JP2009281741A - 現在位置出力装置、現在位置出力方法及び現在位置出力プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部11は、定期的に、基地局に対して基準気圧情報取得要求を実行し、この基地局から、基地局の気圧及び標高を含む基準気圧情報を取得して、データ記憶部15に記憶する。制御部11は、定期的に、圧力センサ16から取得した気圧の測定値と、基準気圧情報を含めた標高算出式とを用いて、現在位置の標高を算出して、データ記憶部15に記録する。非常ボタンが押下された場合、制御部11は、このとき算出してデータ記憶部15に記憶した現在標高又は既にデータ記憶部15に記録されている標高を含む緊急通知を緊急連絡先に対して行なう。
【選択図】図2
Description
前記気圧データ記憶手段に記録する基準気圧記録手段、前記圧力センサを用いて測定した気圧と前記基準気圧とを比較し、この比較した結果に応じて、前記気圧を測定した現在位置の高さを特定する高さ特定手段、及び特定した現在位置の高さに関する情報を出力する出力手段として機能させることを要旨とする。気圧は、高さに応じて変化するが、天候によっても変化する。このため、階層化したエリアに応じた基準高さ及び基準気圧を用いて現在位置の高さを特定することにより、階層化したエリアにおいても、より正確に現在位置の高さを特定することができる。
以下、本発明を具体化した第1実施形態について図1〜図7を用いて説明する。本実施形態では、例えば、消防や警察に緊急連絡をする場合等に、利用者の現在位置を出力する現在位置出力装置として説明する。この場合、利用者がビル内のどの階にいるかを特定するために役立つ現在位置の標高を含む情報を通知する。
携帯電話端末10は、制御部11、無線通信部12、操作部13、表示部14、気圧データ記憶手段としてのデータ記憶部15及び圧力センサ16を備えている。
IF制御手段112は、操作部13及び表示部14等のインターフェースに対する制御を行なう。具体的には、IF制御手段112は、操作部13を介して取得した指示データに応じて、通信制御手段111及び緊急連絡手段113を制御する。また、IF制御手段112は、表示画面データを生成して、表示部14に表示画面を表示する。
位置情報取得手段114は、GPS信号受信部を備えており、受信したGPS信号から携帯電話端末10の位置を特定し、平面的な位置情報としてデータ記憶部15に記録する。
タイマ117は、時間情報を高度算出手段115に提供する。
緊急連絡先データ領域には、緊急連絡先(警察や消防のアドレス情報)に関するデータ
が記録されている。
現在位置の標高={基準気圧−(測定気圧−屋内補正値)}×100/12+基準標高
この標高算出式において、基準気圧とは、本実施形態では基地局20において測定された気圧(基準気圧情報の気圧)である。また、測定気圧とは、圧力センサ16で測定した気圧である。屋内補正値とは、屋内と屋外との気圧差である。図6に示すように、屋内の気圧P1は、屋外の気圧P2よりが高くなるので、屋内外の気圧差ΔPを屋内補正値として用いる。なお、利用者が屋外にいる場合には、この屋内補正値を「0」とした標高算出式を用いる。基準標高とは、基地局20の標高である。
次に、以上の構成を有する携帯電話端末10を用いて、利用者の現在位置を通知する処理について説明する。ここでは、標高算出処理、屋内外処理、標高算出式更新処理、緊急通知処理の順番に説明する。
まず、標高算出処理について説明する。
制御部11は、定期的に、測定された気圧の取得処理を実行する。具体的には、制御部11の高度算出手段115は、圧力センサ16の気圧測定値を定期的に取得し、データ記憶部15の気圧測定値データ領域に記録する。
階数データ領域から移動階数データを取得し、検出した階層移動検出パターンに応じた演算を行なって新たな移動階数を算出して、データ記憶部15の移動階数データ領域に記録する。そして、階層移動検出パターンを検出しない場合又は移動階数を記録した場合には、標高算出処理を終了する。
次に、屋内外特定処理について、図3を用いて説明する。
