JP2005028937A - 自動車用コンソールボックス - Google Patents
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Abstract
【課題】物品収納箱からの収容物の脱落を防止するとともに、その物品収納箱を開く際にロック解除操作あるいはキー操作を不要にして、その物品収納箱の使い勝手を向上させる。
【解決手段】本発明に係る自動車用コンソールボックスは、車室内の幅方向に並ぶ座席間に設置される上部開放型のボックス本体と、そのボックス本体に対して上下回動可能な状態で連結されており、ボックス本体の上部開口を開閉可能な蓋体とを備える自動車用コンソールボックスであって、蓋体の内側に設けられている物品収納箱30と、物品収納箱30の開口縁に自由回動可能な状態で連結されており、その開口を開閉可能な回動蓋34と、物品収納箱30の回動蓋34を閉位置に保持する蓋ロック機構40と、蓋体がボックス本体の上部開口を閉じている閉位置から上方に所定角度以上回動し、さらに物品収納箱30の開口が上向きになったときに、蓋ロック機構40のロック状態を解除するロック解除機構50とを有することを特徴とする。
【選択図】 図5
【解決手段】本発明に係る自動車用コンソールボックスは、車室内の幅方向に並ぶ座席間に設置される上部開放型のボックス本体と、そのボックス本体に対して上下回動可能な状態で連結されており、ボックス本体の上部開口を開閉可能な蓋体とを備える自動車用コンソールボックスであって、蓋体の内側に設けられている物品収納箱30と、物品収納箱30の開口縁に自由回動可能な状態で連結されており、その開口を開閉可能な回動蓋34と、物品収納箱30の回動蓋34を閉位置に保持する蓋ロック機構40と、蓋体がボックス本体の上部開口を閉じている閉位置から上方に所定角度以上回動し、さらに物品収納箱30の開口が上向きになったときに、蓋ロック機構40のロック状態を解除するロック解除機構50とを有することを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内の幅方向に並ぶ座席間に設置される上部開放型のボックス本体と、そのボックス本体に対して上下回動可能な状態で連結されており、前記ボックス本体の上部開口を開閉可能な蓋体とを備える自動車用コンソールボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用コンソールボックスに関する技術が特許文献1に記載されている。
前記自動車用コンソールボックスは、図11(B)に示すように、自動車の幅方向に並ぶ運転席と助手席(図示されていない)との間に配置される構成で、上部開放型のボックス本体71と、そのボックス本体71の上部開口72を塞ぐ蓋体75とを備えている。蓋体75の前端部は、図11(A)に示すように、前部ヒンジ機構81を介してボックス本体71に連結可能に構成されており、その蓋体75の後端部が後部ヒンジ機構82を介してボックス本体71に連結可能に構成されている。また、自動車用コンソールボックスには、前部ヒンジ機構81あるいは後部ヒンジ機構82の連結を解除する連結解除機構84が設けられている。
【0003】
このため、連結解除機構84で前部ヒンジ機構81の連結を解除すれば、図11(A)に示すように、後部ヒンジ機構82を使用して、運転席側から蓋体75を前から後に回動させてボックス本体71の上部開口72を開くことができる。また、連結解除機構84で後部ヒンジ機構82の連結を解除すれば、前部ヒンジ機構81を使用して、後側の座席(図示されていない)から蓋体75を後から前に回動させてボックス本体71の上部開口72を開くことができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−159027号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した自動車用コンソールボックスの蓋体75に、例えば、蓋付の物品収納箱を装着する場合、蓋体75の開閉操作中に前記物品収納箱から収容物が脱落しないようにするためには、その物品収納箱の蓋にロックあるいは鍵を設けることが考えられる。
しかし、物品収納箱の蓋にロックあるいは鍵を設けると、物品収納箱を開く際にロック解除操作あるいはキー操作が必要になり、その物品収納箱の使い勝手が悪くなるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、物品収納箱からの収容物の脱落防止を図るとともに、その物品収納箱の蓋を開く際にロック解除操作あるいはキー操作を不要にして、前記物品収納箱の使い勝手を向上させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、車室内の幅方向に並ぶ座席間に設置される上部開放型のボックス本体と、そのボックス本体に対して上下回動可能な状態で連結されており、前記ボックス本体の上部開口を開閉可能な蓋体とを備える自動車用コンソールボックスであって、前記蓋体の内側に設けられている物品収納箱と、前記物品収納箱の開口縁に自由回動可能な状態で連結されており、その開口を開閉可能な回動蓋と、前記物品収納箱の回動蓋を閉位置に保持する蓋ロック機構と、前記蓋体が前記ボックス本体の上部開口を閉じている閉位置から上方に所定角度以上回動し、さらに前記物品収納箱の開口が上向きになったときに、前記蓋ロック機構のロック状態を解除するロック解除機構とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明によると、物品収納箱の回動蓋は蓋ロック機構によって閉位置に保持されているため、ボックス本体の上部開口を開く際に蓋体を回動させても、物品収納箱の回動蓋が途中で開くことはない。このため、物品収納箱からの収容物の脱落を防止することができる。
しかし、蓋体が閉位置から上方に所定角度以上回動し、さらに物品収納箱の開口が上向きになると、ロック解除機構が動作して蓋ロック機構のロック状態が解除される。ここでいう上向きとは、物品収納箱に収納した収容物が物品収納箱から脱落しない程度の上向きをいう。このため、ワンタッチで回動蓋を開けられるようになる。なお、物品収納箱の開口が上向きの状態で、蓋ロック機構のロック状態が解除されるため、物品収納箱から収容物が脱落することはない。
即ち、物品収納箱からの収容物の脱落が防止できるとともに、その物品収納箱を開く際にロック解除操作あるいはキー操作が不要になり、その物品収納箱の使い勝手が向上する。
【0009】
請求項2の発明によると、蓋ロック機構は、回動蓋に設けられている被係合部材と、一定範囲内を往復動可能な状態で物品収納箱に装着されており、前記回動蓋の被係合部材と係合することにより、その回動蓋を閉位置に保持する係合部材と、前記係合部材を前記被係合部材との係合位置に保持する弾性体とを有している。このため、弾性体の弾性力で物品収納箱の回動蓋を確実に閉状態に保持できるようになる。
【0010】
請求項3の発明によると、ロック解除機構は、係合部材とボックス本体との間に装着されたカム機構であり、前記係合部材が蓋体及び物品収納箱と共に閉位置から前記ボックス本体に対して所定角度以上回動したときに、その係合部材を弾性体の弾性力に抗して係合解除方向に変位させる。このように、カム機構を使用しているため、係合部材が閉位置からボックス本体に対して所定角度以上回動したときに確実に蓋ロック機構のロック状態を解除できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、図1〜図10に基づいて本発明の実施形態1に係る自動車用コンソールボックスの説明を行う。ここで、図1〜図4は本実施形態に係る自動車用コンソールボックスの全体斜視図、分解斜視図及び部品図等、図5は自動車用コンソールボックスの物品収納箱の斜視図等、図6〜図9は物品収納箱、蓋ロック機構及びロック解除機構を表す側面図等である。また、図10は自動車用コンソールボックスの取扱いを表す模式側面図である。
