JP2009282142A - パターン形成方法 - Google Patents

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政孝 遠藤
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Abstract

【課題】高屈折率液浸リソグラフィに用いる非水液によるレジスト膜への影響を防止して、良好な形状を有する微細化パターンを得られるようにする。
【解決手段】基板101の上にレジスト膜102を形成し、形成したレジスト膜102の上に、スルホニル基を主鎖に持つポリマー、例えばポリブテンスルホンを含むバリア膜103を形成する。続いて、バリア膜103の上に非水液である例えばヘキサンを配した状態で、バリア膜103を介してレジスト膜102に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う。続いて、バリア膜を除去し、その後、レジスト膜102に対して現像を行って、レジスト膜102からレジストパターン102aを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造プロセス等において用いられるパターン形成方法に関する。
半導体集積回路の大集積化及び半導体素子のダウンサイジングに伴って、リソグラフィ技術の開発の加速が望まれている。現在のところ、露光光としては、水銀ランプ、KrFエキシマレーザ又はArFエキシマレーザ等を用いる光リソグラフィによりパターン形成が行われている。より短波長の157nmの波長を持つFレーザの使用も検討されてはいるが、露光装置及びレジスト材料における課題が未だ多く残されているため、現在ではその開発が中止されている。
このような状況から、最近、従来の露光光を用いてパターンの一層の微細化を進めるべく、液浸リソグラフィ(immersion lithography)法が提案されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
液浸リソグラフィ法によれば、露光装置内における投影レンズとウエハ上のレジスト膜との間の領域が屈折率がn(但し、n>1)である液体で満たされるため、露光装置のNA(開口数)の値がn・NAとなるので、レジスト膜の解像性が向上する。
また、液浸リソグラフィ法に用いる液体の屈折率nをさらに高める非水液も提案されている(例えば、非特許文献2を参照。)。
以下、従来の非水液を用いた液浸リソグラフィによるパターン形成方法について図6(a)〜図6(d)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((t-ブチル−ノルボルネン−5−メチレンカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図6(a)に示すように、基板1の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.15μmの厚さを持つレジスト膜2を形成する。
次に、図6(b)に示すように、レジスト膜2の上に液浸用の液体3であって、濃度が5wt%の酸化ハーフニウムよりなるナノ粒子を含むヘキサンを配して、NAが0.75であるArFエキシマレーザよりなる露光光をマスク5を介してレジスト膜2に照射してパターン露光を行う。
次に、図6(c)に示すように、パターン露光が行われたレジスト膜2に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱した後、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行うと、図6(d)に示すように、レジスト膜2の未露光部よりなり0.06μmのライン幅を有するレジストパターン2aを得る。
M. Switkes and M. Rothschild, "Immersion lithography at 157 nm", J. Vac. Sci. Technol., Vol.B19, P.2353 (2001) R. H. French et al., "High Index Immersion Lithography With Second Generation Immersion Fluids To Enable Numerical Apertures of 1.55 For Cost Effective 32 nm Half Pitches", Proc. of SPIE, Vol.6520, P.65201O-1 (2007)
ところが、図6(d)に示すように、前記従来のパターン形成方法により得られるレジストパターン2aのパターン形状は不良となる。
非水液を用いる液浸リソグラフィにおいては、レジスト膜2と液体3との接触により、液体3がレジスト膜2に浸透したり、逆にレジスト膜2の成分が液体3に溶出したりして、いわゆるミキシングを起こし、レジスト膜2に所期の性能を得られないという問題がある。例えば、図6(d)の場合には、酸を失活させるクエンチャーの濃度が低下したと考えられる。
このように、形状が不良なレジストパターン2aを用いて被処理膜に対してエッチングを行うと、被処理膜から得られるパターンの形状も不良になってしまうため、半導体装置の製造プロセスにおける生産性及び歩留まりが低下してしまうという問題が発生する。
前記従来の問題に鑑み、本発明は、液浸露光用の非水液によるレジスト膜への影響を防止して、良好な形状を有する微細化パターンを得られるようにすることを目的とする。
本願発明者らは、屈折率が水溶液よりも高い非水液を液浸露光用の液体に用いる場合のミキシングを防止すべく、種々の検討を重ねた結果、以下の知見を得ている。
すなわち、[化1]に示すように、スルホニル基を主鎖に持つポリマーは、該スルホニル基を構成する酸素原子の不対電子の働きにより、非水液のミキシングに対して保護する効果が大きいというものである。さらに、ポリマー中の主鎖に含まれるスルホニル基はポリマーに対して均質性が高くなることから、ミキシングに対する効果がより一層大きくなる。
