JP2009293457A - インテークマニホールド - Google Patents

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Abstract

【課題】各分岐吸気通路への吸気の分配性能を向上させることができるインテークマニホールドを提供すること。
【解決手段】インテークマニホールド10は、吸気を一時的に溜めるサージタンク11と、サージタンク11とエンジンの各気筒とを接続する湾曲した複数の分岐吸気通路13と、各分岐吸気通路13をエンジンに取り付けるために各分岐吸気通路13の先端部に設けられたエンジン取付フランジ18と、スロットル装置を取り付けるためにエンジン取付フランジ18の近傍に設けられたスロットル取付部15と、スロットル取付部15とサージタンク11とを接続する吸気通路12とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の吸気系に設けられ、内燃機関に吸気(吸入空気)を供給するインテークマニホールドに関する。
内燃機関の吸気系には、内燃機関の各気筒に吸気を分配して供給するためにインテークマニホールドが設けられている。近年、複数の成形体を接合し一体化されたインテークマニホールドが実用化されている。このようなインテークマニホールドの1つとして、例えば特許文献1に開示されたものがある。ここに開示されたインテークマニホールドは、2分割構造のものであり、スロットル装置を取り付けるスロットル取付部及びマニホールド下側分割体を形成した下部成形体と、マニホールド上側分割体を形成した上部成形体とを接合して一体化したものである。
特開平11−141424号公報
しかしながら、上記したインテークマニホールドでは、スロットル取付部がサージタンクの近傍に設けられており、スロットル装置からサージタンクまでの距離が非常に短い。このため、各マニホールドへの吸気の分配が悪化するという問題があった。また、インテークマニホールドには、ブローバイガス、蒸発燃料、あるいはEGRガスなどが流れ込むが、これらの各マニホールドへの分配も悪化する。つまり、各分岐吸気通路への分配性能が悪く、内燃機関の性能向上が困難となっていた。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、各分岐吸気通路への吸気の分配性能を向上させることができるインテークマニホールドを提供することを課題とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係るインテークマニホールドは、内燃機関に吸気を供給するインテークマニホールドにおいて、吸気を一時的に溜めるサージタンクと、前記サージタンクと内燃機関の各気筒とを接続する湾曲した複数の分岐吸気通路と、前記各分岐吸気通路を内燃機関に取り付けるために前記各分岐吸気通路の先端部に設けられた内燃機関取付フランジ部と、スロットル装置を取り付けるために前記内燃機関取付フランジ部の近傍に設けられたスロットル取付部と、前記スロットル取付部と前記サージタンクとを接続する吸気通路と、を有することを特徴とする。
このインテークマニホールドでは、スロットル装置を取り付けるためのスロットル取付部が、各分岐吸気通路の先端部に設けられた内燃機関取付フランジ部の近傍に設けられている。そして、スロットル取付部とサージタンクとが吸気通路により接続されている。これにより、スロットル装置からサージタンクまでの距離を長くすることができるため、各分岐吸気通路への吸気の分配性能を向上させることができる。また、吸気通路にブローバイガス、蒸発燃料、あるいはEGRガス等の取り込み口を設けることにより、吸気とブローバイガス、蒸発燃料、あるいはEGRガス等との混合が促進されるため、ブローバイガス等の各分岐吸気通路への分配性能も向上させることができる。その結果として、内燃機関の性能を向上させることができる。
また、このインテークマニホールドでは、スロットル取付部をインテークマニホールドの上部に配置することができるため、内燃機関の吸気系をコンパクトにすることができる。さらに、インテークマニホールドの上方にエアクリーナを配置することもできるため、吸気系の更なるコンパクト化を図ることができる。
本発明に係るインテークマニホールドにおいては、前記吸気通路は湾曲形成されており、前記吸気通路と前記分岐吸気通路とは、インテークマニホールドを側面から見たときに、前記吸気通路の湾曲した内側と前記分岐吸気通路の湾曲した内側とが対向するよう異なる方向に湾曲していることが望ましい。