【0012】
自動車用コンソールボックス10は、アームレスト機能及び車室内の装飾品としての機能を有する物品収納ボックスであり、車室内の幅方向に並ぶ運転席と助手席との間に配置される構成である。自動車用コンソールボックス10は、図1(A)に示すように、上部開放型のボックス本体11と蓋体20とから構成されている。
ボックス本体11は、側面略山形に形成されており、前斜面11fの傾斜が後斜面11yの傾斜よりも緩やか設定されている。そして、そのボックス本体11の山裾部分の長さ寸法が座席の前後長さ寸法にほぼ等しく設定されている。また、ボックス本体11は、正面略角形に形成されており、その幅寸法が運転席と助手席との間の隙間寸法にほぼ等しく設定されている。
【0013】
ボックス本体11の内側には略角柱形の収納部13(図1(A)点線参照)が形成されており、その収納部13がボックス本体11の上部で開放されている。即ち、ボックス本体11の上端には収納部13の上部開口12が形成されている。
上部開口12を囲むボックス本体11の上端面は、図1(A)(C)に示すように、前側の高面11hと、後側の低面11dと、両者11h,11d間に位置する傾斜面11eとから構成されている。高面11hの前端寄りには、上部開口12を挟んで一対の前部軸受け部材14が形成されている。また、低面11dの後端寄りには、同じく上部開口12を挟んで一対の後部軸受け部材16が形成されている。前部軸受け部材14及び後部軸受け部材16は、等しい寸法で略逆L字形に形成されており、先端部分に軸受け孔14h,16hが設けられている。
なお、図1(C)は、図1(A)のC−C矢視図である。
【0014】
ボックス本体11の前斜面11fには、カップホルダ等に使用される凹部11jが形成されており、その右横(図1等においては左横)にはパーキングブレーキレバーLを通す長孔11mが形成されている。
【0015】
ボックス本体11の上部開口12を閉じる蓋体20は、アームレストとして使用可能な部材であり、ボックス本体11の上部開口12を閉じた状態でその蓋体20の上表面20uが所定高さ位置でほぼ水平に保持される。蓋体20は、図2等に示すように、蓋本体24と、その蓋本体24を覆う装飾用の外蓋22と、前後のロック機構25,26及び物品収納箱30から構成されている。
蓋本体24は、前側で浅く、後側で深くなるように形成された下部開放型の角形容器であり、天井部24uと、前壁部24mと、後壁部24yと、左右の側壁部24sを備えている。また、蓋本体24の開口24vの周縁には、図3に示すように、フランジ部24fが形成されている。そして、そのフランジ部24fのフランジ面(下端面)が、図1(C)、図2に示すように、前側の高面24hと、後側の低面24dと、両者24h,24d間に位置する傾斜面24eとから構成されている。
【0016】
蓋本体24のフランジ面を構成する高面24h、傾斜面24e及び低面24dは、その蓋本体24がボックス本体11の上部開口12を閉じた状態で、図1(C)に示すように、その上部開口12の周縁に設けられた高面11h、傾斜面11e及び低面11dと面接触可能に構成されている。ここで、蓋本体24の天井部24u(図2参照)は、その蓋本体24がボックス本体11の上部開口12を閉じた状態でほぼ水平に保持される。このため、蓋本体24の前壁部24mの高さ寸法は、後壁部24yの高さ寸法よりも、高面24hと低面24dとのレベル差分だけ小さく設定されている。
【0017】
蓋本体24の外側には、図3に示すように、後壁部24yの中央部分に角形の窪み24kが形成されており、その窪み24kの下端部(ほぼ低面24dの位置)に後側ロック機構26が装着されている。また、蓋本体24の内側には、図2等に示すように、窪み24kに対応する位置に凸部24wが形成されている。そして、その凸部24wの両端と蓋本体24の内壁面との間に、ボックス本体11の後部軸受け部材16がそれぞれ挿入される凹部24aが形成されている。
【0018】
また、蓋本体24の外側には、前壁部24mの中央部分に同じく角形の窪み(図示されていない)が形成されており、その窪みの下端部(ほぼ高面24hの位置)に前側ロック機構25が装着されている。このため、蓋本体24の天井部24uから後側ロック機構26のまでの寸法は、高面24hと低面24dとのレベル差分だけ、天井部24uから前側ロック機構25までの寸法よりも大きくなる。
蓋本体24の内側には、前記窪み(前側の窪み)に対応する位置に凸部24wが形成されている。そして、その凸部24wの両端と蓋本体24の内壁面との間に、ボックス本体11の前部軸受け部材14がそれぞれ挿入される凹部24aが形成されている。
【0019】
前側ロック機構25は、ボックス本体11の前部軸受け部材14と連結された状態でヒンジとして使用される機構であり、それらの前部軸受け部材14に対して容易に連結、あるいは連結解除可能に構成されている。同様に、後側ロック機構26は、ボックス本体11の後部軸受け部材16と連結された状態でヒンジとして使用される機構であり、それらの後部軸受け部材16に対して容易に連結、あるいは連結解除可能に構成されている。
前側ロック機構25と後側ロック機構26とは等しい構造のため、代表して前側ロック機構25の説明を行う。
【0020】
前側ロック機構25は、図4(A)(B)に示すように、細長い角形のハウジング25mを備えている。ハウジング25mの長手方向両側には筒状のガイド25gがほぼ同軸に設けられており、各々のガイド25gにそれぞれ連結ピン25pが摺動可能に挿通されている。連結ピン25pの外径寸法は、前部軸受け部材14の軸受け孔14hに挿通可能な寸法に設定されている。また、各々の連結ピン25pの基端部には、傾斜凹面25kを備えるピストン部25eが設けられており、そのピストン部25eがハウジング25m内に収納されている。
ハウジング25mの側面には長手方向に延びるスリット状の開口25sが形成されており、その開口25sに操作ボタン25bの凸部25tが挿入保持されている。凸部25tには、それぞれの連結ピン25pの傾斜凹面25kと面接触する傾斜凸面25yが長手方向両側に形成されている。
【0021】
操作ボタン25bの凸部25tが開口25sに押し込まれるように操作(押圧操作)されると、操作ボタン25bの傾斜凸面25yに対してピストン部25eの傾斜凹面25kが摺動する。この摺動作用によって、それぞれの連結ピン25pは同時に一定寸法だけハウジング25m内に引き込まれる。また、各々の連結ピン25pは、操作ボタン25bが押圧操作されない状態で、図示されていない弾性体の弾性力により最大突出状態に保持されている(図4(B)参照)。ここで、各々の連結ピン25pの先端部分は、図3に示すように、蓋本体24の窪み24kの両側に形成された各貫通孔24gに通され、それらの貫通孔24gから蓋本体24の内側の凹部24a内に突出可能となっている。
【0022】
ハウジング25mの側面には、図4に示すように、操作ボタン25bと反対側の位置に略L字形のブラケット25zが固定されている。そして、そのブラケット25zが、図3に示すように、蓋本体24の天井部24uに例えばビス止めされる。これによって、前側ロック機構25(同様に後側ロック機構26)は窪み24kの位置に固定される。
【0023】
蓋本体24には、前側ロック機構25及び後側ロック機構26が固定された後、装飾用の外蓋22が被せられる。外蓋22の前壁部22fと後壁部22yには、図2等に示すように、前側ロック機構25の操作ボタン25bと後側ロック機構26の操作ボタン26bとの干渉を避けるため、角形の切欠き22cが形成されている。
蓋本体24の内側後部、即ち、蓋本体24が深く形成されている部分には、図1に示すように、角形の物品収納箱30が嵌め込まれている。
【0024】
