JP2009280201A - ワイパブレード - Google Patents
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Abstract
【課題】製造及び組付けが簡単且つ廉価なワイパーブレードのキャップスポイラーの取り付け構造を提供する。
【解決手段】案内部材38が、該案内部材38から解離可能なキャップスポイラ58と共に端部キャップ38,58を形成しており、案内部材38とキャップスポイラ58との間の分離面が、ばねレール26の広幅面に対してほぼ平行に延在しているようにした。案内部材38はクリップ結合によりキャップスポイラ58と互いに結合する。
【選択図】図1
【解決手段】案内部材38が、該案内部材38から解離可能なキャップスポイラ58と共に端部キャップ38,58を形成しており、案内部材38とキャップスポイラ58との間の分離面が、ばねレール26の広幅面に対してほぼ平行に延在しているようにした。案内部材38はクリップ結合によりキャップスポイラ58と互いに結合する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ワイパブレードであって、ワイパ条片と、スポイラと、長手方向通路内に配置されている少なくとも1つのばねレールとを備え、ばねレールは長手方向通路と共に少なくとも一端部で、スポイラの流れ異形材を越えてある程度突出し、且つ端部キャップの案内部材内に達し、該案内部材によって側方で取り囲まれる、ワイパブレードに関する。
DE102005062462A1において、プラスチックから成る支持体を備えたワイパブレードが公知になっている。公知のワイパブレードは、ワイパ条片に向かって、ワイパブレードの長手方向で延在している互いに向かい合っている2つの保持レールを有している。2つの保持レールは横断面において、長手方向ギャップを備えたほぼ方形の間隔を形成し、ワイパ条片の背部条片を収容するために働く。支持体にはプラスチックから成るスポイラと、少なくとも1つのばねレールとが設けられている。ばねレールは支持体もしくはスポイラの長手方向通路内に配置されている。スポイラとして比較的硬質な材料から製造されている支持体は、保持レールを介してスポイラに形状接続式に結合されているか、又は多成分材料押出し成形法において一作業工程において支持体と一体に製造される。支持体はばね条片と共に、スポイラ異形材の端部を越えてある程度突出している。支持体は長手方向通路の高さにおいて側方の切欠きを備えた側方の支持条片を有している。切欠き内に端部キャップの係止ノーズが係止する。端部キャップは支持条片において案内されている。
US7210189B2において、スポイラにワイパ条片のための保持レールが一体成形されているワイパブレードが公知になっている。保持レールの上側には、ばねレールを収容するための中央の長手方向通路が設けられている。ばねレールはその端部において、スポイラ異形材を越えてある程度突出している。突出している端部には、端部キャップの固定のために打抜き孔が設けられている。
更にDE102006020524A1において公知になっているワイパブレードは、そのワイパ条片のヘッド条片にばねレールのために長手方向通路を有している。ヘッド条片とばねレールとは側方で囲まれ、且つ下方からスポイラの保持レールによって囲まれている。ワイパブレードの端部に端部キャップが載着されている。端部キャップがスポイラに一体成形されている端部部材と交換される場合、端部キャップの少なくとも1つを省略することができる。
本発明の課題は、公知のワイパブレードを改良することである。
上記課題を解決するために、本発明に係るワイパブラッドは、案内部材が、該案内部材から解離可能なキャップスポイラと共に端部キャップを形成しており、案内部材とキャップスポイラとの間の分離面が、ばねレールの広幅面に対してほぼ平行に延在しているようになっている。
本発明に係るワイパブレードは、好ましくは、キャップスポイラが、案内部材寄りのキャップスポイラの側に、係止突起を備えた係止フックを有しており、係止突起が組み付けられた状態においてばねレールの切欠きに係合し、且つばねレール又は案内部材において係止する。
