JP2009143449A - 容器ホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】リッド部材の開放時に、収納部内を複数の収納部分に仕切り得るようにする。
【解決手段】 リッド部材Lは、開放時に、本体部材Mに設けた収納部12の内部後方へ沈み込んで立ち上がった状態となる。リッド部材Lの収納部12に臨む裏側に、板状の第1仕切部材P1および第2仕切部材P2が設けられる。第1仕切部材P1および第2仕切部材P2は、リッド部材Lの裏側に沿わせて収容した状態および開放した該リッド部材Lの裏側から収納部12内へ延出して該収納部12を仕切る仕切状態に変位し得る。仕切状態における第1仕切部材P1および第2仕切部材P2は、収納部12における開放したリッド部材Lの裏側と対向する前壁13および底壁17に接触または近接する。
【選択図】図1
【解決手段】 リッド部材Lは、開放時に、本体部材Mに設けた収納部12の内部後方へ沈み込んで立ち上がった状態となる。リッド部材Lの収納部12に臨む裏側に、板状の第1仕切部材P1および第2仕切部材P2が設けられる。第1仕切部材P1および第2仕切部材P2は、リッド部材Lの裏側に沿わせて収容した状態および開放した該リッド部材Lの裏側から収納部12内へ延出して該収納部12を仕切る仕切状態に変位し得る。仕切状態における第1仕切部材P1および第2仕切部材P2は、収納部12における開放したリッド部材Lの裏側と対向する前壁13および底壁17に接触または近接する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両内装部材等に設けられる容器ホルダに関するものである。
車両の乗員室内には、シートに隣接したインストルメントパネルやフロアコンソール等の車両内装部材に、飲料容器等を収納保持し得る容器ホルダ(「カップホルダ」とも云う)が具備されている。この容器ホルダは、設置部位により様々な形態のものが実用がされており、非使用時には車両内装部材内に収納されて使用時に引き出すスライドタイプや、上方に開口した収納部を設けた埋込みタイプ等が実用化されている。前述した埋込みタイプの容器ホルダは、フロアコンソールの上面等に配設され、上方に開口する収納部を形成した本体部材と、この本体部材に収納部を開閉可能に配設されたリッド部材とを備えるものがある。
前述した埋込みタイプの容器ホルダは、500mlのペットボトルや角形の紙パック等の大型飲料容器を、2本並べて収納保持し得る開口形状およびサイズの収納部を備えている。従って容器ホルダには、収納した飲料容器が倒れないように保持する保持部材が設けられている。また容器ホルダは、飲料容器を収納しない場合または飲料容器を1本だけ収納する場合に、小型の物品を収納する物品収納部として収納部を使用し得る。このような容器ホルダは、例えば特許文献1に開示されている。
特開平8−282382号公報
特許文献1の図1および図3に開示されたカップホルダー付きの車両用小物収納装置は、蓋体(リッド部材)の裏側にシャフトに沿ってスライド可能なカップホルダー(保持部材)を備えており、この保持部材を移動させることでサイズの異なる飲料容器を保持し得ると共に、小型の物品の収納が可能となっている。しかるにカップホルダーは、リッド部材からボックスの上方開口部に延出するレバー状の部材であって、該ボックス内を左右に完全に仕切る形状となっていない。このため、飲料容器が収納されていない部分に収納した物品が、車両の振動等により飲料容器が収納された側へ移動してしまい、飲料容器に接触したり、該飲料容器とボックス壁部との隙間に入り込むのを防止できない。また、カップホルダーは、スライド穴に挿通したシャフトに沿って摺動するよう構成されており、該スライド穴が損耗により拡大した場合には車両の振動等で移動してしまい、飲料容器を適切に保持できなくなる欠点も内在している。
そこで本発明では、前述した従来の技術に内在している課題に鑑み、リッド部材の開放時に、収納部内を複数の収納部分に仕切り得るようにした容器ホルダを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、上方に開口する収納部を設けた本体部材と、前記本体部材に前記収納部を開閉可能に配設され、開放時に前記収納部の内部側方へ沈み込んで該収納部の底壁から立ち上がるリッド部材とを備えた容器ホルダにおいて、
前記リッド部材の前記収納部に臨む裏側に支持され、該リッド部材の裏側に沿わせて収容した状態および開放した該リッド部材の裏側から収納部内へ延出して該収納部を仕切る仕切状態に変位可能な仕切部材を備え、
