JP2009299848A - トルクコンバータの制御装置 - Google Patents

トルクコンバータの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009299848A
JP2009299848A JP2008156973A JP2008156973A JP2009299848A JP 2009299848 A JP2009299848 A JP 2009299848A JP 2008156973 A JP2008156973 A JP 2008156973A JP 2008156973 A JP2008156973 A JP 2008156973A JP 2009299848 A JP2009299848 A JP 2009299848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target slip
slip amount
engine
state
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008156973A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4675988B2 (ja
Inventor
Tomoko Ogami
智子 大上
Morimasa Yamawaki
盛正 山脇
Koichi Sawano
公一 澤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2008156973A priority Critical patent/JP4675988B2/ja
Priority to AT09007489T priority patent/ATE498082T1/de
Priority to EP09007489A priority patent/EP2136111B1/en
Priority to DE602009000713T priority patent/DE602009000713D1/de
Priority to CN200910140656.2A priority patent/CN101608689B/zh
Priority to KR1020090052625A priority patent/KR101617450B1/ko
Priority to US12/484,568 priority patent/US8340878B2/en
Publication of JP2009299848A publication Critical patent/JP2009299848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4675988B2 publication Critical patent/JP4675988B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
    • F16H2061/145Control of torque converter lock-up clutches using electric control means for controlling slip, e.g. approaching target slip value
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
    • F16H2061/146Control of torque converter lock-up clutches using electric control means for smoothing gear shift shock

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Elevator Control (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】吹き上げや締結ショックを低減するロックアップクラッチの制御装置を提供する。
【解決手段】車両の走行状態がドライブ状態でアップシフトを行っている場合、およびコースト状態でダウンシフトを行っている場合には、ギア段の変更開始指令後であってギア比の変化開始からギア比の変更終了までの間は、第2目標スリップ量を目標スリップ量として設定し、ドライブ状態でダウンシフトを行っている場合、およびコースト状態でアップシフトを行っている場合には、変速指令が行われてから変速が終了するまでの間は、第1目標スリップ量を目標スリップ量として設定する。
【選択図】図15

Description

本発明はトルクコンバータの制御装置に関するものである。
従来、特許文献1に記載される自動変速機においては、第N速と第N+1速との間の変速時に、第N速のデューティー比と第N+1速のデューティー比との間のデューティー比を連続的に変化させている。また、第N速から第N+1速へ変速を行う場合に、ロックアップクラッチのスリップ状態を徐々に変化させている。これにより、変速時にロックアップクラッチを一時的に解放することに伴うエンジンの吹き上げや落ち込み、その後のロックアップクラッチの締結の際に生じ得るロックアップクラッチの締結ショックの発生を抑制している。
特開平6−101755号公報
しかし、上記の発明では、車両の走行状態(例えばドライブ状態かコースト状態かどうか)、車両の運転状態(例えば、変速がアップシフトかダウンシフトか、ギア段を切り替える種類、スロットル開度など)に応じて、目標スリップ回転速度を変更するものではない。そのため、走行状態、運転状態などの違いによっては、エンジンの急激な吹き上げや急激な落ち込み、締結ショックが発生するおそれがある、といった問題点がある。
本発明はこのような問題点を解決するために発明されたもので、エンジンの急激な吹き上げや急激な落ち込み、締結ショックが発生を抑制することを目的とする。
本発明はエンジンと自動変速機との間に介装され、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータを制御するトルクコンバータの制御装置において、車両の走行状態がドライブ状態であるか、またはコースト状態であるか、を判定する走行状態判定手段と、自動変速機が変速中であるかどうか判定する変速指令判定手段と、自動変速機が変速中である場合に、変速指令が行われる直前のトルクコンバータの目標スリップ量の絶対値よりも大きい絶対値を有する第1目標スリップ量を算出する第1目標スリップ量算出手段と、自動変速機が変速中である場合に、車両の運転状態に基づいて、単位時間あたりのエンジン回転速度の変化量の規制値である第1エンジン回転速度変化率規制値を算出する第1エンジン回転速度変化率規制値算出手段と、自動変速機が変速中である場合に、第1エンジン回転速度変化率規制値に基づいて、第2目標スリップ量を算出する第2目標スリップ量算出手段と、自動変速機が変速中である場合に、第1目標スリップ量または第2目標スリップ量を最終目標スリップ量として設定する第1最終目標スリップ量設定手段と、最終目標スリップ量に基づいて、ロックアップクラッチの締結状態を制御する制御手段と、を備える。そして、第1目標スリップ量設定手段は、ドライブ状態でギア段をHigh側へ変更する場合、およびコースト状態でギア段をLow側へ変更する場合には、自動変速機のギア段の変更開始指令後であってギア比の変化開始からギア段の変更終了までの間は、第2目標スリップ量を最終目標スリップ量として設定し、ドライブ状態でギア段をLow側へ変更する場合、およびコースト状態でギア段をHigh側へ変更する場合には、自動変速機の変更指令が行われてから変更終了までの間は、第1目標スリップ量を最終目標スリップ量として設定する。
本発明によると、車両の走行状態がドライブ状態であり、ギア段をHigh側へ変更する場合、およびコースト状態であり、ギア段をLow側へ変更する場合には、ギア段の変更開始から、変更終了までの間は、第1エンジン回転速度変化率規制値に基づいて算出された第2目標スリップ量を最終目標スリップ量として設定する。また、走行状態がドライブ状態であり、ギア段をLow側へ変更する場合、およびコースト状態であり、ギア段をHig側へ変更する場合には、ギア段の変更指令が行われてから、ギア段の変更が終了するまでの間、第1目標スリップ量を最終目標スリップ量として設定する。これにより、変速中に生じ得るエンジンの急激な吹き上げ、急激な落ち込みを抑制し、締結ショックを抑制することができる。
以下では図面等を参照して本発明の実施の形態について詳しく説明する。
図1は本実施形態におけるトルクコンバータの制御装置を示す概略構成図である。トルクコンバータ1は、エンジン2と自動変速機3との間に介装され、エンジン2の駆動力を、流体を介して自動変速機3に伝達する。トルクコンバータ1には、エンジン2の出力軸4に連結されるポンプインペラ5と、自動変速機3の入力軸6に連結されるタービンランナ7とが対向するように配置される。エンジン2の回転に伴ってポンプインペラ5が回転すると、トルクコンバータ1の内部に充填された流体(ATF)が流動し、これによってタービンランナ7が回転する。
