JP2009299797A - 底付きシェル型総ころ軸受およびユニバーサルジョイント - Google Patents

底付きシェル型総ころ軸受およびユニバーサルジョイント Download PDF

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Abstract

【課題】シェル型の外輪の破損防止を図り、高入力トルクの要求に対応可能なシェル型総ころ軸受を提供する。
【解決手段】各々二股アーム51を有する一対のヨーク50と、両ヨークを揺動自在に連結する十字型のスパイダ60とを有するユニバーサルジョイントにおいて、シェル型総ころ軸受10の外輪11をヨークの二股アームの軸受孔52に圧入し、ころ12をスパイダの軸部61の外周に嵌合する。軸受は、一端が開口し他端が塞がれた有底筒状のシェル型の外輪11と、外輪の内周に転動自在に配列された多数のころ12とを有し、外輪11の周壁の開口側の端部を内周側に折り返すことにより環状の折り返し部16を形成し、その環状の折り返し部の先端は、ころ12の軸方向一端面に対向するストッパ部を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、有底筒状のシェル型の外輪(板金を絞り加工して形成した外輪)を有する底付きシェル型総ころ軸受、および、その軸受を使用したユニバーサルジョイントに関する。
従来のユニバーサルジョイントとして、底付きシェル型総ころ軸受を使用したものが考案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
例えば、図9に示すように、ユニバーサルジョイントは、各々二股アーム51を有する一対のヨーク50(片側のみ図示)と、これらヨーク50を傾動自在に連結する十字型のスパイダ60とを有する。ヨーク50の各アーム51の先端には軸受孔52が設けられ、スパイダ60には、中央のブロック65から互いに直交する方向に一対の軸部61、62が突設されている。そして、それらスパイダ60の軸部61、62がそれぞれアーム51の軸受孔52内に挿入されると共に、各軸受孔52内に固定された底付きの軸受110によって回転自在に支持されている。
この場合の軸受110として使用されるシェル型総ころ軸受は、一端が開口し他端が塞がれた有底筒状のシェル型の外輪111と、この外輪111の内周に転動自在に配列された多数のころ112とを有する。外輪111は、底壁113と周壁115とを有し、外輪111の開口側の周壁115の端部を、内周方向に約90度に折り曲げることでフランジ部116を形成し、このフランジ部116でころ112を抜け止めしている。
また、図11に示すように、特許文献3に記載のユニバーサルジョイントに使用されるシェル型総ころ軸受110aでは、有底筒状のシェル型の外輪111が、その周壁115の開口側の端部116aをストレートに形成する。そして、シール部材121を有する環状体120はその折り返し部120aをスパイダの軸部61に設けられた段部61bに係合することで、軸部61に嵌められる。さらに、軸部61の外周面に他のシール部材122が設けられており、これらシール部材121,122によって周壁115の開口側の端部116aを密封する。
さらに、従来のシェル型ころ軸受110bとして、図12に示すように、ころ112を保持器130を用いて保持するものが考案されている(例えば、特許文献4参照。)。また、この外輪111の軸方向両端部には、一対の折り返し部131が設けられており、折り返し部131の端面131aをころ112に対向させている。
特開2004−36701号公報 国際公開第06/079381号パンフレット 国際公開第05/012747号パンフレット 特開平06−264930号公報
ところで、図9に示すように、ユニバーサルジョイントに総ころ軸受110を使用した場合、ころ112のスキュー時に、ころ112にスラスト力が発生し、そのスラスト力が外輪111のフランジ部116に集中する。例えば、スキュー方向が矢印A方向である場合、矢印B方向のスラスト力がころ112に作用する。スキュー方向は、ユニバーサルジョイントが揺動運動するため、逆の場合もある。このスラスト力は、ユニバーサルジョイントの入力トルクに比例して増加し、ある領域まで増加した場合には、図10に示すように、外輪111のフランジ部116の強度が不足して破損するという問題があった。特許文献1〜4に記載のシェル型軸受は、このような問題を何ら考慮しておらず、保持器を有する特許文献4に記載のシェル型軸受では、上記課題すら存在しない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シェル型外輪の破損防止を図り、高入力トルクの要求に対応可能な底付きシェル型総ころ軸受、及び、その軸受を使用したユニバーサルジョイントを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る底付きシェル型総ころ軸受は、下記(1)、(2)を特徴としている。
