JP2009296107A - 受信アンテナコイル - Google Patents

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Abstract

【課題】受信特性の向上と小型化とを両立することのできる受信アンテナコイルを提供する。
【解決手段】受信アンテナコイル10は、X軸巻芯部30またはY軸巻芯部40の少なくとも一方が複数条に形成されており、Z軸受信用コイル52に取り囲まれたXY面内領域における巻芯部(X軸巻芯部30,Y軸巻芯部40)の占有率を高めつつ、巻芯部の長さを長く確保することができる。さらに、X軸巻芯部30とY軸巻芯部40とが同一面内に設けられていることにより、コア20の高さが抑制され、受信アンテナコイル10全体の寸法を抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、互いに交差するX軸、Y軸およびZ軸方向にそれぞれコイルが巻回された受信アンテナコイルに関する。
受信アンテナコイルの一例として、自動車や家屋におけるキーレスエントリシステムの開錠および施錠用のリモートコントローラーにこれを搭載したものが知られている。自動車や家屋側の制御ユニットとコントローラーとの間における情報のやり取りをより確実なものにするために、近年、受信アンテナコイルの受信特性の向上が要求されている。一方、使用者への携帯性の向上を図るべく、受信アンテナコイルの小型化への要求もまた強まっている。
この種の技術に関しては、例えば下記特許文献1、2に記載のものが知られている。特許文献1の図1や図10には、X軸受信用コイルとY軸受信用コイルとを互いに重ねて巻回したアンテナコイルが記載されている。
また、特許文献1の図4や特許文献2の図1には、十字型のコアに対してそれぞれ受信用コイルを巻回したアンテナコイルが記載されている。
特開2003−92509号公報 国際公開第2007/116797号パンフレット
しかし、コイルを交差方向に重ねて巻回すると、巻回時のテンションがコイルワイヤ同士の間に集中的に負荷されて、コイル表面の絶縁皮膜を損傷するおそれがある。コイルワイヤの芯線が露出するとコイルの短絡が生じてアンテナ特性が低下するため問題となる。また、X,Y軸の受信用コイルが相互に重なっているため、アンテナコイルのZ軸方向の高さ、すなわち厚み寸法を小さくすることが困難であった。
十字型コアの場合、十字の交差部にはコイルを巻回することが困難であることから、十分な巻回数を確保することが困難となる。また、X,Y軸受信用コイルを取り囲んで配置されるZ軸受信用コイルの内部領域において十字型コアの体積を大きく確保することが困難であることから、X,Y軸受信用コイルの受信特性を十分に高めることが困難であるという問題がある。十字型コアは、一方の方向の巻回数を増大すべく巻芯部を長くすると、他の方向の巻芯部の幅を減じる必要があり、巻回長さとコア体積とがトレードオフの関係にあるからである。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、受信特性の向上と小型化とを両立することのできる受信アンテナコイルを提供するものである。
本発明によれば、X軸方向に伸びるX軸巻芯部、および前記X軸方向に交差するY軸方向に伸びるY軸巻芯部を含むコアと、
前記X軸巻芯部に巻回されたX軸受信用コイル、および前記Y軸巻芯部に巻回されたY軸受信用コイルと、
前記X軸巻芯部および前記Y軸巻芯部を取り囲むように、前記X軸方向および前記Y軸方向に対してともに交差するZ軸方向に巻回されたZ軸受信用コイルと、を備える受信アンテナコイルであって、
ともに磁性材料からなる前記X軸巻芯部と前記Y軸巻芯部とが同一面内に設けられ、かつ、前記X軸巻芯部または前記Y軸巻芯部の少なくとも一方が複数条に形成されていることを特徴とする受信アンテナコイルが提供される。
また本発明の受信アンテナコイルにおいては、より具体的な実施の態様として、前記コアが、前記X軸巻芯部を含むX軸コアと、前記Y軸巻芯部を含むY軸コアとを組み合わせてなるとともに、
前記X軸コアまたは前記Y軸コアの少なくとも一方が、前記X軸コアと前記Y軸コアとを互いに嵌め合わせるための嵌合部を備えてもよい。
また本発明の受信アンテナコイルにおいては、より具体的な実施の態様として、前記嵌合部が樹脂材料からなり、前記X軸巻芯部および前記Y軸巻芯部がフェライト材料からなるとともに、
前記嵌合部を備える前記X軸コアまたは前記Y軸コアが、該嵌合部と、該嵌合部に装着された前記X軸巻芯部または前記Y軸巻芯部と、を組み合わせてもよい。
