JP2009284167A - 人物行動監視装置及び人物行動監視プログラム - Google Patents

人物行動監視装置及び人物行動監視プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】不正行為等の特定の行為が行われたと推定される画像データに速やかにアクセスできるようにする。
【解決手段】監視領域内を移動する人物の行動を追跡する動線データを記憶する動線データベース36と、監視領域内を移動する人物を撮影可能なカメラで撮影された画像データを記憶する画像データベース34とを備える。人物行動監視装置1は、動線データベース36に記憶された人物の動線データのなかから、特定の人物行動を表わす条件データに該当する人物行動が行われた区間を検索する。検出された区間の当該人物を撮影したカメラ画像データを抽出する。抽出されたカメラ画像データを再生する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばコンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗において、来店した顧客の行動を監視する人物行動監視装置及びコンピュータを当該監視装置として機能させるための人物行動監視プログラムに関する。
従来、来店した顧客の行動を監視するシステムとしては、人物動線追跡技術を利用した監視カメラシステムが知られている。
例えば特許文献1には、店内等の監視領域を撮影するカメラと、カメラの撮影に基づく監視画像から監視対象の移動体を検出し追跡する移動体検出・追跡手段と、移動体の移動情報を演算する演算手段と、監視画像、移動体検出・追跡結果、移動情報等の監視情報を記憶する監視情報記憶手段と、監視情報の一部または全部を選択的に表示する表示手段とを備えた監視カメラシステムが開示されている。
このような監視カメラシステムを、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗で導入することにより、万引き等の不正行為があった際には監視画像を再生することで、不正行為者を確認することができる。
また、特許文献2には、店舗内に設置されたカメラで撮影された映像を時間情報と紐付けして記録した映像データベースと、販売情報入力装置から入力された購入商品を含む販売情報を購入時刻と紐付けして記録した販売情報データベースと、映像データベースに記録した映像を取り込んで画像処理を行い、人物の抽出と抽出された人物の追跡を行って人物の位置する座標及び人物の識別情報に時間情報を紐付けした動線データを作成する動線変換処理部と、動線変換処理部で作成された動線データを記録する動線データベースを備え、販売情報を指定して販売データベースから監視対象者を抽出し、監視対象者の購入時刻から動線データベースの動線データを特定して表示する販売分析装置が開示されている。
特開2003−101999号公報 特開2006−350751号公報
従来の人物動線追跡技術を利用した監視カメラシステムにおいては、監視画像を再生することで万引き等の不正行為を確認できるものの、そのためには、監視画像を逐一チェックしなければならず、確認作業に手間と時間がかかるという課題があった。
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、不正行為等の特定の行為が行われたと推定される画像データに速やかにアクセスすることができ、確認作業に要する手間と時間を削減できる人物行動監視装置及びコンピュータを当該装置として機能させるための人物行動監視プログラムを提供しようとするものである。
本発明の人物行動監視装置は、監視領域内を移動する人物の行動を追跡する動線データを記憶する動線データベースと、監視領域内を移動する人物を撮影可能なカメラで撮影されたカメラ画像データを記憶するカメラ画像データベースと、特定の人物行動を表わす条件データが設定される条件設定部と、動線データベースに記憶された人物の動線データのなかから、条件データに該当する人物行動が行われた区間を検索する検索手段と、この検索手段により検出された区間の当該人物を撮影したカメラ画像データを抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出されたカメラ画像データを再生する再生手段とを備えたものである。
本発明の人物行動監視プログラムは、監視領域内を移動する人物の行動を追跡する動線データを記憶する動線データベースと、監視領域内を移動する人物を撮影可能なカメラで撮影されたカメラ画像データを記憶するカメラ画像データベースとにアクセス可能なコンピュータに、動線データベースに記憶された人物の動線データのなかから、特定の人物行動を表わす条件データに該当する人物行動が行われた区間を検索させる検索機能と、この検索機能により検出された区間の当該人物を撮影したカメラ画像データを抽出させる抽出機能と、この抽出機能により抽出されたカメラ画像データを再生させる再生機能とを実現させるためのものである。
かかる手段を講じた本発明によれば、不正行為等の特定の行為が行われたと推定される画像データに速やかにアクセスすることができ、確認作業に要する手間と時間を削減できる人物行動監視装置及び人物行動監視プログラムを提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、監視領域としてコンビニエンスストアの店舗を例示し、この店舗における特定の人物行動として、万引き等の不正行為を監視するのに適した人物行動監視装置に本発明を適用した場合である。
図1は本実施の形態のシステム構成図である。本実施の形態は、本発明に係る人物行動監視装置1と、販売管理、動線管理及び商品棚管理をそれぞれ実行する各コンピュータシステム2,3,4とから構成されている。
販売管理を実行するコンピュータシステム、いわゆる販売管理システム2は、複数台(図では2台)のPOS端末21a,21bと、その上位機として機能するPOSサーバ22とから構成されている。POSサーバ22と各POS端末21a,21bとは、LAN(Local Area Network)等の通信回線23を介して接続されている。かかる構成の販売管理システム2は、一般に、POSシステムと称される。
各POS端末21a,21bは、顧客が買上げる商品の販売データを処理して顧客との商取引を決済させるもので、図2の店内売場領域平面図に示すように、店のチェックアウトカウンタCCに設置されている。出入口部IN/OUTから入店した顧客は、商品陳列棚Rが設置された売場を自由に移動する。そして、購入する商品があったならば、それをチェックアウトカウンタCCまで持っていく。店員は、客が購入する商品の販売データをPOS端末21a,21bに登録して、商取引の決済を行う。決済を終えた客は、出入口部IN/OUTから店外に出る。
各POS端末21a,21bは、商取引を決済させる毎に、その商取引の内容を示す購買情報、いわゆるトランザクションデータを生成する。トランザクションデータには、その商取引で売買された商品の商品コード,商品名,分類コード,単価,点数及び金額や合計金額,預かり金額,釣銭額等の取引明細データに加え、端末番号、取引一連番号、責任者コード、取引日時等が含まれる。
端末番号は、当該商取引を決済させたPOS端末21a,21bを識別するための情報である。取引一連番号は、各POS端末21a,21bで商取引が決済される毎にカウントアップされる番号である。責任者コードは、商取引を決済したキャッシャを特定するコードである。
取引日時は、当該商取引が開始された時点の日時である。各POS端末21a,21bには、時計用ICが実装されており、各POS端末21a,21bの制御部は、顧客の1品目の商品データが入力されたときに時計用ICが計時している日時(年月日時分秒)を取引日時として取得する。
