JP2001290086A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

Info

Publication number
JP2001290086A
JP2001290086A JP2000102277A JP2000102277A JP2001290086A JP 2001290086 A JP2001290086 A JP 2001290086A JP 2000102277 A JP2000102277 A JP 2000102277A JP 2000102277 A JP2000102277 A JP 2000102277A JP 2001290086 A JP2001290086 A JP 2001290086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
objective
focus adjustment
optical system
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000102277A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3715173B2 (ja
Inventor
Hiroshi Ishii
広 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2000102277A priority Critical patent/JP3715173B2/ja
Publication of JP2001290086A publication Critical patent/JP2001290086A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3715173B2 publication Critical patent/JP3715173B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】第1のレンズを交換する時に、ピント調整手段
も合わせて調整することによって、元の対物光学系とほ
とんど同じ光学性能を得ることができる撮像装置を提供
することにある。 【解決手段】複数枚の対物レンズとこれらの対物レンズ
を内蔵する対物レンズ枠31とを有する対物光学系と、
この対物光学系の基端側に設けられ前記対物光学系から
の光像を撮像する固体撮像素子33を有する撮像装置3
0において、前記複数の対物レンズの先端側から第1の
レンズ36と第2のレンズ41との間に前記対物光学系
のピント調整板38を配設したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子内視鏡等に使
用される撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子内視鏡及び電子内視鏡システムは、
一般に図19に示すように構成されている。すなわち、
電子内視鏡1は、操作部2とこの操作部2に接続された
挿入部3及びユニバーサルコード4とから構成されてい
る。挿入部3の先端側には湾曲管部5を介して先端構成
部6が設けられている。ユニバーサルコード4の先端側
にはコネクタ7が設けられ、このコネクタ7にはスコー
プ電気接点部8及びライトガイドコネクタ部9が設けら
れている。
【0003】また、光源装置10にはビデオプロセッサ
11が搭載され、ビデオプロセッサ11には内視鏡画像
を映すモニタ12が搭載されている。光源装置10とビ
デオプロセッサ11は接続コード13によって接続さ
れ、ビデオプロセッサ11とモニタ12とは接続コード
14によって接続されている。ビデオプロセッサ11に
は接続ケーブル15を介して接続ケーブル電気接点部1
6が設けられ、この接続ケーブル電気接点部16はスコ
ープ電気接点部8に接続されるようになっている。
【0004】電子内視鏡1の先端構成部6には複数枚の
対物レンズとこれらの対物レンズを内蔵する対物レンズ
枠とを有する対物光学系と、この対物光学系の基端側に
設けられ前記対物光学系からの光像を撮像する撮像素子
を有する撮像装置が設けられている。
【0005】従って、取扱い上の不注意等で先端構成部
6に強い衝撃を与えてしまうと、対物レンズを構成する
第1レンズに傷や欠けができてしまうことがある。ま
た、製品の保証期間を超えて長期間使用していると、レ
ンズ周りの接着剤に剥離が発生してしまうことがあり、
そのまま使用し続けると剥離箇所より湿気が浸入し視野
が曇ってしまうことがある。このような不具合は、第1
レンズを交換することによって解決できるはずである。
【0006】通常、対物光学系は結像面に近い部分でフ
ォーカシングを行い所定の観察深度や視野角を得ている
ため、一旦固定された対物光学系においてフォーカシン
グ部分以外のレンズ間距離を変えてしまうと、観察深度
や視野角等の光学性能が変ってしまう。例えば特開平1
0−295627号公報のような対物光学系では、第1
レンズを交換すると第1レンズの製造ばらつきのため、
第1レンズと第2レンズの面間距離が元とは変ってしま
うので、観察深度や視野角等の光学性能が変ってしまう
虞がある。しかも、この第1レンズ付近のレンズ間距離
は光学性能への影響が大きいことが多いので、元の対物
光学系と同様の観察ができなくなる虞がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、対物レンズの
第1レンズが損傷したり、周囲の接着剤が剥離して湿気
が浸入するような場合の修理の際には、部品的には第1
レンズを交換するだけでよい修理においても、従来は撮
像装置の全体を交換しなくてはならないことが多く、修
理費が嵩むという問題があった。
【0008】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、対物レンズを構成す
る第1レンズの傷や視野曇りの修理のために第1レンズ