前記仕切状態における仕切部材は、前記収納部における開放した前記リッド部材の裏側と対向する縦壁および前記底壁に接触または近接するよう構成したことを要旨とする。
前記リッド部材の前記収納部に臨む裏側に支持され、該リッド部材の裏側に沿わせて収容した状態および開放した該リッド部材の裏側から収納部内へ延出して該収納部を仕切る仕切状態に変位可能な仕切部材を備え、
前記仕切状態における仕切部材は、前記収納部における開放した前記リッド部材の裏側と対向する縦壁および前記底壁に接触または近接するよう構成したことを要旨とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、収納部を仕切る仕切部材をリッド部材に設けたので、該リッド部材の開放時には収納部内を複数の収納部分に仕切ることができる。これにより、仕切部材で仕切られた各収納部分に、飲料容器や物品を分けて収納することができる。そして、一方の収納部分に収納した物品が他方の収納部分へ移動しないので、物品の適切な収納および保持が図られる。
請求項2に記載の発明は、前記仕切部材は、前記リッド部材の裏側に前記底壁と平行に延設したガイド部に、該ガイド部の延在方向に沿って移動可能に支持されることを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、仕切部材が仕切状態において収納部内をスライドし得るので、該仕切部材で仕切られた各収納部分の大きさを変更調整し得る。従って、収納する物品の大きさや数量に合わせて、仕切部材を最適な位置に移動し得る。
従って、請求項2に係る発明によれば、仕切部材が仕切状態において収納部内をスライドし得るので、該仕切部材で仕切られた各収納部分の大きさを変更調整し得る。従って、収納する物品の大きさや数量に合わせて、仕切部材を最適な位置に移動し得る。
請求項3に記載の発明は、前記リッド部材の裏側に、前記ガイド部に沿って間隔をあけて設けた複数の第1係合部と、
前記仕切部材の側に設けられ、前記各第1係合部と弾力的に係合して該仕切部材を保持する第2係合部とを備えたことを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、スライドさせた仕切部材を収納部内の適宜位置に保持することができ、車両の振動等により収納した物品が仕切部材を押したとしても、該仕切部材が移動することを防止し得る。
前記仕切部材の側に設けられ、前記各第1係合部と弾力的に係合して該仕切部材を保持する第2係合部とを備えたことを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、スライドさせた仕切部材を収納部内の適宜位置に保持することができ、車両の振動等により収納した物品が仕切部材を押したとしても、該仕切部材が移動することを防止し得る。
請求項4に記載の発明は、前記仕切部材に折り畳み可能に設けられ、該仕切部材で仕切られた前記収納部内に収納した飲料容器を保持する保持部材を備えたことを要旨とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、仕切部材により仕切られた収納部分に収納した飲料容器を、保持部材により好適に保持し得る。
従って、請求項4に係る発明によれば、仕切部材により仕切られた収納部分に収納した飲料容器を、保持部材により好適に保持し得る。
本発明に係る容器ホルダによれば、収納部を仕切る仕切部材をリッド部材に設けたので、該リッド部材の開放時には収納部内を複数の収納部分に仕切ることができ、各収納部分に対して飲料容器や物品を分けて収納することができる。そして、一方の収納部分に収納した物品が他方の収納部分へ移動しないので、物品の適切な収納および保持が図られる。
次に、本発明に係る容器ホルダにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお実施例では、リッド部材Lの開閉方向を容器ホルダHの前後方向、リッド部材Lの開閉方向と交差する方向を容器ホルダHの左右方向と指称する。またリッド部材Lは、該リッド部材Lの開放時に本体部材Mの収納部12内へ沈み込む側を後端部、上方へ立ち上がる側を前端部と指称する。
