JP2009284709A - スイッチング電源装置および携帯機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】全負荷領域で高効率を実現するスイッチング電源装置。
【解決手段】電源電圧Vccに接続され、オン/オフ動作を行うスイッチング素子QP,QNと、制御回路2(8,9)と、コイルLと、コイルLとともに整流動作を行うコンデンサCoと、発振器信号SETを制御回路2に出力する発振器13と、コイル電流ILを電圧に変換した電流検出電圧SENSEと、出力電圧VOUTに応じた電圧と基準電圧VREFとの差に応じたフィードバック電圧FBとを比較する第一のコンパレータ7と、電源電圧Vccよりも低く、電流検出電圧SENSEよりも高い値のディープしきい値電圧DeepThと、フィードバック電圧FBとを比較する第二のコンパレータ6とを備え、全負荷領域で高効率を実現するために、カレントモードPWM制御に加え、無負荷若しくは軽負荷時、DSLLM制御を導入している。
【選択図】図1

Description

本発明は、軽負荷時の損失を低減して効率を改善するスイッチング電源装置に関し、特に、出力側コイルのコイル電流を検出してスイッチング制御を行うカレントモードを採用したスイッチング電源装置、および、当該スイッチング電源装置を搭載し消費電力が低減される携帯機器に関する。
スイッチング電源装置の動作において、負荷電流の少ない状態においては、負荷電流に対する損失よりも、回路電流による消費損失が相対的に大きくなる。このため、スイッチング電源装置の効率は、負荷電流の少ない状態の動作において低下していた。
内部に備えたスイッチング素子のオン/オフ制御によって負荷に供給する電力量を制御するスイッチング電源装置において、従来は、スイッチング電源装置の軽負荷時の損失を低減するために、スイッチング素子のスイッチング動作を停止する間欠制御が行われていた(例えば、特許文献1参照。)。この間欠制御を行うスイッチング電源装置においては、出力電圧に応じた電圧を間欠制御するために、基準電圧と比較するための、比較器を備えている。
そして、この比較器において、軽負荷となって出力電圧に応じた電圧が基準電圧よりも高くなったことが確認されると、ドライバ回路によるスイッチング素子のスイッチング制御動作が停止される。その後、この比較器にヒステリシス特性を備えることにより、出力電圧が低くなったことが確認されると、ドライバ回路によるスイッチング素子のスイッチング制御動作が再開される。軽負荷時において、このような動作が繰り返されることによって、間欠制御用の比較器による間欠制御が行われ、スイッチング電源装置の効率を高くすることができる。
しかしながら、この従来のスイッチング電源装置は、軽負荷時の効率を高くするために、ドライバ回路によるスイッチング素子のスイッチング動作を間欠的に行うための間欠制御用の比較器を設ける必要がある。このように、間欠制御用の比較器を備える分だけ、スイッチング電源装置を構成する回路規模を増大させるとともに、このようなスイッチング電源装置を搭載する携帯機器の小型化を妨げている。
そこで、軽負荷時における間欠制御用の回路を新たに設けることなく、高効率を維持するために、SLLM(Simple Light Load Mode)制御技術を採用したスイッチング電源装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
このSLLM制御技術を採用したスイッチング電源装置によると、検出したコイルを流れる電流値を表す電流検出電圧にオフセット電圧を与えることによって、出力電圧と基準電圧との差が小さくなる無負荷または軽負荷時、比較器において、電流検出電圧の大きさが出力電圧と基準電圧との差よりも大きいことが確認される。このとき、スイッチング素子をオンとする発振器の発振器信号を無効とすることができるため、出力電圧と基準電圧との差が大きくなるまで、スイッチング素子のスイッチング動作を間欠制御することができる。よって、間欠制御するための比較器を付加する構成とする必要がなくなるため、軽負荷または無負荷時において、カレントモードのPWM制御によるスイッチング電源装置よりも効率が改善されるとともに、装置の小型化を図ることができる。
特開平6−303766号公報(第9−11頁、第2図) 国際公開第WO2005/078910号パンフレット(第4−9頁、第1−4図)
しかしながら、このSLLM制御技術を採用したスイッチング電源装置においても、軽負荷または無負荷時において、スイッチング電源装置の高い効率を維持することが難しく、しかも出力電流値が小さいほどより効率の低下は顕著である。
スイッチング電源装置の効率の低下を抑制するために、通常スイッチング時に動作可能なレベルまで回路電流を抑制すると、動作スピード上、限界があった。
本発明の目的は、全負荷領域で高効率を実現するスイッチング電源装置および携帯機器を提供することにある。
本発明に係るスイッチング電源装置においては、全負荷領域で電源効率を向上させるための手法として、DSLLM(Deep Simple Light Load Mode)制御と呼ばれる新規なSLLM制御を導入している。
上記目的を達成するための本発明の一態様によれば、電源電圧に接続され、オン/オフ動作を行うスイッチング素子と、前記スイッチング素子のオン/オフ制御を行う制御回路と、前記スイッチング素子によって流れる電流量が制御されるコイルと、前記コイルに接続され、前記コイルとともに整流動作を行うコンデンサと、一定周期毎に前記スイッチング素子をオンと制御するための発振器信号を前記制御回路に出力する発振器と、前記コイルを流れる検出電流を電圧に変換した電流検出電圧と、前記コンデンサと前記コイルとの接続ノードより出力される出力電圧に応じた電圧と基準電圧との差に応じたフィードバック電圧と、を比較する第一のコンパレータと、前記電源電圧よりも低く、前記電流検出電圧よりも高い電圧値に設定されたしきい値電圧と、前記フィードバック電圧とを比較する第二のコンパレータとを備えることを特徴とするスイッチング電源装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、電源電圧に接続され、オン/オフ動作を行う第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子のオン/オフ制御を行う第1の制御回路と、前記第1のスイッチング素子によって流れる電流量が制御される第1のコイルと、前記第1のコイルに接続され、前記第1のコイルとともに整流動作を行う第1のコンデンサと、一定周期毎に前記第1のスイッチング素子をオンと制御するための第1の発振器信号を前記第1の制御回路に出力する発振器と、前記第1のコイルを流れる検出電流を電圧に変換した第1の電流検出電圧と、前記第1のコンデンサと前記第1のコイルとの接続ノードより出力される第1の出力電圧に応じた電圧と基準電圧との差に応じた第1のフィードバック電圧と、を比較する第1の第一のコンパレータと、前記電源電圧よりも低く、前記第1の電流検出電圧よりも高い電圧値に設定された第1のしきい値電圧と、前記第1のフィードバック電圧とを比較する第1の第二のコンパレータとを備える第1のスイッチング電源装置と、前記電源電圧に接続され、オン/オフ動作を行う第2のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子のオン/オフ制御を行う第2の制御回路と、前記第2のスイッチング素子によって流れる電流量が制御される第2のコイルと、前記第2のコイルに接続され、前記第2のコイルとともに整流動作を行う第2のコンデンサと、一定周期毎に前記第2のスイッチング素子をオンと制御するための第2の発振器信号を前記第2の制御回路に出力する前記発振器と、前記第2のコイルを流れる検出電流を電圧に変換した第2の電流検出電圧と、前記第2のコンデンサと前記第2のコイルとの接続ノードより出力される第2の出力電圧に応じた電圧と前記基準電圧との差に応じた第2のフィードバック電圧と、を比較する第2の第一のコンパレータと、前記電源電圧よりも低く、前記第2の電流検出電圧よりも高い電圧値に設定された第2のしきい値電圧と、前記第2のフィードバック電圧とを比較する第2の第二のコンパレータとを備える第2のスイッチング電源装置とを並列に2チャンネル構成に備え、PWM動作時にはそれぞれ180°位相のずれた前記発振器からの前記第1の発振器信号および前記第2の発振器信号に同期した周波数で動作することを特徴とする2チャンネル構成のスイッチング電源装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、上記に記載のスイッチング電源装置を備えることを特徴とする携帯機器が提供される。
本発明によれば、全負荷領域で高効率を実現するスイッチング電源装置および携帯機器を提供することができる。
本発明のスイッチング電源装置によれば、携帯電話などで求められる無負荷時の効率を大幅に改善することができるため、待機時間の延長を図ることができる。
また、本発明のスイッチング電源装置によれば、急峻な負荷応答などを特に悪化させることなく、全体的な回路電流を削減することができる。
また、本発明のスイッチング電源装置によれば、電源効率を向上させ、携帯電話などのモバイル製品電源市場に対し、バッテリー寿命を延長することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置などを下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1の実施の形態]
(回路構成)
本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100の構成は、図1に示すように、単一チャネルのスイッチングレギュレータ10と、スイッチング端子SWに接続されるコイルLと、コイルLに接続されるコンデンサCoおよび負荷16とを備える。スイッチングレギュレータ10に接続される負荷16としては、例えば、携帯電話、スマートフォン、PDA、ポータブル・メディア・プレーヤー、デジタルカメラ、無線LANなどのモバイル機器などを適用することができる。
電源電圧Vccが入力電源電圧であり、負荷16の両端から、PWMカレントモードPWMおよびDSLLM制御された出力電圧VOUTが得られる。。
本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100の模式的回路構成は、図1に示すように、電源電圧Vccに接続され、オン/オフ動作を行うスイッチング素子(QP,QN)と、スイッチング素子のオン/オフ制御を行う制御回路2と、スイッチング素子によって流れる電流量が制御されるコイルLと、コイルLに接続されコイルLとともに整流動作を行うコンデンサCoと、一定周期毎にスイッチング素子をオンと制御するための発振器信号(SET)を制御回路2に出力する発振器(OSC)13と、コイルLを流れるコイル電流ILを検出して電圧に変換した電流検出電圧(SENSE)と、コンデンサCoとコイルLとの接続ノードより出力される出力電圧VOUTに応じた電圧と基準電圧VREFとの差に応じたフィードバック電圧FBとを比較する第一のコンパレータ7と、電源電圧Vccよりも低く、SENSEよりも高い電圧値に設定されたディープしきい値電圧DeepThとフィードバック電圧FBとを比較する第二のコンパレータ6とを備える。
