JP5062101B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器に関する。
近年では、エネルギー変換効率の高いクリーンな電源として、水素を燃料とする燃料電池が自動車や携帯機器などに応用され始めている。燃料電池は、燃料と大気中の酸素を電気化学的に反応させて、化学エネルギーから電力を直接取り出す装置である。
燃料電池に用いる燃料としては水素が挙げられるが、常温で気体であることによる取り扱い・貯蔵に問題がある。アルコール類及びガソリンといった液体燃料を用いる場合には、液体燃料を気化させる気化器、液体燃料と高温の水蒸気を反応させることによって、発電に必要な水素を取り出す改質器、改質反応の副産物である一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去器等が必要となる。
この気化器や一酸化炭素除去器の動作温度が高温であるため、これらの反応装置本体(高温体)を断熱容器(高温体収納装置)に収納し、放熱を抑制することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−303695号公報
ところで、このような断熱容器において、反応装置本体から断熱容器に伝導する熱量を抑えると、反応装置本体の温度が上昇し、適切な反応温度を保てないおそれがある。一方、このような問題を避けるため、例えば、反応装置本体から断熱容器に伝導する熱量を増大させると、反応装置本体を備える外部の電子機器の温度が上昇するという問題がある。
このため、本出願人は、反応装置本体からの輻射を透過させる輻射透過窓を断熱容器に設け、反応装置本体の熱を輻射により断熱容器の外部へ放射することができる反応装置を検討している。
しかし、輻射透過窓と対向する位置に何らかの障害物があるときは、障害物の温度が上昇するという問題が考えられる。
本発明の課題は、熱源を有しかつ熱源からの輻射を放出する電子機器において、外部に存在する障害物を検出することができる電子機器を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、電子機器であって、熱源と、前記熱源を内部に収容しかつ前記熱源からの輻射を透過させる輻射透過領域を有する容器と、前記容器を収容しかつ前記輻射透過領域を外部に露出させる開口を有する筐体と、前記開口の近傍に配置され、前記開口から放出され外部の障害物により反射された輻射を検出するセンサとを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子機器であって、前記センサにより障害物を検出したことをユーザーに報知する報知手段を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電子機器であって、前記熱源は反応物が反応する反応部を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子機器であって、前記反応部を制御する制御回路をさらに備え、前記センサにより所定時間以上継続して障害物を検出し続けたときに前記制御回路が前記反応部を停止させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の電子機器であって、前記反応部は、燃料及び水を気化して混合気を生成する気化器を含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか一項に記載の電子機器であって、前記反応部は、気化された燃料及び水から改質ガスを生成する改質器を含むことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項3〜6のいずれか一項に記載の電子機器であって、前記反応部は、反応物の反応により電力を生成する燃料電池セルを含むことを特徴とする。
本発明によれば、熱源を有しかつ熱源からの輻射を放出する電子機器が、熱源から外部に放出されて外部の障害物により反射された輻射を検出するセンサを備えるので、外部に存在する障害物を検出することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態に係る電子機器100を示すブロック図である。この電子機器100はノート型パーソナルコンピュータ、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、ゲーム機器等といった携帯型の電子機器である。
電子機器100は、燃料電池装置130と、燃料電池装置130から供給される電力により駆動される電子機器本体170と、等を含む。燃料電池装置130は後述するように、電力を生成し電子機器本体170に供給する。
次に、燃料電池装置130について説明する。この燃料電池装置130は、電子機器本体170に出力する電力を生成するものであり、燃料容器102、送液ポンプ103、反応装置110、燃料電池セル140、DC/DCコンバータ131、二次電池132等を備える。
燃料容器102には、液体の原燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)と水との混合液が貯留されている。なお、液体の原燃料と水とを燃料容器102内で別々に貯留してもよい。
