許文献7参照)、回転方向に斜めの溝を有する清掃部材(例えば特許文献8参照)等が試されている。
請求項1に係る発明は、
円筒状の芯体と、
少なくとも1本の短冊状の弾性体からなり、該弾性体の特定の一面が前記芯体の外周面に相対し且つ下記(1)および(2)の関係を満たすよう前記芯体の外周面を被覆する弾性層と、
を有する画像形成装置用の清掃部材である。
(1)前記芯体の軸方向と直行する方向から見た場合における、前記芯体の軸方向と前記弾性体の長手方向とがなす鋭角側の角度が5°以上10°以下
(2)前記芯体の外周面における前記弾性体によって被覆されていない領域の周方向の長さ(但し前記弾性層が2本以上の短冊状の弾性体からなる場合には、一の短冊状の弾性体の末端から隣の短冊状の弾性体の末端までの被覆されていない領域の周方向の長さ)が、前記芯体の軸方向の何れの領域においても、前記弾性体の厚み以上
下記(3)の関係を満たす請求項1に記載の画像形成装置用の清掃部材である。
(3)前記芯体の外周面における前記弾性体によって被覆されている領域の周方向の長さが、前記芯体の軸方向の何れの領域においても、前記芯体の外周面の周方向の長さの70%以上85%以下
被帯電体に接触して回転し該被帯電体を帯電させる帯電部材、
並びに、円筒状の芯体と、少なくとも1本の短冊状の弾性体からなり、該弾性体の特定の一面が前記芯体の外周面に相対し且つ下記(1)および(2)の関係を満たすよう前記芯体の外周面を被覆する弾性層と、を有し、前記帯電部材に接触し該帯電部材とは反対方向に回転して該帯電部材の表面を清掃する画像形成装置用の清掃部材、
を備える帯電装置である。
(1)前記芯体の軸方向と直行する方向から見た場合における、前記芯体の軸方向と前記弾性層の長手方向とがなす鋭角側の角度が5°以上10°以下
(2)前記芯体の外周面における前記弾性層によって被覆されていない領域の周方向の長さ(但し前記弾性層が2本以上の短冊状の弾性体からなる場合には、一の短冊状の弾性体の末端から隣の短冊状の弾性体の末端までの被覆されていない領域の周方向の長さ)が、前記芯体の軸方向の何れの領域においても、前記弾性層の厚み以上
請求項3に記載の帯電装置を少なくとも備え、
画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジである。
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電させる請求項3に記載の帯電装置と、
帯電された前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体に形成された前記潜像をトナーによってトナー像として現像する現像装置と、
前記トナー像を被転写体に転写する転写装置と、
を備える画像形成装置である。
本実施形態に係る画像形成装置用の清掃部材は、円筒状の芯体と、少なくとも1本の短冊状の弾性体からなり、該弾性体の特定の一面が前記芯体の外周面に相対し且つ下記(1)および(2)の関係を満たすよう前記芯体の外周面を被覆する弾性層と、を有することを特徴とする。
(1)前記芯体の軸方向と直行する方向から見た場合における、前記芯体の軸方向と前記弾性体の長手方向とがなす鋭角側の角度(以下、単に「捩れ角度」と称す)が5°以上10°以下
(2)前記芯体の外周面における前記弾性体によって被覆されていない領域の周方向の長さ(但し前記弾性層が2本以上の短冊状の弾性体からなる場合には、一の短冊状の弾性体の末端から隣の短冊状の弾性体の末端までの被覆されていない領域の周方向の長さ/以下、単に「周方向非被覆長」と称す)が、前記芯体の軸方向の何れの領域においても、前記弾性体の厚み以上
(3)前記芯体の外周面における前記弾性体によって被覆されている領域の周方向の長さ(以下、単に「周方向被覆率」と称す)が、前記芯体の軸方向の何れの領域においても、前記芯体の外周面の周方向の長さの70%以上85%以下
また上記(2)に示す通り周方向非被覆長が弾性層の厚み以上であることにより、弾性体4(または4Aおよび4B)からなる弾性層の被清掃部材6へ突入していく側の端部(エッジ)が被清掃部材6からの圧力によって押し潰された場合であっても、弾性層によって被覆されていない領域を挟んで相対する端部同士が押し潰されて接触することが抑制される。より具体的には、図1および図2に示す1本の短冊状の弾性体4からなる弾性層を有する清掃部材の場合には、弾性体4によって被覆されていない領域を挟んで相対する1本の弾性体4の端部同士が押し潰されて接触することが抑制され、一方図3および図4に示す2本の短冊状の弾性体4Aおよび4Bからなる弾性層を有する清掃部材の場合には、弾性体4Aおよび4Bによって被覆されていない領域を挟んで相対する2本の弾性体4Aおよび4Bの端部同士(例えば弾性体4Aの被清掃部材6へ突入していく側の端部(エッジ)と弾性体4Bの被清掃部材6へ突入していく側とは反対側の端部(エッジ))が押し潰されて接触することが抑制される。その結果、弾性体4(または4Aおよび4B)からなる弾性層の被清掃部材6の表面に接している領域が実質的に一続きになってしまう現象が抑制される。即ち、被清掃部材6の表面における弾性層の接触と非接触との繰り返しが効率的に行なわれる。