(1) 一端が開口し他端が塞がれた有底筒状のシェル型の外輪と、該外輪に組み込まれる複数のころと、を有し、前記複数のころが前記外輪の内周面と軸部材の外周面との間で転動自在に配置される底付きシェル型総ころ軸受において、
前記外輪は、その開口側の端部を内周側に折り返すことにより環状の折り返し部を有し、該環状の折り返し部の先端は、前記ころの軸方向一端面に対向するストッパ部を形成することを特徴とする底付きシェル型総ころ軸受。
(2) 前記折り返し部の根元の内径側折り曲げ半径Rの大きさを、R=0.05〜0.20mmの範囲に設定すると共に、前記折り返し部の板厚Tに対する該折り返し部の長さSを、S=3T〜6Tの範囲に設定したことを特徴とする(1)に記載の底付きシェル型総ころ軸受。
(1)の構成の底付きシェル型総ころ軸受によれば、外輪に形成した折り返し部の先端で、ころのスラスト力を受けるので、従来の90度に折り曲げたフランジ部でスラスト力を受ける場合に比べて、大きなスラスト力に耐えることができる。従って、高入力トルクの要求に対応することが可能となる。
(2)の構成の底付きシェル型総ころ軸受によれば、良好なプレス成形性を維持しながら、高い強度を発揮することができる。
前述した目的を達成するために、本発明に係る底付きシェル型総ころ軸受は、下記(3)〜(7)を特徴としている。
(3) 一端が開口し他端が塞がれた有底筒状のシェル型の外輪と、該外輪に組み込まれる複数のころと、を有し、前記複数のころが前記外輪の内周面と軸部材の外周面との間で転動自在に配置される底付きシェル型総ころ軸受において、
前記外輪の開口側には、該軸部材の段部によってスラスト方向に位置決めされる状態で前記軸部材の外周面に嵌合されるリングが設けられ、該リングは、前記ころの軸方向一端面に対向するストッパ部を形成することを特徴とする底付きシェル型総ころ軸受。
(4) 前記リングの外周面には、前記外輪の開口と前記軸部材との隙間を密封するシール部材が嵌合されることを特徴とする(3)に記載の底付きシェル型総ころ軸受。
(5) 前記リングの外周面には段部が設けられており、該段部によって前記シール部材が軸方向に位置決めされることを特徴とする(4)に記載の底付きシェル型総ころ軸受。
(6) 前記外輪の開口側の端部が内方に傾斜していることを特徴とする(3)〜(5)のいずれかに記載の底付きシェル型総ころ軸受。
(7) 前記シール部材は、前記外輪の開口側の端部の内周面と押圧接触する第1シール部と、前記外輪の開口側の端部の外周面と押圧接触する第2シール部と、を有することを特徴とする(3)〜(6)のいずれかに記載の底付きシェル型総ころ軸受。
(3)の構成のシェル型総ころ軸受によれば、軸部材に嵌合したリングによって、ころのスラスト力を受けるようにしたので、従来の90度に折り曲げたフランジ部でスラスト力を受ける場合に比べて、大きなスラスト力に耐えることができる。従って、高入力トルクの要求に対応することが可能となる。
(4)の構成のシェル型総ころ軸受によれば、前記リングの外周に、外輪の開口と軸部材の隙間を密封するシール部材を嵌合したので、潤滑条件を良好に維持することができる。
(5)の構成のシェル型総ころ軸受によれば、シール部材の位置決めを確実に行うことができる。
(6)の構成のシェル型総ころ軸受によれば、外輪をその開口側からユニバーサルジョイントのヨークの軸受孔に容易に嵌合することができる。
(7)の構成のシェル型総ころ軸受によれば、より確実に軸受内部を密閉することができる。
前述した目的を達成するために、本発明に係るユニバーサルジョイントは、下記(8)を特徴としている。
(8) (1)〜(7)のいずれかに記載の底付きシェル型総ころ軸受と、各々二股アームを有する一対のヨークと、両ヨークを揺動自在に連結する、前記軸部材としての十字型のスパイダと、を有するユニバーサルジョイントにおいて、
前記外輪は前記二股アームの軸受孔に圧入され、前記ころは前記外輪の内周面と前記スパイダの軸部の外周面との間で転動自在に配置されることを特徴とするユニバーサルジョイント。
(8)の構成のユニバーサルジョイントによれば、外輪の破損を無くすことができて、高入力トルクの要求に対応することが可能となる。
本発明によれば、シェル型の外輪の破損防止を図ることができ、高入力トルクの要求に対応することが可能になる。