物品収納箱30は、図1、図2及び図6等に示すように、蓋本体24の内側後部に横向き状態で収納されており、インナクリップ等(図示省略)により確実に蓋本体24に固定されている。即ち、物品収納箱30の開口32が蓋本体24の前後方向略中央位置に配置されており、物品収納箱30の底板35が蓋本体24の後端部に配置されている。このため、物品収納箱30の深さ方向が蓋本体24の前後方向と一致している。
物品収納箱30の開口32は、回動蓋34によって開閉可能に構成されている。回動蓋34は、物品収納箱30の開口32の周縁を覆えるように角形のキャップ状に構成されている。そして、図5(A)、図6等に示すように、その回動蓋34の左側板34s、右側板34rの上端(図5では右上端)が物品収納箱30の左側板36、右側板37の上端にそれぞれ連結ピン33等によって自由回動可能な状態で連結されている。
【0025】
回動蓋34の右側板34rは、図6等に示すように、略台形状に形成されており、その右側板34rの先端部分(台形の上底部分)に蓋ロック機構40を構成する段差状の切欠き41が形成されている。
物品収納箱30の右側板37には、図5(A)、図6等に示すように、蓋ロック機構40を構成するホルダ45が固定されており、そのホルダ45によって物品収納箱30の深さ方向(蓋本体24の前後方向)に延びるガイド穴が形成されている。そして、ホルダ45のガイド穴に棒状のアーム43がそのガイド穴に沿って一定寸法だけ変位可能な状態で装着されている。アーム43はホルダ45のガイド穴に沿って回動蓋34の方向に変位することにより、そのアーム43の先端部が回動蓋34の切欠き41と係合可能に構成されている。そして、アーム43の先端部が回動蓋34の切欠き41と係合することで、その回動蓋34の開方向の回動が禁止され、物品収納箱30の開口32は閉状態に保持される。なお、図5(A)はアーム43と切欠き41との非係合状態を表しており、図6はアーム43と切欠き41との係合状態を表している。
【0026】
物品収納箱30の右側板37には、図5(B)に示すように、蓋ロック機構40のホルダ45に覆われる部分に突起状のバネ受け36cが形成されている。また、アーム43の裏面には、蓋ロック機構40のホルダ45に覆われる部分で、かつ物品収納箱30のバネ受け36cよりも高い位置(回動蓋34寄りの位置)にバネ受け43bが形成されている。そして、アーム43のバネ受け43bと物品収納箱30のバネ受け36cとの間に、両者36c,43bを離隔させる方向に付勢されたバネ47が挟まれている。さらに、アーム43の表面には、下方(後方)からホルダ45の端面45tに当接するストッパ43aが形成されている。このため、アーム43はバネ47の力でストッパ43aがホルダ45の端面45tに当接する位置に保持されており、物品収納箱30からの外れ防止が図られている。さらに、アーム43のストッパ43aがホルダ45の端面に当接している状態で、そのアーム43の先端部は回動蓋34の切欠き41との係合位置に保持されている。即ち、アーム43に外力が加わっていない状態で、蓋ロック機構40はバネ47の力で、回動蓋34を閉位置に保持している。したがって、前記バネ47が本発明の弾性体に相当する。
【0027】
アーム43の基端部(後端部)表面には、図5(A)等に示すように、ロック解除機構50を構成する短ピン51が蓋本体24の連結ピン26pと平行に形成されている。また、前記連結ピン26pを回動可能に支持する後部軸受け部材16の内側面には、同じくロック解除機構50を構成する案内レール54が形成されている。
案内レール54は、図7〜図9に示すように、後部軸受け部材16に対して蓋本体24及び物品収納箱30が図中右方向(開方向)に回動する際に、アーム43の短ピン51をガイドするカム状のレールである。なお、図7〜図9では、蓋本体24は省略されている。
【0028】
即ち、案内レール54は、アーム43の短ピン51を下側からガイドする下側レール54dと、アーム43の短ピン51を上側からガイドする上側レール54uとから構成されている。そして、図9に示すように、蓋本体24及び物品収納箱30がボックス本体11(後部軸受け部材16)に対して閉位置から上方に回動する過程で、アーム43の短ピン51は下側レール54dに沿って回動中心C回りを円弧状に移動する。この状態で、アーム43には外力が加わらないため、そのアーム43は切欠き41との係合位置に保持されている。
【0029】
この状態から蓋本体24等がさらに上方に回動して、アーム43の短ピン51が上側レール54uの傾斜面54sに当接すると、回動過程でアーム43の短ピン51はその傾斜面54sに沿って回動中心C側に移動する。これによって、アーム43はバネ47の力に抗して回動中心C側に引っ張られる。そして、蓋本体24及び物品収納箱30がボックス本体11に対して閉位置から所定角度以上回動し、物品収納箱30の開口32が上方を向いた状態(図8参照)で、アーム43の短ピン51は上側レール54uの傾斜面54sを通過する。ここで、上側レール54uの傾斜面54sの傾斜角度及び長さ寸法は、アーム43の短ピン51を寸法Eだけ回動中心Cに接近させることができるように設定されている。このため、アーム43の短ピン51が上側レール54uの傾斜面54sを通過した段階で、アーム43はバネ47の力に抗して回動中心C側に寸法Eだけ引っ張られる。これによって、アーム43の先端部と切欠き41との係合が解除され、回動蓋34は物品収納箱30に対して自由回動が可能になる。なお、この状態から、蓋本体24等がさらに上方に回動しても、短ピン51は上側レール54uに沿って回動中心C回りを円弧状に移動するため、その短ピン51が回動中心Cにこれ以上接近することはない。
【0030】
また、蓋本体24及び物品収納箱30が開状態から閉方向に左回動する場合には、アーム43の短ピン51が上記と逆の順番で案内レール54に沿って移動する。即ち、蓋本体24の開度が所定角度以下になると、アーム43の短ピン51が上側レール54uの傾斜面54sに沿って逆方向に移動し、その短ピン51が回動中心Cから徐々に離れる。これによって、アーム43の先端部はバネ47の力で徐々に回動蓋34の切欠き41と係合するようになる。即ち、アーム43の先端部と回動蓋34の切欠き41とが係合を開始した段階で、回動蓋34の回動が禁止される。そして、アーム43の短ピン51が上側レール54uの傾斜面54sを通過した段階で、アーム43は係合位置まで戻され、アーム43の先端部と回動蓋34の切欠き41とが完全に係合する。
【0031】
次に、上記した自動車用コンソールボックス10の取り扱い方法を簡単に説明する。
蓋体20の後部をボックス本体11の上端後部に連結させる場合には、蓋体20の後側ロック機構26の操作ボタン26bを押圧操作して、各々の連結ピン26pを弾性力に抗してハウジング26m内に一定量引き込む。この状態で、蓋体20の後部内側の各凹部24aにボックス本体11の各々の後部軸受け部材16を収納可能となる。次に、ボックス本体11の各々の後部軸受け部材16を蓋体20の後部内側の各凹部24aに収納した後、操作ボタン26bから手を離し、各々の連結ピン26pを弾性力でハウジング26mから突出させる。これによって、各々の連結ピン26pが対応する後部軸受け部材16の軸受け孔16hに通され(図1(B)参照)、蓋体20の後部がボックス本体11の上端後部に連結される(図1(A)参照)。
この状態で、図10(A)に示すように、蓋体20を前から後に回動させることで、その蓋体20を運転席等において開操作できるようになる。
また、物品収納箱30のアーム43の短ピン51が後部軸受け部材16の案内レール54に沿って移動可能になる。
【0032】
前述のように、物品収納箱30には蓋ロック機構40が設けられており、その蓋ロック機構40のアーム43の先端部が回動蓋34の切欠き41とバネ47の力で係合状態に保持されている(図6、図7等参照)。このため、蓋体20を開操作する途中で、物品収納箱30の回動蓋34が開き、収容物が落下するような不具合が生じない。