なお、上記発明において、X軸巻芯部とY軸巻芯部が同一面内にあるとは、これらの巻芯部が厚み方向すなわちZ軸方向に互いに重なりを有することを意味し、巻芯部の中心線同士がZ軸方向に厳密に一致していることを要するものではない。
また、上記発明においてX軸巻芯部またはY軸巻芯部が複数条に形成されているとは、X軸方向を巻軸方向とするX軸巻芯部がY軸方向の複数箇所に設けられている状態、またはY軸方向を巻軸方向とするY軸巻芯部がX軸方向の複数箇所に設けられている状態をいう。
なお、上記巻芯部、受信用コイルおよびコアをはじめとする本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
本発明の受信アンテナコイルによれば、Z軸受信用コイルに囲まれた限られた領域の内部において、X軸巻芯部またはY軸巻芯部を複数条に形成することにより、巻芯部の長さとコアの体積とがバランスして大きく確保されて受信特性が向上する。また、X軸巻芯部とY軸巻芯部とにそれぞれコイルが巻回されるため、X軸受信用コイルとY軸受信用コイルとを重ね合わせて巻回することがなく、コイルの薄型化が可能であるとともに、コイルの損傷の問題が生じない。これにより、受信アンテナコイルにおける受信特性の向上と小型化とが両立される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる受信アンテナコイル10の一例を示す斜視図である。
はじめに、本実施形態の受信アンテナコイル10の概要について説明する。
本実施形態の受信アンテナコイル10は、X軸方向に伸びるX軸巻芯部30、およびX軸方向に交差するY軸方向に伸びるY軸巻芯部40を有するコア20と、X軸巻芯部30に巻回されたX軸受信用コイル32、およびY軸巻芯部40に巻回されたY軸受信用コイル42と、X軸巻芯部30およびY軸巻芯部40を取り囲むように、X軸方向およびY軸方向に対してともに交差するZ軸方向に巻回されたZ軸受信用コイル52と、を含む。
また、ともに磁性材料からなるX軸巻芯部30とY軸巻芯部40とは同一面内に設けられ、X軸巻芯部30またはY軸巻芯部40の少なくとも一方は複数条に形成されている。
次に、本実施形態の受信アンテナコイル10について詳細に説明する。
受信アンテナコイル10は、X軸巻芯部30およびY軸巻芯部40がそれぞれ二条ずつ設けられたコア20と、Z軸巻芯部50が一条設けられたZ軸コア54とを組み合わせてなる。すなわち、本実施形態においては、X軸巻芯部30(X軸巻芯部30a,30b)とY軸巻芯部40(Y軸巻芯部40a,40b)がともに複数条(二条)に形成されている。
図2は、コア20およびZ軸コア54の斜視図である。
コア20は、XY面内において矩形状、すなわちロ字状をなしている。矩形状のコア20の各辺にあたるX軸巻芯部30とY軸巻芯部40はそれぞれ棒状をなしている。コア20の四つのコーナーには、X軸巻芯部30およびY軸巻芯部40に対する鍔部としてのブロック部22が形成されている。ブロック部22における周長はX軸巻芯部30およびY軸巻芯部40の周長よりも長く、巻回されたX軸受信用コイル32やY軸受信用コイル42の緩みを防止している。
コア20は磁性材料からなる。本実施形態の場合、高い透磁率と入手性から、コア20はフェライトからなる。なお、後記実施形態で詳述のように、コア20は複数の材料により分割構成してもよい。かかる場合、少なくともX軸巻芯部30およびY軸巻芯部40については磁性材料で作製することが好ましい。
一方、Z軸受信用コイル52を巻回するZ軸コア54は、非磁性体である樹脂材料からなる。Z軸コア54は、その内部にコア20を取り囲んで収容するため、換言するとZ軸受信用コイル52は磁性材料(コア20)の周囲に巻回されることとなる。よって、Z軸コア54を非磁性体により作製しても、Z軸受信用コイル52の高い受信特性を得ることができる。
本実施形態のコア20は、X軸方向およびY軸方向に各二条ずつ、合計四条に形成されたX軸巻芯部30とY軸巻芯部40が互いに同一の断面積と長さに形成されている。したがって、コア20の平面視(XY面内)形状は正方形である。そして、X軸受信用コイル32とY軸受信用コイル42の巻回数は同等である。これにより、受信アンテナコイル10の受信特性はXY面内において等方である。
X軸巻芯部30およびY軸巻芯部40の横断面、すなわち巻軸方向に対して垂直に切った断面の形状は、面取りされた長方形である。長方形断面の長辺はXY平面内にあり、短辺がZ軸方向を向いている。これにより、XY面内におけるコア20の占有率を大きくしつつ、コア20の厚み寸法(Z軸方向の高さ)を抑制している。
