JPH05215873A - 連続的時間補間装置 - Google Patents

連続的時間補間装置

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JPH05215873A
JPH05215873A JP4228487A JP22848792A JPH05215873A JP H05215873 A JPH05215873 A JP H05215873A JP 4228487 A JP4228487 A JP 4228487A JP 22848792 A JP22848792 A JP 22848792A JP H05215873 A JPH05215873 A JP H05215873A
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time
output
signal
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coarse
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JP4228487A
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Inventor
Paul Stephenson
ポール・スティーブンソン
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    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F10/00Apparatus for measuring unknown time intervals by electric means
    • G04F10/005Time-to-digital converters [TDC]
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F5/00Apparatus for producing preselected time intervals for use as timing standards

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Unknown Time Intervals (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】2個のデジタル信号間の時間差を量子化するた
めのデジタル時間補間システム及び方法を提供する。 【構成】使用者信号及び基準発信器316の連続するゼロ
交差点間の時間差を測定しデジタル形式で表した補間装
置データを出力する。直交ハイブリッド305、同期装置3
04、追従保持(T&H)306、アナログ・デジタル変換器(ADC)
308、符号化回路312及び境界検出器310から成り、記憶し
た粗時間計数値及び精密時間値のスキュー補正のための
システムも含む。基準発信器316は、その周期の任意の与
えられた瞬間の唯一対の出力値を有する連続な2位相信
号であり、この基準発信器316を用いて変換を加速す
る。新規な境界検出案を用いることにより、従来同期装
置出力を直接測定することにより生じていた時間誤差を
回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にデジタル信号に
関する時間測定システム及び方法に関するものであり、
とりわけ、デジタル信号に関するデジタル時間補間シス
テム及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1には、時間的に変動する使用者信号
104が示されている。使用者信号104の周波数は、
使用者信号104の連続した正のゼロ交差点(A及びC
で表示)間における時間差を求めることによって決定す
ることができる。この時間差が、Xで示されている。
【0003】使用者信号104の連続した正のゼロ交差
点間における時間差(すなわちX)は、従来、基準信号
102を用いることによって決定されている。すなわ
ち、使用者信号104の正のゼロ交差点(Aで表示)
と、その直後の基準信号102の正のゼロ交差点(Bで
表示)間における時間差がまず量子化される。次に、使
用者信号104の次の正のゼロ交差点(Cで表示)と、
その直後の基準信号102の正のゼロ交差点(Dで表
示)間における時間差が量子化される。Y及びY’を利
用して使用者信号104の連続したゼロ交差点間におけ
る時間差(すなわちX)を決定する技法については、周
知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】2つのデジタル信号
(基準信号102と使用者信号104のような)の間の
時間差は、デジタル時間補間技法を利用することによっ
て量子化される。現在、こうしたデジタル時間補間技法
が数多く存在する。
【0005】例えばバーニヤ装置は、比較的低速の時間
・振幅/振幅・拡大時間変換器を利用して、「拡大時
間」の測定を行う。或いはまたバーニヤ主装置は、わず
かに期間の異なる2つのクロックを利用して、2つのチ
ャネルの位相が一致するまで期間数を計数することによ
って、拡大時間の測定を行う。しかし、バーニヤ装置は
時間分解能を高くすると、比例して変換時間も長くしな
ければならないので、欠陥がある。その結果、測定の間
の「不感時間」が増大する。
【0006】不感時間は測定を行うことのできる速度に
制限を加えるので(計器の不感時間が補間に必要な時間
に正比例する場合もある)、不感時間を最小限に抑える
ことが重要である。
【0007】始動可能なランプ補間装置は、トリガした
ランプを、非同期事象で始動させ、同期したクロック・
エッジで停止させる必要がある。しかし始動可能な補間