以下、本発明の各実施形態に係る底付きシェル型総ころ軸受、及びユニバーサルジョイントを図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の底付きシェル型総ころ軸受を使用したユニバーサルジョイントの一部構成を示す断面図、図2(a)は、図1のシェル型総ころ軸受を取り出して示す拡大断面図、図2(b)は(a)のII部拡大図である。
図1に示すように、本実施形態のユニバーサルジョイントは、各々二股アーム51を有する一対のヨーク50(片側のみ図示)と、これらヨーク50を傾動自在に連結する十字型のスパイダ60と、を有している。ヨーク50の各アーム51の先端には軸受孔52が設けられ、スパイダ60には、中央のブロック65から互いに直交する方向に一対の軸部(軸部材)61、62が突設されている。そして、スパイダ60の各軸部61、62がそれぞれアーム51の軸受孔52内に挿入され、各軸受孔52とスパイダ60の軸部61(62)との間に、底付きシェル型総ころ軸受10が設けられ、これら軸受10により、スパイダ60の軸部61(62)がアーム51に回転自在に支持されている。
底付きシェル型総ころ軸受10は、図2に示すように、一端が開口し他端が塞がれた有底筒状のシェル型の外輪11と、この外輪11の内周に転動自在に配列された多数のころ12とを有する。外輪11は、鋼板を底壁13と周壁15とを有するカップ状に絞り加工することで構成されている。外輪11の周壁15の開口側の端部には、該端部を内周側に折り返すことにより環状の折り返し部16が形成され、その環状の折り返し部16の先端16aが、ころ12の軸方向一端面に対向するストッパ部を形成し、スキュー時にころ12に作用するスラスト力を受け止める。また、外輪11の底壁13の内面外周付近には、ころ12の他端を軸方向に位置決めする環状凸部14が設けられている。図において、矢印Aはスキュー方向、矢印Bはスラスト力のかかる方向を示している。スキュー方向はユニバーサルジョイントの揺動方向に応じて逆方向にもなる。
折り返し部16は、周壁15の開口側の縁端を約180°の角度で折り返すことにより形成されており、図2(b)に示す標準タイプのものでは、折り返し部16の根元の折り曲げ半径Rの大きさが、R=0.05〜0.20mmの範囲に設定され、それにより、折り返し部16と周壁15の内周面との間に隙間17が確保されている。また、折り返し部16の板厚Tは、周壁15のものより薄肉に形成されており、折り返し部16の板厚Tに対する折り返し部16の長さSは、S=3T〜6Tの範囲に設定されている。
このように、ころ12のスラスト力を受ける部分を、従来のフランジ部の代わりに、折り返し部16にしたことにより、従来よりも大きなスラスト力に耐えることができるようになる。従って、高入力トルクの要求に対応することが可能となる。また、折り返し部16の寸法を標準タイプに設定することにより、良好なプレス成形性を維持しながら、高い強度を発揮することができる。例えば、シミュレーション解析した結果によれば、従来品よりも、破損箇所において、応力を50%低減できることが確認できた。
従って、本実施形態の軸受と従来の軸受を比較した場合、スキュー時のスラスト力に対する強度や外輪11の剛性については、本実施形態の方が従来品よりも格段に性能を高めることができると言える。また、外輪の加工については、従来品と同様にプレスで行うことができるので、従来品と同等の加工性を維持することができると言える。また、ヨーク50に対する軸受10の圧入方向については、従来品の場合、開口側がフランジ部を有しており、強く押せないことから、密閉側からのみの圧入に制限されていたが、本実施形態の軸受の場合は、フランジ部ではなくて折り返し部16があることにより、外輪11の開口側の軸方向剛性が格段に高くなるので、密閉側ばかりでなく、開口側からも軸受をヨークに圧入できるというメリットが得られる。
なお、折り返し部16の寸法条件は、図2(b)に示すような標準タイプであることが望ましいが、折り曲げ半径Rの大小や、周壁15に対する折り返し部16の角度の違いが多少あっても、軸受の機能を損なわない範囲において、自由に変更可能である。
例えば、図3(a)に示すタイプのものでは、折り曲げ半径Rを0.05未満に小さくしている。このタイプでは、折り曲げ部に対する応力集中が大きくなるため、標準タイプのほうがより高強度である。
また、図3(b)に示すタイプのものでは、折り曲げ半径Rをゼロにしている。このタイプに比べると、標準タイプのほうがより高強度であり、プレス成形性も良好である。