Figure 2009282142
さらに、スルホニル基を主鎖に持つポリマーは、電子吸引性が高いことから、極性が大きくなり、波長が193nmの光における屈折率を向上させる効果もある。従って、スルホニル基を主鎖に持つポリマーは、バリア膜を構成するポリマーと混合してもよく、また、バリア膜自体のポリマーとしてもよい。さらには、スルホニル基を主鎖に持つポリマーはレジストに含ませても同様の効果を得られ、屈折率の向上をも期待できる。
具体的に、本発明に係る第1のパターン形成方法は、基板の上にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上にスルホニル基を主鎖に持つポリマーを含むバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に非水液を配した状態で、バリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、パターン露光の後にバリア膜を除去する工程と、バリア膜が除去され且つパターン露光が行われたレジスト膜に対して現像を行って、レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
本発明に係る第2のパターン形成方法は、基板の上にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上に、スルホニル基を主鎖に持つポリマーを含むバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に非水液を配した状態で、バリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、パターン露光が行われたレジスト膜に対して現像を行って、バリア膜を除去すると共にレジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第1又は第2のパターン形成方法によると、レジスト膜の上にスルホニル基を主鎖に持つポリマーを含むバリア膜を形成するため、バリア膜の上に配した非水液がバリア膜とミキシングを起こすおそれがなくなる。これにより、バリア膜の下に形成されているレジスト膜に対してのバリア性が向上するため、得られるレジストパターンの形状が良好となる。
なお、第1のパターン形成方法においては、現像を行う前にバリア膜を除去しているため、レジスト膜に対する現像処理が通常通りに進行する。また、第2のパターン形成方法においては、現像時にバリア膜を除去することからレジストの溶解特性を制御でき、その結果、レジストの溶解特性を向上させることができる。
本発明に係る第3のパターン形成方法は、基板の上に、スルホニル基を主鎖に持つポリマーを含むレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上に非水液を配した状態で、レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、パターン露光が行われたレジスト膜に対して現像を行って、レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第3のパターン形成方法によると、レジスト膜の組成にスルホニル基を主鎖に持つポリマーを含むため、レジスト膜の上に配した非水液がレジスト膜とミキシングを起こすおそれがなくなるので、得られるレジストパターンの形状が良好となる。
第1〜第3のパターン形成方法において、スルホニル基を主鎖に持つポリマーには、ポリスルホンを用いることができる。
第1〜第3のパターン形成方法において、非水液には、ナノ粒子又は脂肪族環状炭化水素を含むことが好ましい。
この場合に、ナノ粒子には、酸化ハーフニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化チタン、酸化銅、酸化ジルコニウム又は酸化スズを用いることができる。
また、この場合に、脂肪族環状炭化水素には、デカリン、メチルキューバン、テトラデカヒドロアントラセン、テトラデカヒドロフェナントレン、ペルヒドロピレン、ペルヒドロテトラセン又はペルヒドロクリセンを用いることができる。
第1又は第2のパターン形成方法は、バリア膜を形成する工程と、パターン露光を行う工程との間に、バリア膜に対して加熱を行う工程をさらに備えていることが好ましい。
第1〜第3のパターン形成方法において、露光光には、KrFエキシマレーザ光、Xeレーザ光、ArFエキシマレーザ光、Fレーザ光、KrArレーザ光又はArレーザ光を用いることができる。
本発明に係るパターン形成方法によると、スルホニル基を主鎖に持つポリマーを含むバリア膜又はスルホニル基を主鎖に持つポリマーを含むレジスト膜を用いることにより、液浸露光に用いる非水液によるレジスト膜への影響が防止されるため、良好な形状を有する微細化パターンを得ることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るバリア膜形成用材料を用いたパターン形成方法について図1(a)〜図1(d)及び図2(a)〜図2(c)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((t-ブチル−ノルボルネン−5−メチレンカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図1(a)に示すように、基板101の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.15μmの厚さを持つレジスト膜102を形成する。
次に、図1(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜102の上に以下の組成を有するバリア膜形成用材料から、厚さが50nmのバリア膜103を成膜する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g
