JP2009294031A - 波形記録装置および波形記録装置の制御方法 - Google Patents

波形記録装置および波形記録装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多チャンネルの入力波形を高速でサンプリングしても、A/D変換動作に悪影響を及ぼすことなく、簡単な構成でかつ低コストで、チャンネル間で時刻差のほとんどない時刻同期した多チャンネルのサンプリング波形データが得られる波形記録装置を提供する。
【解決手段】A/D変換器21によりA/D変換されたサンプリング波形データを事故前メモリー22に記憶して一定時間遅延させて出力すると共に、事故前メモリー22に、起動パルス発生部13からの起動パルスを記憶する。波形異常検出部(11,12)が波形の異常を検出すると、事故前メモリー22からのサンプリング波形データおよびタイミング信号を、事故波形データメモリー23に所定サンプリング数記憶する。この所定サンプリング数のサンプリング波形データ毎に、時刻データラッチ部15からの時刻データを事故波形データメモリー23に記憶する。
【選択図】図1

Description

この発明は、波形記録装置および波形記録装置の制御方法に関し、10MHz程度またはそれ以上の高速サンプリングで多チャンネルの波形を記録して、電力系統の事故時に発生する事故サージのような瞬時の現象を捉えるのに好適な波形記録装置およびその波形記録装置の制御方法に関する。
従来、波形記録装置としては、電力系統の事故時の波形を記録するものがある(例えば、特開2002−207050号公報(特許文献1)参照)。ところで、この波形記録装置では、サンプリングレートが64点/サイクル(3840Hz(60Hzの場合))の低速サンプリングであり、事故サージ波形を捉えて、そのサージ発生時刻を高精度に得ることはできない。
そこで、このような事故サージ発生時刻を高精度に得るには、10MHz程度または10MHz以上の高速サンプリングを行う波形記録装置が必要となる。このような波形記録装置では、A/D(アナログ/デジタル)変換器に必要なクロック信号の周波数が、データサンプリング周波数×(A/D変換器のビット数+数クロック)程度となる。例えば、A/D変換器のビット数が12ビットならクロック信号の周波数は120MHz程度(またはそれ以上)となる。多チャンネルデータサンプリングシステムにおいては、チャンネル数にもよるが同一基板上に全チャンネル分の回路を実装しきれない場合は、複数の基板間でこのクロック信号をケーブルを介して伝送しなければならないが、そうした場合、120MHz程度(またはそれ以上)のクロック信号の信号線を基板間に数十cmも延ばすと、ノイズや位相ジッタの影響などでA/D変換器の動作が不安定になる可能性がある。
そのため、従来は、信号時刻同期の方法としてPLL(Phase-Locked Loop:位相同期ループ)が用いられている(例えば、特開2004−253945号公報(特許文献2)参照)。
しかしながら、このようなPLL方式を波形記録装置に用いた場合、回路が複雑になる上、同期信号が不安定になればPLL回路の出力も不安定となり、結果的にA/D変換器の動作クロックが不安定となって、変換結果のデータに異常をきたす可能性がある。
特開2002−207050号公報 特開2004−253945号公報
そこで、この発明の課題は、多チャンネルの入力波形を高速でサンプリングしても、A/D変換動作に悪影響を及ぼすことなく、簡単な構成でかつ低コストで、チャンネル間で時刻差のほとんどない時刻同期した多チャンネルのサンプリング波形データが得られる波形記録装置およびその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の波形記録装置は、
入力変換部と、複数の波形メモリーユニットと、上記複数の波形メモリーユニットを制御するコントロールユニットとを備えた波形記録装置であって、
上記複数の波形メモリーユニットは夫々、
サンプリングクロック信号を発生するサンプリングクロック信号発生部と、
上記入力変換部により入力電圧または入力電流が所定の電圧レベルに変換された信号を、上記サンプリングクロック信号発生部からの上記サンプリングクロック信号に基づいてA/D変換するA/D変換部と、
上記A/D変換部によりA/D変換されたサンプリング波形データを記憶して一定時間記憶した後に出力する第1波形メモリー部と、
上記第1波形メモリー部からの上記一定時間遅延させた上記サンプリング波形データを記憶するための第2波形メモリー部と
を有し、
上記コントロールユニットは、
上記入力変換部に入力された上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出する波形異常検出部と、
上記波形異常検出部により上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出した時点の時刻データと上記異常を検出した時点を示すタイミング信号とを発生する時刻データ/タイミング信号発生部と
を有し、