また、自動変速機3の入力軸6に連結され、タービンランナ7とともに回転するロックアップクラッチ8が、エンジン2の出力軸4に連結されポンプインペラ5と一体のフロントカバー9の内側に設けられる。ロックアップクラッチ8をポンプインペラ5に締結するとトルクコンバータ1の入力要素と出力要素とが直結されて相対回転がなくなり、完全ロックアップ状態となる。また、入力要素と出力要素とを半締結状態にすると、入力要素と出力要素との間にスリップを生じるスリップロックアップ状態となる。ロックアップクラッチ8を完全に解放するとアンロックアップ状態となる。
ロックアップクラッチ8は、その両側に作用するトルクコンバータアプライ圧PAとトルクコンバータレリーズ圧PRとの差圧に応じて動作し、レリーズ圧PRがアプライ圧PAよりも高いとき解放され、レリーズ圧PRがアプライ圧PAよりも低いとき締結される。
ロックアップクラッチ8の締結力に依存するトルクコンバータ1のロックアップクラッチ8による伝達可能トルク、つまりロックアップ容量は前述の差圧により決定される。この差圧はコントローラによって演算される目標スリップ量Tslipに基づいて制御される。目標スリップ量Tslipは、トルクコンバータ1の入力要素と出力要素との回転速度差であり、目標スリップ量Tslipが大きいほど差圧を小さくして、ロックアップクラッチ8の締結力を低下させる。
コントローラ10は、アクセルペダル操作量センサ11、スロットル開度センサ12、車速センサ13、インヒビタスイッチ14、タービン回転速度センサ15から、それぞれアクセルペダル操作量、スロットル開度TVO、車速、セレクト位置信号、タービン回転速度Ntを受信し、これらとエンジントルクTe及びギア段に基づいてロックアップクラッチ8の目標スリップ量Tslipを演算する。さらに、演算された目標スリップ量Tslipに基づいて差圧指令値を演算して、この差圧指令値をロックアップクラッチ8への供給油圧を制御する油圧回路20へ指示する。なお、Dレンジ、およびMレンジ以外のときはロックアップクラッチ制御は行われない。
ロックアップクラッチ8の締結状態であるアンロックアップ状態、スリップロックアップ状態及び完全ロックアップ状態は、車速とスロットル開度TVOとによって規定される運転状態に基づいて決定される。
次に、ギア段を切り替える際のロックアップクラッチ8の制御について図2のフローチャートを用いて説明する。なお、この制御は、例えば20ms毎に行われる。
ステップS100では、車両の走行状態がアクセルペダルが踏み込まれているドライブ状態であるかどうか判定する。車両の走行状態がドライブ状態である場合には、ステップS101へ進み、車両の走行状態が、アクセルペダルが踏み込まれていないコースト状態である場合には、ステップS102へ進む(ステップS100が走行状態判定手段を構成する)。
ステップS101では、詳しくは後述する制御により、ドライブ状態における目標スリップ量Tslipを設定する。また、ステップS102では、詳しくは後述する制御により、コースト状態における目標スリップ量Tslipを設定する。
ステップS103では、設定された目標スリップ量Tslipに基づいて、ロックアップクラッチ8の差圧を制御し、ロックアップクラッチ8の締結状態を制御する(ステップS103が制御手段を構成する)。
ここで、ステップS101のドライブ状態における目標スリップ量Tslipの設定方法について、図3のフローチャートを用いて説明する。
ステップS200では、自動変速機3が変速中かどうか判定する。変速中である場合には、ステップS201へ進み、変速中ではない場合には、ステップS209へ進む(ステップS200が変速判定手段を構成する)。
ステップS201では、変速がアップシフト(ギア段のHigh側への変更)かどうか判定する。変速がアップシフトである場合には、ステップS202へ進む。一方、変速がアップシフトではない場合、つまりダウンシフト(ギア段のLow側への変更)である場合には、ステップS207へ進む。
ステップS202では、エンジントルクTeを検出し、図4に示すマップに基づいて、アップシフト時のベース目標スリップ量(第1目標スリップ量)Tslip_base_DUPを算出する。図4は、エンジントルクTeとベース目標スリップ量Tslip_base_DUPとの関係を示すマップである。ベース目標スリップ量Tslip_base_DUPは、変速が行われる直前のスリップ量よりも大きい値であり、変速が行われる直前よりもエンジン回転速度Neとタービン回転速度Ntとの回転速度差が大きい(ステップS202が第1目標スリップ量算出手段を構成する)。
図4では、エンジントルクTeが大きくなると、ベース目標スリップ量Tslip_base_DUPは大きくなる。ドライブ状態でアップシフトを行う場合には、エンジン負荷が大きいほど、変速時の変速ショックが大きくなるので、エンジントルクTeが大きくなるに従って、ベース目標スリップ量Tslip_base_DUPを大きくすることで、変速ショックを小さくすることができる。
ステップS203では、変速前後のギア段の種類である変速種を算出し、変速種とエンジントルクTeとから、図5に示すマップに基づいて、アップシフト用のエンジン回転速度変化率リミッタ(第1エンジン回転速度変化率規制値)Ne_limit_DUPを算出する。図5は、変速種とエンジントルクTeとエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_DUPとの関係を示すマップである。エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_DUPは、エンジン回転速度Neの減少率の最大値を表している。そのため、エンジン回転速度Neが減少する方向が正方向となり、エンジン回転速度Neが増加する方向が負方向となる。ドライブ時のアップシフトにおいて、エンジン回転速度変化率リミットNe_limit_DUPが小さくなると、エンジン回転速度の変化率がゼロに近くなる(ステップS203が第1エンジン回転速度変化率規制値算出手段を構成する)。
図5では、エンジントルクTeが大きくなるに従って、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_DUPが大きくなる。また、変速開始時のギア段が小さい(Low側)ほどエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_DUPは大きくなり、変速後のギア段が大きい(High側)ほど、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_DUPは大きくなる。ギア段の変更中におけるエンジン回転速度Neの変化が大きくなるような場合に、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_DUPを大きくすることで、変速が終了した後に、素早くスリップ量を小さくすることができる。つまり、エンジン回転速度Neの変化を大きくすることで、変速後に素早く所定のスリップ状態にすることができる。
ステップS204では、ステップS202によって算出したベース目標スリップ量Tslip_base_DUPに自動変速機3への入力回転速度InpREVを加算する。また、前回の制御の目標エンジン回転速度Ne_target’から、加算した値を減算し、ベース目標スリップ量Tslip_base_DUPにおけるエンジン回転速度の単位時間あたりの変化量の大きさである第1変化量Nedlt_base_DUPを算出する(ステップS204が第1エンジン回転速度変化量算出手段を構成する)。
ステップS205では、ステップS203によって算出したエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_DUPおよびステップS204によって算出した第1変化量Nedlt_base_DUPのうち、小さい方の値をエンジン回転速度変化量Ne_dltとして算出する。
次に、前回の制御における目標エンジン回転速度Ne_target’からエンジン回転速度変化量Ne_dltを減算することで、今回の制御における目標エンジン回転速度Ne_targetを算出する。また、今回の制御によって算出した目標エンジン回転速度Ne_targetを、次回の制御で使用する場合の目標エンジン回転速度Ne_target’として記憶する。
さらに、目標エンジン回転速度Ne_targetから自動変速機3への入力回転速度InpREVを減算することで、上限目標スリップ量(第2目標スリップ量)Tslip_limit_DUPを算出する(ステップS205が第2目標スリップ量算出手段を構成する)。
ステップS206では、上限目標スリップ量Tslip_limit_DUPおよびベース目標スリップ量Tslip_base_DUPのうち、大きい方の値を目標スリップ量(第1最終目標スリップ量)Tslipとして設定する(ステップS206が第1最終目標スリップ量設定手段を構成する)。
本実施形態では、変速指令がされた後に、実際に変速段の切り替えを開始するまでは、上限目標スリップ量Tslip_limit_DUPよりも、ベース目標スリップ量Tslip_base_DUPの方が大きい値となるので、目標スリップ量Tslipとしてベース目標スリップ量Tslip_base_DUPが選択される。そして、実際の変速段の切り替えが開始されると、上限目標スリップ量Tslip_lim_DUPの方が大きい値となるので、目標スリップ量Tslipとして上限目標スリップ量Tslip_limit_DUPが選択される。
ドライブ状態でシフトアップを行う場合には、タービン回転速度Ntの変化に応じて、エンジン回転速度Neが変化する。そのため、エンジン回転速度の急激な落ち込みが発生するおそれがある。そこで、本実施形態ではギア段を変更している場合には、目標スリップ量Tslipを上限目標スリップ量Tslip_limit_DUPに設定することで、エンジン回転速度の急激な落ち込みの発生を抑制することができる。