また、図3(c)に示すタイプのものでは、折り曲げ半径Rを0.20mmを超える大きさにしている。このタイプでは、折り曲げ部の応力集中は低減できるが、折り曲げ部16が開きやすくなり、そのために応力が大きくなる傾向がある。
また、図3(d)に示すタイプのものでは、周壁15の先端を180°よりも小さい角度(例えば、150°〜170°)だけ折り返すことで、傾き角度の付いた状態で折り返し部16を形成している。この場合、折り曲げ部16が開きやすくなり、そのために応力が大きくなる傾向がある。
<第2実施形態>
図4は第2実施形態の底付きシェル型総ころ軸受を使用したユニバーサルジョイントの一部構成を示す断面図、図5は図4のシェル型総ころ軸受を取り出して示す拡大断面図である。なお、第1実施形態と同一または同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
図4に示すユニバーサルジョイントでは、アーム51の各軸受孔52とスパイダ60の軸部61(62)との間に、底付きシェル型総ころ軸受20が設けられており、これら軸受20により、スパイダ60の軸部61(62)がアーム51に回転自在に支持されている。
底付きシェル型総ころ軸受20は、図5に示すように、一端が開口し他端が塞がれた有底筒状のシェル型の外輪21と、この外輪21の内周に転動自在に配列された多数のころ12とを有するもので、外輪21は、鋼板を底壁23と周壁25とを有するカップ状に絞り加工することで構成されている。外輪21の周壁25の開口側の端部26はフランジ部は形成されず、略肉厚一様でストレートに延びている。また、外輪21の底壁23の内面外周付近には、ころ12の他端を軸方向に位置決めする環状凸部24が設けられている。
外輪21の開口側には、軸部61とブロック65の境界の段部66によってスラスト方向に位置決めされる状態で、スパイダ60の軸部61の外周面にリング27が嵌合される。これにより、リング27の端面が、ころ12の軸方向一端面に対向するストッパ部を形成し、スキュー時にころ12に作用するスラスト力を受け止める。また、リング27の外周面には、外輪21の開口とスパイダの軸部61との隙間を密封するシール部材28が嵌合されており、外輪21の開口側の端部26の内周面を押圧接触する。
このように、スパイダ60の軸部61に嵌合したリング27によって、ころ12のスラスト力を受けるようにしているので、従来の90度に折り曲げたフランジ部でスラスト力を受ける場合に比べて、大きなスラスト力に耐えることができる。従って、高入力トルクの要求に対応することが可能となる。また、リング27の外周に、外輪21の開口とスパイダ60の軸部61の隙間を密封するシール部材28を嵌合したので、ころ12が転動する領域の潤滑条件を良好に維持することができる。
<第3実施形態>
図6は、ユニバーサルジョイントに使用される第3実施形態の底付きシェル型総ころ軸受を示す拡大断面図である。この実施形態では、シェル型総ころ軸受20Bの外輪21の開口側の端部26を、内方に僅かに傾斜させている。傾斜角度は、シール部材28を傷つけない範囲であればよい。このようにすることで、外輪21をヨーク50の軸受孔52に組み込むときの組み込み性を向上させることができる。
なお、その他の構成については第2実施形態と同様であり、第2実施形態と同一または同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
<第4実施形態>
図7は、ユニバーサルジョイントに使用される第4実施形態のシェル型総ころ軸受を示す拡大断面図である。この実施形態では、シェル型総ころ軸受20Cのリング27の外周に段部27aを設け、その段部27aによってシール部材28が軸方向に位置決めされる。従って、シール部材28の位置決めを確実に行うことができる。
なお、その他の構成については第2実施形態と同様であり、第2実施形態と同一または同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
<第5実施形態>
図8は、ユニバーサルジョイントに使用される第5実施形態のシェル型総ころ軸受を示す拡大断面図である。この実施形態では、シェル型総ころ軸受20Dのシール部材29に、外輪21の周壁25の開口側の端部26の内周面に押圧接触する第1シール部29aと、外輪21の周壁25の開口側の端部26の外周面に押圧接触する第2シール部29bとを設けている。これにより、より確実にころ12が転動する領域を密閉することができる。
なお、その他の構成については第2実施形態と同様であり、第2実施形態と同一または同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、上述した実施形態は、実施可能な範囲において、任意に組み合わせて構成してもよい。
