JP2007271108A - 調理装置 - Google Patents

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章 宮藤
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Abstract

【課題】煙や臭気が少なく、かつ、熱線による不快感が少ない快適な環境で調理作業を行うことができる調理装置を提供すること。
【解決手段】 被加熱体Nを加熱する加熱部を備えた加熱調理器1と、気体を上方に送風して加熱調理器1の上方空間の周側部のうちの少なくとも一部を覆う気流カーテンMを形成する送風手段2,3,14,16とが備えられた調理装置であって、送風手段が送風する気流カーテン形成用気体が、熱線吸収性が高い状態に構成されている調理装置を構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、被加熱体を加熱する加熱部を備えた加熱調理器と、気体を上方に送風して前記加熱調理器の上方空間の周側部のうちの少なくとも一部を覆う気流カーテンを形成する送風手段とが備えられた調理装置に関する。
上述の調理装置は、送風手段の通風により気流カーテンが形成されると、調理時に発生する煙や臭気が気流カーテンにより遮られるので、調理作業時に送風手段を作動させることで、煙や臭気の少ない環境で調理作業を行うことができるものである。
上記調理装置の従来例として、前記加熱調理器を囲むようにして空気吹出し口が周方向に間隔的に設けられ、送風手段としてのファン及びこのファンにより通風される気体を前記空気吹出し口に案内する通路が調理装置の内部に設けられ、ファンを駆動させることにより、気体を前記空気吹出し口から上方に送風して加熱調理器の側部を囲う気流カーテンを形成するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−125236号公報
ところで、調理作業時には、加熱部により加熱された被加熱体(例えば、鍋、フライパン等)や加熱部自体(例えば、バーナー等)や加熱部の周辺に配設された付属物(例えば、ゴトク等)といった高温物体から、それらの温度に応じたピーク波長となる拡散スペクトルの電磁波(輻射線)が放射されている。放射された電磁波が調理作業者の腹部や頭部等に照射されると、電磁波に含まれる熱線(赤外線)により、照射された部分(皮膚表面や被服表面)に熱が発生することになる。したがって、調理作業中は、加熱部等から放射される熱線により、調理作業者は熱せられた状態になり、不快感を覚えることがある。
しかしながら、上記従来の構成であると、送風手段は、調理装置が設置されている場所に存在する空気を通風させて、その空気で気流カーテンを形成するので、気流カーテンの熱線吸収性は周辺の空気と同程度のものである。このため、気流カーテンが形成されていない場合と同程度の熱線が調理作業者に照射され、調理作業者は熱せられた状態で調理作業を行っていた。このように、従来の調理装置は、調理作業で発生する煙や臭気による不快感を低減することができても、熱線による不快感を低減できるものではなかった。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、煙や臭気が少なく、かつ、熱線による不快感が少ない快適な環境で調理作業を行うことができる調理装置を提供する点にある。
本発明にかかる調理装置は、被加熱体を加熱する加熱部を備えた加熱調理器と、気体を上方に送風して前記加熱調理器の上方空間の周側部のうちの少なくとも一部を覆う気流カーテンを形成する送風手段とが備えられた調理装置であって、その第1特徴構成は、前記送風手段が送風する気流カーテン形成用気体が、熱線吸収性が高い状態に構成されている点にある。
本発明の第1特徴構成によると、気流カーテン形成用気体は熱線吸収性が高い状態に構成されているため、装置の周辺の空気よりも多くの熱線を吸収することができる。このため、加熱部により加熱され高温となっている被加熱体、加熱部自体、加熱部周辺の部材から放射される熱線が、気流カーテン形成用気体により大量に吸収されることになる。したがって、送風手段が、加熱調理器の上方空間の周側部のうちの一部として被加熱体等と調理作業者との間に位置する部分を覆うように気流カーテンを形成することにより、被加熱体等から調理作業者に向って放射される熱線を、大量に吸収することができ、調理作業者に到達する熱線の量を大幅に低減することができる。
このように、本発明の第1特徴構成によると、被加熱部等から放射される熱線を気流カーテンにより吸収して調理作業者に到達する熱線の量を低減させることにより、煙や臭気が少なく、かつ、熱線による不快感が少ない快適な環境で調理作業を行うことができる調理装置を得るに至った。
本発明の第2特徴構成は、本発明の第1特徴構成において、二酸化炭素を貯留するガス貯留手段が備えられ、前記気流カーテン形成用気体が、前記ガス貯留手段から供給される二酸化炭素を含んでいる点にある。