変速中には、エンジン回転速度Neの変化率に基づいて目標スリップ量Tslipを算出するので、ロックアップクラッチ8のスリップ制御中のエンジン回転速度Neの変化が滑らかとなり、運転性が向上する。
ステップS201によって、変速がダウンシフトであると判定されるとステップS207において、エンジントルクTeから、図6に示すマップに基づいて、ダウンシフト用のベース目標スリップ量Tslip_base_DDWを算出する。図6は、エンジントルクTeとベース目標スリップ量Tslip_base_DDWとの関係を示すマップである。図6では、エンジントルクTeが大きくなるに従って、ベース目標スリップ量Tslip_base_DDWは大きくなる。ベース目標スリップ量Tslip_base_DDWは、変速直前の目標スリップ量よりも大きい値である(ステップS207が第1目標スリップ量算出手段を構成する)。
エンジン負荷が大きいほど、変速中のギア比の増加率が大きくなる。そこで、エンジン負荷が大きいほど、ベース目標スリップ量Tslip_base_DDWを大きくすることで、変速中にロックアップクラッチ8を確実にスリップ状態にすることができ、変速ショックの発生を抑制することができる。
ステップS208では、ステップS207によって算出したベース目標スリップ量Tslip_base_DDWをシフトダウン時における目標スリップ量Tslipとして算出する(ステップS208が第1最終目標スリップ量設定手段を構成する)。
ステップS200によって、変速中ではないと判定されると、ステップS209において、エンジントルクTeとタービン回転速度Ntとから、図7に示すマップに基づいて、非変速時用のベース目標スリップ量(第3目標スリップ量)Tslip_base_driveを算出する。図7は、エンジントルクTeとタービン回転速度Ntとベース目標スリップ量Tslip_base_driveとの関係を示すマップである。図7では、エンジントルクTeが大きくなると、ベース目標スリップ量Tslip_base_driveは大きくなる。また、タービン回転速度Ntが小さくなると、ベース目標スリップ量Tslip_base_driveは大きくなる(ステップS209が第3目標スリップ量算出手段を構成する)。
エンジントルクTe、つまりエンジン負荷が大きくなるほど、またはタービン回転速度Ntが小さくなるほど、ベース目標スリップ量Tslip_base_DDWを大きくすることによって、こもり音の発生を抑制することができる。
ステップS210では、エンジントルクTeとギア段とから、図8に示すマップに基づいて、非変速時用のエンジン回転速度変化率リミッタ(第2エンジン回転速度変化率規制値)Ne_limit_driveを算出する。図8は、エンジントルクTeとギア段と非変速時用のエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_driveとの関係を示すマップである。図8では、エンジントルクTeが大きくなるとエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_driveは小さくなる。また、ギア段が小さい場合、つまりLow側の変速段である場合には、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_driveは小さくなる(ステップS210が第2エンジン回転速度変化率規制値算出手段を構成する)。
エンジントルクTeが大きい、または現在のギア段が小さい(Low側)ほどタービン回転速度Ntの増加率が大きいために、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_driveを小さくすることにより、変速が終了した後に、滑らかにロックアップクラッチ8のスリップ量を、変速を行っていない場合の所定のスリップ状態へ収束させることができる。そのため、ショックの発生を抑制することができる。
ステップS211では、ステップS209によって算出したベース目標スリップ量Tslip_base_driveに自動変速機3への入力回転速度InpREVを加算する。また、前回の制御の目標エンジン回転速度Ne_target’から、加算した値を減算し、ベース目標スリップ量Tslip_base_driveにおけるエンジン回転速度の単位時間あたりの変化量の大きさである第2変化量Nedlt_base_driveを算出する(ステップS211が第2エンジン回転速度変化量算出手段を構成する)。
ステップS212では、ステップS210によって算出したエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_driveおよびステップS211によって算出した第2変化量Nedlt_base_driveのうち、小さい方の値をエンジン回転速度変化量Ne_dltとして算出する。
次に、前回の制御における目標エンジン回転速度Ne_target’からエンジン回転速度変化量Ne_dltを減算することで、今回の制御における目標エンジン回転速度Ne_targetを算出する。また、今回の制御によって算出した目標エンジン回転速度Ne_targetを、次回の制御で使用する場合の目標エンジン回転速度Ne_target’として記憶する。
さらに、目標エンジン回転速度Ne_targetから自動変速機3への入力回転速度InpREVを減算することで、上限目標スリップ量(第4目標スリップ量)Tslip_limit_driveを算出する(ステップS212が第4目標スリップ量算出手段を構成する)。
ステップS213では、上限目標スリップ量Tslip_limit_driveおよびベース目標スリップ量Tslip_base_driveのうち、大きい方の値を非変速時の目標スリップ量(第2最終目標スリップ量)Tslipとして設定する(ステップS213が第2最終目標スリップ量設定手段を構成する)。
本実施形態では、アップシフトが終了した直後においては、上限目標スリップ量Tslip_limit_driveがベース目標スリップ量Tslip_base_driveよりも大きい値となるので、上限目標スリップ量Tslip_limit_driveが目標スリップ量Tslipとして選択される。そして、アップシフトが終了し、十分な時間が経過し定常状態となると、ベース目標スリップ量Tslip_base_driveが上限目標スリップ量Tslip_limit_driveよりも大きい値となるので、ベース目標スリップ量Tslip_base_driveが目標スリップ量Tslipとして選択される。
本実施形態では、上限目標スリップ量Tslip_limit_driveを目標スリップ量Tslipとして設定するので、スリップ量の急激な変化によって生じるロックアップクラッチ8の急締結を抑制し、ショックの発生を抑制することができる。また、エンジン回転速度Ne、タービン回転速度Ntの振動を抑制することができる。
以上の制御によって、ドライブ状態における目標スリップ量Tslipを設定する。
さらに、ステップS102のコースト状態における目標スリップ量の設定方法について、図9のフローチャートを用いて説明する。
ステップS300では、自動変速機3が変速中かどうか判定する。変速中である場合には、ステップS301へ進み、変速中ではない場合には、ステップS309へ進む。
ステップS301では、変速がダウンシフトかどうか判定する。変速がダウンシフトである場合には、ステップS302へ進む。一方、変速がダウンシフトではない場合、つまりアップシフトである場合には、ステップS307へ進む。
ステップS302では、図10に示すマップからダウンシフト時のベース目標スリップ量(第1目標スリップ量)Tslip_base_CDWを算出する。図10はエンジントルクTeとベース目標スリップ量Tslip_base_CDWとの関係を示すマップである。図10では、エンジントルクTeの大きさに関わらず、ベース目標スリップ量Tslip_base_CDWは一定の値である(ステップS302が第1目標スリップ量算出手段を構成する)。
ステップS303では、変速後のギア段に基づいて、図11に示すマップからダウンシフト時におけるエンジン回転速度変化率リミッタ(第1エンジン回転速度変化率規制値)Ne_limit_CDWを算出する。図11は、ギア段とエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_CDWとの関係を示すマップである。図11では、ギア段が小さいほどエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_CDWは小さくなる(ステップS303が第1エンジン回転速度変化率規制値算出手段を構成する)。
エンジン回転速度変化率は、エンジン回転速度Neが増加する方向を負の方向に設定している。そのため、コースト状態でのダウンシフトにおいては、変速後のギア段が小さい(Low側)ほど、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_CDWは、負の方向へ大きくなる。ギア段が小さくなるほど、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_CDWを小さくすることで、変速が終了した後に、素早くスリップ量を小さくすることができる。