上記コントロールユニットの上記波形異常検出部が上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出すると、上記複数の波形メモリーユニットにおいて、上記コントロールユニットの上記時刻データ/タイミング信号発生部からの上記タイミング信号を、上記波形の異常を検出した時点の上記サンプリング波形データに対応づけて上記第1波形メモリー部に記憶すると共に、上記第1波形メモリー部からの上記サンプリング波形データを上記第2波形メモリー部に所定サンプリング数記憶すると共に、その所定サンプリング数のサンプリング波形データに対応づけられた上記第1波形メモリー部からの上記タイミング信号と、上記コントロールユニットの上記時刻データ/タイミング信号発生部からの上記時刻データとを上記第2波形メモリー部に記憶することを特徴とする。
上記構成の波形記録装置によれば、上記複数の波形メモリーユニットにおいて、入力電圧または入力電流を所定の電圧レベルの信号が入力変換部により変換され、その変換された信号を、A/D変換部により、サンプリングクロック信号発生部からのサンプリングクロック信号に基づいてA/D変換する。上記A/D変換部によりA/D変換されたサンプリング波形データを第1波形メモリー部に記憶して一定時間遅延させて出力する。また、上記コントロールユニットの時刻データ/タイミング信号発生部からのタイミング信号を、上記入力電圧または入力電流の波形の異常を検出した時点のサンプリング波形データに対応づけて第1波形メモリー部に記憶する。そうして、上記波形異常検出部が入力電圧または入力電流の波形の異常を検出すると、第1波形メモリー部からの一定時間遅延させたサンプリング波形データを、第2波形メモリー部に所定サンプリング数記憶すると共に、その所定サンプリング数のサンプリング波形データに対応づけられた第1波形メモリー部からのタイミング信号を記憶する。この第2波形メモリー部のサンプリング波形データ毎に、コントロールユニットの時刻データ/タイミング信号発生部からの時刻データを第2波形メモリー部に記憶する。これにより、波形メモリーユニット毎に、それぞれのサンプリングクロック信号発生部からのサンプリングクロック信号に基づいてA/D変換することを許容し、同一時刻を表すタイミング信号をサンプリング波形データに対応させて記憶して、サンプリング波形データの読み出し時に、このタイミング信号の時間軸上の位置を各波形メモリーユニット間で調整して一致させることによって、サンプリング波形データの時刻同期を行うことが可能となる。
したがって、例えば、電力系統の事故時に発生する事故サージのような瞬時の現象を捉えようとする高速サンプリングを行うA/D変換部を備えた波形記録装置において、A/D変換部が複数の基板または距離的に離れた別のユニット内に存在する場合でも、A/D変換動作に悪影響を及ぼすことなく、簡単な構成でかつ低コストで時刻同期した多チャンネルのサンプリング波形データを得ることができる。
また、一実施形態の波形記録装置では、
上記複数の波形メモリーユニットの上記第1波形メモリー部は夫々、上記サンプリング波形データを記憶する第1波形データ記憶領域と、上記第1波形データ記憶領域に記憶される上記サンプリング波形データ毎に設けられ、上記コントロールユニットの上記時刻データ/タイミング信号発生部からの上記タイミング信号を記憶する第1タイミング信号記憶領域とを有し、
上記複数の波形メモリーユニットの上記第2波形メモリー部は夫々、上記波形異常検出部が上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出したとき、上記第1波形メモリー部からの上記一定時間遅延させた上記サンプリング波形データと上記タイミング信号を記憶する第2波形データ記憶領域と、上記第2波形データ記憶領域に記憶される上記サンプリング波形データに対応づけて、上記コントロールユニットの上記時刻データ/タイミング信号発生部からの上記時刻データを記憶する時刻データ記憶領域および上記第1波形メモリー部からの上記タイミング信号を記憶する第2タイミング信号記憶領域とを有する。
上記実施形態によれば、上記複数の波形メモリーユニットの第1波形メモリー部において、第1波形データ記憶領域に記憶されるサンプリング波形データ毎に、コントロールユニットの時刻データ/タイミング信号発生部からの上記タイミング信号を記憶する第1タイミング信号記憶領域を設けることによって、サンプリング波形データと波形の異常を検出した時点を表すタイミング信号との対応づけが容易にできる。また、上記複数の波形メモリーユニットの第2波形メモリー部において、波形異常の検出時に第2波形データ記憶領域に記憶される第1波形メモリー部からのサンプリング波形データに対応づけて、時刻データ/タイミング信号発生部からの時刻データを記憶する時刻データ記憶領域と、第1波形メモリー部からのタイミング信号を記憶する第2タイミング信号記憶領域とを設けることによって、サンプリング波形データのうちのタイミング信号が示すデータの時刻が時刻データとして記録されるので、各波形メモリーユニット間で同一時刻のタイミング信号によりサンプリング波形データの時間軸を一致させて、サンプリング波形データの時刻同期を容易に行うことができる。
また、一実施形態の波形記録装置では、上記波形異常検出部は、上記入力電圧または上記入力電流の実効値,波高値,平均値,歪率または周波数の少なくとも1つが所定の条件を満たすとき、上記入力電圧または上記入力電流の波形が異常であるとする。
