JP6727436B2 - パルス電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バイポーラ出力、すなわち両極性出力可能なパルス電源装置に関する。
プラズマ応用機器の電源としてパルス電源装置が広く利用されている。プラズマ応用機器は、プラズマからの放射光又は電子若しくはイオン等の荷電粒子を対象物に作用させる。プラズマ応用機器は、例えばパルスアーク放電による殺菌、水処理、レーザ発振、排気ガス浄化又はオゾン生成に用いられる。また、プラズマ応用機器は高密度プラズマ放射による極端紫外線(EUV:Extreme Ultra-Violet)光源にも利用される。
従来、パルス電源装置のスイッチにはギャップスイッチ又はサイラトロン等の気体放電スイッチが広く用いられてきた。しかしながら、安定した高繰り返し動作が求められる場合、気体放電スイッチには寿命及び安定性に問題がある。
そこで近年、パルス電源装置のスイッチに半導体スイッチング素子を適用すべく、研究開発が盛んに行われている。また、磁気スイッチに適用可能な、磁気特性に優れた磁性材料も開発されている。高電圧且つ大電流の短パルスを発生させるためには、複数の半導体スイッチング素子を直列接続及び並列接続することで、所望の定格電圧及び電流を得ることが考えられる。しかしながら、半導体スイッチング素子を多直列化すると、各半導体スイッチング素子のスイッチングタイミングに差異が生じた場合には、各半導体スイッチング素子の印加電圧の分圧バランスが不平衡となり、一部に過電圧を生じ、半導体スイッチング素子が破壊されるおそれがある。
そこで、特許文献1に開示されるように、誘導加算型のパルス電源装置を用いることが考えられる。特許文献1には、複数の半導体スイッチング素子の特性のばらつき又はターンオンするタイミングのばらつきがあっても、一部の半導体スイッチング素子に過電圧が印加されることがなく、駆動回路間の絶縁及び高耐圧の半導体スイッチング素子が不要なパルス電力発生用スイッチ回路が開示されている。
特開2001−238470号公報
しかしながら、上記の従来技術のパルス電源装置の出力は単極性である。そのため、交流出力を要するプラズマ応用機器には適用することが困難である、という問題があった。
また、単極性の出力では、繰り返し周波数を高くするとトランスの磁性体コアが磁束飽和してしまうので、繰り返し周波数を高くすることが困難である、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高い繰り返し周波数で両極性出力が可能な誘導加算型のパルス電源装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、各々の二次巻線が直列接続された複数のトランスと、複数のトランスの各々の第1の一次巻線の両端に接続された複数のスイッチング回路とを備え、複数のトランスの第1の一次巻線に印加される電圧が時間的に切り替わることで、複数のトランスの直列接続された二次巻線の両端に、正極性の誘導起電力と負極性の誘導起電力とを時間的に切り替えて出力し、複数のトランスは、少なくとも第1のトランス及び第2のトランスを含み、複数のスイッチング回路は、第1のトランスの第1の一次巻線の両端に接続された第1のスイッチング回路と、第2のトランスの第1の一次巻線の両端に接続された第2のスイッチング回路とを含み、第1のスイッチング回路は、直流電源に直列接続された第1のスイッチング素子と、第1のスイッチング素子に直列接続されて正極性に充電される第1のコンデンサとを備え、第2のスイッチング回路は、直流電源に直列接続された第2のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子に直列接続されて負極性に充電される第2のコンデンサとを備え、第1のトランス及び第2のトランスの各々は第2の一次巻線を含み、第2の一次巻線に電流が流れると、第1のトランス及び第2のトランスの一方を磁気リセットし、第1のトランス及び第2のトランスの他方を磁束飽和させることを特徴とする。
本発明によれば、高い繰り返し周波数で両極性出力が可能な誘導加算型のパルス電源装置を得ることができるという効果を奏する。
実施の形態1に係るパルス電源装置の構成を示す図 実施の形態1において、複数のコンデンサの各々に対応する複数の直流電源を備える形態を示す図 実施の形態1において、1つの直流電源を備える形態を示す図 実施の形態1に係るパルス電源装置の第1の動作例を説明する第1図 実施の形態1に係るパルス電源装置の第1の動作例を説明する第2図 実施の形態1に係るパルス電源装置の第1の動作例を説明する第3図 実施の形態1に係るパルス電源装置の第1の動作例を説明する第4図 実施の形態1において、第1の動作例である図4から図7についてのタイミングチャートを示す図 実施の形態1における第2の動作例についてのタイミングチャートを示す図 実施の形態2に係るパルス電源装置の構成を示す図 実施の形態2に係るパルス電源装置の動作例を説明する第1図 実施の形態2に係るパルス電源装置の動作例を説明する第2図 実施の形態2において、第1の動作例である図11及び図12についてのタイミングチャートを示す図 実施の形態3に係るパルス電源装置の構成を示す図 実施の形態3に係るパルス電源装置の動作例を説明する第1図 実施の形態3に係るパルス電源装置の動作例を説明する第2図 実施の形態4において、図8のタイミングチャートの変形例を示す図 実施の形態4に係るパルス電源装置の一構成例を示す第1図 実施の形態4に係るパルス電源装置の一構成例を示す第2図
