JP2009295546A - イオン発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】イオン濃度を可変にしたい場合に、回路素子にダメージを与えることなく、簡易に調整することが可能なイオン発生装置を提供する。
【解決手段】調整回路35は、外部から入力される制御信号LVの電圧レベルに従ってNPNバイポーラトランジスタQ2をオン/オフする。制御信号LVが「L」レベルである場合、抵抗素子R1#と抵抗素子R2との並列接続に従う合成抵抗値に基づいてノードNCの電位レベルは、Vcの電位レベルまで充電される。制御信号LVが「H」レベルである場合、抵抗素子R2に電流は流れず、抵抗素子R1#の単独抵抗値でコンデンサC2を充電することになる。抵抗素子R1#の抵抗値が大きい場合にはコンデンサC1を充電する速度が遅くなるので、トランジスタQ1がオンするタイミングにおいてノードNCの電位レベルは、Vcの電位レベルよりも低くなる。
【選択図】図1
【解決手段】調整回路35は、外部から入力される制御信号LVの電圧レベルに従ってNPNバイポーラトランジスタQ2をオン/オフする。制御信号LVが「L」レベルである場合、抵抗素子R1#と抵抗素子R2との並列接続に従う合成抵抗値に基づいてノードNCの電位レベルは、Vcの電位レベルまで充電される。制御信号LVが「H」レベルである場合、抵抗素子R2に電流は流れず、抵抗素子R1#の単独抵抗値でコンデンサC2を充電することになる。抵抗素子R1#の抵抗値が大きい場合にはコンデンサC1を充電する速度が遅くなるので、トランジスタQ1がオンするタイミングにおいてノードNCの電位レベルは、Vcの電位レベルよりも低くなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気中の浮遊細菌を殺菌除去し、空気中の有害物質を除去するためののプラスイオン及びマイナスイオンを、放電電極の放電により発生させるイオン発生素子を備えたイオン発生装置に関するものである。
従来から、コロナ放電を応用してプラスイオン及びマイナスイオンを発生させるイオン発生素子を用いたイオン発生装置が提案(特許文献1〜3)され、空気浄化技術の一つとして空気調和機及び空気清浄機等に組み込まれて実用化されている。これらのイオン発生装置は、入力電源仕様で交流の商用電源を用いるタイプと、比較的低電圧の直流電源を用いるタイプとの2つに分類される。
ここで、従来の直流電源を用いるイオン発生装置の代表例として、図7に示すイオン発生装置が、実用化されている。
図7に示すイオン発生装置では、ノードNAから直流電源電圧Vinが供給され、これがレギュレータIC20により一定の電圧Vcに変換される。そして、制限抵抗素子R1を通じてコンデンサC1がほぼVcの電位レベルまで充電されるとともに、タイミング制御回路30から出力される一定周期の信号により、トランジスタQ1がオンになる。
トランジスタQ1がオンになると、コンデンサC1に充電されていた電荷が昇圧トランス25の一次側コイル26を通じて流れる。このとき、昇圧トランスの二次側コイル27には巻数比に比例した一次側よりも高い電圧が出力される。この二次側コイル27の昇圧電圧がイオン発生素子10の放電電極11,12に印加される。そして、放電電極11,12に印加された昇圧電圧が一例としてコロナ放電を生じさせる放電開始電圧以上の高い電圧であれば、放電電極が放電してイオンが生成される。
図7において、コンデンサC0は、入力電圧を安定化させるためのバイパスコンデンサである。レギュレータIC20は、入力電圧が変動しても一定電圧にするための電源安定化素子である。コンデンサC2は、レギュレータIC20の出力電圧を安定化させるためのバイパスコンデンサである。タイミング制御回路30は、トランジスタQ1をオンにする一定の信号を作るための発振制御を実行する回路である。コンデンサC1は、制限抵抗素子R1とで構成されるRC直列回路の原理による時定数で充電され、トランジスタQ1がオンすると、トランス25の一次側コイル26を通して電荷を放電する。