そのため、上記(1)および(2)の構成によっても清掃することが容易でない付着力の強い付着物が存在する場合であっても、弾性層の外側表面との摩擦により付着力の強い付着物が擦られ、効率的に清掃されるものと推察される。これにより、被清掃部材6が帯電ロールである場合には、付着力の強い付着物による点状汚染が抑制されるものと推察される。
また、前述の通り弾性体4(または4Aおよび4B)からなる弾性層の被清掃部材6へ突入していく側の端部(エッジ)によって付着力の弱い付着物は効率的に清掃されるため、弾性層の外側表面と接触する付着物の量が減り、例えば板状のブラシやスポンジのみを被清掃部材の表面に接触させて清掃しようとする態様に比べて、長期に渡って効率的な清掃効果が発揮されるものと推察される。
前記(3)に示す周方向被覆率は、更に芯体2の外周面の周方向の長さの75%以上83%以下であることがより好ましく、77%以上80%以下であることが特に好ましい。
尚、弾性体の厚さとは、弾性体4(または4Aおよび4B)の芯体2と接触する面から該面とは反対側の面までの長さを表し、弾性体の幅とは、弾性体4(または4Aおよび4B)短手方向の長さを表す。
芯体2に用いる材質としては、金属(例えば、アルミ、ステンレス、真鍮等)、または樹脂(例えば、ポリアセタール樹脂(POM)等)が挙げられる。なお、材質および表面処理方法等は必要に応じて選択するのが望ましい。
特に、芯体2が金属で構成される場合メッキ処理を施すのが望ましい。また、樹脂等で導電性を有さない材質の場合、メッキ処理等の一般的な処理により加工して導電化処理を行ってもよいし、そのまま使用してもよい。
まず、弾性体とは、使用が想定される環境(温度や湿度、接触する被清掃部材から掛かる圧力等)において外力を印加することにより変形させても元の形状に復元する材料から構成されるものをさす。尚、短冊状の弾性体には、100Paの外力印加により変形しても元の形状に復元する材料を用いることがより好ましい。
ポリウレタンとしては、例えば、ポリオール(例えばポリエステルポリオール、ポリエーテルポリエステルやアクリルポリール等)と、イソシアネート(例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等)と、の反応物が挙げられ、鎖延長剤(例えば1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパン等)が含まれたものであってもよい。そして、ポリウレタンの発泡は、例えば、水やアゾ化合物(例えばアゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル等)等の発泡剤を用いて行われるのが一般的である。また、発泡ポリウレタンには、必要に応じて発泡助剤、整泡剤、触媒などの助剤を加えてもよい。
また短冊状の弾性体4(または4A,4B)の厚さは、前記(2)に示す周方向非被覆長が芯体2の軸方向の何れの領域においても弾性層の厚み以上との要件を満たす範囲で調整されることが好ましい。
図1乃至図4に示される短冊状の弾性体4(または4A,4B)は、接着層を介して芯体2の表面に設けたものであってもよい。接着層は芯体2と短冊状の弾性体とを接着する目的で設けられる層であり、例えば基材の少なくとも片面に接着剤層を備えた接着テープが挙げられる。
また、基材を有しない接着テープ(例えば日東電工社製の基材レス両面テープ(No.591)等)を用いてもよい。
次に、本実施形態に係る清掃部材の製造方法について、図1および図2に示す1本の短冊状の弾性体4からなる弾性層を備える場合を例に説明する。
以下、本実施形態に係る画像形成装置について図面に基づいて説明する。
図5は、本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
以下、帯電部材の説明をするが、本実施形態では以下の構成に限定されるものではない。符号は省略して説明する。
共重合ナイロンは、610ナイロン、11ナイロン、12ナイロンの内のいずれか1種または複数種を重合単位として含むものであって、この共重合体に含まれる他の重合単位としては、6ナイロン、66ナイロン等が挙げられる。ここで、610ナイロン、11ナイロン、12ナイロンよりなる重合単位が共重合体中に含まれる割合は、重量比で合わせて10%以上であるのが望ましい。
カーボンブラックはpH4.0以下が望ましい。
帯電ロールおよび帯電ロール用清掃部材を以下の方法により作製した。
[帯電ロール用清掃部材]
ポリエーテルとイソシアネートとを混合したウレタン樹脂を加熱硬化させて得られた3次元網目構造からなるウレタン材料(INOAC社製EP70)を、厚さ2.35mmのシート状に切断し、両面テープ(住友スリーエム製)を貼り付けた後、幅12.5mm、長さ240mmの短冊状に裁断した。この短冊シート1本をステンレス(SUS304)製シャフト(外径φ5mm、軸方向長さ230mm)の一端から他端へ向けて巻きつけ、弾性層を形成した。短冊シートをシャフトへ巻きつけた後、余分な短冊シートを削除し清掃部材を得た。なお、前記(1)弾性層の捩れ角度θは5°、前記(2)周方向非被覆長は3.2mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は79.8%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
