JP2009284597A - パワーコントロールユニットの冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷媒温度センサの故障判定の際の誤判定を防止する。
【解決手段】電源電圧を直流/交流変換して回転電機に供給するPCUはIGBT素子を備える。IGBT素子を冷却する冷却機器の冷却水温Twは冷却水温センサにより検出される。冷却水温センサの故障判定は、S1にてIGBT素子の素子温度センサの故障判定を行い、故障していなければS2に進み、IGBT素子温度Tsに基づいて冷却水温推定値Tweを算出する。この後S3にてTwe<T1であればS4にて冷却水温センサの故障判定を開始する。この後S5にてTweとTwとの偏差を算出し、この偏差とT2とを比較する。S5にて偏差<T2であればS6にて冷却水温センサが正常であると判定する。S5にて偏差≧T2以上であればS7にて冷却水温センサが故障していると判定する。S3にてTwe≧T1であればS8にて冷却水温センサの故障判定を禁止する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電源と回転電機との間に設けられ、電源の直流電圧を交流電圧に変換して回転電機に供給するパワーコントロールユニットの冷却装置に関し、より詳細には、冷却装置の冷媒温度を検出する冷媒温度センサの故障を判定するための技術に関する。
特許文献1には、エンジン(内燃機関)及び回転電機を走行用駆動源とするハイブリッド車両において、電動冷却ポンプによって冷媒(冷却水)を供給して回転電機の駆動系を冷却するシステムが開示されている。
特開2002−187435号公報
上記特許文献1に開示される冷却システムでは、冷媒温度を検出しつつ冷却ポンプの出力(冷媒循環量)をフィードバック制御している。
しかし、このような冷却システムにおいて、冷媒温度を検出する冷媒温度センサが故障した場合に、冷媒温度の実際値とセンサ検出値との差異が大きくなることがあるので、回転電機の駆動系の冷却を適切に行うことができないことがある。このため、回転電機の駆動系の冷却を適切に行うためには、冷媒温度センサが故障しているか否かを判定する必要がある。
ここで、冷媒温度センサの故障判定の手法の一例として、回転電機の駆動系を構成する要素の一つである駆動回路に備えられたスイッチング素子の温度を検出し、この素子温度に基づいて冷媒温度を推定した後、この冷媒温度の推定値と冷媒温度センサの検出値との偏差を算出し、この偏差が所定閾値を超えた場合に冷媒温度センサが故障していると判定する手法が考えられる。
ところが、上記手法を用いて冷媒温度センサの故障判定を行う際、仮に冷却ポンプが故障してポンプ出力が大幅に低下した場合は、スイッチング素子の冷却不良により冷媒温度に比べて素子温度が急激に上昇するので、素子温度に基づいた冷媒温度の推定値と冷媒温度センサの検出値との偏差が拡大し、この偏差が所定閾値を超えると冷媒温度センサが故障していると判定してしまう。すなわち、上記手法では、冷却ポンプの故障などによりスイッチング素子の温度が急上昇した場合に、冷媒温度センサが正常に温度を検出していても、冷媒温度センサが故障していると判定してしまうおそれがある。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、冷媒温度センサの故障判定の際の誤判定を防止することを目的とする。
そのため本発明では、電源の直流電圧を交流電圧に変換して回転電機に供給するパワーコントロールユニットの冷却装置に関し、パワーコントロールユニットに備えられる複数のスイッチング素子を冷媒により冷却する冷却機器と、冷媒の温度を検出する冷媒温度センサと、冷媒温度のセンサ検出値に基づいて冷却機器の作動を制御する制御手段と、スイッチング素子の温度を検出する素子温度センサと、スイッチング素子温度のセンサ検出値に基づいて冷媒の温度を推定する冷媒温度推定手段と、冷媒温度のセンサ検出値と推定値とを比較して冷媒温度センサの故障を判定する冷媒温度センサ故障判定手段と、冷媒温度の推定値が第1の所定値以上のときに冷媒温度センサ故障判定手段による故障判定を禁止する故障判定禁止手段と、を備える。
