JP2009297451A - 身障者用車椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】身障者用車椅子によって自活精神を旺盛とし、機能回復を促進させること。
【解決手段】左右の足で漕げる足用走行レバーをラチェット付きスプロケットを介して駆動輪の駆動軸に連結すると共にラチェットにより前記駆動軸を一方向に回転駆動させるようにした足用走行駆動系と、手で前後方向に漕げる手用走行レバーをラチェット、スプロケット等を収納したギヤボックスを介して駆動輪の駆動軸に連結すると共にギヤボックス内のラチェットにより手用走行レバーの前後方向への往復運動を一方向の回転に変えて前記駆動軸を一方向に回転駆動させるようにした手用走行駆動系と、車椅子を直進或いは旋回させるための直進・旋回切換手段とを備えた身障者用車椅子である。
【選択図】図1

Description

本発明は、手又は足による自走式の身障者用車椅子に関するものである。
近年、わが国では、少子化と高齢化現象が著しい。この現象は、身体に障害を持った老人等が増え、それを介護する若い人が少なくなっていくことを意味している。このような現象の対策として、障害を持った老人等のリハビリや自活能力を向上させ、介護する若い人たちの手をできるだけ煩わせないようにする車椅子が望まれている。
最近の車椅子として、自走式の車椅子(例えば、特許文献1参照)や、電池を搭載した電動式車椅子(例えば、特許文献2参照)が多く利用されている。
特開平6−90981号公報 特開平7−194657号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、簡易な機能を使って前進、後進及び旋回が可能であり、介助者や介護者の世話なしに自らがその場所まで移動でき、且つ、移動中にもリハビリをする効果が得られるものであり、この結果、自活精神が旺盛となり、機能回復の促進が期待できる身障者用車椅子を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために本発明は、左右の足で漕げる足用走行レバーをラチェット付きスプロケットを介して駆動輪の駆動軸に連結すると共にラチェットにより前記駆動軸を一方向に回転駆動させるようにした足用走行駆動系と、手で前後方向に漕げる手用走行レバーをラチェット、スプロケット等を収納したギヤボックスを介して駆動輪の駆動軸に連結すると共にギヤボックス内のラチェットにより手用走行レバーの前後方向への往復運動を一方向の回転に変えて前記駆動軸を一方向に回転駆動させるようにした手用走行駆動系と、車椅子を直進或いは旋回させるための直進・旋回切換手段とを備えており、前記直進・旋回切換手段は、前記足用走行レバー又は手用走行レバーと前記ラチェットとで発生させた一方向の回転力により回転する駆動軸とこの回転力を受けて回転する左右の駆動輪との間に設けられる左右の摩擦クラッチと、摩擦クラッチの接合又は開放操作を搭乗者の頭部や肩など体の一部を左右に傾けて操作できるようにしたクラッチ操作板と、クラッチ操作板の操作により左右の摩擦クラッチのいずれか一方を開放するクラッチ操作治具と、摩擦クラッチが開放された方の駆動軸にブレーキをかけるブレーキシューとを備えていることを特徴としている。
このような構成とすることで、足用走行レバー又は手用走行レバーのいずれか一方の漕ぎ操作を行なうことによりラチェットの働きによって駆動輪を一方向に回転させて車椅子を一方向に走行させることができるものであり、さらに、搭乗者の頭部や肩など体の一部を左右に傾けてクラッチ操作板を操作できるので、手足の機能が最低一箇所でも残っていれば、その機能を使って直進(前進、後進)及び左右の旋回が可能となる。従って、従来は介助者等の世話になっていた人でも、本発明の身障者用車椅子に乗って介助者等の手助けなく自力で移動できるようになる。しかも、体を左右に傾けてクラッチ操作板を操作して車椅子を左右いずれかに旋回させることができる機能を持っているので、機能が残っている部分と一緒にマヒして使用できない部分も動かすことが可能なので、マヒしている手足を添えて動かすことができるなど、マヒした部分のリハビリにも活用でき、結果、マヒしている機能の回復と介護される側の自活能力を向上させることが十分に期待できる。