二条ずつ設けられたX軸巻芯部30およびY軸巻芯部40の一条分の長さは、その横断面の各辺よりも長い。
また、コア20を内部に収容するZ軸コア54は矩形管状をなし、Z軸巻芯部50の巻軸長さはコア20の厚み寸法と同等である。したがって、Z軸受信用コイル52の巻回面積は、X軸受信用コイル32やY軸受信用コイル42よりも、巻回面積が大きく巻回長さが短い。これにより、受信アンテナコイル10の厚み寸法を抑制しつつ、Z軸方向の受信感度がX軸方向やY軸方向と同等となるよう調整されている。なお、Z軸コア54の形状として、Z軸方向上側および下側に鍔部を形成してもよい。これによって、Z軸受信用コイル54を容易に巻回することが可能となる。
コア20には、二条ずつ設けられたX軸巻芯部30a,30bとY軸巻芯部40a,40bに対して、X軸受信用コイル32(X軸受信用コイル32a,32b)とY軸受信用コイル42(Y軸受信用コイル42a,42b)がそれぞれ巻回されている。X軸受信用コイル32a,32bは互いに電気的に接続され、Y軸受信用コイル42a,42bは互いに電気的に接続されている。
すなわち、本実施形態の受信アンテナコイル10においては、すべての複数条のX軸巻芯部30またはY軸巻芯部40に対して、それぞれX軸受信用コイル32またはY軸受信用コイル42が巻回されている。そして、複数条に巻回されたX軸受信用コイル32同士またはY軸受信用コイル42同士は、外部磁界によって励起される電流(誘導電流I)が互いに加算される向きに接続されている。
受信用コイル(X軸受信用コイル32,Y軸受信用コイル42)同士の接続態様に関しては、図3,4を用いて具体的に説明する。
図3は、受信用コイル同士の接続態様の一例を示すコア20のXY平面模式図である。かかるコア20では、X軸方向とY軸方向についてそれぞれ、平行する二条の受信用コイルの巻回方向を共通とし、一方の始端と他方の終端とが接続されている。ここで、各軸方向の受信用コイル(X軸受信用コイル32およびY軸受信用コイル42)のうち、座標値の小さい側の巻端を、便宜上、当該受信用コイルの始端と呼称している。そして、座標値の大きい側の巻端を、当該受信用コイルの終端と呼称する。
なお、Z軸コア54およびZ軸受信用コイル52は図示を省略している。
具体的には、X軸受信用コイル32aと32bの巻回方向を共通(例えば時計回り螺旋巻回)とし、X軸受信用コイル32aの巻回の終端F1と、X軸受信用コイル32bの巻回の始端S2とがワイヤWxにより電気的に接続されている。
なお、ワイヤWxによって終端F1と始端S2とを直接に結線する上記態様に代えてX軸受信用コイル32aの終端F1を一の外部端子(図示せず)に絡げて接続し、一方、X軸受信用コイル32bの始端S2を他の外部端子(図示せず)にそれぞれ絡げて接続し、これらの外部端子同士を電気的に接続してもよい。
Y軸受信用コイル42a,42bに関しても同様である。これらは巻回方向が共通(例えば時計回り螺旋巻回)であり、Y軸受信用コイル42aの始端S3と、Y軸受信用コイル42bの終端F4とがワイヤWyにより電気的に接続されている。
外部磁界の磁束Φの向きを、簡単のため+Y方向とする。かかる磁界中にコア20が入ると、Y軸受信用コイル42には誘導電流が流れる。外部磁界の勾配の変動スケールは受信アンテナコイル10よりも十分に大きく、コア20の複数条の巻芯部(Y軸巻芯部40a,40b)には共通の磁束Φが作用する。このため、Y軸巻芯部40a,40bには、−Y方向の誘導磁場Φiと、これに対応する誘導電流Iが発生する。そして、巻回方向が共通するY軸受信用コイル42a,42bを流れる誘導電流Iの向きは、図3に矢印で示すように共通となる。
したがって、Y軸受信用コイル42aの始端S3とY軸受信用コイル42bの終端F4とを接続することにより、各巻芯部で生じた誘導電流Iが互いに加算される。かかる誘導電流Iの電流値、またはその電圧値を受信信号として出力することにより、受信アンテナコイル10は磁束Φの変化を捉えることができる。
なお、上記の結線態様に代えて、Y軸受信用コイル42aの終端F3と、Y軸受信用コイル42bの始端S4とを接続してもよい。また、外部磁界の磁束ΦがX方向の成分を有する場合についても同様であり、巻回方向が共通するX軸受信用コイル32aと32bには同一方向に流れる誘導電流が生じる。このため、一方の始端と他方の終端とを接続することにより、外部磁界によって励起される電流(誘導電流I)が互いに加算される。
