JP2011023179A - 組電池及びこれを備える車両並びに組電池用のバスバー - Google Patents

組電池及びこれを備える車両並びに組電池用のバスバー Download PDF

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Abstract

【課題】電池セル間の温度差を少なくして電池セルを信頼性高く使用可能とする。
【解決手段】電極端子13を有する複数の電池セル1と、複数の電池セル1を積層した状態で、隣接する電池セル1同士の電極端子13を各々電気的に接続するための複数のバスバー17と、電池セル1を冷却するための冷却機構と、を備える組電池であって、複数のバスバー17の内、冷却機構で与えられる冷却能力が平均以上であると予め決定された少なくとも一の電池セル1と接続されるバスバー17が、該電池セル1を加熱可能な加熱機構を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、複数の角形電池セルを積層した組電池及びこれを備える車両並びに組電池用のバスバーに関し、主としてハイブリッド自動車、燃料自動車、電気自動車等の自動車を駆動するモータの電源用に使用される組電池を構成する角形電池セルの温度制御に関する。
自動車を走行させるモータを駆動する電源に使用される大電流、大出力用の電源装置は、複数の電池を直列に接続して出力電圧を高くしている。駆動モータの出力を大きくするためである。この種の用途に使用される電源装置は、大きな電流で充放電される。たとえば、ハイブリッド自動車等では、スタートするときや加速するときに、電池でモータを駆動して自動車を加速するので、100A以上と極めて大きな電流が流れる。さらに、急ブレーキをかけて回生制動するときは、大きな電流で充電される。
大電流を流して使用される電源装置は、電池の温度が上昇するので強制的に冷却する必要がある。電池の温度が高くなると、性能が低下するからである。そこで電池セルの温度を監視し、電池セルの温度が設定温度よりも高くなると、空気を強制送風して冷却する冷却機構が開発されている。
多数の電池セルを使用する組電池の温度制御においては、各電池セルの冷却にばらつきがあると、冷却が不十分な電池セルの性能劣化が進み、使用に伴って電池性能のばらつきが生じ、好ましくない。したがって、電池セルの温度制御においては、電池セルを効率よく冷却することのみでは足りず、各電池セル間に温度差が生じないよう、均一な温度制御を行うことが肝要となる。
しかしながら、多数の電池セルを使用する組電池においては、各電池セルに温度差が生じないよう均一に冷却することは極めて困難である。例えば冷却空気をファンにより強制送風する冷却機構においては、冷却空気の排出口に近い位置にある電池セルの冷却は効率よく行えるものの、排出口から離れるに従って冷却能力が低下するため、電池セルの冷却が不十分となる。特に、冷却能力を上げるために熱容量の大きい冷媒ガスや冷媒流体を用いた冷却機構である程、冷却機構に近い電池セルはよく冷却される結果、冷却が不十分な電池セルとの温度差が拡大する傾向にあった。
このような温度差を抑制するため、冷却空気を送出する冷却空気通路の間隔を距離や場所に応じて変化させたり、流速を変化させるなどの方法により、均一な冷却を図る試みがなされている(例えば特許文献1)。
しかしながら、多数の電池セルを限られた冷却機構で冷却する構成においては、場所によってどうしても電池セルを冷却し難い部位が生じることが避けられず、冷却能力の差に起因する電池セルの温度差が発生していた。特に冷却空気を送風する冷却機構においては、冷媒通路の近傍で温度が低く、また冷却通路の流入側が排出側よりも低温になる。したがって冷却能力が場所によって温度差ができ、これが電池セルの冷却むらとなって、電池セルの温度を均一にできない。各々の電池セルの温度差は、電池の電気特性をアンバランスにする。電池セルの電気特性のアンバランスは、実質的に充放電できる容量を減少するばかりでなく、電池ブロックの寿命を短くする原因となる。たとえば、特定の電池セルの温度が高くなり、この電池セルが劣化して実質容量が小さくなると、この電池セルは過充電や過放電され易い状態となってますます劣化が促進される。また、車両用の電源装置は、多数の電池セルを直列に接続していることから、特定の電池セルの劣化は全体の特性を低下させる。このため、特定の電池セルが使用できない状態になると、電池ブロックは全体が使用できなくなる。このことから、車両用の電源装置は、電池セルの温度を設定温度よりも低くすることが大切であるが、各々の電池セルの温度差をいかに少なくできるかはさらに大切である。
特開2007−250515号公報
本発明は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、電池セル間の温度差を少なくして電池セルを信頼性高く使用可能な組電池及びこれを備える車両並びに組電池用のバスバーを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の組電池によれば、電極端子を有する複数の電池セルと、前記複数の電池セルを積層した状態で、隣接する電池セル同士の電極端子を各々電気的に接続するための複数のバスバーと、前記電池セルを冷却するための冷却機構と、を備える組電池であって、前記複数のバスバーの内、前記冷却機構で与えられる冷却能力が平均以上であると予め決定された少なくとも一の電池セルと接続されるバスバーが、該電池セルを加熱可能な加熱機構を備えることができる。これにより、冷却機構による冷却能力を十分に享受できる位置にある電池セル、言い換えると必要以上に冷却されている電池セルに対しては、加熱機構によって加熱し、温度を上げることにより、他の電池セルとの温度差を抑制でき、セル温度のばらつきによる電池セル間のアンバランスを軽減できる効果が得られる。
また第2の組電池によれば、前記加熱機構が、バスバーの材質、形状、厚さ、接触抵抗の少なくともいずれかを他のバスバーと変更することで、他のバスバーよりも高いジュール熱を発熱可能に構成できる。これにより、特別な発熱部材を用意することなく、バスバーの素材や形状などを変更するのみで容易に所望の電池セルに対する加熱機構を付加することができる。
さらに第3の組電池によれば、前記加熱機構を備えたバスバーがNi系の金属を含み、他のバスバーがCu系の金属を含むことができる。これにより、バスバーを構成する金属の抵抗率を約3倍として、加熱機構の有無を選択できる。