装置は、ジッタ、非線形性、及びリセット時間を導入す
ることになるので、欠陥がある。ジッタ及び非線形性は
分解能を制限する。リセット時間は不感時間の一因とな
る。
【0008】多相クロック補間装置(リング発振器のよ
うな)は、多くの整合のとれた遅延を必要とする(少な
くとも分解素子毎に1つ)。多相クロック補間装置は、
Nの平方根倍にジッタが増大するので(ここでNは能動
クロック遅延素子の数、ジッタは1つの遅延素子に含ま
れるジッタの量である)、欠陥がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、2つのデジタ
ル信号間の時間差を量子化するためのデジタル時間補間
システム及び方法を目的とするものである。
【0010】本発明は、使用者信号と基準発信器の連続
ゼロ交差点間における時間差を測定するものである。本
発明は、この時間差をデジタル形式で表した補間装置デ
ータを出力する。
【0011】本発明には、直交位相ハイブリッド、同期
装置、追従保持要素(T&H)、アナログ・デジタル変
換器(ADC)、符号化回路、及び、境界検出器が含ま
れている。
【0012】直交位相ハイブリッドは、基準発信器を2
つの信号に分割するものであり、この場合、信号は、互
いに90度位相がずれることになる。T&Hは、ある事
象が生じると、2つの信号のサンプリングを行う。事象
は、使用者信号のゼロ点交差時に発生する。ADCは、
サンプリングした信号をデジタル化する。符号化回路
は、デジタル化信号に従って精密な時間値を発生する。
【0013】同期装置は、基準発信器を測定して、事象
信号と同期させる。境界検出器は、記録された粗時間計
数値を量子化する。
【0014】本発明には、記録された粗時間計数値と精
密な時間値のスキューを補正するシステムも含まれてい
る。
【0015】本発明によれば、基準発信器は、その期間
の任意の与えられた瞬間に特有の1対の出力値を有する
連続した2相信号である。この基準発信器を利用するこ
とによって、本発明は、変換を加速する。
【0016】本発明は、新規の境界検出案を利用する。
本発明は、この境界検出案を利用することによって、従
来、同期装置の出力を直接測定することによって生じた
タイミング誤差を回避している。
【0017】
【作用】本発明の連続時間補間装置には、以下の特徴及
び利点が含まれている。本発明では、測定される事象に
よって始動及び/又は停止を実施しなければならない、
従来の時間・振幅変換回路を利用しない。代わりに、本
発明では、2つの直交位相基準発信器を利用する。直交
位相発信器は、オン・ザ・フライ式にサンプリングされ
た連続時間の振幅/勾配基準を提供する。これによっ
て、従来の技法に関連した不感時間及びジッタ効果をな
くして、時間間隔を連続測定することが可能になる。
【0018】基準発信器の正と負の両方の勾配でその全
範囲が利用されるので、基準発信器の二重勾配の性質に
よって、所定のアナログ・デジタル変換器(ADC)の
分解能を事実上2倍にすることが可能になる。
【0019】従来の補間装置の技法では、事象のエッジ
から同期したクロック・エッジまでの測定が行われる。
このため、同期過程による誤差が測定自体に入り込まざ
るを得なくなる。本発明では、直接基準発信器と対照し
て事象エッジを測定し、測定過程のより重要でない部分
に「押しやる」ことによって、こうした誤差を回避して
いる。この結果、同期装置の誤差に対する測定の感度が
減じ、基準発信器期間の半分に満たない程度になる。同
期出力が唯一用いられるのは、システムの境界検出部分
である。
【0020】多相クロック補間器に対する本発明の利点
には、N個の能動クロック遅延素子(ここで、Nは、補
間装置における分解素子の数に等しい)が追従保持回路
のための1つのクロック駆動装置に減少することによる
ジッタの低減がある。この結果、ジッタは、同等の技術
のクロック遅延/駆動装置素子に対して、Nの平方根分
の1に低減する。また、多相クロック補間装置の線形性
は、多くの能動遅延素子の整合によって決まる。このた
め、能動遅延素子に準拠したシステムに厳しい線形性の
制限を課すことになる可能性がある。本発明の場合に必
要とされるのは、計器の較正時に、簡単に調整可能な2
つの追従保持回路に対するクロックについて整合のとら
れる単一の遅延素子が、整合するようにすることだけで
ある。
【0021】多相クロックは、(ジッタを減少させるた
め)受動的に発生することが可能であるが、単一の遅延
線に多数のタップを付け加えるということから、(エッ
ジ速度の低下、インピーダンス整合、及び、直列抵抗と
いった)技術的な困難が生じる。これは、ある程度、直
列・並列遅延線構成によって処理することができる。し
かし、負荷において同じ信号電力を保持するには、直列
遅延線から並列遅延線へと電力分割が進むため、さらに
大きい入力電力が必要になる。さらに、受動遅延構成
は、現在必要とされている遅延値が大きいため、チップ
上に集積化するのが容易ではない。従って、本発明は、
いかなる種類の多相クロック補間装置よりも分解能に優
れている。
【0022】本発明のこれ以外の特徴及び利点、並び
に、本発明の各種実施例の働きについては、添付の図面
に関連して詳細に後述する。図面中、同様の番号は、同
一または機能的に同様の構成要素を表している。
【0023】
【実施例】
1.基準発信器 本発明の連続時間補間装置は、2つのデジタル信号間に
おける時間差を量子化する。すなわち、該連続時間補間
装置は、電子試験計器の入力信号のゼロ交差点(「事象
エッジ」またはトリガとも呼ばれる)と該電子試験計器
内に納められたデジタル計数器によって発生する粗時間
クロックとの時間差を量子化する。
【0024】該デジタル計数器は、基準発信器の立ち上
がりエッジを計数して、粗時間クロックを発生する。こ
