JP2009298219A - カップホルダ - Google Patents

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Takeshi Miyanowaki
健 宮之脇
Makoto Okada
誠 岡田
Kunihito Kondo
邦仁 近藤
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Abstract

【課題】カップ類Cの挿入時等にサポートに荷重が加わっても蓋体が閉止するおそれがないカップホルダを提供する。
【解決手段】リンク機構は、収容部材1に進退自在に支持され長孔43をもつ第1リンク部材41と、長孔43に係合された係合部42cとサポート3に枢支された枢支部43aとをもつ第2リンク部材42とを有する。蓋体2が開状態であるときには、係止部42cが長孔43の一端部43aに支持されることで、第2リンク部材42は、サポート3との間で鈍角を形成する方向に傾斜して起立することで、サポート3を収容位置に支持している。蓋体2が開状態から閉状態に回動されると、係止部42cが長孔43の一端部43aから他端部43bに移動して、第2リンク部材42は、サポート3との間で、鈍角を形成する方向から鋭角を形成する方向に回動して倒伏することで、サポート3を収容位置へ移動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、蓋体の開閉によりサポートを展開又は収容させるカップホルダに関する。
車両室内のコンソールボックスなどには、カップ類を保持するカップホルダが設けられている。カップホルダは、例えば、図9に示すように、内部にカップ収容室91aが形成され開口部91bを有する収容部材91と、開口部91bを開閉する蓋体92と、カップの側部を保持するサポート93と、サポート93を昇降させるリンク部材94とを備えている。蓋体92は、回動中心部92aで収容部材91に対して回動自在に支持されている。サポート93は、一端側の枢軸部93aで蓋体92に回動自在に支持されている。リンク部材94の一端部は、サポート93に回動自在に枢支され、リンク部材94の他端部は、収容部材91のヒンジ部91cに回動自在に枢支されている。このように、収容部材91を固定リンクとし、蓋体92が回動することで、リンク部材94が起立又は倒伏して、サポート93が昇降される。蓋体92の閉状態では、サポート93は降下して、カップ収容室91aに収容する収容位置に移動する。蓋体92の開状態では、サポート93は、収容位置よりも上方の展開位置に上昇する。
しかしながら、リンク部材94は、第2枢支部94bで収容部材91に回動自在に枢支されている。そして、蓋体92の開閉にともなってサポート93を昇降させるために、サポート93に対して、リンク部材94を鋭角に傾斜するように配置させていた。
ゆえに、カップ収容室内にカップ類を挿入するときなどに、サポート93に上側から荷重Fが加わると、リンク部材94が倒伏して、サポート93が下方に移動する。更に、サポート93の移動にともなって蓋体92が開状態から閉状態に回動してしまう。このように、カップ類の挿入時にサポート93に荷重を加えると、蓋体92が開状態から閉状態に回動してしまい、カップ類の挿入性が悪かった。
また、特許文献1、2に開示されているカップホルダでは、サポートが蓋体に回動自在に支持されており、サポートに対してリンク部材が回動自在に連結されている。リンク部材は、蓋体に回動自在に支承されている。このカップホルダにおいても、リンク部材が、サポートに対して、鋭角に傾斜している。このため、サポートに荷重が加わると、蓋体が開状態から閉状態に回動してしまうという問題がある。
特開平9−71172号公報(図1) 特開2002−12078号公報(図4) 特開平8−142761号公報(図3)
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、カップ類の挿入時等にサポートに荷重が加わっても蓋体が閉止するおそれがないカップホルダを提供することを課題とする。
