JP2009280026A - ハイブリッド車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイブリッド車両において、電力回生によって制動を行う際に十分な制動力を得る。
【解決手段】エンジンと、第1、第2モータジェネレータと、二次電池と、第2モータジェネレータによる電力回生によってハイブリッド車両の制動を行う回生制動制御装置と、を備えるハイブリッド車両において、回生制動装置は、二次電池の残存容量(SOC)を検出する残存容量検出手段と、二次電池の残存容量(SOC)が第1限界容量よりも大きい場合に、第2モータジェネレータで回生した電力を第1モータジェネレータでエンジンを回転させることによって消費して車両を制動する回生制動手段と、回生制動手段によって車両の制動を行う際に、エンジンの回転抵抗を増大させるエンジン回転抵抗増大手段と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】エンジンと、第1、第2モータジェネレータと、二次電池と、第2モータジェネレータによる電力回生によってハイブリッド車両の制動を行う回生制動制御装置と、を備えるハイブリッド車両において、回生制動装置は、二次電池の残存容量(SOC)を検出する残存容量検出手段と、二次電池の残存容量(SOC)が第1限界容量よりも大きい場合に、第2モータジェネレータで回生した電力を第1モータジェネレータでエンジンを回転させることによって消費して車両を制動する回生制動手段と、回生制動手段によって車両の制動を行う際に、エンジンの回転抵抗を増大させるエンジン回転抵抗増大手段と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、ハイブリッド車両の制動制御に関する。
ハイブリッド車両は、エンジンと2つのモータジェネレータの2種類の動力源を組み合わせて走行するもので、エンジンの出力を遊星歯車によって構成された動力分配機構によって出力軸と第1モータジェネレータに分配し、第1モータジェネレータによって発電した電力で第2モータジェネレータを駆動し、エンジンの出力と共に車両を駆動する構成となっている。また、ハイブリッド車両には第1、第2モータジェネレータを駆動及び各モータジェネレータによって発電された電力を蓄電するために充電、放電の可能な二次電池が備えられ、二次電池に蓄電された電力によって走行することもできる。モータジェネレータの回転数は、インバータ等により自在に制御することができるため、ハイブリッド車両では車両駆動軸と第2モータジェネレータの出力軸とが直接接続され、エンジン出力軸は遊星歯車によって構成されている動力分配機構を介して車両駆動軸に接続されるよう構成されている場合が多い。このため、このようなハイブリッド車両では、通常のエンジン車のようにエンジンの回転抵抗によって車両の駆動軸の回転に制動をかけることができないため、エンジンブレーキを用いることができない。
そこで、ハイブリッド車両ではエンジンブレーキに代わって、エンジンを停止させ、車両駆動軸に直接接続されている第2モータジェネレータによって発電して車両を制動し、その発電した電力を二次電池に回収する回生制動が用いられている。しかし、この回生制動は、二次電池の残存容量が高く、第2モータジェネレータによって発電した電力を二次電池に蓄電することができない場合には、電力回生による車両の制動ができなくなってしまう。このため、二次電池の残存容量が大きく、二次電池に回生電力を充電できない場合には、第2モータジェネレータによって発電した電力を第1モータジェネレータに供給し、第1モータジェネレータによってエンジンを回転させることにより電力を消費させ、発電側の第2モータジェネレータによって車両の制動が行えるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1には、制動の際にエンジンの排気ブレーキ弁を閉塞状態として、エンジンを回転させている第1モータジェネレータの消費電力を大きくし、第2モータジェネレータの回生電力を大きくすることによって制動力を大きくすることが提案されている。
ところで、近年、車両の燃費の向上に対して様々な手法が講じられている。その1つとしてエンジンの回転抵抗の低減がある。エンジンの回転抵抗の低減は、燃費の向上の点では有効であるものの、上記のように、第1モータジェネレータによってエンジンを回転させて第2モータジェネレータによって回生した電力を消費させ、車両を制動しようとする場合には、エンジンの回転によって消費する電力が低減されるため、制動力が低下するという問題があった。また、排気ブレーキ弁を閉としてエンジンの回転抵抗を大きくする方法は、排気ブレーキが備えられている大型の車両にしか適用することができない上、排気ブレーキ弁の閉塞によって得られるエンジン回転抵抗の増加はあまり大きくないので、十分な回生制動力が得られない場合があるという問題があった。
本発明は、ハイブリッド車両において、電力回生によって制動を行う際に十分な制動力を得ることを目的とする。