を交換しても、元の光学性能が得られる撮像装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するために、複数枚の対物レンズとこれらの対物レン
ズを内蔵する対物レンズ枠とを有する対物光学系と、こ
の対物光学系の基端側に設けられ前記対物光学系からの
光像を撮像する撮像素子を有する撮像装置において、前
記複数の対物レンズの先端側から第1のレンズと第2の
レンズとの間に前記対物光学系のピント調整手段を配設
したことを特徴とする。
【0010】前記構成によれば、第1のレンズを交換す
る時に、ピント調整手段も合わせて調整することによっ
て、元の対物光学系とほとんど同じ光学性能を得ること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0012】図1〜図11は第1の実施形態を示し、図
1(a)は電子内視鏡の先端構成部に内蔵された撮像装
置の縦断側面図、同図(b)は透明平行平面板の正面図
である。
【0013】図1(a)に示す撮像装置30には対物レ
ンズ枠31が設けられ、この対物レンズ枠31の基端側
にはCCD保持枠32が設けられている。CCD保持枠
32にはCCD等の固体撮像素子33が設けられてい
る。固体撮像素子33の受光面にはカバーガラス34が
予め貼り合わせられている。
【0014】対物レンズ枠31には先端側には対物レン
ズを構成する第1レンズ36、ピント調整板38、透明
平行平面板37、フレア防止板39が対物レンズ枠31
の基端側に向かって重ねて配置されている。対物レンズ
枠31の基端側には第2レンズ41、レンズ間隔保持枠
42、明るさ絞り板43、赤外カットフィルター44が
重ねて配置されている。
【0015】第1レンズ36と赤外カットフィルター4
4の外周面に接着剤を塗布することによって前記レンズ
群は対物レンズ枠31内に固定されている。第1レンズ
36は平凹レンズであり、この凹面を第1レンズ面46
と規定する。透明平行平面板37は光学的にパワーはな
く、図1(b)のように上下左右4箇所をカットされた
外形形状に加工されている。また、両面ともUVカット
コートが施されている。
【0016】ピント調整板38、フレア防止板39は同
外径、同内径、かつ、同厚(0.03mm)に形成され
ている。ピント調整板38は第1レンズ36と透明平行
平面板37のレンズ間隔を保つためのスペーサーの役割
であるのに対し、フレア防止板39は有害な反射光等の
フレアを防止するための役割を有する。
【0017】第2レンズ41は両凸レンズであり、先端
側の凸面を第2レンズ面47と規定する。第3レンズ4
5は平凸レンズであり、固体撮像素子33のイメージ中
心に対し凸面の芯を合わせて平面をカバーガラス34に
接着固定している。CCD保持枠32の後端側にはフレ
ア防止板35と第3レンズ45が配置される。対物レン
ズ枠31に組み込まれたレンズ群とCCD保持枠32に
組み込まれたレンズ群は、CCD保持枠32の内径部と
対物レンズ枠31の外径部を嵌合させた状態で、赤外カ
ットフィルター44と第3レンズ45のレンズ間隔を調
整することによってピント出しされ接着固定される。
【0018】ところで、固体撮像素子33の駆動に関す
る信号の一つであるVsub電圧は、従来、固体撮像素
子33近くに設けられた図示しないHICで生成させて
いたが、このHICが撮像装置30の外形を大型化させ
る要因になっていた。他方、固体撮像素子33の内部で
Vsub電圧を生成するようにすれば撮像装置30は小
型化されるものの、他の信号、例えば水平駆動信号(φ
H)等の影響を受けやすくなり、所定の電圧値より降下
してしまう虞があった。
【0019】この電圧降下は、図2(a)に示す同軸線
17であるφHの外部導体(GND線)と内部導体(信
号線)の間に図2(b)に示すようにダイオード18を
設置することによって防ぐことができる。
【0020】ダイオード18は、図19に示したスコー
プ電気接点部8に設置されるが、この構成を図2(a)
で説明すると、スコープ電気接点部8と接続ケーブル電
気接点部16は複数の同軸接点と単純接点を有する。そ
のうち同軸接点の構成について説明する。電気基板22
は絶縁体の両面に電気配線を有し、図示しないスルーホ
ールで両面の配線は接続されている。
【0021】絶縁体24の内側に内部接点23、外側に
外部接点25を取付けた同軸接点は、電気基板22に設
けられた貫通穴に挿入されて半田で固定される。内部接
点23には同軸線17の内部導体21とダイオード18
の一方の足が半田付けされる。外部接点25の外側には
さらに金属製の固定リング26が設けられ、外部接点2
5と固定リング26の間に同軸線17の外部導体19を
挟み込んだ状態で、固定リング26は外部接点25にカ
シメ固定される。
【0022】ダイオード18は固定リング26の外に本
体部を位置させて、もう一方の足を180度折り曲げら
れて固定リング26の上部に半田付け固定される。ダイ
オード18は外部接点25から内部接点23の方向が順
方向となるように設置される。このような構成をとるこ
とにより、スコープ電気接点部8全体が大型化すること
がなく、部品点数もダイオード18が増えるだけで、挿
入部3を小型化することができる。また、HICが不要
であるので全体として安価に製作できる。
【0023】次に、第1の実施形態の作用を説明する。
【0024】撮像装置30の対物レンズを構成する第1
レンズ36に何らかの理由により傷、欠け、割れ等が発
生したり、湿気の浸入により第1レンズ面46に水分が
付着して視野が曇ってしまった場合、第1レンズ36を
交換できるような構成になっている。
【0025】まず、機能を果たさなくなった第1レンズ
36を除去する方法を説明する。図3にレンズ除去治具
48を示す。治具本体49はその第1の内径49aを電
子内視鏡1の先端構成部6の外径よりもやや大きく形成
し、一部に気密用のOリング56を設けている。先端構
成部6の外径より小さい第2の内径49bを設け、両内