以下に、本発明の実施の形態に係るパルス電源装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るパルス電源装置の構成を示す図である。図1に示すパルス電源装置10は、直流電源1と、第1の正極性モジュール11と、第1の負極性モジュール12と、第2の正極性モジュール13と、第2の負極性モジュール14とを備え、誘導起電力によりパルスを出力する。なお、以下の説明において、誘導起電力によりパルスを出力することを、誘導起電力を出力すると記載することもあり、又はパルスを出力すると記載することもあるものとする。
ここで、正極性モジュール及び負極性モジュールの組は2組であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、この組数は、パルス電源装置10の出力電圧に応じて決定される。
第1の正極性モジュール11は、第1の正極性モジュール第1回路111と、第1の正極性モジュール第2回路112と、トランスT1の第1の一次巻線La1とを備える。第1の正極性モジュール第1回路111は、直流電源1に直列接続されたスイッチング素子S11と、スイッチング素子S11に直列接続されて正極性に充電されるコンデンサC11とを備える。第1の正極性モジュール第2回路112は、直流電源1に直列接続されたスイッチング素子S12と、スイッチング素子S12に直列接続されて正極性に充電されるコンデンサC12とを備える。
第1の負極性モジュール12は、第1の負極性モジュール第1回路121と、第1の負極性モジュール第2回路122と、トランスT2の第1の一次巻線La2とを備える。第1の負極性モジュール第1回路121は、直流電源1に直列接続されたスイッチング素子S21と、スイッチング素子S21に直列接続されて負極性に充電されるコンデンサC21とを備える。第1の負極性モジュール第2回路122は、直流電源1に直列接続されたスイッチング素子S22と、スイッチング素子S22に直列接続されて負極性に充電されるコンデンサC22とを備える。
第2の正極性モジュール13は、第2の正極性モジュール第1回路131と、第2の正極性モジュール第2回路132と、トランスT3の第1の一次巻線La3とを備える。第2の正極性モジュール第1回路131は、直流電源1に直列接続されたスイッチング素子S31と、スイッチング素子S31に直列接続されて正極性に充電されるコンデンサC31とを備える。第2の正極性モジュール第2回路132は、直流電源1に直列接続されたスイッチング素子S32と、スイッチング素子S32に直列接続されて正極性に充電されるコンデンサC32とを備える。
第2の負極性モジュール14は、第2の負極性モジュール第1回路141と、第2の負極性モジュール第2回路142と、トランスT4の第1の一次巻線La4とを備える。第2の負極性モジュール第1回路141は、直流電源1に直列接続されたスイッチング素子S41と、スイッチング素子S41に直列接続されて負極性に充電されるコンデンサC41とを備える。第2の負極性モジュール第2回路142は、直流電源1に直列接続されたスイッチング素子S42と、スイッチング素子S42に直列接続されて負極性に充電されるコンデンサC42とを備える。
なお、正極性モジュール及び負極性モジュールの各々のトランスT1,T2,T3,T4の二次巻線Wcが全て直列接続されることで負荷2には高電圧パルスが出力される。
また、正極性モジュール及び負極性モジュールの各々のトランスT1,T2,T3,T4の第2の一次巻線は全て直列接続されて交流電源3に接続されている。ここで、交流電源3は、磁気リセット用である。
また、正極性モジュール及び負極性モジュールの各々では、スイッチング素子とコンデンサとが直列接続された回路の並列数が2であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、この並列数は、パルス電源装置10の出力電流に応じて決定される。
なお、図1においては全てのコンデンサが1つの直流電源1によって充電されているが、本発明はこれに限定されるものではない。図2は、複数のコンデンサの各々に対応する複数の直流電源を備える形態を示す図である。図2には、コンデンサC1を充電する直流電源1aと、コンデンサC2を充電する直流電源1bと、コンデンサC3を充電する直流電源1cとが示されている。図2に示すように、本発明のパルス電源装置は、複数のコンデンサの各々を複数の直流電源の各々が充電可能であってもよい。図3は、1つの直流電源を備える形態を示す図である。図3には、コンデンサC1,C2,C3を充電可能な直流電源1dが示されている。図3に示すように、本発明のパルス電源装置は、複数のコンデンサの全てを1つの直流電源が充電可能であってもよい。なお、図1は、図3に示す形態である。
次に、図1に示すパルス電源装置10の動作について、第1の正極性モジュール11及び第1の負極性モジュール12に着目して説明する。