さらにまた第4の組電池によれば、さらに複数の電池セルの少なくとも一部の温度を検出するためのセル温度検出手段を備えており、前記セル温度検出手段で検出された電池セルの温度情報に基づいて、前記冷却機構の動作を制御できる。これにより、電池セルの実測温度に基づいて冷却機構の動作を制御でき、適切な温度制御が実現される。
さらにまた第5の組電池によれば、前記セル温度検出手段が少なくとも、複数の電池セルの内、前記冷却機構との位置関係に基づいて、温度が最も高いと思われる位置にある電池セル、及び温度が最も低いと思われる位置にある電池セルに、各々設けることができる。これにより、電池セル同士の温度差が最も大きいと思われる位置で温度を検出できるので、該情報に基づいた安全性の高い温度制御が可能となる。
さらにまた第6の組電池によれば、前記セル温度検出手段を設けた電池セルの内、セル温度が最も低いと思われる電池セルに、前記加熱機構を備えたバスバーを接続できる。これにより、冷却機構によって最も冷却される電池セルを加熱機構で加熱して、電池セル間の温度差を低減できる利点が得られる。また、低温になる電池セルが設けられた位置は、冷却機構による冷却が進み易い領域であると考えられることから、この領域にある一の電池セルを加熱することで、隣接する電池セルも熱伝導によって間接的に加熱される結果、冷却能力が緩和されて電池セル全体の温度差も低減される効果が期待できる。
さらにまた第7の組電池によれば、前記冷却機構と最も近い位置にある電池セルに、前記加熱機構を備えたバスバーを接続できる。これにより、冷却機構に最も近く、よく冷却される電池セルを加熱することで、電池セル間の温度差を低減できる利点が得られる。
さらにまた第8の組電池によれば、前記加熱機構を備えたバスバーの厚さを、他のバスバーの厚さよりも薄くできる。これにより、バスバーの断面積を他のバスバーよりも小さくして実質的な抵抗値を増加させることができ、容易に加熱機構を付加したバスバーを得ることができる。
さらにまた第9の組電池によれば、前記加熱機構を備えたバスバーの全長を、他のバスバーの全長よりも長くすることができる。これにより、バスバーの全長を他のバスバーよりも長くすることで実質的な抵抗値を増加させることができ、容易に加熱機構を付加したバスバーを得ることができる。
さらにまた第10の組電池によれば、前加熱機構を備えたバスバーの表面に凹凸を設けることができる。これにより、バスバーの接触抵抗を大きくすることで実質的な抵抗値を増加させることができ、容易に加熱機構を付加したバスバーを得ることができる。
さらにまた第11の組電池によれば、前加熱機構を備えたバスバーは、該バスバーと前記電池セルの電極端子との間に、抵抗率が該バスバーを構成する金属よりも高いワッシャを介在させることができる。これにより、既存のバスバーを利用して、抵抗率の高いワッシャを付加することで容易に加熱機構を付加したバスバーを得ることができる。
さらにまた第12の組電池によれば、さらに前記複数の電池セルの間に介在されると共に、該電池セルとの表面に冷却隙間を設けてなるセパレータを備え、前記冷却機構を、前記冷却隙間に冷却空気を送風する強制送風機構とできる。これにより、空冷式の冷却機構を用いて、冷却し難い電池セルが存在しても、大きく冷却される電池セルの温度を加熱することで、全体の電池セル間の温度差を低減できる効果が得られる。
さらに、上記の組電池を備える車両を得ることもできる。
さらにまた本発明に係るバスバーによれば、電極端子を有する複数の電池セル同士を、セパレータを介して絶縁した状態で積層した組電池において、隣接する電池セルの電極端子を電気的に接続するためのバスバーであって、前記組電池を冷却する冷却機構によって与えられる冷却能力が最も高い位置にある電池セルと接続するため、他のバスバーよりも高い温度に該電池セルを加熱可能な加熱機構を備えることができる。これにより、冷却機構による冷却能力を十分に享受できる位置にある電池セル、言い換えると必要以上に冷却されている電池セルに対しては、加熱機構によって加熱し、温度を上げることにより、他の電池セルとの温度差を抑制でき、セル温度のばらつきによる電池セル間のアンバランスを軽減できる効果が得られる。
本発明の一実施例に係る電源装置の斜視図である。 図1に示す電源装置の内部構造を示す断面斜視図である。 図1に示す電源装置の内部構造を示す斜視図である。 図3に示す電源装置の前列の電池ブロックを取り除いた斜視図である。 図1に示す電源装置の水平断面図である。 図5の電源装置のVI−VI線における垂直横断面図である。 図5の電源装置のVII−VII線における垂直横断面図である。 図4に示す電源装置の電池ブロックの分解斜視図である。 電池セルとセパレータの積層構造を示す分解斜視図である。 冷却気体で電池ブロックを冷却する様子を示す模式図である。 バインドバーの変形例を示す斜視図である。 バインドバーの変形例を示す斜視図である。 バスバーの外観を示す斜視図であり、図13(a)は通常のバスバー、図13(b)は加熱機構を備えたバスバーを、それぞれ示す斜視図である。 バスバーの変形例を示す斜視図である。 バスバーの他の変形例を示す斜視図である。 バスバーと電池セルの電極端子との界面にワッシャを介在させる例を示す模式断面図である。 電源装置を搭載した車両の一例を示す模式断面図である。 電源装置を搭載した車両の他の例を示す模式断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための組電池及びこれを備える車両並びに組電池用のバスバーを例示するものであって、本発明は組電池及びこれを備える車両並びに組電池用のバスバーを以下のものに特定しない。また特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
以下、一実施例として組電池を車載用の電源装置に適用した例を、図1ないし図9に基づいて説明する。これらの図において、実施例1に係る電源装置の斜視図、図2は図1の電源装置の内部構造を示す断面斜視図、図3は図1の電源装置の内部構造を示す斜視図、図4は図3の電源装置の前列の電池ブロックを取り除いた斜視図、図5は図1の電源装置の水平断面図、図6は図5のVI−VI線の垂直横断面図、図7は同じく図5のVII−VII線の垂直横断面図、図8は図4の電源装置の電池ブロックの分解斜視図を、図9は電池セルとセパレータの積層構造を示す分解斜視図を、それぞれ示している。
これらの実施例に示す電源装置は、主として、エンジンとモータの両方で走行するハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、あるいはモータのみで走行する電気自動車などの電動車両の電源に最適である。ただし、本発明の電源装置は、電動車両以外の大出力が要求される用途にも使用できる。
(電源装置100)