本発明の第2特徴構成によると、ガスボンベ等のガス貯留手段に二酸化炭素を貯留しておき、そのガス貯留手段に貯留された二酸化炭素を送風手段に供給することで、気流カーテン形成用気体を、調理装置が設置される場所における空気の二酸化炭素濃度よりも高い二酸化炭素濃度の気体とすることができるので、温度及び圧力が同一の気流カーテン形成用気体に含まれる単位体積当りの二酸化炭素分子数を簡単に多くすることができる。
そして、二酸化炭素分子は極性を有した分子構造を有しており、図6の(イ)〜(ハ)に分割して示すように、その分子構造に固有の共振周波数に対応した波長の周辺の帯域(例えば、図6のλ1,λ2,λ3,λ4,λ5で示す波長の周辺の帯域)の熱線(赤外線)を吸収して分子振動が励起される特徴を備えていることから、二酸化炭素分子を多く含む気体により気流カーテンを形成することで、より多くの熱線(赤外線)を気流カーテンに吸収させることができる。
したがって、ガス貯留手段から供給される二酸化炭素を含んでいる気流カーテン形成用気体であれば、被加熱体等から調理作業者に向って放射される熱線を、大量に吸収することができ、調理作業者に到達する熱線の量を大幅に低減させることができる。
このように、本発明の第2特徴構成によると、気流カーテン形成用気体を簡単に熱線吸収性が高い状態に構成することができる点で、第1特徴構成の調理装置調理装置の好適な具体的手段を得るに至った。
本発明の第3特徴構成は、本発明の第1特徴構成において、水を貯留する貯水手段が備えられ、前記気流カーテン形成用気体が、前記貯水手段に貯留された貯留水の内部に噴出されたのち貯留水から排出される高湿性気体を含んでいる点にある。
本発明の第3特徴構成によると、水を貯水手段に貯留しておき、その貯水手段に貯留された貯留水の内部に噴出されたのち貯留水から排出される高湿性気体を送風手段に供給することで、気流カーテン形成用気体を、調理装置が設置される場所における空気の湿度よりも高い湿度の気体とすることができ、温度及び圧力が同一の単位体積当りの気流カーテン形成用気体に含まれる水分子数を多くすることができる。
そして、水分子は極性を有した分子構造を有しており、図6の(イ)〜(ハ)に分割して示すように、その分子構造に固有の共振周波数に対応した波長の周辺の帯域(例えば、図6のλ6,λ7,λ8で示す波長の周辺の帯域)の熱線(赤外線)を吸収して分子振動が励起される特徴を備えていることから、水分子を多く含む気体により気流カーテンを形成することで、より多くの熱線(赤外線)を気流カーテンに吸収させることができる。
したがって、貯水手段の貯留水から排出される高湿性気体を含んでいる気流カーテン形成用気体であれば、被加熱体等から調理作業者に向って放射される熱線を、大量に吸収することができ、調理作業者に到達する熱線の量を大幅に低減させることができる。
このように、本発明の第3特徴構成によると、貯留手段の貯留水から排出される気体を利用することにより、気流カーテン形成用気体を極めて簡単にかつ低コストで、熱線吸収性が高い状態に構成することができる点で、第1特徴構成の調理装置調理装置の好適な具体的手段を得るに至った。
本発明の第4特徴構成は、本発明の第1特徴構成において、前記気流カーテン形成用気体が、燃焼器にて炭化水素系燃料を燃焼させた燃焼ガスを含んでいる点にある。
燃焼器にてプロパンやメタノールなどの炭化水素系燃料を燃焼させることにより空気中に含まれる酸素と反応して、二酸化炭素及び水蒸気が発生するので、燃焼器にて炭化水素系燃料を燃焼させた燃焼ガスには二酸化炭素及び水蒸気が多く含まれる。したがって、燃焼器にて炭化水素系燃料を燃焼させた燃焼ガスを送風手段に供給することで、気流カーテン形成用気体を、調理装置が設置される場所における空気の二酸化炭素濃度よりも高い二酸化炭素濃度で、かつ、調理装置が設置される場所における空気の湿度よりも高い湿度の気体とすることができ、温度及び圧力が同一の単位体積当りの気流カーテン形成用気体に含まれる二酸化炭素分子数及び水分子数を多くすることができる。そして、二酸化炭素分子及び水分子は極性を有した分子構造を有しており、図6の(イ)〜(ハ)に分割して示すように、それらの分子構造に固有の共振周波数に対応した波長の周辺の帯域(例えば、図6のλ1,λ2,λ3,λ4,λ5,λ6,λ7,λ8で示す波長の周辺の帯域)の熱線(赤外線)を吸収して分子振動が励起される特徴を備えていることから、二酸化炭素分子数及び水分子数を多く含む気体により気流カーテンを形成することで、より多くの熱線(赤外線)を気流カーテンに吸収させることができる。
このように、本発明の第4特徴構成によると、気流カーテン形成用気体を、二酸化炭素及び水蒸気の双方を多く含ませることにより熱線吸収性が極めて高い状態に構成することができる点で、第1特徴構成の調理装置調理装置の好適な具体的手段を得るに至った。
