JP2009291147A - 立体花壇装置、及び立体花壇の形成方法。 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】立体花壇装置は、所望の立体形状に形成され、立体形状の表面に鉢状部材を着脱自在に保持するための穴が複数形成された基礎構造体を有し、その穴に、植物を把持する鉢状部材が植え込まれることによって形成される。鉢状部材は、複数個の部品に分割可能であり、その複数個の部品が組み合わされた状態で植物を把持可能に構成されるとともに、保持部材が装着されることによって、その複数個の部品が組み合わされた状態に保持される。これによれば、鉢状部材によって植物を把持することが簡単であるとともに、基礎構造体に、植物を把持した鉢状部材を植え込むことが簡単となり、容易に、立体花壇を形成できる。
【選択図】図13
Description
例えば、ワイヤー等で動物や人型の形状に骨組み(基礎構造)を形成し、その基礎構造の内部に培土を入れ、基礎構造の表面(培土の表面)に沿って所望の植物を植え付けていく方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。この種の立体花壇では、植物が予めポッドなどで育てられ、その植物がポッドから取り外されて基礎構造に植え付けられる方法が採られることがあるが、その際、根が傷んでしまう場合があった。
特許文献2の立体花壇は、植物の株が挿入される花株保持具と、花株保持具が取り付けられる立体形状の基枠とからなるものである。つまり、特許文献2の立体花壇は、花株保持具に植物を予め植え付けておき、その花株保持具ごと、立体形状の基枠に取り付けるようにしたものである。
鉢状部材は、本体部材と保持部材とを有する。本体部材は、複数個の部品に分割可能であり、その複数個の部品が組み合わされた状態で植物を把持可能に構成されている。保持部材は、その本体部材に対して着脱自在であり、本体部材を、複数個の部品が組み合わされた状態に保持するものである。
そして、この請求項1の立体花壇装置は、基礎構造体の鉢状部材保持部のそれぞれに、植物を把持する鉢状部材が保持されてなるものである。
請求項2の立体花壇装置は、請求項1の立体花壇装置において、鉢状部材は、外部から与えられる水を吸水して、その水を、その鉢状部材が把持する植物の根元に導く吸水部材を備えている。
請求項3の立体花壇装置では、鉢状部材保持部は所定の深さを有する穴状に構成され、鉢状部材は、穴状の鉢状部材保持部に埋め込まれて保持されるようになっている。
請求項4の立体花壇装置は、請求項1、2の立体花壇装置において、鉢状部材保持部は、平行な二本のレール部材を備え、本体部材は、植物を把持する胴体部がレール部材の軌間よりも幅狭に構成される一方、その軌間よりも幅広に構成された上板部をその胴体部の上部に有し、鉢状部材は、上板部における胴体部側の面がレール部材上に載置されることによって保持されるようになっている。
[第1実施形態]
図1は、本発明の立体花壇装置1の模式図(一例)を表す図面である。尚、実際の立体花壇装置1の写真を図13に示す。
次に、鉢状部材20について、図3〜9を用いて説明する。
鉢状部材20は、本体部材30(詳細は例えば図7参照)と、保持部材50(詳細は例えば図8参照)と、止め具70(詳細は例えば図9参照)と、を備えている。
まず、本体部材30を主に説明する。尚、以下の説明にて、本体部材30において次第に先細となる部分(図3における左側)を下側とし、その反対側(図3における右側)を上側とする。また、本体部材30は、互いに同じ形状を有する部品30aと部品30bとを組み合わせてなるものであるが(言い換えると、本体部材30は、部品30a,30bに分割可能である)、以下、部品30a,30bを組み合わせた状態の本体部材30について説明する。
胴体部48は、植物の根の部分を受け入れるための空間を有するように、略円筒状に形成されている。尚、胴体部48の上側の直径と下側の直径とでは、下側の直径のほうが若干小さくなるように形成されている。
天板31は、外形が正六角形状に構成されるとともに、少なくとも、平行な対辺の幅が胴体部48の外径(直径)よりも大きくなるように形成されている。天板31の中心領域には、胴体部48における空間とつながる円形の開口36が形成されている(例えば図7参照)。
次に、保持部材50について、図3〜6,8を参照しつつ説明する。
止め具70は、環状に形成されている(例えば図9参照)。そして、止め具70は、その止め具70における開口部73に本体部材30の底部49が挿通されるようにして、胴体部48の止め具用U字溝34に嵌め込まれる。止め具70を構成する枠71の内側の面は、止め具用U字溝34と嵌合するように、円弧状に突出した形状に構成されている。
突出部材72は、図9における平面図を参照して分かるように、略長方形状を有する。尚、より詳細には、長手方向の辺は円弧状に構成されている。つまり、突出部材72のうち、止め具70の枠71と接する部分の辺は、その枠71の円弧に沿っているため円弧状となっている。また、突出部材72のうち、止め具70の枠71と接する辺に対向する辺も、所定の直径を有する円の一部として構成されており、円弧状となっている。
この突出部材72は、鉢状部材20を基礎構造体10の鉢状部材保持穴11に植え込んだ時に、抜け防止用のストッパーとしての役割を果たす。
まず、所望の植物の根の部分を、本体部材30の空間に配置し、植物をその本体部材によって把持する。本体部材30は、前述のように部品a,bに分割可能であり、部品a,bを分割した状態で何れか一方に植物を配置し、その後、部品a,bを組み合わせることによって、本体部材30により容易に植物を把持することができる。部品a,bを組み合わせた後は、本体部材30に保持部材50、及び止め具70を装着することによって、部品a,bが分離しないように保持される。このような構成により、部品a,bが分離することによって植物が落下してしまう、というような事態が防止される。