電源装置100の外観は、図1の斜視図に示すように、上面を長方形状とする箱形である。この電源装置100は、断面コ字状の上ケース20Bで電池ブロック3を被覆すると共に、上ケース20Bの両端縁を端面プレート26、27で各々被覆している。また車載時に固定し易いよう、上ケース20Bの長手方向の側面には垂直に突出したフランジ21が設けられている。フランジ21にはねじ穴を開口しており、ねじ穴を利用したねじ止めを容易にしている。また短手方向の端面には、電池セルを冷却するための冷却ガスのガスダクトの流入用と流出用の送風ダクト5が開口されている。この例では、冷却ガスを電池ブロック3の側面に流して、隣接する電池セル間に設けられた冷却隙間4(後述)を冷却ガスが通じるようにして電池セル表面の温度を吸熱させている。
電源装置100の内部には、複数の電池ブロック3(図2の例では4つ)を内蔵している。電池ブロック3は、複数の電池セル1を冷却隙間4ができる状態で積層している。またこの電池ブロック3を冷却する冷却機構として、電池ブロック3の電池セル1に冷却気体を強制送風して冷却する強制送風機構9を備える。電池ブロック3は、図8に示すように、積層している電池セル1の間にセパレータ2を挟着している。このセパレータ2は、図9に示すように、電池セル1との間に冷却隙間4ができる形状としている。さらに、図のセパレータ2は、両面に電池セル1を嵌着構造で連結している。電池セル1に嵌着構造で連結されるセパレータ2を介して、隣接する電池セル1の位置ずれを阻止して積層している。
図1及び図2に示す電源装置100は、電池ブロック3を外装ケース20に固定して2列に配置している。電源装置100は図1に示すように、外装ケース20を下ケース20Aと上ケース20Bとで構成する。上ケース20Bと下ケース20Aは、外側に突出するフランジ21を有し、このフランジ21をボルト24とナット25で固定している。図1の外装ケース20は、フランジ21を電池ブロック3の側面に配置している。ただ、フランジは、電池ブロックの上部や下部、あるいはその中間に配置することもできる。この外装ケース20は、エンドプレート10を下ケース20Aに止ネジ(図示せず)で固定して、電池ブロック3を固定している。止ネジは、下ケース20Aを貫通してエンドプレート10のネジ孔(図示せず)にねじ込まれて、電池ブロック3を外装ケース20に固定する。止ネジは、頭部を下ケース20Aから突出させている。
さらに、外装ケース20は、両端に端面プレート26、27を連結している。端面プレート26、27は、外装ケース20に連結される状態で、供給ダクト6と排出ダクト7からなる送風ダクト5に連結される連結ダクト28、29を、プラスチックなどで一体的に成形して外側に突出するように設けている。この例では連結ダクト28は強制送風機構9に連結され、連結ダクト29は電源装置から冷却気体を排気する外部排気ダクト(図示せず)に連結される。これらの端面プレート26、27は、ネジ止めして、電池ブロック3のエンドプレート10に連結している。ただ、端面プレートは、ネジ止め以外の連結構造で電池ブロックに連結し、あるいは、外装ケースに固定することもできる。
以上の電源装置100は、電池ブロック3を互いに平行に2列に配列しており、2列に配列される電池ブロック3の中間と外側に送風ダクト5を設けている。ただ、電源装置は、1列の電池ブロックで構成することもできる。この電源装置は、図示しないが、1列の電池ブロックの両側に送風ダクトを設けて、一方の送風ダクトを供給ダクトとし、他方の送風ダクトを排出ダクトとすることができる。この電源装置は、1列に配列される電池ブロックの供給ダクト側の表面と排出ダクト側の表面のいずれか一方に、または両方に温度均等化プレートを固定することができる。この温度均等化プレートも、風量調整開口の風上側の開口面積を風下側よりも小さくして、風上側の電池セルの冷却を制限して、各々の電池セルの温度差を少なくできる。この電源装置は、強制送風機構でもって、供給ダクトから排出ダクトに向けて冷却気体を強制送風して電池セルを冷却する。この電源装置は、供給ダクトと排出ダクトに送風される冷却気体の流量が等しくなるので、電池ブロックの両側に設けられる供給ダクトと排出ダクトの断面積を等しく、すなわち、供給ダクトの横幅と排出ダクトの横幅とを等しくできる。
上ケース20Bに含まれる電池ブロック3は、図8及び図9の分解斜視図に示すように、複数の電池セル1をセパレータ2を介して積層している。セパレータ2は電池セル1同士の間に冷却隙間4を形成するスペーサとして機能する。冷却隙間4には、強制送風機構9によって冷却気体が強制送風され、これにより電池セル1が冷却される。さらに図5の模式図である図10に示すように、複数の電池セル1の内いくつかにはセル温度検出手段として温度センサ41が熱結合されており、電池セル1の温度を温度センサ41で検出することにより、電池ブロック3全体の温度を推測する。温度制御回路42は、電池ブロック3の温度に基づいて、冷却能力を制御し、あるいは充放電電流を制御する。
(電池セル1)
電池セル1は、その厚さを上辺の横幅よりも薄くした薄型の外装缶1Bを利用している。この外装缶1Bは、両側を湾曲面として、外装缶1Bの四隅のコーナ部を面取りした略箱形形状としている。この形状の外装缶1Bは、丸形電池に対する角形電池とも呼ばれる。なお電池セルの形状は角形に限られず、円筒型の電池セルとすることもできる。また外装缶1Bの上面でこれを封止する封口板には、正負一対の電極端子13を突出させると共に、電極端子13の間に安全弁の開口部1Aを設けている。安全弁は、外装缶1Bの内圧が所定値以上に上昇した際に開弁して、内部のガスを放出できるように構成される。安全弁の開弁により、外装缶1Bの内圧上昇を停止することができる。
電池セル1を構成する素電池は、リチウムイオン電池、ニッケル−水素電池、ニッケル−カドミウム電池等の充電可能な二次電池である。特に薄型電池にリチウムイオン電池を使用すると、パック電池全体の容量に対する充電容量を大きくできる特長がある。
角形電池からなる図8及び図9の電池セル1は、所定の厚さを有する四角形で、上面の両端部には正負の電極端子13を斜め方向に突出して設けており、上面の中央部には安全弁の開口部1Aを設けている。積層される電池セル1は、隣接する正負の電極端子13をバスバー17で連結して互いに直列に接続している。バスバー17は、電極端子13を挿入可能なねじ穴を一組開口しており、各ねじ穴に電極端子13を挿入し、螺合により隣接する正負の電極端子13を電気的に接続する。さらにバスバー17の一部は、後述する加熱機構を備えている。隣接する電池セル1を互いに直列に接続する電源装置は、出力電圧を高くして出力を大きくできる。ただ電源装置は、隣接する電池セルを並列に接続することもできる。