好ましくは、係止突起が第2の組付け方向に対向して傾けられた傾斜部を有しており、該傾斜部が案内部材の対応配置された係止ノーズに設けられている傾斜部と組付け時に協働し、係止突起が組付けの最後に係止ノーズに後方から係合する。
好ましくは、係止ノーズが案内部材の係止開口の端面に配置されており、係止突起が組付け時に係止開口内に押し入る。
好ましくは、係止フックが段部を有しており、該段部がキャップスポイラの第2の組付け方向に、案内部材の衝突面と共に組付け運動を制限する。
好ましくは、組付け前に、案内部材がキャップスポイラに少なくとも1つの結合フィルムにより結合されており、該結合フィルムが組付け中に分離される。
好ましくは、結合フィルムが、案内部材において第2の組付け方向で切欠きの始端部に設けられており、且つキャップスポイラにおいて係止突起の傾斜部の終端部に設けられている。
好ましくは、案内部材が、該案内部材のカバー壁の縁部に少なくとも部分的に溝を有しており、該溝内にキャップスポイラの相対する側面に設けられている突出部が係合する。
好ましくは、突出部がキャップスポイラの長手方向側面に間隙を有しており、該間隙内に案内部材の隆起部が適合する。
本発明によれば、案内部材は、案内部材から解離可能なキャップスポイラと共に端部キャップを形成する。案内部材とキャップスポイラとの間の分離面は、ばねレールの広幅面に対してほぼ平行に延在している。このように形成された端部キャップは製造及び組付けにおいて簡単且つ廉価である。案内部材はクリップ結合によりキャップスポイラと互いに結合することができる。有利には、キャップスポイラは、案内部材寄りのキャップスポイラの側に、係止突起を備えた係止フックを有している。係止突起は、組付けられた状態において案内部材における切欠き及び長手方向通路における切欠きを通って、ばねレールの切欠きに係合し、ばねレール又は案内部材において係止する。これにより案内部材とキャップスポイラとの単純化された結合が行われる。更に係止フックは、係止フックがロック体のように切欠きを通って押し込まれることにより、キャップスポイラと端部キャップとを互いに固定し、且つ長手方向通路とばねレールとを互いに固定する。
係止突起が第2の組付け方向に対して対向して傾斜している、組付け時に案内部材の対応配置された係止ノーズに設けられている傾斜部と協働する傾斜部を有していることにより、キャップスポイラの組付けは簡単に行うことができる。係止突起は組付けの最後には係止ノーズに後方から係合する。傾斜部は案内部材の長手方向で係止フックを変位させる。係止突起が係止ノーズを通過するとすぐに、係止フックはばね弾性的に戻る。この場合、有利には、係止ノーズは案内部材の係止開口の端面に配置されていて、係止突起は組付け時に係止開口に侵入する。これによりスポイラキャップはワイパブレードの長手方向に対して横方向に位置固定されている。更に組付け運動は係止フックに設けられている段部により制限できる。係止フックは案内部材に設けられている衝突面と協働する。
スポイラキャップは供給部材として少なくとも1つの結合フィルムにより案内部材に結合されている。スポイラキャップが案内部材に対する横方向で、案内部材とばねレールとの切欠き内に押圧されると、組付け中に結合フィルムは分離される。結合フィルムは、スポイラキャップと案内部材との射出成形時に製造され、有利には、案内部材において組付け方向で切欠きの始端部、及びスポイラキャップにおいて係止突起の傾斜部の終端部に設けられる。
案内部材とスポイラキャップとの調和のある移行のために、案内部材がそのカバー壁の縁部に少なくとも部分的に溝を有していることは有利である。溝内にスポイラキャップの相対する側に設けられている突出部が係合する。突出部と溝とは、クリップ結合がもたらされるように形成されていてもよい。キャップスポイラが案内部材に対する分離面において、ワイパブレード長手方向で僅かに移動することがあることを防ぐために、本発明の構成によれば、キャップスポイラの長手方向側面に設けられている突出部は、案内部材の隆起部が適合する間隙を有しているようになっている。