POSサーバ22は、店舗内で販売される各商品の商品コード,商品名,分類コード、単価等の商品情報が格納された商品データベースを管理する。各POS端末21a,21bは、上記商品データベースに格納された商品情報に基づいてトランザクションデータを生成する。
また、POSサーバ22は、取引データベース24を有する。各POS端末21a,21bで生成されたトランザクションデータは、通信回線23を介してPOSサーバ22に送信され、取引データベース24に蓄積される。
取引データベース24に蓄積されるトランザクションデータの構造を、図3の模式図で示す。図示するように、端末番号、取引日時、取引一連番号、責任者コード及び取引明細データ等で構成されるトランザクションデータは、取引IDが紐付けされて、取引データベース24に記憶される。取引IDは、POSサーバ22において、トランザクションデータを受信する毎に生成される固有のデータである。トランザクションデータは、当該取引IDによって、個々に識別される。
動線管理を実行するコンピュータシステム、いわゆる動線管理システム3は、複数台のカメラ31と、動線サーバ32とから構成されている。
各カメラ31は、魚眼レンズを用いたカメラや全方位ミラー付のカメラ等の広角レンズカメラである。これらのカメラ31は、視体積交差法により売場領域を移動する客の軌跡、すなわち人物動線を追跡するために用いられる。視体積交差法は、例えば客の頭部を複数の方向から撮影し、各画像の頭部の位置から頭部の店内空間に適宜設置された3次元座標系内の座標値を算出する方法である。
各カメラ31は、図2の店内売場領域平面図において、CA1〜CA6として示すように、売場領域の天井部に所定の間隔を開けて設置されている。これらの設置場所から、売場領域を移動する顧客の頭部を撮影する。各カメラ31の設置場所は、ユーザが、店舗図面を参照したり、実際に店舗内に仮設置したりして、店舗内の什器やPOP等の遮蔽の影響も考慮し、売場領域の全域が複数のカメラで撮影されるように適宜決定する。因みに、視体積交差法による位置検出精度を高めるためには、店舗全域が少なくとも3台のカメラから撮影されることが望ましい。
このように設置された各カメラ31により、監視領域、すなわち売場領域を移動する人物の行動を追跡可能となる。また、同時に商品棚Rの商品を手に取ったなどの客の行動もある程度撮影されるので、万引き等の不正行為の判別も可能である。
動線サーバ32は、カメラコントロール部33を備えており、各カメラ31の撮影動作を制御する。各カメラ31は、カメラコントロール部の制御により一定の周期(例えば1/15秒)で撮影動作を繰り返し、その撮影画像(フレーム画像)を動線サーバ32に送信する。各カメラ31で撮影されたフレーム画像データは、カメラ画像データベース34に順次蓄積される。
カメラ画像データベース34に蓄積されるフレーム画像データの構造を、図4の模式図で示す。図示するように、フレーム画像データは、カメラID、フレーム番号及び撮影時刻が紐付けされて、カメラ画像データベース34に記憶される。カメラIDは、当該画像データを撮影したカメラ31の識別コードである。各カメラ31には、それぞれ固有のカメラIDが予め設定されている。フレーム番号は、各カメラ31でフレーム画像が撮影される毎にカウントアップされる“1”からの連続番号である。カメラコントロール部の制御により、各カメラ31のフレーム番号は同期している。撮影日時は、当該画像データが撮影された時点の日時(年月日時分秒)である。
動線サーバ32は、動線データ生成部35を有しており、人物(顧客)の動線データを作成する。すなわち動線サーバ32は、各カメラ31で撮影された画像データの画像処理により移動体を抽出すると、この移動体を顧客として認識し、その行動を追跡して動線データを作成する(動線生成手段)。
なお、現状の画像処理技術では、各カメラ31で店内の全エリアを死角なく撮影したとしても、一人の顧客の店内全域の動きを1つの動線として追跡することはきわめて困難である。例えば、動線が途切れたり、他の顧客と入れ替わったりする場合が考えられる。動線サーバ32は、例えばオペレータのマニュアル操作によって、複数に途切れた同一顧客の動線を、入店から退店まで1本の動線に連結する機能を有している。こうして、顧客毎に生成される入店から退店までの動線データは、動線データベース36に順次蓄積される。
動線データベース36に蓄積される動線データの構造を、図5の模式図で示す。図示するように、動線データは、動線IDが紐付けられて、動線データベース36に記憶される。動線IDは、当該動線データを個々に識別するコードである。動線サーバ32は、顧客1名の入店から退店までの動線データを生成する毎に、その動線データに固有の動線IDを付して、動線データベース36に格納する。
動線データは、入店フレーム“1”のフレーム番号、及び退店フレーム“n”(n>1の整数)のフレーム番号と、入店フレーム“1”から退店フレーム“n”までのフレーム毎の店内座標データとから構成されている。入店フレーム“1”番号は、当該動線データの顧客が最初に検出されたフレーム画像のフレーム番号であり、退店フレーム”N”番号は、当該顧客が最後に検出されたフレーム画像のフレーム番号である。フレーム番号順の店内座標は、対応するフレーム番号のフレーム画像から検出された当該顧客の位置を、三次元の世界座標系(X,Y,H)で特定したものである。本実施の形態では、図2の店内売場領域平面図において、左上の角をX軸及びY軸の原点(0,0)とし、その床面をH(Height)軸の原点としている。
商品棚管理を実行するコンピュータシステム、いわゆる棚管理システム4は、複数のRFIDリーダ41と、棚サーバ42とから構成されている。
各RFIDリーダ41は、商品棚Rの各スペースにそれぞれ置かれた商品から、RFID(Radio Frequency Identification)タグのデータを非接触で読み取れるように、商品棚R毎に設けられている。各商品には、予めRFIDタグが付されている。RFIDタグのICメモリには、そのタグ固有のIDの他、当該タグが付されている商品の商品コード等が格納されている。RFIDリーダ41は、RFIDタグの問合せ電波を繰返し発信し、その都度、この問合せ電波に応答したRFIDタグと無線通信を行って、当該タグのICメモリに記憶されている商品コード等を読み取る。各RFIDリーダ41で読み取られたRFIDタグデータは、通信回線43を介して棚サーバ42に送信される。
棚サーバ42は、RFIDリーダ41毎に、前回の問合せ電波に応答したRFIDタグと今回の問合せ電波に応答したRFIDタグとを照合する。そして、前回は応答したが今回は応答しなかったRFIDタグを検出すると、棚サーバ42は、そのRFIDタグが付された商品が商品棚Rから取り出されたと判定する。この場合、棚サーバ42は、その商品コードと、取り出されたと判定された時刻(感知時刻)と、取り出しを示すステータス“OUT”とからなるアイテム感知データを生成し、アイテム感知データベース44に格納する。
逆に、前回は応答しなかったが今回は応答したRFIDタグを検出すると、棚サーバ42は、そのRFIDタグが付された商品が商品棚Rに戻されたと判定する。この場合、棚サーバ42は、その商品コードと、戻されたと判定された時刻(感知時刻)と、戻しを示すステータス“IN”とからなるアイテム感知データを生成し、アイテム感知データベース44に格納する。
アイテム感知データベース44に蓄積されるアイテム感知データの構造を、図6の模式図で示す。
