JP2009296847A - 車両の電源装置およびその制御方法 - Google Patents

車両の電源装置およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電装置の寿命にあたえる悪影響が低減された車両の電源装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】車両の電源装置は、バッテリB1,B2と、バッテリB1と車両負荷に電力を供給する主正母線MPL,主負母線MNLとの間に設けられ電圧変換を行なう昇圧コンバータ12−1と、バッテリB2と主正母線MPL,主負母線MNLとの間に設けられ電圧変換を行なう昇圧コンバータ12−2と、昇圧コンバータ12−1,12−2の制御を行なう制御装置30とを備える。制御装置30は、昇圧コンバータ12−1,12−2をともに休止状態から作動状態に変更する場合には、昇圧コンバータ12−1を昇圧コンバータ12−2よりも先に作動状態に変更する。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両の電源装置およびその制御方法に関する。
ハイブリッド車両において、蓄電量を増加させるため、複数の蓄電装置を搭載する車両が検討されている。しかし、複数の蓄電装置をそのまま接続すると充電に偏りが生じたり電圧の低い蓄電装置から高い蓄電装置へ大電流が流れたりすることがあるので、特開2008−17661号公報(特許文献1)は、昇圧コンバータを複数設ける車両の電源システムを開示している。
特開2008−17661号公報 特開2007−45243号公報 特開2008−17598号公報
しかしながら、このような複数の昇圧コンバータを搭載する車両の電源システムについて、昇圧コンバータを休止状態からどのように作動状態に変更するかについては、開示されておらず検討の余地がある。たとえば、昇圧コンバータが休止している場合に複数の昇圧コンバータを同時に作動させると、作動開始時に短時間大電流が流れることがあり、蓄電装置の寿命に影響を与える。
この発明の目的は、蓄電装置の寿命にあたえる悪影響が低減された車両の電源装置およびその制御方法を提供することである。
この発明は、要約すると、車両の電源装置であって、第1、第2の蓄電装置と、第1の蓄電装置と車両負荷に電力を供給する電力線との間に設けられ電圧変換を行なう第1の電圧変換部と、第2の蓄電装置と電力線との間に設けられ電圧変換を行なう第2の電圧変換部と、第1、第2の電圧変換部の制御を行なう制御装置とを備え、制御装置は、第1、第2の電圧変換部をともに休止状態から作動状態に変更する場合には、第1の電圧変換部を第2の電圧変換部よりも先に作動状態に変更する。
好ましくは、車両の電源装置は、第1、第2の蓄電装置の電圧をそれぞれ検出し、制御装置に検出結果を出力する第1、第2の電圧センサと、電力線の電圧を検出し、制御装置に検出結果を出力する第3の電圧センサとをさらに備える。制御装置は、第1、第2の電圧変換部をともに休止状態から作動状態に変更する場合には、第1の電圧変換部を作動させ電力線の電圧が第1、第2の蓄電装置の電圧のいずれか高い方の電圧より高くなってから第2の電圧変換部を作動させる。
好ましくは、電力線は、正極線と、負極線とを含む。第1、第2の電圧変換部の各々は、対応する蓄電装置に一端が接続されるコイルと、コイルの他端と正極線との間に接続される上アームと、コイルの他端と負極線との間に接続される下アームとを含む。上アームは、コイルの他端と正極線との間に接続される第1のスイッチング素子と、コイルの他端から正極線に向かう向きを順方向とする第1の整流素子とを有する。下アームは、コイルの他端と負極線との間に接続される第2のスイッチング素子と、負極線からコイルの他端に向かう向きを順方向とする第2の整流素子とを有する。
より好ましくは、制御装置は、第2の電圧変換部を休止状態から作動状態に変更する場合には、第2の電圧変換部の第1のスイッチング素子をオフ状態に維持しつつ第2のスイッチング素子のスイッチングを開始する。
さらに好ましくは、第1の電圧変換部は、電力線の電圧が電圧目標値に一致するように比例積分制御される。第2の電圧変換部は、通過する電流が電流目標値に一致するように比例積分制御される。制御装置が第1のスイッチング素子をオフ状態に維持する期間は、第2の電圧変換部の比例積分制御の積分項が蓄積されるのに十分な時間である。
この発明は、他の局面では、第1、第2の蓄電装置と、第1の蓄電装置と車両負荷に電力を供給する電力線との間に設けられ電圧変換を行なう第1の電圧変換部と、第2の蓄電装置と電力線との間に設けられ電圧変換を行なう第2の電圧変換部とを含む車両の電源装置の制御方法であって、第1、第2の電圧変換部がともに休止状態である場合に、第1の電圧変換部を第2の電圧変換部よりも先に作動状態に変更するステップと、第1の電圧変換部が作動状態となった後に、第2の電圧変換部を休止状態から作動状態に変更するステップとを備える。
好ましくは、車両の電源装置は、第1、第2の蓄電装置の電圧をそれぞれ検出し、制御装置に検出結果を出力する第1、第2の電圧センサと、電力線の電圧を検出し、制御装置に検出結果を出力する第3の電圧センサとをさらに含む。制御方法は、第1、第2の電圧変換部をともに休止状態から作動状態に変更する場合に、第1の電圧変換部を作動させた後に、電力線の電圧が第1、第2の蓄電装置の電圧のいずれか高い方の電圧より高くなったことを確認するステップをさらに備える。
好ましくは、電力線は、正極線と、負極線とを含む。第1、第2の電圧変換部の各々は、対応する蓄電装置に一端が接続されるコイルと、コイルの他端と正極線との間に接続される上アームと、コイルの他端と負極線との間に接続される下アームとを含む。上アームは、コイルの他端と正極線との間に接続される第1のスイッチング素子と、コイルの他端から正極線に向かう向きを順方向とする第1の整流素子とを有する。下アームは、コイルの他端と負極線との間に接続される第2のスイッチング素子と、負極線からコイルの他端に向かう向きを順方向とする第2の整流素子とを有する。