このインテークマニホールドでは、吸気通路と分岐吸気通路とが、インテークマニホールドを側面から見たときに、吸気通路の湾曲した内側と分岐吸気通路の湾曲した内側とが対向するよう異なる方向に湾曲している。つまり、吸気通路は、各分岐吸気通路と逆方向に湾曲形成されている。このように吸気通路と分岐吸気通路とを湾曲形成することにより、スロットル装置から流れ込む吸気の流れを螺旋状に形成することができ、吸気を吸気通路から各分岐吸気通路へスムースに流すことができる。これにより、各分岐吸気通路への吸気の分配性能を一層向上させることができる。また、吸気とブローバイガス、蒸発燃料、あるいはEGRガスなどとの混合がより促進されるため、ブローバイガス等の各分岐吸気通路への分配性能も一層向上させることができる。その結果として、内燃機関の性能を一層向上させることができる。
また、本発明に係るインテークマニホールドにおいては、前記吸気通路と前記分岐吸気通路とが異なる面で2分割された分割体同士を組み合わせて溶着により一体化されていることを特徴とするインテークマニホールド。
このように吸気通路と分岐吸気通路とを異なる面で2分割することにより、2分割構造にて上記したインテークマニホールドを実現することができる。つまり、インテークマニホールドの分割数を増やすことなく、スロットル装置からサージタンクまでの距離を長くすることができる。これにより、インテークマニホールドの部品点数を削減することができるため、低コスト化を図ることができる。また、溶着を1回行うだけでインテークマニホールドを製造することができるため、生産効率を向上させることができる。
また、本発明に係るインテークマニホールドにおいては、前記各分割体同士は、振動溶着により一体化され、前記分割体の溶着部のうち、前記吸気通路の分割面と前記分岐吸気通路の分割面との接続部分には、前記振動溶着の振動方向に振幅以上の長さの直線部が形成されていることが望ましい。
ここで、吸気通路と分岐吸気通路とを異なる面で2分割すると、2分割した分割体を振動させることができなくなる。このため、振動溶着により分割体同士を接合することができない。なお、振動溶着以外の溶着であれば分割体同士を接合することができるが生産効率が悪化する。
そこで、このインテークマニホールドでは、分割体の溶着部のうち、吸気通路の分割面と分岐吸気通路の分割面との接続部分に、振動溶着の振動方向に振幅以上の長さの直線部を形成している。このような直線部を形成することにより、2分割した分割体を振動方向にずらす、つまり振動させることができる。従って、吸気通路と分岐吸気通路とを異なる面で2分割しても、これらの分割体を振動溶着により容易に接合することができるので、生産効率を悪化させることがない。
また、本発明に係るインテークマニホールドにおいては、前記スロットル取付部の一部が、前記内燃機関取付フランジ部に接合されていることが望ましい。
スロットル取付部にはある程度の重量があるスロットル装置が取り付けられることと、内燃機関からの振動が伝達されることとから、スロットル取付部とサージタンクとの距離を長くした場合、スロットル取付部に必要な強度を確保するためにはブラケット等を設けてスロットル取付部を支持する必要がある。
これに対して、このインテークマニホールドでは、スロットル取付部が内燃機関取付フランジ部の近傍に配置されているため、スロットル取付部の一部を、内燃機関取付フランジ部にダイレクトに接合しているので、ブラケット等を設けなくても、スロットル取付部に必要な強度を確保することができる。これにより、インテークマニホールドの組み付け作業性を向上させることができる。
本発明に係るインテークマニホールドによれば、上記した通り、各分岐吸気通路への吸気の分配性能を向上させることができる。
以下、本発明のインテークマニホールドを具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態では、4気筒ガソリンエンジンの吸気系に使用するインテークマニホールドに本発明を適用した場合について説明する。
そこで、本実施の形態に係るインテークマニホールドについて、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、実施の形態に係るインテークマニホールドの概略構成を示す正面図である。図2は、実施の形態に係るインテークマニホールドの概略構成を示す側面図である。図3は、実施の形態に係るインテークマニホールド内に形成されている通路空間を模式的に示す図である。