上記実施形態によれば、入力電圧または入力電流の実効値,波高値,平均値,歪率または周波数の少なくとも1つが所定の条件を満たすときに、入力電圧または入力電流の波形が異常であるとすることにより、入力波形の異常を確実に捉えることができる。
また、一実施形態の波形記録装置では、
上記波形異常検出部は、
上記複数の波形メモリーユニットの上記A/D変換部よりも長いサンプリング周期で、上記入力変換部により変換された信号をA/D変換する異常検出用A/D変換部を有し、
上記異常検出用A/D変換部によりA/D変換された異常検出用サンプリング波形データに基づいて、上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を判定する。
上記実施形態によれば、上記複数の波形メモリーユニットのA/D変換部よりも長いサンプリング周期で、入力変換部により変換された信号を異常検出用A/D変換部によりA/D変換して、異常検出用A/D変換部によりA/D変換された異常検出用サンプリング波形データに基づいて、入力電圧または入力電流の波形の異常を判定することによって、低速A/D変換器を用いてサンプリング数の少ないデータの演算により異常判定することが可能となり、演算負荷を低減でき、回路を簡略化して低コスト化できる。
また、この発明の波形記録装置の制御方法では、
入力変換部と、複数の波形メモリーユニットと、上記複数の波形メモリーユニットを制御するコントロールユニットとを備えた波形記録装置の制御方法であって、
上記各波形メモリーユニットにおいて、上記入力変換部により入力電圧または入力電流が所定の電圧レベルに変換された信号を、サンプリングクロック信号発生部からのサンプリングクロック信号に基づいてA/D変換部によりA/D変換するステップと、
上記A/D変換部によりA/D変換されたサンプリング波形データを第1波形メモリー部に記憶して一定時間遅延させ出力するステップと、
上記コントロールユニットにおいて、上記入力変換部に入力された上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を波形異常検出部により検出するステップと、
上記コントロールユニットにおいて、上記波形異常検出部により上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出した時点の時刻データと上記異常を検出した時点を示すタイミング信号とを時刻データ/タイミング信号発生部により発生するステップと、
上記コントロールユニットの上記波形異常検出部が上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出したときに、上記複数の波形メモリーユニットにおいて、上記コントロールユニットの上記時刻データ/タイミング信号発生部からの上記タイミング信号を、上記波形の異常を検出した時点の上記サンプリング波形データに対応づけて上記第1波形メモリー部に記憶するステップと、
上記コントロールユニットの上記波形異常検出部が上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出したときに、上記複数の波形メモリーユニットにおいて、上記第1波形メモリー部からの上記サンプリング波形データを上記第2波形メモリー部に所定サンプリング数記憶すると共に、その所定サンプリング数のサンプリング波形データに対応づけられた上記第1波形メモリー部からの上記タイミング信号と、上記コントロールユニットの上記時刻データ/タイミング信号発生部からの上記時刻データとを上記第2波形メモリー部に記憶するステップと
を有することを特徴とする。
上記波形記録装置の制御方法によれば、多チャンネルの入力波形を高速でサンプリングしても、A/D変換動作に悪影響を及ぼすことなく、簡単な構成でかつ低コストで、チャンネル間で時刻差のほとんどない時刻同期した多チャンネルのサンプリング波形データを得ることができる。
以上より明らかなように、この発明の波形記録装置および波形記録装置の制御方法によれば、多チャンネルの入力波形を高速でサンプリングしても、A/D変換動作に悪影響を及ぼすことなく、簡単な構成でかつ低コストで、チャンネル間で時刻差のほとんどない時刻同期した多チャンネルのサンプリング波形データを得ることができる。
以下、この発明の波形記録装置およびその制御方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の一形態の波形記録装置のブロック図であり、1は入力変換部の一例としての入力変換器、2はコントロールユニットの一例としてのコントロール基板、3は波形メモリーユニットの一例としてのA/D変換基板である。ここで、入力変換器1は、PT(Potential Transformer)やCT(Current Transformer)を用いて、入力電圧または入力電流を所定の電圧レベルの信号に変換する。