ステップS304では、ステップS302によって算出したベース目標スリップ量Tslip_base_CDWに自動変速機3への入力回転速度InpREVを加算する。また、前回の制御の目標エンジン回転速度Ne_target’から、加算した値を減算し、ベース目標スリップ量Tsip_base_CDWにおけるエンジン回転速度の単位時間当たりの変化量の大きさである第1変化量Nedlt_base_CDWを算出する(ステップS304が第1エンジン回転速度変化量算出手段を構成する)。
ステップS305では、ステップS303によって算出したエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_CDWおよびステップS304によって算出した第1変化量Nedlt_base_CDWのうち、大きい方、すなわち絶対値が小さい方の値をエンジン回転速度変化量Ne_dltとして算出する。
次に、前回の制御における目標エンジン回転速度Ne_target’からエンジン回転速度変化量Ne_dltを減算することで、今回の制御における目標エンジン回転速度Ne_targetを算出する。また、今回の制御によって算出した目標エンジン回転速度Ne_targetを、次回の制御で使用する場合の目標エンジン回転速度Ne_target’として記憶する。
さらに、目標エンジン回転速度Ne_targetから自動変速機3への入力回転速度InpREVを減算することで、上限目標スリップ量(第2目標スリップ量)Tslip_limit_CDWを算出する(ステップS305が第2目標スリップ量算出手段を構成する)。
ステップS306では、上限目標スリップ量Tslip_limit_CDWおよびベース目標スリップ量Tslip_base_CDWのうち小さい方、すなわち絶対値が大きい方の値を目標スリップ量(最終目標スリップ量)Tslipとして設定する(ステップS306が第1最終目標スリップ量設定手段を構成する)。
本実施形態では、変速指令がされた後に、実際の変速段の切り替えを開始するまでは、ベース目標スリップ量Tslip_base_CDWが上限目標スリップ量Tslip_limit_CDWよりも小さい値となるので、目標スリップ量Tslipとしてベース目標スリップ量Tslip_base_CDWが選択される。そして、実際の変速段の切り替えが開始されると、上限目標スリップ量Tslip_limit_CDWがベース目標スリップ量Tslip_base_CDWよりも小さい値となるので、目標スリップ量Tslipとして上限目標スリップ量Tslip_limit_CDWが選択される。
コースト状態でダウンシフトを行う場合には、タービン回転速度Ntの変化に応じて、エンジン回転速度Neが変化する。そのため、エンジン回転速度の吹き上がりが生じるおそれがある。そこで、本実施形態では、ギア段を変更している場合には、目標スリップ量Tslipを上限目標スリップ量Tslip_limit_CDWに設定することで、エンジン回転速度の急激な吹き上げの発生を抑制することができる。
ステップ301によって、変速がアップシフトであると判定されるとステップS307において、図12に示すマップから、アップシフト時のベース目標スリップ量(第1目標スリップ量)Tslip_base_CUPを算出する。図12は、エンジントルクTeとベース目標スリップ量Tslip_base_CUPとの関係を示すマップである。図12では、エンジントルクTeの大きさに関わらず、ベース目標スリップ量Tslip_base_CUPは一定の値である。ベース目標スリップ量Tslip_base_CUPは、変速直前の目標スリップ量の絶対値よりも絶対値が大きい値である(ステップS301が第1目標スリップ量算出手段を構成する)。
ステップS308では、ステップS307によって算出したベース目標スリップ量Tslip_base_CUPをシフトアップ時における目標スリップ量(第1最終目標スリップ量)Tslipとして設定する(ステップS308が第1最終目標スリップ量設定手段を構成する)。
ステップS300によって、変速中ではないと判定されると、ステップS309において、図13に示すマップに基づいて、変速を行っていない場合のベース目標スリップ量(第3目標スリップ量)Tslip_base_coastを算出する。図13は、エンジントルクTeとベース目標スリップ量Tslip_base_coastとの関係を示すマップである。図13では、エンジントルクTeの大きさに関わらず、ベース目標スリップ量Tslip_base_coastは一定の値である(ステップS309が第3目標スリップ量算出手段を構成する)。
ステップS310では、ギア段から、図14に示すマップに基づいて、変速を行っていない場合のエンジン回転速度変化率リミッタ(第2エンジン回転速度変化率規制値)Ne_limit_coastを算出する。図14は、ギア段とエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_coastとの関係を示すマップである。図14では、ギア段が小さくなるとエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_coastは大きくなる(ステップS310が第2エンジン回転速度変化率規制値算出手段を構成する)。
現在のギア段が小さいほどタービン回転速度Ntの減少率は大きいので、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_coastを大きくする、つまりエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_coastをゼロに近づけることにより、滑らかにロックアップクラッチ8のスリップ量を収束させることができる。
ステップS311では、ステップS309によって算出したベース目標スリップ量Tslip_base_coastに自動変速機3への入力回転速度InpREVを加算する。また、前回の制御の目標エンジン回転速度Ne_target’から、加算した値を減算し、ベース目標スリップ量Tslip_base_coastにおけるエンジン回転速度の単位時間あたりの変化量の大きさである第2変化量Nedlt_base_coastを算出する(ステップS311が第2エンジン回転速度変化量算出手段を構成する)。
ステップS312では、ステップS310によって算出したエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_coastおよびステップS311によって算出した第2変化量Nedlt_base_coastのうち大きい方、すなわち絶対値が小さい方の値をエンジン回転速度変化量Ne_dltとして算出する。
次に、前回の制御における目標エンジン回転速度Ne_target’からエンジン回転速度変化量Ne_dltを減算することで、今回の制御における目標エンジン回転速度Ne_targetを算出する。また、今回の制御によって算出した目標エンジン回転速度Ne_targetを、次回の制御で使用する場合の目標エンジン回転速度Ne_target’として記憶する。
さらに、目標エンジン回転速度Ne_targetから自動変速機3への入力回転速度InpREVを減算することで、上限目標スリップ量(第4目標スリップ量)Tslip_limit_coastを算出する(ステップS312が第4目標スリップ量算出手段を構成する)。
ステップS313では、上限目標スリップ量Tslip_limit_coastおよびベース目標スリップ量Tslip_base_coastのうち小さい方、すなわち絶対値が大きい方の値を目標スリップ量(第2最終目標スリップ量)Tslipとして設定する(ステップS313が第2最終目標スリップ量設定手段を構成する)。
本実施形態では、ダウンシフトが終了した直後においては、上限目標スリップ量Tslip_limit_coastがベース目標スリップ量Tslip_base_coastよりも小さい値(負の方向に大)なので、上限目標スリップ量Tslip_limit_coastが目標スリップ量Tslipとして選択される。そして、ダウンシフトが終了し、十分に時間が経過し、定常状態となると、ベース目標スリップ量Tslip_base_coastが上限目標スリップ量Tslip_limit_coastよりも小さい値となるので、ベース目標スリップ量Tslip_base_coastが目標スリップ量Tslipとして選択される。
本実施形態では、上限目標スリップ量Tslip_limit_coastを目標スリップ量Tslipとして設定するので、スリップ量の急激な変化によって生じるロックアップクラッチ8の急締結を抑制し、ショックの発生を抑制することができる。また、エンジン回転速度Ne、タービン回転速度Ntの振動を抑制することができる。
以上の制御によって、コースト状態における目標スリップ量Tslipを設定する。
次に、本実施形態のドライブ状態のアップシフト、ダウンシフト、およびコースト状態のアップシフト、ダウンシフトについて、図15〜18に示すタイムチャートを用いて説明する。なお、図15〜18においては、目標スリップ量を一定とした場合の変化を一点鎖線で示す。
図15はドライブ状態のアップシフトにおけるタイムチャートを示す。
時間t0において、変速指令が行われ、変速を開始する。ここで、上限目標スリップ量Tslip_limit_DUPが目標スリップ量Tslipとして設定される。これにより、変速指令が行われる直前の目標スリップ量よりも目標スリップ量Tslipが大きくなる。つまり、エンジン回転速度Neとタービン回転速度Ntとの偏差が大きくなる。
