JP2009289610A - 温度調節機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蓄電素子の温度調節を効率良く行うことができる温度調節機構を提供する。
【解決手段】 複数の蓄電素子(11)の温度を調節するための温度調節機構であって、各蓄電素子と接触して各蓄電素子との間で熱交換を行うための液状の第1の熱交換媒体(4)を、複数の蓄電素子とともに収容するケース(20)と、一部の領域がケース内に位置して第1の熱交換媒体と接触し、第2の熱交換媒体(5)を流動させるためのパイプ(39)と、を有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、蓄電素子の温度を調節するための機構に関するものである。
従来、複数の単電池(二次電池)からなる組電池において、組電池の温度上昇を抑制するための構造が提案されている。
例えば、組電池に対して冷却用の空気を供給することにより、組電池の温度上昇を抑制するようにしているものがある。また、組電池を収容するケース内に液体を充填し、組電池で発生した熱を、液体を介してケースに伝達させることにより、組電池の温度上昇を抑制しているものがある。
特開平6−124733号公報 特開平10−55827号公報 実開平5−58438号公報
しかしながら、上述したような組電池を冷却させる構成では、組電池の冷却効率が不十分となるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、蓄電素子の温度調節を効率良く行うことができる温度調節機構を提供することにある。
本発明は、複数の蓄電素子の温度を調節するための温度調節機構であって、各蓄電素子と接触して各蓄電素子との間で熱交換を行うための液状の第1の熱交換媒体を、複数の蓄電素子とともに収容するケースと、一部の領域がケース内に位置して第1の熱交換媒体と接触し、第2の熱交換媒体を流動させるためのパイプと、を有することを特徴とする。
ここで、第2の熱交換媒体に対して流動力を付与する駆動ユニットをパイプに接続することができる。これにより、駆動ユニットを用いて、第2の熱交換媒体を効率良く流動させることができる。
また、パイプにおける一部の領域を、ケースの上面に沿って配置することができる。そして、パイプの一部の領域において、パイプの外表面から突出した突起部を設けることができる。突起部を設けることにより、第1の熱交換媒体との接触面積を増加させることができ、第1及び第2の熱交換媒体の間における熱交換を促進させることができる。一方、突起部を、第1の熱交換媒体の流動方向に沿って配置することができる。これにより、第1の熱交換媒体の流れを整えることができる。
さらに、蓄電素子の長手方向と略直交する方向に向かって、第1の熱交換媒体を層流の状態で流動させるためのファンを設けることができる。そして、ファンを駆動することにより、ケースの内壁面に沿って、第1の熱交換媒体を流動させることができる。ここで、複数の蓄電素子を並列に配置した構成では、ケースの内壁面に沿った第1の熱交換媒体の流れによって、第1の熱交換媒体をすべての蓄電素子に導くことができる。
第2の熱交換媒体としては、第1の熱交換媒体を介した蓄電素子の冷却又は加温に用いられる気体又は液体を用いることができる。ここで、気体としては、例えば、空気を用いることができる。また、液体としては、例えば、油や水を用いることができる。
なお、本発明の温度調節機構は、車両に搭載することができる。そして、複数の蓄電素子は、車両の走行に用いられるエネルギを出力したり、車両の制動時に発生するエネルギを蓄えたりするために用いることができる。また、蓄電素子としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池や、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることができる。
本発明では、ケース内に収容された第1の熱交換媒体に対して、内部で第2の熱交換媒体が流動するパイプを接触させている。これにより、第2の熱交換媒体の温度を調節しておけば、第1の熱交換媒体を介して蓄電素子の温度を容易に調節することができる。
例えば、冷却された第2の熱交換媒体をパイプ内で流動させれば、第1の熱交換媒体を介して蓄電素子を効率良く冷却することができる。また、温められた第2の熱交換媒体をパイプ内で流動させれば、第1の熱交換媒体を介して蓄電素子を効率良く温めることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1における電池パックの構成について、図1を用いて説明する。ここで、図1は、本実施例の電池パックの構成を示す分解斜視図である。本実施例の電池パックは、車両に搭載されている。
