JP2007032785A - 円すいころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】 円すいころの寿命の低下を抑止することのできる円すいころ軸受を提供する。
【解決手段】 円すいころ軸受は、クラウニングが形成された軌道面11を有する外輪2と、外輪2の内径側に配置され、かつクラウニングが形成された軌道面12を有する内輪3と、外輪2と内輪3との間に介在し、かつ小端面4aおよびこの小端面4aよりも大きい大端面4bを有する複数の円すいころ4とを備えている。内輪3は大端面4bを支持するための鍔部5をさらに有しており、鍔部5から受けるモーメントM1に沿う方向に円すいころ4が傾くことを妨げるように、軌道面11のクラウニングおよび軌道面12のクラウニングの各々が形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、円すいころ軸受に関し、より特定的には、円すいころの大端面を支持するための鍔部が設けられた円すいころ軸受に関する。
転がり軸受には、ころと軌道輪とが転がり接触する際にころの端部に集中荷重が生じることを防ぐ目的で、ころの転動面(母線)または軌道輪の軌道面にごくわずかに曲率が設けられたものがある。この曲率が設けられた部分をクラウニングという。従来、円すいころ軸受のクラウニングとして様々な形状が提案されている。
たとえば特開平8−232960号公報(特許文献1)に開示された複列ころ軸受では、円すいころの転動面にクラウニングが設けられており、そのクラウニングの頂点が円すいころの中心よりも大径側に位置している。これにより、荷重によって軸が曲ったときに、円すいころに加わる面圧のピークが円すいころの小径側に偏らないようにすることができ、スキューを防ぐことができる。
また、特開平11−201151号公報(特許文献2)に開示された円すいころ軸受では、円すいころの転動面、外輪の軌道面、および内輪の軌道面の各々にクラウニングが設けられており、それぞれのクラウニングの頂点が円すいころの軸方向中心よりも大径側に位置している。これにより、予圧を設定する前の馴らし運転(ころの大端面が内輪の鍔に接する正常な位置に安定するまで回転させる動作)の際に、円すいころの軸方向の移動が円滑になるようにしている。
また、特開2002−213456号公報(特許文献3)に開示された円すいころ軸受では、円すいころの転動面にクラウニングが設けられており、そのクラウニングは、大端面の曲率半径が小端面の曲率半径よりも大きくなるような形状を有している。これにより、ころの転動面と、内輪の軌道面および外輪の軌道面との各々の接触点が円すいころの大径側にずれるので、ころの安定性が向上される。その結果、ころの大端面と内輪の鍔との焼付きの防止を図っている。
上記特許文献1〜3に開示されている技術の他、従来の円すいころ軸受においては、クラウニングの頂点が軌道面の中央部において互いに対抗するように外輪の軌道面および内輪の軌道面の各々にクラウニングを設けたものがある。これについては図8および図9を用いて後で説明する。
また、従来の円すいころ軸受においては、円すいころの大端面が曲面で構成されたものがある。たとえば特開2004−324785号公報(特許文献4)に開示された円すいころ軸受では、円すいころの大端面が円すい面と連続する球の曲面とされるとともに、内輪の大鍔面がこの曲面に対応する凹曲面とされている。これにより、鍔部の荷重について、滑り成分より転がり成分を多くして低トルク化を図っている。
さらに、特開2005−48834号公報(特許文献5)に開示された円すいころ軸受では、内輪の大鍔面が平面で構成されており、内輪の大鍔面が接触する円すいころの大端面が凸曲面とされている。これにより、潤滑状態を安定させている。
特開平8−232960号公報 特開平11−201151号公報 特開2002−213456号公報 特開2004−324785号公報 特開2005−48834号公報
ところで、円すいころ軸受においては、内輪および外輪の間から円すいころが抜け落ちることを防止するために、円すいころの大端面を支持する鍔部が内輪に設けられている。しかしながら、従来の円すいころ軸受においては、鍔部から受けるモーメントによって円すいころが正常な位置から傾く(チルトする)ことがあった。円すいころが傾くと、円すいころの端部と外輪および内輪とが接触し、円すいころの端部に荷重が集中する(エッジロード)。その結果、円すいころの寿命が低下するという問題が生じる。この問題について図を用いて説明する。