時間t1において、ギア段の変更が開始される。これにより、上限目標スリップ量Tslip_limit_DUPの絶対値よりも、絶対値が大きいベース目標スリップ量Tslip_base_DUPを目標スリップ量Tslipとして設定する。そのため、目標スリップ量Tslipがさらに大きくなる。
ドライブ状態でアップシフトを行うと、タービン回転速度Ntの変化によってエンジン回転速度Neが変化するので、変速中にエンジン回転速度Neの急激な落ち込みが生じるおそれがある。本実施形態では、ドライブ状態のアップシフト時には、目標スリップ量Tslipを大きくする。これによって、変速中のエンジン回転速度Neの変化を滑らかにすることができ、エンジン回転速度Neの急激な落ち込みを抑制することができる。
また、ギア段の変更を開始する前のエンジン回転速度の変化方向(回転速度増加)と、ギア段の変更を開始した後のエンジン回転速度の変化方向(回転速度減少)と、が異なるために、運転者が違和感を抱くおそれがある。本実施形態では、ギア段の変更を開始した後は、目標スリップ量Tslipを上限目標スリップ量Tslip_limit_DUPに設定することで、運転者が感じる違和感を低減することができる。
時間t2おいて、ギア段の変更が終了し、変速を終了する。変速が終了すると、上限目標スリップ量Tslip_limit_driveを目標スリップ量Tslipとして設定する。そのため、目標スリップ量Tslipは、次第に小さくなる。これによって、スリップ量の急激な減少に伴って生じ得るロックアップクラッチ8の急締結を防止し、エンジン回転速度Neやタービン回転速度Ntの回転速度の変化(振動)を抑制することができる。
時間t3において、変速終了から十分に時間が経過すると、上限目標スリップ量Tslip_driveよりもベース目標スリップ量Tslip_limit_driveが大きくなる。そのため、ベース目標スリップ量Tslip_limit_driveを目標スリップ量Tslipとして設定する。
図16はドライブ状態のダウンシフトにおけるタイムチャートを示す。
時間t0において、変速指令が行われ、変速を開始する。ここでは、ベース目標スリップ量Tslip_base_DDWが目標スリップ量Tslipとして設定される。
時間t1において、ギア段の変更が開始され、時間t2においてギア段の変更が終了し、変速が終了する。この間も、目標スリップ量Tslipは一定である。
ドライブ状態のダウンシフトにおいては、スロットル開度TVOが大きくなるに従って、目標スリップ量Tslipを大きく設定する。これによって、変速時の変速ショックを低減することができる。
時間t2において、変速が終了すると、上限目標スリップ量Tslip_driveが目標スリップ量Tslipとして設定され、目標スリップ量Tslipは、次第に小さくなる。
時間t3において、変速終了から十分に時間が経過すると、上限目標スリップ量Tslip_driveよりもベース目標スリップ量Tslip_base_driveが大きくなる。そのため、ベース目標スリップ量Tslip_base_driveを目標スリップ量Tslipとして設定する。
図17はコースト状態のアップシフトにおけるタイムチャートを示す。
時間t0において、変速指令が行われ、変速を開始する。ここでは、ベース目標スリップ量Tslip_base_CUPが目標スリップ量Tslipとして設定される。これにより、変速指令が行われる直前の目標スリップ量よりも目標スリップ量Tslipの絶対値が大きく(目標スリップ量Tslipを負の方向へ大きく)なる。つまり、タービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neとの偏差が大きくなる。
時間t1において、ギア段の変更が開始され、時間t2において、ギア段の変更が終了し、変速を終了する。この間も、ベース目標スリップ量Tslip_base_CUPが目標スリップ量Tslipとして設定される。
時間t2において、自動変速機3の変速が終了すると、上限目標スリップ量Tslip_limit_coastが、目標スリップ量Tslipとして設定され、目標スリップ量Tslipは、次第に大きく(ゼロに近く)なる。
時間t3において、変速終了から十分に時間が経過すると、目標ベーススリップ量Tslip_base_coastが目標スリップ量Tslipとして設定される。
図18はコースト状態のダウンシフトにおけるタイムチャートを示す。
時間t0において、変速指令が行われ、変速を開始する。ここでは、ベース目標スリップ量Tslip_base_CDWが目標スリップ回転速度Tslipとして設定される。これにより、変速指令が行われる直前の目標スリップ量よりも目標スリップ量Tslipの絶対値が大きくなる。
時間t1において、ギア段の変更が開始される。これにより、上限目標スリップ量Tslip_limit_CDWの絶対値よりも、絶対値が大きい値であるベース目標スリップ量Tslip_base_CDWが目標スリップ量Tslipとして算出される。そのため、目標スリップ量Tslipの絶対値はさらに大きくなる。つまり、目標スリップ量Tslipは負の方向へ大きくなる。
コースト状態でダウンシフトを行う場合に、目標スリップ量Tslipの絶対値を大きくすることで、変速中のエンジン回転速度Neの急激な吹き上げを抑制することができる。
また、ギア段の変更を開始した後は、目標スリップ量Tslipを上限目標スリップ量Tslip_limit_CDWに設定することで、運転者が感じる違和感を低減することができる。
時間t2において、ギア段の変更が終了し、変速を終了する。変速が終了すると、上限目標スリップ量Tslip_limit_coastが目標スリップ量Tslipとして設定される。これによって、目標スリップ量Tslipの絶対値は小さくなる(目標スリップ量Tslipがゼロに近づく)。
時間t3において、変速終了から十分に時間が経過すると、上限目標スリップ量Tslip_limit_coastの絶対値よりもベース目標スリップ量Tslipの絶対値が小さくなる。そのため、ベース目標スリップ量Tslip_base_coastを目標スリップ量Tslipとして設定する。
本実施形態では、ドライブ状態で、変速を行っていない場合には、ベース目標スリップ量Tslip_base_driveをエンジントルクTeおよびタービン回転速度Ntに基づいて設定した。また、コースト状態で、変速を行っていない場合には、ベース目標スリップ量Tslip_base_coastを所定の値として設定した。しかし、これに限られることはなく、例えば、高速用のギア段(High側)で走行中には、ベース目標スリップ量Tslip_base_drive、Tslip_base_coastをゼロとしてもよい。
また、エンジン回転速度変化率リミッタを車速に応じて設定してもよい。
また、本実施形態では、変速をしておらず、ドライブ状態である場合に、ベース目標スリップ量Tslip_base_driveをエンジントルクTeおよびタービン回転速度Ntに基づいて算出した。また、変速をしておらず、コースト状態である場合に、ベース目標スリップ量Tslip_base_coastを一定の値とした。しかし、これに限定されることはなく、例えばギア段がHigh側の高速用ギア段で走行している場合には、ベース目標スリップ量Tslip_base_drive、Tslip_base_coastをゼロに設定してもよい。
また、本実施形態では、例えばステップS305においてエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_CDWおよび第1変化量Nedlt_base_CDWを比較して大きい方をエンジン回転速度変化量Ne_dltとして算出した。しかし、これに限定されることはなく、エンジン回転速度変化量リミッタNe_limit_CDWの絶対値と第1変化量Nedlt_base_CDWの絶対値とを比較して小さい方をエンジン回転速度変化量Ne_dltとして算出してもよい。
また、本実施形態では、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_DUPを変速開始時のギア段が小さいほど、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_DUPは大きくなり、変速後のギア段が大きいほど、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_DUPが大きくなるように、図5に示したマップのように設定した。しかし、これに限定されることなく、変速開始時のギア段と変速後のギア段との段間比が大きいほど、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_DUPが大きくなるようなマップを用いてエンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_DUPを設定してもよい。
また、ステップS201、S203、S210、S302、S307、S309において、エンジントルクTeに変えて、スロットル開度TVOを用いてもよい。
本発明の実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、自動変速機3の変速中に、変速直前の目標スリップ量よりも絶対値が大きいベース目標スリップ量を算出する。また、車両の運転状態に基づいて、エンジン回転速度変化率リミッタを算出し、そのエンジン回転速度変化率リミッタに基づいて、上限目標スリップ量を算出する。そして、ベース目標スリップ量または上限目標スリップ量を目標スリップ量として設定する。