より好ましくは、第2の電圧変換部を休止状態から作動状態に変更するステップは、第2の電圧変換部の第1のスイッチング素子をオフ状態に維持しつつ第2のスイッチング素子のスイッチングを開始する。
さらに好ましくは、第1の電圧変換部は、電力線の電圧が電圧目標値に一致するように比例積分制御される。第2の電圧変換部は、通過する電流が電流目標値に一致するように比例積分制御される。第2の電圧変換部を休止状態から作動状態に変更するステップが、第1のスイッチング素子をオフ状態に維持する期間は、第2の電圧変換部の比例積分制御の積分項が蓄積されるのに十分な時間である。
本発明によれば、車両の電源装置において、蓄電装置の寿命にあたえる悪影響が低減される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両100の主たる構成を示す図である。
図1を参照して、車両100は、蓄電装置であるバッテリB1,B2と、システムメインリレーSMR1−1〜SMR3−1,SMR1−2〜SMR3−2と、昇圧コンバータ12−1,12−2と、平滑用コンデンサC1,C2,CHと、電圧センサ10−1,10−2,13,21−1,21−2と、インバータ14,22と、エンジン4と、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割機構3と、車輪2と、制御装置30とを含む。
本実施の形態に示される車両の電源装置は、主蓄電装置であるバッテリB1と、モータジェネレータMG2を駆動するインバータ14に給電を行なう主正母線MPLと、バッテリB1と主正母線MPLとの間に設けられ、電圧変換を行なう電圧変換器である昇圧コンバータ12−1と、副蓄電装置であるバッテリB2と、バッテリB2と主正母線MPLとの間に設けられ、電圧変換を行なう電圧変換器である昇圧コンバータ12−2とを備える。
副蓄電装置(バッテリB2)と主蓄電装置(バッテリB1)とは、たとえば、同時使用することにより給電ラインに接続される電気負荷(インバータ22およびモータジェネレータMG2)に許容された最大パワーを出力可能であるように蓄電可能容量が設定される。これによりエンジンを使用しないEV(Electric Vehicle)走行において最大パワーの走行が可能である。副蓄電装置の蓄電状態が悪化したら、副蓄電装置を交換してさらに走行させればよい。そして副蓄電装置の電力が消費されてしまったら、主蓄電装置に加えてエンジンを使用することによって、副蓄電装置を使用しないでも最大パワーの走行を可能とすることができる。
また、EV走行距離をさらに伸ばすには、バッテリB2に並列にさらにバッテリを追加すればよい。この場合、昇圧コンバータ12−2を複数のバッテリで兼用するように選択スイッチで切り替えるように構成すれば、昇圧コンバータの数をバッテリの数ほど増やさなくて良くなる。
好ましくは、この車両に搭載される蓄電装置は外部から充電が可能である。このために、車両100は、さらに、たとえばAC100Vの商用電源8に接続するためのバッテリ充電用コンバータ6を含む。バッテリ充電用コンバータ6は、交流を直流に変換するとともに電圧を調圧してバッテリに与える。なお、外部充電可能とするために、他にも、モータジェネレータMG1,MG2のステータコイルの中性点を交流電源に接続する方式や昇圧コンバータ12−1,12−2を合わせて交流直流変換装置として機能させる方式を用いても良い。
平滑用コンデンサC1は、正極線PL1と負極線NL1間に接続される。電圧センサ21−1は、平滑用コンデンサC1の両端間の電圧VL1を検出して制御装置30に対して出力する。昇圧コンバータ12−1は、平滑用コンデンサC1の端子間電圧を昇圧する。
平滑用コンデンサC2は、正極線PL2と負極線NL2間に接続される。電圧センサ21−2は、平滑用コンデンサC2の両端間の電圧VL2を検出して制御装置30に対して出力する。昇圧コンバータ12−2は、平滑用コンデンサC2の端子間電圧を昇圧する。
平滑用コンデンサCHは、昇圧コンバータ12−1,12−2によって昇圧された電圧を平滑化する。電圧センサ13は、平滑用コンデンサCHの端子間電圧VHを検知して制御装置30に出力する。
インバータ14は、昇圧コンバータ12−2または12−1から与えられる直流電圧を三相交流電圧に変換してモータジェネレータMG1に出力する。インバータ22は、昇圧コンバータ12−2または12−1から与えられる直流電圧を三相交流電圧に変換してモータジェネレータMG2に出力する。
動力分割機構3は、エンジン4とモータジェネレータMG1,MG2に結合されてこれらの間で動力を分配する機構である。たとえば動力分割機構としてはサンギヤ、プラネタリキャリヤ、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を用いることができる。遊星歯車機構は、3つの回転軸のうち2つの回転軸の回転が定まれば、他の1つの回転軸の回転は強制的に定まる。この3つの回転軸がエンジン4、モータジェネレータMG1,MG2の各回転軸にそれぞれ接続される。なおモータジェネレータMG2の回転軸は、図示しない減速ギヤや差動ギヤによって車輪2に結合されている。また動力分割機構3の内部にモータジェネレータMG2の回転軸に対する減速機をさらに組み込んでもよい。
システムメインリレーSMR2−1は、バッテリB1の正極と正極線PL1との間に接続される。システムメインリレーSMR3−1は、バッテリB1の負極と負極線NL1との間に接続される。直列に接続されたシステムメインリレーSMR1−1および制限抵抗R1は、システムメインリレーSMR3−1と並列接続される。
システムメインリレーSMR2−2は、バッテリB2の正極と正極線PL2との間に接続される。システムメインリレーSMR3−2は、バッテリB2の負極と負極線NL2との間に接続される。直列に接続されたシステムメインリレーSMR1−2および制限抵抗R2は、システムメインリレーSMR3−2と並列接続される。
システムメインリレーSMR1−1〜SMR3−1,SMR1−2〜SMR3−2は、制御装置30から与えられる制御信号にそれぞれ応じて導通/非導通状態が制御される。
