JP2009288670A - 光学ユニット及び撮像装置用光学ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性に優れ、所望の絞り効果を得られる光学ユニットを提供すること。
【解決手段】絞り一体型間隔環32Aは、絞り内径部34aを有する少なくとも1枚の環状の絞り用薄板34と、この絞り用薄板34に積層固着される複数の薄板環部材35とを備えている。薄板環部材35は、内径部35aを有し、その内径部35aの径寸法は、絞り用薄板34の絞り内径部34aの径寸法より大径である。
【選択図】図5

Description

本発明は、薄板で構成された絞りを備える光学ユニットに関する。
従来から、細長な挿入部を体内に挿入し、挿入部の先端部に設けられた固体撮像素子を備える撮像装置を用いて体内の臓器等をモニタ画面上に表示して、検査、あるいは診断を行える電子内視鏡が広く用いられている。
近年、医療分野で使用される電子内視鏡では、患者に与える苦痛をできるだけ軽減することを目的に、挿入部の細径化が図られている。また、モニタ画面に表示される観察画像の高画質化が求められている。
例えば、特許文献1にはフレアやゴースト等の発生を防止するための遮光マスクを、簡単な組み付け作業で対物鏡筒に対して正確な向きに確実に固定することのできる内視鏡の対物レンズ部が示されている。この特許文献1においては、対物鏡筒内にスペーサリングと遮光マスクとを配置させる前に、予め、スペーサリングと遮光マスクとを接着剤で貼り合わせている。
特開2007-159836号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように0.2〜1mm程度のスペーサリングと0.02〜0.03mm程度の遮光マスクとを接着剤で貼り合わせる際、遮光マスクが変形しないように貼り合わせること、遮光マスクが位置ずれしないように貼り合わせること、遮光マスクの黒処理部に触れないように貼り合わせることは、困難な作業であった。また、スペーサリングと遮光マスクとを接着する接着層の厚みが変化することによって、フレア等が発生するおそれがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、作業性に優れ、所望の絞り効果を得られ、原価低減に適した光学ユニットを提供することを目的にしている。
本発明の光学ユニットは、内径部を有する少なくとも1枚の環状の絞り用薄板と、この絞り用薄板に積層固着され、当該絞り用薄板の内径部の径寸法より大径な内径部を有する複数の薄板環部材とを備えている。
この構成によれば、複数の薄板環部材を絞り用薄板に積層固着したことにより、所望の絞りの効果を有する絞り用薄板の取り扱いが容易になる。
本発明によれば、作業性に優れ、所望の絞り効果を得られる光学ユニットを安価に実現できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図7は本発明の一実施形態に係り、図1は撮像装置を備える電子内視鏡を説明する斜視図、図2は内視鏡の挿入部の先端部側の構成を説明するための断面図、図3は対物光学ユニット及び撮像ユニットを備える撮像装置の構成を説明する断面図、図4は回路基板に実装される電子部品の配置例を説明する図、図5は絞り一体型間隔環の構成を説明する図、図6は絞り用薄板を説明する図、図7は絞り一体型間隔環の他の構成を説明する図である。
図1に示すように電子内視鏡(以下、内視鏡と略記する)1は、体内に挿入される挿入部2と、挿入部2の基端側に設けられた操作部3と、操作部3から延出するユニバーサルコード4とを備えて構成されている。ユニバーサルコード4の基端部には図示しない内視鏡コネクタが設けられている。
挿入部2は、先端側から順に、硬質な先端部2a、湾曲自在な湾曲部2b、及び可撓性を有する長尺な可撓管部2cを連設して構成されている。湾曲部2bは、例えば上下方向及び左右方向に湾曲するように構成されている。
操作部3は把持部を兼ね、その操作部3には湾曲部2bを上下方向に湾曲させる上下用湾曲ノブ3a及び左右方向に湾曲させる左右用湾曲ノブ3b、送気送水ボタン3c、吸引ボタン3d、及び先端部2aに内蔵された後述する撮像装置等の駆動制御等を指示する複数のリモートボタン3e等が設けられている。
