JP2005153835A - 車輪駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 走行レバーのボート漕ぎ操作によってダイエット効果があり、リハビリの面からも好ましいものとなると共に、使用の安全を確保すること。スピードアップを図ると共に、方向変換操作をスムーズに行なうこと。
【解決手段】 走行レバー4を前に押したときに第1ラチェットギヤ43が回転し且つ第2ラチェットギヤ44が空転し、走行レバー4を手前に引き寄せたときに第1ラチェットギヤ43が空転し且つ第2ラチェットギヤ44が回転するように第1ラチェット機構3A及び第2ラチェット機構3Bを設定することで、走行レバー4を前後に漕ぐことにより車輪11を一方向に回転できるように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車椅子やミニカーに適用される車輪駆動装置に関するものである。
近年、老人や身体障害者に対する介護がますます重要な環境になりつつあるが、とくに足腰の不自由な障害者にとっては移動手段の確保が重要である。従来から一般的に使用されている車椅子は、人の手による手動式のものが多用されている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の車椅子は、後輪に設けた補助ハンドルを手で廻して車椅子の走行方向を変える仕組みとなっている。ところが、後輪は車体フレームの後部下方に設けられていて、車椅子利用者の体重の大部分がかかっているため、補助ハンドルによる方向変換操作に大きな力を必要とし、殊に手が不自由な場合は操作が困難となる。例えば、移送時の運転操作において車椅子利用者を載せた後輪の重量は数十kg程度にもなるので走行方向を変えるハンドル操作が重くなり、軽快な操作ができないのみならず、重量に負けて操作誤りを起こすと事故につながる可能性もあり、操作性および安全機能については全く考慮されていないのが現状である。
実開平6−5617号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、走行レバーのボート漕ぎ操作によってダイエット効果があり、リハビリの面からも好ましいものとなると共に、使用の安全を確保でき、さらにスピードアップを図ることができると共に、方向変換操作をスムーズに行なうことができる車輪駆動装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の発明にあっては、前後に往復移動操作される走行レバー4と、走行レバー4の操作力を車輪11の車軸11aに伝達するラチェット機構3とを車体フレーム8に備えた車輪駆動装置において、走行レバー4により回転する駆動ギヤ10と、駆動ギヤ10により回転する第1従動ギヤ41と、駆動ギヤ10により第1従動ギヤ41と同方向に回転する第2従動ギヤ42と、第1従動ギヤ41に第1ラチェット機構3Aを介して連結される第1ラチェットギヤ43と、第2従動ギヤ42に第2ラチェット機構3Bを介して連結されると共に第1ラチェットギヤ43と噛み合う第2ラチェットギヤ44とを備えると共に、第1ラチェットギヤ43の回転軸50をチェーン54等の駆動伝達手段を介して車輪11の車軸11aに連結し、第2ラチェットギヤ44の回転軸21を車体フレーム8に回転自在に支持し、走行レバー4を前に押したときに第1ラチェットギヤ43が回転し且つ第2ラチェットギヤ44が空転し、走行レバー4を手前に引き寄せたときに第1ラチェットギヤ43が空転し且つ第2ラチェットギヤ44が回転するように第1ラチェット機構3A及び第2ラチェット機構3Bを設定することで、走行レバー4を前後に漕ぐことにより車輪11を一方向に回転できるように構成したことを特徴としている。