更なる利点は以下の図面から明らかになる。図面において本発明の実施の形態を示す。図面、発明の説明及び特許請求の範囲は、複数の特徴の組合せを含んでいる。当業者は、これらの特徴を目的に応じて個々に使用することも、有利には、別の組合せとして使用することもできる。
本発明の実施の形態
以下に、発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
以下に、発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
ワイパブレード10は、ばねレール28と、スポイラ12と、端部キャップ38,58とを備えたワイパ条片18から構成されている。ワイパ条片18はワイパリップ20を有している。ワイパリップ20は傾動ウェブ22を介してヘッド条片24に結合されている。ヘッド条片24において、ワイパリップ20とは反対の側で長手方向通路26が接続している。長手方向通路26内にばねレール28が挿入されている。組付けの簡略化のために、ばねレール28の端部は組付け傾斜部30を有している。更に、組付け傾斜部30はその端部の領域に側方の切欠き32を有している。切欠き32は組付けられた状態において、長手方向通路26の長手方向側面に設けられている切欠き34に一致している。
流れ異形材(Stroemungsprofil)14と保持レール16とを有するスポイラ12は、スポイラ12の保持レール16によって、第1の組付け方向に長手方向でワイパ条片18の長手方向通路26にわたって被され、その結果、長手方向通路26の切欠き34は端部で保持レール16から十分に突出している。こうして各端部に案内部材38が、案内部材38の切欠き46が、ばねレール28の切欠き32と、長手方向通路26の切欠き34とを覆うまで押し動かされる。この場合、案内部材38のカバー壁44と、側壁40と、下側の脚部42とは、長手方向通路26を有している。
キャップスポイラ58は案内部材38のカバー壁44寄りの側に、係止突起74を備えた係止フック66を有している。係止フック66は第1の組付け方向36に対して横方向での、ワイパリップ20への第2の組付け方向80で案内部材38の切欠き46内に押し込まれる。この場合、係止フック66は第2の組付け方向80に対向して傾斜している傾斜部70を介して、且つ案内部材38の係止ノーズ76に設けられている傾斜部52により弾性的に変位され、係止突起74と係止ノーズ76とは組付け経路の最後には互いに係止する。係止フック66は長手方向通路26の切欠き34を貫通する。長手方向通路26の材料が十分に弾性的であると、切欠き34を省くことができる。この場合、長手方向通路26の材料は、係止突起74により適切に変形させられ、ばねレール28の切欠き32により押圧される。
係止ノーズ76の傾斜部52は、組付け後に係止フック66の傾斜部68に接触する。傾斜部68は係止突起74と相俟って楔形の自由空間を形成する。自由空間に係止ノーズ76が係合する。係止フック66に対して僅かな材料肉厚を有する係止突起74は、組付けの終了間際に係止ノーズ76の端部に設けられている係止開口48内へ侵入し、係止開口48内で側方で案内される。更に僅かな材料肉厚を備えた係止突起74と、大きな材料肉厚を備えた係止フック66との間の段部72は、案内部材38の衝突面50に接触する。衝突面50は案内部材38の側壁40における切欠き46を制限する。
第2の組付け方向80での組付けの開始まで、キャップスポイラ58と案内部材38とは失われないように結合フィルム78により互いに結合されている。結合フィルム78は案内部材38のカバー壁44の外側の面と、長手方向での係止突起74の最大の延在部とに設けられている。その結果、係止突起74は案内部材38の切欠き46内に、第1の組付け方向36での案内部材38の組付けを妨げない程度に深くだけ突入している。第2の組付け方向80でのキャップスポイラ58の組付け時に、結合フィルム78はせん断される。