図4は、受信用コイル同士の接続態様の他の例を示すコア20のXY平面模式図である。かかるコア20では、X軸方向とY軸方向についてそれぞれ、平行する二条の受信用コイルの巻回方向を反対とし、始端同士または終端同士が接続されている。具体的には、Y軸受信用コイル42aの巻回方向を時計回りの螺旋巻回とし、Y軸受信用コイル42bの巻回方向を反時計回りの螺旋巻回とする。そして、Y軸受信用コイル42aの始端S3とY軸受信用コイル42bの始端S4とがワイヤWyで接続されている。
同様に、平行するX軸受信用コイル32aの巻回方向を反時計回りの螺旋巻回とし、X軸受信用コイル32bの巻回方向を時計回りの螺旋巻回とする。そして、X軸受信用コイル32aの終端F1とX軸受信用コイル32bの終端F2とがワイヤWxで接続されている。
かかる受信アンテナコイル10を、同図に示すように+Y方向の磁束Φ中に置いた場合、Y軸受信用コイル42a,42bに誘起される誘導磁場Φiは−Y方向で共通であるため、誘導電流Iの流れる螺旋方向も図示のようにY軸方向に関して反時計回りで共通となる。したがって、巻回方向が反対であるY軸受信用コイル42a,42bにおいて、誘導電流Iの巻軸方向への進行方向は互いに反対である。
よって、巻回方向を反対として平行配置された二条の受信用コイルの始端同士または終端同士を接続することで、外部磁界によって励起される誘導電流Iが互いに加算される。
上記本実施形態の受信アンテナコイル10の作用効果について説明する。
本実施形態の受信アンテナコイル10は、X軸受信用コイル32が巻回されたX軸巻芯部30およびY軸受信用コイル42が巻回されたY軸巻芯部40を取り囲むようにZ軸受信用コイル52が巻回されている。これにより、X,YおよびZの三軸方向について外部磁界の変化を受信することができる。また、コア20全体を囲む大きな巻回面積にてZ軸受信用コイル52が構成されるため、Z軸受信用コイル52の巻回長さを短く抑えてもXYZの三軸方向の受信感度を同等に得ることができ、全体に薄型の受信アンテナコイル10が構成される。特に本実施形態の受信アンテナコイル10は、X,Y,Z軸が直交三軸方向に対応しており、等方性の無指向性の受信アンテナが提供される。
また、受信アンテナコイル10は、磁性材料からなるX軸巻芯部30またはY軸巻芯部40の少なくとも一方が複数条に形成されている。かかる構成により、Z軸受信用コイル52に取り囲まれたXY面内領域における巻芯部(X軸巻芯部30,Y軸巻芯部40)の占有率を高めつつ、巻芯部の長さを長く確保することができる。さらに、X軸巻芯部30とY軸巻芯部40とが同一面内に設けられていることにより、コア20の高さが抑制され、受信アンテナコイル10全体の寸法を抑えることができる。
外部磁界の磁束Φの変動を受信する受信アンテナコイル10にあっては、磁束Φが通過する巻芯部の体積の大小が受信特性の良否に大きな影響を与える。特に、磁束Φ方向に対して垂直に切った巻芯部の横断面積をある程度大きく確保しつつ、磁束Φ方向に伸びる巻芯部の長さを十分に大きくとることにより、当該磁束Φに対する受信用コイル(X軸受信用コイル32,Y軸受信用コイル42)の受信感度が高められることが本発明者の検討により明らかとなっている。
そして、巻芯部がX,Y方向に各一条のみ設けられた十字型コアの場合、一方の巻芯部の長さを大きくすることは、他方の巻芯部の断面積を小さくすることを意味する。このため、従来の十字型コアでは、Z軸巻芯部に囲まれた限られた領域内でX,Y方向の巻芯部の横断面積と長さとをともに十分に得ることはできない。一方、本実施形態のようにコア20に複数条の巻芯部を設けることにより、巻芯部の横断面積を従来と同等以上に確保しつつ、巻芯部の合計長さを十分に大きくすることができる。すなわち、一定の矩形領域に包含される十字型コアの太さを種々に変化させていずれの十字型コアを形成した場合に比べても、コアの厚み寸法およびワイヤの巻回ピッチを同等とした場合、本実施形態のように複数条の巻芯部を有するコア20の方が、受信感度がより良好となる。
また複数条に形成された巻芯部(本実施形態の場合、X軸巻芯部30およびY軸巻芯部40)に対して、それぞれ受信用コイル(X軸受信用コイル32およびY軸受信用コイル42)が巻回されている。そして、複数条に巻回された受信用コイルは、同一方向のコイル同士が互いに接続されて、外部磁界によって励起される電流(誘導電流I)が互いに加算される。これにより、磁性材料からなる巻芯部に流入する外部磁界の磁束Φのすべてがいずれかの受信用コイルで捉えられるため、受信アンテナコイル10の高い受信特性を得ることができる。