本発明の第5特徴構成は、本発明の第4特徴構成において、前記燃焼ガスから熱を回収する熱交換部が設けられている点にある。
本発明の第5特徴構成によると、熱交換部が、燃焼ガスから熱を回収するので、炭化水素系燃料を燃焼させたときの発熱反応により発生する熱量により高温となった燃焼ガスが持つ熱エネルギーが燃焼ガスから取り除かれ、燃焼ガスの温度を低下させることができる。したがって、気流カーテン形成用気体を温度が低い燃焼ガスを含むものとすることができ、温度が高い燃焼ガスにより気流カーテン形成用気体が熱風或いは不快な温風になって、調理作業者が不快感を覚えるといった不都合を回避することができる。
このように、本発明の第5特徴構成によると、熱線による不快感が少ない快適な環境で調理作業を行うことができ、しかも、気流カーテン形成用気体を炭化水素系燃料の燃焼ガスを含むもので構成する場合に、気流カーテン形成用気体による暖房作用を抑制することができる調理装置を得るに至った。
本発明の第6特徴構成は、本発明の第5特徴構成において、前記熱交換部で回収された熱により加熱された加熱気体を暖房対象箇所に供給するように案内する案内手段が備えられている点にある。
本発明の第6特徴構成によると、案内手段により熱交換部で回収された熱により加熱された加熱気体を暖房対象箇所に供給することができるので、暖房対象箇所を、交換部で回収された熱を利用して暖房することができる。このように、本発明の第6特徴構成によると、熱線による不快感が少ない快適な環境で調理作業を行うことができ、しかも、気流カーテン形成用気体を、炭化水素系燃料の燃焼ガスを含むもので構成する場合に、熱交換部で燃焼ガスから回収された熱エネルギーを排熱として処分せずに、暖房用の熱エネルギーとして有効利用することができる調理装置を得るに至った。
本発明の第7特徴構成は、本発明の第6特徴構成において、前記案内手段が、前記加熱気体を前記暖房対象箇所に供給するように案内する暖房案内状態と、前記加熱気体を排気箇所に供給するように案内する排気案内状態とに切換自在に構成されている点にある。
本発明の第7特徴構成によると、案内手段が暖房案内状態と排気案内状態とに切換自在に構成されているので、暖房対象箇所を暖房するかしないかを必要に応じて使い分けることができる。このため、冬季には案内手段を暖房案内状態にして、加熱気体を暖房対象箇所に供給して暖房対象箇所を暖房し、夏季には案内手段を排気案内状態にして、加熱気体を排気箇所に供給して暖房対象箇所を暖房しないように使い分けることで、冬季の調理作業を暖房が効いた状態で一層快適に行うことができ、かつ、夏季の調理作業では暖房を効かせない状態で行うことができる。
このように、本発明の第7特徴構成によると、熱線による不快感が少ない快適な環境で調理作業を行うことができ、しかも、気流カーテン形成用気体を炭化水素系燃料の燃焼ガスを含むもので構成する場合に、冬季には燃焼ガスから回収した熱により暖房ができるものでありながら、夏季には暖房を行わないことができる使い勝手のよいものを得るに至った。
本発明の第8特徴構成は、本発明の第4〜第7特徴構成のいずれか1つにおいて、前記加熱調理器が、天板に設けられた加熱用開口を臨む状態で前記天板の下方側に前記加熱部としての燃焼バーナを備え、前記被加熱体が前記加熱用開口を閉塞する状態あるいはそれに近い状態で載置されるコンロであって、前記燃焼器が、前記燃焼バーナである点にある。
本発明の第8特徴構成によると、被加熱体が前記加熱用開口を閉塞する状態あるいはそれに近い状態で載置されるので、加熱部としての燃焼バーナの燃焼ガスが、開口から天板の上部へ逃げ難い。そのため、燃焼バーナの燃焼ガスの大半を送風手段に供給することが可能となり、加熱調理器が備える燃焼バーナを作動させて被加熱体を加熱して調理作業を行うと発生する燃焼ガスを効率的に捕集して、それを気流カーテン形成用気体に含ませることができるので、炭化水素系燃料の燃焼ガスを得るためにわざわざ加熱部と異なる燃焼器を設けて炭化水素系燃料を燃焼させる必要がない。
つまり、炭化水素系燃料を燃焼させた燃焼ガスを気流カーテン形成用気体に含んだものを構成する場合に、調理作業により加熱調理器で発生する燃焼ガスを気流カーテン形成用気体に流用することで、装置構成を簡素にすることができると同時に、炭化水素系燃料の燃料費を調理作業に必要な燃料分だけで済ますことができる。
このように、本発明の第8特徴構成によると、熱線による不快感が少ない快適な環境で調理作業を行うことができ、しかも、気流カーテン形成用気体を炭化水素系燃料を燃焼させた燃焼ガスを含むもので構成する場合に、装置構成の簡素化とランニングコストの抑制をすることができる調理装置を得るに至った。
本発明の第9特徴構成は、本発明の第1〜第8特徴構成のいずれか1つにおいて、前記加熱調理器の上方に、排気捕集用のフードが設けられている点にある。