このときドライブ状態でアップシフトを行う場合、およびコースト状態でダウンシフトを行う場合には、ギア段の変更を開始してから変更を終了するまでの間は、上限目標スリップ量(Tslip_limit_DUP、Tslip_limit_CDW)を目標スリップ量Tslipとして設定する。これによって、ギア段を変更する際に、エンジン回転速度Neの急激な吹き上げや急激な落ち込みが発生することを抑制することができる。また、変速ショックを低減することができる(請求項1に対応)。
また、ドライブ状態でアップシフトを行う場合、およびコースト状態でダウンシフトを行う場合に、ギア段を変更する直前のエンジン回転速度Neの変化方向とギア段を変更している際のエンジン回転速度Neの変化方向、およびギア段を変更している際のエンジン回転速度Neの変化方向とギア段変更後のエンジン回転速度Neの変化方向は、それぞれ異なっている。そのため、エンジン回転速度Neの変化が大きくなると、運転者が感じる違和感が大きくなる。本実施形態は、ギア段の変更中のエンジン回転速度Neの変化を小さくすることで、運転者が感じる違和感を低減することができる(請求項1に対応)。
また、ドライブ状態でダウンシフトを行う場合、およびコースト状態でアップシフトを行う場合には、変速中は、ベース目標スリップ量(Tslip_base_DDW、Tslip_base_CUP)を目標スリップ量Tslipとして設定する。これによって、変速中に生じる変速ショックを抑制することができる(請求項1に対応)。
ドライブ状態でアップシフトを行う場合、およびコースト状態でダウンシフトを行う場合に、ギア段の変更を開始してから、ギア段の変更を終了するまで間は、ベース目標スリップ量(Tslip_base_DUP、Tslip_base_CDW)および上限目標スリップ量(Tslip_limit_DUP、Tslip_limit_CDW)のうち、絶対値が大きい方を目標スリップ量Tslipとして設定することで、ギア段を変更している場合に、エンジンの急激な吹き上げや急激な落ち込みが発生することを抑制することができる(請求項2に対応)。
ドライブ状態でアップシフトを行う場合、およびコースト状態でダウンシフトを行う場合には、エンジン回転速度変化率リミッタ(Ne_limit_DUP、Ne_limite_CDW)および第1変化量(Nedlt_base_DUP、Nedlt_base_CDW)のうち、絶対値が小さい方に基づいて、上限目標スリップ量(Tslip_limit_DUP、Tslip_limit_CDW)を算出する。これによって、ドライブ状態でアップシフトを行う場合、およびコースト状態でダウンシフトを行う場合に、エンジンの急激な吹き上げや急激な落ち込みが発生することを抑制することができる。また、変速ショックを低減することができる(請求項3に対応)。
変速中ではない場合に、ベース目標スリップ量(Tslip_base_drive、Tslip_base_coast)および上限目標スリップ量(Tslip_limit_drive、Tslip_limit_coast)のうち、絶対値が大きい方を目標スリップ量Tslipに設定する。これによって、変速を終了した後に、スリップ量を徐々に小さくし、スリップ量の急激な変化によって生じるロックアップクラッチ8の急締結を抑制し、急締結によって生じるショックを抑制することができる。また、エンジン回転速度Ne、およびタービン回転速度Ntの振動を抑制することができる(請求項4に対応)。
変速中ではない場合に、エンジン回転速度変化率リミッタ(Ne_limit_drive、Ne_limit_coast)および第2変化量(Nedlt_base_drive、Nedlt_base_coast)のうち、絶対値が小さい方に基づいて、上限目標スリップ量(Tslip_limit_drive、Tslip_limit_coast)を算出する。これによって、変速を終了した後に、ロックアップクラッチ8の急締結を抑制し、急締結によって生じるショックを抑制することができる。また、エンジン回転速度Ne、およびタービン回転速度Ntの振動を抑制することができる(請求項5に対応)。
ドライブ状態で、変速を行っていない場合に、エンジントルクTeが大きいほど、またはタービン回転速度Ntが小さいほど、ベース目標スリップ量Tlip_base_driveを大きくすることで、こもり音の発生を抑制することができる(請求項6に対応)。
ドライブ状態で、変速を行っていない場合に、エンジントルクTeが大きいほど、または現在のギア段がLow側であるほど、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limite_driveの絶対値を小さくする。つまりエンジン回転速度Neの変化を緩やかにする。これによって、ロックアップクラッチ8のスリップ量を滑らかに収束させることができる(請求項7に対応)。
コースト状態で、変速を行っていない場合に、現在のギア段がLow側であるほど、エンジン回転速度変化率リミッタNe_limit_coastの絶対値を小さくする。これによって、ロックアップクラッチ8のスリップ量を滑らかに収束させることができる(請求項8に対応)。
ドライブ状態で、アップシフトを行う場合に、エンジントルクTeが大きいほど、ベース目標スリップ量Tslip_base_DUPを大きく算出する。これによって、変速ショックを低減することができる(請求項9に対応)。
変速によるエンジン回転速度の変化量の絶対値が大きくなるほど、エンジン回転速度変化率リミッタ(Ne_limit_DUP、Ne_limit_CDW)の絶対値が大きくなるように、エンジン回転速度変化率リミッタ(Ne_limit_DUP、Ne_limit_CDW)を算出する。これによって、変速を終了した後に、スリップ量を素早く小さくし、スリップ量を素早く収束させることができる(請求項10に対応)。
ドライブ状態で、ダウンシフトを行う場合に、エンジントルクTeが大きいほど、ベース目標スリップ量Tslip_base_DDWを大きくする。これによって、ギア段の変更中に確実にロックアップクラッチ8をスリップ状態にすることができ、変速ショックを抑制することができる(請求項11に対応)。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
本発明の実施形態における自動変速機のロックアップクラッチ制御装置の概略構成図である。 本実施形態のロックアップクラッチの制御を説明するフローチャートである。 図2のフローチャートにおけるドライブ状態の目標スリップ量を設定するフローチャートである。 本実施形態におけるベース目標スリップ量を算出するためのマップである。 本実施形態におけるエンジン回転速度変化率リミッタを算出するためのマップである。 本実施形態におけるベース目標スリップ量を算出するためのマップである。 本実施形態におけるベース目標スリップ量を算出するためのマップである。 本実施形態におけるエンジン回転速度変化率リミッタを算出するためのマップである。 図2のフローチャートにおけるコースト状態の目標スリップ量を設定するフローチャートである。 本実施形態のベース目標スリップ量を算出するためのマップである。 本実施形態のエンジン回転速度変化率リミッタを算出するためのマップである。 本実施形態のベース目標スリップ量を算出するためのマップである。 本実施形態のベース目標スリップ量を算出するためのマップである。 本実施形態のエンジン回転速度変化率リミッタを算出するためのマップである。 本実施形態のロックアップクラッチの制御を示すタイムチャートである。 本実施形態のロックアップクラッチの制御を示すタイムチャートである。 本実施形態のロックアップクラッチの制御を示すタイムチャートである。 本実施形態のロックアップクラッチの制御を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 トルクコンバータ
2 エンジン
3 自動変速機
8 ロックアップクラッチ
10 コントローラ
12 スロットル開度
15 タービン回転速度センサ

Claims (11)

  1. エンジンと自動変速機との間に介装され、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータを制御するトルクコンバータの制御装置において、
    車両の走行状態がドライブ状態であるか、またはコースト状態であるか、を判定する走行状態判定手段と、
    前記自動変速機が変速中であるかどうか判定する変速指令判定手段と、
    前記自動変速機が変速中である場合に、変速指令が行われる直前のトルクコンバータの目標スリップ量の絶対値よりも大きい絶対値を有する第1目標スリップ量を算出する第1目標スリップ量算出手段と、
    前記自動変速機が変速中である場合に、車両の運転状態に基づいて、単位時間あたりの前記エンジン回転速度の変化量の規制値である第1エンジン回転速度変化率規制値を算出する第1エンジン回転速度変化率規制値算出手段と、
    前記自動変速機が変速中である場合に、前記第1エンジン回転速度変化率規制値に基づいて、第2目標スリップ量を算出する第2目標スリップ量算出手段と、
    前記自動変速機が変速中である場合に、前記第1目標スリップ量または前記第2目標スリップ量を最終目標スリップ量として設定する第1最終目標スリップ量設定手段と、