また、スプロケットの回転変換に使用されるラチェットは逆回転がフリーであるため、急な下り坂で駆動輪が惰性走行する可能性があるが、本発明の身障者用車椅子ではこれを防ぐため、前記足用走行レバー又は手用走行レバーと前記ラチェットとで発生させた一方向の回転力を駆動軸から駆動輪に伝達する機構の中間部にウォームギヤを配置し、下り坂において発生する惰性走行をウォームギヤの逆回転しない特性を利用して制動させるようにしたことを特徴としている。
このような構成とすることで、駆動軸と駆動輪との伝達機構の途中に逆回転しない特性を有するウォームギヤを配置することによって下り坂での惰性走行を確実に防止できるようになり、安全性が向上する。
本発明に係る身障者用車椅子は、自分でその場所まで移動でき、且つ、移動中にもリハビリをしていることになり、結果、自活精神が旺盛となり、機能回復の促進効果を期待できるものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1は本発明の請求項1に対応する実施形態を示す概略斜視図であり、図2はその概略側面図である。図3は足用走行レバーの固定方法及び緊急時のブレーキ操作機構の説明図であり、図4は足側又は手側のラチェットを利用した駆動機構を説明するための概要斜視図であり、図5は足側又は手側のラチェットを利用した足及び手で駆動する機構を示す平面図である。
本実施形態の車椅子は身障者用に使用されるものであり、足用走行駆動系と、手用走行駆動系と、車椅子を直進或いは旋回させる直進・旋回切換手段とで、主体が構成されている。以下、順に説明する。
<足用走行駆動系の機構の説明> 足用走行駆動系は、図4、図5に示すように、搭乗者1の左右の足1b(図2)で漕げる足用走行レバー4a,4bと、これらと一体のラチェット4c,4dによって発生する回転力を、これらをセットした足用スプロケット4(手用走行レバー軸3に対し空回り)から後部駆動軸21bの足用側駆動軸スプロケット12に伝えるチェーン7a等からなり、足用走行レバー4a,4bを左右の足1bにより図4のBa、及び、Bb方向に踏み込むように押すと、チェーン7aを矢印G1方向に走らせて後部の左右の駆動輪6a,6bを回転させるようにした構成とする。また、足用走行レバー4a,4bとラチェット4c,4dは、踏み込んだ後はバネの力でリターンするようにしてあり、これにより、足用スプロケット4を連続して前方向に回転させるようにしている。尚、駆動は、(1)両足を交互に使う方法、(2)両足を一緒に使う方法、(3)片方だけを使う方法の3通りで、任意に行うことができる。
<手用走行駆動系の機構の説明> 一方、手用走行駆動系は、図2のように搭乗者1が手1aで手用走行レバー2を握って前後方向に漕ぐような往復運動を行なうことで、手用走行レバー軸3に固定の手側スプロケット5a,5bからチェーン7b,7cを用いギヤボックス24内のスプロケット13,14に伝える。そして、スプロケット13,14にセットしたラチェット13a,14a及び平ギヤ15,16、これらの回転を後部駆動軸21bに伝えるスプロケット17、チェーン7d等からなり、手用走行レバー2より駆動輪6a,6bを回転させるようにした構成とする。
具体的には、図5に示すように、手用走行レバー軸3に対して一対の手側スプロケット5a、5bが同軸上に並べて取り付けられており、手用走行レバー2と手用走行レバー軸3と手側スプロケット5a,5bとは一体で、同じ働きをする。即ち、手用走行レバー2をボート漕き(矢印A1,A2方向)のように前後に反復運動させると、2つの手側スプロケット5a,5bが図5の矢印E1,E2方向に反復回転する。そして、この反復回転を一方向の回転に変換するため、ラチェット13a及び14aやスプロケット13,14,17等を組み合わせたギヤボックス24が利用される。
<ギヤボックス内の機構と手用走行レバーによる回転方向の説明> ギヤボックス24による駆動伝達の原理は、手用走行レバー2で発生する反復回転を、ギヤボックス24内のラチェット13a,14a、スプロケット13,14,17、平ギヤ15,16、軸19,20等を使って一方向の回転に変換させるものである。ここではラチェット13aは後方向(図5の矢印H2方向)に回転フリーとされ、ラチェット14aは前方向(図5の矢印H1方向)に回転フリーとなるようにセットされているものとする。なお前輪のキャスター25(図2)は、一般の車椅子と同様に、回転フリー及び方向変換フリーであるものとする。