図1は、実施例に係る容器ホルダHを、リッド部材Lを後方へ開放させると共に、該リッド部材Lに配設した各仕切部材P1,P2により収納部12を仕切った状態で示した斜視図である。実施例の容器ホルダHは、上方に開口する収納部12を設けた本体部材Mと、本体部材Mに前記収納部12を開閉可能に配設されたリッド部材Lと、リッド部材Lの裏側に配設した2枚の仕切部材P1,P2とを備えている。これら仕切部材P1,P2は、被使用時にはリッド部材Lの裏側に沿わせた状態に保持され、開放したリッド部材Lの裏面31から引き出して収納部12内へ延出させることで、該収納部12を左右方向において仕切るためのものである。なお、説明の便宜上、リッド部材Lの左側に配設された仕切部材P1を第1仕切部材、右側に配設された仕切部材P2を第2仕切部材と指称する。
本体部材Mは、図1、図2および図4に示すように、図示しない車両内装部材の上面に取り付けられる横長の箱状部材であって、別体に形成された第1本体部10と第2本体部11とを組み合わせて構成されている。すなわち本体部材Mは、第1本体部10の後側開口部分を塞ぐように第2本体部11を該第1本体部10に組み付けることで、上方に開口した横長矩形状の収納部12を画成する。なお収納部12は、容器ホルダHの左右方向における横寸法S1が、該容器ホルダHの前後方向における前後寸法S2の略2倍となる横長矩形状とされ、500mlのペットボトルや角形の紙パック等の大型飲料容器を、2本並べて収納保持し得るサイズに形成されている。
第1本体部10は、収納部12の前壁13、左側壁14、右側壁15および底壁17と、車両内装部材の外面に露出する上枠部18とを構成する合成樹脂製の一体成形部材であり、該上枠部18の内側に収納部12を上方へ開口する上方開口部19が形成されている。前壁13の上縁部には、上枠部18からリッド部材Lの厚さ相当分だけ下方となる位置において、該リッド部材Lの前縁部を下方から当て受ける段部20が形成されている。また図2に示すように、段部20の左右中央には、プッシュロック・アンロックタイプの公知のラッチ装置21が配設され、リッド部材Lの前端部中央から下方へ突設したフック部35が該ラッチ装置21に係脱可能に係合する。
第2本体部11は、収納部12の後壁16と、左側壁14および右側壁15の一部とを構成する合成樹脂製の一体成形部材である。後壁16は、図2および図4に示すように、上下方向において上下中間部分が後方へ膨出した曲面状に形成されており、開閉するリッド部材Lの後端部との干渉を回避して該リッド部材Lの開閉を許容する。
そして、左側壁14および右側壁15の外面には、図2および図4に示すように、リッド部材Lを本体部材Mに枢支するボス状の枢支軸23,23が、同一軸線上において側外方へ突設されている。また、左側壁14および右側壁15には、図1および図2に示すように、第1本体部10と第2本体部11とのパーティングライン上に、枢支軸23,23を中心とする円弧状のスリット24,24が形成される。これらスリット24,24には、リッド部材Lの左右両側端に設けた回転支持アーム32,32が本体部材Mの外方へ延出するよう挿通し、リッド部材Lの開閉に伴って該回転支持アーム32,32が該スリット24,24に沿って移動する。なお、図4では図示省略したが、第1本体部10と第2本体部11とは、ネジやフック等の係合手段により組み付けられる。
リッド部材Lは、図1および図3に示すように、本体部材Mの上方開口部19に整合する矩形板状で、収納部12に臨む裏面31の外縁全周に亘ってリブ30が形成されている。リッド部材Lの左端部30Aおよび右端部30Bの後部には、該リッド部材Lの裏面31に対して鉛直方向へ延出する一対の回転支持アーム32,32が、左右方向において対向配置されている。これら回転支持アーム32,32には、図3に示すように、本体部材Mに設けた枢支軸23,23が夫々挿通する枢支孔33,33が形成されている。従ってリッド部材Lは、各枢支軸23,23に各回転支持アーム32,32を枢支させることで本体部材Mに連結され、本体部材Mの上部に倒伏して上方開口部19を閉成した閉成状態(図2)と、上方開口部19を開放した開放状態(図8)の間で回転しながら姿勢変位する。そしてリッド部材Lは、上方開口部19の開放時(開放状態)では収納部12の内部後方(後方)へ沈み込み、後端部が底壁17に当接すると共に前端部が上方へ立ち上がった状態となる。なお各枢支軸23,23には、図1および図3等に示すように、回転支持アーム32と各側壁14,15とに係止される第1トーションスプリング34,34が配設され、これら第1トーションスプリング34,34により、リッド部材Lは常に開放状態に向けて姿勢変位するよう付勢されている。また、図1および図2に示すように、リッド部材Lの裏側には、該リッド部材Lの左端部30Aから右端部30Bに亘って左右方向へ延在する後述の第1ガイド部41および第2ガイド部42が設けられている。