図8は、イオン発生装置の各ノードNA〜NDの電圧変化を説明する図である。
図8を参照して、放電電極の構造によって一義的に決定される正(+)の放電開始電圧よりもノードNDの電圧が高くなった時、あるいは負(−)の放電開始電圧よりもノードNDの電圧が低くなった時だけコロナ放電によるプラスイオンおよびマイナスイオン(以下、単にイオンとも称する)が発生する。なお、正(+)の放電開始電圧よりもノードNDの電圧が高くなった時には、プラスイオンが放出され、負(−)の放電開始電圧よりもノードNDの電圧が低くなった時には、マイナスイオンが放出される。
図8を参照して、放電電極の構造によって一義的に決定される正(+)の放電開始電圧よりもノードNDの電圧が高くなった時、あるいは負(−)の放電開始電圧よりもノードNDの電圧が低くなった時だけコロナ放電によるプラスイオンおよびマイナスイオン(以下、単にイオンとも称する)が発生する。なお、正(+)の放電開始電圧よりもノードNDの電圧が高くなった時には、プラスイオンが放出され、負(−)の放電開始電圧よりもノードNDの電圧が低くなった時には、マイナスイオンが放出される。
このような回路構成においては、レギュレータIC20により昇圧トランス25を駆動する電圧は安定化されているため、入力電圧を変動させてもトランス25の一次側コイル26に与えられる電圧は一定であるので、昇圧された二次側コイル27側の高電圧も同時に一定であり、放電電極11,12の構造が変化しない限りイオン濃度は変化しない。
したがって、イオン濃度を可変にしたい場合には、入力電源を入/切することによって、イオン発生期間の休止時間を作ることにより空気中の平均イオン濃度を少なく調整することが可能である。
特開2000−311797号公報
特開2003−257589号公報
特開2006−147445号公報
しかしながら、入力電源を入/切すると、入力電源の「切」時に電圧安定化のためのコンデンサC0およびC2が電荷を放電してしまうことから電源「入」時に電源安定化のためのコンデンサC0およびC2を充電する過大なピーク電流である突入電流が流れるので、使用素子の信頼性上、好ましくない。
また、過大なピーク電流を抑えるためには、インダクタンス等の電流制限素子等の保護部品が必要になりコストが高くなるという問題がある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、イオン濃度を可変にしたい場合に、回路素子にダメージを与えることなく、簡易に調整することが可能なイオン発生装置を提供することを目的とする。
本発明に係るイオン発生装置は、イオンを発生する放電電極を有するイオン発生素子と、イオン発生素子に対して高電圧を印加するための昇圧トランスを含む電圧駆動回路とを備える。昇圧トランスは、一端側が直流電圧と電気的に接続され、他端側が接地電圧と電気的に接続される一次巻線と、前記イオン発生素子と電気的に接続される二次巻線とを含む。電圧駆動回路は、直流電圧と前記一次巻線の一端側との間に設けられた第1の抵抗素子と、一次巻線と並列に設けられ、一方の電極側は、前記第1の抵抗素子を介して前記直流電圧と接続され、他方の電極側は、前記接地電圧と電気的に接続されるコンデンサと、一次巻線の他端側と前記接地電圧との間に設けられ、前記コンデンサから前記一次巻線に流れる放電電流を制御するためのゲート制御回路と、指示に応答して前記コンデンサに充電する電圧を調整するための調整回路とをさらに含む。
好ましくは、調整回路は、直流電圧と前記一次巻線の一端側との間に、前記第1の抵抗素子と並列に設けられた所定の抵抗値を有する調整抵抗部と、指示に従って前記調整抵抗部に電流を供給するゲート部とを含む。
特に、調整抵抗部は、前記第1の抵抗素子とそれぞれ並列に設けられた第1の調整抵抗素子と、第2の調整抵抗素子とを含む。ゲート部は、前記第1および第2の調整抵抗素子にそれぞれ対応して設けられ、指示に応答して、対応する調整抵抗素子に電流を供給する第1および第2のゲート素子とを含む。
