JP2009279169A - 蛍光画像取得方法および蛍光画像取得装置 - Google Patents

蛍光画像取得方法および蛍光画像取得装置 Download PDF

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Abstract

【課題】照明光および励起光を同時に被観察部へ照射して、通常画像および蛍光画像を取得する蛍光画像取得装置において、取得した蛍光画像の信頼性を向上させる。
【解決手段】画像処理部174は、画素毎の擬似カラー通常画像信号の輝度信号Yを光量制御部186へ出力する。光量制御部186では、1フレーム毎に指定エリア画素の平均輝度値Yaを算出し、予めメモリ190へ記憶されている基準輝度値Yrと比較して、比較結果に基づいて絞り制御信号を選択し、照明光ユニット150の制御部167へ出力する。また同時に励起光ユニット130において、駆動回路132から半導体レーザ131へ供給される駆動電流の値を制御する駆動電流制御信号を求め、この駆動電流制御信号を励起光ユニット130の制御部140へ出力する。照明光L1の光量と励起光L2の光量との比率が所定値になるように、絞り制御信号と対応する駆動電流制御信号が出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、蛍光画像取得方法および蛍光画像取得装置に関し、詳しくは、励起光の照射により被観察部から発せられる蛍光を含む像を撮像して、蛍光画像を生成する蛍光画像取得方法および蛍光画像取得装置に関するものである。
従来より、体腔内の組織を観察する内視鏡装置が広く知られており、白色光によって照明された体腔内の被観察部を撮像して通常画像を得、この通常画像をモニタ画面上に表示する電子式の内視鏡が広く実用化されている。
また、被観察部を白色光で照明して観察するばかりでなく、励起光の照射により被観察部から発せられた自家蛍光を受光して蛍光画像を撮像し、この蛍光画像を上記通常画像と共にモニタ画面上に表示する蛍光内視鏡装置として使用される蛍光画像取得装置が知られている。このような自家蛍光は、生体組織内の内因性蛍光物質から発されている。例えば被観察部が気道粘膜であれば、自家蛍光の大部分は粘膜下層から発せられると考えられ、内因性蛍光物質としては、リボフラビン、トリプトファン、チロシン、NADH、NADPH、ポルフィリン、コラーゲン、エラスチン、フィブロネクチンあるいはFAD等が考えられている。
また、所定の波長帯域の励起光を生体組織などの被観察部へ照射した場合に、被観察部に内在する自家蛍光物質から発せられる自家蛍光の光強度・スペクトル形状が、図8に示すように正常組織から発せられる自家蛍光と病変組織から発せられる自家蛍光とでは異なることが知られている。この現象を利用して、被観察部に所定波長の励起光を照射し、被観察部から発せられる自家蛍光を検出して蛍光画像を生成する蛍光内視鏡装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。このように、病変組織から発せられる自家蛍光が正常組織から発せられる自家蛍光より減弱する原因は、病変組織の粘膜上皮の肥厚や、病変組織内での内因性蛍光物質の消費、あるいは蛍光吸収物質の増加などであると推測されている。
さらに、このような蛍光画像取得装置としては、例えば、腫瘍親和性を有し、光により励起されたとき蛍光を発する光感受性物質(ATX-S10、5-ALA、NPe6、HAT-D01、Photofrin-2等)を蛍光薬剤として予め被験者へ投与して、癌等の腫瘍部分に吸収させておき、その部分にこの蛍光薬剤の励起波長領域にある励起光を照射して、腫瘍部分に集積した蛍光薬剤から発せられる薬剤蛍光を検出して、蛍光画像を生成する蛍光画像取得装置も知られている。
また、これらの蛍光画像取得装置においては、観察者が蛍光情報に基づいて組織性状についての情報をより正確に取得する為に、様々な比較分析方法が提案されている。例えば、励起光を生体組織などの被観察部に照射して該被観察部から発せられる自家蛍光の光強度を蛍光像として撮像し、該蛍光像に基づいて取得された蛍光情報を表示する場合、正常な被観察部から発せられる蛍光強度は、励起光照度にほぼ比例するが、励起光照度は距離の2乗に反比例して低下する。そのため、光源から遠くにある正常組織からよりも近くにある病変組織からの方が、強い蛍光を受光する場合がある。このため、蛍光の強度の情報だけでは被観察部の組織性状を正確に判定することができない。
このような不具合を低減するために、励起光とは異なる波長帯域の光を参照光として被観察部に照射し、この参照光の照射を受けた被観察部によって反射された反射光の強度を検出して、蛍光の強度とこの参照光の反射光の強度との比率で表される蛍光収率に基づいて生体組織の病変部を示す診断情報を取得し、この診断情報である病変部の領域を上記蛍光画像の表示画面中に赤色等で色分けして表示させることによって生体の組織性状を診断する蛍光画像取得装置も提案されている。
また、これらの蛍光画像取得装置においては、照明光の射出端から被観察部までの距離が遠い場合には、十分な光量の照明光が被観察部まで届かず、画像が暗くなってしまう虞がある。そのため、動画を撮像する場合には、常時、平均輝度値などの画像の明るさを検出し、一定の明るさが得られるように照明光の光量を制御することが行われている。
特開2001−128925号公報
しかしながら、上記のように照明光および励起光を同時に被観察部へ照射して、通常画像および蛍光画像を取得する装置において、通常画像に蛍光画像を重ねて表示するようにした場合には、照明光のみの光量を制御したのでは、たとえば、照明光の光量を増加させた場合には、通常画像だけが明るくなり、蛍光画像は暗いままなので画像上における蛍光画像の識別が困難になる。また、逆に、照明光の光量を減少させた場合には、通常画像だけが暗くなり、蛍光画像は明るいままなので通常画像と蛍光画像の明るさのバランスが悪くなり見難い画像となってしまう。