実施例の容器ホルダHは、前述すると共に図1に示すように、第1仕切部材P1および第2仕切部材P2とを備えている。これら第1仕切部材P1および第2仕切部材P2は、左右方向において対称形状に形成され、基本的には同一構成となっている。従って、ここでは第1仕切部材P1についてのみ説明し、第2仕切部材P2に関しては、第1仕切部材P1と同一の部材および部位を同一の符号で指示し、詳細な説明は省略する。
第1仕切部材P1は、図3および図4に示すように、リッド部材Lに連結された支持端から自由端までの横寸法D1が収納部12の前後寸法S2と略同一であり、閉成状態におけるリッド部材Lの前後方向と同一方向における縦寸法D2が該収納部12の深さ寸法S3と略同一とされた矩形の板状部材である。そして、リッド部材Lに臨む側の外縁全周に亘りリブ59が形成されている。すなわち、第1仕切部材P1および第2仕切部材P2の横寸法D1は、収納部12の横寸法S1の略1/2であり、図8に示すように、第1仕切部材P1および第2仕切部材P2は、横並び状態でリッド部材Lの裏側に沿わせて収容される。また、前述した寸法関係により、仕切状態における第1仕切部材P1および第2仕切部材P2は、その端部が後述すると共に図1および図6(a)に示すように、収納部12における開放したリッド部材Lの裏側と対向する縦壁としての前壁13および底壁17に、接触または近接するよう構成されている。なお、ここでの「近接」とは、第1仕切部材P1および第2仕切部材P2の端部が前壁13および底壁17に接触はしないものの、接触しそうなくらいの微小な間隔で対向した状態を意味する。従って、第1仕切部材P1および第2仕切部材P2と前壁13および底壁17との間隔は、これら第1仕切部材P1または第2仕切部材P2で仕切られた収納部12に収納する各種物品より小さいので、仕切られた一方の収納部分に収納された物品が他方の収納部分へ移動することが防止される。
そして第1仕切部材P1には、第1仕切部材P1のリッド部材Lに沿わせた収容状態において、該リッド部材Lの左右中央に位置する端部の上方角部および下方角部に、第1支持ピン60および第2支持ピン61が同一軸線上に突設されている。第1支持ピン60は、第1ガイド部41に沿って移動するスライド部材70に形成した支持孔71に嵌合され、該スライド部材70を第1仕切部材P1に回転可能に連結する。また第2支持ピン61は、第2ガイド部42に係合され、当該第1仕切部材P1をリッド部材Lに回転およびスライド可能に連結する。なお、第1仕切部材P1の第1支持ピン60が形成された部位に凹部62が形成され、第1仕切部材P1をリッド部材Lに沿わせて収容する際にスライド部材70が整合する。
第1仕切部材P1および第2仕切部材P2には、図1および図3に示すように、収納部12に収納した飲料容器を側方から保持する保持部材65が配設されている。この保持部材65は、左右の端部に突設したヒンジピン66,66を、第1仕切部材P1に設けたヒンジ孔63,63に夫々嵌合させることで、第1仕切部材P1に折り畳んだ収納状態(図6(a)、図9)と、該第1仕切部材P1から略直角に延出した保持状態(図1、図10)との間で回動可能となっている。なお、保持部材65の先端部には、飲料容器を保持する曲面状の保持端部67が形成されている。
第1ガイド部41は、図3および図7に示すように、リッド部材Lの裏面31にガイド部材43を装着することで、開放状態でのリッド部材Lの上下方向における略中間部分において、リッド部材Lの後方へ開放すると共に該リッド部材Lの左右方向へ直線状に延在するガイド溝である。ガイド部材43は、図3および図6に示すように、短手方向における断面形状が略L形をなす成形部材であり、リッド部材Lの左端部30Aおよび右端部30Bの内側に設けた取付片36,36に両端部を固定することで、リッド部材Lの裏面31に沿って左右方向に延在する。そして、図6および図7に示すように、リッド部材Lの裏面31と、該裏面31から離間したガイド部材43のガイド壁44との間に、スライド部材70のスライド移動を許容するスライド空間が形成される。なお、ガイド部材43の両端近傍には、第1ロック部材81および第2ロック部材82を取り付けるための台座部45および開口部46が形成されている。