この車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車とは、電池パックの他に、車両の走行に用いられるエネルギを出力する、内燃機関や燃料電池といった他の動力源を備えた車である。また、電気自動車は、電池パックの出力だけを用いて走行する車である。本実施例の電池パックは、放電によって車両の走行に用いられるエネルギを出力したり、車両の制動時に発生する運動エネルギを回生電力として充電したり、車両の外部からの電力供給を受けて充電を行ったりする。
本実施例の電池パック1は、電池ユニット10と、撹拌ユニット30と、ケース20とを有している。ケース20は、電池ユニット10及び撹拌ユニット30を収容するための空間を形成する収容部材21と、収容部材21の開口部21aを覆う蓋部材22とを有している。蓋部材22は、収容部材21にネジ等の締結部材によって固定されたり、溶接によって固定されたりする。これにより、ケース20の内部は、密閉状態となる。
また、収容部材21及び蓋部材22は、熱伝導性や耐食性等に優れた材料、例えば、後述する熱交換媒体4の熱伝導率と同等又はこれよりも高い熱伝導率を有する材料で形成することができる。具体的には、収容部材21や蓋部材22を、アルミニウムや鉄等といった金属で形成することができる。
ここで、ケース20の内部には、電池ユニット10及び撹拌ユニット30の他に、電池ユニット10との間で熱交換を行うための熱交換媒体(第1の熱交換媒体)4が収容されている。この熱交換媒体4は、後述するように、電池ユニット10(単電池11)の温度を調節するために用いられる。
熱交換媒体4は、絶縁性を有する液体であり、例えば、絶縁性を有する油や、フッ素系不活性液体を用いることができる。フッ素系不活性液体としては、例えば、フロリナート、Novec HFE(hydrofluoroether)、Novec1230(スリーエム社製)を用いることができる。
なお、電池ユニット10や撹拌ユニット30の表面に絶縁処理を施しておけば、熱交換媒体4として、絶縁性を有する液体を用いなくてもよい。例えば、電池ユニット10の表面に、絶縁性を有する膜を形成しておくことができ、この場合には、水といった、絶縁性に優れていない熱交換媒体4を用いることができる。
次に、電池ユニット10の構成について説明する。
電池ユニット10は、複数の単電池11が電気的に直列に接続されたものである。複数の単電池11は、ケース20の内部において、並列に配置されている。単電池11としては、具体的には、蓄電素子としての二次電池を用いている。
各単電池11は、両端側において、一対の板状の支持部材12によって支持されている。これらの支持部材12は、ネジ等の締結部材(不図示)によって、ケース20(収容部材21)に固定されている。なお、本実施例では、2つの支持部材12を用いているが、これらの支持部材12を一体として構成することもできる。
また、各単電池11の両端には、正極用及び負極用の端子11aが設けられている。各単電池11の端子11aは、隣り合って配置された他の単電池11の端子11aとバスバー13を介して接続されている。すなわち、複数の単電池11を、バスバー13を介して電気的に直列に接続することにより、電池ユニット10として所望の出力を得ることができる。
ここで、複数の単電池11のうち特定の単電池11には、正極用及び負極用の配線(不図示)が接続されており、これらの配線は、ケース20を貫通して、ケース20の外部に配置された電子機器に接続されている。これにより、電池ユニット10の出力を用いて、電子機器を駆動することができる。電子機器としては、電力の供給を受けて動作するものであればよく、例えば、電池ユニット10の電圧値を変換するためのコンバータや、車両の走行に用いられるモータに電力を供給するためのインバータなどが挙げられる。
各単電池11の内部には、発電要素が収容されている。発電要素は、電極板(正極板及び負極板)及びセパレータで構成されており、公知の構成を適宜、適用することができる。
