JPH11190424A - ロックアップクラッチの制御方法 - Google Patents
ロックアップクラッチの制御方法Info
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- JPH11190424A JPH11190424A JP9359874A JP35987497A JPH11190424A JP H11190424 A JPH11190424 A JP H11190424A JP 9359874 A JP9359874 A JP 9359874A JP 35987497 A JP35987497 A JP 35987497A JP H11190424 A JPH11190424 A JP H11190424A
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Abstract
することに伴うエンジンの吹き上がり、或いはロックア
ップクラッチのスリップ不足に伴う変速ショックの発生
を抑制すること。 【解決手段】 トルクコンバータが内蔵するロックアッ
プクラッチの直結状態にてトランスミッションの変速が
実行される際に、前記ロックアップクラッチの係合力を
一時的に低下させて前記ロックアップクラッチをスリッ
プ状態とさせるロックアップクラッチの制御方法におい
て、前記トランスミッションの変速開始ポイントから変
速完了ポイント間の所定時間(T3〜T4までの間)に
実際のエンジン回転数の変化率ΔNeを目標変化率ΔN
emとすべく前記ロックアップクラッチのスリップ量を
フィードバック制御するようにした。
Description
トランスミッションとの間に介装されるトルクコンバー
タが内蔵するロックアップクラッチの制御方法に関す
る。
えば特開昭63−88372号公報に示されていて、同
公報に示されている制御方法では、トルクコンバータが
内蔵するロックアップクラッチの直結状態にてトランス
ミッションの変速が実行される際に、前記ロックアップ
クラッチの係合力を一時的に低下させて前記ロックアッ
プクラッチをスリップ状態とさせるようにしてある。
クラッチの制御方法においては、トランスミッションの
変速が実行される際に、ロックアップクラッチを完全係
合状態に維持する場合に比して、変速ショックの低減を
図ることができるとともに、トランスミッションの変速
が実行される際に、変速が完了するまでの間はロックア
ップクラッチを完全解除状態とし、変速完了後にロック
アップクラッチを完全係合状態とする場合に比して、ロ
ックアップクラッチの係合ショックの発生を抑制してビ
ジーシフトを防止することができる。
報に示されているロックアップクラッチの制御方法にお
いては、現状変速段、車速及びスロットル開度によって
一義的に決定される制御手法(オープンループ)でロッ
クアップクラッチのスリップ量を決定するロックアップ
油圧が制御されるため、ロックアップクラッチ自体の性
能(経時変化を含む)のばらつきや使用条件(例えば、
作動油の粘性)のばらつき等に起因して、ロックアップ
クラッチが必要以上にスリップすることに伴うエンジン
回転数の急変(例えば、シフトダウン時におけるエンジ
ンの吹き上がり)、或いはロックアップクラッチのスリ
ップ不足に伴う変速ショックが発生するおそれがある。
に対処すべくなされたものであり、トルクコンバータが
内蔵するロックアップクラッチの直結状態にてトランス
ミッションの変速が実行される際に、前記ロックアップ
クラッチの係合力を一時的に低下させて前記ロックアッ
プクラッチをスリップ状態とさせるロックアップクラッ
チの制御方法において、前記トランスミッションの変速
開始ポイントから変速完了ポイント間の所定時間に実際
のエンジン回転数の変化率を目標変化率とすべく前記ロ
ックアップクラッチのスリップ量をフィードバック制御
するようにしたことに特徴がある。
アップクラッチの直結状態にてトランスミッションの変
速が実行される際に、前記ロックアップクラッチの係合
力を一時的に低下させて前記ロックアップクラッチをス
リップ状態とさせるロックアップクラッチの制御方法に
おいて、前記トランスミッションの変速開始ポイント前
における前記ロックアップクラッチのスリップ量を前記
トランスミッションの変速開始ポイント後における前記
ロックアップクラッチのスリップ量より小さくし、また
前記トランスミッションの変速開始ポイント前の前記ロ
ックアップクラッチのスリップ性能に応じて前記両スリ
ップ量(変速開始ポイント前のスリップ量と変速開始ポ