一方、蛍光画像においては、被観察部から発せられる蛍光の光量は、被観察部の組織性状により異なり、励起光の射出端から被観察部までの距離が近いにもかかわらず、十分な蛍光の光量を得られない場合がある。このため、照明光の制御と同様に、蛍光画像の明るさに基づいて励起光の光量を制御してしまうことは、かえって蛍光画像の信頼性を低減してしまうという問題がある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、照明光および励起光を同時に被観察部へ照射して、通常画像および蛍光画像を取得する蛍光画像取得方法および蛍光画像取得装置において、取得した蛍光画像の信頼性を向上させることのできる蛍光画像取得方法および蛍光画像取得装置を提供することを目的とする。
本発明の蛍光画像取得方法は、照明光が照射された被観察部の反射光からなる像および前記照明光と同時に励起光が照射された前記被観察部から発せられる蛍光からなる像を撮像し、
撮像された前記反射光からなる像に基づいて通常画像を生成し、撮像された前記蛍光からなる像に基づいて蛍光画像を生成する蛍光画像取得方法であって、
前記通常画像の代表輝度値が所定輝度値となるように前記照明光の光量を制御し、かつ前記照明光の光量に対して前記励起光の光量が予め設定された比率となるように前記励起光の光量を制御することを特徴とするものである。
本発明の蛍光画像取得装置は、照明光および励起光を同時に被観察部へ照射する光照射手段と、
前記照明光が照射された前記被観察部の反射光からなる像および前記励起光が照射された前記被観察部から発せられる蛍光からなる像を撮像する撮像手段と、
該撮像手段により撮像された前記反射光からなる像に基づいて通常画像を生成し、また該撮像手段により撮像された前記蛍光からなる像に基づいて蛍光画像を生成する画像処理手段とを備えた蛍光画像取得装置であって、
前記通常画像の代表輝度値が所定輝度値となるように前記照明光の光量を制御し、かつ前記照明光の光量に対して前記励起光の光量が予め設定された比率となるように前記励起光の光量を制御する光量制御手段を備えることを特徴とするものである。
なお、ここで、上記撮像手段は前記照明光が照射された前記被観察部の反射光からなる像または前記励起光が照射された前記被観察部から発せられる蛍光からなる像をそれぞれ別個に撮像するものであってもよいし、あるいは反射光からなる像と蛍光からなる像とが重畳されている像を撮像するものであってもよい。
前記照明光の光量に対する前記励起光の光量の比率を入力操作により設定する設定手段を備えているものであってもよい。
本蛍光画像取得装置が、推定分光データ算出用の推定マトリクスを記憶する記憶部と、
前記撮像手段から出力された画像信号と前記推定マトリクスとを用いて、前記画像信号の画素毎に推定分光データを算出する推定分光データ算出手段とを備えるものであれば、
前記画像処理手段は、前記画素毎の推定分光データから、少なくとも前記蛍光の中心波長帯域を含む波長帯域である特定蛍光波長帯域の推定分光データを求め、該特定蛍光波長帯域の推定分光データに基づいて蛍光画像を生成するものであってもよい。
なお、前記推定マトリクスは、前記照明光の分光特性および前記撮像手段の分光特性とを加味したマトリクスであり、前記画像信号とマトリクス演算を行うことにより、前記被観察部の分光データを算出可能なマトリクスであってもよいし、あるいは、前記照明光および前記励起光の分光特性と、前記撮像手段の分光特性とを加味したマトリクスであり、前記画像信号とマトリクス演算を行うことにより、前記被観察部の分光データおよび前記被観察部から発せられた蛍光の蛍光スペクトルを算出可能なマトリクスであってもよい。また、前記画像処理手段は、前記特定蛍光波長帯域の推定分光データから、前記特定蛍光波長帯域における光強度である擬似蛍光強度を算出し、さらに、前記特定蛍光波長帯域を含まない波長帯域である参照波長帯域の推定分光データを求め、該参照波長帯域の推定分光データから前記参照波長帯域の光強度である参照光強度を算出し、前記擬似蛍光強度を前記参照強度により除算した擬似蛍光収率を算出し、該擬似蛍光収率に基づいて前記蛍光画像を生成するものであってもよい。
本発明による蛍光画像取得方法および蛍光画像取得装置においては、照明光が照射された被観察部の反射光からなる像および照明光と同時に励起光が照射された被観察部から発せられる蛍光からなる像を撮像し、撮像された反射光からなる像に基づいて通常画像を生成し、撮像された蛍光からなる像に基づいて蛍光画像を生成する際に、通常画像の代表輝度値が所定輝度値となるように照明光の光量を制御し、かつ照明光の光量に対して励起光の光量が予め設定された比率となるように励起光の光量を制御するため、励起光の射出端から被観察部までの距離が近いにもかかわらず励起光の光量を増加してしまう虞がなく、被観察部の組織性状を反映した蛍光画像を取得できるので、蛍光画像の信頼性を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の蛍光画像取得装置を適用した実施形態である蛍光内視鏡装置の概略構成図を示すものである。本蛍光内視装置100は、被観察部10へ照明光L1を照射して取得したカラー通常画像を動画として表示する通常画像モード、または被観察部10へ照明光L1および励起光L2を照射して取得したカラー画像から後述の演算処理により得られる擬似カラー通常画像と蛍光重畳画像とを動画として表示する蛍光画像モードにより動作するものである。図示の通りこの蛍光内視鏡装置100は、被験者の体腔内に挿入され、被観察部10を観察するためのスコープユニット110と、このスコープユニット110が電気的に着脱自在に接続されるプロセッサユニット170と、スコープユニット110が光学的に着脱自在に接続され、照明光L1を射出するキセノンランプ151を収納する照明光ユニット150と、この照明光ユニット150へ電気的かつ光学的に着脱自在に接続され、励起光L2を射出するGaN系の半導体レーザ131を収納する励起光ユニット130とを備えている。なお、プロセッサユニット170と照明光ユニット150とは、一体的に構成されているものであってもよいし、あるいは別体として構成されているものであってもよい。