本発明に係るカップホルダは、内部にカップ収容室が形成され、開口部を有する収容部材と、該収容部材に対して回動自在に支承され、前記開口部を開閉する蓋体と、該蓋体に回動自在に枢支され、前記蓋体が閉位置にあるときには収容位置に、前記蓋体が開状態にあるときには展開位置に位置してカップの側部を保持するサポートと、該サポートに連結され、前記蓋体の開閉にともなって前記サポートを前記収容位置と前記展開位置との間で移動させるリンク機構と、を備えるカップホルダであって、前記リンク機構は、前記サポートに対向し、前記収容部材に支持された第1リンク部材と、前記蓋体と対向し、前記サポート及び前記第1リンク部材の一方に形成された長孔に係合された係合部と、前記サポート及び前記第1リンク部材の他方に枢支された枢支部とをもつ第2リンク部材と、を有し、前記蓋体が開状態であるときには、前記係止部が前記長孔の一端部に支持されることで、前記第2リンク部材は、前記サポートとの間で鈍角を形成する方向に傾斜して起立することで、前記サポートを前記収容位置に支持しており、前記蓋体が開状態から閉状態に回動されると、前記係止部が前記長孔の前記一端部から他端部に移動することで、前記第2リンク部材は、前記サポートとの間の傾斜角度を、前記鈍角を形成する方向から鋭角を形成する方向に変位させた後に、前記係止部を前記長孔の前記他端部に保持させながら倒伏することで、前記サポートを前記収容位置へ移動させることを特徴とする(請求項1)。
上記構成においては、蓋体が開状態であるときには、第2リンク部材の係止部が、サポート又は第1リンク部材の一方に形成された長孔の一端部に支持されることで、第2リンク部材は、サポートとの間で鈍角を形成する方向に傾斜している。このため、カップ類をサポートに挿入する際に、サポートにカップ類の挿入方向に荷重が加わっても、第2リンク部材は、つっかい棒の役目を果たし、第2リンク部材が起立状態から倒伏状態へ回動することが防止される。ゆえに、サポートは動くことなく、蓋体が閉止することが抑制される。したがって、カップ類の挿入時等にサポートに荷重が加わっても、蓋体が誤って閉止するおそれがない。
また、蓋体が開状態から閉状態に回動されると、係止部が長孔の一端部から他端部に移動することで、第2リンク部材は、サポートとの間の傾斜角度を、鈍角を形成する方向から鋭角を形成する方向に変位させる。更に、蓋体が閉状態に回動されると、第2リンク部材は、係止部を長孔の他端部に保持させながら倒伏することで、サポートを収容位置へ移動させる。このように、蓋体を開状態から閉状態に回動させることにより、サポートを収容位置に収容することができる。
前記第1リンク部材は、前記係合部に前記長孔の前記一端部と前記他端部との間を移動させるように、前記収容部材にスライド自在に支持されていることが好ましい(請求項2)。この場合には、第2リンク部材は、サポートとの間の傾斜角度を、鈍角を形成する方向から鋭角を形成する方向に容易に変位させることができる。
前記長孔は、前記第1リンク部材に形成されており、前記長孔の前記他端部は、前記長孔の前記一端部よりも、前記サポートの前記収容位置から前記展開位置へ向かう方向の側に位置していることが好ましい(請求項3)。この場合には、蓋体を開状態から閉状態に回動させたときに、係合部を長孔の一端部から他端部に移動させることができる。これにより、第2リンク部材とサポートとの間の傾斜角度を鈍角から鋭角に変化させることができる。
前記長孔は、前記サポートに形成されており、前記長孔の前記他端部は、前記長孔の前記一端部よりも、前記サポートの前記展開位置から前記収容位置へ向かう方向の側に位置していることが好ましい(請求項4)。この場合には、蓋体を開状態から閉状態に回動させたときに、係合部を長孔の一端部から他端部に移動させることができる。これにより、第2リンク部材とサポートとの間の傾斜角度を鈍角から鋭角に変化させることができる。
前記第1リンク部材の長手方向の一端部は、前記長孔又は前記枢支部をもち、前記第1リンク部材の長手方向の他端部は、前記蓋体が開状態であるときには前記蓋体に当接し、前記蓋体が開状態から閉状態に回動されると前記蓋体から離間する当接部をもつことが好ましい(請求項5)。蓋体が開状態であるときには、第1リンク部材の他端部が蓋体に当接することで第1リンク部材のスライド方向の移動が規制され、第1リンク部材のガタつきを抑制することができる。また、蓋体が開状態から閉状態に回動するときには、蓋体の回動によって第1リンク部材は、係合部を一端部から他端部に移動させるようにスライドする。これにより、第2リンク部材とサポートとの間の傾斜角度を鈍角から鋭角に容易に変位させることができる。