この処理において、制御部11が圧力センサ16から新たな気圧測定値を取得した場合、まず、気圧微分値の算出処理を実行する(ステップS101)。具体的には、制御部11の屋内外特定手段116は、新たに取得した気圧測定値(変化後気圧測定値)と、この直前にデータ記憶部15に記憶された気圧測定値(変化前気圧測定値)との差分から気圧微分値を算出する。
域に屋外フラグを記録する。
次に、標高算出式更新処理について、図4を用いて説明する。
先の基準気圧情報を取得した時刻からの経過時間が基準気圧情報取得間隔を経過すると(ステップS201において「YES」)、制御部11は、基準気圧情報取得要求を実行する(ステップS202)。具体的には、制御部11の高度算出手段115は、タイマ117を用いて、先の基準気圧情報を取得した時刻からの時間経過情報を取得し、基準気圧情報取得間隔に達した場合、通信制御手段111に対して、基地局20から基準気圧情報を取得する指示を供給する。通信制御手段111は、無線通信部12を介して、携帯電話端末10の所在位置をカバーしている基地局20に対して、基準気圧情報要求を送信する。この基準気圧情報要求を受信した基地局20は、基準気圧情報を携帯電話端末10に提供する。
次に、警察又は消防に緊急通知を行なうための緊急通知処理について、図5を用いて説明する。
て、基準気圧情報要求を送信する。この要求を受信した基地局20は、基準データ記憶部21に記憶している基準気圧情報を携帯電話端末10に送信する。
・ 本実施形態では、制御部11は、先の基準気圧情報を取得した時刻からの経過時間が基準気圧情報取得間隔を経過すると、基準気圧情報取得要求を実行する(ステップS202)。制御部11は、データの送受信を行なう基地局20から基準気圧情報を取得して(ステップS203において「YES」の場合)、この基準気圧情報をデータ記憶部15に記憶する標高算出式の更新処理を実行する(ステップS204)。一方で、制御部11は、定期的に、測定された気圧の取得処理を実行し、現在位置の高さ算出処理を実行する。この場合、制御部11は、圧力センサ16から取得した気圧測定値を、測定気圧として標高算出式に代入して現在位置の標高を算出して、データ記憶部15に記録する。非常ボタンが押下された場合には、制御部11は、緊急連絡先への通知処理を実行する(ステップS306)。この場合、制御部11は、データ記憶部15に記録された現在位置データを取得し、この現在位置データに含まれる平面位置と現在位置の標高と(場合によっては移動階数と)を基地局20を介して緊急連絡先に送信する。気圧は、標高に応じて変化するが、地域の天候によっても変化する。本実施形態では、携帯電話端末10の制御部11は、データ送受信する基地局20から定期的に取得した基準気圧情報を用いて標高算出式の更新を行なう。このため、基地局20がカバーする通話範囲において、より適切な基準気圧情報で定期的に標高算出式を更新しながら、現在位置の標高を算出するので、階層化したエリアであっても、利用者の現在位置をより正確に把握することができる。よって、
緊急通知を受けた緊急連絡先は、地図情報から利用者の現在位置を一意に特定できない場合であっても、利用者の現在位置(通報場所)をより正確に把握することができる。
次に、本発明を具体化した第2実施形態について図9及び図10を用いて説明する。本
実施形態では、利用者が乗車している車の現在位置を出力する現在位置出力装置としてのナビゲーション装置として説明する。
高さ検出手段412は、高さ特定手段として機能し、圧力センサ46が測定した気圧に関するデータを取得して、インターチェンジにおいてどの階層を走行しているかを特定し、この走行層特定情報をナビゲーション表示制御手段410に供給する。更に、高さ検出手段412は、インターチェンジにおいて、同じ階層を進行しているときの気圧の変動を許容する許容変化圧力値を記憶している。
地図データ記憶部45は、地図情報に関するデータが記録されている。
圧力センサ46は、ナビゲーション装置40が設けられた車の気圧を測定し、この測定した気圧に関するデータを制御部41に供給する。