このように構成することで、走行レバー4を前後に漕ぐ操作によって楽な走行ができるようになり、しかもボート漕ぎの動作によって全身運動ができ、さらにはお腹や二の腕のたるみをなくす効果もあるなど、ダイエット効果もあり、リハビリの面からも好ましいものであり、そのうえ自走式なので、燃料や故障の心配がなく、誰でも気軽に使用でき、また電動車椅子1のようにスイッチ操作を誤る危険性もない。そのうえ走行レバー4の前押しと引き寄せの両方で車輪11を一方向に回転させることができるので、スピードアップを図ることができる。
また上記車輪11は断面角形の車軸11aにスライド自在に嵌め込まれると共にバネ52により両側からバネ付勢されているのが好ましく、この場合、バネ52により車輪11の方向変換が非常に軽くでき且つ方向変換した車輪11を元に戻す操作もスムーズに行なうことができ、安定した走行を実現できる。
本発明にあっては、走行レバーのボート漕ぎ操作によってダイエット効果があり、リハビリの面からも好ましいものとなると共に、使用の安全を確保でき、さらに安定走行及びスピードアップを図ることができるものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1は車体フレーム8に取り付けられる車輪駆動装置2の一例の説明図、図2は車輪駆動装置2を応用した車椅子1の説明図、図3は車輪駆動装置2を応用したミニカー1Aの説明図である。図2、図3中の5は座部、6は背もたれ部、9は足乗せ部である。
本発明に係る車輪駆動装置2は、図1に示すように、前後に往復移動操作される走行レバー4(以下、「手側走行レバー4A」という)と、手側走行レバー4Aの操作力を車輪11の車軸11aに伝達するラチェット機構3とを備えている。
車輪11は、断面角形の車軸11aにスライド自在に嵌め込まれると共にバネ52により両側からバネ付勢されている。本例では車軸11aの断面形状を四角形状(或いは三角形状、六角形状等でもよい)に形成し、車輪11のリムの軸穴部61を同じ四角形状に形成して車輪11が空回りしないようにしている。さらに、バネ52によって車輪11の位置が変化して車輪11の方向変換がしやすくなると同時に、車輪11の方向変換時のぐらつきを防止できる構造となる。この結果、車輪11の方向変換が非常に軽くでき且つ方向変換した車輪11を元に戻す操作もスムーズに行なうことができ、安定した走行を実現できるようになる。
先ず、ラチェット機構3の仕組みを説明する。図6、図7に示すように、手側走行レバー4A(又は足側走行ペダル4Bも同様)に取り付けた爪ステー15と、車軸11aに取り付けたラチェットギア16とを備えている。爪ステー15の後部の係止凹所19には、スプリング17によって押し上げられたボールベアリング18が係止しており、切替スイッチ14(図8(a))によって爪ステー15を軸ピン20を中心として一方向(図7の実線方向イ)で回転させて保持すると、爪ステー15の一方のラチェット爪15bが矢印方向ロに前進してラチェットギア16と噛み合った状態となり、この状態で手側走行レバー4Aを矢印方向bで示す前後方向に漕ぐと、ラチェットギア16は矢印方向ニのみに回転し、矢印方向ハには空回りするようになり、車軸11aは一方向のみに回転でき、車椅子1は前進走行できるようになる。
また切替スイッチ14(図8(a))によって、ラチェット機構3の回転方向、つまり車軸11aの回転方向を切り替えることができる。つまり、切替スイッチ14によって爪ステー15を図7の破線方向ホに回転させると、爪ステー15の他方のラチェット爪15aが矢印方向ヘに前進してラチェットギア16と噛み合った状態となり、この状態で手側走行レバー4Aを矢印方向bに漕ぐと、ラチェットギア16は矢印方向ハに回転し、矢印方向ニには空回りするようになり、車軸11aは逆方向のみに回転できるようになる。これにより車椅子1は後進走行できるようになる。