ポリブテンスルホン(ミキシング防止剤)…………………………………………0.3g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図1(c)に示すように、成膜されたバリア膜103をホットプレートにより90℃の温度下で90秒間加熱して、バリア膜103の緻密性を向上させる。
次に、図1(d)に示すように、加熱処理されたバリア膜103と投影レンズ105との間に、例えばパドル(液盛り)法により、液浸用の非水の液体104を配し、NAが0.75であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光を液体104及びバリア膜103を介してレジスト膜102に照射してパターン露光を行う。ここでは、非水の液体104として、濃度が5wt%の酸化ハーフニウム(HfO)よりなるナノ粒子を含むヘキサン(C14)を用いている。
次に、図2(a)に示すように、パターン露光が行われたレジスト膜102に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する。
次に、図2(b)に示すように、例えば濃度が0.05wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性希釈現像液)によりバリア膜103を除去した後、加熱処理されたレジスト膜102に対して、2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性現像液)により現像を行うと、図2(c)に示すように、レジスト膜102の未露光部よりなり、0.06μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン102aを得ることができる。
このように、第1の実施形態によると、レジスト膜102と液浸用の非水の液体104との間に、ミキシング防止剤としてスルホニル基を主鎖に持つポリマーであるポリブテンスルホンを含むバリア膜103を形成するため、レジスト膜102中の成分、例えば酸発生剤又はクエンチャーが液浸用の液体104中に溶出したり、逆に液浸用の液体104がレジスト膜102中に浸透したりすることを防止できる。このため、レジスト膜102は露光時及び露光後の加熱時に化学増幅型レジストの所期の性能が維持されるので、レジスト膜102から得られるレジストパターン102aには形状の劣化が生じることがない。
その上、第1の実施形態においては、図1(c)に示すように、パターン露光を行う前に、成膜したバリア膜103を加熱してその緻密性を向上し、該バリア膜103の液浸用の非水の液体(ヘキサン)104に対する難溶性を増している。このため、レジスト膜102と液浸用の液体104とのミキシングを防止するバリア膜103自体のバリアとしての機能を向上させることができる。
なお、第1の実施形態においては、液浸用の非水の液体にナノ粒子である酸化ハーフニウムを添加しているが、ナノ粒子は液浸用の液体に必ずしも添加する必要はなく、適宜用いればよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係るバリア膜形成用材料を用いたパターン形成方法について図3(a)〜図3(d)、図4(a)及び図4(b)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((t-ブチル−ノルボルネン−5−メチレンカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図3(a)に示すように、基板201の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.15μmの厚さを持つレジスト膜202を形成する。
次に、図3(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜202の上に以下の組成を有するバリア膜形成用材料から、厚さが70nmのバリア膜203を成膜する。
ポリアクリル酸(ベースポリマー)………………………………………………………1g
ポリペンテンスルホン(ミキシング防止剤)………………………………………0.1g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図3(c)に示すように、成膜されたバリア膜203をホットプレートにより90℃の温度下で90秒間加熱して、バリア膜203の緻密性を向上させる。
次に、図3(d)に示すように、加熱処理されたバリア膜203と投影レンズ205との間に、例えばパドル(液盛り)法により、液浸用の非水の液体204を配し、NAが0.75であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光を液体204及びバリア膜203を介してレジスト膜202に照射してパターン露光を行う。ここでは、非水の液体204として、濃度が20wt%のメチルキューバンを含むヘキサン(C14)を用いている。ここで、濃度が20wt%のメチルキューバンを含むヘキサンの、波長が193nmの光に対する屈折率は1.8である。
次に、図4(a)に示すように、パターン露光が行われたレジスト膜202に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する。
次に、加熱処理されたレジスト膜202に対して、2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性現像液)によりバリア膜203を除去し、さらに現像を行うと、図4(b)に示すように、レジスト膜202の未露光部よりなり、0.06μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン202aを得ることができる。