図4は、本実施の形態に係るパルス電源装置の第1の動作例を説明する第1図である。図4に示すように、コンデンサC11,C12は正極性に充電され、コンデンサC21,C22は負極性に充電される。スイッチング素子S11,S12がオンすると、第1の正極性モジュール11のトランスT1及び第1の負極性モジュール12のトランスT2の二次巻線Wcは全て直列接続されているので、二次巻線Wcに電流が流れると、トランスT2の第1の一次巻線La2を介して第1の負極性モジュール12に素子破壊のおそれがある逆電圧が印加される。これを防止するため、図5に示すように、トランスT2の磁性体コアが磁束飽和するように、予め、トランスT2の第2の一次巻線Lbに交流電源3を用いて電流を流しておく。
図5は、本実施の形態に係るパルス電源装置の第1の動作例を説明する第2図である。スイッチング素子S11,S12がオンすると、トランスT1を介して二次巻線Wcに電流が流れ、トランスT2の磁性体コアが磁束飽和し、トランスT2の二次巻線Wcのインダクタンスが小さくなることで短絡しているかのように動作する。これにより、負荷2への出力は正極性となる。ここで、トランスT2の磁性体コアが磁束飽和しているため、第1の負極性モジュール12にはトランスT2の第1の一次巻線La2を介した逆電圧が印加されることはない。
図6は、本実施の形態に係るパルス電源装置の第1の動作例を説明する第3図である。図6に示すように、交流電源3によって図4とは逆方向に電流を流すことで、トランスT2の磁性体コアの磁束飽和をリセットし、トランスT1の磁性体コアを磁束飽和させる。
図7は、本実施の形態に係るパルス電源装置の第1の動作例を説明する第4図である。スイッチング素子S21,S22がオンすると、トランスT1の磁性体コアが磁束飽和し、トランスT1の二次巻線Wcのインダクタンスが小さくなることで短絡しているかのように動作する。これにより、負荷2への出力は負極性となる。ここで、トランスT1の磁性体コアが磁束飽和しているため、第1の正極性モジュール11にはトランスT1の第1の一次巻線La1を介した逆電圧が印加されることはない。
図8は、第1の動作例である図4から図7についてのタイミングチャートを示す図である。図8において、横軸に示す時間tにおける期間aは図4に対応し、期間bは図5に対応し、期間cは図6に対応し、期間dは図7に対応する。図8に示すように4つの状態を繰り返すことで、両極性パルスの出力が可能である。
なお、上述のように、正極性モジュール及び負極性モジュールの組数は、パルス電源装置10の出力電圧に応じて決定される。正極性モジュール及び負極性モジュールの組数を増加させて電圧をトランスの二次側で加算していくことで、直流電源1の電圧の整数倍の高電圧パルスを出力することができる。
例えば、図1において直流電源1の電圧を500Vとして正極性モジュールを全て100nsのオン幅でスイッチングすると、100ns幅の+1kVのパルスを出力することができる。次に、負極性モジュールを全て100nsのオン幅でスイッチングすると、100ns幅の−1kVのパルスを出力することができる。従って、この正極性モジュール及び負極性モジュールの組数を30とすると、±30kVの高電圧パルスを出力することができる。
なお、図1においては、正極性モジュールと負極性モジュールとが交互に配置されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図1において、コンデンサC11,C12,C21,C22を正極性に充電し、コンデンサC31,C32,C41,C42を負極性に充電してもよい。
また、本実施の形態においては正極性モジュールと負極性モジュールとを交互に動作させたが、本発明はこれに限定されるものではない。動作させるモジュール側のトランスを磁気リセットし、動作させないモジュール側のトランスが磁束飽和するように交流電源3を制御すればよい。図9は、本実施の形態における第2の動作例についてのタイミングチャートを示す図である。図9に示すように、第1の正極性モジュール11を3回動作させ、第1の負極性モジュール12を2回動作させてもよい。図9に示すように、正極性パルスを連続出力した後に負極性パルスを出力することも可能である。
なお、本実施の形態に係るパルス電源装置が出力可能な最大パルス幅は、トランスの磁性体が飽和するか否かによって決定される。そのため、トランスに用いる磁性体コアには、意図しない磁束飽和を防止するためにアモルファス合金又はナノ結晶合金等の磁気特性に優れた磁性材料を用いることが好ましい。
本実施の形態に係るパルス電源装置では、正極性モジュール及び負極性モジュールの各々が備えるスイッチング素子及びコンデンサに高電圧が印加されない。そのため、駆動回路間の絶縁及び高耐圧のスイッチング素子が不要である。高耐圧のスイッチング素子は、一般に、耐圧以外の電気特性が低く、且つ高コストである。本実施の形態によれば、低コストで電気特性が高いスイッチング素子を用いて、正極性モジュール及び負極性モジュールを多段にすることで、製造コストを抑えつつ両極性出力が可能な誘導加算型のパルス電源装置を得ることができる。そのため、本実施の形態に係るパルス電源装置は、誘導体バリア放電を利用したオゾン生成装置及びガスレーザ発振器等の交流出力を要するプラズマ応用機器にも適用することができる。
なお、本実施の形態において、各トランスの一次巻線及び二次巻線は、インダクタンスを小さくするために磁性体コアに対して1回貫通させた構成とすることが好ましい。これにより、パルス出力を良好なものとすることが可能である。また、二次巻線は、正極性モジュール及び負極性モジュールの全てにおいて共通となるように1本の導体で構成すると、浮遊インダクタンスを小さくすることができる。
実施の形態2.
