JP2016200481A - 気圧センサの気圧補正値を算出する管理装置、携帯端末及びプログラム - Google Patents
気圧センサの気圧補正値を算出する管理装置、携帯端末及びプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】管理装置は、海抜高度に基づく参照気圧値を、内部又は外部データベースから取得する参照気圧値取得手段と、当該端末の位置情報が、参照気圧値を基準とした当該気圧値の分布に基づいて地上面であるか否かを判定する地上面判定手段と、真と判定された際に、端末の位置情報に対する標高値を、内部又は外部データベースから取得する標高値取得手段と、参照気圧値を基準とした標高値に基づく理想気圧値を算出する理想気圧値算出手段と、端末から受信した気圧値と理想気圧値との差分となる気圧補正値を算出する気圧補正値算出手段とを有する。
【選択図】図3
Description
「複数基地局測位方式」 :複数の隣接基地局からの通信電波によって測位する
「ハイブリッド測位方式」:GPS測位方式+複数基地局測位方式
「セルベース測位方式」 :接続先基地局の位置を、当該携帯端末の現在位置とする
屋内で測位可能なこれら測位方式によれば、緯度及び経度は推定できるものの、高度までは十分に推定できない。
特許文献3及び非特許文献3に記載の技術によれば、携帯端末は、気圧センサのオフセット値を算出するために、基準装置と同一高度へ移動しなければならない、とする条件を要する。
特許文献4に記載の技術によれば、あくまで相対的な階数の変動しか推定することができず、携帯端末を所持するユーザの位置を、地上面からの高さで推定することはできない。
特許文献5に記載の技術によれば、基準装置を不要とするが、GPS測位に基づく測位高度値と、海抜からの標高値との間の誤差が大きい場合、携帯端末の地上面からの高度を誤って推定することとなる。
特許文献6に記載の技術によれば、携帯端末が高層階の窓際等に位置する場合、その窓際の高度と標高データとが一致するように、換算テーブルを補正してしまい、その後、その誤った換算テーブルを用いた高度が推定されてしまう。
特許文献7に記載の技術によれば、地図データ上の建物情報を必要とする。また、携帯端末が、建物内側に位置する(例えば高層階の窓際)にも拘わらず、建物外側に位置すると判定された場合、誤った高度が推定されてしまう。
海抜高度に基づく参照気圧値を、内部又は外部データベースから取得する参照気圧値取得手段と、
当該端末の位置情報が、参照気圧値を基準とした当該気圧値の分布に基づいて地上面であるか否かを判定する地上面判定手段と、
地上面判定手段によって真と判定された際に、端末の位置情報に対する標高値を、内部又は外部データベースから取得する標高値取得手段と、
参照気圧値を基準とした標高値に基づく理想気圧値を算出する理想気圧値算出手段と、
端末から受信した気圧値と理想気圧値との差分となる気圧補正値を算出する気圧補正値算出手段と
ことを特徴とする。
気圧補正値を端末へ送信し、端末に対して気圧センサの気圧値を気圧補正値によって補正させるか、又は、端末から受信した気圧値を気圧補正値によって補正して管理する気圧値補正手段を更に有することも好ましい。
所定地域範囲毎に、参照気圧値を基準とした複数の気圧値の度数分布(気圧値毎のログ数)又は確率分布(気圧値毎のログ発生確率)を算出する分布算出手段と、
度数分布又は確率分布に対して差分法に基づく差分値を算出し、該差分値の分布から1階床面の地上面気圧値範囲を推定する地上面気圧値推定手段と
を有し、
地上面判定手段は、端末の気圧値が地上面気圧値範囲に含まれるか否かを判定することも好ましい。
所定地域範囲毎に、参照気圧値を基準とした複数の気圧値の度数分布(気圧値毎のログ数)又は確率分布(気圧値毎のログ発生確率)を算出する分布算出手段と、
度数分布又は確率分布に対して差分法に基づく差分値を算出し、該差分値の分布から床面が1つしか推定されないか否かを判定する地上面気圧値推定手段と
を有し、
地上面判定手段は、床面が1つしか推定されない地域範囲の端末の位置情報が地上面であると判定することも好ましい。
地上面気圧値推定手段の差分法は、2階中心差分法であることも好ましい。
当該端末から所定時間間隔でログを連続的に受信し、所定個数の気圧値における平均値を算出し、該平均値と各気圧値との差の二乗平均平方根を誤差指標として算出する誤差指標算出手段を更に有し、
地上面判定手段は、誤差指標が所定閾値以下となる場合にのみ、当該端末の位置情報に対する地上面を判定することも好ましい。