また本実施形態では、コア20がXY面内において矩形状をなしている。これにより、XY面内における受信感度の等方化が容易である。また、Z軸受信用コイル52とコア20との位置関係がコア20の四方で共通化されるため、Z軸受信用コイル52の安定した巻回が可能である。
なお、外部磁界の変化を受信用コイルで検知して電流信号または電圧信号に変換する受信アンテナは、送信アンテナと異なり磁束Φの透過性が高いため、コア20として本実施形態のようにループコアを用いることができる。受信用コイルで誘起される磁束Φがコア20内を±X,Y方向に周回しても受信特性に悪影響を受けることはない。
また本実施形態の受信アンテナコイル10は、Z軸受信用コイル52を巻回するための非磁性材料からなるZ軸コア54を更に備えている。これにより、X軸受信用コイル32やY軸受信用コイル42に対してZ軸受信用コイル52が直接に重ね合わされることがなく、巻回時のテンションによってコイルが損傷を受けることがない。また、コア20に対するX軸受信用コイル32およびY軸受信用コイル42の巻回と、Z軸コア54へのZ軸受信用コイル52の巻回とを個別におこなうことが可能であり、受信アンテナコイル10の作製が容易となる。
なお、Z軸コア54を非磁性材料で構成することにより、X軸巻芯部30およびY軸巻芯部40への磁束Φの流入が妨げられることがない。
なお、本実施形態の受信アンテナコイル10に関しては、Z軸コア54を省き、Z軸受信用コイル52を空芯コイルとして形成してもよい。この場合、X軸受信用コイル32およびY軸受信用コイル42が巻回されたコア20の外周に対して、空芯コイルとして予め作製されたZ軸受信用コイル52を装着することで受信アンテナコイル10を得ることができる。
<第二実施形態>
図5は、本実施形態にかかる受信アンテナコイル10におけるコア20の一例を示す斜視図である。
本実施形態のコア20は、XY面内においてH字状をなしている。具体的には、X軸方向に延在するX軸巻芯部30(X軸巻芯部30a,30b)が平行して複数条(二条)に形成され、その長手方向の中間部同士が、Y軸方向に延在する一条のY軸巻芯部40によって接続されている。
X軸巻芯部30aは、ブロック部22aで隔てられた二箇所の巻芯部(X軸巻芯部30a1,30a2)を備えている。X軸巻芯部30a1,30a2は、同軸上に離間して設けられている。X軸巻芯部30bについても同様であり、ブロック部22bを挟んで二箇所の巻芯部(X軸巻芯部30b1,30b2)が、同軸上に離間して設けられている。
Y軸巻芯部40は、ブロック部22aとブロック部22bとの間に設けられている。
ブロック部22(ブロック部22a,22b)のX,Y軸方向の周長は、X軸巻芯部30およびY軸巻芯部40の周長よりもそれぞれ長く形成されており、巻回されるワイヤの緩みを防止する鍔部として機能する。
二条のX軸巻芯部30の延在方向の両端には、それぞれX軸巻芯部30よりも周長の長い端部ブロック部24が形成されており、X軸巻芯部30の両端側におけるワイヤの緩みが防止される。
一条に形成されたY軸巻芯部40の横断面積は、二条に形成された各X軸巻芯部30の横断面積よりも大きい。これにより、X軸巻芯部30(X軸巻芯部30a1,30a2,30b1,30b2)に巻回されるX軸受信用コイル32の巻回数と、Y軸巻芯部40に巻回されるY軸受信用コイル42の巻回数とを調整することにより、受信アンテナコイル10におけるX方向とY方向の受信感度を同等に調整することができる。
コア20の外周には、第一実施形態と同様に矩形管状のZ軸コア54が組み合わされ、Z軸受信用コイル52が巻回される。Z軸受信用コイル52の巻回数を調整することで、受信アンテナコイル10の受信感度を三軸方向に等方化することができる。
図6は、本実施形態のX軸巻芯部30に巻回されるX軸受信用コイル32の巻回態様の第一例を示すXY平面模式図である。Y軸受信用コイル42は図示を省略している。
X軸巻芯部30a1,30a2,30b1,30b2は、いずれもX軸方向に延在し、それぞれにX軸受信用コイル32(X軸受信用コイル32a1,32a2,32b1,32b2)が巻回されている。そして、外部磁界の磁束Φが図示のように+X方向に各巻芯部を通過すると誘導磁場Φiが励起され、各X軸巻芯部30a1,30a2,30b1,30b2を流れる誘導電流Iの螺旋方向は図示のように共通となる。
ここで、X軸受信用コイル32a1,32a2,32b1,32b2は、巻回方向がいずれも共通である。したがって、誘導電流Iが巻軸方向に流れる向きは共通となる。具体的には、本実施形態の場合、いずれのX軸受信用コイル32に対しても、+X方向に誘導電流Iが流れる。