実施の形態1の構成によれば、パルス電圧出力後に一方のトランスを飽和させ、他方のトランスを磁気リセットするリセット期間を要し、繰り返し周波数を高くするためには、このリセット期間を短くすべきである。本実施の形態では、実施の形態1において磁気リセットに用いる交流電源をパルス電源装置に置き換えた形態について説明する。本実施の形態では2つのパルス電源装置を用い、一方の出力を他方の磁気リセット用とする。誘導体バリア放電を利用したオゾン生成装置及びガスレーザ発振器等のプラズマ応用機器では複数のパルス電源を備えることが多く、このような構成が有効である。
なお、本実施の形態では、実施の形態1と同様の構成には同様の符号を付してその説明を省略する。
図10は、本発明の実施の形態2に係るパルス電源装置の構成を示す図である。図10に示す第1のパルス電源装置10Aは、図示しない直流電源と、第1の正極性モジュール11Aと、第2の正極性モジュール12Aとを備える。図10に示す第2のパルス電源装置10Bは、図示しない直流電源と、第1の負極性モジュール11Bと、第2の負極性モジュール12Bとを備え、誘導起電力によりパルスを出力する。
ここで、正極性モジュール及び負極性モジュールの組は各パルス電源装置において1組であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、この組数は、パルス電源装置の出力電圧に応じて決定される。
第1の正極性モジュール11Aは、第1の正極性モジュール第1回路211と、第1の正極性モジュール第2回路212と、トランスT1Aの第1の一次巻線La1Aとを備える。第1の正極性モジュール第1回路211は、図示しない直流電源に直列接続されたスイッチング素子S11Aと、スイッチング素子S11Aに直列接続されて正極性に充電されるコンデンサC11Aとを備える。第1の正極性モジュール第2回路212は、図示しない直流電源に直列接続されたスイッチング素子S12Aと、スイッチング素子S12Aに直列接続されて正極性に充電されるコンデンサC12Aとを備える。
第2の正極性モジュール12Aは、第2の正極性モジュール第1回路221と、第2の正極性モジュール第2回路222と、トランスT2Aの第1の一次巻線La2Aとを備える。第2の正極性モジュール第1回路221は、図示しない直流電源に直列接続されたスイッチング素子S21Aと、スイッチング素子S21Aに直列接続されて正極性に充電されるコンデンサC21Aとを備える。第2の正極性モジュール第2回路222は、図示しない直流電源に直列接続されたスイッチング素子S22Aと、スイッチング素子S22Aに直列接続されて正極性に充電されるコンデンサC22Aとを備える。
第1の負極性モジュール11Bは、第1の負極性モジュール第1回路231と、第1の負極性モジュール第2回路232と、トランスT1Bの第1の一次巻線La1Bとを備える。第1の負極性モジュール第1回路231は、図示しない直流電源に直列接続されたスイッチング素子S11Bと、スイッチング素子S11Bに直列接続されて負極性に充電されるコンデンサC11Bとを備える。第1の負極性モジュール第2回路232は、図示しない直流電源に直列接続されたスイッチング素子S12Bと、スイッチング素子S12Bに直列接続されて負極性に充電されるコンデンサC12Bとを備える。
第2の負極性モジュール12Bは、第2の負極性モジュール第1回路241と、第2の負極性モジュール第2回路242と、トランスT2Bの第1の一次巻線La2Bとを備える。第2の負極性モジュール第1回路241は、図示しない直流電源に直列接続されたスイッチング素子S21Bと、スイッチング素子S21Bに直列接続されて負極性に充電されるコンデンサC21Bとを備える。第2の負極性モジュール第2回路242は、図示しない直流電源に直列接続されたスイッチング素子S22Bと、スイッチング素子S22Bに直列接続されて負極性に充電されるコンデンサC22Bとを備える。
また、正極性モジュールで形成される第1のパルス電源装置10Aの第2の一次巻線には、負極性モジュールで形成される第2のパルス電源装置10Bの二次巻線WcBが用いられ、負極性モジュールで形成される第2のパルス電源装置10Bの第2の一次巻線には、正極性モジュールで形成される第1のパルス電源装置10Aの二次巻線WcAが用いられる点が実施の形態1と異なる点である。
また、正極性モジュール及び負極性モジュールの各々では、スイッチング素子とコンデンサとが直列接続された回路の並列数が2であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、この並列数は、第1のパルス電源装置10A及び第2のパルス電源装置10Bの出力電流に応じて決定される。
図11は、本実施の形態に係るパルス電源装置の動作例を説明する第1図である。第1のパルス電源装置10Aのスイッチング素子S11A,S12A,S21A,S22Aをオンすると、負荷2には正極性パルスが出力される。このとき、パルス電流は、第2のパルス電源装置10Bの第2の一次巻線にも流れ、トランスT1B,T2Bの磁性体コアが磁気リセットされる。