次に、図1を参照して前押し式と引き寄せ式とを組み合わせた往復駆動式の場合を説明する。この往復駆動式において、手側走行レバー4Aにより回転する駆動ギヤ10と、駆動ギヤ10により回転する第1従動ギヤ41と、駆動ギヤ10により第1従動ギヤ41と同方向に回転する第2従動ギヤ42と、第1従動ギヤ41に第1ラチェット機構3Aを介して連結される第1ラチェットギヤ43と、第2従動ギヤ42に第2ラチェット機構3Bを介して連結されると共に第1ラチェットギヤ43と噛み合う第2ラチェットギヤ44とを備えている。駆動ギヤ10、第1従動ギヤ41及び第2従動ギヤ42は、互いに噛み合った状態で車体フレーム8のフレーム部8aに回転自在に支持されている。第1ラチェットギヤ43の回転軸50の一端にはスプロケット55が設けられ、このスプロケット55がチェーン54(或いはキャタピラ等)の駆動伝達手段を介して車輪11の車軸11aに設けたスプロケット156に連結されている。第2ラチェットギヤ44の回転軸21の一端は車体フレーム8に回転自在に支持され、他端にはチェーン54に押し付けられるテンション用スプロケット157が設けられている。
ここで図1の動作を説明する。車椅子を前進させる場合は、予め、第1従動ギヤ41が矢印ハ方向に回転したときは第1ラチェットギヤ43が矢印ト方向に回転し、第1従動ギヤ41が矢印ニ方向に逆回転したときは第1ラチェットギヤ43は空転するように第1ラチェット機構3Aの切替スイッチ14aを前進モードにセットしておく。一方、第2従動ギヤ42が矢印ホ方向に回転したときは第2ラチェットギヤ44は空転し、第2従動ギヤ42が矢印ヘ方向に逆回転したときは第2ラチェットギヤ44が矢印ヲ方向に回転するように第2ラチェット機構3Bの切替スイッチ14bを後進モードにセットしておく。先ず、手側走行レバー4Aを前に押すと、駆動ギヤ10が矢印イ方向に回転し、第1従動ギヤ41及び第2従動ギヤ42が矢印ニ・ヘ方向にそれぞれ回転する。これにより、第1ラチェットギヤ43は空転モードとなる。第1ラチェットギヤ43は第2ラチェットギヤが矢印ヲ方向に逆回転する力を受けて、矢印ト方向に回転することになる。その結果、スプロケット55がチェーン54を矢印リで示す前進方向に回転させて、車輪11が矢印ヌ方向に回転する。その後、手側走行レバー4Aを手前に引き寄せると、駆動ギヤ10が矢印ロ方向に逆回転し、第1従動ギヤ41及び第2従動ギヤ42が矢印ハ、ホ方向にそれぞれ逆回転する。これにより、第1ラチェットギヤ43は矢印ト方向に回転し、第2ラチェットギヤ44は空転モードとなる。これにより、手側走行レバー4Aを前押しと引き寄せのどちらの方向に動かしても、第1ラチェットギヤ43は常に矢印ト方向に回転することになり、スプロケット55がチェーン54を矢印リで示す前進方向に回転することになる。その結果、手側走行レバー4Aを前後に動かしている限り車輪11は常に前進することになる。
次に、車椅子を後退させる場合は、予め第1ラチェット機構3Aの切替スイッチ14a及び第2ラチェット機構3Bの切替スイッチ14bをそれぞれ後進モードにセットしておく。この場合、手側走行レバー4Aを前に押すと、第1ラチェットギヤ43は矢印ル方向に回転し、第2ラチェットギヤ44が空転することで、車輪11は矢印ワ方向に回転し後退する。その後、手側走行レバー4Aを手前に引き寄せると、第1ラチェットギヤ43は空転モードとなる。第1ラチェットギヤ43は第2ラチェットギヤ44が矢印チ方向に回転する力を受けて矢印ル方向に回転する。第1ラチェットギヤ43が矢印ル方向に回転することで車輪11は矢印ワ方向に回転し後退する。これにより、手側走行レバー4Aを前押し、引き寄せのどちらの方向に動かしてもラチェットギヤ43は常に矢印ル方向に回転し、手側走行レバー4Aを動かしている限り、常に車輪11は後退することになる。