人物行動監視装置1は、入力部11、表示部12、通信部13、プログラム記憶部14、データ記憶部15、ファイル記憶部16及び制御部17で構成されている。入力部11は、キーボード,マウス等の入力デバイスからなる。表示部12は、液晶ディスプレイ,CRTディスプレイ等の表示デバイスからなる。タッチパネル付のディスプレイを用いることで、入力部と表示部を兼用してもよい。
通信部13は、各コンピュータシステム2,3,4のサーバ(POSサーバ22、動線サーバ32、棚サーバ42)とのインターフェイス機能を有する。プログラム記憶部14は、ROM(Read Only Memory)で構成されている。データ記憶部15は、RAM(Random Access Memory)で構成されている。ファイル記憶部16は、ハードディスクや光磁気ディスク等の記録媒体で構成されている。制御部17は、CPU(Central Processing Unit)を主体に構成されている。かかる構成の人物行動監視装置1は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ機器によって実現される。
人物行動監視装置1は、通信部13を介してPOSサーバ22、動線サーバ32及び棚サーバ42にそれぞれアクセスし、各サーバが管理するデータベース(取引データベース24、カメラ画像データベース34、動線データベース36、アイテム感知データベース44)のデータを高速で処理することができる。
人物行動監視装置1は、店舗エリア区分ファイル51、動線−取引連結ファイル52及び調査アイテムファイル53を備えている。これらのファイル51〜53は、ファイル記憶部16に形成されている。
店舗エリア区分ファイル51のデータ構造を図8の模式図で示す。本実施の形態では、図7の破線で示すように、店内売場領域を複数の矩形状の区分領域で分割しており、領域毎に固有の領域IDを割り当てている。店舗エリア区分ファイル51には、その領域ID毎に、当該IDで特定される区分領域の左上角の二次元座標(X,Y)と、右下角の二次元座標(X,Y)とが設定されている。
店内売場領域をどのようなサイズでいくつに区分するかは、当該システムのユーザが、店舗図面を参照したり、商品の配置等を考慮したりして、適宜決定する。
動線−取引連結ファイル52のデータ構造を図9の模式図で示す。人物行動監視装置1のプログラム記憶部14には、動線−取引連結プログラムが実装されている。このプログラムが起動されると、制御部17は、POSサーバ22の取引データベース24に記憶されているトランザクションデータと、動線サーバ32の動線データベース36に記憶されている動線データとの連結処理を実行する。この連結処理は、以下の処理手順に従い実行される。
先ず、制御部17は、動線データベース36に蓄積された動線データを取り込む。そして、各動線データの動線IDをリストとして表示部12の動線解析画面60に表示させる。
動線解析画面60の一例を、図11に示す。図示するように、動線解析画面60は、動線表示領域61と、カメラ画像表示領域62と、リスト表示領域63とに区分されている。動線IDのリストは、リスト表示領域63に表示される。人物行動監視装置1のユーザは、リストから所望の動線IDを選択する。そうすると、この動線IDで特定される動線データの動線65が動線表示領域61に表示される。
動線表示領域61には、店内売場領域のマップ図が表示される。また、動線表示領域61には、スクロールバー64が設けられている。スクロールバー64は、各カメラ31の撮影時間に同期している。ユーザが、スクロールバー64を画面に向かって左端から右端にスライドさせると、撮影時間が経過する。そして、その時間に各カメラ31で撮影された映像から検出された顧客の動線65が、該マップに重ねて表示される。なお、動線65は、図11に示すように、フレーム番号順の店内座標を線で結んだものに限定されるものではなく、店内座標を点で示す動点表示であってもよい。
カメラ画像表示領域62には、スクロールバー64で指定された時間に各カメラ31で撮影された映像が表示される。図示するように、6台のカメラ31(CA1〜CA6)の映像を並べて同時に表示することができる。また、その中から選択された1台のカメラの映像を拡大して表示することもできる。
ユーザは、スクロールバー64を操作して、動線65を追跡する。そして、この動線65の顧客が会計のためにチェックアウトカウンタCCに立ち寄ったか否かを判断する。立ち寄っていない場合には、次の動線IDを選択して、その動線を追跡する。
立ち寄っている場合には、ユーザは、動線65と同期して表示されるカメラ画像から、当該顧客が買上げる商品の1点目をキャッシャがPOS端末に登録した時点を確認する。そして、その時点の時刻、いわゆる取引開始時刻と、そのPOS端末の端末番号とを入力する。例えば、一方のPOS端末21aを指定するキーと他方のPOS端末21bを指定するキーとが入力部11に設けられており、ユーザは、当該顧客が買上げる商品の1点目をキャッシャがPOS端末に登録した時点で該当するキーを押下する。そうすると、この動線データに、キーが押下された時点でカメラ画像表示領域62に表示されていたフレーム画像の撮影時刻が取引開始時刻として、押下されたキーに該当するPOS端末21aまたは21bの端末番号とともに関連付けされる。
ユーザは、動線IDリストに表示された全ての動線データについて、上記と同様にして、取引開始時刻と端末番号との関連付けを行う。
こうして、各動線データに取引開始時刻と端末番号とが関連付けられたならば、人物行動監視装置1は、トランザクションデータと動線データとの紐付けを行う。すなわち人物行動監視装置1は、取引データベース24から1つのトランザクションデータを取り込む。そして、このトランザクションデータの端末番号が関連付けられているとともに、取引日時に最も近い取引開始時刻が関連付けられた動線データを1つ選択する。該当する動線データを選択できたならば、人物行動監視装置1は、この動線データの動線IDに、当該トランザクションデータの取引IDと取引時刻とを関連付けて、動線−取引連結ファイル52に登録する。
人物行動監視装置1は、取引データベース24からトランザクションデータを取り込む毎に、上記処理を繰返し実行する。かくして、取引データベース24に記憶されているトランザクションデータに、動線データベース36に記憶されている動線データが紐付けされる。
なお、トランザクションデータの取引日時は、商取引が開始された時点でなく、終了した時点であってもよい。この場合、ユーザは、動線65と同期して表示されるカメラ画像から、預/現計キー等の締めキーが操作された時点を確認して、キー操作すればよい。
調査アイテムファイル53のデータ構造を図10の模式図で示す。図示するように、調査アイテムファイル53には、アイテムID、アイテム名称、棚ID、領域ID及び検索条件データの各項目からなる調査アイテムデータが1以上保存される。
アイテムIDは、調査対象として指定された商品単品または商品分類のコードである。アイテム名称は、その調査対象の名称である。棚IDは、その調査対象が置かれた商品棚を識別するIDである。領域IDは、その調査対象が置かれた商品棚に手を伸ばすことが可能な領域を含む区分領域のIDである。区分領域とそのIDは、図7のレイアウトに従う。この区分領域を調査領域と称する。
検索条件データは、対応する領域IDで特定される調査領域内での特定の人物行動を表わすデータである。条件データの項目としては、滞在時間、動線長、移動速度等がある。動線データを構成するフレーム番号順の店内座標を入店フレームから順に追跡する。そして、当該動線データの顧客が、調査領域に侵入してから退出するまでのフレーム数から、調査領域での滞在時間を算出することができる。また、この領域内での前後の座標間距離を合計することにより、調査領域内での動線長を算出することができる。さらに、この動線長を滞在時間で除することにより、調査領域内での平均移動速度を算出することができる。