エピクロルヒドリンゴム100質量部にイオン導電剤PEL−100(日本カーリット社製)3質量部を添加して混練した後、これを押し出し成形後、φ6mm,L=240mmのSUM−Niシャフト(硫黄快削鋼にニッケルメッキを施したもの)を挿入し、プレス成形機にて成形・加硫をおこなった。その後、研磨によって求められる外径に加工を行い、端部外径φ8.95mm、中央部外径φ9.00mmとなるよう加工した。次いでゴム端部を切断加工し、ゴム長を220mmとした。その後、帯電ロール表面に、四フッ化エチレンとビニルエーテルとの共重合体樹脂(ダイキン工業社製、ゼッフルGK−500)100質量部およびイソシアネート架橋剤(日本ポリウレタン社製、コロネートHL)2質量部を含む表面層用分散液に浸漬コーティング方法によって、膜厚5μmでコーティングを実施した。
上記方法により作製した清掃部材および帯電ロールを、帯電ロールに対する清掃部材の食い込み量が0.3mmで固定される専用の低変位軸受け(導電性アセタール樹脂(POM)製)と共に、DELL製カラーレーザープリンタ3110cnのプロセスカートリッジに組み込み、DELL製カラーレーザープリンタ3110cnに取り付けて連続印字テストを実施した。この印字テストは30%濃度の全面ハーフトーン画像1枚ずつをJob指示として送り、回転動作が断続するように実施した。
帯電ロール周方向への筋状汚染は印字しているハーフトーン上に縦筋として現れるため、その最初の発生までの印字枚数を数えた。感光体ドラム500,000回転まで実施して終了とし、300,000回転未満まで発生がないものを筋状汚染問題なしとした。
また感光体ドラム25,000回転毎に帯電ロール上にトナーを振り掛けてトナーを強制付着させ、ハーフトーン上の色点が消失するまでの枚数を、併せて数えた。
また、清掃部材の押し付けによって帯電ロールの回転が阻害され回転が停止した場合、感光体ドラムとの接触位置でのみ放電が起こるため、帯電ロール上に放電跡が残る。そのため、感光体ドラム25,000回転毎に帯電ロールの表面を目視観察し、放電跡の有無を記録した。感光体ドラム500,000回転まで実施して終了とし、300,000回転未満まで発生がないものを放電跡問題なしとした。
本テストは最大で感光体ドラム500,000回転まで実施して終了とし、300,000回転未満まで発生がないものを問題なしとして、結果の総合判定を行った。判定基準は以下の通りである。結果を表1に示す。
○:筋状汚染問題なし、色点消失枚数3枚以下、放電跡問題なし、の全ての要件を満たす。
△:筋状汚染問題なし、色点消失枚数5枚以下、放電跡問題なし、の全ての要件を満たす。
×:上記3種類の評価の中で筋状汚染および放電跡の一つでも未達成であった場合。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1に記載の前記(1)弾性層の捩れ角度を8°とした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。なお、前記(2)周方向非被覆長は3.1mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は80.3%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1に記載の前記(1)弾性層の捩れ角度を10°とした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。なお、前記(2)周方向非被覆長は3.0mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は80.7%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1に記載の短冊シートの幅を11.0mmとした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。なお、前記(1)弾性層の捩れ角度は5°、前記(2)周方向非被覆長は4.7mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は70.0%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1に記載の短冊シートの幅を10.9mmとし、前記(1)弾性層の捩れ角度を8°とした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。なお、前記(2)周方向非被覆長は4.7mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は70.0%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1に記載の短冊シートを幅10.8mmとし、前記(1)弾性層の捩れ角度を10°とした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。