燃料容器102内の混合液は、送液ポンプ103により反応装置110の気化器104に送液される。
反応装置110は、気化器104、改質器105、一酸化炭素除去器106、熱交換器107、触媒燃焼器109等からなる。
気化器104は燃料容器102から送られた混合液を電気ヒーター兼温度センサ153や改質器105からの伝熱により約110〜160℃程度に加熱し、気化させる。気化器104で気化した混合気は改質器105へ送られる。
改質器105は内部に流路が形成され、流路の壁面に改質触媒が担持されている。改質触媒としては、Cu/ZnO系触媒やPd/ZnO系触媒等が用いられる。改質器105は電気ヒーター兼温度センサ155や触媒燃焼器109からの伝熱により気化器104から送られる混合気を約300〜400℃程度に加熱し、流路内の触媒により改質反応を起こさせる。すなわち、原燃料と水の触媒反応によって、燃料としての水素、二酸化炭素、及び、副生成物である微量な一酸化炭素等の混合気体(改質ガス)が生成される。
ここで、原燃料がメタノールの場合、改質器105では主に次の化学反応式(1)に示すような主反応である水蒸気改質反応が起こる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
なお、化学反応式(1)についで逐次的に起こる次の化学反応式(2)のような副反応によって、副生成物として一酸化炭素が微量に(1%程度)生成される。
2+CO2→H2O+CO …(2)
化学反応式(1)及び(2)の反応による生成物(改質ガス)は一酸化炭素除去器106に送出される。
一酸化炭素除去器106の内部には流路が形成され、その流路の壁面に一酸化炭素を選択的に酸化する選択酸化触媒が担持されている。選択酸化触媒としては、例えばPt/Al23等を用いることができる。
一酸化炭素除去器106には改質器105で生成された改質ガス及び、外部の空気が送られる。改質ガスが空気と混合して一酸化炭素除去器106の流路を流れ、改質器105や電気ヒーター兼温度センサ155からの伝熱により約110〜160℃程度に加熱される。そして、改質ガスのうち一酸化炭素が触媒により次の化学反応式(3)のような主反応により優先的に酸化される。これにより主生成物として二酸化炭素が生成され、改質ガス中の一酸化炭素を燃料電池セル140に供給可能な10ppm程度まで低濃度化することができる。
2CO+O2→2CO2 …(3)
化学反応式(3)の反応は発熱反応であるため、吸熱反応(混合液の気化)が行われる気化器104と隣接して配置される。
一酸化炭素除去器106を通過した改質ガスは燃料電池セル140に送出される。
触媒燃焼器109には燃料電池セル140の燃料供給流路144aを通過した改質ガス(オフガス)及び空気が送られ、改質ガス中に残留する水素が空気により燃焼される。熱交換器107は一酸化炭素除去器106と隣接して配置され、燃料電池セル140から触媒燃焼器109に供給されるオフガス及び空気が通過する過程で、一酸化炭素除去器106の熱によりオフガス及び空気を加熱する。
燃料電池セル140は固体高分子型燃料電池であり、固体高分子電解質膜141と、固体高分子電解質膜141の両面に形成された燃料極142(アノード)及び酸素極143(カソード)と、燃料極142に改質ガスを供給する燃料供給流路144aが設けられた燃料極セパレータ144と、酸素極143に酸素を供給する酸素供給流路145aが設けられた酸素極セパレータ145と、が積層されている。
固体高分子電解質膜141は水素イオンを透過するが、酸素分子、水素分子、二酸化炭素、電子を通さない性質を有する。
燃料極142には燃料供給流路144aを介して改質ガスが送られる。燃料極142では改質ガス中の水素による次の電気化学反応式(4)に示す反応が起こる。
2→2H++2e- …(4)
生成した水素イオンは固体高分子電解質膜141を透過して酸素極143に到達する。生成した電子はアノード出力電極146に供給される。
酸素極143には、空気が酸素供給流路145aを介して送られる。酸素極143では固体高分子電解質膜141を透過した水素イオンと、空気中の酸素とカソード出力電極147より供給される電子とにより、次の電気化学反応式(5)に示すように水が生成される。
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
なお、固体高分子電解質膜141の両面には、電気化学反応式(4)、(5)の反応を促進する図示しない触媒が設けられている。
アノード出力電極146及びカソード出力電極147は外部回路であるDC/DCコンバータ131と接続されており、アノード出力電極146に到達した電子はDC/DCコンバータ131を通ってカソード出力電極147に供給される。
DC/DCコンバータ131は燃料電池セル140により生成された電力を適切な電圧に変換したのちに電子機器本体170に供給するとともに、電力を二次電池132に充電する。
燃料電池装置130の各部は、電子機器本体170に設けられた反応器制御回路177により制御される。
〔反応装置の構造〕
次に、反応装置110の構造について説明する。図2は反応装置110の模式断面図である。反応装置110は、反応装置本体111と、反応装置本体111を収容する断熱容器(第1の容器)120とからなる。断熱容器120は電子機器本体170の筐体180内に収容されている。