図1に示すように、コントロール基板2は、入力変換器1からの信号をA/D変換する異常検出用A/D変換部の一例としての低速A/D変換部11と、上記低速A/D変換部11によりA/D変換されたデータに基づいて、事故判定を行う事故判定部12と、上記事故判定部12からの出力に基づいて起動パルスを出力する起動パルス発生部13と、時刻を計時する計時部14と、上記起動パルスを受けて、計時部14からの時刻データをラッチする時刻データラッチ部15とを有している。上記低速A/D変換部11と事故判定部12で波形異常検出部を構成している。また、上記起動パルス発生部13と計時部14と時刻データラッチ部15で時刻データ/タイミング信号発生部を構成している。
上記計時部14は、高精度の計時を行い、年月日時分秒の時刻情報以外に1/10,000,000秒単位(0.1μsec単位)の時刻情報も時刻データとして出力する。
また、A/D変換基板3は、入力変換器1からの信号をA/D変換するA/D変換部の一例としての高速A/D変換部21と、上記高速A/D変換部21によりA/D変換された信号を記憶して一定時間遅延させて出力する第1波形メモリー部の一例としての事故前データメモリー22と、上記事故前データメモリー22からの一定時間遅延させたサンプリング波形データを記憶するための第2波形メモリー部の一例としての事故波形データメモリー23とを有している。
この発明の波形記録装置では、波形メモリーユニットは、同一クロック信号を直接接続して使用できる個数単位(例えば2乃至4個)でA/D変換器を同一基板上に実装し、その基板を数枚用いて、多チャンネルの入力波形を高速でA/D変換して記録する一つのシステムを構成している。
図1に示す高速A/D変換部21は、内部クロック信号により常時A/D変換を行ってサンプリング波形データを事故前データメモリー22の第1波形データ記憶領域に保存している。事故前データメモリー22は、サイクリックなバッファー構造で、サンプリング波形データが事故前データメモリー22の先頭から端まで記録されると、またポインターが先頭に戻って先頭からサンプリング波形データを保存するようになっている。そのため、サンプリング波形データは、電源が投入されている限り記録され続け、常に事故前データメモリー22のメモリー容量に見合った過去のサンプリング波形データを保持している。
事故前データメモリー22には、サンプリング波形データ毎に1ビットのフラグエリア(第1タイミング信号記憶領域)があって、常時は「0」を書き込んでいるが、コントロール基板2から起動パルスが送られてくると、その時点のみ「1」を記録することで、起動パルスの時間軸上の位置を記録する。
なお、1回の事故で起動パルスは、何度も送られてくることがあるが、サンプリング波形データ読み出し時には、通常先頭のもののみをA/D変換基板間の同期のために使用する。
図2は上記波形記録装置の複数のA/D変換基板3〜6の要部のブロック図を示している。図2に示すように、各A/D変換基板3〜6には、サンプリングクロック信号発生部の一例としてのクロック信号発振器20と、第1〜第4A/D変換部21A〜21Dと、上記第1〜第4A/D変換部21A〜21Dからのサンプリング波形データを記憶する事故波形データメモリー23とを夫々有する。A/D変換基板3の第1〜第4A/D変換部21Aには、入力変換器1の1ch〜4chの信号が入力され、A/D変換部21Bには、入力変換器1の5ch〜8chの信号が入力され、A/D変換部21Cには、入力変換器1の9ch〜12chの信号が入力され、A/D変換部21Dには、入力変換器1の13ch〜16chの信号が入力される。
ここで、A/D変換基板3〜6の夫々では、第1〜第4A/D変換部21A〜21Dに入力されるクロック信号の時間間隔にバラつきがあってはならず、またクロック抜けやクロック信号と類似の誤パルスがあってもならない。そのため、第1〜第4A/D変換部21A〜21Dは、基板単位で単独にクロック信号発振器20を備えて、それによりA/D変換器としてのシーケンシャルな変換動作を行うように設計している。
図8は図2に示すA/D変換基板の第1〜第4A/D変換部21A〜21Dのうちの1つの回路構成を示している。図8に示すように、A/D変換部は、アナログ入力信号を増幅する入力アンプ31と、上記入力アンプ31から出力された信号をサンプル/ホールドするサンプル/ホールド回路32と、上記サンプル/ホールド回路32により保持された信号をA/D変換するA/D変換器33と、上記A/D変換器33から出力された12ビットデータをラッチするFIFO回路34と、起動パルスが入力され、シフトクロック信号に基づいて起動パルスをラッチするDタイプフリップフロップ35とを有している。上記サンプル/ホールド回路32は、サンプラー回路などを用いてよい。
上記Dタイプフリップフロップ35には、ラッチデータとして1ビットデータがFIFO回路34に出力される。また、上記FIFO回路34は、先入れ先出し方式の記憶回路であり、シフトクロック信号に基づいて、A/D変換器33から出力された12ビットデータとDタイプフリップフロップ35から出力された1ビットデータをラッチする。