データ記憶部45から取得した地図情報から、表示部に表示する範囲内の進路上にインターチェンジの表示を検出した場合には、予定進路上にインターチェンジが存在しているか否かを特定する。
ここで、気圧の上昇を検知した場合(ステップS408において「YES」の場合)、制御部41は、下階層に移動したと判断する(ステップS409)。具体的には、制御部41の高さ検出手段412は、ステップS405で測定した圧力がステップS403で測定した圧力よりも高くなっている場合には、下階層に移動したと判断する。この場合、制御部41の高さ検出手段412は、インターチェンジに進入する前に走行していた階層の下階層を走行しているという階層特定情報をナビゲーション表示制御手段410に提供する。
ES」の場合)には、ステップS403以降の処理が繰り返して実行される。
・ 本実施形態では、表示部に表示する範囲内の進路上にインターチェンジがある場合(ステップS402において「YES」の場合)、制御部41は、圧力センサ46が測定した気圧測定値を取得し、制御部41のRAMに記録する(ステップS403)。その後、インターチェンジに進入した場合(ステップS404において「YES」の場合)、制御部41は、再び、圧力センサ46が測定した気圧測定値を取得し、制御部41のRAMに記憶する(ステップS405)。制御部41は、気圧変化がなかったと判断した場合(ステップS406において「NO」の場合)には、同じ階層の進路上を進行していると特定する(ステップS407)。気圧が上昇した場合(ステップS408において「YES」の場合)、制御部41は、下階層に移動したと特定する(ステップS409)。気圧が下降した場合(ステップS408において「NO」の場合)、制御部41は、上階層に移動したと特定する(ステップS410)。制御部41は、特定した階層(インターチェンジに進入する前に走行していた階層と同じ階層、その階層の下階層、又は上階層)を走行しているという階層特定情報を用いて現在地の特定処理を実行する(ステップS401)。このため、平面的な位置情報では特定が困難なインターチェンジに進入する前後において測定された気圧測定値を比較して、走行する階層を特定する。この場合、地図情報からインターチェンジを検出した場所から利用者の現在位置までの距離は、天候による気圧変化が生じる距離に比べて小さい。従って、インターチェンジに進入する前後の天候による気圧はほぼ同じとみなせるので、天候による気圧変化の影響をほとんど受けずに、インターチェンジにおいて、車が走行している現在位置をより正確に特定して、その現在位置に応じたより正確なナビゲーションを行なうことができる。
○ 上記第1実施形態においては、携帯電話端末10の制御部11は、データの送受信を行なう基地局20の標高と基地局20で測定された気圧とを含む基準気圧情報を用いて標高算出式を更新した。この場合、携帯電話端末10が標高算出式を更新するために用いる基準気圧情報は、これに限られない。例えば、基地局20は、携帯電話端末10の現在位置に近い基準気圧情報提供局の気圧と標高を提供してもよい。具体的には、図8に示すように、この基準気圧情報提供局として、基地局20が通話範囲としてカバーする場所にある百葉箱30や気象庁地域観測システムのアメダス(AMeDAS=Automated Meteorological Data Acquisition System)等から基準気圧情報を取得してもよい。この場合、基準気圧情報提供局に、気圧を測定する圧力センサと、標高と気圧測定値とを含む基準気圧情報を記憶するメモリと、データ更新制御手段と、通信制御手段とを設ける。基準気圧情報提供局のデータ更新制御手段は、定期的に、圧力センサが測定した気圧を、メモリに記録された基準気圧情報の気圧測定値として更新する。基地局20はデータ記憶部を備える。このデータ記憶部には、各基準気圧情報提供局を識別する提供局識別子と、その位置情報とを関連付けたデータが記憶されている。
Claims (6)
- 気圧を測定するための圧力センサと、この圧力センサを用いて測定した気圧を記憶する気圧データ記憶手段と、制御手段とを備えた現在位置出力装置であって、