ここで、正極板としては、アルミニウム等の金属(合金を含む)で形成された集電体の表面に正極層を形成したものを用い、負極板としては、アルミニウム等の金属(合金を含む)で形成された集電体の表面に負極層を形成したものを用いることができる。より具体的には、ニッケル水素電池では、正極層の活物質として、ニッケル酸化物を用い、負極層の活物質として、MmNi(5−x−y−z)AlMnCo(Mm:ミッシュメタル)等の水素吸蔵合金を用いることができる。また、リチウムイオン電池では、正極層の活物質として、リチウム−遷移金属複合酸化物を用い、負極層の活物質として、カーボンを用いることができる。
なお、本実施例では、円筒型の単電池11を用いているが、角型等の他の形状の単電池を用いることもできる。また、本実施例では、二次電池を用いているが、二次電池の代わりに、蓄電素子としての電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることもできる。
一方、電池ユニット10の一端には、撹拌ユニット30が配置されている。ここで、撹拌ユニット30の両端は、一対の支持部材12と同一面内に位置するように配置されている。以下、図2を用いて、撹拌ユニット30の構成について説明する。ここで、図2は、撹拌ユニット30の構成を示す外観斜視図である。
ファン31は、回転軸32と、回転軸32の外周面に設けられた複数の羽根部33とを有している。また、ファン31は、単電池31と略平行となるように配置されている。ここで、複数の羽根部33は、回転軸32の周方向において等間隔に配置されており、各羽根部33は、曲面を持った形状に形成されている。ここで、ファン31としては、公知の構成のクロスフローファンを用いることができる。
回転軸32の両端側は、軸受け35によって回転可能に支持されており、回転軸32の一端は、モータ34に接続されている。軸受け35は、支持板36に固定されている。ここで、支持板36の一部は、ファン31の外周面に沿った形状に形成されている。また、ファン31の長手方向における各羽根部33の長さは、単電池11の長手方向における長さと略等しくなっている。なお、各羽根部33の長さを、単電池11の長さよりも長くすることもできる。
一方、ファン31と電池ユニット10(単電池11)との間には、第1の仕切り部材37a及び第2の仕切り部材37bが配置されている。第1の仕切り部材37aは、図3に示すように、電池ユニット10における最も下方に位置する単電池11とケース20(収容部材21)の底面との間に配置されている。また、第2の仕切り部材37bは、電池ユニット10に沿って重力方向(図3の上下方向)に延びており、第2の仕切り部材37bの先端が電池ユニット10の上部に位置している。
第1及び第2の仕切り部材37a,37bの幅は、ファン31の長手方向における羽根部33の長さと略等しくなっており、一対の支持部材12の間隔とも略等しくなっている。
一方、ファン31の上方には、熱交換媒体4と接触する熱交換器38の一部が配置されている。ここで、熱交換器38の構成について、図4を用いて説明する。
熱交換器38は、熱交換媒体(第2の熱交換媒体)5を流動させるための中空形状のパイプ39と、パイプ39内の熱交換媒体5に対して流動力を付与するためのポンプ(駆動ユニット)40とを有している。パイプ39は、熱伝導性に優れた材料で形成されており、この材料としては、例えば、金属を用いることができる。そして、ケース20の材料と同じ材料とすることもできる。パイプ39は、ケース20を貫通して一部の領域がケース20の内部に位置しており、この一部の領域が熱交換媒体4と接触している。また、パイプ39は、閉じた系となっており、熱交換媒体5は、パイプ39内で循環するようになっている。
パイプ39の内部に収容する熱交換媒体5としては、空気や、空気とは異なる成分の気体を用いることができる。また、気体の代わりに、液体を用いることもできる。液体としては、例えば、水や油が挙げられる。
パイプ39の外周面のうち、ケース20の内部に位置する領域には、複数のフィン(突起部)39aが設けられている。複数のフィン39aは、パイプ39の長手方向において、並んで配置されている。ここで、複数のフィン39aは、一対の支持部材12の間に位置する領域内に配置されている。本実施例では、一対の支持部材12の間に撹拌ユニット30が配置されており、撹拌ユニット30によって形成される熱交換媒体4の流れも一対の支持部材12の間で主に形成されることになる。したがって、一対の支持部材12の間に形成された領域にフィン39aを設けておけば、流動する熱交換媒体4をフィン39aに接触させることができる。
各フィン39aは、図5に示すように、パイプ39の径よりも大きな径を有しており、パイプ39の外周面に沿って形成されている。ここで、図5は、図4のA−A断面図を示している。なお、フィン39aは、パイプ39と一体的に形成してもよいし、パイプ39とは別体として形成しておき、パイプ39に固定するようにしてもよい。