上記スコープユニット110の先端には照明用光学系111が設けられている。この照明用光学系111には、照明光L1が導光されるライトガイド112の一端が対面している。ライトガイド112は、スコープユニット110の外部へ延伸するものであり、その他端には、光コネクタ113が設けられ、後述する照明光ユニット150の光コネクタ153と着脱自在に接続されている。
また、スコープユニット110の先端部には、結像レンズ115と、励起光カットフィルタ116、固体撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)117とが同軸上にこの順に設けられている。結像レンズ115は、被観察部10の像をCCD117上に結像するものである。励起光カットフィルタ116としては、励起光のみを遮断して他の波長の光は透過させるように、例えば、極めて狭帯域の光のみを遮断するノッチフィルタを用いることができる。なお、CCD117の撮像面には例えばRGBの色フィルタを有する原色型の色フィルタが取り付けられている。CCD117には、同期信号に基づいて駆動パルスを形成するCCD駆動回路118が接続されると共に、このCCD115が出力した画像(映像)信号をサンプリングして増幅するCDS/AGC(相関二重サンプリング/自動利得制御)回路119接続されている。またCDS/AGC回路119には、そのアナログ出力をデジタル化するA/D変換器120が接続されている。さらにスコープユニット110内には、そこに設けられた各種回路を制御するとともに、プロセッサユニット170との間の通信制御を行う制御部121が配置されている。またスコープユニット110の根元近傍には、制御部121に接続され、動作モードの切換を行う押圧型のスイッチ122が設けられている。なお、A/D変換器120には信号ライン125の一端が接続され、制御部121には信号ライン126の一端が接続されている。信号ライン125および信号ライン126は、スコープユニット110の本体から外部へ延伸するものであり、その他端にはコネクタ127が設けられている。このコネクタ127は、後述するプロセッサユニット170のコネクタ194と着脱自在に接続されている。
照明光ユニット150は、照明光L1を発するキセノンランプ151と、このキセノンランプ151を駆動する駆動回路152と、スコープユニット110のライトガイド112の先端に設けられている光コネクタ113と着脱自在に接続される光コネクタ153とを備えている。光コネクタ153には、光コネクタ113と接続されているか否かを検知する接続検知部154が設けられている。また、キセノンランプ151と光コネクタ153との間には、照明光L1の波長帯域を、410nm以上700nm以下へ制限する波長フィルタ155と、照明光L1の光量を制御する絞り156と、410nm以上の波長の光を透過し、410nmより短い波長の光を直角に反射するダイクロイックミラー157と、集光レンズ158と、ロータリーシャッタ159とが配置されている。さらに、照明光ユニット150には、後述する励起光ユニット130のライトガイド133の先端に設けられている光コネクタ136と着脱自在に接続される光コネクタ161が設けられている。また、この光コネクタ161には、光コネクタ136と接続されているか否かを検知する接続検知部162が設けられている。光コネクタ161には、照明光ユニット150内で励起光を導光するライトガイド163の一端(入射端)が接続されている。ライトガイド163の他端(出射端)は、このライトガイド163から射出された励起光L2がダイクロイックミラー157へ入射する位置へ配置されている。また、ライトガイド163の出射端とダイクロイックミラー157との間にはレンズ164が配置されている。
さらに、照明光ユニット150には、後述する励起光ユニット130のコネクタ142と着脱自在に接続されるコネクタ165が設けられている。コネクタ165には、コネクタ142と接続されているか否かを検知する接続検知部166が設けられている。また、照明光ユニット150には、上記コネクタ165、接続検知部166等の照明光ユニット150に設けられた各部位と接続され、各部位を制御するとともに、プロセッサユニット170および励起光ユニット130との間の通信制御を行う制御部167が配置されている。
励起光ユニット130は、励起光L2を発するGaN系の半導体レーザ131と、この半導体レーザ131を駆動する駆動回路132と、半導体レーザ131から射出された励起光L2を導光するライトガイド133とを備えている。ライトガイド133は、励起光ユニット130の筐体から外部へ延伸するものであり、その他端には、光コネクタ136が設けられている。この光コネクタ136は、照明光ユニット150の光コネクタ161と着脱自在に接続されている。半導体レーザ131と駆動回路132との間には、スイッチ134が設けられている。また、半導体レーザ131とライトガイド133の一端(入射端)との間には、集光光学系135が配置されている。
さらに励起光ユニット130には、上記駆動回路132、スイッチ134等の励起光ユニット130内に設けられた各部位と接続され、これらの各部位を制御するとともに、照明光ユニット150と間の通信制御を行う制御部140が配置されている。制御部140には信号ライン141の一端が接続されている。信号ライン141は、励起光ユニット130の筐体から外部へ延伸するものであり、その他端には、コネクタ142が設けられている。コネクタ142は、照明光ユニット150のコネクタ165と着脱自在に接続されている。