前記長孔が前記第1リンク部材に形成されている場合には、前記サポートの前記蓋体に枢支されている軸支部と前記第2リンク部材を枢支している枢支部との間の直線は、前記蓋体の前記収容部材に対する回動中心部と前記第2リンク部材における前記第1リンク部材に形成された前記長孔の前記他端部に係合している前記係合部との間の直線に対して平行であり、前記サポートの前記軸支部と前記蓋体の前記回動中心部との間の直線は、前記サポートの前記枢支部と前記第2リンク部材における前記長孔の前記他端部に係合している前記係合部との間の直線に対して平行であることが好ましい(請求項6)。この場合には、サポートの軸支部と、第2リンク部材のサポートに枢支されている枢支部と、蓋体の回動中心部と、第2リンク部材における長孔の他端部に係合している係合部との4点で回動自在に支持された4辺からなる平行四辺形リンク機構が構成される。ゆえに、サポートを傾斜させることなく、展開位置と収容位置との間を移動させることができる。
前記長孔が前記サポートに形成されている場合には、前記サポートの前記蓋体に枢支されている軸支部と前記第2リンク部材における前記サポートに形成された前記長孔の前記他端部に係合している前記係合部との間の直線は、前記蓋体の前記収容部材に対する回動中心部と前記第2リンク部材における前記第1リンク部材に枢支されている枢支部との間の直線に対して平行であり、前記サポートの前記軸支部と前記蓋体の前記回動中心部との間の直線は、前記第2リンク部材における前記長孔の前記他端部に係合している前記係合部と前記第1リンク部材の前記枢支部との間の直線に対して平行であることが好ましい(請求項7)。この場合には、サポートの軸支部と、第2リンク部材における長孔の他端部に係合している係合部と、第2リンク部材の第1リンク部材に枢支されている枢支部と、蓋体の回動中心部との4点で回動自在に支持された4辺からなる平行四辺形リンク機構が構成される。ゆえに、サポートを傾斜させることなく、展開位置と収容位置との間を移動させることができる。
前記長孔は、前記第2リンク部材の前記枢支部を中心とする円弧形状であることが好ましい(請求項8)。これにより、係合部は長孔の中を円滑に移動することができる。
以上のように、本発明のカップホルダによれば、蓋体が開状態であるときには、第2リンク部材の係止部が、長孔の一端部に支持されることで、第2リンク部材は、サポートとの間で鈍角を形成する方向に傾斜している。このため、カップ類をサポートに挿入する際に、サポートにカップ類の挿入方向に荷重が加わっても、第2リンク部材は、つっかい棒の役目を果たし、蓋体が閉止するおそれがない。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係るカップホルダについて具体的に説明する。図1に示すように、本実施形態に係るカップホルダは、内部にカップ収容室1aが形成され開口部1bを有する収容部材1と、開口部1bを開閉する蓋体2と、カップ類Cの側部を保持するサポート3と、サポート3を昇降させ、第1リンク部材41及び第2リンク部材42からなるリンク機構4とを備えている。
収容部材1は、カップ収容室1aの底部を形成する底部材11と、開口部1bを形成する四角形状の枠部材12とをもち、底部材11は、上部に枠部材12を嵌合させることにより枠部材12と一体になり収容部材1を構成している。
図1,図2に示すように、底部材11は、カップ収容室1aの底部を有している。底部11aは、カップ類Cを載置する円板形状の1対のホルダ部11b、11bと、1対のホルダ部11b、11bの間で円弧部11rに近接した部分にカップ収容室1a側に盛り上がるリンク収納部11cと、左右両端に形成され蓋体2を回動自在に枢支する回動孔11dとを有している。リンク収納部11cには、第1リンク部材41が収容されており、リンク収納部11cの前後方向には第1リンク部材41を長手方向に進退させる2つの挿入孔11e、11eが形成されている。