例えば、調査領域内に所定時間以上留まった顧客を抽出する場合には、検索条件データとして最小滞在時間を設定する。逆に、留まることなく通過した顧客を抽出する場合には、最大滞在時間を設定する。また、調査領域内でうろついたために所定長以上の動線長を有する顧客を抽出する場合には、検索条件データとして最短動線長を設定する。逆に、うろつくことなく通過した顧客を抽出する場合には、最長動線長を設定する。平均移動速度についても、同様に、最小速度または最大速度を設定する。なお、1アイテムに設定される検索条件データは1項目に限定されるものではなく、2項目以上が設定されてもよい。
ここに、調査アイテムファイル53は、条件設定部を構成する。調査アイテムファイル53に対しては、ユーザが適宜所望の調査アイテムデータを追加したり、削除したりすることができる。このような設定機能は、後述する人物行動監視プログラムに含まれていてもよいし、別のプログラムによって実現されてもよい。
今、店舗エリア区分ファイル51、動線−取引連結ファイル52及び調査アイテムファイル53に、それぞれ任意のデータが保存されているものとする。このとき、人物行動監視装置1は、プログラム記憶部14に記憶された人物行動監視プログラムに従い、人物行動監視業務を実行可能である。
人物行動監視業務の大まかな処理手順を、図12の流れ図に示す。図示するように、人物行動監視プログラムが起動すると、制御部17は、先ず、検索処理を実行する(ST1)。この検索処理は、図13の流れ図によってその処理手順が具体的に示される。
すなわち制御部17は、ST11として調査アイテムファイル53から1つの調査アイテムデータを選択する。そして、この調査アイテムデータに基づいて、ST12〜ST22の処理を実行する。
先ず、制御部17は、動線データベース36から先頭の動線データを選択する(ST12)。そして、この動線データを構成するフレーム番号順店内座標を入店フレームから順に追跡して(ST13)、調査アイテムデータの領域IDで特定される調査領域内に進入したか否かを判断する(ST14)。矩形状をなす調査領域の左上角の座標(X1,Y1)と右下角の座標(X2,Y2)は、店舗エリア区分ファイル51に予め設定されている。したがって、制御部17は、フレーム番号順店内座標を入店フレームから順に追跡して、X座標がX1からX2の範囲内で、かつ、Y座標がY1からY2の範囲内である店内座標を検出すると、調査領域内に進入したと判断する(ST14のYES)。その場合、制御部17は、その店内座標に対するフレーム番号を、進入フレーム番号としてデータ記憶部15の進入フレーム番号メモリで記憶する(ST15)。
次に、制御部17は、フレーム番号順店内座標の追跡を継続して、調査領域から離脱したか否かを判断する(ST16)。X座標がX1からX2の範囲外に出るか、Y座標がY1からY2の範囲内に出た店内座標を検出すると、調査領域から離脱したと判断する(ST16のYES)。その場合、制御部17は、その店内座標に対するフレーム番号を、離脱フレーム番号としてデータ記憶部15の離脱フレーム番号で記憶する(ST17)。
次に、制御部17は、調査領域内の人物行動を判定する(ST18)。前述したように、進入フレーム番号から離脱フレーム番号までのフレーム数により、調査領域内の滞在時間を算出することができる。また、この領域内での前後フレームの座標間距離を合計することにより、調査領域内での動線長を算出することができる。さらに、この動線長を滞在時間で除することにより、調査領域内での平均移動速度を算出することができる。
制御部17は、調査領域内の人物行動が、調査アイテムデータの検索条件を満足するか否かを判断する(ST19)。例えば、検索条件として最小滞在時間が設定されていた場合には、調査領域内の滞在時間を算出する。そして、この滞在時間が、最小滞在時間を上回る場合には検索条件を満足したと判断し、最小滞在時間に満たない場合には検索条件を満足しないと判断する。検索条件として最小動線長が設定されていた場合には、調査領域内の動線長を算出する。そして、この動線長が、最小動線長を上回る場合には検索条件を満足したと判断し、最小動線長に満たない場合には検索条件を満足しないと判断する。
検索条件を満足しないと判断された場合(ST19のNO)、制御部17は、当該動線データのフレーム番号順店内座標の追跡を継続する(ST13)。
これに対し、検索条件を満足すると判断された場合には(ST19のYES)、制御部17は、当該動線データの動線IDと、進入フレーム番号メモリで記憶した進入フレーム番号と、離脱フレーム番号で記憶した離脱フレーム番号とから、調査対象動線データを生成する。調査対象動線データは、データ記憶部15の調査対象メモリで記憶される(ST20)。しかる後、制御部17は、当該動線データの追跡を継続する(ST13)。
こうして、当該動線データについて、退店フレーム番号の座標まで追跡を完了したならば(ST21のYES)、制御部17は、動線データベース36に次の動線データが保存されているか調べる(ST22)。保存されている場合には(ST22のYES)、この動線データを選択して(ST12)、ST13以降の追跡処理を実行する。
動線データベース36に次の動線データが保存されていない場合には(ST22のNO)、制御部17は、調査アイテムファイル53に次の調査アイテムデータが設定されているか調べる(ST23)。設定されている場合には、制御部17は、この調査アイテムデータを選択して(ST11)、ST12以降の検索処理を再度実行する。
調査アイテムファイル53に次の調査アイテムデータが設定されていない場合(ST23のNO)、制御部17は、調査対象メモリ内の調査対象動線データを、動線IDの昇順あるいは降順にソートする(ST24)。以上で、今回の検索処理を終了する。
このような検索処理が実行されることにより、動線データベース36に保存された動線データ毎に、その動線データで示される人物行動が追跡される。そして、調査アイテムファイル53に設定された調査アイテムデータの条件を満足する人物行動が行われた区間の有無が検索される。その結果、該当する人物行動の区間が検出されたならば、その動線データの動線IDと、その区間の先頭フレームである進入フレーム番号と、最終フレームである離脱フレーム番号とが、調査対象動線データとして調査対象メモリに記憶される。1つの動線データの中に該当区間が複数ある場合には、それぞれについて、調査対象動線データが作成され、調査対象メモリに記憶される。
ここに、検索処理を実行する制御部17は、動線データベース36に記憶された人物の動線データのなかから、条件データに該当する人物行動が行われた区間を検索する検索手段を構成する。
検索処理が終了すると、制御部17は、調査対象メモリに調査対象動線データが記憶されているか否かを判断する(ST2)。記憶されていない場合には(ST2のNO)、調査対象の動線データが存在しない。この場合、人物行動監視プログラムは終了する。
調査対象メモリに調査対象動線データが記憶されている場合には(ST2のYES)、制御部17は、抽出処理を実行する。この抽出処理は、図14の流れ図によってその処理手順が具体的に示される。
すなわち制御部17は、ST31として調査対象メモリから1つの調査対象動線データを選択する。そして、この選択した調査対象動線データに基づいて、ST32〜ST34の処理を実行する。
先ず、制御部17は、選択した調査対象動線データから、動線ID、進入フレーム番号及び離脱フレーム番号を取得する(ST32)。また、動線データベース36にアクセスして、当該動線IDで識別される動線データの入店フレーム番号と退店フレーム番号とを取得する(ST33)。そして、この動線IDと、入店フレーム番号、進入フレーム番号、離脱フレーム番号及び退店フレーム番号とから、調査フレームデータを生成する。調査フレームデータは、データ記憶部15の調査フレームメモリで記憶される(ST34)。
