JP7004974B2 - 縦ルーバーの支持構造 - Google Patents

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本発明は、ビル又はマンション等の建物の外壁部分に、外観意匠の向上、プライバシー確保のための視線遮蔽や西日の遮光などのために設けられる縦ルーバーの支持構造に関する。
近年、ビル又はマンション等の建物の外壁部分に、外観意匠の向上、プライバシー確保のための視線遮蔽や西日の遮光などのために水平方向に間隔をおいて縦方向に沿って長尺の型材(縦ルーバー)を配設したファサードが多く採用されるようになってきた。
例えば、下記特許文献1では、建物外周部に横方向を長手方向として設けられたレールを有する上横枠と、前記上横枠の下方に所定の間隔を有して該上横枠に平行に設けられたレールを有する下横枠と、前記上横枠及び前記下横枠に渡されるように縦向きに配置され、所定の間隔を有して前記上横枠及び下横枠の長手方向に並列状に配列される複数のルーバーと、前記レール上を転動する車輪を有し、該車輪が備えられた側の一端側が該レールに沿って移動可能とされるとともに、他端側が前記複数のルーバーのうちの1つの該ルーバーに取り付けられる少なくとも一対の移動手段とを備える外装ルーバー装置が開示されている。
また、下記特許文献2では、複数の格子が並設された第一格子列および第二格子列と、前記格子同士を連結する連結材とを備え、前記第二格子列は、前記第一格子列よりも屋外側に配置され、前記第一格子列および前記第二格子列の各格子は、並設方向に交互に配置され、前記連結材は、少なくとも前記第一格子列の格子と、前記第二格子列の格子とを連結した外装すだれが開示されている。
更に市場でも各メーカーから種々の構造の縦ルーバーが販売されている。例えば、図15に示される例は、下地胴縁50に対して所定の間隔を取付金具51をボルト止めするとともに、前記取付金具51にストリンガー52と呼ばれる水平配向の長尺部材を配置し、このストリンガー52に対して水平方向に所定の間隔で各縦ルーバー53、53…をボルト止めした構造のものである。
特開2008-8005号公報 特開2016-211336号公報
前記縦ルーバーは、縦列配置の縦ルーバー間に僅かの間隙部(継ぎ目)を有しながら、縦方向に連続しているかのように設けられており、躯体に対する支持構造の多くは、各縦ルーバーの上部と下部とがそれぞれ支持金物によって支持された構造となっている。具体的には、上記特許文献1では図5に示されるように、ルーバー20の上部と下部とが連結部材11、15によって支持されている構造が図示されている。また、上記特許文献2では図2に示されるように、すだれユニット10の上部と下部とがそれぞれ上枠保持部162、下枠保持部163によって支持されている構造が図示されている。図15に示された外装ルーバーの例でも、縦ルーバー53の上部と下部とがそれぞれストリンガー52に対してボルト止めされている。
以上のように、従来の縦ルーバーの支持構造の場合は、縦ルーバーの上部と下部とがそれぞれ支持部材によって支持され、これらの支持部材が外部に露出している構造であったため、外観意匠が損なわれる結果になっているとともに、ボルト止めの箇所数が増えることになるため、取付作業が手間である、ボルト落下の危険性があるなどの問題があった。
そこで本発明の主たる課題は、支持部材の外部露出を抑えた構造とすることにより外観意匠の向上を図るとともに、ボルト止め箇所数の低減により取付作業の省力化、ボルト落下の危険回避等を図った縦ルーバーの支持構造を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、建物の外壁部分に水平方向に間隔をおいて縦方向に沿って縦ルーバーが配設されるとともに、前記縦ルーバーは部材間に間隙部を有しながら縦方向に沿って縦列配置されている縦ルーバーの支持構造であって、