底部材11は、カップ類Cの底部を保持する底部11aと、底部11aの一方側に連設された円弧部11rと、底部11aの他方側に連設されたガイド部11sとを有している。円弧部11rは、蓋体2の回動を妨げないように回動孔11dを中心とする円弧形状を呈している。
枠部材12は、車体側部材の表面と面一状の表面をもつ枠本体部12aと、枠本体部12aから開口部1bに突出して、閉状態の蓋体2の裏面側を保持する蓋保持部材12bと、蓋体2を閉状態に保持するロック機構12cとを有している。ロック機構12cは、操作部12dと、操作部12dの下部に配置され閉状態の蓋体2を係止又は解放する係止爪12eと、係止爪12eの回動を規制又は解除する爪収容部12gとを有している。係止爪12eは、回動軸12fを中心に回動することでカップ収容室1a側に進退する。係止爪12eの回動軸12fには、係止爪12eをカップ収容室1a側へ進み出させる方向に付勢するコイル状のバネ(図示略)が巻回されている。係止爪12eは、直上に配置されている操作部12dが押されると、バネの付勢力に抗して、操作部12dの下部によって回動されて、カップ収容室1a側から後退する。
蓋体2は、ほぼ平坦な四角形状であり、左右両端から中央部に向けて緩やかに傾斜している。蓋体2は、閉状態のときに枠本体部12aの表面と面一に位置する表面をもつ表面部材21と、カップ収容室1aに対向する内側部材22とをもつ。表面部材21は、内側部材22に周縁部で嵌合することで一体になり、蓋体2を構成している。図3に示すように、内側部材22の左右両端には、回動孔11dに軸着された回動中心部2aと、サポート3を回動自在に枢支する軸支孔2bとが形成されている。蓋体2が開状態であるときには、回動中心部2aは、軸支孔2bよりも上側に位置する部分に形成されている。
サポート3は、左右両端に外側に向かって突出する軸支部3aを蓋体2の軸支孔2bに挿着することで、蓋体2に対して回動自在に枢支されている。図1に示すように、サポート3の上面は、水平方向に広がっている。サポート3は、カップ類Cの側部を保持する一対の円弧形状のホルダ部3b、3bと、ホルダ部3b、3bの先端に揺動自在に支持された爪部3c、3cとをもつ。爪部3cは、図示略のバネによってカップ収容室1aの中央側に付勢されている。カップ類Cがホルダ部3bに挿入されると、バネの付勢力に抗して、カップ類Cの側部によって爪部3cがカップ収容室1aの外側に向かって揺動する。
図2に示すように、第1リンク部材41は、前後方向に延びる長尺板状体であって、サポート3の前端部から後端部までの間の前後方向と平行に延びている。第1リンク部材41は、収容部材1のリンク収納部11cに前後方向にスライド自在に支持されている。第1リンク部材41の後方側端部は、開状態の蓋体2の裏面に当接する当接部41aをもつ。第1リンク部材41の前方側端部には、後述する第2リンク部材42の枢支部42aを中心とする円弧形状の長孔43が形成されている。長孔43は、第1リンク部材41がスライドする方向(前後方向)に延びている。長孔43の他端部43bは、長孔43の一端部43aよりも、サポート3が収容位置から展開位置に移動する方向(後方側)に位置している。
図2,図4に示すように、第2リンク部材42は、サポート3と第1リンク部材41とに連結されている。即ち、第2リンク部材42の一端部は、2股に分岐した部分の窪み部42dに、サポート3の裏面側に突出する軸受部3dを配設している。軸受部3dは、窪み部42dの両方の側壁から突出する枢支部42aを回動自在に枢支している。
第2リンク部材42の他端部は、2股に分岐した部分の窪み部42bに、第1リンク部材41を配設させている。窪み部42bの両方の側壁には、内側に向かって突出する係合部42cが形成されている。係合部42cは、第1リンク部材41の長孔43にスライド自在に係合されている。
図2に示すように、係合部42cが長孔43の一端部43aに係合されているときには、第2リンク部材42は、サポート3の前後方向に対して、鈍角を形成する方向に傾斜している。即ち、係合部42cが一端部43aに係合しているときの第2リンク部材42は、サポート3の前後方向に対する垂線L1に対して、第1リンク部材41がリンク収納部11cから進み出る方向に傾斜している。垂線L1と、係合部42cが一端部43aに係合しているときの第2リンク部材42の長手方向L2との間の角度αは、4〜10°であることが好ましく、更には5〜10°であることが望ましい。4°未満の場合には、カップ類挿入時にサポート3に荷重が加わり、第2リンク部材42が倒伏するおそれがある。10°を越える場合には、操作不具合の原因となり、また、より大きなスペースの確保が必要となるおそれがある。かかる角度αは、例えば5°である。
