JP2009298651A - 反応装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】反応装置本体111と、反応装置本体111を収容する断熱容器120とを備え、断熱容器120は反応装置本体111からの輻射を透過する輻射透過領域123を有し、輻射透過領域123には輻射のうち水の吸収波長成分を吸収する水蒸気槽160が設けられている反応装置110である。
【選択図】図4
Description
図1は本発明の第1実施形態に係る電子機器100を示すブロック図である。この電子機器100はノート型パーソナルコンピュータ、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、ゲーム機器等といった携帯型の電子機器である。
燃料容器102内の混合液は、送液ポンプ103により反応装置110の燃料気化器104に送液される。
反応装置本体111は、燃料気化器104、改質器105、一酸化炭素除去器106、熱交換器107、触媒燃焼器109等を備える。
燃料気化器104は燃料容器102から送られた混合液を後述するヒータ兼温度センサ173や改質器105からの伝熱により約110〜160℃程度に加熱し、気化させる。燃料気化器104で気化した混合気は改質器105へ送られる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
なお、化学反応式(1)についで逐次的に起こる次の化学反応式(2)のような副反応によって、副生成物として一酸化炭素が微量に(1%程度)生成される。
H2+CO2→H2O+CO …(2)
化学反応式(1)及び(2)の反応による生成物(改質ガス)は一酸化炭素除去器106に送出される。
2CO+O2→2CO2 …(3)
化学反応式(3)の反応は発熱反応であるため、吸熱反応(混合液の気化)が行われる燃料気化器104と隣接して配置される。
一酸化炭素除去器106を通過した改質ガスは燃料電池セル140に送出される。
燃料極142には燃料供給流路144aを介して改質ガスが送られる。燃料極142では改質ガス中の水素による次の電気化学反応式(4)に示す反応が起こる。
H2→2H++2e- …(4)
生成した水素イオンは固体高分子電解質膜141を透過して酸素極143に到達する。生成した電子はアノード出力電極146に供給される。
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
なお、固体高分子電解質膜141の両面には、電気化学反応式(4)、(5)の反応を促進する図示しない触媒が設けられている。
水タンク171は水供給路173を介して水蒸気発生器174に水を貯留するためにのみ設けても良いし、他の目的に用いる水のタンクと併用してもよい。例えば、燃料の改質反応で使用される水、あるいは、発電後に生成される水の貯留用タンクを利用することができる。
なお、水蒸気発生器174は、断熱容器120の外部に設けられていてもよい。
気体流入管161は外部に通じており、外部から水蒸気槽160内に空気を供給する空気ポンプ163が設けられている。空気ポンプ163は制御部133により制御され、燃料電池装置130の停止時に水蒸気槽160内部の水蒸気を置換する空気を気体流入管161から供給する。
脱気バルブ164は、燃料電池装置130の起動時に水蒸気槽160内部の空気を排出するために、及び、燃料電池装置130の停止時に水蒸気槽160内部の水蒸気を排出するために、水蒸気槽160と外部とが連通するように切り替えられる。これにより、水蒸気槽160内部の空気または水蒸気は気体排出管162を通じて外部に放出される。
次に、反応装置110の構造について説明する。図3は反応装置110の斜視図、図4は図3のIV−IV切断線に対応する模式断面図、図5は図3のV矢視図である。反応装置110は、反応装置本体111と、反応装置本体111を収容する断熱容器(第1の容器)120とからなる。反応装置110は、例えばステンレス(SUS304)やコバール合金、ニッケル基合金等の金属板を貼り合わせて形成してもよいし、光学材料あるいはガラス基板等を貼り合わせて形成してもよい。
高温反応部115には、改質器105となる改質流路105a及び触媒燃焼器109となる触媒燃焼流路109aが設けられる。また、高温反応部115には、電気ヒータ兼温度センサ155が設けられており、高温反応部115は電気ヒータ兼温度センサ155により約300〜400℃に保たれる。電気ヒータ兼温度センサ155は、断熱容器120を貫通するリード線155cに接続されており、リード線155cを介して断熱容器120の外部より電力が供給される。電気ヒータ兼温度センサ155は、絶縁膜155a,155bにより他の部材と絶縁されている。