本発明のハイブリッド車両は、エンジンと、複数のモータジェネレータと、各モータジェネレータに駆動用電力を供給すると共に各モータジェネレータによって発電された電力を蓄電する二次電池と、少なくとも1つのモータジェネレータによる電力回生によって車両の制動を行う回生制動制御装置と、を備えるハイブリッド車両であって、回生制動装置は、二次電池の残存容量を検出する残存容量検出手段と、残存容量検出手段によって検出した二次電池の残存容量が第1限界容量よりも大きい場合に、少なくとも1つのモータジェネレータで回生した電力を残余のモータジェネレータでエンジンを回転させることによって消費して車両を制動する回生制動手段と、回生制動手段によって車両の制動を行う際に、エンジンの回転抵抗を増大させるエンジン回転抵抗増大手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のハイブリッド車両において、回生制動手段によって車両の制動を行う際に、残存容量検出手段によって検出した二次電池の残存容量が第1限界容量よりも大きい第2限界容量よりも大きい場合、または車速が所定の速度よりも低い場合に、エンジンを逆回転させるエンジン逆回転手段を備えること、としても好適である。
本発明のハイブリッド車両において、ブレーキペダルのポジションを取得するブレーキペダルポジション取得手段を備え、回生制動手段は、ブレーキペダルが所定のポジション以上に踏み込まれた際に車両を制動すること、としても好適である。
本発明のハイブリッド車両において、エンジン回転抵抗増大手段は、吸気弁の閉タイミングを下死点以前まで進角する吸気弁閉タイミング進角手段であること、としても好適であるし、エンジン排気流路に設けられた廃熱回収器と、廃熱回収器通過側と廃熱回収器を通過しない側とでエンジン排ガス流路を切り換える流路切り換え弁とを備え、エンジン回転抵抗増大手段は、流路切り換え弁を廃熱回収器通過側に切り換える流路切り換え手段であること、としても好適であるし、モータアシストのターボチャージャを含み、エンジン回転抵抗増大手段は、エンジンの排気流路の圧力を上昇させるように、ターボチャージャを逆回転させるターボチャージャ逆回転手段であること、としても好適である。
本発明は、ハイブリッド車両において、電力回生によって制動を行う際に十分な制動力を得ることができるという効果を奏する。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、ハイブリッド車両10は、エンジン12と、第1モータジェネレータ16と、第2モータジェネレータ22と、動力分配機構20および減速ギヤ26,30,31を備えている。エンジン12の出力は、動力分配機構20により2分され、その出力の一方は第2モータジェネレータ22と車輪に、他方は第1モータジェネレータ16に伝達され、エンジン12の動力は機械的なものと電気的なものとの2つの経路によって車輪34に伝達される。
動力分配機構20は、遊星歯車(プラネタリーギヤ)によって構成されており、各構成ギヤの比率でエンジン12のトルクを動力出力軸19と第1モータジェネレータ16に分配している。歯車機構内部のキャリア20cの回転軸は、回転変動を吸収するダンパ装置14を介してエンジン12と連結され、ピニオンギヤ20pを通じて外周のリングギヤ20rおよび内側のサンギヤ20sに動力を伝達する。サンギヤ20sの回転軸24は第1モータジェネレータ16に連結され、リングギヤ20rは第2モータジェネレータ22の回転子22rに直結され、回転子22rの回転軸18は第2モータジェネレータ22と動力出力軸19に直結している。動力出力軸19は減速ギヤ26,30,31を介してディファレンシャル33に駆動力を伝達するように構成され、ディファレンシャル33は車両駆動軸であるドライブシャフト32を介して車輪34に接続されている。このように、第2モータジェネレータ22の回転子22rの回転が減速ギヤ26,30,31を介しドライブシャフト32と車輪34を駆動している構成となっている。減速ギヤ26,30,31、ディファレンシャル33は駆動ギヤ装置25を構成する。ハイブリッド車両10の車室内には、シフトレバー47が設けられている。シフトレバー47には運転モードに合わせて、ドライブポジション、ニュートラルポジション、ブレーキポジション等の各ポジションが設けられている。同様に、車室内には運転者が踏み込むことによって車両に制動がかかるブレーキペダル46が設けられている。また、車輪34には摩擦力によって車輪の回転を制動する摩擦ブレーキ42が取り付けられている。
ハイブリッド車両10は、充放電可能な二次電池40の直流電力を各モータジェネレータ16,22駆動用の交流電力に変換すると共に、各モータジェネレータ16,22の交流の発電電力を二次電池40に充電するために直流電力に変換する第1、第2インバータ36,37と、二次電池40からの電圧を駆動用電圧に昇圧すると共に発電電圧を二次電池40への充電電圧に降圧するDC/DCコンバータ39と、電流を平滑化するコンデンサ35,38とが設けられている。各インバータ36,37は互いに2本の接続線で接続され、この2本の接続線の間にコンデンサ35が設けられている。そして、これら2本の接続線にはDC/DCコンバータ39が接続され、DC/DCコンバータ39にはコンデンサ38と二次電池40が並列に接続されている。