反応装置本体111は、第1連結部112と、低温反応部113と、第2連結部114と、高温反応部115とからなる。反応装置本体111の外壁面には、輻射放熱膜113aが設けられた部分を除き、輻射を防止する輻射防止膜111aが設けられている。輻射防止膜111aの材料には、波長約1μm以上の赤外領域での輻射率が10%以下となるAu,Al,Ag,Cu等の材料や、波長約2μm以上の赤外領域での輻射率が10%以下となるRh等の材料を用いることができる。輻射防止膜111aにより、反応装置本体111からの輻射による断熱容器120への熱量の移動が抑制される。
高温反応部115には、改質器105となる改質流路105a及び触媒燃焼器109となる触媒燃焼流路109aが設けられる。また、高温反応部115には、電気ヒーター兼温度センサ155が設けられており、高温反応部115は電気ヒーター兼温度センサ155により約300〜400℃に保たれる。電気ヒーター兼温度センサ155は、断熱容器120を貫通するリード線155cに接続されており、リード線155cを介して断熱容器120の外部より電力が供給される。電気ヒーター兼温度センサ155は、絶縁膜155a,155bにより他の部材と絶縁されている。
低温反応部113には、気化器104となる気化流路104a、一酸化炭素除去器106となる一酸化炭素除去流路106a、熱交換器107となる熱交換流路107aが設けられている。また、低温反応部113には、電気ヒーター兼温度センサ153が設けられており、低温反応部113は電気ヒーター兼温度センサ153により約110〜160℃に保たれる。電気ヒーター兼温度センサ153は、断熱容器120を貫通するリード線153cに接続されており、リード線153cを介して断熱容器120の外部より電力が供給される。電気ヒーター兼温度センサ153は、絶縁膜153a,153bにより他の部材と絶縁されている。
なお、図2において、リード線153c、155cは高圧側または低圧側の1本だけを図示した。また、図2は簡明に示すため、図中のリード線153c、155cが重畳しないように記載したが、実際は横方向から見た場合に重畳してもよい。
また、低温反応部113の外表面には、輻射放熱膜113aが設けられている。輻射放熱膜113aには、1μm〜30μmの赤外領域での輻射率が0.5以上、より好ましくは0.8以上である高輻射率の材料を用いることができる。
輻射放熱膜113aは、反応装置本体111の表面全体に輻射防止膜111aを成膜した後に、輻射防止膜111aと重ねて成膜してもよい。
輻射放熱膜113aの材料としては、作成方法が簡便である材料を選択することができ、SiO2やアルミナ(Al23)に代表される各種酸化物や、カオリン等の粘土鉱物、セラミック等を用いることができる。例えば、SiO2、Al23、カオリンやRFeO3(Rは希土類)、ハフニウム酸化物やYSZや、チタン酸化物を含有する耐熱輻射塗料などを用いることができる。
輻射放熱膜113aは、例えば高輻射率の材料を含有するエマルジョン液体を基板等に塗布し、乾燥させることでシート状に形成することができる。
あるいは、断熱容器20内のガスを吸着する非蒸発型ゲッターにより輻射放熱膜113aを形成してもよい。
一方、電気伝導性を有するもの、例えば通常の金属や可視光領域で黒色に見えるグラファイトは、赤外領域を含む長波長領域において輻射率が低くなるため、輻射放熱膜113aの材料として用いることはできない。
また、輻射放熱膜113aとしては、陽極酸化等の手法により、Al23を低温反応部113の外表面に多孔質体状に形成することができる。あるいは、細いグラスファイバーを用いた布を輻射放熱膜113aとして用いることもできる。
輻射放熱膜113aは、断熱容器120の内壁面の後述する輻射透過窓160と対向配置される。
第2連結部114は、一端で高温反応部115に接続され、他端で低温反応部113に接続される。第2連結部114は、高温反応部115から低温反応部113に反応物や生成物を送る流路となる配管と、低温反応部113から高温反応部115に反応物や生成物を送る配管とを備える。
第1連結部112は高温反応部115や低温反応部113において反応する反応物や生成する生成物の流路となる配管を含む。第1連結部112は、他端側で断熱容器120を貫通するとともに、一端で低温反応部113に接続され、他端で送液ポンプ103、燃料電池セル140、図示しないエアポンプ等に接続される。第1連結部112は、低温反応部113から断熱容器120の外部に反応物や生成物を送る流路となる配管と、断熱容器120の外部から低温反応部113に反応物や生成物を送る配管とを備える。
断熱容器120の内部空間は気体分子による熱伝導や対流を防ぐため、例えば10Pa以下、より好ましくは、1Pa以下、といった大気圧よりも低い圧力に維持されている。
断熱容器120は、筐体121と、輻射透過窓160とから概略構成される。
筐体121の内壁面には、反応装置本体111からの輻射による熱損失を抑制するために、輻射を反射する反射膜121aが形成されている。反射膜121aには、波長約1μm以上の赤外領域での輻射の反射率が90%以上となるAu,Al,Ag,Cu等の材料や、波長約2μm以上の赤外領域での輻射の反射率が90%以上となるRh等の材料を用いることができる。反射膜121aにより、反応装置本体111からの輻射による筐体121への熱量の移動が抑制される。