本発明によれば、スイッチング素子温度に基づいた冷媒温度の推定値が第1の所定値以上のときに冷媒温度センサの故障判定を禁止する。これにより、冷却機器の故障などに起因してスイッチング素子温度が急激に上昇した場合に、冷媒温度センサの故障判定にて誤った判定が行われることを防止することができ、冷媒温度センサの故障判定の信頼性を向上させることができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態における回転電機の駆動系の冷却装置を備えた車両の概略構成を示す。
車両1はハイブリッド車両であり、エンジン2と、回転電機であるモータジェネレータ(3相交流機)MG1,MG2とが、動力分割機構としての遊星歯車機構3を介して連係されている。詳細には、遊星歯車機構3のキャリアにはエンジン2のクランクシャフトが接続され、サンギヤにはモータジェネレータMG1の駆動軸が接続され、リングギヤにはモータジェネレータMG2の駆動軸が接続されている。リングギヤの回転は、アウトプットシャフト4、差動機構5及び車軸6を介して、車輪7に伝達される。
電源であるバッテリ8とモータジェネレータMG1,MG2との間には、バッテリ8の直流電圧を交流電圧に変換するPCU(パワーコントロールユニット)9が備えられている。PCU9は、バッテリ8の直流電圧を昇圧する昇圧コンバータ90と、昇圧コンバータ90にて昇圧された直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータMG1,MG2にそれぞれ供給可能なインバータ91,92と、を備えている。
図2は、電気回路部の回路構成を示す。
昇圧コンバータ90は、バッテリ8に接続されたリアクトルL1と、昇圧後の直流電圧を出力する昇圧コンバータ90の出力端子間に直列に接続されたスイッチング素子であるIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)素子Q1,Q2と、これらIGBT素子Q1,Q2のコレクタ−エミッタ間に、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すように接続されたダイオードD1,D2とを含んで構成されている。尚、昇圧コンバータ90は、双方向コンバータである。
インバータ91は、モータジェネレータMG1のU相に接続されたIGBT素子Q11,Q12、V相に接続されたIGBT素子Q13,Q14、W相に接続されたIGBT素子Q15,Q16と、これらIGBT素子Q11〜Q16のコレクタ−エミッタ間に、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すように接続されたダイオードD11〜D16とを含んで構成されている。
同様に、インバータ92は、モータジェネレータMG2のU相に接続されたIGBT素子Q21,Q22、V相に接続されたIGBT素子Q23,Q24、W相に接続されたIGBT素子Q25,Q26と、これらIGBT素子Q21〜Q26のコレクタ−エミッタ間に、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すように接続されたダイオードD21〜D26とを含んで構成されている。
昇圧コンバータ90の出力端子間には、電圧変動抑制用のコンデンサCが備えられている。
図1に戻り、モータジェネレータMG1は、エンジン2によって駆動されてジェネレータとして機能し、発電した電力によって、モータとして機能するモータジェネレータMG2を駆動し、あるいは、発電した電力の一部または全部を、インバータ91を介して交流/直流変換した後、昇圧コンバータ90にて降圧し、バッテリ8に充電する。一方、エンジン2の始動時には、モータジェネレータMG1は、インバータ91によって変換された3相の交流電力が供給され、モータとして機能してエンジン2を始動する。