しかし、図6の二点鎖線及び図8に示すように、蓋体20(蓋本体24)及び物品収納箱30がボックス本体11に対して閉位置から上方に所定角度以上回動して、物品収納箱30の開口32が上向きになると、アーム43がバネ47の力に抗して回動中心C側に寸法Eだけ引っ張られる。これによって、アーム43の先端部と回動蓋34の切欠き41と係合が解除され、物品収納箱30に対して回動蓋34が自由に回動可能になる。なお、物品収納箱30の開口32が上向きであるため、回動蓋34が自由に回動可能となっても収容物が落下するようなことはない。
なお、蓋体20を閉じる方向に回動させてその角度が所定角度以下になれば、アーム43の先端部と回動蓋34の切欠き41とが係合するため、回動蓋34は閉位置に保持される。
【0033】
この状態から蓋体20の前部をボックス本体11の上端前部に連結させるには、先ず、蓋体20の前部をボックス本体11の上端前部に保持する。次に、蓋体20の前側ロック機構25の操作ボタン25bを押圧操作し、各々の連結ピン25pを弾性力に抗してハウジング25m内に一定量引き込んだ状態で、ボックス本体11の上部開口12を閉じる。これによって、自動的に蓋体20の前部内側の各凹部24aにボックス本体11の前部軸受け部材14がそれぞれ収納される。この状態で、操作ボタン25bから手を離し、各々の連結ピン25pを弾性力でハウジング25mから突出させることで、それらの連結ピン25pが対応する前部軸受け部材14の軸受け孔14hに挿通される。これによって、蓋体20の前部がボックス本体11の上端後部に連結される(図1(C)参照)。
【0034】
即ち、蓋体20の前部が前側ロック機構25及び前部軸受け部材14によってボックス本体11の上端前部に連結され、その蓋体20の後部が後側ロック機構26及び後部軸受け部材16によってボックス本体11の上端後部に連結される。これによって、ボックス本体11の上部開口12が閉じられ、蓋体20の上表面20uは所定高さ位置でほぼ水平に保持される。この状態で、自動車用コンソールボックス10をアームレストとして使用できるようになる。
【0035】
次に、ボックス本体11の上部開口12を後部座席に着座した状態で開く場合には、後側ロック機構26の操作ボタン26bを押圧操作して、各々の連結ピン26pと各々の後部軸受け部材16との連結を解除する。この状態で、蓋体20は、前側ロック機構25の連結ピン25p及び前部軸受け部材14の軸受け孔14hを中心に回動可能となる(図1(A)2点鎖線参照)。したがって、蓋体20を後から前に回動させることで、蓋体20を後部座席において開くことができる。
このとき、蓋ロック機構40のアーム43の短ピン51は後部軸受け部材16の案内レール54から離れるため、そのアーム43には外力が加わらない。したがって、アーム43の先端部はバネ47の力で回動蓋34の切欠き41と係合状態に保持されている。このため、図10(B)に示すように、蓋体20が前側ロック機構25の連結ピン25p及び前部軸受け部材14の軸受け孔14hを中心に回動し、物品収納箱30の開口32が下向きになっても回動蓋34が開く不具合が生じない。
【0036】
このように、本実施形態に係る自動車用コンソールボックス10によると、蓋体20を開く時には蓋ロック機構40が動作するため、物品収納箱30からの収容物の落下を防止できる。しかし、蓋体20が上方に所定角度以上回動し、さらに物品収納箱30の開口32が上向きになると、ロック解除機構50が動作して蓋ロック機構40のロック状態が解除される。このため、物品収納箱30を開く際にロック解除操作あるいはキー操作が不要になり、その物品収納箱30の使い勝手が向上する。なお、ロック解除機構50が動作するときに、物品収納箱30の開口32が上向きになるため、その物品収納箱30からの収容物の落下を防止できる。
【0037】
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態ではロック解除機構50の案内レール54を後部軸受け部材16に形成したが、後部軸受け部材16とは別に板状部材を設け、その板状部材に案内レール54を形成することも可能である。
また、蓋ロック機構40のアーム43の形状及び回動蓋34の切欠き41の形状を適宜変更することも可能である。さらに、切欠き41の代わりに、アーム43の先端部が嵌合可能な溝あるいは凹部を回動蓋34に形成することも可能である。
【0038】
ここで、実施形態に記載された発明のうちで特許請求の範囲には記載されていない発明を以下に列記する。
(1)請求項3に記載の自動車用コンソールボックスであって、
カム機構は、
係合部材に形成されたピン状のカムフォロアと、
ボックス本体に形成されており、前記カムフォロアを案内する案内レールと、を有することを特徴とする自動車用コンソールボックス。
(2)(1)に記載の自動車用コンソールボックスであって、
案内レールは、蓋体の連結ピンを回転可能に支持するボックス本体の軸受け部材に形成されていることを特徴とする自動車用コンソールボックス。
(3)(1)又は(2)のいずれかに記載の自動車用コンソールボックスであって、
蓋体は、ボックス本体に対して前から後、あるいは後から前に回動することでそのボックス本体の上部開口を開放可能な構成であることを特徴とする自動車用コンソールボックス。
【0039】
【発明の効果】
本発明によると、物品収納箱を開く際にロック解除操作あるいはキー操作が不要になり、その物品収納箱の使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る自動車用コンソールボックスの全体斜視図(A図)、A図のB部拡大図(B図)、及びA図のC−C矢視図(C図)である。
【図2】自動車用コンソールボックスの分解斜視図である。
【図3】自動車用コンソールボックスの蓋体を後上方から見た分解斜視図である。
【図4】前側ロック機構及び後側ロック機構の斜視図(A図)及び平断面図(B図)である。
【図5】物品収納箱を表す斜視図(A図)及びA図のB−B矢視断面図(B図)である。
【図6】物品収納箱及び蓋ロック機構、ロック解除機構を表す側面図である。
【図7】蓋ロック機構及びロック解除機構の動作を表す側面図である。
【図8】蓋ロック機構及びロック解除機構の動作を表す側面図である。
【図9】ロック解除機構を表す側面図である。
【図10】自動車用コンソールボックスの使用態様を表す側面図である(A図、B図)。
【図11】従来の自動車用コンソールボックスの縦断面図(A図)及び上後方から見た斜視図(B図)である。
【符号の説明】
11 ボックス本体
12 上部開口
20 蓋体
30 物品収納箱
32 開口
34 回動蓋
40 蓋ロック機構
41 切欠き(被係合部材)
43 アーム(係合部材)
47 バネ(弾性体)
50 ロック解除機構
51 短ピン(カム機構)
54 案内レール(カム機構)
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内の幅方向に並ぶ座席間に設置される上部開放型のボックス本体と、そのボックス本体に対して上下回動可能な状態で連結されており、前記ボックス本体の上部開口を開閉可能な蓋体とを備える自動車用コンソールボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用コンソールボックスに関する技術が特許文献1に記載されている。
前記自動車用コンソールボックスは、図11(B)に示すように、自動車の幅方向に並ぶ運転席と助手席(図示されていない)との間に配置される構成で、上部開放型のボックス本体71と、そのボックス本体71の上部開口72を塞ぐ蓋体75とを備えている。蓋体75の前端部は、図11(A)に示すように、前部ヒンジ機構81を介してボックス本体71に連結可能に構成されており、その蓋体75の後端部が後部ヒンジ機構82を介してボックス本体71に連結可能に構成されている。また、自動車用コンソールボックスには、前部ヒンジ機構81あるいは後部ヒンジ機構82の連結を解除する連結解除機構84が設けられている。