一方プロセッサユニット170には、通常画像モードが選択された場合に信号処理を行う、通常画像処理部174および表示処理部176と、蛍光画像モードが選択された場合に信号処理を行う、推定分光データ算出部180、画像処理部182および表示処理部184と、照明光および励起光の強度を制御する光量制御部186とが設けられているプロセッサ部172を備えている。
通常画像処理部174は、通常画像モードが選択されている場合に、スコープユニット110のA/D変換器120から出力されたR、G、Bの3色画像信号に各種の信号処理を施した上、輝度(Y)信号と色差[C(R−Y,B−Y)]信号で構成されるY/C信号を生成し、表示処理部176へ出力する。表示処理部176では、Y/C信号に各種の信号処理を施し、表示用のカラー通常画像信号を生成し、このカラー通常画像信号を、例えば液晶表示装置やCRT等からなるモニタ11へ出力する。
推定分光データ算出手段180では、蛍光画像モードが選択されている場合に、画素毎に、スコープユニット110のA/D変換器120から出力されたR、G、Bの3色画像信号と予め記憶されている分光データ算出用の推定マトリクスデータを用いて、推定分光データを算出し、画像処理部182へ出力する。
画像処理部182では、まず励起光L2が照射された場合に被観察部10から発せられる蛍光の中心波長帯域である480nmを含む波長帯域である特定蛍光波長帯域、例えば460nm〜500nmの推定分光データを求め、この特定蛍光波長帯域の推定分光データに基づいて蛍光画像を生成する。またこの特定蛍光波長帯域を含まない波長帯域である準通常波長帯域、例えば410nm〜460nmおよび500〜700nmの推定分光データを求め、該準通常波長帯域の推定分光データに基づいて擬似カラー通常画像データと擬似白黒通常画像データとを生成する。さらに、擬似白黒通常画像データへ蛍光画像データを重畳した蛍光重畳画像データを生成し、擬似カラー通常画像データと蛍光重畳画像データとを表示処理部184へ出力する。表示処理部184では、擬似カラー通常画像データと蛍光重畳画像データを並べて表示した表示画像を生成、もしくは一枚の画像内へ合成処理した表示用のカラー画像信号を生成し、モニタ11へ出力する。
光量制御部186は、通常画像処理部174および画像処理部182と接続され、照明通常画像モードが選択されている場合には、カラー通常画像の輝度に基づいて、照明光L1の光量を制御する。また、蛍光画像モードが選択されている場合には、擬似カラー通常画像の輝度に基づいて、照明光L1および励起光L2の光量を制御する。
さらにプロセッサ部172には、メモリ190およびキーボード型の入力部192およびスコープユニット110のコネクタ127と着脱自在に接続されるコネクタ194が接続されている。コネクタ194には、コネクタ127と接続されているか否かを検知する接続検知部195が設けられている。またプロセッサ部172は、スコープユニット110の制御部121、照明光ユニット150の制御部167および励起光ユニット130に制御部140と接続されている。
メモリ190には、被観察部10の推定分光データを算出するための推定マトリクスデータが記憶されている。推定マトリクスデータはテーブルとしてメモリ190にあらかじめ記憶されている。この推定マトリクスデータは、照明光L1の分光特性と、撮像素子のカラー感度特性および色フィルタの透過率等を含む撮像システム全体の分光特性とを加味したマトリクスデータであり、CCD117により撮像されたRGB画像信号と、この推定マトリクスデータとの演算により、照明光の種類や、撮像システムの固有の分光特性等に依存しない、被観察部の分光データを得ることができる。なお、この推定マトリクスデータの詳細は、特開2003−93336号公報あるいは特開2007−202621号公報などに開示されている。本実施形態において、このメモリ190に格納されている推定マトリクスデータの一例は次の表1のようになる。
Figure 2009279169
この表1のマトリクスデータは、例えば410nmから700nmの波長域を5nm間隔で分けた59の波長域パラメータ(係数セット)p1〜p59からなる。パラメータp1〜p59は各々、マトリクス演算のための係数kpr,kpg,kpb(p=1〜59)から構成されている。
以下、上記構成を有する本実施形態の蛍光内視鏡装置の動作について説明する。まず、被観察部10へ照明光L1を照射して取得したカラー通常画像を動画として表示する通常画像モードの際の動作について説明する。
本蛍光内視鏡装置の使用に先立って、洗浄および殺菌されたスコープユニット110がプロセッサユニット170および照明光ユニット150へ取り付けられる。スコープユニット110の信号ライン125および信号ライン126の先端に設けられているコネクタ127は、プロセッサユニット170のコネクタ194へ接続される。また、ライトガイド112に先端に設けられている光コネクタ113は、照明光ユニット150の光コネクタ153と接続される。コネクタ194に設けられている接続検知部195は、コネクタ194へコネクタ127が接続された場合には、接続信号をプロセッサ部172へ出力する。また、光コネクタ153へ設けられている接続検知部154は、光コネクタ153へ光コネクタ113が接続された場合には接続信号を制御部167へ出力する。
プロセッサ部172は、接続光検知部195および接続検知部154から接続信号が入力された場合に、照明光ユニット150のロータリーシャッタ159を回転し、通常画像モードにおける動作を可能とし、プロセッサユニット170のプロセッサ部172を介して入力部192の所定のキーの機能形態を設定し、かつプロセッサ部172およびスコープユニット110の制御部121を介して、スイッチ122の機能形態を設定する。プロセッサ部172の制御により、使用者が入力部192の所定のキーもしくはスイッチ122を押圧すると、動作モードが停止状態と通常画像モードとの間で切り替る。