本発明の第9特徴構成によると、排気捕集用のフードが加熱調理器の上方に設けられていることから、送風手段により気体が上方に送風されると、その気体の気流の下流側に相当する箇所に排気捕集用のフードが位置することになるので、排気捕集用のフードの吸引作用により発生する気流方向が、送風手段により送風された気体の上方向きの気流方向に一致する状態で、送風手段により送風された気体を捕集することができる。
したがって、加熱調理器の上方空間において排気捕集用のフードが設置された高さまで安定した気流カーテンを形成することができ、気流カーテン形成用気体が上昇に伴って拡散することによる熱線吸収性の低下を防止できる。したがって、熱線による不快感が少ない快適な環境を得ることができる確実性が増す。また、高温の煙や臭気を捕獲して、さらに熱線を吸収して励起して温度が高くなった気流カーテン形成用気体が排気されることにより、気流カーテン形成用気体が天井付近に滞留して天井が汚染されることや天井付近に熱が篭ることを防止して、調理装置が設置された場所の快適性を改善することができる。
このように、本発明の第9特徴構成によると、熱線による不快感が少ない快適な環境で調理作業を行うことができる確実性が向上し、しかも、調理装置が設置された場所の快適な環境を改善することができる調理装置を得るに至った。
〔第1実施形態〕
本発明による調理装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この調理装置は、図1に示すように、システムキッチンのカウンター101に開口された設置部102に設けられた加熱調理器としてのガスコンロ1と、後述する送風ファン2等により送風される気体をガスコンロ1の上方空間に吹き出す吹き出し口3とを備えている。
吹き出し口3は、ガスコンロ1の外縁部分の手前部分に設けられた手前側吹き出し口3F、外縁部分の左側部分に設けられた左側吹き出し口3L、及び外縁部分の右側部分に設けられた右側吹き出し口3Rの3つ吹き出し口からなる。
ガスコンロ1には、耐熱ガラス製で平板状の天板4と、天板4に開口する状態で形成され、鍋等の被加熱体N(図2参照)が周囲に載置される天板開口部5と、都市ガス等の燃料ガスを燃焼させ天板開口部5の下方側に火炎6を形成して被加熱体Nを加熱するコンロバーナ7とが設けられている。
図2に示すように、ガスコンロ1が設置されたカウンター101における設置部102の下方空間には、燃焼器としてのバーナ29、熱交換部としての熱交換器20、送風ファン2等が設けられている。
送風ファン2には、排ガス吸引管13及び排ガス供給管15が接続されている。排ガス供給管15は、図示は省略するが、3本の支管に分岐して、夫々が手前側吹き出し口3F、左側吹き出し口3L、及び右側吹き出し口3Rに接続されている。送風ファン2が作動すると、排ガス吸引管13内に形成された排ガス吸引路14の先端から気体が吸引され、気流方向下流側に接続された排ガス供給管15内に形成された排ガス供給路16に気体が排出され、吹き出し口3から上方に気体が送風される。なお、吹き出し口3から上方に吹き出された気体は、排気ファン17aを備えてガスコンロ1の上方に設けられた排気捕集用のフード17による吸引作用により、ガスコンロ1の上方空間で滞留することなくフード17に捕集される。
つまり、本調理装置では、送風ファン2が排ガス吸引路14の先端から吸引した気体を、排ガス供給管15を経由して、手前側吹き出し口3F、左側吹き出し口3L、及び右側吹き出し口3Rから上方に送風させて、ガスコンロ1の上方空間の前面側と左右両側を覆う気流カーテンMを形成することができるようになっており、送風ファン2、排ガス吸引管13、排ガス供給管15、吹き出し口3とが通風手段を構成している。
排ガス吸引路14の送風ファン2とは反対側の端部は、熱交換器20に接続されている。熱交換器20は、冷却ファン22を備えた空冷式の熱交換器である。バーナ29において発生する燃焼排ガスBGを含む気体を、送風ファン2により発生する負圧を利用して熱交換器20内に吸引することで、熱交換器20により熱が回収された低温の燃焼ガスBGを含む気体を排ガス吸引路14に吸引できるようになっている。
バーナ29には、炭化水素系燃料としての都市ガス等の燃料ガスGが供給されるようになっており、この燃料ガスGが燃焼することにより燃焼排ガスBGが発生する。そして、送風ファン2が作動すると、送風ファン2の吸引作用により、熱交換器20内に吸引され、排ガス吸引路14等を経由して、バーナ29で発生した燃焼排ガスBGを含む気体が、吹き出し口3から上方に吹き出されて、気流カーテンMを形成することになる。
つまり、本調理装置では、手前側吹き出し口3Fから上方に送風された燃焼排ガスBGを含む気体により、ガスコンロ1の上方空間の手前側面に手前側気流カーテンMFが形成され、左側吹き出し口3Lから上方に送風された燃焼排ガスBGを含む気体によりガスコンロ1の上方空間の左側面に左側気流カーテンMLが形成され、右側吹き出し口3Rから上方に送風された燃焼排ガスBGを含む気体によりガスコンロ1の上方空間の右側面に右側気流カーテンMRが形成されることになる。そして、これらの気流カーテンMは、ガスコンロ1の上方空間において上昇するに伴って互いに合流しながらフード17に捕集されることになる。