電池セル1は、金属製の外装缶1Bで製作している。この電池セル1は、隣接する電池セル1の外装缶1Bのショートを防止するために絶縁材のセパレータ2を挟着している。なお電池セルの外装缶は、プラスチックなどの絶縁材で製作することもできる。この場合、電池セルは外装缶を絶縁して積層する必要がないので、セパレータを金属製とすることもできる。
(セパレータ2)
セパレータ2は、電池セル1同士を電気的、熱的に絶縁して積層するスペーサである。このセパレータ2はプラスチック等の絶縁材で製作して、隣接する電池セル1を絶縁している。セパレータ2は、図9に示すように、電池セル1を冷却するために、電池セル1との間に、空気などの冷却気体を通過させる冷却隙間4を設けている。図9のセパレータ2は、電池セル1との対向面に、両側縁まで延びる溝2Aを設けて、電池セル1との間に冷却隙間4を設けている。図のセパレータ2は、複数の溝2Aを、互いに平行に所定の間隔で設けている。またこのセパレータ2は、両面に溝2Aを設けており、互いに隣接する電池セル1とセパレータ2との間に冷却隙間4を設けている。この構造は、セパレータ2の両側に形成される冷却隙間4で、両側の電池セル1を効果的に冷却できる特長がある。ただ、セパレータは、片面にのみ溝を設けて、電池セルとセパレータとの間に冷却隙間を設けることもできる。図の冷却隙間4は、電池ブロック3の左右に開口するように水平方向に設けている。さらに、図4のセパレータ2は、両側に切欠部2Bを設けている。このセパレータ2は、両側に設けた切欠部2Bにおいて、隣接する電池セル1の対向面の間隔を広くして、冷却気体の通過抵抗を少なくできる。このため、冷却気体を切欠部2Bからセパレータ2と電池セル1との間の冷却隙間4にスムーズに送風して、電池セル1を効果的に冷却できる。以上のように、冷却隙間4に強制送風される空気は、電池セル1の外装缶1Bを直接に効率よく冷却する。この構造は、電池セルの熱暴走を有効に阻止しながら、電池セルを効率よく冷却できる特徴がある。
なおセパレータは、両面に電池セルを嵌着構造で連結することもできる。電池セルに嵌着構造で連結されるセパレータを介在させることで、隣接する電池セルの位置ずれを阻止して積層できる。
(エンドプレート10)
図8に示すように、電池ブロック3は、電池セル1を積層している電池積層体8の両端部に一対のエンドプレート10を配置して、エンドプレート10をバインドバー11で連結して、電池積層体8を固定している。エンドプレート10は、電池セル1の外形にほぼ等しい外形の四角形としている。
バインドバー11は、図8に示すように、電池積層体8の両側面に配設されて、その両端部を内側に折曲して折曲部11Dをエンドプレート10に止ネジ12で固定している。図示しないが、バインドバーは、エンドプレートの外側面に止ネジで固定することもできる。このエンドプレートは、外側面に雌ねじ孔を設けて、バインドバーを貫通する止ネジをねじ込んで固定する。エンドプレートの外側面に固定されるバインドバーは、折曲部を設けることなく、直線状としてエンドプレートに固定される。
またバインドバーはこの形状に限らず、種々の形状が利用でき、例えば図11に示すように一体としたバインドバー31(詳細は後述)の例、あるいは図12に示すように2分割したバインドバー32の例などが適宜利用できる。図12に示すバインドバー32では、風量調整開口を設けておらず、冷却隙間4を閉塞しないように上部と下部で電池積層体を締結している。
図8のエンドプレート10は、本体部10Aの外側に金属プレート10Bを積層して補強している。エンドプレート10の本体部10Aは、プラスチックや金属で製作される。ただ、エンドプレートは、全体を金属で製作し、あるいはプラスチックで製作することもできる。図のエンドプレート10は、金属プレート10Bの外側表面の四隅部に4個のねじ穴10aを設けている。バインドバー11は、折曲部11Dを貫通する止ネジ12をねじ穴10aにねじ込んで、エンドプレート10に固定される。止ネジ12は、金属プレート10Bの内面、又は本体部の内面に固定しているナット(図示せず)にねじ込まれて、バインドバー11をエンドプレート10に固定している。図示しないが、全体を金属プレートとするエンドプレートは、これに雌ネジ孔のねじ穴を設けて、ここに止ネジをねじ込んでバインドバーを固定することができる。
バインドバー11は、電池積層体8の両側面の上下に配設されて、その両端をエンドプレート10に固定している。図8に示すバインドバー11は、電池積層体8の上縁に配設される上バー11Aと、電池積層体8の下縁に配設される下バー11Bとをその両端部で互いに連結して、連結部11Cをエンドプレート10に固定している。バインドバー11の連結部11Cは、エンドプレート10の外周面から表面に沿うように内側に折曲されて、折曲部11Dをエンドプレート10に固定している。このバインドバー11は、鉄や鉄合金の金属板を切断し、プレス加工して製作される。さらに、図のバインドバー11は、上バー11Aと下バー11Bの横断面形状をL字状として、垂直リブ11aに水平リブ11bを連結する形状としている。このバインドバー11は、垂直リブ11aを電池積層体8の側面と平行に配置して、水平リブ11bで垂直リブ11aを補強できる。さらに、図のバインドバー11は、上バー11Aの上縁に設けた水平リブ11bに、上面プレート19(図6及び図7参照)に固定する連結穴11cを設けている。
これら図6及び図7に示すように、電池積層体8の両側面の上下にバインドバー11を配置している電池ブロック3は、電池セル1の間に設けている冷却隙間4の開口部14の上下の一部をバインドバー11で閉塞する状態となる。すなわち、バインドバー11で閉塞される冷却隙間4は、開口部14から冷却気体が流入されない。したがって、電池セル1の両側に開口している冷却隙間4の開口部14は、このバインドバー11で閉塞される上下に位置する閉塞部14Aと、バインドバー11で開口部14が閉塞されない露出部14Bとに区画される。露出部14Bは、上下の閉塞部14Aの間にあって送風ダクト5に連結される。この露出部14Bは、供給ダクト6に連結されて、供給ダクト6から冷却気体が強制送風される。電池ブロック3は、その両側面の上下にバインドバー11を配置しているので、両側に開口する冷却隙間4は、バインドバー11によって上下の閉塞部14Aと、露出部14Bとに区画される。一方の露出部14Bは、供給ダクト6に連結され、他方の露出部14Bは排出ダクト7に連結されて、冷却隙間4に送風される冷却気体で電池セル1は冷却される。
