JP2009281978A - 回転角度センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステップS301で、n個の角度を設定して、Xホール素子3及びYホール素子4からの出力信号BzXi及びBzYi(i=1〜n)を測定する。ステップS302で、得られた出力値(BzXi、BzYi)から、フィッティングにより式(8)及び(9)の係数を算出して回転角度算出部(図5参照)に記憶する。必要な校正操作は以上である。ステップS303で、実測定を行い、Xホール素子3及びYホール素子4からの出力信号BzX及びBzYを得る。そして、ステップS304で、式(10)により回転角度θを算出する。Xホール素子3及びYホール素子4の出力信号に対する、磁石2の中心のZ軸からのずれの影響をそれぞれ近似した第1の近似関数Hz(X)と第2の近似関数Hz(Y)との比が、出力信号BzXとBzYとの比に等しいことを用いる。
【選択図】図3
Description
BX=B0*cos(θ) (1)
BY=B0*sin(θ) (2)
θ=tan-1(BY/BX) (3)
式(3)の計算では、出力信号の比BY/BXをアドレスとして、予め記憶しておいたROMテーブルデータから回転角度θの値を得る。この方式は、出力信号が理想的な場合に精度よく適用できるが、実際の測定系では、各磁電変換素子の感度の相違、センサ位置の設計位置からのずれ、出力信号のオフセット等の様々な影響が入るため、高精度が得られない。
Hz(X) = k1x*(cos(θ + φx)-k2x)*(1+k3x*cos(θ + φx) - k4x*sin(θ + φx))
であり、前記第2の近似関数は、k1y、k2y、k3y、k4y、及びφyを係数として、
Hz(Y) = k1y*(sin(θ + φy)-k2y)*(1+k3y*sin(θ + φy) + k4y*cos(θ + φy))
であることを特徴とする。
本発明の原理
図1は、本発明の回転角度センサを示す図である。回転軸(Z軸)を有する回転体1の先端に、動径方向にSNの1極着磁された円板磁石2が取り付けられ、円板磁石2と平行なXY平面上に設けられたセンサ基板5に、Xホール素子3及びYホール素子4が配置されている。Xホール素子3及びYホール素子4は、それぞれX軸およびY軸上に配置されており、Z軸からみて90度の関係にある。Xホール素子3及びYホール素子4は、円板磁石2の円周付近、好ましくは円周の少し内側に感磁面中心がくるように配置される。Xホール素子3及びYホール素子4からの出力信号は、後述する回転角度算出部(図5参照)に送られて処理され、回転角度θが得られる。円板磁石2は、リング状でもよい。
x*Mx*(cos(θ)−δx/x)−x*My*(sin(θ)+δy/x) (A)
また、Yホール素子位置への寄与は、
y*Mx*(sin(θ)−δx/y)+y*My*(cos(θ)−δy/y) (B)
と近似表現できる。yはYホール素子の座標位置である。磁気モーメントMが角度ゼロのときにX軸方向に一致するように設定すると、My=0とできるので、ずれベクトルに依存する項は、式(4)及び(5)となる。
cos(θ)−δSx (4)
sin(θ)−δSy (5)
δSx、δSyは円板磁石2のずれベクトルのX成分(δx)を原点からホール素子位置までの距離R(=x、y)で割ったものである。通常、Xホール素子3及びYホール素子4は回転体1の中心から同じ距離のところに設置する。実際の設置座標は設計値とずれるが、近似でRと考えると、δSyは、円板磁石2のずれベクトルのX成分(δx)をRで割った値(δx/R)に相当する。
δSx*cos(θ)−δSy*sin(θ) (6)
δSx*sin(θ)+δSy*cos(θ) (7)
となる。更に高次の補正を行う場合には、式(6)及び(7)を、対応した係数をかけて、二乗、三乗の形で足せばよい。
Hz(X)= k1x*(cos(θ + φx)-k2x)*(1+k3x*cos(θ + φx) - k4x*sin(θ + φx)) (8)
Hz(Y)= k1y*(sin(θ + φy)-k2y)*(1+k3y*sin(θ + φy) + k4y*cos(θ + φy)) (9)
k1x及びk1yは、主にホール素子の感度を反映し、Xホール素子3及びYホール素子4で異なる。k2x及びk2yは、第1の項について説明したように、磁気モーメントMのずれの影響を反映する。k3x、k3y及びk4x、k4yは、ずれベクトルの回転による影響を反映するが、式(6)及び(7)に示した微小効果にはそれぞれ係数が係るためこのような形で表現している。この係数には、たとえば、ホール素子の設計位置からのずれの影響が反映される。ホール素子の設計位置からのずれの影響は、角度位相係数φx及びφyにも反映される。式(8)及び(9)には、それぞれ5つの独立係数がある。これらの独立係数を予め算出して回転角度算出部に記憶しておくことで、回転角度算出部に送られたXホール素子3及びYホール素子4からの出力信号に基づいて、回転角度θが得られる。