好ましくは、調整回路は、コンデンサと並列に、前記一次巻線の一端側と前記接地電圧との間に設けられた調整抵抗素子と、指示に従って前記調整抵抗素子に電流を供給するゲート素子とを含む。
好ましくは、調整回路は、指示に応答して前記コンデンサに充電する電圧を所定電圧分、通常の充電電圧よりも降圧し、昇圧トランスにおいて、通常時において、前記放電電極の放電開始電圧より高い電圧を前記二次巻線に生じさせ、前記指示に応答して、前記放電開始電圧より低い電圧を前記二次巻線に生じさせる。
好ましくは、イオン濃度を検出するイオン検出部と、イオン検出部の検出結果に基づいて、前記調整回路に指示するための指示信号生成部とをさらに備える。
特に、イオン検出部は、前記イオン濃度が所定のイオン濃度を越える場合には、検出信号を出力し、指示信号生成部は、前記イオン検出部からの検出信号に基づいて、前記調整回路に対して指示する。
本発明に係るイオン発生装置は、イオンを発生する放電電極を有するイオン発生素子と、イオン発生素子に対して高電圧を印加するための昇圧トランスを含む電圧駆動回路とを備える。電圧駆動回路は、コンデンサから昇圧トランスの一次巻線に流れる放電電流を制御するためのゲート制御回路と、指示に応答してコンデンサに充電する電圧を降圧するための調整回路とを含む。当該構成により、調整回路によりコンデンサに充電する電圧を調整することが可能でありそれによりイオン量を調整することが可能である。したがって、入力電源を入/切にすることに伴う、過大なピーク電流である突入電流が回路素子に流れることを阻止し、イオン濃度を可変にしたい場合に、回路素子にダメージを与えることなく、簡易に調整することができる。
以下に図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明においては同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に従うイオン発生装置の概略構成図である。
図1は、本発明の実施の形態1に従うイオン発生装置の概略構成図である。
図1を参照して、本発明の実施の形態1に従うイオン発生装置は、イオン発生素子10と、イオン発生素子に高電圧を印加するための昇圧トランス25を含む電圧駆動回路とを備える。
イオン発生素子10は、対向する第1電極11と、第2電極12とを含む。
昇圧トランス25は、一次側コイル26と、二次側コイル27とを含み、二次側コイル27は、イオン発生素子の第1電極11、第2電極12とそれぞれ電気的に接続される。
昇圧トランス25は、一次側コイル26と、二次側コイル27とを含み、二次側コイル27は、イオン発生素子の第1電極11、第2電極12とそれぞれ電気的に接続される。
直流電源電圧Vinが供給されるノードNAと、ノードNBとの間には、レギュレータIC20が設けられる。一次側コイル26の一端側は、ノードNCと接続され、一次側コイル26の他端側は、トランジスタQ1と接続される。トランジスタQ1は、ゲートが抵抗素子R0を介してタイミング制御回路30と接続され、ソースが一次側コイル26と接続され、ドレインが接地電圧GNDと接続される。コンデンサC1は、ノードNCと接地電圧GNDとの間に設けられる。
また、コンデンサC0は、入力電圧を安定化させるためのバイパスコンデンサであり、電源ノードNAと接地電圧GNDとの間に設けられる。また、レギュレータIC20は、入力電圧が変動しても一定電圧にするための電源安定化素子である。一例としてレギュレータIC20は、スイッチングレギュレータあるいは三端子レギュレータ等のシリーズレギュレータを用いることも可能である。また、コンデンサC2は、レギュレータIC20の出力電圧を安定化させるためのバイパスコンデンサであり、ノードNBと接地電圧GNDとの間に設けられる。
また、電圧駆動回路は、調整回路35を含み、調整回路35は、ノードNBとノードNCとの間に設けられる。
調整回路35は、PNPバイポーラトランジスタQ2と、抵抗素子R2,R3,R4とを含む。
抵抗素子R1#は、ノードNBとノードNCとの間に設けられる。
PNPバイポーラトランジスタQ2および抵抗素子R2は、抵抗素子R1#と並列にノードNBとノードNCとの間に設けられる。