図2、図4及び図5の電源装置は、電池ブロック3の供給ダクト6側の表面に温度均等化プレート15を固定して各々の電池セル1の温度差を少なくしている。温度均等化プレート15は、金属板や耐熱性のあるプラスチック板で、両面に貫通するように風量調整開口16を設けている。図4ないし図7の電源装置は、図8に示すように、バインドバー11の外側に積層して温度均等化プレート15を固定している。この温度均等化プレート15は、バインドバー11の表面に接着して固定される。ただ、温度均等化プレートは、図示しないが、嵌合構造で、あるいはネジ止めしてバインドバーの表面に固定することもできる。さらに、電源装置は、バインドバーと電池積層体との間に温度均等化プレートを挟着して固定することもできる。
さらに、図11に示すように、温度均等化プレート35を金属プレートのバインドバー31と一体構造とすることもできる。このバインドバー31も、電池積層体8の上縁に配設される上バー31Aと、電池積層体8の下縁に配設される下バー31Bとを、その両端部において連結部31Cで互いに連結しており、連結部31Cに設けた折曲部31Dをエンドプレート10に固定している。この温度均等化プレート35は、上バー31Aと下バー31Bとの間に、電池セル1の積層方向の開口幅の異なる風量調整開口36を設けている。この温度均等化プレート35は、バインドバー31を切削加工する工程で、風量調整開口36を設けている。この電池ブロックは、強固に固定されるバインドバー31で温度均等化プレート35を構成するので、温度均等化プレート35の位置ずれを確実に防止して、長期間にわたって各々の電池セル1の温度差を少なくできる。
温度均等化プレート15、35は、供給ダクト6の冷却気体を風量調整開口16、36に通過させて各々の冷却隙間4に流入させる。冷却隙間4の開口部14が、風量調整開口16、36を介して供給ダクト6に開口されるからである。風量調整開口16、36は、各々の冷却隙間4に冷却気体を流入できるように、電池セル1の積層方向に伸びる形状としている。図8及び図11の温度均等化プレート15、35は、全ての冷却隙間4に冷却気体を流入できるように風量調整開口16、36を開口している。ただし、この構造は一例であり、セル温度が相当に低くなる電池セルであって、冷却気体による冷却を必要としない構造においては、冷却を必要としない電池セルに接する冷却隙間を風量調整開口を介して供給ダクトに開口する必要はない。したがって、風量調整開口は、必ずしも全ての冷却隙間を供給ダクトに開口する必要はない。温度均等化プレート15、35は、風量調整開口16、36の開口面積でもって、冷却隙間4の開口部14を供給ダクト6に開口する面積を調整して、各々の冷却隙間4に流入する冷却気体の風量をコントロールする。
多数の電池セル1を積層している電池ブロック3は、全ての冷却隙間4の開口面積を同じにすると、供給ダクト6の風上側に配置している電池セル1の温度が風下側の電池セル1よりも低くなる。供給ダクト6に強制送風される冷却気体が、風上側の冷却隙間4により多く流入され、風下側の冷却隙間4に少なく流入されるからである。図4の温度均等化プレート15は、風上側の電池セル1の冷却を制限して、風下側の電池セル1を効率よく冷却するために、風量調整開口16の開口面積を風下側に向かって大きくしている。
図8の温度均等化プレート15は、上下の中間に電池セル1の積層方向に伸びるように風量調整開口16を設けている。この温度均等化プレート15は、上下に閉塞バー15Aを設けて、上下の閉塞バー15Aの間に風量調整開口16を設け、さらに上下の閉塞バー15Aの両端を連結バー15Bで連結している。図の温度均等化プレート15は、上バー11Aと下バー11Bとを連結しているバインドバー11に固定される外形としている。正確には、温度均等化プレート15は、その上下幅を、バインドバー11の上バー11Aの水平リブ11bと下バー11Bの水平リブ11bとの間に固定される幅とし、長さをバインドバー11の両端を連結している連結部11Cの外側面に固定できるようにしている。この温度均等化プレート15は、上下の閉塞バー15Aを、バインドバー11の上バー11Aと下バー11Bの表面に配設して、閉塞バー15Aをバインドバー11の閉塞部に配置できる。この構造によると、温度均等化プレート15の上下に閉塞バー15Aを設けながら、温度が高くなる電池セル1に隣接する冷却隙間4にあっては、閉塞バー15Aが冷却気体の冷却隙間4への流入を阻害しない構造を実現できる。また、温度均等化プレート15の全周をバインドバー11に接着や止ネジ、あるいは嵌合構造で固定して、強固に固定できる。
なお外周を四角形として、その内側に風量調整開口16を設けている温度均等化プレート15は、金属板やプラスチック板を裁断して簡単に製造できる。
図2と図4の温度均等化プレート15は、風量調整開口16の風上側の開口面積を風下側よりも小さくして、風上側の電池セル1の冷却を制限して、各々の電池セル1の温度差を少なくしている。温度均等化プレート15の風量調整開口16は、冷却隙間4を供給ダクト6に開口する面積を調整して、各々の冷却隙間4に流入される冷却気体の流量をコントロールするものであるから、必ずしも図に示す形状とする必要はなく、たとえば、温度均等化プレートに多数の貫通孔を設け、この貫通孔の密度や大きさを調整し、あるいは多数のスリットを設けて、電池セルの積層方向に開口面積を変更することもできる。
以上の電池ブロック3は、図2ないし図7に示すように、2列に分離して配列されて、2列の電池ブロック3の間と外側に送風ダクト5が設けられる。図2、図3、及び図5の電源装置は、4組の電池ブロック3からなり、2個の電池ブロック3を直線状に連結して1列の電池ブロックとし、この電池ブロックを2列平行に並べている。直線状に連結される2組の電池ブロック3は、エンドプレート10を積層する状態で連結される。さらに、直線状に連結される2組の電池ブロック3は、正負の電極端子13をバスバー17で連結して、互いに直列に接続している。図の電源装置は、2列の電池ブロック3の間に、各々の冷却隙間4に連結する供給ダクト6を設けている。さらに、2列に分離された電池ブロック3の外側には排出ダクト7を設けて、排出ダクト7と供給ダクト6との間に複数の冷却隙間4を並列に連結している。
この電源装置は、図2及び図4ないし図7に示すように、2列に配列される電池ブロック3の供給ダクト6側の表面に、すなわち、2列に配列される電池ブロック3の内側の側面に対向して温度均等化プレート15を固定している。この電源装置は、図2と図5の矢印で示すように、強制送風機構9でもって供給ダクト6から排出ダクト7に向けて冷却気体を強制送風して電池セル1を冷却する。供給ダクト6から排出ダクト7に強制送風される冷却気体は、図6と図7に示すように、供給ダクト6から温度均等化プレート15の風量調整開口16を通過して分岐されて、各々の冷却隙間4に送風されて電池セル1を冷却する。電池セル1を冷却した冷却気体は、排出ダクト7に集合して排気される。