次に、制御部17は、ST35として次の調査対象動線データが調査対象メモリに記憶されているか否かを判断する。記憶されている場合には(ST35のYES)、ST36として前回選択した調査対象動線データと今回選択する調査対象動線データとで動線IDが一致するか否かを判断する。
一致しない場合には、前記ST31〜ST34の処理を実行する。すなわち、調査対象メモリから次の調査対象動線データを選択し(ST31)、この調査対象動線データから、動線ID、進入フレーム番号及び離脱フレーム番号を取得するとともに(ST32)、動線データベース36から当該動線IDで識別される動線データの入店フレーム番号と退店フレーム番号とを取得し(ST33)、調査フレームデータを作成する(ST34)。その後、ST35の判断処理に進む。
一方、動線IDが一致する場合には(ST36のYES)、制御部17は、ST37〜ST39の処理を実行する。
先ず、制御部17は、調査対象メモリから次の調査対象動線データ、すなわち直前の調査対象動線データと動線IDが一致するデータを選択する。そして、この選択した調査対象動線データから、動線ID、進入フレーム番号及び離脱フレーム番号を取得する(ST38)。
次に、制御部17は、調査フレームメモリの動線IDが同一の調査フレームデータに、今回選択した調査対象動線データから取得した進入フレーム番号と離脱フレーム番号とを追加する。このとき、動線IDで識別される1データ内で、入店フレーム番号から退店フレーム番号に向かってフレーム番号が順に大きくなるように、今回の進入フレーム番号と離脱フレーム番号を追加する(ST39)。その後、制御部17は、ST35の判断処理に進む。
ST35にて、次の調査対象動線データが調査対象メモリに記憶されていないと判断した場合には(ST35のNO)、今回の抽出処理を終了する。
このような抽出処理が実行されることにより、調査領域内で特定の行動を行った人物の動線データにおける入店フレーム番号と退店フレーム番号とが抽出される。また、その人物が調査領域内に進入したときのフレーム番号と該調査領域から離脱したときのフレーム番号とが抽出される。そして、これらのフレーム番号が、動線ID別に、かつフレーム番号の小さい順に、調査フレームメモリに記憶される。
各フレーム番号は、それぞれフレーム画像データに対応している。ここに、抽出処理を実行する制御部17は、検索手段により検出された区間の当該人物を撮影したカメラ画像データを抽出する抽出手段を構成する。
抽出処理が終了すると、制御部17は、削除処理を実行する(ST4)。この削除処理は、図15の流れ図によってその処理手順が具体的に示される。
すなわち制御部17は、ST41として最小開始フレーム番号の初期値を無限大とする。また、最大終了フレーム番号の初期値を“0”とする。次いで、制御部17は、ST42として調査フレームメモリから1つの調査フレームデータを選択する。そして、この選択した調査フレームデータに基づいて、ST43〜ST48の処理を実行する。
先ず、制御部17は、選択した調査フレームデータから入店フレーム番号を取得する(ST43)。そして、この入店フレーム番号が最小開始フレーム番号より小さいか否かを判断する(ST44)。小さい場合には(ST44のYES)、最小開始フレーム番号を今回の入店フレーム番号に更新する(ST45)。入店フレーム番号が最小開始フレーム番号と等しいか、それより大きい場合には(ST44のNO)、ST45の処理を実行しない。すなわち、最小開始フレーム番号を現状のまま維持する。
次に、制御部17は、選択した調査フレームデータから退店フレーム番号を取得する(ST46)。そして、この退店フレーム番号が最大終了フレーム番号より大きいか否かを判断する(ST47)。大きい場合には(ST47のYES)、最大終了フレーム番号を今回の退店フレーム番号に更新する(ST48)。退店フレーム番号が最大終了フレーム番号と等しいか、それより小さい場合には(ST47のNO)、ST48の処理を実行しない。すなわち、最大終了フレーム番号を現状のまま維持する。
次に、制御部17は、ST49として次の調査フレームデータが調査フレームメモリに記憶されているか否かを判断する。記憶されている場合には(ST49のYES)、前記ST42〜ST48の処理を実行する。すなわち、調査フレームメモリから次の調査フレームデータを選択し(ST42)、この調査フレームデータの入店フレーム番号と現時点の最小開始フレーム番号とを比較して(ST43,44)、入店フレーム番号が最小開始フレーム番号より小さい場合は、最小開始フレーム番号を今回の入店フレーム番号に更新する(ST45)。また、この調査フレームデータの退店フレーム番号と現時点の最大終了フレーム番号とを比較して(ST46,47)、退店フレーム番号が最大終了フレーム番号より大きい場合は、最大終了フレーム番号を今回の退店フレーム番号に更新する(ST48)。
ST49にて、次の調査フレームデータが調査フレームメモリに記憶されていないと判断した場合には(ST49のNO)、制御部17は、ST50として動線サーバ32のカメラ画像データベース34にアクセスする。そして、このカメラ画像データベース34に蓄積されている各カメラ31のフレーム画像データのうち、先頭フレームから最小開始フレームまでと、最大終了フレームから最終フレームまでを削除する。以上で、今回の削除処理を終了する。
このような削除処理が実行されることにより、抽出処理によって抽出された入店フレーム番号から退店フレームまでの画像データ以外の画像データが、カメラ画像データベース34から削除される。ここに、削除処理を実行する制御部17は、抽出手段により抽出されるデータ以外のカメラ画像データを画像データベース34から削除する削除手段を構成する。
削除処理が終了すると、制御部17は、調査処理を実行する(ST5)。この調査処理は、図16の流れ図によってその処理手順が具体的に示される。
すなわち制御部17は、ST61として調査フレームメモリに記憶されている全ての調査フレームデータの動線IDを取得する。そして、各動線IDを調査対象動線リストとして、動線解析画面60のリスト表示領域63に表示させる(ST61)。この状態で、制御部17は、調査終了が指示されるか、調査対象の動線IDが選択されるのを待機する。
調査を行う場合、ユーザは、入力部11を操作してリスト表示領域63から調査すべき1つの動線IDを選択する。例えば、所望の動線IDにフォーカスをあててマウスをクリックする。制御部17は、ST63として調査対象動線IDが選択されたことを検知すると、ST64〜ST75の処理を実行する。
先ず、制御部17は、調査フレームメモリからその調査対象動線IDに関連して記憶されている各フレーム番号(入店、進入、離脱、(進入、離脱)、…、退店)を取得する(ST64)。
次に、制御部17は、カメラ画像データベース34にアクセスし、各カメラ31のフレーム画像データのうち、入店フレーム番号から退店フレーム番号までのデータをダウンロードする。そして、このダウンロードした各カメラ31のフレーム画像データを、それぞれ動線解析画面60のカメラ画像表示領域62で再生する。このとき、制御部17は、フレーム画像データを通常再生でなく早送り再生する。早送り再生の速度は特に限定されるものではない(ST65)。
その後、制御部17は、再生中の画像データのフレーム番号が進入フレーム番号に到達するのを待機する(ST66)。進入フレーム番号に到達したならば(ST66のYES)、制御部17は、早送り再生を一時停止し、進入フレーム番号をデータ記憶部15のワークメモリで記憶する(ST67)。しかる後、図17で具体的に示される静止画再生処理を実行する(ST68)。