また、断熱容器120には、図2に示すように、輻射放熱膜113aと対向する部分に輻射透過窓160が設けられている。輻射透過窓160は、断熱容器120の内壁面の反射膜121aが設けられた領域と比較して、赤外領域での輻射の透過率が高い。輻射透過窓160は低温反応部113の輻射放熱膜113aから放射される輻射を透過させて断熱容器120の外部に放出する。
輻射透過窓160としては、輻射放熱膜113aから放射される輻射の透過率が高い材料を選択することができる。一方、輻射放熱膜113aから放射される輻射の透過率が低く吸収率が高い材料は、輻射放熱膜113aから放射される輻射を吸収することにより輻射透過窓160の温度が上昇し、断熱容器120を介して外部の装置へと伝熱してしまうため、適していない。
輻射透過窓160に適した材料としては、例えば、超高真空用の覗き窓の材料として利用されているCaF2(フッ化カルシウム;0.15−12)、BaF2(フッ化バリウム;0.25−15)、ZnSe(セレン化亜鉛;0.6−18)、MgF2(フッ化マグネシウム;0.13−10)、KRS−5(臭沃化タリウム;0.6−60)、KRS−6(0.41−34)、LiF(フッ化リチウム;0.11−8)、SiO2(光学用合成石英;0.16−8)、CsI(ヨウ化セシウム;0.2−70)、KBr(臭化カリウム;0.2−40)等を用いることができる。なお、括弧内の数字は透過領域波長(μm)である。
この他にも、AlF3(0.22−12)、NaCl(0.21−26)、(0.16−15)、KCl(0.21−30)、CsCl(0.19−25)、CsBr(0.24−40)、CsF(0.27−18)、NaBr(0.22−23)、CaCO(0.3−5.5)、KI(0.3−30)、NaI(0.25−25)、AgCl(0.4−30)、AgBr(0.45−33)、TlBr(0.9−40)、Al23(0.2−0.8)、BiF3(0.26−20)、CdSe(0.7−25)、CdS(0.55−18)、CdTe(0.86−28)、CeF3(0.3−12)、CeO2(0.4−16)、Cr23(1.2−10)、DyF2(0.22−12)、Fe23(0.8−)、GaAs(0.9−18)、GaSe(0.65−17)、Gd23(0.32−15)、Ge(1.7−25)、HfO2(0.23−12)、HoF3(0.25−)、Ho23(0.3−)、La23(0.26−11)、MgO(0.23−9)、NaF(0.13−15)、Nb25(0.32−8)、PbF2(0.24−20)、Si(1.1−1.4)、Si34(0.25−9)、SrF2(0.2−10)、TlCl(0.4−20)、YF3(0.2−14)、Y23(0.25−2)、ZnO(0.35−20)、ZnS(0.38−14)、ZrO2(0.3−8)等を用いることができる。
電子機器本体170の筐体180には、輻射透過窓160と対応する位置に開口181が設けられている。輻射放熱膜113aからの輻射が輻射透過窓160及び開口181を透過するため、低温反応部113で生じた熱量の一部が輻射により断熱容器120の内部から筐体180の外部へ放出される。したがって、第1連結部112を介して反応装置本体111から断熱容器120に伝導する熱量を抑えるとともに、高温反応部115からの伝熱により低温反応部113の温度が必要以上に上昇することを防いで、低温反応部113の温度を適正に維持することができる。
また、電子機器本体170には、断熱容器120と隣接して、障害物検知センサ171が設けられており、筐体180には、開口181の近傍に、障害物検知センサ171を露出させる開口182が設けられている。
〔電子機器本体〕
次に、電子機器本体170について説明する。図3は電子機器本体170を示すブロック図であり、図4は電子機器本体170の斜視図である。電子機器本体170は、障害物検知センサ171と、受光回路172と、反射光判定回路173と、制御回路174と、障害物有り報知回路175と、報知手段176と、反応器制御回路177とを備える。
障害物検知センサ171は、例えば図4に示すように、開口182と対向する位置に存在する障害物190を検出するセンサである。即ち、輻射透過窓160を介して低温反応部113から放射され、開口182から電子機器本体170の筐体180外部に放出された輻射が、開口182の近傍に存在する障害物190の外表面において反射され、この反射された輻射を検出することにより、障害物190の存在を検出する。障害物検知センサ171としては、輻射放熱膜113aからの輻射波長を検出する赤外線センサを用いることができる。例えば、サーモパイル素子、焦電素子等、反射した輻射線を吸収することによる温度変化を検出する熱型センサを用いることができる。
受光回路172は、障害物検知センサ171を駆動する回路である。
反射光判定回路173は、障害物検知センサ171の出力レベルを判定し、所定レベル以上の出力が得られた場合にのみ、「障害物有り」と判定し、所定の信号を制御回路174に出力する回路である。
制御回路174は、障害物有り報知回路175及び反応器制御回路177を駆動する回路である。
障害物有り報知回路175は、報知手段176を駆動する。報知手段176は、例えば電子機器本体160に設けられた表示部176a、LED176b、スピーカ176c等である。