以上の電源装置は、2列の電池ブロック3の間に供給ダクト6を設けて、外側に排出ダクト7を設けているが、本発明の電源装置は、供給ダクトと排出ダクトとを反対に配置することもできる。
以上の電源装置は、電池ブロック3の供給ダクト6側の表面に温度均等化プレート15を固定している。この電源装置は、供給ダクト6から電池ブロック3の冷却隙間4に流入する冷却気体の流量を、温度均等化プレート15の風量調整開口16で部分的に制限して、各々の電池セル1の温度差を少なくしている。ただ、本発明の電源装置は、電池ブロックの排出ダクト側の表面に温度均等化プレートを設けることも、電池ブロックの供給ダクト側の表面と排出ダクト側の表面の両方に温度均等化プレートを設けることもできる。
(加熱機構)
さらに隣接する電池セル同士の正負の電極端子13を接続するバスバー17の内、一部は加熱機構を備えている。具体的には、加熱機構を備えたバスバー17Bが、他のバスバー17Aよりも多く発熱するよう、バスバーを構成する材質、バスバーの形状、全長や厚さ、断面積等を変更することで、バスバー自体が発熱する加熱機構を実現している。あるいは、バスバーとこれを接続する電池セルとの間の接触抵抗を調整することでも、加熱機構を実現できる。このように加熱機構は、加熱機構を備えない通常のバスバーとの比較において、発熱量が大きくなるような機構を、適宜利用できる。
図8の例では、通常のバスバー17AをCu系の金属で構成し、一方加熱機構を備えたバスバー17BをNi系の金属で構成している。Cuは導電率が低いため導電材として好適に利用されているので、加熱機構を備えたバスバー17Bを、これによりも抵抗率の大きいNi系金属で構成することで、抵抗率を約3倍として発熱量を大きくすることができる。さらに金属をCuからNiに変更することで、バスバーの電蝕対策にもなるという副次的な利点も得られる。
バスバー自体を発熱させる構成は、所望の電池セルを極めて容易に加熱できるという優れた特長を有する。すなわち、加熱のための付加的な部材を用意することなく、元々電池セルと接触状態に固定する必要のあるバスバーを利用して加熱することで、発熱体と導電部材を兼用できる利点が得られる。さらに、図8の例ではバスバー自体の形状を変更しないで済むため、他の部材の形状などを変更する必要もなく、既存の電池セルに対しても導入が容易である利点もある。
また、図13に変形例に係るバスバーの外観を示す。この変形例では、バスバーの厚さを変更して加熱機構を実現している。ここでは図13(a)に示す通常のバスバー17Aの厚みに対して、図13(b)に示す加熱機構を備えたバスバー17Bの厚みを1/2倍にしている。これにより、断面積を低減させて抵抗率を上げることができるので、発熱量もこれに応じて上昇(22=4倍)する。なおこの場合は、バスバーの機械的強度が厚さが薄くなることで低下する。このため、バスバーと電池セルの電極端子とを締結するねじの回転トルクでバスバーが変形しないよう、回転トルクを適宜調整することもできる。ここで回転トルクを小さくすれば、バスバーと電池セルとの界面の接触抵抗が上がることが考えられ、更なる発熱が期待できる。
あるいは、図14に示す他の変形例では、バスバー17Cの形状を平面視でU字状となるように構成している。これにより、バスバー17Cを通電する電流の経路長が長くなるため、その分だけ抵抗が増加して発熱量が増大する。この構成ではバスバーの形状が他の通常のバスバーと異なるため、目視による確認が容易となり、実装時にバスバーを取り違えるリスクを低減できる。
さらに図15に示す他の変形例では、バスバー17Dの表面で、電池セルの電極端子との接合面に凹凸17aを設けて、界面における接触抵抗を増加させている。この構成によっても発熱量を増加できる。凹凸17aはバスバーの表面の一部や、片面のみとする等、部分的に設けてもよいし、あるいは表面全体に設けてもよい。
以上の構成では、特別な発熱部材を用意することなく、バスバーの素材や形状などを変更するのみで容易に所望の電池セルに対する加熱機構を付加することができる。ただ、別部材で加熱機構を付加することも可能であり、例えば図16の変形例では、バスバーと電池セルの電極端子13との界面にワッシャ40を介在させている。ワッシャ40を介在させることで抵抗が増加するので、その分発熱量が増大する。また、ワッシャ40の材質を、バスバーを構成する金属よりも抵抗率の高い材質を用いることで、ワッシャ40の発熱を利用できる。この構成では、既存のバスバーを利用しつつ容易に加熱機構を付加できる利点が得られる。
あるいはまた、上記の構成を適宜組み合わせることも可能であることは言うまでもない。特に組み合わせによって発熱量を増すことも可能である。
(加熱機構を備えたバスバー17Bを設ける位置)
また加熱機構を備えたバスバー17Bは、冷却機構で与えられる冷却能力が最も高い位置にある電池セルに接続する。いいかえると、他の電池セルよりも冷却され易い結果、温度が低くなり過ぎる電池セルを、加熱機構で加熱することにより、電池セル間の温度差ΔTを抑制する。これにより、他の電池セルは通常のバスバーであるため、加熱機構を備えたバスバー17Bを電極端子に接続した電池セルは、他の電池よりも発熱量が多くなり相対的に温度が上がる。このような加熱機構を備えたバスバー17Bは、一の電池セルのみに設ける他、2以上の電池セルに設けることも可能であることは言うまでもない。また、電池セルの一対の電極端子に各々接続するバスバーの両者に、加熱機構を備えたバスバー17Bを使用する他、いずれか一方のみに加熱機構を備えたバスバー17Bを使用し、他方は通常のバスバー17Aとしてもよい。図5の模式図である図10の例では、斜線で示した電池セルの組を接続するバスバーに、加熱機構を備えたバスバー17Bを使用している。
加熱機構を備えたバスバー17Bを設ける電池セルの選択は、冷却機構と電池セルとの位置関係や冷却能力の分布、電池セル間の温度差の決定方法などに基づいて予め決定される。例えば、冷却機構により各電池セルに与えられる冷却能力が平均以上であると判断された電池セルを選択する。これにより、電池セル間の温度差ΔTを抑制できる。
ΔTは、好適には電池セルの内最も高い温度と、最も低い温度との差とする。すなわち、最も電池セル間の温度差が大きくなるものをΔTとすることで、該ΔTに基づいた電池セルの冷却制御を行うことで、安全性を高めることができる。したがって、冷却機構により与えられる冷却能力が最も高い位置にある電池セル、すなわちセル温度が最低となる電池セルに、加熱機構を備えたバスバー17Bを設けることが最適と言える。これにより、必要以上に冷却されている電池セルを逆に加熱して温度を上げることにより、他の電池セルとの温度差を抑制でき、セル温度のばらつきによる電池セル間のアンバランスを軽減できる。