径の段差である位置決め部50に先端構成部6の先端面
が突き当たるようにしている。
【0026】冶具本体49の先端面にはレンズを割るた
めのレンズ割りピン51を配置するための貫通穴49c
と、割ったレンズの破片を吸引するための口金57を配
置するための吸引口49dが設けられている。貫通穴4
9cと吸引口49dは電子内視鏡1の先端構成部6のレ
イアウトに対応しており、吸引口49dを鉗子挿通チャ
ンネル97に合わせた時、貫通穴49cが第1レンズ3
6に一致するようになっている。レンズ割りピン51は
貫通穴49cでOリング55により気密が保たれてい
る。冶具本体49の先端面とばね押え部58にはばね5
4がはさみ込まれており、レンズ割りピン51は後退す
るような構成になっている。
【0027】レンズ割りピン51の先端部は、図4に示
すように、突起部52は先端が鋭利な円錐形状であり、
その高さは第1レンズ36の凹部の一番薄くなっている
厚みよりは高く、第1レンズ36のレンズ厚よりは低く
形成されている。突起部52の底部は対物レンズ枠31
の先端面に突き当たるように、この面に平行で対物レン
ズ枠31の外径よりも大きな外径を有するストッパ53
が設けられている。従って、レンズ割りピン51を強く
押し込んだとしてもフレア防止板39を破壊することな
く、第1レンズ36だけを確実に割ることができる。こ
のように割られた第1レンズ36の破片は口金57に取
付けられた吸引チューブ59を通して外部に排出され
る。Oリング55、Oリング56で気密が保たれている
ので、第1レンズ36の破片は対物レンズ枠31の内部
に入り込んでしまうことがない。第1レンズ36の中心
付近を割った後でレンズ除去冶具48は取り外してしま
い、ピンセット等できれいに第1レンズ36とピント調
整板38を取り除く。もしも破片等で透明平行平面板3
7に傷等がついてしまった場合には透明平行平面板37
も取り除いておく。
【0028】図5はレンズ除去治具の変形例を示す。レ
ンズ除去冶具62は治具本体63と固定具65、内視鏡
固定部64とレンズ割り具67、レンズ割り部66とか
ら構成されている。内視鏡固定部64を先端構成部6に
設けられた治具固定部68に位置させ、固定具65を締
め付けることによってレンズ除去冶具62は先端構成部
6に固定される。この状態で、レンズ割り具67の突起
部66は第1レンズ36に正対し、レンズ割り具67を
ねじ込むことによって突起部66によって第1レンズ3
6は割られる。第1レンズ36を割った後は、第1の実
施形態のレンズ除去冶具48と同様な手順で第1レンズ
36は除去される。
【0029】なお、第1レンズ36はなるべく簡単に除
去できるような形状であることが好ましい。その例を図
6〜図10に示す。まず、図6のように外径をD、レン
ズ球欠部の一番薄い箇所の肉厚をTとした時、以下のよ
うにした。
【0030】0.1≦T/D≦0.2 このように第1レンズ36を成形することにより、レン
ズ除去冶具48、レンズ除去冶具62のような治具で積
極的に割ろうとする時に割れやすく、障害物にぶつけて
しまったような時には簡単に割れないようにすることが
できる。
【0031】図7は第1レンズ69に先端側にフランジ
部70を有するように成形することにより、レンズ除去
治具71をこのフランジ部70に掛止することにより前
方へ引っ掻き出すことが可能となる。そして、第1レン
ズ69を中心から割らなくても良いので、レンズの破片
が透明平行平面板37に落ちにくくなる。
【0032】図8は別の第1レンズ73で、先端部にテ
ーパ部を有するように成形されている。作用・効果は図
7に示した第1レンズ69の時と同じである。
【0033】図9(a)(b)(c)は別の第1レンズ
75で、先端側に段差部76を有するように成形しても
良い。先端側で対物レンズ枠31との間に隙間gができ
るので、組立時には隙間gに接着剤77を充填して固定
する。この接着剤77は第1レンズ75の除去時にレン
ズ除去治具78の先端等で取り除かれるので、取り除き
やすい弾性接着剤等を用いると良い。接着剤77の除去
後はこの隙間gからレンズ除去冶具78を刺し入れ、第
1レンズ75の周辺部を割ってしまう。このようにする
ことにより第1レンズ75は対物レンズ枠31から外
れ、ピンセット等で段差部76を挟み込むことによっ
て、容易に第1レンズ75を取り出すことができる。
【0034】図10はさらに別な第1レンズ79で、第
1レンズ79の外周面のうち対物レンズ枠31の先端面
より突出した部分だけにメタライズ部80を形成する。
このメタライズ部80と対物レンズ枠31をロー付け8
1により固定する。このようにすることにより、両者が
しっかり固定されるのみならず、第1レンズ79は簡
単、かつ、きれいに取り外すことも可能になる。
【0035】次に、除去された第1レンズ36aの代わ
りに新たな第1レンズ36b、36cを取付ける手順に
ついて図11(a)〜(c)により説明する。図11
(a)はレンズ交換前の元の光学系の先端面から第2レ
ンズ面までの断面図である。第1レンズ面46から第2
レンズ面47の面間距離(x〜z)は、第2レンズ面4
7を固定して考えると、第1レンズ36aの球欠深さt
a、ピント調整板38の肉厚、透明平行平面板37の肉
厚、フレア防止板39の肉厚によって決まる。第1レン
ズ36aだけを交換する時、第2レンズ面47から透明
平行平面板37の先端面までの面間距離(x〜y)は一
定である。
【0036】図11(b)のように新たな第1レンズ3
6bはレンズの加工ばらつきにより球欠深さが第1レン
ズ36aよりも深いtb(>ta)であると、元と同じ
ピント調整板38を使うとy〜z間(つまりx〜z間)
が大きくなってしまい、元の光学系と光学性能が変って
しまう。これを防止するためにはy〜z間を一定に保つ
ようにしなければならないので、この発明では一旦ピン
ト調整板38を取り除いた後にピント調整板38と同外
径・同内径でピント調整板38より肉厚の薄いピント調
整板40に置き換える。ピント調整板38の肉厚を0.