すなわち制御部17は、ST81として現時点のフレーム番号(この場合は、進入フレーム番号)で識別される各カメラ31のフレーム画像データを、静止画としてカメラ画像表示領域62に表示する。
次に、制御部17は、ST82として調査対象動線IDの動線データから現時点のフレーム番号に対応した店内座標を取得する。さらに、ST83としてこの店内座標が存在する区分領域の領域IDを店内エリアデータファイル51から取得する。そして、ST84としてこの領域IDが設定された調査アイテムデータを調査アイテムファイル53から取得する。すなわち、調査対象動線IDで識別される顧客が、現時点のフレーム番号に相当する撮影時刻に居る調査領域を対象とした調査アイテムデータを取得する。
次に、制御部17は、ST85としてアイテム感知データベース44にアクセスし、現時点のフレーム番号に相当する撮影時刻が感知時刻としてセットされたアイテム感知データの有無を判断する。撮影時刻は、当該フレーム番号のフレーム画像データに保持されている。当該感知時刻のアイテム感知データが存在しない場合には(ST85のNO)、今回の静止画再生処理を終了する。
これに対し、当該感知時刻のアイテム感知データが存在する場合には(ST85のYES)、制御部17は、ST86としてこのアイテム感知データの商品コードが、ST84の処理で取得した調査アイテムデータのアイテムIDに属するか否かを判断する。アイテムIDが商品単品のコードであった場合は、アイテム感知データの商品コードとアイテムIDとが一致した場合に属するとみなす。また、アイテムIDが商品分類のコードであった場合には、アイテム感知データの商品コードで特定される商品が属する分類のコードがアイテムIDと一致した場合に属するとみなす。属さない場合には(ST86のNO)、今回の静止画再生処理を終了する。
これに対し、商品コードがアイテムIDに属する場合には(ST86のYES)、制御部17は、ST87として当該アイテム感知データのステータスを調べる。ここで、ステータスが“OUT”の場合には(ST87のYES)、制御部17は、ST88としてワークメモリで記憶した進入フレーム番号と当該調査アイテムデータのアイテムIDとから不正候補データを作成する。不正候補データは、不正候補メモリに記憶される。すなわち、現時点のフレーム番号に相当する撮影時刻に、調査対象のアイテムIDに属する商品が商品棚から取り出された場合には、そのフレーム番号と調査対象アイテムIDとからなる不正候補データが不正候補メモリに記憶される。
一方、ステータスが“IN”の場合には、不正候補メモリに当該調査アイテムデータのアイテムIDを有する不正候補データが記憶されているか否かを判断する。記憶されていない場合には、今回の静止画再生処理を終了する。
記憶されている場合には、ST90として不正候補メモリから当該アイテムIDを有する不正候補データを削除する。すなわち、現時点のフレーム番号に相当する撮影時刻に、調査対象のアイテムIDに属する商品が商品棚に戻された場合には、そのフレーム番号と調査対象アイテムIDとからなる不正候補データが不正候補メモリから削除される。
上記ST88又はST90の処理が実行されると、制御部17は、今回の静止画再生処理を終了する。静止画再生処理を終了すると、制御部17は、現時点のフレーム番号を“+1”して次のフレーム番号に更新する(ST69)。そして、更新後のフレーム番号が、離脱フレーム番号に到達したか否かを判断する(ST70)。更新後のフレーム番号が離脱フレーム番号に到達していない場合(ST70のNO)、制御部17は、再度、静止画再生処理を実行する(ST68)。この場合、更新後のフレーム番号が現時点のフレーム番号として処理される。
静止画再生処理を終了すると、制御部17は、フレーム番号をさらに更新する(ST69)。そして、更新後のフレーム番号が離脱フレーム番号に到達したか否かを判断する(ST70)。離脱フレーム番号に到達していない場合(ST70のNO)、制御部17は、再度、静止画再生処理を実行する(ST68)。こうして、制御部17は、更新後のフレーム番号が離脱フレーム番号に到達するまで、静止画再生処理を繰返し実行する。かくして、カメラ画像表示領域62には、進入フレームから離脱フレームまでの画像データがコマ送り再生される(再生手段)。
更新後のフレーム番号が離脱フレーム番号に到達したならば(ST70のYES)、制御部17は、この離脱フレーム番号以降の画像データを早送り再生する(ST71)。
その後、制御部17は、調査フレームメモリから取得した次のフレーム番号が進入フレーム番号なのか退店フレーム番号なのかを判断する(ST72)。進入フレーム番号の場合には(ST72のNO)、制御部17は、再生中の画像データのフレーム番号がその進入フレーム番号に到達するのを待機する(ST73)。到達したならば(ST73のYES)、前記ST67〜ST72の処理を再度実行する。すなわち、当該進入フレームから次の離脱フレームまでの画像データをカメラ画像表示領域62にてコマ送り再生する(再生手段)。そして、その間に、調査対象のアイテムIDに属する商品が商品棚から取り出された場合には、そのフレーム番号と調査対象アイテムIDとからなる不正候補データが不正候補メモリに記憶される。ただし、離脱フレームまでの間に、調査対象のアイテムIDに属する商品が商品棚に戻された場合は、上記不正候補データが不正候補メモリから削除される。
調査フレームメモリから取得した次のフレーム番号が退店フレーム番号であった場合には(ST72のYES)、制御部17は、再生中の画像データのフレーム番号がその退店フレーム番号に到達するのを待機する(ST74)。到達したならば(ST74のYES)、カメラ画像の再生を停止して、制御部17は、図18に具体的に示す不正判定処理を実行する(ST75)。
すなわち制御部17は、ST101として不正候補メモリに不正候補データが記憶されているか否かを判断する。記憶されていない場合には(ST101のNO)、不正判定すべきデータがない。この場合は、不正判定処理を終了する。
不正候補データが記憶されている場合には(ST101のYES)、制御部17は、ST102として動線―取引連結ファイル52を検索して、調査対象動線IDに紐付けられた取引IDを取得する。
次に、制御部17は、ST103として取引データベース24にアクセスして、当該取引IDで特定されるトランザクションデータの取引明細データに、不正候補データのアイテムIDに属する商品の買上データが存在するか否かを判断する。存在する場合には、当該商品を顧客が購入しており、万引き等の不正ではない。この場合は、ST104として不正候補メモリから当該アイテムIDの不正候補データを削除する。
次に、制御部17は、ST105として依然として不正候補メモリに不正候補データが記憶されているか否かを判断する。記憶されていない場合には(ST105のNO)、この不正判定処理を終了する。
不正候補データが記憶されている場合には(ST105のYES)、制御部17は、ST106として不正候補メモリに記憶されている全ての不正候補データのアイテムIDにそれぞれ対応したアイテム名称を調査アイテムファイル53から取得し、そのアイテム名称を動線解析画面60のリスト表示領域63に表示させる。この状態で、制御部17は、不正判定終了が指示されるか、不正判定対象のアイテムが選択されるのを待機する。
不正判定を行う場合、ユーザは、入力部11を操作してリスト表示領域63から不正判定すべき1つのアイテム名称を選択する。例えば、所望のアイテム名称にフォーカスをあててマウスをクリックする。制御部17は、ST108としてアイテム名称が選択されたことを検知すると、ST109〜ST111の処理を実行する。