前記制御手段が、
階層化したエリアへの進入を検知する検知手段と、
前記階層化したエリアに応じた基準高さ及び基準気圧を取得して前記気圧データ記憶手段に記録する基準気圧記録手段と、
前記圧力センサを用いて測定した気圧と前記基準気圧とを比較し、この比較した結果に応じて、前記気圧を測定した現在位置の高さを特定する高さ特定手段と、
特定した現在位置の高さに関する情報を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする現在位置出力装置。 - 基地局と通信を行なう無線通信部を備えており、
前記基準気圧記録手段は、前記無線通信部が通信を行なう基地局から前記基準高さ及び前記基準気圧に関する情報を定期的に取得し、
前記高さ特定手段は、前記圧力センサを用いて測定した気圧と前記基準気圧との圧力差及び前記基準高さから、現在位置の高さを算出することを特徴とする請求項1に記載の現在位置出力装置。 - 前記制御手段は、屋外から屋内に入ったことを検出するための屋内検出条件を記憶しており、
前記検知手段は、前記気圧データ記憶手段に記録された圧力が前記屋内検出条件を満たすことを検出することにより、前記階層化したエリアへの進入を検知し、
前記制御手段は、前記階層化したエリアへの進入を検知した場合には、検出の前後の気圧差を用いて前記基準気圧の補正を行なう補正手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の現在位置出力装置。 - 前記制御手段は、一度に表示される所定範囲の利用者の進路方向の地図情報を取得する地図情報取得手段を更に備え、
前記検知手段は、前記地図情報において階層化したエリアがあることを検出し、
前記基準気圧記録手段は、階層化したエリアを検出したときに測定された気圧を基準気圧とし、このときの高さを基準高さとして取得し、
前記高さ特定手段は、
前記階層化したエリアに進入した後に測定した気圧と前記基準気圧とが同じ場合には、前記階層化したエリアに進入する前の高さと同じ高さを現在位置の高さとして特定し、
前記階層化したエリアに進入した後に測定した気圧と前記基準気圧とが異なる場合には、これらの気圧の大小関係に応じて、前記階層化したエリアに入る前の高さより低い位置又は高い位置を現在位置の高さとして特定し、
前記出力手段は、前記特定した現在位置の高さに応じた利用者の現在位置と、前記地図情報取得手段が取得した地図情報とを含むナビゲーション情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の現在位置出力装置。 - 気圧を測定するための圧力センサと、この圧力センサを用いて測定した気圧を記憶する気圧データ記憶手段と、制御手段とを備えた現在位置出力装置における方法であって、
前記制御手段が、
階層化したエリアへの進入を検知する検知段階と、
前記階層化したエリアに応じた基準高さ及び基準気圧を取得して前記気圧データ記憶手段に記録する基準気圧記録段階と、
前記圧力センサを用いて測定した気圧と前記基準気圧とを比較し、この比較した結果に
応じて、前記気圧を測定した現在位置の高さを特定する高さ特定段階と、
特定した現在位置の高さに関する情報を出力する出力段階とを実行することを特徴とする現在位置出力方法。 - 気圧を測定するための圧力センサと、この圧力センサを用いて測定した気圧を記憶する気圧データ記憶手段と、制御手段とを備えた現在位置出力装置におけるプログラムであって、
前記制御手段を、
階層化したエリアへの進入を検知する検知手段、
前記階層化したエリアに応じた基準高さ及び基準気圧を取得して前記気圧データ記憶手段に記録する基準気圧記録手段、
前記圧力センサを用いて測定した気圧と前記基準気圧とを比較し、この比較した結果に応じて、前記気圧を測定した現在位置の高さを特定する高さ特定手段、及び
特定した現在位置の高さに関する情報を出力する出力手段として機能させることを特徴とする現在位置出力プログラム。
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