図1、図2に示すように、インテークマニホールド10には、サージタンク11と、吸気通路12と、4本の分岐吸気通路13とが備わっている。このインテークマニホールド10は、樹脂インマニと称される樹脂製のインテークマニホールドであって、4気筒ガソリンエンジンの吸気系部品として、空気(吸気)をエンジンの各気筒に供給するものである。すなわち、インテークマニホールド10内には、図3に示すように、吸気通路12と各分岐吸気通路13とが、サージタンク11を介して連通している。これにより、インテークマニホールド10では、吸気通路12を介してサージタンク11に流れ込んだ吸気が、サージタンク11から各分岐吸気通路13を通じてエンジンの各気筒に供給されるようになっている。
サージタンク11は、吸気通路12と分岐吸気通路13との間に配置されている。このサージタンク11は、その内部が大きな中空部になっており、そこに吸気を一時的に溜めることにより、吸気脈動や吸気干渉を防いだり、吸入効率を引き上げたりするものである。
吸気通路12は、スロットル装置とサージタンク11とを接続するために湾曲形成された通路であり、スロットル装置を介してインテークマニホールド10内に吸入された吸気をサージタンク11に供給するものである。つまり、スロットル装置によって流量が調節された吸気が、吸気通路12を介してサージタンク11内に導入されるようになっている。この吸気通路12の端部には、スロットル装置を取り付けるためのスロットル取付部15が設けられている。スロットル取付部15には、スロットル装置を取り付けるための取付孔が複数形成されている。このスロットル取付部15とサージタンク11とが吸気通路12により接続されている。
このスロットル取付部15は、後述するエンジン取付フランジ18の近傍に配置されている。これにより、吸気通路12を長くすることができため、スロットル取付部15(スロットル装置)とサージタンク11とを離して配置することができる。そして、スロットル取付部15の一部が、エンジン取付フランジ18の端部(図1では左側端部)に接合されている。
ここで、スロットル装置をサージタンク11から離して配置した場合には、信頼性の問題からスロットル取付部15をブラケット等により支持する必要がある。これに対して、インテークマニホールド10では、スロットル取付部15がエンジン取付フランジ18にダイレクトに接合されているため、ブラケット等によりスロットル取付部15を支持しなくても必要な強度を確保することできるようになっている。
そして、スロットル取付部15をインテークマニホールド10の上部に配置することができるため、吸気系をコンパクトにすることができる。さらに、インテークマニホールド10の上方にエアクリーナを配置することもできるため、吸気系の更なるコンパクト化を図ることもできる。
また、吸気通路12には、不図示のキャニスタからパージされたガソリンベーパをインテークマニホールド10に導入するガソリンベーパ配管を取り付けるためのガソリンベーパ用管継手16と、ブローバイガス還流用配管を取り付けるためのブローバイガス用管継手17とが設けられている。そして、これらガソリンベーパ用管継手16とブローバイガス用管継手17とは、吸気通路12を介してサージタンク11に通じている。
分岐吸気通路13は、サージタンク11内に導入された吸気をエンジンの各気筒に供給するものである。各分岐吸気通路13は、サージタンク11から分岐して湾曲しており、横一列(並列)に配置されている。そして、各分岐吸気通路13の通路長さはほぼ同一である。ここで、分岐吸気通13の湾曲方向と、吸気通路12の湾曲方向とが逆方向になっている。つまり、図2に示すように側方から見て、各分岐吸気通路13と吸気通路12とは、それぞれの通路の湾曲した内側が対向するよう異なる方向に湾曲しているのである。
そして、分岐吸気通路13の先端部には、エンジンのシリンダヘッドに取り付けられるエンジン取付フランジ18が設けられている。このエンジン取付フランジ18の縁部には、シリンダヘッドへの取付のための複数の取付孔18aが形成されている。また、この取付フランジ18には、エンジンの各気筒に吸気を供給する4つの吸気供給口19(図4参照)が形成されている。各吸気供給口19は、サージタンク20内に横一列(並列)に等間隔(ポート間距離がほぼ等しい)で配置されている。