先ず、前進の場合を説明する。手用走行レバー2を前方に押すと、図5に示す手用走行レバー軸3が前方向(矢印E1)に回転し、これと一体の2つの手側スプロケット5a,5bも同じ方向に回転して2つのチェーン7b,7cを前方向(矢印G1)に走行させ、ギヤボックス24内の2つのスプロケット13及び14を前方向に回転させる。今、スプロケット13及び14にセットしたラチェット13aの回転伝達方向を矢印H2方向、ラチェット14aの回転伝達方向を矢印H1方向にセットすると、スプロケット13は軸20に対し空転し、スプロケット14は軸19と共に矢印J方向に回転する。そして、この回転はスプロケット17からチェーン7dを経て後部駆動軸21bを前進方向(矢印Lb方向)に回転させる。このとき、ギヤボックス24内の軸19の矢印J方向の回転は平ギヤ15及び16から軸20を矢印K方向に回転させるが、この回転はラチェット13aの関係でスプロケット13には伝わらない。
続いて、手用走行レバー2を手前方向に引くと手用走行レバー軸3が後方向(矢印E2)に回転し、これと一体の2つの手側スプロケット5a,5bも同じ方向に回転して2つのチェーン7b,7cを共に後方向(矢印G2)に走行させ、ギヤボックス24内の2つのスプロケット13,14も後方向に回転する。このとき、スプロケット13,14に取り付けたラチェット13a,14aの回転伝達方向を前述のように矢印H2方向及びH1方向にセットしているため、スプロケット13は軸20と共に矢印K方向に回転するがスプロケット14はラチェット14aの関係で空転する。一方、スプロケット17の軸19はスプロケット13、軸20(矢印K方向に回転)、平ギヤ15,16からの回転によって前進方向(J方向)に回転し、チェーン7dを経て後部駆動軸21bを前進方向(Lb方向)に回転させる。このような原理によって手用走行レバー2の往復運動で後部駆動軸21bは前進方向に回転することになる。
以上のように、手用走行レバー2を前後に漕ぐ力をすべて駆動輪6a,6bの前進移動に変換できるようになる。
なお、図6は他の実施形態であり、前記図5に示す手用走行レバー軸3の手側スプロケット5a,5bとスプロケット13,14をレバーにした場合の分解図である。つまり、手用走行駆動系統のスプロケット5a,5b:13,14は手用走行レバー2の円弧回転と同じような動作であるため、円形のスプロケットではなく、図6(a)(b)に示すレバー状のものでも使用できるものである。これにより、車椅子の軽量化に有効となる。
又、前記図4及び図5においては、ギヤボックス24内のギヤ構成と往復運動を一方向(前進)の回転力に変換させる機構を示しているが、ラチェット13a及び14aを逆に向きにセットすると、手用走行レバー2の往復運動でギヤボックス24内の回転伝達が逆になり、後部駆動軸21bが逆回転して後進することになる。つまり、2つのスプロケット13及び14に設けられるラチェット13a及び14aを逆方向に切換えると、スプロケット17は前記の場合と逆方向に回転し、これにより駆動輪6a,6bが逆回転して車椅子を後進させることができるようになる。このようなラチェット13a及び14aの方向切換え方法は市販のラチェット工具などに応用されているものであるため、説明は省略する。
以上のように、本車椅子においては、運動機能が低下してきた老人や、手足等に障害を持つ身障者であっても、手足の機能が最低一箇所でも残っていれば、その機能を使って前進、後進及び旋回が可能となる。従来は介護者の世話になっていた人でも、自力で移動できるようになり、介助者等の手助けなく散歩や談話室、診察室等への移動が可能となり、自活精神が旺盛となり、機能回復の促進が期待できる。そのうえ介助者等の負担を軽減できるため、今後、介護施設などで大きな役割を果たすものと期待できる。例えば、医療機関や介護施設などでリハビリを兼ねた移動装置として利用できる可能性があり、介護者や看護師の補充が間に合わず、身障者などの介護に十分対応できない現場で大きな役割を担うものである。
<手用走行レバーの高さ調整、座席の前後調整の説明> 手用走行レバー2を高さ調整するために、例えば図4に示すように、手用走行レバー2の高さをカメラ用三脚の高さ調整ネジのような高さ調整ネジ26を利用して、搭乗者1の体形に合わせて調整できるようにしている。
さらに、座席67を搭乗者1の足の長さに合わせて前後にシフトできるようにしている。例えば図2に示す座席67を自動車などで使用されているシフト式の座席位置調整装置8を利用して、床部47に対して座席67を前後にシフトさせることが可能である。