また、操作部3には、後述する処置具チャンネル(図2の符号12参照)の基端部を構成する、処置具挿通口3fが設けられている。把持鉗子等の図示しない処置具は、処置具挿通口3fから導入され、処置具チャンネル12、先端部2aに設けられた開口(図2の符号18b)を通過して体内に導出される。
なお、前記内視鏡コネクタは、例えばカメラコントロールユニットに接続される。カメラコントロールユニットには、撮像装置が備える後述する固体撮像素子(以下、撮像素子と略記する)で光電変換されて伝送された画像信号を映像信号に生成する画像処理回路等が設けられている。カメラコントロールユニットの画像処理回路で生成された映像信号は、図示しない表示装置に出力されて、その表示装置の画面上に観察画像である内視鏡画像が表示される。
内視鏡1の挿入部2を構成する湾曲部2bは、図2に示すように複数の湾曲駒5を回動自在に連設して構成されている。これら複数の湾曲駒5の外周には、細線のワイヤなどを編み込んで管状に形成した湾曲ブレード6が被せられるとともに、この湾曲ブレード6の外周には水密を確保する湾曲ゴム7が被せられている。湾曲ゴム7の先端外周部分は、挿入部2の先端部2aを構成する先端硬質部11に、例えば、糸巻き接着部8を設けて一体的に固定されている。
一方、湾曲駒5の内周面には、挿入部軸周りに例えば略90°間隔で、例えば4つのワイヤガード5aが溶着、接合等によって一体的に固設されている。この場合、挿入部2内には4本の湾曲ワイヤ9が挿通される。
各湾曲ワイヤ9の先端部分は、先端部2a内に複数設けられた固定環10にそれぞれ固設される。本実施形態において固定環10は、前記ワイヤガード5aと同様に、それぞれ、挿入軸周りに略90°間隔で第1湾曲駒である先端湾曲駒5fの内周面に接合されている。
各湾曲ワイヤ9は、湾曲駒5に固定された前記ワイヤガード5a内を挿通して操作部3内まで延出される。そして、各湾曲ワイヤ9の基端部は、湾曲ノブ3a、3bに連結されている図示しない湾曲操作機構部にそれぞれ固設されている。
先端部2aは、先端硬質部11と先端カバー部18とで主に構成されている。先端硬質部11は、ステンレス鋼等、硬質な金属部材で円柱状に形成されている。先端硬質部11の先端側面には、先端カバー部18が固設され、基端部外周には先端湾曲駒5fが固設される。
先端硬質部11には、この先端硬質部11の中心軸に対して平行な中心線を有する複数の貫通孔11a、11b、11c、…が形成されている。第1の貫通孔11aは、例えば、処置具チャンネル12を構成する貫通孔であって、チャンネル用口金13が固設される。チャンネル用口金13の基端部には処置具チャンネル12を構成する可撓性を有するチャンネルチューブ14の先端部が固定される。
第2の貫通孔11bは、例えば、前方送水チャンネル15を構成する貫通孔であって、前方送水用口金16が固設される。前方送水用口金16の基端部には前方送水チャンネル15を構成する可撓性を有する前方送水チューブ17の先端部が固定される。
第3の貫通孔11cは、観察光学系を構成する撮像装置20を配設するための貫通孔である。撮像装置20は、撮像装置用光学ユニット(以下、撮像光学ユニットと略記する)30と撮像装置素子ユニット(以下、撮像素子ユニットと略記する)40とを備えて構成され、第3の貫通孔11cには撮像光学ユニット30が固設される。符号44は信号ケーブルであって、撮像装置20を構成する撮像素子ユニット40から延出している。
なお、先端硬質部11には上記貫通孔11a、11b、11cの他に、図示しない送気送水ノズルに液体又は気体を供給する送気送水用チャンネル孔を構成する貫通孔、或いは照明光学系である照明ユニット配設するための貫通孔等が形成されている。
また、先端硬質部11の先端側に設けられた先端カバー部18は、筒状であって、その底部18aには、前記貫通孔11a、11b、11c、…にそれぞれ連通する複数の連通孔18b、18c、18d、…が形成されている。第1の連通孔18bは、処置具チャンネル12の先端開口を構成する。第2の連通孔18cは、前方送水チャンネル15の先端開口を構成する。第3の連通孔18dは、撮像光学ユニット30の先端部分が配置される。