また、制御回路174は、反応器制御回路177を駆動する。反応器制御回路177は、燃料電池装置130の各部を制御する。
次に、障害物検知センサ171により障害物190が検出されるときの電子機器本体170の動作について説明する。
障害物190が障害物検知センサ171と対向する位置にあり、障害物検知センサ171からの出力レベルが所定レベル以上であると、反射光判定回路173は、「障害物有り」と判定し、所定の信号を制御回路174に出力する。
上記所定の信号が入力された制御回路174は、まず、障害物有り報知回路175を駆動し、報知手段176により、ユーザーに対し、障害物190により輻射線が遮蔽されていることを報知する。例えば図4に示すように、表示部176aに「障害物があります。」と表示する、LED176bを点灯または点滅させる、スピーカ176cよりブザー、音声を出力する等により報知する。
さらに、制御回路174は、一定時間以上、継続して反射光判定回路173から上記所定の信号が入力されているときに、反応器制御回路177により燃料電池装置130の停止動作を行う。
以上示したように、本実施形態によれば、輻射透過窓160を介して低温反応部113から放射され、開口182から電子機器本体170の筐体180外部に放出された輻射が、開口182の近傍に存在する障害物190の外表面において反射され、この反射された輻射を検出することにより、障害物190の存在を検出することができる。また、報知手段176により、障害物190の存在をユーザーに報知することができる。さらに、輻射透過窓160の近傍に継続して障害物190がある場合には、燃料電池装置130の停止動作を行うことができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は本発明の第2実施形態に係る電子機器200を示すブロック図である。なお、第1実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
本実施形態においては、反応装置210が、気化器204、改質器205、第1の熱交換器207、第2の熱交換器208、触媒燃焼器209、燃料電池セルスタック240等を含む。
気化器204と第1の熱交換器207とは一体に設けられており、改質器205と第2の熱交換器208とは一体に設けられている。また、燃料電池セルスタック240と触媒燃焼器209とは一体に設けられている。
図6は反応装置210の模式断面図である。燃料電池セルスタック240は、図6に示すように、複数の燃料電池セル240A,240B,240C,240Dを積層してなる。なお、燃料電池セル240A,240B,240C,240Dは溶融炭酸塩型であり、一酸化炭素除去器は用いられない。一体化された燃料電池セルスタック240及び触媒燃焼器209は第2の容器250に収容され、第2の容器250は断熱容器220に収容されている。第2の容器250は、第2の容器250によって仕切られる空間の間で気体が流通しないようにするためのものであり、アノード出力電極246及びカソード出力電極247、リード線257c及び第3連結部216が貫通する部分は気密封止される
なお、図5では、複数の燃料電池セル240A,240B,240C,240Dのうち単一の燃料電池セル240Aのみを示し、符号の末尾のアルファベットを省略している。また、図6は簡明に示すため、図中のリード線253c、255c、257cが重畳しないように記載したが、実際は横方向から見た場合に重畳してもよい。また、図6において、リード線253c、255c、257cは高圧側または低圧側の1本だけを図示すとともに、カソード出力電極247を図示していない。
以下、単一の燃料電池セル240及び触媒燃焼器209で生じる反応について説明する。
燃料電池セル240は、電解質241と、電解質241の両面に形成された燃料極242(アノード)及び酸素極243(カソード)と、燃料極242に改質ガスを供給する燃料供給流路244aが設けられた燃料極セパレータ244と、酸素極243に酸素を供給する酸素供給流路245aが設けられた酸素極セパレータ245と、が積層されている。
電解質241は炭酸イオンを透過するが、酸素分子、水素分子、一酸化炭素、二酸化炭素、電子を通さない性質を有する。
燃料極242には燃料供給流路244aを介して改質ガスが送られる。燃料極242では改質ガス中の水素、一酸化炭素及び電解質241を通過した炭酸イオンによる次の電気化学反応式(6)、(7)に示す反応が起こる。
2+CO3 2-→H2O+CO2+2e- …(6)
CO+CO3 2-→2CO2+2e- …(7)
生成した電子はアノード出力電極246に供給される。生成した水、二酸化炭素及び未反応の水素、一酸化炭素からなる混合気体(オフガス)は触媒燃焼器209に供給される。
触媒燃焼器209には、第1の熱交換器207及び第2の熱交換器208により加熱された酸素(空気)と、オフガスとが混合されて供給される。触媒燃焼器209では、水素及び一酸化炭素が燃焼され、燃焼熱は燃料電池セルスタック240を加熱するのに用いられる。
触媒燃焼器209の排ガス(水、酸素及び二酸化炭素の混合気体)は酸素供給流路245aを介して酸素極243に供給される。
