JP5062101B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子機器であって、前記センサにより障害物を検出したことをユーザーに報知する報知手段を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電子機器であって、前記熱源は反応物が反応する反応部を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子機器であって、前記反応部を制御する制御回路をさらに備え、前記センサにより所定時間以上継続して障害物を検出し続けたときに前記制御回路が前記反応部を停止させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の電子機器であって、前記反応部は、燃料及び水を気化して混合気を生成する気化器を含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか一項に記載の電子機器であって、前記反応部は、気化された燃料及び水から改質ガスを生成する改質器を含むことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項3〜6のいずれか一項に記載の電子機器であって、前記反応部は、反応物の反応により電力を生成する燃料電池セルを含むことを特徴とする。
図1は本発明の第1実施形態に係る電子機器100を示すブロック図である。この電子機器100はノート型パーソナルコンピュータ、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、ゲーム機器等といった携帯型の電子機器である。
燃料容器102内の混合液は、送液ポンプ103により反応装置110の気化器104に送液される。
気化器104は燃料容器102から送られた混合液を電気ヒーター兼温度センサ153や改質器105からの伝熱により約110〜160℃程度に加熱し、気化させる。気化器104で気化した混合気は改質器105へ送られる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
なお、化学反応式(1)についで逐次的に起こる次の化学反応式(2)のような副反応によって、副生成物として一酸化炭素が微量に(1%程度)生成される。
H2+CO2→H2O+CO …(2)
化学反応式(1)及び(2)の反応による生成物(改質ガス)は一酸化炭素除去器106に送出される。
2CO+O2→2CO2 …(3)
化学反応式(3)の反応は発熱反応であるため、吸熱反応(混合液の気化)が行われる気化器104と隣接して配置される。
一酸化炭素除去器106を通過した改質ガスは燃料電池セル140に送出される。
燃料極142には燃料供給流路144aを介して改質ガスが送られる。燃料極142では改質ガス中の水素による次の電気化学反応式(4)に示す反応が起こる。
H2→2H++2e- …(4)
生成した水素イオンは固体高分子電解質膜141を透過して酸素極143に到達する。生成した電子はアノード出力電極146に供給される。
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
なお、固体高分子電解質膜141の両面には、電気化学反応式(4)、(5)の反応を促進する図示しない触媒が設けられている。
次に、反応装置110の構造について説明する。図2は反応装置110の模式断面図である。反応装置110は、反応装置本体111と、反応装置本体111を収容する断熱容器(第1の容器)120とからなる。断熱容器120は電子機器本体170の筐体180内に収容されている。
輻射放熱膜113aの材料としては、作成方法が簡便である材料を選択することができ、SiO2やアルミナ(Al2O3)に代表される各種酸化物や、カオリン等の粘土鉱物、セラミック等を用いることができる。例えば、SiO2、Al2O3、カオリンやRFeO3(Rは希土類)、ハフニウム酸化物やYSZや、チタン酸化物を含有する耐熱輻射塗料などを用いることができる。
輻射放熱膜113aは、例えば高輻射率の材料を含有するエマルジョン液体を基板等に塗布し、乾燥させることでシート状に形成することができる。
あるいは、断熱容器20内のガスを吸着する非蒸発型ゲッターにより輻射放熱膜113aを形成してもよい。
輻射放熱膜113aは、断熱容器120の内壁面の後述する輻射透過窓160と対向配置される。
断熱容器120は、筐体121と、輻射透過窓160とから概略構成される。
筐体121の内壁面には、反応装置本体111からの輻射による熱損失を抑制するために、輻射を反射する反射膜121aが形成されている。反射膜121aには、波長約1μm以上の赤外領域での輻射の反射率が90%以上となるAu,Al,Ag,Cu等の材料や、波長約2μm以上の赤外領域での輻射の反射率が90%以上となるRh等の材料を用いることができる。反射膜121aにより、反応装置本体111からの輻射による筐体121への熱量の移動が抑制される。
次に、電子機器本体170について説明する。図3は電子機器本体170を示すブロック図であり、図4は電子機器本体170の斜視図である。電子機器本体170は、障害物検知センサ171と、受光回路172と、反射光判定回路173と、制御回路174と、障害物有り報知回路175と、報知手段176と、反応器制御回路177とを備える。
受光回路172は、障害物検知センサ171を駆動する回路である。
障害物190が障害物検知センサ171と対向する位置にあり、障害物検知センサ171からの出力レベルが所定レベル以上であると、反射光判定回路173は、「障害物有り」と判定し、所定の信号を制御回路174に出力する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は本発明の第2実施形態に係る電子機器200を示すブロック図である。なお、第1実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
気化器204と第1の熱交換器207とは一体に設けられており、改質器205と第2の熱交換器208とは一体に設けられている。また、燃料電池セルスタック240と触媒燃焼器209とは一体に設けられている。
。
燃料電池セル240は、電解質241と、電解質241の両面に形成された燃料極242(アノード)及び酸素極243(カソード)と、燃料極242に改質ガスを供給する燃料供給流路244aが設けられた燃料極セパレータ244と、酸素極243に酸素を供給する酸素供給流路245aが設けられた酸素極セパレータ245と、が積層されている。
