JP2009298605A - Co選択酸化器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 水素リッチな改質ガスに含まれるCO(一酸化炭素)を効率よく低減できるCO選択酸化器の提供。
【解決手段】 COを含む水素リッチな改質ガスのCOを酸化して低減するCO選択酸化器は、本体2と、本体2の一方の端部に設けられた改質ガスと酸化用空気を供給する供給部3と、本体2の他方の端部に設けられたCO低減後の改質ガスを排出する排出部4と、本体2の内部に配置された選択酸化触媒層を備え、選択酸化触媒層は供給部3側に配置されたPt触媒層10と排出部4側に配置されたRu触媒層11により構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】 COを含む水素リッチな改質ガスのCOを酸化して低減するCO選択酸化器は、本体2と、本体2の一方の端部に設けられた改質ガスと酸化用空気を供給する供給部3と、本体2の他方の端部に設けられたCO低減後の改質ガスを排出する排出部4と、本体2の内部に配置された選択酸化触媒層を備え、選択酸化触媒層は供給部3側に配置されたPt触媒層10と排出部4側に配置されたRu触媒層11により構成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は水素リッチな改質ガスに含まれるCO(一酸化炭素)を酸化して低減するためのCO選択酸化器に関する。
水蒸気と燃料ガスの混合物から水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、改質器で生成した水素リッチな改質ガスを燃料として発電する燃料電池を備えた燃料電池システムが知られている。燃料電池には種々の形式のものが存在するが、その中でも固体高分子型の燃料電池(PEFC)が有望視されている。
水素リッチな改質ガスを生成する改質装置は、燃料を燃焼して水蒸気を発生する水蒸気発生手段と、水蒸気発生手段で発生した水蒸気と原料ガスを混合した原料―水蒸気混合物を改質触媒の存在下に水蒸気改質して水素リッチな改質ガスを生成する改質器を備えている。なお原料ガスとしては都市ガス、天然ガス、メタンガスなどが使用される。
例えば固体高分子型の燃料電池に改質ガスを供給する場合、改質ガスにCOが含まれていると燃料電池の寿命等を損な恐れがあるので、改質ガスに残留するCOをppmオーダの低レベルまで低減する必要がある。そこで従来から、改質器の出口側にCOを低減するためのCO選択酸化器が設けられている。
一般的なCO選択酸化器は、筒状の本体と、本体の一方の端部に設けられた改質ガスと酸化用空気を供給する供給部と、本体の他方の端部に設けられたCO低減後の改質ガスを排出する排出部と、本体の内部に配置された選択酸化触媒層を備えている。選択酸化触媒はPt(白金)やRu(ルテニウム)などの貴金属触媒が用いられる。
貴金属触媒は選択酸化性に優れているが、温度依存性が高いという問題がある。そこで従来からCO選択酸化器の内部温度を高い精度で制御することが行われているが、高精度な温度制御を行うには制御系が複雑になり、信頼性に劣るという問題がある。そこでこの問題を解決するため、特殊な選択酸化触媒を用いたCO選択酸化器が特許文献1に提案されている。
特許文献1のCO選択酸化器は、改質ガスの供給側に酸素を含有する酸化ガスを混入するための供給部と、PtとRuの合金粒子と、Pt粒子との混合物からなる触媒層を配置し、改質ガスの排出部側にPtとRuの合金粒子と、Ru粒子との混合物からなる触媒層を配置している。しかしこのような合金触媒は製造コストが高く、運転により消耗される触媒に要する運転コストも高いという問題がある。そこで本発明はこのような従来のCO選択酸化器の触媒に関する問題を解決することを課題とし、そのための新しいCO選択酸化器を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明のCO選択酸化器は、COを含む水素リッチな改質ガスのCOを酸化して低減するCO選択酸化器であって、本体と、本体の一方の端部に設けられた改質ガスと酸化用空気を供給する供給部と、本体の他方の端部に設けられたCO低減後の改質ガスを排出する排出部と、本体の内部に配置された選択酸化触媒層を備え、前記選択酸化触媒層は前記供給部側に配置されたPt触媒層と前記排出部側に配置されたRu触媒層により構成されることを特徴とする。
改質器からCO選択酸化器に流入する改質ガスの温度は、通常100℃〜150℃程度の範囲であるが、CO選択酸化器内には酸化反応を確実に行わせるため、空気が幾分過剰に供給されるので、改質ガス中の水素の一部も酸化して燃焼する。そのため改質ガスの供給部側から排出部側に向かって次第に内部温度が上昇する。一般に触媒の機能としては反応効率と反応選択率が重要になるが、Pt触媒は低温領域では選択反応率が高いが反応効率が幾分低下する。一方、Ru触媒は低温領域での反応効率はPt触媒より低いが、高温領域でもメタネーション反応でCOを低減できるため、高温領域における実質的な反応効率は比較的高くなる。
本発明のCO選択酸化器における選択酸化触媒層は、上記のように供給部側に配置されたPt触媒層と前記排出部側に配置されたRu触媒層により構成される。そのため比較的低い温度領域にPt触媒層が配置され、それより高い温度領域にRu触媒層が配置されることになり、Pt触媒層の触媒機能とRu触媒層の触媒機能を共に最大限発揮させることができる。その結果、簡単でコストの低い触媒を用いているにもかかわらず、改質ガスに含まれるCOを高い効率で低減することができる。また、CO選択酸化器が停止状態の低温から起動する場合においても、供給部側に配置した低温活性の高いPt触媒層が迅速に反応を開始するために起動性が良くなる。