図5に示すように、係合部42cが長孔43の他端部43bに係合されているときには、第2リンク部材42は、サポート3の前後方向に対して、鋭角を形成する方向に傾斜している。即ち、係合部42cが他端部43bに係合しているときの第2リンク部材42は、サポート3の前後方向に対する垂線L1に対して、第1リンク部材41がリンク収納部11cの中に後退する方向に傾斜している。垂線L1と、係合部42cが他端部43bに係合しているときの第2リンク部材42の長手方向L3との間の角度βは、5〜20°であることが好ましく、更には7〜16°であることが望ましい。5°未満の場合には、カップ類挿入時にサポート3に荷重が加わり、第2リンク部材42が倒伏するおそれがある。20°を越える場合には、操作不具合の原因となり、また、より大きなスペースの確保が必要となるおそれがある。かかる角度βは、例えば7.9°である。
垂線L1と、係合部42cが他端部43bに係合しているときの第2リンク部材42の長手方向L3との間の角度βは、垂線L1と、係合部42cが一端部43aに係合しているときの第2リンク部材42の長手方向L2との間の角度αよりも大きいことが好ましい。この場合には、係合部42cが長孔43の他端部43bに移動した後に、第2リンク42が起立状態から倒伏しやすくなり、蓋体2の閉止操作性が向上する。
第2リンク部材42を枢支している枢支部42aとサポート3の蓋体2に枢支されている軸支部3aとの間の直線L4は、第2リンク部材42における長孔43の他端部43bに係合している係合部42cと蓋体2の収容部材1に対する回動中心部2aとの間の直線L5に対して、平行である。サポート3の軸支部3aと蓋体2の回動中心部2aとの間の直線L6は、第2リンク部材42の枢支部42aと第2リンク部材42における長孔43の他端部43bに係合している係合部42cとの間の直線L3(即ち、係合部42cが他端部43bに係合しているときの第2リンク部材42の長手方向L3)に対して、平行である。従って、直線L3、L4、L5、L6は、サポート3の軸支部3aと、第2リンク部材42の枢支部42aと、蓋体2の回動中心部2aと、第2リンク部材42における長孔43の他端部43bに係合している係合部42cとの4点をコーナとし、相対する辺の長さが互いに同じである平行四辺形リンク機構を構成している。
また、前方側に位置している、第2リンク部材42の枢支部42a、及び長孔43の他端部43bに係合している係合部42cは、それぞれ後方側に位置している、サポート3の枢軸部3a、及び蓋体2の回動中心部2aよりも若干下側に位置している。このため、係合部42cが長孔43の他端部43bに移動した後に、第2リンク42が起立状態から倒伏しやすくなり、蓋体2の閉止操作性が向上する。
なお、収容部材1,蓋体2,サポート3、第1リンク部材41、第2リンク部材42は、いずれも、金型を用いて樹脂材料を射出成形して形成されたものである。これらの部材に用いられる樹脂材料は、例えば、PP、ABSなどが挙げられる。
本実施形態に係るカップホルダは、車両のコンソールボックス、リヤシートの中央肘掛け部等に装着される。
次に、本実施形態のカップホルダの作動について説明する。まず、図2に示すように、蓋体2が開状態であるときには、蓋体2は、水平面に対して略垂直方向に立設している。第1リンク部材41の後方側端部に形成された当接部41aは、開状態の蓋体2の裏面に当接している。第1リンク部材41の前方側端部に形成された長孔43には、その前方側の一端部43aに第2リンク部材41の係合部42cが係合している。このとき、第2リンク部材42の長手方向は、水平方向に延びるサポート3の前後方向に対して鈍角(90°+α)を形成するように傾斜している。即ち、第2リンク部材42は、第1リンク部材41の長手方向に対して、起立状態から倒伏状態へ回動する方向と反対側の方向に傾斜している。