撮像装置20は、図3に示すように撮像光学ユニット30と撮像素子ユニット40とを備えて構成されている。撮像光学ユニット30は、例えば、複数の光学レンズ31、複数の絞り32、光学ユニットである絞り一体型間隔環32A等の光学部材と、これら光学レンズ31、絞り32及び絞り一体型間隔環32Aを固設するレンズ枠33とを備えて構成されている。
一方、撮像素子ユニット40は、撮像素子41と、素子枠42と、回路基板43と、信号ケーブル44と、撮像装置外装枠(以下、撮像枠と記載する)45とを備えて構成されている。
撮像素子41は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)等である。撮像素子41の受光面側には、例えば2枚の光学部材であるカバーレンズ47a、47bが接着固定されている。第2カバーレンズ47bは、撮像素子41の受光面に配置されている。
素子枠42は、例えばステンレス鋼で形成され、撮像素子41の受光面側に配設された2枚のカバーレンズ47a、47bのうち、第1カバーレンズ47aが、素子枠42の基端部内面に接着によって一体的に固定されている。つまり、撮像素子41はカバーレンズ47a、47bを介して素子枠42に固定されている。素子枠42の先端部内面は、レンズ枠33の基端部が配置され、ピント等の位置調整を完了した後、例えば半田51によってレンズ枠33と素子枠42とが一体的に接合される。
回路基板43は柔軟性を有する例えばフレキシブルプリント基板である。回路基板43には各種電子部品52、53、54、…等が実装されている。これら電子部品52、53、54を実装した回路基板43の先端側は、撮像素子41に電気的に接続されている。
なお、第1電子部品52の高さh1、第2電子部品53の高さh2、第3電子部品54の高さh3に、h1>h2>h3の関係がある場合、少なくとも、高さ寸法が最も低い第3電子部品54を撮像素子41から最も離れた位置に実装する。このことによって、フレキシブルプリント基板の曲げ角度をθを大きくして配置することが可能になる。
また、図4に示すように回路基板43上には撮像素子41に接続される端子56a、電子部品52、53、54が実装される複数のランド56b、56c、56dが設けられている。
本実施形態においてランド56dは、撮像素子41から離れた位置において長手方向に対して配列させている。このことによって、幅方向に対して実装された二点鎖線に示す電子部品53に対して、破線に示す電子部品54が直交するように実装される。組立作業時に電子部品54が実装されている位置で回路基板43の両端を持って捩り方向の力が働くようなことがあっても、電子部品54とランド56dとの接合が破壊される等の不具合の発生を防止して、捻れ強度の向上を図れる。なお、本図において端子56aとランド56b、56c、56dとを結ぶパターン等の図示は省略している。
信号ケーブル44内には複数の信号線44a、44b、44c、…等が挿通している。複数の信号線44a、44b、44c、…の先端部は、回路基板43に設けられた図示しない電気的接続部に接続されている。信号ケーブル44の基端部は、挿入部2、操作部3、ユニバーサルコード4内を挿通して前記内視鏡コネクタ内に延出している。符号55は、ケーブル保護部材であって信号線44a、44b、44c、…を保護している。
撮像枠45は、撮像素子ユニット40の外装を構成する部材であり、撮像素子41、電子部品52、53、54を実装した回路基板43、この回路基板43に接続された信号ケーブル44の一部等を覆い包む。撮像枠45は、例えば、ステンレス製で長方形状の1枚の薄板を丸めて、或いは折り曲げて所定形状に形成されている。
なお、撮像枠45の外面には薄肉の熱収縮チューブ57が配設される。この熱収縮チューブ57の基端部は、ケーブル保護部材55の先端部外表面に配設される。
符号58a、58b、58cは絶縁性の封止樹脂である。第1封止樹脂58aは、回路基板43と撮像素子41との電気的な接続部の周囲を覆うように設けられている。第2封止樹脂58bは、回路基板43に実装された電子部品52、53、54の周囲、及びカバーレンズ47b、撮像素子41の周囲を覆うように設けられている。第3封止樹脂58cは、信号線44a、44b、44c、…と回路基板43との接続部回り、及び撮像枠45、素子枠42、第2封止樹脂58bで主に構成される空間に充填される。