標高値取得手段は、端末の位置情報を中心に、端末の測位部における測位誤差半径に含まれる複数の標高値を取得するものであり、
標高値取得手段の複数の標高値における平均値を算出し、該平均値と各標高値との差の二乗平均平方根を誤差指標として算出する誤差指標算出手段を更に有し、
地上面判定手段は、誤差指標が所定閾値以下となる場合にのみ、当該端末の位置情報に対する地上面を判定することも好ましい。
標高値取得手段は、端末の位置情報を中心に、端末の測位部における測位誤差半径に含まれる複数の標高値を取得するものであり、
当該端末から所定時間間隔でログを連続的に受信し、所定個数の気圧値における平均値を算出し、該平均値と各気圧値との差の二乗平均平方根を第1の誤差指標として算出すると共に、標高値取得手段の複数の標高値における平均値を算出し、該平均値と各標高値との差の二乗平均平方根を第2の誤差指標として算出する誤差指標算出手段を更に有し、
地上面判定手段は、第1の誤差指標が第1の所定閾値以下となり、且つ、第2の誤差指標が第2の所定閾値以下となる場合にのみ、当該端末の位置情報に対する地上面を判定する
ことも好ましい。
海抜高度に基づく参照気圧値を、内部又は外部データベースから取得する参照気圧値取得手段と、
当該端末の位置情報が、参照気圧値を基準とした当該気圧値の分布に基づいて地上面であるか否かを判定する地上面判定手段と、
地上面判定手段によって真と判定された際に、端末の位置情報に対する標高値を、内部又は外部データベースから取得する標高値取得手段と、
参照気圧値を基準とした標高値に基づく理想気圧値を算出する理想気圧値算出手段と、
端末によって計測した気圧値と理想気圧値との差分となる気圧補正値を算出する気圧補正値算出手段と
を有することを特徴とする。
海抜高度に基づく参照気圧値を、内部又は外部データベースから取得する参照気圧値取得手段と、
当該端末の位置情報が、参照気圧値を基準とした当該気圧値の分布に基づいて地上面であるか否かを判定する地上面判定手段と、
地上面判定手段によって真と判定された際に、端末の位置情報に対する標高値を、内部又は外部データベースから取得する標高値取得手段と、
参照気圧値を基準とした標高値に基づく理想気圧値を算出する理想気圧値算出手段と、
端末から受信した気圧値と理想気圧値との差分となる気圧補正値を算出する気圧補正値算出手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
海抜高度に基づく参照気圧値を、内部又は外部データベースから取得する参照気圧値取得手段と、
当該端末の位置情報が、参照気圧値を基準とした当該気圧値の分布に基づいて地上面であるか否かを判定する地上面判定手段と、
地上面判定手段によって真と判定された際に、端末の位置情報に対する標高値を、内部又は外部データベースから取得する標高値取得手段と、
参照気圧値を基準とした標高値に基づく理想気圧値を算出する理想気圧値算出手段と、
端末によって計測した気圧値と理想気圧値との差分となる気圧補正値を算出する気圧補正値算出手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
管理装置1は、気圧センサ及び測位部を有する携帯端末2から、気圧値及び位置情報を含むログを受信する。これに対し、管理装置1は、携帯端末2へ、その気圧センサに対する気圧補正値を送信する。これによって、携帯端末2は、気圧センサの気圧値をその気圧補正値によって補正する。尚、携帯端末2から受信した気圧値を管理する管理装置1が自ら、携帯端末識別子毎に、その気圧値を気圧補正値によって補正して管理するものであってもよい。
ログ受信部10は、気圧センサ及び測位部を有する携帯端末2から、気圧値及び位置情報を含むログを受信する。気圧値及び位置情報は、携帯端末2の端末識別子に対応付けて管理される。勿論、ログの内容は限定されることなく、気温センサの気温情報を更に含むものであってもよい。尚、管理装置1は、携帯端末2から逐次にログを受信するものであってもよいし、多数のログを携帯端末から予め収集した別のサーバから受信するものであってもよい。
参照気圧値取得部11は、海抜高度に基づく参照気圧値を、内部又は外部データベースから取得する。取得した参照気圧値は、理想気圧値算出部14へ出力される。
参照気圧値は、時々刻々と変化する海面上の絶対海抜高度の気圧値に基づくものであってもよいし、海抜高度を基準とした固定標高の気圧値に基づくものであってよい。但し、参照気圧値は、当該携帯端末の位置情報に対して最も近い位置にある参照気圧値であることを意味する。