なお、上記ラチェット機構のスプロケット55をダブルで構成し、車輪11とラチェット機構側のスプロケット55とを前後にはさむ形で別の車輪を設け、この別の車輪の車軸に車輪11と同軸のスプロケットを設けたものにチェーンを取り付けるようにしてもよい。また、一方の車輪11のスプロケットをダブルで構成し、車輪11と並ぶ形で別の車輪のスプロケット間をチェーンでつなぐようにしてもよく、これにより、スピードが増し、よりミニカーらしくなる。
しかして、手側走行レバー4Aを前後に漕ぐ操作によって手側走行レバー4Aの前押しと引き寄せの両方で車輪11を一方向に回転させることができるので、手側走行レバー4Aを動かしている限り、車輪11は休むことなく一方向に動くため、片手運転が可能となり、スピードアップも図れる。しかも、ボート漕ぎの動作によって全身運動ができ、さらにはお腹や二の腕のたるみをなくす効果もあるなど、ダイエット効果もあり、リハビリの面からも好ましいものであり、そのうえ自走式なので、燃料や故障の心配がなく、誰でも気軽に使用でき、また電動車椅子1のようにスイッチ操作を誤る危険性もない。そのうえ、車輪11は車軸11aに沿ってスライドするので、方向変換がスムーズとなり、且つ方向変換した車輪11を元に戻す操作もスムーズとなり、小さい労力と軽快な操作性で安全に路上移送できるものである。
しかも、ラチェット機構3は、切替スイッチ1つで前進、後進の選択が自由にできると共に、ラチェット機構3は選択した方向以外には進まないため、例えば、前進にセットした場合は、車椅子1を無理矢理バックさせようとしてもブレーキがかかり、例えば、坂道を上る時には、ラチェット機構3を働かせて安全に上ることができる。このため、坂道で車輪が下がることを気にしながら必死で漕ぐ必要がなく、いつもゆったりとした気持ちで漕ぐことができるようになる。従って、坂道でも自由に小休止することができ、身体への負担も軽減できるという利点もある。
図4、図5はカバー53でチェーン54を取り外し可能に覆ったものである。またチェーン54は車輪11の内側或いは外側のいずれでもよい。手側走行レバー4Aによるラチェット機構3の動きは図1の場合と同様である。
図8(a)は手側走行レバー4Aを前方に押し出すのみを利用して車輪11を回転させる前押し式と、手側走行レバー4Aを手前に引っ張る力のみを利用して車輪11を回転させる引き寄せ式とのいずれか一方を選択する場合の一例を示している。この場合、ラチェットボックス100内の第1ラチェット機構3Aは車軸11aに連結され、ラチェット機構3Aのレバー受け口90aに手側走行レバー4Aの下端部を嵌め込んで抜け止めする。図8(a)中の80は押さえバーである。そして、手側走行レバー4Aを前方Mに押したときは車軸11aが一方向に回転し、手側走行レバー4Aを手前Nに引き寄せたときは空回り状態となるように設定することで、手側走行レバー4Aを前方に押す力を利用して車椅子1を前進させることができる。一方、引き寄せ式に設定する場合は、上記手側走行レバー4Aを第2ラチェット機構3Bのレバー受け口90bに嵌め込む。このとき第2ラチェット機構3Bは車軸11aではなく、断面角型の回転軸21に支持され、この回転軸21がラチェット機構3B内のギアに取り付けられており、ラチェット機構3Bの回転力が左右一対の反転用ギア22、23を介して車軸11aに伝達される。これにより、手側走行レバー4Aを手前Nに引っ張ると車軸11aが一方向に回転し、手側走行レバー4Aを前方Mに押したときは回転軸21が空回り状態となることで、手側走行レバー4Aを手前に引っ張る力を利用して車椅子1を前進させることができる。この引き寄せ式においては、車椅子1の背もたれ部6を手側走行レバー4Aを漕ぐ際に体が寝る手前位まで後方に倒れるまでリクライニングできるようにするのが望ましい。この場合、楽に且つ効率よく手側走行レバー4Aを漕ぐことができるようになる。このように、2種類のラチェット機構3A,3Bのいずれか一方に手側走行レバー4Aを着脱自在に取り付けるだけで、前押し式と引き寄せ式とを自由に選択できる構造となる。