イント後のスリップ量)を学習補正するようにしたこと
に特徴がある。
制御方法(トランスミッションの変速開始ポイントから
変速完了ポイント間の所定時間に実際のエンジン回転数
の変化率を目標変化率とすべくロックアップクラッチの
スリップ量をフィードバック制御する方法)によれば、
ロックアップクラッチ自体の性能のばらつきや使用条件
のばらつき等に起因して、トランスミッションの変速開
始ポイント後にロックアップクラッチが必要以上にスリ
ップしても、或いはスリップ不足が発生しても、このと
きにはロックアップクラッチのスリップ量がフィードバ
ック制御によって補正されるため、トランスミッション
の変速実行時におけるエンジン回転数の急変(例えば、
シフトダウン時におけるエンジンの吹き上がり)及び変
速ショックの発生を的確に抑制することができる。
御方法(トランスミッションの変速開始ポイント前にお
けるロックアップクラッチのスリップ量をトランスミッ
ションの変速開始ポイント後におけるロックアップクラ
ッチのスリップ量より小さくし、またトランスミッショ
ンの変速開始ポイント前のロックアップクラッチのスリ
ップ性能に応じて両スリップ量を学習補正する方法)に
よれば、ロックアップクラッチ自体の性能のばらつきや
使用条件のばらつき等に起因して、トランスミッション
の変速開始ポイント後にロックアップクラッチが必要以
上にスリップしても、或いはスリップ不足が発生して
も、トランスミッションの変速開始ポイント後における
ロックアップクラッチのスリップ量が補正されるととも
に、次回のトランスミッションの変速開始ポイント前に
おけるロックアップクラッチのスリップ量が補正される
ため、トランスミッションの変速が実行される毎にスリ
ップ過多或いはスリップ不足に起因する不具合が改善さ
れて、トランスミッションの変速実行時におけるエンジ
ン回転数の急変(例えば、シフトダウン時におけるエン
ジンの吹き上がり)及び変速ショックの発生を的確に抑
制することができる。
面に基づいて説明する。図1は、自動車用自動変速機の
トルクコンバータ10及びトランスミッション20と、
トルクコンバータ10が内蔵するロックアップクラッチ
L/Uの作動を制御するロックアップ油圧制御装置30
を概略的に示していて、ロックアップ油圧制御装置30
は、トルクコンバータ10の入力軸11に接続されるエ
ンジン出力軸(図示省略)の回転数を検出するエンジン
回転数センサ41とトランスミッション20の出力軸2
2の回転数を検出する出力軸回転数センサ42の出力信
号に基づいて電子制御装置40によって制御されるよう
になっている。なお、トルクコンバータ10の出力軸1
2とトランスミッション20の入力軸21は一体回転可
能に連結されている。
ンバータ10の入力要素であるポンプ13と出力要素で
あるタービン14を直結し得る油圧クラッチであり、係
合側油路P1にはロックアップ油圧制御装置30の調圧
弁(図示省略)によって調圧された常に一定のトルコン
圧Luが付与され、また解放側油路P2にはロックアッ
プ油圧制御装置30の電磁弁31によって制御されるロ
ックアップ圧Tcが付与されるようになっていて、ロッ
クアップクラッチL/Uのスリップ(ポンプ13とター
ビン14の回転数差)がトルコン圧Luとロックアップ
圧Tcの差圧に応じて生じるようになっている。ロック
アップ油圧制御装置30の電磁弁31は、電子制御装置
40によってデューティ制御されてロックアップ圧Tc
を制御するようになっている。電子制御装置40は、ロ
ックアップ油圧制御装置30における電磁弁31の作動
とトランスミッション20の変速作動を制御するための
プログラム(図3〜図5のフローチャートに対応したプ
ログラムであり、設定時間毎に実行される)を備えてい
る。
進1段の変速機であり、電子制御装置40によって制御
される変速油圧制御装置(図示省略)を備えるととも
に、変速油圧制御装置(図示省略)によって制御される
3個の油圧式クラッチCo,C1,C2と3個の油圧式
ブレーキBo,B1,B2を備えている。各油圧式クラ
ッチCo,C1,C2及び油圧式ブレーキBo,B1,
B2は、図2の作動表示図(○印は作動オンの係合状態
を示し、×印は作動オフの解放状態を示している)に示
したように、シフトレバー(図示省略)の操作によって
選択される各シフトレンジP,R,N,D,2,Lと車
両の運転状態に応じて変速油圧制御装置(図示省略)に
より制御されるようになっている。
のタイムチャート(エンジン回転数Neにて破線で示し