電圧センサ10−1は、バッテリB1の端子間の電圧VB1を測定する。図示しないが、電圧センサ10−1とともにバッテリB1の充電状態を監視するために、バッテリB1に流れる電流を検知する電流センサが設けられている。バッテリB1としては、たとえば、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池や、電気二重層コンデンサ等の大容量キャパシタなどを用いることができる。
なお、主負母線MNLは、後に説明するように昇圧コンバータ12−1,12−2の中を通って、負極線NL1,NL2に接続されている。
電圧センサ10−2は、バッテリB2の端子間の電圧VB2を測定する。図示しないが、電圧センサ10−2とともにバッテリB2の充電状態を監視するために、各バッテリに流れる電流を検知する電流センサが設けられている。バッテリB2としては、たとえば、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池や、電気二重層コンデンサ等の大容量キャパシタなどを用いることができる。
インバータ14は、主正母線MPLと主負母線MNLに接続されている。インバータ14は、昇圧コンバータ12−1および12−2から昇圧された電圧を受けて、たとえばエンジン4を始動させるために、モータジェネレータMG1を駆動する。また、インバータ14は、エンジン4から伝達される動力によってモータジェネレータMG1で発電された電力を昇圧コンバータ12−1および12−2に戻す。このとき昇圧コンバータ12−1および12−2は、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
電流センサ24は、モータジェネレータMG1に流れる電流をモータ電流値MCRT1として検出し、モータ電流値MCRT1を制御装置30へ出力する。
インバータ22は、インバータ14と並列的に、主正母線MPLと主負母線MNLに接続されている。インバータ22は車輪2を駆動するモータジェネレータMG2に対して昇圧コンバータ12−1および12−2の出力する直流電圧を三相交流電圧に変換して出力する。またインバータ22は、回生制動に伴い、モータジェネレータMG2において発電された電力を昇圧コンバータ12−1および12−2に戻す。このとき昇圧コンバータ12−1および12−2は、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
電流センサ25は、モータジェネレータMG2に流れる電流をモータ電流値MCRT2として検出し、モータ電流値MCRT2を制御装置30へ出力する。
制御装置30は、モータジェネレータMG1,MG2の各トルク指令値および回転速度、電圧VB1,VB2,VL1,VL2,VHの各値、モータ電流値MCRT1,MCRT2および起動信号IGONを受ける。そして制御装置30は、昇圧コンバータ12−1,12−2に対してそれぞれ制御信号PWC1,PWC2を出力する。
さらに、制御装置30は、インバータ14に対して昇圧コンバータ12−1,12−2の出力である直流電圧を、モータジェネレータMG1を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示を行なう制御信号PWMI1と、モータジェネレータMG1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12−1,12−2側に戻す回生指示を行なう制御信号PWMC1とを出力する。
同様に制御装置30は、インバータ22に対してモータジェネレータMG2を駆動するための交流電圧に直流電圧を変換する駆動指示を行なう制御信号PWMI2と、モータジェネレータMG2で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12−1,12−2側に戻す回生指示を行なう制御信号PWMC2とを出力する。
図2は、図1に示した昇圧コンバータ12−1,12−2の構成を示す概略図である。
図2を参照して、昇圧コンバータ12−1は、チョッパ回路40−1と、正母線LN1Aと、負母線LN1Cと、配線LN1Bと、平滑コンデンサC1とを含む。チョッパ回路40−1は、トランジスタQ1A,Q1Bと、ダイオードD1A,D1Bと、インダクタL1とを含む。トランジスタQ1BおよびダイオードD1Bによって上アームが構成される。また、トランジスタQ1AおよびダイオードD1Aによって下アームが構成される。
正母線LN1Aは、一方端がトランジスタQ1Bのコレクタに接続され、他方端が主正母線MPLに接続される。また、負母線LN1Cは、一方端が負極線NL1に接続され、他方端が主負母線MNLに接続される。
トランジスタQ1A,Q1Bは、負母線LN1Cと正母線LN1Aとの間に直列に接続される。具体的には、トランジスタQ1Aのエミッタが負母線LN1Cに接続され、トランジスタQ1BのエミッタがトランジスタQ1Aのコレクタに接続され、トランジスタQ1Bのコレクタが正母線LN1Aに接続される。下アームにおいて、ダイオードD1Aは、トランジスタQ1Aに並列に接続される。上アームにおいて、ダイオードD1Bは、トランジスタQ1Bに並列に接続される。ダイオードD1Aの順方向は、母線LN1CからインダクタL1に向かう向きである。また、ダイオードD1Bの順方向は、インダクタL1から母線LN1Aに向かう向きである。インダクタL1の一方端は、トランジスタQ1AとトランジスタQ1Bとの接続ノードに接続される。
配線LN1Bは、正極線PL1とインダクタL1の他方端との間に接続される。平滑コンデンサC1は、配線LN1Bと負母線LN1Cとの間に接続され、配線LN1Bおよび負母線LN1C間の直流電圧に含まれる交流成分を低減する。
正極線PL1および負極線NL1は、システムメインリレーSMR2−1,SMR3−1によって、バッテリB1の正極および負極にそれぞれ接続される。直列接続されたシステムメインリレーSMR1−1および制限抵抗R1が、負極側のシステムメインリレーSMR3−1に並列に設けられている。