吹き出し口3から上方に送風されて気流カーテンMを形成する気体は、バーナ29において、炭素原子(元素記号:C)及び水素原子(元素記号:H)を含む化合物からなる燃料ガスGを燃焼させたときに発生する燃焼排ガスBGを含む気体であるから、二酸化炭素分子及び水分子を通常の空気よりも多量に含んでいる。このため、調理作業により高温となった被加熱体N等から調理装置1の周囲に放射される赤外線のうち、図6の(イ)〜(ハ)に分割して示す赤外線吸収スペクトルにおいて示された二酸化炭素分子及び水分子により減衰する波長帯域(図6のλ1〜λ8で示す波長の周辺の帯域)の赤外線が、気流カーテンMにより吸収され、気流カーテンMを境界とした外側の空間に放射される赤外線の強度が低減することになる。
したがって、図2に示すように、ガスコンロ1が設置されたカウンター101の手前に立って調理作業を行う調理作業者が感じる熱線は、主に手前側気流カーテンMFにより、また、補助的に左側気流カーテンML及び右側気流カーテンMRにより吸収され、調理作業者は、熱線による不快感が低減された状態で快適に調理作業を行うことができる。
このように、本調理装置では、気流カーテンMを形成する気流カーテン形成用気体は、バーナ29にて燃料ガスGを燃焼させた燃焼排ガスBGを含んでおり、二酸化炭素及び水蒸気を通常の空気より多く含むことにより、熱線吸収性の高い状態で構成されている。
ガスコンロ1には、図外の制御装置が設けられており、制御装置は、コンロバーナ7を燃焼状態とする燃焼指令を指令する燃焼スイッチ18により燃焼指令が指令されていると、コンロバーナ7が燃焼状態となるように、イグナイターやガス流量弁等の作動を制御するとともに、バーナ29が燃焼状態となるように、かつ、送風ファン2及び冷却ファン22が送風作動するように、バーナ29、送風ファン2及び冷却ファン22の作動を制御し、燃焼スイッチ18により燃焼指令が指令されなくなると、コンロバーナ7が燃焼停止状態となるように、イグナイターやガス流量弁等の作動を制御するとともに、バーナ29が燃焼停止状態となるように、かつ、送風ファン2及び冷却ファン22の送風作動が停止するように、バーナ29、送風ファン2及び冷却ファン22の作動を制御するように構成されている。
熱交換器20の排熱側には、排熱用配管23が接続されており、熱交換器20で回収された熱により高温となった空気が排熱用配管23に排気されるようになっている。排熱用配管23の排気下流側には連結部材24が設けられており、後述するように、排気口25aと足元吹き出し口26aとに排気できるように構成されている。
連結部材24には、ガスコンロ1の後方の壁に沿って設けられた排気筒25と暖房用配管26とが連結されている。排気筒25は、ガスコンロ1の後方で上向きに開口する排気箇所としての排気口25aを有する。また、暖房用配管26は、暖房対象箇所としての足元吹出し口26aまで配管されており、熱交換器20で排ガス供給路16を流れる燃焼排ガスBGから熱を回収して温度が上昇した空気が、足元吹出し口26aまで供給され、調理作業者の足元を暖房できるようになっている。
連結部材24には、図外の制御装置により開閉作動が制御される一対の電磁弁27、28が設けられている。連結部材24の排気筒25が連結された部分には、排気用開閉弁27が設けられており、連結部材24の暖房用配管26が連結された部分には、暖房用開閉弁28が設けられている。排気用開閉弁27が開状態かつ暖房用開閉弁28が閉状態であると、冷却ファン22により送風される空気が排気筒25の排気口25aに供給される排気案内状態となり、排気用開閉弁27が閉状態かつ暖房用開閉弁28が開状態であると、冷却ファン22により送風される空気が足元吹き出し口26aに供給される暖房案内状態となる。
このように、本調理装置は、案内手段が、排熱用配管23、連結部材24、排気筒25、排気用開閉弁27、暖房用配管26、暖房用開閉弁28で構成されており、熱交換器20で回収された熱により加熱された加熱気体を、暖房対象箇所としての足元吹き出し口26aに供給するように案内する暖房案内状態と、排気箇所としての排気口25aに供給するように案内する排気案内状態とに切換自在に構成されている。
制御装置による排気用開閉弁27及び暖房用開閉弁28の開閉作動制御について説明する。これらの弁の開閉作動は、三位置切換式で構成され各位置で暖房停止指令、弱暖房指令、強暖房指令の3種の指令を指令するする暖房スイッチ19及び前述の燃焼スイッチ18の指令に基づいて制御される。