また、第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100は、出力電圧VOUTに応じた電圧と基準電圧VREFとが入力される電圧比較器4を備えていてもよい。この場合、電圧比較器4から出力される出力電圧VOUTに応じた電圧と基準電圧VREFとの差に応じた電圧が第一のコンパレータ7に与えられる。
出力電圧VOUTに応じた電圧とは、コイルLとコンデンサCoの接続ノードと接地電位とに間に直列に接続される抵抗R1とR2で分圧した電圧である。電圧比較器4は、エラーアンプ若しくは相互コンダクタンス増幅器(Gm)などと呼ばれる差動増幅器によって構成される。
また、第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100において、電圧比較器4の出力端子ITHには、電圧比較器4から出力される電圧のレベル変換を行うレベルシフタ3を備えていてもよい。また、出力端子ITHには、抵抗R3およびコンデンサC3の直列回路が接続されている。
また、第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100は、電圧比較器4に接続され、出力電圧VOUTの立ち上がりに傾斜を持たせるためのソフトスタート回路(図示省略)を備えていてもよい。
また、第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100において、制御回路2は、OSC13からの発振器信号SETがセット端子(S)に入力され、第一のコンパレータ7からのリセット信号RESETがリセット端子(R)に入力されるフリップフロップ回路8と、フリップフロップ回路8からの出力に応じてスイッチング素子のオン/オフを制御する電流検出/保護およびドライバ回路9とを備えていてもよい。
スイッチング素子は、ドレインがコイルLに接続されソースが電源電圧Vccに接続されたpチャネルMOSFETQPと、ドレインがコイルLに接続されソースが接地電位に接続されたnチャネルMOSFETQNとからなるCMOSFETで構成されていてもよい。
(回路動作制御モード)
第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100は、カレントモードPWM制御方式により高速過渡応答を実現している。重負荷状態ではPWMモードでスイッチング動作し、負荷が軽い時は効率を向上させるようにDSLLM制御を行っている。
―同期整流―
第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100は、同期整流制御によって、従来のDC/DCコンバータ集積回路(IC:Integrated Circuits)よりも、外付け整流素子分の消費電力を減らすことができる。また、素子構造上のpn貫通防止機能によって、動作時の貫通電流を抑えることにより、スイッチング電源装置全体の消費電力を低減することができる。
―カレントモードPWM制御―
第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100に適用されるカレントモードPWM制御を説明するための模式的回路構成は、図1に示すように表される。
また、第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100に適用されるカレントモードPWM制御を説明するための重負荷時および軽負荷時のタイミングチャートは、それぞれ図2および図3に示すように表される。
電圧帰還にコイル電流を帰還するループを追加して、PWM制御信号を合成している。
PWM発振周波数は、例えば、約2MHz程度である。OSC13から出力されるSET信号でpMOSFETがターン・オン(nMOSFETはターン・オフ)し、コイル電流ILが増加する。
第一のコンパレータ7は、コイル電流ILの帰還変換電圧を表す電流検出電圧SENSEがフィードバック電圧FBと一致するとリセット信号RESETを出力し、固定周期の残りの期間ターン・オフ(nMOSFETはターン・オン)する。PWM制御は上記の動作を繰り返す。
−SLLM制御−
SLLM制御によれば、重負荷のPWMから軽負荷に入る、または軽負荷から重負荷に入る時に、通常のPWM制御ループで動作させたままスイッチングパルスをオフさせるため、軽負荷と重負荷の切換などによる電圧降下や過渡応答特性を劣化させることなく、リニアに動作させることができる。
OSC13の出力信号SETと第一のコンパレータ7の出力信号RESETでPWM制御ループ動作を実行するが、軽負荷状態になると、図3に示すように、RESET信号が出力し続ける動作になる。このため、スイッチングをオフさせるため、スイッチングパルスが間引かれる制御を実行している。すなわち、スイッチングを間欠動作させることにより、スイッチングロスを軽減し、効率を向上させることができる。
−DSLLM制御−
第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100に適用されるカレントモードPWM制御のSLLM制御とDSLLM制御を説明するためのタイミングチャートは、図5に示すように表される。
ほぼ無負荷状態においては、スイッチング損失以外にもスイッチング電源装置の回路電流による損失が効率ηに大きく影響を及ぼす。
従来の軽負荷時にスイッチングを間欠動作させるSLLM制御に加え、無負荷状態を検出する第二のコンパレータ6によって、無負荷時には回路オフ信号を出力し、OSC13や第一のコンパレータ7、電流検出/保護およびドライバ回路9などの無負荷時の動作に無関係な回路ブロックの動作を停止させ、かつ回路電流を削減することができる。
それにより、無負荷時のスイッチング電源装置100全体の回路電流を大幅に削減でき、スイッチング電源装置100の回路電流による自己消費損失を低減することで、無負荷時の効率をさらに向上することができる。
(重負荷時動作タイミングチャート)
第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100の重負荷時の動作を説明するカレントモードPWM制御のタイミングチャートは、図2に示すように表される。
第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、重負荷時は同期整流方式を採用している。またオン/オフ動作を行うスイッチング素子を構成するパワートランジスタ(Power Transistor)として、低オン抵抗のpチャネルMOSFET/nチャネルMOSFETを内蔵している。pチャネルMOSFETのオン抵抗は、例えば、約0.6Ω(Typ.)であり、nチャネルMOSFETのオン抵抗は、例えば、約0.5Ω(Typ.)である。これによって、重負荷時の効率を改善を実現することができる。
図2においては、電源電圧Vccを供給するパワーレベルPVccと、ディープしきい値電圧DeepTh、電流検出電圧SENSE、フィードバック電圧FB、OSC13から供給されるSET信号、第一のコンパレータ7から供給されるリセット信号RESET、スイッチング端子SWにおけるスイッチング電圧VSW、コイル電流IL、出力電圧VOUT、第二のコンパレータ6から供給されるオフ信号OFF、および電源電圧Vccから供給されるアクティブ時回路電流Iccの各動作波形が示されている。
重負荷時においては、所定レベルの出力電流を負荷16に供給する必要があるため、所定レベルのアクティブ時回路電流IccがpチャネルMOSFETQPを導通している。
ディープしきい値電圧DeepThの値よりもフィードバック電圧FBの値が小さいことから、第二のコンパレータ6から供給されるオフ信号OFFは、ハイレベルに保持されている。
(a)時刻t1において、SET信号はハイレベルからローレベルとなる。
(b)時刻t2において、SET信号がローレベルからハイレベルとなると、スイッチング端子SWにおけるスイッチング電圧VSWはハイレベルとなる。また、電流検出電圧SENSEが急激に低下し、さらに、コイル電流ILの上昇と共に徐々に低下する。
(c)時刻t3において、電流検出電圧SENSEが、フィードバック電圧FBよりも低下すると、第一のコンパレータ7からリセット信号RESETが出力され、スイッチング電圧VSWはローレベルとなり、コイル電流IL及び出力電圧VOUTは低下し、所定時間経過後、SET信号はハイレベルからローレベルとなる。
(d)時刻t5において、SET信号がローレベルからハイレベルとなると、スイッチング端子SWにおけるスイッチング電圧VSWはハイレベルとなる。以下同様の動作を繰り返す。
(軽負荷時動作タイミングチャート)
軽負荷時若しくは無負荷時の動作を説明するタイミングチャート図であって、カレントモードPWM制御のSLLM制御とDSLLM制御を説明するためのタイミングチャートは、図3に示すように表される。
第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、軽負荷時はカレントモードDSLLM(Deep Simple Light Load Mode)制御を採用する。これにより軽負荷時に効率を低下させる原因となるスイッチング損失PD(SW)、ゲート充放電損失PD(Gate)を低減することができる。さらに、第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の動作電流を最小限にすることによって、自己損失を大幅に削減することができる。これによって、軽負荷時の効率の大幅な改善を実現することができる。
図3においては、電源電圧Vccを供給するパワーレベルPVccと、ディープしきい値電圧DeepTh、電流検出電圧SENSE、フィードバック電圧FB、OSC13から供給されるSET信号、第一のコンパレータ7から供給されるリセット信号RESET、スイッチング端子SWにおけるスイッチング電圧VSW、コイル電流IL、出力電圧VOUT、第二のコンパレータ6から供給されるオフ信号OFF、および電源電圧Vccから供給されるアクティブ時回路電流Iccの各動作波形が示されている。VOUT Aveは、出力電圧VOUTの平均値である。
第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100は、ディープしきい値電圧DeepThの値がフィードバック電圧FBの値よりも大きいとき、第二のコンパレータ6からOSC13、第一のコンパレータ7および制御回路2にハイレベルのオフ信号OFFが送信され、OSC13からのSET信号を無効にするとともにスイッチング素子QP,QNをオフとする。