使用者が入力部192の所定のキーもしくはスイッチ122を一回押圧すると、通常画像モードにおける動作が開始される。照明光ユニット150では、駆動回路152によりキセノンランプ151が点灯し、照明光L1が射出される。照明光L1は、波長フィルタ155、絞り156、ダイクロイックミラー157を経て、集光レンズ158により光コネクタ113の端面へ集光され、ライトガイド112へ入射する。ライトガイド112内を伝播した照明光L1は、ライトガイド112の先端から射出して、照明用光学系111を介して被観察部10へ照射される。
なお、照明光L1の波長帯域は、波長フィルタ155により410nm以上700nm以下へ制限され、照明光L1の光量は絞り156により制御されている。絞り156による照明光L1の光量制御動作については後述する。
CCD駆動回路118によって駆動されたCCD117がこの被観察部10の像を撮像し、撮像信号を出力する。この撮像信号はCDS/AGC回路119で相関二重サンプリングと自動利得制御による増幅を受けた後、A/D変換器18でA/D変換されて、RGB画像信号としてプロセッサユニット170のプロセッサ部172の通常画像処理部174へ入力される。通常画像処理部174では、通常画像モードが選択されている場合に、スコープユニット110のA/D変換器120から出力されたR、G、Bの3色画像信号に各種の信号処理を施した上、輝度信号Yと色差信号Cで構成されるY/C信号(カラー通常画像信号)を生成し、表示処理部176へ出力する。表示処理部176では、このY/C信号へ対し、I/P変換およびノイズ除去などの各種信号処理を施し、モニタ11へ出力する。
また、通常画像処理部174は、画素毎の輝度信号Y、または隣接する複数画素の平均輝度信号Y’を光量制御部186へ出力する。光量制御部186では、1フレーム毎に指定エリア画素の平均輝度値Yaを算出し、予めメモリ190へ記憶されている基準輝度値Yrと比較して、比較結果に基づいて絞り制御信号を選択し、照明光ユニット150の制御部167へ出力する。この絞り制御信号としては、平均輝度値Yaが基準輝度値Yrより大きければ絞り156の絞り量を小さくする信号が選択され、平均輝度値Yaが基準輝度値Yrより小さければ絞り156の絞り量を大きくする信号が選択され、平均輝度値Yaが基準輝度値Yrと略等しい場合には、絞り量を維持する信号が選択される。
照明光ユニット150の制御部167では、この絞り制御信号に基づいて、絞り156の絞り量を制御する。
次に蛍光画像モードの際の動作について説明する。蛍光画像モードを使用する前には、まず、洗浄および殺菌されたスコープユニット110がプロセッサユニット170および照明光ユニット150へ取り付けられる。スコープユニット110の信号ライン125および信号ライン126の先端に設けられているコネクタ127は、プロセッサユニット170のコネクタ194へ接続される。コネクタ194に設けられている接続検知部195は、コネクタ194へコネクタ127が接続された場合には、接続信号をプロセッサ部172へ出力する。また、ライトガイド112に先端に設けられている光コネクタ113は、照明光ユニット150の光コネクタ153と接続される。光コネクタ153へ設けられている接続検知部154は、光コネクタ153へ光コネクタ113が接続された場合には接続信号を制御部167へ出力する。
さらに、励起光ユニット130が照明光ユニット150へ接続される。励起光ユニット130の信号ライン141の先端に設けられているコネクタ142は、照明光ユニット150のコネクタ165へ接続される。コネクタ165に設けられている接続検知部166は、コネクタ165へコネクタ142が接続された場合には、接続信号を制御部167へ出力する。またライトガイド133の先端に設けられている光コネクタ136は、照明光ユニット150の光コネクタ161へ接続される。光コネクタ161に設けられている接続検知部162は、光コネクタ162へ光コネクタ136が接続された場合には接続信号を制御部167へ出力する。
励起光ユニット130の制御部140は、照明光ユニット150の制御部167と通信を行い、接続検知部166および接続検知部162から接続信号が入力された場合に、励起光ユニット130のスイッチ134を閉じ、半導体レーザ131と駆動回路132との間を電気的に接続し、駆動回路132による半導体レーザ131の駆動を可能とし、またプロセッサユニット170のプロセッサ部172を介して入力部192の所定のキーの機能形態を設定し、かつプロセッサ部172およびスコープユニット110の制御部121を介して、スイッチ122の機能形態を設定する。制御部140の制御により、使用者が入力部192の所定のキーもしくはスイッチ122を押圧すると、動作モードが停止状態、通常画像モードと蛍光画像モードの間で切り替る。なお、接続検知部166および接続検知部162に両方から接続信号が入力されていない場合、すなわち両者から接続信号が入力されていない、あるいはどちらか一方から接続入力信号が入力されていない場合には、励起光ユニット130においては、常にスイッチ134は開状態となっている。このため、励起光ユニット130が、照明光ユニット150へ接続されていない状態で、半導体レーザ131が駆動されることはない。
通常画像モードにおいて動作している際に、観察者が入力部192の所定のキーもしくはスイッチ122を一回押圧すると、蛍光画像モードにおける動作が開始される。
照明光ユニット150に加え励起光ユニット130が動作を開始する。駆動回路132により半導体レーザ131が駆動され、波長405nmの励起光L2が射出される。励起光L2は、集光光学系135により集光され、ライトガイド133の端面へ入射する。ライトガイド133を伝播した励起光L2は、光コネクタ136、光コネクタ161を介してライトガイド163へ入射する。ライトガイド163を伝播し、その端部から射出した励起光L2は、コリメータレンズ164により平行光へ変換され、ダイクロイックミラー157へ入射する。励起光L2の波長が405nmであるため、励起光L2はダイクロイックミラー157で直角に反射し、集光レンズ158により光コネクタ113の端面へ集光され、ライトガイド112へ入射する。ライトガイド112内を伝播した励起光L2は、ライトガイド112の先端から射出して、照明用光学系111を介して被観察部10へ照射される。なお、この際には、被観察部10へは照明光L1も同時に照射されている。なお、励起光L2の光量は、駆動回路132の駆動電流により制御されている。この駆動電流による励起光L2の光量制御動作については後述する。