PNPバイポーラトランジスタQ2および抵抗素子R2は、抵抗素子R1#と並列にノードNBとノードNCとの間に設けられる。
抵抗素子R2は、PNPバイポーラトランジスタQ2のドレイン端子とノードNCとの間に接続される。抵抗素子R3は、PNPバイポーラトランジスタQ2のゲート端子と抵抗素子R5との間に接続される。PNPバイポーラトランジスタQ2のソース端子は、ノードNBと接続される。PNPバイポーラトランジスタQ2のソース端子およびゲート端子は抵抗素子R4を介して接続される。
抵抗素子R5は、ノードNEと抵抗素子R3との間に接続される。ノードNEには、制御信号LVが与えられる。コンデンサC3は、ノードNEと接地電圧GNDとの間に接続される。
調整回路35は、外部から入力される制御信号LVの電圧レベルに従ってPNPバイポーラトランジスタQ2をオン/オフすることにより、抵抗素子R2に電流を供給あるいは遮断することによりノードNBとNCとの間の合成抵抗値を調整する。
例えば、制御信号LVが「L」レベルである場合には、PNPバイポーラトランジスタQ2はオンする。また、制御信号LVが「H」レベルである場合には、PNPバイポーラトランジスタQ2はオフする。
制御信号LVが「L」レベルである場合には、PNPバイポーラトランジスタQ2がオンすることに伴い、ノードNBとノードNCとの間には抵抗素子R1#と抵抗素子R2とが並列接続されて電流が供給されることになる。
一方、制御信号LVが「H」レベルである場合には、PNPバイポーラトランジスタQ2がオフすることに伴い、ノードNBとノードNCとの間には抵抗素子R1#が接続されて、抵抗素子R1#のみに電流が供給される。
本発明の実施の形態1に従う構成においては、抵抗素子R1#と抵抗素子R2との並列接続に従う合成抵抗値に基づいてノードNCの電位レベルは、電圧Vcまで充電されるように設定されているものとする。
そして、本発明の実施の形態1に従うイオン発生装置では、ノードNAから直流電源電圧Vinが供給され、これがレギュレータIC20により一定の電圧Vcに変換される。そして、抵抗素子R1#と抵抗素子R2との並列接続に従う合成抵抗値に基づいてノードNCの電位レベルは、Vcの電位レベルまで充電されるとともに、タイミング制御回路30から出力される一定周期の信号により、トランジスタQ1がオンになる。
トランジスタQ1がオンになると、コンデンサC1に充電されていた電荷が昇圧トランス25の一次側コイル26を通じて流れる。このとき、昇圧トランスの二次側コイル27には巻数比に比例した一次側よりも高い電圧(昇圧電圧)が生成される。この二次側コイル27に生成された昇圧電圧がイオン発生素子10の放電電極11,12に印加される。そして、放電電極11,12に印加された昇圧電圧が一例として放電開始電圧以上の高い電圧であれば、コロナ放電により放電電極からイオンが生成される。
図2は、本発明の実施の形態1に従うイオン発生装置の動作を説明するタイミングチャート図である。
図2を参照して、まず、制御信号LVが「L」レベルである場合、すなわち、PNPバイポーラトランジスタQ2がオンしている場合には、ノードNAから直流電源電圧Vinが供給され、これがレギュレータIC20により一定の電圧Vcに変換された後、抵抗素子R1#とPNPバイポーラトランジスタQ2を介した抵抗素子R2との並列接続に基づく合成抵抗値で、コンデンサC1に電圧Vcが印加されて充電される。
ここで、抵抗素子R1#,R2の合成抵抗値と、図7で説明した抵抗素子R1の単独抵抗値がほぼ等しい場合には図8の時と同等の電圧が昇圧トランス25の二次側コイル27に生成されて放電電極においてイオンが生成される。
一方、制御信号LVが「H」レベルである場合、すなわち、PNPバイポーラトランジスタQ2がオフしている場合には、PNPバイポーラトランジスタQ2がオフであるため抵抗素子R2に電流は流れず、抵抗素子R1#の単独抵抗値でコンデンサC2を充電することになる。