このようなインテークマニホールド10は、2つの樹脂製ピース21,22を組み合わされ一体化されることにより構成されている。すなわち、インテークマニホールド10は2分割構成となっている。具体的にインテークマニホールド10は、サージタンク11の半分を構成して、吸気通路12の湾曲外側半殻部、及び各分岐吸気通路13の湾曲内側半殻部を構成する第1ピース21と、サージタンク11の半分を構成して、吸気通路12の湾曲内側半殻部、及び各分岐吸気通路13の湾曲外側半殻部を構成する第2ピース22とから構成されている。これら各ピース21,22は、それぞれ合成樹脂を材料として射出成形により所定の形状に成形されている。そして、各ピース21,22を互いに組み合わせて、振動溶着により互いに接合して一体化することにより、図1、図2に示す樹脂製のインテークマニホールド10が製造される。
ここで、各ピースについて図4〜図10に示す。図4は、第1ピースの概略構成を示す平面図である。図5は、第1ピースの概略構成を示す側面図である。図6は、図5に示すB部の拡大図である。図7は、図4に示すA部の拡大図である。図8は、第2ピースの概略構成を示す平面図である。図9は、第2ピースの概略構成を示す側面図である。図10は、図8に示すC部の拡大図である。
第1ピース21は、エンジンに取り付けたときにエンジン側に位置するインテークマニホールド10の半殻部分であり、図4、図5に示すように、サージタンク11の半殻部11a、吸気通路12の湾曲外側半殻部12a、及び各分岐吸気通路13の湾曲内側半殻部13aを有している。そして、各半殻部11a,12a,13aの縁部に溶着面(分割面)23が形成されている。この溶着面23には凸状の溶着ビード23aが設けられている。
ここで、溶着面23は、図5に示すように、サージタンク11の半殻部11aの縁部に形成されたサージタンク溶着面31aと、吸気通路12の湾曲外側半殻部12aの縁部に形成された吸気通路溶着面32aと、各分岐吸気通路13の湾曲内側半殻部13aの縁部に形成された分岐吸気通路溶着面33aとから構成されている。そして、吸気通路溶着面32aと分岐吸気通路溶着面33aとは異なる面に形成されている。このような構成により、吸気通路12と分岐吸気通路13とが、インテークマニホールドを側面から見たときに、吸気通路12の湾曲した内側と分岐吸気通路13の湾曲した内側とが対向するよう異なる方向に湾曲したインテークマニホールド10を2分割構造で製造可能となっている。
そして、第1ピース21には、図6、図7に示すように、溶着面32aと33aとの接続部分に振動方向(図7では左右方向)に沿って平坦面とされた直線部35aが設けられている。なお、図7は、図6を右側から見た図でもある。この直線部35aの長さLは、振動溶着の振動方向に振幅以上とすればよい。
また、第1ピース21には、図4に示すように、スロットル取付部15が形成されているとともに、取付フランジ18が形成されている。そして、スロットル取付部15とエンジン取付フランジ18とがダイレクトに接合されている。
一方、第2ピース22は、インテークマニホールド10の残りの半殻部分であり、図8、図9に示すように、サージタンク11の半殻部11b、吸気通路12の湾曲内側半殻部12b、及び各分岐吸気通路13の湾曲外側半殻部13bを有している。吸気通路12の湾曲内側半殻部12bには、ガソリンベーパ用管継手16とブローバイガス用管継手17とが設けられている。そして、各半殻部11b,12b,13bの縁部に溶着面(分割面)24が形成されている。この溶着面24と第1ピース23の溶着面23とが接して溶着されるようになっている。
溶着面24は、図9に示すように、溶着面23と同様、サージタンク11の半殻部11bの縁部に形成されたサージタンク溶着面31bと、吸気通路12の湾曲内側半殻部12bの縁部に形成された吸気通路溶着面32bと、各分岐吸気通路13の湾曲外側半殻部13bの縁部に形成された分岐吸気通路溶着面33bとから構成されている。そして、吸気通路溶着面32bと分岐吸気通路溶着面33bとは異なる面に形成され、それらの接続部分には図10に示すように、直線部35bが設けられている。
次に、第1ピース21と第2ピース22との溶着について、図11を参照しながら説明する。図11は、第1ピースと第2ピースとを溶着する状態を示す図である。本実施の形態では、第1ピース21と第2ピース22との溶着方法は、振動を加えて溶着する振動溶着であり、各ピース21,22を重ねて垂直に加圧しながら行われる。具体的には、図11に示すように、第1ピース21の溶着面23と第2ピース22の溶着面24とを一致させ、より詳細には、溶着面23の溶着ビード23aと溶着面24とを接触させ、その状態で第2ピース22を振動させる。
