JP2009283737A - 電磁シールドルーム - Google Patents

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直高 大林
Takeshi Saito
健 齊藤
Hideki Noda
英樹 野田
Koji Uno
浩司 夘野
Shinji Nagatsu
伸二 長津
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Abstract

【課題】電磁波シールド性を維持しつつ、組み立て性を向上する電磁シールドルームに関する。
【解決手段】弾力性を有するとともに少なくとも表面が導電性を有し、シールドパネル30の外周部に沿って配置されるシールドゴム55aと、シールドパネル30の外周部に沿って配置される押え部材57と、を備える。シールドゴム55aの弾力によって押え部材57とシールドパネル30とが互いに押え付けられている。シールドフレーム材26,27には、シールドゴム55aを保持する保持部59a,59b,59g,59hが設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電磁シールドルームに関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されているように、MRI室等の電磁シールドルームが知られている。この特許文献に開示されている電磁シールドルームは、天井部及び壁部に多数のシールドパネルが配設される構成である。そして、図6に示すように、シールドパネル91は、矩形状の周縁部の各辺が折り曲げられて、この折り曲げられた部位が接合リブ92として形成されている。そして、隣接するシールドパネル91の接合リブ92同士をボルト93で締結し、この接合リブ92にカバー部材94を固定するようにしている。このようにして多数のシールドパネル91が連結されて天井部及び壁部に配設されている。
特公平7−109950号公報
前記特許文献1に開示された電磁シールドルームでは、接合リブ92の長手方向に多数の締結箇所が必要となる。すなわち電磁シールド性能を確保するためには、隣接するシールドパネル91間に隙間ができないよう接合リブ92を締結する必要があるため、締結ピッチを大きく取ることができない。このため、大量のボルトナットが必要となるという問題があり、しかもシールドパネルの組み付け作業に多大な労力が必要となるという問題がある。また、ボルトの締め付け具合やその応力が原因で生ずる電気的接合度合いのばらつきや隙間の影響により、所定のシールド性能を安定して確保できないという問題もある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電磁波シールド性を維持しつつ、組み立て性を向上することにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、導電性を有するシールドフレーム材を組み合わせた構成の枠体が、天井部及び壁部に沿って多数配設され、導電性を有する多数のシールド部材が前記枠体を塞ぐように配設されている電磁シールドルームであって、弾力性を有するとともに少なくとも表面が導電性を有し、前記シールド部材の外周部に沿う位置で前記シールドフレーム材に保持される弾性材と、前記シールド部材の外周部に沿って配置される押え部材と、を備え、前記弾性材の弾力によって前記押え部材と前記シールド部材とが互いに押え付けられている電磁シールドルームである。
本発明では、シールド部材の外周部と押え部材とが弾性材の弾力によって互いに押え付けられているので、シールド部材の外周部において電波又は電磁波のシールド性を確保することができる。しかも押え部材がシールド部材の外周部に沿うように配置されていて、この押え部材とシールド部材とが互いに押え付けられているので、シールドフレーム材の長手方向に等間隔にボルト締結する場合のように大量の締結箇所が必要となる事態を回避することができ、組み付け作業工数を低減することができる。
ここで、前記押え部材は、導電性を有するとともに前記シールド部材と面接触しているのが好ましい。この態様では、シールド部材と押え部材との密着を確保し易くなり、押え部材によるシールド効果を効果的に発揮させることができ、しかもシールド部材の保持も確実なものとなる。
前記シールドフレーム材に保持された前記弾性材の弾力により前記押え部材を前記シールド部材に押え付けていてもよい。この態様では、弾性材が押え部材を押圧する力の反力をシールドフレーム材で取りながらシールドフレーム材で弾性材を保持することができる。
また、前記弾性材と前記押え部材とにより前記シールド部材を挟持していてもよい。