エンジン12と第1モータジェネレータ16、第2モータジェネレータ22にはそれぞれの回転数を検出する回転数センサ43,44,45が取付けられている。また、ハイブリッド車両10には車速を検出する速度センサ41が取り付けられている。速度センサ41は車輪34の回転数によって車速を検出するものであってもよいし、他の方法で車速を検出するものであっても良い。
ハイブリッド車両10は、エンジン12の出力と各モータジェネレータ16,22の回転数、トルクを設定する制御部90を備えている。制御部90は内部にCPUとメモリ等の記憶装置とを備えるコンピュータである。そして、エンジン12、回転数センサ43,44,45、速度センサ41、各インバータ36,37、二次電池40、ブレーキペダル46、シフトレバー47はそれぞれ制御部90に接続され、二次電池40の残存容量(SOC)、各センサ41〜45の検出信号及びブレーキペダル46の踏み込み量の信号、シフトレバー47のポジション信号は制御部90に入力され、エンジン12及び第1、第2モータジェネレータ16,22は制御部90の指令によって回転数、トルクの制御が行なわれるよう構成されている。なお、図1の一点鎖線は信号線を示している。
図2に示すように、ハイブリッド車両10のエンジン12は、空気を取り込む吸気系60と、エンジン本体50と、エンジン本体50に空気を供給する吸気マニホールド65と、エンジン本体50から排ガスを排出する排気マニホールド66と、エンジン本体50からの排気とモータ74によって駆動され吸気の加圧を行うモータアシストのターボチャージャ70と、エンジン本体50の排気から熱を回収する廃熱回収器セクション80とを備えている。
吸気系60は、空気を吸い込む吸気口61と吸い込んだ空気中の異物を除去するフィルタ62と、フィルタ62を通った空気をターボチャージャ70に導くターボチャージャ吸い込み管63とを備えている。ターボチャージャ70はケーシング75の中に一軸に連結された圧縮機71とタービン72とを備え、圧縮機71とタービン72との連結軸73には連結軸73に補助駆動力を与えるモータ74が設けられている。ターボチャージャ70の圧縮機71の吐出側には圧縮機71によって上昇した空気を冷却するインタークーラー64が設けられている。インタークーラー64は吸気マニホールド65に接続され、冷却された空気が吸気マニホールド65からエンジン本体50に供給される。エンジン本体50は、内部でピストン52が上下に移動するシリンダ59を有するシリンダブロック51と、シリンダブロック51の上部に取り付けられ、エンジン本体50の吸気口53を開閉する吸気弁54と、排気口56を開閉する排気弁57と、吸気弁54、排気弁57とをそれぞれ駆動するカムの接続されたカムシャフト55,58とを備えている。各カムシャフト55,58はそれぞれ駆動機構55a,58aによって駆動されている。エンジン本体50の排気は排気マニホールド66に排気され、ターボチャージャ70のタービン72に導かれる。タービン72で膨張した排気は排気管67から廃熱回収器セクション80に導かれる。廃熱回収器セクション80は、二重円筒形状で、外側のケーシングの内面に廃熱回収器81が設けられており、内側ケーシング84の下流側には、排気の流路を、廃熱回収器81を通る側と廃熱回収器81を通らず直接、排気管68に流す側とで流路を切り換える流路切り換え弁82が設けられている。この流路切り換え弁82はアクチュエータ83によって駆動されるようになっている。
カムシャフト55,58の各駆動機構55a,58aはそれぞれ制御部90に接続され、制御部90の指令によってカムシャフト55,58の動作を調整し、吸気弁54、排気弁57の開閉タイミングを調整することができるよう構成されている。また、ターボチャージャ70のモータ74も制御部90に接続され、制御部90の指令によって回転が制御され、流路切り換え弁82のアクチュエータ83も制御部90に接続され、制御部90の指令によって流路の切り換えを行うよう構成されている。
以上のように構成されたハイブリッド車両の制動の際の動作について、図3から図13を参照して説明する。まず、図4の時間0からt0までの間のように、ハイブリッド車両10が通常走行している場合の動力と電力の流れについて図5、図6を参照しながら説明する。図5の中で、動力の流れは黒矢印で示し、電力の流れはハッチングした矢印によって示す。