データベースは、管理装置内部又は外部にあってもよいが、ログ受信部10によって受信した位置情報をクエリとして、その参照気圧値を応答するものである。
地上面判定部12は、当該携帯端末2の位置情報が、参照気圧値を基準とした当該気圧値の分布に基づいて地上面であるか否かを判定する。地上面とは、複数階の建物の場合、1階床面を意味する。当該携帯端末2が地上面に位置すると判定した際に、当該携帯端末2の位置する標高値を取得するべく、標高値取得部13へ通知する。
また、過去の多数の気圧値は、異なる複数の携帯端末からログとして収集したものであってもよい。尚、図6で後述するように、本発明が携帯端末単体に実装される場合、1つの携帯端末における過去に収集した多数の気圧値であってもよい。
分布算出部17は、所定地域範囲毎に、参照気圧値を基準とした複数の気圧値の「度数分布(気圧値毎のログ数)」又は「確率分布(気圧値毎のログ発生確率)」を算出する。算出された度数分布又は確率分布は、地上面気圧値推定部18へ出力される。
図5は、単階建物内側又は屋外で計測された気圧値に対する度数分布及び確率分布を表すヒストグラムである。
図7は、図5の気圧値に対する差分値及び床面を表すヒストグラムである。
地上面気圧値推定部18は、度数分布又は確率分布に対して「差分法」に基づく差分値を算出する。そして、その差分値の分布から、以下のいずれかを判定する。
(判定1)差分値の分布から1階床面の地上面気圧値範囲を推定する。
(判定2)差分値の分布から床面が1つしか推定されないか否かを判定する(床面数の推定)
ここで、推定された地上面気圧値範囲、又は、床面が1つであるとする判定結果は、地上面判定部12へ出力される。
(判定1の場合)携帯端末の気圧値が地上面気圧値範囲に含まれるか否かを判定する。真の場合、当該携帯端末は、地上面に位置すると判定される。
(判定2の場合)床面が1つしか推定されない地域範囲の端末の位置情報が地上面であると判定する。
これら判定結果が真である場合、地上面判定部12は、標高値取得部13へ、当該携帯端末の位置の標高値を取得するべく指示する。
ここで、「差分法(difference method)」とは、微分方程式を解く数値解析における離散化手法である。関数が2つの変数値に対してとる値の間の有限な差を、「差分(difference)」という。この差分を、変数値の差で割って得られる商を差分商(difference quotient)という。これは、微分を差分商で近似することによって、微分方程式を解く方法である。
高度nと高度n+1との間で微分をとる前方差分△u(x)は、以下の式で表される。
△u(x)=u(x+h)−u(x)=un+1−un (h:差分間隔)
高度nと高度n-1との間で微分をとる後方差分▽u(x)は、以下の式で表される。
▽u(x)=u(x)−u(x-h)=un−un-1
そして、nに対して、n+1とn-1との間で差分をとる中心差分δu(x)は、以下の式で表される。即ち、中心差分δu(x)は、前方差分△u(x)と後方差分▽u(x)とを平均したものである。
δu(x)=u(x+1/2h)−u(x-1/2h)
=(△u(x)+▽u(x))/2
=(u(x+h)−u(x-h))/2
=(un+1−un-1)/2
2階微分の近似としては、2階中心差分法(2nd difference method)を用いる。これは差分の差分に当たる。
δ2u(x)=(un+1−un)−(un−un-1)
=un+1−2un−un-1
尚、前述した条件を満たす気圧値Pnの後方気圧値Pn+1を、床面の気圧と推定してもよい。以下の例では、前述した条件を満たす気圧値Pnを、床面の気圧として推定するものとする。
標高値取得部13は、地上面判定部12によって真と判定(当該携帯端末が地上面に位置すると判定)された際に、携帯端末の位置情報に対する標高値を、内部又は外部データベースから取得する。標高値は、地図データに基づくものである。取得した標高値は、理想気圧値算出部14へ出力される。尚、データベースは、管理装置内部又は外部にあってもよいが、ログ受信部10によって受信した位置情報をクエリとして、その標高値を応答するものである。
理想気圧値算出部14は、参照気圧値を基準とした標高値に基づく理想気圧値を算出する。算出した理想気圧値は、気圧値補正部16へ出力される。理想気圧値算出部14は、参照気圧値が海面気圧値である場合、例えば以下の式によって理想気圧値を算出するものであってもよい。
Pidl=Pref/(1+(0.0065×Hgnd)/(Temp+273.15))5.257
Pref:参照気圧値