酸素極243では酸素供給流路245aより供給される酸素、二酸化炭素と、カソード出力電極247より供給される電子とにより、次の電気化学反応式(8)に示す反応が起こる。
2CO2+O2+4e-→2CO3 2- …(8)
生成した炭酸イオンは電解質241を通過して燃料極242に供給される。
次に、反応装置210の構造について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
反応装置210は、図6に示すように、反応装置本体211と、反応装置本体211を収容する断熱容器220とからなる。なお、第1実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
反応装置本体211は、高温反応部217と、中温反応部215と、低温反応部213と、第1連結部212と、第2連結部214と、第3連結部216とからなる。
高温反応部217には、燃料電池セル240A,240B,240C,240Dが積層された燃料電池セルスタック240及び触媒燃焼器209となる触媒燃焼流路209aが設けられる。
燃料電池セル240Aの酸素極セパレータと燃料電池セル240Bの燃料極セパレータ、燃料電池セル240Bの酸素極セパレータと燃料電池セル240Cの燃料極セパレータ、燃料電池セル240Cの酸素極セパレータと燃料電池セル240Dの燃料極セパレータは、それぞれ一体化された両面セパレータ248となっている。燃料電池セル240Aの燃料極セパレータ244にアノード出力電極246が接続され、燃料電池セル240Dの酸素極セパレータ245にカソード出力電極247が接続されている。アノード出力電極246及びカソード出力電極247は断熱容器220を貫通しており、燃料電池セルスタック240で生成された電力を外部に出力する。
また、高温反応部217には、電気ヒーター兼温度センサ257が設けられており、高温反応部217は電気ヒーター兼温度センサ257により約600〜700℃に保たれる。電気ヒーター兼温度センサ257は、断熱容器220を貫通するリード線257cに接続されており、リード線257cを介して断熱容器220の外部より電力が供給される。電気ヒーター兼温度センサ257は、絶縁膜257aにより他の部材と絶縁されている。
中温反応部215には、改質器205となる改質流路205a及び第2の熱交換器208となる熱交換流路208aが設けられている。
また、中温反応部215には、電気ヒーター兼温度センサ255が設けられており、中温反応部215は電気ヒーター兼温度センサ255により約300〜400℃に保たれる。電気ヒーター兼温度センサ255は、断熱容器220を貫通するリード線255cに接続されており、リード線255cを介して断熱容器220の外部より電力が供給される。電気ヒーター兼温度センサ255は、絶縁膜255a,255bにより他の部材と絶縁されている。
低温反応部213には、気化器204となる気化流路204a、一酸化炭素除去器206となる一酸化炭素除去流路206a、熱交換器207となる熱交換流路207aが設けられている。また、低温反応部213には、電気ヒーター兼温度センサ253が設けられており、低温反応部213は電気ヒーター兼温度センサ253により約110〜160℃に保たれる。電気ヒーター兼温度センサ253は、断熱容器220を貫通するリード線253cに接続されており、リード線253cを介して断熱容器220の外部より電力が供給される。電気ヒーター兼温度センサ253は、絶縁膜253a,253bにより他の部材と絶縁されている。
第1連結部212は高温反応部217、中温反応部215や低温反応部213において反応する反応物や生成する生成物が流れる流路となる配管を含む。第1連結部212は、他端側で断熱容器220を貫通するとともに、一端で低温反応部213に接続され、他端で送液ポンプ203、図示しないエアポンプ等に接続される。第1連結部212は、低温反応部213から断熱容器220の外部に反応物や生成物を送る流路となる配管や、断熱容器220の外部から低温反応部213に反応物や生成物を送る配管を備える。
第2連結部214は中温反応部215において反応する反応物や生成する生成物が流れる流路となる配管を含み、中温反応部215と低温反応部213との間を接続する。
第3連結部216は高温反応部217において反応する反応物や生成する生成物が流れる流路となる配管を含み、高温反応部217と中温反応部215との間を接続する。
本実施形態においては、図6に示すように、高温反応部217に輻射放熱膜217aが設けられており、断熱容器220における輻射放熱膜217aと対向する部分に第1実施形態と同様に輻射透過窓260が設けられている。
反応装置210以外の構成は第1実施形態と同様であるので、説明を割愛する。
本実施形態においても、輻射透過窓260を介して高温反応部217から放射され、開口281から電子機器本体270の筐体280外部に放出された輻射が、開口281の近傍に存在する障害物290の外表面において反射され、この反射された輻射を検出することにより、障害物290の存在を検出することができる。また、報知手段176により、障害物190の存在をユーザーに報知することができる。さらに、輻射透過窓260の近傍に継続して障害物290がある場合には、燃料電池装置230の停止動作を行うことができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図7は本発明の第3実施形態に係る電子機器300を示すブロック図であり、図8は反応装置310の模式断面図である。以下、本実施形態の第3実施形態と異なる点について説明し、第3実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