【0003】
このため、連結解除機構84で前部ヒンジ機構81の連結を解除すれば、図11(A)に示すように、後部ヒンジ機構82を使用して、運転席側から蓋体75を前から後に回動させてボックス本体71の上部開口72を開くことができる。また、連結解除機構84で後部ヒンジ機構82の連結を解除すれば、前部ヒンジ機構81を使用して、後側の座席(図示されていない)から蓋体75を後から前に回動させてボックス本体71の上部開口72を開くことができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−159027号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した自動車用コンソールボックスの蓋体75に、例えば、蓋付の物品収納箱を装着する場合、蓋体75の開閉操作中に前記物品収納箱から収容物が脱落しないようにするためには、その物品収納箱の蓋にロックあるいは鍵を設けることが考えられる。
しかし、物品収納箱の蓋にロックあるいは鍵を設けると、物品収納箱を開く際にロック解除操作あるいはキー操作が必要になり、その物品収納箱の使い勝手が悪くなるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、物品収納箱からの収容物の脱落防止を図るとともに、その物品収納箱の蓋を開く際にロック解除操作あるいはキー操作を不要にして、前記物品収納箱の使い勝手を向上させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、車室内の幅方向に並ぶ座席間に設置される上部開放型のボックス本体と、そのボックス本体に対して上下回動可能な状態で連結されており、前記ボックス本体の上部開口を開閉可能な蓋体とを備える自動車用コンソールボックスであって、前記蓋体の内側に設けられている物品収納箱と、前記物品収納箱の開口縁に自由回動可能な状態で連結されており、その開口を開閉可能な回動蓋と、前記物品収納箱の回動蓋を閉位置に保持する蓋ロック機構と、前記蓋体が前記ボックス本体の上部開口を閉じている閉位置から上方に所定角度以上回動し、さらに前記物品収納箱の開口が上向きになったときに、前記蓋ロック機構のロック状態を解除するロック解除機構とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明によると、物品収納箱の回動蓋は蓋ロック機構によって閉位置に保持されているため、ボックス本体の上部開口を開く際に蓋体を回動させても、物品収納箱の回動蓋が途中で開くことはない。このため、物品収納箱からの収容物の脱落を防止することができる。
しかし、蓋体が閉位置から上方に所定角度以上回動し、さらに物品収納箱の開口が上向きになると、ロック解除機構が動作して蓋ロック機構のロック状態が解除される。ここでいう上向きとは、物品収納箱に収納した収容物が物品収納箱から脱落しない程度の上向きをいう。このため、ワンタッチで回動蓋を開けられるようになる。なお、物品収納箱の開口が上向きの状態で、蓋ロック機構のロック状態が解除されるため、物品収納箱から収容物が脱落することはない。
即ち、物品収納箱からの収容物の脱落が防止できるとともに、その物品収納箱を開く際にロック解除操作あるいはキー操作が不要になり、その物品収納箱の使い勝手が向上する。
【0009】
請求項2の発明によると、蓋ロック機構は、回動蓋に設けられている被係合部材と、一定範囲内を往復動可能な状態で物品収納箱に装着されており、前記回動蓋の被係合部材と係合することにより、その回動蓋を閉位置に保持する係合部材と、前記係合部材を前記被係合部材との係合位置に保持する弾性体とを有している。このため、弾性体の弾性力で物品収納箱の回動蓋を確実に閉状態に保持できるようになる。
【0010】
請求項3の発明によると、ロック解除機構は、係合部材とボックス本体との間に装着されたカム機構であり、前記係合部材が蓋体及び物品収納箱と共に閉位置から前記ボックス本体に対して所定角度以上回動したときに、その係合部材を弾性体の弾性力に抗して係合解除方向に変位させる。このように、カム機構を使用しているため、係合部材が閉位置からボックス本体に対して所定角度以上回動したときに確実に蓋ロック機構のロック状態を解除できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、図1〜図10に基づいて本発明の実施形態1に係る自動車用コンソールボックスの説明を行う。ここで、図1〜図4は本実施形態に係る自動車用コンソールボックスの全体斜視図、分解斜視図及び部品図等、図5は自動車用コンソールボックスの物品収納箱の斜視図等、図6〜図9は物品収納箱、蓋ロック機構及びロック解除機構を表す側面図等である。また、図10は自動車用コンソールボックスの取扱いを表す模式側面図である。
【0012】
自動車用コンソールボックス10は、アームレスト機能及び車室内の装飾品としての機能を有する物品収納ボックスであり、車室内の幅方向に並ぶ運転席と助手席との間に配置される構成である。自動車用コンソールボックス10は、図1(A)に示すように、上部開放型のボックス本体11と蓋体20とから構成されている。
ボックス本体11は、側面略山形に形成されており、前斜面11fの傾斜が後斜面11yの傾斜よりも緩やか設定されている。そして、そのボックス本体11の山裾部分の長さ寸法が座席の前後長さ寸法にほぼ等しく設定されている。また、ボックス本体11は、正面略角形に形成されており、その幅寸法が運転席と助手席との間の隙間寸法にほぼ等しく設定されている。
【0013】
ボックス本体11の内側には略角柱形の収納部13(図1(A)点線参照)が形成されており、その収納部13がボックス本体11の上部で開放されている。即ち、ボックス本体11の上端には収納部13の上部開口12が形成されている。
上部開口12を囲むボックス本体11の上端面は、図1(A)(C)に示すように、前側の高面11hと、後側の低面11dと、両者11h,11d間に位置する傾斜面11eとから構成されている。高面11hの前端寄りには、上部開口12を挟んで一対の前部軸受け部材14が形成されている。また、低面11dの後端寄りには、同じく上部開口12を挟んで一対の後部軸受け部材16が形成されている。前部軸受け部材14及び後部軸受け部材16は、等しい寸法で略逆L字形に形成されており、先端部分に軸受け孔14h,16hが設けられている。
なお、図1(C)は、図1(A)のC−C矢視図である。
【0014】
ボックス本体11の前斜面11fには、カップホルダ等に使用される凹部11jが形成されており、その右横(図1等においては左横)にはパーキングブレーキレバーLを通す長孔11mが形成されている。
【0015】
ボックス本体11の上部開口12を閉じる蓋体20は、アームレストとして使用可能な部材であり、ボックス本体11の上部開口12を閉じた状態でその蓋体20の上表面20uが所定高さ位置でほぼ水平に保持される。蓋体20は、図2等に示すように、蓋本体24と、その蓋本体24を覆う装飾用の外蓋22と、前後のロック機構25,26及び物品収納箱30から構成されている。
蓋本体24は、前側で浅く、後側で深くなるように形成された下部開放型の角形容器であり、天井部24uと、前壁部24mと、後壁部24yと、左右の側壁部24sを備えている。また、蓋本体24の開口24vの周縁には、図3に示すように、フランジ部24fが形成されている。そして、そのフランジ部24fのフランジ面(下端面)が、図1(C)、図2に示すように、前側の高面24hと、後側の低面24dと、両者24h,24d間に位置する傾斜面24eとから構成されている。
【0016】