そして本実施形態では、X軸受信用コイル32b1の終端F3とX軸受信用コイル32b2の始端S4、X軸受信用コイル32b2の終端F4とX軸受信用コイル32a1の始端S1、X軸受信用コイル32a1の終端F1とX軸受信用コイル32a2の始端S2が、それぞれワイヤWxで電気的に接続されている。
このように、X軸受信用コイルの始端と終端とを互いに接続することにより、各X軸受信用コイルで励起された誘導電流Iは、互いに加算されて受信アンテナコイル10より出力される。
図7は、本実施形態のコア20に巻回されるX軸受信用コイル32の巻回態様の第二例を示すXY平面模式図である。
本例では、平行する二条のX軸受信用コイル32a,32bの巻回方向を反対とし、始端同士または終端同士を接続している点で上記第一例と相違する。具体的には、X軸受信用コイル32b(X軸受信用コイル32b1,32b2)の巻回方向を時計回りとし、X軸受信用コイル32a(X軸受信用コイル32a1,32a2)の巻回方向を反時計回りとしている。
そして、X軸受信用コイル32b1の始端S3とX軸受信用コイル32a1の始端S1とをワイヤWxで電気的に接続することにより、X軸受信用コイル32aと32bでそれぞれ励起される誘導電流Iが加算されて出力される。
なお、同一の条に対して共通の巻回方向に巻回されたX軸受信用コイル同士については、互いの始端と終端とが接続されている。具体的には、X軸受信用コイル32b1の終端F3とX軸受信用コイル32b2の始端S4、X軸受信用コイル32a1の終端F1とX軸受信用コイル32a2の始端S2が、それぞれワイヤWxで電気的に接続されている。
図8は、本実施形態のコア20に巻回されるX軸受信用コイル32の巻回態様の第三例を示すXY平面模式図である。
本例のX軸受信用コイル32a1,32a2は、平行する二条に形成されたX軸巻芯部30a,30bにまたがって巻回されている。具体的には、X軸受信用コイル32a1はX軸巻芯部30a1および30b1に対して巻回され、X軸受信用コイル32a2はX軸巻芯部30a2および30b2に対して巻回されている。
X軸巻芯部30a1と30a2とは巻回方向が共通である。
そして、X軸受信用コイル32a1の終端F1と、X軸受信用コイル32a2の始端S2とは、ワイヤWxによって電気的に接続されている。したがって、図示のように外部磁界の磁束Φが+X方向に印加された場合、X軸巻芯部30a1と30a2とでそれぞれ誘起される誘導電流Iは互いに加算される。
このように、本実施形態の受信アンテナコイル10においては、複数条に設けられたX軸巻芯部30に対して個別にX軸受信用コイル32が巻回されている場合のみならず、複数条のX軸巻芯部30にまたがってX軸受信用コイル32が巻回されていてもよい。
本実施形態のコア20はXY面内においてH字状をなし、ループを備えていない。これにより、第一実施形態の受信アンテナコイル10と比較して、コア20の各巻芯部に対するX軸受信用コイル32やY軸受信用コイル42の巻回が容易である。
すなわち、第一実施形態のようにコア20を一体のループコアとして構成した場合、巻芯部にコイルを巻回するには、ミシンのようにヘッドが往復するトロイダルコア専用の巻線装置を要する。これに対し、本実施形態のように巻芯部にループのないコア20の場合、チャッキングしたコア20をX軸またはY軸まわりに回転させながら、当該軸方向にスライドさせることで、各巻芯部に対して容易にコイルを巻回することができる。
<第三実施形態>
図9は、本実施形態のコア20の一例を示す斜視図である。
本実施形態のコア20は、X軸巻芯部30を含むX軸コア34と、Y軸巻芯部40を含むY軸コア44とを組み合わせてなる。そして、X軸コア34またはY軸コア44の少なくとも一方が、X軸コア34とY軸コア44とを互いに嵌め合わせるための嵌合部62を備えている点で第一実施形態と相違する。
本実施形態のコア20は、複数本のX軸コア34またはY軸コア44を組み合わせてなる。そしてX軸コア34およびY軸コア44は、X軸巻芯部30またはY軸巻芯部40をそれぞれ一条ずつ備えている。
より具体的に、本実施形態のコア20は、同一寸法の分割コア60(分割コア60a,60b)を、X軸方向・Y軸方向ともに二本ずつ、合計四本組み合わせることによりXY平面視が矩形状に構成されている。すなわち、X軸方向に延在する二本の平行する分割コア60aがそれぞれX軸コア34として設けられ、Y軸方向に延在する二本の平行する分割コア60bがY軸コア44として設けられている。
図10は、かかる分割コア60の斜視図である。