図9は図2に示す第1A/D変換基板3と第2A/D変換基板4のA/D変換のタイミングを示している。図9において、(a)は起動パルス、(b)は第1A/D変換基板基板3のサンプル/ホールド指令信号、(c)は第1A/D変換基板基板3のA/D変換指令信号、(d)は第1A/D変換基板基板3のA/D変換クロック信号、(e)は第1A/D変換基板基板3のシフトクロック信号、(f)は第2A/D変換基板基板4のサンプル/ホールド指令信号、(g)は第2A/D変換基板基板4のA/D変換指令信号、(h)は第2A/D変換基板基板4のA/D変換クロック信号、(i)は第2A/D変換基板基板4のシフトクロック信号を示している。
第1〜第4A/D変換基板3〜6(図2に示す)の夫々は、図9に示すサンプル/ホールド指令信号、A/D変換指令信号、A/D変換クロック信号、シフトクロック信号を出力する制御回路(図示せず)を夫々備えており、これら制御回路からの信号は、A/D変換基板間では非同期である。
第1〜第4A/D変換基板3〜6の夫々は、サンプル/ホールド指令信号がハイ(High)レベルのときにサンプル/ホールド回路32によりアナログ信号を取り込み、サンプル/ホールド指令信号がロウ(Low)レベルの期間、アナログ信号の値をサンプル/ホールド回路32に保持する。このとき、サンプリング期間は、十分に確保されていなければ、データの精度に悪影響がある。上記サンプル/ホールド回路32に保持されたアナログ値は、A/D変換指令信号およびA/D変換クロック信号に基づいてA/D変換され、シフトクロック信号でFIFO回路34にラッチされ、FIFO回路34経由で事故前データメモリー22(図1,図2に示す)に転送される。ここで、ホールド期間においてA/D変換クロック信号にクロックの抜けがあってはならない。
そして、第1〜第4A/D変換基板3〜6外のコントロール基板1から供給される起動パルスも、このシフトクロック信号でFIFO回路34にラッチされ、FIFO回路34経由で事故前データメモリー22に転送される。
このように、各A/D変換基板の第1〜第4A/D変換部21A〜21Dは、この動作をシーケンシャルに繰り返すが、このタイミングは、A/D変換基板の独自のクロック信号で制御されており、クロック信号の間隔は不変である。コントロール基板1から供給される起動パルスは、この第1〜第4A/D変換基板3〜6とは非同期で立ち上がる。第1〜第4A/D変換基板3〜6の夫々において、この起動パルスの立ち上がりを検出すると、その次のシフトクロック信号に同期させて、それを1ビットデータとしてFIFO回路34経由で事故前データメモリー22に取り込む。その後、この1ビットデータの信号は、リセット信号によりリセットされて、次の立ち上がりに備える。
一般に、基板間およびユニット間では、クロック信号はコネクタやケーブルを介して供給されるが、100MHz以上の信号をケーブル経由で供給することは、伝播遅延を生じる他にノイズの影響等を受けて、位相遅れや位相ジッタが生じやすく、そのままA/D変換器のクロック信号とすることができない。
例えば、図5は長さが数mのフラットケーブルで120MHz(1周期約83nsec)のクロック信号を送った場合の受信端の電圧波形を示し、図6はこのクロック信号を受けた受信側のロジック回路ICの出力波形を示している。このようなクロック信号伝送では、図7に示すように、ノイズの影響を受けてクロック信号の周期が変化してしまう。なお、図5〜図7では、縦軸は電圧[V]、横軸は時間を示している。
このようなクロック信号を用いてA/D変換を行った場合、A/D変換器の動作が保証されず、例えPLL回路を用いて同期させてもクロック信号の変動は避けられない。
これに対して、この発明の波形記録装置では、クロック信号をA/D変換基板3〜6上で各々独立に発生させている。また、事故検出時に時刻データをホールドすると共に、事故検出の起動パルスをA/D変換基板3〜6に供給し、起動パルスの受信時にホールドされた時刻データをコントロール基板2からA/D変換基板3〜6に転送させて記憶すると共に、起動パルス受信時点のサンプリング位置を事故波形データメモリー23に記録する。すなわち、データ収録時は、A/D変換基板3〜6各々の同期がとれていなくても、同一時点を示すタイミング信号(起動パルス)が波形記録の中に記憶され、そのタイミング信号を用いてサンプリング波形データ読み出し時に時間差調整されて一致するようすれば、結果的に時刻同期した波形データを得られる。
図3は上記波形記録装置のコントロール基板2とA/D変換基板3との間のデータの流れを示している。図3に示すように、コントロール基板2は、起動パルス発生部13で起動パルスを発生させて、A/D変換基板3〜6に送ると共に、コントロール基板2内の計時部14の時刻データを時刻データラッチ部15に取り込みホールドさせる。
A/D変換基板3〜6は、起動パルスを受信すると、事故前データメモリー22のフラグエリア(第1タイミング信号記憶領域)に起動検出ビット「1」を書き込み、1サンプル分のデータ収集が終わるのを待って、事故前データメモリー22の内容を事故波形データメモリー23に転送する。
同時にコントロール基板2内の時刻データラッチ部15にホールドされた起動時刻データを読み出して、A/D変換基板3〜6に転送し、事故波形データメモリー23のヘッダ部(時刻データ記憶領域)に記録する。
A/D変換基板3〜6は、事故前データメモリー22の内容を事故波形データメモリー23に転送中も、A/D変換は継続しており、起動パルス受信前のサンプリング波形データを転送し終わると、その後にA/D変換されたサンプリング波形データが事故前データメモリー22経由で事故波形データメモリー23に転送される。