ここで、図3を参照して、本発明に係る回転角度センサによる回転角度測定の実施手順を説明する。
H(θ)=BzX*Hz(Y)−BzY*Hz(X)=0 (10)
図5は、本発明の回転角度センサが備える回転角度算出部を示している。回転角度算出部6は、Xホール素子3及びYホール素子4からの出力信号をデジタル化するA/D変換部9と、デジタル化された出力信号を保持する出力信号レジスタ10(出力信号保持部に対応)と、係数k1x、k1y、k2x、k2y、k3x、k3y、k4x、k4y、φx、及びφyを記憶した係数保持レジスタ7(係数記憶部に対応)と、角度と正弦および余弦との対応関係を記憶したROMテーブル8と、出力信号レジスタ10、係数保持レジスタ7、及びROMテーブル8と接続された演算部11とを備える。
Yホール素子4のX座標値は理想的にはゼロであるが、設置上のX座標値の誤差が0.1mmあったとする。半径Rが5mmの円板磁石2を用いた場合には、次式により、Y軸から約1.1度の角度オフセットが発生することになる。通常、円板磁石2を回転体1の先端に張り合わせるか、または凹部にはめ込む場合、組み立て精度によるが50〜数100μmのずれが発生することが考えられる。
(0.1/R)*(180/π)=1.1 (11)
Xホール素子3及びYホール素子4を回転軸系に対して固定し、円板磁石2を回転軸系とは独立にXYステージを使って動かせるようにした。円板磁石2の中心を移動した後に固定し、ついで回転体1を1回転させて、Xホール素子3及びYホール素子4の出力信号を取得した。そしてパラメータフィッティングにより式(8)及び(9)の係数を算出した。
2 円板磁石(磁石に対応)
3 Xホール素子
4 Yホール素子
5 センサ基板
6 回転角度演算部
7 係数保持レジスタ7(係数記憶部に対応)
8 ROMテーブル
9 A/D変換部
10 出力信号レジスタ10(出力信号保持部に対応)
11 演算部
12 積和演算装置(MAC)
13 ファームウェア部
14 作業レジスタ
Claims (4)
- 回転軸を有する回転体の、前記回転軸と直交する面上に設けられた磁石であって、動径方向に着磁された磁石と、
前記回転軸と直交する平面上に、前記回転軸からみて90度の関係で配置された第1の磁電変換素子および第2の磁電変換素子と
を備え、前記第1の磁電変換素子および前記第2の磁電変換素子の出力信号に基づいて前記回転体の回転角度を算出する回転角度センサにおいて、
前記回転角度の算出は、前記第1の磁電変換素子および前記第2の磁電変換素子の出力信号に対する、前記磁石の中心の前記回転軸からのずれの影響をそれぞれ近似した第1の近似関数と第2の近似関数との比が、前記第1の磁電変換素子の出力信号と前記第2の磁電変換素子の出力信号との比に等しいことを用いて行うことを特徴とする回転角度センサ。 - 前記第1の磁電変換素子および前記第2の磁電変換素子の出力信号をデジタル化するA/D変換部と、
前記A/D変換部がデジタル化した出力信号を保持する出力信号保持部と、
予め求めた、前記第1の近似関数および前記第2の近似関数の係数を記憶した係数記憶部と、
前記出力信号保持部に保持された出力信号および前記係数記憶部に記憶された係数を読み込み、前記回転角度の前記算出を行う演算部と
を有する回転角度算出部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の回転角度センサ。 - 前記回転軸をZ軸、前記回転軸からみて前記第1の磁電変換素子が配置された方向をX軸、前記回転軸からみて前記第2の磁電変換素子が配置された方向をY軸、前記回転体の回転角度をθとした場合に、前記第1の近似関数は、k1x、k2x、k3x、k4x、及びφxを係数として、
Hz(X) = k1x*(cos(θ + φx)-k2x)*(1+k3x*cos(θ + φx) - k4x*sin(θ + φx))
であり、前記第2の近似関数は、k1y、k2y、k3y、k4y、及びφyを係数として、
Hz(Y) = k1y*(sin(θ + φy)-k2y)*(1+k3y*sin(θ + φy) + k4y*cos(θ + φy))
であることを特徴とする請求項1または2に記載の回転角度センサ。 - 前記回転角度の前記算出は、逐次2分法により実行されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の回転角度センサ。
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