の計数値は、粗時間計数値、または、粗時間計数器と呼
ばれる。例えば、粗時間計数値は、基準発信器のN個の
立ち上がりエッジの発生に従ってNに等しい。粗時間ク
ロックは、時間につれて変動するので、粗時間計数値を
表している。図13には、粗時間クロックが示されてい
る。粗時間クロックについては、更に後述する。
【0025】本発明によれば、基準発信器は、その期間
の任意の与えられた瞬間に特有の対をなす出力値を有す
る連続した2相信号である。図4には、本発明の基準発
信器が台形の波形で示されている。図4には、台形波形
の2相(V1 208及びV2 210によって表示さ
れている)が示されている。これらの位相は、90度だ
け異なっている。
【0026】本発明の基準発信器は、三角波形または正
弦波形を用いて実現することも可能である。
【0027】理論的には、基準発信器は、(1)時間に
比例して単調に上昇する電圧、(2)ゼロ立ち下がり時
間、及び、(3)粗時間クロック周期に等しい周期Tを
備えた単一の理想の鋸歯状波を用いて実現することも可
能である。しかし、この理想の基準発信器は、無限の帯
域幅がなければ実現することができない(ゼロ立ち下が
り時間の場合)。図2には、理想的でない鋸歯状波が示
されている。理想的でない鋸歯状波には、その周期の任
意の与えられた瞬間に特有の対をなす出力値がないこと
に留意されたい(t1とt2の出力値が同じであるの
で)。
【0028】さらに、基準発信器は、2相の、理想的で
ない鋸歯状波を利用して適正に実現することはできな
い。図3には、2相の、理想的でない鋸歯状波が示され
ている。2相の、理想的でない鋸歯状波には、その周期
の任意の与えられた瞬間に特有の対をなす出力値がない
ことに留意されたい(t1とt2の出力値が同じであるの
で)。
【0029】もう1度図4を参照すると、本発明の2相
信号には、4つの直交位相、すなわち、第1の直交位相
202A、第2の直交位相202B、第3の直交位相2
02C、及び、第4の直交位相202Dが含まれてい
る。これらの直交位相202は、線形領域または準線形
領域とも呼ばれる。位相が線形領域または準線形領域に
ある場合、位相は、範囲内にあると称される。
【0030】線形領域または準線形領域は、電圧の上限
(Vup)204と下限(Vlow)206を有してい
る。上限204を超えると(すなわち、信号の値が上限
204より大きくなると)、オーバフローが生じる。下
限206を超えると(すなわち、信号の値が下限206
より小さくなると)、アンダーフローが生じる。
【0031】図4に示すように、一方の位相が線形また
は準線形領域内にある(すなわち、範囲内にある)場
合、もう一方の位相は、線形または準線形領域外にある
(すなわち、オーバフローまたはアンダーフローしてい
る)。従って、一方の位相の勾配は、もう一方の位相の
範囲内、オーバフロー、又はアンダーフロー状態を検出
することによって決定される。
【0032】2つの位相間における直交位相関係を利用
することによって、各基準信号208、210の線形ま
たは準線形領域は、連続した、2相の時間・振幅/勾配
基準として利用することができる。直交整相を行うと、
2つの基準位相の4つの線形または準線形領域を隣接さ
せて配置することによって、時間的に連続した有効範囲
が得られる。範囲内基準勾配によって、2つの可能性の
ある直交位相(第1または第3、第2または第4)のど
ちらが存在するかが判定される。
【0033】上述のように、本発明の基準発信器は、台
形波形、三角波形、または、正弦波形を利用することに
よって実現することが可能である。一般に、基準発信器
は、下記の特性を備えた任意の波形を用いて実現するこ
とができる。
【0034】まず、波形は、粗クロック周期に等しい周
期Tを備えた連続波関数でなければならない。
【0035】第2に、波形は、2つの線形または準線形
領域を備えていなければならない。該領域の一方は、正
の勾配が少なくとも90度なければならない。もう一方
の領域は、負の勾配が少なくとも90度なければならな
い。2つの領域は、範囲及び大きさがほぼ等しくなけれ
ばならない。
【0036】第3に、与えられた位相における2つの線
形または準線形領域は、90度だけ隔てられている。
【0037】第4に、勾配の表示器として用いられる2
つの90度部分は、90度の正の勾配をなす線形領域ま
たは準線形領域における最大の正の点よりも大きいか、
あるいは、負の勾配をなす線形領域または準線形領域に
おける最大の負の点よりも小さい振幅を備えていなけれ
ばならない。
【0038】2.連続時間補間装置の構造及び動作 図5には、本発明の連続時間補間装置302のブロック
図が示されている。図5に示すように、連続時間補間装
置302は、入力として、事象エッジ(ここでは、補間
装置に関して、ITとして省略されている)314及び
基準発信器316を受信する。基準発信器316につい
ては、節1において説明済みである。
【0039】IT314は、使用者信号に対応する。I
T314は、使用者信号のゼロ点交差時に発生する。連
続時間補間装置302は、使用者信号のゼロ交差点(す
なわち、IT314の発生時)から基準発信器316の
次のゼロ交差点までの時間を測定する。連続時間補間装
置302は補間装置データ330を出力するが、このデ
ータは、使用者信号のゼロ交差点と基準発信器のゼロ交
差点との間におけるこの時間差を表している。本発明の
望ましい実施例の場合、補間装置データ330は10ビ
ットの2進数である。
【0040】IT314を発生するための周知の技法が
数多く存在する。これらの技法のうち任意のものを用い
て、本発明を実施することが可能である。
【0041】図5に示すように、連続時間補間装置30
2には、直交位相ハイブリッド305、同期装置30
4、追従保持(T&H)306、アナログ・デジタル変
換器(ADC)308、符号化回路312、及び、境界