また、第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100は、第二のコンパレータ6において、フィードバック電圧FBの値がディープしきい値電圧DeepThの値がよりも大きいとき、第二のコンパレータ6からOSC13、第一のコンパレータ7および制御回路2へ供給されるオフ信号OFFは遮断され、第一のコンパレータ7は制御回路2に対してリセット信号RESETを送信して、アクティブ時回路電流Iccをオフにする。
また、第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100は、電流検出電圧SENSEの値がフィードバック電圧FBの値よりも大きいとき、第一のコンパレータ7は、リセット信号RESETの出力をローレベルにする。
(a)時刻t1において、SET信号はハイレベルからローレベルとなる。
(b)時刻t2において、SET信号がローレベルからハイレベルとなり、フィードバック電圧FBが、電流検出電圧SENSEよりも低下する。
(c)時刻t3において、第一のコンパレータ7から制御回路2に対して供給されるリセット信号RESETは、ローレベルとなる。
(c)時刻t4において、SET信号はハイレベルからローレベルとなる。
(d)時刻t5において、SET信号がローレベルからハイレベルとなり、スイッチング端子SWにおけるスイッチング電圧VSWはハイレベルとなる。また、電流検出電圧SENSEが急激に低下し、さらに、コイル電流ILの上昇と共に徐々に低下する。
(e)時刻t6において、電流検出電圧SENSEが、フィードバック電圧FBよりも低下すると、第一のコンパレータ7からリセット信号RESETが出力され、スイッチング電圧VSWはディープオフレベルとなり、コイル電流ILは低下し、また、出力電圧VOUTも若干の遅延時間経過後低下する。所定時間経過後、SET信号はハイレベルからローレベルとなる。
(f)時刻t7において、フィードバック電圧FBが、電流検出電圧SENSEよりも高くなると、第一のコンパレータ7からハイレベルのリセット信号RESETが出力される。
(g)時刻t8において、スイッチング電圧VSWはディープオフレベルから数サイクルの振動後、オフレベル(ゼロレベル)となる。
(h)時刻t9において、リセット信号RESETがハイレベルからローレベルとなり、フィードバック電圧FBが、電流検出電圧SENSEよりも低下する。
(i)時刻t10において、SET信号がローレベルからハイレベルとなり、スイッチング電圧VSWはハイレベルとなる。また、電流検出電圧SENSEが急激に低下し、さらに、コイル電流ILの上昇と共に徐々に低下する。
(j)時刻t11において、電流検出電圧SENSEが、フィードバック電圧FBよりも低下すると、第一のコンパレータ7からリセット信号RESETが出力され、スイッチング電圧VSWはディープオフレベルとなり、コイル電流ILは低下し、また、出力電圧VOUTも若干の遅延時間経過後低下する。所定時間経過後、SET信号はハイレベルからローレベルとなる。
(k)時刻t12において、フィードバック電圧FBが、ディープしきい値電圧DeepThよりも高くなると、第二のコンパレータ6からOSC13、第一のコンパレータ7および制御回路2にローレベルのオフ信号OFFが送信され、OSC13からのSET信号を有効にするとともにスイッチング素子QPをオンとする。
(l)時刻t13において、SET信号がローレベルからハイレベルとなると、スイッチング電圧VSWはディープオフレベルから数サイクルの振動後、オフレベル(ゼロレベル)となる。さらに所定の時間経過後、フィードバック電圧FBが、ディープしきい値電圧DeepThよりも低くなると、第二のコンパレータ6からOSC13、第一のコンパレータ7および制御回路2にハイレベルのオフ信号OFFが送信され、OSC13からのSET信号を無効にするとともにスイッチング素子をオフとする。以下同様の動作を繰り返す。
(回路電流削減のための構成)
第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100において、回路電流削減ブロック90を説明するための模式的回路構成は、図4に示すように表される。第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100においては、第二のコンパレータ6から出力されるハイレベルのOFF信号によって、回路電流削減ブロック90を構成する第一のコンパレータ7、OSC13、及び電流検出/保護およびドライバ回路9において動作を一時的に停止させて回路電流値を削減することができるため、軽負荷若しくは無負荷時においても、効率の低下を抑制することができる。
第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100において、回路電流削減動作を説明するための簡略化された回路構成は、図5に示すように表される。機能ブロック回路80は、電流検出/保護およびドライバ回路9、第一のコンパレータ7、およびOSC13からなる回路電流削減ブロック90を含む回路である。また、図5に対応する動作タイミングチャートは、図6に示すように表される。
第二のコンパレータ6から出力されるOFF信号によって、nMOSトランジスタQ1に供給されるドレイン電流IDの値は、下記の通り切り替えることができる。すなわち、入力電圧Vccからスイッチング素子に供給される電流値をローレベルのオフ電流IOFFと、リファレンスレベルの電流Irefとに切り替える動作を行っている。
MOSFETのドレイン電流ID―ゲートソース間電圧VGS特性上において、回路電流削減動作を説明するための特性図は、図7に示すように表される。
DSLLM制御時の第二のコンパレータ6の出力から供給されるオフ信号OFFによって、回路電流を削減する際、ドレイン電流IDを0(μA)として、VGS=0(V)の状態から回路を復帰させた場合、VGS=0(V)からD点までの変化量ΔVGSが大きく、時間がかかり、負荷応答特性が悪化する。
そこで、回路オフ時に、微小なオフ電流IOFFでVGSを発生させておき(C点)、C点からD点までのわずかな変化量ΔVGS’だけで通常動作へ復帰できるようにすることで、高速な負荷応答特性を実現することができる。
よって、この状態でのアクティブ時回路電流Iccが減少するためスイッチング電源装置の効率を向上することができる。
本発明の実施の形態に係るスイッチング電源装置およびこれを集積化した集積回路(IC:Integrated Circuit)によれば、全負荷領域で高効率を実現することができる。
(効率比較)
第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100の効率ηと出力電流IOUTとの関係を示す特性であって、DSLLM制御、SLLM制御およびPWM制御の場合の効率特性の比較図は、図8に示すように表される。。
第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100において、カレントモードPWM制御のみの場合に比べ、SLLM制御を組み合わせることによって、出力電流IOUTの低電流域において、効率ηの改善効果が観測されている。しかしながら、DSLLMさらに制御を組み合わせることによって、出力電流IOUTの低電流域において、効率ηがさらに改善されている。したがって、第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置は、軽負荷時、重負荷時それぞれの効率を改善し、全負荷領域で高効率を実現可能である。
第1の実施の形態によれば、全負荷領域で高効率を実現するスイッチング電源装置および携帯機器を提供することができる。
第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置によれば、携帯電話などで求められる無負荷時の効率を大幅に改善することができるため、待機時間の延長を図ることができる。
また、第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置によれば、急峻な負荷応答などを特に悪化させることなく、全体的な回路電流を削減することができる。
また、第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置によれば、電源効率を向上させ、携帯電話などのモバイル製品電源市場に対し、バッテリー寿命を延長することができる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120は、図9に示すように、単一チャネルのスイッチングレギュレータ10aおよび10bを2個並列に配置した2チャンネル構成を備える。
スイッチングレギュレータ10aおよび10bのそれぞれのスイッチング端子SW1,SW2には、第1の実施の形態と同様に、それぞれ独立にコイルと、コイルに接続されるコンデンサおよび負荷とを備えるが、これらのコイル、コンデンサおよび負荷については図示を省略している。負荷16としては、第1の実施の形態と同様に、例えば、携帯電話、スマートフォン、PDA、ポータブル・メディア・プレーヤー、デジタルカメラ、無線LANなどのモバイル機器などを接続することができる。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120は、スイッチングレギュレータ10aおよび10bを2チャンネル構成に配置し、PWM動作時にはそれぞれ180°位相のずれたOSC13からの第1の信号CLK1および前記第2の信号CLK2に同期した周波数で動作する。
電源電圧Vccが入力電源電圧であり、負荷の両端から、PWMカレントモードPWMおよびDSLLM制御された出力電圧VOUT1およびVOUT2が得られる。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120は、図9に示すように、電源電圧Vccに接続され、オン/オフ動作を行う第1のスイッチング素子(QPa,QNa)と、第1のスイッチング素子QPa,QNaのオン/オフ制御を行う第1の制御回路(8a,9a)と、第1のスイッチング素子QPa,QNaによって流れる電流量が制御される第1のコイルL1と、第1のコイルL1に接続され、第1のコイルL1とともに整流動作を行う第1のコンデンサCo1と、一定周期毎に第1のスイッチング素子QPa,QNaをオンと制御するための第1の信号CLK1を第1の制御回路(8a,9a)に出力するOSC13と、第1のコイルL1を流れる検出電流を電圧に変換した第1の電流検出電圧SENSE1と、第1のコンデンサCo1と第1のコイルL1との接続ノードより出力される第1の出力電圧VOUT1に応じた電圧と基準電圧VREFとの差に応じた第1のフィードバック電圧FB1とを比較する第1の第一のコンパレータ7aと、電源電圧Vccよりも低く、第1の電流検出電圧SENSE1よりも高い電圧値に設定された第1のディープしきい値電圧DeepThと、前記第1のフィードバック電圧FB1とを比較する第1の第二のコンパレータとを備える第1のスイッチング電源装置を備える。