蓋本体24のフランジ面を構成する高面24h、傾斜面24e及び低面24dは、その蓋本体24がボックス本体11の上部開口12を閉じた状態で、図1(C)に示すように、その上部開口12の周縁に設けられた高面11h、傾斜面11e及び低面11dと面接触可能に構成されている。ここで、蓋本体24の天井部24u(図2参照)は、その蓋本体24がボックス本体11の上部開口12を閉じた状態でほぼ水平に保持される。このため、蓋本体24の前壁部24mの高さ寸法は、後壁部24yの高さ寸法よりも、高面24hと低面24dとのレベル差分だけ小さく設定されている。
【0017】
蓋本体24の外側には、図3に示すように、後壁部24yの中央部分に角形の窪み24kが形成されており、その窪み24kの下端部(ほぼ低面24dの位置)に後側ロック機構26が装着されている。また、蓋本体24の内側には、図2等に示すように、窪み24kに対応する位置に凸部24wが形成されている。そして、その凸部24wの両端と蓋本体24の内壁面との間に、ボックス本体11の後部軸受け部材16がそれぞれ挿入される凹部24aが形成されている。
【0018】
また、蓋本体24の外側には、前壁部24mの中央部分に同じく角形の窪み(図示されていない)が形成されており、その窪みの下端部(ほぼ高面24hの位置)に前側ロック機構25が装着されている。このため、蓋本体24の天井部24uから後側ロック機構26のまでの寸法は、高面24hと低面24dとのレベル差分だけ、天井部24uから前側ロック機構25までの寸法よりも大きくなる。
蓋本体24の内側には、前記窪み(前側の窪み)に対応する位置に凸部24wが形成されている。そして、その凸部24wの両端と蓋本体24の内壁面との間に、ボックス本体11の前部軸受け部材14がそれぞれ挿入される凹部24aが形成されている。
【0019】
前側ロック機構25は、ボックス本体11の前部軸受け部材14と連結された状態でヒンジとして使用される機構であり、それらの前部軸受け部材14に対して容易に連結、あるいは連結解除可能に構成されている。同様に、後側ロック機構26は、ボックス本体11の後部軸受け部材16と連結された状態でヒンジとして使用される機構であり、それらの後部軸受け部材16に対して容易に連結、あるいは連結解除可能に構成されている。
前側ロック機構25と後側ロック機構26とは等しい構造のため、代表して前側ロック機構25の説明を行う。
【0020】
前側ロック機構25は、図4(A)(B)に示すように、細長い角形のハウジング25mを備えている。ハウジング25mの長手方向両側には筒状のガイド25gがほぼ同軸に設けられており、各々のガイド25gにそれぞれ連結ピン25pが摺動可能に挿通されている。連結ピン25pの外径寸法は、前部軸受け部材14の軸受け孔14hに挿通可能な寸法に設定されている。また、各々の連結ピン25pの基端部には、傾斜凹面25kを備えるピストン部25eが設けられており、そのピストン部25eがハウジング25m内に収納されている。
ハウジング25mの側面には長手方向に延びるスリット状の開口25sが形成されており、その開口25sに操作ボタン25bの凸部25tが挿入保持されている。凸部25tには、それぞれの連結ピン25pの傾斜凹面25kと面接触する傾斜凸面25yが長手方向両側に形成されている。
【0021】
操作ボタン25bの凸部25tが開口25sに押し込まれるように操作(押圧操作)されると、操作ボタン25bの傾斜凸面25yに対してピストン部25eの傾斜凹面25kが摺動する。この摺動作用によって、それぞれの連結ピン25pは同時に一定寸法だけハウジング25m内に引き込まれる。また、各々の連結ピン25pは、操作ボタン25bが押圧操作されない状態で、図示されていない弾性体の弾性力により最大突出状態に保持されている(図4(B)参照)。ここで、各々の連結ピン25pの先端部分は、図3に示すように、蓋本体24の窪み24kの両側に形成された各貫通孔24gに通され、それらの貫通孔24gから蓋本体24の内側の凹部24a内に突出可能となっている。
【0022】
ハウジング25mの側面には、図4に示すように、操作ボタン25bと反対側の位置に略L字形のブラケット25zが固定されている。そして、そのブラケット25zが、図3に示すように、蓋本体24の天井部24uに例えばビス止めされる。これによって、前側ロック機構25(同様に後側ロック機構26)は窪み24kの位置に固定される。
【0023】
蓋本体24には、前側ロック機構25及び後側ロック機構26が固定された後、装飾用の外蓋22が被せられる。外蓋22の前壁部22fと後壁部22yには、図2等に示すように、前側ロック機構25の操作ボタン25bと後側ロック機構26の操作ボタン26bとの干渉を避けるため、角形の切欠き22cが形成されている。
蓋本体24の内側後部、即ち、蓋本体24が深く形成されている部分には、図1に示すように、角形の物品収納箱30が嵌め込まれている。
【0024】
物品収納箱30は、図1、図2及び図6等に示すように、蓋本体24の内側後部に横向き状態で収納されており、インナクリップ等(図示省略)により確実に蓋本体24に固定されている。即ち、物品収納箱30の開口32が蓋本体24の前後方向略中央位置に配置されており、物品収納箱30の底板35が蓋本体24の後端部に配置されている。このため、物品収納箱30の深さ方向が蓋本体24の前後方向と一致している。
物品収納箱30の開口32は、回動蓋34によって開閉可能に構成されている。回動蓋34は、物品収納箱30の開口32の周縁を覆えるように角形のキャップ状に構成されている。そして、図5(A)、図6等に示すように、その回動蓋34の左側板34s、右側板34rの上端(図5では右上端)が物品収納箱30の左側板36、右側板37の上端にそれぞれ連結ピン33等によって自由回動可能な状態で連結されている。
【0025】
回動蓋34の右側板34rは、図6等に示すように、略台形状に形成されており、その右側板34rの先端部分(台形の上底部分)に蓋ロック機構40を構成する段差状の切欠き41が形成されている。
物品収納箱30の右側板37には、図5(A)、図6等に示すように、蓋ロック機構40を構成するホルダ45が固定されており、そのホルダ45によって物品収納箱30の深さ方向(蓋本体24の前後方向)に延びるガイド穴が形成されている。そして、ホルダ45のガイド穴に棒状のアーム43がそのガイド穴に沿って一定寸法だけ変位可能な状態で装着されている。アーム43はホルダ45のガイド穴に沿って回動蓋34の方向に変位することにより、そのアーム43の先端部が回動蓋34の切欠き41と係合可能に構成されている。そして、アーム43の先端部が回動蓋34の切欠き41と係合することで、その回動蓋34の開方向の回動が禁止され、物品収納箱30の開口32は閉状態に保持される。なお、図5(A)はアーム43と切欠き41との非係合状態を表しており、図6はアーム43と切欠き41との係合状態を表している。
【0026】
物品収納箱30の右側板37には、図5(B)に示すように、蓋ロック機構40のホルダ45に覆われる部分に突起状のバネ受け36cが形成されている。また、アーム43の裏面には、蓋ロック機構40のホルダ45に覆われる部分で、かつ物品収納箱30のバネ受け36cよりも高い位置(回動蓋34寄りの位置)にバネ受け43bが形成されている。そして、アーム43のバネ受け43bと物品収納箱30のバネ受け36cとの間に、両者36c,43bを離隔させる方向に付勢されたバネ47が挟まれている。さらに、アーム43の表面には、下方(後方)からホルダ45の端面45tに当接するストッパ43aが形成されている。このため、アーム43はバネ47の力でストッパ43aがホルダ45の端面45tに当接する位置に保持されており、物品収納箱30からの外れ防止が図られている。さらに、アーム43のストッパ43aがホルダ45の端面に当接している状態で、そのアーム43の先端部は回動蓋34の切欠き41との係合位置に保持されている。即ち、アーム43に外力が加わっていない状態で、蓋ロック機構40はバネ47の力で、回動蓋34を閉位置に保持している。したがって、前記バネ47が本発明の弾性体に相当する。