次に、蓋体2を開状態から閉状態にするときには、操作者によって蓋体2を前方側に倒伏させる。すると、図5に示すように、蓋体2に枢支されているサポート3が、上面を水平に維持しつつ、前方側に移動する。また、蓋体2の裏面に当接している第1リンク部材41が、蓋体2の下部の後方側への回動にともなって、後方側、即ちリンク収納部11cの中へ後退する方向に移動する。これにより、サポート3が後方側に移動するとともに、第1リンク部材41に形成されている長孔43が後方側に移動する。これにより、第2リンク部材42のサポート3に枢支されている枢支部42aが前方側に移動し、また第2リンク部材42の係合部42cが長孔43の一端部43aから他端部43bに移動する。これにより、第2リンク部材42が、サポート3に対して鈍角(90°+α)を形成する方向から鋭角(90°−β)を形成する方向に回動する。即ち、第2リンク部材42は、第1リンク部材41の長手方向に対して、起立状態から倒伏状態へ回動する方向に傾斜する。このとき、サポート3の軸支部3aと、第2リンク部材42の枢支部42aと、蓋体2の回動中心部2aと、第2リンク部材42における長孔43の他端部43bに係合している係合部42cとの4点は、相対する辺の長さが互いに同じであり、収容部材1を固定リンクとする平行四辺形リンク機構が形成される。
更に蓋体2を閉状態に回動させると、第1リンク部材41がリンク収納部11cに更に後退し、長孔43の他端部43bに係合している係合部42cが、リンク収納部11cの段部11fに係止されて、リンク収納部11cへの後退が停止する。蓋体2の更なる回動により、第1リンク部材41の当接部41aは蓋体2から離間する。また、前記平行四辺形リンク機構によって、第2リンク部材42が、係合部42cを長孔43の他端部43bに保持させながら、サポート3との間で鋭角を形成する傾斜角度から更に前方側に倒伏する。また、サポート3は、その上面を水平方向に維持したまま、回動中心部2aを中心とする円弧状の軌跡を描きながら、前方側に下降して、収容位置に移動される。
図6に示すように、図示略の蓋保持部材12bを上方に付勢するバネに抗して、蓋保持部材12bが、蓋体2の裏面によって下方に押動される。これにともない、ロック機構12cの爪収容部12gが下降して、係止爪12eの回動を許す。そして、蓋体2の一端部は、ロック機構12cの係止爪12eを下側に回動させて、係止爪12eに、蓋体2の一端部に形成された凹状の被係止部2dを係止させる。これにより、蓋体2は、ロック機構12cによって移動が規制されて、閉状態となる。
次に、蓋体2を閉状態から開状態にするときには、ロック機構12cの操作部12dを押す。操作部12dの下部によって係止爪12eが回動され、蓋体2の被係止部2dの回動規制が解除される。すると、蓋体2の回動中心部2aに巻回されていたバネによって、蓋体2が後方側に回動する。前記の平行四辺形リンク機構の作動によって、第2リンク部材42が起立して、サポート3が収容位置から後方側に上昇する。やがて、図5に示すように、蓋体2の裏面に第1リンク部材41の当接部41aが当接し、前方側に第1リンク部材41を押動させながら、サポート3を後方側に移動させる。すると、図2に示すように、長孔43の他端部43bに係合していた係合部42cが一端部43aに移動する。係合部42cが一端部43aに位置すると、第2リンク部材42は、サポート3に対して鈍角を形成するように傾斜する。これにより、蓋体2は、開状態となり、サポート3が展開位置に移動される。
本実施形態においては、図1,図2に示すように、蓋体2が開状態であるときには、第2リンク部材42の係合部42cが、第1リンク部材41に形成された長孔43の一端部43aに係合されることで、第2リンク部材42は、サポート3との間で鈍角(90°+α)を形成する方向に傾斜している。このため、カップ類をサポート3のホルダ部3bに挿入する際に、サポート3にカップ類Cの挿入方向に荷重Fが加わっても、第2リンク部材42は、つっかい棒の役目を果たし、第2リンク部材42が起立状態から倒伏状態へ回動することが防止される。ゆえに、サポート3は動くことなく、蓋体2が閉止することが抑制される。したがって、カップ類の挿入時にサポート3に荷重が加わっても蓋体2が閉止するおそれがない。