また、第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120は、図9に示すように、電源電圧Vccに接続され、オン/オフ動作を行う第2のスイッチング素子(QPb,QNb)と、第2のスイッチング素子のオン/オフ制御を行う第2の制御回路(8b,9b)と、第2のスイッチング素子によって流れる電流量が制御される第2のコイルL2と、第2のコイルL2に接続され、第2のコイルL2とともに整流動作を行う第2のコンデンサCo2と、一定周期毎に第2のスイッチング素子をオンと制御するための第2の信号CLK2を第2の制御回路(8b,9b)に出力するOSC13と、前記第2のコイルを流れる検出電流を電圧に変換した第2の電流検出電圧と、前記第2のコンデンサと前記第2のコイルとの接続ノードより出力される第2の出力電圧に応じた電圧と前記基準電圧との差に応じた第2のフィードバック電圧と、を比較する第2の第一のコンパレータと、前記電源電圧よりも低く、前記第2の電流検出電圧よりも高い電圧値に設定された第2のディープしきい値電圧と、前記第2のフィードバック電圧とを比較する第2の第二のコンパレータとを備える第2のスイッチング電源装置とを備える。
各スイッチングレギュレータ10aおよび10bは、基準電圧発生器(VREF)12、OSC13、出力短絡/サーマルシャットダウン検出信号発生部(SCP/TSD)14、および低入力電圧時誤動作防止回路(UVLO)15を共有している。
スイッチングレギュレータ10aには、出力短絡検出回路(SCP1)11aが配置され、出力短絡検出電圧Vscp1をSCP/TSD14に供給し、また、スイッチングレギュレータ10bには、出力短絡検出回路(SCP2)11bが配置され、出力短絡検出電圧Vscp2をSCP/TSD14に供給している。
SCP/TSD14は、電流検出/保護およびドライバ回路9aおよび9bに対して、出力短絡/サーマルシャットダウン検出信号を供給する。
OSC13は、また、スロープ補償信号Slope1およびSlope2を、それぞれ第一のコンパレータ7aおよび7bに供給していてもよい。これによって、第一のコンパレータ7aおよび7bに与えられる電流検出電圧SENSE1およびSENSE2に対して、スロープ補償波形が重畳される。
スロープ補償波形による周期は、OSC13からのSET信号と同一周期である。
また、第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120は、出力電圧VOUT1に応じた電圧と基準電圧VREFとが入力される電圧比較器4aを備えていてもよい。この場合、電圧比較器4aから出力される出力電圧VOUT1に応じた電圧と基準電圧VREFとの差に応じた電圧が第一のコンパレータ7aに与えられる。
同様に、また、第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120は、出力電圧VOUT2に応じた電圧と基準電圧VREFとが入力される電圧比較器4bを備えていてもよい。この場合、電圧比較器4bから出力される出力電圧VOUT2に応じた電圧と基準電圧VREFとの差に応じた電圧が第一のコンパレータ7bに与えられる。
出力電圧VOUT1に応じた電圧とは、第1のコイルL1と第1のコンデンサCo1の接続ノードと接地電位とに間に直列に接続される抵抗R1とR2で分圧した電圧である。
同様に、出力電圧VOUT2に応じた電圧とは、第2のコイルL2と第2のコンデンサCo2の接続ノードと接地電位とに間に直列に接続される抵抗R1とR2で分圧した電圧である。電圧比較器4a,4bは、エラーアンプ若しくは相互コンダクタンス増幅器(Gm)などと呼ばれる差動増幅器によって構成される。
また、第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120において、電圧比較器4aの出力端子には、電圧比較器4aから出力される電圧のレベル変換を行うレベルシフタ3aを備えていてもよい。また、電圧比較器4aの出力端子には、抵抗R3およびコンデンサC3の直列回路が接続されている。
また、同様に、第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120において、電圧比較器4bの出力端子には、電圧比較器4bから出力される電圧のレベル変換を行うレベルシフタ3bを備えていてもよい。また、電圧比較器4bの出力端子にも、抵抗R3およびコンデンサC3の直列回路が接続されている。
また、第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120は、電圧比較器4aに接続され、出力電圧VOUT1の立ち上がりに傾斜を持たせるためのソフトスタート回路5aを備えていてもよい。
また、同様に、第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120は、電圧比較器4bに接続され、出力電圧VOUT2の立ち上がりに傾斜を持たせるためのソフトスタート回路5bを備えていてもよい。
また、第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120において、OSC13からのSET信号がセット端子(S)に入力され、第一のコンパレータ7aからのリセット信号RESETがリセット端子(R)に入力されるフリップフロップ回路8aと、フリップフロップ回路8aからの出力に応じて第1のスイッチング素子のオン/オフを制御する電流検出/保護およびドライバ回路9aとを備える。
また、同様に、第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120において、OSC13からのSET信号がセット端子(S)に入力され、第一のコンパレータ7bからのリセット信号RESETがリセット端子(R)に入力されるフリップフロップ回路8bと、フリップフロップ回路8bからの出力に応じて第2のスイッチング素子のオン/オフを制御する電流検出/保護およびドライバ回路9bとを備える。
低入力電圧時誤動作防止回路(UVLO)15から電流検出/保護およびドライバ回路9a及び9bには、それぞれ低入力電圧時誤動作防止電圧VUVLO1及びVUVLO2が供給される。
第1のスイッチング素子は、ドレインが第1のコイルL1に接続されソースが電源電圧Vccに接続されたpチャネルMOSFETQPaと、ドレインがコイルL1に接続されソースが接地電位に接続されたnチャネルMOSFETQNaとからなるCMOSFETで構成されていてもよい。
同様に、第2のスイッチング素子は、ドレインが第2のコイルL2に接続されソースが電源電圧Vccに接続されたpチャネルMOSFETQPbと、ドレインが第2のコイルL2に接続されソースが接地電位に接続されたnチャネルMOSFETQNbとからなるCMOSFETで構成されていてもよい。
各チャンネルを構成するスイッチング電源装置の回路動作制御モードは、第1の実施の形態と同様である。すなわち、同期整流制御、カレントモードPWM制御、DSLLM制御を実施している点については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
さらに、重負荷時動作タイミングチャート、軽負荷時動作タイミングチャート、回路電流削減のための構成にについても、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
―2チャンネルスイッチング動作について―
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120において、各チャンネルは、PWM動作時にはそれぞれ180°位相のずれたSET信号に同期した周波数で動作している。チャンネル1とチャンネル2のPWM動作に180°の位相のずれを持たせることによって、両チャンネルのpMOSFETが同時にターン・オンすることを防止している。このことにより入力リップル電流や、サージ電流などを抑えることができる。
(効率)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置120において、出力電流IOUTと効率ηとの関係は、図10に示すように表される。図10において、点線はカレントモードPWM制御のみの場合の出力電流IOUTと効率ηとの関係を示し、実線Aは、カレントモードDSLLM制御を採用した場合、実線Bは、同期整流方式を採用した場合を示す。実線AのカレントモードDSLLM制と実線Bの同期整流方式を組み合わせることによって、出力電流IOUTの幅広い範囲にわたって、効率η(%)を改善可能であることがわかる。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置は、軽負荷時、重負荷時それぞれの効率を改善し、全負荷領域で高効率を実現可能である。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置は、1チップFET内蔵型のスイッチングレギュレータであり、かつ2チャンネルの高効率降圧型スイッチングレギュレータを構成している。1セルのリチウムバッテリーなどから2チャンネル出力の低電圧を作ることができる。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置は、低消費電力アプリケーション向けであり、スイッチング周波数は2MHz固定のため、外付けアプリケーションの小型化が可能である。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置は、独自のパルススキップ制御方式と同期整流回路によって、高効率化を実現し、カレントモード制御方式の採用により負荷急変における高速過渡応答を実現している。
(特長)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置は、以下の特長を有する。
(a)カレントモードPWM制御方式により高速過渡応答を実現している。
(b)同期整流内蔵(nMOSFET/pMOSFET)、SLLM制御およびDSLLM制御により全負荷領域において、高効率を実現している。
(c)電源電圧Vccの値は、例えば、約2.3V−4.5V程度の範囲である。
(d)出力電流IOUTの値は、例えば、約300mAMax./300mAMax.程度である。
(e)スイッチング動作周波数Foscの値は、例えば、約2MHz程度であり、固定である。
(f)ソフトスタート機能を内蔵している。
(g)サーマルシャットダウン(TSD)機能、低入力電圧時誤動作防止(UVLO)機能、タイマーラッチ式ショート保護機能を内蔵している。.