図5に示すように絞り一体型間隔環32Aは、絞り用薄板34と、複数の薄板環部材35とで構成されている。図5及び図6に示す絞り用薄板34は、例えば厚さ寸法が0.01mmで、絞り内径部34aを有する環状の金属薄板であって、エッチング加工により形成される。
一方、図5に示す複数の薄板環部材35も、例えば厚さ寸法が0.01mmの環状の金属薄板であって、絞り用薄板34が有する絞り内径部34aの内径寸法より大径な内径部35aを有している。内径部35aを有する薄板環部材35も、エッチング加工により形成されている。
複数の薄板環部材35は、絞り用薄板34の両面に積層固着される。複数の薄板環部材35の外径寸法と絞り用薄板34の外径寸法とは同一寸法に設定されている。そして、絞り一体型間隔環32Aは、エッチング加工により形成された複数の薄板環部材35及び絞り用薄板34を所定枚数、配列して、圧着接合によって一体的に積層固着して、例えば0.3mm等、所定の厚さ寸法に構成されている。そして、絞り一体型間隔環32Aには、所定の黒処理が施されている。
なお、絞り用薄板34の外周には、図6に示すように絞り用薄板34であることを告知する切り欠き部34bが形成されている。したがって、作業者は、切り欠き部34bを確認することによって、部品が絞り一体型間隔環32Aであることを確認できるとともに、絞り用薄板34の配設位置の確認を行える。
また、切り欠き部34bは、例えば絞り用薄板34の絞り内径部34aの径寸法を作業者に告知する告知手段を兼ねる。即ち、切り欠き部34bの数を例えば破線に示すように2つ、3つ、…のように設けることによって、絞り内径部34aの径寸法の違いを告知することが可能になる。
このように、絞り用薄板の両面に複数の薄板環部材を積層固着して絞り一体型間隔環を構成することによって、例えば内視鏡の撮像装置用光学ユニットを構成する際、従来のように光学レンズと光学レンズとの間に間隔環と絞りとを別々に組み付ける作業を行うことなく、所定寸法に設定した1つの絞り一体型間隔環を組み付けることにより、間隔環と絞りとの組み付け作業を完了することができる。つまり、部品点数の削減と組立工数の低減とを図ることができる。
また、上記構成の絞り一体型間隔環によれば、金属薄板である絞り用薄板に直接、触れることなく組み付け作業を行えるので、絞り用薄板を変形させる不具合、黒処理部が剥がれる不具合を確実に防止することができる。
さらに、上記構成の絞り一体型間隔環によれば、組み付け作業中に、間隔環と絞りとの間にゴミが付着することを確実に防止することができる。なお、絞りと間隔環とが一体の絞り一体型間隔環を機械加工に比べて、容易に提供することができる。
これらのことによって、撮像装置用光学ユニットの原価低減を図れる。
又、上記構成の絞り一体型間隔環によれば、絞り用薄板の内径部、及び薄板環部材の内径部の開口稜線に形成されるダレが、薄板の厚さ寸法より小さいので、絞り用薄板の厚さ寸法が例えば0.01mmであるとき、ダレに起因するフレアの発生を防止することができる。
なお、図7に示すように、例えば内径部36a1、36b1、36c1、36d1、36e1の径寸法が異なる複数種類の薄板管部材36a、36b、36c、36d、36eを、適宜絞り用薄板34の両面に積層固着して絞り一体型間隔環32Bを構成するようにしてもよい。
この構成によれば、内径部36e1、36c1、36c1で構成される第1内部空間36Aの形状と、内径部36e1、36d1、36d1、36b1、36a1で構成される第2内部空間36Bの形状とを異なるので、組立作業の際、内部空間36A、36Bの形状を視認して、絞り一体型間隔環32Bの光軸方向に対する配置向きの把握を容易に行うことができる。図中符号OAは光軸を示す。
また、上述した実施形態においては、絞り用薄板の両面に複数の薄板環部材を積層固着して絞り一体型間隔環を構成している。しかし、絞り用薄板の一面側にのみ複数の薄板環部材を積層固着して、絞り一体型間隔環を構成するようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、絞り用薄板の厚さ寸法、及び薄板環部材の厚さ寸法を0.01mmとしているが、厚さ寸法はそれ以上であっても、それ以下であってもよい。