分割コア60は、全体をフェライトなどの磁性材料によって一体に作製してもよく、または嵌合部62と巻芯部64とを異なる材料により分割して作製してもよい。
本実施形態の場合、嵌合部62は非磁性材料である樹脂材料からなり、例えば射出成型によって得ることができる。
また、X軸巻芯部30およびY軸巻芯部40はフェライト材料などの磁性材料からなり、棒状に焼成した後、必要に応じて削り加工を施して得ることができる。
そして、分割コア60(X軸コア34、Y軸コア44)は、嵌合部62と、これに装着された巻芯部64(X軸巻芯部30、Y軸巻芯部40)を組み合わせてなる。
嵌合部62は、巻芯部64の両端に設けられている。嵌合部62は、巻芯部64よりも周長の長い鍔部621と、分割コア60の両先端に位置する先端ブロック部623とを備えている。嵌合部62は、90度回転した状態で隣接する他の分割コア60の嵌合部62と互いに組み合わされて、四本の分割コア60を一体に組み合わせるための連結部材である。
嵌合部62は、鍔部621と先端ブロック部623との間に、隣接する分割コア60の嵌合部62を嵌め合いに装着するための溝部625を備えている。鍔部621は、巻芯部64に巻回されるワイヤの緩み止めの機能を有する。
図11は、嵌合部62と巻芯部64とを分離した状態を示す斜視図である。棒状の巻芯部64は巻軸方向の先端に細径の挿入部641を備えている。挿入部641は、巻芯部64の両端に設けられている。
嵌合部62の鍔部621には、挿入部641を挿入するための凹溝627が設けられている。凹溝627は挿入部641と嵌め合いに形成されている。これにより、巻芯部64の両端の挿入部641に対して、両先端側から嵌合部62を装着することができる。
本実施形態のコア20は、それぞれに巻芯部を有するX軸コア34とY軸コア44とを組み合わせてなり、X軸コア34またはY軸コア44の少なくとも一方(本実施形態の場合、両方)が、X軸コア34とY軸コア44とを互いに嵌め合わせるための嵌合部62を備えている。これにより、XY平面視が矩形状のコア20を、ワイヤの巻回の容易なI字状の分割コア60(X軸コア34およびY軸コア44)同士の組み合わせによって得ることができる。したがって、X軸巻芯部30にX軸受信用コイル32を巻回したX軸コア34と、Y軸巻芯部40にY軸受信用コイル42を巻回したY軸コア44とをあらかじめ個別に作製しておき、これらを互いに組み合わせることで、上記第一実施形態の効果を奏する受信アンテナコイル10を容易に構成される。
なお、送信アンテナと異なり、本実施形態にかかる受信アンテナに関しては、コア20をX軸コア34とY軸コア44との分割構成とすることによりアンテナ特性が低下することはない。上述のように、受信アンテナコイル10によって検知する外部磁界の磁束Φはコア20を良好に透過するため、X軸コア34とY軸コア44との組み合わせ界面によってX軸受信用コイル32やY軸受信用コイル42の受信感度が低下することはないからである。
また、本実施形態のX軸コア34およびY軸コア44は、樹脂材料からなる嵌合部62に対し、フェライト材料からなるX軸巻芯部30およびY軸巻芯部40をそれぞれ装着してなる。これにより、フェライト材料の高い透磁率による良好な受信特性と、樹脂材料の低い脆性による分割コア同士の良好な嵌め合わせとが両立して実現される。また、樹脂材料の良好な加工性により、例えば射出成形によって嵌合部62の複雑な嵌め合い形状を容易に実現することができる。
なお、外部磁界の磁束Φは、コア20が磁性材料であるか非磁性材料であるかを問わずこれを透過するため、嵌合部62を非磁性材料である樹脂材料で作製しても受信アンテナコイル10の受信特性が損なわれることがない。
また、本実施形態のコア20は、複数本のX軸コア34またはY軸コア44を組み合わせてなり、X軸コア34およびY軸コア44が、X軸巻芯部30またはY軸巻芯部40をそれぞれ一条ずつ備えている。すなわち、X軸コア34およびY軸コア44は、条ごとに分割構成されている。これにより、X軸コア34とY軸コア44に対してワイヤを予め一条ずつ巻回し、かかるX軸コア34とY軸コア44を嵌合部62で嵌め合わせてコア20を得ることができるため、複数条の巻芯部を備えるコア20に対してもコイルを容易に巻回することができる。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)ともに磁性材料からなり互いに交差するX軸方向およびY軸方向にそれぞれ伸びるX軸巻芯部およびY軸巻芯部を含むコアと、
前記X軸巻芯部に巻回されたX軸受信用コイル、および前記Y軸巻芯部に巻回されたY軸受信用コイルと、