<緊急停止装置の説明> 図3は緊急停止装置10の一例を示している。例えば、手用走行レバー2で走行中において、緊急停止を要する場合には、手用走行レバー2を図3の矢印A2の後方向(搭乗者から見て手前)に強く引くと、手用走行レバー2が制動レバー44に接触して、制動レバー44を軸43回りに矢印C方向に倒し、このとき制動力伝達ワイヤー45を矢印D方向に引くようになる。この制動力伝達ワイヤー45は図1及び図2に示す後部の介助者用ハンドル28に設けたブレーキ29のワイヤーと連結されており、手用走行レバー2を強く引くことでブレーキがかかり緊急停止させることができる。
又、手用走行レバー2を使用する場合において、レバー固定ピン41をロックプレート11の前端側(搭乗者から見て前方)のピン穴42にセットしておけば、レバー固定ピン41が手用走行レバー2の押しすぎを防ぐストッパーになり、搭乗者の前のめりを防ぐ効果が得られる。又、手用走行レバー2を使用しない場合は、レバー固定ピン41によって手用走行レバー2のレバー部をロックプレート11に固定できるので、手用走行レバー2を動かない手摺として利用できるようなる。
本例の緊急停止装置10は、足用走行レバー4a,4b側に設けてもよい。この場合、足用走行レバー4a,4bを通常よりも強く踏み込んだときに制動レバー44を倒してブレーキがかかるようにすれば、足用走行レバー4a,4bによって緊急停止させることができる。又、足用走行レバー4a,4bを使用しない場合には、足用走行レバー4a,4bをレバー固定ピン41で固定すれば、足用走行レバー4a,4bを足置きとして利用できるようになる。
<車椅子の暴走を防ぐ機構の説明> 前記図3の緊急停止装置10を用いて、手用走行レバー2を手前に強く引くことによって静止させることができるので、急な下り坂で暴走する危険性はないが、より安全性を確保するために、ウォームギヤ33a,33bを使用して危険性の対策を図るのが望ましい。
図7は、本発明の請求項2に対応する実施形態であり、後部駆動軸21bにウォームギヤ33a,33bを連結して車椅子の暴走を防ぐようにするための機構図を示し、図8はウォームギヤ駆動機構部の側面(図7のX−X’の矢視面)を示している。
前述したように足用走行レバー4a,4b又は手用走行レバー2と、ラチェット4d又は13a,14aとで発生させた一方向の回転力は、後部駆動軸21bから駆動輪6a,6bの車輪軸21a,21cに伝達する機構となっており、この伝達機構の途中にウォームギヤ33a及び33bを配置することによって、下り坂において発生する惰性走行をウォームギヤ33a及び33bの逆回転しない特性を利用して制動させるようにしたものである。
ウオームギヤ33a,33bの機能を具体的に説明する。図7に示すように、足用スプロケット4とスプロケット31aとがチェーン7aで連結されており、このスプロケット31aのウォームホイールギヤ32bが後部駆動軸21bに固定したウォームギヤ33aと噛み合っている。一方、手用走行駆動系のギヤボックス24内のスプロケット17とスプロケット31bとがチェーン7dで連結されており、このスプロケット31bのウォームホイールギヤ32bが後部駆動軸21bに固定したウォームギヤ33bと噛み合っている。図8、図10の矢印Nb,Mbは噛み合う方向を示す。ここで、機械的には、ウォームホイールギヤ32bからウォームギヤ33a又は33bへの回転伝達はできるが、ウォームギヤ33a又は33bからウォームホイールギヤ32bへの回転伝達はできない。この原理を利用すると、下り坂における後部駆動軸21bの逆回転をウォームギヤ33bを利用して防止できるようになる。つまり、ウォームホイールギヤ32bのスプロケット31a又は31bを回転させるチェーン7a又は7dの走行力は、前進方向G1(矢印Ma,Mb)への回転力を与えるのみであり、逆にウォームギヤ33a又は33bからウォームホイールギヤ32b側に伝えられることはないことから、下り坂で自走(惰性走行)してしまうという自走現象を確実に防ぐことができるものである。
ところで上記のようなウォームギヤ33a,33bを利用して惰性走行を防止する機構において、図7、図8に示すようにチェーン7a,7dが90度捻れていることがあり、チェーン7a,7dの耐久性低下につながる。
そこで、これらのチェーン7a,7dの捻れを防止する対策として、図9のように、ベベルギヤ(傘歯車)35a,35bを用いれば捻れを容易に解決することができる。つまり、足用スプロケット4とこれと平行に配置されるスプロケット34aとの間に足用走行駆動系のチェーン7aを捻れのない状態で巻きかけると共にこのスプロケット34aをベベルギヤ35aを介してウォームギヤ33aに連結する。又、手用走行駆動系の場合も同様にして、ギヤボックス24内のスプロケット17とこれに平行に配置されるスプロケット34bとの間に手用走行駆動系のチェーン7dを捻れのない状態で巻きかけると共にこのスプロケット34bをベベルギヤ35bを介してウォームギヤ33bに連結する。これにより、ウォームギヤ33a,33bを回転させるチェーン7a,7dの走行力は、前進方向(図9のOa,La方向、Ob,Lb方向)への回転力を与えるのみとなり、チェーン7a,7dの捻れを防止しながら、下り坂での自走現象をより確実に防ぐことができるようになる。