なお、絞り用薄板の厚さ寸法を0.01mm以上に設定する場合においては、ダレに起因するフレアの発生を防止するため、0.01mm以下の絞り用薄板を積層固着して構成する。このことによって、絞り用薄板の厚さ寸法を0.1mmで構成した場合においてもダレによるフレアの発生を防止することができる。この構成によれば、絞りの表裏を告知する告知部を設ける作業及び絞りの表裏を判定する作業が不要になる。
上述した実施形態においては、絞り用薄板に複数の薄板環部材を積層固着して、絞り一体型間隔環を構成している。しかし、絞り用薄板に複数の薄板環部材を積層固着して絞り一体型間隔環を構成する代わりに、図8に示す絞り一体型レンズ枠37を構成するようにしてもよい。図8は絞り一体型レンズ枠の構成を説明する図である。
図8に示す絞り一体型レンズ枠37は、レンズ嵌合部37a、レンズ受部37bを備え、これらレンズ嵌合部37a、レンズ受部37bは絞り用薄板34の両面に、複数の薄板環部材38a、38b、38c、38d、38e、38f…を積層固着して構成される。
本実施形態において、レンズ嵌合部37aは、例えば薄板環部材38a、38bによって構成され、レンズ受部37bは例えば薄板環部材38c、38d、38e、38fによって構成される。レンズ嵌合部37aには光学レンズ31が嵌合固定される。
レンズ嵌合部37aを構成する第1薄板環部材38a、第2薄板環部材38bは、内径部の径寸法及び外径部の径寸法が異なっている。本実施形態において、第1薄板環部材38aの内径部38iaの径寸法は、第2薄板環部材38bの内径部38ibの径寸法より小径であり、第1薄板環部材38aの外径部38oaの径寸法は第2薄板環部材38bの外径部38obの径寸法より大径である。
そして、レンズ嵌合部37aは、複数の第1薄板環部材38aを積層して構成された第1薄板管部材群38asと、複数の第2薄板環部材38bを積層して構成された第2薄板管部材群38bsとを交互に配列して積層固着されて形成されている。このため、レンズ嵌合部37aの外面及び内面には複数の外側段差部39oと複数の内側段差部39iが形成される。内側段差部39iは、接着だまりとして機能している。また、外側段差部39oは、接着溜まり及び放熱用フィンとして機能する。
本実施形態において、第1薄板環部材38aの内径部38iaの径寸法が、光学レンズ31の外径寸法に対応しており、図に示すようにレンズ嵌合部37aに光学レンズ31が接着によって嵌合固定される。
すなわち、レンズ嵌合部37aに内側段差部39iが設けられていることにより、光学レンズ31を接着固定する際、接着剤58dを確実に嵌合面に塗布することができる一方、接着剤58dがレンズ曲面部表面に流れ込むことを防止することができる。
また、レンズ嵌合部37aが外側段差部39oを有することにより、絞り一体型レンズ枠37をレンズ枠33に接着固定する際、接着剤58dを確実に嵌合面に塗布することができる。加えて、絞り一体型レンズ枠37近傍で発生した熱が、この絞り一体型レンズ枠37に伝達されることによって、伝達された熱は放熱用フィンを兼ねる外側段差部39oから放熱される。
本実施形態のレンズ受部37bを構成する薄板環部材38c、38d、38e、38fのうち、絞り用薄板34の一面側に配置される第3薄板環部材38cの外径部38ocの径寸法と、絞り用薄板34の他面側に配置される第5薄板環部材38eの外径部38oeの径寸法は同一で、内径部38ic、38ieの径寸法が異なっている。また、絞り用薄板34の一面側に配置される第4薄板環部材38dの外径部38odの径寸法と、絞り用薄板34の他面側に配置される第6薄板環部材38fの外径部38ofの径寸法は同一で、内径部38id、38ifの径寸法が異なっている。加えて、外径部38ocの径寸法は外径部38odの径寸法より大きく、内径部38icの径寸法は内径部38idの径寸法より小さく設定されている。一方、外径部38oeの径寸法は外径部38ofの径寸法より大きく、内径部38ieの径寸法は内径部38ifの径寸法より小さく設定されている。