た特性線はデューティー比が100%でトルクコンバー
タのスリップ率が1の場合である)を参照して、トルク
コンバータ10が内蔵するロックアップクラッチL/U
の直結状態にてトランスミッション20の変速(例え
ば、3速から2速へのシフトダウン)が実行される際の
ロックアップクラッチL/Uの作動を説明する。図3の
ステップ101にて変速判断がなされて「YES」と判
定されると、ステップ102,103,104,105
が順次実行され、またステップ101にて「NO」と判
定されると、ステップ106が実行されてプログラムの
実行が終了する。
され、ステップ103では変速出力(例えば、3速から
2速へのシフトダウン信号の出力)がなされ、ステップ
104ではタイマーTの計時がスタートし、ステップ1
05ではフラグF0=0が判定される。ステップ105
にて「YES」と判定されるとステップ107,10
8,109と図4のステップ110が順次実行され、ス
テップ105にて「NO」と判定されると図4のステッ
プ110にジャンプしてステップ110が実行される。
ューティー比の初期値DS0が読み込まれ、ステップ1
08ではデューティー比Dが初期値DS0とされ、ステ
ップ109ではフラグF0が「1」とされ、図4のステ
ップ110ではタイマーTの計測値すなわち変速出力後
の経過時間が設定値T3に達したか否か(T3以上か否
か)が判定される。ステップ110にて「YES」と判
定されるとステップ111が実行され、ステップ110
にて「NO」と判定されると図5のステップ119にジ
ャンプしてステップ119が実行される。上記した設定
値T3は、図6に示したように、変速出力時から変速開
始ポイント時(3速から2速へのシフトダウンによって
エンジン回転数が上昇を開始するとき)までの実測値を
基に、T3時点が変速開始ポイント後となるように決定
されている。
なわち変速出力後の経過時間が設定値T4に達したか否
か(T4以下か否か)が判定される。ステップ111に
て「YES」と判定されるとステップ112,113,
114,115と図5のステップ119が順次実行さ
れ、ステップ111にて「NO」と判定されると図5の
ステップ116にジャンプしてステップ116が実行さ
れる。上記した設定値T4は、図6に示したように、変
速出力時から変速完了ポイント時(3速から2速へのシ
フトダウンが実質的に完了してエンジン回転数が高回転
にて安定するとき)までの実測値を基に、T4時点が変
速完了ポイント前となるように決定されている。
サ41の出力信号に基づいて演算される現在のエンジン
回転数Nenとメモリに記憶しておいたtmsec前の
エンジン回転数Nen−1から、実エンジン回転数変化
率ΔNeが演算される。ステップ113では、図7に示
すようにマップの形でメモリに予め記憶してある目標エ
ンジン回転数変化率ΔNem(出力軸回転数センサ42
によって検出される出力軸22の回転数Noに応じて選
択される)とステップ112の実行によって演算された
実エンジン回転数変化率ΔNeから、偏差eが演算され
る。ステップ114では、ステップ113の実行によっ
て演算された偏差eとPI制御の積分定数Kiから、デ
ューティー比補正値ΔDeが演算される。ステップ11
5では、デューティー比Dがステップ114の実行によ
って演算されたデューティー比補正値ΔDeを加算した
値とされる。
なわち変速出力後の経過時間が設定値T2に達したか否
か(T2以上か否か)が判定される。ステップ116に
て「YES」と判定されるとステップ117が実行さ
れ、ステップ116にて「NO」と判定されるとステッ
プ119にジャンプしてステップ119が実行される。
上記した設定値T2は、図6に示したように、変速出力
時から変速が完了して油圧式ブレーキB1への供給油圧
が設定値にて安定するときまでの実測値を基に、T2時
点が油圧式ブレーキB1への供給油圧が設定値となる時
点後となるように決定されている。
定値D1以下か否かが判定される。ステップ117にて
「YES」と判定されるとステップ118,119が実
行され、ステップ117にて「NO」と判定されるとス
テップ120,121,122が実行される。ステップ
118ではデューティー比Dが所定のデューティー比補
正値ΔD(一定値)を加算した値とされる。ステップ1
19では電磁弁31のデューティー比をDとする信号が
出力される。ステップ120ではデューティー比Dが1
00%とされる。ステップ121では電磁弁31のデュ
ーティー比をD(100%)とする信号が出力される。