Hgnd:標高値
Pidl:理想気圧値
Temp:気温
具体的に例えば、Hgnd=-1.7m(当該位置の標高値が海抜0mよりも低いことを意味する)、Pref=1025.40hPa、Temp=20度である場合、以下のようになる。
Pidl=1025.40hPa/(1+(0.0065×(-1.7m))/(20度+273.15))5.257
=1025.60hPa
尚、Tempは、当該携帯端末に搭載された気温センサから取得するものであってもよいし、外部の気候サーバから取得するものであってもよい。また、季節や月ごとに所定値を用いるものであってもよい。
気圧補正値算出部15は、携帯端末2から受信したログの気圧値(計測気圧値)と理想気圧値との差分となる気圧補正値を算出する。
気圧補正値Pos=理想気圧値Pidl−計測気圧値Pini
=1025.60hPa−1026.50hPa
=-0.89679hPa
算出した気圧補正値は、気圧値補正部16へ出力される。
気圧値補正部16は、図3のような管理装置1の場合、以下のいずれかの機能を有する。
(1)気圧補正値を携帯端末2へ送信し、携帯端末2に対して気圧センサの気圧値を気圧補正値によって補正させる。
(2)例えば図3によれば、気圧値管理部が、携帯端末2毎の気圧補正値を記憶する。そして、携帯端末2から受信した気圧値を気圧補正値によって補正して管理する。尚、気圧値管理部は、過去から現在までの気圧補正値を蓄積し、そこから今回の新たな気圧補正値を算出するものであってもよい。
誤差指標算出部19は、以下の3つの実施形態のいずれかによって構成される。
誤差指標算出部19は、携帯端末2から所定時間間隔(例えば1秒毎)でログを連続的に受信する。そして、所定個数(例えば9個)の気圧値における平均値を算出し、その平均値と各気圧値との差の二乗平均平方根PRMSを、誤差指標として算出する。算出した誤差指標は、地上面判定部22へ出力される。
1030.3hPa、1030.4hPa、1030.3hPa、1030.3hPa、1030.4hPa、1030.4hPa、
1030.4hPa、1030.3hPa、1030.4hPa
この場合、二乗平均平方根PRMS=0.049690hPaを、誤差指標とする。
この誤差指標を入力した地上面判定部22は、例えば、2PRMSが所定値(例えば0.125 hPa)以下の場合、誤差が小さいと判断し、地上面か否かを判定する。前述の誤差指標PRMS=0.049690hPaによれば、2PRMS=0.099380 hPaとなり、所定値以下であるので、誤差が小さいと判断される。この場合、地上面判定部22は、地上面か否かを判定する。
1030.3hPa、1030.4hPa、1030.8hPa、1030.9hPa、1032.4hPa、1032.6hPa、
1033.4hPa、1033.3hPa、1033.8hPa
この場合、二乗平均平方根PRMS=1.3127hPaを、誤差指標とする。
この誤差指標を入力した地上面判定部22は、誤差指標PRMS=1.3127hPaによれば、2PRMS=2.6254hPaとなり、所定値(例えば0.125 hPa)よりも大きいので、誤差が大きいと判断される。この場合、地上面判定部22は、地上面か否かを判定しない。
標高値取得部13は、携帯端末の位置情報を中心に、携帯端末の測位部における測位誤差半径に含まれる複数の標高値を取得するものであるとする。例えばスマートフォンのアプリによって提供される地図サービスは、測位誤差半径を、測位した位置を中心にした円によって表している。測位誤差半径=12.5mである場合、標高値が5m×5mのタイル単位で表現される。
3.00m、2.80m、2.80m、2.80m、3.08m、3.08m、3.08m、3.08m、3.74m、3.74m、
3.74m、3.74m、3.04m、3.98m、2.72m、2.67m、2.74m、2.81m、2.86m、2.91m、
2.83m、3.00m、3.10m、3.12m、2.80m
この場合、これら平均値と各標高値との差の二乗平均平方根HRMS=0.375mを、誤差指標として算出する。
この誤差指標を入力した地上面判定部22は、例えば、2HRMSが所定値(例えば1.00m
)以下の場合、誤差が小さいと判断し、地上面か否かを判定する。前述の誤差指標HRMS=0.375mによれば、2HRMS=0.750mとなり、所定値以下であるので、誤差が小さいと判断される。この場合、地上面判定部22は、地上面か否かを判定する。