図8は、従来の円すいころ軸受の構成の一例を示す部分断面図である。図8を参照して、円すいころ104は外輪102の軌道面111と内輪103の軌道面112との間に配置されており、図示しない保持器によって転動可能に保持されている。軌道面111および軌道面112の各々には円弧状のクラウニングが設けられている。軌道面111のクラウニングの頂点111aは軌道面111の中央部に位置しており、軌道面112のクラウニングの頂点112aは軌道面112の中央部に位置している。つまり、頂点111aおよび頂点112aは円すいころ104の中心軸Aに沿う方向における同一の位置に形成されている。円すいころ104が正常な位置にある(チルトしない)場合、円すいころ104は、軌道面111のクラウニングの頂点111aおよび軌道面112のクラウニングの頂点112aの各々と接触する。そして、外輪102は頂点111aにおいて円すいころ104に対して荷重R102を加え、内輪103は頂点112aにおいて円すいころ104に対して荷重R103を加える。荷重R102および荷重R103の各々は、円すいころ104の中心軸Aに沿う方向における同一の位置において互いに対向する方向に加えられるので、円すいころ104には荷重R102および荷重R103に起因するモーメントは発生しない。
また、内輪103はその端部に鍔部105を有している。鍔部105は、円すいころ104の大端面104bにおいて円すいころ104に対して荷重R101を加えることで、円すいころ104を支持している。荷重R101は大端面104bにおける重心Gよりも下側の部分から小端面104a方向へ加えられる。その結果、円すいころ104には荷重R101に起因するモーメントM101(図中左回り)が発生し、これにより円すいころ104は傾く。
図9は、図8の円すいころ軸受において円すいころが傾いた状態を示す部分断面図である。図9を参照して、円すいころ104が傾くと、円すいころ104の中心軸の角度が変わり、中心軸A1となる。そして、軌道面111における円すいころ104との接触部は、頂点111aよりも小端面104a側の位置111bへ移動し、軌道面112における円すいころ104との接触部は、頂点112aよりも大端面104b側の位置112bへ移動する。そして、外輪102は位置111bにおいて円すいころ104に対して荷重R104を加え、内輪103は位置112bにおいて円すいころ104に対して荷重R105を加える。荷重R104は荷重R105よりも小端面104a側において中心線A1に向かう方向に加わり、荷重R105は荷重R104よりも大端面104b側において中心線A1に向かう方向に加わる。これにより、円すいころ104には荷重R104および荷重R105に起因するモーメントM102(図中右回り)が発生する。その結果、モーメントM101とモーメントM102とがつり合って、円すいころ104は傾いた状態で転動する。つまり、従来の円すいころ軸受においては、円すいころ4が傾いた状態にならないとモーメントM102が発生しない。円すいころ104が傾いた状態で転動すると、円すいころ104の端部S1と外輪102とが接触し、円すいころ104の端部S1に荷重が集中する。また、通常の円すいころ軸受では円すいころ104の転動面よりも内輪103の軌道面の方が短いので、円すいころ104の転動面と内輪103の軌道面の端部S2とが接触し、円すいころ104の転動面に荷重が集中する(エッジロードが発生する)。その結果、円すいころ104の寿命が低下する。
したがって、本発明の目的は、円すいころの寿命の低下を抑止することのできる円すいころ軸受を提供することである。
本発明の一の局面に従う円すいころ軸受は、クラウニングが形成された外輪軌道面を有する外輪と、外輪の内径側に配置され、かつクラウニングが形成された内輪軌道面を有する内輪と、外輪と内輪との間に介在し、かつ小端面およびこの小端面よりも大きい大端面を有する複数の円すいころとを備えている。内輪は大端面を支持するための鍔部をさらに有しており、鍔部から受けるモーメントに沿う方向に円すいころが傾くことを妨げるように、外輪軌道面のクラウニングおよび内輪軌道面のクラウニングの各々が形成されている。
本発明の円すいころ軸受によれば、鍔部から受けるモーメントに沿う方向に円すいころが傾くことが妨げられるので、円すいころの端部と外輪および内輪とが接触せず、円すいころの端部に荷重が集中しない。したがって、円すいころの寿命の低下を抑止することができる。
本発明の円すいころ軸受において好ましくは、外輪軌道面のクラウニングは円すいころと接触するための1つの頂点を有しており、かつ内輪軌道面のクラウニングは円すいころと接触するための1つの頂点を有している。外輪軌道面のクラウニングの頂点は内輪軌道面のクラウニングの頂点よりも小端面側に位置している。
これにより、外輪から円すいころに加えられる荷重の位置が、内輪から円すいころに加えられる荷重の位置よりも小端面側になる。したがって、外輪から円すいころに加えられる荷重と、内輪から円すいころに加えられる荷重とに起因してモーメントが発生し、このモーメントは、鍔部から円すいころに加えられる荷重に起因するモーメントとは正反対の方向となる。その結果、鍔部から受けるモーメントを相殺することができ、円すいころが傾くことを妨げることができる。