具体的には、燃焼スイッチ18により燃焼指令が指令されていなければ、排気用開閉弁27及び暖房用開閉弁28の双方が閉状態となる。燃焼スイッチ18により燃焼指令が指令されており、かつ、暖房スイッチ19により暖房停止指令が指令されていると、排気用開閉弁27が開状態に、かつ、暖房用開閉弁28が閉状態となる。燃焼スイッチ18により燃焼指令が指令されており、かつ、暖房スイッチ19により弱暖房指令が指令されていると、排気用開閉弁27及び暖房用開閉弁28の双方が開状態となる。燃焼スイッチ18により燃焼指令が指令されており、かつ、暖房スイッチ19により強暖房指令が指令されていると、排気用開閉弁27が閉状態に、かつ、暖房用開閉弁28が開状態となる。
本調理装置による調理作業を行うにあたって、燃焼スイッチ18により燃焼指令が指令されると、バーナ29で燃料ガスGが燃焼され燃焼排ガスBGが発生するとともに、制御装置が送風ファン2及び冷却ファン22が作動させるので、熱交換器20で熱が回収された燃焼排ガスBGを含む気体が、吹き出し口3から送風され、熱線吸収性の高い気体により気流カーテンMが形成される。
このようにして、本調理装置により調理を行うと、調理作業者は煙や臭気による不快感のみならず熱線による不快感も低減された状態で、快適に調理を行うことができる。また、必要であれば、暖房スイッチ19を操作して排熱を利用した足元暖房をすることができ、快適な作業環境で経済的に調理を行うことができる。
〔第2実施形態〕
図3は、加熱調理器として電磁調理器30がカウンター101に設置され、カウンター101の下方空間にガス貯留手段としての炭酸ガスボンベ31が備えられ、炭酸ガスボンベ31と、第1実施形態と同様に電磁調理器30の外縁に設けられた吹き出し口3(手前側吹き出し口3F、左側吹き出し口3L、及び右側吹き出し口3R)に接続された二酸化炭素供給管32が設けられた実施形態を示している。
この実施形態では、二酸化炭素が炭酸ガスボンベ31のガス圧により二酸化炭素供給管32を経由して吹き出し口3から上方に送風される。つまり、炭酸ガスボンベ31と二酸化炭素供給管32及び吹き出し口3で送風手段が構成されている。炭酸ガスボンベ31の取り出し口には、出力調整用の電磁弁33と圧力センサ34が設けられており、図外の制御装置が、圧力センサ34の出力に応じて電磁弁33の開度を調節するように構成されている。
この実施形態では、気流カーテンMを形成する気体が、炭酸ガスボンベ31から供給される二酸化炭素で形成されているので、熱線吸収性が非常に高い状態となっている。
〔第3実施形態〕
図4は、加熱調理器として電磁調理器30がカウンター101に設置され、カウンター101の下方空間に、貯水手段としてのポリタンク35と、ポリタンク35に空気を送り込む送風ファン36が備えられた実施形態を示している。ポリタンク35には、水37が7分目程度張られており、気層と液層とが形成されている。
そして、送風ファン36の出力側には送風管38が設けられ、送風管38内に空気を送り込めるようになっている。送風管38は、ポリタンク35に気密状態で挿入され、気流方向で下流側の端部がポリタンク35の底近くに位置している。また、ポリタンク35の気層部分に端部を有する出力管39が気密状態でポリタンク35から延出するように設けられている。そして、出力管39が、第1実施形態と同様に電磁調理器30の外縁に設けられた吹き出し口3(手前側吹き出し口3F、左側吹き出し口3L、及び右側吹き出し口3R)に接続された供給管40に接続されている。
これのように構成することにより、送風ファン36によりカウンター101の下部空間の気体が送風されると、ポリタンク35の液層を形成する水37にその空気が注入され、それが気層側に排出されることで、気層を形成する気体のポリタンク35内の圧力が上昇し、この気体が出力管39から送風され、供給管40を経由して、吹き出し口3から上方に送風されることになる。つまり、本実施形態ではポリタンク35、送風ファン36、水37、送風管38、出力管39、供給管40、吹き出し口3により送風手段が構成されている。
この実施形態では、気流カーテンMを形成する気体が、ポリタンク35内に貯留された水37をくぐった気体で形成されるため、通常の空気よりも水蒸気を多く含んでおり、熱線吸収性が高い状態となっている。
〔第4実施形態〕
本実施形態は、炭化水素系燃料である燃料ガスGを燃焼させたときに発生する燃焼排ガスBGを含む気体により、気流カーテン形成用気体を構成する点で、第1実施形態と共通しているが、以下の点で異なっている。つまり、上記第1実施形態においては、ガスコンロ1のコンロバーナ7とは別に設けられたバーナ29で発生する燃焼排ガスBGにより気流カーテン形成用気体を構成しているが、本実施形態においては、図5に示すように、ガスコンロ1のコンロバーナ7にて燃料ガスGを燃焼させた燃焼排ガスBGを含む気体で気流カーテン形成用気体を構成している。以下、図5に示された構成について説明する。なお、第1の実施形態と対応する構成については同一の符号を付してある。
天板4の天板開口部5の周囲には、載置された被加熱体Nと天板4との間に、燃焼排ガスBGを外部に流出させる隙間Sを形成するための隙間形成部が設けてある。具体的には、隙間形成部は、被加熱体Nが載置される4つの突起9を、被加熱体Nが載置されたときに姿勢が安定するよう、天板開口部5を中心として周方向に均等に設けて構成してある。