ここで、抵抗素子R1#と、図7で説明した抵抗素子R1とを比較した場合に、抵抗素子R1#の抵抗値が大きい場合にはコンデンサC1を充電する速度が遅くなるので、トランジスタQ1がオンするタイミングが図7の回路と同じである場合には、図1の回路の方がコンデンサC1の充電電圧が図中Lで示す電圧だけ低くなり、比例してトランス25の二次側コイル27により生成される電圧が低くなる。
この時の、二次側コイル27により生成される電圧が放電電極の放電開始電圧よりも低い場合には放電は発生せず、放電電極においてイオンは生成されない。
このようにして、昇圧トランス25の二次側コイル27において生成される昇圧電圧を変化させて、放電電極による放電と非放電の割合を変化させることにより、放電電極において発生されるイオン発生量を調整することが可能である。すなわち、回路素子にダメージを与えることなく、イオン濃度を可変にしたい場合に、簡易に調整することが可能である。
なお、抵抗素子R1#と抵抗素子R2との抵抗値を組み合わせて、抵抗素子R1#単独の場合に必ずしも放電しない電圧に設定する必要はなく、放電が弱くなるように放電開始電圧よりも高い近傍の電圧に設定することにより、強放電と弱放電の割合が変化するように設定することも可能である。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に従うイオン発生装置を説明する図である。
図3は、本発明の実施の形態2に従うイオン発生装置を説明する図である。
図3を参照して、図1の構成と比較して,調整回路35の代わりに調整回路35#を設けた点が異なる。
調整回路35#は、抵抗素子R6と、トランジスタQ3とを含む。
抵抗素子R6およびトランジスタQ3は、ノードNCと接地電圧GNDとの間にコンデンサC1と並列に接続される。
抵抗素子R6およびトランジスタQ3は、ノードNCと接地電圧GNDとの間にコンデンサC1と並列に接続される。
また、図1の構成と比較して、トランジスタQ3のゲートと接地電圧GNDとの間に抵抗素子R7を設けた構成としている。抵抗素子R5,R7の抵抗値に基づき分割抵抗によりトランジスタQ3のゲートに印加される電圧を調整する。また、抵抗素子R1#を図7で説明した抵抗素子R1に置換した構成としている。
その他の部分については、図1で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
本発明の実施の形態2に従うイオン発生装置において、コンデンサC1を充電する場合の抵抗素子R1の抵抗値は図7の抵抗素子と同じであるものとする。
制御信号LVを「H」レベルに設定した場合には、トランジスタQ3がオンする。この場合、コンデンサC1に充電される電圧は、電圧Vcを抵抗素子R1と抵抗素子R6との抵抗分割により分割した電圧に設定される。
図4は、本発明の実施の形態2に従うイオン発生装置の動作を説明するタイミングチャート図である。
図4を参照して、まず、制御信号LVが「L」レベルである場合、すなわち、トランジスタQ3がオフしている場合には、ノードNAから直流電源電圧Vinが供給され、これがレギュレータIC20により一定の電圧Vcに変換された後、抵抗素子R1を介してコンデンサC1に電圧Vcが印加されて充電される。
上述したように図8の時と同等の電圧が昇圧トランス25の二次側コイル27に生成されて放電電極からイオンが生成される。
一方、制御信号LVが「H」レベルである場合、すなわち、トランジスタQ3がオンしている場合には、電圧Vcを抵抗素子R1と抵抗素子R6との抵抗分割により分割した電圧がコンデンサC2に充電される。
これにより、抵抗分割に従ってコンデンサC2に充電される電圧が低下するため図2で説明したのと同様に、昇圧トランス25の二次側コイル27により生成される昇圧電圧が低下して、放電電極からは放電しない。このようにして、昇圧トランス25の二次側コイル27において生成される昇圧電圧を変化させて、放電電極による放電と非放電の割合を変化させることにより、放電電極において発生されるイオン発生量を調整することが可能である。すなわち、回路素子にダメージを与えることなく、イオン濃度を可変にしたい場合に、簡易に調整することが可能である。