先ず、制御部17は、選択されたアイテム名称のアイテムIDを有する不正候補データの進入フレーム番号を取得する(ST109)。そして、既にダウンロード済のフレーム画像テータのうち、進入フレーム番号以降のデータをカメラ画像表示領域62で再生する。このとき、制御部17は、フレーム画像データをコマ送り再生する。また、入力部11の操作により、巻き戻しをしたり、早送りをしたりできる(ST110)。
制御部17は、再生停止が指示されるのを待機する(ST111)。再生停止が指示されたならば(ST111)、不正候補アイテムリストの表示状態に戻る(ST106)。そして、不正判定終了が指示されるか、次のアイテムが選択されるのを待機する。
不正判定を終了する場合、ユーザは、入力部11を操作して不正判定終了を指示する。例えば、終了キーを押下する。制御部17は、ST107として不正判定終了が指示されたことを検知すると、今回の不正判定処理を終了する。
不正判定処理を終了すると、制御部17は、リスト表示領域63に調査対象動線リストを再び表示させる(ST61)。そして、調査終了が指示されるか、調査対象の動線IDが選択されるのを待機する。
調査を終了する場合、ユーザは、入力部11を操作して調査終了を指示する。例えば、終了キーを押下する。制御部17は、ST62として調査終了が指示されたことを検知すると、今回の調査処理を終了する。
ここに、調査処理を実行する制御部17は、検索手段により条件データに該当する人物行動が行われた区間が検出された顧客の動線データに紐付けられている購買情報を調査する調査手段を構成する。
このように構成された本実施の形態の人物行動監視装置1を利用して万引き等の不正行為を監視する場合、ユーザは、先ず、調査アイテムデータを設定する。例えば、雑誌の万引きが多い店では、雑誌の分類コードをアイテムIDとする調査アイテムデータを設定する。この調査アイテムデータには、雑誌のアイテム名称と、雑誌が置かれている商品棚の棚IDと、この棚に手が届く区分領域を含む調査領域(雑誌エリア)の領域IDと、検索条件データとが設定される。雑誌の場合、立ち読みをしている間に万引きをする可能性が高いので、検索条件データとしては、最小滞在時間を設定する。なお、特定の雑誌の万引きを監視したい場合には、アイテムIDをその雑誌の商品コードとすればよい。
ユーザは、1日の所定の時刻になると、人物行動監視装置1において、人物行動監視プログラムを起動させる。そうすると、先ず、検索処理が実行される。この検索処理により、動線データベース36に記憶されている各動線データのなかから、雑誌エリアに進入し、かつそのエリア内に最小滞在時間以上滞在した顧客の動線データが検索される。そして、この顧客の動線IDと、雑誌エリアに進入した時点のフレーム番号(進入フレーム番号)と、離脱した時点のフレーム番号(離脱フレーム番号)とを記録した調査対象データが、調査対象メモリに記憶される。
検索処理が終了すると、続いて、抽出処理が実行される。この抽出処理により、雑誌エリアに進入し、かつそのエリア内に最小滞在時間以上滞在した顧客の、入店時点のフレーム番号(入店フレーム番号)と、退店時点のフレーム番号(退店フレーム番号)とが抽出される。そして、この顧客の動線IDと関連付けて、入店フレーム番号、進入フレーム番号、離脱フレーム番号及び退店フレーム番号を記録した調査フレームデータが、調査フレームメモリに記憶される。
検索処理が終了すると、続いて、削除処理が実行される。この削除処理により、雑誌エリアに進入し、かつそのエリア内に最小滞在時間以上滞在した顧客のうち、最も早くに入店した顧客の入店時点に相当する入店フレーム番号が、最小開始フレーム番号として求められる。また、最も遅くに退店した顧客の退店時点に相当する退店フレーム番号が、最大終了フレーム番号として求められる。そして、カメラ画像データベース34に記憶されているフレーム画像データのうち、先頭フレームから最小開始フレームまでの画像データと、最大終了フレームから最終フレームまでの画像データが削除される。すなわち、雑誌エリアに進入し、かつそのエリア内に最小滞在時間以上滞在した顧客を撮影した画像データ以外の画像データがカメラ画像データベース34から削除される。画像データは、データ量が大変に大きい。したがって、削除処理を実行することにより、監視に不要な画像データをカメラ画像データベース34から削除できるので、記憶容量を有効に活用することができる。
削除処理が終了すると、調査処理が実行される。この調査処理が開始されると、雑誌エリアに進入し、かつそのエリア内に最小滞在時間以上滞在した顧客の動線IDがリストとして動線解析画面60のリスト表示領域63に表示される。そこでユーザは、調査対象とする動線IDを選択する。そうすると、先ず、動線解析画面60のカメラ画像表示領域62に、この顧客が入店してからの画像データが早送りで再生される。そして、この顧客が雑誌エリアに進入した時点で、早送り再生からコマ送り再生に変化する。コマ送り再生は、顧客が雑誌エリアから離れるまで継続される。雑誌エリアから離れると、この顧客が退店するまでの画像データが早送り再生される。なお、この顧客が、雑誌エリアに再度進入して最小滞在時間以上滞在していた場合には、その滞在中は、画像データがコマ送り再生される。したがって、ユーザは、コマ送り再生がされている画像を注視することによって、万引き等の不正行為が行われていないか監視することができる。
ところで本実施の形態では、人物行動監視装置1に商品棚管理システム4を接続している。商品棚管理システム4では、商品棚から商品が取り出されたり、商品棚に商品が戻されたりしたことが感知される。そして、その商品の商品コードと感知時刻とが、取り出されたのか戻されたのかを識別するステータスとともに、アイテム感知データとしてアイテム感知データベース44に蓄積される。
人物行動監視装置1においては、雑誌エリアに最小滞在時間以上滞在した顧客のその滞在期間中に発生したアイテム感知データが検索される。そして、ステータスが“OUT”のアイテム感知データのうち雑誌に属する商品コードのデータが存在し、かつ、このデータに対する戻しのアイテム感知データ(ステータス=IN)が存在しない場合には、当該顧客の雑誌エリアへの進入フレーム番号と調査対象アイテムIDとが、不正候補データとして不正候補メモリに記憶される。すなわち、この滞在期間中に雑誌が雑誌エリアから持出された場合に、上記不正候補データが不正候補メモリに記憶される。
その後、当該顧客の退店フレーム番号までフレーム画像データが再生されると、人物行動監視装置1において不正判定処理が実行される。人物行動監視装置1では、当該顧客が商品を購入していた場合、この顧客の動線データを識別する動線IDと、この顧客の購買情報であるトランザクションデータを識別する取引IDとが紐付けられている。そこで、この顧客のトランザクションデータから、雑誌を購入した履歴があるか否かが判定される。雑誌を購入した履歴がある場合には、万引きではないので、不正候補メモリから不正候補データが削除される。
これに対し、雑誌を購入した履歴がない場合には、万引きの可能性が高い。この場合は、不正候補データがそのまま不正候補メモリに残る。そして、不正候補データのアイテムIDに対応したアイテム名称「雑誌」が、リスト表示領域63に表示される。
そこでユーザは、リスト表示領域63からアイテム名称「雑誌」を選択する。そうすると、当該顧客が雑誌コーナーに侵入してからの画像データが、再びカメラ画像表示領域62にてコマ送り再生される。したがって、ユーザは、さらに画像を注視することによって、万引きが行われているか否かを監視することができる。