案内部材38は、カバー壁44における案内部材38の長手方向エッジに溝54を有している。溝54内にキャップスポイラ58の対応する突出部64が係合するので、キャップスポイラ58の外側輪郭は案内部材38の側壁40と同一平面を成しているか、又は飾り隆起部(Zierwulst)を持って案内部材38の側壁40と締結する。溝54と突出部64とはクリップ結合として形成されていてよい。更に溝54は各長手方向側面において、対応する突出部64の対応する間隙82内に適合する隆起部84により中断される。これによりキャップスポイラ58と案内部材38との正確なセンタリングがなされる。組付けられた状態において、側壁40の延長部56が保持レール16を側方にオーバーラップすることにより、案内部材38はスポイラ12の保持レール16に調和して接続される。キャップスポイラ58の流れ異形材60の対応する部分は、スポイラ12の流れ異形材14を越えて突出している。スポイラ12とは反対の端面62において、キャップスポイラ58は案内部材38及び/又は長手方向通路26の端面を十分に越えて引っ張られていてよい。
Claims (9)
- ワイパブレード(10)であって、ワイパ条片(18)と、スポイラ(12)と、長手方向通路(26)内に配置されている少なくとも1つのばねレール(28)とを備え、該ばねレール(28)は長手方向通路(26)と共に少なくとも一端部で、スポイラ(12)の流れ異形材(14)を越えてさらに突出し、且つ端部キャップ(38,58)の案内部材(38)内に達し、該案内部材(38)によって側方で取り囲まれる、ワイパブレードにおいて、
案内部材(38)が、該案内部材(38)から解離可能なキャップスポイラ(58)と共に端部キャップ(38,58)を形成し、案内部材(38)とキャップスポイラ(58)との間の分離面が、ばねレール(26)の広幅面に対してほぼ平行に延在していることを特徴とする、ワイパブレード。 - キャップスポイラ(58)が、案内部材(38)寄りのキャップスポイラ(58)の側に、係止突起(74)を備えた係止フック(66)を有しており、係止突起(74)が組み付けられた状態においてばねレール(28)の切欠き(32)に係合し、且つばねレール(28)又は案内部材(38)において係止する、請求項1記載のワイパブレード。
- 係止突起(74)が第2の組付け方向(80)に対向して傾けられた傾斜部(70)を有しており、該傾斜部(70)が案内部材(38)の対応配置された係止ノーズ(76)に設けられている傾斜部(52)と組付け時に協働し、係止突起(74)が組付けの最後に係止ノーズ(76)に後方から係合する、請求項2記載のワイパブレード。
- 係止ノーズ(76)が案内部材(38)の係止開口(48)の端面に配置されており、係止突起(74)が組付け時に係止開口(48)内に押し入る、請求項3記載のワイパブレード。
- 係止フック(66)が段部(72)を有しており、該段部(72)がキャップスポイラ(58)の第2の組付け方向(80)で、案内部材(38)の衝突面(50)と共に組付け運動を制限する、請求項2から4までのいずれか一項記載のワイパブレード。
- 組付け前に、案内部材(38)がキャップスポイラ(58)に少なくとも1つの結合フィルム(78)により結合されており、該結合フィルム(78)が組付け中に分離される、請求項1から5までのいずれか一項記載のワイパブレード。
- 結合フィルム(78)が、案内部材(38)において第2の組付け方向(80)で切欠き(46)の始端部に設けられており、且つキャップスポイラ(58)において係止突起(74)の傾斜部(70)の終端部に設けられている、請求項6記載のワイパブレード。
- 案内部材(38)が、該案内部材(38)のカバー壁(44)の縁部に少なくとも部分的に溝(54)を有しており、該溝(54)内にキャップスポイラ(58)の相対する側面に設けられている突出部(64)が係合する、請求項1から7までのいずれか一項記載のワイパブレード。
- 突出部(64)がキャップスポイラ(58)の長手方向側面に間隙(82)を有しており、該間隙(82)内に案内部材(38)の隆起部(84)が適合する、請求項8記載のワイパブレード。
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