次に、上述した熱交換器38の動作について説明する。
ポンプ40を駆動すると、パイプ39の内部において熱交換媒体5が一方向に流れることになる。すなわち、ポンプ40によって送り出された熱交換媒体5は、パイプ39を介してケース20の内部に進入する。このとき、パイプ39内の熱交換媒体5と、ケース20内の熱交換媒体4との間では、パイプ39を介して熱交換が行われることになる。
例えば、熱交換媒体4よりも温度の低い熱交換媒体5をパイプ39内で流動させれば、熱交換媒体5がパイプ39を介して熱交換媒体4からの熱を奪うことにより、熱交換媒体4の温度を低下させることができる。ここで、熱交換媒体4は、電池ユニット10と接触しているため、熱交換器38を用いて熱交換媒体4を冷却させれば、電池ユニット10を冷却させることができる。
この場合において、熱交換媒体4から熱を奪った熱交換媒体5は、パイプ39を介してケース20の外部に流れるが、この熱交換媒体5を冷却することにより、パイプ39を介して熱交換媒体5をケース20内に再度、導くことができる。パイプ39内の熱交換媒体5を冷却させる手段としては、例えば、空気や水を用いた冷却が挙げられる。このように、パイプ39内の熱交換媒体5を冷却させながら、パイプ39内で循環させることにより、電池ユニット10の冷却を継続して行うことができる。
ポンプ40や、熱交換媒体5を冷却させる機構は、コントローラ(不図示)によって制御することができる。この制御方法について、以下に具体的に説明する。
例えば、電池ユニット10の温度を直接的又は間接的に検出するためのセンサを設けておく。ここで、電池ユニット10の温度を直接的に検出する場合としては、温度センサを電池ユニット10に接触させておくことができる。なお、電池ユニット10を構成するすべての単電池11に対して温度センサを設けておくこともできるし、少なくとも1つの特定の単電池11に対して温度センサを設けておくこともできる。ここで、電池ユニット10のうち最も温度が高くなる単電池11が、単電池11の位置等によって特定できる場合には、この単電池11に対して温度センサを設けておくことができる。一方、電池ユニット10の温度を間接的に検出する場合としては、例えば、単電池11の出力値(電圧値)から単電池11の温度を予測することができる。
そして、上述したセンサの出力によって検出された電池ユニット10の温度が、所定の温度範囲の上限値よりも高い場合には、ポンプ40や冷却機構を動作させることができる。これにより、電池ユニット10を冷却することができ、電池ユニット10の温度上昇に伴う電池特性の劣化を抑制することができる。
ここで、電池ユニット10の単電池11は、上述したように二次電池で構成されているが、二次電池は、温度に応じて出力特性(電池特性)が変化することが知られている。すなわち、二次電池の温度が所定の温度範囲から外れている場合には、電池特性が劣化してしまう。このため、二次電池の温度は、所定の温度範囲内に維持することが好ましい。
一方、熱交換媒体4よりも温度の高い熱交換媒体5をパイプ39内で流動させれば、熱交換媒体5の熱がパイプ39を介して熱交換媒体4に伝達され、熱交換媒体4の温度を上昇させることができる。ここで、熱交換媒体4は、電池ユニット10と接触しているため、熱交換器38を用いて熱交換媒体4を温めれば、電池ユニット10を温めることができる。
この場合において、熱交換媒体4に熱を与えた熱交換媒体5は、パイプ39を介してケース20の外部に流れるが、この熱交換媒体5を温めることにより、パイプ39を介して熱交換媒体5をケース20内に再度、導くことができる。パイプ39内の熱交換媒体5を温める手段としては、例えば、ヒータを用いることができる。このように、パイプ39内の熱交換媒体5を温めながら、パイプ39内で循環させることにより、電池ユニット10の加温を継続して行うことができる。
ここで、ポンプ40や、パイプ39内の熱交換媒体5を温める機構は、コントローラ(不図示)によって制御することができる。この制御としては、例えば、電池ユニット10の温度を直接的又は間接的に検出するためのセンサを設けておく。そして、このセンサの出力によって検出された電池ユニット10の温度が、上述した温度範囲の下限値よりも低い場合には、ポンプ40及びヒータを動作させることができる。これにより、電池ユニット10を温めることができ、電池ユニット10の温度低下に伴う電池特性の劣化を抑制することができる。