図5に示すように、通常走行の際はエンジン12の動力は動力分配機構20によって第1モータジェネレータ16と動力出力軸19への出力に分配される。動力出力軸19へ分配された出力は駆動ギヤ装置25を介してドライブシャフト32、車輪34を駆動し車両を走行させる。一方、動力分配機構20によって第1モータジェネレータ16に分配された動力は、第1モータジェネレータ16によって電気エネルギに変換される。変換された電気エネルギは第1モータジェネレータ16用の第1インバータ36によって一度直流に変換された後、第2モータジェネレータ22用の第2インバータ37に入力される。第2インバータ37はこの直流電力を所定の回転数に必要な周波数に変換して第2モータジェネレータ22に供給する。この時、第1モータジェネレータ16からの電力が第2モータジェネレータ22の必要電力に満たないときには不足分の電力は二次電池40から供給され、逆に電力が過剰の時には過剰電力は二次電池40に充電される。第2モータジェネレータ22の回転子22rは図1に示す動力出力軸19に直結されており、動力出力軸19に第2モータジェネレータ22の出力が伝達される。このように動力出力軸19には、エンジン12からの直接の駆動力と第1モータジェネレータ16及び第1インバータ36によって一端電気出力に変換された出力が第2インバータ37、第2モータジェネレータ22から入力され、駆動ギヤ装置25によってハイブリッド車両10が駆動される。この時、エンジン12、第1モータジェネレータ16、第2モータジェネレータ22の回転数の関係は図6の共線図の線aに示すように、第2モータジェネレータ22はハイブリッド車両10の走行速度に応じた正方向の回転となっており、エンジン12の回転数は燃費の良くなる回転数に維持され、第1モータジェネレータ16は第2モータジェネレータ22よりも低い回転数で正方向に回転している。
図3のステップS101に示すように、通常運転状態において、制御部90はハイブリッド車両10が制動状態かどうかを判断し、制動状態でなければ通常走行状態を維持している。そして、運転者がシフトレバー47をブレーキポジションにし、シフトレバー47からブレーキポジションの信号が制御部90に入力された際、或いは運転者がブレーキペダル46を踏み込んで、ブレーキペダル46の踏み込み量が所定の踏み込み量以上となった場合には、制御部90はハイブリッド車両10が制動状態となったと判断する。
図3のステップS102に示すように、制御部90は二次電池40から二次電池40の残存容量(SOC)を取得する。そして、図3のステップS103に示すように、二次電池40の残存容量(SOC)が第1限界容量未満となっているか、或いは第1限界容量以上でかつ第2限界容量以下となっているか、或いは、第2限界容量を超えているかどうかを判断する。
ここで、第1限界容量は、例えば、残存容量(SOC)80%のような二次電池40の制御最大容量或いは、この制御最大容量より若干低い残存容量(SOC)70%等として設定する。第2限界容量は第1限界容量より大きく、二次電池40の機器としての限界容量の残存容量(SOC)100%に余裕を持たせた容量であればよく、例えば、残存容量(SOC)90%或いは残存容量(SOC)80%として設定する。また第2限界容量としては、エンジン12の回転を正回転から逆回転にする際の動力量を電力量換算し、二次電池40の機器としての限界の残存容量(SOC)からその換算した電力量に相当する充電容量を差し引いた容量としてもよい。
二次電池40の残存容量(SOC)が第1限界容量未満の場合には、制御部90は図3のステップS104に示すように、エンジン12への燃料の供給を停止してエンジン12を停止した後、図3のステップS105に示すように通常の回生制動を行う。通常の回生制動は、図7の共線図の線bに示すように、第1モータジェネレータ16を逆方向に回転させてエンジン12の回転数を略ゼロ回転とし、第2モータジェネレータ22を発電機として機能させて第2モータジェネレータ22からの電力を二次電池40に充電することによって行う。
図8に示すように、車輪34の回転によってドライブシャフト32が回転し、その回転力は駆動ギヤ装置25を介して動力出力軸19に伝達される。動力出力軸19は第2モータジェネレータ22の回転子22rと直結しているので、第2モータジェネレータ22は車輪34の回転によって回転し、発電を行なう。そして、発電の際に第2モータジェネレータ22の消費する動力によって車輪34を制動し、ハイブリッド車両10を制動する。第2モータジェネレータ22によって発電された電力は第2インバータ37によって直流に変換され、DC/DCコンバータ39によって二次電池40の充電電圧に降圧された後、二次電池40に充電される。
図4に示すように、時間t0に通常回生制動が開始されると、ブレーキトルクが発生し、制動を続けている間、二次電池40の残存容量(SOC)は増加していく。図3のステップS106に示すように、この通常回生制動の間、制御部90は、二次電池40の残存容量(SOC)を取得し、図3のステップS107に示すように、第1限界容量と比較する。そして、二次電池40の残存容量(SOC)が第1限界容量未満の場合には、図3のステップS108に示すように、制御部90は、シフトレバー47のポジション信号とブレーキペダル46の踏み込み量の信号を取得し、ハイブリッド車両10の制動状態が継続しているかどうかを判断する。制御部90は、シフトレバー47のポジションがブレーキポジションの状態又はブレーキペダル46の踏み込み量が所定値以上となっている場合にはハイブリッド車両10の制動状態が継続していると判断する。そして、ハイブリッド車両10の制動状態が継続していると判断した場合、制御部90は、図3のステップS105に戻り、通常回生制動を継続する。そして、図3のステップS108に示すように、制御部90は、ブレーキポジションがドライブレンジになって、ブレーキペダル46の踏み込み量が所定値以下となった場合には、ハイブリッド車両10は制動状態ではなくなったと判断し、図3のステップS134に示すように、回生制動を解除する。また、図3のステップS107、図4の時間t1に示すように、二次電池40の残存容量(SOC)が第1限界容量以上となった場合には、制御部90は、図3のステップS103に戻り、二次電池40の残存容量(SOC)の判定を行う。
