JP2009283564A - バリア膜形成用材料及びそれを用いたパターン形成方法 - Google Patents

バリア膜形成用材料及びそれを用いたパターン形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液浸リソグラフィに無機酸化物からなるナノ粒子を含むバリア膜を用いる際のレジストパターンのパターン不良を防止できるようにする。
【解決手段】基板101の上にレジスト膜102を形成し、形成したレジスト膜102の上に、無機酸化物(SiO)からなるナノ粒子とアルカリ可溶性基を有する脂環式化合物(1−アダマンタノール)とを含むバリア膜103を形成する。続いて、バリア膜103の上に液体104を配した状態で、液体104及びバリア膜103を介してレジスト膜102に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う。続いて、パターン露光されたレジスト膜102に対して現像を行って、バリア膜103を除去すると共にレジスト膜102からレジストパターン102aを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造プロセス等において用いられ、レジスト膜の上に形成されるバリア膜形成用材料及びそれを用いたパターン形成方法に関する。
半導体集積回路の大集積化及び半導体素子のダウンサイジングに伴って、リソグラフィ技術の開発の加速が望まれている。現在のところ、露光光としては、水銀ランプ、KrFエキシマレーザ又はArFエキシマレーザ等を用いる光リソグラフィによりパターン形成が行われている。より短波長の157nmの波長を持つFレーザの使用も検討されてはいるが、露光装置及びレジスト材料における課題が未だ多く残されているため、現在ではその開発が中止されている。
このような状況から、最近、従来の露光光を用いてパターンの一層の微細化を進めるべく、液浸リソグラフ(immersion lithography)法が提案されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
液浸リソグラフィ法によれば、露光装置内における投影レンズとウエハ上のレジスト膜との間の領域が屈折率がn(但し、n>1)である液体で満たされるため、露光装置のNA(開口数)の値がn・NAとなるので、レジスト膜の解像性が向上する。
また、液体の屈折率をさらに高めるような酸性液も提案されている(例えば、非特許文献2を参照。)。これは、屈折率が大きい酸性の液体を液浸用の液体として用いることにより、開口数が大きい露光装置を設計することが可能となり、より微細化に対応できるためである。
なお、露光装置の開口数を大きくするには、液浸用の液体だけでなく、レジスト膜及びレンズの各屈折率も大きくする必要がある。また、レジスト膜の上に、該レジスト膜と液体との相互作用を防止するためのバリア膜を設ける場合には、バリア膜自体の屈折率をも大きくする必要がある。
屈折率が大きい液体及び屈折率が大きいレジスト膜を用いる最近のアプローチとして、液体又はレジスト中に無機化合物からなるナノ粒子を含有させることが提案されており(例えば、特許文献1を参照。)、バリア膜にも同様にナノ粒子を添加する構成が検討されている。
以下、バリア膜にナノ粒子を添加した従来の液浸リソグラフィによるパターン形成方法について図5(a)〜図5(d)、図6(a)及び図6(b)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((t-ブチル−ノルボルネン−5−メチレンカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図5(a)に示すように、基板1の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.12μmの厚さを持つレジスト膜2を形成する。
次に、図5(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜2の上に以下の組成を有するバリア膜形成用材料から、厚さが70nmのバリア膜3を成膜する。
ポリアクリル酸(ベースポリマー)………………………………………………………1g
ナノ粒子(SiO)………………………………………………………………0.15g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図5(c)に示すように、成膜されたバリア膜3をホットプレートにより90℃の温度下で90秒間加熱する。
次に、図5(d)に示すように、加熱処理されたバリア膜3の上に、濃度が10wt%のリン酸水溶液である液浸用の液体4を配し、NAが0.75のArFエキシマレーザ光よりなる露光光をマスク5を介してレジスト膜2に照射してパターン露光を行う。
次に、図6(a)に示すように、パターン露光が行われたレジスト膜2に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する。
次に、加熱されたレジスト膜2に対して、2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液によりバリア膜3を除去し、さらに現像を行うと、図6(b)に示すように、レジスト膜2の未露光部よりなり、0.07μmのライン幅を有するレジストパターン2aを得る。