この4つの突起9に被加熱体Nを載置すると、被加熱体Nの底面は天板4の上面より高くなる。そのため、天板開口部5の内径よりも大径の被加熱体Nが天板開口部5上に載置されたとき、天板開口部5は閉鎖されず、天板4と被加熱体Nとの間に隙間Sができる。
つまり、本実施形態における調理装置は、ガスコンロ1が、天板4に設けられた天板開口部5を臨む状態で天板4の下方側にコンロバーナ7を備え、被加熱体Nが天板開口部5を閉塞する状態あるいはそれに近い状態で載置されるように構成されている。
コンロバーナ7は、天板開口部5の下方に離間して設けられ、燃料ガスGと空気の混合気が内部に供給される環状ケーシング部材7bと、環状ケーシング部材7bの環状の内面に形成され、燃料ガスGと空気の混合気を環状の内向きに噴出させて燃焼させる複数の炎口7aとを有して構成してある。コンロバーナ7と天板開口部5との間には、ケーシング部材8により天板4の下方において覆われた燃焼部10が形成される。
このケーシング部材8のコンロ1の後方側には、天板4の下方において排ガス吸引管13が接続されている。なお、図示は省略するが、排ガス吸引管13は、3つの天板開口部5のそれぞれに対応する各ケーシング部材8に接続された支管部分と、それらが集合連結された集合管部分とからなっている。
排ガス吸引管13の集合管部分の端部には、送風ファン2が設けられており、燃焼部10において発生する高温の燃焼排ガスを含む気体を、送風ファン2により発生する負圧を利用して、燃焼部10から排ガス吸引管13内に形成された排ガス吸引路14に吸引できるようになっている。
送風ファン2の排出側には排ガス供給管15が接続されており、送風ファン2が吸引した空気を排ガス供給管15内に形成された排ガス供給路16に送風できるようになっている。排ガス供給管15の一部分には熱交換器20が設けられており、熱交換器20が設けられた箇所より下流側は、図示は省略するが、3本の支管に分岐して、夫々が手前側吹き出し口3F、左側吹き出し口3L、及び右側吹き出し口3Rに接続されている。そして、送風ファン2が作動すると、排ガス吸引路14及び排ガス供給路16を経由して、燃焼部10で発生した燃焼排ガスBGを含む気体が、吹き出し口3から上方に送風される。
ガスコンロ1には、図外の制御装置が設けられており、制御装置は、コンロバーナ7を燃焼状態とする燃焼指令を指令する燃焼スイッチ18により燃焼指令が指令されていると、コンロバーナ7が燃焼状態となるように、イグナイターやガス流量弁等の作動を制御するとともに、送風ファン2及び冷却ファン22が送風作動するように、送風ファン2及び冷却ファン22の作動を制御し、燃焼スイッチ18により燃焼指令が指令されなくなると、コンロバーナ7が燃焼停止状態となるように、イグナイターやガス流量弁等の作動を制御するとともに、送風ファン2及び冷却ファン22の送風作動が停止するように、送風ファン2及び冷却ファン22の作動を制御するように構成されている。
このように、本調理装置では、気流カーテンMを形成する気流カーテン形成用気体は、コンロバーナ7にて燃料ガスGを燃焼させた燃焼排ガスBGを含んでおり、二酸化炭素及び水蒸気を通常の空気より多く含むことにより、熱線吸収性の高い状態で構成されている。
前記排ガス供給管15には、排ガス供給路16を流れる燃焼排ガスBGから熱を回収する空冷式の熱交換器20が設けられている。熱交換器20は、排ガス供給管15の長手方向に沿った一部分を外装する空洞ケース21と空洞ケース21の端部に設けられた冷却ファン22とで構成されている。空洞ケース21内の排ガス供給管15には、排ガス供給路14に流れる燃焼排ガスBGを含む空気の放熱効果を上げるため放熱フィンが外周に設けられている。
そして、空洞ケース21の冷却ファン22と反対側は、排熱用配管23により連結部材24に接続されており、第1実施形態と同様に、熱交換器20で回収された熱により加熱された加熱気体を、暖房対象箇所としての足元吹き出し口26aに供給するように案内する暖房案内状態と、排気箇所としての排気口25aに供給するように案内する排気案内状態とに切換自在に構成されている。
本調理装置による調理作業を行うにあたって、燃焼スイッチ18により燃焼指令が指令されると、燃焼部10で燃料ガスGが燃焼されて燃焼排ガスBGが発生するとともに、制御装置が送風ファン2及び冷却ファン22が作動させるので、熱交換器20で熱が回収された燃焼排ガスBGを含む気体が、吹き出し口3から送風され、熱線吸収性の高い気体により気流カーテンMが形成される。
このようにして、本調理装置によると、調理作業によりコンロバーナ7にて発生する燃焼排ガスBGを、そのまま排気することなく、気流カーテンMを形成する気体として流用することにより、燃焼排ガスを発生させる別のバーナを設けずに済み、気流カーテン形成用気体を燃焼排ガスを含む気体により構成する場合に、装置の構成の簡素化と燃料費の節約を図ることができる。