なお、前記(2)周方向非被覆長は4.7mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は70.0%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1に記載の短冊シートを幅13.3mmとした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。なお、前記(1)弾性層の捩れ角度は5°、前記(2)周方向非被覆長は2.4mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は85.0%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1に記載の短冊シートを幅13.2mmとし、前記(1)弾性層の捩れ角度を8°とした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。なお、前記(2)周方向非被覆長は2.4mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は85.0%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1に記載の短冊シートを幅13.1mmとし、前記(1)弾性層の捩れ角度を10°とした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。前記(2)周方向非被覆長は2.4mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は85.0%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
清掃部材を下記の通り作製した。
ポリエーテルとイソシアネートとを混合したウレタン樹脂を加熱硬化させて得られた3次元網目構造からなるウレタン材料(INOAC社製EP70)を、厚さ1.80mmのシート状に切断し、両面テープ(住友スリーエム製)を貼り付けた後、幅6.3mm、長さ240mmの短冊状に裁断し、この短冊シートを2本作製した。この2本の短冊シートをステンレス(SUS304)製シャフト(外径φ5mm、軸方向長さ230mm)の一端から他端へ向けて巻きつけ、弾性層を形成した。尚、前記(2)に示す周方向非被覆長が等しくなるように巻きつけの位置決めをおこなった。短冊シートをシャフトへ巻きつけた後、余分の短冊シートを削除し清掃部材を得た。なお、前記(1)弾性層の捩れ角度θは8°、前記(2)周方向非被覆長は3.1mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は80.3%であり、弾性層の厚み(肉厚)は1.5mmであった。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1に記載の短冊シートを幅13.6mmとした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。なお、前記(1)弾性層の捩れ角度は5°、前記(2)周方向非被覆長は2.1mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は87.5%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1に記載の短冊シートを幅10.5mmとした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。なお、前記(1)弾性層の捩れ角度は5°、前記(2)周方向非被覆長は5.2mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は66.7%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1において、短冊シートの幅を16.0mmと、前記(1)弾性層の捩れ角度を8°とした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。なお、前記(2)周方向非被覆長は0mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は100%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1において、前記(1)弾性層の捩れ角度を13°とした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。なお、前記(2)周方向非被覆長は2.9mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は81.2%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1において、前記(1)弾性層の捩れ角度を3°とした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。なお、前記(2)周方向非被覆長は3.3mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は79.4%であり、弾性層の厚み(肉厚)は2mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
