JP3756334B2 - 暖房機 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オゾン発生器を内臓した暖房機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、オゾンが持つ脱臭機能並びに殺菌機能を利用すべく、オゾン発生器を暖房機に内臓させたものは知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の暖房機は、オゾン発生器で発生したオゾン風を直接室内に放出したり、暖房機の低温部を通して直接室内に送り出すようにしている。
このため室内にオゾンが残存する。しかし、オゾンは、脱臭機能並びに殺菌機能を有する反面、強い酸化作用があるため、オゾン特有の臭いを生じ、しかも、品物を腐食させ、オゾン濃度が高いと人体に悪影響（呼吸器障害）を及ぼすことも知られている。
したがって、暖房が行われる密閉空間に近い部屋にオゾンが滞留することは好ましくない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項１に記載の発明は、部屋にオゾンを滞留させることなく、オゾンによる脱臭機能並びに殺菌機能を有効に利用できる暖房機を得ることを目的とし、オゾン発生器を内蔵した暖房機において、暖房機の燃焼機で得られた熱を放出する放熱器と、暖房機の筐体の下部から上部に向かって設けられた空気の誘導筒と、誘導筒内に、空気を取り入れる取入口から上方に向かって順次設けられた、フィルターと、オゾン発生器と、送風機とを有し、送風機近くに設けられた誘導筒の流出口が放熱器に向かって開口しており、送風機により生起するオゾンを含む空気流が放熱器に触れることによりオゾンを熱分解して温風を吹き出す構成とすることで、送風機を運転すると、室内空気はオゾン発生部と暖房機の高温部を通る循環流が生じ、オゾン発生部を通るとき脱臭・殺菌され、残オゾンを含んだ空気は、暖房機の高温部（燃焼室や放熱部）に触れオゾンは酸素に分解される。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明実施の形態を図に付き説明する。
【０００６】
図面で１は暖房器筐体を示し、該暖房器筐体１はその前面に温風の吹き出し口２を備え、内部に、石油、ガス等を燃焼させる燃焼器３と該燃焼器３で得られた熱を放出する放熱器４を備え、暖房器筐体１の背面に、下部に取入口５を備え、上部前面部に、燃焼器３の高温部に向かって開口する流出口６を備える室内空気の誘導筒７を設け、該誘導筒７内にオゾン発生器のオゾン発生部８と送風機９とを配設し、取入口５にはフィルター１０を取り付ける。
なお、図示する実施の形態では、高温部として放熱器４の外側を選択したが、これは燃焼器３の外側であっても良い。なお、燃焼器３並びに放熱器４の外周には、耐熱性並びに耐酸性のある無機質の塗料を塗布して置く。
【０００７】
送風機９の運転によって、取入口５から誘導筒７内に取入れられた室内空気はフィルター１０で大きなほこりやごみが除かれた後、オゾン発生部８に導かれ、該オゾン発生部８で室内空気に含まれる臭いを酸化脱臭されると共に殺菌され、その後高温部に触れてオゾンは熱分解され且つ温風となって吹き出し口２から吹出される。なおオゾンの熱分解は分解効率を上げるためには３００℃以上であることが好ましいが、オゾンは温度を上げれば分解効率が良くなるので、必ずしも高温部は３００℃以上である必要はない。
【０００８】
【発明の効果】
請求項１に記載の発明によるときは、熱分解によってオゾンを分解できるため、室内にオゾンが浮遊することなくなる。これによって残オゾンによる不具合を生じることなく、室内空気のオゾンによる脱臭並びに殺菌を図ることができる。
【０００９】
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明実施の形態の一例を示す一部を切除した側面図
【符号の説明】
１ 暖房器筐体 ２ 吹出口 ３ 燃焼器
４ 放熱器 ５ 取入口 ６ 流出口
７ 誘導筒 ８ オゾン発生部 ９ 送風機

Claims (1)

1. オゾン発生器を内蔵した暖房機において、
   上記暖房機の燃焼機で得られた熱を放出する放熱器と、
   上記暖房機の筐体の下部から上部に向かって設けられた空気の誘導筒と、この誘導筒内に、空気を取り入れる取入口から上方に向かって順次設けられた、フィルターと、オゾン発生器と、送風機とを有し、
   上記送風機近くに設けられた誘導筒の流出口が上記放熱器に向かって開口しており、
   上記送風機により生起するオゾンを含む空気流が上記放熱器に触れることによりオゾンを熱分解して温風を吹き出すことを特徴とする暖房機。

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