燃料電池セルスタック340は固体酸化物型であり、複数の燃料電池セル340A,340B,340C,340Dを積層してなる。第2実施形態と同様に、反応装置310には一酸化炭素除去器は用いられない。
なお、図18では、複数の燃料電池セル340A,340B,340C,340Dのうち単一の燃料電池セル340Aのみを示し、符号の末尾のアルファベットを省略している。
以下、単一の燃料電池セル340及び触媒燃焼器309で生じる反応について説明する。
燃料電池セル340は、電解質341と、電解質341の両面に形成された燃料極342(アノード)及び酸素極343(カソード)と、燃料極342に改質ガスを供給する燃料供給流路344aが設けられた燃料極セパレータ344と、酸素極343に酸素を供給する酸素供給流路345aが設けられた酸素極セパレータ345と、が積層されている。
電解質341は酸素イオンを透過するが、酸素分子、水素分子、一酸化炭素、二酸化炭素、電子を通さない性質を有する。
燃料極342には燃料供給流路344aを介して改質ガスが送られる。燃料極342では改質ガス中の水素、一酸化炭素及び電解質341を通過した酸素イオンによる次の電気化学反応式(9)、(10)に示す反応が起こる。
2+O2-→H2O+2e- …(9)
CO+O2-→CO2+2e- …(10)
生成した電子はアノード出力電極346に供給される。未反応の改質ガス(オフガス)は触媒燃焼器309に供給される。
酸素極343には酸素供給流路345aを介して、第1の熱交換器307及び第2の熱交換器308により加熱された酸素(空気)が供給される。酸素極343では、酸素と、カソード出力電極347より供給される電子とにより、次の電気化学反応式(11)に示す反応が起こる。
1/2O2+2e-→O2- …(11)
生成した酸素イオンは電解質341を通過して燃料極342に供給される。未反応の酸素(空気)は触媒燃焼器309に供給される。
触媒燃焼器309では、燃料供給流路344aを通過したオフガスと、酸素供給流路345aを通過した酸素(空気)とが混合され、オフガス中の水素及び一酸化炭素が燃焼される。燃焼熱は燃料電池セルスタック340を加熱するのに用いられる。
触媒燃焼器309の排ガス(水、酸素及び二酸化炭素の混合気体)は第2の熱交換器308及び第1の熱交換器307において熱を放出した後に、排出される。
本実施形態においては、燃料電池セルスタック340及び触媒燃焼器309が一体化された高温反応部317は、電気ヒーター兼温度センサ357及び触媒燃焼器309により約800〜1000℃に保たれる。
図8に示すように、反応装置310には、高温反応部317に輻射放熱膜317aが設けられており、断熱容器320における輻射放熱膜317aと対向する部分に輻射透過窓360Aが設けられている。
本実施形態においても、輻射放熱膜317aからの輻射は輻射透過窓360Aを透過するため、高温反応部317で生じた熱量の一部が輻射により断熱容器320の外部へ放出される。したがって、第1連結部312を介して反応装置本体311から断熱容器320に伝導する熱量を抑えるとともに、高温反応部317からの伝熱により中温反応部315の温度が必要以上に上昇することを防いで、中温反応部315の温度を適正に維持することができる。
また、本実施形態においては、図8に示すように、中温反応部315にも輻射放熱膜315aが設けられており、断熱容器320における輻射放熱膜315aと対向する部分に輻射透過窓360Bが設けられている。輻射放熱膜315aからの輻射は輻射透過窓360Bを透過するため、中温反応部315で生じた熱量の一部が輻射により断熱容器320の外部へ放出される。したがって、第1連結部312を介して反応装置本体311から断熱容器320に伝導する熱量を抑えるとともに、中温反応部315からの伝熱により低温反応部313の温度が必要以上に上昇することを防いで、低温反応部313の温度を適正に維持することができる。
さらに、本実施形態においては、筐体380の輻射透過窓360A,360Bと対応する位置に、開口381A、381Bが設けられている。
なお、中温反応部315及び高温反応部317の両方に輻射放熱膜315a,317aを設けたが、いずれか一方のみでもよい。また、輻射透過窓360A,360Bについても、設けられる輻射放熱膜に対向する一方のみを設けるようにしてもよい。
本実施形態においても、輻射透過窓360A,360Bを介して高温反応部317及び中温反応部315からそれぞれ放射され、開口381A,381Bから電子機器本体370の筐体380外部に放出された輻射が、開口381A,381Bの近傍に存在する障害物390の外表面において反射され、この反射された輻射を検出することにより、障害物390の存在を検出することができる。また、報知手段376により、障害物390の存在をユーザーに報知することができる。さらに、輻射透過窓360A,360Bの近傍に継続して障害物390がある場合には、燃料電池装置330の停止動作を行うことができる。