    前記最終目標スリップ量に基づいて、前記ロックアップクラッチの締結状態を制御する制御手段と、を備え、
    前記第1目標スリップ量設定手段は、
    前記ドライブ状態でギア段をHigh側へ変更する場合、および前記コースト状態で前記ギア段をLow側へ変更する場合には、前記自動変速機の前記ギア段の変更開始指令後であってギア比の変化開始からギア段の変更終了までの間は、前記第2目標スリップ量を前記最終目標スリップ量として設定し、
    前記ドライブ状態で前記ギア段をLow側へ変更する場合、および前記コースト状態で前記ギア段をHigh側へ変更する場合には、前記自動変速機の前記変更指令が行われてから変更終了までの間は、前記第1目標スリップ量を前記最終目標スリップ量として設定することを特徴とするトルクコンバータの制御装置。
  2. 前記第1最終目標スリップ量設定手段は、前記ドライブ状態で前記ギア段をHigh側へ変更する場合、および前記コースト状態で前記ギア段をLow側へ変更する場合には、前記第1目標スリップ量および前記第2目標スリップ量のうち、絶対値が大きい方を前記最終目標スリップ量として設定することを特徴とする請求項1に記載のトルクコンバータの制御装置。
  3. 前記第1目標スリップ量に基づいて、単位時間あたりのエンジン回転速度の変化量である第1変化量を算出する第1エンジン回転速度変化量算出手段を備え、
    前記第2目標スリップ量算出手段は、前記第1エンジン回転速度変化率規制値および前記第1変化量のうち、絶対値が小さい方に基づいて、前記第2目標スリップ量を算出することを特徴とする請求項1または2に記載のトルクコンバータの制御装置。
  4. 前記自動変速機が変速中ではない場合に、前記車両の運転状態から、第3目標スリップ量を算出する第3目標スリップ量算出手段と、
    前記自動変速機が変速中ではない場合に、前記車両の運転状態に基づいて、単位時間あたりのエンジン回転速度の変化量の規制値である第2エンジン回転速度変化率規制値を算出する第2エンジン回転速度変化率規制値算出手段と、
    前記自動変速機が変速中ではない場合に、前記第2エンジン回転速度変化率規制値に基づいて、第4目標スリップ量を算出する第4目標スリップ量算出手段と、
    前記自動変速機が変速中ではない場合に、第3目標スリップ量および第4目標スリップ量のうち、絶対値が大きい方を前記最終目標スリップ量として設定する第2最終目標スリップ量設定手段と、を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のトルクコンバータの制御装置。
  5. 前記第3目標スリップ量に基づいて、単位時間あたりのエンジン回転速度の変化量である第2変化量を算出する第2エンジン回転速度変化量算出手段を備え、
    前記第4目標スリップ量算出手段は、前記第2エンジン回転速度変化率規制値および前記第2変化量のうち、絶対値が小さい方に基づいて、前記第4目標スリップ量を算出することを特徴とする請求項4に記載のトルクコンバータの制御装置。
  6. 前記第3目標スリップ量算出手段は、
    前記走行状態が前記ドライブ状態のときは、エンジントルクが大きいほど、またはタービン回転速度が小さいほど、前記第3目標スリップ量が大きくなるように、前記第3目標スリップ量を算出することを特徴とする請求項4または5に記載のトルクコンバータの制御装置。
  7. 前記第2エンジン回転速度変化率規制値算出手段は、
    前記走行状態が前記ドライブ状態のときは、エンジントルクが大きいほど、または前記ギア段がLow側であるほど、前記第2エンジン回転速度変化率規制値の絶対値が小さくなるように、前記第2エンジン回転速度変化率規制値を算出することを特徴とする請求項4から6のいずれか一つに記載のトルクコンバータの制御装置。
  8. 前記第2エンジン回転速度変化率規制値算出手段は、
    前記走行状態が前記コースト状態のときは、前記ギア段がLow側であるほど、前記第2エンジン回転速度変化率規制値の絶対値が小さくなるように、前記第2エンジン回転速度変化率規制値を算出することを特徴とする請求項4から7のいずれか一つに記載のトルクコンバータの制御装置。
  9. 前記第1目標スリップ量算出手段は、
    前記走行状態が前記ドライブ状態のときは、エンジントルクが大きいほど、前記第1目標スリップ量が大きくなるように、前記第1目標スリップ量を算出することを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載のトルクコンバータの制御装置。
  10. 前記第1エンジン回転速度変化率規制値算出手段は、
    ギア段の変更により前記エンジン回転速度の変化量の絶対値が大きくなるほど、前記第1エンジン回転速度変化率規制値の絶対値が大きくなるように、前記第1エンジン回転速度変化率規制値を算出することを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載のトルクコンバータの制御装置。
  11. 前記第1目標スリップ量算出手段は、
    前記走行状態が前記ドライブ状態であり、前記ギア比をLow側へ変更するときは、エンジントルクが大きいほど、前記第1目標スリップ量が大きくなるように、前記第1目標スリップ量を算出することを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載のトルクコンバータの制御装置。
JP2008156973A 2008-06-16 2008-06-16 トルクコンバータの制御装置 Active JP4675988B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008156973A JP4675988B2 (ja) 2008-06-16 2008-06-16 トルクコンバータの制御装置
EP09007489A EP2136111B1 (en) 2008-06-16 2009-06-05 Torque converter control device and method
DE602009000713T DE602009000713D1 (de) 2008-06-16 2009-06-05 Vorrichtung und Verfahren zur Steuerung eines Drehmomentwandlers
AT09007489T ATE498082T1 (de) 2008-06-16 2009-06-05 Vorrichtung und verfahren zur steuerung eines drehmomentwandlers
CN200910140656.2A CN101608689B (zh) 2008-06-16 2009-06-10 变矩器的控制装置
KR1020090052625A KR101617450B1 (ko) 2008-06-16 2009-06-15 토크 컨버터의 제어 장치
US12/484,568 US8340878B2 (en) 2008-06-16 2009-06-15 Torque converter control device and control method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008156973A JP4675988B2 (ja) 2008-06-16 2008-06-16 トルクコンバータの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009299848A true JP2009299848A (ja) 2009-12-24
JP4675988B2 JP4675988B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=41076811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008156973A Active JP4675988B2 (ja) 2008-06-16 2008-06-16 トルクコンバータの制御装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8340878B2 (ja)
EP (1) EP2136111B1 (ja)
JP (1) JP4675988B2 (ja)
KR (1) KR101617450B1 (ja)
CN (1) CN101608689B (ja)
AT (1) ATE498082T1 (ja)
DE (1) DE602009000713D1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011163407A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Honda Motor Co Ltd 自動変速機の制御装置
JP2011169389A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Jatco Ltd 自動変速機のロックアップクラッチ制御装置
CN110067854A (zh) * 2018-01-24 2019-07-30 丰田自动车株式会社 自动变速器的控制装置

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5204726B2 (ja) * 2009-06-19 2013-06-05 日立建機株式会社 作業車両の原動機制御装置