図3のステップS103の二次電池の残存容量(SOC)の判定で、二次電池40の残存容量(SOC)が第1限界容量以上でかつ第2限界容量以下の場合には、制御部90は図3のステップS109に示すように、速度センサ41によって車速を取得し、車速が所定の車速以下になっているかを判断する。ここで、所定の車速は、ドライバビリティの点から、騒音が問題となるような速度であればよく、例えば時速30km以下のように設定してもよい。
図3のステップS110に示すように、制御部90は車速が所定の車速よりも大きい場合には、エンジン12への燃料の供給を停止する。そして、図3のステップS111に示すように、第1モータジェネレータ16を正回転で力行させる。図9の共線図の線cに示すように、第2モータジェネレータ22の回転数はハイブリッド車両10の車速に応じた回転数となっているので、第1モータジェネレータ16によってエンジン12は正回転方向に回転数が増加していく。そして図3のステップS112に示すように、制御部90は図12に示すエンジン抵抗マップの線eに基づいて、エンジン12が所定の抵抗トルクになる回転数までエンジン12の回転数を増加させる。図12に示すエンジン抵抗マップはエンジン12の回転数とエンジン12の回転抵抗の関係を示すもので、線eは通常のエンジン12の回転抵抗を示し、線fは後に説明するエンジン回転抵抗増大手段を実行した際のエンジン12の回転抵抗を示す線である。
図10に示すように、車輪34の回転によって第2モータジェネレータ22は発電を行ない、発電の際に第2モータジェネレータ22の消費する動力によって車輪34を制動し、ハイブリッド車両10を制動する。第2モータジェネレータ22によって発電された電力は第2インバータ37によって直流に変換された後、第1インバータ36に流れ、第1インバータ36で第1モータジェネレータ16の駆動用の三相交流電流に変換されて第1モータジェネレータ16に供給され、第1モータジェネレータ16はこの電力によってエンジン12を回転させる。このように、第2モータジェネレータ22の発電によって回生された電力は、第1モータジェネレータ16によるエンジン12の駆動力として消費されるので、二次電池40には充電されない。しかし、第2モータジェネレータ22の発電によって回生される電力がエンジン12の駆動によって第1モータジェネレータ16で消費される電力よりも大きい場合には、余剰の電力は、二次電池40に充電される。
図3のステップS113に示すように、制御部90は、エンジン回転抵抗の増大を開始する。エンジン回転抵抗の増大は、吸気弁54の閉タイミングを下死点以前まで進角する吸気弁閉タイミング進角手段と、廃熱回収器セクション80に設けられた流路切り換え弁82を廃熱回収器通過側に切り換える流路切り換え手段と、ターボチャージャ70のモータ74によってターボチャージャ70を逆回転させるターボチャージャ逆回転手段の3つの手段のうちのいずれか、またはその組み合わせとしても良い。
図11(a)に示すように、通常状態では図2に示す吸気弁54は、エンジンのピストン52が真上に来る上死点付近で開となり、下死点を超えてから閉となるように調整されているので、第1モータジェネレータ16によってエンジン12を回転させた際、ピストン52が上死点から下死点に向かって移動している間は、エンジン12には吸気マニホールド65の負圧に打ち勝ってピストン52を引き下げることによる回転抵抗が発生するが、下死点を過ぎても吸気弁54が開いているとピストン52は逆に吸気マニホールド65の負圧によって引き上げられるので回転抵抗がマイナスとなり、合計の回転抵抗はさほど大きくならない。そこで、制御部90は、吸気弁閉タイミング進角手段において、吸気弁54の閉のタイミングが下死点以前になるように吸気弁54の閉タイミングを進角させる指令を出力する。この指令によって、吸気弁54の開閉動作を行うカムシャフト55の駆動機構55aはカムシャフト55の回転のタイミングをずらし、図11(b)に示すように、吸気弁54の閉のタイミングが下死点以前になるようにする。これによってピストン52が吸気マニホールド65の負圧によって引き上げられることがなくなるので通常状態よりも第1モータジェネレータ16によってエンジン12を回転させた際のエンジン12の合計の回転抵抗が増大し、第1モータジェネレータ16によって消費される電力が増加する。このため、第2モータジェネレータ22によって回生した電力を第1モータジェネレータ16でより多く消費できるため、同様の制動動力を得る場合には、二次電池40への充電電力を低減することができ、二次電池40への充電をしない場合には、制動力を大きくすることができる。