なおチェーン7a,7bの捻れを防ぐ他の方法として、上記ベベルギヤ35a,35bに代えて例えば、柔軟性のあるV型プーリーベルトやゴム質のキャタピラ(商標名)などを利用する方法、或いは、ウォームホイールギヤとウォームギヤの2つのギヤ角度を小さくする方法等も考えられる。
本実施形態では、安全面において、車椅子に使っているラチェット13a及び14aは逆回転がフリーのため、急な下り坂では暴走する可能性があるが、本発明ではこれを防ぐために、後部駆動軸21bの手前にウォームギヤを設けて安全性に配慮している。
<足用又は手用走行駆動の切換機構部の説明> 後部駆動軸21bには、図5の破線で示す部分に手用足用走行駆動の切換機構部22が設けられている。この切換機構部22は、足用走行レバー4a,4bの駆動力で走行するか、手用走行レバー2の駆動力で走行するかを決めるものであり、その詳細を図15及び図16に示す。図15において、後部駆動軸21bには、足用側駆動軸スプロケット12又は手用側駆動軸スプロケット18のいずれか一方に接合できるスライド型爪クラッチ71a及び71bが駆動軸キー72bを介して連結されている。足用側駆動軸スプロケット12には、スライド型爪クラッチ71aと噛み合い可能な固定型爪クラッチ70aが設けられており、手用側駆動軸スプロケット18には、スライド型爪クラッチ71bと噛み合い可能な固定型爪クラッチ70bが設けられている。これらスライド型爪クラッチ71a及び71bは、駆動軸キー72bによって後部駆動軸21bに対して回り止めされていて一体に回転する構造となっている。
前記スライド型爪クラッチ71a,71bは、図18(a)に示すように、1つの嵌合孔91と複数の爪部92とを備えたものであり、又、固定型爪クラッチ70a,70bは、図18(b)に示すように、1つの嵌合孔93と複数の爪部94とを備えたものである。これら爪クラッチ71a,71b:70a,70bの接合離脱は、手・足切換操作レバー73を用いて行なう。手・足切換操作レバー73は図19(b)に示すように、表示盤84に設けたU型のシフト溝86に沿って左右いずれかにシフト操作される。以下、具体的に説明する。
先ず、足用走行駆動にする場合は、図16(a)に示すように、手・足切換操作レバー73を左側(T1方向〉にシフトさせると、スライド型爪クラッチ71aが左側に移動して固定型爪クラッチ70aと接合され、これにより、足用側駆動軸スプロケット12の回転駆動力が、爪クラッチ71a,70a及び駆動軸キー72bを介して、後部駆動軸21bに伝達されて、後部駆動軸21bは足用走行状態となる。
手用走行駆動に切り換える場合は、図16(b)に示すように、手・足切換操作レバー73を右側(T2方向)にシフトさせると、スライド型爪クラッチ71bが右側に移動して固定型爪クラッチ70bと接合され、これにより、手用側駆動軸スプロケット18の回転駆動力が、爪クラッチ71b,70b及び駆動軸キー72bを介して、後部駆動軸21bに伝達されて、後部駆動軸21bは足用走行状態となる。
このように、手・足切換操作レバー73の左右いずれかのシフト操作によって、車椅子を足用走行レバー4a,4bで駆動するか、手用走行レバー2で駆動するかが決められる。なお、この選択は搭乗者自身で行なってもよいし、搭乗者の機能状況から介助者や介護者によって行われてもよい。また、図18に示す爪クラッチ71a,71b:70a,70bを用いたことで、両スプロケット12又は18の回転が後部駆動軸21bに確実に伝わることになり、安全性を高めるうえで最適となる。
<直進・旋回切換手段の機構の説明> 図5において、駆動輪6a,6bの車輪軸21a,21c上には破線で示した直進・旋回切換手段23a,23bが設けられている。
本実施形態の直進・旋回切換手段23a,23bは、左右の駆動輪6a,6bのうちの一方を回転駆動状態とし他方を停止させることで、車椅子を左右いずれかに旋回させたり、或いは、両方を回転駆動状態にして直進させたりするものである。