図12は、本実施の形態に係るパルス電源装置の動作例を説明する第2図である。次に、第2のパルス電源装置10Bのスイッチング素子S11B,S12B,S21B,S22Bをオンすると、負荷2には負極性パルスが出力される。このとき、パルス電流は、第1のパルス電源装置10Aの第2の一次巻線にも流れ、トランスT1A,T2Aの磁性体コアが磁気リセットされる。
図13は、第1の動作例である図11及び図12についてのタイミングチャートを示す図である。図13において、期間aは図11に対応し、期間bは図12に対応する。図13に示すように2つの状態を繰り返すことで、両極性パルスの出力が可能である。
実施の形態1では、共通の二次巻線に正極性モジュールと負極性モジュールとが混在しているため、磁気リセットと磁束飽和動作を同時に行うことを要するが、本実施の形態によれば、磁気リセットのみを行えばよく、制御が簡易となる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、同一モジュール内には同一極性に充電されるコンデンサのみが設けられる形態を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。本実施の形態では、同一モジュール内に正極性に充電されるコンデンサと負極性に充電されるコンデンサとが設けられる形態について説明する。
なお、本実施の形態では、実施の形態1と同様の構成には同様の符号を付してその説明を省略する。
図14は、本発明の実施の形態3に係るパルス電源装置の構成を示す図である。第1のバイポーラモジュール21は、第1のバイポーラモジュール第1回路311と、第1のバイポーラモジュール第2回路312と、トランスT1の第1の一次巻線La1とを備える。第1のバイポーラモジュール第1回路311は、図示しない直流電源に直列接続されたスイッチング素子S1Nと、スイッチング素子S1Nに直列接続されて負極性に充電されるコンデンサC1Nとを備える。第1のバイポーラモジュール第2回路312は、図示しない直流電源に直列接続されたスイッチング素子S1Pと、スイッチング素子S1Pに直列接続されて正極性に充電されるコンデンサC1Pとを備える。
第2のバイポーラモジュール22は、第2のバイポーラモジュール第1回路321と、第2のバイポーラモジュール第2回路322と、トランスT2の第1の一次巻線La2とを備える。第2のバイポーラモジュール第1回路321は、図示しない直流電源に直列接続されたスイッチング素子S2Nと、スイッチング素子S2Nに直列接続されて負極性に充電されるコンデンサC2Nとを備える。第1のバイポーラモジュール第2回路322は、図示しない直流電源に直列接続されたスイッチング素子S2Pと、スイッチング素子S2Pに直列接続されて正極性に充電されるコンデンサC2Pとを備える。
なお、第1のバイポーラモジュール21及び第2のバイポーラモジュール22の各々のトランスT1,T2の二次巻線Wcが直列接続されることで負荷2には高電圧パルスが出力される。
図15は、本実施の形態に係るパルス電源装置の動作例を説明する第1図である。第1のバイポーラモジュール21及び第2のバイポーラモジュール22の正極性に充電されたコンデンサC1P,C2Pと直列に接続されたスイッチング素子S1P,S2Pをオンすると、負荷2には正極性パルスが出力される。
図16は、本実施の形態に係るパルス電源装置の動作例を説明する第2図である。次に、第1のバイポーラモジュール21及び第2のバイポーラモジュール22の負極性に充電されたコンデンサC1N,C2Nと直列に接続されたスイッチング素子S1N,S2Nをオンすると、負荷2には負極性パルスが出力される。
図15,16に示す2つの状態を繰り返すことで、両極性パルスの出力が可能である。
本実施の形態では、トランスの磁性体コアには正極性の電圧と負極性の電圧とが交互に印加されるので、磁気リセット用の交流電源を設けずとも磁束飽和を生じさせずに動作させることが可能である。
また、第1のバイポーラモジュール21及び第2のバイポーラモジュール22の各々では、スイッチング素子とコンデンサとが直列接続された回路の並列数が1であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、この並列数は、第1のバイポーラモジュール21及び第2のバイポーラモジュール22の出力電流に応じて決定される。
なお、本実施の形態では、第1のバイポーラモジュール21及び第2のバイポーラモジュール22が設けられておりモジュールの数は2であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、同様に出力電圧に応じて決定される。
なお、本実施の形態においては、スイッチング素子のオフ時には、スイッチング素子にはコンデンサに充電されている電圧の2倍の電圧が印加される。そのため、高耐圧素子を用い、又はモジュール数を増やすことが好ましい。
実施の形態4.