蓋体2が開状態であるときには、第1リンク部材41の当接部41aに蓋体2に当接している。このため、蓋体が開状態であるときには、第1リンク部材41のスライド方向の移動が規制され、第1リンク部材41のガタつきを抑制することができる。また、蓋体2が開状態から閉状態に回動するときには、蓋体2の回動によって第1リンク部材41は収容部材1のリンク収納部11cへ後退するため、第2リンク部材42の係合部42cが長孔43の一端部43aから他端部43bに移動する。これにより、第2リンク部材42は、サポート3との間で鋭角(90°−β)を形成するように傾斜する。ゆえに、第2リンク部材42は、起立状態から倒伏することができる。
また、収容部材1を固定リンクとし、サポート3の軸支部3aと、第2リンク部材42のサポート3に枢支されている枢支部42aと、蓋体2の回動中心部2aと、第2リンク部材42における長孔43の他端部43bに係合している係合部42cとの4点によって、平行四辺形リンク機構が構成される。ゆえに、サポート3を傾斜させることなく、展開位置と収容位置との間を移動させることができる。
(第2実施形態)
本実施形態に係るカップホルダは、図7,図8に示すように、サポート3に長孔33が形成され、第1リンク部材41には第2リンク部材42を回動自在に枢支する軸受部41cが形成されている点が、第1実施形態と相違する。
第2リンク部材42は、サポート3の長孔33に係合する係合部42cと、第1リンク部材41に形成された軸受部41cに枢支されている突状の枢支部42aとをもつ。係合部42c、枢支部42aは、それぞれ第2リンク部材42の2股に分岐して形成された窪み部42b、42dの内壁から突設している。
サポート3に形成されている長孔33は、第1リンク部材41に形成された軸受部41cを中心とする円弧形状を呈している。蓋体2が開状態のときには、第2リンク部材42の係合部42cは、長孔33の一端部33aに位置している。このとき、第2リンク部材42は、サポート3の前後方向と鈍角(90°+α)を形成する方向に傾斜して起立して、サポート3を展開位置に支持している。
蓋体2が開状態から閉状態に回動するときには、第2リンク部材42の係合部42cは、長孔33の一端部33aから、一端部33aよりも前方側(即ち、サポート3の展開位置から収容位置に移動する方向の側)に位置している他端部33bに移動する。また、蓋体2に当接している第1リンク部材41が、蓋体2の回動にともなって、後方側に移動して底部材11の段部11fに係止される。これにより、サポート3の前後方向に対する第2リンク部材42の傾斜角度が、鈍角(90°+α)を形成する方向から鋭角(90°−β)を形成する方向に変わる。これにより、係合部42c、枢支部42a、回動中心部2a、及び枢軸部3aからなる平行四辺形リンク機構が形成され、このリンク機構によりサポート3が水平を維持したまま、展開位置から収容位置に移動される。
なお、前記第1、第2の実施形態においては、第1リンク部材41及び第2リンク部材42は、カップホルダの左右方向の中央部に配設したが、カップホルダの左右両端に配設することもできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
本発明の第1実施形態に係る、蓋体が開状態のときのカップホルダの斜視図である。 図1のA−A矢視線断面図である。 図1のB−B矢視線断面図である。 第1実施形態に係る、サポート及び第1リンク部材に枢支された第2リンク部材を示す、図1のC−C矢視線断面図である。 第1実施形態に係る、蓋体が開状態から閉状態に移動する際に、係合部が長孔の他端部に位置するときのカップホルダの断面図である。 第1実施形態に係る、蓋体が閉状態であるときのカップホルダの断面図である。 第2実施形態に係る、蓋体が開状態であるときのカップホルダの断面図である。 第2実施形態に係る、サポート及び第1リンク部材に枢支された第2リンク部材の断面図である。 従来例に係る、蓋体が開状態であるときのカップホルダの断面図である。
符号の説明
C:カップ類、1:収容部材、2:蓋体、2a:回動中心部、3:サポート、3a:枢軸部、3b:ホルダ、3c:爪部、3d:軸受部、4:リンク機構、11:底部材、12:枠部材、33:長孔、33a:一端部、33b:他端部、41:第1リンク部材、41a:当接部、42:第2リンク部材、42a:枢支部、42b、42d:窪み部、42c:係合部、43:長孔、43a:一端部、43b:他端部。