モータジェネレータMG2は、インバータ92によって変換された3相の交流電力が供給されてモータとして駆動し、車輪7に駆動力を供給する走行駆動源としての機能を有する。一方、車両1の減速時には、モータジェネレータMG2は、車両1の慣性によって駆動されてジェネレータとして機能し、発電した電力を、インバータ92によって交流/直流変換した後、昇圧コンバータ90にて降圧し、バッテリ8に充電して電力を回生する機能を有する。
車両1には、冷却水(冷媒)を循環させて、PCU9に備えられた昇圧コンバータ90及びインバータ91,92とモータジェネレータMG1,MG2とを冷却する冷却機器10が設けられている。尚、図示しないが、車両1には、冷却機器10とは別に、冷却水を循環させてエンジン2を冷却する冷却機器も設けられている。
冷却機器10は、IGBT素子を有するPCU9(昇圧コンバータ90、インバータ91,92)及びモータジェネレータMG1,MG2を冷却する冷却水(冷媒)が循環する冷却水循環路11と、冷却水循環路11に冷却水を循環させる電動のウォーターポンプ(冷却ポンプ)12と、冷却水を外気と熱交換して冷却するラジエータ13と、ラジエータ13へ外気を供給する電動ファン14とを備える。
更に、車両1を総合的に制御する制御手段である電子制御ユニット(制御回路)20を備える。以下、電子制御ユニットをECUと称する。
ECU20は、マイクロプロセッサで構成されており、アクセルペダルの踏み込み量などアクセル操作量を検出するアクセルセンサ21、エンジン2の回転速度を検出するエンジン回転速度センサ22、モータジェネレータMG1,MG2の各回転速度を検出するMG回転速度センサ23,24、走行駆動源となるモータジェネレータMG2の出力トルクを検出するトルクセンサ25、冷却水循環路11に取り付けられて冷却水の温度Twを検出する冷却水温センサ(冷媒温度センサ)26、PCU9に備えられたIGBT素子の温度Tsを検出する素子温度センサ27、その他図示しない各種制御に必要なセンサからの検出値を入力する。尚、素子温度センサ27は、PCU9内の昇圧コンバータ90及びインバータ91,92に備えられた複数のIGBT素子のうちの少なくとも1つの素子温度を検出すればよく、本実施形態では、インバータ92に備えられたIGBT素子Q21,Q22の温度を検出する。
図3は、本実施形態における冷却水温Tw及びIGBT素子の温度Tsの検出方法を示す。
冷却水温センサ26は、インバータ92のIGBT素子Q21〜Q26の熱を放熱する放熱板92aを冷却するウォータジャケット92b内の冷却水温Twを検出し、ECU20に出力する。尚、ウォータジャケット92bは、冷却水循環路11と接続されている。
素子温度センサ27は、IGBT素子Q21,Q22の温度Tsを検出し、ECU20に出力する。
ECU20は、図1に示すように、入力された各センサからの検出値に基づいてエンジン2、昇圧コンバータ90、インバータ91,92、モータジェネレータMG1,MG2を制御すると共に、上記冷却機器10の作動を制御する。具体的には、ウォーターポンプ12の出力(冷却水循環量)、電動ファン14の出力を制御する。
ここで、冷却水温センサ26が正常に冷却水温Twを検出しているときには、昇圧コンバータ90、インバータ91,92及びモータジェネレータMG1,MG2からの発熱量が大きく冷却水温Twが高くなるほどウォーターポンプ12の出力を増大して冷却水の循環量を増大させることにより、各部の温度上昇を抑制することが可能である。
しかし、冷却水温センサ26が故障したときには、冷却水温Twの実際値とセンサ検出値との差異が大きくなることがあり、昇圧コンバータ90、インバータ91,92及びモータジェネレータMG1,MG2からの発熱量に応じてウォーターポンプ12の出力を適切に制御することができないことがある。
そこで、本実施形態では、ECU20にて、以下に示す冷却水温センサの故障判定を行うことにより、冷却水温センサ26の故障の有無に応じて冷却機器10の作動の制御、特にウォーターポンプ12の出力制御を行う。
図4は、冷却水温センサの故障判定フローを示す。