流路切り換え手段は、図2に示す流路切り換え弁82を閉じて、排気管67から廃熱回収器セクション80の内側ケーシング84に流入した排ガスを折り返して外側ケーシングの内面に設けられた廃熱回収器81を通過するようにするものである。制御部90は流路切り換え弁82を閉とする指令を出力する。この指令によって、アクチュエータ83が動作して流路切り換え弁82を閉とする。これによって、エンジン12の排気は廃熱回収器81を流れるようになり、排気損失が増大する。そして、排気マニホールド66の圧力が上昇し、エンジン12の回転抵抗が増大し、二次電池40への充電量の低減或いは制動力の増大を図ることができる。
図2に示すターボチャージャ70は、エンジン12の排気によってタービン72を回転させ、その回転によって圧縮機71を回転させ、吸気を圧縮してエンジン12に供給するもので、エンジン12の排気が少ない場合などにタービン72の回転力をアシストするためのモータ74が設けられている。また、ターボチャージャ70の回転方向は、タービン72の構造で一定方向に定まっている。ターボチャージャ逆回転手段では、制御部90はターボチャージャ70を逆回転させる指令を出力する。この指令によって、ターボチャージャ70のモータ74がターボチャージャ70の回転方向と逆方向に回転する。この逆回転によって、排気マニホールド66の圧力が上昇し、吸気マニホールド65の圧力が低下し、エンジン12の回転抵抗が増大する。更に、ターボチャージャ70を逆回転させることによってモータ74で電力を消費させることができ、二次電池40への充電量の低減或いは制動力の増大を図ることができる。
図3のステップS114に示すように、制御部90は、図12に示すフリクションマップを通常のエンジン12の回転抵抗を示す線eからエンジン12の回転抵抗増大手段を実行した際のエンジン回転抵抗を示す線fに切り換える。これによって、第2モータジェネレータ22によって回生した電力を消費するために必要なエンジン12の回転数を取得し、エンジン12の回転数がその回転数となるように第1モータジェネレータ16の回転数を制御する。この制御は、第1モータジェネレータ16の回転数を回転数センサ45によって検出し、エンジン12の回転抵抗の増大による第1モータジェネレータ16の回転数の低下をフィードバックして第1モータジェネレータ16の回転数を制御するよりも早く第1モータジェネレータ16の回転数を第2モータジェネレータ22の回生電力を消費することができる回転数にすることができる。そして、図3のステップS115に示すように、制御部90はエンジン12の回転数を第2モータジェネレータ22の回生電力を消費できる回転数まで上昇させる。
図3のステップS116に示すように、制御部90は、エンジン回転抵抗増大手段を実行している間、二次電池40の残存容量(SOC)を取得し、図3のステップS117に示すように、二次電池40の残存容量(SOC)が第1限界容量以上で第2限界容量以下となっているかを判断する。そして、二次電池40の残存容量(SOC)が第1限界容量以上で第2限界容量以下となっている場合には、図3のステップS118に示すように、制御部90は、シフトレバー47のポジション信号とブレーキペダル46の踏み込み量の信号を取得し、ハイブリッド車両10の制動状態が継続しているかどうかを判断する。制御部90は、シフトレバー47のポジションがブレーキポジションの状態又はブレーキペダル46の踏み込み量が所定値以上となっている場合にはハイブリッド車両10の制動状態が継続していると判断する。そして、ハイブリッド車両10の制動状態が継続していると判断した場合、制御部90は、図3のステップS116に戻り、エンジン回転抵抗増大手段の実行を続け、回生制動を継続する。そして、図3のステップS118に示すように、制御部90は、ブレーキポジションがドライブレンジになって、ブレーキペダル46の踏み込み量が所定値以下となった場合には、ハイブリッド車両10は制動状態ではなくなったと判断し、図3のステップS119に示すようにエンジン回転抵抗増大手段の実行を停止し、エンジン回転の抵抗増大を解除する。そして制御部90は、図3のステップS134に示すように、回生制動を解除する。また、図3のステップS117、図4の時間t2に示すように、二次電池40の残存容量(SOC)が第2限界容量を超えた場合、または、第1限界容量未満となった場合には、制御部90は、図3のステップS103に戻り、二次電池40の残存容量(SOC)の判定を行う。
図3のステップS103の二次電池40の残存容量(SOC)の判定で、二次電池40の残存容量(SOC)が第2限界容量を超えている場合には、制御部90は図3のステップS120からステップS125に示すように、図3のステップS110からステップS115と同様にエンジン回転増大手段を実行する。既に、エンジン回転抵抗増大手段が実行されている場合は、その実行を継続する。