左右の直進・旋回切換手段23a,23bは同じ構造をしており、以下、図11〜図15、図17を参照して、右側の直進・旋回切換手段23bを説明する。
図11、図12に示すように、搭乗者1の背後には、クラッチ操作板50が配置されている。クラッチ操作板50の下端部は回転軸51により回転自在に支持されている。図13、図14中の48はクラッチ操作板50と回転軸51とを回り止めするための嵌合キーである。尚、クラッチ操作板50は回転軸51を支持する回転軸ホルダー49a,49b間で図13の矢印R1、R2で示す前後方向に移動調整可能とされており、床部47に対して座席67を前後にシフトさせる際に、クラッチ操作板50も一緒にシフトできるようにしてある。
前記クラッチ操作板50の回転軸51よりも上部の両サイドには、左右一対の頭部用操作レバー53、左右一対の肩部用操作レバー54、左右一対の胸部用操作レバー55がそれぞれ取り付けられており、搭乗者1が体を左右に傾けるといずれかのレバー53〜55が左右いずれかに押されてクラッチ操作板50を回転軸51を中心にして図11の矢印Pa又はPb方向に回転操作できるようになっている。
クラッチ操作板50の回転軸51よりも下方には、クラッチ操作板50の回転操作によって左右に移動するクラッチ作動ロッド52が突出しており、このクラッチ作動ロッド52には、図11の左右方向(矢印Qa,Qb)にスライド自在な左右一対のクラッチ伝達バー64a,64bがそれぞれ連結されており、これにより、クラッチ操作板50の回転力が、クラッチ作動ロッド52を介して左右の両クラッチ伝達バー64a,64bにそれぞれ伝達されるようになっている。左側のクラッチ伝達バー64aの先端部には、ブレーキシュー66aを備えたクラッチ操作治具65aが取り付けられており、右側のクラッチ伝達バー64bの先端部には、ブレーキシュー66bを備えたクラッチ操作治具65bが取り付けられている。
以下、右側のクラッチ操作治具65bに関連するクラッチ伝達機構を図15を参照して説明する。なお、左側のクラッチ伝達機構も同じ構造である。
図15において、クラッチカバー74の一端部74aには後部駆動軸21bが貫通しており、他端部74bには駆動輪6bの車輪軸21cが貫通している。クラッチカバー74の一端部74bには固定型摩擦クラッチ75が接合されている。クラッチカバー74の内側には、バネ支持部74cが突設されている。
クラッチカバー74の内部には、後部駆動軸21bに駆動軸キー72cを介して連結されるスライド型摩擦クラッチ77が収納されていると共に、車輪軸21cに取り付けられた固定型摩擦クラッチ75が収納されている。スライド型摩擦クラッチ77の外周には摩擦クラッチ用バネ78bが装着されている。両摩擦クラッチ75,77の対向する面には、それぞれ、摩擦クラッチ板76b,76bが取り付けられている。固定型摩擦クラッチ75の鍔部75bには、前記右側のクラッチ操作治具65bに設けたブレーキシュー66bが接触・離反可能とされる。
両摩擦クラッチ75,77の接合又は開放の操作は、以下の2つの系統で行われる。1つは搭乗者自身が体を使ってクラッチ操作板50を操作する場合であり、もう一つは介助者が摩擦クラッチ手動開放レバー80a,80bを操作して車椅子を移動させる場合である。
上記のように、本車椅子は、搭乗者自身が体を左右に傾けて左右いずれかに旋回させることができる機能を有しているので、機能が残っている部分と一緒にマヒして使用できない部分も動かすことが可能なので、マヒしている手足を添えて動かすことができるなど、マヒした部分のリハビリにも活用でき、結果、マヒしている機能の回復と介護される側の自活能力を向上させることが十分に期待できる。又、自分でその場所まで移動でき、移動中にもリハビリをしていることになり、二重の効果が期待できるものである。
<搭乗者自身がクラッチ操作板を操作してクラッチの接合・開放を行う場合> 搭乗者が頭部や肩など上半身を左右に傾けて、例えば、図11に示す頭部用操作レバー53によってクラッチ操作板50を右に回転させると、右側のクラッチ伝達バー64b及びクラッチ操作治具65bが左方向(図15の矢印Qa)に移動する。このとき、クラッチ操作治具65bがスライド型摩擦クラッチ77を左方向(図15の矢印S1)に移動させることで、摩擦クラッチ板76b,76bが離反し(図15の状態)、これにより、後部駆動軸21bと車輪軸21cとが分離して右側の駆動輪6bは回転フリーとなり、また同時に、クラッチ操作治具65bのブレーキシュー66bが固定型摩擦クラッチ75の鍔部75bに圧接することで、右側の駆動輪6bにブレーキがかかる。このとき、左側のクラッチ操作治具65a(図11)は、右側のクラッチ操作治具65bと左右対称的な動きをするので、駆動輪6aにはブレーキがかからず、左側の駆動輪6aのみが回転し続けることで、車椅子は右旋回する。