【0027】
アーム43の基端部(後端部)表面には、図5(A)等に示すように、ロック解除機構50を構成する短ピン51が蓋本体24の連結ピン26pと平行に形成されている。また、前記連結ピン26pを回動可能に支持する後部軸受け部材16の内側面には、同じくロック解除機構50を構成する案内レール54が形成されている。
案内レール54は、図7〜図9に示すように、後部軸受け部材16に対して蓋本体24及び物品収納箱30が図中右方向(開方向)に回動する際に、アーム43の短ピン51をガイドするカム状のレールである。なお、図7〜図9では、蓋本体24は省略されている。
【0028】
即ち、案内レール54は、アーム43の短ピン51を下側からガイドする下側レール54dと、アーム43の短ピン51を上側からガイドする上側レール54uとから構成されている。そして、図9に示すように、蓋本体24及び物品収納箱30がボックス本体11(後部軸受け部材16)に対して閉位置から上方に回動する過程で、アーム43の短ピン51は下側レール54dに沿って回動中心C回りを円弧状に移動する。この状態で、アーム43には外力が加わらないため、そのアーム43は切欠き41との係合位置に保持されている。
【0029】
この状態から蓋本体24等がさらに上方に回動して、アーム43の短ピン51が上側レール54uの傾斜面54sに当接すると、回動過程でアーム43の短ピン51はその傾斜面54sに沿って回動中心C側に移動する。これによって、アーム43はバネ47の力に抗して回動中心C側に引っ張られる。そして、蓋本体24及び物品収納箱30がボックス本体11に対して閉位置から所定角度以上回動し、物品収納箱30の開口32が上方を向いた状態(図8参照)で、アーム43の短ピン51は上側レール54uの傾斜面54sを通過する。ここで、上側レール54uの傾斜面54sの傾斜角度及び長さ寸法は、アーム43の短ピン51を寸法Eだけ回動中心Cに接近させることができるように設定されている。このため、アーム43の短ピン51が上側レール54uの傾斜面54sを通過した段階で、アーム43はバネ47の力に抗して回動中心C側に寸法Eだけ引っ張られる。これによって、アーム43の先端部と切欠き41との係合が解除され、回動蓋34は物品収納箱30に対して自由回動が可能になる。なお、この状態から、蓋本体24等がさらに上方に回動しても、短ピン51は上側レール54uに沿って回動中心C回りを円弧状に移動するため、その短ピン51が回動中心Cにこれ以上接近することはない。
【0030】
また、蓋本体24及び物品収納箱30が開状態から閉方向に左回動する場合には、アーム43の短ピン51が上記と逆の順番で案内レール54に沿って移動する。即ち、蓋本体24の開度が所定角度以下になると、アーム43の短ピン51が上側レール54uの傾斜面54sに沿って逆方向に移動し、その短ピン51が回動中心Cから徐々に離れる。これによって、アーム43の先端部はバネ47の力で徐々に回動蓋34の切欠き41と係合するようになる。即ち、アーム43の先端部と回動蓋34の切欠き41とが係合を開始した段階で、回動蓋34の回動が禁止される。そして、アーム43の短ピン51が上側レール54uの傾斜面54sを通過した段階で、アーム43は係合位置まで戻され、アーム43の先端部と回動蓋34の切欠き41とが完全に係合する。
【0031】
次に、上記した自動車用コンソールボックス10の取り扱い方法を簡単に説明する。
蓋体20の後部をボックス本体11の上端後部に連結させる場合には、蓋体20の後側ロック機構26の操作ボタン26bを押圧操作して、各々の連結ピン26pを弾性力に抗してハウジング26m内に一定量引き込む。この状態で、蓋体20の後部内側の各凹部24aにボックス本体11の各々の後部軸受け部材16を収納可能となる。次に、ボックス本体11の各々の後部軸受け部材16を蓋体20の後部内側の各凹部24aに収納した後、操作ボタン26bから手を離し、各々の連結ピン26pを弾性力でハウジング26mから突出させる。これによって、各々の連結ピン26pが対応する後部軸受け部材16の軸受け孔16hに通され(図1(B)参照)、蓋体20の後部がボックス本体11の上端後部に連結される(図1(A)参照)。
この状態で、図10(A)に示すように、蓋体20を前から後に回動させることで、その蓋体20を運転席等において開操作できるようになる。
また、物品収納箱30のアーム43の短ピン51が後部軸受け部材16の案内レール54に沿って移動可能になる。
【0032】
前述のように、物品収納箱30には蓋ロック機構40が設けられており、その蓋ロック機構40のアーム43の先端部が回動蓋34の切欠き41とバネ47の力で係合状態に保持されている(図6、図7等参照)。このため、蓋体20を開操作する途中で、物品収納箱30の回動蓋34が開き、収容物が落下するような不具合が生じない。
しかし、図6の二点鎖線及び図8に示すように、蓋体20(蓋本体24)及び物品収納箱30がボックス本体11に対して閉位置から上方に所定角度以上回動して、物品収納箱30の開口32が上向きになると、アーム43がバネ47の力に抗して回動中心C側に寸法Eだけ引っ張られる。これによって、アーム43の先端部と回動蓋34の切欠き41と係合が解除され、物品収納箱30に対して回動蓋34が自由に回動可能になる。なお、物品収納箱30の開口32が上向きであるため、回動蓋34が自由に回動可能となっても収容物が落下するようなことはない。
なお、蓋体20を閉じる方向に回動させてその角度が所定角度以下になれば、アーム43の先端部と回動蓋34の切欠き41とが係合するため、回動蓋34は閉位置に保持される。
【0033】
この状態から蓋体20の前部をボックス本体11の上端前部に連結させるには、先ず、蓋体20の前部をボックス本体11の上端前部に保持する。次に、蓋体20の前側ロック機構25の操作ボタン25bを押圧操作し、各々の連結ピン25pを弾性力に抗してハウジング25m内に一定量引き込んだ状態で、ボックス本体11の上部開口12を閉じる。これによって、自動的に蓋体20の前部内側の各凹部24aにボックス本体11の前部軸受け部材14がそれぞれ収納される。この状態で、操作ボタン25bから手を離し、各々の連結ピン25pを弾性力でハウジング25mから突出させることで、それらの連結ピン25pが対応する前部軸受け部材14の軸受け孔14hに挿通される。これによって、蓋体20の前部がボックス本体11の上端後部に連結される(図1(C)参照)。
【0034】
即ち、蓋体20の前部が前側ロック機構25及び前部軸受け部材14によってボックス本体11の上端前部に連結され、その蓋体20の後部が後側ロック機構26及び後部軸受け部材16によってボックス本体11の上端後部に連結される。これによって、ボックス本体11の上部開口12が閉じられ、蓋体20の上表面20uは所定高さ位置でほぼ水平に保持される。この状態で、自動車用コンソールボックス10をアームレストとして使用できるようになる。
【0035】
次に、ボックス本体11の上部開口12を後部座席に着座した状態で開く場合には、後側ロック機構26の操作ボタン26bを押圧操作して、各々の連結ピン26pと各々の後部軸受け部材16との連結を解除する。この状態で、蓋体20は、前側ロック機構25の連結ピン25p及び前部軸受け部材14の軸受け孔14hを中心に回動可能となる(図1(A)2点鎖線参照)。したがって、蓋体20を後から前に回動させることで、蓋体20を後部座席において開くことができる。
このとき、蓋ロック機構40のアーム43の短ピン51は後部軸受け部材16の案内レール54から離れるため、そのアーム43には外力が加わらない。したがって、アーム43の先端部はバネ47の力で回動蓋34の切欠き41と係合状態に保持されている。このため、図10(B)に示すように、蓋体20が前側ロック機構25の連結ピン25p及び前部軸受け部材14の軸受け孔14hを中心に回動し、物品収納箱30の開口32が下向きになっても回動蓋34が開く不具合が生じない。
