JP2009298323A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外気の温度を検出する外気温センサを備え、空調制御装置27は、外気温センサで検出される外気の温度が所定温度以下の場合、通常の空調制御に加え、部分的もしくは一時的に外気を導入して車室内に吹き出させてフロントガラス24に施されている防曇性皮膜24aを乾燥再生させる防曇ガラス再生制御を行う。
これによれば、寒冷時において換気による熱損失低減のために内気循環を行いつつ、部分的に外気を導入して防曇性皮膜24aを乾燥再生させることで、防曇状態を維持しながら内気化率を高めることができる。また、寒冷時の駐停車を利用するなどして一時的に外気を導入し、防曇性皮膜24aを乾燥再生させておくことで、走行時の換気熱損失低減のための内気化率を高めることができる。
【選択図】図2
Description
外気の温度を検出する外気温検出手段を備え、空調制御手段(27)は、外気温検出手段で検出される外気の温度が所定温度以下の場合、通常の空調制御に加え、部分的もしくは一時的に外気を導入して車室内に吹き出させて窓ガラス(24)に施されている防曇性皮膜(24a)を乾燥再生させる防曇ガラス再生制御を行うことを特徴としている。
以下、本発明の第1実施形態について図1〜4を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態における車両用空調装置の概略構成を示す断面模式図であり、内気吸込(内気循環)モード&フットデフロスタ吹出モードの状態を示す。本実施形態は、例えば、ディーゼルエンジン車やハイブリッド車のように、エンジン冷却水(温水)の温度が比較的上がりにくい低熱源車に適用して有効である。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、本発明の第2実施形態における内外気モードの切替を説明するタイムチャートである。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図6は、本発明の第3実施形態における停車中の防曇ガラス再生制御を説明するフローチャートである。車両の走行用エンジンONすると、空調制御装置27は防曇ガラス再生制御として本フローチャートをスタートさせ、まず、外気温度が所定温度(例えば20℃)以下か否かの判定を行う。(ステップS1)。
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の第1、第2実施形態では、一部外気導入に移行した後、表面相対湿度RHwが第2湿度閾値RH2まで下がった場合、もしくは曇り程度が第2曇り閾値L2まで下がった場合、再び内気循環および通常の空調制御における吹出モードに戻すようにしているが、一部外気導入を所定時間(例えば5分)行った後、再び内気導入および通常の空調制御における吹出モードに戻すようにしても良い。これによれば、制御を簡単にすることができる。
3…第2内気導入口(内気導入口)
4…外気導入口
5…第1内外気切替ドア(内外気切替手段)
6…第2内外気切替ドア(内外気切替手段)
7…送風機(送風手段)
12…蒸発器(冷房用熱交換器)
13…ヒータコア(暖房用熱交換器)
15…デフロスタ開口部(吹出口)
16…デフロスタドア(吹出モード切替手段)
17…フェイス開口部(吹出口)
18…フェイスドア(吹出モード切替手段)
22…フット開口部(吹出口)
23…フットドア(吹出モード切替手段)
24…フロントガラス(窓ガラス)
24a…防曇性皮膜
25…湿度検出装置(湿度検出手段)
26…曇り検出装置(曇り検出手段)
27…空調制御装置(空調制御手段)
L1…第1曇り閾値
L2…第2曇り閾値
RH1…第1湿度閾値
RH2…第2湿度閾値
RHw…表面相対湿度
Claims (12)
- 窓ガラス(24)の内面に防曇性皮膜(24a)を有する車両に配設される車両用空調装置であり、
内気導入口(2、3)と外気導入口(4)とを開閉して内気と外気との吸い込みを切り替える内外気切替手段(5、6)と、
前記内気導入口(2、3)および前記外気導入口(4)を通して導入される空気を車室内へ向かって送風する送風手段(7)と、
前記送風手段(7)の送風空気を冷却する冷房用熱交換器(12)と、
前記送風手段(7)の送風空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、
前記冷房用熱交換器(12)および前記暖房用熱交換器(13)を通過して温度調整された空気を、前記窓ガラス(24)の内面に向かって空気を吹き出すデフロスタ吹出口(15)および車室内のその他の部位に吹き出す吹出口(17、22)を有する複数の吹出口(15、17、22)と、