清掃部材を下記の通り作製した。
実施例1において、短冊シートの厚さを4.00mmとした以外は、実施例1に記載の方法で清掃部材を作製した。なお、前記(1)弾性層の捩れ角度は5°、前記(2)周方向非被覆長は3.2mm、前記(3)弾性層による周方向被覆率は79.8mmであり、弾性層の厚み(肉厚)は3.4mmであった。
この清掃部材および実施例1に記載の帯電ロールを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
実施例1において、短冊シートを幅5.0mm、長さ240mm、厚さ4mmで作製し、シャフトには巻きつけずにこのままパッド状の清掃部材として用いた。即ち、実施例1の印字テストで用いたプロセスカートリッジに実施例1に記載の帯電ロールをセットした後、該帯電ロールの軸方向と前記短冊シートの長手方向とが平行となり且つ該帯電ロールの軸方向のどの領域においても前記短冊シートが接触するよう、プロセスカートリッジに前記短冊シートを配置した。短冊シート貼り付け後、余分な短冊シートを削除しパッド清掃部材とした。
このプロセスカートリッジを用いて、実施例1に記載の印字テストを実施した。結果を表1に示す。
Claims (5)
- 円筒状の芯体と、
少なくとも1本の短冊状の弾性体からなり、該弾性体の特定の一面が前記芯体の外周面に相対し且つ下記(1)および(2)の関係を満たすよう前記芯体の外周面を被覆する弾性層と、
を有する画像形成装置用の清掃部材。
(1)前記芯体の軸方向と直行する方向から見た場合における、前記芯体の軸方向と前記弾性体の長手方向とがなす鋭角側の角度が5°以上10°以下
(2)前記芯体の外周面における前記弾性体によって被覆されていない領域の周方向の長さ(但し前記弾性層が2本以上の短冊状の弾性体からなる場合には、一の短冊状の弾性体の末端から隣の短冊状の弾性体の末端までの被覆されていない領域の周方向の長さ)が、前記芯体の軸方向の何れの領域においても、前記弾性体の厚み以上 - 下記(3)の関係を満たす請求項1に記載の画像形成装置用の清掃部材。
(3)前記芯体の外周面における前記弾性体によって被覆されている領域の周方向の長さが、前記芯体の軸方向の何れの領域においても、前記芯体の外周面の周方向の長さの70%以上85%以下 - 被帯電体に接触して回転し該被帯電体を帯電させる帯電部材、
並びに、円筒状の芯体と、少なくとも1本の短冊状の弾性体からなり、該弾性体の特定の一面が前記芯体の外周面に相対し且つ下記(1)および(2)の関係を満たすよう前記芯体の外周面を被覆する弾性層と、を有し、前記帯電部材に接触し該帯電部材とは反対方向に回転して該帯電部材の表面を清掃する画像形成装置用の清掃部材、
を備える帯電装置。
(1)前記芯体の軸方向と直行する方向から見た場合における、前記芯体の軸方向と前記弾性層の長手方向とがなす鋭角側の角度が5°以上10°以下
(2)前記芯体の外周面における前記弾性層によって被覆されていない領域の周方向の長さ(但し前記弾性層が2本以上の短冊状の弾性体からなる場合には、一の短冊状の弾性体の末端から隣の短冊状の弾性体の末端までの被覆されていない領域の周方向の長さ)が、前記芯体の軸方向の何れの領域においても、前記弾性層の厚み以上 - 請求項3に記載の帯電装置を少なくとも備え、
画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。 - 像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電させる請求項3に記載の帯電装置と、
帯電された前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体に形成された前記潜像をトナーによってトナー像として現像する現像装置と、
前記トナー像を被転写体に転写する転写装置と、
を備える画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2010197681A JP2012053391A (ja) | 2010-09-03 | 2010-09-03 | 画像形成装置用の清掃部材、帯電装置、プロセスカートリッジ、および画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105093886A (zh) * | 2014-05-16 | 2015-11-25 | 富士施乐株式会社 | 清洁部件、充电装置和图像形成装置 |
JP2017134209A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | 富士ゼロックス株式会社 | 清掃部材、帯電装置、転写装置、画像形成装置用のユニット、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
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-
2010
- 2010-09-03 JP JP2010197681A patent/JP2012053391A/ja active Pending
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