この事故前データメモリー22と事故波形データメモリー23との間のデータ転送は、ハードウエアによる4096バイトごとのブロック転送である。第1〜第4A/D変換部21A〜21Dのサンプリング速度が数kHzと遅い場合は、CPUとそのソフトウエアが介在して1バイトごとの転送が可能であり、1バイト毎に起動検出時点より何サンプル目のデータであるかを判断してデータ転送を所定サンプル数で終了させることができる。しかしながら、低コストで10MHz程度の高速データ転送を実現するには、ハードウエアによる一定長データのブロック転送を行ったほうが有利である。この実施の形態では、このブロック転送がA/D変換基板3〜6毎に任意のタイミングで行われることを許容し、同一時刻を表す事故検出フラグビット(通常は「0」)を各データに設け、事故検出時のみ「1」のデータを書き込む方式としている。
サンプリング波形データ読み出し時は、図4のように、このフラグビットの位置を各A/D変換基板3〜6間で調整することでサンプリング波形データの時刻同期を行う。
ここで、読み出されたサンプリング波形データのうち、事故検出時より起動前の波形データ(事故前データメモリー分)に対して、時間を遡って解析することにより、より正確なサージ発生時刻を求めることが可能となる。
このようにすることで、結果的にA/D変換基板3〜6間において時刻同期したサンプリング波形データが得られる。この波形記録装置の制御方法は、多数のユニットをリアルタイムで完全に時刻同期させてデータ収集する方法に比べはるかに簡単でかつ低コストである。10MHz程度(または10MHz以上)の高速サンプリング装置の場合、装置が多チャンネル化で大きくなると、全体を完全に同期させるより、ある程度各部を自由に動作させておいた後で、サンプリング波形データ上で時刻同期させた方が簡単確実で低コストである。
ところで、この波形記録装置の制御方法においても、1サンプリング時間以下の細かな時刻の同期はできない。この発明の波形記録装置の用途においては、10MHzという高速サンプルのために、1サンプリング以下の僅かな時間差は考慮する必要がなく±1サンプリング時間程度の誤差を許容している。また、電力系統の瞬時のサージ波形を取り込むという用途において、1回の起動で取り込むデータ量は時間にして100msec程度であるので各A/D変換基板のクロック間の周期誤差の累積も問題にならない。
このような構成の波形記録装置およびその波形記録装置の制御方法によれば、入力電圧(または入力電流)を所定の電圧レベルの信号が入力変換器1により変換され、その変換された信号を、複数のA/D変換基板3〜6において、第1〜第4A/D変換部21A〜21Dにより、クロック信号発振器20からのサンプリングクロック信号に基づいてA/D変換する。そして、上記第1〜第4A/D変換部21A〜21DによりA/D変換されたサンプリング波形データを事故前データメモリー22に記憶して一定時間遅延させて出力する。このとき、上記事故前データメモリー22にサンプリング波形データを記憶すると共に、事故前データメモリー22に、起動パルス発生部13からの起動パルス(タイミング信号)を記憶する。そして、上記波形異常検出部(11,12)が入力電圧(または入力電流)の波形の異常を検出すると、事故前データメモリー22からの一定時間遅延させたサンプリング波形データを、事故波形データメモリー23に所定サンプリング数記憶すると共に、事故前データメモリー22から読み出されたタイミング信号を、事故波形データメモリー23に所定サンプリング数記憶する。この事故波形データメモリー23のサンプリング波形データ毎に、時刻データラッチ部15からの時刻データを事故波形データメモリー23に記憶する。これにより、A/D変換基板3〜6毎に、それぞれのクロック信号発振器20からのサンプリングクロック信号に基づいてA/D変換することを許容し、同一時刻を表すタイミング信号をサンプリング波形データに対応させて記憶して、サンプリング波形データの読み出し時に、このタイミング信号の時間軸上の位置を各A/D変換基板3〜6間で調整することによって、サンプリング波形データの時刻同期を行うことが可能となる。
したがって、電力系統の事故時に発生する事故サージのような瞬時の現象を捉えようとする高速サンプリングを行うA/D変換部を備えた波形記録装置において、A/D変換器が複数の基板または距離的に離れた別のユニット内に存在する場合でも、A/D変換動作に悪影響を及ぼさずにかつ低コストで時刻同期した多チャンネルのサンプリング波形データを得ることができる。