03mmとしているので、ピント調整板40の肉厚を
0.01mmとすることにより、交換後の第1レンズ3
6bの球欠部深さtbのばらつきはta+0.03mm
まで許容される。つまり、ピント調整板38の代わりに
ピント調整板40を2〜0枚配置することにより調整可
能ということである。逆に図11(c)のように新たな
第1レンズ36cの球欠深さが第1レンズ36aよりも
浅いtc(>ta)であると、元と同じピント調整板3
8を使うとy〜z間(つまりx〜z間)が小さくなって
しまい、これもまた元の光学系と光学性能が変ってしま
う。y〜z間を一定に保つために、この場合はピント調
整板38の直前(または直後)に前記ピント調整板40
を加える。こちらはピント調整板40を加えるだけなの
でtcのばらつきは特に規定されない。
【0037】また、第1レンズ36aの除去作業時に透
明平行平面板37にも傷がついてしまい、透明平行平面
板37も交換しなければならくなった時について説明す
る。基本的には上記説明と同じであり、透明平行平面板
37の肉厚が元より厚い場合にはピント調整板38をピ
ント調整板40に交換し、薄い場合にはピント調整板4
0を増やすことによって、x〜z間を一定に保つように
する。予め第1レンズ36aと透明平行平面板37は合
わせて交換することを想定するならば、フレア防止板3
9にもピント調整板の機能を持たせることは可能であ
る。光学性能はx〜z間で決まり、これが一定であれば
x〜y間、y〜z間が変動しても問題ない。そのため、
もしフレア防止の機能がピント調整板38の位置に必要
なら、ピント調整板38をフレア防止板に、フレア防止
板39をピント調整板としてもよい。また、ピント調整
板40はピント調整板38、フレア防止板39と外径・
内径とも同じなので、透明平行平面板37の両面または
片面にピント調整板38〜ピント調整板40の少なくと
も1枚以上あればフレア防止機能は果たせる。したがっ
て、ピント調整板38、フレア防止板39両方の位置で
ピント調整しても一向に構わない。
【0038】実際にはx〜z間は目視確認できないの
で、実作業としては次の方法で調整することになる。
【0039】まず、第1の方法としては解像力で確認す
る方法がある。通常、内視鏡の対物光学系は近点から遠
点まで広い観察深度を得るために、近点のある距離(例
えば5mm)と遠点のある距離(例えば100mm)で
の解像力を押さえたフォーカシングを行い組立てられて
いる。JISチャート等のピッチの異なる白黒ラインペ
アを被写体として観察し、解像できる最小ピッチをここ
では解像力と表現する。第1レンズだけを単純に交換し
てしまうと、例えば、近点側で解像力が高くなってしま
うことがある。この時遠点側を観察すると、解像力は落
ちているはずである。この時、交換前に比べてx〜z間
の距離は大きくなっている。つまり、球欠部深さtbの
ような第1レンズ36bに交換された状態になっている
ので、図11(b)のような作業を行えば良い。逆に、
第1レンズ36b交換後に近点側で解像力が低くなり、
遠点側で解像力が高くなっている時は、交換前に比べて
x〜z間の距離は小さくなっている。つまり、球欠部深
さtcのような第1レンズ36cに交換された状態にな
っているので、図11(c)のような作業を行えば良
い。なお、解像力とx〜z間距離の関係については、光
学系によって変ってくるので、どの程度調整すればよい
かはその光学系により、また上記とは調整が全く逆にな
ることもあり得る。
【0040】上記のように第1レンズ36b交換後に解
像力を確認し、元の光学性能が出ていなければピント調
整板38、ピント調整板40の調整を行う必要があるの
で、最初に交換した時にはレンズを仮固定しておくのが
良い。そうすることによって、さらなる調整が必要であ
ってもすぐにレンズを取り外せるし、もし必要なければ
そのまま本固定を行えば良い。
【0041】これとは別に、第2の方法として視野角で
確認する方法もある。内視鏡の視野はかなり広く視野角
120〜140°程度であることが多い。また、対物光
学系の中でx〜z間距離が視野角に与える影響が最も大
きいことが多い。そのため、第1レンズ36aだけを単
純に交換してしまうと、元の視野角よりも小さくなって
しまうことがある。この時、交換前に比べてx〜z間の
距離は大きくなっている。つまり、球欠部深さtbのよ
うな第1レンズ36bに交換された状態になっているの
で、図11(b)のような作業を行えば良い。逆に、第
1レンズ36b交換後に元の視野角よりも大きくなって
しまう時は、交換前に比べてx〜z間の距離は小さくな
っている。つまり、球欠部深さtcのような第1レンズ
36cに交換された状態になっているので、図11
(c)のような作業を行えば良い。なお、視野角とx〜
z間距離の関係については、光学系によって変ってくる
ので、どの程度調整すればよいかはその光学系により、
また上記とは調整が全く逆になることもあり得る。
【0042】本実施形態によれば、第1レンズがキズや
曇り等で使用できなくなった時に、第1レンズ及びピン
ト調整板を交換するだけで元の光学性能が得られるので
修理が簡単である。従来の撮像装置全体を交換していた
のに比べて、必要最小限度の修理で済み経済的である。
また、ピント調整板はフレア防止板との共通化が可能で
あり、簡単な構成で実現可能である。
【0043】図12〜図14は第2の実施形態を示し、
第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明
を省略する。図12は電子内視鏡1の撮像装置30の縦
断側面図、図13は先端構成部6の縦断側面図、図14
は撮像装置30の第1レンズ周りの構成を示し、(a)
は正面図、(b)は断面図である。
【0044】図12について説明する。対物レンズ枠8
9の先端側には第1レンズ36、透明平行平面板37と
その間にフレア絞り板82、第1のピント調整板83、
第2のピント調整板84が配置されている。フレア絞り
板82〜第2のピント調整板84の外径は全て同一であ
るが、内径は順に1.2、1.4、1.6mmであり、
肉厚は0.03、0.04、0.05mmに形成されて
いる。第1レンズ36の外周面には接着剤が塗布され、
対物レンズ枠89に固定されている。赤外カットフィル
タ85と第3レンズ87の外周にはメタライズ部86、
メタライズ部88が設けられ、それぞれ対物レンズ枠8
9、CCD保持枠33にロー付け固定されている。
【0045】図13に示すように、撮像装置30は先端
部本体61に固定されている。先端カバー60と湾曲管
部14を構成する第1湾曲駒92は接着固定されるが、
先端カバー60、第1湾曲駒92はOリング90、Oリ
ング91により先端部本体61に対して浮かせて取付け
られている。そのため、先端構成部6に衝撃が加わった
としても撮像装置30には直接的には力が加わらないの
で、第1レンズ36は割れにくい。
【0046】従って、本実施形態においても、第1の実