これにより、基礎構造体10の表面が植物(植物を把持した鉢状部材20)で覆われ、立体花壇が完成することとなる(図13参照)。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の立体花壇装置1について、図10を用いて説明する。尚、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
具体的に、外部から水を与えると、導水部材90のひだ91からその水が吸収され、吸収された水は導水部材90全体に浸透する。つまり、ひだ91から、植物の根の部分に水が導かれるようになる。このため、植物の根の部分に簡単かつ確実に水を与えることができるようになる。また、導水部材90には保水効果もあるため、乾燥を防止或いは低減することができる。したがって、植物の管理・育成が容易となる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の立体花壇装置1について、図11を用いて説明する。尚、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
また、止め具95は、その止め具95を構成する枠体から外部に向かって先細に突出する串状部材96を複数備えている。具体的に、串状部材96は、止め具95の枠体の直径方向に垂直な方向(面sに垂直な方向)に突出している。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態の立体花壇装置1について、図12を用いて説明する。尚、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
例えば、上記実施形態において、植物を配置したい箇所に、互いに平行な2本のレール部材を設け、そのレール部材上に、鉢状部材20を載置するように構成しても良い。具体的に、2本のレール部材と本体部材30における溝32とが嵌合するように構成すれば良い。2本のレール部材と本体部材30における溝32とが嵌合するように構成することで、鉢状部材20が2本のレール部材の間に保持されるようになる。つまり、このような方法によっても、鉢状部材20を所望の位置に配置できるようになる。或いは、鉢状部材20の配置場所によっては、天板31がレール部材上に載置されるのみの構成としても良い。
また、上記第2実施形態において、導水部材90の素材は問わない。例えば、吸水可能なものであれば、不織布以外のどのような素材を用いても良い。さらに、外部から植物の根の部分に導水可能な構成であれば、どのような構成を用いても良い。例えば、導水部材90を備えることに代えて、外部から植物の根の部分に導水する導水路を設けることとしても良い。
Claims (6)
- 複数個の部品に分割可能であり、その複数個の部品が組み合わされた状態で植物を把持可能な本体部材と、その本体部材に対して着脱自在であり、本体部材を、複数個の部品が組み合わされた状態に保持するための保持部材と、を有する鉢状部材と、
所望の立体形状に形成され、立体形状の表面に前記鉢状部材を着脱自在に保持するための鉢状部材保持部が複数形成された基礎構造体と、
を備え、前記基礎構造体の前記鉢状部材保持部のそれぞれに、植物を把持する前記鉢状部材が保持されてなることを特徴とする立体花壇装置。 - 請求項1に記載の立体花壇装置において、
前記鉢状部材は、外部から与えられる水を吸水して、その水を、その鉢状部材が把持する植物の根元に導く吸水部材を備えていることを特徴とする立体花壇装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の立体花壇装置において、
前記鉢状部材保持部は所定の深さを有する穴状に構成され、
前記鉢状部材は、穴状の前記鉢状部材保持部に埋め込まれて保持されることを特徴とする立体花壇装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の立体花壇装置において、
前記鉢状部材保持部は、平行な二本のレール部材を備え、
前記本体部材は、植物を把持する胴体部が前記レール部材の軌間よりも幅狭に構成される一方、その軌間よりも幅広に構成された上板部をその胴体部の上部に有し、
前記鉢状部材は、前記上板部における前記胴体部側の面が前記レール部材上に載置されることによって保持されるようになっていることを特徴とする立体花壇装置。 - 複数個の部品に分割可能であり、その複数個の部品が組み合わされた状態で植物を把持可能な本体部材と、その本体部材に対して着脱自在であり、本体部材を、複数個の部品が組み合わされた状態に保持するための保持部材と、前記本体部材の底部から外側に突出する1ないし複数の串状部材と、を有する鉢状部材と、
所望の立体形状に形成された基礎構造体と、
を備え、前記基礎構造体の表面に、植物を把持する前記鉢状部材が前記串状部材を介して固定されてなることを特徴とする立体花壇装置。 - 複数個の部品に分割可能であり、その複数個の部品が組み合わされた状態で植物を把持可能な本体部材と、その本体部材に対して着脱自在であり、本体部材を、複数個の部品が組み合わされた状態に保持するための保持部材と、を有する鉢状部材に所望の植物を把持させ、
所望の立体形状の基礎構造体を形成すると共に、その基礎構造体の表面に前記鉢状部材を保持可能な鉢状部材保持部を複数形成し、
前記基礎構造体の前記鉢状部材保持部のそれぞれに、植物を把持した前記鉢状部材を保持させることを特徴とする立体花壇の形成方法。
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