本実施例では、パイプ39の外周面に複数のフィン39aを設けて、熱交換媒体4との接触面積を増加させているため、熱交換媒体4及び熱交換媒体5との間における熱交換の効率を向上させることができる。これにより、電池ユニット10の温度調節を効率良く行うことができる。
なお、本実施例では、パイプ39の外周面にフィン39aを設けているが、フィン39aを設けなくてもよい。この場合であっても、パイプ39内で熱交換媒体5を流動させることによって、熱交換媒体4を介して電池ユニット10の温度を調節することができる。
一方、フィン39aの数や形状、隣り合うフィン39aの間隔は、適宜設定することができる。また、パイプ39の径も適宜設定することができる。すなわち、ケース20内におけるパイプ39の配置スペースや、熱交換媒体4を介した電池ユニット10の温度調節の効率を考慮して、フィン39aやパイプ39の形状等を適宜設定すればよい。
また、本実施例では、ポンプ40を用いて熱交換媒体5をパイプ39内で流動させているが、ポンプ40を用いずに、熱交換媒体5を自然対流させることもできる。
さらに、本実施例では、ファン31の上方に、熱交換器38のパイプ39を配置しているが、これに限るものではない。すなわち、ケース20内におけるパイプ39の位置は適宜設定することができる。例えば、ケース20のうち、最も温度が高くなる位置にパイプ39を配置しておき、パイプ39内の熱交換媒体5によって熱交換媒体4を冷却させるようにすれば、熱交換媒体4を効率良く冷却させることができる。また、ケース20のうち、最も温度が低くなる位置にパイプ39を配置しておき、パイプ39内の熱交換媒体5によって熱交換媒体4を温めるようにすれば、熱交換媒体4を効率良く温めることができる。
また、本実施例では、ケース20内に1つのパイプ39を配置しているが、これに限るものではない。すなわち、ケース20内におけるパイプ39の数は、適宜設定することができる。ケース20内に複数のパイプ39を配置した場合には、パイプ39の数だけ熱交換器38を設けることができる。すなわち、各パイプ39に対してポンプ40を配置して、パイプ39毎に熱交換媒体5を流動させることができる。一方、複数のパイプ39を互いに接続して、1つのポンプを用いて、複数のパイプ39内で熱交換媒体5を流動させることもできる。
次に、上述した電池パック1の構成において、ファン31の駆動に伴う熱交換媒体4の流れについて説明する。
モータ34の駆動によってファン31が回転すると、ファン31から熱交換媒体4が送り出される。すなわち、ファン31から送り出された熱交換媒体4は、第1の仕切り部材37aと収容部材21の底面との間を通過して、電池ユニット10の側に移動する。ここで、複数の羽根部33は、回転軸32の長手方向に沿って延びているため、ファン31から送り出される熱交換媒体4は、層流を形成することになる。すなわち、熱交換媒体4は、羽根部33の幅(回転軸32の長手方向における長さ)と略同一の幅を有する流れを形成することになる。
そして、ファン31から送り出された熱交換媒体4は、図6の矢印で示すように、電池ユニット10の周囲を辿るように進んで、ファン31に戻るようになっている。ここで、図6の矢印で示す熱交換媒体4の流れは、主な流れの成分を示すものであり、この流れとは異なる方向に進む成分も存在する。なお、図6では、熱交換器38を省略している。
本実施例において、電池ユニット10(最も外側に位置する単電池11)とケース20の内壁面との間の距離(最短距離)は、隣り合う単電池11の間における距離(最短距離)よりも長くなっている。このように設定することで、ファン31から送り出される熱交換媒体4を、電池ユニット10の周囲に沿って移動させることができる。そして、電池ユニット10の周囲において、熱交換媒体4の主な流れ(層流)を発生させることにより、隣り合う単電池11の間にも熱交換媒体4の二次的な流れを発生させることができる。具体的には、図7に示すように、電池ユニット10の下方から上方に向かって、隣り合う単電池11の間を通過する熱交換媒体4の二次的な流れを発生させることができる。
本実施例では、ファン31から送り出された熱交換媒体4が、層流となって単電池11に接触するようになっている。ここで、熱交換媒体4の層流の幅は、単電池11の長手方向における長さと略等しくなっているため、熱交換媒体4は、単電池11におけるすべての領域との間で熱交換を行うことができる。また、すべての単電池11に対して熱交換媒体4を接触させることにより、すべての単電池11との間で熱交換を行うことができる。