このように本実施の形態によれば、万引き等の不正行為が行われたと推定される画像データに速やかにアクセスすることができるので、確認作業に要する手間と時間を大幅に削減できる効果を奏する。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば前記実施の形態では、取引データベース24、カメラ画像データベース34、動線データベース36及びアイテム感知データベース44をいずれも外部のコンピュータシステムに設けたが、これらのデータベースの全てあるいは一部を人物行動監視装置1に内蔵されたハードディスク等の大容量記憶装置に設けてもよい。
また、前記実施の形態では、人物行動監視装置1に商品棚管理システム4を接続したが、商品棚管理システム4は省略してもよい。この場合、不正判定処理を実行できなくなるが、その前の静止画再生処理だけでも、万引き等の不正行為を発見することは可能であり、確認作業に要する手間と時間の削減という効果は変わらない。
また、商品棚管理システム4は、RFIDの技術を用いなくても構築することは可能である。例えば、商品棚に手が入れられたことを検知するセンサ(レーザレンジスキャナー等)を各商品棚に設け、このセンサが作動した時点の時刻データ(感知時刻)と、棚IDとを、アイテム感知データとして蓄積する。こうすることにより、不正判定処理では、調査対象の棚IDを有するアイテム感知データが存在する場合に不正候補データとして作成し、購買情報と照合して、不正の有無を調査することができる。
また、前記実施の形態では、静止画再生処理により、調査対象の顧客が調査対象領域に侵入した時点からカメラ画像をコマ送り再生したが、数フレーム分のオフセット値を予め設定し、進入した時点のフレームからオフセット値だけ前のフレーム画像からコマ送り再生をするようにしてもよい。また、コマ送り再生でなく通常再生とし、ユーザの操作によってコマ送り再生や巻き戻しができるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、条件設定部である調査アイテムファイル53に設定される条件データについて万引き行為を前提に説明したが、万引き以外の特定の行為が推測される条件データを設定し、当該行為が行われている区間の画像データを抽出して、再生するようにした人物行動監視装置にも、本発明は適用できるものである。例えば、商品を選ぶのに時間が要していると推定される領域での人物行動を監視したい場合は、その領域のIDとともに条件データとして最小滞在時間又は最短動線長を設定する。そうすることにより、当該領域内に最小滞在時間以上また最短動線長以上滞在した顧客を検索し、そのこきゃくの当該領域内の行動を撮影したカメラ画像を抽出して、再生することができる。なお、この場合は、調査アイテムファイル53にアイテムIDやアイテム名称を設定する必要はない。
また、前記実施の形態では、装置内部のプログラム記憶部14に、発明を実現させるための機能である人物行動監視プログラムが予め記録されているものとして説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
本発明の一実施の形態を示すシステム構成図。 同実施の形態が適用される店舗の店内売場領域を示す平面図。 同実施の形態において、取引データベースのデータ構造を示す模式図。 同実施の形態において、カメラ画像データベースのデータ構造を示す模式図。 同実施の形態において、動線データベースのデータ構造を示す模式図。 同実施の形態において、アイテム感知データベースのデータ構造を示す模式図。 図2に示す店内売場領域を区分する一例を示す平面図。 同実施の形態の人物行動監視装置が有する店舗エリア区分ファイルのデータ構造を示す模式図。 同人物行動監視装置が有する動線−取引連結ファイルのデータ構造を示す模式図。 同人物行動監視装置が有する調査アイテムファイルのデータ構造を示す模式図。 同人物行動監視装置の表示部に表示される動線解析画面の一例を示す平面図。 同人物行動監視装置において、人物行動監視プログラムに従い実行される制御部の処理手順を示す流れ図。 図12の検索処理の手順を具体的に示す流れ図。 図12の抽出処理の手順を具体的に示す流れ図。 図12の削除処理の手順を具体的に示す流れ図。 図12の調査処理の手順を具体的に示す流れ図。 図16の静止画再生処理の手順を具体的に示す流れ図。 図16の不正判定処理の手順を具体的に示す流れ図。
符号の説明
1…人物行動監視装置、2…販売管理システム、3…動線管理システム、4…商品棚管理システム、17…制御部、24…取引データベース、31…カメラ、34…カメラ画像データベース、36…動線データベース、44…アイテム感知データベース、51…店舗エリア区分ファイル、52…動線−取引連結ファイル、53…調査アイテムファイル、60…動線解析画面。

Claims (7)

  1. 監視領域内を移動する人物の行動を追跡する動線データを記憶する動線データベースと、
    前記監視領域内を移動する人物を撮影可能なカメラで撮影されたカメラ画像データを記憶するカメラ画像データベースと、
    特定の人物行動を表わす条件データが設定される条件設定部と、
    前記動線データベースに記憶された人物の動線データのなかから、前記条件データに該当する人物行動が行われた区間を検索する検索手段と、
    この検索手段により検出された区間の当該人物を撮影したカメラ画像データを抽出する抽出手段と、
    この抽出手段により抽出されたカメラ画像データを再生する再生手段と、
    を具備したことを特徴とする人物行動監視装置。
  2. 前記抽出手段により抽出されるデータ以外のカメラ画像データを前記画像データベースから削除する削除手段、
    をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の人物行動監視装置。
  3. 前記カメラで撮影されたカメラ画像データに基づいて前記動線データを生成する動線生成手段、
    をさらに具備し、
    この動線生成手段により生成された動線データを前記動線データベースで記憶することを特徴とする請求項1記載の人物行動監視装置。
  4. 前記再生手段は、前記カメラ画像データをコマ送り再生することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1記載の人物行動監視装置。
  5. 前記条件設定部は、前記監視領域を区分するエリア毎に任意の条件データが設定されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1に記載の人物行動監視装置。
  6. 前記動線データベースは、店内売場領域内を移動する顧客の行動を追跡する動線データを記憶するものであり、
    各顧客の動線データには、その顧客の購買情報が紐付けられており、
    前記検索手段により前記条件データに該当する人物行動が行われた区間が検出された顧客の動線データに紐付けられている購買情報を調査する調査手段、
    をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の人物行動監視装置。
  7. 監視領域内を移動する人物の行動を追跡する動線データを記憶する動線データベースと、前記監視領域内を移動する人物を撮影可能なカメラで撮影されたカメラ画像データを記憶するカメラ画像データベースとにアクセス可能なコンピュータに、
    前記動線データベースに記憶された人物の動線データのなかから、特定の人物行動を表わす条件データに該当する人物行動が行われた区間を検索させる検索機能と、
    この検索機能により検出された区間の当該人物を撮影したカメラ画像データを抽出させる抽出機能と、
    この抽出機能により抽出されたカメラ画像データを再生させる再生機能と、
    を実現させるための人物行動監視プログラム。
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