一般には、冷却機構と電池セルとの距離が近い程、冷却機構が発揮する冷却能力の影響を受けやすくなり電池セルの冷却能力は高くなると言える。このため、冷却機構と最も近い位置にある電池セルに、加熱機構を備えたバスバー17Bを接続することが好ましい。
また、セル温度が最低の電池セルのみならず、2番目、3番目に低い電池セルも含めてもよい。また、特定の領域にこのようなセル温度が低い電池セルが集中する場合は、これらの近接する電池セルに加熱機構を設ける他、離間した位置にある電池セルに加熱機構を設けてもよい。加熱機構を設けた電池セルに隣接する電池セルは、伝熱によって間接的に加熱される効果も期待できるからである。
どの電池セルに加熱機構を備えたバスバー17Bを熱結合させるかについては、例えば予め電池セルの温度分布を調べ、その逆分布となるように、すなわち低温の領域程多くの加熱機構を設けるように、セル温度分布に従って加熱機構を備えたバスバー17Bを配置する。
(セル温度検出手段)
電池セル間の温度差ΔTは、電池セルの温度を検出するセル温度検出手段で検出する。この例では、セル温度検出手段として温度センサを使用している。温度センサ41は、サーミスタ等の温度で電気抵抗が変化する素子である。複数の温度センサを複数の電池セルに熱結合することで、電池セル間の温度差ΔTを測定できる。またセル温度検出手段は、セル温度の値でなく、電池セル間の温度差ΔTを測定できれば足りるので、温度差を検出可能な熱電対等を温度センサとして利用してもよい。
温度センサは、電池セルの外装缶に接触させて熱結合させる。図8の例では、隣接する電池セル間に温度センサを配置している。このためセパレータの一部に温度センサを挿入するための切り欠きを設けている。
(セル温度検出手段を設ける電池セルの選択)
温度センサを設ける電池セルの選択は、好ましくはΔTが最も大きくなるように行う。電池セル間の温度差ΔTを、セル温度検出手段で検出された複数のセル温度の内、最も高いセル温度と、最も低いセル温度との差とすれば、最も条件が悪い温度環境下にあると仮定した場合でも電池セルを正しく駆動できるように設定することで、制御に余裕を持たせてより安全な動作が見込まれる。このため、ΔTを極力大きくとる観点から、セル温度の最も低い電池セル及び最も高い電池セルに温度センサを熱結合する。またセル温度が最低の温度セル及び最高の温度セルは、予めセル温度の分布を測定して決定される。この結果、少なくとも加熱機構を設けた電池セルに温度センサを設けることが好ましいと言える。この方法であれば、最も低温と思われる電池セルの温度を温度センサで直接モニタできるため、ΔTの最大値を監視しながら温度制御を行うことが可能となる。
また、セル温度が最低、最高の電池セルのみならず、2番目、3番目に低い電池セルも含めてもよい。ただ、セル温度が低いまたは高い電池セルが特定の領域に集中する場合は、これらの近接する電池セルに個別に温度センサを設ける他、離間した位置にある電池セルに温度センサを設けてもよい。特に上述の通り2つの電池セル間に温度センサを挿入する形態では、2つの電池セルの平均温度を検出できるので、1つおきに温度センサを挿入すれば足りる。また、各電池セルの温度を一々把握せずとも、ある程度の纏まりでセル温度を検出すれば大まかな温度分布を把握できる。好ましくは、図10に示すように、電池ブロック3の手前側と奥側、中間側の、左右両端に温度センサを配置する。
図10に示すように、温度センサ41で検出した電気信号は温度制御回路42に送出され、温度制御回路42側で電気信号に対応する温度情報として受領し、必要な温度制御、例えば強制送風機構9の送風ファン駆動モータの回転数を変化させたり、或いは充放電回路の充放電電流を制限する。特に電池セルの実測温度に基づいて冷却能力を制御できるので、適切な温度制御が実現される。
以上の組電池は、冷却機構として冷却空気を送風ファンで強制的に送出する空冷式の強制送風機構を用いた。ただ、冷却機構は空冷式に限られず、他の形態、例えば水冷式や冷媒式、あるいはペルチェ素子等の半導体素子を用いる方式等にも適宜利用できる。特に、冷却機構によって冷却能力にむらが生じるもの程、本発明を好適に利用できる。
以上の構成によって、電池セル間での温度差を極力抑えた、均一な冷却を容易に実現可能となる。また、バスバーに発熱機構を備えることで、余分な部材の付加を極力廃し、電池セルのサイズを大きくすることなく、電池セル間の温度差ばらつきを低減することが可能となった。
上記構成により、極めて効果的に電池セル間の温度差ΔTを低減できる。これは、従来のように冷却機構の冷却能力を向上させて、電池セル温度を底上げする、いいかえるとΔTの上限を下げることでΔTを小さくしようとする従来の思想とは逆に、冷えすぎる電池セルを加熱することで、いわばΔTの下限を上げることでΔTの低減を図ろうとするものである。現実的には、冷却機構の位置によって、十分に冷却できない電池セルが発生することは避けられない。すなわち、該冷却機構で冷却し難い位置にある電池セルを冷却するために冷却能力を上げると、他の電池セルの冷却が進み、却って電池セル間の温度差が拡大するという現象が見られた。そこで、冷却し難い位置にある電池セルを冷却するのでなく、冷却され易い位置にある電池セルを加熱することで、ΔTの減少を図ろうとしたのが本発明である。この方法であれば、予め加熱すべき電池セルを特定しておくことにより、確実にΔTの抑制が実現できる。特に、加熱すべき電池セルのみに加熱機構を設けることで、ピンポイントでの加熱が実現でき、ΔTの抑制に極めて効果的となる。すなわち、冷却し難い位置にある電池セルのみを、他の電池セルに影響を与えることなく冷却を行うことよりも、冷却され易い位置にある電池セルを加熱する方が、遙かに容易に実現できる。
また、加熱すべき電池セルの選定は、予め電池セルの温度分布等に基づいて、冷却され難い位置等の条件に合致した電池セルを特定することで行えるので、現実の冷却機構の能力や配置、電池セルの数量、使用環境等に応じて、適切な電池セルを選択できる。すなわち、現実の利用環境に即した柔軟なΔTの抑制を実現できるという優れた利点が得られる。
以上の電源装置は、車載用の電源装置として利用できる。電源装置を搭載する車両としては、エンジンとモータの両方で走行するハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、あるいはモータのみで走行する電気自動車などの電動車両が利用でき、これらの車両の電源として使用される。