そして、図3のステップS126、ステップS127に示すように、制御部90は、エンジン逆回転手段を実行する。図13の共線図に示すように、制御部90は、第1モータジェネレータ16の回転を図13の線cに示す正回転の状態から線dに示す逆回転の状態とする指令を出力する。この指令によって、まず、第1インバータ36は第1モータジェネレータ16の駆動用電力を低下させ、第1モータジェネレータ16の回転数を低下させる。これによって、一時的に第2モータジェネレータ22からの回生電力を第1モータジェネレータ16によって消費できなくなるので、その分だけ二次電池40に充電される。第1モータジェネレータ16の回転数が低下するとそれに伴ってエンジン12の回転数も低下してくる。この時、第2モータジェネレータ22の回転数はハイブリッド車両10の走行速度に対応した回転数となっている。そして、第1モータジェネレータ16の回転数がゼロになったら、第1インバータ36は第1モータジェネレータ16を逆回転するように電力を供給する。第1モータジェネレータ16が逆回転の回転数が上昇するとそれに伴ってエンジン12の回転は停止した後、逆方向に回転を開始する。エンジン12の逆回転が始まると、第1モータジェネレータ16の負荷が大きくなるので、再び第2モータジェネレータ22の回生電力を第1モータジェネレータ16によって消費することができ、二次電池40への充電は停止する。そして、更に、第1モータジェネレータ16の逆回転数を大きくすると、エンジン12の逆回転数も大きくなる。図13の線cと線dに示すように、第2モータジェネレータ22が正回転していることと、動力分配機構20を構成する遊星歯車装置のギヤ比の関係から、第1モータジェネレータ16が正回転でエンジン12が正回転の場合よりも第1モータジェネレータ16が逆回転でエンジン12が正回転と同一の回転数で逆回転する場合のほうが第1モータジェネレータ16の回転数が大きくなる。このため、エンジン12を逆回転させた場合のほうがエンジンを正回転させた場合よりも第1モータジェネレータ16の消費する電力を大きくすることができる。そして、第2モータジェネレータ22によって回生した電力を第1モータジェネレータ16でより多く消費できるため、同様の制動動力を得る場合には、二次電池40への充電電力を低減することができ、二次電池40への充電をしない場合には、制動力を大きくすることができる。
上記のように、エンジン逆回転手段が実行されると一端第1モータジェネレータ16での電力消費が少なくなり、その分だけ二次電池40に充電される場合があるが、エンジン逆回転手段の実行が開始される二次電池40の第2限界容量は、二次電池40の機器としての限界の残存容量(SOC)よりも、エンジン12を正回転から逆回転にする場合に二次電池40に充電される電力によって上昇する残存容量(SOC)を差し引いた容量としているため、エンジン12の逆回転中に二次電池40が損傷することを抑制できる。
図3のステップS128に示すように、制御部90は、エンジン逆回転手段を実行している間、二次電池40の残存容量(SOC)を取得し、図3のステップS129に示すように、二次電池40の残存容量(SOC)が第2限界容量を超えているかどうかを判断する。そして、二次電池40の残存容量(SOC)が第2限界容量を超えている場合には、図3のステップS130に示すように、制御部90は、シフトレバー47のポジション信号とブレーキペダル46の踏み込み量の信号を取得し、ハイブリッド車両10の制動状態が継続しているかどうかを判断する。制御部90は、シフトレバー47のポジションがブレーキポジションの状態又はブレーキペダル46の踏み込み量が所定値以上となっている場合にはハイブリッド車両10の制動状態が継続していると判断する。そして、ハイブリッド車両10の制動状態が継続していると判断した場合には、制御部90は、図3のステップS128に戻り、エンジン逆回転手段の実行を続け、回生制動を継続する。そして、図3のステップS130に示すように、制御部90は、ブレーキポジションがドライブレンジになって、ブレーキペダル46の踏み込み量が所定値以下となった場合には、ハイブリッド車両10は制動状態ではなくなったと判断し、図3のステップS131に示すようにエンジン逆回転手段の実行を停止し、エンジン逆回転を解除する。そして制御部90は、図3のステップS132に示すように、エンジン回転抵抗増大を解除した後、図3のステップS134に示すように回生制動を解除する。また、図3のステップS129、図4の時間t3に示すように、二次電池40の残存容量(SOC)が第2限界容量以下となった場合には、制御部90は、図3のステップS133に示すように、エンジン逆回転手段の実行を停止し、エンジン逆回転を解除する。そして、図3のステップS103に戻り、二次電池40の残存容量(SOC)の判定を行う。図3のステップS103で二次電池40の残存容量(SOC)が第1限界容量以上で第2限界容量以下の場合には、制御部90は図3のステップS110からステップS119に示すエンジン回転抵抗増大手段を継続する。
また、制御部90は、図3のステップS103で二次電池40の残存容量(SOC)が第1限界容量以上で第2限界容量以下の場合で、ハイブリッド車両10の車速が所定の車速以下の場合には、先に説明したのと同様、図3のステップS120から図3のステップS132に示すエンジン回転抵抗増大手段とエンジン逆回転手段とを実行する。