そして、チョッパ回路40−1は、図1の制御装置30から与えられる駆動信号PWC1に応じて、正極線PL1および負極線NL1から受ける直流電力(駆動電力)を昇圧して主正母線MPLおよび主負母線MNLへ供給し、また、主正母線MPLおよび主負母線MNLの電圧を降圧してバッテリB1へ供給することができる。
昇圧コンバータ12−2は、チョッパ回路40−2と、正母線LN2Aと、負母線LN2Cと、配線LN2Bと、平滑コンデンサC2とを含む。チョッパ回路40−2は、トランジスタQ2A,Q2Bと、ダイオードD2A,D2Bと、インダクタL2とを含む。トランジスタQ2BおよびダイオードD2Bによって上アームが構成される。また、トランジスタQ2AおよびダイオードD2Aによって下アームが構成される。
正母線LN2Aは、一方端がトランジスタQ2Bのコレクタに接続され、他方端が主正母線MPLに接続される。また、負母線LN2Cは、一方端が負極線NL2に接続され、他方端が主負母線MNLに接続される。
トランジスタQ2A,Q2Bは、負母線LN2Cと正母線LN2Aとの間に直列に接続される。具体的には、トランジスタQ2Aのエミッタが負母線LN2Cに接続され、トランジスタQ2BのエミッタがトランジスタQ2Aのコレクタに接続され、トランジスタQ2Bのコレクタが正母線LN2Aに接続される。下アームにおいて、ダイオードD2Aは、トランジスタQ2Aに並列に接続される。上アームにおいて、ダイオードD2Bは、トランジスタQ2Bに並列に接続される。ダイオードD2Aの順方向は、母線LN2CからインダクタL2に向かう向きである。また、ダイオードD2Bの順方向は、インダクタL2から母線LN2Aに向かう向きである。インダクタL2は、トランジスタQ2AとトランジスタQ2Bとの接続ノードに接続される。
なお、トランジスタQ1B,Q1A,Q2A,Q2Bは、パワースイッチング素子であればよく、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子やパワーMOSFET(Metal-Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)等を用いることができる。
配線LN2Bは、一方端が正極線PL2に接続され、他方端がインダクタL2に接続される。平滑コンデンサC2は、配線LN2Bと負母線LN2Cとの間に接続され、配線LN2Bおよび負母線LN2C間の直流電圧に含まれる交流成分を低減する。
正極線PL2および負極線NL2は、システムメインリレーSMR2−2,SMR3−2によって、バッテリB2の正極および負極にそれぞれ接続される。直列接続されたシステムメインリレーSMR1−2および制限抵抗R2が、負極側のシステムメインリレーSMR3−2に並列に設けられている。
そして、チョッパ回路40−2は、図1の制御装置30から与えられる駆動信号PWC2に応じて、正極線PL2および負極線NL2から受ける直流電力(駆動電力)を昇圧して主正母線MPLおよび主負母線MNLへ供給し、また、主正母線MPLおよび主負母線MNLの電圧を降圧してバッテリB2へ供給することができる。昇圧コンバータ12−2は、電流制御が行なわれるので、インダクタL2に流れる電流IL2を検出する電流センサ41が設けられている。
以下、昇圧コンバータ12−1の電圧変換動作(昇圧動作)について説明する。制御装置30は、トランジスタQ1Aを所定のデューティー比でオン/オフさせる。このとき、トランジスタQ1Bはオフ状態に維持するか、または、トランジスタQ1Aと相補的に導通させる。トランジスタQ1Aがオン状態であるときには、バッテリB1から順次配線LN1B、インダクタL1、トランジスタQ1A、および負母線LN1Cを経由して、ポンプ電流が流れる。インダクタL1は、このポンプ電流により電磁エネルギーを蓄積する。
そして、トランジスタQ1Aがオン状態からオフ状態に遷移すると、インダクタL1は、蓄積した電磁エネルギーを放電電流に重畳する。トランジスタQ1Aがオフ状態であるときには、順に、バッテリB1から配線LN1B、インダクタL1、ダイオードD1B、および正母線LN1Aを介して、放電電流が主正母線MPLへ流れる。
その結果、昇圧コンバータ12−1から主正母線MPLおよび主負母線MNLへ供給される直流電力の平均電圧は、デューティー比に応じてインダクタL1に蓄積される電磁エネルギーに相当する電圧だけ昇圧される。
このような昇圧コンバータ12−1の電圧変換動作を制御するため、制御装置30は、トランジスタQ1Aのオン/オフを制御するための駆動信号PWC1AおよびトランジスタQ1Bのオン/オフを制御するための駆動信号PWC1Bを含む駆動信号PWC1を生成する。
なお、昇圧コンバータ12−2の動作は、昇圧コンバータ12−1と同様であるので、ここでは説明は繰返さない。
図3は、図1の制御装置30の昇圧コンバータ12−1,12−2に関連する構成を示したブロック図である。
図3を参照して、制御装置30は、ハイブリッド車両の主制御を行なうHV−ECU(Hybrid Electric Unit)31と、昇圧コンバータ12−1の制御を行なうコンバータ制御部32−1と、昇圧コンバータ12−2の制御を行なうコンバータ制御部32−2とを含む。なお、図示しないが、制御装置30は、図1のエンジン4やインバータ14,22を制御する構成も含んでいる。
HV−ECU31は、昇圧指令値VH*と、ゲート遮断指令CSDNとをコンバータ制御部32−1に対して出力する。コンバータ制御部32−1は、昇圧コンバータ12−1に駆動信号PWC1を出力する。またコンバータ制御部32−1は、現在の自身の制御状態を示すフラグF1を内部で設定しており、HV−ECUはフラグF1をコンバータ制御部32−1から読み出すことによって、コンバータ制御部32−1の動作状態を確認することができる。
HV−ECU31は、昇圧指令値VH*と、ゲート遮断指令CSDNと、上アーム−オフ指令U−OFFとをコンバータ制御部32−2に対して出力する。コンバータ制御部32−2は、昇圧コンバータ12−2に駆動信号PWC2を出力する。またコンバータ制御部32−2は、現在の自身の制御状態を示すフラグF2を内部で設定しており、HV−ECUはフラグF2をコンバータ制御部32−2から読み出すことによって、コンバータ制御部32−2の動作状態を確認することができる。