なお、上記したように、抵抗素子R1と抵抗素子R6との抵抗値を組み合わせて、抵抗素子R1と抵抗素子R6とによる抵抗分割の場合に必ずしも放電しない電圧に設定する必要はなく、放電が弱くなるように放電開始電圧以上の放電開始電圧近傍の電圧に設定することにより、強放電と弱放電の割合が変化するように設定することも可能である。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に従うイオン発生装置の構成を説明する図である。
図5は、本発明の実施の形態3に従うイオン発生装置の構成を説明する図である。
図5を参照して、本発明の実施の形態3に従うイオン発生装置は、図1の実施の形態1に従うイオン発生装置と比較して、調整回路35を調整回路35#aに置換するとともに、調整回路35#aを制御するための制御部40をさらに設けた点が異なる。
また、イオン検知器50が設けられ、イオン検知器50は、イオン発生素子10から生成されたイオン量を検知してその検知結果を制御部40に出力する。
制御部40は、イオン検知器50から出力された検知結果に基づいて調整回路35を制御する。
調整回路35#aは、調整回路35と比較して、PNPバイポーラトランジスタQ3と、抵抗素子R6〜R8をさらに追加した点で異なる。その他の点については同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
抵抗素子R6およびPNPバイポーラトランジスタQ3は、ノードNBとノードNCとの間に抵抗素子R1#と並列に接続される。
抵抗素子R6は、PNPバイポーラトランジスタQ3のドレイン端子とノードNCとの間に接続される。抵抗素子R7は、PNPバイポーラトランジスタQ3のゲート端子と制御回路40との間に接続される。PNPバイポーラトランジスタQ3のソース端子は、ノードNBと接続される。PNPバイポーラトランジスタQ3のソース端子およびゲート端子は抵抗素子R8を介して接続される。
PNPバイポーラトランジスタQ2,Q3は、抵抗素子R3,R7をそれぞれ介して制御回路40からの制御信号SA,SBの入力を受ける。
ここで、抵抗素子R1#,R2,R6は、一例として330Ω,183Ω,660Ωであるとする。
図6は、本発明の実施の形態3に従うイオン発生装置の動作を説明するタイミングチャート図である。
図6(a)は、通常時のイオン発生装置の動作を説明するタイミングチャート図である。
図6(a)を参照して、制御回路40は、調整回路35#を駆動する制御信号SA,SBを出力する。
通常時においては、制御回路40は、一定周期の周期信号である制御信号SAを出力し、また、制御信号SAの反転信号である制御信号SBを出力する。
これにより、制御信号SAあるいは制御信号SBのいずれか一方が常に「H」レベルに設定される。
したがって、制御信号SAおよびSBの入力を受けるPNPバイポーラトランジスタQ2,Q3のいずれかが常にオンした状態である。
したがって、PNPバイポーラトランジスタQ2,Q3のいずれかに常に電流が流れて抵抗素子R1#と、抵抗素子R2あるいは抵抗素子R6とに基づいてコンデンサC1は充電される。なお、ここで、抵抗素子R1#と抵抗素子R2との合成抵抗値(118Ω)でコンデンサC1に充電した場合に放電開始電圧以上の昇圧電圧が二次側コイル27により生成され、抵抗素子R1#と抵抗素子R6との合成抵抗値(220Ω)でコンデンサC1に充電した場合には、放電開始電圧よりも低い昇圧電圧が二次側コイル27により生成されるものとする。
具体的には、制御信号SAが「L」レベルの場合に、二次側コイル27に放電開始電圧以上の昇圧電圧が生成され、制御信号SBが「L」レベルの場合に、二次側コイル27に放電開始電圧よりも低い昇圧電圧が二次側コイル27により生成される。
したがって、イオン発生素子10において、コンデンサC1に充電する電圧は放電開始電圧以上のイオンを生成する期間と、放電開始電圧よりも低いイオンを生成しない期間とを交互に繰り返してイオンを発生させる。このとき放出されるイオンの増減量は平準化されてほぼ一定の割合でイオン発生器のイオン作用空間に存在することになる。