前記縦ルーバーは、前記間隙部に対応する部位において、躯体側に固定された支持金物と、この支持金物によって支持された水平方向配置のストリンガーと、このストリンガーの部材長手方向に所定間隔でボルト止めされるとともに、前記縦ルーバーに対して連結されたブラケット支持材とによって支持された構造を成し、
前記縦ルーバーの断面は中空構造とされるとともに、前記間隙部において、上側の縦ルーバーと下側の縦ルーバーとに跨って接続用スリーブが内挿され、
前記ブラケット支持材は、縦方向中間部に設けられたボルト部材によって前記ストリンガーにボルト止めされるとともに、前記ブラケット支持材の下側部分が前記下側の縦ルーバーの外面に対してビスによって連結され、前記ブラケット支持材の上側部分が前記間隙部から上側の縦ルーバー内に入り込み前記接続用スリーブに対してビスによって連結されていることを特徴とする縦ルーバーの支持構造が提供される。
上記請求項1記載の発明では、縦ルーバーは、縦方向に縦列配置された縦ルーバー部材間の間隙部に対応する部位において、躯体側に固定された支持金物と、この支持金物によって支持された水平方向配置のストリンガーと、このストリンガーの部材長手方向に所定間隔でボルト止めされるとともに、前記縦ルーバーに対して連結されたブラケット支持材とによって支持された構造を成している。すなわち、躯体側から順に、支持金物、ストリンガー、ブラケット支持材を一組の支持部材とする構造によって支持されている。また、前記縦ルーバーの断面は中空構造とされるとともに、前記間隙部において、上側の縦ルーバーと下側の縦ルーバーとに跨って接続用スリーブが内挿されている。
そして、前記ブラケット支持材は、縦方向中間部に設けられたボルト部材によって前記ストリンガーにボルト止めされるとともに、前記ブラケット支持材の下側部分が前記下側の縦ルーバーの外面に対してビスによって連結され、前記ブラケット支持材の上側部分が前記間隙部から上側の縦ルーバー内に入り込み前記接続用スリーブに対してビスによって連結されている構造としている。従って、前記ブラケット支持材の上側部分は縦ルーバーの内部に入り込んだ状態で接続用スリーブに対して連結されており、外部から全く見えない状態となっているため外観意匠の向上を図ることが可能となっている。
また、縦ルーバーは、前記間隙部に対応する部位において、前記支持金物、ストリンガー及びブラケット支持材からなる一組の支持部材によって支持され、上側の縦ルーバーと下側の縦ルーバーとに跨って接続用スリーブが内挿された状態となっている。換言すると、上側の縦ルーバーと下側の縦ルーバーとをそれぞれ別々に両方を支持する構造とするのではなく、前記支持金物、ストリンガー及びブラケット支持材からなる1組の支持部材によって下側の縦ルーバーを吊り状態で支持し、縦ルーバーの下側は接続用スリーブの嵌合によってガタつかないように保持するだけの構造としている。従って、従来の縦ルーバー支持構造と対比するとボルト止め箇所数を半減でき、取付作業の省力化、ボルト落下の危険回避等を図ることが可能となっている。
請求項2に係る本発明として、前記接続用スリーブの上面前後端部及び下面前後端部にそれぞれ樹脂製摺接部材が設けられ、該樹脂製摺接部材が前記上側の縦ルーバーの内面及び下側の縦ルーバーの内面にそれぞれ隙間無く接触している請求項1記載の縦ルーバーの支持構造が提供される。
上記請求項2記載の発明は、接続用スリーブの具体的構造について規定したものである。前記接続用スリーブは、上面前後端部及び下面前後端部にそれぞれ樹脂製摺接部材を設け、該樹脂製摺接部材が前記上側の縦ルーバーの内面及び下側の縦ルーバーの内面にそれぞれ隙間無く接触させた構造とすることが望ましい。樹脂製摺接部材を介在させることにより前記接続用スリーブと縦スリーブとの嵌合がスムーズに円滑化できるとともに、樹脂製摺接部材の弾性によって隙間無く接触させることが容易となり、金属音の発生を防止することができる。