本発明の円すいころ軸受において好ましくは、外輪軌道面のクラウニングの頂点および内輪軌道面のクラウニングの頂点は、ともに円すいころの重心よりも小端面側に位置している。
これにより、円すいころの重心よりも小端面側において、外輪および内輪と、円すいころとが接触する。
本発明の円すいころ軸受において好ましくは、外輪軌道面のクラウニングの頂点および内輪軌道面のクラウニングの頂点は、ともに円すいころの重心よりも大端面側に位置している。
これにより、円すいころの重心よりも大端面側において、外輪および内輪と、円すいころとが接触する。
本発明の円すいころ軸受において好ましくは、外輪軌道面のクラウニングは円すいころと接触するための2つの頂点を有しており、かつ内輪軌道面のクラウニングは円すいころと接触するための2つの頂点を有しており、外輪軌道面のクラウニングの2つの頂点の中間部は、内輪軌道面のクラウニングの2つの頂点の中間部よりも小端面側に位置している。
外輪軌道面のクラウニングが円すいころと接触するための2つの頂点を有している場合、2つの頂点の各々から円すいころに加えられる荷重の合力は、2つの頂点の中間部において生じる。同様に、内輪軌道面のクラウニングが円すいころと接触するための2つの頂点を有している場合、2つの頂点の各々から円すいころに加えられる荷重の合力は、2つの頂点の中間部において生じる。したがって、外輪から円すいころに加えられる荷重の合力の位置が、内輪から円すいころに加えられる荷重の合力の位置よりも小端面側になる。これにより、鍔部から円すいころに加えられる荷重に起因するモーメントとは正反対の方向のモーメントが発生する。その結果、鍔部から受けるモーメントを相殺することができ、円すいころが傾くことを妨げることができる。また、外輪および内輪と、円すいころとの実質的な接触面積が減少するので、低トルク化を図ることができる。
本発明の円すいころ軸受において好ましくは、外輪軌道面のクラウニングおよび内輪軌道面のクラウニングのうちいずれか一方は1つの頂点を有しており、かついずれか他方は2つの頂点を有している。外輪軌道面のクラウニングの1つの頂点または2つの頂点の中間部は、内輪軌道面のクラウニングの1つの頂点または2つの頂点の中間部よりも小端面側に位置している。
上述のように、外輪軌道面または内輪軌道面のクラウニングが円すいころと接触するための2つの頂点を有している場合、2つの頂点の各々から円すいころに加えられる荷重の合力は、2つの頂点の中間部において生じる。したがって、外輪から円すいころに加えられる荷重の(合力の)位置が、内輪から円すいころに加えられる荷重の(合力の)位置よりも小端面側になる。これにより、鍔部から円すいころに加えられる荷重に起因するモーメントとは正反対の方向のモーメントが発生する。その結果、鍔部から受けるモーメントを相殺することができ、円すいころが傾くことを妨げることができる。また、外輪または内輪と、円すいころとの実質的な接触面積が減少するので、低トルク化を図ることができる。
本発明の他の局面における円すいころ軸受は、外輪と、外輪の内径側に配置された内輪と、外輪と内輪との間に介在し、かつ小端面およびこの小端面よりも大きい大端面を有する複数の円すいころとを備えている。内輪は大端面を支持するための鍔部をさらに有しており、大端面が球面で構成され、かつ球面の中心が円すいころの重心と一致している。
本発明の他の局面における円すいころ軸受によれば、円すいころが鍔部から受ける荷重は、円すいころの重心の方向となる。このため、鍔部から受ける荷重によって円すいころにモーメントは発生しない。したがって、円すいころの端部と外輪および内輪とが接触せず、円すいころの端部に荷重が集中しないので、円すいころの寿命の低下を抑止することができる。
本発明の円すいころ軸受によれば、円すいころの寿命の低下を抑止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における円すいころ軸受の構成を示す断面図である。図1を参照して、本実施の形態における円すいころ軸受1は、外輪2と、内輪3と、複数の円すいころ4と、保持器6とを備えている。外輪2および内輪3の各々は環状の平面形状を有しており、外輪2の内径側(円すいころ軸受1の内径側)に内輪3が配置されている。複数の円すいころ4の各々は、外輪2と内輪3との間に介在しており、等間隔で環状に配置されている。保持器6は、外輪2と内輪3との間に配置されており、複数の円すいころ4の各々を転動可能に保持している。