ECU20では、ステップS1にて、冷却水温センサ26の故障判定の実施条件として、別ルーチンにて実行される素子温度センサ27の故障判定の結果を読み込み、素子温度センサ27が故障していると判定されているか否かを判定する。別ルーチンによる素子温度センサ27の故障判定では、素子温度センサ27の出力電圧が、予め設定された所定範囲を外れた場合に、素子温度センサ27が故障していると判定する。ここで上記所定範囲は、素子温度センサ27の断線時及び短絡時の出力電圧を考慮して予め設定することが可能である。また上記所定範囲は、モータジェネレータMG1,MG2の運転状況により変更するようにしてもよい。ステップS1にて素子温度センサ27が故障していると判定された場合は、冷却水温センサの故障判定フローを終了する。一方、ステップS1にて素子温度センサ27が故障していないと判定された場合は、ステップS2に進む。
ステップS2では、素子温度センサ27にて検出されたIGBT素子の温度Tsに基づいて、冷却水温の推定値Tweを算出する。本実施形態では、冷却水温推定値Tweの算出には、図5に示すIGBT素子温度Tsと冷却水温推定値Tweとの関係を示すマップを用いる。このマップでは、IGBT素子温度Tsが高くなるほど、冷却水温推定値Tweが高くなるように予め設定されている。尚、ステップS2により、冷媒温度推定手段の機能が実現される。
ステップS2にて冷却水温推定値Tweを算出した後、ステップS3に進み、冷却水温推定値Tweと第1の所定値T1とを比較する。ここで第1の所定値T1は、冷却機器10が故障しているか否かを判定するための閾値であり、予め設定されている。
ステップS3にて冷却水温推定値Tweが第1の所定値T1未満である場合は、冷却機器10が正常に作動していると判定し、ステップS4に進み、冷却水温センサ26の故障判定を開始する。
この後、ステップS5にて、冷却水温推定値Tweと冷却水温センサ26にて検出された冷却水温Twとの差の絶対値(偏差)を算出し、この偏差と第2の所定値T2とを比較する。ここで第2の所定値T2は、冷却水温センサ26が故障しているか否かを判定するための閾値であり、予め設定されている。
ステップS5にて上記偏差が第2の所定値T2未満である場合は、ステップS6に進み、冷却水温センサ26が正常に作動していると判定する。ECU20は、冷却水温センサ26の正常判定を受け、冷却水温Twを検出しつつウォーターポンプ12の出力をフィードバック制御して、各部の温度上昇を抑制する。
ステップS5にて上記偏差が第2の所定値T2以上である場合は、ステップS7に進み、冷却水温センサ26が故障していると判定する。この後、ECU20は、フェイルセーフとして、ウォーターポンプ12を最大出力にする制御を行うことにより、冷却水循環量を最大にして、各部の温度上昇を抑制する。尚、ステップS4〜S7により、冷媒温度センサ故障判定手段の機能が実現される。
ステップS3にて冷却水温推定値Tweが第1の所定値T1以上である場合は、冷却機器10が故障していると判定し、ステップS8に進む。
ステップS8では、冷却水温センサの故障判定(上述したステップS4〜S7)を禁止する。これにより、冷却機器10の故障に起因してIGBT素子の温度Tsが急上昇した際に、IGBT素子の温度Tsに基づいて算出された冷却水温度推定値Tweと冷却水温センサ26にて正常に検出された冷却水温Twとの偏差が拡大し、この偏差が第2の所定値T2以上になった場合に(ステップS5参照)、冷却水温センサ26が故障している(ステップS7参照)と判定するのを防止することができる。尚、ステップS3及びS8により、故障判定禁止手段の機能が実現される。
またステップS8では、冷却機器10が故障している旨を警告する警告信号を出力する。この警告信号に基づいてモータジェネレータMG1,MG2の高負荷運転を禁止することにより、冷却機器10を用いて冷却している部品の発熱を抑え、部品の耐熱劣化を防止することが可能である。また、この警告信号に基づいて、運転者に対して警告を発し、リンプホーム運転により修理工場等まで走行して、点検・修理を行うようにするとよい。
尚、ステップS1により素子温度センサ故障判定手段の機能が、ステップS8(警告信号の出力)により警告信号出力手段の機能が実現される。