検出器310が含まれている。これらのコンポーネント
については、詳細に後述する。これらのコンポーネント
の動作、及び、全体としての連続時間補間装置302の
動作が、連続時間補間装置302のタイミング図を表し
た図6に示されている。
【0042】2.1.直交位相ハイブリッド 直交位相ハイブリッド305は、入力として、基準発信
器316を受信する。直交位相ハイブリッド305は、
一方の位相がもう一方の位相に対して90度シフトする
ように、基準発信器316を2つのほぼ等しい振幅信号
に分割する。本明細書において、これらの信号は、0度
信号322及び90度信号324と呼ばれる。
【0043】直交位相ハイブリッド305の出力が、図
4に示されているが、この場合、基準発信器316は、
台形波形である。図4の場合、0度信号322は、V1
208で表され、90度信号324は、V2 210
で表される。これは、図6にも示されている。
【0044】図5に示すように、直交位相ハイブリッド
305は、0度信号322と90度信号324の両方を
出力する。
【0045】2.2.同期装置 同期装置304は、基準発信器316及びIT314を
受信する。同期装置304は、IT314を測定し、基
準発信器316との同期をとる。
【0046】同期装置304には、デジタル計数器(図
5には、不図示)が含まれている。同期装置304のデ
ジタル計数器は、基準発信器316を用いて、粗時間ク
ロックを発生する。
【0047】代替案として、デジタル計数器を同期装置
304の外に配置することも可能であるが、この場合、
同期装置304は、入力として粗時間クロックを受信す
ることになる。
【0048】同期装置304は、IT314にすぐ後続
する粗時間クロックの立ち上がりエッジに対応する出力
エッジ(CIout)を発生する。
【0049】確実にCIout318を発生するには、
1周期以上の基準発信器316が必要になる可能性があ
る。したがって、同期装置304は、確実にCIout
318を発生するのに必要な周期数だけ、IT314を
遅延させる。同期装置304は、ITout320とし
て遅延したIT314を出力する。
【0050】2.3.追従保持 T&H306A及び306Bは、それぞれ、0度信号3
22と90度信号324のアナログ・サンプルを捕捉す
るサンプラである。ITout320が同時に双方のT
&H306の同期を取る。従って、0度信号322と9
0度信号324は、T&H306A及び306Bによっ
て同時にサンプリングが施される。追従保持306は、
電圧サンプリング回路の構成要素であり、当該技術の熟
練者には周知のものである。任意の電圧サンプリング回
路が、本発明の追従保持306に用いることが可能であ
る。
【0051】2.4.ADC ADC308は、T&H出力332を受信する。T&H
306の同期を取ることに加え、ITout320はA
DC308の同期も取るので、ADC308は、T&H
出力332を受信する。しかし図5に示すように、IT
out320は、T&H出力332が安定してから同期
を取り、ADC308に送信するのに十分な時間遅延さ
せられる。
【0052】本発明のADC308の動作は、従来のア
ナログ・デジタル変換器の動作と同様である。ADC3
08は、アナログT&H出力332のデジタル表現を発
生する。これらのデジタル表現は、ADC出力として符
号化回路312に出力される。
【0053】0度信号322と90度信号324の振幅
は、ゼロ及び尺度一杯のADC出力326が、両方と
も、線形または準線形領域の上限204と下限206に
対応するように設定される。この代わりに、これは、A
DC308の尺度一杯の入力範囲を適切に設定すること
によっても実現する。
【0054】ADC出力326に加え、ADC308
は、オーバフロー及びアンダーフロー状況ビット(O/
UB)327を備えている。O/UB327は、入力
(すなわち、T&H出力332)がいつ尺度から外れる
か(正か負のいずれかに)を表示する。O/UB327
は、複数のADC308を並列に積み重ねることによっ
て、ダイナミック・レンジを拡大できるようにする。
【0055】図5に示す実施例の場合、O/UB327
は、0度信号322と90度信号324がいつ線形また
は準線形領域外に出るかを表示する。上述のように、一
方が準線形領域内にあれば、もう一方は、準線形領域外
にある。さらに、O/UB327は、特定の直交位相を
表示する。例えば、0度信号322が、アンダーフロー
の場合(O/UB327Aが示すように)、90度信号
324は、第1の直交位相202A内にある。90度信
号が、オーバフローの場合(O/UB327Bが示すよ
うに)、0度信号322は、第2の直交位相202B内
にある。従って、O/UB327は、範囲内の位相から
の情報だけしか利用しない場合に存在する、第1と第3
の直交位相202A、202C(及び、第2と第4の直
交位相202B、202D)間における曖昧さを回避す
る。
【0056】上述のように、本発明は、勾配情報によっ
て特別なビットの時間分解能を提供するので、ADC分
解素子の数が実質的に2倍になる。例えば、2つの6ビ
ットADCを利用する場合、ダイナミックレンジは、8
ビットに拡大される。これが、連続時間補間装置302
に6ビットのADC308が含まれている例を表した、
表1に示されている。この例では、各ADC308が、
64の分解素子を備えている。ただし、本発明によれ
ば、2つのADC308の組み合わせによって、分解素
子が256になる。
【0057】
【表1】
【0058】ADC出力326及びO/UB327は、
表1の最初の2列に示すとおりである(すなわち、AD
C0及びADC90の列である)。符号化回路312
は、ADC出力326及びO/UB327を解釈し、中
間出力を発生するが、この出力が表1の第3列に示され