又、搭乗者がクラッチ操作板50を左に回転させると、前記右に回転させた場合とは逆の動作となるため、車椅子は左旋回する。
更に、搭乗者が体をもとに戻すとクラッチ操作板50が中立位置に戻り、図17(a)に示すように、右のクラッチ操作治具65bは矢印S2に移動し、摩擦クラッチ用バネ78bによって摩擦クラッチ板76b,76bが接合されて、後部駆動軸21bと車輪軸21cとがつながる。このとき左のクラッチ操作治具65aも同じ動きをして、後部駆動軸21bと車輪軸21aとがつながるようになり、これにより車椅子は直進する。
しかして、搭乗者1の頭部や肩など体の一部を左右に傾けるだけでクラッチ操作板50を操作して車椅子を左右いずれかに旋回、或いは直進できるようになる。
なお、図11に示す頭部用操作レバー53は締め付けネジ63を緩めて頭部用操作板部61を上下に調整することで高さ調整が可能となっている。同様にして、肩部用操作レバー54、胸部用操作レバー55の位置も左右に調整可能となっている。
さらに、頭部用操作レバー53は不要のときは図12の矢印57から後方位置56まで回転させるようにしている。同様にして、肩部用操作レバー54、胸部用操作レバー55も使用しないときは、搭乗者の邪魔にならないように背後に回転させるようにするのが望ましい。
<介助者等がクラッチの接合・開放を行う場合> 本車椅子は、介助者や介護者による移動も考えられるため、駆動輪6a,6bをそれぞれ回転フリーにする必要がある。本車椅子の後部には、図19に示すような左右の摩擦クラッチ手動開放レバー80a,80bを備えており、クラッチカバー74A,74に設けたU型のシフト溝87に沿って両手動開放レバー80a,80bを個別にシフト操作することで、車椅子を直進させたり、左右に旋回させることが可能となる。ここでは、右側の摩擦クラッチ手動開放レバー80bについて具体的に説明するが、左側も同じ動きをする。
右側の摩擦クラッチ手動開放レバー80bが、図17(a)の矢印U2方向にシフトしている場合は、摩擦クラッチ用バネ78bによって摩擦クラッチ板76b,76bが互いに接合され、後部駆動軸21bと右側の駆動輪6bとが連結された状態となる。つまり、駆動輪6bは後部駆動軸21bによって回転が拘束された状態となる。
介助者が右側の摩擦クラッチ手動開放レバー80bを、図17(b)の矢印U1方向にシフトさせると、摩擦クラッチ板76b,76bが開放され、右側の駆動輪6bのみが回転フリーな状態となる。なお、左側の摩擦クラッチ手動開放レバー80aも同じ機構のため同様に操作して左側の駆動輪6aのみを回転フリーにすることができる。
従って、介助者が左右の摩擦クラッチ手動開放レバー80bによって右側の駆動輪6bのみをフリーにすることで、車椅子を左旋回させることができ、左側の摩擦クラッチ手動開放レバー80aによって左側の駆動輪6aのみをフリーにすることで、車椅子を右旋回させることができる。更に、左右両方の摩擦クラッチ手動開放レバー80a,80bによって左右両方の駆動輪6a,6bをフリーにすることで、車椅子を直進(前進、後退)させることができる。結果、従来の手押し式車椅子と同じ動きをもたせることができる。
このように、介助者等が移動させる場合も、摩擦クラッチ等の駆動機構を切り離すなどの考慮されているため、容易に手押し走行ができ、従来の車椅子に近い取り扱いが期待できるものである。さらに、重量、価格面では、本発明の車椅子はリハビリを兼ねたものであり、比較的軽量に設計することが可能で、部材に市販品が多いため低価格で製作できることが期待できる。
なお、前記実施形態では、前輪をキャスターとし、後輪を駆動輪とした構造を例示したが、勿論これに限らず、例えば後輪をキャスターとし、前輪を駆動輪とする構造も可能である。