また、図8(b)は図1の変形例であり、往復駆動式の他例を示している。本例では、左右の前輪12にそれぞれラチェットボックス100を配置し、手側走行レバー4Aを左右一対のレバー部4a,4bで構成し、一方のレバー部4aの下端部を片側の前輪12に設けたラチェットボックス100内の第1ラチェット機構3Aに連結し、他方のレバー部4bの下端部を、もう片側の前輪12に設けたラチェットボックス100内の第2ラチェット機構3Bに連結し、両レバー部4a,4bの上端部を握り棒101の両端部に設けた連結部101a,101bにそれぞれ連結してある。つまり、両ラチェット機構3A,3Bは軸芯がずれているが、レバー部4a,4bの各上端部を握り棒101の両端部に設けた段差状の連結部101a,101bに連結することで、1本の握り棒101に対して2本のレバー部4a,4bを連結できるようになっている。そして、握り棒101を手で握って前方M(図8(a))に押したときは、第1ラチェット機構3Aの働きによって回転軸21が一方向に回転し、車椅子1を前進させることができ、その後、手側走行レバー4Aを手前N(図8(b))に引っ張ると第2ラチェット機構3Bの働きによって回転軸21が一方向に回転し、車椅子1を前進させることができる。つまり、手側走行レバー4Aを前押しの力と手前に引き寄せる力の両方の力で車椅子1を前進させることができる往復駆動方式となる。
なお図8(b)の応用例として、図9に示すように、片方の前輪に上記前押し式ラチェット機構3Aと引き寄せ式ラチェット機構3Bとを混合したラチェットボックス100を取り付け、これに手側走行レバー4Aを連結してもよい。つまり、本例の手側走行レバー4Aは、水平杆151を介して二股状のレバー部4a、4bに分かれた片手グリップ150からなり、一方のレバー153が前押し式ラチェット機構3Aを介して車軸11aに連結されており、他方のレバー152が引き寄せ式ラチェット機構3Bを介して車軸11aとは別の平行な回転軸21に連結されている。そして、片手グリップ150を矢印Mで示す前方に押し出すと、前押し式ラチェット機構3Aを介して前輪が前進方向に回転し、その後、片手グリップ150を矢印Nで示す方向に引き寄せると、引き寄せ式ラチェット機構3B、大型伝動ギア22と伝導ギア23とを介して、前輪が前進方向に回転する。このように、片手グリップ150を片手で前後に漕ぐ動作でラチェット機構3を空回りさせることなく、前輪12を同方向に回転させることができ、片手だけで回転スピードをあげる仕組みとなっている。
図10は車輪11の他例として、ボートのような水上走行車に使用される羽根車70の一例を示している。本例の場合においても、羽根車70の車軸にラチェット機構3(図1)を介して走行レバーを取り付ける構造を採用できる。この場合においても、レバー漕ぎ操作の前押しと引き寄せの両方で羽根車70を回転させることができ、水上走行車にも最適に使用できるものとなる。
図11は、上記図8(b)で説明したラチェットボックス100を例えば3輪自転車1Bの前輪12に適用した場合の一例を示している。なお本例ではサドルや後輪等の図示を省略している。本例の1本のハンドル35の下端部に左右2つで1組の前輪12,12を設け、前輪12の車軸12aをラチェットボックス100を介してラチェットペダル4Bに連結している。また本例のハンドル35にはプレーキパッド114を操作するブレーキレバー36を設けている。先ずラチェットボックス100を前押し式と引き寄せ式の組み合わせにセットする。このセットの仕方は図8の実施形態で説明した通りである。この場合において、両足で左右のラチェットペダル4B,4Bを交互に前後に漕ぐと、前押しの力と手前に引き寄せる力の両方の力で一方のラチェットペダル4Bの前押しの力と他方のラチェットペダル4Bの前押しの力とが交互に車輪11に伝わり、走行のスピードアップを図ることができる。なお本例の前輪構造は、車椅子1及びミニカー1Aのいずれにも適用可能である。また本例では、上記ラチェットボックス以外の例として、図1や図17のラチェット機構も考えられる。図1や図17の仕組みを取り入れることで、より安定した走行速度が得られる。