JP5694693B2 (ja) * 2010-07-02 2015-04-01 いすゞ自動車株式会社 惰行制御装置
JP5808205B2 (ja) * 2011-09-07 2015-11-10 日産自動車株式会社 自動変速機のコーストダウンシフト制御装置
KR101382859B1 (ko) 2011-11-16 2014-04-09 현대자동차주식회사 연비 개선을 위한 자동변속기의 클러치 제어 방법
KR101600734B1 (ko) * 2011-11-18 2016-03-07 쟈트코 가부시키가이샤 자동 변속기의 제어 장치
JP5740009B2 (ja) * 2011-11-18 2015-06-24 ジヤトコ株式会社 自動変速機の制御装置
US8788166B1 (en) * 2013-02-28 2014-07-22 Ford Global Technologies, Llc Downshift controls using measured output torque
US10100754B2 (en) * 2016-05-06 2018-10-16 Tula Technology, Inc. Dynamically varying an amount of slippage of a torque converter clutch provided between an engine and a transmission of a vehicle
US10161513B2 (en) * 2016-01-29 2018-12-25 GM Global Technology Operations LLC Method of evaluating thermal effect of torque converter clutch slip speed calibration settings on a torque converter
CN108533740B (zh) * 2018-04-25 2020-03-27 浙江吉利汽车研究院有限公司 一种改善车辆滑行降挡冲击的控制装置及方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06101755A (ja) * 1992-09-18 1994-04-12 Jatco Corp 自動変速機のロックアップクラッチ制御装置
JPH11190424A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Aisin Seiki Co Ltd ロックアップクラッチの制御方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3191631B2 (ja) * 1995-08-09 2001-07-23 トヨタ自動車株式会社 車両用直結クラッチのスリップ制御装置
US6607467B2 (en) * 2000-07-11 2003-08-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for controlling vehicle drive system including engine with turbocharger, and lock-up clutch
JP2002188717A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Nissan Motor Co Ltd トルクコンバータのスリップ制御装置
JP3846405B2 (ja) * 2002-11-11 2006-11-15 トヨタ自動車株式会社 ロックアップクラッチの制御装置
JP3915714B2 (ja) * 2003-02-28 2007-05-16 マツダ株式会社 変速機の制御装置
JP4023687B2 (ja) * 2004-05-20 2007-12-19 日産自動車株式会社 トルクコンバータのロックアップ容量制御装置
JP4877977B2 (ja) 2006-12-26 2012-02-15 株式会社イトーキ 格納システム及び認証錠装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06101755A (ja) * 1992-09-18 1994-04-12 Jatco Corp 自動変速機のロックアップクラッチ制御装置
JPH11190424A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Aisin Seiki Co Ltd ロックアップクラッチの制御方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011163407A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Honda Motor Co Ltd 自動変速機の制御装置
JP2011169389A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Jatco Ltd 自動変速機のロックアップクラッチ制御装置
CN110067854A (zh) * 2018-01-24 2019-07-30 丰田自动车株式会社 自动变速器的控制装置
CN110067854B (zh) * 2018-01-24 2021-03-12 丰田自动车株式会社 自动变速器的控制装置

Also Published As

Publication number Publication date
ATE498082T1 (de) 2011-02-15
US20090312925A1 (en) 2009-12-17
EP2136111A1 (en) 2009-12-23
EP2136111B1 (en) 2011-02-09
CN101608689B (zh) 2015-05-06
KR101617450B1 (ko) 2016-05-02
US8340878B2 (en) 2012-12-25
CN101608689A (zh) 2009-12-23
KR20090130821A (ko) 2009-12-24
DE602009000713D1 (de) 2011-03-24
JP4675988B2 (ja) 2011-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4675988B2 (ja) トルクコンバータの制御装置
JP4123289B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP4584856B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP5743876B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP4971967B2 (ja) 自動変速機のロックアップクラッチ制御装置
JP2008101742A (ja) 車両の制御装置、制御方法、その制御方法をコンピュータで実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
EP2161482A2 (en) Control device for vehicle and control method thereof
KR101676036B1 (ko) 자동 변속기의 제어 장치
KR20100100688A (ko) 자동 변속기의 제어 장치
JP2007198413A (ja) マニュアルモード付き自動変速機の制御装置
JP6350595B2 (ja) メータの表示制御装置
JP4386095B2 (ja) 無段変速機の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体
JP7189745B2 (ja) 変速制御装置
JPWO2018016391A1 (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP6653961B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP6576275B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP6644413B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP4072915B2 (ja) 自動変速機用油圧制御装置
JP2006336715A (ja) 自動変速制御装置
JP6960537B2 (ja) 自動変速機の制御装置および制御方法
JP2011190893A (ja) 自動変速機の制御装置
JP6910732B2 (ja) 変速機の制御装置
JP2009014105A (ja) 車両用無段変速機の制御装置
JP2005125931A (ja) 車両の制御装置
JP2008208929A (ja) 流体継手の制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4675988

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150204

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350