次に、イオン検知器50は、イオン作用空間のイオン濃度が低下して、イオン検知器50で検出されるイオン濃度が任意に決められた規定値を下回った時には、イオン検知器50からの検知信号を「L」レベルから「H」レベルに切り替える。これにより、制御回路30は、イオン検知器50からの検知信号の「L」レベルから「H」レベルの切り替えに従って、制御信号SAを「L」レベルに切り替える。また、制御信号SBを通常時とは異なる一定周期の周期信号に切り替える。具体的には、制御信号SBは、「L」レベルの期間が「H」レベルの期間よりも長くなるようにデューティ比を調整した周期信号に切り替えられる。
これに伴い、制御信号SA,SBがともに「L」レベルの期間においては、PNPバイポーラトランジスタQ2,Q3がともにオンする。そして、PNPバイポーラトランジスタQ2,Q3がともにオンして、抵抗素子R1#、抵抗素子R2、抵抗素子R6がそれぞれ並列に接続される。これにより、抵抗素子R1#、抵抗素子R2、抵抗素子R6との並列接続に従う合成抵抗値(100Ω)により、放電開始電圧以上の高い昇圧電圧が二次側コイル27により生成される。
また、検知信号の「L」レベルから「H」レベルの切り替えに従って制御信号SAは常に「L」レベルに固定されているため、制御信号SAの入力を受けるPNPバイポーラトランジスタQ2は常にオンした状態である。
したがって、PNPバイポーラトランジスタQ2を介して抵抗素子R2に常に電流が流れて抵抗素子R1#と、抵抗素子R2とに基づいてコンデンサC1は充電される。上述したように、抵抗素子R1#と抵抗素子R2との合成抵抗値(118Ω)でコンデンサC1に充電した場合に放電開始電圧以上の昇圧電圧が二次側コイル27により生成されるものとする。
したがって、イオン発生素子10において、抵抗素子R1#およびPNPバイポーラトランジスタQ2,Q3を介して抵抗素子R2,R6それぞれに電流が流れる期間と、抵抗素子R1#およびPNPバイポーラトランジスタQ2を介して抵抗素子R6に電流が流れる期間のいずれにおいてもコンデンサC1に充電する電圧は放電開始電圧以上のイオンを生成する期間となるため、イオン発生量を増大させ、すばやくイオン減少分を復帰させることが可能となる。
次に、イオン検知器50は、イオン作用空間のイオン濃度が増大して、イオン検知器50で検出されるイオン濃度が任意に決められた規定値を上回った時には、イオン検知器50からの検知信号を「H」レベルから「L」レベルに切り替える。
これにより、制御回路30は、イオン検知器50からの検知信号の「H」レベルから「L」レベルの切り替えに従って、制御信号SAを「H」レベルに切り替える。また、制御信号SBを通常時とは異なる一定周期の周期信号に切り替える。具体的には、制御信号SBは、「H」レベルが「L」レベルの期間よりも長くなるようにデューティ比を調整した周期信号に切り替えられる。
検知信号の「H」レベルから「L」レベルの切り替えに従って制御信号SAは常に「H」レベルに固定されているため、制御信号SAの入力を受けるPNPバイポーラトランジスタQ2は常にオフした状態である。
制御信号SA,SBがともに「H」レベルの期間においては、PNPバイポーラトランジスタQ2,Q3はオフであるため抵抗素子R1#のみに電流が流れるため放電開始電圧よりも低い昇圧電圧が二次側コイル27により生成される。
また、制御信号SBのみが「L」レベルの期間においては、PNPバイポーラトランジスタQ3がオンした状態であるが、上述したように、抵抗素子R1#と抵抗素子R6との合成抵抗値(220Ω)でコンデンサC1に充電した場合に放電開始電圧より低い昇圧電圧が二次側コイル27により生成されるものとする。
したがって、イオン発生素子10において、抵抗素子R1#のみに電流が流れる期間と、抵抗素子R1#およびPNPバイポーラトランジスタQ3を介する抵抗素子R6に電流が流れる期間のいずれにおいてもコンデンサC1に充電する電圧は放電開始電圧よりも低い電圧を生成する期間となるため、イオン発生量を減少させ、すばやくイオン増加分を復帰させることが出来る。すなわち、回路素子にダメージを与えることなく、イオン濃度を可変にしたい場合に、簡易に調整することが可能である。