請求項3に係る本発明として、前記支持金物と前記ストリンガーとの係合部及び前記ストリンガーを覆うようにカバー材が設けられている請求項1,2いずれかに記載の縦ルーバーの支持構造が提供される。
上記請求項3記載の発明は、美観を向上させるために、前記支持金物と前記ストリンガーとの係合部及び前記ストリンガーを覆うようにカバー材を設けるようにしたものである。
以上詳説のとおり本発明によれば、支持部材の外部露出を抑えた構造とすることにより外観意匠の向上を図るとともに、ボルト止め箇所数の低減により取付作業の省力化、ボルト落下の危険回避等を図った縦ルーバーの支持構造が提供できるようになる。
縦ルーバー1の正面図である。 その縦断面図である。 その横断面図(図1のIII-III線矢視図)である。 縦ルーバー1の支持部を示す要部平面図である。 図4のV-V線矢視図(ストリンガー支持部断面)である。 図4のVI-VI線矢視図(縦ルーバー支持部断面)である。 接続用スリーブ6及びブラケット支持材4を示す、(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は右正面図である。 ブラケット支持材4を示す、(A)は側面図、(B)は右側面図、(C)は平面図である。 接続用スリーブ6を示す、(A)は側面図、(B)は平面図である。 縦スリーブ1の取付手順要領図(その1)である。 縦スリーブ1の取付手順要領図(その2)である。 縦スリーブ1の取付手順要領図(その3)である。 縦スリーブ1の取付手順要領図(その4)である。 縦スリーブ1の取付手順要領図(その5)である。 従来の縦ルーバーの支持構造を示す、(A)は縦断面図、(B)は横断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
縦ルーバーは、ビルやマンションなどの建物の外壁部分に、水平方向に間隔をおいて縦方向に沿って縦ルーバーが配設されるとともに、各縦ルーバーは部材間に間隙部を有しながら縦方向に沿って縦列配置されているものである。
本形態の例では、図1~図3に示されるように、マンションのバルコニー側に、外観意匠の向上やプライバシー確保のための視線遮蔽、西日の遮光などのために、手摺り11の外側に水平方向に間隔をおいて縦方向に沿って縦ルーバー1、1…が配設されている。各縦ルーバー1は縦方向の長い範囲に亘って配設されるため、熱膨張の吸収のために部材間に間隙部Eを有しながら縦方向に沿って縦列配置されている。
前記縦ルーバー1,1間の間隙部Eは、図2に示されるように、各階のバルコニー12に対応する位置とされ、バルコニー12の躯体Bを支持体として各縦ルーバー1が支持されている。
具体的に前記縦ルーバー1は、図2及び図3に示されるように、前記間隙部Eに対応する部位において、躯体B側に固定された支持金物2と、この支持金物2によって支持された水平方向配置のストリンガー3と、このストリンガー3の部材長手方向に所定間隔でボルト止めされるとともに、前記縦ルーバー1に対して連結されたブラケット支持材4とからなる一組の支持部材によって支持された構造を成している。なお、前記支持金物2と前記ストリンガー3との係合部及び前記ストリンガー3を覆うようにカバー材5が設けられている。
そして、図6に示されるように、前記縦ルーバー1の断面は中空構造とされるとともに、前記間隙部Eにおいて、上側の縦ルーバー1と下側の縦ルーバー1とに跨って接続用スリーブ6が内挿され、前記ブラケット支持材4は、縦方向中間部に設けられたボルト部材18によって前記ストリンガー3にボルト止めされるとともに、前記ブラケット支持材4の下側部分が前記下側の縦ルーバー1の外面に対してビス20によって連結され、前記ブラケット支持材4の上側部分が前記間隙部Eから上側の縦ルーバー1内に入り込み前記接続用スリーブ6に対してビス21によって連結されている。
以下、さらに前記縦ルーバー1の支持構造について、図4~図9に基づいて詳述する。