図4は、図3におけるコンバータ制御部32−1,32−2の機能ブロック図である。
図4を参照して、コンバータ制御部32−1は、減算部56,62と、比例積分制御部58と、除算部60と、変調部64と、ゲート処理部65とを含む。
減算部56は、HV−ECU31から出力される目標電圧VH*から電圧VHを減算し、その演算結果を比例積分制御部58へ出力する。比例積分制御部58は、目標電圧VH*と電圧VHとの偏差を入力として比例積分演算を行ない、その演算結果を減算部62へ出力する。なお、減算部56および比例積分制御部58は、電圧フィードバック制御要素を構成する。
除算部60は、電圧VB1を目標電圧VH*で除算し、その演算結果を減算部62へ出力する。なお、除算部60の演算結果である「電圧VB1/目標電圧VH*」は、昇圧コンバータ12−1の理論昇圧比の逆数である。減算部62は、除算部60の出力から比例積分制御部58の出力を減算し、その演算結果をデューティー指令Ton1として変調部64へ出力する。
そして、変調部64は、デューティー指令Ton1と図示されない発振部により生成される搬送波(キャリア波)とに基づいて駆動信号PWC1の元信号を生成し、ゲート処理部65がその元信号と、遮断指令CSDNとに基づいて駆動信号PWC1を昇圧コンバータ12−1のトランジスタQ1A,Q1Bへ出力する。
なお、変調部64に入力されるデューティー指令Ton1は、昇圧コンバータ12−1の上アームを構成するトランジスタQ1Bのオンデューティー比に相当し、0から1までの値をとる。そして、昇圧コンバータ12−1は、デューティー指令Ton1が大きいほど昇圧比が低くなるように制御され、デューティー指令Ton1が小さいほど昇圧比が高くなるように制御される。
コンバータ制御部32−2は、減算部67,72と、比例積分制御部69と、除算部70と、変調部74と、ゲート処理部75とを含む。
減算部67は、HV−ECU31から出力される電流指令値IL2*から電流センサで測定したIL2を減算し、その演算結果を比例積分制御部69へ出力する。比例積分制御部69は、電流指令値IL2*と測定値IL2との偏差を入力として比例積分演算を行ない、その演算結果を減算部72へ出力する。
除算部70は、電圧VB2を目標電圧VH*で除算し、その演算結果を減算部72へ出力する。なお、除算部70の演算結果である「電圧VB2/目標電圧VH*」は、昇圧コンバータ12−2の理論昇圧比の逆数である。減算部72は、除算部70の出力から比例積分制御部69の出力を減算し、その演算結果をデューティー指令Ton2として出力する。
そして、変調部74は、デューティー指令Ton2と図示されない発振部により生成される搬送波(キャリア波)とに基づいて駆動信号PWC2の元信号を生成し、ゲート処理部75がその元信号と、遮断指令CSDNおよび上アーム−オフ指令U−OFFとに基づいて駆動信号PWC2を昇圧コンバータ12−2のトランジスタQ2A,Q2Bへ出力する。
なお、変調部74に入力されるデューティー指令Ton2は、昇圧コンバータ12−2の上アームを構成するトランジスタQ2Bのオンデューティー比に相当し、0から1までの値をとる。そして、昇圧コンバータ12−2は、デューティー指令Ton2が大きいほど昇圧比が低くなるように制御され、デューティー指令Ton2が小さいほど昇圧比が高くなるように制御される。
図5は、図4のコンバータ制御部32−2の動作を説明するための図である。
図4、図5を参照して、コンバータ制御部32−2は、入力としてHV−ECU31からゲート遮断指令CSDN、上アームオフ指令U−OFF、昇圧指令値VH*を受け、昇圧コンバータ12−2の上アームのトランジスタQ2Aのゲートと下アームのトランジスタQ2Bのゲートを制御する。
まず、ゲート遮断指令CSDNが有効である場合には、上アームオフ指令U−OFFおよび昇圧指令値VH*がどのような状態であっても、トランジスタQ2A,Q2Bはオ
フ状態に固定される。この状態をゲート遮断状態と呼ぶことにする。ゲート遮断状態では、ゲート処理部75の内部に設定されている上アームオンフラグF2は0に設定されている。
次に、ゲート遮断指令CSDNが無効である場合には、上アームオフ指令U−OFFおよび昇圧指令値VH*の状態によって、トランジスタQ2A,Q2Bの状態が変更可能となる。このときに、上アームオフ指令U−OFFが有効であれば、昇圧指令値VH*がどのように設定されていても、トランジスタQ2Aはオフ状態に固定され、トランジスタQ2Bは昇圧指令値VH*に応じてオン/オフが制御される。
最後に、ゲート遮断指令CSDNが無効で、かつ上アームオフ指令U−OFFが無効であるときには、昇圧指令値VH*に応じたデューティー比でトランジスタQ2A,Q2Bがオン/オフスイッチング制御される。この状態では、ゲート処理部75の内部に設定されている上アームオフフラグF2は0に設定されている。
図5に示すような動作が実現されるように、図4のゲート処理部75が構成されている。なお、ゲート処理部65についても、同様なことがいえるがここでは詳細な説明は繰返さない。
図6は、図3のHV−ECU31で実行される制御を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、一定時間ごとまたは所定の条件成立時にメインルーチンから呼出されて実行される。
図1、図6を参照して、昇圧コンバータを休止状態から作動状態へ変更する制御を説明する。以下において、昇圧コンバータ12−1をマスターコンバータとも呼ぶ。また昇圧コンバータ12−2をスレーブコンバータとも呼ぶ。
まず、ステップS1において制御装置30は、昇圧コンバータ12−1,12−2に対するゲート遮断を解除する。ゲート遮断の解除は、図3、図5で説明した、シャットダウン信号CSDNを非活性化することによって行われる。
続いて、制御装置30は、ステップS2においてマスターコンバータ(昇圧コンバータ12−1)の上下アーム(トランジスタQ1B,Q1A)のスイッチングを開始させる。このときスレーブコンバータ(昇圧コンバータ12−2)は非作動状態すなわちOFFのままにしておく。すると、主正母線MPLの電圧VHが昇圧開始される。