ている。中間出力は、粗時間計数器の最下位ビットの一
部を表している。中間出力は、精密時間計数値とも呼ば
れる。符号化回路312については、下記の節で解説す
る。
【0059】2.5.境界検出器 図6には、補間装置302の概念の細部を反映している
が、実際には存在しない2つの信号が示されている。こ
れらの信号は、時間増幅器402とTランプ404であ
る。時間増幅器402は、発生時間に応じて、並べて配
置された基準位相の4つの線形または準線形部分であ
る。Tランプ404は、時間増幅器を変換したものであ
る。この変換は、表1によって定義されている。該変換
では、時間増幅器402が、粗時間クロックの先行する
正のゼロ交差点から測定される事象のエッジまでの経過
時間に比例して、単調に増大するデジタル符号に変換さ
れる。
【0060】図6に示すように、尺度一杯の状態からゼ
ロへの時間ランプ404の遷移時に特異点がある。特異
点は、測定誤差が大きくなる可能性を示している。この
誤差は、事象エッジ(すなわち、IT314)が、特異
点またはそのすぐ近くに落ちたときに生じる可能性があ
る。これらの特異点において、補間装置302は、ゼロ
または尺度一杯の出力を記録することができる。従っ
て、補間装置の出力330は、基準発信器316の1全
周期ずつ誤差の生じる可能性がある。従って、補間装置
の出力330は、粗時間計数器の状態を反映しなければ
ならない。
【0061】すなわち、特異点で所定の事象が生じる場
合、補間装置302は、ゼロを記録することができる。
従って、粗時間計数器は、補間装置302が尺度一杯の
記録を行った場合、1つ余分な周期を計数値しなければ
ならない。「正確な」粗時間計数値が未知のため、粗時
間計数値だけを調べて、測定結果を補正することはでき
ない。本発明によれば、これは、粗時間計数値と共に精
密時間計数値を調べて、「正確な」粗時間計数値を求め
ることによって解決される。
【0062】この問題に対する従来の解決策は、(1)
補間装置の範囲を拡大して、2つ以上の周期を包含し
(基準発信器の2つの周期にまたがる時間・電圧ランプ
を利用して)、及び/又は(2)事象エッジと同期装置
の出力の時間間隔(すなわち、ITからCIへの時間間
隔)を測定することを必要とする。
【0063】第1の従来の解決策の欠点は、特異点を除
去しないという点である。それどころか、第1の従来の
解決策は、1周期Tを超える非連続な時間・振幅基準を
用いることによって、特異点を回避するだけである。こ
れは、時間・振幅基準を事象によってトリガさせ、T秒
後まで、同期装置の出力によってサンプリングを行うの
で、従来の計数器には有効である。従って、ランプの特
異点(またはリセット時間)が、回避される。しかし、
第1の従来の解決策は、本発明の連続時間補間装置30
2によって得られる、連続時間・振幅基準を提供するも
のではない。
【0064】第2の従来の解決策の欠点は、同期装置の
出力からのジッタ及びタイミング誤差が増大して測定に
入り込むことである。事象エッジ(IT)から同期出力
(CI)までの測定によって、記録された粗時間が自動
的に測定に組み込まれるが、その結果、補間装置は、同
期装置のジッタ及び時間遅延のドリフトを記録せざるを
得なくなる。
【0065】本発明の連続時間補間装置302は、第2
の従来の解決策によって持ち込まれるジッタ及びタイミ
ング誤差を回避する。これは、事象エッジから直接測定
された精密時間計数値(すなわち、粗時間クロックとは
同期されない)及び境界検出器310の出力を調べるこ
とによって行われる。これによって、直接同期装置30
4を必要とする精密時間測定が排除される。
【0066】図7には、粗時間計数値502と精密時間
計数値504の理想の関係が示されている。図8には、
図7の粗時間計数値502と精密時間計数値504の合
計である測定値506が示されている。
【0067】図9、10、11、及び、12には、実際
の要素が、図7及び図8に示す理想の関係から逸脱する
態様が示されている。図9及び10には、粗時間計数値
502と精密時間504の間における固定時間スキュー
(すなわち、系統的オフセット512)の影響が示され
ている。図11及び12には、特異点に関する粗時間計
数値502と精密時間計数値504の間におけるランダ
ム時間スキュー(ジッタ)の影響が示されている。
【0068】図13には、同期装置304の出力(すな
わち、CIout318及びITout)及び境界検出
器310のタイミング図を表している。図14には、境
界検出器310のブロック図が示されている。図15に
は、境界検出器310がさらに詳細に示されている。
【0069】粗時間計数値は、CIout318によっ
てラッチ、すなわち記録される。粗時間計数値のこのラ
ッチされた値は、記録された粗時間計数値と呼ばれる。
例えば、図13を参照すると、CIout318の事例
1の場合、記録された粗時間計数値は、Nである。CI
out318の事例2の場合、記録された粗時間計数値
は、N+1である。
【0070】図13、14、及び、図15を参照する
と、境界検出器310が、記録された粗時間計数値がN
か、あるいは、N+1かを判定する。境界検出器310
は、ITout320をCIout318に対して基準
発信器316の1/2周期だけ遅延させ、Dフリップ・
フロップ706を利用して、2進位相比較を行う働きを
する。
【0071】2つの場合がある。CIout318がI
Tout320に一致する場合(すなわち、図13の事
例1)、境界検出器(BD)ビット328は、記録され
た粗時間計数値がNであったことを示す低レベルであ
る。CIout318がITout320に1周期遅れ
て発生する場合(すなわち、図13の事例2)、BDビ
ット328は、記録された粗時間計数値がN+1であっ
たことを示す高レベルである。
【0072】BDビット328には、その利用にあたっ