本発明の一実施形態の車椅子の使用状態を説明する斜視図である。 同上の車椅子の使用状態を説明する概略側面図である。 同上の手用走行レバー(又は足用走行レバー)の固定方法及びブレーキ機能部分を説明する斜視図である。 同上の足側又は手側のラチェットを利用した駆動機構を説明する概略斜視図である。 同上の足側又は手側のラチェットを利用した足及び手で駆動する機構を説明する概略平面図である。 (a)(b)は同上のスプロケットをレバー状にした場合の説明図である。 同上の後部駆動軸の手前にウォームギヤを用いることで車椅子の暴走を防ぐようにした機構の説明図である。 図7のX−X’から見た側面図である。 同上のウォームギヤを用いた場合のチェーンの捻れを防ぐためにベベルギヤを利用した場合を説明する機構図である。 図9のY−Y’から見た側面図である。 同上のクラッチ操作板の動作を説明する背面図である。 同上のクラッチ操作板と座席位置の調整機構を説明するための側面図である。 同上の座席のスライドとクラッチ操作板の回転力伝達機構部の側面図である。 図13のZ−Z’から見た側面図である。 同上の直進・旋回切換手段、及び、手・足切換操作レバーの説明図である。 同上の足用又は手用の走行駆動を選択する爪クラッチ切換操作説明図であり、(a)は足用走行駆動を選択した場合を示し、(b)は手用走行駆動を選択した場合を示す図である。 同上の後部駆動軸と駆動輪の接続又は開放状態を示す摩擦クラッチの操作説明図であり、(a)は摩擦クラッチを接続した場合、(b)は摩擦クラッチを開放した場合を示す図である。 (a)(b)は同上の後部駆動軸のスプロケットに固定する爪クラッチを説明する側面図、正面図である。 (a)(c)は左右の摩擦クラッチ手動開放レバーの説明図、(b)は手・足切換操作レバーの説明図である。
符号の説明
1 搭乗者
2 手用走行レバー
4a,4b 足用走行レバー
4,12 足用スプロケット
4d 足側ラチェット
5a,5b,13,14,17,18 手側スプロケット
6a,6b 駆動輪
7a,7b,7c,7d チェーン
8 座席位置調整装置
10 緊急停止装置
11 ロックプレート
13a,14a 手側ラチェット
15,16 平ギヤ
19,20 軸
21b 駆動軸
21a,21c 車輪軸
22 切換機構部
23a,23b 直進・旋回切換手段
24 ギヤボックス
25 キャスター
25b 後輪
25a 前輪
28 介助者用ハンドル
29 ブレーキ
32b ウォームホイールギヤ
33a,33b ウォームギヤ
34a,34b スプロケット
35a,35b ベベルギヤ
41 レバー固定ピン
42 ピン穴
43 軸
44 制動レバー
45 制動力伝達ワイヤー
50 クラッチ操作板
51 回転軸
52 クラッチ作動ロッド
53,54,55 クラッチ操作板操作レバー
63 ネジ
61 操作板部
64a,64b クラッチ伝達バー
65a,65b クラッチ操作治具
66a,66b ブレーキシュー
67 座席
70a,70b 固定型爪クラッチ
71a,71b スライド型爪クラッチ
72b,72c 駆動軸キー
73 手・足切換操作レバー
74,74A クラッチカバー
75 固定型摩擦クラッチ
76b 摩擦クラッチ板
77 スライド型摩擦クラッチ
78b 摩擦クラッチ用バネ
80a,80b 摩擦クラッチ手動開放レバー
84 表示盤
86,87 シフト溝
A1 前方向
G1 前進方向

Claims (2)

  1. 左右の足で漕げる足用走行レバーをラチェット付きスプロケットを介して駆動輪の駆動軸に連結すると共にラチェットにより前記駆動軸を一方向に回転駆動させるようにした足用走行駆動系と、手で前後方向に漕げる手用走行レバーをラチェット、スプロケット等を収納したギヤボックスを介して駆動輪の駆動軸に連結すると共にギヤボックス内のラチェットにより手用走行レバーの前後方向への往復運動を一方向の回転に変えて前記駆動軸を一方向に回転駆動させるようにした手用走行駆動系と、車椅子を直進或いは旋回させるための直進・旋回切換手段とを備えており、前記直進・旋回切換手段は、前記足用走行レバー又は手用走行レバーと前記ラチェットとで発生させた一方向の回転力により回転する駆動軸とこの回転力を受けて回転する左右の駆動輪との間に設けられる左右の摩擦クラッチと、摩擦クラッチの接合又は開放操作を搭乗者の頭部や肩など体の一部を左右に傾けて操作できるようにしたクラッチ操作板と、クラッチ操作板の操作により左右の摩擦クラッチのいずれか一方を開放するクラッチ操作治具と、摩擦クラッチが開放された方の駆動軸にブレーキをかけるブレーキシューとを備えていることを特徴とする身障者用車椅子。
  2. 前記請求項1の足用走行レバー又は手用走行レバーとラチェットとで発生させた一方向の回転力を駆動軸から駆動輪に伝達する機構の中間部にウォームギヤを配置し、下り坂において発生する惰性走行をウォームギヤの逆回転しない特性を利用して制動させるようにしたことを特徴とする身障者用車椅子。
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