前記複数の吹出口(15、17、22)を開閉して吹出モードを切り替える吹出モード切替手段(16、18、23)と、
前記内外気切替手段(5、6)による内外気切替制御、および前記吹出モード切替手段(16、18、23)による吹出モード切替制御を実行する空調制御手段(27)とを備えた車両用空調装置において、
外気の温度を検出する外気温検出手段を備え、前記空調制御手段(27)は、前記外気温検出手段で検出される外気の温度が所定温度以下の場合、通常の空調制御に加え、部分的もしくは一時的に外気を導入して車室内に吹き出させて前記窓ガラス(24)に施されている前記防曇性皮膜(24a)を乾燥再生させる防曇ガラス再生制御を行うことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記窓ガラス(24)の内面に配置されて前記窓ガラス(24)の表面相対湿度(RHw)を算出する湿度検出手段(25)備え、前記空調制御手段(27)は前記防曇ガラス再生制御として、前記湿度検出手段(25)が算出する前記表面相対湿度(RHw)が、所定の第1湿度閾値(RH1)未満の間は内気循環とし、前記湿度検出手段(25)が算出する前記表面相対湿度(RHw)が前記第1湿度閾値(RH1)に達した場合は一部外気導入とすることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記窓ガラス(24)の内面に配置されて前記窓ガラス(24)表面の曇りを検出する曇り検出手段(26)備え、前記空調制御手段(27)は前記防曇ガラス再生制御として、前記曇り検出手段(26)が検出する曇り程度が所定の第1曇り閾値(L1)未満の間は内気導入とし、前記曇り検出手段(26)が検出する曇り程度が前記第1曇り閾値(L1)に達した場合は一部外気導入とすることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記一部外気導入時、導入した外気は前記デフロスタ吹出口(15)から吹き出され、循環する内気は前記デフロスタ吹出口(15)以外の吹出口(17、22)から吹き出されることを特徴とする請求項2または3に記載の車両用空調装置。
- 前記空調制御手段(27)は、前記一部外気導入に移行した後、前記表面相対湿度(RHw)が、前記第1湿度閾値(RH1)よりも低い所定の第2湿度閾値(RH2)まで下がった場合、もしくは前記曇り程度が、前記第1曇り閾値(L1)よりも低い所定の第2曇り閾値(L2)まで下がった場合、再び内気循環および通常の空調制御における吹出モードに戻すことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の車両用空調装置。
- 前記空調制御手段(27)は、前記一部外気導入を所定時間行った後、再び内気導入および通常の空調制御における吹出モードに戻すことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の車両用空調装置。
- 前記湿度検出手段(25)は、相対湿度検出手段、空気温度検出手段、およびガラス温度検出手段を備え、これらの検出結果から前記表面相対湿度(RHw)を算出することを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
- 前記曇り検出手段(26)は、発光素子と受光素子とを備え、ガラス表面での光学的な反射によって前記曇り程度を算出することを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
- 前記湿度検出手段(25)、もしくは前記曇り検出手段(26)を、車両後方の窓ガラスに配設したことを特徴とする請求項2、3、7、8のいずれかに記載の車両用空調装置。
- 前記空調制御手段(27)は前記防曇ガラス再生制御として、前記車両の走行が終了して車両走行用のエンジンがOFFされた後、外気導入にて前記デフロスタ吹出口(15)からの吹き出しを所定時間行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記空調制御手段(27)は前記防曇ガラス再生制御として、前記車両が停車状態であり、且つ車室内に乗員がいない場合、外気導入にて前記デフロスタ吹出口(15)からの吹き出しを所定時間行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記空調制御手段(27)は、前記防曇ガラス再生制御中に前記車室内で乗員が検出された場合、通常の空調制御における吸込モードおよび吹出モードに戻すことを特徴とする請求項11に記載の車両用空調装置。
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