図2は、図1の部分拡大図である。なお図2〜図9においては保持器を図示していない。図1および図2を参照して、外輪2はその内径面に軌道面11(外輪軌道面)を有しており、軌道面11には円弧状のクラウニングが形成されている。軌道面11のクラウニングはその中央付近に1つの頂点(最も盛り上がっている部分)11aを有しており、この頂点11aにおいて円すいころ4の転動面と接触している。
内輪3はその外径面に軌道面12(内輪軌道面)を有しており、軌道面12には円弧状のクラウニングが形成されている。軌道面12のクラウニングはその中央付近に1つの頂点12aを有しており、この頂点12aにおいて円すいころ4aの転動面と接触している。また、内輪は鍔部5をさらに有している。
複数の円すいころ4の各々は、小端面4aおよび大端面4bを有している。大端面4bは小端面4aよりも大きい。大端面4bは鍔部5によって支持されている。
本実施の形態の円すいころ軸受1においては、軌道面11のクラウニングの頂点11aは軌道面12のクラウニングの頂点12aよりも小端面4a側(図中左側)に位置しているので、鍔部5から受けるモーメントに沿う方向に円すいころ4が傾くことを妨げることができる。これについて以下に説明する。
図2を参照して、鍔部5は、大端面4bにおいて円すいころ4に対して荷重R1を加えることで、円すいころ4を支持している。荷重R1は大端面4bにおける重心Gよりも下側の部分から小端面4a方向へ加えられる。その結果、円すいころ4には荷重R1に起因するモーメントM1(図中右回り)が発生する。
一方、外輪2は頂点11aにおいて円すいころ4に対して荷重R2を加え、内輪3は頂点12aにおいて円すいころ4に対して荷重R3を加える。頂点11aは頂点12aよりも小端面4a側に位置しているので、荷重R2の位置は荷重R3の位置よりも小端面4a側になる。また、荷重R2および荷重R3は、ともに中心軸Aの方向に向いている。したがって、荷重R2と荷重R3とに起因してモーメントM2が発生する。このモーメントM2およびモーメントM1は、円すいころ4の重心Gを中心として発生し、かつ互いに正反対の方向を向いている。その結果、鍔部5から受けるモーメントM2を相殺することができ、モーメントM2に沿う方向に円すいころ4が傾く(言い換えれば、中心軸Aの角度が変わり中心軸A1となる)ことを妨げることができる。
本実施の形態における円すいころ軸受1によれば、鍔部5から受けるモーメントM1に沿う方向に円すいころ4が傾くことが妨げられるので、円すいころ4の端部と外輪2および内輪3とが接触せず、円すいころ4の端部に荷重が集中しない。したがって、円すいころ4の寿命の低下を抑止することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における円すいころ軸受の構成を示す部分断面図である。図3を参照して、本実施の形態の円すいころ軸受は、実施の形態1の円すいころ軸受と比較して、外輪2の軌道面11に形成されたクラウニングの形状と、内輪3の軌道面12に形成されたクラウニングの形状とが異なっている。
すなわち、軌道面11のクラウニングの頂点11aおよび軌道面12のクラウニングの頂点12aは、ともに円すいころ4の重心G(線L)よりも小端面4a側に位置している。より詳細には、頂点11aおよび頂点12aは、円すいころ4の重心Gを通り中心軸A(図2)に垂直な線Lよりも小端面4a側に位置している。これにより、重心Gよりも小端面4a側において、外輪2および内輪3と、円すいころ4とが接触する。
なお、これ以外の円すいころ軸受の構成は、図1および図2に示す円すいころ軸受の構成とほぼ同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態の円すいころ軸受によれば、実施の形態1における円すいころ軸受と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3における円すいころ軸受の構成を示す部分断面図である。図4を参照して、本実施の形態の円すいころ軸受は、実施の形態1の円すいころ軸受と比較して、外輪2の軌道面11に形成されたクラウニングの形状と、内輪3の軌道面12に形成されたクラウニングの形状とが異なっている。
すなわち、軌道面11のクラウニングの頂点11aおよび軌道面12のクラウニングの頂点12aは、ともに円すいころ4の重心G(線L)よりも大端面4b側に位置している。より詳細には、頂点11aおよび頂点12aは、円すいころ4の重心Gを通り中心軸A(図2)に垂直な線Lよりも大端面4b側に位置している。これにより、重心Gよりも大端面4b側において、外輪2および内輪3と、円すいころ4とが接触する。