ステップS3において、電圧VHがバッテリB2の電圧VB2より大きくなったか否かが判断される。VH>VB2になっていなければ処理はステップS2にもどり、昇圧コンバータ12−2がOFFのままで昇圧コンバータ12−1のみによる昇圧が継続される。
ステップS3において、VH>VB2になっていると判断された場合には、ステップS4に処理が進む。ステップS4では、マスターコンバータ(昇圧コンバータ12−1)の上下アームのスイッチングが維持されたまま、スレーブコンバータの下アーム(トランジスタQ2A)のみスイッチングが開始される。上アーム(トランジスタQ2B)はONしなくてもダイオードD2Bがあるので、昇圧コンバータ12−2はバッテリB2からコンデンサCH側に向けて昇圧することは可能である。
このような状態で昇圧コンバータ12−2の動作を開始させることにより、VB1>VB2である場合に、バッテリB1からB2に向けて一瞬充電が行われ大電流が流れてしまうのを防ぐことができる。なお、昇圧コンバータ12−2をOFFさせているステップS2に代えて、昇圧コンバータ12−2を上アームOFF状態で運転させるステップS4の処理を実行させてもよい。
ステップS4のスレーブコンバータの昇圧動作が開始されると、ステップS5においてスレーブコンバータの動作開始から所定時間T0が経過したか否かが判断される。なお、この所定時間T0は、図4で説明した比例積分処理を行なう処理部69に積分項が蓄積されるための十分な時間を選択する。
ステップS5で所定時間T0が経過していない場合には、ステップS4の処理、すなわち昇圧コンバータ12−2を上アームOFF状態で運転させるが継続される。一方、ステップS5で所定時間T0が経過した場合には、ステップS6に処理が進み、マスターコンバータ、スレーブコンバータともに上下アームのスイッチングが行なわれる。
ステップS6の処理が終了すると、マスターコンバータおよびスレーブコンバータの休止状態から作動状態への復帰が終了する。
図7は、本実施の形態において、マスターコンバータおよびスレーブコンバータの休止状態から作動状態への復帰の様子を説明するための動作波形図である。
図7を参照して、この例では、時刻t0においてバッテリB1のバッテリ電圧VB1(たとえば350V)は、バッテリB2のバッテリ電圧VB2(たとえば360V)よりも低い場合が示されている。
時刻t0〜t1の間では、信号CSDNが活性化されており、昇圧コンバータ12−1(マスター),昇圧コンバータ12−2(スレーブ)はともにゲート遮断状態である。しかし、図2で示されるように、トランジスタQ1B,Q2Bがともにオフ状態であっても、ダイオードD1B,D2Bが存在しているので、バッテリ電圧VB1,VB2の高いほうの電圧が主正母線MPLに与えられる。すなわち、電圧VHは電圧VB1,VB2の高いほうすなわちVH=MAX(VB1,VB2)が成立する。図7の例ではVH=VB2(=360V)となっている。
時刻t1において、信号CSDNが非活性化され、ゲート遮断が解除される。同時に信号U−OFFが活性化される。時刻t1〜t2の間は、図3のHV−ECU31は電流指令値IL2*をゼロに設定するのでスレーブコンバータは作動しない。したがって、マスターコンバータのゲート信号PWC1A,PWC1Bのみが相補にオン/オフされて、昇圧動作が開始される。
このときに、いきなりスレーブコンバータを作動させると、破線に示すように電流IL2に大きな電流が流れてしまう。これは、スレーブコンバータは電流制御がなされており、初期に応答遅れが発生するために上アームをオンにするときに上限値を超える電流が流れることがあるからである。
したがって、時刻t1〜t2の間は、電圧VHは、マスターコンバータのみによって昇圧され例えば500Vに到達する(図6:ステップS2)。
続いて、時刻t2において、図3のHV−ECU31は電流指令値IL2*を出力開始するのでスレーブコンバータも作動を開始する。しかし、信号U−OFFが活性化されているので、上アームOFF状態で昇圧動作が行なわれる。この場合は、ダイオードD2Bの働きによりバッテリB2から主正母線MPLに向けて電流は流れるが、逆向きに電流は流れることは無い。
そして、時刻t2からスレーブコンバータによる電流制御の比例積分処理における積分項が蓄積されるに十分な時間が経過した後の時刻t3において、信号U−OFFが非活性化される。これにより時刻t3以降は、スレーブコンバータの上アームもスイッチングが可能となり通常の動作が行なわれる。
この通常の動作においては、ゲート信号PWC1Aとゲート信号PWC1Bとは基本的に互いに相補な信号となり、ゲート信号PWC2Aとゲート信号PWC2Bとは基本的に互いに相補な信号となる(ただし、上下アームがオンすることによる短絡防止のためのデッドタイム期間は設けられる)。
なお、図7に示した波形では、時刻t2〜t3のスレーブコンバータの起動開始時に上アームOFF動作を実行させたが、時刻t1〜t2のマスターコンバータの起動開始時にマスターコンバータも上アームOFFで動作させても良い。このようにすれば、たとえばVB2>VB1である場合にマスターコンバータの上アームON時にバッテリB1へのサージ電流の流入を防止できる。このように制御を行なうには、図4のゲート処理部65もゲート処理部75と同様に信号U−OFFによってマスターコンバータの上アームをオフすることができるようにし、図6のステップS1の直後でステップS2の前にマスターコンバータを上アームオフで下アームのみスイッチングさせるステップを追加すればよい。
最後に再び図1等を参照して本実施の形態について総括する。車両の電源装置は、第1、第2の蓄電装置(バッテリB1,B2)と、第1の蓄電装置と車両負荷に電力を供給する電力線(主正母線MPL,主負母線MNL)との間に設けられ電圧変換を行なう第1の電圧変換部(昇圧コンバータ12−1)と、第2の蓄電装置と電力線との間に設けられ電圧変換を行なう第2の電圧変換部(昇圧コンバータ12−2)と、第1、第2の電圧変換部の制御を行なう制御装置30とを備える。制御装置30は、第1、第2の電圧変換部をともに休止状態から作動状態に変更する場合には、第1の電圧変換部を第2の電圧変換部よりも先に作動状態に変更する。