施形態と同様に第1レンズ36を交換できる構成になっ
ている。第1レンズ36の除去方法は、赤外カットフィ
ルタ85、第3レンズ87はロー付けされているのに対
して第1レンズ36は接着されているので、先端部を熱
することにより簡単、かつ、きれいに第1レンズ36だ
けを取り外すことができる。
【0047】図14のように先端カバー60と対物レン
ズ枠89にレンズ除去溝99、レンズ除去溝100を設
け、そこに接着剤101を充填する構成をとれば、先端
が鋭利なレンズ除去治具102を接着剤101に差し込
み、直接第1レンズ36あるいは透明平行平面板37を
引っかければ簡単に第1レンズ36を除去できる。
【0048】次に、第1レンズ36の交換作業である
が、第1の実施形態と同様に第1レンズ面46から第2
レンズ面47の面間距離を一定に保つように第1のピン
ト調整板83、第2のピント調整板84を調整する。す
なわち、第1レンズ36を交換後、第1レンズ面46か
ら第2レンズ面47が近くなってしまった時には、第1
のピント調整板83と第2のピント調整板84の間にも
う1枚第1のピント調整板83を増やしたり、第1のピ
ント調整板83の代わりに別の第2のピント調整板84
を入れてやったりする等して、第1レンズ面46と第2
レンズ面47を近づければ良い。逆に、第1レンズ面4
6から第2レンズ面47が遠くなってしまった時には、
第1のピント調整板83を減らしたり、第2のピント調
整板84の代わりに別の第1のピント調整板83を入れ
てやったりする等して、第1レンズ面46と第2レンズ
面47を遠ざければ良い。
【0049】肉厚の異なるピント調整板を設けたことに
より、調整枚数を減らすことができる。この時、厚みが
異なるピント調整板は内径も異なるように作成されてい
るので、内径を見れば作業上厚みを間違えることはな
い。また、内径の大きな第2のピント調整板84を後方
に配置することによってフレア防止の効果が高くなる。
【0050】図15は第3の実施形態を示し、第1の実
施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。図15は電子内視鏡1の撮像装置30を示し、
(a)は縦断側面図、(b)はピント調整用板ばね10
5の斜視図である。
【0051】図15(a)に示すように、第1レンズ1
03の外周の一部にはレンズ固定溝104が設けられて
いる。レンズ固定溝104はV溝であり、光線を蹴らな
い深さに形成されている。ピント調整用板ばね105は
図15(b)に示すような薄い金属製の板ばねである。
なお、ピント調整用板ばね105の板厚はフレア防止板
106と同厚に形成されているので、ピント調整用板ば
ね105にフレア防止機能を付与しても構わない。対物
レンズ枠107の先端側には、第1レンズ103を固定
するためのかしめ固定部108が設けられている。
【0052】本実施形態によれば、かしめ固定部108
をレンズ固定溝104の位置でかしめることによって第
1レンズ103は固定される。この時、ピント調整用板
ばね105に適当なストレスがかかる状態で第1レンズ
103を押し付けながら固定する。このようにすること
により、第1レンズ103の交換前後で第1レンズ10
3の球欠部の深さが変わったとしても第1レンズ面46
と第2レンズ面47の面間を一定に保つことができる。
このことは以下の交換作業によって説明できる。
【0053】まず、第1レンズ103とかしめ固定部1
08の間に先端の鋭利な工具をねじ込み第1レンズ10
3を取り出す。この作業では第1レンズ103を割る必
要がないので、簡単かつクリーンに作業ができる。新た
な第1レンズ103を入れ、第1の実施形態で説明した
ように画像を確認しながら調整を行うが、ピント調整用
板ばね105がばねであるので第1レンズ103を前後
に動かすだけで調整ができ、わざわざ第1レンズ103
を取り出す必要がない。そのため、作業が簡単であるだ
けでなくクリーンでもある。また、かしめ固定部108
をかしめるだけなので第1レンズ103は任意の位置で
固定することができ、ピント調整が容易である。
【0054】図16は第4の実施形態を示し、第1の実
施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。図16は電子内視鏡1の撮像装置30の縦断側面図
である。
【0055】第1レンズ109は先端側にテーパ部11
0が設けられている。対物レンズ枠116の先端側内径
部にはネジ部117が設けられている。第1レンズ固定
部材112の外周部にはネジ部117に対応したネジ部
115が、内径部にはテーパ部110に対応したテーパ
部114が、先端面にはこれをデバイダ等で回転できる
ように固定溝113が設けられている。また、ピント調
整用Oリング111は例えばゴム製の弾性部材である。
【0056】本実施形態によれば、対物レンズ枠116
の先端側には、フレア防止板106とピント調整用Oリ
ング111を間に挟み第1レンズ109を第1レンズ固
定部材112で押さえつけながら締め込まれる。この
時、第3の実施形態と同様にピント調整用Oリング11
1に適当なストレスがかかる状態で固定溝113を締め
付け、第1レンズ固定部材112と対物レンズ枠116
を接着剤で固定する。第1レンズ109の交換作業につ
いては第3の実施形態とほぼ同様である。まず、第1レ
ンズ固定部材112を取り外すことによって第1レンズ
109を取り除く。次に新たな第1レンズ109を入
れ、第1レンズ固定部材112のネジ込み量を画像を確
認しながら調整する。第1レンズ固定部材112をネジ
込みながら調整すればよいので、画像確認の際に第1レ
ンズ109を接着剤等で仮止めする必要がないし、また
微調整も可能である。調整が完了したら固定溝113と
対物レンズ枠116を接着剤で固定すれば作業は完了で
ある。
【0057】図17は第5の実施形態を示し、第1の実
施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。図17は電子内視鏡1の撮像装置30の縦断側面
図、図18(a)(b)はピント調整手段の構成図であ
る。
【0058】第1対物レンズ枠119は第1レンズ11
8の厚みより薄く成形され、その外径は対物レンズ枠1
25の先端側の外径と同じに成形されている。第1対物
レンズ枠119は第1レンズ118のみ保持し、両者は
接着固定される。補強部材120の内径は第1対物レン
ズ枠119と対物レンズ枠125の先端部外径と嵌合す
るように略同一に成形されている。第1のピント調整部
材121は、図18(b)に示す通り、例えば、外径2
mm、厚さ0.2mmの円管の一部に、幅0.5mm、
高さ0.05mmの段差部128を対称な位置に2箇所
有している。これと対になる第2のピント調整部材12
2は、図18(a)に示すように、円周上6等分されそ
れぞれ対になる部分(A、B、C)を同じ厚みに成形す
る。例えば、各部の厚みをA=0.2mm、B=0.1