図12、図13は、車椅子1本体60の前端部に足乗せ走行ユニット64を取り外し可能に設けた場合の一例を示している。足乗せ走行ユニット64は、足乗せ台63と、左右の補助輪13と、補助輪13の車軸11aにラチェット機構3を介して連結される足側走行ペダル4Bとを備えたものであり、車椅子1本体60に対して連結ピン65により着脱可能に連結されている。ここでは、足乗せ台63には補助輪13の車軸11aの両端部を回転自在に固定する一対の支持孔66が設けられ、図14に示すように、各支持孔66を車椅子1本体60と足乗せ走行ユニット64の連結方向に沿って長く延びた長孔状にそれぞれ形成し、この長孔状の支持孔66に対する補助輪13の車軸11aの固定位置を支持孔66の長手方向の適宜箇所に変更可能としている。なお図13の67はストッパであり、車軸11aを支持孔66の所定位置に対して動かないように固定するためのものである。このように、足乗せ走行ユニット64の補助輪13の車軸11aの固定位置を支持孔66に沿って調整可能とすることで、補助輪13の位置を前後方向に任意に調整可能となり、車椅子1利用者の足の長さに容易に対応できる構造となる。また足乗せ走行ユニット64の足乗せ台63の下側にも1又は複数の車輪11(図示せず)を取り付けることで、安定走行を図ることができる。また、車椅子1を自動車に乗せて輸送するときに足乗せ走行ユニット64を取り外すことで、輸送が容易となる。また図13の例では、足乗せ走行ユニット64の補助輪13の数を左右一対のみとしているが、これに限らず、前後に複数対設けてもよいものであり、この場合、前後の補助輪13同士をキャタピラー等で連結するのが好ましく、このようにすることで体重がより分散されて走行の安定性を一層良好にできると共に、スピードアップ化をより一層図ることができる。
図15は左右の車輪11と車軸11aとを分割すると共に、車輪11と車軸11aの分割面を車輪11連結手段56により着脱可能に連結した場合の一例を示している。この車輪11連結手段56は、車軸11aの先端側から径方向Bに向って十字形に突出した取付アーム57と、車軸11aの先端から軸方向Aに突設された断面角形のネジ込み部58と、車輪11の車輪11枠62の中心に設けられて上記車軸11aのネジ込み部58と同じ断面角形の軸穴部61と、車輪11枠62の軸穴部61に車軸11aのネジ込み部58を嵌め込んだ状態で車軸11aの取付アーム57を車輪11の車輪11枠62に固定するネジ部材59とを備えている。本例ではネジ部材59として蝶ネジを用いることで、手軽に車輪11の取り付け、取り外しができる。もちろん蝶ネジ以外のボルトを用いてもよい。
しかして車椅子1を自動車に乗せて輸送するときに、ネジ部材59を取り外すだけで車輪11を車軸11aから分離できるので、車輪11を取り外すことで車椅子1を自動車に乗せやすくなり、輸送が容易となる。また輸送後の車椅子1の使用時には車輪11をネジ固定するだけでよく、しかも車輪11の車輪11枠62と車軸11aの取付アーム57との連結と、車軸11aの断面角形のネジ込み部58と車輪11枠62の断面角形の軸穴部61との嵌合とによって、簡単に車輪11を車軸11aから分離できる構造でありながら、車輪11が車軸11aに対して強固に固定されることとなり、結果安定した走行を実現できるものである。