ここで、吸気通路溶着面32a,32bと分岐吸気通路溶着面33a,33bとがそれぞれ異なる面に形成されているが、それぞれの接続部分に直線部35a,35bを設けているため、第1ピース21と第2ピース22をずらすことができる。このため、吸気通路溶着面32a,32bと分岐吸気通路溶着面33a,33bとがそれぞれ異なる面に形成されていても、第2ピース22を振動させることができる。つまり、第1ピース21と第2ピース22とを振動溶着により接合することができる。
なお、第2ピース22の振動方向は図11において前後方向であり、振幅は1〜2mm程度である。ここでは、第2ピース22を振動させているが、第1ピース21を振動させるようにしてもよい。そして、第2ピース22の振動によって発生する摩擦熱により溶接ビード23aが溶融し、溶着面23と溶着面24とが溶着される。これにより、第1ピース21と第2ピース22とが接合されて一体となり、図1、図2に示すインテークマニホールド10が製造される。
このようにインテークマニホールド10は、第1ピース21と第2ピース22とで構成されているが、吸気通路12を設けてスロットル装置からサージタンク11までの距離を長くすることができる。つまり、インテークマニホールドの分割数を増やすことなく、スロットル装置からサージタンク11までの距離を長くすることができる。これにより、インテークマニホールド10では、部品点数を削減することができるため、低コスト化を図ることができる。また、溶着を1回行うだけでインテークマニホールド10を製造することができるため、生産効率を向上させることもできる。
このようにして製造されたインテークマニホールド10は、スロットル取付部15にスロットル装置が取り付けられた状態で、エンジンの吸気系に組み付けられる。すなわち、スロットル装置が吸気配管に接続される一方、エンジン取付フランジ18を介してインテークマニホールド10がエンジンに取り付けられる。そして、ガソリンベーパ用管継手16がキャニスタに接続されたガソリンベーパ配管に取り付けられ、ブローバイガス用管継手17がエンジンのクランクケースに接続されたブローバイガス還流用配管に取り付けられる。
そして、エンジンが始動されると、インテークマニホールド10では、スロットル装置から流れ込んだ吸気が、吸気通路12を介してサージタンク11に供給される。サージタンク11に供給された吸気は、各分岐吸気通路13に分配供給されてエンジンの各気筒に供給される。ここで、インテークマニホールド10においては、吸気通路12が設けられているため、スロットル装置からサージタンク11までの距離が長くなっているので、各分岐吸気通路13へ吸気を均等に分配することができる。また、吸気通路12に、ガソリンベーパ用管継手16及びブローバイガス用管継手17を設けているので、吸気とガソリンベーパ及びブローバイガスとの混合を促進することができる。その結果、ガソリンベーパ及びブローバイガスの各分岐吸気通路13への分配性能も向上させることができる。
また、インテークマニホールド10では、吸気通路12と分岐吸気通路13とが、吸気通路12の湾曲した内側と分岐吸気通路13の湾曲した内側とが対向するよう異なる方向に湾曲している。このため、スロットル装置から流れ込んだ吸気の流れが螺旋状となり、吸気を吸気通路12からサージタンク11を介して各分岐吸気通路13へスムースに流すことができる。これにより、各分岐吸気通路13への吸気の分配性能を一層向上させることができる。また、吸気とガソリンベーパ及びブローバイガスとの混合がより促進されるため、ガソリンベーパ及びブローバイガスの各分岐吸気通路13への分配性能も一層向上させることができる。その結果として、エンジン性能を向上させることができる。
以上、詳細に説明したように本実施の形態に係るインテークマニホールド10では、エンジン取付フランジ18の近傍に位置するスロットル取付部15とサージタンク11との間に、各分岐吸気通路13と逆方向に湾曲形成した吸気通路12を設けている。これにより、スロットル装置とサージタンク11との距離を長くするとともに、スロットル装置から流れ込む吸気の流れを螺旋状にして、吸気を吸気通路12からサージタンク11を介して各分岐吸気通路13へスムースに流すことができる。これにより、各分岐吸気通路13への吸気やガソリンベーパ及びブローバイガスの分配性能を向上させることができる。