図1は本発明のCO選択酸化器を含むプロセスフロー図である。CO選択酸化器1は細長い筒状の本体2と、本体2の一方の端部に設けられた改質ガスと酸化用空気を供給する供給部3と、本体2の他方の端部に設けられたCO低減後の改質ガスを排出する排出部4を備えている。供給部3には改質器6から改質ガスを供給する配管7が接続され、配管7の途中に酸化用の空気を供給する配管8が合流する。
配管7,8を直接合流させる代わりに、配管7の途中にエジェクターを設け、流入する改質ガスの吸引力により酸化用の空気を吸入し、所定比率の改質ガスと空気の混合物を供給部に供給することもできる。一方、本体2の他方の端部に設けられる排出部4には配管9が接続され、配管9からCO低減後の改質ガスを燃料電池などの負荷設備に供給することができる。
本体2の供給部3側に金網等の支持部5が固定され、その支持部5の上にPt触媒層10が配置され、さらに排出部4側にRu触媒層11が配置されている。Pt触媒層10やRu触媒層11は、例えばアルミナなどの担体にPtやRuを担持させたものを充填することにより形成することができる。なお場合によっては、Pt触媒層10とRu触媒層11の間に空間部を設けることもできる。
(参考実験)
CO選択酸化器の触媒層を全てPt触媒層とした場合と全てRu触媒層とした場合のそれぞれについて、定常運転状態での温度とCO低減性能の関係を実験した。全てPt触媒層とした場合は、CO選択酸化器の最高温度が150℃〜180℃においてCO濃度が10ppm以下に低減された。一方、全てRu触媒層とした場合は、CO選択酸化器の最高温度が230℃から280℃を超える温度までCO濃度が10ppm以下に低減された。
CO選択酸化器の触媒層を全てPt触媒層とした場合と全てRu触媒層とした場合のそれぞれについて、定常運転状態での温度とCO低減性能の関係を実験した。全てPt触媒層とした場合は、CO選択酸化器の最高温度が150℃〜180℃においてCO濃度が10ppm以下に低減された。一方、全てRu触媒層とした場合は、CO選択酸化器の最高温度が230℃から280℃を超える温度までCO濃度が10ppm以下に低減された。
これらの結果から、本発明のようにCO選択酸化器の供給部側にPt触媒層を配置し、排出部側にRu触媒層を配置した場合であっても、それぞれの触媒層の触媒機能を共に最大限発揮させてCO濃度を高効率で低減できることが確認された。
さらに、CO選択酸化器の触媒層を全てPt触媒層とした場合と全てRu触媒層とした場合のそれぞれについて、CO選択酸化器を低温からの起動実験を行った。全てPt触媒層とした場合は、図2に示すように、10分程度で触媒層の温度が酸化反応開始温度まで上昇した。一方、全てRu触媒層とした場合は、図3に示すように、30分程度で触媒層の温度が酸化反応開始温度まで上昇した。これらの結果から、CO選択酸化器の供給部側にPt触媒層を配置することにより、CO選択酸化器の起動性が良くなることが確認された。
本発明のCO選択酸化器は、原料ガスと水蒸気から改質器で生成する水素リッチな改質ガスに含まれるCOを低減するために利用できる。
1 CO選択酸化器
2 本体
3 供給部
4 排出部
5 支持部
6 改質器
7〜9 配管
10 Pt触媒層
11 Ru触媒層
2 本体
3 供給部
4 排出部
5 支持部
6 改質器
7〜9 配管
10 Pt触媒層
11 Ru触媒層
Claims (1)
- COを含む水素リッチな改質ガスのCOを酸化して低減するCO選択酸化器において、
本体2と、本体2の一方の端部に設けられた改質ガスと酸化用空気を供給する供給部3と、本体2の他方の端部に設けられたCO低減後の改質ガスを排出する排出部4と、本体2の内部に配置された選択酸化触媒層を備え、
前記選択酸化触媒層は前記供給部3側に配置されたPt触媒層10と前記排出部4側に配置されたRu触媒層11により構成されることを特徴とするCO選択酸化器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008151697A JP2009298605A (ja) | 2008-06-10 | 2008-06-10 | Co選択酸化器 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=41545910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008151697A Pending JP2009298605A (ja) | 2008-06-10 | 2008-06-10 | Co選択酸化器 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10302821A (ja) * | 1997-04-25 | 1998-11-13 | Toshiba Corp | 固体高分子燃料電池用一酸化炭素低減装置及びその運転方法 |
JP2000351608A (ja) * | 1999-06-11 | 2000-12-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 水素精製装置 |
JP2001270702A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-02 | Toyota Motor Corp | 一酸化炭素濃度低減装置および一酸化炭素濃度低減方法 |
JP2002282690A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-10-02 | Osaka Gas Co Ltd | 一酸化炭素除去用触媒および一酸化炭素除去方法ならびに一酸化炭素除去反応器 |
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2008
- 2008-06-10 JP JP2008151697A patent/JP2009298605A/ja active Pending
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