好ましくは、車両の電源装置は、第1、第2の蓄電装置の電圧をそれぞれ検出し、制御装置に検出結果を出力する第1、第2の電圧センサ10−1,10−2と、電力線の電圧を検出し、制御装置30に検出結果を出力する第3の電圧センサ13とをさらに備える。制御装置30は、第1、第2の電圧変換部をともに休止状態から作動状態に変更する場合には、第1の電圧変換部を作動させ電力線の電圧が第1、第2の蓄電装置の電圧のいずれか高い方の電圧より高くなってから第2の電圧変換部を作動させる。
好ましくは、電力線は、正極線(主正母線MPL)と、負極線(主負母線MNL)とを含む。第1、第2の電圧変換部の各々は、対応する蓄電装置に一端が接続されるコイル(インダクタL1,L2)と、コイルの他端と正極線との間に接続される上アームと、コイルの他端と負極線との間に接続される下アームとを含む。上アームは、コイルの他端と正極線との間に接続される第1のスイッチング素子(トランジスタQ1B,Q2B)と、コイルの他端から正極線に向かう向きを順方向とする第1の整流素子(ダイオードD1B,D2B)とを有する。下アームは、コイルの他端と負極線との間に接続される第2のスイッチング素子(トランジスタQ1A,Q2A)と、負極線からコイルの他端に向かう向きを順方向とする第2の整流素子(ダイオードD1A,D2A)とを有する。
より好ましくは、制御装置は、第2の電圧変換部を休止状態から作動状態に変更する場合には、第2の電圧変換部の第1のスイッチング素子(トランジスタQ2B)をオフ状態に維持しつつ第2のスイッチング素子のスイッチング(トランジスタQ2A)を開始する。
さらに好ましくは、第1の電圧変換部は、電力線の電圧が電圧目標値に一致するように比例積分制御される。第2の電圧変換部は、通過する電流が電流目標値に一致するように比例積分制御される。制御装置が第1のスイッチング素子をオフ状態に維持する期間は、第2の電圧変換部の比例積分制御の積分項が蓄積されるのに十分な時間である。
また、図6に示すように、この発明は、他の局面では、第1、第2の蓄電装置(バッテリB1,B2)と、第1の蓄電装置と車両負荷に電力を供給する電力線(主正母線MPL,主負母線MNL)との間に設けられ電圧変換を行なう第1の電圧変換部(昇圧コンバータ12−1)と、第2の蓄電装置と電力線との間に設けられ電圧変換を行なう第2の電圧変換部(昇圧コンバータ12−2)とを含む車両の電源装置の制御方法であって、第1、第2の電圧変換部がともに休止状態である場合に、第1の電圧変換部を第2の電圧変換部よりも先に作動状態に変更するステップ(ステップS2)と、第1の電圧変換部が作動状態となった後に、第2の電圧変換部を休止状態から作動状態に変更するステップ(ステップS4,S6)とを備える。
好ましくは、車両の電源装置は、第1、第2の蓄電装置の電圧をそれぞれ検出し、制御装置に検出結果を出力する第1、第2の電圧センサ10−1,10−2と、電力線の電圧を検出し、制御装置に検出結果を出力する第3の電圧センサ13とをさらに含む。制御方法は、第1、第2の電圧変換部をともに休止状態から作動状態に変更する場合に、第1の電圧変換部を作動させた後に、電力線の電圧が第1、第2の蓄電装置の電圧のいずれか高い方の電圧より高くなったことを確認するステップ(ステップS3)をさらに備える。
好ましくは、電力線は、正極線(主正母線MPL)と、負極線(主負母線MNL)とを含む。第1、第2の電圧変換部の各々は、対応する蓄電装置に一端が接続されるコイル(インダクタL1,L2)と、コイルの他端と正極線との間に接続される上アームと、コイルの他端と負極線との間に接続される下アームとを含む。上アームは、コイルの他端と正極線との間に接続される第1のスイッチング素子(トランジスタQ1B,Q2B)と、コイルの他端から正極線に向かう向きを順方向とする第1の整流素子(ダイオードD1B,D2B)とを有する。下アームは、コイルの他端と負極線との間に接続される第2のスイッチング素子(トランジスタQ1A,Q2A)と、負極線からコイルの他端に向かう向きを順方向とする第2の整流素子(ダイオードD1A,D2A)とを有する。
より好ましくは、第2の電圧変換部を休止状態から作動状態に変更するステップ(ステップS4)は、第2の電圧変換部の第1のスイッチング素子をオフ状態に維持しつつ第2のスイッチング素子のスイッチングを開始する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る車両100の主たる構成を示す図である。 図1に示した昇圧コンバータ12−1,12−2の構成を示す概略図である。 図1の制御装置30の昇圧コンバータ12−1,12−2に関連する構成を示したブロック図である。 図3におけるコンバータ制御部32−1,32−2の機能ブロック図である。 図4のコンバータ制御部32−2の動作を説明するための図である。 図3のHV−ECU31で実行される制御を説明するためのフローチャートである。 本実施の形態において、マスターコンバータおよびスレーブコンバータの休止状態から作動状態への復帰の様子を説明するための動作波形図である。
符号の説明
100 車両、2 車輪、3 動力分割機構、4 エンジン、6 バッテリ充電用コンバータ、8 商用電源、10−1,10−2,13,21−1,21−2 電圧センサ、12−1,12−2 昇圧コンバータ、14,22 インバータ、24,25,41 電流センサ、30 制御装置、32 コンバータ制御部、40−1,40−2 チョッパ回路、56,62,67,72 減算部、58,69 比例積分制御部、60,70 除算部、64,74 変調部、65,75 ゲート処理部、B1,B2 バッテリ、C1,C2,CH 平滑用コンデンサ、D1A,D1B,D2A,D2B ダイオード、L1,L2 インダクタ、MG1,MG2 モータジェネレータ、MNL 主負母線、MPL 主正母線、NL1,NL2 負極線、PL1,PL2 正極線、Q1A,Q1B,Q2A,Q2B トランジスタ、R1,R2 制限抵抗、SMR1−1,SMR2−1,SMR3−1,SMR1−2,SMR2−2,SMR3−2 システムメインリレー。