この態様において、前記シールドフレーム材に一体的に構成された反力支持部によって前記押え部材の反力を取っているのが好ましい。この態様では、反力支持部がシールドルームの骨格を形成するシールドフレーム材と一体的に構成されているので、部品点数の増加を抑制することができ、しかも、この反力支持部により、押え部材がシールド部材を押え付ける力を支持するので、シールド部材への押圧力を確実なものにすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、電磁波シールド性を維持しつつ、組み立て性を向上することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る電磁シールドルーム10は、天井部、壁部及び床部を備えた略直方体形状の箱型に形成されている。この電磁シールドルーム10は、建物内に構築されるものである。
壁部は内装壁13と外装壁14とを有し、また、天井部は内天井15(図3参照)と外天井(図示省略)とを有している。なお、図1は、天井部、壁部及び床部の一部を破断した状態で示している。
電磁シールドルーム10は、電磁シールド層17を有しており、この電磁シールド層17は、内装壁13と外装壁14との間に設けられたシールド層壁部18と、内天井15と外天井との間に設けられたシールド層天井部19と、床部に配設されるシールド層床部20(図4参照)とを備えている。
壁部の1つにはドア21が設けられている。このドア21はステンレス製のドアである。なお、ドア21は、導通性のある材質であれば、ステンレス製に限られるものではない。
シールド層壁部18とシールド層天井部19は、それぞれ多数のシールドフレーム材24,25,26,27とシールド部材29とを備えている。
シールドフレーム材として、シールド層天井部19とシールド層壁部18との接合位置に配置される上フレーム材24と、シールド層壁部18の下端部に配置される下フレーム材25と、上フレーム材24及び下フレーム材25を接合する縦フレーム材26と、上フレーム材24間に架設される天井フレーム材27との4種類のフレーム材が設けられている。下フレーム材25は、シールド層壁部18とシールド層床部20との接合位置に配置される。
上フレーム材24、下フレーム材25及び天井フレーム材27は、水平方向に延びるように配設され、縦フレーム材26は垂直方向に延びるように配設されている。そして、上フレーム材24及び下フレーム材25間で、多数の縦フレーム材26が間隔をおいて平行に配設されることにより、シールド層壁部18には、矩形状の多数の枠体が形成されている。また、矩形状に上フレーム材24が組み合わされるとともに、平行な一対の上フレーム材24間に天井フレーム材27が架設されることにより、又は天井フレーム材27が格子状に組み付けられることにより、シールド層天井部19には、矩形状の多数の枠体が形成されている。
シールド部材29は、シールドフレーム材24,25,26,27によって形成される枠体を塞ぐことができる一定の広がりを有する面状のものであり、シールドパネル30又はシールドシート31(図2参照)によって構成されている。本実施形態では、配置される位置によってシールドパネル30とシールドシート31が使い分けられている。シールドパネル30は例えば1.5mm程度の厚みを有しており、撓み変形することがあるとしても、自然状態で自己の形状を維持できるものである。一方、シールドシート31は、施工現場において容易に切断できて折り曲げ自在な薄いシート状のものである。例えば建物の柱やダクト等の障害物を避けるために現場で加工して使用される。シールド部材29の保持についての詳細は後述する。
シールドフレーム材24,25,26,27、シールドパネル30及びシールドシート31は、それぞれアルミニウム合金製である。また、シールドフレーム材24,25,26,27は押出し成形されたものである。アルミニウム合金としては、例えばJIS5000系、JIS6000系、JIS1000系を例示することができる。なお、シールドフレーム材24,25,26,27、シールドパネル30及びシールドシート31を純アルミニウム製としてもよい。
上フレーム材24及び下フレーム材25は、それぞれ図2に示す断面形状を有する。これらの断面は押出し方向に垂直な方向の断面である。上フレーム材24は、断面L字状のフレーム本体24aを有しており、このフレーム本体24aには、取付け溝24b〜24eを構成する溝形成部が一体的に形成されている。溝形成部は4つ設けられており、各溝形成部は上フレーム材24の長手方向に沿って形成されている。したがって取付け溝24b〜24eも上フレーム材24の長手方向に延びるように形成されている。取付け溝24b〜24eは、ボルトの頭部又はナットを抜け止めされた状態で且つスライド可能に保持する。