また、リッド部材Lの裏面31には、第1ガイド部41に沿ってリッド部材Lの左右方向に延在する係合段部50が形成されている。この係合段部50は、第1ガイド部41に沿って所要ピッチ毎に間隔をあけて設けた複数の係合凹部(第1係合部)51を有している。そして、スライド部材70に設けた第2係合部としての係合スプリング75が、これら係合凹部51に対応的に係合するよう構成されている。すなわち、スライド部材70に設けた係合スプリング75が、係合段部50に弾力的に当接して各係合凹部51に係合することで、リッド部材Lに対するスライド部材70の保持が図られ、これによりリッド部材Lに対する第1仕切部材P1の保持が図られる。
第2ガイド部42は、図1および図3に示すように、リッド部材Lの後端部におけるリブ30の内側に、閉成状態におけるリッド部材Lの前方に向けて開放すると共に該リッド部材Lの左右方向へ直線状に延在するガイド溝である。この第2ガイド部42には、第1仕切部材P1および第2仕切部材P2に設けた第2支持ピン61,61が摺動可能に係合し、各第2支持ピン61,61は第2ガイド部42に沿ってリッド部材Lの左右方向へ移動可能となる。
スライド部材70は、図3および図6に示すように、前述した第1ガイド部41に係合された状態でリッド部材Lの左右方向へスライド移動するブロック状の成形部材である。このスライド部材70は、第1支持ピン60が嵌合する支持孔71が形成され、第1支持ピン60を支持孔71に嵌合させることで、第1仕切部材P1に対して回転可能に連結される。またスライド部材70は、係合段部50の側に開口部72Aを有する装着部72が形成され、装着部72に装着された係合スプリング75が、開口部72Aを介して係合段部50側へ突出した状態で装着される。従ってスライド部材70は、係合段部50に弾力的に当接する係合スプリング75の付勢力により、ガイド部材43のガイド壁44へ押し付けられながら第1ガイド部41に沿ってスライドする。
係合スプリング75は、図3および図7に示すように、中央部で湾曲した略U字形に形成され、スライド部材70の装着部72に装着すると、中央部分75Aが該スライド部材70から突出すると共に、両側の脚部分75B,75Bが装着部72内でスライド部材70に係止する。そして、中央部分75Aを外方から押すと係合スプリング75が全体的に弾性変形し、スライド部材70からの中央部分75Aの突出量が減少する。このような係合スプリング75は、スライド部材70が第1ガイド部41に沿って移動する際に常に係合段部50に弾力的に当接しており、各係合凹部51に整合した際には係合スプリング75の突出量が大きくなり、係合凹部51間の膨出部分に整合した際には係合スプリング75が突出量が小さくなる。従ってスライド部材70は、第1ガイド部41に沿ってスライドするに際して係合スプリング75が各係合凹部51に整合した位置毎に保持され、これによりスライド部材70に連結された第1仕切部材P1および第2仕切部材P2は、係合スプリング75が各係合凹部51に整合した位置毎に保持され得る。
なお、第1仕切部材P1および第2仕切部材P2の各第1支持ピン60,60には、仕切部材P1,P2とスライド部材70,70との夫々係止される第2トーションスプリング77が配設されている。これら第2トーションスプリング77,77は、第1仕切部材P1および第2仕切部材P2を、常に仕切状態に向け姿勢変位するよう付勢する。
また、ガイド部材43の左端近傍には、図1および図5に示すように、第1仕切部材P1をリッド部材Lの裏面31に沿わせた収容状態に保持する第1ロック部材81が配設されると共に、該ガイド部材43の右端近傍には、第2仕切部材P2をリッド部材Lの裏面31に沿わせた収容状態に保持する第2ロック部材82が配設されている。これら第1ロック部材81および第2ロック部材82は基本的には同一構成となっているので、ここでは第1ロック部材81についてのみ説明し、第2ロック部材82に関しては、第1ロック部材81と同一の部材および部位を同一の符号で指示し、詳細な説明は省略する。
第1ロック部材81は、図3および図5に示すように、ガイド部材43に設けた開口部46を介して該ガイド部材43の上方へ突出する操作部83と、ガイド部材43の裏側に係止される係止部84と、第1仕切部材P1の上縁部内側に設けた係止受部64に係止する鈎部85とから構成されている。そして第1ロック部材81は、係止部84の下面とガイド部材43に設けた台座部45との間に配設した圧縮コイルスプリング86により常に上方へ付勢され、操作部83がガイド部材43から上方へ突出した状態で該ガイド部材43に配設されている。この状態では、図5(b)に実線で示すように、第1仕切部材P1が収容状態に保持される。一方、操作部83を下方へ押すと、圧縮コイルスプリング86の付勢力に抗して第1ロック部材81が下方へ移動するので、図5(b)に2点鎖線で示すように、第1ロック部材81による第1仕切部材P1のロックが解除される。従って第1仕切部材P1は、第2トーションスプリング77の付勢力により、仕切状態に向けて回転するようになる。