そして、複数の第3薄板環部材38cを積層して所定厚みに構成された第3薄板管部材群38csと、複数の第4薄板環部材38dを積層して所定厚みに構成された第4薄板管部材群38dsとが交互に配列されて絞り用薄板34の一面側に積層固着され、複数の第5薄板環部材38eを積層して所定厚み構成された第5薄板管部材群38esと、複数の第6薄板環部材38fを積層して所定厚みに構成された第6薄板管部材群38fsとが交互に配列されて絞り用薄板34の他面側に積層固着される。このため、レンズ嵌合部37aの外面に外側段差部39oが形成され、内面には内側段差部39iが形成される。
そして、このように構成されたレンズ受部37bにおいては、一端側に位置する第3薄板管部材群38csの内径端38zcには1つの光学レンズ31が線接触で当接して保持され、他端側に位置する第6薄板管部材群38fsの内径端38zfには別の光学レンズ31が線接触で当接して保持される。第3薄板環部材38c、第6薄板管部材38fは、非常に薄いので、レンズ当接部のエッジ寸法のばらつきが小さく、その結果、レンズ面間のばらつきを抑えられる。
このように、絞り用薄板の両面に複数の薄板環部材群を積層固着して絞り一体型レンズ枠を構成することによって、部品点数を削減できるとともに、組立工数の低減を図ることができる。
また、外径部の径寸法、或いは内径部の径寸法が異なる複数の薄板環部材群を積層固着して、外面又は内面に適宜、段差部を設けることによって、その段差部を接着だまり、放熱フィン等に利用して、レンズ枠の設計の自由度を増すことができる。
その他の作用及び効果は上述した絞り一体型間隔環と同様である。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
図1乃至図7は本発明の一実施形態に係り、図1は撮像装置を備える電子内視鏡を説明する斜視図 内視鏡の挿入部の先端部側の構成を説明するための断面図 対物光学ユニット及び撮像ユニットを備える撮像装置の構成を説明する断面図 回路基板に実装される電子部品の配置例を説明する図 絞り一体型間隔環の構成を説明する図 絞り用薄板を説明する図 絞り一体型間隔環の他の構成を説明する図 絞り一体型レンズ枠の構成を説明する図
符号の説明
1…内視鏡 20…撮像装置 30…撮像光学ユニット 31…光学レンズ
32A…一体型間隔環 33…レンズ枠 34…絞り用薄板
34a…絞り内径部 34b…切り欠き部 35…薄板環部材 35a…内径部

Claims (8)

  1. 内径部を有する少なくとも1枚の環状の絞り用薄板と、
    この絞り用薄板に積層固着され、当該絞り用薄板の内径部の径寸法より大径な内径部を有する複数の薄板環部材と、
    を備えることを特徴とする光学ユニット。
  2. 前記薄板環部材は、前記絞り用薄板の両面に積層されることを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
  3. 前記複数の薄板環部材は、厚さ寸法及び形状が同一であって、当該薄板環部材の外径部の径寸法を、前記絞り用薄板の外径部の径寸法と同一に設定したことを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
  4. 前記複数の薄板環部材は、内径部の径寸法又は外径部の径寸法の少なくとも一方が異なる2種類以上の薄板環部材であることを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
  5. 前記内径部の径寸法又は外径部の径寸法の少なくとも一方が異なる2種類以上の薄板環部材は、交互に積層固着されることを特徴とする請求項4に記載の光学ユニット。
  6. 前記絞り用薄板及び複数の薄板環部材は、エッチング加工で形成され、圧着接合によって積層固着されることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の光学ユニット。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載した光学ユニットの両端に光学レンズを配置して構成した撮像装置用光学ユニット。
  8. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載した光学ユニットの内径部に光学レンズを嵌合固定して構成した撮像装置用光学ユニット。
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