ステップ122ではプログラムの実行が終了する。な
お、ステップ119の実行後には図3のステップ105
にジャンプしてステップ105を実行する。
時間T3までの間では、初回にステップ101,10
2,103,104,105,107,108,10
9,110,119が順次実行されるとともに、二回以
降にステップ105,110,119が順次実行され
て、電磁弁31のデューティー比が初期値DS0に保持
され、ロックアップ圧Tcが初期値に保持される。この
ため、ロックアップクラッチL/Uでのスリップ量が初
期値に維持される。
の間では、初回にステップ110,111,112,1
13,114,115,119,105が順次実行され
るとともに、二回以降も同じステップが順次実行され
て、電磁弁31のデューティー比がPI制御され、実エ
ンジン回転数変化率ΔNeを目標エンジン回転数変化率
ΔNemとすべくロックアップ圧Tcがフィードバック
制御される。このため、ロックアップクラッチL/Uで
のスリップ量がフィードバック制御される。
の間では、初回にステップ111,116,119,1
05,110が順次実行されるとともに、二回以降も同
じステップが順次実行されて、電磁弁31のデューティ
ー比がPI制御の最終値に保持され、ロックアップ圧T
cが実エンジン回転数変化率ΔNeを目標エンジン回転
数変化率ΔNemに維持する値に保持される。このた
め、ロックアップクラッチL/Uでのスリップ量がフィ
ードバック制御時の最終値に維持される。
比がD1になるまでステップ117,118,119,
105,110,111,116が順次実行され、また
デューティー比がD1を越えるとステップ117,12
0,121,122が実行されて、電磁弁31のデュー
ティー比が設定値D1まで比例的に上昇した後に100
%とされる。したがって、ロックアップ圧Tcが比例的
に減圧された後にドレン圧(低圧)に保持される。この
ため、ロックアップクラッチL/Uでのスリップ量が順
次減少して最小値(略ゼロの完全係合状態)に維持され
る。なお、ステップ122が実行されるとプログラムの
実行が終了する。
7を参照して説明した上記実施形態では、トランスミッ
ション20の変速開始ポイントから変速完了ポイント間
の所定時間(設定時間T3から設定時間T4までの間)
に実際のエンジン回転数Neの変化率すなわち実エンジ
ン回転数変化率ΔNeを目標エンジン回転数変化率ΔN
emとすべくロックアップクラッチL/Uのスリップ量
をフィードバック制御するものであり、このフィードバ
ック制御によれば、ロックアップクラッチ自体の性能の
ばらつきや使用条件のばらつき等に起因して、トランス
ミッション20の変速開始ポイント後にロックアップク
ラッチL/Uが必要以上にスリップしても、或いはスリ
ップ不足が発生しても、このときにはロックアップクラ
ッチL/Uのスリップ量がフィードバック制御によって
補正されるため、トランスミッション20の変速実行時
におけるエンジンの吹き上がり及び変速ショックの発生
を的確に抑制することができる。なお、上記実施形態に
おいては、実エンジン回転数変化率ΔNeを目標エンジ
ン回転変化率ΔNemに近づけるため、PI制御を採用
して実施したが、PID制御を採用して実施することも
可能である。
ローチャートに対応したプログラムの実行により、トラ
ンスミッション20の変速開始ポイントから変速完了ポ
イント間の所定時間に実際のエンジン回転数の変化率を
目標変化率とすべくロックアップクラッチL/Uのスリ
ップ量をフィードバック制御するようにしたが、図8〜
図10のフローチャートに対応したプログラムの実行に
より、トランスミッション20の変速開始ポイント前に
おけるロックアップクラッチL/Uのスリップ量をトラ
ンスミッション20の変速開始ポイント後におけるロッ
クアップクラッチL/Uのスリップ量より小さくし、ま
たトランスミッション20の変速開始ポイント前のロッ
クアップクラッチL/Uのスリップ性能に応じて両スリ
ップ量を学習補正するように実施することも可能であ
る。
11のタイムチャート(エンジン回転数Neにて破線で
示した特性線はデューティー比が100%でトルクコン
バータのスリップ率が1の場合である)を参照して、ト
ルクコンバータ10が内蔵するロックアップクラッチL
/Uの直結状態にてトランスミッション20の変速(例
えば、3速から2速へのシフトダウン)が実行される際
のロックアップクラッチL/Uの作動を説明する。図8
のステップ201にて変速判断がなされて「YES」と