前述のように構成された実施例の容器ホルダHは、リッド部材Lの開放状態において、該リッド部材Lの裏側に支持された第1仕切部材P1および第2仕切部材P2は、収納部12の後方側に位置する。そして、第1仕切部材P1および第2仕切部材P2をリッド部材Lの裏側に収容した状態では、収納部12が単一の収納部分として画成され、該収納部12の全体に物品を収納することが可能となる。
第1仕切部材P1により収納部12を仕切る場合には、図9に示すように、第1ロック部材81を押すことで、該第1仕切部材P1が第2トーションスプリング77の付勢力により収容状態から仕切状態へ姿勢変位する。従って収納部12は、第1仕切部材P1により左右方向において2つに仕切られて左右2つの収納部分が画成され、夫々の収納部分に物品を分けて収納することが可能となる。しかも、仕切状態における第1仕切部材P1は、その端部が収納部12における前壁13および底壁17に接触または近接しているので、左側の収納部分に収納した物品が右側の収納部分へ移動することがなく、また右側の収納部分に収納した物品が左側の収納部分へ移動することもない。
第1仕切部材P1で2つに仕切られた収納部12における左側の収納部分に、ペットボトル、ビンまたは缶からなる飲料容器を保持する場合には、図10に示すように、第1仕切部材P1に設けた保持部材65を、水平の保持状態に姿勢変位させる。これにより、第1仕切部材P1で仕切られた収納部12における左側の収納部分に飲料容器を収納すると共に、該第1仕切部材P1で仕切られた収納部12における右側の収納部分に物品を収納し得る。この状態においても、右側の収納部分に収納した物品が、飲料容器が収納された左側の収納部分へ移動することがない。
また、第1仕切部材P1を左方向へスライドさせて収納部12に対する該第1仕切部材P1の仕切位置を変更することができるので、第1仕切部材P1で仕切られた各収納部分の大きさを変更調整し得る。これにより、例えば左側の収納部分に収納した飲料容器が小型の場合には、第1仕切部材P1を左方向へ移動させることで右側の収納部分が大きくなり、該右側の収納部分により多くの物品の収納が可能となる。なお、第1仕切部材P1のスライドは、保持部材65の姿勢に関係なく行なうことができる。
そして第1仕切部材P1は、係合スプリング75が係合凹部51に係合することで、スライドさせた位置において保持される。従って、車両振動等により、収納した飲料容器または物品が第1仕切部材P1を押したとしても、該第1仕切部材P1が移動することが防止され、これら飲料容器や物品が適切に保持される。
一方、第2仕切部材P2により収納部12を仕切る場合には、第2ロック部材82を押すことで、該第2仕切部材P2が第2トーションスプリング77の付勢力により折り畳み状態から仕切状態へ姿勢変位する。従って収納部12は、第2仕切部材P2により左右方向において2つに仕切られて左右2つの収納部分が画成され、夫々の収納部分に物品を収納することが可能となる。しかも、仕切状態における第2仕切部材P2は、その端部が収納部12における前壁13および底壁17に接触または近接しているので、右側の収納部分に収納した物品が左側の収納部分へ移動することがなく、また左側の収納部分に収納した物品が右側の収納部分へ移動することもない。また図示省略するが、第2仕切部材P2においても、該第2仕切部材P2に配設した保持部材65を姿勢変位させることで、第2仕切部材P2で仕切られた収納部12における右側の収納部分に収納した飲料容器の保持が可能となる。更に、第2仕切部材P2を任意位置にスライドさせて保持することも可能である。
なお、実施例の容器ホルダHでは、第1仕切部材P1および第2仕切部材P2を備えており、両仕切部材P1,P2を同時に仕切状態とし得る。従って、仕切状態に姿勢変位した両仕切部材P1,P2を、左右方向へ適宜離間するようにスライドさせれば、収納部12内を3つの収納部分に仕切ることが可能である。
(変更例)
実施例では、第1および第2の2つの仕切部材P1,P2を備えた容器ホルダHを示したが、仕切部材Pは1つであってもよい。この場合、仕切部材Pの両側に夫々保持部材65を配設するようにすれば、仕切状態とした該仕切部材Pの両側で飲料容器を保持することができる。