また、A/D変換基板3〜6の事故前データメモリー22において、サンプリング波形データを記憶する第1波形データ記憶領域のサンプリング波形データ毎に、コントロール基板2の起動パルス発生部13からの起動パルス(タイミング信号)を記憶する第1タイミング信号記憶領域を設けることによって、サンプリング波形データと波形の異常を検出した時点を表すタイミング信号との対応づけが容易にできる。また、上記A/D変換基板3〜6の事故波形データメモリー23において、波形異常の検出時に第2波形データ記憶領域に所定サンプリング数記憶される事故前データメモリー22からのサンプリング波形データに対応づけて、時刻データラッチ部15からの時刻データを記憶する時刻データ記憶領域と、事故前データメモリー22からの起動パルス(タイミング信号)を記憶する第2タイミング信号記憶領域とを設けることによって、サンプリング波形データのうちの起動パルス(タイミング信号)が示すデータの時刻が時刻データとして記録されるので、各A/D変換基板3〜6間で同一時刻のタイミング信号によりサンプリング波形データの時間軸を一致させて、サンプリング波形データの時刻同期を容易に行うことができる。
また、上記事故判定部12において、入力電圧(または入力電流)の実効値,波高値,平均値,歪率または周波数の少なくとも1つが所定の条件を満たすときに、入力電圧(または入力電流)の波形が異常であるとすることにより、入力波形の異常を確実に捉えることができる。
また、上記複数のA/D変換基板3〜6の第1〜第4A/D変換部21A〜21Dよりも長いサンプリング周期で、入力変換器1により変換された信号を異常検出用の低速A/D変換部11によりA/D変換して、その低速A/D変換部11によりA/D変換された異常検出用サンプリング波形データに基づいて、事故判定部12により入力電圧または入力電流の波形の異常を判定することによって、低速A/D変換器を用いてサンプリング数の少ないデータの演算により異常判定することが可能となり、演算負荷を低減でき、回路を簡略化して低コスト化できる。
なお、入力電圧(または入力電流)の波形の異常を判定は、A/D変換されたデジタルデータを演算するものに限らず、アナログ回路により行ってもよい。
上記実施の形態では、入力変換部としてPT(Potential Transformer)やCT(Current Transformer)を用いた入力変換器を備えた波形記録装置について説明したが、入力変換部はこれに限らず、コンデンサや抵抗による分圧器などの他の入力変換部を用いた波形記録装置にこの発明を適用してもよい。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
図1はこの発明の実施の一形態の波形記録装置のブロック図である。 図2は上記波形記録装置のA/D変換基板の要部のブロック図である。 図3は上記波形記録装置のコントロール基板とA/D変換基板との間のデータの流れを説明するための図である。 図4は上記波形記録装置の事故検出位置の調整を説明するための図である。 図5はフラットケーブルで120MHzのクロック信号を送った場合の受信端の電圧波形を示す図である。 図6は上記クロック信号を受けた受信側のロジック回路ICの出力波形を示す図である。 図7はノイズの影響を受けたクロック信号の波形を示す図である。 図8は1つのA/D変換基板の第1〜第4A/D変換部のうちの1つの回路構成を示すブロック図である。 図9は第1A/D変換基板と第2変換基板のA/D変換のタイミングを示す図である。
符号の説明
1…入力変換器
3…コントロール基板
3〜6…A/D変換基板
11…低速A/D変換部
12…事故判定部
13…起動パルス発生部
14…計時部
15…時刻データラッチ部
20…クロック信号発振器
21…高速A/D変換部
21A…第1A/D変換部
21B…第2A/D変換部
21C…第3A/D変換部
21D…第4A/D変換部
22…事故前データメモリー
23…事故波形データメモリー

Claims (5)

  1. 入力変換部と、複数の波形メモリーユニットと、上記複数の波形メモリーユニットを制御するコントロールユニットとを備えた波形記録装置であって、
    上記複数の波形メモリーユニットは夫々、
    サンプリングクロック信号を発生するサンプリングクロック信号発生部と、
    上記入力変換部により入力電圧または入力電流が所定の電圧レベルに変換された信号を、上記サンプリングクロック信号発生部からの上記サンプリングクロック信号に基づいてA/D変換するA/D変換部と、
    上記A/D変換部によりA/D変換されたサンプリング波形データを記憶して一定時間記憶した後に出力する第1波形メモリー部と、
    上記第1波形メモリー部からの上記一定時間遅延させた上記サンプリング波形データを記憶するための第2波形メモリー部と
    を有し、
    上記コントロールユニットは、
    上記入力変換部に入力された上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出する波形異常検出部と、
    上記波形異常検出部により上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出した時点の時刻データと上記異常を検出した時点を示すタイミング信号とを発生する時刻データ/タイミング信号発生部と
    を有し、