第3の実施形態は、前述した第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせたものである。即ち、地上面判定部12は、第1の実施形態の第1の誤差指標が第1の所定閾値以下となり、且つ、第2の実施形態の第2の誤差指標が第2の所定閾値以下となる場合にのみ、当該端末の位置情報に対する地上面を判定する。
図8は、本発明における携帯端末の機能構成図である。
照度センサを用いて、照度値が所定値(例えば2,000ルクス)以上である場合、地上面であると更に判断するものであってもよい。
また、測位部を用いて、GPS衛星の捕捉数が所定値(例えば5個)以上である場合、地上面であると更に判断することも好ましい。
更に、加速度センサを用いて、歩数計による歩行状態が、所定時間(例えば3分)以上継続していた場合、地上面であると更に判断することも好ましい。
更に、加速度センサや気圧センサによる気圧値変化を用いて、エレベータ乗車等を検知した場合、その前後で計測された気圧値は地上面ではないと判断することも好ましい。
h:地上からの高度
Pb:基準気圧値(地上面気圧値)
P:補正値で補正後の気圧
Temp:気温
h=(((Pb/P)(1/5.257)−1)×(Temp+273.15))/0.0065
階数=h/階高
これによって、ユーザの滞在階数に応じた位置サービスを、ユーザが所持する携帯端末に提供することもできる。
10 ログ受信部
11 参照気圧値取得部
12 地上面判定部
13 標高値取得部
14 理想気圧値算出部
15 気圧補正値算出部
16 気圧値補正部
17 分布算出部
18 地上面気圧値推定部
19 誤差指標算出部
2 携帯端末
20 ログ記録部
21 参照気圧値取得部
22 地上面判定部
23 標高値取得部
24 理想気圧値算出部
25 気圧補正値算出部
26 気圧値補正部
27 分布算出部
28 地上面気圧値推定部
29 誤差指標算出部
3 気候データベース
Claims (11)
- 気圧センサ及び測位部を有する端末から、気圧値及び位置情報を含むログを受信する管理装置であって、
海抜高度に基づく参照気圧値を、内部又は外部データベースから取得する参照気圧値取得手段と、
当該端末の位置情報が、前記参照気圧値を基準とした当該気圧値の分布に基づいて地上面であるか否かを判定する地上面判定手段と、
前記地上面判定手段によって真と判定された際に、前記端末の位置情報に対する標高値を、内部又は外部データベースから取得する標高値取得手段と、
前記参照気圧値を基準とした前記標高値に基づく理想気圧値を算出する理想気圧値算出手段と、
前記端末から受信した気圧値と前記理想気圧値との差分となる気圧補正値を算出する気圧補正値算出手段と
ことを特徴とする管理装置。 - 前記気圧補正値を前記端末へ送信し、前記端末に対して気圧センサの気圧値を前記気圧補正値によって補正させるか、又は、前記端末から受信した前記気圧値を前記気圧補正値によって補正して管理する気圧値補正手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
- 所定地域範囲毎に、参照気圧値を基準とした複数の気圧値の度数分布(気圧値毎のログ数)又は確率分布(気圧値毎のログ発生確率)を算出する分布算出手段と、
前記度数分布又は確率分布に対して差分法に基づく差分値を算出し、該差分値の分布から1階床面の地上面気圧値範囲を推定する地上面気圧値推定手段と
を有し、
前記地上面判定手段は、前記端末の前記気圧値が前記地上面気圧値範囲に含まれるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の管理装置。 - 所定地域範囲毎に、参照気圧値を基準とした複数の気圧値の度数分布(気圧値毎のログ数)又は確率分布(気圧値毎のログ発生確率)を算出する分布算出手段と、
度数分布又は確率分布に対して差分法に基づく差分値を算出し、該差分値の分布から床面が1つしか推定されないか否かを判定する地上面気圧値推定手段と
を有し、
前記地上面判定手段は、床面が1つしか推定されない前記地域範囲の端末の位置情報が地上面であると判定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の管理装置。 - 前記地上面気圧値推定手段の前記差分法は、2階中心差分法である
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の管理装置。 - 当該端末から所定時間間隔で前記ログを連続的に受信し、所定個数の気圧値における平均値を算出し、該平均値と各気圧値との差の二乗平均平方根を誤差指標として算出する誤差指標算出手段を更に有し、