実施例では、第1および第2の2つの仕切部材P1,P2を備えた容器ホルダHを示したが、仕切部材Pは1つであってもよい。この場合、仕切部材Pの両側に夫々保持部材65を配設するようにすれば、仕切状態とした該仕切部材Pの両側で飲料容器を保持することができる。
保持部材65は、手動により姿勢変位させるものに限定されず、トーションスプリングおよびロック部材を備えることで、保持状態へ姿勢変位させる際にはトーションスプリングの付勢力により姿勢変位させるようにしてもよい。
12 収納部,13 前壁(縦壁),17 底壁,41 第1ガイド部(ガイド部)
51 係合凹部(第1係合部),65 保持部材,75 係合スプリング(第2係合部)
M 本体部材,L リッド部材,P 仕切部材
51 係合凹部(第1係合部),65 保持部材,75 係合スプリング(第2係合部)
M 本体部材,L リッド部材,P 仕切部材
Claims (4)
- 上方に開口する収納部を設けた本体部材と、前記本体部材に前記収納部を開閉可能に配設され、開放時に前記収納部の内部側方へ沈み込んで該収納部の底壁から立ち上がるリッド部材とを備えた容器ホルダにおいて、
前記リッド部材の前記収納部に臨む裏側に支持され、該リッド部材の裏側に沿わせて収容した状態および開放した該リッド部材の裏側から収納部内へ延出して該収納部を仕切る仕切状態に変位可能な仕切部材を備え、
前記仕切状態における仕切部材は、前記収納部における開放した前記リッド部材の裏側と対向する縦壁および前記底壁に接触または近接するよう構成した
ことを特徴とする容器ホルダ。 - 前記仕切部材は、前記リッド部材の裏側に前記底壁と平行に延設したガイド部に、該ガイド部の延在方向に沿って移動可能に支持される請求項1記載の容器ホルダ。
- 前記リッド部材の裏側に、前記ガイド部に沿って間隔をあけて設けた複数の第1係合部と、
前記仕切部材の側に設けられ、前記各第1係合部と弾力的に係合して該仕切部材を保持する第2係合部とを備えた請求項1または2記載の容器ホルダ。 - 前記仕切部材に折り畳み可能に設けられ、該仕切部材で仕切られた前記収納部内に収納した飲料容器を保持する保持部材を備えた請求項1〜3の何れか一項に記載の容器ホルダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007323834A JP2009143449A (ja) | 2007-12-14 | 2007-12-14 | 容器ホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007323834A JP2009143449A (ja) | 2007-12-14 | 2007-12-14 | 容器ホルダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009143449A true JP2009143449A (ja) | 2009-07-02 |
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ID=40914607
Family Applications (1)
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JP2007323834A Pending JP2009143449A (ja) | 2007-12-14 | 2007-12-14 | 容器ホルダ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009143449A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012056415A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Nifco Inc | カップホルダ |
JP2013180669A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-12 | Toyota Boshoku Corp | カップホルダ装置 |
-
2007
- 2007-12-14 JP JP2007323834A patent/JP2009143449A/ja active Pending
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