判定されると、ステップ202,203,204,20
5が順次実行され、またステップ201にて「NO」と
判定されると、ステップ206が実行されてプログラム
の実行が終了する。
F2がそれぞれ「0」とされ、ステップ203では変速
出力(例えば、3速から2速へのシフトダウン信号の出
力)がなされ、ステップ204ではタイマーTの計時が
スタートし、ステップ205ではフラグF0=0が判定
される。ステップ205にて「YES」と判定されると
ステップ207,208,209と図4のステップ21
0が順次実行され、ステップ205にて「NO」と判定
されると図9のステップ210にジャンプしてステップ
210が実行される。
ューティー比の初期値DS0が読み込まれ、ステップ2
08ではデューティー比Dが初期値DS0とされ、ステ
ップ209ではフラグF0が「1」とされ、図4のステ
ップ210ではタイマーTの計測値すなわち変速出力後
の経過時間が設定値TXに達したか否か(TX以上か否
か)が判定される。ステップ210にて「YES」と判
定されるとステップ211が実行され、ステップ210
にて「NO」と判定されると図10のステップ227に
ジャンプしてステップ227が実行される。上記した設
定値TXは、図11に示したように、変速出力時から変
速開始ポイント時(3速から2速へのシフトダウンによ
ってエンジン回転数が上昇を開始するとき)までの実測
値を基に、TX時点が変速開始ポイント前となるように
決定されている。
される。ステップ211にて「YES」と判定されると
ステップ212,213,214,215,216,2
17,218,219と図10のステップ220が順次
実行され、ステップ211にて「NO」と判定されると
図10のステップ220にジャンプしてステップ220
が実行される。
42の出力信号に基づいて演算される出力軸回転数No
が読み込まれる。ステップ213では、エンジン回転数
センサ41の出力信号に基づいて演算されるエンジン回
転数Neが読み込まれる。ステップ214では、出力軸
回転数Noとエンジン回転数Neと変速前ギヤ比τか
ら、ロックアップクラッチL/Uでのスリップ量Cが演
算される。ステップ215では、スリップ量Cに基づい
て図12に示すようにマップの形でメモリに予め記憶し
てある補正量α,βを選択する。ステップ216ではデ
ューティー比の初期値DS0が読み込まれる。ステップ
217では、デューティー比の初期値DS0が補正量α
を加算した値とされるとともに、デューティー比の設定
値DS1が初期値DS0に補正量βを加算した値とされ
る。ステップ218では、デューティー比の初期値DS
0と設定値DS1がそれぞれ更新され記憶される。ステ
ップ219ではフラグF1が「1」とされる。
なわち変速出力後の経過時間が設定値T1に達したか否
か(T1以上か否か)が判定される。ステップ220に
て「YES」と判定されるとステップ221が実行さ
れ、ステップ220にて「NO」と判定されるとステッ
プ227にジャンプしてステップ227が実行される。
上記した設定値T1は、図11に示したように、変速出
力時から変速開始ポイント時(3速から2速へのシフト
ダウンによってエンジン回転数が上昇を開始するとき)
までの実測値を基に、T1時点が変速開始ポイント前で
TX時点後となるように決定されている。
る。ステップ221にて「YES」と判定されるとステ
ップ222,223,224が順次実行され、ステップ
221にて「NO」と判定されるとステップ224にジ
ャンプしてステップ224が実行される。ステップ22
2ではデューティー比Dがステップ217にて演算され
た値DS1とされる。ステップ223ではフラグF2が
「1」とされる。
なわち変速出力後の経過時間が設定値T2に達したか否
か(T2以上か否か)が判定される。ステップ224に
て「YES」と判定されるとステップ225が実行さ
れ、ステップ224にて「NO」と判定されるとステッ
プ227にジャンプしてステップ227が実行される。
上記した設定値T2は、図11に示したように、変速出
力時から変速が完了して油圧式ブレーキB1への供給油
圧が設定値にて安定するときまでの実測値を基に、T2
時点が油圧式ブレーキB1への供給油圧が設定値となる
時点後となるように決定されている。
定値D1以下か否かが判定される。ステップ225にて
「YES」と判定されるとステップ226,227が実
行され、ステップ225にて「NO」と判定されるとス
テップ228,229,230が実行される。ステップ
226ではデューティー比Dが所定のデューティー比補