(h)シャットダウン機能を内蔵している。(Icc=0μA(Typ))
(i)ウェハレベルチップサイズパッケージ(WL−CSP)を採用し、例えば、わずか約1.1mm×2.5mm程度で構成される。
(仕様)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の特性データは、図11に示すように表される。
出力電圧VOUT1/VOUT2の値は、例えば、約1.2V/1.8V程度、或いは約1.2V/1.85V程度である。
UVLO検出電圧VUVLOの値は、典型的には、例えば、約2.1VTyp程度である。
スタンバイ時回路電流ISTBの値は、0μAである。
動作温度範囲は、例えば、約−30〜85℃程度である。
(絶対最大定格)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、周囲温度Ta=25℃における絶対最大定格データは、図12に示すように表される。
電源電圧Vccの値は、例えば、約−0.3〜+7V程度である。ただし、許容損失PDを越えないことが条件である。
イネーブル電圧VEN1の値は、例えば、約−0.3〜+7V程度である。同様に、イネーブル電圧VEN2の値も、例えば、約−0.3〜+7V程度である。
SW1端子のSW電圧VSW1の値は、例えば、約−0.3〜+7V程度である。同様に、SW2端子のSW電圧VSW2の値も、−0.3〜+7V程度である。
SW1端子の出力電流ISW1の値は、例えば、約450mA程度である。同様に、SW2端子の出力電流ISW2の値も、例えば、約450mA程度である。ただし、許容損失PDの値を超えないことが条件である。
許容損失PDは、例えば、約660mW程度である。ここで、50mm×58mm×1.6mmガラスエポキシ基板実装時、Ta=25℃以上で使用する場合は、1℃につき5.28mWを減じる。
動作温度範囲Toprは、例えば、約−30〜+85℃程度である。
保存温度範囲Tstgは、例えば、約−55〜+150℃程度である。
接合部温度Tjmaxは、例えば、+150℃程度である。
(動作条件)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、周囲温度Ta=−30〜+85℃における動作条件は、図13に示すように表される。ただし、出力電圧VOUT=1.8Vに関しては、VccMin.=2.7Vとする。また、許容損失PDを越えないことが条件である。
電源電圧Vccの値は、例えば、最小2.3V、標準3.3V、最大4.5V程度である。
イネーブル電圧VEN1の値は、例えば、最小0V、最大4.5V程度である。同様に、イネーブル電圧VEN2の値も、例えば、最小0V、最大4.5V程度である。
SW端子1を導通する平均出力電流ISW1の値は、例えば、最大300mA程度である。同様に、SW端子2を導通する平均出力電流ISW2の値も、例えば、最大300mA程度である。
(電気的特性)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の試作例1の電気的特性は、図14に示すように表される。特に指定のない限り、周囲温度Ta=25℃、電源電圧Vcc=3.3V、イネーブル電圧VEN1=VEN2=Vccである。
スタンバイ時回路電流ISTBの値は、例えば、標準0μA、最大10μA程度である(VEN1=VEN2=0V)。
アクティブ時回路電流Iccの値は、例えば、標準50μA、最大80μA程度である。
イネーブルロー電圧VENLの値は、例えば、標準GND、最大0.3V程度である(スタンバイ時)。
イネーブルハイ電圧VENHの値は、例えば、最小0.95V、標準レベルはVcc程度である(アクティブ時)。
イネーブル流入電流IENの値は、、例えば、標準レベルは、1μA、最大10μA程度である(VEN1=VEN2=2V)。
動作周波数Foscの値は、、例えば、最小1.6MHz、標準2MHz、最大2.4MHz程度である。
pMOSFET1のオン抵抗Ronp1の値は、、例えば、標準0.6Ω、最大1.2Ω程度である(Vcc=3.3V)。同様に、pMOSFET2のオン抵抗Ronp2の値も、、例えば、標準0.6Ω、最大1.2Ω程度である(Vcc=3.3V)。
nMOSFET1のオン抵抗Ronn1の値は、例えば、標準0.5Ω、最大1.0Ω程度である(Vcc=3.3V)。同様に、nMOSFET2のオン抵抗Ronn2の値も、例えば、標準0.5Ω、最大1.0Ω程度である(Vcc=3.3V)。
出力電圧VOUT1の値は、例えば、最小1.182V、標準レベルは、1.2V、最大1.218V程度である(±1.5%)。
出力電圧VOUT2の値は、例えば、最小1.773V、標準レベルは、1.8V、最大1.827V程度である(±1.5%)。
UVLO検出電圧VUVLO1の値は、例えば、最小2.0V、標準2.1V、最大2.2V程度である(Vcc=3.3V→0V)。
UVLO解除電圧VUVLO2の値は、例えば、最小2.02V、標準2.15V、最大2.3V程度である(Vcc=V→03.3V)。
ソフトスタート時間Tssの値は、例えば、最小0.1ms、標準0.2ms、最大0.4ms程度である。
タイマーラッチ時間TLATCHの値は、例えば、最小0.25ms、標準0.5ms、最大1ms程度である(出力短絡検出(SCP)動作/TSD動作時)。
出力短絡検出電圧Vscp1の値は、例えば、標準0.6V、最大0.84V程度である(VOUT1=1.2V→0V)。
出力短絡検出電圧Vscp2の値は、例えば、標準0.9V、最大1.26V程度である(VOUT2=1.8V→0V)。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の試作例2の電気的特性は、図15に示すように表される。特に指定のない限り、周囲温度Ta=25℃、電源電圧Vcc=3.3V、イネーブル電圧VEN1=VEN2=Vccである。
試作例1とは、出力電圧VOUT2の値および出力短絡検出電圧Vscp2の値のみが異なる。
出力電圧VOUT2の値は、例えば、最小1.822V、標準レベルは、1.85V、最大1.878V程度である(±1.5%)。
出力短絡検出電圧Vscp2の値は、例えば、標準0.925V、最大1.295V程度である(Vout2=1.8V→0V)。
(端子番号と端子名)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の端子番号と端子名の関係は、図16に示すように表される。
端子番号A1の端子名は、GNDである。GND端子/nMOSFETのソース端子として機能する。
端子番号A2の端子名は、SW2である。第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置のチャンネル2のpMOSFET/nMOSFETのドレイン出力端子として機能する。
端子番号A3の端子名は、EN2である。第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置のチャンネル2のイネーブル端子(Highアクティブ)として機能する。
端子番号A4の端子名は、VOUT2である。第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置のチャンネル2の出力電圧端子として機能する。
端子番号B1の端子名は、SW1である。第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置のチャンネル1のpMOSFET/nMOSFETのドレイン出力端子として機能する。
端子番号B2の端子名は、Vccである。Vcc電源入力端子/pMOSFETのソース端子として機能する。
端子番号B3の端子名は、EN1である。第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置のチャンネル1のイネーブル端子(Highアクティブ)として機能する。
端子番号B4の端子名は、VOUT1である。第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置のチャンネル1の出力電圧端子として機能する。
(特性データ)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT=0mA、周囲温度Ta=25℃のとき、出力電圧VOUTと電源電圧Vccとの関係は、図17に示すように表される。電源電圧Vccの値が、例えば、約2.3〜4.5V程度の範囲において、出力電圧VOUT1/VOUT2の値は、例えば、約1.2V/1.8V程度が得られている。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT=0mAのとき、出力電圧VOUTとイネーブル電圧VENとの関係は、図18に示すように表される。Vcc=3.3V、周囲温度Ta=25℃である。イネーブル電圧VEN1の値が、例えば、約0.7〜+1V程度の範囲において、出力電圧VOUT1/VOUT2の値は、例えば、約1.2V/1.8V程度が得られている。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、Vcc=3.3V、周囲温度Ta=25℃のとき、出力電圧VOUTと出力電流IOUTとの関係は、図19に示すように表される。出力電流IOUTの値が、例えば、約0〜0.6A程度の広い範囲において、出力電圧VOUT1/VOUT2の値は、例えば、約1.2V/1.8V程度が得られている。出力電流IOUTの値は、負荷電流の値に対応しており、約0〜0.6A程度の幅広い範囲において動作可能であることから、第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置は、負荷の変動範囲も幅広い値に対応可能であることがわかる。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT1=0mAのとき、出力電圧VOUT1と周囲温度Taとの関係は、図20に示すように表される。Vcc=3.3V、VOUT1=1Vである。動作温度範囲Toprは、例えば、約−30℃〜+85℃程度が得られている。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT2=0mAのとき、出力電圧VOUT2と周囲温度Taとの関係は、図21に示すように表される。Vcc=3.3V、VOUT2=1Vである。動作温度範囲Toprは、例えば、約−30℃〜+85℃程度が得られている。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、Vcc=3.3Vのとき、動作周波数Foscと周囲温度Taとの関係は、図22に示すように表される。周囲温度Ta=−30℃〜+85℃の範囲において、動作周波数Foscは、約1.85MHz〜2.1MHzの範囲に含まれている。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、Ta=25℃のとき、動作周波数Foscと電源電圧Vccとの関係は、図23に示すように表される。電源電圧Vcc=2.3V〜4.5Vの広い範囲において、動作周波数Foscの値は、略2MHzで一定値を示す。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、Vcc=3.3Vのとき、nMOSFETのオン抵抗Ronn1およびpMOSFETのオン抵抗Ronp1と周囲温度Taとの関係は、図24に示すように表される。周囲温度Ta=−30℃〜85℃の範囲において、nMOSFETのオン抵抗Ronn1の値は、約0.42Ω〜0.58Ωの範囲に含まれており、pMOSFETのオン抵抗Ronp1の値は、約0.38Ω〜0.52Ωの範囲に含まれている。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、Vcc=3.3Vのとき、イネーブル電圧VENと周囲温度Taとの関係は、図25に示すように表される。周囲温度Ta=−30℃〜85℃の範囲において、イネーブル電圧VENの値は略リニアに減少し、約0.72V〜0.61Vの範囲に含まれている。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、Vcc=3.3Vのとき、アクティブ時回路電流Iccと周囲温度Taとの関係は、図26に示すように表される。