このように、第2の実施形態によると、レジスト膜202と液浸用の非水の液体204との間に、ミキシング防止剤としてスルホニル基を主鎖に持つポリマーであるポリペンテンスルホンを含むバリア膜203を形成するため、レジスト膜202中の成分、例えば酸発生剤又はクエンチャーが液浸用の液体204中に溶出したり、逆に液浸用の液体204がレジスト膜202中に浸透したりすることを防止できる。このため、レジスト膜202は露光時及び露光後の加熱時に化学増幅型レジストの所期の性能が維持される結果、レジスト膜202から得られるレジストパターン202aに形状の劣化が生じることがない。
その上、第2の実施形態においても、図3(c)に示すように、パターン露光を行う前に、成膜したバリア膜203を加熱してその緻密性を向上し、該バリア膜203の液浸用の非水の液体(ヘキサン)204に対する難溶性を増している。このため、レジスト膜202と液浸用の液体204とのミキシングを防止するバリア膜203自体のバリアとしての機能を向上させることができる。
なお、第1及び第2の実施形態においては、バリア膜のべースポリマーとして、ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール又はポリアクリル酸を用いたが、これに限られず、ポリビニールアルコール等のアルカリ可溶性ポリマーであればよい。
また、第1及び第2の実施形態においては、成膜後のバリア膜を加熱することにより、該バリア膜の緻密性を向上させている。これにより、液浸用の液体に対してより難溶性を増すことができる。なお、バリア膜の過度の緻密性の増大は、バリア膜の溶解及び除去が困難となるおそれがあるため、適度な加熱が求められる。なお、バリア膜に対する成膜後の加熱は必要に応じて行えばよい。例えば、バリア膜への加熱温度は通常は80℃以上且つ100℃以下程度である。但し、この温度範囲に限られない。
また、バリア膜の厚さは、液浸用の非水の液体に対するバリア性及び溶解除去性を考慮して決定すればよく、30nmから100nm程度に設定すればよい。但し、必ずしもこの範囲には限られない。より好ましいバリア膜の厚さは、40nmから70nm程度である。
なお、第2の実施形態においては、液浸用の非水の液体に脂肪族環状炭化水素であるメチルキューバンを添加しているが、脂肪族環状炭化水素は液浸用の液体に必ずしも添加する必要はなく、適宜用いればよい。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係るパターン形成方法について図5(a)〜図5(d)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((t-ブチル−ノルボルネン−5−メチレンカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
ポリヘキセンスルホン(ミキシング防止剤)………………………………………0.2g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図5(a)に示すように、基板301の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.15μmの厚さを持つレジスト膜302を形成する。
次に、図5(b)に示すように、レジスト膜302と投影レンズ305との間に、例えばパドル(液盛り)法により、液浸用の非水の液体304を配し、NAが0.75であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光を液体304を介してレジスト膜302に照射してパターン露光を行う。ここでは、非水の液体304として、濃度が10wt%の酸化珪素(SiO)よりなるナノ粒子を含むヘキサンを用いている。
次に、図5(c)に示すように、パターン露光が行われたレジスト膜302に対して、ホットプレートにより115℃の温度下で60秒間加熱する。
次に、加熱処理されたレジスト膜302に対して、2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性現像液)により現像を行うと、図5(d)に示すように、レジスト膜302の未露光部よりなり、0.06μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン302aを得ることができる。
このように、第3の実施形態によると、液浸用の非水の液体304と接触するレジスト膜302の組成に、ミキシング防止剤としてスルホニル基を主鎖に持つポリマーであるポリヘキセンスルホンを添加しているため、レジスト膜302中の成分、例えば酸発生剤又はクエンチャーが液浸用の液体304中に溶出したり、逆に液浸用の液体304がレジスト膜302中に浸透したりすることを防止できる。このため、レジスト膜302は露光時及び露光後の加熱時に化学増幅型レジストの所期の性能が維持されるので、レジスト膜302から得られるレジストパターン302aに形状の劣化が生じることがない。
なお、第3の実施形態においては、液浸用の非水の液体にナノ粒子である酸化珪素を添加しているが、ナノ粒子は液浸用の液体に必ずしも添加する必要はなく、適宜用いればよい。
また、第1及び第2の実施形態に係るバリア膜又は第3の実施形態に係るレジスト膜 に添加するスルホニル基を主鎖に持つポリマーの割合は、バリア膜及びレジスト膜を構成するベースポリマーに対して5wt%以上程度であれば、本発明の効果を得られる。より好ましくは、10wt%以上である。
また、スルホニル基を主鎖に持つポリマーには、ポリスルホンを用いることができ、ポリスルホンとして、ポリブテンスルホン、ポリペンテンスルホン及びポリヘキセンスルホンの他に、ポリヘプテンスルホン等を用いることができる。
また、第2の実施形態においては、液浸用の非水の液体に添加する脂肪族環状炭化水素にメチルキューバンを用いたが、これに代えて、デカリン、テトラデカヒドロアントラセン、テトラデカヒドロフェナントレン、ペルヒドロピレン、ペルヒドロテトラセン又はペルヒドロクリセンを用いることができる。