なお、これ以外の円すいころ軸受の構成は、図1および図2に示す円すいころ軸受の構成とほぼ同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態における円すいころ軸受によれば、実施の形態1における円すいころ軸受と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4における円すいころ軸受の構成を示す部分拡大図である。図5を参照して、本実施の形態の円すいころ軸受は、実施の形態1の円すいころ軸受と比較して、外輪2の軌道面11に形成されたクラウニングの形状と、内輪3の軌道面12に形成されたクラウニングの形状とが異なっている。
すなわち、軌道面11のクラウニングは、2つの円弧形状により構成されており、頂点11aおよび頂点11bを有している。外輪2は頂点11aおよび頂点11bで円すいころ4と接触している。軌道面12のクラウニングは、2つの円弧形状により構成されており、頂点12aおよび頂点12bを有している。内輪3は頂点12aおよび頂点12bで円すいころ4と接触している。頂点11aおよび頂点11bの中心線A(図2)に沿う方向における中間部11cは、頂点12aおよび頂点12bの中心線Aに沿う方向における中間部12cよりも小端面4a側に位置している。
なお、これ以外の円すいころ軸受の構成は、図1および図2に示す円すいころ軸受の構成とほぼ同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態における円すいころ軸受においては、外輪2は、頂点11aおよび頂点11bにおいて円すいころ4に対して荷重を加える。頂点11aにおける荷重と頂点11bにおける荷重との合力R4は、頂点11aおよび頂点11bの中間部11cにおいて生じる。同様に、内輪3は、頂点12aおよび頂点12bにおいて円すいころ4に対して荷重を加える。頂点12aにおける荷重と頂点12bにおける荷重との合力R5は、頂点12aおよび頂点12bの中間部12cにおいて生じる。中間部11cは中間部12cよりも小端面4a側に位置しているので、荷重R4は荷重R5よりも小端面4a側に生じる。これにより、モーメントM1とは正反対の方向のモーメントM2が発生する。したがって、本実施の形態における円すいころ軸受によれば、実施の形態1における円すいころ軸受と同様の効果を得ることができる。また、外輪2および内輪3と、円すいころ4との実質的な接触面積が減少するので、低トルク化を図ることができる。
(実施の形態5)
図6は、本発明の実施の形態5における円すいころ軸受の構成を示す部分断面図である。図6を参照して、本実施の形態における円すいころ軸受は、実施の形態4の円すいころ軸受と比較して、外輪2の軌道面11に形成されたクラウニングの形状が異なっている。
すなわち、軌道面11の円弧状のクラウニングは1つの頂点11aを有しており、外輪2は頂点11aで円すいころ4と接触している。頂点11aは、頂点12aおよび頂点12bの中心線Aに沿う方向における中間部12cよりも小端面4a側に位置している。外輪2は頂点11aにおいて円すいころ4に対して荷重R2を加える。
なお、これ以外の円すいころ軸受の構成は、図5に示す円すいころ軸受の構成とほぼ同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態における円すいころ軸受によれば、荷重R2は荷重R5よりも小端面4a側に生じ、モーメントM1とは正反対の方向のモーメントM2が発生するので、実施の形態1における円すいころ軸受と同様の効果を得ることができる。また、内輪3と円すいころ4との実質的な接触面積が減少するので、低トルク化を図ることができる。
なお、本実施の形態においては、外輪2のクラウニングが1つの頂点を有し、内輪3のクラウニングが2つの頂点を有する場合について示した。しかし、本発明はこのような場合の他、外輪が2つの頂点を有し、内輪が1つの頂点を有していてもよい。
(実施の形態6)
図7は、本発明の実施の形態6における円すいころ軸受の構成を示す部分断面図である。図7を参照して、本実施の形態における円すいころ軸受は、実施の形態1の円すいころ軸受と比較して、特に円すいころ4の形状が異なっている。
すなわち、円すいころ4の大端面4bが、図中点線で示された球Bの球面で構成されている。そして、球Bの中心が円すいころ4の重心Gと一致している。
なお、外輪2の軌道面11および内輪3の軌道面12は平面で構成されており、クラウニングが形成されていない。また、大端面4bの球面形状に合わせて、鍔部5における円すいころ4と接触する面が球面で構成されている。
なお、これ以外の円すいころ軸受の構成は、図1および図2に示す円すいころ軸受の構成とほぼ同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態における円すいころ軸受によれば、円すいころ4が鍔部5から受ける荷重R6は、円すいころ4の重心Gの方向となる。このため、荷重R6によって円すいころ4にモーメントは発生しない。したがって、円すいころ4の端部と外輪2および内輪3とが接触せず、円すいころ4の端部に荷重が集中しないので、円すいころ4の寿命の低下を抑止することができる。