周囲温度Ta=−30℃〜+85℃の範囲において、アクティブ時回路電流Iccは、略リニアに上昇し、約44μA〜58μAの範囲に含まれている。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、周囲温度Ta=25℃のとき、電圧VOUT1=1.2Vおよび出力電圧VOUT2=1.8Vの条件で、出力電流IOUTと電源電圧Vccとの関係は、図27に示すように表される。出力電圧VOUT1およびVOUT2に対して、SLLM制御若しくはDSLLM制御モードから、PWM制御への切り換わり電流値が示されている。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、Vcc=3.3V、周囲温度Ta=25℃、出力電流IOUT=0mAのとき、イネーブル電圧(VEN1=VEN2)波形に対する出力電圧(VOUT1,VOUT2)のソフトスタート波形は、図28に示すように表される。出力電圧(VOUT1,VOUT2)の立ち上がり時間で定義されるソフトスタート時間Tssは、VOUT1=1.2V,VOUT2=1.8Vのいずれにおいても、約0.1〜0.15μs程度である。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、Vcc=3.3V、周囲温度Ta=25℃、出力電流IOUT=300mAのとき、イネーブル電圧(VEN1=VEN2)波形に対する出力電圧(VOUT1,VOUT2)のソフトスタート波形は、図29に示すように表される。ソフトスタート時間Tssは、VOUT1=1.2V,VOUT2=1.8Vのいずれにおいても、約0.1〜0.15μs程度である。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT=0mAのとき、SW1端子の電圧VSW1の波形に対する出力電圧VOUT1の波形は、図30に示すように表される。ここで、Vcc=3.3V、VOUT1=1.2V、周囲温度Ta=25℃である。出力電圧VOUT1の縦軸は20mV/diVである。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT=300mAのとき、SW1端子の電圧VSW1の波形に対する出力電圧VOUT1の波形は、図31に示すように表される。ここで、Vcc=3.3V、VOUT1=1.2V、周囲温度Ta=25℃である。出力電圧VOUT1の縦軸は20mV/diVである。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT=0mAのとき、SW2端子の電圧VSW2の波形に対する出力電圧VOUT2の波形は、図32に示すように表される。ここで、Vcc=3.3V、VOUT2=1.8V、周囲温度Ta=25℃である。出力電圧VOUT2の縦軸は20mV/diVである。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT=300mAのとき、SW2端子の電圧VSW2の波形に対する出力電圧VOUT2の波形は、図33に示すように表される。ここで、Vcc=3.3V、VOUT2=1.8V、周囲温度Ta=25℃である。出力電圧VOUT2の縦軸は20mV/diVである。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT1が1→50mA/μsの立ち上がりで上昇したときの出力電圧VOUT1の負荷応答波形は、図34に示すように表される。ここで、Vcc=3.3V、VOUT1=1.2V、周囲温度Ta=25℃である。出力電圧VOUT1の縦軸は20mV/diVである。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT1が50→1mA/μsの立ち下がりで下降したときの出力電圧VOUT1の負荷応答波形は、図35に示すように表される。ここで、Vcc=3.3V、VOUT1=1.2V、周囲温度Ta=25℃である。出力電圧VOUT1の縦軸は20mV/diVである。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置においては、図34および図35に示すように、カレントモード制御方式により、高速過渡応答特性を実現していることがわかる。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT2が1→50mA/μsの立ち上がりで上昇したときの出力電圧VOUT2の負荷応答波形は、図36に示すように表される。ここで、Vcc=3.3V、VOUT2=1.8V、周囲温度Ta=25℃である。出力電圧VOUT2の縦軸は50mV/diVである。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT2が50→1mA/μsの立ち下がりで下降したときの出力電圧VOUT2の負荷応答波形は、図37に示すように表される。ここで、Vcc=3.3V、VOUT2=1.8V、周囲温度Ta=25℃である。出力電圧VOUT2の縦軸は50mV/diVである。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT1=300mA、IOUT2=300mAのとき、SW電圧VSW1と負荷電流IL1、およびSW電圧VSW2と負荷電流IL2の通常動作波形は、図38に示すように表される。負荷電流IL1、負荷電流IL2の縦軸は、いずれも、0.5A/diVである。
(WL−CSP技術)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、アプリケーション実装例を示す模式的回路構成は、図39に示すように表される。
小型パッケージにパワーMOSFETを内蔵したWL−CSPを採用することによって、アプリケーション実装例の小型化を実現している。すなわち、カレントモード制御により出力コンデンサCo1,Co2として、セラミックコンデンサを適用している。Co1=Co2の値は、例えば、約10μF程度である。動作周波数2MHzにより、外付けコイルL1,L2の値は、例えば、約2.2μH程度である。これによって、実装面積を削減することができる。
(各ブロックの動作説明)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、シャットダウン動作、ソフトスタート動作よびUVLO動作を説明するタイミングチャートは、図40に示すように表される。図40には、電源電圧Vcc、イネーブル電圧VEN1=VEN2、および出力電圧VOUT1およびVOUT2の各動作タイミング波形が示されている。
―シャットダウン機能―
EN端子は各チャンネル毎についており、それぞれ独立したEN端子制御が可能である。各チャンネルともEN端子をロー(<0.3V)で全回路がオフし、スタンバイモード(ISTB=0μATyp.)となり、ハイ(>0.95V)で動作モードとなる。
―ソフトスタート機能―
EN電源投入時、ソフトスタート機能が働き、起動時の電流に制限をかけながら緩やかに出力電圧VOUTが立ち上がる。このため、出力電圧のオーバーシュートや突入電流を防ぐことができる。
―UVLO機能―
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の出力電圧VOUTを確保できる電源電圧Vccが供給されているかを検出する。また、出力のチャタリングを防止するために検出電圧に、例えば、約50mV(Typ.)程度のヒステリシス幅を設けている。
(a)時刻0〜t0までの期間T1は、電源電圧Vccが投入され、徐々に上昇する期間を表す。時刻t0において、低入力電圧時誤動作防止電圧VUVLO1およびVUVLO2を検出している。
(b)時刻t0〜t1までの期間T2は、出力電圧VOUT1およびVOUT2がソフトスタートし、ハイレベルに上昇した期間を表す。Tssはソフトスタート時間を表す。
(c)時刻t1〜t2までの期間T3は、電源電圧Vccが一時的に低下した期間を表す。この期間においては、出力電圧VOUT1およびVOUT2はローレベルとなる。時刻t1およびt2において、低入力電圧時誤動作防止電圧VUVLO1およびVUVLO2を検出している。
(d)時刻t2〜t3までの期間T4は、再度、出力電圧VOUT1およびVOUT2がソフトスタートし、ハイレベルに上昇した期間を表す。
(e)時刻t3〜t4までの期間T5は、イネーブル電圧VEN1=VEN2が一時的にローレベルとなった期間を表す。この期間においては、出力電圧VOUT1およびVOUT2はローレベルとなる。
(f)時刻t4〜t5までの期間T6は、再度、出力電圧VOUT1およびVOUT2がソフトスタートし、ハイレベルに上昇した期間を表す。時刻t5において、出力短絡検出電圧VUVLO1およびVUVLO2を検出している。
(g)時刻t5〜t6までの期間T7は、イネーブル電圧VEN1=VEN2が一時的にローレベルとなった期間を表す。この期間においては、出力電圧VOUT1およびVOUT2はローレベルとなる。
以上より、期間T1、T3、T5、およびT7は、出力オフ状態となり、期間T2、T4、およびT6は、出力動作モード状態となる。
(タイマーラッチ式ショート保護機能)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、タイマーラッチ式ショート保護動作を説明するタイミングチャートは、図41に示すように表される。図41には、イネーブル電圧VEN1=VEN2、出力電圧VOUT1およびVOUT2、およびコイル電流IL1およびIL2の各動作タイミング波形が示されている。さらに、図41中には、出力電圧VOUT1およびVOUT2にそれぞれに対応する出力短絡検出電圧Vscp1およびVscp2の各レベルが表示されている。また、コイル電流IL1およびIL2にそれぞれに対応する過電流検出値IL1limitおよびIL2limitの各レベルも表示されている。
出力には過電流保護回路を内蔵しており、電流制限を実施している。さらに出力短絡保護回路によって、どちらか一方のチャンネルが負荷ショートモードなどを検出し、保護回路が一定時間以上連続動作すると、両チャンネルともに、出力がオフ状態でラッチし、スイッチング電源装置の破壊を防止している。イネーブル電圧VENを再投入する、またはVUVLOを再度解除することによって、出力電圧が復帰する。
図41において、時刻0〜t0の期間および時刻t4〜t5の期間は、出力オフ状態となり、時刻t0〜t4の期間および時刻t5〜の期間は、出力動作モード状態となる。時刻t4において、出力電圧VOUT1およびVOUT2はいずれも出力オフ状態となり、タイマーラッチ動作が実施される。時刻t3〜t4の期間T34は、タイマーラッチ時間TLATCHに等しい。一方、時刻t1〜t2の期間T12は、タイマーラッチ時間TLATCHよりも小さい。
(スイッチング電源装置の効率)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の効率ηは次式のように表すことができる。すなわち、
η={VOUT×IOUT/(Vin×Iin)}×100(%)=(POUT/Pin)×100(%)={POUT/(POUT+PDα)}×100(%) …(1)
第2の実施の形態にスイッチング電源装置の損失PDαの要因としては、下記のようなものを列挙することができる。これらを軽減することで効率を向上させることができる。
損失PDαの要因は、以下の(a)〜(e)にまとめることができる。
(a)コイルL、およびnMOSFET,pMOSFETのオン抵抗による導通損失:PD(I2 R)
(b)ゲート充放電損失:PD(Gate)
(c)スイッチング損失:PD(SW)
(d)コンデンサの等価直列抵抗(ESR)損失:PD(ESR)
(e)スイッチング電源装置の動作電流損失:PD(IC)
PD(I2 R)=IOUT2 ×(RCOIL×RON) …(2)
で表される。ここで、RCOIL(Ω)はコイルLの直流(DC)抵抗、RON(Ω)はMOSFETのオン抵抗、IOUT(A)は出力電流をそれぞれ表す。
PD(Gate)=Cgs×f×V …(3)
で表される。ここで、Cgs(F)はMOSFETのゲート容量、f(Hz)はスイッチング周波数、V(V)はMOSFETのゲート駆動電圧をそれぞれ表す。
PD(SW)=Vin2 ×CRSS×IOUT×f/IDRIVE …(4)
で表される。ここで、CRSS(F)はMOSFETの逆伝達容量、IDRIVE(A)はゲートのピーク電流をそれぞれ表す。
PD(ESR)=IRMS2 ×ESR …(5)
で表される。ここで、IRMS(A)はコンデンサのリップル電流、ESR(Ω)は等価直列抵抗をそれぞれ表す。
PD(IC)=Vin×Icc …(6)
で表される。ここで、Icc(A)は回路電流を表す。
(許容損失、熱設計)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の許容損失PDと周囲温度Taとの関係は、図42に示すように表される。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置は高効率のため、ほとんどのアプリケーションで大きな発熱などは考慮する必要はない。しかしながら、低入力電圧、高出力電圧、重負荷、高温での使用時には、許容損失、熱設計などを考慮する必要がある。
損失PDとしては、コイルのDC抵抗とnMOSFET,pMOSFETのオン抵抗による導通損失PD(I2 R)のみ検討する。損失PDには、その他にゲート充電損失PD(ゲート)やスイッチング損失PD(SW)などがあるが、上記の条件においては、導通損失PD(I2 R)が最も支配的になるからである。(2)式において、
RON=D×Ronp+(1−D)Ronn …(7)
で表される。ここで、Dは、オンデューティ(=VOUT/Vcc)である。Ronpは、pMOSFETのオン抵抗、Ronnは、nMOSFETのオン抵抗を表す。