躯体Bに固定された前記支持金物2は、図5に示されるように、断面略L字状を成す部材であり、躯体固定部2Aとストリンガー取付部2Bとからなる。前記躯体固定部2Aには図4に示されるように、室内外方向に長い長孔2aが形成されており、この長孔2aを貫通し躯体Bに対してホールインアンカー14などのあと施工アンカーによってボルト13が固定されている。
一方、ストリンガー取付部2Bの中央には縦方向に長い長孔2bが形成されるとともに、その周縁の建物側の面にはギザ加工が施されており、ストリンガー3を固定するために貫通状態で設けられるボルト16がギザワッシャー15及びナット17によって締結されている。なお、前記躯体固定部2Aの上面に設けられた小さな起立壁2cはカバー材5を取り付けるための部材である。
前記ストリンガー3は、縦ルーバー1を直接的に固定するために設けられる水平方向部材であり、その断面形状は図示例では矩形断面を成し、内部に上下方向に二段で水平仕切り壁3a、3bが設けられている。また、上面内側及び下面内側にはそれぞれビスポケット3c、3dが設けられている。前記ストリンガー3の取付けは、前記水平仕切り壁3a、3bの間であって前記支持金物2に対応する位置に水平方向に貫通する通孔3eが設けられ、この通孔3eを貫通して設けられたボルト16のネジ部が前記支持金物2のストリンガー取付部2Bの長孔2bを貫通し、その背面側でギザワッシャー15及びナット17によって締結されている。
前記ストリンガー3には、図4及び図6に示されるように、部材長手方向に沿って、縦ルーバー1の水平方向間隔毎、すなわち縦ルーバー取付位置に水平方向に貫通する通孔3f、3f…が形成され、縦ルーバー用の固定ボルト18が挿通可能となっている。
縦ルーバー1を支持するブラケット支持材4は、詳細には図8に示されるように、縦方向中間部に固定ボルト18を設置するためのボルト取付部4Aを有し、その下側に連続して下側の縦ルーバー1へのルーバー固定部4Bを有し、更に前記取付部4Aの上側に連続して後述する接続用スリーブ6へのスリーブ固定部4Cを有している。前記ボルト取付部4Aは、ネジ通孔部4aが形成されるとともに、ボルト頭部の嵌合部4bを有し、図7に示されるように、外方側から固定ボルト18のネジ部を貫通させ、ボルト頭部を前記嵌合部4bに嵌合させた状態でセットされる。
前記ルーバー固定部4Bは、前記ボルト取付部4Aの下部からクランク状に連続する部分であり、ビス孔4cが形成されている。前記スリーブ固定部4Cは、前記ボルト取付部4Aの上部からクランク状に連続する部分であり、ビス孔4dが形成されている。前記ルーバー固定部4Bとスリーブ固定部4Cとを対比すると、後述するように、スリーブ固定部4Cは縦ルーバー部材間の間隙部Eから上側縦ルーバー内に入り込み、前記接続用スリーブ6に対してビス21によって連結される関係上、縦ルーバー1側に延びる水平部分4eの距離が長く構成されている。
一方で、前記縦ルーバー1の断面形状は、図4に示されるように、両側壁5A,5Bと前後壁5C,5Dによって矩形状に構成された中空構造となっている。そして、前記縦ルーバー部材1,1間の間隙部Eにおいて、図6に示されるように、上側縦ルーバー1と下側縦ルバー1とに跨って接続用スリーブ6が内挿されている。この接続用スリーブ6は、詳細には図9に示されるように、両側壁6A,6Bと前後壁6C,6Dによって構成された断面略矩形状を成す部材であり、ブラケット支持材4側の壁面6Cが内部側(中央側)にシフトすることによって両側壁6A、6Bの端部と壁面6Cとの3辺で囲まれたブラケット支持材4の挿入空間Mが形成されている。前記前後壁6C、6Dには後述の樹脂製摺接部材8A~8Dを固定するためのビスポケット6c、6dが形成されている。