前記X軸巻芯部および前記Y軸巻芯部を取り囲むように、前記X軸方向および前記Y軸方向に対してともに交差するZ軸方向に巻回されたZ軸受信用コイルと、を備える受信アンテナコイルであって、
前記X軸巻芯部と前記Y軸巻芯部とが同一面内に設けられるとともに、
前記X軸巻芯部または前記Y軸巻芯部の少なくとも一方が複数条に形成されていることを特徴とする受信アンテナコイル。
(2)前記コアが、前記X軸巻芯部を含むX軸コアと、前記Y軸巻芯部を含むY軸コアとを組み合わせてなるとともに、
前記X軸コアまたは前記Y軸コアの少なくとも一方が、前記X軸コアと前記Y軸コアとを互いに嵌め合わせるための嵌合部を備える上記記載の受信アンテナコイル。
(3)前記嵌合部が樹脂材料からなり、前記X軸巻芯部および前記Y軸巻芯部がフェライト材料からなるとともに、
前記嵌合部を備える前記X軸コアまたは前記Y軸コアが、該嵌合部と、該嵌合部に装着された前記X軸巻芯部または前記Y軸巻芯部と、を組み合わせてなる上記記載の受信アンテナコイル。
(4)すべての前記複数条の前記X軸巻芯部または前記Y軸巻芯部に対して、それぞれ前記X軸受信用コイルまたは前記Y軸受信用コイルが巻回されているとともに、
前記複数条に巻回された前記X軸受信用コイル同士または前記Y軸受信用コイル同士が、外部磁界によって励起される電流が互いに加算される向きに接続されていることを特徴とする上記記載の受信アンテナコイル。
(5)前記コアが、複数本の前記X軸コアまたは前記Y軸コアを組み合わせてなり、前記X軸コアおよび前記Y軸コアが、前記X軸巻芯部または前記Y軸巻芯部をそれぞれ一条ずつ備えることを特徴とする上記記載の受信アンテナコイル。
(6)前記コアが、XY面内において矩形状またはH字状をなす上記記載の受信アンテナコイル。
(7)前記Z軸受信用コイルを巻回するための非磁性材料からなるZ軸コアを更に備える上記記載の受信アンテナコイル。
本発明の第一の実施形態にかかる受信アンテナコイルの一例を示す斜視図である。 コアおよびZ軸コアの斜視図である。 受信用コイル同士の接続態様の一例を示すコアのXY平面模式図である。 受信用コイル同士の接続態様の他の例を示すコアのXY平面模式図である。 第二の実施形態にかかるコアの一例を示す斜視図である。 本実施形態のX軸受信用コイルの巻回態様の第一例を示すXY平面模式図である。 本実施形態のX軸受信用コイルの巻回態様の第二例を示すXY平面模式図である。 本実施形態のX軸受信用コイルの巻回態様の第三例を示すXY平面模式図である。 第三の実施形態にかかるコアの一例を示す斜視図である。 分割コアの斜視図である。 嵌合部と巻芯部とを分離した状態を示す斜視図である。
符号の説明
10 受信アンテナコイル
20 コア
22 ブロック部
24 端部ブロック部
30 X軸巻芯部
32 X軸受信用コイル
34 X軸コア
40 Y軸巻芯部
42 Y軸受信用コイル
44 Y軸コア
50 Z軸巻芯部
52 Z軸受信用コイル
54 Z軸コア
60 分割コア
62 嵌合部
621 鍔部
623 先端ブロック部
625 溝部
627 凹溝
64 巻芯部
641 挿入部

Claims (3)

  1. X軸方向に伸びるX軸巻芯部、および前記X軸方向に交差するY軸方向に伸びるY軸巻芯部を含むコアと、
    前記X軸巻芯部に巻回されたX軸受信用コイル、および前記Y軸巻芯部に巻回されたY軸受信用コイルと、
    前記X軸巻芯部および前記Y軸巻芯部を取り囲むように、前記X軸方向および前記Y軸方向に対してともに交差するZ軸方向に巻回されたZ軸受信用コイルと、を備える受信アンテナコイルであって、
    ともに磁性材料からなる前記X軸巻芯部と前記Y軸巻芯部とが同一面内に設けられ、かつ、前記X軸巻芯部または前記Y軸巻芯部の少なくとも一方が複数条に形成されていることを特徴とする受信アンテナコイル。
  2. 前記コアが、前記X軸巻芯部を含むX軸コアと、前記Y軸巻芯部を含むY軸コアとを組み合わせてなるとともに、
    前記X軸コアまたは前記Y軸コアの少なくとも一方が、前記X軸コアと前記Y軸コアとを互いに嵌め合わせるための嵌合部を備える請求項1に記載の受信アンテナコイル。
  3. 前記嵌合部が樹脂材料からなり、前記X軸巻芯部および前記Y軸巻芯部がフェライト材料からなるとともに、
    前記嵌合部を備える前記X軸コアまたは前記Y軸コアが、該嵌合部と、該嵌合部に装着された前記X軸巻芯部または前記Y軸巻芯部と、を組み合わせてなる請求項2に記載の受信アンテナコイル。
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