本実施形態によれば、IGBT素子の温度のセンサ検出値Tsに基づいて冷却水温Tweを推定し(ステップS2)、冷却水温のセンサ検出値Twと推定値Tweとを比較して冷却水温センサ26の故障を判定し(ステップS4〜S7)と、冷却水温の推定値Tweが第1の所定値T1以上のとき(ステップS3)に冷却水温センサ26の故障判定を禁止する(ステップS8)こととしたので、冷却機器10の故障によりIGBT素子の温度Tsが急上昇した際に、冷却水温センサ26の故障判定にて誤った判定が行われることを防止することができ、冷却水温センサ26の故障判定の信頼性を向上させることができる。
また本実施形態によれば、冷却水温のセンサ検出値Twと推定値Tweとの偏差が第2の所定値T2以上のときに(ステップS5)、冷却水温センサ26が故障していると判定する(ステップS7)。これにより、比較的簡易な計算方法で冷却水温センサ26の故障を判定することができる。
また本実施形態によれば、冷却水温センサ26の故障判定を禁止したときに警告信号を出力することにより、冷却機器10の故障などによるIGBT素子の冷却不良を迅速に検知することができる。
また本実施形態によれば、図5に示すマップを用いることにより、IGBT素子温度Tsから容易に冷却水温推定値Tweを算出することができる。尚、冷却水温推定値Tweは、上記マップを用いて算出する他、例えばIGBT素子の温度TsとIGBT素子の発熱履歴とIGBT素子の冷却特性とに基づいて算出してもよい。
また本実施形態によれば、素子温度センサ27の出力電圧に基づいて素子温度センサ27の故障を判定している(ステップS1)。これにより、素子温度センサ27が正常に作動している場合のみに冷却水温推定値Tweを算出するので、冷却水温推定値Tweの信頼性を向上させることができる。
尚、本実施形態では、ウォーターポンプ12のフィードバック制御に用いる温度検出値として冷却水温を用いているが、この他に、冷却水温とPCU9に備えられたIGBT素子の温度とのそれぞれまたは双方を、車両1の運転状況に応じて、使い分けて用いるようにしてもよい。
また、冷却機器10の故障は、冷却水温推定値Tweによる他、IGBT素子の温度Tsにより判定することも可能である。この場合は、図4において、冷却水温推定値Tweの算出と共にIGBT素子の温度Tsを読み込み(ステップS2参照)、IGBT素子の温度Tsが所定閾値未満であることを条件に(ステップS3参照)、冷却水温センサ26の故障の判定を開始するようにすればよい(ステップS4参照)。
また、本実施形態では、回転電機を走行駆動源とする車両としてハイブリッド車両を用いて説明したが、これに限るものではなく、例えば電気自動車にも本発明は適用可能である。
本発明の一実施形態における回転電機の駆動系の冷却装置を備えた車両の概略構成を示す図 本実施形態における電気回路部の回路図 本実施形態における冷却水温Tw及びIGBT素子温度Tsの検出方法を示す図 本実施形態における冷却水温センサ故障判定のフローチャート 本実施形態におけるIGBT素子温度Tsと冷却水温推定値Tweとの関係を示す図
符号の説明
1 車両
2 エンジン
3 遊星歯車機構
7 車輪
8 バッテリ(電源)
9 PCU(パワーコントロールユニット)
10 冷却機器
11 冷却水循環路
12 ウォーターポンプ(冷却ポンプ)
13 ラジエータ
14 電動ファン
20 ECU(電子制御ユニット)
21 アクセルセンサ
22 エンジン回転速度センサ
23,24 MG回転速度センサ
25 トルクセンサ
26 冷却水温センサ(冷媒温度センサ)
27 素子温度センサ
90 昇圧コンバータ
91,92 インバータ
D1,D2 昇圧コンバータ90のダイオード
D11〜D16 インバータ91のダイオード
D21〜D26 インバータ92のダイオード
Q1,Q2 昇圧コンバータ90のIGBT素子(スイッチング素子)
Q11〜Q16 インバータ91のIGBT素子(スイッチング素子)
Q21〜Q26 インバータ92のIGBT素子(スイッチング素子)
MG1,MG2 モータジェネレータ(回転電機)

Claims (9)

  1. 電源の直流電圧を交流電圧に変換して回転電機に供給するパワーコントロールユニットの冷却装置であって、