図6に示されるように、前記接続用スリーブ6の上面前後端部にそれぞれ樹脂製摺接部材8A,8Bがビス23によって取り付けられるとともに、下面前後端部にそれぞれ樹脂製摺接部材8C、8Dがビス23によって取り付けられている。従って、図6に示されるように、上側の縦ルーバー1と下側の縦ルバー1とに跨って接続用スリーブ6が内挿されている状態では、前記樹脂製摺接部8A~8Dが前記上側縦ルーバー1の内面及び下側縦ルーバー1の内面にそれぞれ隙間無く接触しているため、縦ルーバー1がガタ付くことなく支持されるようになっている。
前記接続用スリーブ6には、図7に示されるように、予め前記ブラケット支持材4が取り付けられるとともに、縦ルーバー1の上端部に組み付けられた状態でユニット化されている。具体的には、前記接続用スリーブ6の下側半分が縦ルーバー1の上部開口から挿入され、ブラケット支持材4の縦方向中間のボルト取付部4Aに貫通状態で固定ボルト18が設けられた状態で、該ブラケット支持材4のルーバー固定部4Bが縦ルーバー1の外面に対してビス20により連結され、該ブラケット支持材4のスリーブ固定部4Cが接続用スリーブ6の前壁6Cの外面に対してビス21によって固定されている。
前記ストリンガー3に対する取付け状態では、図6に示されるように、固定ボルト18のネジ部がストリンガー3の通孔3fに挿通され、ストリンガー3の建物側の面にナット19によって締結される。また、上側の縦スリーブ1の下端開口に接続用スリーブ6の上側半分が挿入され、上側の縦ルーバー1がガタつかないように支持される。
上側の縦ルーバー1の下側開口に接続用スリーブ6の上側半分が挿入された図6の取付完了状態では、前記ブラケット支持材4のスリーブ固定部4Cは、上側の縦ルーバー1と下側の縦ルバー1との間隙部Eから上側の縦ルーバー1内に入り込んで接続用スリーブ6に対してビス21によって連結された状態となる。従って、スリーブ固定部4Cについては外部から全く見えない状態となる。
図5に示されるように、前記支持金物2と前記ストリンガー3との係合部及び前記ストリンガー3を覆うようにカバー材5が設けられている。カバー材5は、室外側に向かって上り勾配の斜面5aの前側及び後側にそれぞれ垂直壁5b、5cが設けられるとともに、内部に水平補強壁5dを有し、下面が開口とされた断面形状を成している。同図5に示されるように、前記前側垂直壁5bが前記支持金物2の起立壁2cに係合し、前記支持金物2のストリンガー取付部2Bの上端が前記水平補強壁5dに係合させた状態で取り付けたならば、ビス22を前記前側垂直壁5bと前記支持金物2の起立壁2cとに貫入させるようにネジ込んで固定している。
〔縦ルーバーの取付要領〕
次に、前記縦ルーバー1の取付手順について図10~図14に基づいて詳述する。
<ステップ1>
図10に示されるように、建物のバルコニー12の躯体Bに対して、支持金物2、2…を固定する。支持金物2の躯体固定部2Aに形成された室内外方向に長い長孔2aにボルト13を貫通して躯体Bに対してホールインアンカー14などのあと施工アンカーによって固定する。ボルト13の固定方法としては、穿孔した孔に充填した接着剤(カプセル式または注入式)が化学反応により硬化することにより固着させるようにした接着系アンカーを用いてもよい。
前記支持金物2は建物の内外方向位置をきっちりと合わせた状態で堅固に固定される。
<ステップ2>
次に、図11に示されるように、前記支持金物2に対してストリンガー3を取り付ける。ボルト13のネジ部を外側からストリンガー3の通孔3eを貫通して設けられたボルト16のネジ部が前記支持金物2のストリンガー取付部2Bの長孔2bを貫通し、その背面側でギザワッシャー15及びナット17によって締結され固定される。支持金物2のストリンガー取付部2Bに形成された縦方向に長い長孔2bによってストリンガー3の上下方向位置が調整されるようになっている。
<ステップ3>