第1取付け溝24bは室外側に開口し、第2取付け溝24cは室内側に開口している。第1取付け溝24b及び第2取付け溝24cは、図3に示すように、縦フレーム材26を固定するために用いられる。第1取付け溝24bには、平板状のジョイントプレート33の挿通孔に挿通されたボルト34が保持され、このジョイントプレート33には縦フレーム材26に締結されるボルト35が挿通される挿通孔も設けられている。第2取付け溝24cには、L字形のジョイントブラケット36の挿通孔に挿通されたボルト37が保持され、このジョイントブラケット36には、縦フレーム材26に締結されるボルト38が挿通される挿通孔も設けられている。
第3取付け溝24dは、室内側に開口しており、図3に示すように、上フレーム材24又は天井フレーム材27を固定するために用いられる。第3取付け溝24dには、L字形のジョイントブラケット39の挿通孔に挿通されたボルト40が保持され、このジョイントブラケット39には、上フレーム材24又は天井フレーム材27に締結されるボルト41が挿通される挿通孔も設けられている。第4取付け溝24eは、上面が開口するように形成されており、例えばシールド層天井部19を建物の天井から吊り下げるための図外の締結ボルトを保持するために用いられる。
下フレーム材25は、図4に示すように、建物の基礎体上に矩形の各辺を構成するように配置され、シールド層壁部18の下端部を構成している。下フレーム材25は、図2にも示すように、断面L字状のフレーム本体25aを有しており、下フレーム材25はフレーム本体25aがシールド層壁部18及びシールド層床部20に平行になる姿勢で使用される。フレーム本体25aには、取付け溝25b,25cを構成する溝形成部が一体的に形成されている。溝形成部は2つ設けられており、各溝形成部は下フレーム材25の長手方向に沿って形成されている。取付け溝25b,25cは、ボルトの頭部又はナットを抜け止めされた状態で且つスライド可能に保持する。第1取付け溝25bは横向きに開口し、第2取付け溝25cは上向きに開口している。
第1取付け溝25b及び第2取付け溝25cは、図4に示すように、縦フレーム材26を固定するために用いられる。第1取付け溝25bには、平板状のジョイントプレート42の挿通孔に挿通されたボルト43が保持され、このジョイントプレート33には縦フレーム材26に締結される図略のボルトが挿通される挿通孔も設けられている。第2取付け溝25cには、L字形のジョイントブラケット45の挿通孔に挿通されたボルト46が保持され、このジョイントブラケット45には、縦フレーム材26に締結されるボルト47が挿通される挿通孔も設けられている。
下フレーム材25のフレーム本体25aには、ボルト挿通孔(図示省略)が形成されている。このボルト挿通孔には、非導電性であるポリカーボネートで構成されたボルト48が挿通されている。このポリカーボネートボルト48は、ブラケット49に締結されている。このブラケット49は、コンクリート躯体50との間に図略の絶縁シートを介装した状態でコンクリート躯体50に結合されている。また、下フレーム材25のフレーム本体25aとブラケット49との間には絶縁プレート51が介装されている。
下フレーム材25のフレーム本体25aには、下方に延出された一対の脚部25dが一体的に形成されている。そして、脚部25dはコンクリート躯体50上に接地されている。
図5に示すように、縦フレーム材26と天井フレーム材27は、押出し方向に垂直な断面が同じ形状に形成されている。すなわち、本実施形態では、縦フレーム材26として使用できるフレーム材と天井フレーム材27として使用できるフレーム材とが共通化されている。図5は例えば2つの縦フレーム材26が互いに間隔をおいて配置された状態を示している。
縦フレーム材26(天井フレーム材27)は、フレーム材26(27)の長さ方向に延びる平板状のフレーム本体26a(27a)を有している。フレーム本体26a(27a)の幅方向両側には、取付け溝26b,26c(27b,27c)を構成する溝形成部が一体的に形成されている。すなわち溝形成部は2つ設けられている。溝形成部によって構成される取付け溝26b,26c(27b,27c)は、フレーム材26(27)の長手方向に沿って形成されており、取付け溝26b,26c(27b,27c)は、ボルトの頭部又はナットを抜け止めされた状態で且つスライド可能に保持する。これらフレーム材26(27)は、第1取付け溝26b(27b)が室外側に開口し、第2取付け溝26c(27c)が室内側に開口するように配設されて使用される。
図3に示すように、縦フレーム材26の第1取付け溝26bに、ジョイントプレート33の挿通孔に挿通されたボルト35が締結されることにより、縦フレーム材26と上フレーム材24とが結合される。縦フレーム材26と下フレーム材25との結合も同様である。天井フレーム材27の第1取付け溝27bは、例えばシールド層天井部19を建物の天井から吊り下げるための図外の締結ボルトを保持するために用いられる。