なお、図4において、リード線153c、155cは高圧側または低圧側の1本だけを図示した。また、図4は簡明に示すため、図中のリード線153c、155cが重畳しないように記載したが、実際は横方向から見た場合に重畳してもよい。
輻射放熱膜113aの材料としては、作成方法が簡便である材料を選択することができ、SiO2やアルミナ(Al2O3)に代表される各種酸化物や、カオリン等の粘土鉱物、セラミック等を用いることができる。例えば、SiO2、Al2O3、カオリンやRFeO3(Rは希土類)、ハフニウム酸化物やYSZや、チタン酸化物を含有する耐熱輻射塗料などを用いることができる。
輻射放熱膜113aは、例えば高輻射率の材料を含有するエマルジョン液体を基板等に塗布し、乾燥させることでシート状に形成することができる。
あるいは、断熱容器20内のガスを吸着する非蒸発型ゲッターにより輻射放熱膜113aを形成してもよい。
輻射放熱膜113aは、断熱容器120の内壁面の輻射透過窓123と対向配置される。
第1連結部112は高温反応部115や低温反応部113において反応する反応物や生成する生成物の流路となる配管を含む。第1連結部112は、他端側で断熱容器120を貫通するとともに、一端で低温反応部113に接続され、他端で送液ポンプ103、燃料電池セル140、図示しないエアポンプ等に接続される。また、第1連結部112は、低温反応部113から断熱容器120の外部に反応物や生成物を送る流路となる第1配管(流出配管)112bと、断熱容器120の外部から低温反応部113に反応物や生成物を送る第2配管(流入配管)112cとを備える。
第1配管及び第2配管との間、第3配管及び第4配管との間でそれぞれ熱交換が行われるようにしてもよい。
断熱容器120は、筐体121と、反射膜121aと、輻射透過窓123とから概略構成される。
筐体121の内壁面には、反応装置本体111からの輻射による熱損失を抑制するために、輻射を反射する反射膜121aが形成されている。反射膜121aにより、反応装置本体111からの輻射による筐体121への熱量の移動が抑制される。
輻射透過窓123に適した材料としては、例えば、Si、GeやYF3、CeF3、Y2O3、CeO2等を用いることができる。
図10は、温度130℃の水蒸気の赤外線吸収係数α=ln(Io/I)/dの波長依存性を示すグラフである。ここで、Ioは赤外線の入射強度であり、Iは赤外線の透過強度である。また、dは赤外線が透過する水蒸気の厚さであり、1cmである。図10に示すように、波長約3μm及び約6μmの赤外線に対して、吸収係数が非常に大きくなっており、水蒸気はこの波長の赤外線をよく吸収することがわかる。
したがって、水蒸気槽160の長さを、35cm以上とすると、水の吸収係数のピークに対応する約3μm及び約6μmを含む波長領域の輻射のうち70%以上の輻射を吸収することができるため、好ましい。また、水蒸気槽160の長さを、60cm以上とすると、同様の波長領域の輻射のうち90%以上を吸収することができるため、より好ましい。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図12は本発明の第2実施形態に係る電子機器200を示すブロック図である。なお、第1実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
燃料気化器204、水蒸気発生器274及び第1の熱交換器207は一体に設けられており、改質器205と第2の熱交換器208とは一体に設けられている。また、燃料電池セルスタック240と触媒燃焼器209とは一体に設けられている。
なお、図12では、複数の燃料電池セル240A,240B,240C,240Dのうち単一の燃料電池セル240Aのみを示し、符号の末尾のアルファベットを省略している。また、図14は簡明に示すため、図中のリード線253c、255c、257cが重畳しないように記載したが、実際は横方向から見た場合に重畳してもよい。また、図14において、リード線253c、255c、257cは高圧側または低圧側の1本だけを図示すとともに、カソード出力電極247を図示していない。
燃料電池セル240は、電解質241と、電解質241の両面に形成された燃料極242(アノード)及び酸素極243(カソード)と、燃料極242に改質ガスを供給する燃料供給流路244aが設けられた燃料極セパレータ244と、酸素極243に酸素を供給する酸素供給流路245aが設けられた酸素極セパレータ245と、が積層されている。
燃料極242には燃料供給流路244aを介して改質ガスが送られる。燃料極242では改質ガス中の水素、一酸化炭素及び電解質241を通過した炭酸イオンによる次の電気化学反応式(6)、(7)に示す反応が起こる。
H2+CO3 2-→H2O+CO2+2e- …(6)
CO+CO3 2-→2CO2+2e- …(7)
生成した電子はアノード出力電極246に供給される。生成した水、二酸化炭素及び未反応の水素、一酸化炭素からなる混合気体(オフガス)は触媒燃焼器209に供給される。