図12に示されるように、上端部に接続用スリーブ6、ブラケット支持材4及び固定ボルト18が組み付けられユニット化された縦ルーバー1を持ち込み、固定ボルト18をストリンガー3の通孔3fに挿通し、ストリンガー3の建物側の面においてナット19によって締結する。縦ルーバー1の取付けは下側から順に上側に向かって行われる。従って、上側の縦ルーバー1の取付けは、図13に示されるように、縦ルーバー1の下端開口に下側の縦ルーバー1の接続用スリーブ6を差込みながら順に取付けが行われる。この際、縦ルーバー1,1の継ぎ目には、熱膨張を吸収するための間隙部Eが設けられる。
<ステップ4>
縦ルーバー1の取付けが完了したならば、図14に示されるように、前記支持金物2と前記ストリンガー3との係合部及び前記ストリンガー3を覆うようにカバー材5を設ける。具体的には、カバー材5の前側垂直壁5bを前記支持金物2の起立壁2cに係合させ、前記支持金物2のストリンガー取付部2Bの上端を前記水平補強壁5dに係合させた状態で取り付け、ビス22を前記前側垂直壁5bと前記支持金物2の起立壁2cとに貫入させるようにネジ込んで固定を図る。
取付け完了状態を示した図14を見ると分かるように、縦ルーバー1は、前記間隙部Eに対応する部位において、前記支持金物2、ストリンガー3及びブラケット支持材4からなる1組の支持部材によって下側の縦ルーバー1を吊り状態で支持し、縦ルーバー1の下側は接続用スリーブ6の嵌合によってガタつかないように保持するだけの構造となっているため、従来の縦ルーバー支持構造と対比するとボルト止め箇所数を半減でき、取付作業の省力化、ボルト落下の危険回避等を図ることが可能となっている。
〔他の形態例〕
(1)前記縦ルーバー1が高層ビル、高層マンションなどの高層建物に取り付けられる場合、風により縦ルーバー1が共鳴し、振動や音を発生させることがある。これを防止するために、図1及び図2に示されるように、高さ方向の適宜の位置に隣接する縦ルーバー1,1…同士を連結する共振防止用連結材10を設けるようにするのが望ましい。
1…縦ルーバー、2…支持金物、2A…躯体固定部、2B…ストリンガー取付部、3…ストリンガー、4…ブラケット支持材、4A…ボルト取付部、4B…ルーバー固定部、4C…スリーブ固定部、5…カバー材、6…接続用スリーブ、10…共振防止用連結材、11…手摺り、12…バルコニー、13・16・18…ボルト、8A~8D…樹脂製摺接部材、20~23…ビス、B…躯体、E…間隙部

Claims (3)

  1. 建物の外壁部分に水平方向に間隔をおいて縦方向に沿って縦ルーバーが配設されるとともに、前記縦ルーバーは部材間に間隙部を有しながら縦方向に沿って縦列配置されている縦ルーバーの支持構造であって、
    前記縦ルーバーは、前記間隙部に対応する部位において、躯体側に固定された支持金物と、この支持金物によって支持された水平方向配置のストリンガーと、このストリンガーの部材長手方向に所定間隔でボルト止めされるとともに、前記縦ルーバーに対して連結されたブラケット支持材とによって支持された構造を成し、
    前記縦ルーバーの断面は中空構造とされるとともに、前記間隙部において、上側の縦ルーバーと下側の縦ルーバーとに跨って接続用スリーブが内挿され、
    前記ブラケット支持材は、縦方向中間部に設けられたボルト部材によって前記ストリンガーにボルト止めされるとともに、前記ブラケット支持材の下側部分が前記下側の縦ルーバーの外面に対してビスによって連結され、前記ブラケット支持材の上側部分が前記間隙部から上側の縦ルーバー内に入り込み前記接続用スリーブに対してビスによって連結されていることを特徴とする縦ルーバーの支持構造。
  2. 前記接続用スリーブの上面前後端部及び下面前後端部にそれぞれ樹脂製摺接部材が設けられ、該樹脂製摺接部材が前記上側の縦ルーバーの内面及び下側の縦ルーバーの内面にそれぞれ隙間無く接触している請求項1記載の縦ルーバーの支持構造。
  3. 前記支持金物と前記ストリンガーとの係合部及び前記ストリンガーを覆うようにカバー材が設けられている請求項1,2いずれかに記載の縦ルーバーの支持構造。
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