例えば、Vcc=3.3V,VOUT=1.2V,Ronp=0.6Ω,Ronn=0.5Ω、IOUT=0.3Aのとき、D=VOUT/Vcc=1.2/3.3=0.36より、RON=0.36×0.6+(1−0.36)×0.5=0.216+0.320=0.536(Ω)となり、P=0.32 ×0.536≒48.24(mW)が得られる。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置は、Ronp>Ronnであり、オンデューティDの値が大きいほど損失が大きくなる。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置においては、以上の許容損失を考慮し、充分マージンを持った熱設計を行う。
(外付け部品の選定)
―外付けコイルLの選定―
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の外付けコイルの選定について、図43(a)に示す出力リップル電流ΔILの模式的波形、および図43(b)に示す回路構成を用いて説明する。
外付けコイルLの値は、出力リップル電流ΔILに大きく影響する。
出力リップル電流ΔILは、
ΔIL=(Vcc−VOUT)×VOUT/(L×Vcc×f)(A) …(8)で表される。
(8)式に示すように、外付けコイルLの値が大きいほど、また、スイッチング周波数fの値が高いほど出力リップル電流ΔILの値は減少する。
出力リップル電流ΔILの設定値は、最大出力電流の30%程度であることが適切である。すなわち、
ΔIL=0.3×IOUTmax.(A) …(9)
であるとすると、外付けコイルLの値は、
L=(Vcc−VOUT)×VOUT/(ΔIL×Vcc×f)(H) …(10)
で表される。
例えば、Vcc=3.3(V),VOUT=1.2(V),f=2(MHz),IOUTmax.=0.3Aのとき、ΔIL=0.3×0.3=0.09(A)となる。
したがって、L=(3.3−1.2)×1.2/(0.09×3.3×2)=4.2(μH)の値が得られる。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の外付けコイルLの値としては、アプリケーションの小型化や動作の安定性のため、例えば、約1〜4.7μH程度の値を有するインダクタを使用することが望ましい。ただし、コイルの定格電流値を越える電流を外付けコイルLに流すと、外付けコイル(L)が磁気飽和を起こし効率が低下する。
このため、ピーク電流がコイルの定格電流値を越えないように充分なマージンをもって、外付けコイルLの定格電流値を選定する。
外付けコイルLでの損失を少なくし、効率ηの値を良好にするためには、抵抗成分(直流抵抗成分DCR,交流抵抗成分ACR)の低い外付けコイルLを選定することが望ましい。
―外付け出力コンデンサCoの選定―
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の外付け出力コンデンサCoの選定について、図44に示す回路構成を用いて説明する。
外付け出力コンデンサCoの値は、出力電圧VOUTの安定領域や出力リップル電圧ΔVOUTを平滑化するのに必要な等価直列抵抗ESRの値を考慮して決定する。
出力リップル電圧ΔVOUTは、(11)式のように決定される。
ΔVOUT=ΔIL×ESR(V) …(11)
外付け出力コンデンサCoの定格電圧値は、出力電圧VOUTに対し充分なマージンをもって選定する。等価直列抵抗ESRの値は小さい方が、出力リップル電圧ΔVOUTを小さくすることができる。
また、出力の立ち上がり時間は、ソフトスタート時間Tss内に設定する必要があるため、外付け出力コンデンサCoの容量値は式(11)の条件も考慮する。すなわち、
Co≦Tss×(Ilimit-IOUT)/VOUT …(12)
ここで、Ilimitは、過電流検出値であり、例えば、0.6A(Typ.)程度の値を有する。
例えば、VOUT=1.8V,IOUT=0.3A,Tss=0.2msのとき、Co≦Tss×(Ilimit-IOUT)/VOUT=0.2msX(0.6―0.3)/1.8≒33.3(μF)の値が得られる。
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の外付け出力コンデンサCoの選定については、外付け出力コンデンサCoの容量値が最適でないと起動不良などが発生する可能性もあるため、例えば、約10μF〜22μF程度のセラミックコンデンサを使用することが望ましい。
―入力コンデンサCinの選定―
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の外付け入力コンデンサCinの選定について、図45に示す回路構成を用いて説明する。
入力コンデンサCinの選定においては、大きな過渡電圧を防止するために大きなリップル電流に充分対応できる大きさの低ESRの入力コンデンサCinである必要がある。
リップル電流IRMSは(12)式で与えられる。すなわち、
IRMS=IOUT×{VOUT(Vcc−VOUT)}1/2 /Vcc(A) …(13)
ワースト条件となるIRMS(max.)は、Vcc=2×VOUTの時、IRMS=IOUT/2で与えられる。
例えば、Vcc=3.3V,VOUT=1.2V,IOUTmax=0.3Aのとき、IRMS=0.3×{1.2(3.3−1.2)}1/2 /3.3=0.14(ARMS)の値が得られる。
また、入力コンデンサCinのESR損失を少なくし、効率ηをよくするためには、例えば、低ESRの約10V耐圧の約10μF程度のセラミックコンデンサを使用することが望ましい。
―外付け部品―
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、外付け部品の概略回路構成は、図46に示すように表される。
―基板レイアウト時の注意点―
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、基板レイアウト時の外付け部品の概略回路構成は、図47に示すように表される。
太線の部分は幅広の配線パターンによって、でできるだけ短くレイアウトする。
入力のセラミックコンデンサCiは、第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置100のVcc−GNDピンに近い位置に、また出力コンデンサCo1,Co2はスイッチング電源装置100のGNDピンに近い位置にレイアウトすることが望ましい。
―適用可能な外付け部品―
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置100に適用可能な外付け部品として、図47に示すアプリケーションでの推奨部品リスト例は、図48に示すように表される。
すなわち、コイルL1,L2としては、例えば、約2.2μH程度のものを適用する。
また、入力のセラミックコンデンサCiとしては、例えば、約10μF程度のものを適用する。
また出力コンデンサCo1,Co2としては、ともに、例えば、約10μF程度のセラミックコンデンサを適用する。
また、スイッチングノイズ等の影響が大きい場合は、SW−GND間にショットキーダイオードを挿入するとよい。
その他外付け回路定数を変更して使用する場合、静特性のみならず、過渡特性も含め外付け部品およびスイッチング電源装置100のバラツキ等を考慮して十分マージンを見て決定するとよい。
(入出力等価回路)
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、イネーブル端子ENから見た入力等価回路構成は、図49に示すように表される。
また、SW端子から見た出力等価回路構成は、図50に示すように表される。
また、出力端子から見た出力等価回路構成は、図51に示すように表される。
本実施の形態によれば、全負荷領域で高効率を実現するスイッチング電源装置および携帯機器を提供することができる。
本実施の形態に係るスイッチング電源装置によれば、携帯電話などで求められる無負荷時の効率を大幅に改善することができるため、待機時間の延長を図ることができる。
また、本実施の形態に係るスイッチング電源装置によれば、急峻な負荷応答などを特に悪化させることなく、全体的な回路電流を削減することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、本発明は第1乃至第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明に係るスイッチング電源装置は、携帯電話、スマートフォン、PDA、ポータブル・メディア・プレーヤー、デジタルカメラ、無線LANなどのモバイル製品の電源に適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の模式的回路構成図。 本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の重負荷時の動作を説明するカレントモードPWM制御のタイミングチャート図。 本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の軽負荷時若しくは無負荷時の動作を説明するタイミングチャート図であって、カレントモードPWM制御のSLLM制御とDSLLM制御を説明するためのタイミングチャート図。 本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、回路電流削減ブロックを説明するための模式的回路構成図。 本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、回路電流削減動作を説明するための簡略化された回路構成図。 図8に対応するタイミングチャート図。 MOSFETのドレイン電流ID―ゲートソース間電圧VGS特性上において、回路電流削減動作を説明するための図。 本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の効率ηと出力電流IOUTとの関係を示す特性図であって、DSLLM制御、SLLM制御およびPWM制御の場合の効率特性の比較図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置であって、2チャンネル構成の模式的回路構成図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の効率ηと出力電流Ioとの関係を示す特性図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の特性データ。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の絶対最大定格データ。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の動作条件。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の試作例1の電気的特性。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の試作例2の電気的特性。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の端子番号と端子名の関係図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の出力電圧VOUTと電源電圧Vccとの関係を示す特性データ。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の出力電圧VOUTとイネーブル電圧VENとの関係を示す特性データ。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の出力電圧VOUTと出力電流IOUTとの関係を示す特性データ。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の出力電圧VOUT1と周囲温度Taとの関係を示す特性データ。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の出力電圧VOUT2と周囲温度Taとの関係を示す特性データ。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の動作周波数Foscと周囲温度Taとの関係を示す特性データ。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の動作周波数Foscと電源電圧Vccとの関係を示す特性データ。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置のnMOSFETのオン抵抗Ronn1,pMOSFETのオン抵抗Ronp1と周囲温度Taとの関係を示す特性データ。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置のイネーブル電圧VENと周囲温度Taとの関係を示す特性データ。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置のアクティブ時回路電流Iccと周囲温度Taとの関係を示す特性データ。