Claims (10)

  1. 第1、第2の蓄電装置と、
    前記第1の蓄電装置と車両負荷に電力を供給する電力線との間に設けられ電圧変換を行なう第1の電圧変換部と、
    前記第2の蓄電装置と前記電力線との間に設けられ電圧変換を行なう第2の電圧変換部と、
    前記第1、第2の電圧変換部の制御を行なう制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記第1、第2の電圧変換部をともに休止状態から作動状態に変更する場合には、前記第1の電圧変換部を前記第2の電圧変換部よりも先に作動状態に変更する、車両の電源装置。
  2. 前記第1、第2の蓄電装置の電圧をそれぞれ検出し、前記制御装置に検出結果を出力する第1、第2の電圧センサと、
    前記電力線の電圧を検出し、前記制御装置に検出結果を出力する第3の電圧センサとをさらに備え、
    前記制御装置は、前記第1、第2の電圧変換部をともに休止状態から作動状態に変更する場合には、前記第1の電圧変換部を作動させ前記電力線の電圧が前記第1、第2の蓄電装置の電圧のいずれか高い方の電圧より高くなってから前記第2の電圧変換部を作動させる、請求項1に記載の車両の電源装置。
  3. 前記電力線は、
    正極線と、
    負極線とを含み、
    前記第1、第2の電圧変換部の各々は、
    対応する蓄電装置に一端が接続されるコイルと、
    前記コイルの他端と前記正極線との間に接続される上アームと、
    前記コイルの前記他端と前記負極線との間に接続される下アームとを含み、
    前記上アームは、
    前記コイルの前記他端と前記正極線との間に接続される第1のスイッチング素子と、
    前記コイルの前記他端から前記正極線に向かう向きを順方向とする第1の整流素子とを有し、
    前記下アームは、
    前記コイルの前記他端と前記負極線との間に接続される第2のスイッチング素子と、
    前記負極線から前記コイルの前記他端に向かう向きを順方向とする第2の整流素子とを有する、請求項1または2に記載の車両の電源装置。
  4. 前記制御装置は、前記第2の電圧変換部を休止状態から作動状態に変更する場合には、前記第2の電圧変換部の前記第1のスイッチング素子をオフ状態に維持しつつ前記第2のスイッチング素子のスイッチングを開始する、請求項3に記載の車両の電源装置。
  5. 前記第1の電圧変換部は、前記電力線の電圧が電圧目標値に一致するように比例積分制御され、
    前記第2の電圧変換部は、通過する電流が電流目標値に一致するように比例積分制御され、
    前記制御装置が前記第1のスイッチング素子をオフ状態に維持する期間は、前記第2の電圧変換部の比例積分制御の積分項が蓄積されるのに十分な時間である、請求項4に記載の車両の電源装置。
  6. 第1、第2の蓄電装置と、前記第1の蓄電装置と車両負荷に電力を供給する電力線との間に設けられ電圧変換を行なう第1の電圧変換部と、前記第2の蓄電装置と前記電力線との間に設けられ電圧変換を行なう第2の電圧変換部とを含む車両の電源装置の制御方法であって、
    前記第1、第2の電圧変換部がともに休止状態である場合に、前記第1の電圧変換部を前記第2の電圧変換部よりも先に作動状態に変更するステップと、
    前記第1の電圧変換部が作動状態となった後に、前記第2の電圧変換部を休止状態から作動状態に変更するステップとを備える、車両の電源装置の制御方法。
  7. 前記車両の電源装置は、前記第1、第2の蓄電装置の電圧をそれぞれ検出し、前記制御装置に検出結果を出力する第1、第2の電圧センサと、前記電力線の電圧を検出し、前記制御装置に検出結果を出力する第3の電圧センサとをさらに含み、
    前記制御方法は、
    前記第1、第2の電圧変換部をともに休止状態から作動状態に変更する場合に、前記第1の電圧変換部を作動させた後に、前記電力線の電圧が前記第1、第2の蓄電装置の電圧のいずれか高い方の電圧より高くなったことを確認するステップをさらに備える、請求項6に記載の車両の電源装置の制御方法。
  8. 前記電力線は、
    正極線と、
    負極線とを含み、
    前記第1、第2の電圧変換部の各々は、
    対応する蓄電装置に一端が接続されるコイルと、
    前記コイルの他端と前記正極線との間に接続される上アームと、
    前記コイルの前記他端と前記負極線との間に接続される下アームとを含み、
    前記上アームは、
    前記コイルの前記他端と前記正極線との間に接続される第1のスイッチング素子と、
    前記コイルの前記他端から前記正極線に向かう向きを順方向とする第1の整流素子とを有し、
    前記下アームは、
    前記コイルの前記他端と前記負極線との間に接続される第2のスイッチング素子と、
    前記負極線から前記コイルの前記他端に向かう向きを順方向とする第2の整流素子とを有する、請求項6または7に記載の車両の電源装置の制御方法。
  9. 前記第2の電圧変換部を休止状態から作動状態に変更する前記ステップは、前記第2の電圧変換部の前記第1のスイッチング素子をオフ状態に維持しつつ前記第2のスイッチング素子のスイッチングを開始する、請求項8に記載の車両の電源装置の制御方法。
  10. 前記第1の電圧変換部は、前記電力線の電圧が電圧目標値に一致するように比例積分制御され、
    前記第2の電圧変換部は、通過する電流が電流目標値に一致するように比例積分制御され、
    前記第2の電圧変換部を休止状態から作動状態に変更する前記ステップが、前記第1のスイッチング素子をオフ状態に維持する期間は、前記第2の電圧変換部の比例積分制御の積分項が蓄積されるのに十分な時間である、請求項9に記載の車両の電源装置の制御方法。
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