図17に、エンジンとモータの両方で走行するハイブリッドカーに電源装置を搭載する例を示す。この図に示す電源装置を搭載した車両HVは、車両HVを走行させるエンジン96及び走行用のモータ93と、モータ93に電力を供給する電源装置100Bと、電源装置100Bの電池を充電する発電機94とを備えている。電源装置100Bは、DC/ACインバータ95を介してモータ93と発電機94に接続している。車両HVは、電源装置100Bの電池を充放電しながらモータ93とエンジン96の両方で走行する。モータ93は、エンジン効率の悪い領域、たとえば加速時や低速走行時に駆動されて車両を走行させる。モータ93は、電源装置100Bから電力が供給されて駆動する。発電機94は、エンジン96で駆動され、あるいは車両にブレーキをかけるときの回生制動で駆動されて、電源装置100Bの電池を充電する。
また図18に、モータのみで走行する電気自動車に電源装置を搭載する例を示す。この図に示す電源装置を搭載した車両EVは、車両EVを走行させる走行用のモータ93と、このモータ93に電力を供給する電源装置100Cと、この電源装置100Cの電池を充電する発電機94とを備えている。モータ93は、電源装置100Cから電力が供給されて駆動する。発電機94は、車両EVを回生制動する時のエネルギーで駆動されて、電源装置100Cの電池を充電する。
本発明に係る組電池及びこれを備える車両並びに組電池用のバスバーは、電気自動車やハイブリッド自動車の車載用電源装置として好適に利用できる。また車載用以外の電源装置としても、好適に利用できる。
100、100B、100C…電源装置
1…電池セル
1A…開口部
1B…外装缶
2…セパレータ
2A…溝;2B…切欠部
3…電池ブロック
4…冷却隙間
5…送風ダクト
6…供給ダクト
7…排出ダクト
8…電池積層体
9…強制送風機構
10…エンドプレート
10A…本体部
10B…金属プレート
10a…ねじ穴
11…バインドバー
11A…上バー
11B…下バー
11C…連結部
11D…折曲部
11a…垂直リブ
11b…水平リブ
11c…連結穴
12…止ネジ
13…電極端子
14…開口部
14A…閉塞部
14B…露出部
15…温度均等化プレート
15A…閉塞バー
15B…連結バー
16…風量調整開口
17…バスバー
17A…通常のバスバー
17B、17C、17D…加熱機構を備えたバスバー
17a…凹凸
19…上面プレート
20…外装ケース
20A…下ケース
20B…上ケース
21…フランジ
24…ボルト
25…ナット
26、27…端面プレート
28、29…連結ダクト
31…バインドバー
31A…上バー
31B…下バー
31C…連結部
31D…折曲部
32…バインドバー
35…温度均等化プレート
36…風量調整開口
40…ワッシャ
41…温度センサ
42…温度制御回路
93…モータ
94…発電機
95…インバータ
96…エンジン
EV、HV…車両

Claims (14)

  1. 電極端子を有する複数の電池セルと、
    前記複数の電池セルを積層した状態で、隣接する電池セル同士の電極端子を各々電気的に接続するための複数のバスバーと、
    前記電池セルを冷却するための冷却機構と、
    を備える組電池であって、
    前記複数のバスバーの内、前記冷却機構で与えられる冷却能力が平均以上であると予め決定された少なくとも一の電池セルと接続されるバスバーが、該電池セルを加熱可能な加熱機構を備えてなることを特徴とする組電池。
  2. 請求項1に記載の組電池であって、
    前記加熱機構が、バスバーの材質、形状、厚さ、接触抵抗の少なくともいずれかを他のバスバーと変更することで、他のバスバーよりも高いジュール熱を発熱可能に構成してなることを特徴とする組電池。
  3. 請求項2に記載の組電池であって、
    前記加熱機構を備えたバスバーがNi系の金属を含み、他のバスバーがCu系の金属を含むことを特徴とする組電池。
  4. 請求項3に記載の組電池であって、さらに、
    複数の電池セルの少なくとも一部の温度を検出するためのセル温度検出手段を備えており、
    前記セル温度検出手段で検出された電池セルの温度情報に基づいて、前記冷却機構の動作を制御してなることを特徴とする組電池。
  5. 請求項4に記載の組電池であって、
    前記セル温度検出手段が少なくとも、複数の電池セルの内、前記冷却機構との位置関係に基づいて、温度が最も高いと思われる位置にある電池セル、及び温度が最も低いと思われる位置にある電池セルに、各々設けられてなることを特徴とする組電池。
  6. 請求項5に記載の組電池であって、
    前記セル温度検出手段を設けた電池セルの内、セル温度が最も低いと思われる電池セルに、前記加熱機構を備えたバスバーを接続してなることを特徴とする組電池。
  7. 請求項6に記載の組電池であって、
    前記冷却機構と最も近い位置にある電池セルに、前記加熱機構を備えたバスバーを接続してなることを特徴とする組電池。
  8. 請求項2に記載の組電池であって、
    前記加熱機構を備えたバスバーの厚さが、他のバスバーの厚さよりも薄いことを特徴とする組電池。
  9. 請求項2に記載の組電池であって、
    前記加熱機構を備えたバスバーの全長が、他のバスバーの全長よりも長いことを特徴とする組電池。
  10. 請求項2に記載の組電池であって、
    前加熱機構を備えたバスバーの表面に凹凸を設けてなることを特徴とする組電池。
  11. 請求項2に記載の組電池であって、
    前加熱機構を備えたバスバーは、該バスバーと前記電池セルの電極端子との間に、抵抗率が該バスバーを構成する金属よりも高いワッシャを介在させてなることを特徴とする組電池。
  12. 請求項1から11のいずれか一に記載の組電池であって、さらに、
    前記複数の電池セルの間に介在されると共に、該電池セルとの表面に冷却隙間を設けてなるセパレータを備え、
    前記冷却機構が、前記冷却隙間に冷却空気を送風する強制送風機構であることを特徴とする組電池。
  13. 請求項1から12のいずれか一に記載の組電池を備える車両。
  14. 電極端子を有する複数の電池セル同士を、セパレータを介して絶縁した状態で積層した組電池において、隣接する電池セルの電極端子を電気的に接続するためのバスバーであって、
    前記組電池を冷却する冷却機構によって与えられる冷却能力が最も高い位置にある電池セルと接続するため、他のバスバーよりも高い温度に該電池セルを加熱可能な加熱機構を備えてなることを特徴とするバスバー。
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