CCD駆動回路118によって駆動されたCCD117が、被観察部10で反射された照明光L1の反射光と、励起光L2が照射されてことにより、被観察部10から発せられる蛍光とからなる像を撮像する。なお、CCD117の先端には、波長410nm以下の光をカットする励起光カットフィルタが設けられているため、励起光L2の反射光はほとんどCCD117へは入射しない。CCD117は、撮像信号を出力し、この撮像信号はCDS/AGC回路119で相関二重サンプリングと自動利得制御による増幅を受けた後、A/D変換器18でA/D変換されて、RGB画像信号としてプロセッサユニット170のプロセッサ部172の推定分光データ算出手段180へ入力される。
推定分光データ算出手段180では、各画素毎に、3色画像信号R、G、Bに対して、メモリ100に記憶されている推定マトリクスデータの全てのパラメータからなる3×59のマトリクスを用いて、次式で示すマトリクス演算を行って、推定分光データ(q1〜q59)を作成し、画像処理部182へ出力する。
Figure 2009279169
図2Aおよび図2Bは、各画素毎に作成される、この推定分光データ(q1〜q59)のスペクトル分布の一例を表したものである。図2Aは蛍光が発せられている被観察部10に対応する画素におけるスペクトル分布を示し、図2Bは、蛍光が発せられていない被観察部10に対応する画素におけるスペクトル分布を示すものである。それぞれ、横軸は推定分光データの各データ値q1〜q59が対応する波長を、縦軸は各データ値のq1〜q59の強度を示している。
図2Bに示すように、蛍光が発せられていない被観察部10から取得されたスペクトル分布は、被観察部10における分光反射率を反映したものとなる。より具体的には、各データ値q1〜q59の強度は、被観察部10の分光反射率とCCD17の各画素に入射した光の強度との積を反映した値となる。
図2Aに示すように、蛍光が発せられている被観察部10から取得されたスペクトル分布は、蛍光の中心波長である波長480nm近傍において、被観察部10における分光反射率と蛍光強度を反映したものとなる。より具体的には、各データ値q1〜q59の強度は、被観察部10の分光反射率と、発せられた蛍光の分光放射率と、CCD17の各画素に入射した光の強度とを反映した値となる。なお、推定分光データ(q1〜q59)を作成するために用いた推定マトリクスは、被観察部10の分光反射率を算出するためのマトリクスであるため、各データ値q1〜q59は、蛍光の分光放射率を正確に反映した値ではないが、蛍光の分光放射率の大小に関する情報を含むものである。このため、推定分光データ(q1〜q59)を用いて、以下に説明するように、擬似蛍光収率を算出することができる。
画像処理部182では、各画素毎に、以下の信号処理を行う。まず励起光L2が照射された場合に被観察部10から発せられる蛍光の中心波長帯域である480nmを含む波長帯域である特定蛍光波長帯域、例えば図3に示すような460nm〜500nmの波長帯域の推定分光データから、この特定蛍光波長帯域の光強度である擬似蛍光強度を算出する。なお、この擬似蛍光強度は、蛍光の強度そのものを表す値ではないが、上述のように蛍光の分光放射率の大小に関する情報を含む値である。
また、この特定蛍光波長帯域を含まない波長帯域である準通常波長帯域、例えば図4に示すような410nm〜460nmおよび500〜700nmの波長帯域の推定分光データから、擬似3色画像信号Rs、Gs、Bsを求める。この際には、例えば、410nm〜460nmの波長帯域の推定分光データから光強度を算出し、その値をBs信号とする。また、500nm〜600nmの波長帯域の推定分光データから光強度を算出し、その値をGs信号とし、さらに600nm〜700nmの波長帯域の推定分光データから光強度を算出し、その値をRs信号とする。
この擬似3色画像信号Rs、Gs、Bsを用いて、輝度信号Yと色差信号Cで構成されるY/C信号(擬似カラー通常画像信号)を生成し、擬似カラー通常画像信号として表示処理部184へ出力する。
なお、蛍光強度は、励起光照度にほぼ比例するが、励起光照度は距離の2乗に反比例して低下する。そのため、光源から遠くにある正常組織からよりも近くにある病変組織からの方が、強い蛍光を受光する場合があり、蛍光の強度の情報だけでは被観察部の組織性状を表すことはできない。そのため、従来から励起光とは異なる波長帯域の光を参照光として被観察部に照射し、この参照光の照射を受けた被観察部によって反射された反射光の強度(以下参照光強度と記載)を検出して、蛍光強度をこの参照光強度により除算した蛍光収率を求め、該蛍光収率に基づいて蛍光画像を生成することが行われている。
画像処理部182では、上記の参照強度として擬似カラー通常画像信号の輝度信号Yの値を使用すること、すなわち擬似蛍光強度を、擬似カラー通常画像信号の輝度信号Yの値で除算することにより、擬似蛍光収率を求め、この擬似蛍光収率に対して、例えば、図5に示すように所定の判定値以上であれば緑を割り当て、判定値より小さければ赤をわりあてて、蛍光画像を生成する。あるいは、赤および緑を加色混合法により混色することにより、擬似蛍光収率の値により、表示色が、赤、黄、緑へ順次変化する蛍光画像を生成してもよい。なお、擬似蛍光収率が所定の下限値以下である場合には、赤のみを割り当て、所定の上限値以上である場合には緑を割り当てる。擬似蛍光収率が小さくなる病変組織は赤色に、擬似蛍光収率が大きい正常組織は緑色に表示される。