正値ΔD(一定値)を加算した値とされる。ステップ2
27では電磁弁31のデューティー比をDとする信号が
出力される。ステップ228ではデューティー比Dが1
00%とされる。ステップ229では電磁弁31のデュ
ーティー比をD(100%)とする信号が出力される。
ステップ230ではプログラムの実行が終了する。な
お、ステップ227の実行後には図8のステップ205
にジャンプしてステップ205を実行する。
時間TXまでの間では、初回にステップ201,20
2,203,204,205,207,208,20
9,210,227が順次実行されるとともに、二回以
降にステップ205,210,227,205が順次実
行されて、電磁弁31のデューティー比が初期値DS0
に保持され、ロックアップ圧Tcが初期圧に保持され
る。このため、ロックアップクラッチL/Uでのスリッ
プ量が設定値に維持される。
の間では、初回にステップ210,211,212,2
13,214,215,216,217,218,21
9,220,227,205が順次実行されるととも
に、二回以降にステップ210,211,220,22
7,205が順次実行されて、DS0,DS1のメモリ
記憶値が更新記憶されるものの、電磁弁31のデューテ
ィー比が設定時間TXまでと同じ初期値DS0(ステッ
プ207にて読み込まれた値)に保持され、ロックアッ
プ圧Tcが初期値に保持される。このため、ロックアッ
プクラッチL/Uでのスリップ量がDS0に対応した設
定値に維持される。
の間では、初回にステップ220,221,222,2
23,224,227,205,210,211が順次
実行されるとともに、二回以降にステップ220,22
1,224,227,205,210,211が順次実
行されて、電磁弁31のデューティー比が設定値DS1
(ステップ218にて更新記憶された値)に保持され、
ロックアップ圧Tcが設定値に保持される。このため、
ロックアップクラッチL/Uでのスリップ量がDS1に
対応した設定値に維持される。
比がD1になるまでステップ225,226,227,
205,210,211,220,221,224が順
次実行され、またデューティー比がD1を越えるとステ
ップ225,228,229,230が実行されて、電
磁弁31のデューティー比が設定値D1まで比例的に上
昇した後に100%とされる。したがって、ロックアッ
プ圧Tcが比例的に減圧された後にドレン圧(低圧)に
保持される。このため、ロックアップクラッチL/Uで
のスリップ量が順次減少して最小値に維持される。な
お、ステップ230が実行されるとプログラムの実行が
終了する。
12を参照して説明した上記実施形態では、トランスミ
ッション20の変速開始ポイント前におけるロックアッ
プクラッチL/Uのスリップ量(デューティー比のDS
0に対応した量)をトランスミッション20の変速開始
ポイント後におけるロックアップクラッチL/Uのスリ
ップ量(デューティー比のDS1に対応した量)より小
さくし、またトランスミッション20の変速開始ポイン
ト前のロックアップクラッチL/Uのスリップ性能に応
じて両スリップ量を学習補正するものであり、ロックア
ップクラッチ自体の性能のばらつきや使用条件のばらつ
き等に起因して、トランスミッション20の変速開始ポ
イント後にロックアップクラッチL/Uが必要以上にス
リップしても、或いはスリップ不足が発生しても、トラ
ンスミッション20の変速開始ポイント後におけるロッ
クアップクラッチL/Uのスリップ量(DS1)が補正
されるとともに、次回のトランスミッション20の変速
開始ポイント前におけるロックアップクラッチのスリッ
プ量(DS0)が補正されるため、トランスミッション
20の変速が実行される毎にスリップ過多或いはスリッ
プ不足に起因する不具合が改善されて、トランスミッシ
ョン20の変速実行時におけるエンジンの吹き上がり及
び変速ショックの発生を的確に抑制することができる。
形態においては、設定時間T1〜T2間のデューティー
比Dを設定値DS1に保持するようにして実施したが、
この間のデューティー比Dを図1〜図7を参照して説明
した実施形態と同様に、トランスミッション20の変速
開始ポイントから変速完了ポイント間の所定時間(設定
時間T3から設定時間T4までの間)に実際のエンジン
回転数Neの変化率すなわち実エンジン回転数変化率Δ
Neを目標エンジン回転数変化率ΔNemとすべくロッ
クアップクラッチL/Uのスリップ量をフィードバック
制御するようにして実施することも可能である。