前記地上面判定手段は、前記誤差指標が所定閾値以下となる場合にのみ、当該端末の位置情報に対する地上面を判定する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の管理装置。 - 前記標高値取得手段は、前記端末の位置情報を中心に、前記端末の前記測位部における測位誤差半径に含まれる複数の標高値を取得するものであり、
前記標高値取得手段の複数の標高値における平均値を算出し、該平均値と各標高値との差の二乗平均平方根を誤差指標として算出する誤差指標算出手段を更に有し、
前記地上面判定手段は、前記誤差指標が所定閾値以下となる場合にのみ、当該端末の位置情報に対する地上面を判定する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の管理装置。 - 前記標高値取得手段は、前記端末の位置情報を中心に、前記端末の前記測位部における測位誤差半径に含まれる複数の標高値を取得するものであり、
当該端末から所定時間間隔で前記ログを連続的に受信し、所定個数の気圧値における平均値を算出し、該平均値と各気圧値との差の二乗平均平方根を第1の誤差指標として算出すると共に、前記標高値取得手段の複数の標高値における平均値を算出し、該平均値と各標高値との差の二乗平均平方根を第2の誤差指標として算出する誤差指標算出手段を更に有し、
前記地上面判定手段は、第1の誤差指標が第1の所定閾値以下となり、且つ、第2の誤差指標が第2の所定閾値以下となる場合にのみ、当該端末の位置情報に対する地上面を判定する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の管理装置。 - 気圧センサ及び測位部を有し、気圧値及び位置情報を含むログを記録する端末であって、
海抜高度に基づく参照気圧値を、内部又は外部データベースから取得する参照気圧値取得手段と、
当該端末の位置情報が、前記参照気圧値を基準とした当該気圧値の分布に基づいて地上面であるか否かを判定する地上面判定手段と、
前記地上面判定手段によって真と判定された際に、前記端末の位置情報に対する標高値を、内部又は外部データベースから取得する標高値取得手段と、
前記参照気圧値を基準とした前記標高値に基づく理想気圧値を算出する理想気圧値算出手段と、
前記端末によって計測した気圧値と前記理想気圧値との差分となる気圧補正値を算出する気圧補正値算出手段と
を有することを特徴とする端末。 - 気圧センサ及び測位部を有する端末から、気圧値及び位置情報を含むログを受信する管理装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
海抜高度に基づく参照気圧値を、内部又は外部データベースから取得する参照気圧値取得手段と、
当該端末の位置情報が、前記参照気圧値を基準とした当該気圧値の分布に基づいて地上面であるか否かを判定する地上面判定手段と、
前記地上面判定手段によって真と判定された際に、前記端末の位置情報に対する標高値を、内部又は外部データベースから取得する標高値取得手段と、
前記参照気圧値を基準とした前記標高値に基づく理想気圧値を算出する理想気圧値算出手段と、
前記端末から受信した気圧値と前記理想気圧値との差分となる気圧補正値を算出する気圧補正値算出手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする管理装置用のプログラム。 - 気圧センサ及び測位部を有し、気圧値及び位置情報を含むログを記録する端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
海抜高度に基づく参照気圧値を、内部又は外部データベースから取得する参照気圧値取得手段と、
当該端末の位置情報が、前記参照気圧値を基準とした当該気圧値の分布に基づいて地上面であるか否かを判定する地上面判定手段と、
前記地上面判定手段によって真と判定された際に、前記端末の位置情報に対する標高値を、内部又は外部データベースから取得する標高値取得手段と、
前記参照気圧値を基準とした前記標高値に基づく理想気圧値を算出する理想気圧値算出手段と、
前記端末によって計測した気圧値と前記理想気圧値との差分となる気圧補正値を算出する気圧補正値算出手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする端末用のプログラム。
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