縦フレーム材26(天井フレーム材27)のフレーム本体26a(27a)には、L字状のジョイントブラケット36,45(図3、図4参照)を取り付けるための取付部26d(27d)が一体的に形成されている。
シールド層壁部18は、上フレーム材24、下フレーム材25及び縦フレーム材26を矩形枠状に組み付けるとともにこの矩形枠体によって画定される空間にシールド部材29が被せられた構成となっているが、フレーム材24〜27とシールド部材29との密着を確保するために、弾性材55と押え部材57が設けられている。シールド層天井部19及びシールド層床部20においても同様に弾性材55と押え部材57とが設けられている。
弾性材55は、本実施形態では、管状のゴム製本体部の表面に導電性を有する網状線材が装着されたシールドゴム55aによって構成されている。シールドゴム55aは断面形状を容易に変えられる弾力性があるので、押え部材57によって押し付けられることでフレーム材24〜27又はシールド部材29に密着する。本体部に装着された線材は、例えばモネル線、すずめっき軟銅線によって構成されている。
押え部材57は、導電性を有する材質のもので、平板状又は断面L字状の細長い形状をなしている。本実施形態では、押え部材57として、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の板材又はアングル材が使用されている。
上フレーム材24、下フレーム材25、縦フレーム材26及び天井フレーム材27には、シールドゴム55aを保持するための保持部59がそれぞれ設けられている。保持部59はフレーム材24〜27を成形する際に一体的に形成される。
保持部59として、上フレーム材24では、シールド層壁部18の電磁シールドを確保するための壁側保持部59aと、シールド層天井部19の電磁シールドを確保するための天井側保持部59bとが設けられている。壁側保持部59aは、フレーム本体24aの室外側端部から下方に延びる延出部の下端部に設けられている。この壁側保持部59aは、室内側が開放された断面コ字状を有しており、上フレーム材24の長手方向の全体に亘って形成されている。したがって、壁側保持部59aは水平方向に延びる形状となっており、この壁側保持部59aは、シールド部材29の上縁に沿う位置に配置されている。
壁側保持部59aの中にシールドゴム55aが圧縮状態で配設されるが、シールドゴム55aは押え部材57がなければ壁側保持部59aから僅かに突出した状態で配設されている。すなわち、シールドゴム55aの外径が壁側保持部59aの深さよりも大きくなっていて、それが押え部材57によって押縮められて保持部59内に収まっている。
押え部材57は、壁側保持部59aの上端部に一体的に設けられたフランジ部60に固定されている。すなわち、保持部59と押え部材57との間にシールドパネル30が挟み込まれ、押え部材57のボルト挿通孔(図示省略)に挿通されたボルト62がシールドパネル30のボルト挿通孔(図示省略)に挿通されるとともにフランジ部60のねじ孔(図示省略)に螺合されている。これにより、押え部材57は、フランジ部60によって片持ち支持されてシールドパネル30を介してシールドゴム55aを押圧した状態で、上フレーム材24に固定されている。換言すれば、シールドゴム55aと押え部材57とによってシールドパネル30を挟持している。この状態で押え部材57とシールドパネル30とは面接触している。そして、フランジ部60は、押え部材57がシールドゴム55aを押圧する力の反力を取るための反力支持部として機能している。なお、図2では、シールドパネル30が用いられた例を示しているが、場所によってシールドシート31が用いられており、その場合の固定方法もこれと同様である。
天井側保持部59bは、フレーム本体24aの上端部から側方に延びる延出部の先端部に設けられている。この天井側保持部59bは、室内側(下側)が開放された断面コ字状を有しており、上フレーム材24の長手方向の全体に亘って形成されている。天井側保持部59bは、シールド部材29の側縁に沿う位置に配置されている。
天井側保持部59bには、壁側保持部59aと同様に、押え部材57によってシールドゴム55aが押縮められた状態で配設されている。押え部材57は、天井側保持部59bの一端部に一体的に設けられたフランジ部60にボルト62で固定されており、シールドパネル30を挟み込んだ状態でシールドゴム55aを押圧している。このフランジ部60も、押え部材57がシールドゴム55aを押圧する力の反力を取るための反力支持部として機能している。なお、図2では、シールドパネル30が用いられた例を示しているが、場所によってシールドシート31が用いられており、その場合の固定方法もこれと同様である。