【0036】
このように、本実施形態に係る自動車用コンソールボックス10によると、蓋体20を開く時には蓋ロック機構40が動作するため、物品収納箱30からの収容物の落下を防止できる。しかし、蓋体20が上方に所定角度以上回動し、さらに物品収納箱30の開口32が上向きになると、ロック解除機構50が動作して蓋ロック機構40のロック状態が解除される。このため、物品収納箱30を開く際にロック解除操作あるいはキー操作が不要になり、その物品収納箱30の使い勝手が向上する。なお、ロック解除機構50が動作するときに、物品収納箱30の開口32が上向きになるため、その物品収納箱30からの収容物の落下を防止できる。
【0037】
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態ではロック解除機構50の案内レール54を後部軸受け部材16に形成したが、後部軸受け部材16とは別に板状部材を設け、その板状部材に案内レール54を形成することも可能である。
また、蓋ロック機構40のアーム43の形状及び回動蓋34の切欠き41の形状を適宜変更することも可能である。さらに、切欠き41の代わりに、アーム43の先端部が嵌合可能な溝あるいは凹部を回動蓋34に形成することも可能である。
【0038】
ここで、実施形態に記載された発明のうちで特許請求の範囲には記載されていない発明を以下に列記する。
(1)請求項3に記載の自動車用コンソールボックスであって、
カム機構は、
係合部材に形成されたピン状のカムフォロアと、
ボックス本体に形成されており、前記カムフォロアを案内する案内レールと、を有することを特徴とする自動車用コンソールボックス。
(2)(1)に記載の自動車用コンソールボックスであって、
案内レールは、蓋体の連結ピンを回転可能に支持するボックス本体の軸受け部材に形成されていることを特徴とする自動車用コンソールボックス。
(3)(1)又は(2)のいずれかに記載の自動車用コンソールボックスであって、
蓋体は、ボックス本体に対して前から後、あるいは後から前に回動することでそのボックス本体の上部開口を開放可能な構成であることを特徴とする自動車用コンソールボックス。
【0039】
【発明の効果】
本発明によると、物品収納箱を開く際にロック解除操作あるいはキー操作が不要になり、その物品収納箱の使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る自動車用コンソールボックスの全体斜視図(A図)、A図のB部拡大図(B図)、及びA図のC−C矢視図(C図)である。
【図2】自動車用コンソールボックスの分解斜視図である。
【図3】自動車用コンソールボックスの蓋体を後上方から見た分解斜視図である。
【図4】前側ロック機構及び後側ロック機構の斜視図(A図)及び平断面図(B図)である。
【図5】物品収納箱を表す斜視図(A図)及びA図のB−B矢視断面図(B図)である。
【図6】物品収納箱及び蓋ロック機構、ロック解除機構を表す側面図である。
【図7】蓋ロック機構及びロック解除機構の動作を表す側面図である。
【図8】蓋ロック機構及びロック解除機構の動作を表す側面図である。
【図9】ロック解除機構を表す側面図である。
【図10】自動車用コンソールボックスの使用態様を表す側面図である(A図、B図)。
【図11】従来の自動車用コンソールボックスの縦断面図(A図)及び上後方から見た斜視図(B図)である。
【符号の説明】
11 ボックス本体
12 上部開口
20 蓋体
30 物品収納箱
32 開口
34 回動蓋
40 蓋ロック機構
41 切欠き(被係合部材)
43 アーム(係合部材)
47 バネ(弾性体)
50 ロック解除機構
51 短ピン(カム機構)
54 案内レール(カム機構)
Claims (3)
- 車室内の幅方向に並ぶ座席間に設置される上部開放型のボックス本体と、そのボックス本体に対して上下回動可能な状態で連結されており、前記ボックス本体の上部開口を開閉可能な蓋体とを備える自動車用コンソールボックスであって、
前記蓋体の内側に設けられている物品収納箱と、
前記物品収納箱の開口縁に自由回動可能な状態で連結されており、その開口を開閉可能な回動蓋と、
前記物品収納箱の回動蓋を閉位置に保持する蓋ロック機構と、
前記蓋体が前記ボックス本体の上部開口を閉じている閉位置から上方に所定角度以上回動し、さらに前記物品収納箱の開口が上向きになったときに、前記蓋ロック機構のロック状態を解除するロック解除機構と、
を有することを特徴とする自動車用コンソールボックス。 - 請求項1に記載の自動車用コンソールボックスであって、
蓋ロック機構は、
回動蓋に設けられている被係合部材と、
一定範囲内を往復動可能な状態で物品収納箱に装着されており、前記回動蓋の被係合部材と係合することにより、その回動蓋を閉位置に保持する係合部材と、
前記係合部材を前記被係合部材との係合位置に保持する弾性体とを有していることを特徴とする自動車用コンソールボックス。 - 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の自動車用コンソールボックスであって、
ロック解除機構は、係合部材とボックス本体との間に装着されたカム機構であり、前記係合部材が蓋体及び物品収納箱と共に閉位置から前記ボックス本体に対して所定角度以上回動したときに、その係合部材を弾性体の弾性力に抗して係合解除方向に変位させることを特徴とする自動車用コンソールボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003194340A JP2005028937A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | 自動車用コンソールボックス |
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JP2003194340A JP2005028937A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | 自動車用コンソールボックス |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005028937A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7517246B2 (en) | 2005-09-27 | 2009-04-14 | Yazaki Corporation | Connector and method for assembling the same |
CN109305079A (zh) * | 2018-09-03 | 2019-02-05 | 瞿少卯 | 一种汽车前中央扶手 |
CN114734895A (zh) * | 2022-05-31 | 2022-07-12 | 富诚汽车零部件有限公司 | 一种可拆装的扶手总成 |
-
2003
- 2003-07-09 JP JP2003194340A patent/JP2005028937A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7517246B2 (en) | 2005-09-27 | 2009-04-14 | Yazaki Corporation | Connector and method for assembling the same |
CN109305079A (zh) * | 2018-09-03 | 2019-02-05 | 瞿少卯 | 一种汽车前中央扶手 |
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