燃料極242には燃料供給流路244aを介して改質ガスが送られる。燃料極242では改質ガス中の水素、一酸化炭素及び電解質241を通過した炭酸イオンによる次の電気化学反応式(6)、(7)に示す反応が起こる。
H2+CO3 2-→H2O+CO2+2e- …(6)
CO+CO3 2-→2CO2+2e- …(7)
生成した電子はアノード出力電極246に供給される。生成した水、二酸化炭素及び未反応の水素、一酸化炭素からなる混合気体(オフガス)は触媒燃焼器209に供給される。
触媒燃焼器209の排ガス(水、酸素及び二酸化炭素の混合気体)は酸素供給流路245aを介して酸素極243に供給される。
2CO2+O2+4e-→2CO3 2- …(8)
生成した炭酸イオンは電解質241を通過して燃料極242に供給される。
反応装置210は、図6に示すように、反応装置本体211と、反応装置本体211を収容する断熱容器220とからなる。なお、第1実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
高温反応部217には、燃料電池セル240A,240B,240C,240Dが積層された燃料電池セルスタック240及び触媒燃焼器209となる触媒燃焼流路209aが設けられる。
また、中温反応部215には、電気ヒーター兼温度センサ255が設けられており、中温反応部215は電気ヒーター兼温度センサ255により約300〜400℃に保たれる。電気ヒーター兼温度センサ255は、断熱容器220を貫通するリード線255cに接続されており、リード線255cを介して断熱容器220の外部より電力が供給される。電気ヒーター兼温度センサ255は、絶縁膜255a,255bにより他の部材と絶縁されている。
第3連結部216は高温反応部217において反応する反応物や生成する生成物が流れる流路となる配管を含み、高温反応部217と中温反応部215との間を接続する。
反応装置210以外の構成は第1実施形態と同様であるので、説明を割愛する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図7は本発明の第3実施形態に係る電子機器300を示すブロック図であり、図8は反応装置310の模式断面図である。以下、本実施形態の第3実施形態と異なる点について説明し、第3実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
なお、図18では、複数の燃料電池セル340A,340B,340C,340Dのうち単一の燃料電池セル340Aのみを示し、符号の末尾のアルファベットを省略している。
燃料電池セル340は、電解質341と、電解質341の両面に形成された燃料極342(アノード)及び酸素極343(カソード)と、燃料極342に改質ガスを供給する燃料供給流路344aが設けられた燃料極セパレータ344と、酸素極343に酸素を供給する酸素供給流路345aが設けられた酸素極セパレータ345と、が積層されている。
燃料極342には燃料供給流路344aを介して改質ガスが送られる。燃料極342では改質ガス中の水素、一酸化炭素及び電解質341を通過した酸素イオンによる次の電気化学反応式(9)、(10)に示す反応が起こる。
H2+O2-→H2O+2e- …(9)
CO+O2-→CO2+2e- …(10)
生成した電子はアノード出力電極346に供給される。未反応の改質ガス(オフガス)は触媒燃焼器309に供給される。
1/2O2+2e-→O2- …(11)
生成した酸素イオンは電解質341を通過して燃料極342に供給される。未反応の酸素(空気)は触媒燃焼器309に供給される。
触媒燃焼器309の排ガス(水、酸素及び二酸化炭素の混合気体)は第2の熱交換器308及び第1の熱交換器307において熱を放出した後に、排出される。
図9は本発明の第4実施形態に係る電子機器400を示す模式断面図である。なお、反応装置410の構造については、第1〜第3の実施形態のいずれかと同様であるので説明を割愛する。
導波路490は両端が開口した筒状であり、図9に示すように、一方の開口部491を輻射透過窓460と対向配置させ、他方の開口部492を開口481と対向配置させるように設けられている。
導波路490の内面には、反射膜493が設けられている。反射膜493には、輻射防止膜411aや反射膜421aと同様の材料を用いることができる。
104,204,304 気化器
105,205,305 改質器
111,211,311 反応装置本体(熱源)
113,115,213,215,217,313,315,317 反応部
120,220,320 断熱容器(容器)
140,240,340 燃料電池セル
160,260,360A,360B,460 輻射透過窓(輻射透過領域)
171 障害物検知センサ
177 反応器制御回路
Claims (8)
- 熱源と、
前記熱源を内部に収容しかつ前記熱源からの輻射を透過させる輻射透過領域を有する容器と、
前記容器を収容しかつ前記輻射透過領域を外部に露出させる開口を有する筐体と、
前記開口から放出され外部の障害物により反射された輻射を検出するセンサとを備えることを特徴とする電子機器。 - 前記センサにより障害物を検出したことをユーザーに報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記熱源は反応物が反応する反応部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
- 前記反応部を制御する制御回路をさらに備え、
前記センサにより所定時間以上継続して障害物を検出し続けたときに前記制御回路が前記反応部を停止させることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。 - 前記反応部は、燃料及び水を気化して混合気を生成する気化器を含むことを特徴とする請求項3または4に記載の電子機器。
- 前記反応部は、気化された燃料及び水から水素を含むガスを生成する改質器を含むことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の電子機器。
- 前記反応部は、反応物の反応により電力を生成する燃料電池セルを含むことを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の電子機器。
- 前記改質器において生成された水素の反応により電力を生成する燃料電池セルを更に含むことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
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