また、第1又は第3の実施形態においては、液浸用の非水の液体に添加するナノ粒子に、酸化ハーフニウム(HfO)又は酸化珪素(SiO)を用いたが、これに代えて、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化マグネシウム亜鉛(MgZn1−xO)、酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(TiO)、酸化銅(CuO,CuO)、酸化ジルコニウム(ZrO,Zr)又は酸化スズ(SnO)を用いることができる。
また、第1〜第3の実施形態においては、液浸用の非水の液体にヘキサンを用いたが、これに代えて、テトラヒドロフラン又はジエチルエーテルを用いることができる。
また、第1及び第2の実施形態においては、バリア膜形成用材料の溶媒にn−ブチルアルコールを用いたが、これに代えて、sec−ブチルアルコール又はイソアミルアルコールを用いることができる。
また、第1〜第3の実施形態においては、露光光にArFエキシマレーザ光を用いたが、これに代えて、KrFエキシマレーザ光、Xeレーザ光、Fレーザ光、KrArレーザ光又はArレーザ光を用いることができる。
また、第1〜第3の実施形態においては、バリア膜の上又はレジスト膜の上に液浸用の液体を配する方法にパドル法を用いたが、これに限られず、例えば基板ごと液浸用の液体に漬けるディップ法等を用いてもよい。
また、各実施形態においては、レジスト膜にポジ型の化学増幅型レジストを用いたが、ネガ型の化学増幅型レジストに対しても、本発明は適用可能である。また、化学増幅型レジストに限られることもない。
また、各実施形態におけるレジスト材料のベースポリマー、酸発生剤、クエンチャー及びは溶媒はいずれも一例であって、微細パターンが形成可能なレジスト材料であれば、他の組成のレジスト材料を使用できることはいうまでもない。
本発明に係るパターン形成方法は、液浸露光に用いる非水液によるレジスト膜への影響が防止されて、良好な形状を有する微細化パターンを得ることができ、半導体装置の製造プロセス等において用いられるパターン形成方法等に有用である。
(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は従来のパターン形成方法の各工程を示す断面図である。
符号の説明
101 基板
102 レジスト膜
102a レジストパターン
103 バリア膜
104 液体
105 投影レンズ
201 基板
202 レジスト膜
202a レジストパターン
203 バリア膜
204 液体
205 投影レンズ
301 基板
302 レジスト膜
302a レジストパターン
304 液体
305 投影レンズ

Claims (9)

  1. 基板の上にレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上に、スルホニル基を主鎖に持つポリマーを含むバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に非水液を配した状態で、前記バリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、
    前記パターン露光の後に前記バリア膜を除去する工程と、
    前記バリア膜が除去され且つパターン露光が行われた前記レジスト膜に対して現像を行って、前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  2. 基板の上にレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上に、スルホニル基を主鎖に持つポリマーを含むバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に非水液を配した状態で、前記バリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、
    パターン露光が行われた前記レジスト膜に対して現像を行って、前記バリア膜を除去すると共に前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  3. 基板の上に、スルホニル基を主鎖に持つポリマーを含むレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上に非水液を配した状態で、前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、
    パターン露光が行われた前記レジスト膜に対して現像を行って、前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  4. 前記スルホニル基を主鎖に持つポリマーは、ポリスルホンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  5. 前記非水液は、ナノ粒子又は脂肪族環状炭化水素を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  6. 前記ナノ粒子は、酸化ハーフニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化チタン、酸化銅、酸化ジルコニウム又は酸化スズであることを特徴とする請求項5に記載のパターン形成方法。
  7. 前記脂肪族環状炭化水素は、デカリン、メチルキューバン、テトラデカヒドロアントラセン、テトラデカヒドロフェナントレン、ペルヒドロピレン、ペルヒドロテトラセン又はペルヒドロクリセンであることを特徴とする請求項5に記載のパターン形成方法。
  8. 前記バリア膜を形成する工程と、前記パターン露光を行う工程との間に、
    前記バリア膜に対して加熱を行う工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパターン形成方法。
  9. 前記露光光は、KrFエキシマレーザ光、Xeレーザ光、ArFエキシマレーザ光、Fレーザ光、KrArレーザ光又はArレーザ光であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
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