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の出力電流IOUTと電源電圧Vccとの関係を示す特性データであって、出力電圧VOUT1およびVOUT2に対して、PWM切り換わり電流値を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT=0mAのときのイネーブル電圧(VEN1=VEN2)波形に対する出力電圧VOUT1,VOUT2のソフトスタート波形を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT=300mAのときのイネーブル電圧(VEN1=VEN2)波形に対する出力電圧VOUT1,VOUT2のソフトスタート波形を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT=0mAのときのSW電圧VSW1波形に対する出力電圧VOUT1の波形を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT=300mAのときのSW電圧VSW1波形に対する出力電圧VOUT1の波形を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT=0mAのときのSW電圧VSW2波形に対する出力電圧VOUT2の波形を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT=300mAのときのSW電圧VSW2波形に対する出力電圧VOUT2の波形を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT1が1→50mA/μsの立ち上がりで上昇したときの出力電圧VOUT1の負荷応答波形を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT1が50→1mA/μsの立ち下がりで下降したときの出力電圧VOUT1の負荷応答波形を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT2が1→50mA/μsの立ち上がりで上昇したときの出力電圧VOUT2の負荷応答波形を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT2が50→1mA/μsの立ち下がりで下降したときの出力電圧VOUT2の負荷応答波形を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力電流IOUT1=300mA、IOUT2=300mAのときの、SW電圧VSW1波形と負荷電流IL1波形、およびSW電圧VSW2波形と負荷電流IL2波形の通常動作波形図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、アプリケーション実装例を示す模式的回路構成図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、シャットダウン動作、ソフトスタート動作よびUVLO動作を説明するタイミングチャート図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、タイマータッチショート保護動作を説明するタイミングチャート図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の許容損失PDと周囲温度Taとの関係を示す特性データ。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の外付けコイルの選定を説明する図であって、(a)出力リップル電流の模式図、(b)回路構成図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の外付出力コンデンサの選定を説明する回路構成図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の外付入力コンデンサの選定を説明する回路構成図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、外付け部品の概略回路構成図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、基板レイアウト時の外付け部品の概略回路構成図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置に適用可能な外付け部品の例。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、イネーブル端子ENから見た入力等価回路構成図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、SW端子から見た出力等価回路構成図。 本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置において、出力端子から見た出力等価回路構成図。
符号の説明
3,3a,3b…レベルシフタ
4,4a,4b…電圧検出比較器(エラーアンプ,Gmアンプ)
5a,5b…ソフトスタート回路
6,6a,6b…電流検出比較器(第二のコンパレータ)
7,7a,7b…電流検出比較器(第一のコンパレータ)
8,8a,8b…フリップフロップ(FF)
9,9a,9b…電流検出/保護およびドライバ回路
10,10a,10b…レギュレータ
11a…出力短絡検出回路(SCP1)
11b…出力短絡検出回路(SCP2)
12…基準電圧発生器(VREF)
13…発振器(OSC)
14…出力短絡/サーマルシャットダウン検出信号発生部(SCP/TSD)
15…低入力電圧時誤動作防止回路(UVLO)
16…負荷(Load)
80…機能ブロック回路
90…回路電流削減ブロック
100…スイッチング電源装置
120…2チャンネルスイッチング電源装置
QP,QPa,QPb…pチャネルMOSFET
QN,QNa,QNb…nチャネルMOSFET
VOUT,VOUT1,VOUT2…出力電圧
Vcc…入力電圧
R1,R2,R3…抵抗
C3…キャパシタ

Claims (13)

  1. 電源電圧に接続され、オン/オフ動作を行うスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子のオン/オフ制御を行う制御回路と、
    前記スイッチング素子によって流れる電流量が制御されるコイルと、
    前記コイルに接続され、前記コイルとともに整流動作を行うコンデンサと、
    一定周期毎に前記スイッチング素子をオンと制御するための発振器信号を前記制御回路に出力する発振器と、
    前記コイルを流れる検出電流を電圧に変換した電流検出電圧と、前記コンデンサと前記コイルとの接続ノードより出力される出力電圧に応じた電圧と基準電圧との差に応じたフィードバック電圧とを比較する第一のコンパレータと、
    前記電源電圧よりも低く前記電流検出電圧よりも高い電圧値に設定されたしきい値電圧と、前記フィードバック電圧とを比較する第二のコンパレータと
    を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記第二のコンパレータにおいて、前記しきい値電圧の値が前記フィードバック電圧の値よりも大きいとき、前記第二のコンパレータは前記第一のコンパレータおよび前記発振器へオフ信号を出力し、前記発振器からの前記発振器信号を無効にすることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記第二のコンパレータにおいて、前記フィードバック電圧の値が前記しきい値電圧の値よりも大きいとき、前記第二のコンパレータは、前記第一のコンパレータおよび前記発振器にオン信号を出力し、前記第一のコンパレータは前記制御回路に対してリセット信号を出力して、出力電流をオフにすることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記第一のコンパレータにおいて、前記電流検出電圧の値が前記フィードバック電圧の値よりも大きいとき、前記第一のコンパレータは、ローレベルのリセット信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記第一のコンパレータに与えられる前記電流検出電圧に対して、スロープ補償波形が重畳されることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記スロープ補償波形による周期が、前記発振器からの前記発振器信号と同一周期であることを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記出力電圧に応じた電圧と前記基準電圧とが入力される電圧比較器を備え、前記電圧比較器から出力される前記出力電圧に応じた電圧と前記基準電圧との差に応じた電圧が前記第一のコンパレータに与えられることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記電圧比較器から出力される電圧のレベル変換を行うレベルシフタを備えることを特徴とする請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記電圧比較器に接続され、前記出力電圧の立ち上がりに傾斜を持たせるためのソフトスタート回路を備えることを特徴とする請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記制御回路は、
    前記発振器からの前記発振器信号がセット端子に入力され、前記第一のコンパレータからの出力がリセット端子に入力されるフリップフロップ回路と、
    前記フリップフロップ回路からの出力に応じて前記スイッチング素子のオン/オフを制御するドライバ回路と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  11. 前記スイッチング素子は、ドレインが前記コイルに接続されソースが電源電圧に接続されたpチャネルMOSFETと、ドレインが前記コイルに接続されソースが接地電位に接続されたnチャネルMOSFETとからなるCMOSFETであることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  12. 電源電圧に接続され、オン/オフ動作を行う第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子のオン/オフ制御を行う第1の制御回路と、前記第1のスイッチング素子によって流れる電流量が制御される第1のコイルと、前記第1のコイルに接続され、前記第1のコイルとともに整流動作を行う第1のコンデンサと、一定周期毎に前記第1のスイッチング素子をオンと制御するための第1の発振器信号を前記第1の制御回路に出力する発振器と、前記第1のコイルを流れる検出電流を電圧に変換した第1の電流検出電圧と、前記第1のコンデンサと前記第1のコイルとの接続ノードより出力される第1の出力電圧に応じた電圧と基準電圧との差に応じた第1のフィードバック電圧と、を比較する第1の第一のコンパレータと、前記電源電圧よりも低く、前記第1の電流検出電圧よりも高い電圧値に設定された第1のしきい値電圧と、前記第1のフィードバック電圧とを比較する第1の第二のコンパレータとを備える第1のスイッチング電源装置と、
    前記電源電圧に接続され、オン/オフ動作を行う第2のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子のオン/オフ制御を行う第2の制御回路と、前記第2のスイッチング素子によって流れる電流量が制御される第2のコイルと、前記第2のコイルに接続され、前記第2のコイルとともに整流動作を行う第2のコンデンサと、一定周期毎に前記第2のスイッチング素子をオンと制御するための第2の発振器信号を前記第2の制御回路に出力する前記発振器と、前記第2のコイルを流れる検出電流を電圧に変換した第2の電流検出電圧と、前記第2のコンデンサと前記第2のコイルとの接続ノードより出力される第2の出力電圧に応じた電圧と前記基準電圧との差に応じた第2のフィードバック電圧と、を比較する第2の第一のコンパレータと、前記電源電圧よりも低く、前記第2の電流検出電圧よりも高い電圧値に設定された第2のしきい値電圧と、前記第2のフィードバック電圧とを比較する第2の第二のコンパレータとを備える第2のスイッチング電源装置とを並列に2チャンネル構成に備え、
    PWM動作時にはそれぞれ180°位相のずれた前記発振器からの前記第1の発振器信号および前記第2の発振器信号に同期した周波数で動作することを特徴とするスイッチング電源装置。
  13. 請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置を備えることを特徴とする携帯機器。
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