ここで、単電池11は充放電によって発熱するが、単電池11に熱交換媒体4を接触させることにより、単電池11及び熱交換媒体4の間で熱交換が行われ、単電池11の熱が熱交換媒体4に伝達される。熱を持った熱交換媒体4は、上述したようにケース20の内部で流動し、ケース20の内壁面に接触することにより、ケース20に熱を伝達することができる。そして、ケース20に伝達された熱は、大気中に放出される。これにより、電池パック1(単電池11)の放熱(冷却)を行うことができる。
また、本実施例では、ケース20内に熱交換器38のパイプ39を配置しているため、パイプ39内で冷却用の熱交換媒体5を流動させれば、熱交換媒体4を冷却でき、熱交換媒体4を介して電池ユニット10を冷却することができる。一方、パイプ39内で加温用の熱交換媒体5を流動させれば、熱交換媒体4を温めることができ、熱交換媒体4を介して電池ユニット10を温めることができる。
しかも、パイプ39を熱交換媒体4に直接、接触させているため、パイプ39内の熱交換媒体5と熱交換媒体4との間における熱コンダクタンスを高くすることができる。すなわち、パイプ39内を流れる熱交換媒体5を用いて、熱交換媒体4の温度、言い換えれば、電池ユニット10の温度を効率良く調節することができる。
また、上述したように、熱交換媒体4が層流の状態で単電池11に接触するため、各単電池11のすべての領域を略均等に冷却したり、温めたりすることができる。これにより、各単電池11において、部分的な温度のバラツキを抑制することができる。また、すべての単電池11に対して熱交換媒体4を到達させることができるため、すべての単電池11を冷却させたり、温めたりすることができ、複数の単電池11における温度のバラツキを抑制することができる。
さらに、ケース20内のデッドスペースに、フィン39aを備えたパイプ39を配置することにより、ケース20を大型化させることなく、電池ユニット10の温度調節を効率良く行うことができる。
本実施例では、ケース20内に撹拌ユニット30を配置しているため、撹拌ユニット30の上部には、撹拌ユニット30の配置に伴うデッドスペースが生じることになる。また、図7に示すように、左右方向に並べて配置された複数の単電池11の列を、左右方向でずらしながら上下方向に配置すれば、ケース20内の角部にもデッドスペースが生じることになる。ここで、複数の単電池11を図7に示すように配置すれば、隣り合う単電池11の間の距離を狭めることができ、図7の上下方向において、電池パック1を小型化することができる。
そこで、上述したようなデッドスペースにパイプ39を配置させれば、ケース20の大型化を抑制することができる。
さらに、パイプ39内を流れる熱交換媒体5の流量を調節すれば、パイプ39内の熱交換媒体5と熱交換媒体4との間における熱交換の割合を変更することも可能である。これにより、パイプ39内の熱交換媒体5と熱交換媒体4との間における熱コンダクタンスを容易に変更することができる。
一方、本実施例では、各フィン39aがケース20内における熱交換媒体4の主な流れの方向に延びるように、各フィン39aを配置している。ここで、本実施例では、単電池11の長手方向と直交する面内において、電池ユニット10の周囲で熱交換媒体4を循環させるようにしている。そして、各フィン39aも、単電池11の長手方向と直交する面内に位置するように配置している。
このように構成することで、フィン39aを用いて、熱交換媒体4の流れを整えることができる。これにより、ケース20内における熱交換媒体4の流れにバラツキが生じてしまうのを抑制することができる。より具体的には、単電池11の長手方向における位置に応じて、熱交換媒体4の流れにバラツキが生じてしまうのを抑制することができる。そして、熱交換媒体4の流れのバラツキを抑制することで、単電池11の長手方向におけるすべての領域に対して、熱交換媒体4を略均等に接触させることができ、各単電池11内での温度のバラツキを抑制することができる。
ここで、本実施例では、撹拌ユニット30を動作させることによって熱交換媒体4を強制的に流動させるようにし、この熱交換媒体4の流れに沿うようにフィン39aを配置しているが、これに限るものではない。例えば、ケース20内において熱交換媒体4を自然対流させる場合には、熱交換媒体4の流れる方向に沿うようにフィン39aを配置しておくこともできる。この場合であっても、熱交換媒体4の流れを整えることができる。