なお、本例においては、イオン作用空間のイオン濃度を検知するイオン検知器の検知信号をフィードバックする構成について説明したが、これに限られず、ダストセンサー、ガスセンサーの検知信号を用いることも可能である。
また、本例においては、2つの抵抗素子R2,R6を用いて合成抵抗を調整する場合について説明したが、特にこれに限られず、さらに複数の抵抗素子を設けて合成抵抗を調整することにより昇圧電圧の電圧レベルを調整してイオン発生量を調整することも可能である。
なお、上記の実施の形態1および2においては、外部からの制御信号LVが入力される場合について説明したが、本実施の形態3に従う構成の如く、イオン検知器50の検知信号を制御信号LVとして入力することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 イオン発生素子、11,12 放電電極、20 レギュレータIC、25 昇圧トランス、26 一次側コイル、27 二次側コイル、30 タイミング制御回路、40制御回路。
Claims (7)
- イオンを発生する放電電極を有するイオン発生素子と、
前記イオン発生素子に対して高電圧を印加するための昇圧トランスを含む電圧駆動回路とを備え、
前記昇圧トランスは、一端側が直流電圧と電気的に接続され、他端側が接地電圧と電気的に接続される一次巻線と、前記イオン発生素子と電気的に接続される二次巻線とを含み、
前記電圧駆動回路は、
前記直流電圧と前記一次巻線の一端側との間に設けられた第1の抵抗素子と、
前記一次巻線と並列に設けられ、一方の電極側は、前記第1の抵抗素子を介して前記直流電圧と接続され、他方の電極側は、前記接地電圧と電気的に接続されるコンデンサと、
前記一次巻線の他端側と前記接地電圧との間に設けられ、前記コンデンサから前記一次巻線に流れる放電電流を制御するためのゲート制御回路と、
指示に応答して前記コンデンサに充電する電圧を調整するための調整回路とをさらに含む、イオン発生装置。 - 前記調整回路は、
前記直流電圧と前記一次巻線の一端側との間に、前記第1の抵抗素子と並列に設けられた所定の抵抗値を有する調整抵抗部と、
指示に従って前記調整抵抗部に電流を供給するゲート部とを含む、請求項1記載のイオン発生装置。 - 前記調整抵抗部は、前記第1の抵抗素子とそれぞれ並列に設けられた第1の調整抵抗素子と、第2の調整抵抗素子とを含み、
前記ゲート部は、前記第1および第2の調整抵抗素子にそれぞれ対応して設けられ、指示に応答して、対応する調整抵抗素子に電流を供給する第1および第2のゲート素子とを含む、請求項2記載のイオン発生装置。 - 前記調整回路は、
前記コンデンサと並列に、前記一次巻線の一端側と前記接地電圧との間に設けられた調整抵抗素子と、
指示に従って前記調整抵抗素子に電流を供給するゲート素子とを含む、請求項1記載のイオン発生装置。 - 前記調整回路は、指示に応答して前記コンデンサに充電する電圧を所定電圧分、通常の充電電圧よりも降圧し、
前記昇圧トランスにおいて、通常時において、前記放電電極の放電開始電圧より高い電圧を前記二次巻線に生じさせ、前記指示に応答して、前記放電開始電圧より低い電圧を前記二次巻線に生じさせる、請求項1記載のイオン発生装置。 - イオン濃度を検出するイオン検出部と、
前記イオン検出部の検出結果に基づいて、前記調整回路に指示するための指示信号生成部とをさらに備える、請求項1記載のイオン発生装置。 - 前記イオン検出部は、前記イオン濃度が所定のイオン濃度を越える場合には、検出信号を出力し、
前記指示信号生成部は、前記イオン検出部からの検出信号に基づいて、前記調整回路に対して指示する、請求項6記載のイオン発生装置。
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2008
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