図16は本発明の更に他の実施形態を示している。本例では、前記図9に示す二股状のレバー152、153にそれぞれ切替スイッチ14を設けた構造において、各切替スイッチ14を爪ステーから一体に斜め上方に突出した傾斜レバーでそれぞれ構成すると共に、各傾斜レバーの上端部を互いに近接配置し且つその上端部の形状をグリップ形状にしている。そして、各傾斜レバーの上端部をそれぞれ押し下げることでラチェット機構3の切替スイッチが例えば前進モードに切り替えられるようになり、また各傾斜レバーの上端部を押し上げることで切替スイッチが後進モードに切り替えられるようになっている。しかも本例では各傾斜レバーの上端部を互いに近接する位置に配置しているので、片手で2つの傾斜レバーの上端部の押し下げ、押し上げの切替え操作をワンタッチで行なうことができ、切替スイッチ14の操作性が一層向上するものである。
図17は本発明の更に他の実施形態を示している。本例では、駆動ギヤ10と第1従動ギヤ41と第2従動ギヤ42とを組み合わせた図1の変形例であり、駆動ギヤ10を大型ギヤで構成し、この駆動ギヤ10に小型ギヤ列からなる第1従動ギヤ41と第2従動ギヤ42とをそれぞれ噛み合わせることも可能である。この場合、動作は図1の場合と同様であり、手側走行レバー4Aを前押し式と引き寄せ式との両方で車輪11を一方向に回転できる利点がある。また駆動ギヤ10の直径が、第1従動ギヤ41の直径或いは第2従動ギヤ42の直径より大きくなる程、車輪11の駆動力が増し、スピードアップする利点がある。
本発明の一実施形態の斜視図である。 同上の車椅子の全体の斜視図である。 同上のミニカーの全体の斜視図である。 同上のチェーンをカバーで覆った状態の斜視図である。 図4の斜視図である。 同上のラチェット機構の正面断面図である。 同上のラチェット機構の側面断面図である。 (a)は同上のラチェットボックスの斜視図、(b)他の例の正面図である。 他の実施形態の斜視図である。 更に他の実施形態の斜視図である。 更に他の実施形態の斜視図である。 更に他の実施形態の斜視図である。 図12の分解斜視図である。 同上の側面図である。 (a)は車輪と車軸の分解斜視図、(b)はボルトによる取り付け状態の説明図である。 更に他の実施形態の断面図である。 更に他の実施形態の斜視図である。
符号の説明
2 車輪駆動装置
3 ラチェット機構
3A 第1ラチェット機構
3B 第2ラチェット機構
4 走行レバー
8 車体フレーム
10 駆動ギヤ
11 車輪
11a 車軸
21 第2ラチェットギヤの回転軸
41 第1従動ギヤ
42 第2従動ギヤ
43 第1ラチェットギヤ
44 第2ラチェットギヤ
50 第1ラチェットギヤの回転軸
52 バネ
54 チェーン

Claims (2)

  1. 前後に往復移動操作される走行レバーと、走行レバーの操作力を車輪の車軸に伝達するラチェット機構とを車体フレームに備えた車輪駆動装置において、走行レバーにより回転する駆動ギヤと、駆動ギヤにより回転する第1従動ギヤと、駆動ギヤにより第1従動ギヤと同方向に回転する第2従動ギヤと、第1従動ギヤに第1ラチェット機構を介して連結される第1ラチェットギヤと、第2従動ギヤに第2ラチェット機構を介して連結されると共に第1ラチェットギヤと噛み合う第2ラチェットギヤとを備えると共に、第1ラチェットギヤの回転軸をチェーン等の駆動伝達手段を介して車輪の車軸に連結し、第2ラチェットギヤの回転軸を車体フレームに回転自在に支持し、走行レバーを前に押したときに第1ラチェットギヤが回転し且つ第2ラチェットギヤが空転し、走行レバーを手前に引き寄せたときに第1ラチェットギヤが空転し且つ第2ラチェットギヤが回転するように第1ラチェット機構及び第2ラチェット機構を設定することで、走行レバーを前後に漕ぐことにより車輪を一方向に回転できるように構成したことを特徴とする車輪駆動装置。
  2. 上記車輪は断面角形の車軸にスライド自在に嵌め込まれると共にバネにより両側からバネ付勢されていることを特徴とする請求項1記載の車輪駆動装置。
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