実施の形態1から3におけるパルス電源装置では、動作させるモジュールを選択することでパルス電圧波形を調整して出力することができる。
図17は、図8のタイミングチャートの変形例を示す図である。図17では、2回目のb状態においてスイッチング素子S12をオンさせずにオフ状態とし、2回目のd状態においてスイッチング素子S22をオンさせずにオフ状態としている点が図8に示すタイミングチャートとは異なる。図17に示すように、2回目のb状態においてスイッチング素子S12をオフすると、2回目のb状態における出力電圧である負荷電圧が半分になり、2回目のd状態においてスイッチング素子S22をオフすると、2回目のd状態における出力電圧である負荷電圧が半分になる。
なお、繰り返し周波数が低い場合には直流電源の電圧によってもパルス出力電圧の変更が可能である。しかしながら、直流電源の電圧の変更では、コンデンサに蓄積された電荷が消費されるまで電圧が下がらないため、繰り返し周波数が高い場合には所望のパルス出力電圧を得ることが困難である。そのため、直流電源の電圧の変更でパルス出力電圧の変更を行う場合には、予め更に多くのモジュールを搭載させておき、各モジュールのコンデンサの放電時間を確保可能な構成とすればよい。すなわち、動作モジュール数よりも多数のモジュールを搭載すればよい。
図18は、本発明の実施の形態4に係るパルス電源装置の一構成例を示す第1図である。図18に示すパルス電源装置は、プロセッサ400と、セレクタである切り替え回路401と、第1の正極スイッチング回路411と、第2の正極スイッチング回路412と、第3の正極スイッチング回路413と、第4の正極スイッチング回路414と、第1の負極スイッチング回路421と、第2の負極スイッチング回路422と、第3の負極スイッチング回路423と、第4の負極スイッチング回路424とを備え、直流電源の電圧の変更でパルス出力電圧の変更を行う。プロセッサ400は、例えば、第1の正極スイッチング回路411と第3の正極スイッチング回路413とを同時に使用し、第2の正極スイッチング回路412と第4の正極スイッチング回路414とを同時に使用し、これらの組を交互に使用することで各モジュールのコンデンサの放電時間を確保可能に動作させることができる。また、このように、複数のスイッチング回路の動作と非動作とを切り替える切り替え回路401を備えると、切り替え回路401によって出力が切り替わることになる。
しかしながら本発明のパルス電源装置は磁性体コアを用いた誘導加算型であるため、磁束飽和を防ぐことが重要である。実施の形態1に係るパルス電源装置のように、外部に磁気リセット用の交流電源を備える場合には、交流電源の繰り返し周波数を高くし、磁気リセットに要する時間を上回る繰り返し周波数に設定すると、磁束を起こし、出力を安定させることが困難である。また、実施の形態2,3のように、パルス電源装置の出力を磁気リセットに用いると、出力のパルス幅及びパルス電圧が正極性と負極性とで大きく異なると、磁気リセットが正しく行えず、安定した出力を得ることが困難である。
そこで、本実施の形態では、トランスの磁性体コアの磁束飽和を未然に防止するため、パルス出力を監視する形態について説明する。パルス出力の監視には、コンデンサを充電する直流電源の電圧と、パルス電源装置の出力電流を用いる。
図19は、本発明の実施の形態4に係るパルス電源装置の一構成例を示す第2図である。図19には、図14に示すパルス電源装置に構成を追加した形態を示している。図19において追加された構成は、電流センサ501及び磁束飽和判定器503である。磁束飽和判定器503は、直流電源の電圧を前パルスと比較する構成と、正極性出力と負極性出力とを比較する構成とを備える。
正極性出力と負極性出力とを比較する構成は、電流センサ501からの電圧信号を積分回路502によって時間積分し、比較器がこの出力と参照電圧Vrefとを比較し、正極性出力と負極性出力とが大きく異なる場合には磁束飽和が生じるおそれがあるため、パルス電源装置を停止させる停止信号を出力する。
直流電源の電圧を前パルスと比較する構成は、絶縁アンプと前パルスの電圧値を保持する構成とを備え、比較器が正極性出力と負極性出力とを比較し、正極性出力と負極性出力とが大きく異なる場合には磁束飽和が生じるおそれがあるため、パルス電源装置を停止させる停止信号を出力する。
本実施の形態に係るパルス電源装置は、電流センサと、積分回路と、比較器と、磁束飽和判定器とを備える。例えば、電流センサが複数のトランスの二次巻線に流れる正極性の誘導起電力による電流及び負極性の誘導起電力による電流を計測し、積分回路が電流センサの信号を時間積分し、比較器が積分回路からの正極性の誘導起電力による電流の積分値と負極性の誘導起電力による電流の積分値とを比較する。そして、正極性の誘導起電力による電流の積分値と負極性の誘導起電力による電流の積分値との差分が、予め設定したしきい値を超えると、磁束飽和判定器が、複数のトランスのいずれかに磁束飽和が生じたと判定する。