下フレーム材25には、図3及び図4に示すように、保持部59として、シールド層壁部18の電磁シールド性を確保するための壁側保持部59cと、シールド層床部20の電磁シールドを確保するための床側保持部59dとが設けられている。壁側保持部59cは、フレーム本体25aの上端部から上方に延びる延出部の上端部に設けられており、シールド部材29の下縁に沿う位置に配置されている。この壁側保持部59cは、上フレーム材24の壁側保持部59aと同様の形状に構成されており、この壁側保持部59cには、押え部材57によってシールドゴム55aが押縮められた状態で配設されている。押え部材57は、壁側保持部59cの下端部に一体的に設けられたフランジ部60にボルト62で固定されており、シールドパネル30を挟み込んだ状態でシールドゴム55aを押圧している。
床側保持部59dは、フレーム本体25aの室内側端部に設けられている。床側保持部59dは、壁側保持部59cと異なり、2つのシールドゴム55aを保持するとともにこれらシールドゴム55a間に押え部材57とシールドシート31が挟み込まれる構成となっている。具体的には、床側保持部59dは、一方のシールドゴム55aを圧縮状態で収容可能な断面コ字状の第1保持部59eと、この第1保持部59の開放側端部に対向するように設けられて他方のシールドゴム55aを圧縮状態で保持するための第2保持部59fとを備えている。これら第1保持部59eと第2保持部59fとはフレーム本体25aと一体的に形成されている。第2保持部59fには、シールドゴム55aを位置決め可能な浅い溝64が設けられていて、この位置決め溝64にシールドゴム55aが僅かに入り込むことでシールドゴム55aが保持されている。このシールドゴム55aは、第2保持部59fと押え部材57とによって少し押しつぶされている。そして、このシールドゴム55aと第1保持部59eに保持されたシールドゴム55aとの間に押え部材57とシールドシート31が挟み込まれている。換言すると、シールドゴム55aの弾性力によって押え部材57をシールドシート31に押え付けている。シールドシート31は第2保持部59fと押え部材57とに挟持されているが、その端部が折り曲げられることにより抜け出し難くなっている。なお、図2及び図4では、シールドシート31が用いられた例を示しているが、これに代えてシールドパネル30を用いるようにしてもよい。
シールドシート31は、電磁シールドルーム10の床部を構成する床板66内を通って対向する下フレーム材25に結合されている。
縦フレーム材26には、図3及び図5に示すように、シールド層壁部18の電磁シールド性を確保すべく、シールドゴム55aの保持部59が2つ設けられている。保持部59は、第1取付け溝26bの端部から側方に延出される室外側延出部59gと、フレーム本体26aから側方に延出される室内側延出部59hとを有している。これら延出部59g,59h間にシールド部材29と押え部材57とが挟み込まれることでシールドゴム55aが保持されている。室内側延出部59hには、シールドゴム55aを位置決め可能な浅い溝64が形成されていて、この位置決め溝64にシールドゴム55aが僅かに入り込んでいる。保持部59は、縦フレーム材26の長手方向の全体に亘って形成されており、シールド部材29の側辺に沿う位置に配置されている。シールドゴム55aは、上フレーム材24、下フレーム材25、縦フレーム材26のそれぞれに配設されているので、シールド部材29の外周部に沿う位置に配設されていることになる。なお、図5では、一方の保持部59にシールドパネル30が保持され、他方の保持部59にシールドシート31が保持された例を示しているが、これに限られない。
前述したように、シールド層壁部18の室内側には、内装壁13が設けられている(図1参照)。この内装壁13は、図3にも示すように、格子状に組み付けられた木軸13aと、この木軸13aに結合された化粧板13bとを備えている。なお図示省略しているが、木軸13aによって構成される格子の内側には断熱材が配設されている。
図3に示すように、水平に配設された一部の木軸13aは、アングル材70によって縦フレーム材26に結合されている。また、内天井15を構成する一部の木軸13aは、アングル材72及び吊り部材74を介して天井フレーム材27に結合されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、シールドパネル30の外周部又はシールドシート31の外周部と押え部材57とが弾性材55の弾力によって互いに押え付けられているので、シールドパネル30の外周部及びシールドシート31の外周部において電波又は電磁波のシールド性を確保することができる。しかも押え部材57がシールドパネル30の外周部及びシールドシート31の外周部に沿うように配置されていて、この押え部材57とシールドパネル30又はシールドシート31とが互いに押え付けられているので、シールドフレーム材24〜27の長手方向に等間隔にボルト締結する場合のように大量の締結箇所が必要となる事態を回避することができ、組み付け作業工数を低減することができる。