あるいは、図6に示すように、擬似蛍光収率に対して、判定値との比較により、赤、緑、青を割り当てて蛍光画像を生成することもできる。また、赤、緑および青を加色混合法により混色することにより、擬似蛍光収率の値により、表示色が、赤、黄、緑、シアン、青へ順次変化する蛍光画像を生成してもよい。なお、擬似蛍光収率が所定の下限値以下である場合、あるいは所定の上限値以上である場合には無彩色を割り当ててもよい。
なお、本実施の形態においては、参照光強度として擬似カラー通常画像信号の輝度信号Yの値を用いたが、例えば、擬似カラー通常画像信号の輝度信号Yの値の変わりに、画像信号Rsの光強度や、あるいは正常組織から発せられる蛍光強度と病変組織から発せられる蛍光強度との差が少ない長波長帯域、例えば620nmにおける推定分光データから求めた光強度などを用いてもよい。
画像処理部182では、観察者が、擬似蛍光収率が小さくなる病変組織の位置を確認しやすいように、擬似カラー通常画像信号の輝度信号Yのみを反映させた画像、すなわち擬似白黒通常画像へ、上述の蛍光画像を重畳した蛍光重畳画像データを生成して、表示処理部184へ出力する。表示処理部184では、画像処理部182から出力された擬似カラー通常画像データと蛍光重畳画像データを並べて表示した表示画像を生成、もしくは擬似カラー通常画像データと蛍光重畳画像データとを一枚の画像内へ合成処理した表示用のカラー画像信号を生成し、モニタ11へ出力して表示させる。
なお、予めプロセッサ部172にて、全ての画素における擬似蛍光収率が予め設定された所定の判定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合、すなわち、すなわち画像内に病変組織に対応する部分がない場合には、擬似カラー通常画像データのみを表示させてもよい。
また、画像処理部182は、画素毎の擬似カラー通常画像信号の輝度信号Y、または隣接する複数画素の平均輝度信号Y’を光量制御部186へ出力する。光量制御部186では、1フレーム毎に指定エリア画素の平均輝度値Yaを算出し、予めメモリ190へ記憶されている基準輝度値Yrと比較して、比較結果に基づいて絞り制御信号を選択し、照明光ユニット150の制御部167へ出力する。また同時に励起光ユニット130において、駆動回路132から半導体レーザ131へ供給される駆動電流の値を制御する駆動電流制御信号を求め、この駆動電流制御信号を励起光ユニット130の制御部140へ出力する。
絞り制御信号としては、平均輝度値Yaが基準輝度値Yrより大きければ絞り156の絞り量を小さくする信号が選択され、平均輝度値Yaが基準輝度値Yrより小さければ絞り156の絞り量を大きくする信号が選択され、平均輝度値Yaが基準輝度値Yrと略等しい場合には、絞り量を維持する信号が選択される。また、照明光L1の光量と励起光L2の光量との比率が所定の値になるように、絞り制御信号と対応する駆動電流制御信号が出力される。なお、照明光L1の光量と励起光L2の光量との比率は、予め入力部192からの入力操作により設定可能であり、光量制御部186ではこの設定された比率と、照明光L1の絞り量とに基づいて、励起光L2に駆動電流量を決定し、駆動電流制御信号を出力する。
照明光ユニット150の制御部167では、この絞り制御信号に基づいて、絞り156の絞り量を制御する。また、励起光ユニット130の制御部140では、この駆動電流制御信号に基づいて、駆動回路132から半導体レーザ131へ供給する電流値が制御される。
以上の説明で明らかなように、本発明による蛍光内視鏡装置100では、光量制御部186が、通常画像の代表輝度値が所定輝度値となるように照明光L1の光量を制御し、かつ照明光L1の光量に対して励起光L2の光量が予め設定された比率となるように励起光L2の光量を制御するため、励起光L2の射出端から被観察部10までの距離が近いにもかかわらず励起光L2の光量を増加してしまう虞がなく、被観察部10の組織性状を反映した蛍光画像を取得できるので、蛍光画像の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、絞り156をキセノンランプ151とダイクロイックミラー157との間に配置したが、変形例として、図7に示すように、絞り156aをダイクロイックミラー157と集光レンズ158との間に配置してもよい。この場合には、励起光L2の光量は、この絞り156aと駆動回路132から半導体レーザ131へ供給される駆動電流の値とにより定まるため、予めこの点が考慮された光量の制御が行われる。
なお、本実施の形態においては、通常画像モードが選択された場合に信号処理を行う、通常画像処理部174および表示処理部176と、蛍光画像モードが選択された場合に信号処理を行う、推定分光データ算出部180、画像処理部182および表示処理部184とをプロセッサ部172とを設けたが、プロセッサ部172の形態はこのような形態に限定されるものではなく、例えば推定分光データ算出部180と、通常画像処理部174および画像処理部182として機能する画像処理部と、表示処理部176および表示処理部184として機能する表示処理部とを設け、通常画像モードが選択された場合には、スコープ110から出力された信号を直接画像処理部へ入力し、蛍光画像モードが選択された場合には、スコープ110から出力された信号を推定分光データ算出部180へ入力するような構成としてもよい。
さらに、本実施の形態においては、スコープ部110内を伝播した照明光L1と励起光L2とを同時に被観察部10へ照射し、CCD117で撮像した画像信号と、予めメモリ190に記憶されているマトリクスデータを用いて、推定分光データを算出し、この推定分光データから擬似蛍光強度を算出し、この擬似蛍光強度に基づいて蛍光画像を生成する蛍光内視鏡装置を用いて説明を行ったが、本発明の蛍光画像取得装置の形態は、上記のような実施形態に限定されるものではなく、照明光と励起光とを照射し、蛍光画像を取得する形態であればいかなる形態であってもよい。例えばスコープ部先端にLED等の光源部を備えた内視鏡装置、コルポスコープ、あるいはカプセル内視鏡装置等であってもよいし、また蛍光画像取得機能を備える顕微鏡等であってもよい。