又は、例えば、電流センサが複数のトランスの二次巻線に流れる正極性の誘導起電力による電流及び負極性の誘導起電力による電流を計測し、積分回路が電流センサの信号を時間積分し、比較器が積分回路からの正極性の誘導起電力による電流の積分値と負極性の誘導起電力による電流の積分値とを比較する。そして、正極性の誘導起電力による電流の積分値と負極性の誘導起電力による電流の積分値との差分が、予め設定したしきい値を超えると、磁束飽和判定器が、複数のトランスのいずれかに磁束飽和が生じたと判定する。
なお、積分回路502によれば、正極性のパルス出力と負極性のパルス出力との微小な電流の違いから、パルスの繰り返しによって磁気コアが偏磁することによる磁束飽和も検出可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a,1b,1c,1d 直流電源、2 負荷、3 交流電源、10 パルス電源装置、10A 第1のパルス電源装置、10B 第2のパルス電源装置、11 第1の正極性モジュール、12 第1の負極性モジュール、13 第2の正極性モジュール、14 第2の負極性モジュール、11A 第1の正極性モジュール、12A 第2の正極性モジュール、11B 第1の負極性モジュール、12B 第2の負極性モジュール、21 第1のバイポーラモジュール、22 第2のバイポーラモジュール、111 第1の正極性モジュール第1回路、112 第1の正極性モジュール第2回路、121 第1の負極性モジュール第1回路、122 第1の負極性モジュール第2回路、131 第2の正極性モジュール第1回路、132 第2の正極性モジュール第2回路、141 第2の負極性モジュール第1回路、142 第2の負極性モジュール第2回路、211 第1の正極性モジュール第1回路、212 第1の正極性モジュール第2回路、221 第2の正極性モジュール第1回路、222 第2の正極性モジュール第2回路、231 第1の負極性モジュール第1回路、232 第1の負極性モジュール第2回路、241 第2の負極性モジュール第1回路、242 第2の負極性モジュール第2回路、311 第1のバイポーラモジュール第1回路、312 第1のバイポーラモジュール第2回路、321 第2のバイポーラモジュール第1回路、322 第2のバイポーラモジュール第2回路、400 プロセッサ、401 切り替え回路、411 第1の正極スイッチング回路、412 第2の正極スイッチング回路、413 第3の正極スイッチング回路、414 第4の正極スイッチング回路、421 第1の負極スイッチング回路、422 第2の負極スイッチング回路、423 第3の負極スイッチング回路、424 第4の負極スイッチング回路、501 電流センサ、502 積分回路、503 磁束飽和判定器、S11,S12,S21,S22,S31,S32,S41,S42,S11A,S12A,S21A,S22A,S11B,S12B,S21B,S22B,S1N,S1P,S2N,S2P スイッチング素子、C1,C2,C3,C11,C12,C21,C22,C31,C32,C41,C42,C11A,C12A,C21A,C22A,C11B,C12B,C21B,C22B,C1N,C1P,C2N,C2P コンデンサ、T1,T2,T3,T4,T1A,T2A,T1B,T2B トランス、Wc,WcA,WcB 二次巻線、La1,La2,La3,La4,La1A,La2A,La1B,La2B 第1の一次巻線、Lb 第2の一次巻線。

Claims (7)

  1. 各々の二次巻線が直列接続された複数のトランスと、
    複数の前記トランスの各々の第1の一次巻線の両端に接続された複数のスイッチング回路とを備え、
    複数の前記トランスの第1の一次巻線に印加される電圧が時間的に切り替わることで、複数の前記トランスの直列接続された二次巻線の両端に、正極性の誘導起電力と負極性の誘導起電力とを時間的に切り替えて出力し、
    複数の前記トランスは、少なくとも第1のトランス及び第2のトランスを含み、
    前記複数のスイッチング回路は、
    前記第1のトランスの第1の一次巻線の両端に接続された第1のスイッチング回路と、
    前記第2のトランスの第1の一次巻線の両端に接続された第2のスイッチング回路とを含み、
    前記第1のスイッチング回路は、
    直流電源に直列接続された第1のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子に直列接続されて正極性に充電される第1のコンデンサとを備え、
    前記第2のスイッチング回路は、
    直流電源に直列接続された第2のスイッチング素子と、
    前記第2のスイッチング素子に直列接続されて負極性に充電される第2のコンデンサとを備え、