ランスミッション、ロックアップ油圧制御装置等を概略
的に示す油圧制御回路図である。
ーキの作動表示図である。
形態のプログラムの一部を示すフローチャートである。
形態のプログラムの他の一部を示すフローチャートであ
る。
形態のプログラムの残部を示すフローチャートである。
るためのタイムチャートである。
図1に示した電子制御装置のメモリに記憶されたマップ
の内容(目標エンジン回転数変化率)を示す図である。
施形態のプログラムの一部を示すフローチャートであ
る。
施形態のプログラムの他の一部を示すフローチャートで
ある。
実施形態のプログラムの残部を示すフローチャートであ
る。
明するためのタイムチャートである。
して電子制御装置のメモリに記憶されたマップの内容
(補正量)を示す図である。
30…ロックアップ油圧制御装置、31…電磁弁、40
…電子制御装置、41…エンジン回転数センサ、42…
出力軸回転数センサ、L/U…ロックアップクラッチ、
Co,C1,C2…油圧式クラッチ、Bo,B1,B2
…油圧式ブレーキ。
Claims (2)
- 【請求項1】 トルクコンバータが内蔵するロックアッ
プクラッチの直結状態にてトランスミッションの変速が
実行される際に、前記ロックアップクラッチの係合力を
一時的に低下させて前記ロックアップクラッチをスリッ
プ状態とさせるロックアップクラッチの制御方法におい
て、前記トランスミッションの変速開始ポイントから変
速完了ポイント間の所定時間に実際のエンジン回転数の
変化率を目標変化率とすべく前記ロックアップクラッチ
のスリップ量をフィードバック制御するようにしたこと
を特徴とするロックアップクラッチの制御方法。 - 【請求項2】 トルクコンバータが内蔵するロックアッ
プクラッチの直結状態にてトランスミッションの変速が
実行される際に、前記ロックアップクラッチの係合力を
一時的に低下させて前記ロックアップクラッチをスリッ
プ状態とさせるロックアップクラッチの制御方法におい
て、前記トランスミッションの変速開始ポイント前にお
ける前記ロックアップクラッチのスリップ量を前記トラ
ンスミッションの変速開始ポイント後における前記ロッ
クアップクラッチのスリップ量より小さくし、また前記
トランスミッションの変速開始ポイント前の前記ロック
アップクラッチのスリップ性能に応じて前記両スリップ
量を学習補正するようにしたことを特徴とするロックア
ップクラッチの制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9359874A JPH11190424A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | ロックアップクラッチの制御方法 |
US09/201,836 US6077188A (en) | 1997-12-01 | 1998-12-01 | Lock-up control method of automatic transmission |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9359874A JPH11190424A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | ロックアップクラッチの制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11190424A true JPH11190424A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18466750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9359874A Pending JPH11190424A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-26 | ロックアップクラッチの制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11190424A (ja) |
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- 1997-12-26 JP JP9359874A patent/JPH11190424A/ja active Pending
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