また、CCD117のモザイクフィルタとしては、原色型の3色フィルタを用いて説明を行ったが、これに限定されるものではなく、4色型あるいは補色型等のモザイクフィルタ等を用いることもできる。この場合には、CCD117から出力される信号を信号処理により原色型の信号へ変換してもよいし、予めこれらのモザイクフィルタの分光特性に合わせた推定マトリクスデータをメモリへ記憶させておいてもよい。
なお、本実施の形態においては、生体組織そのものから発せられる自家蛍光を取得したが、取得する蛍光は例えば蛍光薬剤であるインドシアニングリーン(Indocyanine green)等が注入された観察部から発せられる薬剤蛍光であってもよい。また、励起光として405nmの光を用いたが、これに限定されるものではない。例えば、蛍光薬剤としてインドシアニングリーン(Indocyanine green)を用いる場合であれば、700nm〜800nmの波長帯域の光を励起光として使用することができ、800nm以上の波長帯域の薬剤蛍光が発せられる。さらに、励起光光源の種類はレーザに限らず、LEDでも良い。
本発明の一実施形態に係る蛍光内視鏡装置の構成を示すブロック図 波長と擬似分光反射率データとの関係を示す図 波長と分光反射率データとの関係を示す図 特定蛍光波長帯域における波長と擬似分光反射率データとの関係を示す図 準通常波長帯域における波長と擬似分光反射率データとの関係を示す図 蛍光収率に対する色の割り当て方法の説明図 他の蛍光収率に対する色の割り当て方法の説明図 本発明の一実施形態に係る蛍光内視鏡装置の変形例の構成を示すブロック 正常組織および病変組織から発せられる蛍光のスペクトルの説明図
符号の説明
10 観察部
11 モニタ
100 蛍光内視鏡装置
110 スコープユニット
111 照明用光学系
112 ライトガイド
113 光コネクタ
115 結像レンズ
116 励起光カットフィルタ
117 CCD
118 CCD駆動回路
121 制御部
122 スイッチ
125 信号ライン
126 信号ライン
127 コネクタ
130 励起光ユニット
131 半導体レーザ
132 駆動回路
133 ライトガイド(ファイバー)
134 スイッチ
136 光コネクタ
150 照明光ユニット
151 キセノンランプ
152 駆動回路
153 光コネクタ
154 接続検知部
155 波長フィルタ
156,156a 絞り
157 ダイクロイックミラー
158 集光レンズ
159 ロータリーシャッタ
161 光コネクタ
162 接続検知部
163 ライトガイド(ファイバー)
164 レンズ
165 コネクタ
166 接続検知部
167 制御部
170 プロセッサユニット
172 プロセッサ部
174 通常画像処理部
176 表示処理部
180 推定分光データ算出部
182 画像処理部
184 表示処理部
186 光量制御部
190 メモリ
192 入力部

Claims (5)

  1. 照明光が照射された被観察部の反射光からなる像および前記照明光と同時に励起光が照射された前記被観察部から発せられる蛍光からなる像を撮像し、
    撮像された前記反射光からなる像に基づいて通常画像を生成し、撮像された前記蛍光からなる像に基づいて蛍光画像を生成する蛍光画像取得方法であって、
    前記通常画像の代表輝度値が所定輝度値となるように前記照明光の光量を制御し、かつ前記照明光の光量に対して前記励起光の光量が予め設定された比率となるように前記励起光の光量を制御することを特徴とする蛍光画像取得方法。
  2. 照明光および励起光を同時に被観察部へ照射する光照射手段と、
    前記照明光が照射された前記被観察部の反射光からなる像および前記励起光が照射された前記被観察部から発せられる蛍光からなる像を撮像する撮像手段と、
    該撮像手段により撮像された前記反射光からなる像に基づいて通常画像を生成し、また該撮像手段により撮像された前記蛍光からなる像に基づいて蛍光画像を生成する画像処理手段とを備えた蛍光画像取得装置であって、
    前記通常画像の代表輝度値が所定輝度値となるように前記照明光の光量を制御し、かつ前記照明光の光量に対して前記励起光の光量が予め設定された比率となるように前記励起光の光量を制御する光量制御手段を備えることを特徴とする蛍光画像取得装置。
  3. 前記照明光の光量に対する前記励起光の光量の比率を入力操作により設定する設定手段を備えていることを特徴とする請求項2記載の蛍光画像取得装置。
  4. 擬似分光画像処理用の推定マトリクスを記憶する記憶部と、
    前記撮像手段から出力された画像信号と前記推定マトリクスとを用いて、前記画像信号の画素毎に推定分光データを算出する推定分光データ算出手段とを備え、
    前記画像処理手段が、前記画素毎の推定分光データから、少なくとも前記蛍光の中心波長帯域を含む波長帯域である特定蛍光波長帯域の推定分光データを求め、該特定蛍光波長帯域の推定分光データに基づいて蛍光画像を生成するものであることを特徴とする蛍光画像取得装置。
  5. 前記画像処理手段が、前記特定蛍光波長帯域の推定分光データから、前記特定蛍光波長帯域における光強度である擬似蛍光強度を算出し、さらに、前記特定蛍光波長帯域を含まない波長帯域である参照波長帯域の推定分光データを求め、該参照波長帯域の推定分光データから前記参照波長帯域の光強度である参照光強度を算出し、前記擬似蛍光強度を前記参照強度により除算した擬似蛍光収率を算出し、該擬似蛍光収率に基づいて前記蛍光画像を生成するものであることを特徴とする請求項4記載の蛍光画像取得装置。
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