て、いくつかの条件がある。まず、粗時間計数器の最下
位ビット(LSB)と同じ重みを有している(すなわ
ち、粗時間計数器のLSBが1秒の重みを有していれ
ば、BDビット328も1秒の重みを有している)。従
って、概念的には、BDビット328は、粗時間計数器
に加算(または、それから減算)しなければならない。
これは、後述のスキュー補正アルゴリズムを用いて行わ
れる。
【0073】第2に、BDビット328の値が確定的で
ない時間領域がわずかに存在する。この領域は、CIo
ut318及び(T/2だけ遅延した)ITout70
4によって、BDフリップ・フロップ706の準備及び
保持要件が侵害される場合に発生する。本発明によれ
ば、この領域は、Tランプ404の中間範囲と一致する
ように位置決めされる。この領域において、BDビット
328は、上述の特異点の問題を処理するのに不要であ
る。従って、BDビット328の妥当性を判定するた
め、精密時間計数器(中間出力とも呼ばれる)を調べな
ければならない。
【0074】図11及び図12に示すように、特異点の
まわりの領域外にある上方の中間出力値と下方の中間出
力値を束縛する2つの制限(V1及びV2)が確立され
る。すなわち、V1未満またはV2を超える中間出力値
は、全て、特異点のまわりの領域外にある。逆に、V1
以上またはV2以下の中間出力値は、全て、特異点を含
む領域内にある。概念的には、V1及びV2の選択は、
2つの条件が満たされなければ、重要ではない。
【0075】まず、粗時間502と精密時間504の間
におけるランダム・スキュー及び系統的スキューが、図
11と12に示すようにV1とV2の間に含まれていな
ければならない。
【0076】第2に、BDビット328が確定的でない
領域は、第1の条件によって決まる領域外でなければな
らない。
【0077】実際に、尺度一杯の75%になるようにV
1を選択し、尺度一杯の25%になるようにV2を選択
することによって、均衡のとれたシステム・タイミング
が得られる。この結果、粗時間502と精密時間504
の間におけるT/2秒までの総系統的時間スキュー及び
ランダム時間スキューが、スキュー補正アルゴリズムを
利用し、連続時間補間装置302によって自動的に補正
可能になる。
【0078】本発明のスキュー補正アルゴリズムの働き
は、次の通りである。中間出力がチェックされる。中間
出力がV1未満またはV2を超える場合には、BDビッ
ト328を無視して、事実上、補正をせずに、中間出力
を記録された粗時間に加算することによって、測定値が
得られる。2進コード01は、この場合のスキュー補正
アルゴリズムの出力を表している。
【0079】中間出力が、V1以上か、あるいは、中間
出力が、V2以下の場合、中間出力の値及びBDビット
328の値がチェックされる。4つの場合がある。
【0080】第1の事例は、BDビット328が1で、
中間出力がV1以上の場合に生じる。第1の事例が生じ
ると、中間出力を記録された粗時間マイナス1の粗時間
計数値に加算することによって、測定値が得られる。2
進コード00は、スキュー補正アルゴリズムの出力を表
している。
【0081】第2の事例は、BDビット328が1で、
中間出力がV2以下の場合に生じる。第2の事例が生じ
ると、補正をせずに、中間出力を記録された粗時間に事
実上加算することによって、測定値が得られる。2進コ
ード01は、スキュー補正アルゴリズムの出力を表して
いる。
【0082】第3の事例は、BDビット328が0で、
中間出力がV1以上の場合に生じる。第3の事例が生じ
ると、補正をせずに、中間出力を記録された粗時間に事
実上加算することによって、測定値が得られる。2進コ
ード01は、スキュー補正アルゴリズムの出力を表して
いる。
【0083】第4の事例は、BDビット328が0で、
中間出力がV2以下の場合に生じる。第4の事例が生じ
ると、中間出力を記録された粗時間プラス1の粗時間計
数値に加算される。結果得られる2進コード10は、ス
キュー補正アルゴリズムの出力を表している。
【0084】スキュー補正アルゴリズムの出力のうちの
2ビットは、粗時間計数器のLSB+1及びLSBに等
しい重みを有している。スキュー補正アルゴリズムの出
力のうちの該2ビットを中間出力に付加することによっ
て(最上位ビットとして)、補間装置の出力330が得
られる。
【0085】以上のパラグラフにおいて、「事実上加算
する」というフレーズは、この加算が実際にはスキュー
補正アルゴリズムによって実施されないということを表
している。代わりに、スキュー補正アルゴリズムは、後
で実施しなければならない操作を示す2ビットを提供す
る。すなわち、スキュー補正アルゴリズムの出力が00
の場合、記録されている粗時間マイナス1の粗時間計数
値に中間出力を加算しなければならない。スキュー補正
アルゴリズムの出力が01の場合、記録されている粗時
間に中間出力を加算しなければならない。スキュー補正
アルゴリズムの出力が10の場合、記録されている粗時
間プラス1の粗時間計数値に中間出力を加算しなければ
ならない。望ましい実施例の場合、実際の加算は、後処
理素子によって実施される。一方、代替実施例の場合、
加算は、スキュー補正アルゴリズムによって実施するこ
とができる。
【0086】さらに、スキュー補正アルゴリズムの出力
を制御信号として利用し、すぐに(コード00)、また
は、Tだけ遅延させて(1粗時間クロック周期、コード
01)、または、2Tだけ遅延させて(2粗時間クロッ
ク周期、コード02)、粗時間をラッチし、正確な「ス
キュー補正された」粗時間を記録することができる。こ
れによって、粗時間の結果に自動的に含まれることにな
るので、中間結果にスキュー補正アルゴリズムの2ビッ
トを付加する必要がなくなる。
【0087】要するに、本発明によれば、同期装置30
4による(大きさがT/2未満の)ジッタは、測定され