8mm、C=0.16mmというように成形する。第2
のピント調整部材122の段差部と第1のピント調整部
材121の段差部128を適当に組み合わせることによ
って、両者を合わせた厚みは、Aなら0.45mm、B
なら0.43mm、Cなら0.41mmとすることがで
きる。対物レンズ枠125の先端側には組み合わされた
第1のピント調整部材121、第2のピント調整部材1
22を落とし込み、外径部に補強部材120を嵌合させ
接着固定する。補強部材120の内径部には第1レンズ
118と一体化された第1対物レンズ枠119を嵌合さ
せ、第1レンズ118が第1のピント調整部材121に
突き当たった状態で接着固定する。フレア防止板123
は、その内径部に透明樹脂124を充填している。第2
レンズ126は平凸レンズであり、先端側を平面とし、
凸面である第2レンズ面127は固体撮像素子31側と
する。
【0059】本実施形態によれば、最初、第1のピント
調整部材121の段差部128は第2のピント調整部材
122のBと組み合わせて固定されている。第1レンズ
118に不具合が発生し、これを交換しなければならな
い時には補強部材120を削り、第1レンズ118、第
1対物レンズ枠119とあわせて対物レンズ枠125か
ら取り外してしまう。このようにすることにより、第1
レンズ118除去の際、対物内にゴミが落ちにくくな
る。また、ゴミが落ちたとしても透明樹脂124で拾う
ことができ、フレア防止板123を取り替えてあげれば
良い。さらにここから第2レンズ126の前面に挨など
が入ってきたとしても、前面は平面であるため埃は除去
しやすい。
【0060】新たな第1対物レンズ枠119に固定され
た新たな第1レンズ118を組み込む際、これまでの実
施形態と同様に第1レンズ46から第2レンズ面127
の面間を元の光学系と同じく保つために第1のピント調
整部材121と第2のピント調整部材122の組み合わ
せ方を変える。すなわち、元より面間が近ければAに、
遠ければCに段差部128を組み合わせれば良い。な
お、段差部128あるいは第2のピント調整部材122
の段差部は対物レンズ枠125の内径部等に成形しても
構わない。
【0061】前述した実施形態によれば、次のような構
成が得られる。
【0062】(付記1)複数枚の対物レンズとこれらの
対物レンズを内蔵する対物レンズ枠とを有する対物光学
系と、この対物光学系の基端側に設けられ前記対物光学
系からの光像を撮像する撮像素子を有する撮像装置にお
いて、前記複数の対物レンズの先端側から第1のレンズ
と第2のレンズとの間に前記対物光学系のピント調整手
段を配設したことを特徴とする撮像装置。
【0063】(付記2)複数枚の対物レンズとこれらの
対物レンズを内蔵する対物レンズ枠とを有する対物光学
系と、この対物光学系の基端側に設けられ前記対物光学
系からの光像を撮像する撮像素子を有する撮像装置にお
いて、前記複数の対物レンズの先端側から第1のレンズ
と第2のレンズとの間に前記対物光学系のピント調整手
段とフレア防止手段を配置したことを特徴とする撮像装
置。
【0064】(付記3)複数枚の対物レンズとこれらの
対物レンズを内蔵する対物レンズ枠とを有する対物光学
系と、この対物光学系の基端側に設けられ前記対物光学
系からの光像を撮像する撮像素子を有する撮像装置にお
いて、前記複数の対物レンズの先端側から第1のレンズ
と第2のレンズとの間に前記対物光学系のピント調整手
段と透明平行平面板を配置したことを特徴とする撮像装
置。
【0065】(付記4)複数枚の対物レンズとこれらの
対物レンズを内蔵する対物レンズ枠とを有する対物光学
系と、この対物光学系の基端側に設けられ前記対物光学
系からの光像を撮像する撮像素子を有する撮像装置にお
いて、前記複数の対物レンズの先端側から第1のレンズ
と第2のレンズとの間に前記対物光学系の ピント調整
手段とフレア防止手段と透明平行平面板を配置したこと
を特徴とする撮像装置。
【0066】(付記5)付記3または4の撮像装置にお
いて、ピント調整手段を、透明平行平面板の前に配置し
たことを特徴とする撮像装置。
【0067】(付記6)付記1〜4のいずれか1つの撮
像装置において、ピント調整手段は、複数の同形状金属
薄板であることを特徴とする撮像装置。
【0068】(付記7)付記1〜4のいずれか1つの撮
像装置において、ピント調整手段は、厚さ・内径の異な
る複数の金属薄板であることを特徴とする撮像装置。
【0069】従来、第1レンズ交換後に厳密にピント調
整するためには、非常に薄肉のピント調整板を複数枚設
ける必要があった。この枚数を減らすためには肉厚の異
なるピント調整板が必要であるが、いずれにしても肉厚
が薄いため外観で厚みを判別することは困難であった。
しかし、付記7によれば、第1レンズ交換作業を簡素化
できる。
【0070】(付記8)付記3または4の撮像装置にお
いて、ピント調整手段を、透明平行平面板の前後に各1
個以上配置したことを特徴とする撮像装置。
【0071】(付記9)付記1〜3のいずれか1つの撮
像装置において、ピント調整手段は、フレア防止板であ
ることを特徴とする撮像装置。
【0072】(付記10)付記1〜4のいずれか1つの
撮像装置において、ピント調整手段は、厚み方向に弾性
を有する弾性部材であることを特徴とする撮像装置。
【0073】(付記11)複数枚の対物レンズと、これ
を内蔵する対物レンズ枠と、固体撮像素子とから構成さ
れる撮像装置において、外周面の一部にメタライズ部を
形成した第1レンズを、そのメタライズ部が対物レンズ
枠から突出する状態で配置し、メタライズ部と対物レン
ズ枠をロー付け固定したことを特徴とする撮像装置。
【0074】従来、第1レンズを取り外すためには、レ
ンズ自身を割るか、周りの接着剤を除去する必要があ
り、作業自体が難しかったり、作業によりゴミが発生す
るといった不具合があったが、付記11によれば、きれ
いに第1レンズを除去することができる。
【0075】(付記12)複数枚の対物レンズと、これ
を内蔵する対物レンズ枠と、固体撮像素子とから構成さ
れ、第1レンズを交換することが可能な撮像装置におい
て、第1レンズを交換する時に、被写体まで所定の距離
において所定の解像力を満たすように第1レンズの位置
を調整する手段を設けたことを特徴とする撮像装置。
【0076】従来、単純に第1レンズを交換していたの
で、交換後に元の光学性能が出ないことがあった。ま
た、どの程度調整すれば元の光学性能が確保されるか、
その指標もなかったが、付記12によれば、第1レンズ
交換後に元の光学性能を確保することができる。
【0077】(付記13)複数枚の対物レンズと、これ
を内蔵する対物レンズ枠と、固体撮像素子とから構成さ
れ、第1レンズを交換することが可能な撮像装置におい
て、第1レンズを交換する時に、被写体まで所定の距離
において所定の視野角を満たすように第1レンズの位置
を調整する手段を設けたことを特徴とする撮像装置。