しかも本実施形態では、押え部材57がシールドパネル30及びシールドシート31に面接触しているので、シールドパネル30及びシールドシート31と押え部材57との密着を確保し易くなり、押え部材57によるシールド効果を効果的に発揮させることができ、しかもシールドパネル30及びシールドシート31の保持も確実なものとなる。
さらに本実施形態では、フレーム材24〜27に弾性材55を保持する保持部59が設けられているので、弾性材55を保持するための部材を新たに設ける必要がなくなり、部品点数の増大を抑制することができる。
また本実施形態では、下フレーム材25の床側保持部59dにおいて、シールドゴム55aが押え部材57を押圧する力の反力を第2保持部59fで取りながら下フレーム材25でシールドゴム55aを保持することができる。
また本実施形態では、シールドルームの骨格を形成するシールドフレーム材24,25に、押え部材57の反力を取るためのフランジ部60が一体的に設けられているので、シールド部材29を押圧するための部品を新たに設ける必要がなく、部品点数の増加を抑制することができる。しかも、このフランジ部60により、押え部材57がシールド部材29を押え付ける力を支持するので、シールド部材29への押圧力を確実なものにすることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、シールド部材29(シールドパネル30及びシールドシート31)が矩形状に形成された例について説明したが、シールド部材29が矩形状に形成されるものに限られるものではない。シールド部材29の外周部に沿ってシールドゴム55aを配設できれば、シールド部材29の形状はどんな形状でも構わない。
前記実施形態では、ゴム製本体部に導電材を装着したシールドゴム55aを用いたが、これに限られるものではない。例えば導電性を有するゴムによって弾性材を構成してもよい。
本発明の実施形態に係る電磁シールドルームを一部破断した状態で示す斜視図である。 上フレーム材と下フレーム材をシールドパネルで接続した状態を説明するための図である。 前記シールドルームの天井部と壁部との接合部付近を示す断面図である。 前記シールドルームの壁部と床部との接合部付近を示す断面図である。 隣接する縦フレームをシールドシートで接続した状態を説明するための図である。 従来の電磁シールドルームにおけるシールドパネルの接合部を説明するための図である。
符号の説明
24 上フレーム材(シールドフレーム材)
25 下フレーム材(シールドフレーム材)
26 縦フレーム材(シールドフレーム材)
27 天井フレーム材(シールドフレーム材)
29 シールド部材
30 シールドパネル
31 シールドシート
55 弾性材
55a シールドゴム
57 押え部材
59 保持部
59a 壁側保持部
59b 天井側保持部
59c 壁側保持部
59d 床側保持部
59e 第1保持部
59f 第2保持部
59g 室外側延出部
59h 室内側延出部
60 フランジ部(反力支持部)

Claims (5)

  1. 導電性を有するシールドフレーム材を組み合わせた構成の枠体が、天井部及び壁部に沿って多数配設され、導電性を有する多数のシールド部材が前記枠体を塞ぐように配設されている電磁シールドルームであって、
    弾力性を有するとともに少なくとも表面が導電性を有し、前記シールド部材の外周部に沿う位置で前記シールドフレーム材に保持される弾性材と、
    前記シールド部材の外周部に沿って配置される押え部材と、を備え、
    前記弾性材の弾力によって前記押え部材と前記シールド部材とが互いに押え付けられている電磁シールドルーム。
  2. 前記押え部材は、導電性を有するとともに前記シールド部材と面接触している請求項1に記載の電磁シールドルーム。
  3. 前記シールドフレーム材に保持された前記弾性材の弾力により前記押え部材を前記シールド部材に押え付けている請求項1又は2に記載の電磁シールドルーム。
  4. 前記弾性材と前記押え部材とにより前記シールド部材を挟持している請求項1又は2に記載の電磁シールドルーム。
  5. 前記シールドフレーム材に一体的に構成された反力支持部によって前記押え部材の反力を取っている請求項4に記載の電磁シールドルーム。
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