ない。これは、事象エッジが、CIout318に対し
て補間されるのに対し、直接基準発信器316に対して
補間されるためである。BDビット328だけが、同期
装置の出力318、320によって決定される。BDビ
ット328は、約T/2未満のジッタ(これは、システ
ムの分解能の限界よりはるかに大きい)に対しては敏感
ではない。
【0088】2.6.符号化回路 上述のように、符号化回路312は、中間出力を発生す
るために、ADC出力326及びO/UB327の処理
を行う。中間出力の発生時、符号化回路は、上述の表1
に基づいて動作する。すなわち、O/UB327Bが、
90度信号210がアンダーフローであることを表して
いる場合、符号化回路は、ADC出力326Aを用い
て、中間出力を発生する。O/UB327Aが、0度信
号208がオーバフローであることを表している場合、
符号化回路は、ADC出力326Bを用いて、中間出力
を発生する。O/UB327Bが、90度信号210が
オーバフローであることを表している場合、符号化回路
は、ADC出力326Aを用いて、中間出力を発生す
る。O/UB327Aが、0度信号208がアンダーフ
ローであることを表している場合、符号化回路は、AD
C出力326Bを用いて、中間出力を発生する。
【0089】欠陥によって、O/UB327A及びO/
UB327Bが、どちらも、直交位相境界の近くでアン
ダーフローにも、オーバフローにもならない場合、符号
化回路には、追加仲裁論理回路が取り入れられる。この
追加仲裁論理回路によって、符号化回路は、系統的に、
ADC出力を欠陥のある直交位相境界の特定の側に利用
することになる。
【0090】本発明の望ましい実施例では、ADC30
8が、それぞれ、6ビットの場合、中間出力は、8ビッ
トになる。しかし、補間装置330の出力は、10ビッ
トである。中間出力は、補間装置の出力330の最下位
の8ビットを表している。
【0091】符号化回路312は、上述のように、スキ
ュー補正アルゴリズムを実施することによって、境界検
出器310からの出力に処理を施すことも可能である。
符号化回路312は、スキュー補正アルゴリズムの出力
の2ビットを取り出して、補間装置の出力330の最上
位の2ビットとして付加する。本実施例によれば、補間
装置の出力330は、完全にハードウェアで発生するこ
とになる(図5に示す構成要素は、ハードウェアの構成
要素である)。
【0092】要するに、測定値506は、正確な相対ビ
ット重み付けを保持したまま、デジタル計数器の粗時間
計数値502及び補間装置の出力330を合計すること
によって、求められる。これは、粗時間計数値のLSB
及びLSB+1が、補間装置の出力のMSB−1及びM
SB(最上位ビット)と同じ重みになる場合に実施され
る。
【0093】代替案として、符号化回路312は、中間
出力を発生し、記憶することができる。同様に、境界検
出器310は、BDビット328を発生し、記憶するこ
とができる。ハードウェアとすることも、ソフトウェア
とすることも可能な外部要素が、中間出力及びBDビッ
ト328を受信し、補間装置の出力330を発生する。
この外部要素は、スキュー補正アルゴリズムも実施す
る。
【0094】本発明によれば、符号化回路312は、各
データ点毎に記憶しなければならないビット数を減少さ
せる。符号化回路312がなければ、記憶しなければな
らないデータビット数は、次のようになる。
【0095】2×ADCビット+2×(オーバフロー/
アンダーフロー・ビット)+境界ビット 符号化回路312の場合、記憶しなければならないデー
タのビット数は、下記まで減少する。
【0096】中間結果+境界ビット 6ビットのADC308の場合、これは、記憶しなけれ
ばならないデータ・ビット数が、17ビットから9ビッ
トまで減少することを意味している。
【0097】3.サンプリング速度上昇のためのインタ
ーリーブした構成 測定すべき事象の同期には、かなりの時間量を要する可
能性がある。従って、同期過程によって、測定可能な速
度が制限される可能性がある。本発明によれば、サンプ
リング速度は、並列同期装置及び測定チャネルをインタ
ーリーブすることによって、上昇させることができる。
初期時間・振幅/勾配サンプリング(第1ランクの追従
保持306Aによって実施される)の後でこれを実施す
ることによって、並列測定チャネル間における時間スキ
ューの系統的及びランダム成分(T/2秒までの最高最
低間)が、測定から排除される。
【0098】図16から図18は、まとまって、本発明
によるインターリーブした構成のブロック図を示してい
る。図19には、図16から図18の組み合わせ方が示
されている。図20及び図21には、図16から図18
のインターリーブした構成のタイミング図が示されてい
る。
【0099】図16、17及び18には、インターリー
ブされた4つの測定チャネルの事例が示されている。こ
の構成は、N出力デマルチプレクサを利用して、N個の
測定チャネルに一般化することができる。
【0100】デマルチプレクサ804は、事象速度をN
分の1まで減速するが、ここで、Nは、デマルチプレク
サの出力数である。従来のデマルチプレクサは、同期装
置の出力を直接測定する従来の補間装置の測定誤差に加
えられる追加時間スキューをもたらした。本発明では、
同期装置の出力の直接測定は行わない。従って、直交位
相ハイブリッドの出力において、単一の同期装置よりも
高速で動作する追従保持または他のサンプリング装置を
用いる場合、このインターリーブした構成によって、シ
ステムの測定速度がサンプリング装置の速度まで上昇す
るが、追加測定誤差が生じることはない。
【0101】動作時、デマルチプレクサ804は、入力
チャネルから事象を取り出し、順次N個の測定チャネル
に分配する(各測定チャネルは、入力チャネルの1/N