【0078】付記13によれば、付記12と同様の効果
がある。
【0079】(付記14)複数枚の対物レンズと、これ
を内蔵する対物レンズ枠と、固体撮像素子とから構成さ
れる撮像装置において、第1レンズを保持する対物レン
ズ枠の一部に、第1レンズの側面が露出するような溝部
を設けたことを特徴とする撮像装置。
【0080】(付記15)付記14の撮像装置を内蔵す
る電子内視鏡において、撮像装置を保持する先端部本体
の一部に、先端構成部の外周側から見て第1レンズの側
面が露出するような溝部を設けたことを特徴とする電子
内視鏡。
【0081】従来、第1レンズを取り外すためには、レ
ンズ自身を割るか、周りの接着剤を除去する必要があっ
たが、この作業は非常に煩雑であったが、付記15によ
れば、第1レンズを取り外しやすくする。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数の対物レンズの先端側から第1のレンズと第2
のレンズとの間に前記対物光学系のピント調整手段を配
設したことを特徴とする。従って、第1のレンズを交換
する時に、ピント調整手段も合わせて調整することによ
って、元の対物光学系とほとんど同じ光学性能を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示し、(a)は電
子内視鏡の先端構成部に内蔵された撮像装置の縦断側面
図、(b)は透明平行平面板の正面図。
【図2】同実施形態のコネクタピンへのケーブル接続方
法を示し、(a)は断面図、(b)は回路図。
【図3】同実施形態の第1レンズの除去作業を示す先端
構成部の縦断側面図。
【図4】同実施形態の第1レンズの除去作業を示す先端
構成部の縦断側面図。
【図5】同実施形態の第1レンズの除去作業を示す先端
構成部の縦断側面図。
【図6】同実施形態の除去しやすい第1レンズの変形例
を示す図。
【図7】同実施形態の除去しやすい第1レンズの変形例
を示す図。
【図8】同実施形態の除去しやすい第1レンズの変形例
を示す図。
【図9】同実施形態の除去しやすい第1レンズの変形例
を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は斜
視図。
【図10】同実施形態の除去しやすい第1レンズの変形
例を示す図。
【図11】(a)〜(c)は同実施形態の第1レンズ交
換手順を示す半縦断側面図。
【図12】この発明の第2の実施形態を示す電子内視鏡
の先端構成部に内蔵された撮像装置の縦断側面図。
【図13】同実施形態を示す電子内視鏡の先端構成部の
縦断側面図。
【図14】同実施形態を示し、(a)は先端部本体の正
面図、(b)は先端構成部の縦断側面図。
【図15】この発明の第3の実施形態を示し、(a)は
電子内視鏡の先端構成部に内蔵された撮像装置の縦断側
面図、(b)はピント調整用板ばねの斜視図。
【図16】この発明の第4の実施形態を示す電子内視鏡
の先端構成部に内蔵された撮像装置の縦断側面図。
【図17】この発明の第5の実施形態を示す電子内視鏡
の先端構成部に内蔵された撮像装置の縦断側面図。
【図18】(a)(b)は同実施形態の第2のピント調
整部材の説明図。
【図19】一般的な電子内視鏡及び電子内視鏡システム
の斜視図。
【符号の説明】
30…撮像装置 31…対物レンズ枠 33…固体撮像素子 36…第1レンズ 38…ピント調整板 41…第2レンズ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の対物レンズとこれらの対物レン
    ズを内蔵する対物レンズ枠とを有する対物光学系と、こ
    の対物光学系の基端側に設けられ前記対物光学系からの
    光像を撮像する撮像素子を有する撮像装置において、 前記複数の対物レンズの先端側から第1のレンズと第2
    のレンズとの間に前記対物光学系のピント調整手段を配
    設したことを特徴とする撮像装置。
JP2000102277A 2000-04-04 2000-04-04 撮像装置 Expired - Fee Related JP3715173B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000102277A JP3715173B2 (ja) 2000-04-04 2000-04-04 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000102277A JP3715173B2 (ja) 2000-04-04 2000-04-04 撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001290086A true JP2001290086A (ja) 2001-10-19
JP3715173B2 JP3715173B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=18616193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000102277A Expired - Fee Related JP3715173B2 (ja) 2000-04-04 2000-04-04 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3715173B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005025074A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Olympus Corp 撮像装置
JP2005070366A (ja) * 2003-08-22 2005-03-17 Olympus Corp 撮像装置
JP2006297112A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Polydiagnost Gmbh 内視鏡
JP2009288670A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Olympus Medical Systems Corp 光学ユニット及び撮像装置用光学ユニット
USRE41807E1 (en) 2002-03-08 2010-10-05 Olympus Corporation Capsule endoscope
JP4941781B2 (ja) * 2006-03-02 2012-05-30 コニカミノルタオプト株式会社 撮像装置
JP2013029538A (ja) * 2011-07-26 2013-02-07 Kyocera Corp 撮像装置
JP2013190488A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Olympus Medical Systems Corp 光学ユニット及び内視鏡