M. Switkes and M. Rothschild, "Immersion lithography at 157 nm", J. Vac. Sci. Technol., Vol.B19, P.2353 (2001) B. W. Smith, A. Bourov, Y. Fan, L. Zavyalova, N. Lafferty, F. Cropanese,"Approaching the numerical aperture of water - Immersion lithography at 193nm", Proc. SPIE, Vol.5377, P.273 (2004) 特表2006−523383号公報
ところが、図6(b)に示すように、前記従来のパターン形成方法により得られるレジストパターン2aには、バリア膜3に添加されたナノ粒子が凝集してなる凝集物3aが付着しており、パターン形状が不良となるという問題がある。
このように、形状が不良なレジストパターン2aを用いて被処理膜に対してエッチングを行うと、被処理膜から得られるパターンの形状も不良になってしまうため、半導体装置の製造プロセスにおける生産性及び歩留まりが低下してしまうという問題が発生する。
前記従来の問題に鑑み、本発明は、液浸リソグラフィに無機酸化物からなるナノ粒子を含むバリア膜を用いる際のレジストパターンのパターン不良を防止できるようにすることを目的とする。
本願発明者らは、バリア膜に添加された無機酸化物からなるナノ粒子の凝集を防止すべく、種々の検討を重ねた結果、以下の知見を得ている。
すなわち、[化1]に示すように、バリア膜の形成用材料に、ナノ粒子と共にアルカリ可溶性基を有する脂環式化合物を添加すると、ナノ粒子の凝集を防止できるというものである。
Figure 2009283564
アルカリ可溶性基を有する脂環式化合物は、その立体的な形状による効果と疎水性の効果とによってナノ粒子の相互作用(凝集)を防止する。さらに、そのアルカリ可溶性基の親水性の効果によって、ナノ粒子の液体中への再溶解が促進される。また、アルカリ可溶性基によって、脂環式化合物が液体中に溶解しやすくなるという効果も期待できる。また、脂環式化合物は、ArFレーザ光に対して透明性が高いという特徴を有する。
本発明は、前記の知見に基づいてなされ、バリア膜に屈折率を高めるための無機酸化物からなるナノ粒子を添加する際に、アルカリ可溶性基を有する脂環式化合物と共に添加することにより、ナノ粒子の凝集を防止するものであって、具体的には以下の方法によって実現される。
本発明に係るバリア膜形成用材料は、無機酸化物からなるナノ粒子と、アルカリ可溶性基を有する脂環式化合物とを含むことを特徴とする。
バリア膜形成用材料において、ナノ粒子には、酸化ハーフニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化チタン、酸化銅、酸化ジルコニウム又は酸化スズを用いることができる。
また、バリア膜形成用材料において、脂環式化合物には、水酸基を付与したアダマンタン、カルボン酸基を付与したアダマンタン又はスルフォン酸基を付与したアダマンタンを用いることができる。
本発明に係る第1のパターン形成方法は、基板の上にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上に、無機酸化物からなるナノ粒子とアルカリ可溶性基を有する脂環式化合物とを含むバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に液体を配した状態で、バリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、パターン露光が行われたレジスト膜に対して現像を行って、バリア膜を除去すると共にレジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
本発明に係る第2のパターン形成方法は、基板の上にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上に、無機酸化物からなるナノ粒子とアルカリ可溶性基を有する脂環式化合物とを含むバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に液体を配した状態で、バリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、パターン露光の後にバリア膜を除去する工程と、バリア膜が除去され且つパターン露光が行われたレジスト膜に対して現像を行って、バリア膜を除去すると共にレジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第1又は第2のパターン形成方法によると、レジスト膜の上に、無機酸化物からなるナノ粒子とアルカリ可溶性基を有する脂環式化合物とを含むバリア膜を形成するため、バリア膜に添加されたアルカリ可溶性基を有する脂環式化合物がその立体的な形状による効果と疎水性の効果とによってナノ粒子の凝集を防止し、且つ、そのアルカリ可溶性基の親水性の効果によって、ナノ粒子の液体中への再溶解が促進される。これにより、バリア膜に添加されたナノ粒子の凝集を防止できるので、レジストパターンにはナノ粒子の凝集物が付着せず、その結果、レジストパターンに良好なパターン形状を得ることができる。
なお、第1のパターン形成方法においては、現像時にバリア膜を除去することからレジストの溶解特性を制御でき、その結果、レジストの溶解特性を向上させることができる。また、第2のパターン形成方法においては、現像を行う前にバリア膜を除去しているため、レジスト膜に対する現像処理が通常通りに進行する。
第1又は第2のパターン形成方法において、ナノ粒子には、酸化ハーフニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化チタン、酸化銅、酸化ジルコニウム又は酸化スズを用いることができる。
また、第1又は第2のパターン形成方法において、脂環式化合物には、水酸基を付与したアダマンタン、カルボン酸基を付与したアダマンタン又はスルフォン酸基を付与したアダマンタンを用いることができる。
第1又は第2のパターン形成方法において、バリア膜を形成する工程と、パターン露光を行う工程との間に、バリア膜に対して加熱を行う工程をさらに備えていることが好ましい。
第1又は第2のパターン形成方法において、露光光には、KrFエキシマレーザ光、Xeレーザ光、ArFエキシマレーザ光、Fレーザ光、KrArレーザ光又はArレーザ光を用いることができる。
本発明に係るバリア膜形成用材料及びそれを用いたパターン形成方法によると、液浸リソグラフィに無機酸化物からなるナノ粒子を含むバリア膜を用いる際のレジストパターンのパターン不良を防止することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るバリア膜形成用材料を用いたパターン形成方法について図1(a)〜図1(d)、図2(a)及び図2(b)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((t-ブチル−ノルボルネン−5−メチレンカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図1(a)に示すように、基板101の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.12μmの厚さを持つレジスト膜102を形成する。
次に、図1(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜102の上に以下の組成を有するバリア膜形成用材料から、厚さが70nmのバリア膜103を成膜する。
ポリアクリル酸(ベースポリマー)………………………………………………………1g
ナノ粒子(SiO)………………………………………………………………0.15g
1−アダマンタノール(凝集防止剤)……………………………………………0.05g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図1(c)に示すように、成膜されたバリア膜103をホットプレートにより90℃の温度下で90秒間加熱して、バリア膜103の緻密性を向上させる。
次に、図1(d)に示すように、加熱処理されたバリア膜103と投影レンズ105との間に、例えばパドル(液盛り)法により、濃度が10wt%の硫酸セシウム(CsSO)水溶液である液浸用の液体104を配し、NAが0.75であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光を液体104及びバリア膜103を介してレジスト膜102に照射してパターン露光を行う。
次に、図2(a)に示すように、パターン露光が行われたレジスト膜102に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する。
次に、加熱処理されたレジスト膜102に対して、2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性現像液)によりバリア膜103を除去し、さらに現像を行うと、図2(b)に示すように、レジスト膜102の未露光部よりなり、0.07μmのライン幅の良好な形状を有するレジストパターン102aを得ることができる。
このように、第1の実施形態によると、SiOからなるナノ粒子を含むバリア膜103に、アルカリ可溶性基を有する脂環式化合物である水酸基を付与したアダマンタン、具体的には1−アダマンタノールからなる凝集防止剤を添加しているため、バリア膜103に添加したナノ粒子の凝集物がレジストパターン102aに付着することがない。従って、レジスト膜102から得られるレジストパターン102aには欠陥がみられず、そのパターン形状は良好となる。
その上、第1の実施形態においては、図1(c)に示すように、パターン露光を行う前に、成膜したバリア膜103を加熱してその緻密性を向上し、該バリア膜103の液浸用の液体104に対する難溶性を増している。このため、バリア膜103自体のバリアとしての機能を向上させることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係るバリア膜形成用材料を用いたパターン形成方法について図3(a)〜図3(d)及び図4(a)〜図4(c)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((t-ブチル−ノルボルネン−5−メチレンカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図3(a)に示すように、基板201の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.12μmの厚さを持つレジスト膜202を形成する。
次に、図3(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜202の上に以下の組成を有するバリア膜形成用材料から、厚さが70nmのバリア膜203を成膜する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g
ナノ粒子(HfO)…………………………………………………………………0.1g
1−アダマンタンカルボン酸(凝集防止剤)……………………………………0.05g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図3(c)に示すように、成膜されたバリア膜203をホットプレートにより90℃の温度下で90秒間加熱して、バリア膜203の緻密性を向上させる。
次に、図3(d)に示すように、加熱処理されたバリア膜203と投影レンズ205との間に、例えばパドル(液盛り)法により、濃度が10wt%のリン酸(HPO)水溶液である液浸用の液体204を配し、NAが0.75であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光を液体204及びバリア膜203を介してレジスト膜202に照射してパターン露光を行う。
次に、図4(a)に示すように、パターン露光が行われたレジスト膜202に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する。
次に、図4(b)に示すように、例えば濃度が0.05wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性希釈現像液)によりバリア膜203を除去した後、加熱処理されたレジスト膜202に対して、2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性現像液)により現像を行うと、図4(c)に示すように、レジスト膜202の未露光部よりなり、0.07μmのライン幅の良好な形状を有するレジストパターン202aを得ることができる。
このように、第2の実施形態によると、HfOからなるナノ粒子を含むバリア膜203に、アルカリ可溶性基を有する脂環式化合物であるカルボン酸基を付与したアダマンタン、具体的には1−アダマンタンカルボン酸からなる凝集防止剤を添加しているため、バリア膜203に添加したナノ粒子の凝集物がレジストパターン202aに付着することがない。従って、レジスト膜202から得られるレジストパターン202aには欠陥がみられず、そのパターン形状は良好となる。
その上、第2の実施形態においても、図3(c)に示すように、パターン露光を行う前に、成膜したバリア膜203を加熱してその緻密性を向上し、該バリア膜203の液浸用の液体204に対する難溶性を増している。このため、バリア膜203自体のバリアとしての機能を向上させることができる。
なお、第1及び第2の実施形態においては、バリア膜のべースポリマーとして、ポリアクリル酸又はポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコールを用いたが、これに限られず、ポリビニールアルコール等のアルカリ可溶性ポリマーであればよい。
また、第1及び第2の実施形態においては、成膜後のバリア膜を加熱することにより、該バリア膜の緻密性を向上させている。これにより、液浸用の液体に対してより難溶性を増すことができる。なお、バリア膜の過度の緻密性の増大は、バリア膜の溶解及び除去が困難となるおそれがあるため、適度な加熱が求められる。なお、バリア膜に対する成膜後の加熱は必要に応じて行えばよい。例えば、バリア膜への加熱温度は通常は80℃以上且つ100℃以下程度である。但し、この温度範囲に限られない。
また、バリア膜の厚さは、液浸用の液体に対するバリア性及び溶解除去性を考慮して決定すればよく、30nmから100nm程度に設定すればよい。但し、必ずしもこの範囲には限られない。より好ましいバリア膜の厚さは、40nmから70nm程度である。
また、バリア膜に添加するアルカリ可溶性基を有する脂環式化合物として、水酸基を付与したアダマンタン、カルボン酸基を付与したアダマンタン又はスルフォン酸基を付与したアダマンタンを用いることができる。例えば、水酸基を付与したアダマンタンには、1−アダマンタノールの他に、1,3−アダマンタンジオールを用いることができ、カルボン酸基を付与したアダマンタンには、1−アダマンタンカルボン酸の他に、1,3−アダマンタンジカルボン酸を用いることができる。また、スルフォン酸基を付与したアダマンタンには、1−アダマンタンスルフォン酸又は1,3−アダマンタンジスルフォン酸を用いることができる。
また、アルカリ可溶性基を有する脂環式化合物のバリア膜中への添加量は、無機酸化物からなるナノ粒子に対して10wt%程度以上で効果が現れる。より好ましくは、20wt%程度以上である。
また、バリア膜に添加するナノ粒子に、酸化珪素(SiO)又は酸化ハーフニウム(HfO)を用いたが、これに代えて、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化マグネシウム亜鉛(MgZn1−xO)、酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(TiO)、酸化銅(CuO,CuO)、酸化ジルコニウム(ZrO,Zr)又は酸化スズ(SnO)を用いることができる。
また、無機酸化物からなるナノ粒子の径は、1nmから10nm程度が好ましく、より好ましくは1nmから5nmである。なお、無機酸化物からなるナノ粒子のバリア膜への添加量が多いほどバリア膜の屈折率が向上するが、その半面、バリア膜中で分散しにくくなったり、光の透過率が低下したりする。従って、ナノ粒子のバリア膜への添加量は、該バリア膜のポリマーに対して20wt%以下が望ましい。
また、第1及び第2の実施形態においては、露光光にArFエキシマレーザ光を用いたが、これに代えて、KrFエキシマレーザ光、Xeレーザ光、Fレーザ光、KrArレーザ光又はArレーザ光を用いることができる。
また、各実施形態においては、液浸用の液体に硫酸セシウム又はリン酸の水溶液を添加したが、必ずしも酸性水溶液を添加する必要はない。また、液浸用の液体には界面活性剤を添加してもよい。
また、各実施形態においては、バリア膜の上又はレジスト膜の上に液浸用の液体を配する方法にパドル法を用いたが、これに限られず、例えば基板ごと液浸用の液体に漬けるディップ法等を用いてもよい。
また、各実施形態においては、レジスト膜にポジ型の化学増幅型レジストを用いたが、ネガ型の化学増幅型レジストに対しても、本発明は適用可能である。また、化学増幅型レジストに限られることもない。
また、各実施形態におけるレジスト材料のベースポリマー、酸発生剤、クエンチャー及び溶媒はいずれも一例であって、微細パターンが形成可能なレジスト材料であれば、他の組成のレジスト材料を使用できることはいうまでもない。
本発明に係るパターン形成方法は、液浸リソグラフィに無機酸化物からなるナノ粒子を含むバリア膜を用いる際のレジストパターンのパターン不良を防止することができ、半導体装置の製造プロセス等において用いられるパターン形成方法等に有用である。
(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は従来のパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は従来のパターン形成方法の各工程を示す断面図である。
符号の説明
101 基板
102 レジスト膜
102a レジストパターン
103 バリア膜
104 液体
105 投影レンズ
201 基板
202 レジスト膜
202a レジストパターン
203 バリア膜
204 液体
205 投影レンズ

Claims (9)

  1. 無機酸化物からなるナノ粒子と、
    アルカリ可溶性基を有する脂環式化合物とを含むことを特徴とするバリア膜形成用材料。
  2. 前記ナノ粒子は、酸化ハーフニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化チタン、酸化銅、酸化ジルコニウム又は酸化スズであることを特徴とする請求項1に記載のバリア膜形成用材料。
  3. 前記脂環式化合物は、水酸基を付与したアダマンタン、カルボン酸基を付与したアダマンタン又はスルフォン酸基を付与したアダマンタンであることを特徴とする請求項1に記載のバリア膜形成用材料。
  4. 基板の上にレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上に、無機酸化物からなるナノ粒子とアルカリ可溶性基を有する脂環式化合物とを含むバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に液体を配した状態で、前記バリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、
    パターン露光が行われた前記レジスト膜に対して現像を行って、前記バリア膜を除去すると共に前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  5. 基板の上にレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上に、無機酸化物からなるナノ粒子とアルカリ可溶性基を有する脂環式化合物とを含むバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に液体を配した状態で、前記バリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、
    前記パターン露光の後に前記バリア膜を除去する工程と、
    前記バリア膜が除去され且つパターン露光が行われた前記レジスト膜に対して現像を行って、前記バリア膜を除去すると共に前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  6. 前記ナノ粒子は、酸化ハーフニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化チタン、酸化銅、酸化ジルコニウム又は酸化スズであることを特徴とする請求項4又は5に記載のパターン形成方法。
  7. 前記脂環式化合物は、水酸基を付与したアダマンタン、カルボン酸基を付与したアダマンタン又はスルフォン酸基を付与したアダマンタンであることを特徴とする請求項4又は5に記載のパターン形成方法。
  8. 前記バリア膜を形成する工程と、前記パターン露光を行う工程との間に、
    前記バリア膜に対して加熱を行う工程をさらに備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載のパターン形成方法。
  9. 前記露光光は、KrFエキシマレーザ光、Xeレーザ光、ArFエキシマレーザ光、Fレーザ光、KrArレーザ光又はArレーザ光であることを特徴とする請求項4又は5に記載のパターン形成方法。
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