本発明の第1実施形態のシェル型総ころ軸受を使用したユニバーサルジョイントの一部構成を示す断面図である。 (a)は図1のシェル型総ころ軸受だけを取り出して示す拡大断面図であり、(b)は(a)のII部の拡大図である。 (a)〜(d)は、図2(b)と同部分のその他の例を示す図である。 本発明の第2実施形態のシェル型総ころ軸受を使用したユニバーサルジョイントの一部構成を示す断面図である。 図4のシェル型総ころ軸受周辺の拡大断面図である。 本発明の第3実施形態のシェル型総ころ軸受を使用したユニバーサルジョイントの図5と同様の部分を示す拡大図である。 本発明の第4実施形態のシェル型総ころ軸受を使用したユニバーサルジョイントの図5と同様の部分を示す拡大図である。 本発明の第5実施形態のシェル型総ころ軸受を使用したユニバーサルジョイントの図5と同様の部分を示す拡大図である。 従来のユニバーサルジョイントの一部構成を示す断面図である。 図9のユニバーサルジョイントにおける軸受の破損時の状態を示す部分拡大図である。 他の従来のユニバーサルジョイントに使用される軸受の拡大断面図である。 さらに他の従来のシェル型ころ軸受を示す断面図である。
符号の説明
10 シェル型総ころ軸受
11 外輪
12 ころ
15 周壁
16 折り返し部
20,20B,20C,20D シェル型総ころ軸受
27 リング
27a 段部
28,29 シール部材
29a 第1シール部
29b 第2シール部
50 ヨーク
51 アーム
52 軸受孔
60 スパイダ
61,62 軸部(軸部材)
66 段部

Claims (8)

  1. 一端が開口し他端が塞がれた有底筒状のシェル型の外輪と、該外輪に組み込まれる複数のころと、を有し、前記複数のころが前記外輪の内周面と軸部材の外周面との間で転動自在に配置される底付きシェル型総ころ軸受において、
    前記外輪は、その開口側の端部を内周側に折り返すことにより環状の折り返し部を有し、該環状の折り返し部の先端は、前記ころの軸方向一端面に対向するストッパ部を形成することを特徴とする底付きシェル型総ころ軸受。
  2. 前記折り返し部の根元の内径側折り曲げ半径Rの大きさを、R=0.05〜0.20mmの範囲に設定すると共に、前記折り返し部の板厚Tに対する該折り返し部の長さSを、S=3T〜6Tの範囲に設定したことを特徴とする請求項1に記載の底付きシェル型総ころ軸受。
  3. 一端が開口し他端が塞がれた有底筒状のシェル型の外輪と、該外輪に組み込まれる複数のころと、を有し、前記複数のころが前記外輪の内周面と軸部材の外周面との間で転動自在に配置される底付きシェル型総ころ軸受において、
    前記外輪の開口側には、該軸部材の段部によってスラスト方向に位置決めされる状態で前記軸部材の外周面に嵌合されるリングが設けられ、該リングは、前記ころの軸方向一端面に対向するストッパ部を形成することを特徴とする底付きシェル型総ころ軸受。
  4. 前記リングの外周面には、前記外輪の開口と前記軸部材との隙間を密封するシール部材が嵌合されることを特徴とする請求項3に記載の底付きシェル型総ころ軸受。
  5. 前記リングの外周面には段部が設けられており、該段部によって前記シール部材が軸方向に位置決めされることを特徴とする請求項4に記載の底付きシェル型総ころ軸受。
  6. 前記外輪の開口側の端部が内方に傾斜していることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の底付きシェル型総ころ軸受。
  7. 前記シール部材は、前記外輪の開口側の端部の内周面と押圧接触する第1シール部と、前記外輪の開口側の端部の外周面と押圧接触する第2シール部と、を有することを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の底付きシェル型総ころ軸受。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の底付きシェル型総ころ軸受と、各々二股アームを有する一対のヨークと、両ヨークを揺動自在に連結する、前記軸部材としての十字型のスパイダと、を有するユニバーサルジョイントにおいて、
    前記外輪は前記二股アームの軸受孔に圧入され、前記ころは前記外輪の内周面と前記スパイダの軸部の外周面との間で転動自在に配置されることを特徴とするユニバーサルジョイント。
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