    前記パワーコントロールユニットに備えられる複数のスイッチング素子を冷媒により冷却する冷却機器と、
    前記冷媒の温度を検出する冷媒温度センサと、
    前記冷媒温度のセンサ検出値に基づいて前記冷却機器の作動を制御する制御手段と、
    前記スイッチング素子の温度を検出する素子温度センサと、
    前記スイッチング素子温度のセンサ検出値に基づいて前記冷媒の温度を推定する冷媒温度推定手段と、
    前記冷媒温度のセンサ検出値と推定値とを比較して前記冷媒温度センサの故障を判定する冷媒温度センサ故障判定手段と、
    前記冷媒温度の推定値が第1の所定値以上のときに前記冷媒温度センサ故障判定手段による故障判定を禁止する故障判定禁止手段と、
    を備える、パワーコントロールユニットの冷却装置。
  2. 前記冷媒温度センサ故障判定手段は、前記冷媒温度のセンサ検出値と推定値との偏差が第2の所定値以上のときに前記冷媒温度センサが故障していると判定する、請求項1記載のパワーコントロールユニットの冷却装置。
  3. 前記故障判定禁止手段にて前記故障判定を禁止したときに警告信号を出力する警告信号出力手段を備える、請求項1又は請求項2記載のパワーコントロールユニットの冷却装置。
  4. 前記冷媒温度推定手段は、前記スイッチング素子の温度が高いほど、前記冷媒の温度を高く推定する、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のパワーコントロールユニットの冷却装置。
  5. 前記パワーコントロールユニットは、バッテリの直流電圧を昇圧する昇圧コンバータと、該昇圧コンバータにて昇圧された直流電圧を交流電圧に変換して前記回転電機に供給するインバータと、を備える、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のパワーコントロールユニットの冷却装置。
  6. 前記素子温度センサの出力値に基づいて前記素子温度センサの故障を判定する素子温度センサ故障判定手段を備える、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のパワーコントロールユニットの冷却装置。
  7. 電源の直流電圧を交流電圧に変換して回転電機に供給するパワーコントロールユニットの冷却装置であって、
    前記パワーコントロールユニットに備えられる複数のスイッチング素子を冷媒により冷却する冷却機器と、
    前記冷媒の温度を検出する冷媒温度センサと、
    前記スイッチング素子の温度を検出する素子温度センサと、
    前記冷媒温度のセンサ検出値に基づいて前記冷却機器の作動を制御する電子制御ユニットと、
    を備え、
    前記電子制御ユニットは、
    前記スイッチング素子温度のセンサ検出値に基づいて前記冷媒の温度を推定し、
    前記冷媒温度のセンサ検出値と推定値とを比較して前記冷媒温度センサの故障を判定し、
    前記冷媒温度の推定値が第1の所定値以上のときに前記冷媒温度センサの故障判定を禁止する、パワーコントロールユニットの冷却装置。
  8. 電源の直流電圧を交流電圧に変換して回転電機に供給するパワーコントロールユニットに備えられたスイッチング素子を冷却する冷媒の温度を検出する冷媒温度センサの故障判定方法であって、
    前記スイッチング素子の温度に基づいて前記冷媒の温度を推定し、
    前記冷媒温度の推定値が第1の所定値未満であるときに、前記冷媒温度のセンサ検出値と推定値とを比較して前記冷媒温度センサの故障を判定し、
    前記冷媒温度の推定値が第1の所定値以上であるときに、前記冷媒温度センサの故障判定を禁止する、冷媒温度センサの故障判定方法。
  9. 前記冷媒温度の推定値が前記第1の所定値未満であり、かつ、前記冷媒温度のセンサ検出値と推定値との偏差が第2の所定値以上のときに、前記冷媒温度センサが故障していると判定する、請求項8記載の冷媒温度センサの故障判定方法。
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