の速度で実行する)。各測定チャネルは、図5に示すブ
ロック図と同じであるが、1つだけ例外がある。図5の
場合、単一ランクの追従保持が用いられている。一方、
図16、17の構成では、2ランクの追従保持が用いら
れるが、この場合、T&H306Aは、第1ランクを表
し、T&H306B、306C、306D、及び、30
6Eは、第2ランクを表している。第1ランクのT&H
306Aは、単一測定チャネルのN倍の速度でサンプリ
ングを実施する。
【0102】第1ランクの追従保持は、2つの基準発信
器位相の低時間スキューのサンプリングを行えるように
する。この結果、デマルチプレクサ804を通る事象経
路からのITクロックで行う、第2ランクの追従保持3
06B、306C、306D、及び、306Eの同期化
が重要でなくなるようにすることができる。第1ランク
のT&H306Aが、直接重要なサンプリングを行い、
第2ランクのT&H306B、306C、306D、及
び、306Eによってサンプリングが行われている間、
安定した出力を保持しているので、このクロックには、
測定誤差を加えることなく、かなりの量の時間スキュー
を含むことが可能である。従って、幾分かの第1ランク
のT&H306Aの時間スキューによって、第2ランク
のT&H306B、306C、306D、及び、306
Eが第1ランクのT&H306Aから得る電圧が変わる
ことはない。
【0103】4.データ補正の可能性 時間・振幅基準には、基準信号及び量子化器の特性に従
って、かなりの非線形性が含まれる可能性がある。デー
タ補正を利用して、システム誤差を減少させることがで
きる。補正手順には、非線形応答をより完全な線形であ
る応答に変換する参照表または写像機能が含まれる。こ
れは、システム・レベル性能要件に従って、ハードウェ
アまたはソフトウェアによって実現することができる。
【0104】本発明の各種実施例について、上に解説し
てきたが、もちろん、例示のためだけに行ったものであ
って、制限のためではない。従って、本発明の広さ及び
範囲は、上述の実施例によって制限すべきではなく、特
許請求の範囲の請求項及びその同等物によってのみ規定
するのが望ましい。
【0105】
【発明の効果】本発明の連続時間補間装置においては、
上述のごとく構成したので、不感時間がなく短時間の測
定が可能となり、ジッタ効果がなく、誤差の少ない、高
分解能のデジタル時間補間が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 時間的に変化する使用者信号を示す。
【図2】 理想的でない鋸歯状波を示す。
【図3】 2相の理想的でない鋸歯状波を示す。
【図4】 台形波形としての本発明の基準発信器を示
す。
【図5】 本発明の連続時間補間装置のブロック図を示
す。
【図6】 連続時間補間装置のタイミング図を示す。
【図7】 粗時間計数値502と精密時間計数値504
の理想的な関係を示す図である。
【図8】 図7からの粗時間計数値502と精密時間計
数値504の和の測定値506を示す図である。
【図9】 粗時間計数値502と精密時間計数値504
の固定した時間スキュー(すなわち対称的なオフセット
512)の効果を示す図である。
【図10】 図9からの粗時間計数値502と精密時間
計数値504の和の測定値514を示す図である。
【図11】 特異点の周りの粗時間計数値502と精密
時間計数値504のランダム時間スキュー(ジッタ)の
効果を示す図である。
【図12】 図11からの粗時間計数値502と精密時
間計数値504の和の測定値522を示す図である。
【図13】 同期装置の出力のタイミング図を示す図で
ある。
【図14】 境界検出器のブロック図である。
【図15】 境界検出器を極めて詳細に示した図であ
る。
【図16】 本発明に従ってインターリーブした構成の
ブロック図の一部の図である。
【図17】 本発明に従ってインターリーブした構成の
ブロック図の一部の図である。
【図18】 本発明に従ってインターリーブした構成の
ブロック図の一部の図である。
【図19】 図16、図17及び図18の関係を示した
図である。
【図20】 インターリーブした構成のタイミング図で
ある。
【図21】 インターリーブした構成のタイミング図で
ある。
【図22】 図20と図21の関係を示す。
【符号の説明】
304 同期装置 305 直交位相ハイブリッド 306A,306B 追従保持 308A,308B アナログ・デジタル変換器 310 境界検出器 312 符号化回路 316 基準発信器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 事象信号のタイミングを取るためのシス
    テムであって、 (1)基準発信器と、 (2)前記基準発信器の信号を第一及び第二の信号に分
    割し、該第二の信号が該第一の信号と位相が90度ずれ
    ているようにする直交位相ハイブリッド手段と、 (3)前記直交位相ハイブリッド手段に結合され、前記
    事象信号を受信したとき前記第一及び第二の信号をサン
    プリングする手段と、 (4)前記サンプリング手段に結合され、前記サンプリ
    ングされた第一及び第二の信号をデジタル化する手段
    と、 (5)前記デジタル化手段に結合され、前記デジタル化
    された第一及び第二の信号に従い精密時間値を発生する
    符号化手段とを備えたことを特徴とするシステム。
JP4228487A 1991-08-29 1992-08-27 連続的時間補間装置 Pending JPH05215873A (ja)

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US751488 1991-08-29

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