Claims (8)

  1. 内部にカップ収容室が形成され、開口部を有する収容部材と、
    該収容部材に対して回動自在に支承され、前記開口部を開閉する蓋体と、
    該蓋体に回動自在に枢支され、前記蓋体が閉位置にあるときには収容位置に、前記蓋体が開状態にあるときには展開位置に位置してカップの側部を保持するサポートと、
    該サポートに連結され、前記蓋体の開閉にともなって前記サポートを前記収容位置と前記展開位置との間で移動させるリンク機構と、を備えるカップホルダであって、
    前記リンク機構は、前記サポートに対向し、前記収容部材に支持された第1リンク部材と、前記蓋体と対向し、前記サポート及び前記第1リンク部材の一方に形成された長孔に係合された係合部と、前記サポート及び前記第1リンク部材の他方に枢支された枢支部とをもつ第2リンク部材と、を有し、
    前記蓋体が開状態であるときには、前記係止部が前記長孔の一端部に支持されることで、前記第2リンク部材は、前記サポートとの間で鈍角を形成する方向に傾斜して起立することで、前記サポートを前記収容位置に支持しており、
    前記蓋体が開状態から閉状態に回動されると、前記係止部が前記長孔の前記一端部から他端部に移動することで、前記第2リンク部材は、前記サポートとの間の傾斜角度を、前記鈍角を形成する方向から鋭角を形成する方向に変位させた後に、前記係止部を前記長孔の前記他端部に保持させながら倒伏することで、前記サポートを前記収容位置へ移動させることを特徴とするカップホルダ。
  2. 前記第1リンク部材は、前記係合部に前記長孔の前記一端部と前記他端部との間を移動させるように、前記収容部材にスライド自在に支持されている請求項1記載のカップホルダ。
  3. 前記長孔は、前記第1リンク部材に形成されており、
    前記長孔の前記他端部は、前記長孔の前記一端部よりも、前記サポートの前記収容位置から前記展開位置へ向かう方向の側に位置している請求項1又は請求項2に記載のカップホルダ。
  4. 前記長孔は、前記サポートに形成されており、
    前記長孔の前記他端部は、前記長孔の前記一端部よりも、前記サポートの前記展開位置から前記収容位置へ向かう方向の側に位置している請求項1又は請求項2に記載のカップホルダ。
  5. 前記第1リンク部材の長手方向の一端部は、前記長孔又は前記枢支部をもち、
    前記第1リンク部材の長手方向の他端部は、前記蓋体が開状態であるときには前記蓋体に当接し、前記蓋体が開状態から閉状態に回動されると前記蓋体から離間する当接部をもつ請求項3又は請求項4に記載のカップホルダ。
  6. 前記サポートの前記蓋体に枢支されている軸支部と前記第2リンク部材を枢支している枢支部との間の直線は、前記蓋体の前記収容部材に対する回動中心部と前記第2リンク部材における前記第1リンク部材に形成された前記長孔の前記他端部に係合している前記係合部との間の直線に対して平行であり、
    前記サポートの前記軸支部と前記蓋体の前記回動中心部との間の直線は、前記サポートの前記枢支部と前記第2リンク部材における前記長孔の前記他端部に係合している前記係合部との間の直線に対して平行である請求項3又は請求項5に記載のカップホルダ。
  7. 前記サポートの前記蓋体に枢支されている軸支部と前記第2リンク部材における前記サポートに形成された前記長孔の前記他端部に係合している前記係合部との間の直線は、前記蓋体の前記収容部材に対する回動中心部と前記第2リンク部材における前記第1リンク部材に枢支されている枢支部との間の直線に対して平行であり、
    前記サポートの前記軸支部と前記蓋体の前記回動中心部との間の直線は、前記第2リンク部材における前記長孔の前記他端部に係合している前記係合部と前記第1リンク部材の前記枢支部との間の直線に対して平行である請求項4又は請求項5に記載のカップホルダ。
  8. 前記長孔は、前記第2リンク部材の前記枢支部を中心とする円弧形状である請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のカップホルダ。
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