そして、インテークマニホールド10を構成する第1ピース21と第2ピース22において、吸気通路溶着面32a,32bと分岐吸気通路溶着面33a,33bとをそれぞれ異なる面に形成するとともに、それぞれの接続部分に直線部35a,35bを設けている。これにより、スロットル取付部15とサージタンク11との間に、各分岐吸気通路13と逆方向に湾曲形成した吸気通路12を設けたインテークマニホールド10を2分割構造によって製造することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、4気筒エンジンに組み付けられるインテークマニホールドに本発明を適用しているが、本発明は、4気筒エンジンに限らず、あらゆる多気筒エンジンに組み付けられるインテークマニホールドに適用することができる。
また、上記した実施の形態では、ガソリンエンジンに組み付けられるインテークマニホールドに本発明を適用しているが、本発明は、ガソリンを燃料としないエンジン(例えば、ディーゼルエンジンや液化ガスエンジン等)に組み付けられるインテークマニホールドに適用することができる。この場合には、吸気排気管にガソリンベーパ用管継手は設けられない。
さらに、上記した実施の形態では、吸気通路12にガソリンベーパ用管継手16とブローバイガス用管継手17とを設けているが、EGR配管を取り付けるためのEGR用管継手を設けることもできる。これにより、EGRガスの各分岐吸気通路13への分配性能を向上させることができる。
実施の形態に係るインテークマニホールドの概略構成を示す正面図である。 実施の形態に係るインテークマニホールドの概略構成を示す側面図である。 実施の形態に係るインテークマニホールド内に形成されている通路空間を模式的に示す図である。 第1ピースの概略構成を示す平面図である。 第1ピースの概略構成を示す側面図である。 図5に示すB部の拡大図である。 図4に示すA部の拡大図である。 図8に示すC部の拡大図である。 第2ピースの概略構成を示す平面図である。 第2ピースの概略構成を示す側面図である。 第1ピースと第2ピースとを溶着する状態を示す図である。
符号の説明
10 インテークマニホールド
11 サージタンク
12 吸気通路
13 分岐吸気通路
15 スロットル取付部
18 エンジン取付フランジ
21 第1ピース
22 第2ピース
23 溶着面(分割面)
23a 溶着ビード
24 溶着面(分割面)
31a サージタンク溶着面
32a サージタンク溶着面
32a 吸気通路溶着面
32b 吸気通路溶着面
33a 分岐吸気通路溶着面
33b 分岐吸気通路溶着面
35a 直線部
35b 直線部

Claims (5)

  1. 内燃機関に吸気を供給するインテークマニホールドにおいて、
    吸気を一時的に溜めるサージタンクと、
    前記サージタンクと内燃機関の各気筒とを接続する湾曲した複数の分岐吸気通路と、
    前記各分岐吸気通路を内燃機関に取り付けるために前記各分岐吸気通路の先端部に設けられた内燃機関取付フランジ部と、
    スロットル装置を取り付けるために前記内燃機関取付フランジ部の近傍に設けられたスロットル取付部と、
    前記スロットル取付部と前記サージタンクとを接続する吸気通路と、
    を有することを特徴とするインテークマニホールド。
  2. 請求項1に記載するインテークマニホールドにおいて、
    前記吸気通路は湾曲形成されており、
    前記吸気通路と前記分岐吸気通路とは、インテークマニホールドを側面から見たときに、前記吸気通路の湾曲した内側と前記分岐吸気通路の湾曲した内側とが対向するよう異なる方向に湾曲している
    ことを特徴とするインテークマニホールド。
  3. 請求項1または請求項2に記載するインテークマニホールドにおいて、
    前記吸気通路と前記各分岐吸気通路とが異なる面で2分割された分割体同士が組み合わされて溶着により一体化されている
    ことを特徴とするインテークマニホールド。
  4. 請求項3に記載するいずれか1つのインテークマニホールドにおいて、
    前記各分割体同士は、振動溶着により一体化され、
    前記分割体の溶着部のうち、前記吸気通路の分割面と前記分岐吸気通路の分割面との接続部分には、前記振動溶着の振動方向に振幅以上の長さの直線部が形成されている
    ことを特徴とするインテークマニホールド。
  5. 請求項1から請求項4に記載するいずれか1つのインテークマニホールドにおいて、
    前記スロットル取付部の一部が、前記内燃機関取付フランジ部に接合されている
    ことを特徴とするインテークマニホールド。
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