〔第4実施形態〕
図9は本発明の第4実施形態に係る電子機器400を示す模式断面図である。なお、反応装置410の構造については、第1〜第3の実施形態のいずれかと同様であるので説明を割愛する。
本実施形態においては、輻射透過窓460と、電子機器本体470の筐体480に設けられた開口481との間に、導波路490が設けられている。
導波路490は両端が開口した筒状であり、図9に示すように、一方の開口部491を輻射透過窓460と対向配置させ、他方の開口部492を開口481と対向配置させるように設けられている。
導波路490の内面には、反射膜493が設けられている。反射膜493には、輻射防止膜411aや反射膜421aと同様の材料を用いることができる。
反応装置本体411からの輻射は輻射透過窓460を透過し、さらに導波路490内で反射膜493により反射されながら筐体480の外部へ放出される。したがって、反応装置本体411の温度が必要以上に上昇することを防ぎ、温度を適正に維持することができる。
本実施形態においても、電子機器本体470には、断熱容器420と隣接して、障害物検知センサ471が設けられており、筐体480には、開口481の近傍に、障害物検知センサ471を露出させる開口482が設けられている。また、電子機器本体470は、第1〜第3の実施形態と同様に、障害物検知センサ471の他に、受光回路472と、反射光判定回路473と、制御回路474と、障害物有り報知回路475と、報知手段476と、反応器制御回路477とを備える。
本実施形態においては、輻射透過窓460を介して低温反応部411から放射され、開口481から電子機器本体470の筐体480外部に放出された輻射が、開口481の近傍に存在する障害物490の外表面において反射され、この反射された輻射を検出することにより、障害物490の存在を検出することができる。また、報知手段476により、障害物490の存在をユーザーに報知することができる。さらに、開口481の近傍に継続して障害物がある場合には、燃料電池装置の停止動作を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る電子機器100を示すブロック図である。 反応装置110の模式断面図である。 電子機器本体170を示すブロック図である。 電子機器本体170の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る電子機器200を示すブロック図である。 反応装置210の模式断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電子機器300を示すブロック図である。 反応装置310の模式断面図である。 本発明の第4実施形態に係る電子機器400を示す模式断面図である。
符号の説明
100,200,300 電子機器
104,204,304 気化器
105,205,305 改質器

111,211,311 反応装置本体(熱源)
113,115,213,215,217,313,315,317 反応部
120,220,320 断熱容器(容器)
140,240,340 燃料電池セル
160,260,360A,360B,460 輻射透過窓(輻射透過領域)
171 障害物検知センサ
177 反応器制御回路

Claims (8)

  1. 熱源と、
    前記熱源を内部に収容しかつ前記熱源からの輻射を透過させる輻射透過領域を有する容器と、
    前記容器を収容しかつ前記輻射透過領域を外部に露出させる開口を有する筐体と、
    前記開口から放出され外部の障害物により反射された輻射を検出するセンサとを備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記センサにより障害物を検出したことをユーザーに報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記熱源は反応物が反応する反応部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記反応部を制御する制御回路をさらに備え、
    前記センサにより所定時間以上継続して障害物を検出し続けたときに前記制御回路が前記反応部を停止させることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記反応部は、燃料及び水を気化して混合気を生成する気化器を含むことを特徴とする請求項3または4に記載の電子機器。
  6. 前記反応部は、気化された燃料及び水から水素を含むガスを生成する改質器を含むことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 前記反応部は、反応物の反応により電力を生成する燃料電池セルを含むことを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の電子機器。
  8. 前記改質器において生成された水素の反応により電力を生成する燃料電池セルを更に含むことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
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