〔その他の実施形態〕
以下、その他の実施形態を列記する。
(1)上記各実施形態では、吹き出し口3が、加熱調理器の外縁に設けられた複数の吹き出し口(手前側吹き出し口3F、左側吹き出し口3L、及び右側吹き出し口3R)で構成されたものを例示したが、吹き出し口が、前面側と左右側面側が連通した吹き出し口のような一つのものであっても良いし、前面側吹き出し口だけの単一のものであってもよい。また、吹き出し口が、加熱調理器の外縁の奥側部分にも設けられ、気流カーテンが加熱調理器の上方空間の全周を覆うように形成されるように構成されたものでもよい。
(2)上記第2実施形態では、気流カーテンMを形成する気体が、炭酸ガスボンベ31から供給される二酸化炭素だけで構成されたものを例示したが、これに限らず、電磁弁32を混合弁にするなどして炭酸ガスボンベ31から供給される二酸化炭素と周辺空気との混合気体で気流カーテンMを形成するようにしてもよい。
(3)上記第3実施形態では、ポリタンク35の液層に噴出される気体が空気であるものを例示したが、送風ファン36に換えて第2実施形態と同様に炭酸ガスボンベ31を備えて、炭酸ガスボンベ31から供給される気体がポリタンク35の液層に噴出されるように構成してもよい。このようにすることで、ポリタンク35の液層から排出される気体は、水蒸気を多く含んだ二酸化炭素とすることができ、気流カーテンMを形成する気体の熱線吸収性を非常に高くすることができる。
(4)上記第2実施形態及び第3実施形態では、加熱調理器が電磁調理器30で構成されたものを例示したが、第1実施形態と同様にガスコンロであってもよい。この場合において、炭酸ガスボンベを使用する形態のときには、制御装置が、燃焼スイッチ18の指令があると、ガスコンロのバーナが安定燃焼状態であるか否かを判断して、安定燃焼状態であれば気流カーテンが形成されるように、安定燃焼状態でなければ気流カーテンが形成されないように、炭酸ガスボンベの開閉弁を制御するように構成することにより、二酸化炭素により点火初期のバーナにおける燃焼が阻害されて、点火が失敗しやすくなる不都合を防止することができる。
第1実施形態における調理装置の斜視図 第1実施形態における調理装置の側面図 第2実施形態における調理装置の側面図 第3実施形態における調理装置の側面図 第4実施形態におけるコンロ部分の拡大縦断側面図 空気の赤外線吸収スペクトルを示すグラフ
符号の説明
N 被加熱体
G 炭化水素系燃料
BG 燃焼ガス
M 気流カーテン
1 加熱調理器
2,3,14,16 送風手段
4 天板
5 加熱用開口
7 加熱部
17 排気捕集用のフード
20 熱交換部
23,24,25,26,27,28 案内手段
25a 排気箇所
26a 暖房対象箇所
29 燃焼器
30 加熱調理器
31,32,3 送風手段
31 ガス貯留手段
35,36,37,38,39,40,3 送風手段
35 貯水手段

Claims (9)

  1. 被加熱体を加熱する加熱部を備えた加熱調理器と、気体を上方に送風して前記加熱調理器の上方空間の周側部のうちの少なくとも一部を覆う気流カーテンを形成する送風手段とが備えられた調理装置であって、
    前記送風手段が送風する気流カーテン形成用気体が、熱線吸収性が高い状態に構成されている調理装置。
  2. 二酸化炭素を貯留するガス貯留手段が備えられ、
    前記気流カーテン形成用気体が、前記ガス貯留手段から供給される二酸化炭素を含んでいる請求項1記載の調理装置。
  3. 水を貯留する貯水手段が備えられ、
    前記気流カーテン形成用気体が、前記貯水手段に貯留された貯留水の内部に噴出されたのち貯留水から排出される高湿性気体を含んでいる請求項1記載の調理装置。
  4. 前記気流カーテン形成用気体が、燃焼器にて炭化水素系燃料を燃焼させた燃焼ガスを含んでいる請求項1記載の調理装置。
  5. 前記燃焼ガスから熱を回収する熱交換部が設けられている請求項4記載の調理装置。
  6. 前記熱交換部で回収された熱により加熱された加熱気体を暖房対象箇所に供給するように案内する案内手段が備えられている請求項5記載の調理装置。
  7. 前記案内手段が、前記加熱気体を前記暖房対象箇所に供給するように案内する暖房案内状態と、前記加熱気体を排気箇所に供給するように案内する排気案内状態とに切換自在に構成されている請求項6記載の調理装置。
  8. 前記加熱調理器が、天板に設けられた加熱用開口を臨む状態で前記天板の下方側に前記加熱部としての燃焼バーナを備え、前記被加熱体が前記加熱用開口を閉塞する状態あるいはそれに近い状態で載置されるコンロであって、
    前記燃焼器が、前記燃焼バーナである請求項4〜7のいずれか1項に記載の調理装置。
  9. 前記加熱調理器の上方に、排気捕集用のフードが設けられている請求項1〜8のいずれか1項に記載の調理装置。
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