触媒燃焼器209の排ガス(水、酸素及び二酸化炭素の混合気体)は酸素供給流路245aを介して酸素極243に供給される。
2CO2+O2+4e-→2CO3 2- …(8)
生成した炭酸イオンは電解質241を通過して燃料極242に供給される。
反応装置210Aは、図14に示すように、反応装置本体211、断熱容器220、導波路280、水タンク271、水ポンプ272、水供給路273、水蒸気発生器274、脱気バルブ264及び水蒸気槽260等を備える。なお、第1実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
高温反応部217には、燃料電池セル240A,240B,240C,240Dが積層された燃料電池セルスタック240及び触媒燃焼器209となる触媒燃焼流路209aが設けられる。
また、中温反応部215には、電気ヒータ兼温度センサ255が設けられており、中温反応部215は電気ヒータ兼温度センサ255により約300〜400℃に保たれる。電気ヒータ兼温度センサ255は、断熱容器220を貫通するリード線255cに接続されており、リード線255cを介して断熱容器220の外部より電力が供給される。電気ヒータ兼温度センサ255は、絶縁膜255a,255bにより他の部材と絶縁されている。
第2連結部214は中温反応部215において反応する反応物や生成する生成物が流れる流路となる配管を含み、中温反応部215と低温反応部213との間を接続する。
第3連結部216は高温反応部217において反応する反応物や生成する生成物が流れる流路となる配管を含み、高温反応部217と中温反応部215との間を接続する。
第1配管及び第2配管との間、第3配管及び第4配管との間、第5配管及び第6配管との間でそれぞれ熱交換が行われるようにしてもよい。
<変形例1>
図16は本発明の第1の変形例に係る反応装置210Bを示す図14と同様の断面図である。本変形例においては、図16に示すように、導波路280の外周及び、断熱容器220の導波路280と接続された面の外周を覆う断熱材281が設けられている。導波路280及び断熱容器220の導波路280と接続された面は水蒸気槽260からの伝熱により温度が上昇するが、断熱材281が設けられているため、断熱容器220や導波路280の周辺に配置された機器の温度が上昇するのを防ぐことができる。
図17は本発明の第2の変形例に係る反応装置210Cを示す図14と同様の断面図である。本変形例においては、図17に示すように、導波路280及び、断熱容器220の導波路280と接続された部分を収容する中空容器282(第2の断熱容器)が設けられ、導波路280の外周面及び、断熱容器220の導波路280と接続された面との間に中空層283が形成されている。中空層283の内部空間は気体分子による熱伝導や対流を防ぐため、例えば10Pa以下、より好ましくは1Pa以下、といった大気圧よりも低い圧力に維持されている。
図18は本発明の第3の変形例に係る反応装置210Dを示す図14と同様の断面図である。本変形例においては、図18に示すように、断熱容器220の外周面を覆う断熱材281が設けられる。また、導波路280を収容する中空容器282が設けられており、導波路280との間に中空層283が形成されている。導波路280及び断熱容器220の導波路280と接続された面は水蒸気槽260からの伝熱により温度が上昇するが、断熱材281が設けられるとともに中空層283が形成されているため、断熱容器220や導波路280の周辺に配置された機器の温度が上昇するのを防ぐことができる。
図19は本発明の第4の変形例に係る反応装置210Eを示す図14と同様の断面図である。本変形例においては、図19に示すように、導波路280が断熱容器220と分離して設けられている。導波路280は両端部が輻射透過窓265,266により封止されている。この輻射透過窓265と輻射透過窓266との間の空間が、水蒸気槽260となる。また、導波路280の外周を覆う断熱材281が設けられている。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図20は本発明の第3実施形態に係る電子機器300を示すブロック図である。図21は反応装置310の斜視図、図22は図21のXXII−XXII切断線に対応する模式断面図、図23は図21のXXIII矢視図である。以下、本実施形態の第3実施形態と異なる点について説明し、第3実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
なお、図20では、複数の燃料電池セル340A,340B,340C,340Dのうち単一の燃料電池セル340Aのみを示し、符号の末尾のアルファベットを省略している。