なお、本実施例の電池パック1では、ケース20の内部に撹拌ユニット30を配置しているが、これに限るものではない。すなわち、本実施例の構成において、撹拌ユニット30を省略することができる。この場合であっても、熱交換器38を用いて、電池ユニット10の温度を調節することができる。
また、本実施例では、撹拌ユニット30をケース20の底面に沿って配置しているが、これに限るものではない。すなわち、電池ユニット10の周囲で熱交換媒体4を流動させることができれば、撹拌ユニット30の位置は適宜設定することができる。例えば、撹拌ユニット30をケース20の上面に沿って配置することもできる。この場合には、図6の矢印で示す熱交換媒体4の流れと、逆方向の流れを発生させることができる。
さらに、本実施例では、図4に示すように、ケース20のうち、互いに向かい合う2つの側面において、パイプ39を貫通させているが、これに限るものではない。すなわち、熱交換媒体5を流動させるパイプ39の一部をケース20内に位置させて、熱交換媒体4と接触させるようにすればよい。
例えば、図8に示すように、ケース20内において熱交換媒体5が往復するような流路を形成するように、パイプ39を構成することができる。ここで、図8の一点鎖線で示す矢印は、熱交換媒体5の流れる方向を示している。
また、図9に示すように、ケース20内に位置するパイプ39に対して複数の曲げ部39bを設けることもできる。この場合には、曲げ部39bに対して、実施例1で説明したフィン39aと同様の機能を持たせることもでき、ケース20内における熱交換媒体4の流れを整えることができる。なお、パイプ39に対して1つの曲げ部39bを設けるだけでもよい。そして、図8及び図9に示した構成において、パイプ39の外周面に、実施例1で説明したようなフィン39aを設けることもできる。
本発明の実施例1における電池パックの分解斜視図である。 撹拌ユニットの構成を示す外観斜視図である。 電池パック内の一部の構成を示す概略図である。 熱交換器の構成を示す概略図である。 フィンを備えたパイプの断面図である。 電池パックのケース内における熱交換媒体の主な流れを示す図である。 単電池の長手方向と直交する面において、ケース内における熱交換媒体の流れを示す図である。 電池パックのケース内におけるパイプの構成を示す変形例である。 電池パックのケース内におけるパイプの構成を示す変形例である。
符号の説明
1:電池パック(蓄電装置)
10:電池ユニット
11:単電池
30:撹拌ユニット
38:熱交換器
39:パイプ
39a:フィン

Claims (8)

  1. 複数の蓄電素子の温度を調節するための温度調節機構であって、
    前記各蓄電素子と接触して前記各蓄電素子との間で熱交換を行うための液状の第1の熱交換媒体を、前記複数の蓄電素子とともに収容するケースと、
    一部の領域が前記ケース内に位置して前記第1の熱交換媒体と接触し、第2の熱交換媒体を流動させるためのパイプと、を有することを特徴とする温度調節機構。
  2. 前記パイプに接続され、前記第2の熱交換媒体に対して流動力を付与する駆動ユニットを有することを特徴とする請求項1に記載の温度調節機構。
  3. 前記パイプにおける前記一部の領域は、前記ケースの上面に沿って配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の温度調節機構。
  4. 前記パイプは、前記一部の領域において、前記パイプの外表面から突出した突起部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の温度調節機構。
  5. 前記突起部は、前記第1の熱交換媒体の流動方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項4に記載の温度調節機構。
  6. 前記蓄電素子の長手方向と略直交する方向に向かって、前記第1の熱交換媒体を層流の状態で流動させるためのファンを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の温度調節機構。
  7. 前記ファンは、前記ケースの内壁面に沿って、前記第1の熱交換媒体を流動させることを特徴とする請求項6に記載の温度調節機構。
  8. 前記第2の熱交換媒体は、前記第1の熱交換媒体を介した前記蓄電素子の冷却又は加温に用いられる気体又は液体であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の温度調節機構。
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