    上記コントロールユニットの上記波形異常検出部が上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出すると、上記複数の波形メモリーユニットにおいて、上記コントロールユニットの上記時刻データ/タイミング信号発生部からの上記タイミング信号を、上記波形の異常を検出した時点の上記サンプリング波形データに対応づけて上記第1波形メモリー部に記憶すると共に、上記第1波形メモリー部からの上記サンプリング波形データを上記第2波形メモリー部に所定サンプリング数記憶すると共に、その所定サンプリング数のサンプリング波形データに対応づけられた上記第1波形メモリー部からの上記タイミング信号と、上記コントロールユニットの上記時刻データ/タイミング信号発生部からの上記時刻データとを上記第2波形メモリー部に記憶することを特徴とする波形記録装置。
  2. 請求項1に記載の波形記録装置において、
    上記複数の波形メモリーユニットの上記第1波形メモリー部は夫々、上記サンプリング波形データを記憶する第1波形データ記憶領域と、上記第1波形データ記憶領域に記憶される上記サンプリング波形データ毎に設けられ、上記コントロールユニットの上記時刻データ/タイミング信号発生部からの上記タイミング信号を記憶する第1タイミング信号記憶領域とを有し、
    上記複数の波形メモリーユニットの上記第2波形メモリー部は夫々、上記波形異常検出部が上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出したとき、上記第1波形メモリー部からの上記一定時間遅延させた上記サンプリング波形データと上記タイミング信号を記憶する第2波形データ記憶領域と、上記第2波形データ記憶領域に記憶される上記サンプリング波形データに対応づけて、上記コントロールユニットの上記時刻データ/タイミング信号発生部からの上記時刻データを記憶する時刻データ記憶領域および上記第1波形メモリー部からの上記タイミング信号を記憶する第2タイミング信号記憶領域とを有することを特徴とする波形記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の波形記録装置において、
    上記波形異常検出部は、上記入力電圧または上記入力電流の実効値,波高値,平均値,歪率または周波数の少なくとも1つが所定の条件を満たすとき、上記入力電圧または上記入力電流の波形が異常であるとすることを特徴とする波形記録装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか1つに記載の波形記録装置において、
    上記波形異常検出部は、
    上記複数の波形メモリーユニットの上記A/D変換部よりも長いサンプリング周期で、上記入力変換部により変換された信号をA/D変換する異常検出用A/D変換部を有し、
    上記異常検出用A/D変換部によりA/D変換された異常検出用サンプリング波形データに基づいて、上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を判定することを特徴とする波形記録装置。
  5. 入力変換部と、複数の波形メモリーユニットと、上記複数の波形メモリーユニットを制御するコントロールユニットとを備えた波形記録装置の制御方法であって、
    上記各波形メモリーユニットにおいて、上記入力変換部により入力電圧または入力電流が所定の電圧レベルに変換された信号を、サンプリングクロック信号発生部からのサンプリングクロック信号に基づいてA/D変換部によりA/D変換するステップと、
    上記A/D変換部によりA/D変換されたサンプリング波形データを第1波形メモリー部に記憶して一定時間遅延させ出力するステップと、
    上記コントロールユニットにおいて、上記入力変換部に入力された上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を波形異常検出部により検出するステップと、
    上記コントロールユニットにおいて、上記波形異常検出部により上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出した時点の時刻データと上記異常を検出した時点を示すタイミング信号とを時刻データ/タイミング信号発生部により発生するステップと、
    上記コントロールユニットの上記波形異常検出部が上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出したときに、上記複数の波形メモリーユニットにおいて、上記コントロールユニットの上記時刻データ/タイミング信号発生部からの上記タイミング信号を、上記波形の異常を検出した時点の上記サンプリング波形データに対応づけて上記第1波形メモリー部に記憶するステップと、
    上記コントロールユニットの上記波形異常検出部が上記入力電圧または上記入力電流の波形の異常を検出したときに、上記複数の波形メモリーユニットにおいて、上記第1波形メモリー部からの上記サンプリング波形データを上記第2波形メモリー部に所定サンプリング数記憶すると共に、その所定サンプリング数のサンプリング波形データに対応づけられた上記第1波形メモリー部からの上記タイミング信号と、上記コントロールユニットの上記時刻データ/タイミング信号発生部からの上記時刻データとを上記第2波形メモリー部に記憶するステップと
    を有することを特徴とする波形記録装置の制御方法。
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