燃料電池セル340は、電解質341と、電解質341の両面に形成された燃料極342(アノード)及び酸素極343(カソード)と、燃料極342に改質ガスを供給する燃料供給流路344aが設けられた燃料極セパレータ344と、酸素極343に酸素を供給する酸素供給流路345aが設けられた酸素極セパレータ345と、が積層されている。
燃料極342には燃料供給流路344aを介して改質ガスが送られる。燃料極342では改質ガス中の水素、一酸化炭素及び電解質341を通過した酸素イオンによる次の電気化学反応式(9)、(10)に示す反応が起こる。
H2+O2-→H2O+2e- …(9)
CO+O2-→CO2+2e- …(10)
生成した電子はアノード出力電極346に供給される。未反応の改質ガス(オフガス)は触媒燃焼器309に供給される。
1/2O2+2e-→O2- …(11)
生成した酸素イオンは電解質341を通過して燃料極342に供給される。未反応の酸素(空気)は触媒燃焼器309に供給される。
触媒燃焼器309の排ガス(水、酸素及び二酸化炭素の混合気体)は第2の熱交換器308及び第1の熱交換器307において熱を放出した後に、排出される。
また、中温反応部315及び高温反応部317におけるヒータ兼温度センサ355,357がそれぞれ設けられた側の面に輻射放熱膜315a,317aを設け、それに対向するように輻射透過窓325,327を設けてもよい。あるいは、高温反応部317における触媒燃焼器309aが設けられた側と反対側の面に輻射放熱膜317aを設け、それに対向するように輻射透過窓327を設けてもよい。これにより、高温反応部317の中で温度分布をより一様となるようにすることができる。
次に、第3実施形態の変形例について説明する。
図24は本実施形態の第5の変形例に係る反応装置310Bを示す図22と同様の断面図であり、図25は図24のXXV矢視図である。なお、斜視図については図21と同様であるので割愛する。また、反応装置310Aと同様の構成については、同符号を付して説明を割愛する。
図24、図25に示すように、第3連結部316に輻射放熱膜316aを設け、断熱容器320の輻射放熱膜316aと対向する部分に輻射透過窓(輻射透過領域)326を設けてもよい。これにより、高温反応部317から第3連結部316へ伝導する熱量の一部が輻射放熱膜316aから放射され、輻射透過窓326より断熱容器320の外部へ放出されるため、第1連結部312を介して反応装置本体311から断熱容器320に伝導する熱量を抑えるとともに、第3連結部316からの伝熱により中温反応部315の温度が必要以上に上昇することを防いで、中温反応部315の温度を適正に維持することができる。
図26は本実施形態の第6の変形例に係る反応装置310Cを示す図22と同様の断面図であり、図27は図26のXXVII矢視図である。なお、斜視図については図21と同様であるので割愛する。また、反応装置310Aと同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
図26に示すように、第2連結部314に輻射放熱膜314aを設け、断熱容器320の輻射放熱膜314aと対向する部分に輻射透過窓(輻射透過領域)324を設けてもよい。これにより、中温反応部315から第2連結部314へ伝導する熱量の一部が輻射放熱膜314aから放射され、輻射透過窓324より断熱容器320の外部へ放出されるため、第1連結部312を介して反応装置本体311から断熱容器320に伝導する熱量を抑えるとともに、低温反応部313、中温反応部315及び高温反応部317の温度を適正に維持することができる。
図28は本実施形態の第7の変形例に係る反応装置310Dを示す図22と同様の断面図であり、図29は図28のXXIX矢視図である。なお、斜視図については図21と同様であるので割愛する。また、反応装置310Aと同様の構成については、同符号を付して説明を割愛する。
図28に示すように、第1連結部312に輻射放熱膜312aを設け、断熱容器320の輻射放熱膜312aと対向する部分に輻射透過窓(輻射透過領域)322を設けてもよい。これにより、低温反応部313から第1連結部312へ伝導する熱量の一部が輻射放熱膜312aから放射され、輻射透過窓322より断熱容器320の外部へ放出されるため、第1連結部312を介して反応装置本体311から断熱容器320に伝導する熱量を抑えるとともに、中温反応部315からの伝熱により低温反応部313の温度が必要以上に上昇することを防いで、低温反応部313の温度を適正に維持することができる。
図30は本実施形態の第8の変形例に係る反応装置310Eを示す図22と同様の断面図であり、図31は図30のXXXI矢視図である。なお、斜視図については図21と同様であるので割愛する。また、反応装置310Aと同様の構成については、同符号を付して説明を割愛する。