なお、実施の形態1〜5においては、軌道面のクラウニングが円弧状である場合について示したが、クラウニングの形状は部分クラウニングであってもよいし、対数クラウニングであってもよい。
また、実施の形態1〜6においては、円すいころが平らな転動面を有している場合について示したが、円すいころの転動面にクラウニングが設けられていてもよい。また、円すいころ軸受は単列であっても複列であってもよい。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものと意図される。
本発明の実施の形態1における円すいころ軸受の構成を示す断面図である。 図1の部分拡大図である。 本発明の実施の形態2における円すいころ軸受の構成を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態3における円すいころ軸受の構成を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態4における円すいころ軸受の構成を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態5における円すいころ軸受の構成を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態6における円すいころ軸受の構成を示す部分断面図である。 従来の円すいころ軸受の構成の一例を示す部分断面図である。 図8の円すいころ軸受において円すいころが傾いた状態を示す部分断面図である。
符号の説明
1 円すいころ軸受、2,102 外輪、3,103 内輪、4 円すいころ、4a,104a 小端面、4b,104b 大端面、5,105 鍔部、6 保持器、11,12,111,112 軌道面、11a,11b,12a,12b,111a,112a 頂点、11c,12c 中間部、111b,112b 接触位置。

Claims (5)

  1. クラウニングが形成された外輪軌道面を有する外輪と、
    前記外輪の内径側に配置され、かつクラウニングが形成された内輪軌道面を有する内輪と、
    前記外輪と前記内輪との間に介在し、かつ小端面およびこの小端面よりも大きい大端面を有する複数の円すいころとを備え、
    前記内輪は前記大端面を支持するための鍔部をさらに有し、
    前記鍔部から受けるモーメントに沿う方向に前記円すいころが傾くことを妨げるように、前記外輪軌道面のクラウニングおよび前記内輪軌道面のクラウニングの各々が形成されている、円すいころ軸受。
  2. 前記外輪軌道面のクラウニングは前記円すいころと接触するための1つの頂点を有し、かつ前記内輪軌道面のクラウニングは前記円すいころと接触するための1つの頂点を有し、
    前記外輪軌道面のクラウニングの頂点は前記内輪軌道面のクラウニングの頂点よりも前記小端面側に位置している、請求項1に記載の円すいころ軸受。
  3. 前記外輪軌道面のクラウニングは前記円すいころと接触するための2つの頂点を有し、かつ前記内輪軌道面のクラウニングは前記円すいころと接触するための2つの頂点を有し、
    前記外輪軌道面のクラウニングの2つの頂点の中間部は、前記内輪軌道面のクラウニングの2つの頂点の中間部よりも前記小端面側に位置している、請求項1に記載の円すいころ軸受。
  4. 前記外輪軌道面のクラウニングおよび前記内輪軌道面のクラウニングのうちいずれか一方は前記円すいころと接触するための1つの頂点を有し、かついずれか他方は前記円すいころと接触するための2つの頂点を有し、
    前記外輪軌道面のクラウニングの1つの頂点または2つの頂点の中間部は、前記内輪軌道面のクラウニングの1つの頂点または2つの頂点の中間部よりも前記小端面側に位置している、請求項1に記載の円すいころ軸受。
  5. 外輪と、
    前記外輪の内径側に配置された内輪と、
    前記外輪と前記内輪との間に介在し、かつ小端面およびこの小端面よりも大きい大端面を有する複数の円すいころとを備え、
    前記内輪は前記大端面を支持するための鍔部をさらに有し、
    前記大端面が球面で構成され、かつ前記球面の中心が前記円すいころの重心と一致している、円すいころ軸受。
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DE102016202935A1 (de) * 2016-02-25 2017-08-31 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Reibungsarmes Kegelrollenlager

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