    前記第1のトランス及び前記第2のトランスの各々は第2の一次巻線を含み、
    前記第2の一次巻線に電流が流れると、
    前記第1のトランス及び前記第2のトランスの一方を磁気リセットし、
    前記第1のトランス及び前記第2のトランスの他方を磁束飽和させることを特徴とするパルス電源装置。
  2. 複数の前記第2の一次巻線に直列接続された交流電源を備えることを特徴とする請求項に記載のパルス電源装置。
  3. 前記第1のトランスの二次巻線が前記第2のトランスの第2の一次巻線に直列接続され、
    前記第2のトランスの二次巻線が前記第1のトランスの第2の一次巻線に直列接続され、
    前記第1のトランスの第2の一次巻線の起電力により前記第2のトランスを磁気リセットし、又は磁束飽和させ、
    前記第2のトランスの第2の一次巻線の起電力により前記第1のトランスを磁気リセットし、又は磁束飽和させることを特徴とする請求項に記載のパルス電源装置。
  4. 各々の二次巻線が直列接続された複数のトランスと、
    複数の前記トランスの各々の第1の一次巻線の両端に接続された複数のスイッチング回路とを備え、
    複数の前記トランスの第1の一次巻線に印加される電圧が時間的に切り替わることで、複数の前記トランスの直列接続された二次巻線の両端に、正極性の誘導起電力と負極性の誘導起電力とを時間的に切り替えて出力し、
    複数の前記トランスは、少なくとも第1のトランス及び第2のトランスを含み、
    前記複数のスイッチング回路は、
    前記第1のトランスの第1の一次巻線の両端に接続された第1のスイッチング回路と、
    前記第2のトランスの第1の一次巻線の両端に接続された第2のスイッチング回路とを含み、
    前記第1のスイッチング回路及び前記第2のスイッチング回路の各々は、
    直流電源に直列接続された正極性スイッチング素子と、
    前記正極性スイッチング素子に直列接続される正極性コンデンサと、
    直流電源に直列接続された負極性スイッチング素子と、
    前記負極性スイッチング素子に直列接続される負極性コンデンサとを備え、
    前記正極性スイッチング素子が接続されると正極性の誘導起電力を出力するように前記正極性コンデンサが充電され、
    前記負極性スイッチング素子が接続されると負極性の誘導起電力を出力するように前記負極性コンデンサが充電されることを特徴とするパルス電源装置。
  5. 前記第1のスイッチング回路、前記第2のスイッチング回路及び前記複数のスイッチング回路の動作と非動作とを切り替える切り替え回路を備え、
    前記切り替え回路によって出力が切り替わることを特徴とする請求項1に記載のパルス電源装置。
  6. 各々の二次巻線が直列接続された複数のトランスと、
    複数の前記トランスの各々の第1の一次巻線の両端に接続された複数のスイッチング回路と、
    複数の前記トランスの二次巻線に流れる正極性の誘導起電力による電流及び負極性の誘導起電力による電流を計測する電流センサと、
    前記電流センサの信号を時間積分する積分回路と、
    前記積分回路からの前記正極性の誘導起電力による電流の積分値と、前記負極性の誘導起電力による電流の積分値とを比較する比較器とを備え、
    複数の前記トランスの第1の一次巻線に印加される電圧が時間的に切り替わることで、複数の前記トランスの直列接続された二次巻線の両端に、正極性の誘導起電力と負極性の誘導起電力とを時間的に切り替えて出力し、
    前記正極性の誘導起電力による電流の積分値と前記負極性の誘導起電力による電流の積分値との差分が、予め設定したしきい値を超えると、複数の前記トランスのいずれかに磁束飽和が生じたと判定する磁束飽和判定器を備えることを特徴とするパルス電源装置。
  7. 各々の二次巻線が直列接続された複数のトランスと、
    複数の前記トランスの各々の第1の一次巻線の両端に接続された複数のスイッチング回路と、
    正方向に充電する電流及び負方向に充電する電流を計測する電流センサと、
    前記電流センサの信号を時間積分する積分回路と、
    前記積分回路からの前記正方向に充電する電流の積分値と、前記負方向に充電する電流の積分値とを比較する比較器とを備え、
    複数の前記トランスの第1の一次巻線に印加される電圧が時間的に切り替わることで、複数の前記トランスの直列接続された二次巻線の両端に、正極性の誘導起電力と負極性の誘導起電力とを時間的に切り替えて出力し、
    前記正方向に充電する電流の積分値と前記負方向に充電する電流の積分値との差分が、予め設定したしきい値を超えると、複数の前記トランスのいずれかに磁束飽和が生じたと判定する磁束飽和判定器を備えることを特徴とするパルス電源装置。
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