本変形例においては、図30、図31に示すように、アノード出力電極346及びカソード出力電極347に輻射放熱膜346a,347aを設け、断熱容器320の輻射放熱膜346a,347aと対向する部分に輻射透過窓338,329を設けている。なお、図30においては、カソード出力電極347及び輻射透過窓329を図示していない。
まず、高温反応部317からアノード出力電極346及びカソード出力電極347へ伝導する熱量の一部が輻射放熱膜346a,347aから放射され、輻射透過窓(輻射透過領域)328,329より断熱容器320の外部へ放出されるため、第1連結部312、アノード出力電極346及びカソード出力電極347を介して反応装置本体311から断熱容器320に伝導する熱量を抑えるとともに、低温反応部313、中温反応部315及び高温反応部317の温度を適正に維持することができる。
111,211,311 反応装置本体
120,220,320 断熱容器(第1の容器)
160,260,360 水蒸気槽
123,227,327,322,324,325,326,328,329 輻射透過窓(輻射透過領域)
100,200,300 電子機器
130,230,330 燃料電池装置
140,240A〜240D,340 燃料電池セル
Claims (14)
- 反応物が反応する反応部を有する反応装置本体と、
前記反応装置本体を収容する第1の容器とを備え、
前記第1の容器は前記反応装置本体からの輻射を透過する輻射透過領域を有し、
さらに、水蒸気が収容された水蒸気槽が前記輻射透過領域と対向して設けられていることを特徴とする反応装置。 - 前記水蒸気槽の少なくとも一部の領域は、3μm及び6μmを含む波長領域の輻射を選択的に吸収することを特徴とする反応装置。
- 前記水蒸気槽の少なくとも一部の領域は、前記輻射の進行方向の長さが35cm以上、より好ましくは60cm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の反応装置。
- 前記輻射透過領域を透過した輻射が伝播する導波路を更に備え、
前記水蒸気槽は前記導波路内に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の反応装置。 - 前記水蒸気槽の外周部には断熱材が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の反応装置。
- 前記水蒸気槽の外周部には内部が大気圧よりも低い圧力に維持された中空容器が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の反応装置。
- 水蒸気を生成する水蒸気発生器と、
前記水蒸気発生器に水を供給する水供給路と、前記水供給路と接続され水が貯留された水タンクと、前記水タンク内の水を前記水供給路へ供給する水ポンプと、前記水蒸気発生器で発生した水蒸気を前記水蒸気槽に供給する水蒸気供給路と、前記水蒸気槽から排出される水蒸気を前記水タンクに環流させる水蒸気環流路とを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の反応装置。 - 前記水タンクの表面には前記水槽において水が吸収した熱量を放熱する輻射放熱膜が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の反応装置。
- 前記水蒸気発生器は前記反応装置本体と一体に設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載の反応装置。
- 前記反応部は、反応物の反応により電力を生成する燃料電池セルを含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の反応装置。
- 前記第1の容器を内部に収容する筐体を更に備え、
前記導波路は、前記筐体の外壁面と前記断熱容器の前記輻射透過領域が設けられた面との間に設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の反応装置。 - 請求項10に記載の反応装置と、前記燃料電池セルの電力により駆動される電子機器本体とを備えることを特徴とする電子機器。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の反応装置と、
前記反応装置本体より供給される燃料を用いて発電を行う燃料電池セルと、
前記燃料電池セルの電力により駆動される電子機器本体とを備えることを特徴とする電子機器。 - 前記電子機器本体を内部に収容する筐体を更に備え、
前記導波路は、前記筐体の外壁面と前記断熱容器の前記輻射透過領域が設けられた面との間に設けられていることを特徴とする請求項12または13に記載の電子機器。
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