以上説明した本実施形態は、エンジン回転抵抗増大手段、エンジン逆回転手段によって第1モータジェネレータ16の消費電力を増加させ、第2モータジェネレータ22によって回生した電力を第1モータジェネレータ16でより多く消費できるため、同様の制動動力を得る場合には、二次電池40への充電電力を低減することができ、二次電池40への充電をしない場合には、制動力を大きくすることができるという効果を奏する。また、エンジン逆回転手段は同様の電力を第1モータジェネレータ16で消費させる場合に、エンジン12の回転数を低くすることができることから、エンジン12の回転の騒音を低く抑えることができるという効果を奏する。
10 ハイブリッド車両、12 エンジン、14 ダンパ装置、16 第1モータジェネレータ、18 回転軸、19 動力出力軸、20 動力分配機構、20c キャリア、20s サンギヤ、20p ピニオンギヤ、20r リングギヤ、22 第2モータジェネレータ、22r 回転子、24 回転軸、25 駆動ギヤ装置、26,30,31 減速ギヤ、32 ドライブシャフト、33 ディファレンシャル、34 車輪、35,38 コンデンサ、36 第1インバータ、37 第2インバータ、39 DC/DCコンバータ、40 二次電池、41 速度センサ、42 摩擦ブレーキ、43,44,45 回転数センサ、46 ブレーキペダル、47 シフトレバー、50 エンジン本体、51 シリンダブロック、52 ピストン、53 吸気口、54 吸気弁、55,58 カムシャフト、55a,58a 駆動機構、56 排気口、57 排気弁、59 シリンダ、60 吸気系、61 吸気口、62 フィルタ、63 吸い込み管、64 インタークーラー、65 吸気マニホールド、66 排気マニホールド、67,68 排気管、70 ターボチャージャ、71 圧縮機、72 タービン、73 連結軸、74 モータ、75 ケーシング、80 廃熱回収器セクション、81 廃熱回収器、82 流路切り換え弁、83 アクチュエータ、84 内側ケーシング、90 制御部。
Claims (6)
- エンジンと、
複数のモータジェネレータと、
各モータジェネレータに駆動用電力を供給すると共に各モータジェネレータによって発電された電力を蓄電する二次電池と、
少なくとも1つのモータジェネレータによる電力回生によって車両の制動を行う回生制動制御装置と、を備えるハイブリッド車両であって、
回生制動装置は、
二次電池の残存容量を検出する残存容量検出手段と、
残存容量検出手段によって検出した二次電池の残存容量が第1限界容量よりも大きい場合に、少なくとも1つのモータジェネレータで回生した電力を残余のモータジェネレータでエンジンを回転させることによって消費して車両を制動する回生制動手段と、
回生制動手段によって車両の制動を行う際に、エンジンの回転抵抗を増大させるエンジン回転抵抗増大手段と、を備えること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項1に記載のハイブリッド車両であって、
回生制動手段によって車両の制動を行う際に、残存容量検出手段によって検出した二次電池の残存容量が第1限界容量よりも大きい第2限界容量よりも大きい場合、または車速が所定の速度よりも低い場合に、エンジンを逆回転させるエンジン逆回転手段を備えること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項1または2に記載のハイブリッド車両であって、
ブレーキペダルのポジションを取得するブレーキペダルポジション取得手段を備え、
回生制動手段は、ブレーキペダルが所定のポジション以上に踏み込まれた際に車両を制動すること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のハイブリッド車両であって、
エンジン回転抵抗増大手段は、
吸気弁の閉タイミングを下死点以前まで進角する吸気弁閉タイミング進角手段であること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載のハイブリッド車両であって、
エンジン排気流路に設けられた廃熱回収器と、廃熱回収器通過側と廃熱回収器を通過しない側とでエンジン排ガス流路を切り換える流路切り換え弁とを備え、
エンジン回転抵抗増大手段は、
流路切り換え弁を廃熱回収器通過側に切り換える流路切り換え手段であること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載のハイブリッド車両であって、
モータアシストのターボチャージャを含み、
エンジン回転抵抗増大手段は、
エンジンの排気流路の圧力を上昇させるように、ターボチャージャを逆回転させるターボチャージャ逆回転手段であること、
を特徴とするハイブリッド車両。
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2008
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