JP2014073234A (ja) * 2012-10-04 2014-04-24 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd 撮像装置および焦点位置調整方法
CN104656242A (zh) * 2013-11-22 2015-05-27 深圳先进技术研究院 双物镜单图像传感器的内窥镜双目光学系统
JP2018120005A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 オリンパス株式会社 対物レンズユニット
WO2022185602A1 (ja) * 2021-03-02 2022-09-09 ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社 光コネクタ及び医療機器
JP7398837B1 (ja) 2022-12-06 2023-12-15 i-PRO株式会社 レンズユニット

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE41807E1 (en) 2002-03-08 2010-10-05 Olympus Corporation Capsule endoscope
JP2005025074A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Olympus Corp 撮像装置
JP2005070366A (ja) * 2003-08-22 2005-03-17 Olympus Corp 撮像装置
JP4503956B2 (ja) * 2003-08-22 2010-07-14 オリンパス株式会社 撮像装置
JP2006297112A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Polydiagnost Gmbh 内視鏡
JP4941781B2 (ja) * 2006-03-02 2012-05-30 コニカミノルタオプト株式会社 撮像装置
JP2009288670A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Olympus Medical Systems Corp 光学ユニット及び撮像装置用光学ユニット
JP2013029538A (ja) * 2011-07-26 2013-02-07 Kyocera Corp 撮像装置
JP2013190488A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Olympus Medical Systems Corp 光学ユニット及び内視鏡
JP2014073234A (ja) * 2012-10-04 2014-04-24 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd 撮像装置および焦点位置調整方法
CN104656242A (zh) * 2013-11-22 2015-05-27 深圳先进技术研究院 双物镜单图像传感器的内窥镜双目光学系统
JP2018120005A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 オリンパス株式会社 対物レンズユニット
WO2022185602A1 (ja) * 2021-03-02 2022-09-09 ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社 光コネクタ及び医療機器
JP7398837B1 (ja) 2022-12-06 2023-12-15 i-PRO株式会社 レンズユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP3715173B2 (ja) 2005-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9219888B2 (en) Image pickup unit and endoscope
JP5143332B2 (ja) 撮像装置、撮像装置用固定部材及び撮像装置の修理方法
EP2031430B1 (en) Image pickup unit
JP2001290086A (ja) 撮像装置
EP1920708A1 (en) Electronic endoscope
US9386198B2 (en) Image pickup apparatus having imaging sensor package
US20210096355A1 (en) Image pickup apparatus for endoscope, endoscope, and manufacturing method of image pickup apparatus for endoscope
KR100771366B1 (ko) 카메라 모듈
JP2008131397A (ja) 撮像装置の防塵部材、撮像装置の防塵構造、及び撮像装置
JP2003169775A (ja) 電子内視鏡
US20220313068A1 (en) Endoscope
JP2000193892A (ja) 内視鏡
KR100621306B1 (ko) 화상 픽업 장치
JP2015042219A (ja) 内視鏡
US11278192B2 (en) Endoscope
JP2002343949A (ja) 固体撮像装置
JP2001311879A (ja) 内視鏡およびその製造方法
JP2000028930A (ja) 電子内視鏡
US20220317436A1 (en) Compound-eye endoscope
US11108938B2 (en) Image pickup apparatus
JP5083101B2 (ja) 撮像素子ユニット、撮像素子モジュールおよびレンズ鏡筒並びに撮像装置
JP6617206B2 (ja) 内視鏡
JPS63118120A (ja) 撮像装置
JP2001078958A (ja) 内視鏡用撮像装置
WO2018225613A1 (ja) 撮像光学系及び内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050421

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050824

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3715173

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130902

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees